...

(782号):【教育ニュースライン】、【郷土愛を軸としたキャリア

by user

on
Category: Documents
9

views

Report

Comments

Transcript

(782号):【教育ニュースライン】、【郷土愛を軸としたキャリア
第782号
平成27年3月2日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
3
月号
<今月号の記事>
1:教育ニュースライン
2:郷土愛を軸としたキャリア教育の推進について
3 : 平 成 26年 度 新 潟 大 学 医 学 部 医 学 科 体 験 講 座
教
育ニュースライン
「第2回 深めよう 絆 にいがた県民
会議」が開催されました
2月3日に新潟県自治会館において、本年
度第2回となる「深めよう 絆 にいがた県民
会議」が開催され、「いじめ見逃しゼロ県民運
動」の取組について、報告や協議が行われま
した。
報告では、新聞広告やラジオCM、高速バス
のラッピング広告を活用した県民運動の周知な
ど、本年度に実施した様々な広報・啓発活動に
ついて振り返りました。また、上・中・下越の
3地区で開催した「深めよう 絆 県民の集い」
や、胎内市立中条中学校区の実践、新潟県行政
書士会の取組などについての報告がありまし
た。
いじめの防止等を目指して平成19年度にス
タートした県民運動も、平成28年度には10年
目という節目を迎えます。このことから、協
議では、その助走となる次年度の取組につい
て意見交換が行われました。そこでは、「いじ
め見逃しゼロ」をアピールする「CMコンテ
スト(児童生徒による制作)」の実施などが提
案されました。
【会議の様子】
(1)
第782号
平 成 27年3 月 2 日発 行
編 集 人、 発 行人
新潟県教育委員会
--------- P 1
--------- P 2 ~ 7
--------- P 8 ~ 9
県教育に関する最新ニュースをお知らせします。
韓国の高校生が県庁を訪問しました
1月29日に、修学旅行で本県を訪れていた
ヨンフン
韓国ソウル市の泳 薫高校の生徒が県庁を訪問
し、森副知事や高井教育長と面会しました。
ヨンフン
泳 薫高校は4泊5日の滞在期間中に、燕中
等教育学校との交流や、南魚沼市でぬか釜で
の炊飯体験等を行いました。
県庁では、最初に、森副知事が「韓国と新
潟の若者同士が友好の架け橋になれるよう交
流を深めたい」と述べました。
続いて高井教育長が、以前仕事でしばらく
韓国に滞在していたことなどを話題に、韓国
語を交えてあいさつすると、高校生達の緊張
もほぐれ、和やかな雰囲気の中で質問のやり
とりが行われました。
ある生徒が韓国と日本の教育の違いについ
て流ちょうな日本語で質問すると、高井教育
長は日本や本県の目指す教育について、丁寧
に説明するとともに、日韓両国の架け橋とし
て活躍してほしいと、韓国の高校生を激励し
ました。
【記念撮影】
(2) いじめ見逃しゼロ県民運動 私たちはいじめを見逃しません
782号
平成27年3月2日
郷土愛を軸としたキャリア教育の推進について
総務課、義務教育課、高等学校教育課、県立教育センター
県教育委員会では、本年度4月に「新潟県
教育振興基本計画」を策定し、キャリア教育
を重要な柱の一つとして位置付けています。
図1
新潟県教育振興基本計画体系図
新潟県教育振興基本計画
【本県教育の基本理念】
個を伸ばす教育
~一人一人の個性を尊重し、伸ばしていく教育の推進~
【今後目指すひとづくりの姿】
義務教育課では、小・中学校は、子どもた
ちが自分の生き方を考え、自分の将来の可能
性や選択肢を広げる段階であると捉え、本事
業を推進しています。
本事業では、未来への扉を自分で見つけ自
分で開いていく子どもたちを育むため、次の
ことに取り組む市町村を支援しています。平
成26年度は、上越市、刈羽村、田上町、佐渡
市の4市町村で取り組みました。
