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事業報告ならびに収支決算

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事業報告ならびに収支決算
社団法人
日本経済研究センター
2005年度(平成17年度)
事業報告ならびに収支決算
自
2005年4月
至
2006年3月31日
社団法人
1日
日本経済研究センター
社団法人
目
次
2005 年度(平成 17 年度)事業報告
自主・共同研究
受託研究
--------------------------
1
----------------------------------------------------- 2
-------------------------------------------------------------- 4
経済予測・分析
委託研修
日本経済研究センター
----------------------------------------------------- 8
-------------------------------------------------------------- 11
---------------------------------------------- 13
講演・講座・懇親会
電子情報サービス
-------------------------------------------------- 15
図書情報サービス
-------------------------------------------------- 16
大阪支所の事業
刊行物
----------------------------------------------------- 17
----------------------------------------------------------------- 17
海外研究者の受け入れ
会員
事務局
-------------------------------------------- 18
-------------------------------------------------------------------- 19
----------------------------------------------------------------- 19
別表 1(講座・景気討論会など)
別表 2(大阪支所の事業)
-------------------------- 20
----------------------------------- 26
2005 年度(平成 17 年度)決算報告
-------------------------
28
社団法人
日本経済研究センター
2005年度(平成17年度)事業報告
日本経済は年度中、拡大局面が続き、戦後最長の「いざなぎ景気」超えを視野
に入れる展開となりました。業績の回復を背景に企業の設備投資が引き続き高水
準で推移し、個人消費もはっきり回復の兆しを見せ始めたためで、年度後半にか
けて足取りは一段と力強さを増しました。
「設備」「雇用」「債務」の 3 つの過剰の解消にめどをつけ、1990 年代の長期停
滞期を脱して新たな成長軌道を捉えたかに見えるわが国経済が、持続力を維持す
る上で残されたテーマは何か――。当センターではそうした問題意識から、多角
的な視点に立って課題の抽出を進めました。日本経済新聞社との共同研究として
実施した「失われた 10 年を超えて」は、その代表的な研究のひとつです。少子高
齢化社会における労働生産性の向上に必要な環境整備について、企業の経営戦略、
労働市場の改革、資本蓄積、金融市場の整備という点から論点を整理し、日本経
済新聞紙上等を通じて情報発信しました。
このほか、巨額の経常収支赤字を抱える米国経済が世界経済に与える影響を探
った「米経常収支赤字を読み解く」、物言う株主の台頭で経営規範の転換を迫られ
た企業の今にスポットを当てた「日本企業の構造変革研究」、社会保障や教育の 9
分野における国民の受益と負担の現状にメスを入れた「我が国における年齢階級
別の受益と負担の状況に係る調査」など、研究スタッフの効率・適正配置に努め
ながら、さまざまな自主・共同・受託研究テーマに取り組みました。
当センターの研究活動の中核である経済予測・分析でも、126 回を数えた「短
期予測」、5∼10 年間の経済動向を予測する「中期予測」、そして金融システムの
構造問題を幅広く扱う「金融研究」を進め、着実な研究成果を上げました。BR
ICsの急成長などで国際経済社会が大きなパラダイムシフトを見せる中、経済
予測ニーズは新たな盛り上がりを見せており、2006 年度は 2001 年度以来となる
「長期予測」も復活させて、会員向けのサービス向上を目指す考えです。
アジアを代表する経済シンクタンクに――。2006 年度からの本格展開に向けて、
2005 年度はその構想実現のため、室から格上げした「アジア研究部」を中心に、
準備作業を精力的に進めました。アジアを中心とした海外のエコノミストを集め
て、同地域の経済と国際関係に関する研究成果を発信し併せて政策提言を目指す
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社団法人
日本経済研究センター
『Asian Economic Policy Review』の編集会議を開催。2006 年に創刊 130 周年を
迎える日本経済新聞社との共同事業として、アジア地域の中堅・若手の研究者を
招聘する「日経アジアスカラシップ」の具体的な人選にも着手しました。2006 年
秋に第1陣が来日する予定です。
一時期の厳しい状況は脱したとはいえ、当センターの経営を支える会員事業・
委託研修事業の足元は依然流動的で、先行きについても楽観は許しませんが、こ
うした一連の活動を通じて、2005 年度も引き続き、収支ほぼ均衡した決算になり
ました。
自主・共同研究
◇失われた 10 年を超えて
日本経済は 1990 年代以降の長期停滞を脱却しつつあります。その回復基調を今
後も持続するために残された課題を多角的に分析しました。伝統的な金融・財政
政策が無力化し、近年の景気回復過程が民間部門のリストラをきっかけに進んだ
ことからも明らかなように、今後は、ミクロの企業戦略のあり方や金融市場の環
境整備などが一段と重要になると考えられます。本研究では少子高齢化社会にお
いて労働生産性を高めるための環境整備として、企業の経営戦略、労働市場の改
革、資本蓄積、金融市場の整備という論点を採り上げ、それぞれについて今後の
課題を分析しました。日本経済新聞社との共同研究です。座長は宮川努・当セン
ター前主任研究員(学習院大学教授)が務めました。
◇社会的規制改革の計量分析
国際競争に晒されている製造業と異なり、サービス分野にはまだ官による規制
が色濃く残されています。本研究では、利用者の選択肢を広げ、事業者のインセ
ンティブを活用する制度改革が、どんな効果を生み出す可能性があるかを、建築、
航空、不動産、労働、医療、教育、保育といった分野について、計量的に試算し
ました。日本経済新聞社との共同研究です。座長は八代尚宏・当センター理事(国
際基督教大学教授)が務めました。
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◇米経常収支赤字を読み解く
米国の経常収支赤字が 1990 年代後半以降、急速に拡大しています。こうした
対外不均衡問題が基軸通貨ドルの価値、引いては世界経済にどのような影響をも
たらすのかについて関心が高まっています。本研究では、赤字拡大の背景、持続
可能性、考えられる政策対応について検討しました。現状のような赤字の拡大ペ
ースを今後も持続していくのは難しく、赤字の縮小が不可避と考えられます。し
かし、財政赤字の大胆な削減は容易ではなく、大幅なドルの下落を通じた調整が
想定されます。その場合に、東アジアでドル安の影響が国によって大きく異なる
ことのないよう、同研究報告書では為替制度の国際的な協調体制を早急に構築す
る必要があると提言しています。日本経済新聞社との共同研究です。座長は小川
英治・一橋大学教授が務めました。
◇日本企業の構造変革研究
1990 年代以降、株式持ち合いの解消や機関投資家、外国人株主など「物言う株
主」の台頭で、日本企業は利益重視、企業価値重視への転換を迫られました。報
告書『株主圧力の高まりと日本企業の変革』では、日本企業が景気低迷を含めた
経営環境の変化にどう対応したのか、どのような問題が残されているのかを、ミ
クロの立場から多面的に分析しました。日本企業の雇用システム、企業収益と生
産性、企業の社会的責任の新たな動向のほか、現金保有や株主還元、財務レバレ
ッジなどの財務政策評価、さらに資本市場やコーポレート・ガバナンスの構造変
化を取り上げました。日本経済新聞社との共同研究です。座長は小島明・当セン
ター会長、主査は高橋文郎・青山学院大学大学院国際マネジメント科教授が務め
ました。
◇観光産業の競争力
観光はグローバル化が進む産業の1つです。これまでは、日本人が外に出て行
くのが優先で、外国人が日本を訪れる機会をいかに増やすかは、あまり省みられ
ませんでした。2003 年に小泉政権の肝いりで「観光立国宣言」が出され、官民挙
げての国際観光振興策が打ち出されたのを機に、専門家による研究会を組織しま
した。以降、日本人の閉鎖的な心情(鎖国意識)の克服をも視野に入れながら、
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日本経済研究センター
国際観光の有り様について足掛け 3 年にわたって議論してきました。その成果を、
『文明の磁力としての観光立国』(2005 年 5 月公表)、『観光立国の戦略と課題』
(2006 年 3 月公表)の 2 つの報告書にまとめました。日本経済新聞社との共同研
究です。座長は石森秀三・国立民族学博物館名誉教授が務めました。
◇包括的社会保障モデルの構築と医療・年金・介護保険改革の評価研究
年金・医療・介護に関する財政予測モデルを作成した上で、包括的な社会保障
改革のシミュレーションを行いました。研究の結果、①厚生労働省が想定してい
る将来像を 2025 年以降も予測すると、年金よりも医療・介護保険の伸びが著し
く、財政の長期維持可能性を損なうこと、②2004 年度年金改正は、長期的な維持
可能性を高めたものの、世代間の受益と負担の不公平を是正するという当初の目
的についてはほとんど改善が見られなかったこと――などが明らかとなりまし
た。厚生労働省の「厚生労働科学研究費補助金(政策科学推進研究事業)」によ
る研究です。主任研究者は八代尚宏・当センター理事(国際基督教大学教授)が
務めました。
受託研究
◇サービス産業の競争力強化に関する調査研究
経済産業省商務情報政策局サービス政策課から受託した本研究は、これからの
日本経済の持続的な成長に欠かせないサービス産業の競争力強化のために何が
必要かという観点から、産業別に以下のような定量分析をしました。総生産成長
率の要因分解、生産性のスカイライン分析、等量曲線の分析、フロンティア生産
関数を用いた中小企業の非効率性の計測などです。データが揃うものについては、
国際比較(日米または日米欧)も試みています。
◇我が国における年齢階級別の受益と負担の状況に係る調査
財務省主計局調査課から受託した本研究は、2004 年度における国民の受益と負
担の現状を年齢階級別に解明する試みです。社会保障(医療、介護、年金、雇用、
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日本経済研究センター
労災、児童手当、保育、生活保護)および教育の 9 分野について、受益と負担の
