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夏号 - 酪農学園大学

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夏号 - 酪農学園大学
134
Vol.
夏号
2 0 1 2 . 7. 1
聖句
わたしは命と死、
および祝福とのろいをあなたの前に置いた。
あなたは命を選ばなければならない。
申命記30章19節
Green Stage 栽培学実習 種蒔き 新年度を迎えて
新生酪農学園大学の真髄
2012年度を迎えて
新しい教育課程が2年目を迎えました。初年度は多くの
3月に219名の卒業生を送り、304名の新入生を迎えまし
課題があり、担当者を中心に随時解決を図りながらの道程
た。全日制の年度当初在籍数は928名となり、礼拝堂が生徒
でした。特に基盤教育は初めての試みで、教職員のひたむき
で埋められている様子が力強い新年度のスタートとなりま
な努力と新入生の前向きな姿勢に救われながらの一年であ
した。加えて、通信制は3名の卒業生、18名の新入生。こちら
りました。
「建学原論」は酪農学園大学の建学の精神を説き、
は年度当初在籍数47名です。2010年度からの学校改革が完
創立者黒澤酉蔵の思想を伝える事を目的としていますが、
成年度を迎え、各コースに3学年がそろって活動を開始し
講義後のアンケートで、尊敬する人物として創立者の名前
ています。
を挙げた新入生がいました。農場実習も大変な苦労が待ち
広大なキャンパス、酪農学園大学の附属高校としての一
受けていました。2010年の口蹄疫の発生によって、農場の伝
貫教育、また、三愛精神に基づく教育の魅力をアピールして
染病対策の更なる充実が必要となった事、多様な実習内容
きました。神・人・土を愛し、生きる力を整えることが重要
に対応する施設設備が追いつかない中での運営でした。し
だ、と改めて感じます。全道、全国に発信できる教育体制が
かし、学年末のアンケートでは、いろいろと注文を付けつつ
ここにあると自負しています。
も過半数の学生が肯定的姿勢を示してくれました。さらに
少子化は深刻さを増し、過疎地にある学校、就学児童数が
導入教育としての基礎演習やキャリア教育、広い視野を持
見込まれない学校などが統廃合の対象となり、地域社会は
つ事の必要性を説く総合領域教育など、これまでに無いプ
必死に存立を求めて闘っている現状があります。その渦中
ログラムを導入し実行いたしました。今年度は、秋に収穫感
だからこそ、どのような人間形成を目指している教育なの
謝祭も予定しています。これらの成果は今後に評価を受け
かが問われると思います。氷河期といわれる就職難、社会に
る事になりますが、たくさんの課題を認識しつつも手応え
希望を見出せない若者たちは、自己肯定感を持てずに育つ
を感じ、大学における初年次教育充実の必要性を確信して
と言われます。結果として、命をつなぐことにも意味を見出
おります。
せないのではないでしょうか。その連鎖を断ち、希望を与え
2012年度の入試では2011年度を上回る受験生を得まし
たいのです。
た。多くの学類、コースで選抜が可能となり、徐々に受験生
本校は、通信制も1つのコースとして加えるならば7つ
の回帰が始まっていると期待をしています。しかし、改革は
のコースに分かれて教育を行っています。多様なニーズに
道半ばであり、気を引き締めて今後の取りすすめをしなけ
応え、生徒の一人ひとりが自分の命を生かす道を見つけ、そ
ればなりません。建学の精神を具現化し教育の質の高さを
の道に歩みを進めていくために必要な学びが、喜びのうち
持って世に問い、これを世界に普及させる後継者を教育し
に展開されることを願っての設定です。今年度は3学年が
ていく事が酪農学園大学教育の真髄であるからです。
そろうことで、上級生は後輩に伝える言葉を磨く年度でも
最後に、酪農学園大学短期大学部は2011年度をもってす
あります。自分という存在を、喜びをもって肯定し、次の世
べての学生が卒業しました。そして、62年の輝く歴史に終止
代に伝える役割も見出してほしいものです。多様な人間模
符を打つ事になります。短期大学が果たしてきた役割を大
様の中で、互いを尊重し、敬意をはらえる人間としての成長
学が引き継ぎ、更なる躍進を求めてまいります。
を目指す教育を覚えて、ご支援いただければ幸いです。
② 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
酪農学園大学
とわの森三愛高等学校
学長 谷
校長 榮
山 弘 行
忍
酪農学園大学短期大学部
―62年の歴史に幕を閉じて―
今年3月に最後の卒業生43名を送り出し、短期大学部は62年間の歴史に幕を閉じました。こ
の間、9,487名にのぼる卒業生を輩出し、酪農業自営者をはじめ、さまざまな分野において卒業生
が全国各地で活躍しています。
この度、短期大学部が幕を閉じるにあたり、短期大学同窓生3名の方と短期大学部酪農学科の
最後の学科長であった寺脇良悟教授(現大学循環農学類教授)からご寄稿をいただきました。学
生時代の貴重なエピソードをはじめ、短期大学への思い、卒業生へのメッセージ等が綴られてい
ます。
いた。入学を許された39名、みんなの期待も同じだったよう
草創期の思い出
元酪農学園副理事長 前酪農学園同窓会連合会会長 創期生 高橋 節郎
だ。校舎はバラック、機農高校の寮と同居。住居は4箇所の
寮に分散、それぞれ、ダビデ、ヤコブ、ヨハネの名が。異色は
ペテロ寮、学長住宅に同居、通称感化院。
学長は樋浦誠。黒澤酉蔵に懇請されて就任、
「農民の無知
からの解放」を力説する熱血漢。学生に「この豚ども・・・」と
何度罵声を浴びせたことか。教室の窓の下には、本物の豚が
遊ぶ姿も。教員、学生のすべてを引き連れ、スコップを担い
「酪農大学」という文字が初めて記録に残るのは、太平洋
で、あんきょ排水の掘削作業、その先頭に立つ学長の格好
戦争終戦後間もない1947年5月、創立者黒澤酉蔵が「キリス
は、土木現場の小頭。又、ずる休みで寝ていたところを学長
ト教の教えを人格形成と酪農の研究指導を目的とする一連
に急襲され「起きよ!起きよ!」と怒鳴られたことも。とも
の教育機関を作り上げようと酪農大学の設置を決心した」
かく、型破りの学長だったが、間もなく、教育への情熱に学
と、
「黒澤酉蔵伝」に残っているのが最初である。一方で、ア
生は心酔していった。
メリカ進駐軍が日本に大規模な国際基督教大学の建設を計
翌年、短期大学の制度ができて、殆どの学生が短大へ移
画していることを知った黒澤は、自ら考えた酪農大学を「国
行。16名だけが残って、大学部2年生。卒業後は「短大創期
際基督教大学農学部」にしたいと密かに考えたらしい。この
生」と呼ばれ、私もその一人である。
年の10月3日の「北海タイムス」にも「野幌酪農大学の構想進
今、酪農学園大学短期大学部は時代のすう勢とともに、志
む」の見出しの中に、
「 国際基督教大学建設委員会山本委員
願者の減少、大学への編入者の増大などの理由から、今年、
長が来札。既存の野幌機農学校の設備を充実完備、これに転
62年の幕を閉じた。1949年以来、さまざまな分野で2007年
換することになっている」等と言及している。その後、黒澤
までの58年間、酪農学園とのかかわりを持ってきた私に
はじめ、理事会関係者の必死の努力にもかかわらず、1948年
とっては、感慨無量です。卒業生の皆さんの健闘を祈ってい
10月30日、文部省による現地調査の結果、施設の不備、専任
ます。
教員の不足等の理由から認可されること
はなかった。その結果、理事会は、12月25
日北海道教育委員会、佐藤委員長に対し、
各種学校「酪農学園大学部」の設置申請を
行った。
1949年3月、高校を卒業して小学校の教
員に就職していた私に、酪農学園大学部
の募集要領が送られてきた。酪農に魅力
を感じなかったが、その中に「将来、国際
基督教大学農学部にする予定」が目を引
樋浦学長 野外礼拝
秋の収穫祭記念写真
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)③
酪農学園短期大学に学んで
い ち ご
い ち え
一期一会