ふるさとへの愛着と誇りを胸に、粘り強く挑戦し未来を切り拓く、たくましいひとづくり
6つの基本方針
Ⅰ 学ぶ意欲を高め確かな学力等を育成する教育の推進
Ⅱ キャリア教育の推進
Ⅲ 高等教育(大学院・大学・専修学校等)・研究機能の充実
Ⅳ 学び続ける生涯学習環境づくり
Ⅴ 地域の魅力を高める文化・スポーツの振興
Ⅵ 安全・安心な学校づくり
なかでも、「郷土愛を軸としたキャリア教育
の推進」に向けて、次のような目指す姿を設
定しています。
児童生徒がふるさと新潟で夢をかなえる
ため、ふるさとへの愛着や誇りと、自分の
将来を設計し、自立して生きていく力をは
ぐくみます。
ここでは、上記の姿を目指して今年度実施
した、キャリア教育に関わる各種取組につい
て紹介します。
未来への扉を開く
キャリア教育推進事業
義務教育課
未来への扉を開き、社会へ歩み出すのは子
どもたち自身です。しかし、急激な社会の変
化の中で、将来の生き方を見つけることに困
難を感じている現実もあります。
新潟県では、ほぼ全ての中学校において職
場体験活動が行われていますが、文部科学省
が示す5日間連続した体験を行っている学校
は少ない状況にあります。子どもたちが、自
分で考え活動し、働くことの意義を理解する
ためには、ある程度の日数が必要となります。
緊張の1日目、仕事を覚える2日目、
慣れる3日目、考える4日目、
感動の5日目…。
中学校職場体験ガイド(H17文部科学省)から
実施日数を1日でも延伸して職場体験活動
を充実させることにより、単なる活動ではな
く、自分の生き方を考えることができる活動
に高めることができます。
職場体験活動の実施日数延伸のためには、
受入事業所の拡大が必要となります。各市町
村では、保護者が地域の事業所に働きかける、
受入事業所のリストを作成し、全ての学校で
活用するなど受入事業所の拡大と効果的な活
用に取り
組み、職
場体験活
動の充実
を図りま
した。
【職場体験活動:上越市】
第782号
平成27年3月2日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
夢発見、ジョブチャレンジとは、子どもが
地域の事業所や祭り等での体験活動(ジョブ
チャレンジ)をとおして、自分の夢に向かっ
て挑戦するとともに、郷土への貢献意欲を高
める取組です。各市町村では、地域行事の企
画や運営、販売や会場整備、福祉施設での社
会貢献、観光ガイド等、既存の事業の中に子
どもたちのジョブチャレンジの場を取り入れ
て実施しました。参加者の募集は、教育委員
会、学校、コミュニティスクールなどが、各
市町村の実情に応じて行っています。平成26
年度は、4市町村で111回のジョブチャレンジ
が実施されました。
子どもたちはとても誇らしそうに活動をし
ていました。そして、地域の方や大人に認め
られ、人のために、地域のために役立った喜
びを感じることができました。
○ 夏祭りに参加する人が気持ちよく過
ごせるといいなと思って参加しました。
○ 一人が行うことは小さいけれど、み
んなが参加することで大きなことがで
きると分かりました。
(3)
子どもが、自分の将来の生き方を考える上
で、家族との話し合いは欠かせません。しか
し、新潟県では、小・中学生ともに、将来に
ついて家族と話し合っている割合が全国に比
べて低い状況にあります。そこで、家族の働
く姿を見ることで、将来について家族で話し
合う機会を増やすことを目指して、子ども参
観日を実施しています。
県教育委員会を始め、様々な事業所で実施
した結果、子どもたちにとって、一番心に残
ったのは圧倒的に「家族の仕事体験」でした。
子どもは、社会人としての責任の重さを感じ、
慎重に取り組んでいました。そして、働いて
いる家族への尊敬の思いを高めていました。
ジョブチャレンジに参加した児童の感想:田上町
職場体験活動では体験できる活動が限られ
ていますが、ジョブチャレンジでは、多様な
職業や仕事を体験することができます。多様
な仕事を体験することにより、働くことにつ
