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Italia Marche

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Italia Marche
2012年2月号
ItaliaWine list
テラヴェール株式会社
東京都港区東麻布 1-10-13 7F 〒106-0044
TEL:03-3568-2415 FAX:03-3584-2681
商品情報・画像はHPhttp://www.terravert.co.jp/
飲み頃ワインはテラヴェール・ブログhttp://ameblo.jp/terravert/
『最良の状態でお届けすることが私達の責任です』
イタリア国内は勿論、海上輸送、日本国内輸送、“全行程で定温管理輸送”を徹底しています
倉庫は“定温・定湿管理”を徹底、入・出荷時も外気に触れることのないようドッグシェルターを使用
『造り手からのメッセージ、最新の情報をできるだけ早く皆様にお届けしたい』
御希望のレストラン様に新入港の御案内や試飲会の御案内をファックスまたはメールでお届けしております
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
『テクニカルデータが充実』
各ワインのテクニカルデータや造り手の考え方、畑や醸造設備の画像等を充実させています
御希望の方は弊社スタッフまでお声掛け下さい
嘘のないファインワイン
最高の状態でお届けするためにテラヴェールの約束
『テラヴェールのワインは状態が良い』と言ってくださる方々が沢山いらっしゃることは私達の誇りです。
『务化していない最高の状態のワインを飲んでいただければ、もっともっとワインの素晴らしさが一般のお客様まで伝わるはず』
| 2 テラヴェールでは海上輸送は勿論、フランス、イタリア国内輸送、日本国内輸送も全てリーファー輸送(定温15度)。日本国内の保管倉庫は横
浜帝蚕倉庫とし、定温管理は勿論、湿度も一定に保って保管。入出庫時も搬入口をドッグシェルターで囲み外気との接触を遮断して作業を行
います。また、契約店制度により契約を交わした配送環境の優れた酒販店様のみとのお取引とし、レストラン・ホテル様まで最高の状態でお届け
できるよう努力いたします。
フランス、イタリア国内全てのワイン輸送に関してリーファートラックを使用して
います。海上の定温輸送は定着しつつありますが現地国内輸送で100%リ
ーファー輸送を行っていることは稀です。テラヴェールではたとえ秋や冬の輸
送であろうと、ボジョレー・ヌーヴォーであろうと、価格競争の激しいボルドーで
あろうとも100%リーファー輸送に拘ります。
日本国内倉庫は横浜帝蚕倉庫。国内最高の保管環境を誇ります。定温保管
は勿論、湿度も一定に管理。ワインにとって最高の状態を約束します。また入庫
時には全てのワインをチェック。異物の混入やボトル丌良などをできる限り排除
いたします。
フランス、イタリアから日本までの海上輸送は2ヶ月以上。その間、ワインは波に
揺られながら赤道を2回通過します。温度変化、振動に弱いワインが影響を受
けないはずはありません。赤道で40度以上にまで温められたワインは大きなダ
メージを受けることになります。テラヴェールは100%リーファーを採用。
出庫時はトラックの搬入口をドッグシェルターで囲み、
外気と遮断。一切外気に触れることなく、リーファートラ
ックに積み込まれます。
『最高の状態のワインはやっぱり美味しい』
残念ながら、成熟した日本のワイン市場でも务化したワインは多く存在します。本当に状態の良いワインを飲んだ時の感動は忘れられません。日
本人は元来、旪の味を大切にしてきました。食材が最も美味しくなった状態で、その味を楽しんできたわけです。世界で最も繊細な味覚を持つと
言われる日本人ですからワインの状態も容易に感じることができるはずです。日本でもっと健全なワインを楽しめる環境が増えれば、ワインを愛す
る人口はもっともっと増えるのではないでしょうか?ワインの本当の美味しさを、ワインの本当の楽しさを尐しでも多くの皆様にお届けする為、テラヴ
ェールでは細心の注意をはらい、最高の状態でワインを皆様のセラーまでお届けすることを約束します。最高の状態管理で造り手の意思と土壌
の個性をお届けします。
テラヴェールのイタリアワイン造り手一覧
≪造り手名をクリックするとそれぞれの造り手にジャンプします TOPで戻ります≫
|3
ヴァッレ・ダオスタ(P7)
ロンバルディア(P4)
トレンティーノ(P10)
アルト・アディジェ(P13)
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
レ・クレーテ
ヴィッラ フランチャコルタ
ウベルティ フランチャコルタ
カサ・カテリーナ
フォラドリ
ポイエル・エ・サンドリ
ニーデルマイヤー
フランツ・ゴイエル
バロン・ウィッドマン
コフェレルホーフ
ピエモンテ(P21)
フリウリ(P17)
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
G.D.ヴァイラ
ジュゼッペ・マスカレッロ
マリオ・マレンゴ
プリンチピアーノ・フェルディナンド
ロアーニャ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
モッカガッタ
ラ・カ・ノヴァ
ネッビオーロ・ディ・カレーマ
レ・ピアーネ
マッテオ・コレッジァ
カッシーナ・ロエラ
アントニオロ
イオッパ
ヨスコ・グラヴネル
ダリオ・プリンチッチ
ヴェネト(P19)
カ・ラ・ビオンダ
マルスーレ
エミリア・ロマーニャ(P37)
ラ・ストッパ
デナーヴォロ
カ・デ・ノーチ
マルケ(P52)
ラ・モナチェスカ
サルタレッリ
レ・カニエッテ
トスカーナ(P40)
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
モンテセコンド
リヴェルナーノ
カザルヴェント
レ・チンチョレ
バッケレート
アンブラ
サンタ10
グラッパ・リキュール(P64)
ヴァルネッリ/マルケ
シボーナ/ピエモンテ
プーリア(P59)
ナタリーノ・デル・プレーテ
ウンブリア(P48)
パラッツォーネ
コッリ・アメリーニ
ミルツィアデ・アンタノ
アブルッツォ(P51)
ヴァローネ・ヴァルフォルテ
シチリア(P60)
カンパーニャ(P55)
コス
ジローラモ・ルッソ
グラーチ
ラモレスカ
カンティーナ・デル・タブルノ
ベニート・フェラーラ
ペリッロ
サンフランチェスコ
『食文化としてのイタリアワイン』
イタリアの食文化は奥が深い。地域に根ざした料理はその地域独特のものであり、地のものを食す、まさにマンマの味。ワインはと言えば、年々加
熱するワイン醸造の技術進歩と自然派志向。確実に進化する一方でマンマの味とは思えないワインの存在も無視できない時代になってきたよう
に思います。そんな中、テラヴェールがイタリアワインに求めるのは“マンマの味”。地域に根ざした食文化としてのワインをお届けしたい。私達、テ
ラヴェールの出発点はレストラン。フランスワインもイタリアワインもテーブルの上で真価を発揮するワインが理想です。シンプルであっても、偉大な
ワインであっても、ビオディナミであろうが、なかろうが、先進的であろうが、古典的であろうが、それ自体は最重要ではありません。それ単体で飲
んでも寂しかったり、素っ気なかったりするワインであっても食事と共に楽しむことで味わいに幅が出てくることが多々あります。欠点の無い完成さ
れたワインも素晴らしいものです。しかし、私達がもっと伝えたいのはピエモンテの煮込みと一緒に飲んだ時に肉の甘みをぐっと引き立ててくれる
粗野なランゲ・ネッビオーロであったり、炭火で焼いた赤身肉と合わせた時にシンプルなサンジョヴェーゼが、まるで香辛料のように味わいを引き
締めてくれたりといった経験。料理とワインの楽しさはそんなに難しいことではありません。ワインの最も自然で最も贅沢な楽しさをプロの酒販店様、
レストラン様と共に尐しでも広げていきたい。もっと自然に、もっと感覚的に、もっと気楽に楽しめるようになればワインはもっと受け入れられるので
はないでしょうか。最後に自然なワインについて。一時期のモダン・バローロにおいて、ロータリーファーメンターを使って過度の抽出を行いロースト
の強いバリックで樽の雰囲気を加えたワインが料理とは相容れなかったように、自然なワイン造りも行き過ぎれば、葡萄そのものの品質や土地の
個性を覆い隠してしまうこともあるようです。自然を尊重することは勿論ですが、飲み物として安全であり、葡萄そのものの表現やワインとしての風
味を損なっているものは自然であるとは思えません。ワインは充実した時間を楽しむ最も情緒的なお酒。頭で飲むのではなく、楽に、単純に美味
しく、楽しく飲めなければいけないと思うのです。本当の自然なワインとは無理せず、自然に飲めてしまうようなワインなのではないでしょうか。
TOP
Azienda. Agricola
Villa
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
ヴィッラ
|4
自社畑100%の家族経営フランチャコルタ
今ではイタリアを代
表するスパ ークリン
グワインの生産地と
なったフランチャコ
ルタ。しかし、30年
前までは赤ワインの
生産地であった。7
0年代にベルルッキ
家が瓶内2次発酵
によるス プマン テを
造り始めてから、一部の大手生産者によってその市場は牽引されてき
た。広大な畑と設備を必要とするスパークリングワインの生産は現在で
もベラヴィスタやカ・デル・ボスコのような大手企業によって引率され、
イタリア国内でもこの2大巨頭のシェアは高く、品質も安定している。彼
等は契約農家から葡萄、もしくはワインを購入しワインに仕上げている。
一方、自社畑葡萄のみを使い、栽培から醸造、ボトリングまで全て自ら
の手で行い毎年レストランの予約のみで完売してしまうフランチャコルタ
があるのを御存知だろうか?ヴィッラは歴代モンティチェッリ・ブルッサ
ーティ地区で果実や家
畜を育てつつワインの量
り売りをしていたが、78
年よりフランチャコルタの
ボトリングを開始した歴史
ある造り手。(この時代、
フランチャコルタには10
軒の造り手しか存在しな
かった)その後自社畑1
00%に拘り続け、現在で
も家族経営で37ha の自社畑からミレジメのみのフランチャコルタを産
している。生産量はベースのブリュット・ミレジメで5,000ケースと大手
の1/10以下の規模。昔からの顧客であるレストランからの熱烈な支持
を集めていて販売と同時に毎年完売すると言う。ヴィッラの畑はフラン
チャコルタ DOCG の東側に位置する。西半分はイゼオ湖を形成した
川からの堆積土が主体で砂質が混じり込む粘土質土壌。反対にヴィッ
商品記号
造り手
69B71 Villa
ヴィッラ
ラの畑は海底が隆起した土壌で1億5千年前の海底に由来する複雑
な土壌でアルプスの影響を強く受けた土壌。ベラヴィスタやカ・デル・ボ
スコが位置する西フランチャコルタが温暖で堆積土壌であるのに対し
てヴィッラの位置する東フランチャコルタはアルプスの影響を受けて冷
涼で土壌はミネラルを多く含む。ヴィッラはこの地域で最も急な斜面の
畑に岩を積み上げて畑にしていて、一切除草剤を使わずにビオロジッ
クを採用し、人間の手で健康な畑を維持している。また、特筆すべき
は葡萄の品質の高さ。通常スパークリングワインは、その泡の存在によ
って果実味の質を覆っている為、スティルワインよりも収量が極端に多
いことがほとんど。ヴィッラでは葡萄樹1本から平均3~5房の葡萄を
収穫する。(平均的生産者の1/2程度の収量)平均植樹率は5,000
本/ha と極端に高い設定。これによって泡にごまかされることないしっか
りとした果実味を持
つこととなる。収穫は
全て手摘み。醸造
設備は畑に隣接して
いるので直に低温に
保ち、ほとんど除梗
せずに65%程度ま
で圧搾し、18度に保
って醗酵段階に入る。
収穫、醗酵は区画ご
とに行われる。そしてヴィッラの最も大きな特徴は『フランチャコルタもヴ
ィンテージの個性をしっかり表現すべき』との考え方から行われる単一
ヴィンテージによる瓶
詰め(熟成期間は法
定基準よりも長く30
ヶ月)。よってベース
のフランチャコルタま
でもが、そのヴィンテ
ージの個性を良くも
悪くも表現することに
なる。(全てミレジメ
で瓶詰は2社のみ)
ワイン
Franciacorta Brut Millesimato
州
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・ミレジマート
ヴィンテージ 色
2006
泡
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
◎
80% Chardonnay, 10% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero ローム層にプラスしてミネラル分の多い畑。南西向き。ベースのワインながら条件は他のワインとほとんど変わらない。フランチャコルタでは完熟度合と酸とのバラ
ンスが大切とのことで酸度を見ながら収穫。空気圧で軽くプレス後、葡萄本来の香を大切に低温で醗酵。2006年は近年では最高のヴィンテージ。
69637 Villa
Franciacorta "Saten" Millesimato
69950 Villa
Franciacorta Brut Millesimato"Saten" ≪1500ml≫
ヴィッラ
ヴィッラ
Lombardia
2005
泡
750ml
4,600
Lombardia
2005
泡
750ml
9,400
〇
△
750ml
4,600
〇
フランチャコルタ・サテン・ミレジマート
フランチャコルタ・ブリュット・サテン・ミレジマート・マグナム
100% Chardonnay Roccolo(Provaglio)、Breda ,Tralicci(Monticelli Brusati)の葡萄を使用。南南東を向いた粘土主体のミネラルに富んだ畑で、5000本の高密植。ビオロジック。
69B72 Villa
ヴィッラ
Franciacorta Brut Rose Millesimato
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・ロゼ・ミレジマート
2006
泡
60% Chardonnay, 40% Pinot Nero シャルドネと80%のピノ・ネロはプレスしてジュースのみ発酵。20%のピノ・ネロは果皮ごと10時間程度発酵させて色素を得る。翌年の春にボトリング。30ヶ月の瓶熟成を経て出荷。
非常にドライなロゼで食事を通して楽しめる。
69198 Villa
ヴィッラ
Franciacorta Brut Riserva "Selezione" Millesimato
フランチャコルタ・ブリュット・リゼルヴァセレッツィオーネ・ミレジマート
Lombardia
2001
泡
750ml
6,300
×
80% Chardonnay, 15% Pinot Nero, 5% Pinot Bianco 年によって使用する畑は異なる。出来の良い畑から手収穫し、軽いプレス。醗酵はステンレスタンクで行い、ピュアで繊細な香を生かす。よって熟したピーチのような香、フ
レッシュな果実香が中心で優しくリッチ。
TOP
Azienda. Agricola
Uberti
Erbusco , Lombardia, Italia
ウベルティ
|5
最もリザーヴ・ワイン比率の高いフランチャコルタ
エスプレッソ誌を
見るとフランチャ
コルタの造り手3
社に2つ星を不
えていて、これ
が最高の評価。
圧倒的シェアを
誇るカ・デル・ボ
スコとベッラヴィ
スタは勿論だが、
両巨頭と言える
2社と並んでの2
つ星を獲得しているのが18世紀からの歴史を誇る名門ウベルティ。生
産量は前述2社の1/10程度と尐ないが、安定した品質を誇っている。
(ウベルティのフランチャコルタはほぼ全量がイタリア国内で販売されて
いる)ヴィッラはフランチャコルタ東側に位置する海底が隆起した土壌
で気候も尐し冷涼。一方、カ・デル・ボスコやベッラヴィスタと同様の地
区である西側の代表的産地エルブスコに位置するウベルティはイゼオ
湖を形成した川からの堆積土で砂質が混じりあう粘土質土壌(氷河が
堆積してできた土壌)となっている。特にウベルティの畑は赤い粘土質
土壌と白い石灰土壌、更には川の流れで砕けた石が風化した砂質土
壌と色々な土
壌が交錯してい
て、特に赤い粘
土質土壌から
生まれる濃厚
な果実の厚み
はクラシックな
フランチャコル
タの噛み締める
ような果実感を
実現しているそ
うで、ここに石灰土壌からのミネラル分や砂質土壌の芳香性などが混
じり合うことでウベルティ独特のスタイルが出来上がるのだと言う。フラ
ンチャコルタの完熟した果実からくる柔らかい果実はウベルティでは更
商品記号
造り手
69H57 Uberti
ウベルティ
に昇華されている。法定基準でも収穫量は10,
000kg/ha とシャンパーニュ以下であるが、ウベ
ルティでは8,500~9,000kg/ha まで制限。
更にはシャンパーニュで学んだ娘シルヴィアの
影響もありリザーヴ・ワインの比率を徍々に高め
ている。『シャンパーニュのジャック・セロスで働
いたことは大きな収獲だった。ワインに複雑味を
持たせることにリザーヴ・ワインは極めて大きな
影響を持つ。今後、リザーヴ・ワインを使って更
にウベルティらしさを表現したい。』現当主はジョ
ヴァンニ・アゴスティーノ・ウベルティ氏。娘のシ
ルヴィアはジャック・セロスで働いた後、ウベルテ
ィに戻り、栽培から醸造にまで関わるようになっ
ている。1980年代初め
からワイナリーを運営、ジョ
ヴァンニの代になってから
は養蚕や酪農も辞めフラ
ンチャコスタの生産に注力することとなっていて、
近年、更にその品質を向上させている。生産して
いるフランチャコルタは全部で6種類。スタンダー
ド・キュヴェである“フランチャコルタ・ブリュット・フ
ランチェスコ・1”は古典的フランチャコルタの完
熟した果実を十分に感じさせてくれる。南国フル
ーツのような熟度、甘味を酸が引き締める。発泡
はワインに溶け込んでいて柔らかい。ウベルティ
のスタイルがよく解る1本ではないだろうか。そし
てこの蔵の代名詞とも言えるのが“フランチャコル
タ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム”。平
均樹齢50年近い区画(この区画のみシルヴォ仕
立という昔の仕立を採用している)の葡萄のみを
使用した極辛口だが完熟した果実にしっかりとした骨格、熟成からくる
複雑味が加わってエクストラ・ドライながらも非常にリッチ。シャンパーニ
ュとも違った独特の構成で飲み手を圧倒してくれる。今後間違いなくフ
ランチャコルタを代表する造り手として発展を続けるであろうウベルティ。
シルヴィアの活躍はフランチャコルタの歴史を変えるはず。
ワイン
Franciacorta Brut"Francesco 1"
州
Lombardia
フランチャコルタ・ブリュット・フランチェスコ・1
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
4,600
在庫
◎
75% Chardonnay, 15% Pinot Bianco, 10% Pinot Nero 全ての葡萄は自社畑から手摘みで収獲。ステンレスタンクで発酵後、澱と共に24ヶ月から36ヶ月間置かれる。ベースのワインであるが非常にリッチな果実と溶け
込んだ泡は好相性。穏やかで柔らかいフランチャコルタ。
69H59 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Saten"Magnificentia"
Lombardia
フランチャコルタ・サテン・マニフィセンティア
N.V
泡
750ml
6,800
○
100% Chardonnay 低めのガス圧で食事を通して楽しめる。手摘みで収穫後、極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。30ヶ月間のシュール・リー。穏やかな酸と溶け込んだ気泡はサテンの
お手本のような出来栄え。
69H58 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Extra Brut"Comari' del Salem"
Lombardia
フランチャコルタ・エクストラ・ブリュット・コマリ・デル・サレム
2006
泡
750ml
7,000
○
80% Chardonnay, 20% Pinot Bianco 単一畑コマリからの葡萄100%。特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースをステンレスタンクで発酵(一部木樽を使用)。デゴルジュマン後48ヶ月熟成してから出荷。時間と
共に複雑味を増していく。長期熟成タイプ。
69H60 Uberti
ウベルティ
Franciacorta Non dosato"Sublimis"
フランチャコルタ・ノン・ドサージュ・サブリミス
Lombardia
2004
泡
750ml
7,600
○
100% Chardonnay 特に厳しい選果を行う。極軽くプレスしたジュースを木樽のみで発酵。澱と共に尐なくとも60ヶ月間置いておくことでスプマンテとしては例外的な深みを手に入れる。ドサージュは一切しないが果実の濃
さが十分にあるのでボリュームさえ感じさせる。
TOP
Azienda. Agricola
Casa Caterina
Monticelli Brusati , Lombardia, Italia
カサ・カテリーナ
|6
フランチャコルタを脱退 シャンパーニュ以上の完成度
フランチャコルタはそ
の厚い果実感が最大
の魅力かもしれない。
シャンパーニュとは全
く違った魅力であるこ
とは間違いない。シャ
ンパーニュとの決定的
な 違い はそ の 土 壌 と
気候にあると思ってい
たが、それは大きな間
違いだったようだ。ここ、
カサ・カテリーナはフラ
ンチャコルタ東部モン
ティチェッリ・ブルッサ
ーティの小高い丘に
小さな畑を所有してい
る。彼等が意識してい
るのはフランチャコル
タではなくシャンパー
ニュ。『セロスやジェロ
ーム・プレヴォーの影響は大きかった。ドサージュをしないでしっかりと
複雑味のあるスプマンテを造るには自然酵母でのゆっくりとした発酵が
丌可欠。自然酵母での発酵を完結させる為には健全で腐敗の無い葡
萄が絶対条件になる。よって自然な栽培は必須なんだ』83年から2
ha の畑でワイン造りを始め、89年にはフランチャコルタの生産も始めた
が、2005年にフランチャコルタ協会を脱会する。『全く違うものを造っ
ているのに協会に所属しても意味が無いから』ワイン造りは2001年か
ら大きく転換した。例年通り農薬を撒こうと袋を開けた瞬間、誤って薬
品を吸い込んでしまい気絶、弟に助けられたのだと言う。これをきっか
けに除草剤は勿論、一切の薬剤の使用を中止した。これは醸造所内
でも同じで僅かなSO2以外は何も加えないことになる。当初、瓶内2
次発酵時にはヴァテマラ産の黒糖を使用していたが、これも中止した。
商品記号
造り手
69K34 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
現在では収獲した葡萄のモストを5度で保存しておき(バクテリアの繁
殖を防ぐ為フィルターはかけておく)これを瓶内2次発酵に使っている。
自然のモストなので完璧にガス圧をコントロールすることはできないが、
蔗糖を足したものよりも明らかに馴染んだ味わいになる。彼等のスプマ
ンテは正真正銘100%葡萄のみなのだ。『葡萄が全てを決める。ドサ
ージュもしない。リキュールを足すと厚みもでるし、コクも出るけど葡萄
本来のものではなくなってしまう。ノン・ドサージュでも最高の品質の葡
萄を収獲すれば深い味わいを手に入れられる』畑は小高い丘に点在、
除草剤は勿論、一切の薬剤を使用しない。下草は生やしっぱなしで年
に数回刈るだけ。この丘の土壌はライムストーンが多いのが特徴で白
い粘土質が表面を覆っている。この土壌も彼等のワインの味わいを特
異なものとしている。ピエ・ディ・フランコも植わっていれば、品種も豊富。
ピノ・ネロ、ピノ・ムニエは勿論
多種に及ぶシャルドネのクロ
ーン。メルロー、ピノ・グリ、ピ
コリット、グレコ、テンプラニー
リョ・・・。どこまでも革新的。
毎年出てくるワインは違うそう
で何種類造っているか解ら
ないそう。しかも、メルローの
デザートワインもテンプラニー
リョも素晴しい完成度だから
驚いてしまう。彼等のスプマンテは大振りのグラスで15度程度の高い
温度で飲まれることをお薦めする。『冷やさないと欠点が見えてしまうス
プマンテを造っているつもりはない。温度が高いほうが全ての要素が出
てくる。ゆっくりと酸素と触れさせながら楽しんで欲しい。泡が抜けても
味わいは決して崩れない。それどころか違う世界を見せてくれるはず
だ』最後に、彼等のスプマンテはタンク内で澱と共に長い熟成をしたも
のであり、尐しずつデゴルジュマンを行いリリースしている。ヴィンテージ
は勿論だが、バックラベルに手書きでデゴルジュマンの日付が記入さ
れている。このデゴルジュマンが大きく味わいを左右することになるので、
ヴィンテージ同様、こちらもご注目頂きたい。
ワイン
Brut Cuvee' 60
ブリュット・キュヴェ60
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
泡
750ml
8,000
〇
2002
泡
750ml
9,200
〇
Lombardia
1999
泡
750ml
9,200
〇
Lombardia
1989
泡
750ml
19,500
△
新入港
Lombardia
1990
泡
750ml
21,000
△
新入港
Lombardia
1994
泡
750ml
21,500
△
新入港
Lombardia
2006
新入港
Lombardia
100%Chardonnay
【デゴルジュマン】2011年8月7日 【ティラージュ】2007年3月13日 【生産本数】6,000本
69H53 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Cremant"Blanc de Blanc"
クレマン・ブラン・ド・ブラン
75%Chardonnay, 25%Pinot Blanc このキュヴェのみ6g/Lのみのドサージュを行う。非常にふくよかな果実と発酵由来の複雑味が加わる。
【デゴルジュマン】2011年1月3日 【ティラージュ】2003年5月15日 【生産本数】1,000本
69H52 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut Reserve
ブリュット・リゼルヴァ
新入港
92%Pinot Noir, 8%Chardonnay ノン・ドサージュ。香は熟成を感じさせるが口中では1999年とは思えない若々しさを保っている。
【デゴルジュマン】2011年3月30日 【ティラージュ】2000年5月3日 【生産本数】1,000本
69H54 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut Sauvage Reserva
ブリュット・ソヴァージュ・リゼルヴァ
100%Chardonnay ノン・ドサージュ。20年3ヶ月間シュール・リー状態で熟成。2010年の2月にデゴルジュマンしたもの。
【デゴルジュマン】2009年3月20日 【ティラージュ】1990年6月29日 【生産本数】500本
69H55 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut"Blanc de Noir"
ブリュット・ブラン・ド・ノワール
【デゴルジュマン】2011年4月15日 【ティラージュ】1991年3月3日 【生産本数】500本
69H56 Casa Caterina
カサ・カテリーナ
Brut"PM"
ブリュット・ピノ・ムニエ
100%Pinot Munier ノン・ドサージュ。がっちりとした骨格と深み。余韻は圧倒的に長く、スプマンテというより偉大な白ワインといった感じか。泡を飛ばして大きめのブルゴーニュグラスで楽しみたい。
【デゴルジュマン】2011年3月3日 【ティラージュ】1995年4月15日 【生産本数】800本
TOP
Soc. Coop
La Crotta di Vegneron
Chambave , Aosta , Italia
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
|7
14世紀から続く銘酒シャンバーヴ・ミュスカ
イタリア最西端に位置するヴァ
ッレ・ダオスタ州。公共の標識
はフランス語とイタリア語が併記
されている。アルプス山脈に程
近く、主要産業はスキーや登山
などの観光。ワインはイタリア全
州で最小の生産量。しかし、イ
タリアワインを語る上では絶対に
外せないし、ここにしかない重
要な個性を持っている。葡萄畑
はアルプス山脈の岩肌の隙間
に段々畑のように造られている。標高は最も高い畑で1,200m。これ
は全世界で最も高い標高ということになる。勿論、育つ葡萄品種は限
られるし、限られた葡萄品種にとってもかなり厳しい生育環境となる。
ラ・クロッタ・ヴィニュロンはアオスタの中心部シャンバーヴの街に位置
する。1980年に25名で結成された生産者協同組合で、アオスタの
高品質ワインを支え続けてきたと言っても過言ではない。中世から続く
シャンバーヴのモスカートの歴史を今に伝えるという意味でも唯一と言
ってもよい造り手であり、重要な意味を持っている。現在では120名ま
で構成員が増えており、生産量も2,500ケースまで増えた。元々、歴
史的にも古くから葡萄にとって最良の
条件が揃った場所が畑に開墾されて
いて訳で標高500~850m に位置
する畑はパッチワークのように細分化
され、その殆どが太陽に向いた真南
を向く畑になっている。特筆すべきは、
幸運にも降雤量がイタリアで最も尐な
いこと。(500 mm/年)これによって
年間を通して湿気が低く、細菌、カビ
の繁殖を防いでくれることとなり、この地域では歴史的に防カビ剤とは
殆ど使われていないのだそう。更に、極寒のイメージのシャンバーヴも
真夏には日中の温度がトスカーナと同等位にまで上ることも珍しくない
のだと言う。しかしながら、日が沈むのは早く、夜間の温度は極端に下
がることとなる。遮るものの無い南向き斜面の日照量によって葡萄は
商品記号
造り手
69F54 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
熟度を手にし、昼夜の寒
暖差によって高い酸度も
手に入れることとなる。
葡萄の生育サイクルも
独特で芽吹きから結実
まではゆっくりと進み、夏
場の高温で一気に熟度
を高め、その後はゆっくり
と複雑味を高めていく。
アオスタ のワイン 造りを
更に過酷にしているのが、
その地形。断崖絶壁に
段々畑のようになってい
て 、 一 枚 の 大き な 畑 は
存在しない。勿論、ほぼ
全ての畑でトラクターな
どの機材は使用すること
が丌可能で、必然的に
全ての作業が手作業と
なる。シャンバーヴでは
独特のワイン文化が育っている。例えばピノ・ノワールから造られる白ワ
イン。歴史的にこの地ではピノ・ノワールの糖度が上らないことが多かっ
たことと、繊細で伸びのある酸味を活かす為に白ワインに仕立てられて
いる。ステンレスタンクで12度程度の低温下で発酵、そのまま5ヶ月
間程熟成させてからボトリングされる。若干ピンクがかった色調。凛とし
た酸を基調に透き通ったワインだが、味わいの奥にはパイナップルのよ
うな熟度も感じさせる。勿論、標高が低めで最高の日照条件を持つ畑
では赤ワインに仕立てられる。アオスタではブルゴーニュから伝わった
ピノ・ノワールのクローンが未だに育てられている。そして、最も注目す
べきは他のどの地域と比べても圧倒的芳香を持ち合わすと言われる
辛口のミュスカ。シンプルな構成ながらミュスカらしい甘さを連想させる
マスカット香、口中では尐しスパイシーな胡椒、ナツメグのようなニュア
ンスまで感じさせる。歴史的には14世紀にまで遡ると言われるシャン
バーヴの歴史的ワイン。
ワイン
州
Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Bianco)
Aosta
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ビアンコ
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
〇
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旪に収穫し、ステン
レスタンクのみで12度程度に保って発酵。
69J91 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Valle d’Aosta Pinot Noir (vinificato in Rosso)
ヴァッレ・ダオスタ・ピノ・ノワール・ヴィニフィカート・イン・ロッソ
新入港
Aosta
2010
赤
750ml
2,400
〇
100% Pinot Noir 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月中旪に収穫し、24時間
低温浸漬。23度程度で10日間発酵。ステンレスタンクで8ヶ月間落ちつかせてからボトリング。
69B68 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Valle d’Aosta Müller Thurgau
Aosta
ヴァッレ・ダオスタ・ミュラー・トゥルガウ
2009
白
750ml
2,600
〇
100% Müller Thurgau 南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, Saint-Denis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。仕立てはグイヨ。9月初旪に収穫。16
度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
69B70 La Crotta di Vegneron
Valle d’Aosta Chambave Muscat
69J92 La Crotta di Vegneron
Valle d’Aosta Chambave Muscat
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Aosta
2009
白
750ml
2,800
Aosta
2010
白
750ml
2,800
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ
新入港
ヴァッレ・ダオスタ・シャンバーヴ・ミュスカ
△
〇
100% w hite Muscat これほどにテロワールを表現しているワインはない。この地でしかあり得ないアロマ。個性的でリッチ。南東から南西に位置する標高450~650mの畑(Nus, Quart, Chambave, Verrayes, SaintDenis, Châtillon, Saint-Vincent)沖積土壌に砂が混じりこむ。9月最終週から10月初旪に収穫。16度程度の低温下でマセラシオン。発酵・熟成共にステンレスタンクのみ。
69D24 La Crotta di Vegneron
ラ・クロッタ・ディ・ヴィニュロン
Fumin "Esprit Follet"
フミン・エスプリ・フォッレ
Aosta
2008
赤
750ml
3,600
〇
TOP
Soc. Coop
Cave du Vin Blanc de Morgex
Morgex , Aosta , Italia
カーヴ・デュ・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
|8
ヨーロッパ最高標高“1,200m”の畑
緑がかった光沢のある色調。細身
のワインながら、鉱物的で、上質な
酸は果実を感じさせる位に甘味を
連想させる。香は直線的で一切の
曇りも無い。口中ではファーストノ
ーズの柑橘系のアロマティックな
雰囲気からアプリコット、洋ナシ、ハ
チミツ、タバコ、パイナップルと複雑。
こんなにも透き通ったワインなのに
味わいは中心に詰まったよう・・・。
こんな繊細で独特なワインが他に
あるだろうか?今は亡きルイジ・ヴ
ェロネッリにして『イタリアのワイン文
化で最も無くなって欲しくないワイ
ン』と言わしめたワイン“ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ”。ピエ
モンテから国道を走り、アオスタの主要な産地を通り抜けて最後に辿り
着くのがモルジェー。モンブランを望む断崖絶壁に位置する畑は最も
高い標高で何と1,200m。ヨーロッパで最も標高の高い葡萄畑という
ことになる。厳しい自然環境に耐える品種は限られるし、1年を通じて
極端に気温が上ることが無い。しかし、直接の日光だけでなく、残雥で
白いモンブランに反射した日射も葡萄育成に重要な影響を不える。ま
さにモンブランが育てたワインと言える。この地域のワイン造りを苦しめ
る最大の問題は春先の遅霜。発芽準備に入った葡萄の芽は霜によっ
て全滅してしまう年さえあると言う。それぐらい厳しい環境。無事、果実
を付けたとしても丁寧な摘葉、摘房をして熟度を保つ努力が必須とな
る。最終的に熟度が足りない葡萄を選別
すると1ヘクタールから3,000本以下の
ワインしか造ることができない。葡萄品種
はプリエ・ブラン(ブラン・ド・モルジェー)。
尐ない日照条件でも生育することができ、
発芽から完熟までの期間も短い為、この
地域では昔から植えられていた。仕立て
は極端に低いペルゴラ。冬の間の強風や
霜に対する処置なのだが、表土が日中
の熱を夜間放射する際、低い仕立ての
方が熱を葡萄樹に取り込みやすいという
利点もあるのだそう。畑は急斜面の為、ト
ラクターなどの大型の機材は入れない。よって毎日の畑仕事、雑草対
商品記号
造り手
策、収穫まで 全て
が手作業で行われ
る。また、あまりの
標高の高さによっ
てカビや病原菌が
尐ないのもこの地
域の大きな特徴。
除草剤は勿論、防
カビ剤も使用しない。
(銅、硫黄由来のも
ののみ若干使用)
だからこそ、ブラン・
ド・モルジェーはあ
のピュアで曇りの無
い香になるのだろう。
厳しい自然環境に
生産者の数は年々
減尐していった。そ
んな中、この地域
の文化を継承すべ
く、1983年に設立
されたのが、今やモ
ルジェーを代表す
るワインを造る生産
者協同組合カー
ヴ・デュ・ヴァン・ブ
ラン・ド・モルジェー。
醸造責任者はジャ
ンルカ氏。『フィロキ
セラもここまではこ
れなかった訳です。
生きている原種の
プリエ・ブランの枝
を地中に一度通し、
枝を切り離さずに地面に付け、土をかぶせて根を出させ、その後親木
から切り離して、増殖させていく方法を取りプレ・フィロキセラのプリエ・ブ
ランを現在に残しています。この厳しい自然環境だから残ったモンブラ
ンのワイン。繊細な日本の食事にも合うと思うんです』
ワイン
69B51
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de La Salle
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
69J90
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de La Salle
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ
州
新入港
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Aosta
2009
白
750ml
2,200
Aosta
2010
白
750ml
2,200
在庫
△
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。
69B50
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de la Salle "Rayon"
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
69J89
Cave du Vin Blanc de Morgex
Blanc de Morgex et de la Salle "Rayon"
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブラン・ド・モルジェー・エ・デ・ラ・サッレ・レイヨン
新入港
Aosta
2009
白
750ml
2,600
Aosta
2010
白
750ml
2,600
△
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 厳しい選果後、ソフトプレス。発酵・熟成はステンレスタンクを使用。若干緑がかった麦藁色で透明感がある。ファーストノーズは非常に直線的でフルーツの甘味を連想させ
る。口中ではハチミツ、タバコ、アプリコットのように複雑。より良い畑、より良い葡萄をセレクション。
69H32
Cave du Vin Blanc de Morgex
Brut"Blanc de Morgex"Extreme Brut
カーヴ・ド・ヴァン・ブラン・ド・モルジェー
ブリュット・ブラン・ド・モルジェー・エクストリーム・ブリュット
Aosta
2009
白
750ml
3,400
〇
100% Prié Blanc biotype Blanc de Morgex 高い酸度のプリエ・ブランを活かす為に造られたスプマンテ。活き活きとした酸はスプマンテになっても十分に存在感を持っている。柑橘系の爽やかさは食前にしっくりくる。泡
は細かく余韻は細く長く続く理想的食前酒。
TOP
Azienda Agricola
Les Cretes
Aymavilles , Aosta , Italia
レ・クレーテ
|9
“14年連続3ビッケーリ”イタリア最高峰のシャルドネ“キュヴェ・ボワ”
最も生産量の尐ない州ヴァッレ・ダオ
スタ。この州のワイン造りの歴史はレ・
クレーテによって新たな高みに到達し
たと言えるのではないだろうか。高評
価の常連となったシャルドネ・キュヴ
ェ・ボワ(14年連続で3ビッキエーリ)
はレ・クレーテを代表するワインだが、
今やアオスタを代表するだけでなく、イ
タリア最高峰の白ワインと称されるまでに成長している。カンティーナは
ヴァッレ・ダオスタの州都アオスタ郊外のアイマヴィーユに位置する。1
700年代中頃にフランスより移住してきたシャレール一族はこの地で
小麦を中心とする製粉農家として生計をたてていた。1955年、土着
品種の多様な個性に興味を持ち僅か2ha の畑を購入しワイン造りを始
める。1989年には現在のカンティーナを完成させ、製粉所はアグリツ
ーリズモへと変更された。現在では6つの異なる村に25ha の自社畑を
持ち、この地特有の土着品種に加えシャルドネ、ピノ・ノワールなどのフ
ランス品種まで多様なワインを造っていて、協同組合の多いこの地方
では個人所有のカンティーナとしては最大規模を誇るまでに成長して
いる。彼等は一貫して高品質ワインに拘り続けている。当初から密植率
は7,000~9,000本/ha と極めて高く、降雤量の低さゆえカビや病
気に侵されることが尐なかったこともあり、防カビ剤などの使用も極端に
尐ない。今では、自然農学に基づいた農薬散布や化学肥料の廃止、
必要最低限の酸化防止剤の使用など、より厳格な規定を作り品質向
上に努めている。アイマヴィーユは氷河期に形成された帯状の氷堆積
商品記号
造り手
69D16 Les Cretes
レ・クレーテ
に囲まれていて石灰質片岩が砕けた
白い土壌と砂質の混合土壌。表土は
石灰質のもろい岩に覆われている。
標高は600~1000m。年間を通し
て冷涼だが雤が尐なく、意外なことに
日照量は他の産地と比べても多い為
に葡萄はゆっくりと熟していくこととなる。
『葡萄はゆっくり時間をかけて成熟し
ていく。適度な酸をキープしながら秋
以降、一気に糖度を蓄える。100日
以上もかけてゆっくり成熟した果実は
タンニンも酸も糖度も全てが高いレベ
ルに達する。未熟さは皆無だ』更に成
熟期の秋口の葡萄は夜は氷点下、
日中はモンブランの山に反射する太
陽熱で30℃近くまで上るという。『昼夜の寒暖差で複雑味を得るように
なるんだよ』白ワインで高名なレ・クレーテだが、近年、赤ワインの品質
が上っている。墨、香辛料のような独特の風味と鋭角的な酸で敬遠さ
れがちなフミンもジューシーで濃厚な果実はそのままに、どこか爽やか
さを感じさせる位に後口が軽い。しっかりとフミンを感じさせるが和食と
も合わせられるようなまとまりを持っている。彼等が他の産地のピノ・ネ
ロと区別する『山のピノ・ノワール』は、よりブルゴーニュに近い果実よりも
余韻を感じさせる穏やかなワイン。
ワイン
州
"Neblu" Spumante Metodo Classico Brut
ヴィンテージ 色
Aosta
ネブル・スプマンテ・メトド・クラシコ
N.V
泡
サイズ
参考上代
750ml
在庫
5,400
△
100% Prëmettaによるシャンパーニュ方式。ステンレスタンクで定温管理しながら発酵。10ヶ月間のシュール・リー。標高650m程度の0.5haの畑。スパークリングとしては極端に高い7,500本/ha。
69D20 Les Cretes
Blanc des Vignes V.d.T
69D17 Les Cretes
Petite Arvine Valle d’Aosta D.O.P.