元短期大学部酪農学科長 第 8 期生 水野 直治
短期大学を語るとき、通信教育酪農科を抜きにして語れ
全体の雰囲気は若者
ない。人生を変えたのはこの冬の集中講義で高杉成道教授
に希望を与えるもの
との出会いであった。当時私は深川市の水田酪農家の牧夫
であった。子どもの
になっていた。講義の合間に話された「家に遊びに来るよう
頃からあらゆる農作
に」という言葉を真に受けて、札幌の先生の自宅まで出かけ
業と現場にいた体験
ていった。玄関先に立って驚いたのは表札が2つあり、一方
は、農学の理論の理
は「黒澤酉蔵」、もう一方が「高杉成道」であった。お二人が義
解に大いに役立っ
理の親子関係にあることをこのときはじめて知った。先生
た。昭和30年代前半
はあいにく留守であった。そこへ黒塗りの乗用車が入って
の学園の周りはまだ
きて黒澤先生が降りられた。当時、北海道審議会会長をして
あちこちに笹原など
おられた「黒澤酉蔵」の名を知らぬ人はいなかった。訪ねた
もあって、片田舎の
理由を話し、早々に立ち去ったが、後で成道先生から話を聴
大学の雰囲気を漂わせていた。1学年50人程度の小さな大
いた酉蔵先生は「自分も牧夫だった。がんばれ」と言ってい
学であった。
たとの手紙をいただいた。
大学では夜遅くまで若い先生たちが研究に励んでいた。
入学した当時の短大はこれまでの生活とは別世界であっ
ある冬の夜、皆が帰宅した後、寒い中オーバーを着て実験を
た。古い木造であまり立派ではないがエキゾチックな学園
している人がいた。樋浦誠学長であった。このような姿は私
元野幌農場でのあんきょ掘り
に研究者の道を選ぶ決心をさせた。樋浦学長は
多くの面で学生たちに影響を与えた。その一つ
にほ場実習に自らスコップを持って学生と行
動を共にしたこともあった。
卒業後、私は30年間道職員を勤めた。その内
の26年間が農業試験場であった。平成2年、網
走にできた東京農大で4年間「化学」の教鞭を
とり、また所属が農学部の大学農場であったた
めに近郊の農民と農業技術指導などで実りあ
るお付き合いができた。農大にはすでに本学学
部出身の教員もおられた。私が短大2年生のと
き学園にこられた坂本学長によって、平成6年
に古巣に戻ることになった。戻った古巣はすで
に卒業当時には想像もつかない発展を遂げ、も
はや片田舎にあった大学ではなかった。
旧短大校舎
④ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
酪農学園大学短期大学部
―62年の歴史に幕を閉じて―
人間教育に感謝
短期大学同窓会会長 第 23 期生 堀内 信良
私が、短期大学へ入学したのは、1972年です。それから40
が余韻を残している時代でした。様々な社会問題が学生の
年が経ちました。この年の5月15日に、沖縄が返還されまし
身近な事柄としてのしかかり、自身の問題として自問自答
た。二人の同級生が沖縄から来ていました。この日、クラス
していました。
の仲間がローンに集まり、沖縄出身の友が涙ぐみながら皆
毎年11月になると、短大Ⅱコースの授業が始まります。短
にパスポートを見せてくれたことを思い出します。当時は、
大Ⅱコースは、自営する酪農家のために創られた3年制の
学長が決定しておらず学長事務取扱名で入学許可証が送ら
コースです。大学のムードが自営する社会人学生の出現に
れてきました。この学長不在時に学生時代を過ごしました。
よって一変します。授業に対する真剣さと独立自尊の気迫
学内では、体育館で学生集会があり、学外では長沼のナイキ
とで、緊張感のある学びの場が出現しました。この時代酪農
基地反対運動や北大の教養学部封鎖等、70年安保学生運動
学園の人間教育は、先生と学生が共に切磋琢磨し学びの場
を形づくっていたと感じています。この学び場で、心ある先
生と良き同級生と共に受けた人間教育に感謝しています。
私は、今年3月21日に短期大学の同窓会長として最後の
43名の同窓生を迎えました。酪農学園の設置する短期大学
は、大学部から始まり、短期大学酪農科、教養学科、経営情報
学科、短期大学部酪農学科の総数9,487名の卒業生を輩出し
その使命を終了しました。しかし、これからも創立者が唱え
た心田を耕す「健土健民」の実践者として同窓会活動を続け
たいと思っています。
合宿オリエンテーション
役割を担い続ける
前短期大学部酪農学科長 寺脇 良悟
(現農食環境学群循環農学類 教授)
短大最後の卒業生
60年の歴史をもつ短期大学部は2010年度に最後の新入
年、後継、就職、進学がそれぞれ3分の1でした。実情に即し
生を迎え入れました。そして、本年3月にすべての在学生が
て、従来の「酪農を学ぶ」に「酪農で学ぶ」を取り入れた教育
卒業しました。長い年月にわたり、幾度か仕組みを変えて、
を進めてきました。常々、先輩が誇れる人になれと学生を送
酪農に係る専門教育を行うことができたのは、各方面から
り出してきました。卒業生には各界で活躍されている先輩
多大な協力をいただいたからです。あらためて感謝いたし
の信頼を得てほしいと思うからです。先輩と後輩のこの信
ます。大学酪農学部、なかでも酪農学科の全面的な支援が
頼の繋がりが途絶えず、永遠に酪農学園大学短期大学部が
あって、短期大学部の教育は成り立っていました。後継者育
社会の役割を担い続けることを願っています。
成を教育目標に掲げた短期大学部で、卒業生の進路は、近
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑤
大 学 ト ピ ッ ク ス
2011年度 学位記授与式
782名の門出を祝う
酪農学園大学・大学院・短期大学部の2011年度学位記授与
式が3月21日、本学体育館において行われ、782名(大学酪農
学部酪農学科161名、農業経済学科61名、食品科学科90名、食
品流通学科66名、獣医学部獣医学科141名、環境システム学部
環境マネジメント学科18名、地域環境学科68名、生命環境学科
104名。大学院 獣医学研究科 獣医学専攻博士課程4名、酪農
学研究科 酪農学専攻修士課程19名、
フードシステム専攻修士
課程1名、食品栄養科学専攻修士課程6名、短期大学部酪農
学科43名)が学び舎を後にしました。
式辞に立った谷山弘行学長は「自らの力を信じ、建学の精神
の伝道者として輝く未来を切り開いてください」
と卒業生を激
励。続いて、卒業生代表の食品流通学科渡邊亮子さんと地域環
境学科豊沢智瑛子さんが証詞を述べ、最後に麻田信二理事長
が「皆さんにとって酪農学園は心のふるさとです。
この学校で学
んだことに誇りを持ち、
これからの人生自信を持って歩んでくだ
さい」
とあいさつしました。
式終了後、各学科別会場において卒業生一人ひとりに学位記
が手渡され、大学と同窓会からは記念品として
「酪農ジャーナ
ル」
と
「酪農讃歌」のCD、
「証書ケース」が贈られました。
http://www.rakuno.ac.jp/2012/03/7892/
2012年度 入学式
838名を迎え新たなスタート
酪農学園大学・大学院の入学式が4月4日、本学体育館で行
われ、新入生838名(循環農学類131名、酪農学コース67名、畜
産学コース30名、農学コース34名、農業経済学コース26名、食
と健康学類60名、食品機能科学コース15名、食品開発学コース
43名、食品流通学コース20名、管理栄養士コース43名、環境共
生学類62名、野生動物学コース49名、生命環境学コース27名、
獣医学類137名、獣医保健看護学類62名、大学院32名)を迎え
ました。
谷山弘行学長は式辞の中で「新入生の皆さんは、新しくなっ
た酪農学園大学の第2期生となります。希望に燃えて入学を果
たした今の気持ちを決して忘れないでください。
そして、
この学
園の中で生まれた新しい出会いが、同期生のみならず学年を
超えた絆になることを願っています」
と述べました。
また、麻田信二理事長は「大学は皆さんが自主的に学ぶとこ
ろです。できないと思ったら何事もできません。高い志を持っ
て、広く世界に大きく目を開いて、強いチャレンジ精神を持って
有意義な大学生活を過ごしていただきたいと願っています」
と
あいさつしました。
⑥ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
