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シュナイダーエレクトリックフランス

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シュナイダーエレクトリックフランス
Eが運用に持つ意味合いについて考える
アムンディ・ジャパン株式会社
近江静子
2016年11月25日
責任投資: 設立来の重要な柱
強い信念に基づく選択
 経済活動だけでなく、社会や環境にも配慮ある企業を選択
 収益の持続的な発展には長期的な事業戦略が必要不可欠
 非財務分析の知見は投資先企業を理解する上で重要
様々な運用戦略でESG評価を統合
 問題ある発行体を除外
 ESGに基づく銘柄選択を責任投資戦略を含む広範な戦略で採用
1989
最初のSRI ファンド
を上市
2003
ESG分析の専門部署
を設置
2006
国連責任投資原則
に署名
2013
仏規格協会(AFNOR)
から認定
2015 & 2016
Extel社のSRI/ESG
運用会社調査で首位
2
アムンディの
ESGESG
インテグレーションへのコミットメント
アムンディの
インテグレーション
• 責任投資のガバナンス体制
• ESG要因の重要性に対するビジョンはマネジメントおよび社外有識者との間で共有
• ESG調査に特化した16名のアナリスト
• グローバル業種間比較によるESGレーティング付与、4,000超の発行体にA~G のレーティング
• 企業とのエンゲージメント
• 企業との間でESG課題に特化したミーティング数は年間約300程度
• SRI運用資産残高の増加 (約 1590億ユーロ)
• アムンディの運用資産残高の16%でレーティングがE~G(平均未満)の銘柄を非保有
• 規範上の除外 (約 9500億ユーロ)
• 全アクティブ運用プロセスからレーティングがG(最下位)の企業を除外
3
特化したガバナンス
社会的責任投資へのコミットメント
投資プロセスにおいて財務評価に加え企業の持
続可能な発展と社会的効用を考慮
メディチ
コミッティ
責任ファイナンスに特化
したシンクタンク
運営委員会
アムンディのCEOが議長を務める。
SRIへの取り組みの進展をモニターし、変更等を承認
レーティング委員会
アムンディの執行委員会メンバーが議長を務める。
アクティブ運用において除外されるESGレーティングを承認
諮問委員会
主に外部の専門家や有識者で構成される。
社会的な課題をモニターし、問題点や主義学説を明確にする
 ESG レーティングの承認
 SRI からの除外
 全アクティブ運用ポートフォリオからの自動的除外
どのような立場をとるべきか ?
 児童労働
 遺伝子組み換え作物
4
ESG分析の基準
• 国際的な規範を参照 (アジェンダ21、グローバル・コンパクト、ILO中核労働基準、 OECDコーポレートガバ
ナンス原則、欧州指令、 ISO標準など)
• 定量的に分析可能な基準を選択
環境
社会
ガバナンス
15 項目の一般基準
22 項目のセクター基準
 排出量やエネルギー効率
 水資源
 廃棄物管理とリサイクル、生物多様性、環境
汚染