詳細な推計を行いました。さらにこれを、国、地方および社会保障に分けて整理
したことにより、わが国の政府を通じた所得移転の詳細を明らかにすることがで
きました。
◇経済マクロモデルのメンテナンス
参議院事務局の委託により、計量経済モデルのメンテナンスを実施しました。
本委託は、1996 年度にパイロットモデルを開発して以来継続しているものです。
2005 年度は、前年度までの長期モデルを用途により2つのモデルに組み直しまし
た。1つは 2050 年までを視野に入れた超長期モデルで、人口減少の影響を本格
的に分析することが狙いです。もう1つは向こう 10 年程度を分析する中期モデ
ルで、2010 年代初頭までの基礎的収支均衡といった財政改革のシミュレーション
ができるよう、政府部門を詳細にモデル化しました。
◇労働政策分析マクロモデルの開発
独立行政法人・労働政策研究・研修機構からの委託により、労働政策や経済政
策が雇用や賃金、マクロ経済に与える影響を分析するモデルを開発しました。パ
ートなど非正規雇用が増えていることから、正社員とパートの人件費(労働費用)
を社会保障など福利厚生まで含めてモデル化しました。その上で、パートの待遇
を改善した場合の労働需要や企業収益への影響や、年金の雇主負担を軽減した場
合の雇用・賃金への影響などを試算しました。
◇年金受給者の生活・実態調査
財団法人・年金総合研究センターからの委託で「年金受給者の方の暮らしに関
するアンケート」調査の企画ならびに分析を行いました。年金生活者の生活実態
と年金が果たしている役割を明らかにするのが目的です。調査結果からは、年金
や医療・介護制度の将来像には不安感を感じている受給者が多いものの、年金制
度に関する認知度が高いほど、社会保障制度の将来変更に対する不安感は低いこ
とが示されました。今後の年金政策の一環として、社会保障制度の啓蒙活動によ
り、高齢者の将来不安に対応できる可能性を示しました。
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社団法人
日本経済研究センター
◇団塊の世代の貯蓄行動
「団塊の世代」(昭和 22−24 年生まれ)の年間出生数は約 270 万人にのぼり、
他世代を大きく上回ります。本調査研究では、団塊世代が 60 代に突入していく
なかで、消費市場や住宅・金融資産市場に表れる影響を、彼らがどう収入を確保
し、いかに保有資産を運用し、何を消費対象にしているか――などの観点から明
らかにしました。財団法人・トラスト 60 からの委託調査です。座長は武藤博道
岐阜聖徳学園大学教授が務めました。2005 年 8 月に報告書『団塊世代の消費と貯
蓄』、2006 年 2 月に『図説・団塊マーケット』(日本経済新聞社)をそれぞれ刊行
しました。
◇広告費の中期予測
電通の『日本の広告費』調査によると、2005 年の総広告費は 5 兆 9,625 億円で、
国内総生産(GDP)の 1.2%に及びます。この巨額の広告費がどう推移していくか
は、広告代理業、媒体社など関連業界の経営を左右するのみならず、マクロ経済
の変動にも影響を与えます。本調査研究は、株式会社電通より委託を受け、広告
費(総額、媒体別)の今後5年間の中期的動向に関し、客観的なデータ、資料に
基づいて予測したものです。2005 年 9 月、12 月、2006 年 3 月の 3 回、報告書を
作成しました。
◇検証:日本の東アジアへの経済的貢献
中国、東南アジア諸国連合(ASEAN)など東アジア各国・地域の経済発展に対す
る日本、米国、欧州などの貢献の度合いをヒト、モノ、カネの面から検証してラ
ンキングしました。相手国との輸出入、相手国への直接投資や政府開発援助(ODA)
などの指標をもとに相手国の経済発展への貢献度を算出し、日本が経済力を通じ
て積み重ねてきた貢献が欧米と比べてどのような水準かを分析しました。その結
果を踏まえて、東アジア共同体に向けて協力関係が構築できるような対外経済関
係のあり方を提言しました。日本経済新聞社からの受託研究です。
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社団法人
日本経済研究センター
◇持続可能な成長方式へ転換急ぐ中国
中国は外資導入による輸出拡大と投資の伸びによって高成長を実現してきまし
た。しかし、貿易摩擦の激化や所得格差の拡大、エネルギーの浪費と環境破壊な
どから持続的成長のためには成長パターンの転換を迫られています。2006 年から
の 5 カ年計画を、よりガイドライン的性格の強い「5 カ年規画」と言い換え、消
費拡大を軸にした内需主導型で所得格差を是正しながら省エネ・環境調和型の成
長を目指す方針を打ち出しています。具体的な政策づくりには日本の高度成長期
以降の経験が参考になります。中国研究報告書では、格差の是正、農業問題、エ
ネルギー・環境問題、地方行政組織の改編、財政・金融運営、外資依存からの脱
却、第 3 次産業の振興、社会保障制度の整備、社会民主改革の各分野について、
専門家が日本の経験を踏まえ中国のとるべき政策を大胆に提言しました。日本経
済新聞社からの受託研究です。
◇日本企業の中国・アジア戦略の再構築−米欧韓企業との比較研究
アジアを中心にしたグローバルな企業戦略の重要性が一段と高まっています。
ただ、1 世紀以上の海外生産の経験を持つ場合も多い欧米企業と比べると、多く
の日本企業は海外生産の経験が浅く、まだまだ学ぶべき点が多いと考えられます。
本研究では、①現地採用者の活用、②現地市場の開拓、③現地企業への技術移転
や資本参加、④国際的な財務政策、⑤研究開発活動、⑥知的財産の保護――など
の点について、中国をはじめ東アジア各国で事業展開する日米欧韓の企業を比較
しながら、日本企業が抱える諸問題について理論・実証の両面から包括的に分析
しました。米欧韓企業と比較するため、これらの国の第一線で活躍する研究者と
共同研究を行い、研究成果について意見交換するワークショップと一般向けに報
告するシンポジウムを 06 年 6 月に開催する予定です。日本経済新聞社からの受託
研究です。
◇台頭する中国・インドのインパクトと日米経済関係に関する調査報告書
中国とインドの経済的台頭が日米経済に様々な影響をもたらしています。この
報告書では、中国とインドの経済発展が抱える課題と問題点を検討したうえで、
2030 年までの両国経済の成長見通しをシミュレーションし、さらに両国の自動車、
7
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日本経済研究センター
エネルギー、農業、金融、サービス、情報通信の各分野での 2030 年までの予測を
試みました。また、両国の台頭が日米におよぼす影響について、貿易と外交戦略
の面から分析し、日米のエネルギー、農業、自動車、IT、金融、サービスの各産
業で両国経済の台頭にどう対応すべきかを検討しました。国際経済交流財団から
の受託研究です。
経済予測・分析
当センターは、マクロ経済予測を定期的に発表しています。短期予測は、四半
期ごとに向こう 2 年程度の景気動向を予測しています。1967 年 7 月に第 1 回予測
を発表して以来、2006 年 2 月発表分で第 126 回となりました。中期予測は、会員
企業の中期経営計画作成に役立つ向こう 5∼10 年間の経済動向を予測しています。
また 1999 年度から、金融市場の動向と金融システムの構造問題を幅広く分析する
金融研究班を発足させましたが、2005 年度も 2 回(10 月と 3 月)、研究発表を行
いました。
◇短期経済予測(第 123 回改訂−126 回、主査=石田和彦主任研究員)
景気回復 4 年目に突入した日本経済は、年度初めには強気派と弱気派の先行き
見通しが交錯しました。海外経済の減速懸念をどれだけ重くみるか、国内需要の
堅調が本物かどうかとの判断が分かれたためです。しかし、結果として海外経済
の減速が軽微なものにとどまったこと、企業の設備投資意欲が一段と高まったこ
とから、日本経済は踊り場を脱し、景気拡大が続きました。
こうした中、短期経済予測は当初、民間シンクタンクの中では日本経済の先行
きに対する慎重な見方を維持してきましたが、米国・中国をはじめとする海外経
済に大きな失速がないことから、年度後半からは予測を上方修正しました。
2006 年度予測については、上記のような海外経済の見方を反映して年度後半に
かけて予測を上方修正させました。ただし、2004 年度後半あたりから続く企業収
益の鈍化傾向が設備投資に影響するという見方は維持しており、民間シンクタン
クの中で最も慎重な見方というスタンスには変わりがありません。実質 GDP 成長
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率としては、SA124 では 0.9%、SA125 では 1.3%と見てきましたが、SA126 では
2.0%と上方修正しました。
また、2006 年 2 月発表の SA126 は 27 カ月予測とし、予測期間を 2007 年度まで
延長しました。SA126 では 2007 年度にかけて米中経済の成長率が減速し、個人消
費の伸び加速が期待できない中で、日本の経済成長率も緩やかに鈍化すると予測
しています。
◇中期経済予測(第 32 回、主査=河越正明主任研究員)
第 32 回日本経済中期予測(対象期間は 2005−2015 年度)は「就業継続と国際
分業で拓く明日−グローバル化の中の高齢化−」という副題を掲げました。本予
測は、マクロ予測部門と分析部門の 2 部構造となっています。
マクロ予測部門では、日本経済がどのようにデフレを脱していくのか、またそ
の先の姿はどういうものか、すなわち金融政策、財政政策がどのように正常化さ
れるか、という点についてシナリオを示しました。
予測結果を概観すると、日本銀行は量的緩和解除後も比較的緩やかな金融スタ
ンスを維持し、マインドの改善が企業活動を積極化させる結果、2007 年度には GDP
デフレータでみてもデフレは克服されます。
デフレ克服を受け、2008 年度には財政再建の第一歩として消費税率が 8%へ、
さらに、2013 年度には 10%に引き上げられると想定しました。この結果、2015
年度に構造的な基礎的財政収支は名目 GDP 比でプラス 0.5%程度となりますが、
累増している政府純債務が発散しないためには、本予測で想定しているより、さ
らに名目 GDP 比 0.5%程度の歳出削減もしくは増税が必要であると結論付けてい
ます。
ただし、この前提としては、デフレ脱却後に日本経済が活性化し、2010 年代に
おいても 1.5%程度の潜在成長率を維持することが必要です。そこで分析部門で
は、グローバル化が進み、高齢化が急速に進展する中でも、どのようにしたらこ
のような姿を実現できるかに焦点を当てて分析を行いました。キーワードは「皆
で働き得意を活かす」。働く意欲のある人には高齢になっても働いてもらうことで
その得意(熟練)を活かし、また、2015 年度には日本とほぼ比肩しえる規模とな
る中国と密接な分業関係を築いて得意(比較優位)を活かすことで、日本経済の
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日本経済研究センター
活性化を図ろうというものです。具体的な分析としては、団塊世代の影響や、開
放経済が促す産業構造変化等について取り組みました。
◇金融研究(主査=深尾光洋理事長)
2005 年度は郵政民営化、公的金融改革などについて研究を進めました。
2005 年 10 月に発行した報告書「郵政民営化の行方と銀行・生保部門の将来」
では、郵政三事業の経営分析を行いました。政府からの収益支援の実態について
の詳細な分析を踏まえ、本報告と相前後して国会を通過した郵政民営化法案につ
いて、運用上の裁量の余地が非常に大きいと分析、民間金融機関との競争条件の
