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測定における誤差 - NOP

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測定における誤差 - NOP
測定における誤差
KEK 猪野 隆
[email protected]
論文は、自ら書くもの
誤差は、自分で定義するもの
ただし、この定義は、
多数の人に納得してもらえるものであること
午
後
且 雨
降変
風
位
定
雨向
天
勝
定
一
八
八
四
年
明
治
十
七
年
)
好
天
一気
部
天午
気前
変
全
易国
一
般
但風
(
地易
方
天
気
夜
曇
天 又北中
烟部部
霧 及
一
部西
部
天
気晴
定域
天
気
予
報
誤差をどのように決めるか?
統計誤差に関しては、数学的理論に基づく
さまざまな誤差の推定方法がほぼ確立され
ている
系統誤差については、ある程度の一般論
はあるものの、多くの場合、実験者の判断で
誤差を推定している
おみくじの例 その一
大
吉
小
吉
凶
吉
おみくじの例 その二
大中小吉凶 大
吉吉吉
凶
三五八
一
本本本八三本
本
本
「凶」は、28本中3本だった
おみくじの例 その三
おみくじは二項分布に従う。
このおみくじを四回ひいて、一回
「凶」が出る場合の標準誤差は、
次のように表せる。
これは
とコンシステント
系統誤差
装置の精度・安定性
温度、湿度、気圧、
光、振動、潮汐力、
電源電圧変動、時間、
外来ノイズ(電磁場)、
自然放射線、宇宙線、
・
・
・
誤差の性質
・デタラメは規則正しい
・独立な誤差は二乗和でかさなる
・誤差は末代まで受け継がれる
・差の誤差には気をつけろ
・誤差は人格を反映する
誤差の性質
・デタラメは規則正しい
・独立な誤差は二乗和でかさなる
・誤差は末代まで受け継がれる
・差の誤差には気をつけろ
・誤差は人格を反映する
出鱈目の規則性
・任意の分布を持つ母集団において、
標本が大きくなると、標本平均値の分布は
次第に正規分布に近づく
・不確定な“もの”が多数かさなると、
“もの”の平均は正規分布になる
中心極限定理
・任意の分布を持つ母集団において、
標本が大きくなると、標本平均値の分布は
次第に正規分布に近づく
Coin tossの場合
Coin tossをN回行う
Headsを1、tailsを0として、coin toss N回の合計を計算する
これを1000回行い、合計の頻度分布をみる
N=1
N=2
N=5
N =10
N = 100
N = 1000
図の縦軸は頻度、横軸は合計
ガウス分布
:平均値あるいは中心値
:標準偏差
(バラツキの程度)
正規分布あるいはガウス分布
・ある量を多数回測定すると、
測定された量は正規分布になる
うずらの体重
・テストの点数
・ヒトの身長
・距離
・時間
・電圧
・
・
・
測定値と誤差
ある測定がガウス分布に従うとすれば、あるいは従うとして、
その標準偏差 をもって測定の誤差とすることが多い。
測定値と真値との関係
測定結果 から、真の値 は、
と との間であろう・・・
定量化
確からしさの度合い 1
真の値 が の
範囲に入っている確率
ガウス分布の式から、
これは68.3%になる
○○○の測定結果は、
コンフィデンスレベル 68.3%で である
確からしさの度合い 2
誤差と確からしさの関係
68.3%
95.4%
99.7%
90%
99%
99.9%
誤差の性質
・デタラメは規則正しい
・独立な誤差は二乗和でかさなる
・誤差は末代まで受け継がれる
・差の誤差には気をつけろ
・誤差は人格を反映する
フィゾーの光速測定
313 Mm/s (1849)
現代では、光速は定義となっているが・・・
誤差の性質
・デタラメは規則正しい
・独立な誤差は二乗和でかさなる
・誤差は末代まで受け継がれる
・差の誤差には気をつけろ
・誤差は人格を反映する
光では見えない天体をマイクロ波で捉える
CMB
のとき、
がひじょうに大きくなる
誤差の性質
・デタラメは規則正しい
・独立な誤差は二乗和でかさなる
・誤差は末代まで受け継がれる
・差の誤差には気をつけろ
・誤差は人格を反映する
中性子寿命の測定
Xe EDMの測定
振動数
はかりたいもの
プランク定数
静電場
磁気モーメント
静磁場
EDM測定の場合
電場+での測定
電場‐での測定
・磁場モーメントはもちろん、プランク定数にだって誤差がある
物理定数表にのっている値をチェック
・静磁場は、最終結果には出てこないけど・・・
電場の向き↑↓で、静磁場に変化がなければ
最終結果には影響しないが、実際のところは?
・静電場はどれくらいの精度でわかる?
・振動数の測定精度って、どう考える?
EDM測定の場合
を導く
を考える
キーワード
・二項分布
・ポアソン分布
・正規分布(ガウス分布)
・中心極限定理
・標準偏差
・誤差の伝搬
・最小二乗法
・χ2
・CL(コンフィデンスレベル)
・ランダム誤差
・統計誤差
・系統誤差
・最尤法
おしまい
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