http://www.rakuno.ac.jp/2012/04/8063/
大学・大学院・短期大学
賀川督明氏を迎え「酪農讃歌」CDリリース記念
特別礼拝開催
酪農学園大学短期大学部並びに酪農学
この酪農讃歌CDリリースを記念し、同日、
園大学は、一昨年短大60周年、大学50周年
賀川記念館館長賀川督明氏を迎え、黒澤記
の節目を迎えました。その周年記念事業の
念講堂において特別礼拝を開催し、学生、教
一環で、本学の校友歌として長く愛され続け
職員、卒業生など、約200名が出席しました。
てきた「酪農讃歌」のCDを制作しました。
賀川督明氏は、酪農讃歌を作曲された賀
「酪農讃歌」は、社会運動家でもあり、宗教
川純基氏のご子息で、作詞された賀川豊彦
家でもあった賀川豊彦氏が、1952年に来学
氏のお孫さんに当たる方です。
した際、当時の樋浦学長に懇願されて、作詞
奨励に立った賀川督明氏は、賀川豊彦氏
をし、
ご子息の純基(すみもと)氏が作曲しま
の足跡について、賀川記念館館長ならでは
した。
の貴重な資料を基に解説をしてくださいま
「健土健民」
とキリスト教に基づく
「三愛精
した。
神」を人間教育の柱にしている本学にふさ
最後に会衆一同で酪農讃歌を歌い、記念
わしい、すばらしい讃歌を本学関係者に留
特別礼拝を終えました。
まらず、広く一般の方々にもお聞き頂けるよ
http://www.rakuno.ac.jp/2012/01/7177/
う本年1月19日にCDをリリースしました。
リリースした酪農讃歌のCD、
DVDは酪農学園生活協同組合
で取り扱っています。酪農讃歌
酪農学園大学発行の
『酪農ジャーナル』誌が創刊65周年
CDは500円、DVD(CDセット)
は1,000円です。
ご購入を希望
される方は、酪農学園生活協
同組合(電話011-386-7281)
ま
酪農学園大学が編集・発行する月刊酪農雑誌『酪農ジャーナル』が本年、
でお問い合わせください。
創刊65周年を迎えました。本誌の創刊は1948年6月で、誌名は月刊『酪農
学校』でした。その後、通巻83号で月刊『酪農の学校』、通巻191号で月刊
『近代酪農』、
そして通巻500号から月刊『酪農ジャーナル』
と改め、今日に至
っています
(2012年7月号現在、第65巻第7号通巻773号)。
同窓生が入試アドバイザーに!
本誌は、国内外の酪農情勢や新技術を的確にとらえ、酪農家に読みやす
学生募集のための入試アドバイザー情報交換会が
い形で情報提供することはもちろん、創刊以来一貫して酪農学園創立者・
5月18日に本学で行われ、谷山弘行学長をはじめ、入
黒澤酉蔵が提唱した酪農学園の建学の精神 健土健民 を編集方針に据
試アドバイザー、学群長、学類長、各学類の入試広報
え、酪農の原点である
「土づくり」
を重視した誌面づくりに取り組んできまし
担当者、入試部関係者など約30名が参加しました。
た。
また、酪農民のつくった大学が出版する雑誌として
「常に酪農家の皆さ
今年から入試アドバイザーは、同窓会連合会への協
んと共にありたい」
という気持ちを胸に編集作業に当たってきました。
力要請により、11名全員が本学の同窓生となりました。
酪農学園大学では、今後とも月刊『酪農ジャーナル』
を通して全国の酪農
家や酪農関係者、同窓生に対して大学の精神や研究情報を発信すること
はもちろん、全国各地の「農」
「食」
「環境」
「獣医」の現場で活躍する同窓生
から寄せられるご意見や各地の情報を積極的に誌面に生かしてきたいと
考えています。今後とも月刊『酪農ジャーナル』に対して温かいご支援、
ご
協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。
創刊
2012年 入試アドバイザー
65 周年
酪農学園大学が発行する専門情報誌
酪農ジャーナル
年間購読料(送料込)/18,960円
購読お問い合わせ/
酪農学園大学エクステンションセンター
(電話:011-388-4131)
購読申し込みURL/
http://www.rakuno-journal.jp/top_ko8.htm
氏 名
本学卒業学科等
氏 名
大西 千郷
農業経済 8期
勝村 直喜
酪農学科 6期
佐藤 武
酪農学科 1期
澤竹 孝幸
酪農学科 10期
橋本 幸雄
酪農学科 12期
髙蓋 和朗
酪農学科 6期
大場 泰子
酪農学科 9期
齋藤 正史
酪農学科 4期
北畑 光男
酪農学科 7期
金子 國男
酪農学科 7期
本学卒業学科等
入試相談等は本学入試課(011-388-4138)にお問い
合わせください。
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑦
大 学 ト ピ ッ ク ス
細菌学会で
ベストプレゼンテーション賞を受賞
日本写真測量学会で
学部生部門論文賞を受賞
平成23年度日本細菌学会北海道支部懇談会の「若手研究者
日本写真測量学会北海道支部の第30回学術講演会が2月9
リレー研究発表会」が昨年12月17日、北海道大学獣医学研究科
日に、かでる2・7で行われ、本学環境システム学部生命環境
講堂で開催され、本学獣医学研究科博士課程3年の佐藤豊孝
学科4年の高屋浩介さん(環境GIS研究室)が学部生部門論文
さん
(食品衛生学ユニット 田村豊教授)が発表した「伴侶動物
賞を受賞しました。
由来キノロン耐性大腸菌の耐性機構に関する研究」が、ベスト
受賞論文は、
「アライグマ(Procyonlotor)捕獲に伴う混獲状
プレゼンテーション賞を受賞しました。
況の実態」
で、野幌森林公園でアライグマ駆除の際にワナに誤
この発表会は、支部所属の若手研
って混獲される動物の種類や地点を明らかにし、混獲された周
究者の研究活動を活性化するために
囲の環境や植生との関係を地理情報
今回から設けられたもので、北海道
システム(GIS)を用いて解析しました。
大学や帯広畜産大学などから11名の
この研究から、アライグマは森林の周
発表がありました。
辺部で、
タヌキは森林の中心部で多く
http://www.rakuno.ac.jp/2011/12/6624/
捕獲されていることが明らかとなりまし
た。
このため、混獲を防ぐためには、
ワ
ナを森林周辺部に複数台設置すること
日本沙漠学会で
ベストポスター賞を受賞
などが有効であると提案されました。
http://www.rakuno.ac.jp/2012/02/7339/
日本沙漠学会第23回学術大会が5月27日
毎日農業記録賞に入賞
に帯広畜産大学で開催され、本学酪農学研
究科酪農学専攻修士課程2年の橋本未来さ
ん(環境リモートセンシング研究室 星野仏
毎日新聞主催の「2011年度(39回)毎日農業記録賞」高校生
方教授)が発表した「家畜行動解析によるモ
部門でとわの森三愛高校の3名が、一般部門で本学学生2名
ンゴル高原の持続可能な利用方法につい
と教員2名が、全国1,050編(一般部門203編、高校生部門847
て」が、ポスター発表部門においてベストポスター賞を受賞しま
編)の応募の中から各賞に選ばれました。
した。橋本さんは、2010年に「内モンゴルにおける放牧強度に
昨年11月28日、毎日新聞東京本社で表彰式が行われ、奨励賞
よる植生変化について」
でベストポスター賞を受賞しており、今
以上の受賞者2名が出席しました。
また、本学園から毎年多数
回で2回目の受賞となりました。
の作品応募があることが称えられ、12月14日に毎日新聞社北海
http://www.rakuno.ac.jp/2012/05/8554/
道支社から鴨志田公男北海道報道部長らが来学され、本学に
おいて表彰式が行われました。受賞者は、
以下のとおりです。
第63回獣医師国家試験結果
受験者数
合格者数
合 格 率
本 学
141
118
83.7%
全 国
1,266
1,060
83.7%
http://www.rakuno.ac.jp/life/p04/
第26回管理栄養士国家試験結果
本学の食品科学科健康栄養学専攻課程では、第26回(2011
年度)管理栄養士国家試験で受験者34名全員が合格、
ついに合
格率100%という快挙を成し遂げました。
受験者数
●「一笑懸命∼ゼロからのスタート∼」
佐藤 駿(はやま)