いて考えたり、自分の適性に気付いたりする
こともできるというよさもあります。
未来への扉を開き、社会に歩み出すための
力と勇気を高める活動が展開されました。
【子ども参観日:新潟日報社】
家族が働く姿は、子どもたちが将来を考え
る上で確かな道しるべとなること、家族の働
く姿を伝えていくことが大切であることが改
めて強く感じられました。
キャリア教育は、新潟県の未来を担う人材
を育成するために重要です。郷土への貢献意
欲を醸成することや自分の将来を自分で設計
する力を早期から育成することを目指し、家
庭・地域・産業界との連携を一層強めながら、
キャリア教育を推進してまいります。
【夢発見、ジョブチャレンジ:佐渡市】
(4) いじめ見逃しゼロ県民運動 私たちはいじめを見逃しません
新潟県版キャリア教育DVD
「夢サポート」制作
義務教育課
782号
平成27年3月2日
の学校でも同じ条件で授業を展開することが
できます。
2
キャリア教育に関する視聴覚教材は、高校
生以上を対象としたものがほとんどで、小・
中学生を対象としたものは、全国的にも制作
されていません。新潟県では、早期からのキ
ャリア教育を推進するため、小・中学生を対
象としたDVDを制作しました。
○
仕事の魅力、働く人の思いややりがいを
伝えます。
○ 新潟で働く人の姿をとおして、ふるさと
への愛着と誇りを持つことの大切さを伝え
ます。
関係機関等との協働による制作
新潟県建設業協会や県医師会、看護師協会、
介護福祉士会等の関係機関及び県の各部局等
との協働によって、各業種の実態や魅力を伝
えることができました。
3
中学生がナビゲーター
中学生が、各業種の仕事を見学・体験した
り、携わる人にインタビューをしたりして、
感じたことを生の言葉で伝えています。中学
生の鋭い感性と探究心が発揮され、魅力的な
DVDとなっています。
平成26年度は、「建設」「医療」「介護福祉」
の3巻(各巻15分)を制作し、県内全ての小
学校・中学校と中等教育学校に配布いたしま
した。各学校で積極的な活用をお願いします。
授業での活用
対象:小学校高学年~中学生
教科及び総合的な学習の時間等の授業
で活用できます。特に、職場体験活動の
事前・事後指導での活用は有効だと考え
ています。
2 図書館での閲覧
対象:小学校低学年~保護者
休み時間や長期休業中の開館日等に、
自由に閲覧できる内容になっています。
上段左:建設編
阿 賀野 市立 水原 中学校
上段右:医療編
南 魚沼 市立 大和 中学校
下段:介護福祉編
聖籠町立聖籠中学校
1
1
新潟県共通の教材としての役割
新潟県は広い県域を持っているため、職場
体験活動等を受け入れてくださる事業所の種
類や数が地域によって異なります。本DVD
を活用することによって、どの地域でも、ど
4
授業のねらいに合わせて活用を工夫
本DVDは、教室で視聴する子どもたちが
考えたり、話し合ったりする場面を意図的に
設けています。授業のねらいに合わせて、そ
の場面で子どもたちに何を問いかけるか、先
生方の工夫次第で、様々な活用を図ることが
できます。
本物との出会いは、子どもたちを変えます。
職場体験活動やジョブチャレンジ、子ども参
観日は、全て本物との出会いを意図していま
す。DVDは間接的ですが、登場する魅力的
な人や仕事との出会いにより、子どもたちが、
生き方を考える一助となれば幸いです。
第782号
平成27年3月2日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
(5)
生徒のためのキャリア教育フォーラム
高等学校教育課
今年度、キャリア教育の一層の推進を図る
ため、
「生徒のためのキャリア教育フォーラム」
を下記の日程で開催しました。
上越地区:12月26日(金)12:30~15:30
上越文化会館
中越地区:12月26日(金) 9:30~12:00
ホテルニューオータニ長岡
下越地区:12月20日(土) 9:30~12:00
新発田市生涯学習センター