雇用条件と非差別
労使関係
健康と安全
サプライ・チェーンと顧客
製造者責任
地域社会への参画と人権ポリシー






取締役会の構成・独立性
監査と内部統制
役員報酬
株主の権利
企業倫理・コンプライアンス
ESG戦略・リスク管理と透明性
グリーン・カー (自動車)
再生可能エネルギーの生産 (公益)
森林の責任ある管理 (紙パルプ)
紙のリサイクリング (紙パルプ)
グリーン・ファイナンス (銀行) / グリーン保険 (保険)
グリーン化学 (化学)
持続可能な建築 (建設)
パッケージング (小売り)
 医療へのアクセス (医薬品)
 臨床試験 (医薬品)
 車の安全性 / 製品の安全性 / 薬の安全性/ 乗客の安全 (自動車
/テレコム/医薬品/運輸)
 情報格差 (テレコム)
 金融サービスへのアクセス (銀行)
 核の不拡散 (防衛)
 責任あるマーケティング / 責任あるメディア
 身体によい製品 (食品)
 タバコによるリスク (タバコ)
5
定量的分析と定性的分析を統合
定量的・定性的なアプローチを統合したESG分析
 定量的アプローチ:
事前分析
事後分析
分析と算定
ESG基準
データプロセシング
ウェイト付け
銘柄選択
定量リサーチとバックテスト
レーティング算出ツール
4,600社を分析
ブローカー&
財務アナリスト
非財務データ
プロバイダー
MSCI World構成銘柄の100%をカバー
自動データ
承認
警告
事前分析との相互分析
Barclays Global Corporate構成銘柄の
98%をカバー
A~GのESGレーティング付与
 定性的アプローチ: 影響を与えるためのエンゲージメント
300社
科学者
NGO
組合
メディア
6
明確なプロセスに基づくSRI運用
アムンディのリサーチユニバース
(世界で4000銘柄以上)
 対人地雷やクラスター弾の製造・販売に携わる企業を除外
 化学・生物・劣化ウラン兵器の製造・販売に携わる企業を除外
 グローバル・コンパクトの10指針のひとつ以上を、幾度
にもわたって違反する企業を除外
投資可能ユニバース
投資可能ユニバース
SRI運用プロセス
EとFレーティングを除外
EとFレーティングを除外
財務分析
運用戦略
SRIポートフォリオ
7
統合的なポートフォリオ構築
企業の包括的評価
 ESG評価と財務評価は総合レーティング決定マトリックスに基づき統合
 分かりやすく透明性の高い統合ルール
総合レーティング決定マトリックス
ESGレーティング
EXTRA-FINANCIAL
RATING (ESG)
オーバーウェイト
Confirmation
財務評価
F
I
N
A
N
C
I
A
L
V
A
L
U
A
T
I
O
N
除外
A
B
C
D
E
F
G
+2
+2
+2
+2
+1
-2
-2
-2
+1
+2
+2
+2
+1
-2
-2
-2
0
+1
+1
+1
0
-2
-2
-2
-1
0
0
0
-1
-2
-2
-2
-2
0
0
0
-1
-2
-2
-2
Neutralization
ニュートラル化
8
ポジションのトレーサビリティ
ADIDAS AG
DE000A1EWWW0
Emissions & Energy use
Water
Waste / Recycling / Biodiversity / Pollution
Packaging & Eco-design
C
C
C
0
Health & Safety
Employment conditions
Labour relations
Supply chain & Customers
Product responsibility
Community involvement
D
C
B
C
B
B
Board Structure
Audit and control
Remuneration
Shareholders' rights
Ethics
ESG Strategy
D
C
D
C
E
C
adidas AG is engaged in the production and manufacture of sportsw ear and sports