さん
(とわの森三愛高校1年) 【一般部門】奨励賞
●「今の日本はおなかがへっている」
長谷 祐太さん
(酪農学園大学 酪農学科3年) 【一般部門】優良賞
●「牛乳の持つ力∼私が伝えられること∼」
長澤 好美さん
(酪農学園大学 酪農学科3年) 【一般部門】地区入賞
●「『農と土』に根差す大学による東日本大震災支援活動報告」
高橋 一教授(酪農学園大学 農食環境学群循環農学類キリスト教NGO論)
●「震災と向き合う∼農業を担う子どもたちに夢を∼」
八木 啓太教諭(とわの森三愛高校)
【高校生部門】地区入賞
合格者数
合 格 率
本 学
34
34
100.0%
全 国
21,268
10,480
49.3%
http://www.rakuno.ac.jp/2012/05/8404/
⑧ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
【高校生部門】優秀賞・特別賞
●「これが私の生きる道」
三村 惠里さん
(とわの森三愛高校3年)
●「輝く未来を信じて∼兄弟と共に切り開く体験牧場∼」 三村 憲二さん
(とわの森三愛高校2年)
http://www.rakuno.ac.jp/2011/12/6488/
大学・大学院・短期大学
ロシア極東国立農業大の学生を招き
「持続可能な社会のための適正な
農業開発」講座開催
東日本大震災への
酪農学園大学の取り組み
ロシア極東国立農業大学の学生を招いて
「持続可能な社
●酪農学園学生ネットワーク
(酪ネット)
による被災地支援活動
会のための適正な農業開発」講座が2月1日∼17日まで本
本学では、昨年4月下旬から7月上旬に学生と教職員約90名が
学を中心に開催され、同大学生5名と職員1名が本学に滞
参加して行われてきた東日本大震災被災住民の生活支援の学生
在しました。
ボランティア活動を支援してきました。
その後、被災地での活動を
このプログラムは、
ロシアと北海道がそれぞれ持続可能な
経験した学生らが中心となって自主的な活動「酪農学園大学学生
社会を実現するために、農業分野における人材育成を行う
ネットワーク」
( 酪ネット)を発足。赤い羽根「災害ボランティア・
もので、一行は、ロシア極東における農業開発、森林保全管
NPO活動サポート募金」助成事業第3回助成団体としての認定を
理において、北海道農業、特に、酪農学園が築いてきた研
受け、10月14日から石巻・気仙沼と大船渡
究・教育の実績・経験を共有することを目的に来日しました。
に約1週間交代で現地で活動するNPO法
本学では、北海道における寒冷地農業、GIS技術による野
人の元に延べで約80人の学生を派遣し、
生動物保護管理などのプログラムを実施。留学生からは
さまざまな活動を行いました。
『我々がアムール州
http://www.rakuno.ac.jp/2011/12/6602/
と北海道の架け橋
になり、新しい絆と
新しい経験へのス
●本学教員による
「被災地復興を目的とした環境アセスメン
ト支援プロジェクト」
タートとしたい』な
大震災ボランティア活動の第2フェーズとして、昨年7月に本学
どと感 想 が 述 べら
の教員総勢21名の研究者でチームを結成、
三井物産環境基金助成
れました。
金の採択をうけ、
石巻市内における環境材料
(ヘドロ・汚水・衛生昆
http://www.rakuno.ac.jp/2012/02/7548/
虫・ドブネズミ等)
をもとに、被災者の各種健康リスク要因(病原微
生物、
重金属等の化学物質、
におい等)
の評価を行いました。
11月1日には、石巻市と
「被災地復興を目的とした環境アセスメ
2011年度 課外活動表彰式・
学長特別表彰式開催
ント支援プロジェクト」に関する覚書を締結。学生ボランティアが進
2011年度学生生活援護会課外活動表彰式が12月6日と3
しました。今後も調査研究結果の活用やフォローなど復興支援対
月14日に行われ、谷山弘行学長から表彰状と報奨金が贈ら
策を行います。
れました。
めてきた聞き取り調査のデータや有用な被災情報を入力したデー
タベースを構築、今年4月10日、石巻市役所に中間報告書を提出
http://www.rakuno.ac.jp/2012/04/8341/
学長特別表彰には、
「第39回毎日農業記録賞」
で受賞した
学生2名(別枠記載)
と学生による新事業の
提案コンテスト
「第7回キャンパスベンチャ
ーグランプリ北海道」で努力賞を受賞した
●2011年度 課外活動表彰(第1回)
剣 道 部
第57回北海道学生剣道選手権大会
第38回北海道女子学生剣道選手権大会
酪農学科3年・食物利用学研究室の緖形直
樹さん、尾崎恵莉さん、赤塚智英さんに表彰
状と報奨金が贈られました。
第58回北海道地区大学体育大会
第59回北海道学生剣道優勝大会
第37回北海道女子学生剣道優勝大会
馬 術 部
男子バスケットボール部
柔 道 部
第47回北日本学生馬術大会
第58回北海道地区大学体育大会 バスケットボール
第63回北海道都市対抗柔道大会(個人参加)
少 林 寺 拳 法 部
少林寺拳法第42回北海道学生大会
硬 式 野 球 部
第58回北海道地区大学体育大会 硬式野球
弓 道 部
第58回北海道地区大学体育大会 弓道
第64回北海道大会
水 泳 部 酪 泳 会
第4回北部学生選手権水泳競技大会
兼 第26回北部地区国公立大学選手権水泳競技大会
女子バスケットボール部
ブ ラ ジリア ン 柔 術 部
第58回北海道地区大学体育大会 バスケットボール
東京国際ブラジリアン柔術オープントーナメント
男子優勝
団 体
女子優勝
団 体
第
3
位
玉田 晴香
準 優 勝
準 優 勝
第 2 位
第 1 位
第 2 位
第 2 位
第 3 位
男子準優勝
女子準優勝
第 1 位
第 3 位
第1位(男子)/100m平泳ぎ、200m平泳ぎ
第3位(女子)/200m平泳ぎ
第 3 位
優 勝
廣田翔太郎
団 体
阿部 将人
近藤茉莉花
西垣 洋平
木村 有華
団 体
団 体
団 体
佐藤 裕貴
小島 彩花
赤間 大輝
大谷真知子
団 体
藤林 陽平
第 1 位
第 3 位
第 3 位
奥村 昴也
本多 寛子
団 体
●2011年度 課外活動表彰(第2回)
ア ー チ ェ リ ー 部
第39回北海道学生アーチェリー冬季インドア大会
弓 道 部
第57回全道学生弓道争覇戦(女子の部)
http://www.rakuno.ac.jp/2011/12/6299/
硬 式 テ ニ ス 部
第44回北海道学生テニスリーグ
全日本大学対抗テニス王座決定試合北海道地区予選
http://www.rakuno.ac.jp/2012/02/7400/
軟 式 野 球 部
女 子 アイス ホッケ ー 部
平成23年度第18回秋季リーグ戦大会
第15回大学女子アイスホッケー大会(全国大会)
第1位(3部優勝)
団 体
第 3 位
第 3 位
団 体
団 体
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑨
高 校 ト ピ ッ ク ス
開校20周年記念講演開催
3月1日、
とわの森三愛高等学校開校20周年記念講演として、
2011年度 卒業式
3月3日午前10時から礼拝堂にて2011年度卒業式が行われ
『五体不満足』
で有名な乙武洋匡さんを迎え、
「チャレンジ精神
ました。3年間の思い出を胸に、219名の卒業生が最後の晴れ
を忘れずに!」
という題目で講演して頂きました。何事にも前向
舞台に入堂しました。担任による点呼の後、榮忍校長から卒業
きな姿勢を持って取り組んでいる乙武さんの話を聞くことがで
認定宣言を受けました。卒業生代表の三浦奈渚さんによる別れ
き、生徒にとって貴重な時間となりました。
の言葉は、多くの人の涙を誘う感動的なものとなりました。
219名の卒業生の進路は次のとおりです。酪農学園大学51名、
国公立大学5名、他大学56名、短期大学21名、専門学校55名、
就職17名、
その他14名。酪農学園大学との高大連携をすすめて
2012年度 入学式
いることと、大学卒業後の就職率の高さを理由に酪農学園大学
進学者が学年の1/4近くまで増加しました。
4月6日午前10時より、
とわの森三愛高等学校礼拝堂におい
また、3月10日には通信制課程の卒業式が行われ、3名の生