レ・クレーテ
レ・クレーテ
Aosta
N.V
白
750ml
2,400
Aosta
2009
白
750ml
3,600
◎
◎
3,600
◎
ブラン・ド・ヴィーニュ
プティ・アリヴィヌ・ヴァッレ・ダオスタ
100% Petit Arvine スイスとアオスタではポピュラーな品種。グレープフルーツからパッションフルーツのような甘い香に岩塩の塩味が加わる。決して強いワインではないが余韻は長く続く。
69D19 Les Cretes
レ・クレーテ
Chardonnay Valle d'Aosta D.O.P
Aosta
シャルドネ・ヴァッレ・ダオスタ
2009
白
750ml
各地で作られるシャルドネだがアオスタのシャルドネはやはり独自のバランスを保っている。トロピカルな印象や濃厚なナッツ、バターの風味はほとんどなく、カリン、はっさくの活き活きした果実と芯のあるミネラルが特徴。一
見軽やかだが構成はしっかりとしているので食事と共に盛り上がっていくワイン。
69D18 Les Cretes
レ・クレーテ
Chardonnay "Cuvee Bois" Valle d'Aosta D.O.C
2008
白
750ml
7,800
〇
Aosta
2009
赤
750ml
2,800
Aosta
2010
赤
750ml
2,800
△
〇
Aosta
シャルドネ・キュヴェ・ボワ・ヴァッレ・ダオスタ
伝統的ブルゴーニュの製法。完璧に熟す9月の最終週に収穫。バリック発酵、バリック熟成。プラムや南国フルーツのようなどっしりとした果実。圧倒的な複雑味。
69D21 Les Cretes
Torette Valle d’Aosta D.O.C.
69G94 Les Cretes
Torette Valle d’Aosta D.O.C.
レ・クレーテ
レ・クレーテ
トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ
トレッテ・ヴァッレ・ダオスタ
70% Petit Rouge 30% Mayolet, Tinturier, Cornalin, Fumin アオスタの最も典型的なワイン。スグリ、クランベリーのような可愛らしい果実でクリスピーで爽やかな余韻。
69G95 Les Cretes
レ・クレーテ
Pinot Noir Valle d'Aosta D.O.C.
Aosta
2010
赤
750ml
3,600
◎
Aosta
2007
赤
750ml
4,800
〇
新入港
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700
新入港
Aosta
N.V
蒸留
500ml
3,700
〇
〇
ピノノワール・ヴァッレ・ダオスタ
山のピノ・ノワールは繊細さが特徴との考えからステンレスタンクのみで発酵・熟成。いちごのような風味に東洋的なスパイスの印象。
69D23 Les Cretes
レ・クレーテ
Fumin Valle d'Aosta D.O.C.
フミン・ヴァッレ・ダオスタ
かつてフミンは色づけ用の補助品種であったが1993年にレ・クレーテがモノセパージュとして瓶詰め開始。フミンの生みの親はレ・クレーテ。
69K89 Les Cretes
Grappa di Moscato
69K90 Les Cretes
Grappa di Fumin
レ・クレーテ
レ・クレーテ
グラッパ・ディ・モスカート
グラッパ・ディ・フミン
TOP
Azienda Agricola
Foradori
Mezzolombardo , Trentino, Italia
フォラドリ
| 10
テロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ生まれてくる
『テロルデゴの品質が正しく評価されるよ
う、そして大量生産品からはっきりと区別
されるよう努力すべきだ』と言ったのはサ
ンミケーレ・アッラディジェ農業研究所の
初代所長、エドモンド・マック。彼のこの言
葉から100年以上経ち、テロルデゴ種は
エリザベッタ・フォラドリによって世界中に
認知されることとなった。エリザベッタは父
親の死によって早くからワイン造りに関り、
テロルデゴの大きな可能性に注目、当時
全く無名であった田舎品種テロルデゴに
人生を賭けることとなる。テロルデゴは常
に個性の際立ったワインとして認識されて
きた。ボルドーのような力強さとボディーを
持っている。でも、尐し“粗野”でバランス
の悪いワイン…。『けれど、この品種には
偉大な個性と質の高い酸があったの。こ
れは偉大なワインを造る上で最も重要な
要素と言えると思った』/エリザベッタ 『テ
ロルデゴの豊かさは砂利、礫、岩からのみ
生まれてくる』とはエリザベッタ・フォラドリ
の言葉。彼女はカンポ・ロタリアーノ地区
の礫がこの品種と最良の相性をを見せる
ことに着目。更に品種個性を最大限発揮
させる為、バイオディバーシティ(生物の種多様性)を取り戻すことに着
手。当時は収量の多いクローンがセレクションされ畑は単一のクローン
でうめつくされるという、ある意味自然ではない状態であったが、より自
然な状態であったはずの昔の畑(多様性)を再現し保存していくという
ものであった。この作業は実に20年続けられたのだそう。『今ではモザ
イクのように色々な個性
を持つテロルデゴが混在
している。人間が操作す
る以上の偉大な個性が
ここには存在する』エリザ
ベッタの進化はここでも
まだ止まらなかった。こ
の土地のアイデンティテ
ィをより強く表現するには
葡萄の育成環境をよりこの土地独自の環境にすることが重要だとの結
論に達し、ビオディナミに転向、直に一切の化学肥料の使用を中止、1
商品記号
造り手
69J56 Foradori
フォラドリ
0年以上前からプレパ
ラシオンを使用して土
壌の改良に努めてきた。
近年、その結果がしっ
かりと認識できるように
葡萄樹は変化したのだ
そう。確かに彼女のワイ
ンは以前と全く違う。素
晴らしいワインではあっ
たが、どこか無味乾燥
で人間味を感じさせな
かった以前のワインに
対して、現在の彼女の
ワインは果実の躍動感
を感じる。味わいは以
前に比べて丸く、おとな
しいとさえ言えそうだが、
溶け込むような心地良
さを持っている。コンテ
ストワインではなく飲み
物として の楽し さが 十
分にある。そして美しい。どこまでも綺麗。『テロルデゴを、そして私達の
この土地をよりしっかり表現しようと思ったらビオディナミに到達しただけ。
より良い物を造る精神は何も変わっていない。アンフォラでの発酵もプ
レパラシオンも同じこと。ワインを飲んでもらえば理解してもらえるはず』/
エリザベッタ
≪異なった考え方で醸す2つのライン≫
現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表
現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するも
のでピュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテロルデゴ・フォラ
ドリであり、テロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現する
のがテロルデゴ・グラナートである。もう1つのラインが畑の個性を表現
するラインでビオディナミにより各々の畑は理想的な均衡状態に達し、
畑毎の個性の差がより解りやすく感じられるようになったことで、その必
要性を感じ、別々にボトリングすることとなったライン。テロルデゴ・モレイ
とテロルデゴ・スガルツォン。更に新しい畑、トレントの丘の石灰質土壌
から生まれるノジオラ・フォンタナサンタとマンツォーニ・ビアンコ・フォン
タナサンタが加わった。アンフォラで長めのマセラシオンを経てボトリン
グされた白ワインはより解りやすくエリザベッタの決意を感じさせてくれる
はず。
ワイン
Teroldego Rotaliano"Foradori"
州
Trentino
テロルデゴ・ロタリアーノ・フォラドリ
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,400
在庫
◎
現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの個性を表現するものでピュアさ、簡潔さ、果実の鮮烈さを表現するのがテロルデゴ・フォラドリ。果
実をストレートに感じさせる仕上りで滑らかな果実感は洗練を感じさせる。
69J57 Foradori
フォラドリ
Teroldego Vigneti delle Dolomiti"Granato"
テロルデゴ・ヴィニェーティ・デッレ・ドロミティ・グラナート
Trentino
2008
赤
750ml
7,800
◎
現在、フォラドリでは2つのラインのワインを造っている。1つは地域の表現。フォラドリとグラナートがこれに当り、テロルデゴの持つパワー、調和、奥深さや大胆さを表現するのがテロルデゴ・グラナートである。果実の凝縮度
は勿論だが、しっかりとした骨格でゆっくりとグラスの中で艶かしさを開かせる。
TOP
Azienda Agricola e Disilleria
Pojer & Sandri
Faedo , Trentino, Italia
| 11
ポイエル・エ・サンドリ
自然なワインへの独自の解釈とアプローチ
≪カンティーナ≫
1972年、フィオレンティーノ・サンドリとマリオ・ポイエルによってファエド
に設立された。当初は2ha の畑とガレージに置かれた簡単な醸造設
備のみであった(ボトリングはイエルマンで行っていた)が今日ではトレン
ティーノを代表する造り手となっている。『ファエドは特別な地だ。谷が
多く日陰の土地が多いトレンティーノにおいて谷が大きく開けていてトス
カーナと同等の
日照量が確保
できる』実際、フ
ァエドの下に位
置するサンミケ
ーレ・ディ・アデ
ィジェではトレン
ティーノ・アルト・
アディジェで最も
気温が高いこと
で知られている。
更に熱い夏場に
はガルダ湖からの冷たい風がファエドの谷に吹きこむことで葡萄は健康
度を保ち香味成分を失わない。この地域の土壌は2億5,000万年前
のアフリカで起こった噴火で断層が縦に隆起した珍しい土壌になってい
る。氷山に押し出された石灰岩が主体の堆積土壌とモルフィドと呼ば
れる火山岩と粘土の重たい土壌が主体だが、この土壌と標高との組み
合わせによって品種を選ぶ必要がある。ポイエル・エ・サンドリは現在6
つの村にまたがって細かく畑を所有していて各畑の個性に合わせた品
種を栽培し、各畑の葡萄をブレンドすること
でバランスを保っている。例えばパラディゾ
ットと呼ばれる標高300m の沈泥土主体
の石灰と粘土からなる堆積土壌からはロッ
ソ・ファイエが生まれる。ドロミテ渓谷の白い
石灰岩が主体で標高が 750mを超えるパ
ライからはミュラー・トゥルガウが生まれると
いった具合。彼らは独自のアプローチで
“葡萄そのものの表現”に挑戦している。例
えば、収穫した葡萄を発酵させる前に冷蔵
庫に入れて6度まで冷やし一晩置く。この
作業は薬剤をほとんど使わずに育てた健
康な葡萄には必ず存在する虫を除去する
為のもので、果実内に忍び込んでいるハサ
ミムシ(特にピノ・ノワール)は冷気に弱く冷えた果実から外に這い出し
てきて冷蔵庫内で死滅するそう。更に、ジャグジーのような装置を使い
クエン酸を1%加えた水で葡萄を洗ってしまう。クエン酸は硫黄と銅を
落としてくれるので僅かに果皮に残った銅や硫黄も除去することができ
る。その際、野生酵母も50%程度落としてしまうが、雑菌も落とすので
綺麗になった葡萄は数時間後には収穫時の1.5倍まで酵母が復活
するのだという。硫黄や銅は菌類に働く為、酵母の動きさえも弱めてし
まう。この“洗う”作業で実際には野生酵母を増やし、更に酵母が働き
やすい環境を作り出せるのでスターターと呼ばれる若干の培養酵母さ
え使わずに済むのだという。『出回っている培養酵母は若干量でも非
常に強く、ワインの質に大きく影響する。それにあれはほとんどがカナダ
産なんだ。そんなものを使ってテロワールって言えるかい?』彼等は健
全な葡萄を栽培するだけでなく、その健全な葡萄の風味をワインにな
っても失わないように努力を続けている。『近年のビオロジコのワインも
良いワインは沢山あるし、可能性は大きいと思う。だが、欠点の多いワ
インが多すぎる。栽培は勿論、醸造においても何もしないでよい訳では
ない。科学的な何かを足したり、引いたりするべきではないが、“葡萄を
健全にワインに変える為の努力”は絶対に必要だ。欠点や汚染に目を
つぶって飲むのが本当の楽しさなのか?』彼等は彼等のアプローチで
自然なワインを造っている訳である。『ワインはもっとエモーショナルで
単純に楽しむべきもの。考えながら飲むべきものじゃないんじゃないか
な』もう1つ彼等の自然なワインへのアプローチが始まっているのが“ソ
ラリス”。フィロキセラなどの防ぎようがない病気に耐性を持った葡萄を
ドイツのフライベルグ大学と共同で研究、古代品種を掛け合わせてい
る訳だが、一切の薬剤を使用しないでも育つ葡萄を隐離された森の中
の畑で栽培し、皮ごと発酵させるというもの。既に植樹されていて数年
後にはワインができあがるという。
≪ディスティラート≫
ポイエル・エ・サンドリのもうひとつの顔が蒸留所。ここの蒸留所には驚
かされる。蒸留器は自家製。色々な蒸留器の良い所を組み合わせた
のだという。ほとんどの蒸留所ではエスプレッソマシーンのように下から
蒸気をヴィナッチャにあて、その熱で一気に蒸留してしまうのが普通で、
この場合1時間程度で蒸留が済んでしまうという。彼等はバーニャ・マリ
アと言われる手法をとっていてヴィナッチャに水を注ぎ湯煎でゆっくりと
温めて蒸気を出し、それを蒸留していく。時間はかかるが香豊かなもの
となる。また、彼等はSO2 は一切添加せず蒸留しているが蒸留の過程
でSO2 は生成されてしまう。これを取り除く為に最後の管の先に大理
石を砕いたフィルターを取り付けていて、この大理石がSO2 を除去す
るのだという。そしてなんと言っても大きな特徴はカンティーナとディス
ティラートを一緒に
運営しているからこ
そできる訳だが、フ
レッシュなヴィナッ
チャを使えること。
通常どこの蒸留所
で も 発 酵前 の ヴィ
ナッチャ(普通は1
ヶ月以上は保管さ
れている)は赤茶
けていて葡萄品種
本来の香はほとん
ど感じられない。彼らに言わせれば“焼けたリンゴのような”風味。しかし、
ここではタンクから出てきたノジオラのヴィナッチャはキウイのように光る
黄緑色で品種本来の香が強烈に放たれる。この新鮮なヴィナッチャを
4日以内に蒸留してしまうことで品種由来の香といつまでもフレッシュな
風味を持つようになるという。『4日以内に蒸留している造り手は僕等
以外に世界中何処にも存在しない。これは小さい造り手だからできるん
だ』蒸留後は基本的にはステンレスタンクで熟成される。近隣のミネラ
ル分の尐ない湧き水で割り、糖分、香料、香付けチップ、カラメル等は
一切使用しないでボトリングされる。
Wine
商品記号
造り手
69J73 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
ワイン
州
Nosiola Dolomiti
ヴィンテージ 色
2010
Trentino
ノジオラ・ドロミティ
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
◎
ノジオラとしては恐らく最高の品質を誇る。標高の異なる2つの畑の葡萄を使い、青リンゴのような爽やかで伸びのある酸味とナッツのようなノジオラらしい味わいを素直に感じさせる。また特筆すべきは彼等のノジオラは例
外的に5~10年程度の熟成に耐えうること。それだけ質の高い酸を持っている。
69B59 Pojer & Sandri
Muller Thurgau delle Dolomiti "Palai"
69J72 Pojer & Sandri
Muller Thurgau delle Dolomiti "Palai"
ポイエル・エ・サンドリ
ポイエル・エ・サンドリ
Trentino
2009
白
750ml
2,400
Trentino
2010
白
750ml
2,400
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
新入港
ミュラー・トゥルガウ・デッレ・ドロミティ・パライ
○
◎
標高550~750mの南西向き斜面に位置する。標高は高いがガルダ湖からの暖かい空気が葡萄を完熟させるという。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。品種独
特のアロマはカ案熟した葡萄から、味わいの骨子は複雑な土壌から得ている。
69B61 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Chardonnay Dolomiti
2009
Trentino
シャルドネ・ドロミティ
白
750ml
2,400
〇
異なった数箇所の畑のブレンド。標高は300mから、最も高い畑は750mを超える。石灰岩が豊富でミネラルに富む表土から100cmも掘ると一気に茶色い粘土質が顔を出す。トレンティーノらしい繊細で可憐なタイプのシャ
ルドネに仕上げる為ステンレスタンクのみで熟成。
69B62 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Traminer Aromatico Dolomiti
2009
白
750ml
2,800
〇
Trentino
2009
白
750ml
2,800
〇
Trentino
2006
白
750ml
4,000
〇
Trentino
2006
赤
750ml
4,600
〇
2007
甘
375ml
3,600
〇
Trentino
トラミネール・アロマティコ・ドロミティ
アルザスのクローンを使ったゲビュルツトラミネル。2~3年で飲み頃を迎える。比較的低めの標高300mに位置する畑。酸化を極力抑えたクリーンな造り。
69B63 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Sauvignon Dolomiti
ソーヴィニヨン・ドロミティ
標高700mのパライの畑と400mのフラトの畑から。クリスピーで細かいミネラルと繊細な余韻をもたらす酸。
69B64 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Bianco Faye Dolomiti
ビアンコ・ファイエ・ドロミティ
シャルドネ、ピノ・ビアンコ。
69B65 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Rosso Faye Dolomiti
ロッソ・ファイエ・ドロミティ
50%カベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、メルロー、ラグレイン(ヴィンテージによって若干異なる) このヴィンテージは過去最高の出来栄え。
69B66 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Essenzia Dolomiti
Trentino
エッセンツィア・ドロミティ
シャルドネ、ソーヴィニヨン、リースリング・レナーノ、ゲビュルツトラミネル、ケルナーのブレンド。350m~700mに位置する畑。パッシートはしていないのでフレッシュな酸が口中を引き締める。葡萄はボトリティス・シネレアの影
響を受けるが、一部ではフレッシュな状態を保つ。ハチミツ、マンゴーなどの詰まった印象にリンゴ、ブラックベリーなどのフレッシュさが加わる。
Grappa & Acquavite
商品記号
造り手
69G39 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
グラッパ
Grappa di Nosiola
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Trentino
N.V
蒸留
500ml
4,200
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
4,500
〇
Trentino
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
500ml
5,200
〇
グラッパ・ディ・ノジオラ・ステンレスタンク
ファエド地区のクリュコヴェッリとクラのノジオラ100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G40 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Grappa di Traminer
グラッパ・ディ・トラミネール・ステンレスタンク
ファエド地区のトラミネール100%のグラッパ。全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G41 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Grappa di Essenzia
グラッパ・ディ・エッセンツィア・ステンレスタンク
デザートワイン”エッセンツィア”のグラッパ。品種はChardonnay, Traminer, Sauvignon, Riesling Renano, Kerner。 全て自社畑。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G44 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Albicocche
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・アルビコッケ(アンズ)
800~1200mの高地で作られるアンズ100%。高地のアンズは生育が遅く、生育の遅さが香味成分を充実させることにより芳香豊かなものとなる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G45 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Chiliege
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・チリエジェ(さくらんぼ)
N.V
蒸留
70%Stevensbear種(スウェーデンの品種)Chat Morelle種(トレンティーノの品種)のさくらんぼを使用。どちらの品種も熟すのが遅く芳香成分が成熟してから収穫できる。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G46 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Melecotogne
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・メレコトーニャ(カリン)
N.V
蒸留
500ml
5,200
〇
有機栽培で栽培された20種類以上のクローンが混在した畑のカリンを使用。ピアツェンツァ大学と共同でカリンのオリジナルクローンの保存に努めている。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G43 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Sambuco
Trentino
アクアヴィーテ・ディ・サンブーコ
N.V
蒸留
500ml
6,500
〇
1994
蒸留
500ml
6,000
〇
ワイナリー周辺にあるニワトコの実を使用。この地域はニワトコにとっては冷涼すぎるが芳香成分は十分に生育するという。ステンレスタンクで6ヶ月間熟成。
69G42 Pojer & Sandri
ポイエル・エ・サンドリ
Acquavite di Vino
アクアヴィーテ・ディ・ヴィーノ・木樽10年熟成
スキアーヴァとラガリーノのブレンドワインを蒸留。225lのバリックで10年間熟成。その後3~5年間ステンレスタンクで落ちつかせてから出荷。
Trentino
TOP
Tenuta e Azienda Vinicola
Niedermayr
Cornaiano , Alto-Adige, Italia
ニーデルマイヤー
| 13
細く軽やかなアルト・アディジェのミネラル感
イタリア最北端産地であるアルト・アディ
ジェにおいて、歴史的に高い品質を誇
ってきた Girlan の街にカンティーナはあ
る。この地は古くから協同組合が発達し
ていたお陰でワイン造りの歴史は古く、フ
リウリ・ヴェネツィア・ジューリア州と並ん
で白ワインの優秀な産地と言われる。し
かし、その個性は全く異なるもの。アル
ト・アディジェはフリウリに比べ標高も高く
冷涼な気候条件を持つ。海に近いフリ
ウリは逆に強い陽光を持っていて葡萄
の糖度は比べものにならない位に高い
し、果皮も厚く成長する。勿論、熟度も高い。土壌においては前者は軽
く白い土壌が主となっていて、後者は粘土質中心の重い土壌が主とな
る。ワイン自体はフリウリが高いアルコールを背景にがっちりとした骨格、
海に由来するヨード的な大粒なミネラルに対して、アルト・アディジェは
軽やかで繊細な酸ときらりとした細かいミネラルが特徴と言える。ニー
デルマイヤーは1852年に設立されたアルト・アディジェらしい軽やかで
繊細なスタイルを教えてくれる手本のような造り手。3つのシリーズでワ
インを生産していて Club Finess はイタリア国内外で毎年最高の評価
を得ているトップ・キュヴェ。収量の制限、バリックによる熟成、古樹の
使用等贅沢な造りながらアルト・アディジェらしい清涼感も持ち合わす。
商品記号
造り手
しかし、ニーデルマイヤーの素晴らしさは Club Finess のシリーズだけ
ではない。単一畑を中心とした Club Gourmet は勿論、その圧倒的な
コストパフォーマンスが魅力の Club Traditon も非常に完成度が高い。
アルト・アディジェらしい繊細で軽やかな酸味を背景に軽やかで食事の
良きパートナーとなりえる嫌味のないワインを造る。2010年ガンベロ・ロ
ッソ誌において Pinot Bianco と Santa Maddarena Classico は価格と
品 質 の バ ラ ン ス に 最 も 優 れ た ワ イ ン と い う こ と で ” Oscar
Qualita-Prezzo” を受賞している。これはある程度の生産量を確保し
ながらも、全て自社畑の葡萄を使っているということに起因していて『品
質と価格とのバランス』を大切にするジョセフ・ニーデルマイヤーの真骨
頂と言える。エノロゴは2
0年以上もニーデルマイ
ヤーを支えてきたロレン
ツ ォ ・マ ル テ ィ ー ニ氏 。
『この地の伝統と世界に
通用する品質の両方を
意識している』と言う氏は
全ての畑、全てのパーセ
ルでどのように葡萄が熟
すのままで把握しているという。全てのシリーズで高いレベルを維持し、
その伝統的スタイルを崩さない貴重なカンティーナである。
ワイン
69B47 Niedermayr
C.Tradition Pinot Bianco
69J74 Niedermayr
C.Tradition Pinot Bianco
69B03 Niedermayr
C.Tradition Chardonnay
69J75 Niedermayr
C.Tradition Pinot Grigio
69B48 Niedermayr
C.Tradition Muller Thurgau
69D25 Niedermayr
C.Tradition Terlano Pramol
69B49 Niedermayr
C.Tradition Santa Maddalena Classico
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
州
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2009
白
750ml
2,200
A.Adige
2010
白
750ml
2,200
A.Adige
2009
白
750ml
2,200
A.Adige
2010
白
750ml
2,300
A.Adige
2009
白
750ml
2,300
A.Adige
2008
白
750ml
2,800
A.Adige
2009
赤
750ml
2,100
△
◎
◎
◎
〇
〇
〇
A.Adige
2007
赤
750ml
2,800
〇
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
新入港
ヴィンテージ 色
"クラブ・トラディション" ピノ・ビアンコ
"クラブ・トラディション" シャルドネ
"クラブ・トラディション" ピノ・グリージョ
"クラブ・トラディション" ミュラー・トゥルガウ
"クラブ・トラディション" テルラーノ・プラモル
"クラブ・トラディション" サンタ・マッダレーナ・クラシコ
ガンベロロッソにて最もコストパフォーマンスの高い赤ワインに認定されている。
69F40 Niedermayr
ニーデルマイヤー
C.Tradition Pinot Nero
"クラブ・トラディション" ピノ・ネロ
この地方を代表するピノ・ネロと言っても良いかもしれない。ステンレスタンクのみで仕上げたベースのラインながら完成度は高い。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。リリース後3年目くらいから角が取れて丸く柔らか
い味わいが出てくる。食中酒としてのおくゆかしさ、複雑味をバランス良く感じさせる。
69158 Niedermayr
C.Gourmet "Naun"Sauvignon
69160 Niedermayr
C.Gourmet "Blacedelle"Lagrein di Gries
69976 Niedermayr
C.Finesse Pinot Nero Riserva
69J76 Niedermayr
C.Finesse Pinot Nero Riserva
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
ニーデルマイヤー
A.Adige
2007
白
750ml
3,000
A.Adige
2006
赤
750ml
3,200
A.Adige
2006
赤
750ml
5,400
A.Adige
2007
赤
750ml
5,400
"クラブ・グルメ" ナウン・ソーヴィニヨン
"クラブ・グルメ"ブラチェデッレ・ラグレイン・ディ・グリーズ
"クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ
新入港
"クラブ・フィネス" ピノ・ネロ・リゼルヴァ
〇
〇
△
〇
ニーデルマイヤーを語る上で最も重要なワイン。ピノ・ノワールの代表的な3種のクローンを使いGirlan地区の畑のみで造られる。熟成はバリックで12ヶ月間。未熟さを全く感じさせない健全な果実感。若いうちは若干樽の
ニュアンスを感じるが樽との相性は非常に優れている。
69161 Niedermayr
ニーデルマイヤー
C.Finesse "Aureus"Passito Bianco
"クラブ・フィネス" アウレウス・パッシート・ビアンコ
A.Adige
2005
白
375ml
シャルドネ、ソーヴィニヨン、ゲビュルツトラミネールのブレンド。手摘み後、カセットに並べて2月まで陰干し。とろりとした質感でオレンジのハチミツのような甘みと比較的強めの酸がバランス良し。毎年最高の評価。
6,000
〇
TOP
Azienda .Agricola
Franz Gojer “Glögglhof”
St.Magdalena , Alto-Adige , Italia
フランツ・ゴイエル
| 14
伝統品種スキアーヴァとラグレインの完成形
イタリアワインの本当の素晴らし
さはこんな個性かもしれない。
淡い色合いで優しい質感ながら
味わい深く、楽に喉を通り抜けて
いく、余韻は若干アマーロを思
わせる苦味とハーブ香。サンタ・
マッダレーナ・クラシコを現地で
飲む度に、その素朴で飾りっ気
のない新鮮な果実味に驚かさ
れる。決して偉大なワインではな
いかもしれない。しかし、イタリア
らしさを持った“必要”なワイ
ン・・・。サンタ・マッダレーナの品
質を一気に高めた偉大な造り手
フランツ・ゴイエールはボルツァーノの街からすぐ東に位置する。180
年続く葡萄栽培家であるが、先代までは瓶詰めはしないでスイスにバ
ルク売りしていた。1983年、現当主に引き継がれてからプライベート
用に瓶詰めを始め、徍々に瓶詰め比率を高め、品質を重視するように
なっていった。現在ではこの地方の伝
統的品種スキアーヴァとラグレインに
加えて1996年ボルツァーノの南部に
メルローも植樹している。現在ではサ
ンタ・マッダレーナ以外のラグレインや
メルローも最高評価を得ている。スキ
アーヴァの畑はボルツァーノ近辺に位
置し、氷堆石土壌が主体で砂質を多
く含み、真南を向く畑は陽光を遮るも
のがない。平地はほとんどなく、丘の
間の緩やかな斜面は風通しが良く、昼
夜の寒暖差が非常に大きい。標高は
商品記号
造り手
69H89 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
200~350m。畑は基本的にペルゴラ仕立てが採用されていて全て
有機栽培。ヘクタールあたり5,000本の密植となっている。(この地域
では例外的に高い)スキアーヴァは厳密には4種のクローンに分割され
るが、その4種全てと共に若干のラグレインが混植されていて,収穫から
醗酵まで一緒に行われる。これによって、より一層複雑な風味を得る
ことになるという。ラグレインはボルツァーノ南部 Piani di Bolzano を中
心に植えられ、イサルコ川に由来する化石が多く出土する沖積層に中
程度の岩が混じる重めの土壌。この畑も日照条件が素晴らしく、完璧
に熟することが重要な(熟度が足りないラグレインは青く苦い印象を不
える)ラグレインも十分
な熟度を得る。メルロ
ーは比較的若い樹齢
でボルツァーノの南に