equipment. Its brands include adidas, Reebok, and TaylorMade-adidas Golf. The
company w as founded by Adolf Dassler in 1920 and is headquartered in
Herzogenaurach, Germany.
17%
15%
9%
23%
E
0.99
C
25%
Sector specific criteria
6%
15%
4%
14%
S
2.03
B
G
1.11
C
42%
ESG
1.88
B
39%
7%
25%
19%
14%
10%
33%
MATRIX
ESG
GERMANY - Industry Group : Consumer Durables & Apparel - Industry : Textiles, Apparel & Luxury Goods
3%
13%
COMBINED
RATING
ACTIVE
WEIGHT
+2
+0.73%
Strat / Tact
PF
WEIGHT
1.38%
BENCH.
WEIGHT
0.66%
25% / 18%
Value
0.83
+2
Grow th
0.31
+1
FINANCIAL
0% / 11%
Cumu lative Excess R eturn
#N/A
Mom entum
0.00
FIN
42% / 19%
-0.16
0
Revision
-0.13
0
MSCI EU ROPE / C ON SUMER D URAB
40%
35%
30%
25%
20%
15%
10%
5%
0%
-5%
200
0
Profitability
ADID AS
250
0.20
+1
150
100
0% / 5%
50
33% / 32%
0
nov.-13
sept.-13
juil.-13
mars-13
mai-13
janv.-13
nov.-12
juil.-12
sept.-12
mai-12
mars-12
nov.-11
janv.-12
sept.-11
juil.-11
mai-11
+1
janv.-11
0.43
mars-11
Debt
9
企業とのエンゲージメント
多面的かつ統一化されたエンゲージメントポリシー
 影響を与えるためのエンゲージネント
企業に行動規範の改善を促進
 レーティング付与のためのデータの収集
投資ユニバースに含まれる全企業が対象
Répartition géographique des résolutions votées
 株主総会における議決権行使および総会に先立つ対話
投資先企業に対する議決権行使
Moins de 100 résolutions
Entre 300 et 1000 résolutions
Entre 100 et 300 résolutions
Plus de 1000 résolutions
主要指標1
2015年に企業に送付したレポート
300社
以上と対話
1 アムンディの2015年の暦年ベース
100社
170社
の取締役
との面談
に株主総会前の
説明
世界の
2500社
超に議決権行使
10
エンゲージメント・プロセス
影響を与えるためのエンゲージメント
MSCI ワールド指数に含まれる
主要21企業
Total, Shell, ArcelorMittal,
Danone, Nestle, Casino…
企業との対話を通じ、最良
の取り組みを確認
現在の取り組みと最良の
取り組みとの溝を埋める
50の推奨勧告
問題点の改善勧告
2013年
大きなテーマと関
連セクターを選択
現在の取り組みを査定
2013年は2テーマと4業種:
石油・ガス・ 鉱業
食品・食品小売
分析結果の公表
エンゲージメント
レポート
進捗を計測・
モニターする
面談した90 % 以上の企業が
課題に取り組み、レポートへ
の記載に同意
11
エンゲージメントのテーマ
2015年
 鉱業・石油・ガス開発業界:人権ポリシーの尊重