て2012年度入学式が行われました。304名の新入生が緊張した
徒の卒業認定がなされました。
面持ちで式を迎えました。担任の先生による新入生点呼の後、
榮忍校長から入学許可宣言がされました。式辞や祝辞の後、新
入生を代表して槇田樹衣梨さんが誓いの言葉を述べました。礼
拝形式のとても落ち着いた入学式を無事に終えることができま
した。
また、4月14日には、通信制課程の入学式も行われ、18名の
通信制課程普通科への入学が許可されました。
本校は、今年度で新コース完成年度となりました。
コース毎
に特色を生かしたカリキュラムや諸活動で、今まで以上に充実
した学校生活を送ることができるようになりました。新コースで
学ぶ生徒たちの今後の活躍が期待されます。
中国親善訪問を終えて
普通科フードクリエイトコース3年2組 高橋 畔奈
私は3月23日から30日まで日本青少年研究所主催の中国親
善訪問に参加しました。
日本全国から高校生が8人選ばれ、8
日間中国の文化や歴史を学びました。訪問中は、
日本語を学ん
でいる高校生と交流したり、天安門広場周辺を散策したり、万里
の長城や兵馬俑といった文化的世界遺産を見学しました。
私は中国へ行くのは初めてでしたが、
この8日間で様々な中
国の文化や歴史、
日本との違いを実際に目で見ることができ、
と
ても有意義な時間を過ごすことができました。特に中国独自の
深い歴史に触れることができたのはとてもよかったです。
この度の機会で中国の人達との沢山の思い出を作ることが
できたのが自分にとっては財産です。
日本人も礼儀を大切にす
る文化を持っていますが、中
国の方はそれとはまた違う、
自分の素のままを表に出す人
が多いように感じられ 、そん
なところに魅力を感じること
ができた8日間でした。また
機会があれば是非中国へ行
き、より良い世界観を身につ
けたいと思っています。
⑩ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
天安門前広場にて
とわの森三愛高等学校
アグリクリエイト科機農コースの
欧州酪農研修旅行報告
教諭 伊藤 有輝
機農コースでは、酪農経営科から引き続き、今年度で28回目
を迎える欧州酪農研修旅行を、3月11日から12日間の日程で行
いました。初心に戻り、
ヨーロッパの酪農・農業情勢や関連産業
について学ぶとともに、キリスト教文化にも触れることにより、
日本酪農・農業そして文化を見つめ直すことを目的に、
デンマー
ク、
ドイツ、
スイス、
イタリアの4カ国を訪問し研修してきました。
デンマークでの最新の酪農家の訪問やドイツでのバイオガ
スプラント、地域で取り組んで知るグリーンツーリズムやファー
ムイン、
そして、
イタリアでは本場のジェラート店でのジェラート
協会の会長による講義など生徒たちは日本との違いやそれぞ
イタリア・ジェラート店にて、ジェラート協会のアルベルト会長と共に
れの国の違いや文化、食に触れ、今後の学校生活はもちろん、
将来にわたり人生に活かされる研修となったと思います。
また、
この研修には、保護者の皆様をはじめ、多くの方々の協力により
実施できたことに感謝申し上げます。
ドイツの世界遺産 ヴィース教会にて
スイス・ユングフラウヨッホ頂上にて
デンマークの農場にて
ドイツにて農場見学
ドイツのチーズ工場にて
繋ぎ飼い牛舎の新築
酪農学園では、酪農に関する実習の
さらなる充実を目指して、繋ぎ飼い牛
舎の新築を計画しております。現在の
フリーストール牛舎での実習に加え、
牛に直接触れる機会を増やし、繋ぎ飼
いにおける乳牛の飼養管理の教育と
研究の充実を目指しています。
建物の概要は次のとおりです。なお、
LED照明器具、太陽光利用発電設備の
採用、
インテリジェント牛舎からバイオ
ガスを供給し、ボイラーに使用する等、
省エネルギー、エコロジーにも配慮し
た設備を備えております。
酪農学園 繋ぎ飼い牛舎新築工事 完成予想図
建築場所 インテリジェント牛舎敷地内
建築概要 (1)牛舎 ①構造・規模 木造(道産カラマツ集成材使用)建て 延床面積550.80㎡
②内容 成牛22頭、育成牛3頭、哺育牛4頭 ユーティリティ、牛乳処理室、資料調整室
(2)堆肥舎 鉄骨造 平家建 延床面積192.00㎡
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑪
活 躍 す る 同 窓 生 Vol.42
勝野 未来さん
農場部 岐阜県出身
在学中のゼミ:応用家畜繁殖学研究室(堂地修教授)
ノースプレインファームの仲間たち
北海道紋別郡興部町
◆入学のきっかけ:岐阜農林高校で担任だった古関敬先
生(酪農学科1991年卒, 大学院1993年修了)に勧められて。
◆入社のきっかけ:大学の就職課で紹介されて。
◆仕事について:朝早いのが辛いけど毎日楽しい。特に、東京の百貨店で
の催事に行った時、お客さんの声を聞くことができてやりがいを感じた。
蒲原 聡さん
製造部ミルクプラント 横浜市出身
在学中のゼミ:肉製品製造学研究室(鮫島邦彦教授)
もりかわ よしひろ
森川 良浩さん 短大 酪農科 1990年卒
とりい
れいじ
鳥居 礼治さん 大学 酪農学科 1980年卒
かつの
みき
勝野 未来さん 大学 酪農学科 2010年卒
だいこく ひろし
大黒 宏さん 大学 酪農学科 1980年卒
かもはら
さとし
とやま
いさく
蒲原 聡さん 大学 酪農学科 1989年卒
外山 伊作さん 大学 酪農学科 1979年卒
ノースプレインファームは、北海道のオホーツク海に面する酪
等の製造販売やレストラン経営なども手がけ、北海道のみにとど
農と漁業の町、興部町にあり、放牧酪農を基盤とした乳牛・肉牛
まらず、首都圏や関西などでも人気を集めています。
の飼養、牛乳・乳製品、肉製品、菓子等の食品製造と販売さらにレ
また、
この町とこの会社の不思議な魅力に惹きつけられるのか、
ストラン事業等をおこなっています。
この会社には、地元で生まれ育った人だけでなく、全国から移住
創業者の大黒宏さんは、酪農家の長男。小学生の時は、
「給食
して来た人たちが多く在籍。酪農学園の卒業生も現在6名が在籍
の牛乳はなぜ町外の工場から運ばれるのか?」、酪農を志した本
し、それぞれの個性を発揮し仲間と共に会社を支えています。
学在学中には、
「今の酪農は継続できる形態か?」
「農家が減少し
6人がノースプレインファームで働くことになった理由と会社
続けると規模拡大で生き残っても過疎化で地域が崩壊してしま
での役割はさまざまで、それぞれの夢の途中に、
ちょうど今ここで
う」
と考えていました。本学卒業後、ニュージーランドとオーストラ
6人の人生が交差しています。
リアで半年間研修し
「食の安全や循環と持続可能な農業を考える
6人の方々に、酪農学園入学のきっかけ、入社までのストー
と草を収奪しすぎない小さい農業が必要」
と確信、量を追い求め
リーなどのお話をうかがいました。
る農業から質を高める農業へ転換しました。そして、夢だった牛
乳の販売実現のため粘り強く折衝、1988(昭和63)年新規の乳業
許可を勝ち取り、
ノースプレインファーム(株)を設立、農場ブラン
ド牛乳製造販売の先駆けとなりました。
牧場内のミルクプラントで製造した「オホーツクおこっぺ牛乳」
は、わずか27本の宅配から始まりましたが、酪農家自らが牛乳を
売るという珍しさと、低温殺菌&ノンホモジナイズの味の良さが
次第に評判となり、1991(平成3)年からはバター、チーズなど乳
製品工場も操業を開始するなど事業を拡大。現在、肉製品・菓子
牧場でのんびり草を食む牛たち
⑫ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
ノースプレインファーム株式会社
会社概要
資本金:8150万円 従業員数:正社員30名、パート・アルバイト40名
事業内容:乳牛・肉牛の飼養、牛乳、乳製品、肉
製品、菓子等の食品製造・販売、牛乳等宅配事業、
学校給食牛乳、
レストラン事業等
酪農の概要:草地面積110ha(放牧地30ha、採
草地80ha)畑1ha、山林80ha、搾乳牛52頭、育成
46頭、肉用肥育牛60頭
ノースプレインファームのホームページ www.northplainfarm.co.jp