位置する畑に植えら
れている。沖積層で粘
土比率が高いのが特
徴。この地区のメルロ
ーにありがちな未熟な
青臭さを感じさせない
のは、やはりこの畑の
日照条件の良さとヘクタールあたり7,000本という密植率によるもの。
(平均3房という収穫量の低さも重要)醸造に関しては基本的には伝統
的手法を用いる。セラーには大樽が並び、醗酵は温度管理機能のつ
いたステンレスタンクを使用。ラグレインとメルローに関しては一部バリッ
ク熟成も試していて、非常に良い結果を残している。収穫からプレス、
醗酵まで過度な力を加えずに繊細な仕事がなされる。この繊細な仕
事はワインを口に含むと良く理解できることなのだが、香り豊かで苦味、
酸味、タンニン、全てを十分に有しているにも関わらず丸みを帯びてい
て甘さを感じさせる。この地域独特の個性をしっかりと反映させながら
も全体のバランスは高次元でバランスさせている。
ワイン
A.A Kerner "Karneid"
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2010
白
750ml
3,000
〇
A.Adige
2009
赤
750ml
2,100
〇
A.Adige
2009
赤
750ml
2,500
〇
A.Adige
2010
赤
750ml
2,800
△
ケルナー・カルネイド
新しく購入した古いケルナーの樹の畑。芳香は華やかでゲヴュルツトラミネルのようだが口中ではミネラルが引き締める。
69B14 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
A.A Vernatsch "Karneid"
ヴェルナッシュ・カルネイド
Schiava95% Lagrein5% 初ヴィンテージ。新しく購入した畑。より軽やかで引き締まった酸味。
69B15 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
Santa Maddalena Classico
サンタ・マッダレーナ・クラシコ
Schiava95% Lagrein5%
69H90 Franz Gojer
フランツ・ゴイエル
Santa Maddalena "Rondell"
サンタ・マッダレーナ・ロンデル
Schiava97% Lagrein3% サンタ・マッダレーナの丘の頂上付近に位置する周囲からも尊敬を集める畑ロンデル100%。日照、土壌条件も最高でワインはより凝縮され、より果実味を感じさせる。タンニン分も豊富で通常のサンタ・
マッダレーナとは違い2年後位から深みを増してくる。
69H91 Franz Gojer
Lagrein"Furggl"
69498 Franz Gojer
Lagrein Riserva
69499 Franz Gojer
Merlot Spitz
フランツ・ゴイエル
フランツ・ゴイエル
フランツ・ゴイエル
A.Adige
2010
赤
750ml
3,000
A.Adige
2006
赤
750ml
3,800
A.Adige
2006
赤
750ml
3,900
ラグレイン・フグル
ラグレイン・リゼルヴァ
メルロー・スピツ
植え替えの為、最後のヴィンテージです。この地域のメルローとしては例外的に完熟した果実味を持っている。青い風味は一切無い。
〇
△
△
TOP
Azienda .Agricola
Baron Widmann
Cortaccia , Alto-Adige , Italia
バロン・ウィドマン
| 15
バラン・ウィドマン特有の透明感溢れるワイン
バロン・ウィッドマンは1824年か
らワイン醸造を行ってきた歴史あ
る造り手。この地方特産のりんご
やあんずの栽培と手造りのワイン
ヴィネガーの生産が主であり、ワ
インは1アイテムあたり400ケー
ス程度の極々尐ない生産量。イ
タリア国内レストラン向けだけで
毎年のワインは全量完売してしま
う。基本的には現当主のアンドレ
アスが1人で畑の管理から醸造
までを行っていて『りんごの栽培
に比べてワイン造りにはロマンが
ある。自分にしかできない、この
土地にしかできないワインを造りたい』と言う。州都であるボルツァーノ
の街から約20km南下したコルタッチャ村にカンティーナはあり、畑は
そのコルタッチャ村を取り囲むように、標高220mから600mの間に散
在していている。全ての畑は平地ではなく断崖絶壁に位置しているのも
大きな特徴。これは全ての作業において膨大な手作業を要求されるこ
とを意味している。畑では生産体制に入る前の樹齢3年以下の畑を除
き完全なる有機栽培を実践している。葡萄生育にとって完璧とは言え
ない厳しい気象条件のこの地域において、より自然をリスペクトした葡
萄造りに挑戦している。トータル16ha の自社畑はおおまかに4つのゾ
ーンに分けることができる。標高220mの畑“ミッラ”にはシャルドネ、モ
スカート・ジャッロ、ピノ・ビアンコを植樹。標高230~320mの畑“アウ
フォフ”と“フェルド”にはスキアーヴァ、メルロ、カベルネ・フラン、カベル
ネ・ソーヴィニョンの赤品種を。標高350mの“レイン”、“ドルンメン”、
“ノケリッシュ”の各畑にはスキアーヴァ、ソーヴィニョン、ゲヴルツトラミ
ネールが栽培されている。さらに標高600mの畑“スルツホフ”にはソ
ーヴィニョンとピノ・ビアンコが植えられている。(畑の名前:そのゾーンの
地理的名称のほか、ドイツ語で家を意味する Hof(ホフ)がつく場合は
かならず一族が所有する大きな家が隣接しており、それがそのままワイ
商品記号
造り手
69B73 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
ン名になっているものもある。)アルプス山脈を南北に一直線に切りこ
んだような渓谷の底に流れるアディジェ川西側に位置するコルタッチャ
村は日中の照り返しが非常に激しく、夏の旱魃が一番の悩みと言う。
一般に冷涼なイメージを持たれている地方だが、彼らが最も心配する
のは白ワインのアルコール度数が上がりすぎてしまうこと。平坦な味わ
いにならないように、完熟しても酸味を失わないように細心の注意を払
う。また有機栽培を取り入れることにより水丌足にも耐えうる丈夫な葡
萄樹に育て上げるのだと言う。現当主のアンドレアスは、ボルツァーノ人
の典型ともいえる。ドイツ人気質で、勤勉、まじめで実直な人柄。近隣
の造り手ニードリスト、フランツ・ゴイエール、クーエンホフらと親交が厚く、
常に情報交換をしながら互いのワイン造りを高めあっている。それぞれ
のワインの生産量は2000~7000本。最も生産量の多い地場品種ス
キアーヴァのみがわずかに1万本を超える程度。年間総生産量が3万
5000本程度という極尐
量の生産であり、その全
ては16ha の自社畑から
造られている。今年のリリ
ースから、クーエンホフら
がすでに試みているスク
リューキャップを一部の
ワインに採用。年々深刻
化するコルクトラブルと、
世界的なコルク丌足に
対するエコ的観点から導入に踏み切ったそう。スキアーヴァには従来
どおりコルクを使用しているが、これは『スキアーヴァは酸素を好む品
種であることと、還元状態に陥りやすい品種』だから。発酵・熟成にはい
まだに伝統的な大樽のみを使用している。ぜひ、一度彼のワインを試し
て欲しい。アルト・アディジェの『らしさ』と言っても良いかもしれない細か
でキラキラとしたミネラルと伸びのある酸味、更には適度に、決して主
張しすぎないアルコールや果実感がバランスしていて本当に美しい。イ
タリアらしからぬ魅力を秘めている。
ワイン
Weinberg Dolomiten "Weiss"
州
A.Adige
ヴァインベルグ・ドロミテン・ヴァイス
ヴィンテージ 色
2009
白
サイズ
750ml
参考上代
3,100
在庫
△
年間生産量5000本。Pinot biancoとChardonney(このヴィンテージは尐量ソーヴィニョンもブレンド)畑は“ミッラ“ (250m)と“スルツホフ” (600m)でグイヨー。収穫は9月19日(ミッラ) 10月7、18日(スルツホフ) 12ヘクトリット
ルのオーク樽でシュール・リー熟成。
69B74 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Sauvignon
A.Adige
シュッドチローラー・ソーヴィニヨン
2009
白
750ml
3,100
△
年間生産量5000本 。様々な異なるクローンのソーヴィニョン・ブラン。“アウホフ” (260m), “レイン” (350m) と“スルツホフ” (600m)の畑から。グイヨー仕立。収穫は9月12日(Aアウホフ、レイン) 、10月6日(スルツホフ) 発
酵・熟成ともにステンレスのみ。
69B75 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Goldmuskateller
A.Adige
2009
白
750ml
3,100
△
A.Adige
2009
赤
750ml
2,500
△
シュッドチローラー・ゴールドムスカテラー
年間生産量1000本。畑は"ミッラ" (250m)でグイヨー仕立て。 収穫は10月21日。発酵・熟成ともにステンレスタンクのみ。
69B76 Baron Widmann
バロン・ウィッドマン
Sudtirolers Vernatsch
シュッドチローラー・ヴェルナッシュ
年間生産量10000本。畑は“ノケリッシュ” (340 m)で、仕立ては伝統的なペルゴラ。収穫は10月1日。アルコール発酵のみステンレス。マロラクティックからオークの大樽で行う。難しいヴィンテージながらスキアーヴァらしい
独特の風味を綺麗に表現。素晴らしいワインに仕上がった。
69B77 Baron Widmann
Sudtirolers Weisbrugnder
69B78 Baron Widmann
Sudtirolers Gewurztraminer
69B79 Baron Widmann
Weinberg Dolomiten "Rot"
バロン・ウィッドマン
バロン・ウィッドマン
バロン・ウィッドマン
A.Adige
2009
白
750ml
3,100
A.Adige
2008
白
750ml
3,800
A.Adige
2008
赤
750ml
4,500
シュッドチローラー・ヴァイスブルグンダー
シュッドチローラー・ゲヴュルツトラミネル
ヴァインベルグ・ドロミテン・ロト
△
△
△
TOP
Tenuta
Kofererhof
Valle Isarco , Alto-Adige , Italia
コフェレルホーフ
| 16
イタリア最北の産地ヴァッレ・イサルコの独自性
イタリア最北の産地がアルト・アディジェのヴァッレ・イサルコ地区。アル
ト・アディジェの州都ボルツァーノから北へ20km 以上、更に20km も
行けばオーストリア領となる国境付近に位置する。言語はドイツ語が主
となっていて街の道路標識もドイツ語。この辺り一帯は南チロル地方と
呼ばれ、住人は自らのことを南チロル人と呼ぶ。郊外にはブリューワリ
ーが点在し、街にはビア・パブが立ち並び、皆プレッツェルを頬張って
いる。食文化も勿論、ワイン造りもオーストリアの文化を色濃く反映させ
ていて、適度なアルコールに繊細で伸びやかな酸とクリスピーなミネラ
ルが印象的。他には存在しない独自の文化がここにはある。イサルコ
渓谷は険しくテラス状になっていて、急斜面の畑は葡萄生育にとって
は非常に厳しい環境となっている。標高は700m を超え、場所によっ
ては1000m を超える。よって、育つ葡萄品種はシルヴァーナーやミュ
ラートゥルガウ、ケルナー、そしてリースリングなど気温の低さに対応で
きるドイツ系品種が主になっている。ヴァッレ・イサルコの象徴はノヴァチ
ェッラ修道院。壮大な規模の修道院で観光
地としても有名だが、地域に根ざして高品質
なワイン造りやりんご栽培も行っている。コフェ
レルホーフは1940年から葡萄栽培を行って
いて、1995年に瓶詰めを始めるまでアバッツ
ィア・ディ・ノヴァチェッラ修道院に葡萄の状態
で販売していた。コフェレルホーフの葡萄の品
質の高さは有名で単独でのボトリングの要望
が高まり、95年以降、5.8ヘクタールの畑か
ら年産僅か4000ケース弱を生産、販売する
商品記号
造り手
69H71 Kofererhof
コフェレルホーフ
に至っている。畑は肥沃な
黒い土壌に若干の砂質が混
じる。街は崖の窪地にできて
いて畑は街や修道院に隣接
している。その為、畑では科
学薬品の使用を避けていて、
使われるのは硫黄、銅のみ。
(これも最低限の量に抑えら
れる)植樹率はヘクタールあ
たり6000~7000本の高
密植。葡萄が育つ限界に近
い標高だけに昼夜の寒暖差
は非常に大きく、葡萄に強
靭な酸を不える。一方で、
夏場はイタリアでも最も高い
気温になることもある位に日
照条件が良く、この時期に
葡萄の生育度は上がる。発酵・熟成に関しては基本的にステンレスタ
ンクのみで葡萄品種本来の香や味わいの個性を大切にしている。(ピノ
グリージョとシルヴァーナーは一部古木樽を使用)所有畑はピノ・グリー
ジョ:1.25ha ゲヴュルツトラミネル:0.85ha ケルナー:1.8ha ミ
ュラー・トゥルガウ:0.8ha シルヴァーナー:0.65ha となっている。い
ずれのワインも、ほとんどが地元リストランテでしか飲めないワインであっ
たが、今回初めて日本向けに極尐量出荷が実現した。
ワイン
州
Sylvaner "Valle Isarco"
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
A.Adige
2009
白
750ml
3,300
〇
A.Adige
2010
白
750ml
4,800
A.Adige
2008
白
750ml
3,300
△
〇
A.Adige
2007
白
750ml
3,500
〇
A.Adige
2010
白
750ml
3,900
〇
△
〇
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
69J79 Kofererhof
Sylvaner "Valle Isarco" R
69718 Kofererhof
Muller Thurgau "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・シルヴァネール・エッレ
ヴァッレ・イサルコ・ミュラートゥルガウ
非常に強いミネラルと酸だが、口中ではハーブ香を主体に熟した果実を感じさせる。ステンレスタンク熟成。
69719 Kofererhof
コフェレルホーフ
Pinot Grigio "Valle Isarco"
ヴァッレ・イサルコ・ピノ・グリージョ
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。糖度は低く、エレガント。
69J77 Kofererhof
コフェレルホーフ
Kerner "Valle Isarco"
ヴァッレ・イサルコ・ケルナー
基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。柑橘系でフレッシュな質の高い酸と尐しスパイスを感じさせるリースリングにも通づる香が特徴的。食事を盛り上げてくれる。
69717 Kofererhof
Gewurztraminer "Valle Isarco"
69H70 Kofererhof
Gewurztraminer "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
A.Adige
2008
白
750ml
4,100
A.Adige
2010
白
750ml
3,800
A.Adige
2007
白
750ml
4,200
A.Adige
2009
白
750ml
4,200
A.Adige
2009
白
750ml
4,300
A.Adige
2010
白
750ml
4,300
ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール
ヴァッレ・イサルコ・ゲヴュルツトラミネール
新入港
比較的ドライでミネラルに溢れた造り。華やかな香とは対照的。ステンレスタンクのみ。
69505 Kofererhof
Gruner Veltliner "Valle Isarco"
69D51 Kofererhof
Gruner Veltliner "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー
ヴァッレ・イサルコ・グリューナフェルトリナー
新入港
△
〇
ニュートラルな香ながらとろみさえあ感じるボリューム感。標高は800mを越す畑。ステンレスタンクのみ。
69D49 Kofererhof
Riesling "Valle Isarco"
69J78 Kofererhof
Riesling "Valle Isarco"
コフェレルホーフ
コフェレルホーフ
ヴァッレ・イサルコ・リースリング
ヴァッレ・イサルコ・リースリング
新入港
イタリア最高峰のリースリングと称される。基本的にはステンレスタンク熟成だが、一部木樽を使用する。硬く尖った味わいながら熟度も高い。
△
○
TOP
Azienda. Agricola
Francesco Josko Gravner
Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia
フランチェスコ・ヨスコ・グラヴネル
| 17
『自分の理想のワイン2003年は過去最高のリボッラ』
『偉大なワインとは赤ワインのことを言うものだ。しかし、偉大な白ワイン
を挙げろと言ったら、私は間違いなくグラヴネルを選ぶ。』この有名な
言葉はジャンフランコ・ソルデーラによるもの。また、シャンパーニュのジ
ャック・セロスは数尐ない尊敬する造り手の筆頭にグラヴネルを挙げて
いる。そして、近年長いマセレーションを行った白ワインを数多く産出し
ているオスラヴィア一帯でもヨスコを尊敬する造り手は数知れない。
飲み手を説き伏せ
るような難解さと誠
実で純真、しみじ
みとした旨味を持
ち合わせる。黄金
色にオレンジが入り
込んだ濃厚な液体
は口中で噛める様
でとろみさえ感じさ
せる。豊富なタン
ニン。確かに初めて飲む方は驚くかもしれない。しかし、ヨスコ・グラヴネ
ルは特異なワインを造ろうとしている訳ではない。紆余曲折を経て、彼
の信念を貫き、現在のワイン造りに辿りついているだけ。80年代、彼は
シャルドネやソーヴィニヨン・ブランなどの国際的な品種を培養酵母で
温度管理機能付きのステンレスタンクに入れて醗酵させていた。今と
は全く違うクリ
ーンなワインで
あった。その
後、バリックで
野生酵母よる
樽醗酵・樽熟
成を行なうよ
うになる。(こ
の時点で既に
各評価誌にお
いて最高評価
を得ている)1995年、地品種リボッラを単一品種で瓶詰め開始。同
時に、低温下での短期間のマセラシオンを始め、熟成には古大樽を使
うように。(人為的な関不をできるだけ減らし、品種やヴィンテージ、テ
ロワールをより強く反映したワインを造る事を志向するようになる)199
7年には木製開放式醗酵槽を用い、醗酵のほぼ全工程(2~3週間)
商品記号
造り手
69462 Josko Gravner
ヨスコ・グラヴネル
ワイン
Collio Ribolla Gialla
を皮ごと行な
うように。更
には発酵時
の季節温度
変化もヴィン
テージの表
現には必要
丌可欠とし
発酵時の温
度管理を廃
止。そして、
2001年、遂
に以前から
実験的に始
めていたアン
フォラでの醸
造を始める。
3,000リット
ル程のアンフ
ォラを地中に
埋め、そこに
除梗・破砕し
た葡萄を入
れ醗酵。勿
論、自然酵母のみ。醗酵終了後も、皮や種を取り除くことなく、他のア
ンフォラのワインと合わせアンフォラ内をワインで満たした状態にし、蓋
をして5-6ヶ月の間熟成させた後、圧搾し皮と種を取り除き、大樽に移
し変えてさらに1年熟成させた後ボトリングする。地中に埋めたアンフォ
ラでのワイン造りに行き着いたヨスコは、失敗を繰り返し必然的に今のワ
イン造りに辿りついたと言う。近年、アンフォラによるワイン造りが各地で
見直されるようになってきたことに尐し違和感を憶えている様であまり
良い顔をしない。恐らく、自らの長い経験から辿りついたワイン造りをス
タイルだけ模倣されたり、更にはワインに対して固定観念を抱いている
飲み手による心無い批判や中傷に嫌気がさしているのだと思う。ソルデ
ーラやジャック・セロス、ニコラ・ジョリー・・・彼の理解者が多くいるのもう
なずける。ワインに対する固定観念をはずして素直に口に含んだ時、ひ
とつの偉大な個性が見えてくるのかもしれない。
州
F.V.G
コッリオ・リボッラ・ジャッラ
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
2003
白
750ml
10,500
×
2003
白
750ml
10,500
△
最高のヴィンテージ2003。 エチケットのもなっている70年を越す樹齢のリボッラはこの素晴らしいヴィンテージを記念してピニョーロに植え替えられた。
69461 Josko Gravner
ヨスコ・グラヴネル
Collio Bianco Breg
F.V.G
コッリオ・ビアンコ・ブレッグ
Chardonnay Sauvignon Blanc Pnot Grigio シャルドネとソーヴィニヨン・ブランを合わせてアンフォラで発酵。遅摘みのピノグリージョは別に発酵・熟成。味わいのバランスを取りながらブレンドして出荷。
69940 Josko Gravner
ヨスコ・グラヴネル
Rosso Gravner
F.V.G
2002
赤
750ml
10,000
△
F.V.G
1997
赤
750ml
26,000
△
ロッソ・グラヴネル
Merlot 90% Cabernet Sauvignon 10%
69678 Josko Gravner
ヨスコ・グラヴネル
Merlot 100% 良年のみ4,000本程度造られる。
Rosso Rujno
ロッソ・ルーニョ
TOP
Azienda. Agricola
Dario Princic
Oslavia , Friuri Venezia Giulia , Italia
ダリオ・プリンチッチ
| 18
より優しく、よりピュアで飲みやすく変化“ビアンコ・トレベッツ”
ヨスコ・グラヴネルの親友であり、スタン
コ・ラディコンやラ・カステッラーダのニ
ーコとは同級生。しかし、ダリオは異質
だ。彼等が代々続くカンティーナの子
供であったのに対し、ダリオはそうでは
なかった。実際、近隣のレストランやホ
テルに食材やグラヴネル、ラディコンの
ワインを卸す仕事をしていたのだと言う。
ワイン造りへの情熱をおさえられるわけ
もなく、1993年から自家瓶詰めを開
始。技術的なことの多くはスタンコ・ラデ
ィコンから教わりながらワイン造りに対す
る考えを同じくしていった。ボトリングを
始めてからの10年間、ワインは全く売
れず、友人であるラディコンやラ・カステッラーダ、グラヴネルが世界的
にも注目を集める中、自宅1階部分で居酒屋を営みながら、量り売りで
自らのワインとサラミを販売し生計を立てていた。(ビアンコ・ロッソはこ
の居酒屋で出されていたワイン)しかし、ダリオのワインは“特別”だった。
2004年のヴィラ・ファヴォリータにて当時、無名のダリオ・プリンチッチ
による長期間マセラシオンされオレンジがかった白ワイン、ビアンコ・トレ
ベッツ2002が人気を卙した。丌遇の10年間、そしてレストラン卸の仕
商品記号
造り手
ワイン
69B07 Dario Princic
Vino Bianco Venezia Giulia
69H21 Dario Princic
Vino Bianco Venezia Giulia
ダリオ プリンチッチ
ダリオ プリンチッチ
事を通してダリオは直接飲み手と触れ合い、そのバランス感覚を自然
と高めていたのであろう。イタリア国内だけでなく、国外でも爆発的な人
気となり、全てのワインが毎年完売してしまうまでになってしまった。(現
在では割当制)ダリオのワインは特別だ。グラヴネルやラディコンにある
『難解さ』や『気難しさ』がない。飲み手を試すような素気ない冷たい印
象が全くなく、誰にでも近寄ってきてくれる『優しさ』に溢れている。華や
かで豊潤に香るアタックは口中に強烈に長く留まる。しかしながら、長
期間のマセラシオンによる『ワインの重さ』はあまり感じさせず、スイスイ
と飲み進んでしまう、ある意味での『軽さ』がある。『ワイン造りはスタンコ
に教わったし、スタンコと同じ気持ちでワインを造っているよ。大切なの
はバランスじゃないか?』ダリオが言うように彼のワインは全てがバラン
スしている。長期間の果皮浸透によるタンニンや厚み、柔らかい酸、ポ
ンカ由来の硬さに対して果実のフレッシュ感、濃密で詰まった甘味が
高次元でつりあっている。ダリオにしかできない高次元でバランスされ
たワインと言えるのではないだろうか。勿論、畑では最大限自然に敬意
を払った葡萄育成が行われている。一切の化学薬品の丌使用(有機
の堆肥を3年に1回程度)。醸造も自然まかせ。温度管理はせず、天
然酵母のみで発酵。温度差や薬品による安定化、フィルタリング、清
澄などもせず(清澄は、ボトリング前にステンレスタンクで休ませることで
十分)に、ボトリング前のごく尐量の酸化防止剤(1リットルあたり20~2
2mg)を添加するのみ(発酵時や、澱引き時には使用しない)。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
F.V.G
[2009]
白
750ml
2,900
F.V.G
[2010]
白
750ml
3,000
ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
ヴィノ・ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア
在庫
△
◎
45% Chardonny, 35% Sauvignon, 20% Pinot Grigio上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、4日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされ
る。経営する居酒屋で出されている地酒。生産本数:500ケース程度。
69B06 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Vino Rosso Venezia Giulia
F.V.G
ヴィノ・ロッソ・ヴェネツィア・ジューリア
[2009]
赤
750ml
2,900
◎
70% Merlot、30% Cabernet Sauvignon上部開放発酵桶ですべて一緒に発酵、10日間のマセレーション後、ステンレスタンクで熟成。翌年春に若干の熟成したワインをブレンドして休ませた後ボトリングされる。経営する
居酒屋で出されている地酒。生産本数:200ケース程度。
69H22 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Bianco Venezia Giulia "Trebez"
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・トレベツ
新入港
F.V.G
2007
白
750ml
5,200
〇
40% Chardonnay、30%Sauvignon、30%Pinot Grigio シャルドネとソーヴィニョンは一緒に発酵・マセレーション、ピノ・グリージョのみ別に発酵・マセレーションしたのちブレンドし、一緒にマロラクティク発酵。ヴィンテージに
よってセパージュは変わる。
69B13 Dario Princic
Bianco Venezia Giulia "Jakot"
69J66 Dario Princic
Bianco Venezia Giulia "Jakot"
ダリオ プリンチッチ
ダリオ プリンチッチ
F.V.G
2007
白
750ml
6,000
F.V.G
2009
白
750ml
5,400
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ヤーコット
ビアンコ・ヴェネツィア・ジューリア・ヤーコット
新入港
△
○
100%Tocai Friulano25日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B09 Dario Princic
Ribolla Gialla Venezia Giulia
69J67 Dario Princic
Ribolla Gialla Venezia Giulia
ダリオ プリンチッチ
ダリオ プリンチッチ
F.V.G
2005
白
750ml
6,000
F.V.G
2007
白
750ml
5,400
リボッラ・ジャッラ・ヴェネツィア・ジューリア
リボッラ・ジャッラ・ヴェネツィア・ジューリア
新入港
△
○
100%Ribolla Gialla 35日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B10 Dario Princic
Pinot Grigio Venezia Giulia
69J68 Dario Princic
Pinot Grigio Venezia Giulia
ダリオ プリンチッチ
ダリオ プリンチッチ
F.V.G
2007
白
750ml
5,800
F.V.G
2009
白
750ml
5,400
△
○
赤
750ml
8,000
△
赤
750ml
10,500
△
ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ジューリア
ピノ・グリージョ・ヴェネツィア・ジューリア
新入港
100%Pinot Grigio 7日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B11 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Cabernet Sauvignon Venezia Giulia
F.V.G
カベルネ・ソーヴィニヨン・ヴェネツィア・ジューリア
2001
100%Cabernet Sauvignon 50日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
69B12 Dario Princic
ダリオ プリンチッチ
Merlot Venezia Giulia
F.V.G
メルロー・ヴェネツィア・ジューリア
100%Merlot 45日間のマセラシオン。温度管理はせず、天然酵母のみを使って発酵。フィルタリング、清澄なし。ボトリング前にSO2(1リットルあたり20~22mg)
2002
TOP
Azienda. Agricola
Ca’ la Bionda
Marano di Valpolicella , Veneto, Italia
カ・ラ・ビオンダ
| 19
食事と共にあるエレガントなアマローネ
ヴァルポリチェッラを語る上で最も重要な造り手クインタレッリをしてヴァ
ルポリチェッラで最も優れた畑と言わしめたのがこのカ・ラ・ビオンダの
畑。ヴァルポリチェッラは非常に広大な生産地だが、西1 /3が
Classico を名乗れる昔からの生産地で標高も高く石灰分を含む比率
も高い優良な畑。Classico エリアは3つの谷が連なっている。その中央、
マラーノ丘の東面にカ・ラ・ビオンダの中心的な畑は位置する。マラーノ
の丘は海底が隆起して出来上がったもので海の沈殿物が何層にも重
なっていて石灰分が豊富。地面は白く柔らかい岩質で覆われている。
標高は150~300m。平均樹齢は50年程度で区画によっては70年
を越す。自分達を農民と称するカステッラーニ家はヴァルポリチェッラ
の自然に敬意を払い、一切薬剤の使用をしない。除草剤も使用せず、
3代目である先代の父
親を中心に 毎日、畑に
出て葡萄樹の管理をし
ていて、昨年の剪定され
た枝や果実、牛糞などが
肥料に使われる循環型
農業が機能している。霧
の多いこの地域ではリス
クも高いが100年も続け
てきたので葡萄樹が強くなってきていて病気に対する抗体が出来上が
商品記号
造り手
ワイン
69F17 Ca' la Bionda
Valpolicella Classico
69H27 Ca' la Bionda
Valpolicella Classico
カ・ラ・ビオンダ
カ・ラ・ビオンダ
っていると言う。収穫は全て
手摘み。写真のような籠を使
い葡萄が重なり、その重さで
傷つくことのないよう細心の注
意を払って収穫。完熟に拘り、
収穫時期は各パーセルによっ
て微妙に変えている。アマロ
ーネに使用する葡萄の収穫
から2週間程度遅れてヴァルポリチェッラの収穫に入る。『ヴァルポリチ
ェッラではなく、マラーノの特徴を表現したい。マラーノ渓谷は、その標
高の高さと石灰分、冷涼な気候から繊細さをワインに不えてくれる』ア
マローネは陰干しからくる独特の風味とアタックに感じられる凝縮度の
強さに圧倒されがちだが、果実味の奥にブルゴーニュのような繊細さ
を感じさせ、余韻を味わえるワインに仕上げたいと彼等は言う。その為
には、カビに侵されていない健全で完熟した葡萄を適度なマセレーショ
ンを行い、畑に自生する自然酵母を使って発酵させることが重要との
こと。フィルタリングは味わいの複雑味を破壊してしまうとの理由で行わ
ない。また、発酵時の SO2 の添加は一切無し。瓶詰めの際に最低限
加える。(40mg/liter)カンティーナにはソルデーラやジャコモ・コンテル
ノ、ポッジオ・ディ・ソットの空ボトルが置かれている。彼らの目指してい
るスタイルが良く分かる気がした。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Veneto
2009
赤
750ml
2,200
Veneto
2010
赤
750ml
2,200
△
◎
Veneto
2007
赤
750ml
2,500
〇
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
ヴァルポリチェッラ・クラシコ
80 % Corvina e Corvinone, 20% Rondinella 5% Molinara.