均等化に必要な政策を提言しました。このほか、「銀行収益と貸出市場」「生命
保険経営と第三分野保険」の分析にも取り組みました。
2006 年 3 月に発行した報告書「政府系金融機関と量的緩和解除の影響」では、
2006 年 3 月 10 日に国会に提出された行政改革推進法案によって民営化や統合が
計画されている政府系金融機関について、その維持コスト、収益性を分析しまし
た。このほか、「世界不均衡の拡大と為替レート調整」「量的緩和解除と今後の
金融政策」「企業年金改革と解散・廃止の動向」の各テーマにも取り組みました。
◇エコノミスト研究会
本研究会は、30 代を中心とした、マクロ経済予測・分析担当者の相互交流、研
鑽の場として 2004 年度に発足しました。2005 年度は、特に前半において景気の
先行きについての見方が交錯していたことから、早川英男・日本銀行調査統計局
長、井上裕行・内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付参事官という政府・日
銀の景気判断部局の担当者と直接議論する場を設けました。2004 年 6 月号から開
始した研究会メンバーによる会報連載「最前線
若手エコノミストが注目するこ
のデータ」、2004 年 8 月から開始した研究会メンバーが属する民間シンクタンク
の予測集計のホームページ掲載の活動も引き続き行っています。
◇産業景気研究会
本研究会は、一橋大学経済研究所と共同で 2005 年度に発足しました。景気回復
が続く一方で、二極化も進んでいる日本経済において、景気の実勢を判断するに
10
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日本経済研究センター
は、産業景気にも目を配る必要があるとの目的意識で、2005 年度は先行研究のサ
ーベイを中心に活動しました。この間、日本銀行が地域経済報告の作成を始める
など、地域の景気感の格差にも注目が高まってきたことから、それに関しても先
行研究のサーベイを行いました。産業ごとの景況感を表す独自指標の作成に向け
て、2006 年度も研究活動を継続します。
委
託
研
修
経済予測・分析は同時に委託研修活動の中心作業をなしています。当センター
の委託研修制度は、会員企業の若手・中堅社員を研修生として受け入れ、経済学
関連講座の受講、経済予測作成の実践を通じて、経済をみる目と分析能力を磨く
ことを目的としており、当センター創立以来、主要な事業の 1 つです。
2005 年度は、2 年コースの委託研究生 6 名(2004 年度は 6 名)と1年コースの
予測研究員 5 名(同 6 名)、第 6 期の金融研究員 7 名(同 9 名)を新たに受け入れ
ました。2 年目となる委託研究生 5 名と合わせて、研修生総数は 23 名でした。ま
た、コースを修了した 2 名を海外派遣生として欧米の著名な経済研究所や国際機
関に送り出しました。
2005 年 4 月に入所した委託研究生(1 回生)および予測研究員は 6 月中旬まで、
経済数学、統計・計量経済学、マクロ・ミクロ経済学、金融論、公共経済学、国
際経済学、国民経済計算論、労働経済学、財政制度論などの基礎研修を受けまし
た。6 月以降は短期、中期の各予測班に所属し、前年度からの委託研究生(2 回生)
とともに、応用研修課程である予測作成作業に加わりました。さらに 1 回生は応
用研修半ばの 2005 年度末に、基礎研修で不足した知識や予測スキルを補う補講を
受けました。
金融研究員も同様に 6 月末まで、経済数学、統計・計量経済学、マクロ・ミク
ロ経済学、労働経済学、金融論、金融商品と市場リスク管理、財政投融資と金融
市場、年金改革、年金財政の現状などの基礎研修を受けた後、7 月から応用研修
に入り、金融市場とシステムの動向と構造問題を分析、並行して最新の金融理論・
分析に関する外部専門家からのヒアリングを行いました。
11
社団法人
日本経済研究センター
また、1999 年度から新たにスタートした研修生同士によるディベート大会は、
2005 年度も 2 回実施しました(7、1 月)。経済を幅広い視野からみる力を養うと
ともに、自説を如何に論理的に展開し相手を説得するかという討論技術の向上を
ねらいとしており、回を重ねるごとに活発な討論が行われるようになっています。
このほか、当センター主催の会員向け講座、景気討論会、経済動向研究会、連続
セミナーなどを聴講し、一部はその記録を「会報」に執筆しました。これらと並
行して、研修生が応用研修課程で行った分析のうち有意義なものを予測主査の指
導のもとで個人研究としてまとめ、ホームページや「会報」などの当センター出
版物に随時、発表しています。
出向受け入れ状況
2005 年度の派遣元会員企業は次の通りです。
◇委託研究 2 回生(2004 年度受け入れ)
九州電力、東海旅客鉄道、日本経済新聞社、日本経済団体連合会、三井住友銀
行
◇ 委託研究 1 回生(2005 年度受け入れ)
東日本旅客鉄道、東京電力、中部電力、日本経済新聞社(2 名)、国民生活金
融公庫
◇予測研究員(2005 年度受け入れ)
参議院事務局、衆議院事務局、中小企業金融公庫、韓国貿易協会、大同生命保
険
◇金融研究員(2005 年度受け入れ)
企業年金連合会、国民生活金融公庫、住宅金融公庫、中小企業金融公庫、日本
生命保険、年金資金運用基金、八十二銀行
◇2005 年度の海外研修派遣先の機関は次の通りです。
コンファレンスボード(ニューヨーク、2 名)
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日本経済研究センター
講演・講座・懇親会
会員に多角的な経済・経営情報を提供する事業として、会員向けの各種講座、
経済予測説明会、研究会のほか、一般も対象とした講演会、シンポジウムなどを
年間 236 回(大阪支所開催分含む)開きました。このうち日本経済新聞社との共
催による景気討論会は東京、大阪、名古屋など各地で 8 回開催しました。当センタ
ー独自の短期経済予測、中期経済予測および金融研究の説明会は東京、大阪で計
12 回実施しました。
2005 年度は、近年関心が高まっている企業法務・企業会計分野を強化し、シリ
ーズで「新会社法と新たな企業経営」を取り上げました。また、
「変わる M&A 戦略」
「M&A と企業価値防衛」「新しい企業法制と経営戦略上の留意点」「国際会計基準
の動向と日本の戦略」などをテーマに実践に即したセミナーを開催しました。
本年 6 月に創刊する英文ジャーナル『Asian Economic Policy Review』の紹介
も兼ねて国際シンポジウムを春と秋の 2 回、日本経済新聞社と共催で行いました。
講師は、同ジャーナル編集委員会のメンバーで国内外の学者やビジネスリーダー。
4 月は余永定・中国社会科学院世界経済・政治研究所所長、マーカス・ノーラン
ド・国際経済研究所(IIE)シニア・フェロー、氏家純一・野村ホールディングス会
長らを講師に「東アジアの成長と地域システム変容」、10 月にはドゥワイト・パ
ーキンス・ハーバード大学教授、ローレンス・ラウ・香港中文大学副学長、田中
明彦・東京大学教授、小島明・当センター会長を講師に「中国の衝撃と世界」の
国際シンポジウムを開催しました。
国際化強化の一環として、東京アメリカン・センターと共催でロビン・レーデ
ン・ハーバード大学ロースクール副部長、元米国通商代表部代表のシャーリーン・
バーシェフスキー大使らを講師に迎え、特別講演会を開催しました。
シンポジウムは日本経済新聞社からの受託研究に基づく「どうなる 5 年・10 年
後の中国市場」、日経センター研究報告はアジア研究で「検証:日本の東アジアへ
の経済的貢献」、国内研究では「人事経済学から見た日本企業の人材活用」「農政
改革とこれからの日本農業」「社会的規制改革の経済効果」「失われた 10 年を超
えて−新生日本経済の課題」など、多彩なテーマで開催しました。「白書説明会」
は、経済財政白書、通商白書、労働経済白書に加え、「世界経済の潮流 2005 年秋」
13
社団法人
日本経済研究センター
についても発表後、執筆担当者を講師に招き解説いただきました。
また、会員会社の会長・社長を対象とする朝食会(大阪は朝食懇談会)を計 6
回(東京 5 回、大阪1回)、調査・企画部長を対象とする昼食会を計 17 回(東京
11 回、大阪 6 回)開きました。2 月の朝食会では、トーマス・シーファー駐日米
国大使をお迎えして、「日米関係について」お話を伺い、講演終了後、企業トップ
の皆様と活発な質疑応答を行いました。
会員企業と政策担当者との情報交換の場を目指す「政策フォーラム」は、3 年
目を迎えました。2005 年度は「企業買収の防衛策」「日本の ODA」「三位一体改革」
「金融政策」について経済産業省、外務省、総務省、日本銀行からそれぞれ講師
を招きました。通常のセミナーでは話が一方通行になりがちですが、本フォーラ
ムでは受講者との間で活発な質疑が繰り広げられました。
「産業動向研究会」は、各産業の先端で何が起きているのか、抱える構造問題
は何か――などの探究を目的に、会員各社の実務・調査担当者と当センターの研
究スタッフが、2 カ月に1回程度集まり、実情報告や研究成果の紹介をしている
ものです。座長は金森久雄当センター顧問が務めています。2005 年度は合計 5
回、10 名のメンバーから報告があり、その一部は当センター会報に掲載しました。
有料セミナーとして、マクロ経済を中心とした「経済動向研究会」を 2 グルー
プ、合わせて 11 回開催しました。また大学教授やエコノミスト、専門家を講師と
する連続セミナーを 10 講座、延べ 60 回開きました。「日本経済入門−やさしい経
済データの読み方」「実践景気観測入門」「グローバル化時代の国際経済学入門」
「中期経済予測入門」「米国経済入門」など、マクロ経済分析から国際経済の読み
方までベーシックな内容で、主に若手ビジネスマンを対象に開催、内容も充実さ
せました。計量分析ソフト「EViews」を使って学ぶ「EViews による実践計量分析
入門」もスタートさせました。関心が高い中国については、「中国のビジネスリス
クとチャンス」をテーマに、マクロ経済のリスク、政治・社会のリスク、成長の
制約と対応の有効性などさまざまな分野・角度から今の中国を見る連続セミナー
を開催しました。
各種の催し・講師・テーマ等の詳細は別表1(20∼25 ページ)に掲載しました。
14
社団法人
日本経済研究センター
◇エコノミスト懇親会
12 月 6 日(火)に日本経済新聞社、テレビ東京との共催による「年末エコノミ
スト懇親会」を東京・虎ノ門のホテルオークラで開きました。懇親会には、中川
秀直・自民党政調会長、岩田一政・日本銀行副総裁、北城恪太郎・経済同友会代
表幹事、牛尾治朗・ウシオ電機会長、貝塚敬明・中央大学研究開発機構教授、田
中直毅・21 世紀政策研究所理事長ら政界、学界、経済界、各国大使館などから約
600 人が参加、経済情勢や景気見通しなどについて意見交換しました。
電子情報サービス
ホームページのリニューアルから 1 年、ビジュアル化をはかると同時に情報サ
ービスのスピードを高めるよう努めました。国際シンポジウム「中国の衝撃と世
界」では、各講師のプレゼンテーション資料を直ちに掲載しました。また、中国
研究、アジア研究、欧米研究をはじめ各種研究報告書の全文を PDF ファイルで提
供するなど、電子情報サービスの充実に努めました。
英文発信の強化にともない、英文ホームページをリニューアルしました。日経
センターの「マクロ予測」「アジア」「公共政策」などの研究内容を海外向けにわ
かりやすく発信するよう努めました。中国研究、アジア研究の概要を英文ホーム
ページに掲載したほか、リチャード・クーパー・ハーバード大学教授の会報特別
企画への原稿「米国からみた大国中国の可能性とリスク」を英文ホームページに