新潟地区:12月25日(木)13:30~15:50
新潟ユニゾンプラザ
佐渡地区:12月26日(金) 9:30~12:30
アミューズメント佐渡
上越地区では、中・高校生、中等教育学校
生、保護者、引率教員など、合わせて350人を
超える参加がありました。
開会式の後、4校の高校生による体験発表
がありました。インターンシップや職場見学、
普段の学校生活をとおして学んだことなどが
発表され、中学生は真剣に興味深く聞いてい
ました。
猪俣ひとみさんによる「夢を追い求めて」
と題しての講演では、バレーボールを通じて、
実業団選手としての活躍や先の新潟国体にも
出場を果たしたこと、現在は歌手として「紅
白出場」の夢を追い続けているという内容で、
歌を交えての楽しいお話でした。
最後に、上越教育大学教職大学院の佐藤賢
治特任教授をコーディネーターに「社会に活
きる力、ふるさとを支える力」をテーマにパ
ネルディスカッションを行いました。パネリ
ストの1人である柏崎翔洋中等教育学校の田
中哲也教頭によるキャリア教育についての説
明や、5人のパネリストによる活発な意見交
換が行われ、中学生に対する多くのメッセー
ジがありました。
【講演会】
【パネルディスカッション】
約350人の参加者があった中越地区では、長
岡農業高校の生徒が栽培したシクラメンがス
テージを飾る中、長岡工業高校、栃尾高校、
長岡向陵高校の生徒代表が自校のキャリア教
育について実践発表を行い、高校生の思いを
発信しました。
トマト農家の石本岳さんによる「好きなこ
とが仕事になる喜び」と題した講演では、仕
事とは自分の想いを表現するということであ
り、人から期待をされ、それに応えてお互い
に支えあえることが大切だというメッセージ
をいただきました。
最後に、
「やりたいことをみつけるまで」を
テーマに、樺沢敦さん(市民協働ネットワー
ク長岡 理事)のコーディネートにより、石本
さん、河本耕平さん(水泳バタフライ100mア
ジア記録保持者)と山崎まゆみさん(エッセ
イスト)3人の社会人と2人の高校生による
パネルディスカッションを行い、フロアの中
学生から質問が出るなど活発な意見交換が行
われました。
【パネルディスカッション】
下越地区では、中・高校生を中心に、土曜
日にもかかわらず200人を超える方々の参加が
ありました。
新発田市内の6校と阿賀野高校のキャリア
(6) いじめ見逃しゼロ県民運動 私たちはいじめを見逃しません
教育の取組について、生徒による実践発表が
ありました。発表生徒は皆、一生懸命に、時
にはユーモアを交え緊張しながらも堂々と自
校の取組を紹介しました。これまであまり知
られていなかった、各高校のキャリア教育の
取組が生徒の目線で紹介され、特に中学生の
参加者には好評でした。
続いて、「はじめよう、キャリアプランニン
グ」と題して、敬和学園大学の杉村使乃准教
授より御講演をいただきました。杉村准教授
からは、キャリア教育の意義や中・高校生か
らのキャリア形成の大切さなどについて、分
かりやすく熱のこもったお話を伺うことがで
き、とても有意義な講演会となりました。
【高校生の実践発表】
【講演会】
開会式では泉田裕彦県知事から、夢と目標
を持って頑張ってほしいと、中・高校生に向
けた力強いエールが送られました。
続いて、新潟お笑い集団NAMARAの髙橋なん
ぐさんのコーディネートでトークイベントが
行われ、中学生への進路に関するアンケート
をもとに、社会人、大学生、高校生が活発な
トークを展開しました。
NSGグループ代表の池田弘氏による「か
なえる力」と題した講演会では、新潟に対す
る想いや起業家支援の取組などをとおして、
若い頃からの目標設定や実現のためのビジョ
ンを描くことの大切さについて熱く語ってい
ただきました。
閉会式では、NAMARAの皆さんによるトーク
ショーで笑いもあり、400人以上で満席となっ
た会場は大いに盛り上がりました。
また、会場では専門的な学科を持つ高校の
生徒による実演や展示もあり、来場した中学
782号