牧場内にあるレストラン
「ミルクホール」
レストラン
「ミルクホール」の店内
◆入学のきっかけ:広大なキャンパスに憧れて
◆入社までのストーリー:農業コンサルタントとして、勤務
するうち絵に描いた餅ではなく実際に生産に関わりたくなって入社。
◆仕事について:現在、
ヨーグルト、牛乳など乳製品製造を担当。東京の催
事で、障害者の方が、少しずつだけど、毎日買いに通って来てくれて
「美味
しい」
と言ってくれた時は、本当にうれしかった。
◆興部での生活について:都会の人間は田舎にあこがれる。
クマよけの鈴
をつけてジョギングする興部生活を満喫中。
外山 伊作さん
取締役参与 千葉県出身
在学中のゼミ:
土壌肥料学研究室
(原田勇教授)
森川 良浩さん
農場課長 中頓別町出身 在学中のゼミ:家畜繁殖学研究室
(平尾和義教授)
◆入学のきっかけ:酪農家の師弟は酪農
学園へ行くものと思っていた。
◆入社までのストーリー:学生の時に大黒牧場に実習に来
た。その時はよくやるなぁと思っていた。卒業後、農協職員
そして、酪農自営も経験したが、酪農家が牛乳をビンに詰
め生産販売、
レストランまでしているところはそうそうない
と入社。
◆仕事について:農場課長として、牛舎での管理だけでな
く草地など農場全般を担当。自営と違い勤務制だと、時間
の制約など不都合なこともあるが、交代制で引き継ぎをき
ちんとし、生き物・自然を相手に対応。
放牧中心の牛にストレスをかけない酪農で乳量は、ほぼ
全道平均量。堆肥を使った土づくりで良質の草をつくり、健
康な牛を育てて、安全でおいしい牛乳を生産している。
毎日搾乳した分を製品にするので、品質管理、衛生管理
などアバウトにできないが、直接お客さんに届けるので、や
りがいがある。
◆入学のきっかけ:首都圏の大学の農学部に入学したが農業を体験できなくて退学し、酪農学
園大に入学。
◆入社までのストーリー:前の職場で休みなく仕事に没頭して7年。退職後、
「世の中で自分は
必要とされていないのではないか」
と落ち込んでいた時に、大黒さんに誘われて入社。入社して
初めての休日、
「安らぎ」
ってこういう感じなのかと体感したことを今でもよく覚えている。
◆仕事について:第3農場でレストランで提供する野菜など主に畑作を担当。それから、
自作の
ピザ窯でおいしいピザが焼け、それが新店舗での企画に生かされたり、おもしろそうなことを見
つけてやってみるのがたのしい。その他、増えすぎたエゾシカによる被害を減らすためハンティ
ングはもちろん解体処理加工施設も自前で作った。おいしい鹿肉をレストランで提供できるよ
うになるかも。
大黒 宏さん
代表取締役社長 興部町出身
在学中のゼミ:家畜管理学研究室(西埜進教授)
◆どんな会社:
「農的不易流行」時代を見据えつ
つ、軸は変わらない。
人は、耕作不適地で牛を飼って乳肉を得た歴史がある。酪農
の基本は変えずに、商品展開や販売戦略は、
トレンドを追う。草
で牛を飼うことをベースにして、いかに付加価値を高め、次世代
に引き継いでゆくか、畜産をベースにしていかに住みよい町に
してゆけるかが、自分の大きなテーマ。それにみんなが賛同し
てくれて、
自分たちの使命になっているのだと思う。
それから、人と人との間は一番大事。渡り鳥の群れがぶつか
らずに隊をなして目的地に向かうように、付かず離れず相手の
領分を犯さない適当な距離感で、組み合ってひとつの方向に向
かっていくことが大切だと思う。
◆地方の地域活性について:興部という町に、外から来た人が
居を構えることが地域のエネルギーになる。変えようとする力に
なる。移り住んで来た人たちが、地域で発言していくことが、そこ
に以前からあった変なルールを改善し活性していくのだと思う。
◆後輩たちへのメッセージ:熱い心を持て。
鳥居 礼治さん
専務取締役 大阪府出身 在学中のゼミ:家畜管理学研究室(西埜進教授)
サークル:肉牛研究会
◆入学のきっかけ:子どものころ、
よく動物の映画を
観た。特に「黒い牡牛」
という映画が感動的で、将来牛に関わる仕事
がしたいと思った。酪農家になるには、
日本で唯一酪農学部のある酪
農学園大学をと入学した。
◆入社までのストーリー:学生時代に別海へ実習に通い、卒業後は、
酪農家になるための資金と経験を積むために別海の牧場に就職。5
年後、同級生の大黒さんから、入植にと興部町富丘を紹介された。自
分で決めていた入植の条件「海・山・川」が揃っていたので、別海をあ
きらめて興部町の肉牛農家のあとに移り住む。その2年後、
アメリカ
牛肉が自由化され、
自分の考えていた小規模での肉牛経営では、成り
立たなくなってしまった。生産した肉を独自に加工販売しようともし
たがダメだった。その時、大黒さんから
「肉を会社で加工販売したい
から一緒にやらないか」
と誘われ、考えた末に入社することにした。
◆夢:まだ、酪農家になる夢は捨てていない。今は、専務業の他、鳥居
牧場をノースプレインファームの第2農場とし、
レッドミートとして販
売するために、牧場で生まれた乳牛の雄を放牧で肥育しているが、会
社の経営が軌道にのったら、妻と二人で酪農をやりたい。
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑬
学校法人酪農学園決算報告
酪農育英会だより
2011年度決算の概要
皆様には、常日頃より本育英会に対し、
ご支援ご協力を賜り感
2011年度決算が、去る5月28日開催の評議員会ならびに理事
謝申し上げます。2011年度の事業報告及び2012年度の事業計
会にて、それぞれ承認されましたので、その概要をお知らせいたし
画は次のとおりです。
ます。
学校法人会計の計算書類は、資金繰りを示す「資金収支計算書」、
2011年度事業報告
経営状況を示す「消費収支計算書」および財産状況を示す「貸借対
1.奨学金貸与事業:46名に対し、総額20,160,000円を貸与した。
照表」
より成り、私立学校法第47条および学校法人会計基準第4条
により定められた規則に基づき作成したものです。
資金収支計算書(概要)
収入の部
科 目
学生生徒等納付金収入
(単位:千円)支出の部
決算額 5,181,662
科 目
18,560
39
18,160
1
400
高等学校
9
2,160
5
1,200
4
960
1,800
2
800
1
1,000
決算額 22,520
46
20,160
6
2,360
人件費支出
3,806,226
(特記事項:大学1名、大学院1名は都合により途中休止/大学1名11月より復活)
教育研究経費支出
2,278,296
2.奨学金給与事業:25名に対し、総額5,960,000円を給与した。
1,194,956
借入金等利息支出
9,835
資産運用収入
124,429
借入金等返済支出
136,100
資産売却収入
2,007,693
施設関係支出
116,610
事業収入
843,113
設備関係支出
217,112
雑収入
142,647
資産運用支出
2,035,042
43,500
その他の支出
458,779
管理経費支出
前受金収入
755,945
資金支出調整勘定
その他の収入
287,037
次年度繰越支払資金
支出の部合計
589,082
△ 398,056
4,820,639
14,069,665
4,252,239
内 訳
私費 大学・短大
留学生 大学院
高等学校
邦人留学
計
予 算
人数
決 算
(千円) 人数
差 異
(千円) 人数
(千円)
3
1,440
2
800
1
640
4
2,400
5
3,000
△1
△ 600
15
1,800
18
2,160
△3
△ 360
1
480
0
0
1
480
23
6,120
25
5,960
△2
160
(特記事項:大学院1名12月より休止/高等学校18名の内3名は震災による特別枠)
3.酪農研究奨励金交付事業
団体1、個人1名に対し総額600,000円を交付した。
14,069,665
・日本酪農青年研究連盟 (日本酪農研究会) 300,000円
第63回日本酪農研究会における最優秀賞(黒澤賞)の副
消費収支計算書(概要)
消費収入の部
40
3
補助金収入
収入の部合計
(千円)
大 学
52
74,130
△ 970,214