掲載するなど会報との連動性を高めました。
会員へのメール配信サービス「JCER
NET
NEWS」も週 2 回∼3 回のペースで、
予測・分析レポート結果のほか、セミナー案内などをいち早く発信し、ホームペ
ージの活性化を推し進めています。
15
社団法人
日本経済研究センター
図書情報サービス
◇収書・整備
2005 年度の図書・資料関連事業については、経済学の理論書をはじめとする蔵
書の充実を図るとともに、内外の経済情勢や経済動向を踏まえ、利用者のニーズ
に対応した図書・資料の収集に力を入れました。官公庁をはじめ金融機関や研究
機関から発表される統計や調査、予測などの資料も迅速に入手するよう心掛けま
した。
2006 年 3 月末の所蔵状況は概ね次の通りです。
和
書
26,200
冊
洋
書
14,750
冊
和資料
4,300
タイトル
洋資料
1,600
タイトル
和雑誌
380
タイトル
洋雑誌
150
タイトル
和統計
830
タイトル
洋統計
410
タイトル
◇日経・経済図書文化賞
日本経済新聞社との共催による第 48 回日経・経済図書文化賞は次の 5 点を入
賞とし、2005 年 11 月 4 日に表彰式を行いました(敬称略)。
野村浩二
著
『資本の測定』
慶應義塾大学出版会
谷沢弘毅
著
『近代日本の所得分布と家族経済』
日本図書センター
大竹文雄
著
『日本の不平等』
日本経済新聞社
堂目卓生
著『The Political Economy of Public Finance in Britain 1767-1873』
Routledge
清家篤・山田篤裕
著
『高齢者就業の経済学』
16
日本経済新聞社
社団法人
日本経済研究センター
大阪支所の事業
大阪支所は関西地区の活動拠点として、様々な事業を通じ多角的な情報発信を
しました。特にセミナーでは、その時々に内外の関心が強いテーマを幅広く取り
上げ、会員への質の高い経済情報の提供を心掛けました。
また、神戸大学大学院経済学研究科と 12 月に学術交流協定を結んだことを記念
し、3 月には同研究科と日本経済研究センターの合同シンポジウムを初めて開催。
大阪支所が協力・支援する「関西経済人・エコノミスト会議」でも、12 月の年末
総会・懇親会に合わせて講演会を開催。香西泰・客員研究員(現・特別研究顧問)
による講演には多くの参加者が集まりました。
関西の会員企業トップを対象にした、政界のキーパーソンらによる講演会「朝
食懇談会」(日本経済新聞社との共催)は 11 月に開催。前原誠司・民主党代表(当
時)を講師に招き、関西地区における会員サービス拡充とともに、非会員への事
業PRにも努めました。対象を会員に限定した「昼食会」は 6 回開催し、経済関
係だけでなく政治などの分野でも活躍中の学者やジャーナリストらを講師に招い
て最新の情報・解説を聞き、意見交換の場を持って会員相互の研修に役立てまし
た。
恒例の景気討論会は大阪で 2 回開催。当面の景気動向やあるべき政策対応など
に焦点を当てました。また、東京と連動する形で短期・中期の予測説明会、金融
研究説明会や白書説明会などを適宜開いたほか、大阪支所のシリーズセミナーと
して「大買収時代の企業経営と資本市場」を 11 月に連続して開きました。事業内
容は別表2(26∼27 ページ)に掲載しました。
刊行物
定期刊行物として、「日本経済研究センター会報」(毎月 1 日刊行)がありま
す。2005 年度は、シンポジウムや予測内容の早期掲載化に努め、ページ数を増や
した結果、月平均で 100 ページになりました。2005 年 1 月からスタートした特別
企画「中国の衝撃と世界システムの変容」では、中国の経済大国への移行に伴う
世界、アジア、日本への影響を、貿易、エネルギー、人口、環境、安全保障など
17
社団法人
日本経済研究センター
各分野の専門家に 1 年間にわたり論じてもらいました。定期連載では、八代尚宏・
当センター理事(国際基督教大学教授)の「教育改革の経済学」を 1 年間掲載し
たほか、金子雄一主任研究員の論壇の時流を読み解き、断を下す「経済論断」(2
ページ、隔月)や産業動向研究会メンバーによる「フォーカス産業」(同)を始
めました。好評の民間調査機関の経済見通しのまとめは、年 4 回(12 月、2 月、5
月、8 月)に増やし、調査対象機関も 30 機関となっています。また、作家の水木
楊氏の近未来小説「亡国よりの使者」は最終回を迎え、会員企業の住友不動産取
締役相談役の「安藤太郎(95 歳)時代を読む」などのコラムも話題を呼びました。
本格的な研究誌である「日本経済研究」は第 52 号、第 53 号、第 54 号を発行
しました。このうち、第 53 号は「社会的規制改革」特集号としました。
短期経済予測は「四半期経済予測」(SA)の第 123 回改訂(2005 年 5 月)、第 124
回(8 月)、第 125 回(11 月)、第 126 回(2006 年 2 月)について、報告書を発行
しました。
中期経済予測は「第 32 回日本経済中期予測 2005−2015 年度
就業継続と国際
分業で拓く明日―グローバル化の中の高齢化」と題する報告書を 12 月に発行しま
した。
金融研究は 2005 年 10 月に「郵政民営化の行方と銀行・生保部門の将来」、2006
年 3 月に「政府系金融機関と量的緩和解除の影響」と題する報告書をそれぞれ発
行しました。
なお、短期予測、中期予測、金融研究の報告書・英文版はホームページに掲載
しました。
海外研究者の受け入れ
当センターは事業活動の一環として、海外からの研究者を一定期間受け入れ、
研究上の便宜を提供しています。2005 年度の対象者は次の通り。
*Tselichtchev, Ivan(ロシア世界経済国際関係研究所日本代表、89 年 8 月∼)
18
社団法人
会
日本経済研究センター
員
2005年度末の普通会員は366法人で、うち18社が休会となっています。特別会員
は233名、名誉会員は28名です。
事
務
局
総務部(人事・労務、経理、広報、庶務)、会員事業部(各種セミナーの開催、
会報編集、電子情報サービス、会員事務)、経済分析部(マクロ・ミクロ経済予測、
経済分析、委託研修)、研究開発部(自主・共同研究、研究企画、受託研究・調査、
出版物編集)、アジア研究部(アジア問題研究)、ライブラリー(図書・資料、日
経・経済図書文化賞)、大阪支所により事業を行いました。
年度末の常勤職員数(事務職・研究職)は 43 名(うち 3 名は大阪支所)です。
19
社団法人
日本経済研究センター
別表1
◇一般セミナー
=役職は開催時,敬称略=
月
日
4
11
21世紀の経済学
12
≪日経センター「中国研究」報告シンポジウム≫
どうなる5年・10年後の中国市場
13
2005年度の日本経済と株式市場展望
神山直樹・モルガン・スタンレー証券株式調査部日本株ストラテジスト
19
財政改革と国のかたち
青木昌彦・スタンフォード大学名誉教授/一橋大学大学院国際企業戦略
研究科客員教授
20
米国の経済政策と世界経済
清水啓典・一橋大学大学院商学研究科教授
22
国際資金フローと投資の新潮流
宮脇信介・バークレイズ・グローバル・インベスターズ グローバル・フィック
スト・インカム・ストラテジスト
長谷川克之・みずほ総合研究所上席主任研究員
25
国際会計基準の動向と日本の戦略
加古宜士・早稲田大学大学院会計研究科長/金融庁企業会計審議会
会長
11
家計改革と日本経済−どうすれば家計は元気を取り戻すのか
鈴木玲子・日本経済研究センター主任研究員
5
12
13
6
タイトル
講師
根井雅弘・京都大学大学院経済学研究科教授
関志雄・野村資本市場研究所シニアフェロー
国吉澄夫・東芝海外事業推進部長付
桑田良望・みずほ総合研究所理事
朱建栄・東洋学園大学教授
司会)尾崎春生・日本経済研究センターアジア研究部長
≪日経センター「人事経済学」研究報告≫
樋口美雄・日本経済研究センター「人事経済学」研究会座長/慶応義塾
人事経済学から見た日本企業の人材活用−インセンティブ社会をどう創
大学商学部教授
るか
丸屋豊二郎・日本貿易振興機構(JETRO)アジア経済研究所研究企画
中国ビジネス最前線−華東経済の最新情勢と日系企業のビジネス展開
部長/前JETRO上海センター所長
18
≪第42回通常総会記念講演≫
グローバル化の中での経済成長
香西 泰・内閣府経済社会総合研究所所長
19
首都圏の人口高齢化を考える−団塊世代退職のインパクト
藻谷浩介・日本政策投資銀行地域企画部参事役
20
ネットビジネスの新たな展開
浜屋 敏・富士通総研経済研究所主任研究員
1
変わるM&A戦略
服部暢達・一橋大学大学院国際企業戦略研究科助教授
2
東方拡大後1年のEUの動向と展望
田中素香・中央大学経済学部教授
3
≪シンポジウム≫
東アジアのサービス貿易自由化とFTA
片岡 剛士・UFJ総合研究所研究員
杉田 定大・経済産業省通商金融・経済協力課長
矢野 峰男・山九中国事業企画推進部長
(司会・コメンテーター)浦田秀次郎・日本経済研究センター主任研究員
7
≪日経センター「社会保障改革の政策評価」研究報告≫
財政モデルによる社会保障改革の現状評価と将来像
鈴木 亘・日本経済研究センター副主任研究員/東京学芸大学助教授
8
≪特別講義≫
FDI(対日直接投資)と日本経済活性化―M&A投資の効果
ロビン・レーデン・ハーバード大学ロースクール国際金融制度プログラム
副部長
10
≪株価座談会≫
2005年後半の株式相場展望と注目テーマ
芳賀沼千里・野村証券金融経済研究所投資調査部長
平川 昇二・UBS証券チーフストラテジスト
司会)近藤勝義・日本経済新聞社証券部長
15
7
日本経済の現状と展望−景気回復は加速するか
村嶋帰一・日興シティグループ証券ディレクター
17
壁にぶつかる中国の〝新世代〟企業
田原真司・日経BP社北京支局長
21
≪日経センター「農業研究」報告≫
農政改革とこれからの日本農業
本間正義・日経センター「農業研究会」座長/東京大学大学院農学生
命科学研究科教授
29
≪理事長就任特別講演≫郵政民営化の経済分析
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
1
連銀の金融引き締めと日米経済
佐藤ゆかり・クレディスイスファーストボストン証券チーフエコノミスト兼経
済調査部長
6
≪シリーズ≫新会社法と新たな企業経営①
新会社法とM&A
吉川 満・大和総研資本市場調査本部長
7
通商白書説明会
松永明・経済産業省経済産業政策局調査課長、前通商政策局情報調
査課長
8
サムスンの経営戦略
玉置直司・日本経済新聞社国際部次長
20
社団法人
14
15
1
経済財政白書説明会
高まる経済摩擦・ナショナリズム−日米中戦略対話の課題
と解決策
人口減少時代の日本型雇用システム
わが国の景気と雇用・不動産取引動向−地域経済報告か
ら
台頭するインド経済
3
文明の磁力としての観光立国
20
28
29
8
10
凌 星光・福井県立大学名誉教授
山田 久・日本総合研究所調査部主任研究員
内田真人・日本銀行調査統計局審議役
谷野作太郎・東芝取締役
石森秀三・日経センター「日本の観光産業競争力研究会」
座長
/国立民族学博物館教授
23
設備投資からみた新たな市場戦略
鍋山 徹・日本政策投資銀行調査部次長
25
バイオニクスへの挑戦
軽部征夫・東京工科大学副学長
30
中国の資源・エネルギー戦略展望
1
2005年度後半の原油相場見通し−取引現場の視点から
6
所得格差と日本経済
14
人民元切り上げとアジアの通貨制度
16
自動車メーカーの新たな国際戦略
28
本格回復なるか−2005年度後半の日本経済展望
伊藤浩吉・日本エネルギー経済研究所常務理事
佐野慶一・住友商事コモディティビジネス部調査戦略チー
ム長
大竹文雄・大阪大学社会経済研究所教授
伊藤隆敏・日本経済研究センター主任研究員/東京大学