2011年に「国連ビジネスと人権に関する指導原則」が制定、国連はグローバル企業に対して人権にかかわる法的規制
力のある国際条約を策定する方向
 食品・食品小売業界:食品廃棄と栄養不足問題の解決に向けた取り組み


栄養課題解決は2015年10月に採択された持続可能な開発のためのグローバル目標(SDGs)における重要課題
フランスでは食品廃棄に関する規制が強化される方向
 エレクトロニクス業界:紛争地域からの鉱物の責任ある調達


米SECはドッド・フランク法で義務化、OECDガイドライン、欧州自主規制導入方向(2014年ドラフト)
人権侵害に加担する鉱物の不使用、希少金属を資金源とする武装組織の資金源根絶にむけて、コンゴ民主共和国およ
びその周辺国で採掘された紛争鉱物(タンタル、すず、金、タングステン)の責任ある調達が重要課題
 医薬および自動車業界:責任あるロビー活動


欧州議会と欧州委員会は2011年に欧州の政策決定に関与する組織に対し透明性登録を義務化
2014年に登録されていないロビー活動に対する管理を強化
2016年 (追加)
 電力業界:温室効果ガス排出

パリ協定
12
人権ポリシーに関するエンゲージメント例
Source: Engagement Report 2013, Amundi
13
議決権行使のエンゲージメント例
Royal Dutch Shell:
①エンゲージメント
2015年、アムンディ アセット マネジメントは、投資家連合 “Aiming for A”による協働エンゲージメントを支持。
同連合は資源・電力業界に属する英国企業に対し、気候変動問題に関し、低カーボン経済への移行を支援す
ることを目的として、カーボンリスクのインパクトに関する透明性の向上を求める。
②問題議案の議決権行使の具体的な内容
株主提案のうち、21号の、2035年以降に向けた戦略的な気候変動への耐性力強化策の承認に賛成。同社
にとり重要な長期的問題である気候変動への情報開示を強化するものであり、会社側も支持を表明。
Exxon:
①エンゲージメント
アムンディ アセット マネジメントは、2016年の総会議案において、化石燃料採掘企業に対し気候変動に関す
るグローバル目標である2度Cシナリオの達成に向けた設備投資や事業戦略の耐性に関するストレステストを
求める株主提案を支持する協働エンゲージメントに賛同する旨を公表。
②問題議案の議決権行使の具体的な内容
株主提案のうち、11号の2度C目標を受けた方針の採用、12号の2度C目標がポートフォリオに及ぼす影響の
年次査定、14号の水圧破砕の影響を最小限に抑制するための活動についての結果報告を求める議案に賛成。
14
パリ協定
史上初の気候変動における国際的な合意
- 196カ国・地域の合意
- 180カ国以上が温室効果ガスの削減目標を提出
要諦
- 産業革命前からの気温上昇を2度未満に抑制、更に1.5度以内に抑えるよう努力
- 今世紀後半に温室効果ガスの排出と吸収を均衡させる目標
- 進捗状況の査定と目標の見直し(5年毎)が義務化
金融の果たす役割の認識
- 「カーボン・プライシングなど、排出量抑制に向けたインセンティブ供与の重要性」
- 「金融の流れを、気候変動に対する耐性を強化する開発や、温室効果ガス排出を低減す
る道筋と一致させる」
“パリ協定は各国政府の気候変動リスクに対する認識をかつてないほど高めた”
“パリ協定における最も重要な効果は投資家に警鐘を鳴らしたことかもしれない: 各国の政府は化石燃料の時代が
終わりつつあることを語り始めた。”
エコノミスト誌 (2015年12月)
(1) 現在の誓約では2°C 目標の達成には不十分であり今後目標をレビューする必要がある
http://www.theguardian.com/environment/2015/dec/12/paris-climate-deal-key-points*
(2) UNFCCC/CP/2015/L.9/REV.1
15
フランスにおいてエネルギー移行法が可決
 フランスにおいてエネルギー移行とグリーン成長のための法律が可決:
– アセットオーナーに対し気候変動リスクのマネジメントに関するディスクロージャーを要請
– 840 以上のフランスのアセットオーナーに適用
– 気候変動に関するリスクに対する透明性を要請する世界で最初の法律
 気候変動に関するリスクに対し対応するアセットオーナーの数が増加:
–
–
数多の国際的なイニシアティブ: PDC, PRI, モントリオールカーボンプレッジ、IIGCC, GIC, TCFD等
フランスでは公的年金基金が主導 :ERAFP(公務員年金基金)、 FRR(国民年金基金)、 Ircantec(補
完的年金基金)
 アムンディは欧州首位のアセットマネージャーとして重要な役割を果たす:
– イノベーション: 低カーボンインデックス、スマートベータ戦略の脱カーボン化等
– 思想上のリーダーシップ : 学術論文、ポートフォリオ脱カーボン化連合(PDC)の創立メンバー等
– 気候変動に関する戦略の運用資産額: 50億ドル
16
フランスのエネルギー移行法
 エネルギー移行とグリーン成長のための法律は、機関投資家に対し、以下の事項への対応
について開示を求める :
1.
2.
環境・社会・ガバナンス課題を投資の意思決定プロセスにおいてどのように考慮するか
気候変動に関する課題に対応する方法:

気候変動リスクへのエクスポージャーについての評価 (物理的リスクや移行リスク)