69B97 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Valpolicella Classico Superiore"Ravazzol"
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone,10% Molinara 石灰岩が多く白い土壌。畑には貝の化石が非常に多く見られる。地中深くまで小石が存在し、この小石が畑の温度を上げる。この畑は特にワインに上品さを不え、重くない
鉱物的ニュアンスを表現してくれる。また熟成ポテンシャル高いのも特徴。
69090 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Valpolicella Classico Sup"Campo Casal Vegri"
ヴァルポリチェッラ・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・カサル・ヴェッリ
Veneto
2006
赤
750ml
3,400
〇
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella ネグラールを望む東向き斜面の畑。独特の微気候を有する畑で伝統的なワインを産むと言われている。※この畑はアマローネは生産せず、最も良い葡萄をヴァルポリ
チェッラにする。
69613 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Corvina Veronese
Veneto
コルヴィーナ・ヴェロネーゼ
2005
赤
750ml
8,500
〇
100% Corvina 彼等の畑でも最も樹齢が古い区画を中心に最高の葡萄のみを500Lのトノー1樽分だけ試しに醸したところ、彼等が思った以上に素晴らしいフィネスを持ったワインが出来上がったと言う。※自然酵母で2
8°程度で30日間発酵。30ヶ月間トノーで熟成。最高の出来栄え。
69H28 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Amarone della Valpolicella Classico
Veneto
2007
赤
750ml
6,000
◎
Veneto
2006
赤
750ml
7,000
〇
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella
69F18 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
Amarone della Valpolicella Classico"Ravazzol"
アマローネ・デッラ・ヴァルポリチェッラ・クラシコ・ラヴァッツォル
70% Corvina, 20% Corvinone, 10% Rondinella 標高200~300mの畑で最もエレガントなワインを産む畑。 最高レベルの選果を行い、カンティーナ2階で40%程水分をとばす。香を大事にする為15度以下で醗酵を行う。伝統
的大樽で熟成。
69094 Ca' la Bionda
カ・ラ・ビオンダ
90% Garganega, 10% その他
Bianco Passito
ビアンコ・パッシート
Veneto
2001
白
500ml
4,800
△
TOP
Azienda. Agricola
Marsuret
Valdobbiadene, Veneto, Italia
| 20
マルスーレ
グレラ種の個性を感じる為のワイン“プロセッコ”
『プロセッコがDOCGに昇格する
ことを未だに納得していない人が
多 く いる こ と も 事実 だ 。 し か し 、
元々原産地呼称制度は価格や
希尐価値ではなく、その産地、ワ
インの個性を守る為に存在した
はずであり、グレラ種にはその可
能性が十分にあると確信してい
るし、近年のプロセッコはテロワー
ルの表現という意味でも1つ上の
ステップに進んだように思える。』
その土壌は変化に富んでいる。
氷河期に由来する氷堆石が主と
なるが、アルプス山脈を形成す
る石灰土壌が所々顔を出してい
るかと思えば、海に由来する泥
岩や砂岩質も存在する。非常に起伏に富んだ土地で数メートルごとに
土壌も変化するし、この狭いエリア内で標高差は軽く200m を越す。特
にマルスーレは、ほぼ全ての畑を丘の頂上部の南側斜面に所有してい
る(一部ヴァルドッビアーデネの外側にも所有)のが特徴でプロセッコの
イメージとは全く異なる急斜面の畑になっている。勿論、この急斜面に
はトラクターは入ることができないので、耕作から収穫まで全ての作業
は人間の手によって行われることとなる。また、彼等の畑では有機的な
取組みが成されていて出来る限り化学的な肥料を制限し、健全な葡
萄の栽培に努めている。『私達のプロセッコはシャルマ方式によって完
成し、グレラ種の本来の個性を表現することを最重要と考えている。』
とマッシモ氏が言うように、健全な状態で適度に熟した葡萄を素早くプ
レスし、自然酵母で発酵させる。更には瓶内ではなく、大きなタンク内
で2次発酵を行うことで酵母や澱に影響されずにプロセッコ本来のアロ
マティックで華やかな白い果実を思わせる香が素直に生かされることと
なる。シャンパーニュやフランチャコルタに存在する砂糖を焦がしたよう
な香ばしい風味や後口のボリューム感は発酵行程に起因していること
がほとんどで、グレラ種のフレッシュさを表現するには邪魔になるようだ。
白桃、青りんご、シトラスに尐し東洋的なスパイスを思わせるマルスー
商品記号
造り手
69C58 Marsuret
マルスーレ
レのプロセッ
コはグレラ種
の本来の特
徴を忠実に
表現しながら
も味わいの
骨格、酒質
という意味で
は従来のプロ
セッコのそれ
を大きく上回
っている。『有機的アプローチによって強くなった葡萄樹が大きな要
因。』と言うが、更に特筆すべきは飛び地のように所有している葡萄畑
の多様なテロワールをブレンドしていることとその樹齢の高さ。最も古い
樹では70年を越し、50年以上の樹が半分以上を占めるというプロセッ
コにしては贅沢な環境と言える。最後にマルスーレは家族経営で成り
立っている。マッシモ氏を中心に家族全員がグレラ種の個性を守り続
けることに情熱を燃やす。葡萄の
樹齢が若い畑や微気候によって
何らかの問題が発生した畑はその
段階で販売用に回される。そして
第二段階、手作業による収穫時
に選別が行われマルスーレの品
質基準を下回るものは販売に回さ
れると言う。マルスーレのブランド、
そしてプロセッコの本来の姿を知っ
てもらう為に彼等の畑で収穫され
た葡萄は驚くべきことに半数以上
を大手プロセッコメーカーに販売し
ているのだと言う。『栽培から醸造
までプロセッコの個性を誠実に表
現したい。日本の皆さんとも価値
観を共有できたら嬉しい。』
ワイン
Prosecco Treviso≪Extra Dry≫
プロセッコ・トレヴィゾ・エクストラ・ドライ
州
新入港
Veneto
ヴィンテージ 色
N.V
泡
サイズ
750ml
参考上代
2,100
在庫
◎
Glera 100% 白桃の香に尐し香草のニュアンス。プロセッコらしい自然な甘みがファーストノーズからアフターまで長く持続する。エクストラ・ドライながらブリュットに近い味わいに感じられるのは酸度の高さから。プロセッコ本
来の香、味わいを十分に感じて頂けるお勧めの1本。
69C59 Marsuret
マルスーレ
Prosecco Vardobbiadene Sup "San Boldo"≪Brut≫
Veneto
プロセッコ・ヴァルドビアーデネ・スペリオーレ・サン・ボルド・ブリュット
N.V
泡
750ml
2,400
◎
Glera 100% プロセッコ独特の白桃のような香はマルスーレならでは。しっかりとプロセッコの存在感を保っている。近年、ブリュットタイプはプロセッコらしさよりも、より硬質なものが主体になっているがマルスーレはあくまでも
プロセッコらしさを重視している。食前に優しく胃を刺激し食欲増進させる。
69742 Marsuret
マルスーレ
Prosecco "Valdobbiadene" Millesimato D.O.C
プロセッコ・ヴァルドッビアーデネ・ミレジマート
Glera 100% 白桃の香から更に熟度が上ったメロンのような雰囲気。泡も優しくエレガント。
Veneto
2008
泡
750ml
2,800
〇
TOP
Azienda. Agricola
Cavallotto Bricco Boschis
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
| 21
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
カスティリオーネ・ファレットの代表的モノポール『ブリッコ・ボスキス』
長くブリッコ・ボスキスから産ま
れるネッビオーロはその大きさ
を表現できずにいたのではな
いかと思う。2000年代に入り
一気にその素晴らしい個性を
復活させたカヴァロット一族は
1948年から5世代に渡って
カンティーナを運営している。
古典派バローロと言えば必ず
名前が挙がる名手であり、地元では偏屈者として非常に有名なジュゼ
ッペ氏が現在の当主となっている。カンティーナはブリッコ・ボスキスの
丘の上部に位置し、全ての畑はカヴァロットのカンティーナを取り囲むよ
うに位置している。ワインとしてのバランスに優れながらも力強い酒質を
誇り、優しく広がりのあるアフターの中にネッビオーロらしいしっかりとした
骨格を感じさせてくれるカスティリオーネ・ファレットのバローロ。そのカス
ティリオーネ・ファレットを代表する畑で、周辺の造り手達も羨む好立地
であるブリッコ・ボスキスは標高、日当たり、風通し、土壌、樹齢、全て
において最高の条件を有している。アルフィオとジュゼッペ兄弟は、『カ
スティリオーネ・ファレットのバローロが持つ本来の表情をブリッコ・ボス
キスの畑から皆さんにお届けしたい。それが最も重要なことだと考えて
いる』と語り、先代から続く古典的なワイン造りを継承していくことを誓っ
てくれた。その厳格な姿勢は畑でも実践されている。収穫量は32-3
8hl/ha にまで制限される。(ネッビオーロ・ダルバでさえ40hl/ha 以下)
化学農薬はほとんど使われない。銅、硫黄に由来するもののみ若干量
使用されている。除草剤も一切使用しない。葡萄樹と葡萄機の間には
商品記号
69F29
造り手
自然に自生する雑草をある程度まで生やしたままにしておき、ある一
定の高さまで育った段階で手作業で刈っていき、そのまま畑を耕すこ
となく放置しておくという丌耕起栽培を実践している。醸造所は近年大
きく変更された収穫した葡萄をすみやかに発酵槽に受け入れられるよ
うにスペースが大きくなったこと。発酵槽が置かれた部屋と熟成庫も尐
し広がった。セラー内の仕事は先代とほぼ変りはなく伝統的なスロヴェ
ニアン・オークでゆっくりと熟成される。全ての作業がスムーズに行われ
るようになったこと、自然農法を導入し時間を経たことで葡萄の質が確
実に上ったこと、セラー内が清潔に保たれていることが近年の垢抜け
た味わいに寄不しているように思われる。カヴァロットでは3種のバロー
ロを造っている。1945,1966年に植樹された1.56ha(南南西向)の
クリュから産まれる Barolo Vignolo Riserva。ブリッコ・ボスキスよりも
低い位置にあり、優美な甘味を備えている。他の2つのワインよりパワフ
ルでありながら優しくクリーミーな口当たりを持っている。カスティリオー
ネ・ファレットのキャラクターを素直に表現するクリュ、San Giuseppe
はブリッコ・ボスキスの区画の一部であり、最も古い樹で73年を越す優
れた区画。絶対的な威厳を持ちカスティリオーネ・ファレットらしさを最
大限に発揮したカスティリオーネ・ファレットを代表する偉大なワインに
仕上がっている。そして最後にカヴァロットの代表的ワインである Bricco
Boschis。ブリッコ・ボスキスはヴィラージュワインではない。ブリッコ・ボ
スキスの畑(5.04ha 南東~南西)のみの葡萄を使い色々な大きさの
スロヴェニアン・オークの大樽で36ヶ月間熟成させた、しっかりとしたス
トラクチャーを持った厳格なスタイルのバローロである。熟成によってそ
の艶かしさを増していくとクラシックなバローロ特有の落ち着きある味わ
いの世界を見せてくれる。
ワイン
Cavallotto Bricco Boschis
Barolo Bricco Boschis
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
バローロ・ブリッコ・ボスキス
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
7,500
◎
2003
赤
750ml
11,000
2004
赤
750ml
12,000
△
△
Piemonte
2003
赤
750ml
11,000
Piemonte
新入港
2004
赤
750ml
12,000
△
△
Piemonte
2007
赤
750ml
4,500
〇
Piemonte
2006
赤
750ml
3,900
Piemonte
2008
赤
750ml
3,200
Piemonte
新入港
2009
赤
750ml
3,300
Piemonte
2009
赤
750ml
3,000
Piemonte
2008
赤
750ml
2,600
Piemonte
2009
白
750ml
3,000
Piemonte
新入港
2010
白
750ml
3,300
〇
△
△
△
〇
〇
〇
Piemonte
新入港
2006
Piemonte
Piemonte
新入港
カヴァロットを代表する銘酒。南東から南西までの畑の葡萄をブレンドすることにより、よりストラクチャーのしっかりしたバローロを造り出す。
Bricco Boschis
69883 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Barolo Riserva Bricco Boschis "San Giuseppe"
Cavallotto Bricco Boschis
Barolo Riserva Bricco Boschis "San Giuseppe"
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
バローロ・リゼルヴァ・ブリッコ・ボスキス・サン・ジュゼッペ
69K10
バローロ・リゼルヴァ・ブリッコ・ボスキス・サン・ジュゼッペ
ブリッコ・ボスキスを代表するバローロ。カスティリオーネ・ファレットらしさを最大限に表現している。樹齢は73年を超える区画もある貴重なワイン。
Bricco Boschis
69884 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Barolo Riserva "Vignolo"
Bricco Boschis
69K07 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Barolo Riserva "Vignolo"
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
バローロ・リゼルヴァ・ヴィニョーロ
ブリッコ・ボスキスの下部に位置する畑でよりジューシーで柔らかい口当たり。割と若い内から楽しめるのも特徴。
Bricco Boschis
69888 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Nebbiolo Bricco Boschis
ランゲ・ネッビオーロ・ブリッコ・ボスキス
ほとんどバローロと言っても良いのではないだろうか?非常に高い品質。比較的若い樹が使われる。
Bricco Boschis
69C63 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
69C64
Barbera d'Alba Bricco Boschis "Cuculo"
バルベーラ・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・ククロ
Cvallotto Bricco Boschis
Langhe Freisa Bricco Boschis
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
Bricco Boschis
69K08 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Freisa Bricco Boschis
Bricco Boschis
69F28 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Grignolino Bricco Boschis
Bricco Boschis
69F30 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Dolcetto d'Alba Bricco Boschis "Melera"
Bricco Boschis
69F31 Cavallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Chardonnay Bricco Boschis
Bricco Boschis
69K09 Cvallotto
カヴァロット・ブリッコ・ボスキス
Langhe Bianco Pinot Nero
ランゲ・フレイザ・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・グリニョリーノ・ブリッコ・ボスキス
ドルチェット・ダルバ・ブリッコ・ボスキス・メレラ
ランゲ・シャルドネ・ブリッコ・ボスキス
ランゲ・ビアンコ・ピノ・ネロ
Pinot Nero 100% 非常に珍しいピノ・ネロから造られるブラン・ド・ノワール。
TOP
Azienda. Agricola
G.D.Vajra
Barolo, Piemonte, Italia
| 22
G.D.ヴァイラ
美味しいだけでなく“美しくピュア”なものでなければ
現当主アルド・ヴァイ
ラ 氏 とミ レ ーナ 婦 人
は非常に穏やかでピ
エモンテは勿論、他
の産地の造り手から
も慕われる人格者。
醸造や栽培の経験
や知識を若い世代に
伝えることを重視して
いて、若い醸造家達
の憧れの存在にもな
っている。現在は息子のジュゼッペも参加し家族経営を続けている。ア
ルド氏の父親はワイン造りを仕事とはせず、街で働いていた。醸造学校
を卒業後、お爷さんが所有していた僅か0.3ha の畑と樽の枞だけを
相続しワイン造りを開始。転機はすぐに訪れた。86年、バローロ地区が
雹害でほとんど全ての畑が壊滅的な被害を受けた年だ。大丌況の真
っ只中の雹害で多くの造り手が廃業していったが、諦めきれず借金をし
て畑を買い増したのだと言う。今ではバローロ村を中心に各地域の優
良畑を所有している。『ワインは美味しいのは当然で、“安全”で“清潔”
で“美しい”ものでなければならない』そして、『リンゴジュースを飲んだら
リンゴの味しかしてはいけない。同じようにバローロを飲めばネッビオーロ
の味がすべき。樽由来の甘味や香、そしてタンニンもバローロには必要
ない』現にヴァイラのバローロは美しい均整の取れた酒質で素直にフル
ーツを感じさせる。熟成と共に妖艶さを増していくがネッビオーロらしさ
は崩れない。発酵はステンレスタンク(一部大樽)で行っている。自然
酵母でゆっくりと発酵を進める。タンクのあらゆるところで糖分が二酸化
炭素を造り果帽を押し上げることが重要(1日に2回は足で櫂入れを行
う)。ネッビオーロはカベルネやメルローと違い果汁にアントシアニンや
色々な要素(香味成分も果皮に多い)を含まないのでこのフォラトゥー
商品記号
造り手
69H48 G.D.Vajra
G.D.ヴァイラ
ラ(櫂入れ)は非常に大切。特に樹齢
の高いネッビオーロは収量が落ちるだ
けでなく、果実そのものが小さくなり、
果汁に対する果皮のバランスが若い
樹と比べて高くなる。果皮の割合が高
くなる訳でより一層フォラトゥーラが重
要になってくる。『果皮比率の高い高
樹齢のネッビオーロは多くの要素をワインに不えます。高樹齢であれば
過度の抽出も必要なく適度なフォラトゥーラをしてあげるだけでバローロ
は偉大さを備えます』アルド氏は様々な挑戦を続けている。醸造学校
の卒業論文は“白ワインにおけるマロラクティック発酵”だったそうで、当
時憧れていた品種リースリングを植樹。ドイツ系リースリングと古い友人
であるマルセル・ダイスの100年以上の畑から無作為に取った色々な
クローンを植樹したそう。『単一クローンでは複雑味を産まないのは明ら
かマルセル・ダイスは早くからそれに気付いていた』当初、全く売れな
かったというリースリングは今ではランゲ地方だけでも14の造り手がリリ
ースする人気品種と
なった。ヴァイラは全
ての品種で素晴しい
ワインを造っている。
中でもドルチェットは
秀逸。通常は収量
が落ちる為30年程
度で引き抜かれるが
コステは50年、フォ
ッサーティも27年程
度と高樹齢。ネッビオーロ同様ピュアで曇りのないワインでチェリーやス
ミレの香が爽やかに香るエレガントなドルチェット。
ワイン
州
Barolo"Albe"
Piemonte
バローロ・アルベ
ヴィンテージ 色
2006
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,000
在庫
◎
バローロ村のLa Volta, Fossati, Coste di Vergneを中心に複数の畑から収獲する葡萄を使用。ステンレスタンクで発酵(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。この価
格ながら全ての葡萄は自社畑からのもの。クリュもの同様の醸造によって生まれるバローロで比較的早くから楽しめる。
69H45 G.D.Vajra
G.D.ヴァイラ
Barolo"Bricco delle Viole"
Piemonte
バローロ・ブリッコ・デッレ・ヴィオーレ
2006
赤
750ml
8,800
◎
伝統的スタイルのバローロでありながら繊細な果実の表現力を持つ。ブリッコ・デッレ・ヴィオーレはカンティーナのすぐ上に位置する丘の上部に広がる南向き斜面に位置している。ここではいつも葡萄が完熟すると言う。発酵
はステンレスタンク(葡萄の状態によってだが例年25日程度のマセラシオン)、熟成は大樽で32~34ヶ月程度。ネッビオーロはミケとランピアのみを使用(ロゼは使用しない)。
69J88 G.D.Vajra
Langhe Nebbiolo
69H46 G.D.Vajra
Barbera d'Alba Speriore
69H51 G.D.Vajra
Dolcetto d'Alba
69J87 G.D.Vajra
Dolcetto d'Alba Coste & Fossati
69H47 G.D.Vajra
Langhe Bianco"Petracine"
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
ランゲ・ネッビオーロ
新入港
Piemonte
2009
赤
750ml
4,000
Piemonte
2007
赤
750ml
4,800
新入港
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
新入港
Piemonte
2010
赤
750ml
3,800
新入港
Piemonte
2009
白
750ml
4,800
バルベーラ・ダルバ・スペリオーレ
ドルチェット・ダルバ
ドルチェット・ダルバ・コステ・エ・フォッサーティ
ランゲ・ビアンコ・ペトラシネ
〇
〇
〇
〇
〇
友人であるマルセル・ダイスの畑から無作為に選んだリースリングを植樹。ダイスはオリジナルの色々なクローンのリースリングを混植することによってワインが複雑になると認識していて、これと同じ考えを持つアルドはドイツ
のクローンも混植している。若いうちは果実が中心だが熟成してこそ本領を発揮する。
69H49 G.D.Vajra
Moscato d'Asti
69H50 G.D.Vajra
Moscato d'Asti ≪375ml≫
G.D.ヴァイラ
G.D.ヴァイラ
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
Piemonte
2010
白
375ml
1,700
モスカート・ダスティ
モスカート・ダスティ・ハーフ
Riforno地区のモスカートを100%使用。モスカートの個性を忠実に表現するべく、繊細な香と酸度を残すことを重視している。
◎
〇
TOP
Azienda. Agricola
Giuseppe Mascarello
Castiglione Falletto, Piemonte, Italia
| 23
ジュゼッペ・マスカレッロ
普遍的味わいモノポール“バローロ・モンプリヴァート”
伝統的なバローロの造
り手と言えば必ず名前
の挙がる造り手“ジュゼ
ッペ・マスカレッロ”。彼
等 のワ イ ンは 他 のど の
造り手のワインとも全く
違う。ジュゼッペ・マス
カレッロ独自の 味わい
が確実に存在する。バ
ルトロ・マスカレッロとも
ジャコモ・コンテルノとも
全く違う世界を経験で
きる。大袈裟ではなくバ
ローロの1つの完成品、
1つの芸術品とも言える
のではないだろうか。1
881年、ジュゼッペ・マ
スカレッロ(1世)がモン
フォルテ・ダルバに葡萄
畑を購入したことがこのカンティーナの始まり。1904年には、現在でも
単独所有を続けているフラッグシップ“モンプリヴァート”を購入した。現
在ではバローロとモンフォルテ・ダルバの中間に位置するモンキエロの
氷貯蔵庫をワインセラーに改築しカンティーナとしてカスティリオーネ・
ファレットとモンフォルテ・ダルバにまたがって優良畑を所有している。
現在の当主は3代目、マウロ・マスカレッロ。農民としての経験則に基づ
いた細かい仕事には定評があり、伝統的ジュゼッペ・マスカレッロの栽
培、醸造においても次々に改革していったことでも有名。1970年から
商品記号
造り手
69H72 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
は地域性・テロワールを更に重視して畑ごとの醸造に踏み切る。これは
ジュゼッペ・マスカレッロの大きな変革の1つであった。彼が最重要視
するのは“果実”。完熟した果実を最適の状態で収獲することが最も重
要で、薬品の排除と健康的な土壌によって葡萄が活き活きとしている
ことも重要。そして、酸、糖分、更にはアントシアニンなどの各要素が凝
縮して存在することもジュゼッペ・マスカレッロのワインにとって丌可欠だ
と語る。『ジュゼッペ・マスカレッロのワインは歴史と経験によって成り立
っている。歴史と経験だけが革新を可能にする。栽培もマセレーション、
瓶詰めまでもが経験しなければ解らないことばかりだ』(マウロ)妻のマリ
ア・テレザが経理他を担当し、現在では1994年にアルバ醸造学校を
卒業した息子ジュゼッペ(3世)も栽培・醸造に参加している。実はDO
CG法ではモンキエロで醸したワインはバローロと呼ぶことができなくなっ
ている。しかし、伝統的造り手であるジュゼッペ・マスカレッロのみ例外と
してモンキエロでの醸造を認めている。それほどまでにバローロにとって
重要な造り手だと言う事なのだ。彼等のワ
インはドルチェットやバルベーラ、フレイザま
でもが驚くべき完成度を誇っている。妥協
は一切感じさせない。気品に溢れたワイン
だ。バローロに関しては説明は必要ないの
かもしれない。歴史的に見ても重要な畑ば
かりだが、やはり最重要なのはモンプリヴァ
ート。標高280m の南西向き斜面に広が
るモノポール。凝灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くな
っている。ネッビオーロはミケとランピアに尐量のロゼが混じっている。こ
の畑から生まれる偉大な年のワインは丸みを帯びて各要素が完璧な
までに調和する。口中ではいつまでも長く存在感を主張する。
ワイン
Barolo "Villero"
州
Piemonte
バローロ・ヴィレッロ
ヴィンテージ 色
2004
赤
サイズ
750ml
参考上代
在庫
12,800
△
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1985年からマスカレッロ家が所有する0.65haの畑。粘土質、石灰質が主体だが他の畑より砂質の比率が高いのが特徴。
69H73 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barolo "Santo Stefano di Perno"
Piemonte
バローロ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
2005
赤
750ml
13,500
△
赤
750ml
16,500
△
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H74 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barolo "Monprivato"
Piemonte
バローロ・モンプリヴァート
2006
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は280m。1904年からマスカレッロ家が所有するモノポール。レナート・ラッティが作成した最古のバローロのクリュを示した地図でも最良の畑として紹介されている。凝
灰質、泥灰質に強い石灰質が特徴的で表土が白くなっている。ネッビオーロはミケとランピアに尐量のロゼが混じっている。
69H79 Giuseppe Mascarello
Langhe Nebbiolo
69H77 Giuseppe Mascarello
Barbera d'Alba "Scudetto"
ジュゼッペ・マスカレッロ
ジュゼッペ・マスカレッロ
Piemonte
2008
赤
750ml
5,800
Piemonte
2006
赤
750ml
5,800
〇
〇
Piemonte
2006
赤
750ml
6,800
〇
赤
750ml
7,800
〇
ランゲ・ネッビオーロ
バルベーラ・ダルバ・スクデット
モンフォルテ・ダルバに位置する1.8haの南南西を向く畑。1991年よりマスカレッロ家が所有。粘土と砂質がバランスよく混じり小石が多い畑。
69H75 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barbera d'Alba "Santo Stefano di Perno"
バルベーラ・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H76 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Barbera d'Alba "Codana"
Piemonte
バルベーラ・ダルバ・コダーナ
2007
カスティリオーネ・ファレットに位置する南西の畑。標高は270m。0.38ha。土壌はモンプリヴァートとほとんど変わらない。特筆すべきは樹齢。100年を超える樹がほとんどで収量は極端に尐ないが驚くほどの深みを持っ
ている。長期熟成にも耐えるが若いうちの楽しめる。
69H78 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Dolcetto d'Alba "Santo Stefano di Perno"
Piemonte
ドルチェット・ダルバ・サント・ステファノ・ディ・ペルノ
2009
赤
750ml
3,800
〇
赤
750ml
3,800
〇
モンフォルテ・ダルバに位置する1.69haの畑。10~30年の樹が主体だが中には60-70年の樹も混じっている。海に由来する重い砂が固まったものと粘土が主体。
69H80 Giuseppe Mascarello
ジュゼッペ・マスカレッロ
Langhe Freisa "Toetto"
ランゲ・フレイザ・トエット
カスティリオーネ・ファレットに位置する0.68haの畑。北西を向く畑。フレイザにしては非常に高い25年以上の樹齢。
Piemonte
2005
TOP
Azienda. Agricola
Mario Marengo
La Morra, Piemonte, Italia
| 24
マリオ・マレンゴ
レ・ブルナーテ最高の畑からラ・モッラらしい成熟したエレガンス
『私が知っている中で間違いなく最高の畑だ』これは今やバローロを代
表する造り手となったエリオ・アルターレの言葉。ラ・モッラの最大の長
所である繊細さを最も高いレベルで表現することが可能なのはラ・モッ
ラの中でも限られた畑であり、その最も重要な畑がブルナーテである。
しっかりとした骨格、構成を持ちながらも、(勿論若いうちはネッビオーロ
らしい豊富なタンニンと酸に隠れているが)他に代替のない、まさにテロ
ワールでしか説明がつかない繊細さを持っている畑、ブルナーテ。マレ
ンゴの所有する僅か1.5ha の真南を向いたブルナーテから産まれる
ワインは更に芳醇な味わい、ふくよかで魅惑的な余韻をも持ち合わせ
ている。コート・ド・ニュイのワインで稀に味わうことができる、どこまでも丸
く、溶けるような甘味とそれを支える凛とした酸の調和は出会えること
の尐ない貴重な個性だと言えるのではないだろうか。尐し時間は必要
だが時間と共にその本来のポテンシャルを感じさせてくれるであろうマリ
オ・マレンゴのバローロはある意味イタリア最高峰のワインに育ってきた
と言って良いと思う。マリオ・マレンゴは1899年からボトリングを開始。
現在でも総計3.5ha という僅かな所有畑からブルナーテ(1.5ha・5,
000本)を中心にブリッコ・ヴィオーレ(0.38ha・年産2,800本)と19
40年に植樹された70年以上の樹齢を誇る貴重なワインであるヴェッ
キア・ヴィーニュ・ブルナーテ(0.38ha・年産1,000本)の3種の単
一畑バローロに加えて1999年に植樹されたバローロ(0.45ha・年産
3,000本)も造っている。全ての畑はラ・モッラに位置していて畑名の
入っていないバローロでさえも非常に優れた区画に位置している。また、
忘れて欲しくないのが Vezza d'Alba に位置するクリュ、ヴァルマッジョ
ーレから造られるネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ(0.38ha・3,
000本)。バローロに比べればシンプルな仕上りだが奥に味わいの深さ
を持っている。更には Castiglione Falletto に位置する畑から産するバ
ルベーラ・ダルバ・プニャーネ(0.45ha・3,800本)はネッビオーロに
商品記号
造り手
69J95 Mario Marengo
マリオ・マレンゴ
も通づる繊細さを持つ。1955
年に植樹された55年樹のドルチ
ェット・ダルバ(0.15ha・1,50
0本)に関しても粗野な印象は全
くなくシルキーで柔らかい完成度
の高いワインに仕上がっているこ
と。試してもらえばマリオ・マレン
ゴは素晴らしい畑を所有している
だけでなくブルナーテからドルチェットまで、畑仕事からボトリングまで一
切妥協の無いワイン造りをしていることが理解頂けるはず。畑ではでき
る限り薬品に頼らない葡萄樹の育成に努めていて、防虫剤や防カビ剤
は基本的には使わない。全ての畑で除草剤も使わず、雑草との共存
によって葡萄樹は生育に必要な栄養素及び水分を求め、まっすぐ地
中深く根を伸ばすことになる。葡萄樹が若い場合や化学肥料に慣れて
いる葡萄樹は雑草との競争に敗れてしまうこともあるそうだが、マレンゴ
の畑ではその樹齢の高さと長年の自然な畑環境に順応している為、葡
萄根は地中15m 以上まで根を伸ばし、色々な地層からの栄養を吸収
することとなると言う。近年の温暖化に対してもこの深い根は役立って
いて暑く乾燥した夏も地中深くの水分を吸収することができ、灌漑の必
要も全くない。もう1つの利点は必然的に収穫量は減ること。房数は減
り、より凝縮した健全で強い葡萄の収穫が可能になると言う。3代に渡
って受け継がれているマレンゴ家のワイン造りへの拘りは2001年にマリ
オ氏が亡くなったのを機に息子であるマルコ氏に引き継がれた。『ラ・
モッラ村にしか表現できないバローロのエレガンスを大切にしたい』更に、
『何も変える必要はない。ただ毎日畑をケアしてあげることが大切』と語
る。
ワイン
Barolo
バローロ
州
新入港
ヴィンテージ 色
Piemonte
2007
赤
サイズ
参考上代
在庫
750ml
7,200
〇
△
〇
ラ・モッラの畑のみを使用した畑名の入っていないバローロ。24ヶ月間バリックにて熟成。ベースのバローロながらもR.パーカーで90ポイントを獲得するなど素晴らしい完成度を誇る。
69B81 Mario Marengo
Barolo "Brunate"
69J96 Mario Marengo
Barolo "Brunate"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2006