大学院経済学研究科教授
松島憲之・日興シティグループ証券株式調査部マネージン
グ・ディレクター
櫨 浩一・ニッセイ基礎研究所チーフエコノミスト
29
団塊世代の消費と貯蓄−60歳の選択
武藤博道・岐阜聖徳学園大学経済情報学部教授
世界の新しい経常収支不均衡とアジア通貨制度−ACUの
吉冨 勝・経済産業研究所所長
位置づけ
米国経済のリスクと展望
小野 亮・みずほ総合研究所経済調査部シニアエコノミスト
6
14
≪日経センター金融研究説明会≫
郵政民営化の行方と銀行・生保部門の将来
太田俊明・厚生労働省政策統括官(労働担当)
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
中国企業のM&A戦略−グローバル企業への飛躍は可能
か
M&Aと企業価値防衛
2
井上隆一郎・三菱総合研究所 政策・経済研究センター長
参与
渡邊 顯・成和共同法律事務所代表 弁護士
菅野雅明・JPモルガン証券経済・債券調査部長チーフエコ
日本経済と中長期的構造変化
ノミスト
竹内順子・日本総合研究所研究事業本部海外事業・戦略
アジアにおけるエレクトロニクス製品供給と市場統合
クラスター主任研究員
台頭する中国の中期国家戦略−新5カ年計画建議を読む 田中 修・日中産学官交流機構客員主任研究員
8
変革期の不動産市場−REITが及ぼす影響
18
19
27
31
10
16
12
梅渓健児・内閣府参事官(経済財政分析・総括担当)
19
12
11
小賀坂 敦・監査法人トーマツ社員 公認会計士
≪労働経済白書説明会≫
人口減少社会における労働政策の課題−2005年版労働
経済の分析(白書)から
≪日経センター短期経済予測説明会≫
5
9
≪シリーズ≫
新会社法と新たな企業経営② 会社の決算と企業統治
日本経済研究センター
石澤卓志・みずほ証券チーフ不動産アナリスト
藤原美喜子・アドバンスト・ビジネス・ダイレクションズ代表取
企業経営者と投資ファンド
締役/ロンドン大学客員研究員
東アジア共同体は可能か−「反日」地政学について考える 渡辺利夫・拓殖大学学長
18
≪日経センター短期経済予測説明会≫
予測期間:2005年10−12月期∼2007年1−3月期
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
30
財政構造改革と税制
田近栄治・一橋大学国際・公共政策大学院長/内閣府税制
調査会委員
1
≪日経センター中期経済予測説明会≫
就業継続と国際分業で拓く明日−グローバル化の中の高 河越正明・日本経済研究センター主任研究員
齢化 (2005−2015年度)
5
2007年以降の高齢者就業を考える
大久保幸夫・リクルートワークス研究所所長
21
社団法人
1
日本経済研究センター
7
≪株価座談会≫
2006年前半の株価と日本経済
武者陵司・ドイツ証券副会長
山本 平・コメルツ投信投資顧問社長
司会) 近藤勝義・日本経済新聞社証券部長
8
世界経済の潮流 2005年秋
村田啓子・内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付参事
官(海外担当)
12
中国の証券市場改革の現状と課題
井上 武・野村資本市場研究所主任研究員
14
2006年世界経済の分水嶺−原油高、金利高、対外不均
衡、 BRICsのインパクト
杉浦哲郎・みずほ総合研究所執行役員チーフエコノミスト
16
2006年の日本経済と財政・金融展望
湯元健治・日本総合研究所調査部長
13
2006年の世界情勢と日本の展望
小島明・日本経済研究センター会長
16
量的金融緩和解除と2006年の日本経済
松岡幹裕・ドイツ証券経済調査部長 チーフエコノミスト
17
≪日経センター「アジア研究」報告≫
検証:日本の東アジアへの経済的貢献
浦田秀次郎・日本経済研究センター主任研究員/早稲田
大学大学院社会科学研究科教授
20
ゲーム理論がおもしろい
松井彰彦・東京大学大学院経済学研究科教授
24
2006年の世界経済−ポスト・グリーンスパン時代の始まり
堀井昭成・日本銀行国際局長
25
中国経済の現状と課題−安定成長は可能か
関志雄・野村資本市場研究所シニアフェロー
3
対ベトナム投資の現状と展望
トラン・ヴァン・トウ・早稲田大学大学院社会科学研究科教
授
7
地域・地場産業の振興と新産業の創出
百瀬恵夫・明治大学名誉教授
14
≪日経センター「規制改革研究」報告≫
社会的規制改革の経済効果
八代尚宏・国際基督教大学教授
16
国際収支不均衡と日本経済
竹森俊平・慶応義塾大学経済学部教授
22
《シリーズ》ソフト産業の競争力①
小糸正樹・経済産業省文化情報関連産業課(メディアコンテンツ
アジアにおける日本のソフトパワー戦略−日本のコンテンツ
課)課長
産業の国際競争力強化に向けて
24
≪日経センター短期経済予測説明会≫
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
7
新しい企業法制と経営戦略上の留意点
武井一浩・西村ときわ法律事務所パートナー 弁護士
8
戦略的設備投資と日本経済
渡部速夫・日本政策投資銀行調査部長
15
≪日経センター金融研究説明会≫政府系金融機関と量的
深尾 光洋・日本経済研究センター理事長
緩和解除の影響
16
人口減少社会は怖くないか
原田 泰・大和総研チーフエコノミスト
22
《シリーズ》ソフト産業の競争力②
コンテンツ産業の課題と展望
森永卓郎・経済アナリスト
24
日本における宇宙開発とその産業化
立川敬二・宇宙航空研究開発機構(JAXA)
29
≪日経センター「失われた10年研究」報告≫
失われた10年を超えて-新生日本経済の課題
宮川 努・日本経済研究センター主任研究員/学習院大学
経済学部教授
30
≪特別講演会≫米国から見たアジア経済統合
シャーリーン・バーシェフスキー・元米通商代表部代表
2
3
22
社団法人
日本経済研究センター
◇連続セミナー
26
5
10
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
17
河越正明・日本経済研究センター主任研究員
24
前澤博一・日本経済研究センター主任研究員
31
宮川 努・日本経済研究センター主任研究員/学習院大
学経済学部教授
6
6
日本経済入門―やさしい経済データの読み方
飯塚信夫・日本経済研究センター経済分析部長兼主任研
究員
4
実践景気観測入門
小峰隆夫・法政大学大学院政策科学研究科教授
グローバル化時代の国際経済学入門
深尾 京司・日本経済研究センター主任研究員/一橋大学
経済研究所教授
13
EViewsによる実践計量分析入門
飯塚 信夫・日経センター経済分析部長兼主任研究員
20
基礎編
26
応用編Ⅰ
山澤 成康・日経センター副主任研究員/跡見学園女子
大学
助教授
加藤 久和・明治大学政治経済学部助教授
13
24
7
11
12
19
22
9
29
10
6
応用編Ⅱ
9
30
中国のビジネスリスクとチャンス
A.マクロ経済のリスク
10
7
13
17
講義1 持続的成長失敗のリスク
関志雄・野村資本市場研究所シニアフェロー
講義2 人民元切り上げ、リスクとチャンス
白井早由里・慶応義塾大学助教授
講義3 改革の重石、金融・財政改革の遅れ
桑田良望・みずほ総合研究所理事
講義4 強まる外資・外需依存体質
大橋英夫・専修大学教授
B. 政治・社会のリスク
講義1 所得格差拡大、汚職・不正と社会不安
藤村幸義・拓殖大学教授
講義2 胡錦濤政権の権力構造
毛里和子・早稲田大学教授
講義3 反日感情、ナショナリズムの高揚の背後
田島英一・慶応義塾大学助教授
講義4 中間層拡大と消費意識変化、希薄な順法精神と訴訟王曙光・拓殖大学教授
28
11
4
11
C.成長の制約と対応の有効性
講義1 環境制約と成長
井村秀文・名古屋大学教授
講義2 エネルギー制約と成長
張継偉・日本エネルギー経済研究所研究主幹
講義3 少子高齢化、社会保障制度の遅れ
沈潔・浦和大学教授
講義4 農村・戸籍問題と人口流動化
厳善平・桃山学院大学教授
D.ビジネスリスクとチャンス
川島泰介・ヤマハ発動機法務・知財ユニット知財戦略グ
ループ主査
講義1 模倣経済、信用秩序の確立遅れ
講義2 国有企業の民営化・外資への売却、M&Aはチャン金堅敏・富士通総研上席主任研究員
17
講義3 主要産業(自動車・電子等)の産業政策と進出リスク 丸川知雄・東京大学助教授
講義4 新分野の可能性とリスク
池上隆介・池上事務所代表
23
社団法人
1
2
3
26
日本経済研究センター
中期経済予測入門
河越正明・日本経済研究センター主任研究員
米国経済入門
杉浦哲郎・みずほ総合研究所常務執行役員 チーフエコノ
ミスト
2
9
2
9
◇経済動向研究会
4
15
6
16
8
18
11
1
12
19
2
15
5
25
7
25
9
27
11
29
1
26
門間グループ
門間一夫・日本銀行調査統計局参事役・景気動向担当総
括
梅溪グループ
梅溪健児・内閣府参事官(経済財政分析・総括担当)
井上グループ(梅溪氏後任)
井上裕行・内閣府参事官(経済財政分析・総括担当)
牧野 洋・日本経済新聞社 証券部編集委員
◇昼食会
4
6
M&Aをめぐる日本の風土・制度の問題点
5
30
吉田和男・京都大学大学院経済学研究科教授/「日本21
日本21世紀ビジョン―活力ある安定社会の実現に向けて 世紀ビジョン」に関する専門調査会経済財政展望ワーキン
ググループ主査
6
29
今後の金融経済情勢─景気回復シナリオの再点検
水野温氏・日本銀行政策委員会審議委員
7
21
どうなる日本経済
岩田 規久男・学習院大学経済学部教授
9
7
経済と建築
隈 研吾・建築家
10
3
小泉政権の課題と今後の政治展望
曽根 泰教・慶応義塾大学大学院政策・メディア研究科教
授
芹川 洋一 ・日本経済新聞社編集局次長兼論説委員
11
9
「生涯現役社会」モデルの可能性
清家 篤・慶応義塾大学商学部教授
12
6
戦略の本質
野中郁次郎・一橋大学大学院国際企業戦略研究科教授
1
23
米国のアジア政策と日米同盟の行方
春原 剛・日本経済新聞社国際部編集委員
2
21
会社盛衰の遺伝子
鈴木隆・元日本経済新聞社証券部長
3
14
グローバル化で求められる"人財"
橘・フクシマ・咲江・コーン・フェリー・インターナショナル日本担当代表
取締役社長
6
6
日本外交の焦点と日米関係強化の動き
町村信孝・外務大臣
7
27
日本の政治課題
安倍晋三・自由民主党幹事長代理
12
19
日本経済の現状と2006年の展望
福井俊彦・日本銀行総裁
1
16
2006年 日本の政治課題
中川秀直・自由民主党政務調査会長
2
28
日米関係について
J・トーマス・シーファー・駐日米国大使
◇朝食会
24
社団法人
日本経済研究センター
◇景気討論会
5
31
景気討論会
嶋中雄二・UFJ総合研究所投資調査部長
早川英男・日本銀行調査統計局長
前田晃伸・みずほフィナンシャルグループ社長
6
24
小島 明・日本経済研究センター会長
司会=斎藤 史郎・日本経済新聞社取締役東京本社編集
局長
河野龍太郎・BNPパリバ証券チーフエコノミスト
名古屋景気討論会
柴田 昌治・日本ガイシ会長
湯元 健治・日本総合研究所調査部長
河越 正明・日本経済研究センター主任研究員
司会=鳴沢直樹・日本経済新聞社東京本社編集局総務
9
12
札幌景気討論会
横内龍三・北洋銀行副頭取
木内登英・野村證券金融経済研究所シニアエコノミスト
小峰隆夫・法政大学大学院政策科学研究科教授
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
司会=岡田 直敏・日本経済新聞社東京本社編集局次長
10
5
景気討論会
岡村正・東芝会長
佐治信行・みずほ証券チーフエコノミスト
高橋進・内閣府政策統括官
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