平成27年3月2日
生から
「面白くてためになるイベントだった」、
「将来を考えるきっかけとなった」などの感
想が寄せられました。
【トークイベント】
約140人の参加者があった佐渡地区では、最
初に、佐渡高校、佐渡高校相川分校、羽茂高
校、相川高校、佐渡総合高校、佐渡中等教育
学校6校の生徒による就業体験・大学訪問・
進路学習等の取組の発表がありました。
続いて、伝統文化と環境福祉の専門学校の
渡辺秀則副校長による講演会、さらには、佐
渡島内の農業、工業、商業、看護・福祉分野
の企業関係者によるパネルディスカッション
を実施しました。また、各学校のキャリア教
育実践紹介と学校紹介の展示も行いました。
参加者からは、「今後の進路選択の参考にな
った」、「各学校の就業体験や大学訪問、進路
学習等の発表がためになって良かった」、「講
演会をはじめとして興味深い話が多かった」
等の感想がありました。
【パネルディスカッション】
年末の慌ただしい中でしたが、各地区とも
充実したフォーラムとなりました。今後もさ
らなるキャリア教育の推進を図ってまいりま
す。
第782号
平成27年3月2日
「学ぼう新潟の知恵」
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
支援事業
(7)
今年度は、さらに10の団体・企業を加え、
拡充を図ってきました。
県立教育センター
2
県立教育センターでは、今年度より「学ぼ
う新潟の知恵」支援事業を実施しています。
これは、昨年度までの著名人派遣事業を拡充
し、新たな支援方法も取り入れた取組です。
ここでは、当事業の具体について紹介しま
す。
1
目的
○
企業や協力団体の方々を講師として学
校に派遣し、職業人講話等をとおして児
童生徒に夢や目標を描かせ、キャリアプ
ランニング能力を育む取組を支援する。
○ 企業や協力団体で培った様々な経験や
知識を生かせる人材をリスト化し、派遣
協力企業等が少ない市町村立学校等にお
いても、出前授業等を有効に活用できる
よう支援する。
2 設定コース
(1) 各校独自コース
著名人派遣事業の講師実績や各校で整備し
た人材リスト等を参考に、実施校で独自に講
師を選定し、講演や出前授業を実施します。
ち え でん
(2) 企業人・協力団体コース 「知恵伝」
企業人・協力団体等から募ったボランティ
ア講師「知恵伝」のリストから、実施校の目
的に合った講師を選定し、講演や出前授業を
実施します。
1
講師リストの作成
講師には、「先人としての知恵を伝えてもら
いたい」、「人生の先輩としての生き様を語っ
てもらいたい」などの願いを込め、「知恵伝」
と名付けました。
現在、個人としては51名、全社で対応して
いただける団体・企業としては6団体が、講
師リストに名前を連ねてくださっています。
協力団体・企業の拡充
これまでも、キャリア教育の推進・支援に
御協力いただける団体や企業から「キャリア
教育講師リスト」に登録していただき、職場
体験や講師派遣等に御尽力いただいています。
現在、19校(講師延べ人数22名)から講師
派遣を活用してもらっています。写真は、離
島の学校で実施している様子です。成果とし
て、「ふるさとの良さや特徴を考える視点が得
られた」、「協力しながら問題解決を図る意欲
や態度が育まれた」、「夢をかなえることの素
晴らしさを学んだ」などが報告されています。
【派遣講師が小・中学生に講演している様子】
県立教育センターでは、このほかに、小・
中・高等学校のキャリア教育者が一堂に会す
るキャリア教育小中高連携協議会を実施して
います。昨年度から、地域産業関係者等にも
御参加いただき、産業界の意見を取り入れる
機会としても設定しています。
今後も、地域や産業界の方々
との協働をより一層進めてまい
ります。
新潟県教育委員会
(8) いじめ見逃しゼロ県民運動 私たちはいじめを見逃しません
782号
平成27年3月2日
平 成 26年 度 新 潟 大 学 医 学 部 医 学 科 体 験 講 座