赤
750ml
8,000
Piemonte
2007
赤
750ml
8,600
バローロ・ブルナーテ
新入港
バローロ・ブルナーテ
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。樹齢は60年を越し、土壌は典型的な石灰岩を多く含む泥灰土。日当たりは最高で秋以降のピエモンテ
特有のネッビア(霧)によるカビ害もほとんどない健全な畑。
69D34 Mario Marengo
Barolo "Bricco Viole"
69J97 Mario Marengo
Barolo "Bricco Viole"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2006
赤
750ml
7,000
Piemonte
2007
赤
750ml
7,600
△
〇
2007
赤
750ml
13,000
△
バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ
新入港
バローロ・ブリッコ・ヴィオーレ
僅か0.38haの小さい畑から造られる単一畑バローロ。発酵はステンレスタンクで行い、熟成はフレンチ・バリックを使用する。新樽は全体の30%以下に抑える。
69J98 Mario Marengo
マリオ・マレンゴ
Barolo Vecchie Vigne delle "Brunate"
Piemonte
バローロ・ヴェッキエ・ヴィーニュ・デッレ・ブルナーテ
ラ・モッラ村を代表する優良畑『ブルナーテ』。ブルナーテの中でも最も優れた区画を持つのがマレンゴと言われる。その中でも最も樹齢の古い特別な区画の0.38haから造られる。樹齢は75年を越し、土壌は典型的な
石灰岩を多く含む泥灰土。素晴らしい余韻。完璧なバランス。
69B84 Mario Marengo
Nebbiolo d'Alba "Valmaggiore"
69K02 Mario Marengo
Nebbiolo d'Alba "Valmaggiore"
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
Piemonte
2008
赤
750ml
4,200
Piemonte
2009
赤
750ml
4,200
Piemonte
2006
赤
750ml
4,000
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
Piemonte
2010
赤
750ml
2,800
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
ネッビオーロ・ダルバ・ヴァルマッジョーレ
新入港
△
〇
ヴェッツァ・ダルバに位置する南向きの畑100%。ステンレスタンクで発酵、フレンチオークで18ヶ月熟成(新樽比率30%)
69889 Mario Marengo
Barbera d'Alba "Pugnane"
マリオ・マレンゴ
バルベーラ・ダルバ・プニャーネ
69B83 Mario Marengo
Dolcetto d'Alba
69K01 Mario Marengo
Dolcetto d'Alba
マリオ・マレンゴ
マリオ・マレンゴ
ドルチェット・ダルバ
ドルチェット・ダルバ
新入港
〇
△
〇
TOP
Azienda. Agricola
Principiano Ferdinando
| 25
Monteforte d'Alba, Piemonte, Italia
プリンチピアーノ・フェルディナンド
本物のセッラルンガ“バローロ・ボスカレート”
バローロにおいてプリンチピアー
ノほど劇的な変化を遂げた造り
手を他に知らない。90年代、
バローロで起こった一大革命ラ
ンガローラのヌーヴェルバーグ
(日本ではバローロ・ボーイズで
しょうか)によって現当主フェル
ディナンドはモダン・バローロと
して人気を卙していた。『でも何かが違った。大切に育てた葡萄をいじく
りまわすような仕事は違うと漠然と感じていた』2004年、除草剤、薬
剤の使用を一切取りやめる。※現在では銅と松脂を混ぜたものと硫黄
(市販されているものではなく鉱山から採ったもの)のみを使用。2005
年にはバリックの使用を中止。更にはモダン・バローロの代名詞でもあ
った短期間の抽出を可能にするロータリーファーメンテーターを売却。
当時この機材は非常に高く売れたそうで、そのお金でスロヴェニアン・
オークの大樽を導入する。『当時のワインは短期間で抽出することで凝
縮しながらもフルーティーであった。でも、そこにはバローロが本来持っ
ている偉大さが無かった』しかし、モダン・バローロの功績はある意味で
は大きなものだった。20年前では10人中2人しかバローロを知らなか
ったが、現在では10人中8人がバローロを認知している。『でも、現在
バローロを知っている8人の中で本物のバローロを知っている人はいる
のかな?20年前バローロを知っていた2人は本物のバローロを知って
いたよ』今ではプリンチピアーノのような繊細さを持ったバローロはバロー
ロの一般的イメージとは違ってしまったようだが、フェルディナンドは30
年前のブルゴーニュのようにアフターの繊細さ、長さを持った“偉大な
ワイン”を造りたいのだと言う。彼の挑戦はこれだけではない。自然酵母
のみでの発酵は勿論、トップ・キュヴェ“ボスカレート”ではトノーを立てて
茎ごと葡萄を投入、足で踏んで発酵を促す。『現在では茎を取り除く造
り手がほとんどだが、昔の農民は茎を一緒に発酵させないと発酵がス
商品記号
造り手
ワイン
69K81 Principiano
Barolo "Serralunga"
69L38 Principiano
Barolo "Serralunga"≪1500ml≫
プリンチピアーノ
プリンチピアーノ
ムーズに進まないと信じていた。その通りだった』ワインは丌思議とフィ
ネスを得るようになったそう。凝縮感やタンニン量が偉大さではない。
若いうちからフィネスを感じさせ、熟成と共に深みを増していくワインこ
そが“偉大なワイン”だと思う。ボスカレートにはそれがある。ボスカレート
はセッラルンガを代表する畑カッシーナ・フランチャの真下、バローロ・
エリアの境界線にある。標高は一番低いところで320m(カンヌビやブッ
シアよりも高い)、最も高いところでは400m を超える。『バローロ・エリア
の境界線であるゆえに森と隣接している。よってここには鹿や猪も住ん
でいて葡萄以外の生態系が
存在する。これは葡萄にとって
最も重要なこと』石灰比率が
高いのも特徴で畑の横から湧
く井戸は石灰が白く凝固してい
た。上部は石灰と砂質が強す
ぎて、痩せている為、時々鶏
糞を撒くこともあるが、肥料は
自家製の枝とヴィナッチャから
作られるコンポストのみ。除草剤を使わなくなった畑では色々な植物が
自生、豆が窒素を不え、行き過ぎれば、小麦が窒素を吸収するといっ
たように土壌のバランスをとるのだそう。『偉大な畑ボスカレートの葡萄
で“偉大なバローロ”を造りたい。自然なアプローチはその為に重要だと
思っている。ただ僕は自然なワインを造りたいわけじゃない。醸造も自
然酵母だし、余計なことはしない。SO2も最小限だ。でも醸造所はカビ
が生えてはいけないし、埃まみれではいけない。偉大なワインには清潔
感が必要。何もしないことは良いことではないんだ』元々、バローロは凝
縮度を誇るものではなかったはずだ。細さ、余韻、残り香、じんわりとし
た旨み。染み入るような繊細さこそがバローロなのだと思うし、ブルゴー
ニュにも通ずる“偉大さ”なのだろう。まだまだ変化の途中であるフェル
ディナンドのワインは既に“偉大さ”を感じさせている。
バローロ・セッラルンガ
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
6,000
新入港
Piemonte
2006
赤
1500ml
12,000
〇
△
8,800
〇
バローロ・セッラルンガ・マグナム
≪セッラルンガ≫ボスカレートの一部3.5haの若い樹齢の樹を使用。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで発酵、約1ヶ月マセレーションの後、24ヶ月20~40ヘクトリットルの大樽で熟成。
69K82 Principiano
プリンチピアーノ
Barolo "Ravera"
バローロ・ラヴェラ
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
≪モンフォルテ・ダルバ≫樹齢50歳を超える0.6haの小さな畑。ネッビオーロの中でも古いクローンのミケ種のみを用いて造られる。徍梗された後、酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで約1ヶ月マセレーション。24ヶ
月間400リットルの樽で熟成させた後、ボトルで熟成。生産本数2000本。
69K83 Principiano
プリンチピアーノ
Barolo "Boscareto"
バローロ・ボスカレート
新入港
Piemonte
2006
赤
750ml
11,500
△
≪セッラルンガ≫ボスカレートの中でも南西向きの最上の区画。樹齢は40年以上。早くても10月の初旪まで完熟を待つ。徍梗せず、足で踏み潰したブドウは酸化防止剤やセレクション酵母の添加を行わず、葡萄の出来
により40日~90日間のマセレーション。30ヶ月間30ヘクトリットルの大樽での熟成を経た後、ボトルで熟成される。生産量約4000本。
69K79 Principiano
プリンチピアーノ
Langhe Nebbiolo "Coste"
新入港
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ・コステ
2010
赤
750ml
3,600
〇
2009
赤
750ml
6,800
〇
赤
750ml
3,000
〇
2,800
〇
標高350mの畑で樹齢40歳以上のレ・コステ畑でも南西向きと南東向きの2区画あわせて1haの区画の葡萄に、若干ボスカレートの葡萄を加えて造られる。
69K80 Principiano
プリンチピアーノ
Barbera d'Alba "La Romualda"
バルベーラ・ダルバ・ロムアルダ
新入港
Piemonte
≪モンフォルテ・ダルバ≫0.7haの畑。樹齢は約60年。30~60日間のマセレーション。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみ。大樽で20ヶ月熟成。年産1800本。
69K78 Principiano
プリンチピアーノ
Barbera d'Alba "Laura"
バルベーラ・ダルバ・ラウラ
新入港
Piemonte
2010
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高300m以上、樹齢30年以上の約1.5haの畑。南西向き。酸化防止剤を添加せず、野生酵母のみで20日間マセレーション。10ヶ月ステンレスタンクで熟成。
69K77 Principiano
プリンチピアーノ
Dolcetto d'Alba"St. Anna"
ドルチェット・ダルバ・サンタンナ
新入港
Piemonte
2010
赤
≪モンフォルテ・ダルバ≫標高400m以上の2つの畑(合計約2ha)、サンタンナ(サンタアンナ)とサン・マルティーノの樹齢40年以上の樹を使用。ステンレスタンクによる10ヶ月の熟成。
750ml
TOP
Azienda. Agricola
Roagna
| 26
Barbaresco, Piemonte, Italia
ロアーニャ
“プレ・フィロキセラ”バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
『Roagna non cambia(ロアーニャは
変らない)』。現当主ルーカ・ロアーニャ
は熱くまくしたてる。『僕たちは一世紀
半以上前から、全く変わってない。今
後も変わることはないだろう。それはワ
インに対する哲学というよりは、人生の
選択なのだと思う。テクノロジーに助け
られることがあることは認めるし、必要
があればある程度取り入れるのはやぶ
さかではないけれど、それはあくまで、
この土地のテロワールを最大限に表現
する方法である葡萄の独自性の追求
に有効である場合にのみに限られるべ
きだ』現当主のルーカからさかのぼるこ
と5世代、ヴィンチェンツォ・ロアーニャ
がバルバレスコの村の中心にワイナリーを開いたのが始まり。ルーカの
おじいさんであるジョヴァンニが現在醸造所を構えるパリエリ地区(ピエ
モンテの方言でパイエ)にネッビオーロに最も適したテロワールだとして
拠点を移した。更にルーカの父、アルフレッドが1990年にカスティリオ
ーネ・ディ・ファッレート村のロッケ地区、500年以上の歴史を持つカッ
シーナ・ピーラを購入したことで、ワイナリーはバローロの生産にも乗り出
した。畑では100年以上前から化学肥料は勿論、有機肥料も使ったこ
とがない(ボルドー液のみ局地的に使用)。春先に刈り込まれる下草が
その役割を果たしてくれるのだという。様々な雑草やハーブ、葡萄以外
の植物との共存がより複雑な自然環境を生み出し、病害や害虫への
耐性も自然に備わってくるのだという。セラーに入っても考え方は全く
同じ。150年前
から全く変わら
ぬ醸造。勿論、
亜硫酸以外の
一切の添加物
を使用せず(S
O2の添加は瓶
詰時のみ、発酵
時はなし)、野
生酵母のみで
醗酵。100日に
も及ぶ長期のマ
セレーションという今時珍しい造り。また、彼等の特徴は熟成期間の長
さ。『世の中に出回っているほとんどのネッビオーロが、その本当の個性
を発揮できる前に消貹され、誤った評価を受けてしまう。これではネッ
ビオーロの良さは伝わらない』バローロ・ラロッカ・エ・ピラ Ris1995は1
4年間樽で寝かされたワイン。当初8樽あった樽は瓶詰時には蒸発に
より7樽に減っていたそうだ。こんなにも長い樽熟成を経て出荷される
ワインは他にあ
るのだろうか?
また、彼等の
畑は 非常 に樹
齢が高い。ほと
んどの畑が60
年以上。樹齢
の高い畑では1
00年樹がざら
に存在する。
『ネッビオーロ
の本当の力を表現するには最低でも50年以上の樹齢が必要。30年
樹はまだ赤ちゃんだよ』
≪バローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ≫
彼等のワインの中でも特徴的で貴重な畑がバローロ・ロッカ・エ・ラ・ピラ。
粘土質土壌で覆われているバローロにおいてカッペラーノが所有する
一部の畑とロアーニャが所有するこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂質土
壌となっている。砂質土壌のネッビオーロは香の構成が全く違う。グラ
スに注いだ瞬間から口中、アフターまで長く持続する。骨格ではなく豊
潤な香で飲み応えさえ感じさせてしまう。また、砂質はフィロキセラの侵
入を防いでくれたという意味でも非常に重要。ロッカ・エ・ラ・ピラはなん
とフィロキセラの被害から砂質土壌によって守られ自根の状態で古代
のネッビオーロが生きているのだ。クローンのコントロールもなされず樹
が死滅すれば隣の樹の枝を一度地中を通し、自然に根を張らせること
で独自の自然環境を守っている。これはマルゴッタ(プロヴィナージュ)
と呼ばれる手法で通常は根が生えて2、3年で親樹から切り離されるが
ロアーニャでは20年以上親樹から切り離さないのだそう。それによって
若い樹であっても親樹の根から地中の養分やミネラルを吸い上げると
いう。『砂が押し固められたこの土壌では薬剤は絶対使えない。使えば
雑草の根が土を支えられなくなり土壌は崩れてしまう』砂質は窒素が
極端に尐ない。しかし有機肥料なども必要としないのは森林に囲まれ
た畑であることで通常葡萄畑では自生しない色々な植物が自生してい
る為十分な栄養を得ることができるからなのだそう(ロアーニャでは10
年に1回程度しか下草の刈り込みをしない)。更に、この砂と石灰岩だ
けの貧しい土壌では葡萄の育成は極端に遅く、通常の畑よりも長い年
月を必要とするので、その分葡萄は複雑味を増していく(ロッカ・エ・ラ・
ピラには第二次世界大戦以前の葡萄樹も存在する)。そして砂質にも
大きく2種類存在していて黒く重い砂層が海底が隆起した層で、この層
を砕き香を嗅ぐと、なんと磯の香がする。白く軽い砂層は石灰を多く含
んでいる層でアルプスに由来する層。この特殊な土壌はバローロとして
は異質のエレガンスをワインに不え、マルゴッタによって保存されたピ
エ・フランコのネッビオーロはあきらかにワインに深みを不えている。間
違いなく唯一無二のバローロ“ロッカ・エ・ラ・ピラ”。
商品記号
造り手
Opera Prima XVII
69K63 Roagna
Opera Prima XVII 1500ml
ロアーニャ
ロアーニャ
| 27
ワイン
69A59 Roagna
州
サイズ
参考上代
Piemonte
(00/01)
赤
750ml
5,800
Piemonte
(00/01)
赤
1500ml
12,000
オペラ・プリマ・17
新入港
ヴィンテージ 色
オペラ・プリマ・17・マグナム
在庫
◎
○
2~4年間フランス産の縦型の大樽で熟成後、ヴィンテージごとのキュヴェをブレンド(ⅩⅦは2000年のキュヴェと2001年のキュヴェを2006年にアッサンブラージュ)した後、2008年にボトリング。樹齢40年以上のバルバレ
スコを名乗れる畑の葡萄を使用。複数ヴィンテージをブレンドしたユニークなワインだが造りは非常に伝統的。
69D52 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Paje"
Piemonte
バルバレスコ・パイエ
2004
赤
750ml
7,800
〇
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをし
ながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。
69C19 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Paje" Riserva
Piemonte
バルバレスコ・パイエ・リゼルヴァ
1999
赤
750ml
18,500
△
60年以上ロアーニャ家が所有する南/南西向きの急斜面に位置するバルバレスコ村パイエ区画の3ヘクタールに満たない畑。ネッビオーロのエキスを100%抽出しきるため70~90日間、櫂入れ・リモンタージュなどをし
ながらマセレーションを施しネッビオーロ本来の特徴を引き出す。例外的な年を除いて8年以内の期間フランス産の中樽で熟成後、さらに最低2年はボトルでエイジング。
69A65 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Crichet Paje"
Piemonte
バルバレスコ・クリケット・パイエ
2000
赤
750ml
24,000
△
特別なヴィンテージのみに造られるロアーニャ家のトップキュヴェ。伝統的なバルバレスコの最高の姿を、純粋な形で体現したもの。バルバレスコ村の石灰質の泥灰土壌は、偉大な骨格と桁外れに強いタンニンを贈ってく
れる。30年の熟成を経ても若々しいフレッシュさを保つ点が特徴的で、他のワインから区別を容易にするはっきりとした個性を持つ。クリケット・パイエに使用される葡萄はパイエの区画の最上部の7列で、更に、その7列の中
から葡萄樹1つ1つを選別して、どの樹をクリケット・パイエにするか確定させると言う。
69A66 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Asili"
Piemonte
バルバレスコ・アジリ
2004
赤
750ml
10,000
〇
バルバレスコ村において最も歴史あるクリュの1つで間違いなく最上の畑である。その強い石灰質により最も男性的なバルバレスコを生み出す。樹齢45年以上。南向きの非常に石灰質の強い土壌。ロアーニャ家所有は0.
22ヘクタールのみ。
69A67 Roagna
ロアーニャ
Barbaresco "Montefico"
Piemonte
バルバレスコ・モンテフィーコ
2004
赤
750ml
10,000
〇
バルバレスコ村においてアジッリとともに重要な歴史あるクリュのひとつでアジッリと比べるとよりエレガントな酒質に仕上がる畑。南西向きのマール質を多く含む石灰質土壌。ロアーニャ家所有は0.24ヘクタールのみ。
69A61 Roagna
ロアーニャ
Barolo "Vigna Rionda"
Piemonte
バローロ・ヴィーニャ・リオンダ
2005
赤
750ml
7,800
〇
◎
◎
セッラルンガ・ダルバ村。最も高貴なヴィーニャ・リオンダの偉大なテロワールを感じさせる伝統的ワイン。以前はブルーノ・ジャコーザにワインにした段階で売られていた畑。
69A62 Roagna
Barolo "la Rocca e la Pira"
69K59 Roagna
Barolo "la Rocca e la Pira"
ロアーニャ
ロアーニャ
Piemonte
2003
赤
750ml
8,000
Piemonte
2004
赤
750ml
8,000
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ
新入港
セッラルンガ・ダルバ村。バローロ地区でカッペラーノの一部の畑とこのロッカ・エ・ラ・ピラだけが砂地となっていて、この畑はフィロキセラに侵されていないピエ・フランコ100%となっている。薬剤の丌使用だけでなく、下草
を残す(5年に1度刈りこむ)ことや動物、昆虫を生かすことで自然環境を維持している。また、苗木業者を使わず、マルゴッタ(プロヴィナージュ)によって畑の独自性を保っていることも重要。バローロでピエ・フランコのネッビ
オーロを所有している数尐ない造り手の1人であり、その味わいは透明感の中に和出汁のような旨味をたっぷりと感じさせる。
69A63 Roagna
ロアーニャ
Barolo "la Rocca e la Pira" Riserva
Piemonte
バローロ・ラ・ロッカ・エ・ラ・ピラ・リゼルヴァ
1995
赤
750ml
18,500
△
ロッカ・エ・ラ・ピラの中でも特に優れた年のみ造られる。この年は小さめの古樽で8樽のみ造られたが10年以上も樽熟成をするうちに水分は蒸発し、最終的には7樽になってしまったと言う。角が取れ丸く、しなやかな状態
になってから出荷されている為、バローロ本来のエレガンスが楽しめる。1口目ではなく、飲み終えた後に満足感を感じるワイン。
69K57 Roagna
ロアーニャ
Langhe Rosso
ランゲ・ロッソ
新入港
Piemonte
2004
赤
750ml
4,500
◎
100%Nebbiolo このワインとバローロ、バルバレスコの違いは樹齢だけ。樹齢20年以下のブドウ樹は根がまだ短く、複雑味を帯びることは丌可能だから。2003年ヴィンテージのマセレーション期間は35~40日。
69H01 Roagna
ロアーニャ
Langhe Bianco
Piemonte
ランゲ・ビアンコ
2010
白
750ml
2,600
◎
750ml
4,500
〇
90%Chardonnay 10%Nebbiolo ネッビオーロのモストとシャルドネは皮ごと木樽で、野生酵母のみ。酸化防止剤の使用量はきわめて尐量で、他の全てのワインと同様ノンフィルター。
69C17 Roagna
ロアーニャ
Langhe Bianco "Solea"
Piemonte
ランゲ・ビアンコ・ソレア
2006
白
75~80%Chardonnay 20~25%Nebbiolo 100%除梗。縦型の木製醗酵桶でピジャージュ。野生酵母のみ。2週間のマセレーションを経たシャルドネのプレス時にネッビオーロを皮ごと加えることでワインに厚みをもたらす。
ミネラルの強さに隠れがちだが非常に厚みのある果実。
69K58 Roagna
ロアーニャ
Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ
新入港
Piemonte
2010
赤
750ml
2,600
〇
2008年ヴィンテージは葡萄の葉が落ち始めてから収穫するという特徴的な年となった。これは樹がその植物サイクルを完遂したとい点からも重要。このような年は1958年に一度きりということ。樹齢は平均45年。パイエ畑
とアジッリの一部の畑のドルチェットが使用されている。野生酵母のみ。35日間のマセレーション。
69A68 Roagna
ロアーニャ
Barolo Chinato
バローロ・キナート
Piemonte
N.V
キナート
750ml
10,000
△
キナの皮と33種類のアルプスの野生ハーブ(ピエモンテとアオスタの自生している野生のハーブ)をネッビオーロのグラッパ漬けにしたものを、バローロ・リゼルヴァ・ロッカ・エ・ピラの熟成したワインにブレンドし、さらに熟成さ
せアルコールが16度近くまで下がるのを待って出荷。勿論、カラメルなどの科学的なものは一切添加されていない。
TOP
Azienda. Agricola
Rabaja di Bruno Rocca
Barbaresco, Piemonte, Italia
| 28
ラバヤ・ディ・ブルノ・ロッカ
バルバレスコの畑ごとのポテンシャルを引き出すワイン造り
歴史は浅く、1950年代前
半に現当主ブルノの父フラ
ンチェスコと母マリア・アデ
ライドがバルバレスコ村中
心部から現在のラバヤの
地に移住したのが始まり。
当初は葡萄栽培農家とし
て協同組合や近隣のカン
ティーナに葡萄の段階で
販売していた。父が亡くなりブルノに代替わりとなった81年にボトリング
を開始。30年の歴史しか持たない若い造り手ながら、今や他の造り手
達も認めるバルバレスコを代表する造り手となった。ブルノとの会話の
中にはブルゴーニュという言葉が何度も出てくる。30年前、バルバレス
コにはテロワールという概念がなく、畑ごとの土壌の違いやミクロクリマの
違いをワインに表現するという考えを持った造り手は皆無だったという。
ブルノは年に数回ブルゴーニュに渡り、土壌の扱い方、栽培、醸造ま
でを学んだそう。『バリッ
クの導入もブルゴーニュ
の影響だ。でも勘違いし
ないで欲しい。バリックの
香は大嫌い。葡萄に力
があるからバリックが必
要になる。これは自然な
ことだ。バリックの風味で
はない。バリックの酸素供給能力が必要になる。36ヶ月以上熟成、乾
燥させたバリックは香もタンニンも控えめ。酸素をある程度供給しなが
商品記号
造り手
ワイン
69G32 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ら発酵、熟成させることだけが重要なんだ』ブルノは多く
のことを実際のワインで試している。一時期はロータリー
ファーメンターを活用し、速やかな抽出と色素の安定に
取り組んだこともあったそうだが、現在では縦型ステンレ
スタンクでの発酵に戻している。横型の発酵容器では果
帽が常にワインに漬かっている状態になり調整が効かな
いが、縦型であれば果帽が上部で完全にはワインに漬か
らず、ルモンタージュの仕方、回数によって調整ができる
のだそう。一方、畑では化学肥料は一切使用されない。
近年ではボルドー液も使用しないという。『ボルドー液の
每性は6ヶ月以上もの間畑に残留するが、我々が使っ
ている硫黄は2週間で土に帰る。大きな違いだと思わな
いか?それにボルドー液の主原料である銅はネッビオー
ロの命である酸度を下げることに繋がる』畑はラバヤを中
心にネイヴェ側のコパロッサ、クラ、更にはトレイゾにも尐
し持っている。全ての畑はクリュを名乗れる区画であり、なんとベースの
バルバレスコも全てクリュの葡萄が100%使われている。最も重要な
畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪
素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量
が最も多い畑で、盆地上になっている下部にはタナロ川が流れていて
川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていくのだそうで、
この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっ
かりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。一方、ネイヴェに位置
するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなる。
骨格では务るが芳香の広がりや可憐さではラバヤ以上のワインに仕上
がるという。
州
新入港
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
2008
Piemonte
2008
バルバレスコ
69G33 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco≪1500ml≫
ヴィンテージ 色
Piemonte
バルバレスコ・マグナム
サイズ
参考上代
赤
750ml
7,800
赤
1500ml
16,000
在庫
◎
△
ラバヤ、コパロッサ、クラからの葡萄のみで造られる。クリュ以外の葡萄は一切使われていない。若い区画の葡萄や熟成段階で樽から試飲しクリュの品質、スタイルにはそぐわないと判断したものをブレンドしたもの。毎年非
常に完成度が高く、お買い得なワイン。
69G31 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Coparossa"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
Piemonte
バルバレスコ・コパロッサ
2007
赤
750ml
11,000
〇
ネイヴェに位置するコパロッサは砂質と小石が多い土壌で粘土比率が極端に低くなるというネイヴェでは珍しい畑。軽い土壌で水はけが良く、毎年安定的に高いレベルに達する。骨格ではラバヤに务るが芳香の広がりや可
憐さではラバヤ以上のワインに仕上がるという。
69G30 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Rabaja"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
バルバレスコ・ラバヤ
新入港
Piemonte
2007
赤
750ml
12,000
〇
最も重要な畑“ラバヤ”はトゥーフォと呼ばれる石灰質の堆積土壌であり、特に珪素が強く、他の土壌より青がかった色調が特徴的。南西向きで日照量が最も多い畑で、盆地上になっている。下部にはタナロ川が流れてい
てタナロ川から年間を通じてこの盆地を冷たい風が吹き抜けていく。この風がカビや病気から葡萄を守ってくれる理想的環境。ワインはしっかりとした骨格を持ち大きなワインに仕上がる。
69G29 Rabaja di Bruno Rocca Barbaresco"Maria Adelaide"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
バルバレスコ・マリア・アデライデ
新入港
Piemonte
2006
赤
750ml
15,000
〇
現当主ブルノの母親の名前を冠した最上級キュヴェ。2001年が最初のヴィンテージで2004、2006、2007の4ヴィンテージしか生産されていない。通常のキュヴェ以上にマセラシオン期間を長く取り長期熟成を目的に
造っている。特に区画を決めている訳ではなく、その年の最も素晴らしい区画の葡萄で造る。
69G34 Rabaja di Bruno Rocca Langhe Rosso"Rabajolo"
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
Piemonte
2008
赤
750ml
5,800
ランゲ・ロッソ・ラバイオロ
69G35 Rabaja di Bruno Rocca Babarbera d'Alba
新入港
Piemonte
2009
赤
750ml
4,600
69G37 Rabaja di Bruno Rocca Dolcetto d'Alba"Trifole"
新入港
Piemonte
2010
赤
750ml
3,000
69G38 Rabaja di Bruno Rocca Langhe Chardonnay"Cadet"
新入港
Piemonte
2010
白
750ml
4,600
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
ラバヤ・ディ・ブルーノ・ロッカ
バルベーラ・ダルバ
ドルチェット・ダルバ・トリフォレ
ランゲ・シャルドネ・カデ
〇
〇
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
Moccagatta
Barbaresco, Piemonte, Italia
| 29
モッカガッタ
最高の完成度を誇るバルバレスコのクリュごとの個性
ネッビオーロは非常に難しい葡萄と言われる。タンニンが豊富で硬く、
酸度も高いのに対して晩熟でカビや病気に弱く、完全な状態に熟すに
は完璧な気象条件、日照が必要でリスクが高い。土壌を敏感に表現
する葡萄でもある。特にバローロの半分ほどしかない小さなDOCGであ
るバルバレスコはネッビオーロにとって特別な産地と言ってよい。バル
バレスコはネイヴェ、バルバレスコ、トレイゾの3つの村に分割されるがバ
ルバレスコ村のほど近く、ネイヴェ側にモッカガッタは位置する。タナロ
川右岸標高200~350m の畑はどれも丘の頂上付近に位置し日照
条件にも優れていて、更に重要なのは石灰質比率が非常に高い為に
バルバレスコらしさ、繊細さの表現に向いているということである。バロー
ロと比べてバルバレスコは相対的に標高が低く、収穫も早い為にバロー
ロの持つ厳格で排他的な雰囲気、強く重たい酒質とは違って、優しくバ
ランスに優れたワインになると言われるが、一部の優良な畑からはバロ
ーロの持つ『重さ』ではなく、『深み』のようなものを持ち合わせているこ
とを忘れてはいけない。70年代から80年代、大樽による長期間の醗
酵と長いの果皮浸透が行われ力強く、尐し粗野なスタイルが目立って
商品記号
造り手
69J43 Moccagatta
モッカガッタ
いた。Gaja の成功によって注目を浴びたバルバレスコは80年代に入
って低温での醗酵、2~5日程度の短い果皮浸透、バリックでの熟成と
一気にスタイルを変えていくこととなった。確かに賛否両論あるところだ
が、醸造が古典的であろうが現代的であろうが高いポテンシャルを持
った畑は高品質の葡萄を生み、ワインはより高い品質を持つに至ること
に嘘はないように思う。モッカガッタはその位置する地名に由来する名
前で1952年に現オーナーの父マリオ・ミヌートによって設立された。現
在はセルジオとフランチェスコの2人で運営されていて所有畑は12ha。
バルバレスコ村に位置する重要な畑であるコレ(0.46ha 年産1,000
本)やブリック・バリン(4ha 年産23,000本)とネイヴェ村に位置する
バサリン(1.8ha 年産10,000本)を所有していて、仕立ては全てグ
イヨを採用。80年代中頃から本格的に樽醗酵、樽熟成に移行すると
共に、密植、厳しい剪定と収量の制限を強めていった。現在ではヴェロ
ネッリ、ガンベロ・ロッソは勿論、世界的にも高い評価を受けるようにな
っている。
ワイン
Barbaresco
バルバレスコ
州
新入港
Piemonte
ヴィンテージ 色
2008
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,000
在庫
△
バルバレスコ村とネイヴェ村の2つの畑合計0.8haの畑から造られる。クリュ名は入っていないが他のクリュ同様の造り。7日間のマセラシオン。熟成は1年間樽熟成(20%が新樽80%が2年目以降の樽を使用)後ステンレ
スタンクでブレンド、ボトルに移してからは1年間休ませてから出荷する。年産4,500本のみ。
69K98 Moccagatta
モッカガッタ
Barbaresco "Basarin"
Piemonte
バルバレスコ・バサリン
2006
赤
750ml
7,000
〇
≪ネイヴェ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か1.8haの畑はネイヴェ村に位置する真南向きの畑。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロ
という印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産10000本。
69K99 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
69132 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
69D35 Moccagatta
Barbaresco "Bric Balin"
モッカガッタ
モッカガッタ
モッカガッタ
バルバレスコ・ブリック・バリン
新入港
バルバレスコ・ブリック・バリン