差 異
(千円) 人数
計
寄付金収入
前年度繰越支払資金
決 算
(千円) 人数
大 学 院
132,528
資金収入調整勘定
予 算
人数
(単位:千円)
手数料収入
借入金等収入
内 訳
(単位:千円)消費支出の部
(単位:千円)
賞(酪農育英金)
として交付した。
科 目
決算額 科 目
決算額 ・酪農学園内の40歳未満の教職員
学生生徒等納付金
5,181,662
人件費
3,725,314
獣医学群獣医学類 美名口 順 助教 300,000円
教育研究経費
3,115,978
『肝線維化における星細胞の役割』
手数料
132,528
寄付金
80,846
補助金
1,194,956
借入金等利息
9,835
資産運用収入
124,429
資産処分差額
150,993
資産売却差額
174,153
徴収不能額
事業収入
843,113
消費支出の部合計
142,647
当年度消費収支差額
雑収入
帰属収入合計
7,874,334
基本金組入額合計
△ 196,557
消費収入の部合計
7,677,777
管理経費
663,330
1,273
科 目
11,054
前年度繰越消費収支差額 △ 1,940,126
翌年度繰越消費収支差額 △ 1,929,072
の目的などご理解を深めて戴き、
ご協力をお願いした。
2012年度事業計画
1.奨学金貸与事業:47名に対し、総額21,480,000円を貸与する。
・大学41名19,320千円、大学院2名1,200千円、高校4名960
(単位:千円)負債の部
2011年度末
2011年12月に『酪農育英会だより』を発行し、本会の設立
7,666,723
千円 貸借対照表(概要)
資産の部
4.
『酪農育英会だより』の発行
科 目
(単位:千円)
2011年度末
2.奨学金給与事業:25名に対し、総額6,360,000円を給与する。
・(外国人私費留学生)大学3名1,440千円、大学院4名2,400
千円、高校17名2,040千円、(邦人私費留学生)大学1名
固定資産
29,530,003
固定負債
2,359,599
有形固定資産
16,178,626
流動負債
1,359,266
480千円
その他の固定資産
13,351,377
負債の部合計
3,718,865
3.酪農研究奨励金交付事業
流動資産
資産の部合計
5,075,549
1団体、1個人に対し総額600,000円を交付する。
34,605,552
基本金及び消費収支差額の部
科 目
基本金
消費収支差額
負債の部、基本金及び消費収支差額の部合計
⑭ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
(単位:千円)
2011年度末
32,815,758
△ 1,929,071
34,605,552
・日本酪農青年研究連盟 (日本酪農研究会) 300,000円
・酪農学園内の40歳未満の教職員 300,000円
4.
『酪農育英会だより』2012年度版の発行
同窓会だより
同窓会通信費の取扱い変更
同窓会連合会では、校友会の協力により下記の受取人払郵便
ハガキを作成いたしました。下記のような地区支部同窓会総会の
ご案内や同期会、
クラス会等各種同窓会の返信用にご利用願い
ます。受取人払いのため、ハガキは一旦同窓会に返信されますが、
後日集約後、支部や幹事様等へ転送いたします。地区支部総会案
内や同期会呼び掛けへの利用を希望する場合は、下記の同窓会
事務局にご連絡いただければ必要枚数を個別にお送りしますの
でご活用願います。
受取人払いのため、掛かる郵送費は同窓会本部負担となります。
詳細は事務局までお問い合わせください。
同窓会連合会東京支部総会のお知らせ
日 時/2012年8月4日
(土)午後4時∼
会 場/酪農学園東京オフィス
有楽町2丁目10-1 東京交通会館内11階
総 会/事業・予算・決算等の報告、審議等
講演会/講師 鈴木 忠敏教授(食と健康学類 消費経済学)
懇親会/総会終了後
会 費/6,000円(年会費2,000円含)
出欠は7月30日までに同封の左記返信用ハガキに支部名
等を記載し投函ください。なお、年会費2,000円は同窓会HP
上にある払込取扱票見本を参考にお振込み願います。
問い合わせ先/東京オフィス
TEL:03-6269-9955 FAX:03-6269-9944
同窓会連合会九州連合同窓会のお知らせ
ホームカミングデー開催のご案内
今年で第21回を数えるホームカミングデーを同窓生会館前を
日 時/2012年8月4日
(土)午後3時∼受付
会 場/霧島国際ホテル
霧島市牧園町高千穂丸尾3930 TEL:0995-78-2801
開 会/会長挨拶、来賓祝辞
講演会/講師 竹花 一成教授(獣医学類 獣医解剖学ユニット)
記念撮影・懇談会/午後7時∼
会 費/会員18,000円(宿泊)10,000円(日帰り)
配偶・中学生12,500円/ 小学生8,000円(宿泊)
出欠は7月10日までに同封の左記返信用ハガキに支部名
等 を記載し投函ください。
問い合わせ先/事務局:宮下 浩秋
e-mail : [email protected]
利用して開催の予定で準備を進めております。例年と多少時間を
変更して、野外でのバーベキューランチ(雨天の場合は生協食堂)
でオープニングの予定です。9月の連休を前に是非母校にお立ち
寄りいただきたく、以下に本年度のホームカミングデーの概要を
ご案内申し上げます。
記
開催日時/2012年9月15日
(土)
昼 食 会/11:00∼12:45
同窓生会館前でのバーベキューを計画
(会費1,000円程度)
礼 拝/13:00∼13:30
講演会(座談会)/13:30∼14:30
講 師/永井 進氏、大黒 宏氏、工藤 英一氏
お知らせとお願い
住所変更された同窓生の方は、下記のいずれかの方法で、
同窓会連合会事務局までご連絡ください。
● TEL:011-386-1196
● FAX:011-386-5987
● e-mail:[email protected]
● 〒069-8501 江別市文京台緑町582 同窓会連合会事務局
※同窓会ホームページでは、同窓会情報を掲載しています。
URL:dousoukai.rakuno.org 是非一度ご覧ください。
同窓会連合会福島県支部第9回総会のお知らせ
日 時/2012年11月10日
(土)午後1時30分∼
会 場/花の祥ホール(三菱電機隣り)
郡山市栄町2-25 TEL:024-973-7045
総 会/事業・予算・決算等の報告、審議等
講演会/福島県における放射能問題について
講師 久保 明(久保獣医科病院長)
懇親会/午後4時30分∼
会 費/7,000円(年会費2,000円含)
出欠は8月20日までに同封の左記返信用ハガキに支部名
等を記載し投函ください。
問い合わせ先/久保獣医科病院
TEL:024-521-2451 FAX:024-521-2454
同窓会連合会石狩地区懇親会のお知らせ
日 時/2012年11月11日
(日)午後6時∼
会 場/札幌全日空ホテル
札幌市中央区北3条西1丁目2-9
TEL:011-221-4411
会 費/6,000円(チケットを販売しています。)
事前か当日に、現金と引換にお求め願います。
出欠は10月15日までに同封の左記返信用ハガキに支部名
等を記載し投函ください。
問い合わせ先/札幌支部事務局:加藤 昭平
TEL:011-221-1203 FAX:011-221-0585
※各詳細は、同窓会HPでご確認願います。
酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)⑮
人の動き
人事発令
1.2012年3月31日付け発令(退職)
(1)大 学
・酪 農 学 科 教 授 安 宅 一 夫
・酪 農 学 科 教 授 宮 川 栄 一
・獣 医 学 科 教 授 佐 藤 博
・獣 医 学 類 准 教 授 石 原 加奈子
・獣 医 学 類 講 師 安 藤 貴 朗
・食 品 科 学 科 教 授(嘱託) 菊 地 政 則
・環境マネジメント学科 教 授(嘱託) 佐 野 晴 行
・環境マネジメント学科 教 授(嘱託) 松 本 懿
・生 命 環 境 学 科 教 授(嘱託) 中 原 准 一
・食 品 科 学 科 准教授(嘱託) D.A.