高等学校教育課
新潟県教育委員会では、医学部医学科進学
を目指し、将来、医師として新潟県の医療に
携わろうとする高い志と使命感を持った生徒
を支援するために、平成22年度から新潟大学
医学部医学科体験講座を実施しています。
年々参加希望者が増加し、5回目を迎えた
本年度は、県立高等学校及び県立中等教育学
校21校から67名の応募がありました。本来の
定員は30名程度ですが、新潟大学医学部医学
科の先生方の御厚意により、12月と3月の2
回に分けて実施することで、希望した生徒全
員に参加してもらうことができることになり
ました。
参加した生徒たちは、今回の体験で医師の
仕事の一端を知ると同時に、志を同じくする
仲間同士の交流を深めることができたようで
す。新潟大学の先生方から医師という職業に
対する情熱と、新潟県の医療に携わる人材の
育成に対する思いを強く感じることができま
した。そして、医師に必要とされる高い学力
と体力を身に付ける必要性も大いに感じ、学
業に励む意欲を高めた生徒も大勢いたようで
す。この体験を通じて医師という職業につい
ての理解を深め、医学科進学の意思を強くし、
その実現に向けて努力していってくれること
を期待しています。
○日時 平成26年12月26日(金)
○対象生徒 県立高等学校
1、2年生
県立中等教育学校4、5年生
○内容
・開講式及び概要説明
10:00~10:50
・模擬講義
10:50~12:00
消化器外科学分野
若井 俊文 教授
・見学・医療体験
13:00~15:00
新潟大学の医師、学生の方々11名
・懇談会
15:10~15:40
・閉講式
15:40~16:00
【模擬講義】
応募のあった県立高等学校と県立中等教育学校
新潟
巻
三条
国際情報
高田
村上中等
津南中等
新潟中央
新津
加茂
六日町
糸魚川
柏崎翔洋中等
直江津中等
新潟南
長岡
小千谷
柏崎
佐渡
燕中等
佐渡中等
【シミュレーション教育の体験】
第782号
平成27年3月2日
新潟県は個を伸ばす教育を推進しています
(9)
○
白衣姿の先生たちは本当にかっこよく見
えて、自分もいつかあのようになりたいと
いう気持ちが一層強まりました。
○ 今回の見学を通じて、現在の医療をよく
知ることができ、医師になりたいという気
持ちが強まりました。新潟の医療に貢献す
るために、今日から勉強を頑張ろうと思い
ます。
生徒アンケートの回答
医師を目指す気持ちに変化はありましたか。
(人)
30
26
25
20
15
10
8
5
0
高まった
やや高まった
0
0
0
変化なし
不安になった
その他
<生徒の主な感想>
○ この講座を受けることができて、本当に
よかったです。実際に先生や学生の方にい
ろいろな質問ができて、とてもためになり
ました。普段目にすることができないレン
トゲン室や集中治療室、ドクターヘリなど
を実際に見ることで、自分が医師になった
ときのことを想像することができました。
○ 見学した全ての施設で高度な医療機器が
備わっていて、新潟大学の医療レベルの高
さを知りました。
○ 医学部に入れるかずっと不安に思ってい
たのですが、今回の体験によって、その不
安が少しやわらいだように思います。今後
はさらに合格への意欲をもって努力してい
きます。そして救急医療の現場に将来たず
さわり、医師不足解消に貢献します。
○ 今回の見学で、今まであやふやだった進
路が明確になりました。将来のことや勉強
について、目標ができました。
【ドクターヘリの見学】
【医師との懇談会】
厚生労働省によると、本県の人口10万人当
たりの医師数は195.1人で、全国平均を42人下
回り、全国42位となっています。全国平均と
単純比較すると、県内の医師総数は1,002人不
足している状況です。
ここ数年、本県の高等学校卒業者の医学部
医学科進学者数は、100人を超えています。こ
の進学者数をさらに増加させるためには、医
師という職業の魅力を生徒に伝え、実際に医
師からその職業や研究等について学ぶ機会を