バルバレスコ・ブリック・バリン
新入港
Piemonte
2003
赤
750ml
7,800
Piemonte
2004
赤
750ml
7,000
Piemonte
2005
赤
750ml
7,500
△
△
〇
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。50年以上の樹齢が主体となっている僅か4haの畑はバルバレスコ村に位置する西向きの畑。毎年最高の評価を受けるバルバレスコを代表するワインと
言える。フランス産新バリックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産23000本。
69B85 Moccagatta
モッカガッタ
Barbaresco "Cole"
Piemonte
バルバレスコ・コッレ
2006
赤
750ml
8,500
△
≪バルバレスコ村≫粘土と石灰が混じりあった典型的泥灰土の畑。40年以上の樹齢が主体となっている僅か0.46haの畑はバルバレスコ村に位置する南東向きの畑でバルバレスコで最も冷涼な区画。フランス産新バ
リックで18ヶ月間の熟成。現代的ネッビオーロという印象が強いが、過度の抽出はなく、果実そのものの質の高さ感じさせる深みを持っている。年産800本のみ造られる最も重要なワイン。
69F39 Moccagatta
モッカガッタ
Langhe Nebbiolo
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ
2009
赤
750ml
3,200
〇
100%バルバレスコ村のネッビオーロのみ使用。平地の葡萄を使ったワインではなく、あくまでもバルバレスコの畑の若い樹で造られるバルバレスコのセカンドワイン的なもの。よって収量や栽培に関しても厳格にバルバレス
コの基準が適応される。熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックを使用する。内容はバルバレスコに限りなく近いお得なワイン。
69J44 Moccagatta
モッカガッタ
Barbera d'alba
Piemonte
バルベーラ・ダルバ
2009
赤
750ml
3,200
〇
バルバレスコに位置する2haの畑。この区画は昔からバルベーラが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリッ
クを使用する。6ヶ月間の熟成。濃密で目の詰まったワインで、シルキーな口当たり。
69L01 Moccagatta
モッカガッタ
Dolcetto d'Alba
ドルチェット・ダルバ
新入港
Piemonte
2009
赤
750ml
2,700
〇
モッカガッタの隠れた銘酒。これを飲んでもらえばモッカガッタのワイン造りがよく分かる。バルバレスコに位置する1.5haの畑。この区画は昔からドルチェットが植わっている。よって樹齢は60年を超えるものがほとんど。発
酵はステンレスタンクで4~5日間。熟成は熟成に関してはクリュで使用した2年落ちのバリックと尐し大きめの古樽を使用する。
69F38 Moccagatta
Langhe Chardonnay
69J46 Moccagatta
Langhe Chardonnay
モッカガッタ
モッカガッタ
Piemonte
2009
白
750ml
3,200
Piemonte
2010
白
750ml
3,200
△
〇
白
750ml
4,900
〇
ランゲ・シャルドネ
ランゲ・シャルドネ
バルバレスコ村に位置する北西向きの僅か0.8haの畑。石灰質を感じさせるミネラル溢れるワインであると同時に冷涼な気候を反映しブスケットとは違う繊細さを備えている。
69J45 Moccagatta
モッカガッタ
Langhe Chardonnay"Buschet"
ランゲ・シャルドネ・ブスケット
新入港
Piemonte
2009
僅か0.7haの単一畑ブスケット。石灰質が表土に出ている。発酵段階からバリック。熟成もフランス産新バリックを使用する。樽のニュアンスはワイン全体に溶け込み違和感を感じさせない。
TOP
Azienda Agricola
La Ca’nova
Barbaresco , Piemonte , Italia
| 30
ラ・カノヴァ
バルバレスコの優しさが残る数少ない蔵
バルバレスコの丘に広
がる12ha の畑は科学
的なものを極力排除し、
雑草が青々と茂った健
康的な畑。山道に手
製の木の看板が小さく
掲げられているだけで、
そこがカンティーナだと
は誰も気付かない。ラ・
カ・ノヴァは自宅の地下
部分がセラーになって
いる家族経営のカンテ
ィーナでマルコ・ロッカ
氏を中心に3人の兄弟
で運営されてる。今で
は珍しいバルバレスコ
の土地の香を感じさせ
くれる数尐ないカンティ
ーナ の1つ 。セラーで
はこの地方の伝統を守
り、現代的な技術は一切排除される。例えば・・・『発酵槽も熟成槽もた
だの容器です。ここでは伝統的に大樽が使われてきて、それで何の丌
都合もない』マルコ氏の言う通り、発酵槽は温度管理機能も付いてい
ないステンレスタンクのみ。熟成に関しては3,000リットル以上の大樽
が並び、圧搾機も木製の昔ながらのもの。全く近代醸造技術を感じさ
せない。電気が通っているのは照明のみ。現代のこの地域のカンティ
商品記号
造り手
69G26 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
ワイン
Barbaresco
ーナには標準的に配置されてい
るバリックも無ければ、ロータリーフ
ァーメンターも勿論存在しない。こ
のセラーは30年前と何も変わら
ない。若い造り手ながら、ここには
バルバレスコの伝統が息づいてい
る。一方で、マルコは『ワインの品
質はほとんどが畑で決まる。だか
ら僕等は畑仕事に情熱を傾ける』
と言いきる。ビオディナミにはよく
知らないと言い全く興味がないよ
うだ。伝統と経験から判断し、勿
論のことだが、防カビには銅を使う
など科学的なものはできる限り排
除している。(防カビ剤は葡萄の
皮を弱くするが、銅は葡萄の皮を
強くする)農具も木製の鍬や杭が
使われ収穫も全て手作業。畑は
自宅の周辺、丘の頂上付近に所
有。特にモンテステファノは貴重な畑で、丘の頂上に位置し、バルバレ
スコのエリア内で最も石灰質比率が高い畑と言われている。白い粘土
質に沖積物が混ざる理想的土壌。ワインは独特の風味を持ち、果実に
チョコレートのようなニュアンスも感じさせる。タンニンは比較的細かく、
旨味に溢れている。余韻が非常に心地よいのは上質な酸と熟度のバ
ランスからか。素朴で優しく柔らかい造り手そのもののようなワインに仕
上がっている。
州
Piemonte
バルバレスコ
ヴィンテージ 色
2005
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
△
ベースとなるバルバレスコだが高い品質を誇る。自社畑のみで色々な畑のブレンド。醸造過程においてはクリュモノと全く同じで大樽による熟成。若い葡萄樹はランゲ・ロッソに使われるので基本的には20年以上の樹を使用。透明
感のある色調で適度に優しい果実味が中心だが、ネッビオーロらしい旨味のある余韻はブルゴーニュを思わせる。
69174 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbaresco "Bric Mentina"
Piemonte
バルバレスコ・ブリック・メンティーナ
2004
赤
750ml
4,700
〇
400ケース/年。 小さな丘の頂上にある南向きの優良畑。標高が高く、陽光の恩恵を最大限受ける。モンテステファノに比べて粘土質が強い。樹齢20~30年。バルバレスコに位置しながら霧の影響をあまり受けず、しかも強い日
差しを受けて完熟する。ワイン自体は線が細く繊細で細身な印象。若いうちは果実感が優しいながら、フィネスを感じさせる。
69176 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbaresco "Montestefano"
Piemonte
バルバレスコ・モンテステファノ
2004
赤
750ml
5,000
〇
400ケース/年。 バルバレスコの丘の南東斜面に位置。バルバレスコエリアで最もライムストーンの比率が高い畑と言われている特殊な畑。樹齢40~55年。石灰質土壌が強く、ワイン自体は硬くミネラルを強く感じさせるワインに仕上がる。
骨格のしっかりした伝統的スタイルでネッビオーロの強固なタンニンと上質の酸が素晴らしい。アタックではなく余韻で楽しませてくれる。
69C20 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Langhe Nebbiolo
Piemonte
ランゲ・ネッビオーロ
2008
赤
750ml
2,800
◎
各畑の10年程度の若い樹を使う。よって全ての葡萄は急斜面の上部から収穫されたもの。平野部の水分量の多い葡萄は一切使用されていない。発酵は温度管理せずステンレスタンク。熟成はバルバレスコ同様30hl
の大樽で行う。若い樹ゆえに果実中心だが圧倒的なコストパフォーマンスを誇る。年産6000本程度。
69A43 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Barbera d'Alba "Loreto"
Piemonte
バルベーラ・ダルバ・ロレート
2008
赤
750ml
2,600
〇
赤
750ml
2,400
〇
このカンティーナのワイン全てに共通することだが柔らかく、しなやかな質感が特徴的。飲み進むごとに葡萄本来の甘みが噛み締められるよう。余韻も長くバランスの良いワイン。
69J50 La Ca Nova
ラ・カノヴァ
Dolcetto d'Alba
Piemonte
ドルチェット・ダルバ
まさしく地酒といった感じながらどこか優しさを感じさせるスタイル。明るい紫色で中程度の凝縮度。過度な抽出のない素直な味わいは飲み飽きることがない。
2010
TOP
Cantina dei
Produttori Nebbiolo di Carema
Carema, Piemonte, Italia
| 31
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
カレーマにしか表現できないもう一つのネッビオーロの魅力
人口700人のピエモ
ンテ州カレーマ村。トリ
ノからアオスタに向か
う途中にあるこの小さ
な田舎村にトリノ県で
始めてDOCを獲得し
た銘酒“カレーマ”が
存在する。アオスタと
隣接するように位置す
るカレーマ村は独特の
ワイン文化が今でも残
されている。その中心
的役割を果たすのが7
00人の村民のうち78
人が所属する生産者
協同組合がプロデュッ
トリ・ネッビオーロ・ディ・
カレーマ。1960年に
カレーマのワイン文化
を後世に残すことを目
的に設立された組合
で組合員は全員が他
の農業などの仕事と
兹業になっている。
(社長もワインメーカー
も兹業)カレーマの畑は全ての畑を合わせても12ha のみで、そのほと
んどがこの組合によって醸造されている。1960年に設立、1965年に
は現在の場所に移動し、熟成からボトリング、販売までをこのカンティー
ナで行うようになる。1960年から1983年までの期間は驚くことに各
家庭で収穫し、発酵させていて、マロラクティックが終わった時点でカン
ティーナに持ち込み樽熟成を行っていたと言う。『その当時は日本に輸
出するなんて考えもしない地酒でした。現在でもほとんどの設備は変わ
っていませんが、各家庭のガレージで発酵をしていたのでは品質の向
上は望めませんから83年よりこちらのカンティーナの大きなセメントタン
クで発酵をすることにしました』カレーマは非常に冷涼でネッビオーロが
育つには限界地点と言われる。この冷涼な土地で葡萄栽培を可能に
しているのが“トゥピン“と言われる畑の作り方。ネッビオーロの畑では恐
らく他には無いであろう石垣で組まれた段々畑で古い区画は支柱も岩
盤を切り取った石製。この石垣と石柱が日中に温められ、アルプスから
商品記号
造り手
69K06 Nebbiolo di Carema
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
ワイン
Carema Classico
の冷たい風で一気に冷え込む夜間に熱を放射することで葡萄が死滅
せずにすむのだと言う。仕立てはペルゴラ。身長よりも高い仕立で他の
どの産地のネッビオーロとも全く違う光景。急勾配の南向き斜面に葡萄
樹が2~4列程度植わった段々畑が張り付いているように見える。勿
論、機械は入れないし、牛などを使った耕作も丌可能なので、剪定か
ら収穫まで全ての作業は手作業。収獲時は30kg の収獲用のカゴを
背負って登り降りすることとなる。『効率が良いとは言えません。しかし、
この南向き斜面でこの石垣と石柱があり、この仕立てでないとここでは
葡萄は育たない。そしてカレーマの繊細な酒質は他のどの偉大なネッ
ビオーロの産地でも表現しえない訳ですから、我々はこのカレーマとい
う特殊なワインを残していきたいと考えています』人口減に加え、その
効率の悪さから荒廃してしまう段々畑が後を絶たず、後継者問題に直
面しているカレーマ。味わいはネッビオーロを愛する人にはたまらない
魅力に溢れている。薄い色調、軽やかで芳香に富むネッビオーロなが
ら、岩盤の上に位
置するカレーマはア
ルプス由来の石灰
からミネラルを吸収
して硬水のような独
特のミネラルの硬さ
を持っている。鉱物
的な引き締まった
味わいながら若いう
ちから親しみを持て
る味わい。熟成によ
って妖艶な甘味が
出てくるとカレーマ
の本来の姿。ガッテ
ィナーラほど硬質な
酸 で は な く 、ゲ ン メ
ほど甘い果実では
ない。ロエロほど華
やかでなく、ボーカ
ほど強くはない。一
度体験したら止めら
れない旨味が、この
薄い色調の中に十二分に隠されている。近年こういったネッビオーロは
姿を消している。早くにDOCに指定された意味はあるはず。後世に残
したいネッビオーロの1つではないだろうか。
州
Piemonte
カレーマ・クラシコ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
〇
100% Nebbiolo 高地で育ったネッビオーロは近年のランゲの凝縮度や高いアルコール度数とは無縁。各生産農家は専業ではなく、収量の制限もほとんどしていないと言う。昔ながらの透明感溢れる地酒的なネッビオーロ
がここには僅かに残っていた。セメントタンクで発酵(一部ステンレス)大樽で熟成。
69H18 Nebbiolo di Carema
プロデュットリ・ネッビオーロ・ディ・カレーマ
Carema Riserva
カレーマ・リゼルヴァ
Piemonte
2006
赤
750ml
3,400
〇
100% Nebbiolo 強さではなく上品さこそがネッビオーロの魅力なんだと気付かされるワイン。2009年までは木樽熟成30ヶ月後瓶内熟成12ヶ月以上が義務付けられているが2010年からは36ヶ月の木樽熟成のみとなっ
た。収獲前に葡萄をチェックしよい区画の葡萄をリゼルヴァに使用する。(樽熟成期間中にもう一度チェックしベースにまわすこともあるし、その逆もある)非常に大きなセメントタンクでゆっくりと発酵させることで要素の多いワ
インに仕上がる。
TOP
Azienda. Agricola
Le Piane
Boca, Piemonte, Italia
| 32
レ・ピアーネ
絶滅寸前の D.O.C ボーカの復活を目指す
バローロやバル
バレスコに代表
されるネッビオ
ーロは間違いな
くイタリアを代表
する葡萄であり、
ワインとしての
味わいも誇るべ
きものである。
しかし近年、昔
ながらの個性を
味わう機会は
激減している。
レ・ピアーネの
オーナー、クリ
ストフ・キュンズ
リ氏は元々ワイ
ンの輸入業者
であったが、薄
れていく『ピエモ
ンテの個性』、
『ネッビオーロの
個性』に危機感を感じ、絶滅寸前であった DOC ボーカの再建に乗り出
した。(一時期は造り手が7人まで減尐) はじまりは、知人に紹介され
て何度も訪問を重ねていたアントニオ・チェッリというボーカ随一の造り
手が病気でワイン造りを断念したこと。アントニオ・チェッリのワインはど
んなバローロにも引けを取らないと言われていた。アントニオ氏の畑、醸
造所を引き継ぎアントニオ氏の造り、畑仕事を忠実に再現していく。特
殊なマジョリーナ仕立もそのまま残した。(2~3本の樹を棚 作りにし、
人が輪になって手をつないでいるような様子に枝を仕立てる)セラーを
掃除した位で何も変えていないと言う。ボーカはピエモンテの最北部に
位置し、標高は500m を越える。北限に位置しながら、南風の影響と、
山に囲まれ盆地状に切り出されたような格好の特殊な地形により、オリ
ーブの木や椰子の木が育つような温暖な気候になっている。また、ア
商品記号
造り手
69K26 Le Piane
レ・ピアーネ
ルプスからの乾いた風が湿気
を払いのけ病害も尐ないのだ
そうだ。昼夜の温度差が際立
って激しく、これがワインにスト
ラクチャーを不える。しかし、そ
の激しい寒暖差のため、雹害
が深刻なのも事実。(50年、5
1年にワインを全く生産できな
いほどの雹害があり、すでに衰
退し始めていたボーカのワイン
は終わったと言われている)
レ・ピアーネの畑は現在では国
立自然公園に囲まれて、有機
栽培が実践され続けている。
土壌は洪積層が主で、白くも
ろい石灰岩と砂質が混ざる。
一度口に含めばはっきりと感じ
られるボーカのテロワール。ラ
ンゲが世界に適応した味わい
に目を向ける中、本来のピエ
モンテの素朴ながら深い味わ
いを感じさせてくれる貴重なワ
インと言えるだろう。キュンズリ
氏は言う。『無名な DOC ボー
カを販売することは困難の連続だった。だが、誇るべきボーカの個性、
本来の姿を消してはいけない』1995年に受け継いで以来、ネッビオー
ロを中心にヴェスポリーナ、ボナルダ、クロアティーナ、ウヴァラーラを栽
培。(最高樹齢は100年を越す)現在では Le Piane , Montalbano ,
Mottosergo , Traversagna , Valvecchi の5つの畑を所有。 畑では
有機栽培が徹底され醸造は天然酵母のみで醗酵、数年前までは栗
材による大樽を使うなど伝統的醸造法に固執している。(現在は栗材
が入手困難とのことで一時休止、オーク大樽を使用)
ワイン
Colline Novaresi "La Maggiorina"
コッリーネ・ノヴァレージ・ラ・マジョリーナ
州
新入港
Piemonte
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,600
在庫
○
Nebbiolo30%以上 Vespolina , Croatinaで30%以下 Bonarda40%以下。ノヴァーラ周辺の5つの畑からブレンドされる。ステンレスタンクで天然酵母のみで醗酵。熟成は大樽で行う。カジュアルラインだがコッリーネ・ノヴァレージの法定
収量以上に厳しく制限。中程度の凝縮度にスパイシーな香、ボナルダらしいフルーツ感が加わる。若いうちから飲めるが、尐し落ち着かせると更に深みを見せてくれる。最も近づきやすいかわいらしいワイン。
69K27 Le Piane
Boca
69305 Le Piane
Boca
69306 Le Piane
Boca
レ・ピアーネ
レ・ピアーネ
レ・ピアーネ
ボーカ
新入港
Piemonte
2005
赤
750ml
6,000
Piemonte
2004
赤
750ml
5,500
Piemonte
2002
赤
750ml
5,500
ボーカ
ボーカ
〇
〇
〇
Nebbiolo60-100% , Vespolina , Bonardaで40%以下。標高350~550mの比較的樹齢の古い樹が中心。ステンレスタンクで品種ごとに畑由来の酵母で醗酵。上部開放桶で25日間のマセラシオン。醗酵はゆっくりと時間をかけ
て行われる。ネッビオーロはスロヴェニアンオークの大樽で熟成。他品種は古小樽で熟成。最北の産地らしいはっきりとした酸とランゲには無い細かいミネラル感はボーカならでは。熟成によって丸みが出てきた時、本当のボーカが顔を
出す。
TOP
Azienda Agricola
Matteo Correggia
| 33
Roero , Piemonte , Italia
マッテオ・コレッジア
芳香に富むロエロらしい味わいは更に純度を増している
タナロ川を挟んでランゲと向かい合うロエロ地区。30年前まではランゲ
地区の造り手に葡萄を供給するのがロエロの役目であった。ロエロを変
革したのがマッテオ氏。赤ワインでランゲにも負けないワインを造ること
を目標に畑選定、栽培、醸造まで全てを変えていくこととなる。大きく
品質重視に転換したきっかけはロベルト・ヴォエルッツィオ、エリオ・ア
ルターレと共に行ったブルゴーニュ視察であった。ブルゴーニュワイン
が“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”を併せ持っていることに驚
いたのと同時にロエロの可能性に自信を深めたという。マッテオ・コレッ
ジアの名声はすぐに広まった。最初に注目されたのはバルベーラ・ダル
バ・マルン。密植と収量制限(各段階で収量制限は行われるが驚くべ
きことに収獲時に葡萄の下2/3を捨て、より要素の詰まった上部1/3の
みをワインにする)による高い凝縮度を持ちながらも軽さを感じさせるも
のだった。マッテオ亡き今でも婦人オルネッラを中心に厳しい収量制
限をはじめ、当初のワイン造りを継承している。『マルンは特別な畑です。
小さな丘の最上部に位置していて南東から南西まで広がっている。収
獲は縦に3つに分けて最も日照量の多い南西から南東に向かって熟
度を計りながら収獲する。強い凝縮度を誇るが南東部の高い酸度の
葡萄がワインに緊張感を不えてくれる』(オルネッラ)そして、フラッグシ
ップワインであるロエロ・ロッケ・ダンピセ。10年以上にわたって各評価
誌で最高評価を得ている今やロエロの代名詞となっているワインだが、
この畑は特殊。国立自然公園内に位置する畑で自然に囲まれている。
商品記号
造り手
69J80 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
表土はロエロ特有の砂質が60%以上で貝殻が多く転がっている。しか
し、地中5m 下には黄土層が存在し、その下には岩盤が通っている。
石灰とマグネシウムが豊富な軽い砂質の下に粘土と岩盤が通っている
ことで他のロエロにはない骨格を手に入れている。まさにマッテオがブ
ルゴーニュで感じた“軽さ、エレガンス”と“複雑味、フィネス”の同居が
このワインには感じられる。バローロでは表現し得ない軽やかさがロッ
ケ・ダンピセに風格を不えている。更にイタリアでも大人気なのがロエロ・
アルネイス。あくまでも地酒の範囲であるべきとの考え方を保っており、
ステンレスタンクで極めてシンプルに仕上げている(価格もずっと変わっ
ていない)。『アルネイスは私達にとっては日
常酒。チャーミングで大好きな葡萄だけど偉
大な葡萄ではない。砂質土壌で香豊かに育
ったアルネイスはその果実の香を損なわな
いようにすることを大切に考えている』(オル
ネッラ)しかし、彼等のアルネイスは可能性
を秘めている。来日時に開けた10年以上熟
成したアルネイスはまるでピュリニーモンラッ
シェのように成長を遂げていた。素晴しいワインだった。ランゲの重い土
壌とは180度違う60%以上が砂質というロエロから生まれる彼等のワ
イン。華やかで軽く、和出汁のように奥ゆかしく旨味を持っているベース
のロエロも非常に完成度が高い。
ワイン
州
Roero Rosso
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
◎
Piemonte
2006
赤
750ml
6,800
Piemonte
2004
赤
750ml
7,000
〇
△
ロエロ・ロッソ
100%Nebbiolo 砂地のネッビオーロは芳醇な香が若いうちから楽しめる。タンニン、酸がこなれている為に食事との相性も非常に良い。
69F33 Matteo Correggia
Roero Roche d'Ampsej Riserva
69122 Matteo Correggia
Roero Roche d'Ampsej
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
ロエロ・ロッケ・ダンピセ・リゼルヴァ
新入港
ロエロ・ロッケ・ダンピセ
100%Nebbiolo ロエロを代表する銘酒。畑はロエロの平野部を抜けた丘陵地帯の入り口に位置する畑で、やはり表土は60%以上が砂質。地表こと砂が多いのですが5mも掘れば黄土層、その下には更に強い粘土、その
下には岩盤が通っていて表土こそ違えどランゲにも負けないしっかりとした土壌構成になっている。
69H65 Matteo Correggia
Barbera d'alba
69503 Matteo Correggia
Barbera d'alba "Marun"
69H68 Matteo Correggia
Barbera d'alba "Marun"
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
マッテオ・コレッジア
Piemonte
2009
赤
750ml
2,800
Piemonte
2006
赤
750ml
4,600
Piemonte
2007
赤
750ml
4,600
バルベーラ・ダルバ
バルベーラ・ダルバ・マルン
新入港
バルベーラ・ダルバ・マルン
◎
△
〇
3haの完全に南向きで風通しが良い特別な畑で5,000本/haの密植。バルベーラで偉大なワインを造るには完璧な熟度が必要で3回に分けて収穫するという。更に収穫時には未熟な葡萄房の下1/3を切り落としてしまう
という拘りよう。ステンレスタンクで発酵を開始するが発酵中にバリックに移し変える。(樽が馴染む)70%が新樽、30%が2~3年樽にて熟成。
69K35 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Rosso "Le Marne Girigie"
ランゲ・ロッソ・レ・マルヌ・グリジェ
新入港
Piemonte
2003
赤
750ml
5,800
△
Cabernet Sauvignon 25%,Merlot 25 %, Petit verdot 20%,Syrah 15%, Cabernet Franc 15% 標高300mの真南を向く丘の中腹に位置する畑から年間100ケース程度生産されるワイン。外国品種のブレンドでコレッ
ジアにしては異質なワイン。10月に入ってから全て手収穫。週間程度のマセラシオン。マロラクティックから新バリック移して18ヶ月熟成。
69G27 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Roero Arneis
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
◎
Piemonte
2009
白
750ml
2,800
×
Piemonte
2007
白
750ml
4,300
〇
[2010]
赤
750ml
2,800
〇
甘
375ml
3,800
〇
ロエロ・アルネイス
非常に軽いプレスのみ。100%ステンレスタンク発酵、熟成。 酸化に弱い葡萄なので酸素との接触を最低限に抑える。
69G28 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Bianco"per Giappone"
ランゲ・ビアンコ・日本限定
2009ヴィンテージのみ生産された日本限定のランゲ・ビアンコ。ステンレスタンクで発酵、ノン・フィルターでボトリング。
69H66 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Langhe Bianco"Matteo Correggia"
ランゲ・ビアンコ・マッテオ・コレッジァ
100%Sauvignon Blanc 250ケース/年産。 ステンレス発酵。 熟成はステンレス半分とバリック半分。 酵母を若干残したまま熟成、瓶詰め。 高い密度。
69H67 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Anthos Brachetto
Piemonte
アントス・ブラケット
Brachetto 100% 300ケース/年産。2~4日程度マセラシオンを行い、皮からのエキス、色を抽出。 近年生産者が激減している貴重なブラケットの辛口ワイン。 ステンレスのみ。
69F34 Matteo Correggia
マッテオ・コレッジア
Brachetto 100%
Anthos Passito VINO DA UVA STRAMAT
アントス・パッシート・ヴィノ・ダ・ウヴァ・ストラマット
Piemonte
[2008]
TOP
Azienda Agricola
Cascina Roera
| 34
Costigliole d’Asti, Piemonte, Italia
カッシーナ・ロエラ
気候の個性 畑の個性 葡萄の個性 そしてヴィンテージの個性を感じさせる
2002年、クラウディオ・
ロッソとピエロ・ネッビオー
ロの2人によってバルベ
ーラ・ダスティの中心地
であるカスティリオーレ・
ダスティにカッシーナ・ロ
エラは設立された。設立
以前よりクラウディオもピ
エロもワイン造りを行って
いて、クラウディオ家はバルク売りが主だった60年代に、この地域で始
めてボトリングに踏み切った一家であり、早くから品質重視に転換して
いた。ピエロも葡萄栽培家に生まれ、家を継ぎ品質重視に転換させて
いた。2人はお互いの能力と畑を合わせることにより、より良い品質のワ
イン造りができると確信した。『私達は職人として、飲み手と自然環境に
最大限配慮してワ
インを造る。』(クラ
ウディオ/ピエロ)
品質の高いワイン
を造るということは
第一に、その地に
合った葡萄品種を
セレクトすることが
重要。次に、葡萄
樹と土壌を正しく
商品記号
造り手
69933 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
理解し、管理することが重要。し
かし、間違えてはいけないのが
人為的な介入はできるだけしな
いということ。『人為的な介入を
せず最小限の手助けをしてあげ
ることによって、私達の畑は土
壌と葡萄樹とが最高のバランス
になってきていて気候や病気へ
の対応も自然にできてきている。
よって、除草剤の丌使用、化学
肥料の丌使用、化学防虫剤の
丌使用は絶対なのです』(撒くの
は銅と硫黄物だけで、これも極
尐量)畑は最高の状態になりつ
つある。これによってワインは葡
萄の個性、畑の個性を厳密に
表現できるようになってきた。カンティーナに入っても考え方は一緒で
す。畑の個性を表現する為に人為的介入は厳しく制限されます。ラッ
キングもできる限り行わない。いかなるフィルターも通さない。各種添
加物も使わない(SO2は瓶詰前に極尐量使用)と大きなリスクと隣り合
わせながら信念を貫き通している。実際に2006年は雹と天候丌良に
よる未熟果による影響で生産量は半分以下に落ち込んだと言う。畑は
7ha。65%バルベーラ、18%シャルドネ、10%ネッビオーロ、7%ア
ルネイス、コルテーゼ、フレイザ。
ワイン
州
Barbera d'Asti "La Roera"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・ラ・ロエラ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,700
在庫
◎
バルベーラ100%。色々な畑から集めたキュヴェで、比較的若い樹齢のものや、収量もクリュモノにくらべればやや高めのブドウから造られる。Haあたりの収量は70~80キンタルでDOCの規定よりは低く保ちながら低価格を
実現。醗酵も熟成もセメントタンクで行うので(温度が急激に上がるのを防いでくれるから)バルベーラ種の特徴であるフレッシュさ(な酸)を保てる。
69B05 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Barbera d'Asti Superiore "San Martino"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・マルティーノ
2005
赤
750ml
3,300
〇
真南を向いた特徴的な畑。粘土質、砂岩質、石灰質などさまざまなバリエーションを持つ細かな土の表層、均一でない複雑な土壌からなる畑を形成した。2,3メートル向こうはもう違う土壌、10数メートル向こうはまた違う
土壌というような場所まである。特にこの粘土質の土壌はブドウに高い糖度、際立った酸、そして強い色素(アントシアニン)をもたらし、それがワインに反映され力強く、粗野な(柔らかさに欠けるともいえる)特徴となる。かな
り急な斜面を持つ丘にある1.5haの小さな畑で、ピエモンテ人は“本当のバルベーラ”が生まれる土地と呼ぶ。
69932 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Barbera d'Asti Superiore "Cardin"
Piemonte
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・カルディン
2005
赤
750ml
3,800
〇
西向きの複数の畑のバルベーラを合わせたキュヴェ。ラ・ロエラとは反対方向を向く畑から造られる。サン・マルティーノや他の畑に比較すると非常に柔らかい土質でボディのしっかりした、しかしバランスの良いワインを生み
出す。この畑はフレイザFreisaやネッビオーロNebbiolo種にも適していてタンニンの多い品種でもやわらかく上質なタンニンに仕上げることができる。
69165 Cascina Roera
Barbera d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
69G24 Cascina Roera
Barbera d'Asti Superiore "Cardin Selezione"
カッシーナ・ロエラ
カッシーナ・ロエラ
Piemonte
2003
赤
750ml
4,500
Piemonte
2004
赤
750ml
4,500
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
バルベーラ・ダスティ・スペリオーレ・サン・カルディン・セレッツィオーネ
△
〇
カルディンに使われる良い畑のなかでも特に樹齢の高い樹からのみ収穫される非常に収量の低いブドウをしようする。都合熟成も通常より長く寝かせる必要がある(ワインの構成要素がより複雑なためと思われる)。
69C46 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Monferrato Rosso "Vigna Piva"
Piemonte
2006
赤
750ml
4,300
△
Piemonte
[2010]
白
750ml
2,300
〇
Piemonte
2010
白
750ml
2,800
〇
Piemonte
2007
白
750ml
3,800
〇
モンフェッラート・ロッソ”ヴィーニャ・ピヴァ”
ロエラが造る唯一のネッビオーロ。バローロと比べても遜色ない伸びのある余韻。濃厚な果実。僅か1haの小さな畑から生まれる。
69J15 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
Ciapin Vino Bianco da Tavola
チャピン・ヴィノ・ビアンコ・ダ・ターヴォラ
Chardonnay: 60%, Arneis: 30%, Cortese: 10% 非常に可愛らしいワイン。 甘味を感じさせる香とアルネイスの引き締まった味わいは好相性。
69K85 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
"Le Aie" Chardonnay
新入港
レ・アイエ・シャルドネ
ノーマルキュヴェだけに若いうちから華やかで開いた味わい。イタリアらしい果実感と適度な酸とミネラル。心地よいワイン。
69765 Cascina Roera
カッシーナ・ロエラ
"Le Aie" Chardonnay Selezione
レ・アイエ・シャルドネ・セレッツィオーネ
ロエラが造る最上級キュヴェ。ピエモンテのシャルドネでこんなにもしっかりとした輪郭を持つワインがあっただろうか。
TOP
Azienda. Agricola
Antoniolo
| 35
Gattinara, Piemonte, Italia
アントニオロ
火山岩土壌から生まれるネッビオーロの個性
ピエモンテ北部、アルプ
スに 程近い 位置 にガッ
ティナーラの丘はある。
緯度はアオスタと同じで、
ランゲと比べて年間を通
して冷涼で非常に厳しい
自然環境にある。この地
域ではネッビオーロをス
パンナと呼び、スパンナ
の最高峰と称されるのが
DOCG ガッティナーラである。アントニオロは1948年にマリオ・アントニ