2度 シナリオへの貢献とエネルギー移行に関する目標
 コンプライ・オア・エクスレインのアプローチ:
– 投資家は要請に対してコンプライしない場合はエクスプレインする必要がある
 法律が適用されるフランスの機関投資家:
–
–
–
–
年金基金、社会保障基金、補完的年金機構
保険会社
フランス預金供託公庫
資産運用会社も対象
 2016年12月31日に期末を迎える年度から適用し、2018年末までにアセスメント
17
法律を履行するための法令
 法律を履行するための法令が2015年12月31日の官報に公告される
 エネルギー移行への貢献についての情報提供を義務化されない事業体:
– 総資産が5億ユーロ未満の事業体
– 運用資産総額が5億ユーロ未満の運用会社
 法令は開示において以下の点を明らかにするよう定める:
1.
2.
分析方法 (データ、方法、気候シナリオ等 )
分析結果の運用方針への反映(インテグレーション) :
 分析結果を受けた措置 (ダイベストメント戦略、発行体へのコミットメント、テーマファンドへの投資
増大等)
 事業体による明確な目標設定
 2度目標と投資の整合性に関する分析
18
機関投資家の対応:移行リスク
 気候変動に伴う移行リスク:
– 規制リスク (カーボンプライシング、座礁資産等)
– レピュテーションリスク
– テクノロジーリスク (グリーン企業への投資により対応)
 機関投資家の対応:
1. 計測方法
a)
定量的方法(*Trucost定義):
ERAFP
対象となる
資産クラス
カーボン
フットプリント
スコープ
インディケーター
ブラウン
エクスポージャー
b)
IRCANTEC
FRR
• 株式
• 国債
• 社債
• 株式
• 社債
• 株式
• 民間: スコープ 1 + 直
接調達先*
• 国:国内+輸入
• スコープ1 + 2
• スコープ1 + 直接調達先*
• 座礁資産
• 売上(百万€)当たり
• 投資額(百万€)当たり
対象となる
資産クラス
インディケーター
投資額(百万€)当たり
売上(百万€)当たり
株式
社債
• 株式
• 社債
•
•
•
•
• 燃料炭のシェア
• ブラウンシェア*
定性的方法: ESG分析を利用
19
機関投資家の対応: 2度シナリオへの貢献
 機関投資家の対応:
1.
計測方法
ERAFP
グリーン
エクスポージャー
対象となる
資産クラス
インディケーター
FRR
• 株式
• 株式
• 社債
• 2度シナリオへのアラインメント
(IEA シナリオ)
• グリーンシェア(Trucost定義)
2. エネルギー移行に関するテーマ投資:
– グリーンボンドファンド : Ircantecは債券投資のうち7% をグリーンボンドに振り向けており、グリーンボ
ンドに特化したマンデートを近々ローンチする方針
– 環境面でイノベーティブな企業への投資 :
FRRは25億ユーロをこれらの企業に振り向ける
Ircantec は10億ユーロをこれらの企業に振り向ける
20
移行リスクへの対応
 アムンディのソリューション:
1. 計測方法:
a) 定量的方法:
– アムンディはカーボンフットプリントレポートを提供 (カーボンデータプロバイダー: Trucost )
アムンディ
適用される
資産クラス
カーボン フットプリント
レポート
スコープ
インディケーター
• 株式
• 社債
• カーボン排出量 : スコープ 1 + 直接調達先
• 座礁資産
• 投資額(百万ユーロ)当たり
• 売上(百万ユーロ)当たり
– リクエストに応じてより詳細なカーボンエクスポージャー分析にも対応
b)
定性的方法: ESG分析の活用
2. ポートフォリオの脱カーボン化: 運用資産額50億ドル
21
投資家にとっての2つの主要な移行リスク
炭素排出

非課税:
–
–
地球、資産、経済主体等への気候変動の
影響(負の外部性)に対しチャージはかから
ない
しかし長期的には税金が課せられる可能性
がある
座礁資産
及び

化石燃料企業: 主に埋蔵量によって
価値が評価される

化石燃料埋蔵量は炭素排出計画を
超える
–

直接補助金:
–
–
化石燃料 :
補助金の撤廃により2020年のエネルギー
需要は4.1%低下すると見込まれる (4)
5,480億ドル (1)
–
埋蔵量 : 2,800ギガトン(CO2換算)(2)
気温上昇を2度に抑える為の炭素排出計画
: 1,100ギガトン(CO2換算) (3)
(1). 「Energy Subsidy Reform: Lessons and Implications」 IMF (2013年) 。
(2). 世界の平均気温の上昇を産業革命前に比べて2℃以内に抑える確率を50%とするための2000-2050年の炭素排出計画。 出所:「Greenhouse-gas emission targets for limiting global warming to 2 °C」
Meinshausen他。2009年。
(3). 2℃以内に抑える確率は50%。非伝統的なリザーブを除いた世界のトップ200の化石燃料リザーブが持つCO2量。出所:Carbon Tracker Initiative。
(4). McKinsey (2010年): 「Energy Efficiency: a compelling global resource」
22
ポートフォリオの脱カーボン化
インデックス・
プロバイダー
の選択
インデックス・
プロバイダー(MSCI)*

炭素データ・
プロバイダー(MSCI)*

そして

気候変動リスク
の削減
炭素排出量
炭素排出量の高い銘柄のX%削減
(炭素排出集約度)