提供するなどにより医学科進学希望者を確保
する必要があります。
また生徒には、医師になるためには様々な
事柄に興味関心を持ち、向学心を高めるとと
もに豊かな人間性、高い倫理観を身に付けて
いくことも重要であることを理解してもらい
たいと思います。
今後とも新潟大学との連携を図りながら、
将来、新潟県の医療に従事する人材育成の支
援を一層充実させていきます。
(10) いじめ見逃しゼロ県民運動 私 た ち は い じ め を 見 逃 し ま せ ん
782号
平 成 27年 3 月 2 日
●県立万代島美術館
「生誕100周年 トーベ・ヤンソン展
~ムーミンと生きる~」
●県立近代美術館
「コレクション・ストーリーズ
-11年の物語-」
◆11年間の主な収集作品をそれぞれのストーリー
とともに紹介します。開館から21年目を迎える
当館の約半数の年月にあたる活動を収集と展示
の側面から振り返ります。
◆トーベ・ヤンソン生誕100周年を記念し、フィン
ランドの国立美術館であるアテネウム美術館で
開催された大回顧展を、日本巡回展として再構
成した展覧会です。
2月28日(土)~5月6日(水・振)
3月2日(月)、16日(月)、30日(月)
4月13日(月)、27日(月)の予定
○会期
2月3日(火)~4月5日(日)
○開館時間 午前10時~午後6時
○休館 日
月曜日(祝日の場合翌日)
(観覧券の販売は午後5時30分
○開館時間 午前9時~午後5時
まで)
(観覧券の販売は午後4時30分まで) ○観 覧 料
一般 1,000円(800円)
○会場
県立近代美術館 企画展示室
大学・高校生 800円(600円)
○観 覧 料 一般 600円(400円)
中学生以下無料
大学・高校生 400円(200円)
※( )内は有料20名以上の団体料金です。
中学生以下無料
※(
○会期
○休 館日
)内は有料20名以上の団体料金です。
「コレクション展 第5期」
展示室1「所蔵品に見る『書』」
・書作品を時代で区切って紹介します。
展示室2「近代美術館の名品」
・当館所蔵品から、美術史上重要な作品、人気の
高い作品を選りすぐって展示します。
展示室3「富士詣考」
・描かれた富士山を紹介します。
○会期
○休館日
○開館時間
○会場
○観覧料
3月4日(水)~4月12日(日)
月曜日(祝日の場合翌日)
午前9時~午後5時
トーベ・ヤンソン《
「ムーミン谷の夏まつり」挿絵》
(観覧券の販売は午後4時30分まで) 1954 年 タンペレ市立美術館ムーミン谷博物館蔵
県立近代美術館コレクション展示室
© Moomin Characters ™
一般 430円(340円)
大学・高校生
200円(160円)
中学生以下無料
※(
)内は有料20名以上の団体料金です。
県立万代島美術館
住所 新潟市中央区万代島5-1 朱鷺メッセ内
TEL 025-290-6655
万代島ビル5階
URL http://banbi.pref.niigata.lg.jp/
エドゥアール・ヴュイヤール
《風景と室内》(1896-99年)
※ PDFファイルで御覧の方は、下線部(Webページアドレス)
より「6.バラ色の壁紙のある
をクリックすると、直接該当Webページへジャンプしますので
室内Ⅰ」当館蔵
御活用ください。Webページでも御覧ください。バックナンバー
も御覧になれます。「教育月報」で検索してください。
県立近代美術館
住所 長岡市千秋3丁目278-14
TEL 0258-28-4111
URL http://kinbi.pref.niigata.lg.jp/
発行所
所在地
電 話
E-mail
新潟県教育庁総務課
〒 950-8570
新潟市中央区新光町4番地1
025-280-5587 F A X 025-285-3766
[email protected]
Web版 URL
http://www.pref.niigata.lg.jp/kyoikusomu/
**本紙に関する御意見がありましたら、お寄せください**
<無断転載を禁ず>
Fly UP