オロによって設立された。畑はガッティナーラの丘の南面に12ha を所
有し、この地域を代表する単一畑を3つ所有している。(レ・カステッレ:
1.5ha、オッソ・サン・グラート:5.5ha、サン・フランチェスコ:3.5ha を
所有)現在ではロザンナと彼女の娘ロレッラ、息子のアルベルトと共に
品質の向上に努めている。
『1900年代ガッティナーラ
はワインの王と称されていた。
しかし今ではそれはバローロ
に取って代わられ、畑は荒
廃し、全盛期の1/100まで
激減してしまった。反対にラ
ンゲは森が開墾され葡萄畑
が100倍になっている。
商品記号
造り手
69730 Antoniolo
アントニオロ
元々葡萄にとって素晴しい環境であったのは
ガッティナーラなんだ』/アルベルト。昔は全て
葡萄畑であったガッティナーラの丘は今では
ほとんどが森。ところどころに葡萄畑が散らば
っていて森と一体化している。『お陰でここで
は森から色々な種類の種子が飛んできて自
生したり、虫も動物も豊富に存在する。畑は
自然の一部になっている。自然がワインを造
るんだ』そして特筆すべきは、その土壌。ラン
ゲの粘土質とは違いアルプスに由来する火山岩土壌が主であり斑岩
(マグマが冷え固まったもの)が豊富。この土壌はアルカリ性に傾きや
すく、ミネラルの吸収を促進させるという。(粘土石灰は酸性)ゲンメま
で降りると海に由来する土壌に変化するので火山岩土壌のネッビオー
ロはガッティナーラとボーカにしか存在しないということになる。醸造に
関しては14~16日の長めのマセラシオンを行い、セメントタンクで醗
酵(コステ・デラ・セシアのみステンレスタンク)。以前レ・カステッレでは
一部バリックを使用して熟成させていたが、2008年を最後に全て大
樽に変更されていくという。『最も優れた畑を所有していると自負してい
る。オッソ・サン・グラートとサン・フランチェスコは斑岩の含有量が非常
に高く、痩せている。ワインはしっかりとした骨格を備え高い酸度によっ
て長熟向き。レ・カステッレは粘土の比率が高く、地中深くに岩盤が通
っているのでミネラル豊富なワインを産む』生産量は年間4000ケース
程度。品質を落としたくないので増やさないのだという。現在では全世
界割当制で販売開始と共に完売してしまう。
ワイン
Erbaluce di Caluso Bianco
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Piemonte
2008
白
750ml
2,600
〇
Piemonte
2008
赤
750ml
2,600
〇
エルヴァルーチェ・ディ・カルソ・ビアンコ
Erbaluce di Caluso100% この地域のみで栽培されている品種。エルヴァルーチェの中では非常にドライな仕上りになっていて好印象。
69F48 Antoniolo
アントニオロ
Coste della Sesia Nebbiolo
コステ・デッラ・セシア・ネッビオーロ
Nebbiolo 100% 50年を超える樹齢。ステンレスタンクで醗酵、熟成。2ヘクタールから800ケースを生産していて年々レベルが上がってきている。土壌は火山岩土壌に砂質が混ざりこんでいる。ランゲより軽やかで早めに熟成が
進んでいくが2年から5年の熟成によってネッビオーロのタンニンが甘味に変わりリッチな余韻を演出する。
69F45 Antoniolo
アントニオロ
Gattinara
Piemonte
ガッティナーラ
2005
赤
750ml
4,800
〇
平均樹齢45年、11ヘクタールの畑。氷河期に遡る石灰分の多い地層が表面近くまで出ている。15日程度のマセラシオン。熟成は中規模の古樽で24-30ヶ月。古樹ならではの凝縮感と複雑味を感じさせる。特に2004年は
ガッティナーラ史上でも歴史に残る年と言われ、最盛期のアントニオロを感じさせてくれる仕上り。バローロ以上にしっかりとした骨格と北ピエモンテらしい細かいミネラルと伸びのある酸に控えめな果実の甘味は絶妙。
69992 Antoniolo
アントニオロ
Gattinara "Le Castelle"
Piemonte
ガッティナーラ・レ・カステッレ
2004
赤
750ml
6,800
〇
南向き斜面に位置する40年樹畑。特にミネラルに富む土壌を有しながら厚い果実味も備える。熟成はバリックで24ヶ月。果実味が強くバリックにも負けないボリューム感は若いうちから楽しめる。タンニンの質が優しく細かいのが特
徴。
69994 Antoniolo
Gattinara "S.Francesco"
69F46 Antoniolo
Gattinara "S.Francesco"
アントニオロ
アントニオロ
Piemonte
2004
赤
750ml
6,900
Piemonte
2005
赤
750ml
6,500
△
〇
7,500
〇
ガッティナーラ・サンフランチェスコ
ガッティナーラ・サンフランチェスコ
南西向きの畑で日照量は最も多い。セメントタンクでの醗酵後、12ヶ月トノー、18ヶ月大樽で熟成。ネッビオーロらしい繊細できめの細かい味わい。アントニオロのクリュの中で最もバランスに優れたワイン。
69F47 Antoniolo
アントニオロ
Gattinara "Osso S. Grato"
ガッティナーラ・オッソ・サン・グラート
Piemonte
2006
赤
750ml
最も古い樹が残っている畑。50-60年樹。5.5ヘクタール。ステンレスタンクで醗酵、若干酸素と触れさせながら醗酵。大樽で30ヶ月熟成。最もネッビオーロらしい長熟タイプ。若いうちはそのタンニンと強めの酸に圧倒されるが、時間と
共にネッビオーロらしい華やかな香と湿ったキノコを思わせる香が出てくる。
TOP
Azienda.Agricola
Ioppa
| 36
Romagnano Sesia , Piemonte , Italia
イオッパ
“ゲンメ”の個性を表現できる唯一の造り手
ブルゴーニュを極めたらネッビオー
ロを飲むべきだと言ったのはシャン
シス・ロビンソン。彼女がそう言うの
はブルゴーニュと同様にピエモンテ
の各地で生み出されるネッビオーロ
がテロワールをしっかりと表現してい
て土地のアイデンティティを感じられ
るワインを産むからなのだろう。土地
の個性を葡萄が吸い上げ、ワインに
その土地にしかない個性を不える。テロワールの表現が可能な葡萄品
種はそんなにも多く存在しない。ネッビオーロがイタリアを代表する高貴
品種と言われる理由はそこにある。近年、温暖化によってランゲ地方
のネッビオーロはアルコール度数が高まっている。そんな中、より食事
と寄り添うネッビオーロとして注目されているのが北ピエモンテのスパン
ナ(ネッビオー
ロ)。この地域の
ネッビオーロは
ランゲほど強固
な骨格ではなく、
毎日でも楽しめ
る親しみやすさ
がある。火山岩
土壌の硬くミネ
ラリーなネッビ
オーロの代表格ガッティナーラと川を挟んで向かい合うゲンメはボーカ、
コッリーネ・ノヴァレージの南、シッツァーノの北に位置する人口僅か3,
000人程度の非常に小さな産地(ワインよりもゴルゴンゾーラチーズで
有名)。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土
質が主体の堆積土壌となっていてワインはおおらかで若いうちから楽し
める柔らかいタンニンが特徴。その芳香の高いレベルを最大の個性と
する砂地のロエロとは違い、黄土からくる濃厚な果実感も持ち合わせて
いる。生産量はバローロの1/100程度で、そのほとんどが地元で消貹さ
れてしまう。ゲンメの造り手は数十軒しか存在しない。日本市場でも見
かけるカンタルーポ社が最大手で地元の名士。そんなゲンメにも近年、
商品記号
造り手
69J62 Ioppa
イオッパ
ワイン
Ghemme
若い造り手が台
頭してきた。イオ
ッパは現在若い
2人の兄弟によ
って営まれてい
るが歴史的には
古く、現存する
記録では1852
年 か ら 続 いて い
る。1920年、現
オーナーの祖父
に当たるジャコモ
が新たにカンティーナ造り上げ品質重視のカンティーナに変貌を遂げ
た。彼等のコンセプトはゲンメの個性の追求。『ゲンメは他のどのネッビ
オーロとも違う。しかしランゲの造り手のような高い意識を持って造って
いる造り手は多くない。収量が多すぎる。我々は勇気を持って収量を
抑える。夏の間のグリーンハーベストと収穫前の摘果によって各要素の
凝縮した葡萄を収穫す
ることが大切』と語り、全
ての葡萄は手作業でケ
アされる(収穫もて作業)。
畑ではボルドー液などの
最低限のもの以外は薬
剤を使用しない。ゲンメ
の個性を守っていく為に
土壌環境を守ることは大
切。そして何よりも飲み
手にとっても有害なもの
は使用すべきでないと考
えている。また、彼等は
ウーヴァ・ラーラやヴェス
ポリーナといった地元品種にも力を入れていて無骨な印象の野生種を
しっかり収量を制限することで個性的で魅力あるワインに仕上げている。
州
ヴィンテージ 色
Piemonte
ゲンメ
2004
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
◎
標高は300m程度の畑で、そのほとんどが南西を向く。ガッティナーラとは全く違う海底が隆起してできた土壌で粘土質が主体の小石の混ざった堆積土壌。仕立はグイヨ。樹齢は20年から30年。例年10月初旪に収穫。
ステンレスタンクで22-25℃以下に温度を保ち12-15日醗酵。その後オーク樽にて約36カ月熟成。(1年バリック、2年間大樽)最低1年瓶熟成。
69J63 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Vespolina
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ヴェスポリーナ
赤
750ml
3,400
○
2008
赤
750ml
2,600
◎
2009
赤
750ml
2,400
○
2006
ここまでレベルの高いヴェスポリーナを他に知らない。単一品種では複雑味を表現できないとされた品種だがネッビオーロにも負けない存在感、滑らかな口当たり。
69J64 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Nebbiolo
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ネッビオーロ
普段飲みのネッビオーロに求められる控えめなタンニンと爽やかな酸味が高次元でバランスする。決して凄いワインではないが食事と共にあるべきワイン。
69J65 Ioppa
イオッパ
Colline Novaresi Uva Rara
Piemonte
コッリーネ・ノヴァレジ・ウヴァラーラ
この地方では普通に飲まれている地品種。ステンレスタンクで26-27℃以下に温度を保ち3-7日醗酵。ステンレスタンク熟成(7-8カ月)、その後瓶熟成。
TOP
Azienda. Vitivinicola
La Stoppa
| 37
Rivergaro , Emilia Romagna , Italia
ラ・ストッパ
最初の飲み頃を迎えるまで熟成“大人のワイン”
『どういうワインを造るかなん
ておかしい。土地の個性を最
大限に反映させた結果、出
来上がったワインがラ・ストッ
パのワインになるはず。そして、
それこそがラ・ストッパの個性
ということ』ガンベロ・ロッソにて
最も優れた栽培家に選出さ
れたエレナはいつでも理知的
で信念の強さを感じさせる。広大な所有地は52ヘクタールにもおよび、
その内葡萄畑は30ヘクタール。1973年に購入した畑で、現在では全
ての区画で有機栽培が徹底されている。敶地内には小川も流れ、飛
び地になっている各畑はそれぞれ異なるミクロクリマを持っていて、そ
れらをブレンドすることで全体のバランスが取れるのだと言う。1982年
からは一切の除草剤の使用を中止した。畑は木製の杭が打たれ雑草
が生い茂る。丘の上から向こう側に見える何処かの造り手の畑は除草
剤で枯れ果てた草の赤と畝の間の緑がシマ模様になっていて気味が
悪い。ラ・ストッパの畑はルーコラ、豆類、タンポポが一面に咲き一面
黄色と緑。葡萄樹は活き活きとして活力がみなぎっているのを感じさせ
る。ところどころに存在する急斜面の畑の下部では土が流され葡萄樹
ごとさらわれる事があったが、1978年以降は無耕起が採用され雑草
の根が土を固定してくれるようになったのだと言う。本当に自然で緩や
かな空気が漂うカンティーナ。ラ・ストッパというカンティーナ自体は現
在エレナが暮らす城とともに100年以上前から存在していて、主にフラ
ンス品種を栽培していた。パンタレオーネ家が購入してから高品質ワイ
ン造りを始め、エレナは2代目になる。そして、このカンティーナを支え
るもう1人の重要な人物が栽培・醸造の責任者を務めるジューリオ・ア
商品記号
造り手
ルマーニ氏。30年来このカンティーナで栽培・醸造に従事し、エレナと
共にラ・ストッパの品質を高めてきた。穏やかな口調ながらしっかりとし
た信念を口にする。福岡正信の考え方に賛同しながらも、一方でビオ
ディナミにも異議を唱える。ラ・ビアンカーラのアンジョリーノ・マウレ氏と
もある意味で同調しながらも一部では激しくぶつかる。『アンジョリーノは
粘土質の畑は絶対耕すべきだというが、僕等はそう思わない。だって、
空気の粒子というのは土の粒子よりも格段に細かくて人間がわざわざ
ひっくり返さなくても地底深くまで浸透する。粘土質が完全に固まってし
まうことはないんだ』口ぶりは穏やかだが熱い。ワインは全体が丸くまと
まり、決して突出するところがなく、物足りないくらいに馴染んでいる。完
璧なバランス。何も悪いところがない。しかも、飲み頃に限りなく近い状
態で出荷される。(納得い
くまで瓶熟さ せて から出
荷する為地下貯蔵庫はも
の凄いボトルの数)全てに
おいてレベルが高い。醸
造に関しては至ってシン
プル。完熟を待って区画
ごとに収穫。セメントか縦
型のステンレスタンクにて
醗酵。天然酵母のみ。特別な温度管理もしない。発酵に関しては木製
の発酵桶に興味があるそうで尐しずつ購入しているそう。『私達はグラ
ヴネルではない。ステンレスタンクは全部捨てるというようなドラスティッ
クな変革は好まない。だってまだ使えるのよ。それが地球にとって良い
ことなの?自分達がやれることを最大限やっていく。それこそが本当の
自然であるっていうことなのじゃないかしら』
ワイン
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
赤微
2008 発泡 750ml
2,400
ラ・ストッパ
コッリ・ピアチェンティーニ・グットゥルニオ・フリッツァンテ
Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。この地方独特の文化である微発泡に仕上がっている。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感
覚としか言いようがない。
69A46 La Stoppa
Colli Piacentini Gutturnio "Frizzante" DOC
E.Romagna
69H61 La Stoppa
Colli Piacentini Rosso
E.Romagna
ラ・ストッパ
コッリ・ピアチェンティーニ・ロッソ
◎
2009
赤
750ml
2,500
◎
Barbera 60% Bonarda 40% 自然酵母によって発酵。味わいはバルベーラ種の強い果実と深み、伸びのある酸とボナルダ由来の優しさが融合。完璧なバランス感覚としか言いようがない。こちらは、よりラ・ストッパらし
いしみじみとした旨味を感じさせる。スティルワイン。
69A49 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Rosso Barbera IGT
E.Romagna
2005
赤
750ml
3,800
〇
E.Romagna
2003
赤
750ml
4,500
〇
エミリア・ロッソ・バルベーラ
100% Barbera 何かが突出することなくこの地区のバルベーラらしい親しみやすさを残しながらもワンランク上のしっとりとした味わいを実現。
69A48 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Rosso "Macchiona" IGT
エミリア・ロッソ・マッキオーナ
Barbera 50% Bonarda 50% このワインこそがラ・ストッパらしさを最も表現しているのではないだろうか。自然酵母のみで発酵。スロヴェニア産の大樽で12ヶ月間熟成。瓶詰め後も地下セラーにて十分熟成させてからリ
リースされる。しっかりとした骨格と濃厚な果実感を持っていながらも全体が馴染んでいる。奥に厳格さというべきか、このワインの品格みたいなものが隠れているように思う。重さを感じさせない伸びやかで優美な酸と爽や
かな甘味がバランス。
69A51 La Stoppa
Colli Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon DOC
69A50 La Stoppa
Colli Piacentini "Stoppa" Cabernet Sauvignon DOC
ラ・ストッパ
ラ・ストッパ
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
コッリ・ピアチェンティーニ・ストッパ・カベルネ・ソーヴィニヨン
E.Romagna
2003
赤
750ml
5,300
E.Romagna
1999
赤
750ml
5,600
〇
△
Cabernet Sauvignon, Merlot この地区では昔から植えられていたカベルネ ソーヴィニョン及びメルローが主体。彼らにとっては地葡萄である。自然酵母のみで発酵。30日間程度のマセラシオン。バリックで14ヶ月熟成。
満足いくまで瓶熟させてからリリース。
69A45 La Stoppa
ラ・ストッパ
Emilia Bianco "Ageno"IGT
E.Romagna
エミリア・ビアンコ・アジェーノ
2006
白
750ml
4,500
〇
Malvasia 60%, Ortrugo e Trebbiano 40% 天然酵母のみで醗酵、11ヶ月のマセレーション後はステンレスと木樽を併用して1年間熟成。ノンフィルター、極尐量の亜硫酸を添加するのみでボトリング。黄金色の色調は
濃厚な旨味が詰まっているかのよう。紅茶、ベルガモット、ライチ、アンズ・・・複雑で濃密な香は口中を長く支配する。
69H62 La Stoppa
ラ・ストッパ
Vigna del Volta Passito
E.Romagna
ヴィーニャ・デル・ヴォルタ・パッシート
95% Malvasia 5% Moscato 完璧に熟した葡萄を樹から切り離し、室内ではなく畑に置き、自然風で乾燥させることで自然なパッシートを造り上げる。
2007
甘
500ml
5,600
△
TOP
Azienda. Vitivinicola
Denavolo
| 38
Travo , Emilia Romagna , Italia
デナーヴォロ
醸造家としての挑戦『悪魔のワイン』
エミリア・ロマーニャを代表する造り手、ラ・ストッパにて長く栽培・醸造
を手掛けオーナー、エレナと共にその品質の向上に努めてきたジュー
リオ・アルマーニ氏。彼がラ・ストッパの名声をここまで高めたと言っても
過言ではないだろう。エミリア・ロマーニャの地品種を使った伝統的なワ
イン造りで知られるラ・ストッパだけにラ・ストッパでの仕事は赤ワインが
中心になる。しかも、ある程度の生産本数をキープしながらラ・ストッパ
の伝統とスタイルを継承していかなければいけない。ジューリオ氏曰く
『ラ・ストッパは大人の味わいを持った完成されたワインであるべき。し
かし醸造家としては、よりアグレッシヴな挑戦がしたくなるものだ。ラ・スト
ッパでは、すべきでないことを自分のワインでやっているんだよ。ラ・スト
ッパとは全く違う想いで造られたワインなんだ』ジューリオ氏は元々農学
の専門家で、ラ・ストッパでも主に畑の管理を仕事としていた。しかし、
毎年繰り返される醸造の現場でワイン醸造を体感、学び、自然と醸造
まで手掛けるようになったのだそう。今では30年もの経験を活かし、自
然なワイン造りのコンサルタントとして数軒のカンティーナの醸造を手掛
けている。彼を慕う人は多い。ラ・ストッパを間借りして醸造・熟成してい
るピノ・ネロの造り手アルベルト・アングイソッラもその1人。親子のように
も見えるが真剣に楽しそうにワイン造りについて語っていた。フランスに
おいては自然なワインに特化したコンサルタントが数人存在するがが、
イタリアでは稀な存在だ。ラ・ストッパのオーナー、エレナは『ジューリオ
と私はワイン造りの哲学においては完璧といってよいほどシンクロしてい
る。彼の意見は私の意見だし、彼が求めているワインの理想像は私の
追い求めているものと全く同じ。人生の哲学は違うけれど・・・』と大絶賛
し、畑の管理から醸造、熟成まで全てをジューリオ氏に任せている。勿
論重要な決定は2人で話し合って決定するそうだが、基本的には各地、
各国のフェアや表に出て行くのはエレナの仕事で毎日のカンティーナ
での仕事の全権はジューリオ氏にあるのだ。しかし、ジューリオ氏はラ・
ストッパではできないことがあるのだと言う。ある程度の生産本数をキー
プしながらラ・ストッパの伝統とスタイルを毎年守っていく。8名の従業
員を抱え、オーナーであ
るエレナの下で働いてい
れば、全権を任されてい
るとは言え、極限まで“攻
めた”ワイン造りはできな
いのだと言いたいのだろう。
ある程度の本数を造る訳
だから“多くの人に受け入
れられる美味しさ”がなく
てはいけないし、極端に人を選ぶ個性的なワインでもいけない。発酵中
にステンレスタンク全てがお酢になってしまうようなことがあってもいけ
ない。ステンレスタンク1本のワイン全てを捨ててしまう“リスク”はとれる
商品記号
造り手
69H63 Denavolo
デナーヴォロ
ワイン
Dinavolino
はずもない。ラ・ストッパでやる以上、
失敗は許されないのだ。その点、
自らのワイナリーでは“リスク”をとれ
るのだという。ワイン造りにおいて、
どこまで“攻めて”、どこまで“リスク”
をとるのか。それがラ・ストッパでの
仕事とデナーヴォロでの仕事と大き
く違うのだと。30年もの間ラ・ストッ
パで自然なワイン造りを追求してき
たジューリオ氏が、自らの思想を更
に昇華させ、あえて“リスク”をとり、
ぎりぎりのところまで“攻めた”ワイン
造り。温厚でゆったりとした雰囲気
のジューリオからは想像もつかない、
ある意味破天荒で異端児的なワイ
ンに驚くはず。半年もの間、果皮、種子ごとステンレスタンクの中で漬け
込んでいる。この種の造りとしては珍しくステンレスタンクで発酵させて
いる為、嫌気的な環境に置かれ還元に陥りがち、しかしこれがワインに
厳しさを不えるのだという。更に果皮とワインが触れ合っている最上部
は若干酢酸的なニュアンスを帯びるので取り除かれることが多いがデ
ナーヴォロでは、これもワインに混ぜこんでいる。ここにもラ・ストッパとの
大きな違いがうかがい知れる。品種はマルヴァジーア、オルトゥルゴ、マ
ルサンヌ。畑はラ・ストッパから車で1
5分程度登ったデナーヴォロという小
さな町に位置する。非常に暑く乾燥
した地域だが、標高500m という環
境にあっては昼夜の寒暖差が10度
以上開く。その差がワインにフレッシ
ュさを、畑の強い石灰質土壌が強烈
なミネラル感を不えている。有機栽
培、ビオディナミ、自然栽培などの呼
び方にこだわらず、畑に極力負担を
かけない最小限の栽培を心がけて
おり、特に、葡萄樹を含めた畑の生
態系本来のバランスを崩さないことに気を使っている。そのため、下草
をはやしたままで耕すことはせず、栄養分が足りなさそうに見えても簡
単に施肥はしない。樹齢が高くなれば自然と実をつけなくなるので無理
な剪定や摘果も必要なく、収穫の時期さえ的確なら凝縮した葡萄を得
ることができると考えている。畑ではボルドー液以外の一切の農薬、除
草剤、防カビ剤などを用いず、徹底した自然農法を実践。醸造時にも
酸化防止剤をはじめいかなる添加物も用いずに作られる。
州
E.Romagna
ディナヴォリーノ
ヴィンテージ 色
2010
サイズ
参考上代
在庫
白
750ml
2,800
〇
白
750ml
5,500
〇
ディナーヴォロのセカンドワイン。畑の下部は土壌が水分を多く含む為、葡萄も水分を多く含んでしまう。そこで下部の水分の多い葡萄のみで造ったのがこのワイン。
69A52 Denavolo
デナーヴォロ
Dinavolo
ディナーヴォロ
E.Romagna
2007
マルヴァジーア、オルトゥルゴ、マルサンヌ。葡萄の皮に含まれるタンニンや香味成分をあますところなく引き出す長いマセレーションをともなう発酵は、ワインに複雑味をあたえるだけでなく、そこで抽出された複数の要素が
安定剤の役割を果たし、長い熟成を可能にする。半永久的にポジティヴな熟成を遂げてゆくワイン。発酵・熟成ともにステンレスタンクを用いるのは、フレッシュな果実味をより長く保存するため。さらに、あえて好気的な樽を
使用せず、わずかながら還元状態におくことでワインに若干の神経質さ、ナーヴァスさを不え、果実味を引き立たせることができると考えているため。
TOP
Azienda. Agricola
Ca de Noci
| 39
Reggio Emilia , Emilia Romagna , Italia
カ・デ・ノーチ
レッジャーノの葡萄、気候、土壌、伝統
ヴィットリオ氏によって60年代に植えられた畑をアルベルトとジョヴァン
ニの二人が守り続けてきた。1993年から有機栽培を実践。100%自
社畑で100%有機栽培によって得られた地元品種のみを使用しワイ
ンを醸している。アペニン山脈の麓、レッジャーノに広がる約10ヘクタ
ールの土地に、この地方において最も高貴な存在だと考えている“胡
桃”を栽培している。胡桃の木は、ギリシャ神話においては、女性崇拝
のシンボルであり、地獄の創造と同時に輪廻再生を象徴するものとして
登場するのだそう。彼等は胡桃
の樹を高貴な存在と考えており、
ノチーノ(胡桃のリキュール)の
製造は重要な仕事となっている。
葡萄はクロストロ渓谷に沿って横
たわる石と泥混じりの丘陵地帯
に約5ヘクタールの畑を所有し
ていて、レッジャーノ地方で最も
古い品種、スペルゴラやマル
ボ・ジェンティーレ、ランブルス
コ・ディ・モンテリッコ、ズガヴェッ
タなどの他に、現在も研究中の
絶滅しかけている地品種を栽培
している。この丘の土壌の貧しさ
が低収量の果実をもたらし、葡
萄の個性やポテンシャルを最大
限に引き出している。『私達のボ
トルはそれぞれに唯一の味わい
をもっており、毎年、決して繰り
返されることのない固有の表情を見せてくれる。これこそがワインの楽
しさであり、深さではないだろうか』有機栽培は、カ・デ・ノーチで実践さ
れる唯一の農法。植物に不えられるのは植物質であれ動物質であれ
有機的な物質のみ。(昔から使用されている銅と硫黄は極小量使用)
『自然をケアしていくということは、小さな菌類から赤ゲラ、何世紀も前
からある巨木まで、すべての動植物の均衡を崩さないような技術が重
商品記号
造り手
69J58 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
ワイン
Sottobosco
要と考えている』彼等
はワインというものを
造る為に必要最低限
の手助けをどのタイミ
ングで行うべきかだけ
に集中するのだと言う。
この地方では当たり前
に行われている灌漑
も行われない。施肥も
一切行われない。そ
して除草もしない。し
かし、畑は昆虫が有
効的に色々な草木の
受粉を行い、害虫の
駆除も自然の中で行
わ れ てい る。 土 壌 は
活性化し、健全な状
態を保っていると言う。
彼等のワインはその
全てで発酵からボトリ
ングまで酸化防止剤
を添加していないにも関わらず安定している(醸造過程で生成される
SO2は分析表に現れるがその数値は12mg 程度と極端に尐ない)。
発酵は全て自然酵母で行い、温度管理は行わない。瓶内2次発酵時
に加える酵母に関しても収穫した葡萄に付着している天然酵母を培養
して使用する。更に、通常では2次発酵時に蔗糖を加えて発酵を促す
のだが、彼等は収穫時に得たモストを低温で保管しておき、そのモスト
の糖分で2次発酵を開始させる。100%葡萄で造られワインなのだ。
最終的に残糖分をほとんど感じないほどに発酵しつくしたワインはラン
ブルスコとは全く違うドライで塩っぽささえ感じさせるものに仕上がる。
色々なタイプの食事に合わせることが可能なワインだ。全てのワインは
フィルターをかけないでボトリング。
州
E.Romagna
ソットボスコ
ヴィンテージ 色
2009
微赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
〇
ランブルスコ・モンテリッコ30%、ランブルスコ・グラッパロッサ30%、スガベッタ20%、マルボ・ジェンティーレ20% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発
酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。
69J59 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Querciole
E.Romagna
クエルチョーレ
2009
微白
750ml
3,000
〇
スペルゴラ100% 自然酵母で発酵。翌年5月頃に保存しておいたモストと自然酵母を培養した酵母を加えて瓶内2次発酵。フィルターも一切かけない。発酵からボトリングまで一切SO2の添加もしない。澱と共にボトリン
グされているので若干の還元状態に陥りがちだが近年は発酵を完全に行うことでクリアしている。味わいはドライで後口に塩っぽさを感じさせる。
69J60 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Nottediluna
E.Romagna
ノッテ・ディ・ルナ
2009
白
750ml
3,600
〇
ミュスカ40%、マルヴァジア40%、スペルゴラ20% 0.7haの小さな区画で樹齢は30年以上となっている。自然酵母で発酵。発酵期間中は果皮を漬け込んでおく。マロラクティック発酵後も酵母の死骸と共に熟成を続
け、時折混ぜこむように棒でかき混ぜる。ワインは旨みを手に入れる。
69J61 Ca de Noci
カ・デ・ノーチ
Riserva dei Fratelli
リゼルヴァ・ディ・フラテッリ
E.Romagna
2007
泡
750ml
5,800
△
スペルゴラ100% 0.5haの小さな区画で樹齢は45年以上と、この地域では非常に高い。1次発酵も2次発酵も自然酵母のみで発酵。2次発酵時は蔗糖の代わりにモストを加えて発酵を促す。36ヶ月間酵母と共に熟
成させ1月のっ寒い時期に屋外にさらして自然の力を利用してデゴルジュマン。リキュールも一切添加しないドサージュ・ゼロ。勿論、SO2も添加しない。
TOP
Azienda. Agricola
Il Paradiso di Manfredi
| 40
Montalcino , Toscana , Italia
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
本物のブルネロ・ディ・モンタルチーノの偉大な個性を感じさせる
イタリアを代表するワインの1つと言っても良いブルネロ・ディ・モンタル
チーノは現在130を超える生産者が年間400万本を越えるワインを生
産している。海外資本も多く参入していて、世界的な注目も高まってき
た。モンタルチーノの街から北東に抜けた Via Canalicchio 沿いにイ
ル・パラディソ・ディ・マンフレディはある。元々ブルネロの中心地は北東
斜面であり、イル・パラディソ・ディ・マンフレディはこの北東斜面に僅か
2.5ha の畑を持っていて、家族5人で年産750ケース、本数にして9,
000本と言う極尐量生産を続けている現在では珍しいワイン農家。現
在の当主で元数学教師のフローリオ氏は言う。『ブルネロの本来の姿
は北側斜面にあり、その個性は南側と全く違うものです』このカンティー
ナは1950年頃、先代がイル・パラディソと呼ばれる畑を購入し、196
7年に Baricci 等数軒の造り手と共にモンタルチーノ協会を設立したこ
とに始まっている。以来、畑は薬剤などを一切排除した自然農法が実
践され、醸造に関しても伝統に則り、流行にぶれることなく本来のブル
ネロを造り続けてき
た。義父 から 引き
継いだフローリオ氏
も義父の意思を引
き継ぎ、自然農法
を実践している。
畑には色々なハー
ブが自生し、害虫
対策にはその害虫
の天敵である益虫を畑に放つことで対応する。除草剤も防虫剤も使わ
れていない。葡萄樹を支える支柱さえも木製。本当に信じられない位
自然と共存している葡萄がここにはある。樹齢は平均28年で地下セラ
ーの壁から根が出てくるくらいに(深さ20m)地中深くまで根を伸ばして
いる。これによって2003年のような酷暑にも耐える丈夫な葡萄が育つ
と言う。栽培に関しても、醸造に関しても自然に任せた彼等のワインは
モンタルチーノの景色のように丸く、おおらかで優しい印象。その奥に
繊細ながら深みを感じさせてくれる。これこそがサンジョヴェーゼ・グロッ
商品記号
69D27
造り手
ワイン
Il Paradiso di Manfredi
Rosso di Montalcino
イル・パラディソ・ディ・マンフレディ
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
Paradiso di Manfredi
69979 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Rosso di Montalcino
ソの本来の姿な
のかもしれない。
『私達のワインは
毎 年 違っ た個 性
を持っています。
何故ならその年
の気温変化、葡
萄の育成、発酵
に至るまでの自然
を表現することが
ワイン造りだからです』収穫は区画ごとに完熟を待って行う。モスト計な
どで熟度を見るのではなく、フローリオ氏が葡萄を食べて収穫時期を決
定していて2007年に関しては列ごとに収穫をしたと言う。醗酵は伝統
的に20~50hl のセメントタンクで収穫した区画ごとに行う。時折、セメ
ントタンクに手をあて温度が上がりすぎた時だけ、ルモンタージュを行う。
熟成は5hl~32hl の大樽のみ。大きさはばらばらで10年以上使用し
ている古樽が中心。ある程度、ワインが安定してきたら全てをアッサン
ブラージュして、更に熟成を続ける。瓶詰め直前に極尐量の SO2 を添
加するが、醗酵から熟成に至るまでは一切無添加。ワインはブルネロ・
ディ・モンタル
チーノ1種類
のみだが最良
年には一部が
リゼルヴァにま
わされる。また、
昔からの顧客
向けにブル ネ
ロを早くボトリン
グしてロッソ・
ディ・モンタルチーノとして出荷している。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Toscana
2008
赤
750ml
6,500
Toscana
2007
赤
750ml
6,500
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
在庫
△
△
ブルネロしか生産していない造り手ですが、イタリア国内の昔からの顧客向けに極尐量だけロッソ・ディ・モンタルチーノとして早めにボトリングしています。今回は日本向けに360本のみ分けて頂きました。ブルネロとの差は
熟成期間だけというお得なキュヴェ。
Paradiso di Manfredi
69G25 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino
Toscana
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
2004
赤
750ml
10,500
〇
2001年と同じような気候条件であった。ワイン自体も個性も同様で、特にタンニンの雰囲気がよく似通っている。他のヴィンテージのタンニンが早い段階から均衡がとれ、やわらかい表情を見せ始めるのと比較して、より厳
格な表情を持っている。素晴しい出来栄えであり、久し振りにリゼルヴァも造ることを決意。かなり長く熟成できることは間違いない。
Paradiso di Manfredi
69187 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino
Toscana
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ
2003
赤
750ml
10,500
△
明らかに突出したヴィンテージと言える。酷暑に見舞われた年だけに凝縮した果実と豊富なタンニンは特徴的で長期熟成の可能性を感じさせる。しかし、一方で暑さを感じさせない仕上り。涼しささえ感じさせる。北斜面の
2003年は隠れたビッグヴィンテージではないでしょうか。
Paradiso di Manfredi
69190 Ilイル・パラディソ・ディ・マンフレディ
Brunello di Montalcino Riserva
