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授業科目概要(一般教育科目)

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授業科目概要(一般教育科目)
授業科目概要(一般教育科目)
【授業科目名(開講学年・学期)】
基礎医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)(1年・前期)
【必修か選択及び単位数】
必修
2
【科目責任者】
坂井 建雄
単位
【授業の目的】
現在の医科学を学ぶためには、個体、器官/組織、細胞、細胞内小器官、分子/遺伝子に至るまで十分
に理解することが不可欠である。学生がこれら医科学と臨床医学の基礎を学習するための第一歩として、
人体の構造を理解することは必須である。本概論を学び、更に専門教育科目の「人体の組織細胞学演習」
を履修することで、医科学の学習の理解を早めるのに役に立つ。
本概論では、人体の肉眼レベルの構造と組織細胞レベルの構造とその機能について講義を行う。
【授業の概要】
近年の医科学の発展は目覚ましい。本課程の学生は色々な分野から集まってきている。これら学生が、
この発展した医科学をより良く理解するためには、医科学の基礎を十分に学習する必要がある。本概論
では、7回の人体(肉眼)解剖学と7回の人体組織細胞学の講義を通して、基礎医科学、臨床医学を学
んでいく上での基礎を身に付ける。
【キーワード】個体、器官、組織、細胞、細胞内オルガネラ、核、分子、遺伝子
【受講者へのメッセージ】
解剖学は、医学を学ぶ上で重要な人体の構造を学ぶ。遺伝子から個体に至までの構造を肉眼や顕微鏡の
レンズを通して観察し、用語を覚えるのではなくその用語の背景にある属性を理解することが最も肝腎
である。これによって基礎医科学、臨床医学を学ぶ基礎を身に付けることが出来る。
【到達目標】
1.変化に富む人体の各器官構造を理解し、説明できるようにする。
2.人体の組織、細胞、オルガネラ等の構造を理解し、説明できるようにする。
3.遺伝子、分子、核、オルガネラ、細胞、組織、器官、個体について理解し、説明できるようにする。
【授業の計画】
講義は全15回のオムニバス形式で実施する。
1.基礎医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)開講にあたって
人体解剖学総論
人体解剖学の総論について概説する。
2.人体解剖学各論(1)消化器
消化器系(口腔,咽頭,食道,胃,十二指腸,空腸,回腸,盲腸,結腸,直腸,肛門,肝臓,胆嚢,
膵臓)について概説する。
3.人体解剖学各論(2)呼吸器・循環器
呼吸器・循環器系(気道、肺、心臓,血管系,リンパ系)について概説する。
4.人体解剖学各論(3)泌尿器・生殖器
泌尿器・生殖器系(腎臓,尿管,膀胱,尿道,男性生殖器,女性生殖器)について概説する。
5.人体解剖学各論(4)上肢
解剖学的視点で上肢を検証する。
6.人体解剖学各論(5)下肢
解剖学的視点で下肢を検証する。
【授業の計画】
7.人体解剖学各論(6)頭部
解剖学的視点で頭部を検証する。
8.人体組織学 細胞とは
細胞膜、細胞内小器官、細胞骨格、核、核小体について学ぶ。
9.上皮組織とは
上皮組織である外表、体腔、血管の表面あるいは内面を被う細胞群を形による分類、機能別に検証
する。
10.結合組織とは
器官、組織で結合組織を持たない領域はない。その本態を構成する細胞と骨組みをなす線維成分、
基質をなす固有のタンパク質を含む細胞外マトリックスについて学ぶ。
11.骨・軟骨とは
軟骨の種類、領域、構成要素、骨の構造、発生とリモデリングについて学ぶ。
12.血液とは
血球の種類と構造、骨髄とリンパ節の構造について学ぶ。
13.筋組織とは
筋の種類、構造、神経支配について学ぶ。
14.神経組織とは
神経系には、脳と脊髄からなる中枢神経系とそれ以外の末梢神経系がある。これら組織を構成する
細胞、特に神経細胞とグリア細胞の構造と機能について学ぶ。
15.基礎医科学概論Ⅱ(人体機能構造学)のまとめ
【成績評価の方法】
講義中の課題(30%)、まとめノート(30%)と最終試験(30%)との合計点により総合的に評価を行う。
【再試験の有無】
無
【教科書・参考書】
教科書:坂井建雄、岡田隆夫著「系統看護学講座 専門基礎分野 人体の構造と機能[1]解剖生理学」
医学書院
参考書:坂井建雄監訳「プロメテウス解剖学コアアトラス」医学書院
教科書:内山安男・相磯貞和監訳「Ross の組織学」南江堂
参考書:内山安男監訳「組織細胞生物学」南江堂
その他に、参考となる資料は授業毎に配布する。
【連絡先】
小池正人([email protected])
オフィスアワー:前期 月・火曜日 12 時 10 分~12 時 40 分
場所 神経機能構造学研究室(10 号館 7 階)※事前に連絡のこと
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