トラッキング・
エラーの抑制
さらに

ウェイトの最適化

定期リバランス
座礁資産
炭素リザーブのZ%削減
(炭素リザーブ集約度:炭素リザーブ÷
時価総額)
シンプルで、透明度が高い、ルール・ベースのアプローチ
* 例示目的で掲載。
23
脱炭素: 炭素価格再評価に対するフリー・オプション
1
2
価格再評価が行われればベンチ
マークを上回る
価格再評価が行われなければベンチ
マークと同等のパフォーマンス
ベンチマーク
低カーボンインデックス
ベンチマーク
低カーボンインデックス
“フリー・オプション”の選択:
–
–
気候変動のインパクトが顕在化しなければベンチマークと同等
気候変動のインパクトが顕在化したらベンチマークを上回る
注: ボラティリティ20%(年率)、期待リターン7%(年率)、トラッキングエラー(TE)0.5%によるランダムウォーク・シミュレーションによる。
24
低カーボン・インデックス
MSCI
World
MSCI World
低カーボン
リーダーズ
トータル リターン* (%)
12.7
13.1
トータル リスク* (%)
13.2
13.3
シャープ レシオ
0.95
0.99
超過リターン* (%)
0
0.4
トラッキング・エラー* (%)
0
0.6
インフォメーション レシオ
NA
0.72
売買回転率** (%)
1.7
6.9
除外される銘柄数
NA
328
除外銘柄の時価総額比率 (%)
NA
17.4
炭素排出集約度の削減度
(tCO2/mm USD) (%)
NA
50
炭素リザーブ集約度の削減度
(tCO2/mm USD) (%)
NA
68
Key Metrics
(注)当該事績は過去のものであり、将来の運用成果等を示唆または保証するものではありません。
出所: MSCI
* 期間2010年11月30日~2014年8月29日のユーロ・ベースの報酬等控除前のリターン(年率)。
**期間2010年11月30日~2014年6月30日の売買回転率(片道・年率)。
指数累積パフォーマンスはMSCIより取得。
 AP4,FRR,Amundi,MSCIとの共同
開発による指数:
 除外の対象:
– 各セクターから売上当炭素排出量上
位 20%の銘柄群を除外(除外銘柄の
累積ウェイトは各セクターで最大30%
まで)
– 時価総額当化石燃料保有量の高い
銘柄を除外(親指数銘柄群の化石燃
料保有量の50%を削減)
 主な削減:
– 炭素排出集約度(-50%)
– 炭素リザーブ集約度 (-68%)
 低トラッキング・エラー: 0.6 %
25
ポートフォリオ脱炭素化連合(PDC)
 2014年の創設メンバー:
– 国連環境計画・金融イニシアティブ(UNEP-FI), AP4,
CDP, Amundi
 目標:
– 機関投資家の資産1,000億ドルを脱炭素化
– 6,000億ドル達成に目途
 オープンプラットフォーム:
– 投資家が低炭素経済に向けたベスト・プラクティスを共有
– ガバナンス:UNEP-FI
 メンバー:
–
A CAPITAL, ABP, Allianz, Amundi, AP4, Australian Ethical, BNP Paribas
Investment Partners, Caisse de Depots, Church of Sweden,
Environment Agency Pension Fund, ERAFP, FRR, Hermes, Humanis,
Inflection Point Capital, KLP, Local Government Super, Mandatum Life
Investment, Mirova, MN, Robeco SAM, Sonen Capital, Storebrand,
Toronto Atmospheric Fund, University of Sydney
PDCはパリで開催されるCOP21に備
えて「実効力のあるアクション」を政府
に理解させることができる。これはパリ
COPでの気候変動に関する合意の成
立に向けた環境作りを支援するために
投資家が具体的にできることである。
Janos Pasztor
気候変動担当副事務総長
26
2度シナリオへの貢献
 アムンディのソリューション:
1.
計測方法:
アムンディ
グリーン
エクスポージャー
対象となる
資産クラス
インディケーター
• 株式
• 社債
• グリーンシェア (Trucost定義)
• エネルギー移行に関するESG評価
2. エネルギー移行に関するテーマ投資:
– グリーンボンド:
1. アムンディグリーンボンドファンド: エネルギー移行をファイナンス
2. アムンディグリーンボンドインパクト戦略 : 純粋なグリーンボンドファンドとインパクトレポート
– 株式ファンド エネルギー移行に係る企業:グリーンテクノロジーの開発に関する売上高比率