司会=斎藤史郎・日本経済新聞社取締役東京本社編集
局長
1
6
新春景気討論会
鈴木弘治・高島屋社長
早川英男・日本銀行調査統計局長
武者陵司・ドイツ証券副会長
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
司会=斎藤史郎・日本経済新聞社取締役東京本社編集
局長
3
7
福岡景気討論会
新藤恒男・西日本シティ銀行頭取
谷内 満 ・早稲田大学商学学術院教授
中島厚志・みずほ総合研究所チーフエコノミスト
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
司会=長谷部剛・日本経済新聞社東京本社編集局次長
兼経済部長
◇シンポジウム(日経ホール)
4
5
東アジアの成長と地域システム変容
余永定・中国社会科学院世界経済・政治研究所所長
マーカス・ノーランド・国際経済研究所(IIE)シニア・フェロー
モハメド・サドリ・国立インドネシア大学名誉教授
氏家純一・野村ホールディングス会長
(講師兼モデレーター)小島明・日本経済研究センター会長
10
21
中国の衝撃と世界
ドゥワイト・パーキンス・ハーバード大学教授
ローレンス・ラウ・香港中文大学副学長
田中明彦・東京大学教授
(講師兼モデレーター)小島明・日本経済研究センター会長
25
社団法人
日本経済研究センター
別表2
◇一般セミナー
月 日
4
5
6
7
8
=役職は開催時、敬称略=
タイトル
講師
8 2005年度の世界・日本経済と金融市場展望
山川哲史・ゴールドマン・サックス証券経済調査部長
13 《日経センター「アジア研究」報告》 どうなる5年・10年後の中国市場
室井秀太郎・日本経済研究センター主任研究員
19 知財戦略経営と企業成長
岡田依里・横浜国立大学大学院国際社会科学研究科教授
22 M&A時代のIR戦略
佐藤淑子・日本インベスター・リレーションズ協議会首席研究員
12 大阪の再生と地方行財政改革のゆくえ
跡田直澄・慶応義塾大学商学部教授
20 拡大EU1年の検証と展望
浜 矩子・同志社大学大学院ビジネス研究科教授
3 企業の資金余剰の行き先と雇用拡大への波及
熊野英生・第一生命経済研究所経済調査部主席エコノミスト
13 会社は誰のものか―M&A・敵対的買収・コーポレートガバナンス
若杉敬明・東京経済大学経営学部教授
16 壁にぶつかる中国の“新世代”企業
田原真司・日経BP社北京支局長
6 反日デモ以後の中国と日中経済関係
朱 建栄・東洋学園大学人文学部教授
8 《通商白書説明会》
我が国と東アジアの新次元の経済的繁栄に向けて―2005年版通商白書から
長谷川榮一・経済産業省大臣官房審議官(通商政策局担当)
14 《理事長就任特別講演》 郵政民営化の経済分析
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
19 《経済財政白書説明会》 2005年版経済財政白書の解説
梅溪健児・内閣府参事官(経済財政分析・総括担当)
25 日本経済これから10年―持続的成長へのシナリオ
小島 明・日本経済研究センター会長
1 わが国の景気と雇用・不動産取引動向―地域経済報告から
内田真人・日本銀行調査統計局審議役
8
鍋山 徹・日本政策投資銀行調査部次長
永澤 剛・経済産業省通商政策局情報調査課長補佐
設備投資計画にみる全国・関西経済の動向と展望
遠藤業鏡・日本政策投資銀行関西支店企画調査課調査役
9
10
11
22 《日経センター短期経済予測説明会》
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
24 人口減少社会における労働政策の課題−2005年版労働経済の分析(白書)から
石水喜夫・厚生労働省労働政策担当参事官室室長補佐
2 2005年度後半の原油相場見通し―取引現場の視点から
佐野慶一・住友商事 コモディティビジネス部調査戦略チーム長
6 中国GDP統計の信頼性と経済の実力
高橋克秀・神戸大学大学院経済学研究科助教授
14 個人消費の動向からみた日本経済
宅森昭吉・三井住友アセットマネジメント・チーフエコノミスト
21 サービスデフレ時代の到来と日米中経済見通し
水野和夫・三菱証券理事・チーフエコノミスト
29 産業界の新しい流れ
西岡幸一・日本経済新聞社論説委員
6 団塊世代の消費と貯蓄―60歳の選択
武藤博道・岐阜聖徳学園大学経済情報学部教授
14 中国の経済、通貨政策と内外へのインパクト
柯隆・富士通総研経済研究所上席主任研究員
26 《日経センター金融研究説明会》 郵政民営化の行方と銀行・生保部門の将来
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
1 台頭する中国の中期国家戦略―新5ヵ年計画建議を読む
田中 修・日中産学官交流機構客員主任研究員・財務省財務総合政策研究所客員研究
員
10 《シリーズ》 大買収時代の企業経営と資本市場① M&Aと市場をめぐる制度改革の課題 大崎貞和・野村資本市場研究所研究主幹
17 小泉改革の今後と日本経済展望
本間正明・大阪大学大学院経済学研究科教授
21 《日経センター短期経済予測説明会》
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
28
《シリーズ》 大買収時代の企業経営と資本市場② M&Aの課題と展望―ライブドアからタ
前田昌孝・日本経済新聞社証券部編集委員
イガースまで
28 《シリーズ》 大買収時代の企業経営と資本市場② 松下電器の成長戦略と株主還元
12
川上徹也・松下電器産業代表取締役専務
《日経センター中期経済予測説明会》 就業継続と国際分野で拓く明日−グローバル化
2
河越正明・日本経済研究センター主任研究員
の中の高齢化
8 円と元のいま―ドルとの間合いを試されるプラザ合意20年目
滝田洋一・日本経済新聞社経済部編集委員
20 経常収支不均衡の拡大と米国経済の先行き―世界経済の潮流2005年秋号から
村田啓子・内閣府政策統括官(経済財政分析担当)付参事官(海外担当)
26
社団法人
1
2
3
日本経済研究センター
12 2006年米国の政策課題と展望
安井明彦・みずほ総合研究所政策調査部上席主任研究員
20 《日経センター「アジア研究」報告》 検証:日本の東アジアへの経済的貢献
浦田秀次郎・日本経済研究センター主任研究員・早稲田大学大学院アジア太平洋研究
科教授
24 膨張する中・印の経済・産業動向と日本企業
永野 護・三菱総合研究所政策・経済研究センター主任研究員
3 新時代の潜在成長市場はどこか―進化するIT産業
太田清久・SOZO工房取締役パートナー
27 《日経センター短期経済予測説明会》
石田和彦・日本経済研究センター主任研究員
8 流通大再編の展望と課題
井本省吾・日本経済新聞社流通経済部編集委員
17 中国経済の「成長方式」の転換を考える
大橋英夫・専修大学経済学部教授
22 《日経センター金融研究説明会》 政府系金融機関と量的緩和解除の影響
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
◇神戸大学と共催のシンポジウム
3
22 グローバル経済のチャンスとリスク
久保広正・神戸大学教授
加藤弘之・神戸大学教授
吉井昌彦・神戸大学教授
高橋克秀・神戸大学助教授
小島 明・日本経済研究センター会長
◇景気討論会
7
13 景気討論会(大阪)
小池俊二・サンリット産業社長
高橋伸彰・立命館大学国際関係学部教授
山川哲史・ゴールドマン・サックス証券チーフエコノミスト
岡崎守恭・日本経済新聞社大阪本社編集局長
深尾光洋・日本経済研究センター理事長
12 12 景気討論会(大阪)
稲葉延雄・日本銀行理事大阪支店長
宅森昭吉・三井住友アセットマネジメント・チーフエコノミスト
ポール・シェアード・リーマン・ブラザーズ証券チーフエコノミスト
岡崎守恭・日本経済新聞社大阪本社編集局長
小島 明・日本経済研究センター会長
◇大阪昼食会
5
25 大阪証券取引所の現状と今後の課題
米田道生・大阪証券取引所社長
8
5 いま、なぜ郵政民営化なのか
松原 聡・東洋大学経済学部教授
10 12 小泉圧勝と今後の政局
石川一郎・日本経済新聞社政治部長
12 21 最近の金融経済情勢
水野温氏・日本銀行政策委員会審議委員
2
10 2006年日本経済の論点と展望
佐治信行・みずほ証券エクイティ調査部チーフエコノミスト
3
15 少子高齢化時代の日本を考える
高橋伸彰・立命館大学国際関係学部教授
◇朝食懇談会
11 28 私の日本再生論と民主党の針路
前原誠司・民主党代表
27
社団法人
日本経済研究センター
2005年度(平成17年度)決算報告
2005 年度(平成 17 年度)の決算は、当初予算に比べ、特別会計の事業収入の増加などに
より収入が増えましたが、支出は事業費、管理費ともに減少しました。この結果、当期収
支差額は 25 万円となりました。
一 般 会 計
当期は収入合計が 6 億 2,541 万円、支出合計が 6 億 2,532 万円で、収支差額は 9 万円と
なりました。
収入のうち、基本財産運用収入は予算で見込んでいなかったその他利付債購入に伴う運
用収入増で、予算比 191 万円の増加(6.9%増)。会費・入会金収入は前年実績増とはなっ
たものの、厳しい経営環境を反映して、予算には届かず予算比 1,288 万円の減少(4.2%減)。
事業収入は、出版物頒布収入や研究会参加費収入などは予算を上回る収入があったものの、
研修収入が落ち込み、予算比 200 万円の減少(1.3%減)となりました。寄付金収入は予算
比 130 万円の減少(0.9%減)となりました。
一方、支出については、事業費で退職者発生に伴う退職金増、一般研究費で翻訳代増な
どの要因があるものの、事業人件費の減や出版物作成費の減で、事業費全体では予算比 518
万円の減少(1.1%減)となりました。管理費は人員増により人件費が増加したものの、経
費削減に努め、管理費全体では予算比 141 万円の増(1.0%増)となりました。
以上に加え、収支差額の一部 1,080 万円を基本財産に加えた結果、基本財産総額は 13 億
820 万円となりました。
特 別 会 計
期中に、独立行政法人労働政策研究・研修機構などの予算外の受託研究が入ったため、
当期収入合計は予算を 904 万円上回り、8,904 万円となりました。
一般会計に 1,020 万円繰り入れましたが、これを含めて当期支出合計は 8,887 万円にな
りました。この結果、当期収支差額は 16 万円となりました。
収 支
一般会計と特別会計の合計は、内部取引を除き当期収入合計 7 億 425 万円、当期支出合
計 7 億 400 万円で、当期収支差額は 25 万円となりました。 次期繰越収支差額は 1 億 8,281
万円になりました。
28
社団法人
日本経済研究センター
一 般 会 計
平 成 17 年 度
収 支 計 算 書
2005年4月1日から2006年3月31日まで
(単位:円)
科
目
予 算 額
決 算 額
差 異
備 考
Ⅰ 収入の部
1 基本財産運用収入
27,526,000
29,438,954
△ 1,912,954
2 通常財産運用収入
805,000
540,881
264,119
3 会費・入会金収入
307,019,000
294,132,141
12,886,859
普通会員会費収入
299,409,000
288,477,141
10,931,859
特別会員会費収入
5,110,000
4,355,000
755,000
入会金収入
2,500,000
1,300,000
1,200,000
148,147,000
146,139,393
2,007,607
研修収入
63,145,000
61,499,048
1,645,952
研究会参加費収入
14,920,000
15,302,913
△ 382,913
2,500,000
3,051,225
