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- 1 - 大阪インテックスにおける「中小企業展」で間伐材棺を展示して

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- 1 - 大阪インテックスにおける「中小企業展」で間伐材棺を展示して
大阪インテックスにおける「中小企業展」で間伐材棺を展示して、
2014/5/31
河野武平
展示期間
2014 年 5 月 28 日~ 30 に
展示スペース、大阪ケイオスのグループの内部、レイ・クレイションのコーナー
大阪中小企業展の展示内容の多くは金属加工、弱電のパーツ、3D コーナーなどで棺の展
示は異質である。特に来場者には中小企業の経営者または開発担当が多く現在の近畿地域
の業種から見ると何を展示しているのか?
と疑問を持たれる来場者が多く見られた。
しかし、マーケット調査として判断すると最適な展示であった。
来場者の85%は男性である。年齢層は 10 代から 80 才代までと広く高校生、大学生も参
加している。
展示会の主催は中小企業庁であり、、中小企業庁及び経済産業省の職員も多く見学されて
いた。ミリケンの理事では遠藤さま及びミリケンの会員も数名確認できた。
展示物は、写真の通り、棺が 4 基と間伐材の杉、そして山林の現状を撮影した映像を流し
た。
棺はデザインを斬りつけた棺と杉の白木の棺を展示した。
間伐材は、徳島県上勝町から間伐材を送付いただき、白木の棺は福山市の(株)ホルツベ
ルで製作し、前日に配送した、デザイン棺は大阪マチデデザインの作品である。
現在、棺の 90%が輸入材である事を知る見学者は 0 に等しく、間伐材の問題は聞いてい
るが山の現状を知っている見学者は大変少ない。映像は興味深く見られていた。
山林の現状の映像を流しことは一定の評価が得られた。
棺の展示に、「ぎょ」として立ち止まる人が圧倒的に多い。
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70 才代から 80 才代の年齢の人々の中で成人病を罹患している人は、目をそらし、足早に
遠ざかる。20 代 30 代の多くは無関心である。
団塊の世代で元気な人は、立ち寄り、価格等を聞かれる場合が多い。
デザイン棺を見て、立ち寄られるのは、中年それも 60 才代を超えた女性である。
男性と女性では同じ団塊の世代においても死生観の違いが窺える。
女性は死に対して直視しており、男性の多くは死に対して避けて通る傾向がある。
男性の多くは、死の話しから避けたいとする傾向が強い。
大阪には、独特の乗りがあり、中には「阪神タイガースのマーク一色で、デザインが出来
るか?」「白一色の小さな花や大きな花であしらった、着物のデザインのような柄がほし
い」「花柄でももっと派手な、ダリヤの花やバラの花一杯の明るいデザインがほしい」
「輪廻転生、もっと明るく、次への希望があるデザインがほしい」等、要望があるのは全
て女性である。
自身の衣裳を呉服屋や洋品店で選別される感覚である。
男性の多くは、デザインを好むよりも、少し陰に籠もり、内向きで、間伐材棺の白木で十
分とする意見が多い。
間伐材棺の用途は、地域性があり、男女によって大きな要望の差がある事が解る。
また棺のデザインも男女ともに元気な年齢においてビジネスチャンスがあり、一定の高齢
になり、大きな疾患を罹患すると棺そのものの話しや相談は大変難しくなる。
現在、日本の年齢構成からすると団塊の世代の人たちが元気な今が時期的に最大のチャン
スである。
間伐材棺と輸入棺に関しては、葬儀で選択が可能ならば、国産材を利用すべきであるとす
る意見が圧倒的に多く、間伐材棺は大きな市民参加が得られる商品である事を改めて認識
されられた。
現在棺には国産表示や原産地表示が必要では無く、表示によっては消費者意識が大きな転
換する可能がある。
消費者活動の一環として、棺にも原産地表示を求める活動が欠かせない。
デザイン棺を普及するには、テレビの映像を活用するのも一つの方法であり、大阪の乗り
は画像に演出しやすい。
お好みの葬儀と「お好みの棺を選択する時代」吉本興業の漫才師、落語家、タレント、そ
して女性タレントが選ぶ棺のデザイン展と同時に間伐材の棺を活用の意義を訴えていく活
動が欠かせない。
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