– 投資ファンド: エネルギー移行をファイナンスする専門会社: « アムンディ エネルギー トランジション »
(フランス電力公社EDFとのJV)
* Trucost definition: in terms of share of sales
27
エネルギー移行に向けた資金調達ニーズ(1)
450シナリオにおける低炭素技術とエネルギー効率向け世界の
投資額
(10億ドル)
エネルギー効率
バイオ燃料
電気自動車
CCS
原子力発電
再生エネルギー
 温暖化を2度に抑えるためには、環境投資は
2020年までに倍増の必要
 2020年までに年間7,900億ドル(2013年に3,910億
ドル(2))
 2035年までに年2.3兆ドル
 資本市場からの資金調達が必要
450シナリオにおける低炭素発電技術とエネルギー効率向けに
必要な投資増分
(10億ドル)
低炭素発電技術
 エネルギー効率に関する投資は概ね(60%)内部
で賄われているものの、8倍に増加する必要
 インフラストラクチャー投資は圧倒的に債券によ
り資金調達している
エネルギー効率
(1)出所: 国際エネルギー機関、世界エネルギー投資見通し(2014)
(2)低炭素技術に2,600億ドル(発電、バイオ燃料、EV)、エネルギー効率に1,300億ドル
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アムンディグリーンボンドファンド
 グリーンボンドは機関投資家に以下を同時に満たす成長機会を提供:
– 気候変動緩和への貢献
– 通常の債券と同等のリスク・リターンプロファイルの提供
投資ユニバース(8040億ドル)4
 グリーンボンドへの投資家はいくつかの課題に直面:
– 狭い投資ユニバース (残高860億ドル)1
– 保守的なリスクプロファイル (61%が AAA ないしは AA 格付)2
– グリ-ン・ウォッシングのリスク (環境面での不祥事)
 アムンディのグリーンボンド戦略はこれらの課題の克服を目指す:
1.
2.
3.
4.
1.
環境および気候変動緩和への取り組みの各基準で高い評価
2.
中核投資ユニバース:表示グリーンボンド3 (EDFグリーンボンドなど)
3.
投資可能ユニバースの拡大:
i.
純粋なグリーンテクノロジー企業 (シュナイダーエレクトリックなど)
ii.
主要産業において気候変動緩和に向けて最適な取り組みを行っている企業 (トヨタ自動車など)
1.HSBC’« Corporate Green Bonds – Initiation: Four Ways to Scale Up the Market » 2015年11月
2.I2014. See Climate Bonds Initiative
3.Barclays MSCI Green Bond Index
4.2015年12月31日
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主要な数値目標など:
数値目標(2015年12月31日現在)
アムンディ・グリーンボンド戦略
バークレイズMSCIグリーンボンド指数(1)
修正デュレーション
2年~7年
5.5年
平均格付
BBB~AA
AA-~AA
-
0.46%
目標:ベンチマークを上回る運用成果
10.04%
203発行体
53発行体
年初来リターン
指数開始来(2014年1月1日)
投資ユニバース
投資ユニバースの中の発行体例
種類
発行体
コメント
グリーンボンド
EDF
EDFはクリーンエナジー産出のリーダー。The group EDF Energies Nouvellesは、グリーン電力
発電の開発、施工、運営を行う。グリーンボンド発行による資金は、13の再生エネルギー・プロ
ジェクト(風力・太陽光発電、バイオガス)に用いられる。
グリーン・テクノロジー
企業
シュナイダー
エレクトリック
シュナイダーエレクトリックは、主に配電自動化システムに注力した包括的ソリューションを用
いたエネルギー管理のグローバルリーダー。包括的エネルギー管理ソリューション
「EcoStruxure(エコストラクチャー)」は5つの領域(電源管理、データセンター、製造管理、ビル
ディング管理、セキュリティ管理)に注力し、最大30%のエネルギー消費抑制を目指す。シュナ
イダーエレクトリックはエネルギー効率化ソリューションのトップ企業。
業種リーダー企業
トヨタ自動車
ハイブリッドカー開発への積極的な取り組み(トヨタ自動車の最初のハイブリッドカーは1997年
に発売、ハイブリッドカー市場で70%のシェア。2013年平均CO2排出量 115.7 g/km、2015年まで
に127 gとするEU目標を下回る。58 MtのCO2排出の回避)
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