ミ ラ ー
・食 と 健 康 学 類 助 手(嘱託) 加 内 敦 子
・附 属 家 畜 病 院 課 長 沖 本 憲 行
・附 属 農 場 主 任 技 師 長 瀬 隆
・学 生 部(学生寮) 調理員(嘱託) 千 田 喜美子
・学 生 部(学生寮) 調理員(嘱託) 山 保 千都子
(2)短 大
・酪 農 学 科 教 授(嘱託) 名久井 忠
(3)高 校
・教 諭 (嘱 託) 三 浦 克 樹
・講 師 (嘱 託) 重 冨 ヒカル
(4)事務局
・主 事 (嘱 託) 日 下 雅 順
2.2012年4月1日付け発令
(1)採 用
① 大 学
・食 と 健 康 学 類 教 授 山 口 昭 弘
・獣 医 学 類 教 授 田 島 誉 士
・循 環 農 学 類 准 教 授 森 志 郎
・獣 医 学 類 准 教 授 川 本 哲
・獣 医 保 健 看 護 学 類 講 師 郡 山 尚 紀
・循環農学類(教職課程) 教 授(嘱託) 玉 利 和 弘
・食 と 健 康 学 類 助 手(嘱託) 本 田 こずえ
・附 属 農 場 主 任 技 師 長 濵 愛
・学 生 部 学 生 課 主 事 品 川 晴 香
・教育センター教務1課 主 事 森 重 尚 子
・附 属 家 畜 病 院 技 師(嘱託) 安 加奈子
② 高 校
・教 諭 (嘱 託) 青 羽 桃 佳
・教 諭 (嘱 託) 伊 藤 稔
・教 諭 (嘱 託) 大 熊 成 美
・教 諭 (嘱 託) 田 島 友 晴
・教 諭 (嘱 託) 森 田 努
・教 諭 (嘱 託) 吉 能 康 博
神塚 アーサー 様(89歳)
訃 報
2012年4月4日逝去
酪農学園大学・酪農学園大学短期大学部 宗教主任
在職期間 1957年4月∼1970年3月
(2)昇 格(制度昇格を除く)
① 大 学
・教 授 上 野 博 史 (前.准教授)
・教 授 佐 藤 和 夫 (前.准教授)
・教 授 鈴 木 一 由 (前.准教授)
・教 授 園 田 高 広 (前.准教授)
・教 授 中 辻 浩 喜 (前.准教授)
・准 教 授 伊吾田 宏 正 (前.講 師)
・准 教 授 林 英 明 (前.講 師)
・准 教 授 山 口 太 一 (前.講 師)
・講 師 安 宅 仁 人 (前.助 教)
・講 師 美名口 順 (前.助 教)
・講 師 三 好 健二郎 (前.助 教)
・E Xセンター生 涯 学 習 課 長 後 藤 哲 也 (前.E X セ ンタ ー 生 涯 学 習 課 長 補 佐)
・附属家畜病院事務課長補佐 髙 山 基 樹 (前.附 属 家 畜 病 院 事 務 課 主 任 主 事)
② 高 校
・事務部事務課長 佐 藤 誠 治 (前.入 試 部 入 試 課 長 補 佐)
③ 事務局
・総 務 課 長 補 佐 北 山 陽 (前.教育センター教務1課主任主事)
(3)異動等
① 異 動(短期大学部から大学への所属変更を除く)
[大 学]
・EXセンター生涯学習課長(出版担当) 塩 出 真 司 (前.EXセンター生涯学習課長)
・入 試 部 入 試 課 長 補 佐 岩 森 昭 憲 (前.高校事務部事務課長補佐)
・入 試 部 入 試 課 長 沢 亜有美 (前.事 務 局 総 務 課)
・教 育 セ ン タ ー 教 務 1 課 永 田 恭 之 (前.戦 略 本 部)
・教 育 セ ン タ ー 教 務 2 課 中 野 亮 子 (前.入 試 部 入 試 課)
[高 校]
・事 務 部 事 務 課 佐 々 秀 和 (前.事 務 局 管 財 課)
[事務局]
・常務理事付部長 関 浩 一 (前.高 校 事 務 部 長)
[戦略本部]
・戦 略 本 部 浅 井 太 一 (前.教育センター教務2課)
② 職種変更
・E Xセンター 国 際 交 流 課 主 任 主 事 横 川 容 子 (前.高校教諭)
3.2012年4月30日付け発令(退職)
(1)高 校
・事務部事務課長 佐 藤 誠 治
4.2012年5月1日付け発令
(1)採 用
① 大 学
・循環農学類(教職課程) 教 授 岡 島 毅
・循 環 農 学 類 准 教 授 山 田 未 知
・獣 医 学 類 講 師 臼 井 優
井上 錦次 様(84歳)
2012年6月1日逝去
酪農学園大学・短期大学部 助教授
在職期間 1951年4月∼1993年3月 学校法人酪農学園 理事・評議員
学園役職員一同、ご家族の上に慰めと平安がありますようお祈りし、衷心より深く感謝申し上げます。
酪農学園被災学生修学支援事業のご報告と御礼
皆様には、日頃より酪農学園の教育研究事業に対し、格別のご高配を
賜り厚く御礼申し上げます。
2011年3月の東日本大震災で被災した学生生徒等への修学支援事業と
して、皆様にご寄附を募りましたところ、卒業生、在学生ご父母、関係
先企業・団体、一般個人の皆様から延べ911件、1300万円を超えるご支
援をいただくことが出来ました。
お陰さまをもちまして、2011年度は被災した大学生34名、高校生2名
の36名に総額1,296万円の修学支援金を給付し、また学生のボランティ
ア活動への補助として学生生活援護会に204万円の活動支援をすること
聖句解説
が出来ました。
被災した学生・生徒への支援につきましては、引き続き学校法人が手
当てしております特定資金により継続的に支援してまいります。
ご寄附を賜りました皆様には、謹んで感謝申し上げますとともに、ご
報告と御礼とさせていただきます。
2012年6月
学校法人酪農学園 理事長 麻田 信二
財団法人酪農学園後援会 会 長 宮田 勇
Vol. 134
「いのちを選びなさい」 酪農学園大学宗教主任 藤井 創
パレスチナ人女性が自爆テロの爆弾を背負って歩いています。自爆テロは、イスラエルの圧倒的な暴
力に対する、力弱いパレスチナ人の小さな抵抗です。
しかし、彼女にはためらいがありました。
「私が正義
だと思ってやろうとしていることは、本当に正しいことなのか。私は空を見上げた。人々を見た。そして子ど
もの頃信じていたこと──他人の人生を遮る権利は誰も持っていない──を思い出した」。その一瞬の
ためらいは、彼女を命に向かって歩み直させることになりました。 「あなたは命を選びなさい」。わたしたちが今考え、行おうとしていることが、人の命を生かすことにつ
ながっているかどうかを立ち止まって考える者でありたいと思います。わたしたちは日々いのちを選び取
るために祈るのです。
2012.7.1
発行:学校法人酪農学園
酪農学園大学/大学院/とわの森三愛高等学校
編集:学園広報室
〒069-8501 北海道江別市文京台緑町582
TEL(011)388-4158 FAX(011)388-4157
HPアドレス:http://www.rakuno.ac.jp
E-mail:koho@rakuno.ac.jp
印刷:社会福祉法人 北海道リハビリー
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⑯ 酪農学園だよりvol.134(2012.7.1)
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