△ 551,225
63,284,000
62,812,192
471,808
4,298,000
3,474,015
823,985
132,100,000
130,800,000
1,300,000
500,000
277,140
222,860
-
13,888,067
△ 13,888,067
-
13,888,067
△ 13,888,067
1,747,000
10,200,000
△ 8,453,000
当期収入合計
617,844,000
625,416,576
△ 7,572,576
前期繰越収支差額
178,744,000
177,144,547
1,599,453
796,588,000
802,561,123
△ 5,973,123
4 事業収入
出版物頒布収入
共同研究助成金収入
厚生労働科学研究費補助金収入
5 寄付金収入
6 雑収入
7 特定資産取崩収入
退職給付引当資産取崩収入
8 繰入金収入
収入合計
29
1.2%増
社団法人
日本経済研究センター
(単位:円)
科
目
予 算 額
決 算 額
差
異
456,937,000
451,753,160
5,183,840
予測研究費
35,420,000
35,079,869
340,131
一般研究費
38,308,000
47,133,104
△ 8,825,104
資料整備費
9,486,000
9,658,427
△ 172,427
研修費
19,075,000
22,218,323
△ 3,143,323
研究会開催費
31,399,000
29,325,887
2,073,113
出版物作成費
54,814,000
44,820,440
9,993,560
事業借室料
52,902,000
52,936,946
△ 34,946
事業人件費
211,235,000
193,334,722
17,900,278
4,298,000
3,357,375
940,625
-
13,888,067
△ 13,888,067
146,889,000
148,307,037
役員報酬
37,500,000
34,910,000
2,590,000
給料手当
17,511,000
22,887,092
△ 5,376,092
福利厚生費
36,207,000
31,577,826
4,629,174
会議費
4,812,000
5,104,093
△ 292,093
旅費交通費
2,972,000
2,247,354
724,646
通信費
3,798,000
3,984,122
△ 186,122
発送費
7,543,000
7,980,604
△ 437,604
事務用品費
5,896,000
6,982,992
△ 1,086,992
賃借料
22,671,000
22,687,263
△ 16,263
購読料
862,000
949,395
△ 87,395
諸謝金
1,476,000
1,715,150
△ 239,150
雑費
5,641,000
7,281,146
△ 1,640,146
-
140,000
△ 140,000
-
140,000
△ 140,000
14,018,000
14,325,297
△ 307,297
14,018,000
14,325,297
△ 307,297
-
10,800,000
△ 10,800,000
20,000,000
-
20,000,000
当期支出合計
637,844,000
625,325,494
12,518,506
当期収支差額
△ 20,000,000
91,082
△ 20,091,082
158,744,000
177,235,629
△ 18,491,629
備
考
Ⅱ 支出の部
1 事業費
厚生労働科学研究費
退職金
2 管理費
3 固定資産取得支出
敷金支出
4 特定資産支出
退職給付引当資産支出
5 基本財産繰入支出
6 予備費
次期繰越収支差額
30
1.1%減
△ 1,418,037 1.0%増
2.0%減
社団法人
日本経済研究センター
一 般 会 計
平 成 17 年 度
正 味 財 産 増 減 計 算 書
2005年4月1日から2006年3月31日まで
(単位:円)
科
目
金
額
Ⅰ 増加の部
1 資産増加額
当期収支差額
基本財産増加額
敷金増加額
退職給付引当資産増加額
91,082
10,800,000
140,000
14,325,297
25,356,379
2 負債減少額
退職給付引当金取崩額
13,888,067
増加額合計
39,244,446
Ⅱ 減少の部
1 資産減少額
退職給付引当資産減少額
13,888,067
2 負債増加額
退職給付引当金繰入額
14,325,297
減少額合計
28,213,364
当期正味財産増加額
11,031,082
(10,800,000)
(うち基本金繰入額)
前期繰越正味財産額
1,474,544,547
期末正味財産合計額
1,485,575,629
31
社団法人
日本経済研究センター
一 般 会 計
平 成 17 年 度
貸
借
対
照
表
2006年3月31日現在
(単位:円)
科
目
金
額
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現金預金
未収入金
前払費用
立替金
仮払金
流動資産合計
2 固定資産
基本財産
預金
投資有価証券
基本財産合計
その他の固定資産
敷金
退職給付引当資産
預金
投資有価証券
退職給付引当資産合計
その他の固定資産合計
固定資産合計
資産合計
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未払金
前受金
預り金
流動負債合計
2 固定負債
退職給付引当金
固定負債合計
負債合計
Ⅲ 正味財産の部
正味財産
(うち基本金)
(うち当期正味財産増加額)
負債及び正味財産合計
181,597,678
673,601
7,992,752
287,511
36,097,197
226,648,739
18,216,500
1,289,983,500
1,308,200,000
140,000
106,061,369
44,127,978
150,189,347
150,329,347
1,458,529,347
1,685,178,086
35,414,598
8,943,250
5,055,262
49,413,110
150,189,347
150,189,347
199,602,457
1,485,575,629
(1,308,200,000)
(11,031,082)
1,685,178,086
32
社団法人
日本経済研究センター
特 別 会 計
平 成 17 年 度
収 支 計 算 書
2005年4月1日から2006年3月31日まで
(単位:円)
科
目
予 算 額
決 算 額
差
異
80,000,000
88,955,382
△ 8,955,382
80,000,000
88,955,382
△ 8,955,382
87,633
△ 87,633
80,000,000
89,043,015
△ 9,043,015
-
5,414,784
△ 5,414,784
80,000,000
94,457,799
△ 14,457,799
1 事業費
65,500,000
68,112,630
△ 2,612,630
2 管理費
12,753,000
10,562,512
2,190,488
1,747,000
10,200,000
△ 8,453,000
当期支出合計
80,000,000
88,875,142
△ 8,875,142
当期収支差額
-
167,873
△ 167,873
次期繰越収支差額
-
5,582,657
△ 5,582,657
Ⅰ 収入の部
1 事業収入
研究受託収入
2 雑収入
当期収入合計
前期繰越収支差額
収入合計
-
Ⅱ 支出の部
3 繰入金支出
33
備
考
社団法人
日本経済研究センター
特 別 会 計
平 成 17 年 度
正 味 財 産 増 減 計 算 書
2005年4月1日から2006年3月31日まで
(単位:円)
科
目
金 額
Ⅰ 増加の部
1 資産増加額
当期収支差額
167,873
2 負債減少額
-
増加額合計
167,873
Ⅱ 減少の部
1 資産減少額
-
2 負債増加額
-
減少額合計
-
当期正味財産増加額
167,873
前期繰越正味財産額
5,414,784
期末正味財産合計額
5,582,657
34
社団法人
日本経済研究センター
特 別 会 計
平 成 17 年 度
貸
借
対
照
表
2006年3月31日現在
(単位:円)
科
目
金
額
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現金預金
8,605,085
未収入金
38,858,594
流動資産合計
47,463,679
資産合計
47,463,679
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未払金 (注1)
5,783,825
仮受金 (注2)
36,097,197
流動負債合計
41,881,022
負債合計
41,881,022
Ⅲ 正味財産の部
正味財産
5,582,657
(うち当期正味財産増加額)
(167,873)
負債及び正味財産合計
47,463,679
(注1) 負債の部に計上されている未払金の内訳は、未払法人税等3,591,700円及び未払消費税
2,192,125円であります。
(注2) 負債の部に計上されている仮受金は、一般会計に対する勘定であります。
35
社団法人
日本経済研究センター
平 成 17 年 度
収 支 計 算 書 総 括 表
2005年4月1日から2006年3月31日まで
(単位:円)
科
目
合
計
一 般 会 計
特 別 会 計
内部取引消去
Ⅰ 収入の部
1 基本財産運用収入
29,438,954
29,438,954
-
-
2 通常財産運用収入
540,881
540,881
-
-
3 会費・入会金収入
294,132,141
294,132,141
-
-
4 事業収入
235,094,775
146,139,393
88,955,382
-
5 寄付金収入
130,800,000
130,800,000
-
-
364,773
277,140
87,633
-
13,888,067
13,888,067
-
-
-
10,200,000
-
△ 10,200,000
当期収入合計
704,259,591
625,416,576
89,043,015
△ 10,200,000
前期繰越収支差額
182,559,331
177,144,547
5,414,784
-
収入合計
886,818,922
802,561,123
94,457,799
△ 10,200,000
1 事業費
519,865,790
451,753,160
68,112,630
-
2 管理費
158,869,549
148,307,037
10,562,512
-
140,000
140,000
-
-
4 特定資産支出
14,325,297
14,325,297
-
-
5 基本財産繰入支出
10,800,000
10,800,000
-
-
-
-
10,200,000
△ 10,200,000
当期支出合計
704,000,636
625,325,494
88,875,142
△ 10,200,000
当期収支差額
258,955
91,082
167,873
-
182,818,286
177,235,629
5,582,657
-
6 雑収入
7 特定資産取崩収入
8 繰入金収入
Ⅱ 支出の部
3 固定資産取得支出
6 繰入金支出
次期繰越収支差額
36
社団法人
日本経済研究センター
平 成 17 年 度
正 味 財 産 増 減 計 算 書 総 括 表
2005年4月1日から2006年3月31日まで
科
目
合
計
一 般 会 計
(単位:円)
特 別 会 計
Ⅰ 増加の部
1 資産増加額
当期収支差額
258,955
91,082
167,873
10,800,000
10,800,000
-
140,000
140,000
-
14,325,297
14,325,297
-
退職給付引当金取崩額
13,888,067
13,888,067
-
増加額合計
39,412,319
39,244,446
167,873
13,888,067
13,888,067
-
退職給付引当金繰入額
14,325,297
14,325,297
-
減少額合計
28,213,364
28,213,364
-
11,198,955
11,031,082
167,873
(10,800,000)
(10,800,000)
基本財産増加額
敷金増加額
退職給付引当資産増加額
2 負債減少額
Ⅱ 減少の部
1 資産減少額
退職給付引当資産減少額
2 負債増加額
当期正味財産増加額
(うち基本金繰入額)
-
前期繰越正味財産額
1,479,959,331
1,474,544,547
5,414,784
期末正味財産合計額
1,491,158,286
1,485,575,629
5,582,657
37
社団法人
日本経済研究センター
平 成 17 年 度
貸
借
対
照
表
総
括
表
2006年3月31日現在
(単位:円)
科
目
合
計
一 般 会 計
特 別 会 計
内部貸借勘定消去
Ⅰ 資産の部
(注1)
1 流動資産
238,015,221
226,648,739
47,463,679
△ 36,097,197
2 基本財産
1,308,200,000
1,308,200,000
-
-
150,329,347
150,329,347
-
-
1,696,544,568
1,685,178,086
47,463,679
△ 36,097,197
1 流動負債
55,196,935
49,413,110
41,881,022
△ 36,097,197
2 固定負債
150,189,347
150,189,347
-
-
205,386,282
199,602,457
41,881,022
△ 36,097,197
正味財産
1,491,158,286
1,485,575,629
5,582,657
-
負債及び正味財産合計
1,696,544,568
1,685,178,086
47,463,679
△ 36,097,197
3 その他の固定資産
資産合計
Ⅱ 負債の部
(注2)
負債合計
Ⅲ 正味財産の部
(注1)
(注2)
一般会計の特別会計に対する仮払金(一般会計勘定内特別勘定)であります。
特別会計の一般会計に対する仮受金(特別会計勘定内一般勘定)であります。
38
社団法人
日本経済研究センター
計算書類に対する注記
1 重要な会計方針
(1) 有価証券の評価基準及び評価方法について
移動平均法による原価法によっております。
(2) 引当金の計上基準について
退職給付引当金
役員及び従業員の自己都合期末要支給額を基に計上しております。
なお、退職給付引当金のうち4,468,000円は役員に対するものであります。
(3) 資金の範囲について
資金の範囲には、現金預金、有価証券、未収入金、前払費用、仮払金等の流動資産
及び未払金、前受金、預り金、仮受金等の流動負債の全科目を含めております。
なお、前期末及び当期末残高は、3に記載するとおりであります。
(4) 利息の計上基準について
現金主義によっております。
(5) 一般会計と特別会計の共通経費配賦基準について
事業費のうち一般会計と特別会計に共通して発生する人件費は従事比率によって配
賦しております。
また、管理費のうち一般会計と特別会計に共通して発生する一般管理費及び賃借料
は収入割合に応じて配賦しております。
(6) 消費税等の処理について
税抜方式によっております。
2 基本財産の増減額及びその残高は、次のとおりであります。
科
目
前期末残高
定期預金
投資有価証券−国債
74,940,000
投資有価証券−地方債
345,067,500
投資有価証券−電信電話債
投資有価証券−事業債
630,000,000
投資有価証券−その他利付債 247,392,500
合計(基本金)
1,297,400,000
当期増加額
18,216,500
12,453,500
30,670,000
(単位:円)
当期末残高
18,216,500
74,940,000
9,940,000 335,127,500
- 630,000,000
9,930,000 249,916,000
19,870,000 1,308,200,000
当期減少額
(注)基本財産の純増額10,800,000円は収支差額の一部を繰り入れたものです。
基本財産の減少額19,870,000円のうち地方債9,940,000円、その他利付債9,930,000円
は償還によるものであります。
39
社団法人
日本経済研究センター
3 次期繰越収支差額の内容は、次のとおりであります。
科
目
現金預金
未収入金
前払費用
立替金
仮払金
合計
未払金
前受金
預り金
仮受金
合計
次期繰越収支差額
一般会計
前期末残高
当期末残高
171,684,137 181,597,678
1,039,660
673,601
7,328,962
7,992,752
629,513
287,511
39,613,145
36,097,197
220,295,417 226,648,739
28,701,999
35,414,598
8,095,500
8,943,250
6,353,371
5,055,262
43,150,870
49,413,110
177,144,547 177,235,629
40
(単位:円)
特別会計
前期末残高
当期末残高
6,688,336
8,605,085
41,998,641
38,858,594
6,595,552
55,282,529
47,463,679
3,254,600
5,783,825
7,000,000
39,613,145
36,097,197
49,867,745
41,881,022
5,414,784
5,582,657
社団法人
日本経済研究センター
平 成 17 年 度
財
産
目
録
(一 般 会 計 及 び 特 別 会 計)
2006年3月31日現在
(単位:円)
科
目
Ⅰ 資産の部
1 流動資産
現金預金
現金
当座預金
(三井住友銀行東京中央支店他)
金
額
1,070,392
154,495,966
普通預金
(三井住友銀行東京中央支店他)
郵便振替貯金
現預金合計
未収入金
平成17年度研究受託金
平成17年度特別会員会費他
未収入金合計
前払費用
4月分借室料
4月開催会議海外航空券代
平成18年度雑誌購読費他
前払費用合計
立替金
講演会等経費立替金他
立替金合計
流動資産合計
2 固定資産
(1)基本財産
投資有価証券
国債
地方債
事業債
その他利付債
預金
(定期預金 三井住友銀行東京中央支店)
基本財産合計
(2)その他の固定資産
敷金
退職給付引当資産
預金
(当座預金 三井住友銀行東京中央支店)
(定期預金 三井住友銀行東京中央支店)
(定期預金 みずほ銀行兜町支店)
投資有価証券
中期国債ファンド
その他の固定資産合計
固定資産合計
資産合計
28,620,995
6,015,410
190,202,763
38,858,594
673,601
39,532,195
6,816,852
803,600
372,300
7,992,752
287,511
287,511
238,015,221
74,940,000
335,127,500
630,000,000
249,916,000
18,216,500
1,308,200,000
140,000
39,277,869
11,783,500
55,000,000
44,127,978
150,329,347
1,458,529,347
1,696,544,568
41
社団法人
科
目
金
日本経済研究センター
額
Ⅱ 負債の部
1 流動負債
未払金
3月分講師謝礼・原稿料・翻訳代
未払退職金
7,022,921
6,504,714
未払消費税等
3,855,000
報告書製作費
3,838,380
未払法人税等
3,591,700
3月分人材派遣、アルバイト料
3,268,317
雇用保険料
2,179,582
3月分データ利用料
1,839,199
平成17年3月期監査報酬
1,575,000
3月分発送費・郵便料・通信費
参考資料、データ購入費
OA機器整備関連費用
3月分コピー代他
未払金合計
1,196,824
963,325
850,593
4,512,868
41,198,423
前受金
平成18年度研修費1社分
5,880,000
平成18年度普通会員会費3社分
2,362,500
平成18年度研究会参加費
674,500
平成18年度特別会員会費1名分
26,250
前受金合計
8,943,250
3月分給与住民税他
2,885,481
労働保険料充当額
1,583,899
預り金
3月分源泉税
預り金合計
585,882
5,055,262
流動負債合計
55,196,935
2 固定負債
退職給付引当金
150,189,347
固定負債合計
負債合計
正味財産
150,189,347
205,386,282
1,491,158,286
42
社団法人
日本経済研究センター
前記のとおり報告いたします。
2006年(平成18年) 5月 22日
社団法人
理 事 長
日本経済研究センター
深 尾 光 洋
2005年度(平成17年度)事業報告書、収支計算書、正味財産増減計算書、貸借対照表及び財産目録を
監査した結果、正確妥当なることを認めます。
2006年(平成18年) 4月 21日
社団法人
43
日本経済研究センター
監
事
田 村
達
也
監
事
本 田
敬
吉
社団法人
日本経済研究センター
監査報告書謄本
独立監査人の監査報告書
平成18年4月15日
社団法人
理
事
日本経済研究センター
長
深
尾
光
洋
殿
監査法人
ト
ー
代 表 社 員
公認会計士
マ
近
ツ
藤
安
正
印
業務執行社員
監査法人は、社団法人日本経済研究センターの平成17年4月1日から平成18年3月
31日までの平成17年度の下記の計算書類について監査を行った。
記
1
一般会計の収支計算書、正味財産増減計算書及び貸借対照表
2
特別会計の収支計算書、正味財産増減計算書及び貸借対照表
3
収支計算書総括表
4
正味財産増減計算書総括表
5
貸借対照表総括表
6
財産目録
この計算書類の作成責任は理事者にあり、当監査法人の責任は独立の立場から計算書類に対す
る意見を表明することにある。
当監査法人は、我が国において一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行っ
た。監査の基準は、当監査法人に計算書類に重要な虚偽の表示がないかどうかの合理的な保証を
得ることを求めている。監査は試査を基礎として行われ、理事者が採用した会計方針及びその適
用方法並びに理事者によって行われた見積りの評価も含め全体としての計算書類の表示を検討
することを含んでいる。当監査法人は、監査の結果として意見表明のための合理的な基礎を得た
と判断している。
当監査法人は、上記の計算書類が、我が国において一般に公正妥当と認められる公益法人会計
の基準に準拠して、社団法人日本経済研究センターの平成17年度の収支及び正味財産増減の状
況並びに同事業年度末日現在の財政状態をすべての重要な点において適正に表示しているもの
と認める。
社団法人日本経済研究センターと当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規
定により記載すべき利害関係はない。
以
44
上
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