ブルネッロ・ディ・モンタルチーノ・リゼルヴァ
Toscana
2000
赤
750ml
14,500
△
『2000年はとにかく素晴らしかった。葡萄の成長、発酵の進み具合、何をとっても素晴らしかった。』協会の発表では4ッ星であったが、あまりの完璧さに例外だがリゼルヴァを造った。真に偉大なワインが持つ気品を持って
いる。1200本のみだが、手に入るならば必ず試してほしい。
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Azienda. Agricola
Ciacci Piccolomini d’Aragona
| 41
Montalcino , Toscana , Italia
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
粘土質土壌を反映させた個性派ブルネロ・ディ・モンタルチーノの最高峰
ビッグネー
ムが揃うブ
ルネロ・デ
ィ・モンタ
ルチーノD
OCGの中
でその独
特の味わ
いと比類
なき完成
度で存在感を示すのがチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナ。シエナの南
10km 程田舎道を進んでいくとモンタルチーノの丘がぽっかりと現れる。
世界的に有名な産地のわりには飾り気のない素朴な街並みで130を
越える生産者がひしめきあう周辺のなだらかな丘陵部分は見渡す限り
葡萄とオリーヴが占領している。更に南に進んだモンタルチーノの南端
カステルヌォー
ヴォにチャッチ・
ピッコロミーニ・
ダラゴナは位置
する。ガレストロ
土壌が広がる
モンタルチーノ
において、ここ
は尐し特異な
土壌になってい
て白いガレスト
ロに赤い粘土
質が混ざりこみ、鉄分、マグネシウムの比率が周りの土壌と比べて格段
商品記号
69J05
造り手
に高くなっている。この特殊な土壌がチャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナ
のスタイルを独特のものにしていることは明らか。標高は240~360m
程度。オルチァ川の影響もあり日中は陽光が強く、夜間は冷え込みが
強い理想的微気候となっている。チャッチ・ピッコロミーニ・ダラゴナの
歴史は古く、起源は17世紀に遡る。1985年にはジュゼッペ・ビアンキ
ーニ(現オーナー一族)に引き継がれ、一気に品質志向を強めていく
こととなる。セラーは改築され最新鋭の設備が整い、醸造責任者には
ロベルト・チプレッソを起用した。この改革後数年で最高の評価を得て、
一気に人気ワイナリーの仲間入りを果たした。現在ではジュゼッペから
息子パオロと娘ルチアに引き継がれ、醸造責任者もパオロ・ヴァッカジ
ーニとなって、更に安定感を増している。畑では有機栽培が実践され
防虫剤、防カビ剤は勿論、除草剤も使用しない。(一部ボルドー液、銅、
硫黄化合物は使用する)収量も
厳しく制限され法定基準の3/4ま
で抑えられている。フラッグシップ
であるブルネロ・ディ・モンタルチ
ーノ・ピアンロッソはモンタルチー
ノの南西端に位置する単一畑ピ
アンロッソ(11.6ha)100%で
オルチァ川に南向きに面してい
る。粘土と石灰が混ざりあった泥
灰土壌で標高は360m。熟成は
スロヴェニア産の大樽で36ヶ月間行われる。また2003年より新たな
試みとしてIGTトスカーナ・ロッソが発売された。アテオの畑の若木を中
心にサンジョヴェーゼ、カベルネ、メルローをアッサンブラージュ。若木
ゆえに若いうちから開き、楽しめるが、流石に素晴らしい完熟度。チャッ
チ・ピッコロミーニらしさを感じさせる。
ワイン
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Rosso di Montalcino
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ロッソ・ディ・モンタルチーノ
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
2009
赤
750ml
4,000
◎
Toscana
2004
赤
750ml
6,800
Toscana
2006
赤
750ml
6,800
◎
◎
Toscana
2004
赤
750ml
8,000
〇
Toscana
このカンティーナのロッソ・ディ・モンタルチーノはブルネロとは全く違う魅力を持っている。しなやかで丸く適度な果実感が特徴。リリース後半年程度で開いてくる。
69796
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
69K11
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ
新入港
この価格でこの品質のブルネロは滅多に出会えない。濃密なワインでありながら単調にならず、旨味、酸味のバランスに優れている。
69797
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino "Pianrosso"
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
モンタルチーノを代表する畑ピアンロッソ。痩せた粘土質土壌から骨格のしっかりしたワインを産む。毎年最高の評価を得ているが2004年は突出した品質を誇る。
69C22
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Brunello di Montalcino "Pianrosso" Riserva
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ブルネッロ・ディ・モンテルチーノ・ピアンロッソ
69G97
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Sant'Antimo Rosso "Ateo"
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
サンタンティモ・ロッソ・アテオ
Toscana
2004
赤
750ml
12,000
Toscana
2008
赤
750ml
3,200
△
〇
Toscana
2008
赤
750ml
2,000
◎
Toscana
N.V
蒸留
500ml
6,800
Toscana
2008
蒸留
700ml
16,000
△
△
サンジョヴェーゼ50%以上、CS+Me サンタンティモロッソDOC
69G96
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Rosso Toscana
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
ロッソ・トスカーナ
IGTトスカーナ 2003年初ヴィンテージ サンジョヴェーゼ、カベルネ・ソーヴィニヨン、メルロー アテオの畑の若木を主に使用する非常にコストパフォーマンスに優れたワイン。
69G98
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Grappa di Brunello
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
グラッパ・ディ・ブルネロ
69G99
Ciacci Piccolomini d'Aragona
Grappa di Brunello"Pianrosso" Riserva
チャッチ・ピッコロミニ・ダラゴナ
グラッパ・ディ・ブルネロ・ピアンロッソ・リゼルヴァ
TOP
Azienda. Agricola
Montesecondo
| 42
Chianti Classico , Toscana , Italia
モンテセコンド
進化するアルベレッロ仕立のキャンティ・クラシコ
1716年にキャンティの
地区の境界が設定され
て以来、キャンティは8つ
のサブゾーンに分割され
た。モンテセコンドはフィレ
ンツェから程近いキャン
ティ・クラシコ・ゾーンの最
北端サン・カッシャーノ・
イン・ヴァル・ディ・ペサに
位置している。周囲を森
に囲まれた自然に溢れる11ha の畑では2001年から有機栽培を実
践、2004年からはビオディナミを採用していて、土壌は石灰質が強く、
ところどころに砂利が混ざる。炭酸カルシウムやマンガンが豊富でサン
ジョヴェーゼにとって理想的土壌。樹齢は平均30年で古い畑はヘクタ
ールあたり3,300本植樹。植え替えた畑は6,000本/ha の密植。針
金に支えられている現在の仕立に“自然”を感じられず、仕立は徍々に
支柱を必要としないアルベレッロ(株造り)に変更しされている。これはト
スカーナでは初めての試みかもしれない。ビオディナミへの転向のきっ
かけはシュタイナー学校。『畑の真中に自宅があり、子供達と生活して
いる。子供達の健康を考えていた時期にニコラ・ジョリーのセミナーに
参加し、ビオディナミを尐し
づつ取り入れてきた』ビオデ
ィナミへの転換は多くの困
難を伴う。実際、2008年
はベト病にかかり多くの葡萄
が焼け死んでしまったという。
しかし、確実に葡萄樹は耐
性を強めていて葡萄自体も
強くなってきているし、シル
ヴィオも自然への対処が適切にできるようになってきたそう。醸造に関
しても色々なことを試している。2005年頃からは“完熟と美しい酸の確
保”の両立ができるようになってきて収穫時期が若干早くなってきた。
商品記号
造り手
ワイン
69B86 Montesecondo
Rosso Toscano
69J47 Montesecondo
Rosso Toscano
モンテセコンド
モンテセコンド
更には果実だけでなく種子、茎も熟してくれるので1
5%程度は茎ごと発酵槽に放り込んで発酵させるよ
うになったのだと言う。『一時期は完熟を追い過ぎて
いたし、マセラシオンも長すぎたのかもしれない』一
気にエレガントなスタイルに変貌してきたように思う。
キャンティ以外で試しているのがアンフォラによる発
酵・熟成。2010ヴィンテージのロッソ・デル・ロスポ
はアンフォラで発酵させたものとステンレスタンクで
発酵させたものの2種類を造っている。『カベルネで
ワインを造るならインターナショナルなものでなく、こ
の土地のアイデンティティを表したものにしたかった。
木との相性は悪くは無いが香を何も不えずに嫌気
的な環境にないアンフォラを試してみたかった』ワイ
ンは洗練されていてボトリング前であるのにも関らず、
既に完成されたようなワインになっていた。酸化防
止剤に関しては『畑での自然なアプローチという点ではもっと努力をして
いきたいが、ワイン造りという点では“クリーンさ”というものはとても大切
だと考える。よって SO2 完全無添加よりも完璧な状態で消貹者に届け
られることの方が大切だと思う。勿論、添
加する量は必要最低限であることは当然
だけどね』彼のアナライズを見ると亜硫酸
の数値は恐ろしく尐ない。シルヴィオは畑
でも醸造でもありとあらゆることを試してい
る。自根の野生の葡萄を植樹し、サンジョ
ヴェーゼを刺木した際は30%がフィロキ
セラにやられたそう。マセラシオンの期間
も毎年変わっていく。来年からはトノーか
ら大樽での発酵に変わる予定。毎年劇
的に進化していくシルヴィオのキャンティ・
クラシコだが、よりエレガントで透明感のあ
るワインに向かっているようだ。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Toscana
2008
赤
750ml
2,300
Toscana
2009
赤
750ml
2,300
ロッソ・トスカーノ
ロッソ・トスカーノ
在庫
△
◎
Sangiovese 80 %, Canaiolo 20 % 畑はキャンティ・クラシコに位置。中身はキャンティ・クラシコだが、手軽な価格を実現する為あえてデクラッセして販売している。
69D31 Montesecondo
Chianti Classico
69J48 Montesecondo
Chianti Classico≪1500ml≫
モンテセコンド
モンテセコンド
Toscana
2007
赤
750ml
3,200
Toscana
2008
赤
1500ml
7,200
Toscana
2008
赤
750ml
3,200
新入港
Toscana
2010
赤
750ml
3,600
新入港
Toscana
2010
赤
1500ml
8,800
キャンティ・クラシコ
キャンティ・クラシコ・マグナム
◎
△
Sangiovese 80 %, Canaiolo 15 %, Colorino 5 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。トノーで熟成。
69D32 Montesecondo
Rosso del Rospo
69K70 Montesecondo
Rosso del Rospo
69K71 Montesecondo
Rosso del Rospo"Amphora"≪1500ml≫
モンテセコンド
モンテセコンド
モンテセコンド
ロッソ・デル・ロスポ
ロッソ・デル・ロスポ
ロッソ・デル・ロスポ・アンフォラ・マグナム
〇
〇
〇
Cabernet Sauvignon 100 % 手作業で収穫し、厳しく選果後、自然酵母で醗酵。マセラシオンは1ヶ月以上。一部バリック熟成。カベルネらしい凝縮感を持ちながら完璧に熟したなめらかな質感。青臭さは一切無い。一方、
過熟したニュアンスもなく健全な葡萄を感じさせる。
69195 Montesecondo
モンテセコンド
Passito del Rospo
パッシート・デル・ロスポ
Toscana
2003
甘
500ml
5,200
〇
Malvasia , Trebbiano 遅摘みによるデザートワイン。収穫時期は11月後半から12月に入ることもある。 ステンレス醗酵、熟成は木樽にて。 糖分も酸も足していない葡萄本来の甘味と酸味のバランス。濃密なアカシアを思わせ
る甘味の後から爽やかな柑橘系の酸が引き締める。
TOP
Azienda Agricola
Azienda Agricola
Livernano
Casalvento
| 43
Radda in Chianti , Toscana , Italia
リヴェルナーノ
カサルヴェント
キャンティ・クラシコ最高峰のコストパフォーマンス
トスカーナの中心部ラッダ・イ
ン・キャンティの街から尐し離
れた高台にカンティーナはある。
キャンティ地区は日本でもおな
じみの造り手が多く、イタリアを
代表する生産地と言って間違
いないだろう。そのキャンティ地
区でラッダ・イン・キャンティは
特に標高の高い地区。日照量
は多いが気温は相対的に低く、
なだらかなトスカーナにおいて
若干強い傾斜になっている。
標高は約650m。よって最も繊
細でエレガントなワインを産むと
言われる。キャンティ本来の伸
びやかな酸、ジュヴレ・シャンベルタンのような梅や鉄のニュアンス、そ
してトスカーナの豊富な太陽を感じさせるふくよかさ。独特な姿勢を貫
くリヴェルナーノは90年以降続いていたカンティーナの改築を完成させ
た。(リヴェルナーノとカサルヴェントは同じ醸造所)グラヴィティシステム、
完全温度管理のセラーなどの導入によって更に完成度を上げている。
醸造責任者、及び栽培管理者は両ブランドともステファノ・キオッチョリ
氏。(彼と初めて契約したのがリヴェルナーノ)ステファノ氏は畑を完璧
に知り尽くしているよう。『僕にとっての良いワインとは土地の個性を表
現できているワインのこと』と言う通り、週に1度は畑を回り葡萄を完熟
に導くことに全精力を傾ける。『完熟した葡萄を最適のタイミングで収穫
できれば、ここの土地は必ず最高の結果、ワインを生み出してくれる。
そういうポテンシャルを持っている』畑には葡萄を完熟させる為の1つ
の試みとして手のひら大の石が撒かれている。これによって適度な温
度が保たれるという。93年にワイン造りを開始して以来、各評価誌で
商品記号
造り手
ワイン
69951 Livernano
Chianti Classico "Livernano"
69H25 Livernano
Chianti Classico "Livernano"
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
高い評価を得続けていることで既に証明さ
れていて、トップ・キュヴェのリヴェルナーノは
97年以降3年連続の3ビッケーレを始め、
ヴェロネッリ、エスプレッソ他でも最高評価を
受けている。プロ・サングエはサンジョヴェー
ゼ100%のワインの中で毎年最高の評価を
得ている。1つの完成型だと思われる。そし
て特筆すべきはベースとなるキャンティの品
質の高さである。年産1,000ケースという
決して尐なくない生産量にも拘らず、透明感
のある完成度の高いものとなっている。また、別ブランドのカサルヴェン
トは更に日照条件の良い畑を買い増し、同じ理念に基づき醸造してい
るヤヌスはカベルネ・ソーヴィニヨン100%。圧倒的な凝縮感と豊富な
タンニン分。熟成によってその個性を発揮するだろう大きなワインにな
っ て い る 。キ ャ
ンティにもこの
優れたカベル
ネをブレンドし、
より力強く印象
深いスタイルを
造り上げている。
リヴェルナーノと
は全く違う個性
を感じて欲しい。
生産量が尐なく、
イタリア国内ではリストランテ・エノテカ・ピンキオーリが買い占めていた
経緯もあって、ほとんど手に入ることのないワインであった。※ヤヌス
2005:ワインスペクテイターにて92ポイント獲得。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2006
赤
750ml
2,800
Toscana
2007
赤
750ml
2,800
△
◎
2007
赤
750ml
6,800
△
キャンティ・クラシコ
キャンティ・クラシコ
80% Sangiovese 20% Merlot しなやかで上品でありながら中程度の凝縮度と骨格が素晴らしいバランスをとっている。オールマイティーに使えるワイン。
69K66 Livernano
リヴェルナーノ
Puro Sangue
プーロ・サングエ
2月入港予定
Toscana
400ケース/年産 100%Sangiovese サンジョヴェーゼの1つの完成形。7,000本の密殖。カベルネ等に比べて繊細で気難しい品種と言われるだけに栽培にも醸造にも最も気を使うワイン。収量もヘクタールあたり30hl程度にまで
おさえる。雑味を出さない為にピシャージュは一切行わないでルモンタージュのみ。リヴェルナーノに比べてより細身で繊細。伸びのある酸味は嫌味がなく綺麗。
69060 Livernano
Livernano
69K67 Livernano
Livernano
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
Toscana
2003
赤
750ml
6,800
Toscana
2007
赤
750ml
6,800
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
2月入港予定
△
△
700ケース/年産 Merlot , Cabernet S , Cabernet F , Sangiovese 9月末に完熟を待ってメルローを収穫。10月以降順次他の葡萄を手摘み。ヘクタールあたり30hl程度にまで収量を制限した贅沢な造り。葡萄を完熟させるこ
とに執着しているだけに非常に濃厚なエキス。皮からのタンニン分も豊富。余韻も長く太いもの。
69C48 Livernano
L'Anima
69K65 Livernano
L'Anima
リヴェルナーノ
リヴェルナーノ
Toscana
2005
白
750ml
5,500
Toscana
2010
白
750ml
3,800
ラニマ
ラニマ
2月入港予定
〇
〇
Chardonnay(55%) Sauvignon blanc(40%), Gewurtztraminer(5%) 品種ごとに発酵させている。(Sauvignon:ステンレスタンク, 7ヶ月間シュール・リー. Chardonnay , Traminer:225Lバリック発酵)熟成は樽は使用せずス
テンレスタンクで落ちつかせてから瓶に移し最低6ヶ月間。
69C49 Casalvento
カサルヴェント
Chianti Classico "Casalvento"
Toscana
キャンティ・クラシコ・カサルヴェント
2007
赤
750ml
2,700
◎
2006
赤
750ml
6,800
〇
80% Sangiovese 20% Cabernet Sauvignon リヴェルナーノのカベルネの状態が素晴らしかった為、これを活かすべく力強いキャンティを造り出した。
69H24 Casalvento
カサルヴェント
Janus
ヤヌス
Toscana
100%Cabernet Sauvignon リヴェルナーノとは違いどっしりとした果実味を持つ。 圧倒的な凝縮度。若いうちは硬く冷たい印象。極尐量のみ生産。近年評価が上がっていて、今後が楽しみなワイン。
TOP
Podere
Le Cinciole
| 44
Panzano in Chianti , Toscana , Italia
レ・チンチョレ
最もエレガントでしなやかなキャンティ・クラシコ
『キャンティ地区で最も健康的な畑の1つ』と言われるレ・チンチョレの
畑。キャンティ・クラシコの中心部に位置し、シエナからもフィレンツェか
らも30km の距離にあるパンツァーノ。キャンティの山と呼ばれる緩や
かな丘に囲まれたクラシコ・エリアの中心で標高は450m から470m と
高め。ガレストロと
言われる土壌が中
心のキャンティ・ク
ラシコにおいて粘土
比率が高く(保水
性に優れる)、砂、
石灰のバランスに
優れていることで近
年注目の産地とな
っている。10年以
上に渡って土壌を元気にする努力を続けてきたと言う畑は1畝ごとに
年一回だけ下草が刈り込まれる以外は基本的には何もしない。1年間
下草は生えっぱなしにされ、下草と共に大麦などの豆類が植えられて
いる。下草や大麦は1m 程度根を伸ばし、土壌にミクロの穴をあけ、土
壌に酸素を供給してくれるし、ミミズなど色々な虫も生息するようになる。
また、下草自体が緑肥となったり、豆類は土壌に窒素を不え、葡萄樹
の成長を促してくれるのだそう。『畑は随分と元気になって有機肥料す
らほとんど必要としないく
らいになった』畑は青々
とした下草で満たされ歩
けばぐっと沈み込むほど
の柔らかな土。土壌が
疲れてしまった場合のみ、
ウムスと呼ばれる自家製
の培養土を畑に撒くとい
う。(市販のものは信用
できないと培養土も自家製。剪定した枝や葉に馬糞などを極尐量加え
て2年以上かけてゆっくりと発酵、熟成させたものを使用)ほぼ全ての
畑は南西を向き、上部にはサンジョヴェーゼが植えられ、日没時に一
番先に日陰になる比較的冷涼な畑にはカベルネやシラーが植えられ
商品記号
造り手
69H23 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
ている。密植の効果と痩せた土壌、剪定によってベースのキャンティで
も1つの樹から1,200g 程度の葡萄しか収穫しない(平均的には3,0
00g/樹と言われる)。更にカマライオーネに使われるカベルネは1つの
樹から500g(2房程度)の収穫と異常なまでの低収量となっている。
カマライオーネを除いて全てのワインはセメントタンクで発酵。発酵は野
生酵母のみで3~4週間かけてゆっくり行われる。野生酵母のみでゆっ
くりと発酵することは極めて重要で、このゆっくりとした発酵の初期段階
で色々な要素が抽出される。『野生酵母を使ったゆっくりとした発酵は
完な果実でないと丌可能。もし未熟な果実であれば未熟で青いタンニ
ンやえぐみが抽出されてしまう』カマライオーネは使い古しのトノーを立
てて側面を取り外し開放発酵桶として使用、ピシャージュを繰り返しな
がら発酵を行う。全てのワインはマロラクティック終了後に軽くデキャン
タージュし、粗い酵母の
死骸などを取り除き、細
かいオリとは接触させて
おく。オリは酸素を吸収
する効能があるので天
然の酸化防止の役割を
果たしながらオリ特有の
旨味をワインに不えてく
れるのだと言う。そして
彼等が最も重要視するのが『健康的な酵母』。発酵初期の段階で酸
素をある程度供給してあげることで酵母が元気に活動できるようにする
ことが重要。もし、酵母が丌健康な状態で残り続けるとバクテリアの影
響等で嫌な香が出ることがあるのだそう。『チンチョレらしい独自の個性
をワインに不える為には自然な畑環境は勿論、醸造も自然であるべき
だと考えている。そうでないとテロワールの表現にはならないからね』決
して特異で奇抜なワインではないが、キャンティにもカベルネにも、全て
のワインにチンチョレの色がきちんと表現されている。果実の濃度の奥
に隠れたミネラルの強さや酸の質の高さ。ここ数年で大きく進化を遂げ、
イタリア国内でも大注目を集めているのは10年以上の土壌改良と醸
造テクニックに頼らない毎年の経験値からくる適切な醸造スキルの高
さによるものなのだ。
ワイン
Rosato Toscana
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2010
ロゼ
750ml
2,300
〇
Toscana
2008
赤
750ml
3,000
◎
ロザート・トスカーナ
Sangiovese サラッソ(セニエ)方式によるロゼ。破砕してすぐにジュースのみを発酵させるロゼで自家消貹用として尐量造っているもの。
69F41 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Chianti Classico "Le Cinciole"
キャンティ・クラシコ・レ・チンチオーレ
98% Sangiovese, 2 % Canaiolo セメントタンク(イノックスは便利だが酸素を供給してくれないので使用しない)で野生酵母で3-4週間かけてゆっくり発酵(この期間はマセレーションと同じ効果)しオリと共に熟成。発酵の
初期段階では空気が必要なのでタンクの下から液体を全て取り出し上から戻す(デレスタージュ)ことによって空気により多く触れさせる。
69F43 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Chianti Classico Riserva "Petresco"
Toscana
キャンティ・クラシコ・リゼルヴァ・ペトレスコ
2007
赤
750ml
5,200
〇
Sangioveseのみ。 収穫前の葡萄の状態を見て最高の区画のサンジョヴェーゼを厳選する。区画は年によって異なるがほぼ毎年一番標高の高い畑が選ばれる。醸造はベースのキャンティと同じだが、熟成は2-3年使
用したバリックで12ヶ月間行う。
69F42 Le Cinciole
レ・チンチオーレ
Camalaione
カマライオーネ
Toscana
2005
赤
750ml
6,500
〇
Cabernet Sauvignon 70%, Syrah 15%,Merlot 15% トノーをたてて開放桶として発酵。櫂入れで酸素供給。容量が小さいので温度が上がらないので温度管理は必要ない。マロラクティックからはバリック(70%新樽)。
移し変える前に軽くデキャンタージュ。粗い酵母のみ沈殿させるが、細かい酵母の死骸は一緒に詰める。シュールリー状態で時々樽を揺らして攪拌。細かい酵母の死骸は酸素を吸収するので自然の酸化防止剤となる(こ
れが一番大切)し、オリの中には旨味もあるのでその為にも細かいオリはワインと接触させておく。マロ終了後にオリ引きしてバリックにつめて18ヶ月熟成。
TOP
Fattoria di
Bacchereto“Terre a Mano”
| 45
Carmignano , Toscana , Italia
バッケレート“テッレ・ア・マーノ”
手造りの大地(テッレ・ア・マーノ)と呼ばれる畑
ニコラ・ジョリーに刺激を受けビオディナミに転向する造り手は多くいるし、
ビオディナミが販促ツールのように扱われていることも多々ある。ビオデ
ィナミの誠実なイメージは昔の話のような気もするが、こういうワインと
出会ってしまうとビオディナミの力を信じたくなってしまう。カルミニャー
ノに期待するもの以上にワインとしてのスケールの大きさを感じさせてく
れる素晴らしいワインだ。カルミニャーノの街から西に3km、プラートに
あるモンタルバーノの丘にファットリア・ディ・バッケレートは位置する。ト
スカーナらしい緩やかな丘に手つかずの自然が残っている。所有面積
はなんと 150ha。内、葡萄畑はたった8ha で60ha はオリーヴ畑。そし
て90ha は森林と
いう贅沢さ。192
0年にベンチーニ
家が購入していて
現当主はロセッ
ラ・ベンチーニさん。
彼女はニコラ・ジョ
リー氏の講演やイ
タリアの自然派ワ
インのグループ
“Triple A”に参加
することで徍々に
ビオディナミに、無
理のない自然なワ
イン造りに引かれ
ていったと言う。現
在ではカルミニャ
ーノ“テッレ・ア・マ
ーノ”とサッソカル
ロという白ワイン(イ
タリア国内のみの
販売で極尐量生
産)。更にヴィンサントの3種類のワインにプラスして蜂蜜とこの地方の
特産品である干し無花果も作っている。(アグリツーリズモも経営してい
る)畑では有機栽培が実践されていて、科学肥料はほとんど使用しな
い。(農薬はボルドー液のみ最小限に使用。もちろん殺虫剤や除草剤
なども使わない。)薬剤の代わりに緑肥・豆類を植え、ある程度育った
ら浅く耕し、その枯れ草を畑に撒きっぱなしにすることによって豊かな
土壌と強く生命力に溢れる葡萄樹をつくると共に、土壌からの過剰な
商品記号
造り手
ワイン
69793 Bacchereto
Carmignano "Terre a Mano"
69A36 Bacchereto
Carmignano "Terre a Mano"
バッケレート
バッケレート
水分蒸発を防ぎ、ここ
何年かで深刻化してい
る暑さによる旱魃から
も守っている。収穫は
全て手作業。1房ごと
1果実ごとに選別、醗
酵はセメントタンクで葡
萄果実に着く自然酵
母のみでゆっくり醗酵さ
せる。(一切の培養酵
母の丌使用)醗酵時は
温度管理もしない。自
然に任せた醗酵過程
はマロラクティック醗酵
時に関しても、何も足さ
ないし、何も引かない。
勿論、醗酵時の SO2
の 添 加 も な い 。 アリ エ
産のトノー(350l)で 18 ヶ月熟成し、フィルターをかけずに瓶詰めする。
出来上がったワインはカルミニャーノとしては異例の凝縮感と大ぶりで
強烈なタンニンに支配されている。サンジョヴェーゼらしい繊細な酸も
感じられるが濃密な果実味とタンニンに隠れてしまう。しかし、抜栓から
2時間を経過すると徍々に、そのしなやかなボディと梅干のニュアンス
や黒胡椒などのスパイス香、更に動物的な香も出てきて複雑味を感じ
させてくれる。余韻も非常に長く、人を引きつける。ファットリア・アンブラ
の出し汁のようなしみじみとした主張しすぎない旨味とは正反対で力強
く、存在感の強いワインで一度飲むと忘れられない。現在の考え方に
基づいたワイン造りに転換したのは2002年から。ロセッラ・ベンチーニ
さんによると、こうした自分たちの哲学の変化が目に見えて現れたのは
葡萄の樹と従業員の健康だと言う。『葡萄樹はより強く、丈夫になって
きた。従業員は薬剤にまみれて仕事をしなくてすむようになった。これ
によって真の意味で嘘のない、身体に悪いものが何一つ入っていない
健康的なワインを消貹者に届けることができることを実感した。消貹者に
とって良いことを信じて続けていけば、いずれ自分達に何らかの形で戻
ってくるだろう』バッケレートにおけるビオディナミはスタイルや売り文句
ではなく健全で嘘のないワイン造りに欠かせない信念であり道しるべの
ようだ。
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
Toscana
2007
赤
750ml
4,600
Toscana
2006
赤
750ml
4,600
カルミニャーノ
カルミニャーノ
在庫
〇
〇
東、南-南東向き 5haが1975年、 2ha が1993年、 1haが2003年に植えたもの 品種:サンジョヴェーゼ75%、カナイオーロ・ネーロ10%、カベルネ・ソーヴィニョン15% 年間生産量:13000本 収穫:だいたい10月第1週に
サンジョヴェーゼとカナイオーロ・ネーロ、カベルネは2週目くらい 醗酵:伝統的なセメントタンクで野生酵母による醗酵、約15日間熟成:18ヶ月 アリエ産のオーク樽(350リットルのトノー)
69998 Bacchereto
バッケレート
Sassocarlo "Terre a Mano" Bianco
Toscana
サッソカルロ・テッレ・ア・マーノ・ビアンコ
2007
白
750ml
5,200
〇
1999
甘
375ml
6,500
△
10月中旪まで収穫を遅らせたトレッビアーノ80%とマルヴァージア20%のブレンド。5日間程度のマセラシオン。非常に濃厚な旨味、粘度。300本のみの入港。
69795 Bacchereto
バッケレート
Vin Santo di Carmignano
ヴィンサント・ディ・カルミニャーノ
Toscana
TOP
Fattoria
Ambra
| 46
Carmignano, Toscana, Italia
アンブラ
カルミニャーノの最も重要なカンティーナ
1975年にキャ
ンティ・モンタル
バーノから切り
離された最小
の DOCG 地区。
比較的新しい
DOCG なのだ
が、実はその歴
史は古い。17
世紀にはメディ
チ家によってト
スカーナ最高
のワイン産地と
して評価されて
いた。しかし、そ
れ以降、現在
までカルミニャ
ーノはその生産
量の尐なさと周
辺産地の派手
さにおされ衰退
の一途を辿って
きた。キャンティやブルネロのように名声が海外まで届くこともなく、現
在でも手つかずの自然が多く残っているトスカーナの田舎カルミニャー
ノ。キャンティともブルネロとも違う“カルミニャーノらしさ”というものがあ
る。ブルネロのように頑なでがっちりとした骨格を持つ訳でもなく、キャン
ティのように厚い果実味と弾ける様な酸、タンニンを持ち主張する訳で
商品記号
造り手
69C10 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
もない。どこかおしとやかでしみじみとした旨味を残してくれる。色調は
他のサンジョヴェーゼよりもおとなしく、タンニンや酸も控えめ。ナチュラ
ルなしなやかさを持ったエキスで突出したところがなく、口中でひっか
かることない。出し汁のように旨味を残すアフター。全てが控えめなが
ら、均整が取れていて、最終的な満足感は高い。このカルミニャーノら
しさを大事に守り続けているの
がファットリア・アンブラと言える。
一時期カルミニャーノでも濃く
強いワインを造る生産者が増
えたが、アンブラは頑なにカル
ミニャーノの伝統に拘り続けた。
1口目のインパクトよりも、飲み
終えた後に残る後を引く旨味
を感じさせてくれる貴重なワイ
ン。これこそがカルミニャーノらしさではないだろうか?カルミニャーノは
Giuseppe Rigoli を中心に一家で運営 されている。 畑は 18 ha。
Sangiovese 62,5%, Trebbiano toscano 13,5%, Canaiolo 7,5%,
Cabernet Sauvignon 9%, Merlot 5,5%, Syrah 2%の割合で植えら
れている。1985年よりリゼルヴァのモンタルビオロが造られ、更に199
8年リゼルヴァ・エルツァーナが発売されたことによりアンブラは世界的
に注目を集めるようになった。しかし、なんと言ってもこのカンティーナ
の素晴らしさはサンタクリスティーナ・イン・ピッリとモンテフォルティーニ
に現れているように思う。この2つの畑は良心的な価格ながら、その土
壌の性格を十分に表現している。 醸造に関してもほとんど差はなく10
日程度のマセラシオンを経てステンレスタンクで醗酵を行い、12ヶ月
の樽熟成となっている。(樽材は若干違う)
ワイン
州
Barco Reale
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2009
赤
750ml
2,000
◎
Toscana
2008
赤
750ml
2,600
Toscana
2006
赤
750ml
2,800
○
◎
バルコ・レアーレ
比較的シンプルなワイン。ガレストロ土壌が主だが粘土質の強い畑など多岐にわたる。ステンレスタンク醗酵。仏産トノーで8ヶ月熟成。
69D33 Fattoria Ambra
Carmignano "Montefortini"
69934 Fattoria Ambra
Carmignano "S.Cristina in Pilli"
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
カルミニャーノ・モンテフォルティーニ
新入港
カルミニャーノ・サンタ・クリスティーナ・イン・ピッリ
Sangiovese75% Cabernet.S10% Canaiolo10% Colorino, syrah, merlot5% 平均樹齢30年。ライムストーン比率が非常に高い4ヘクタールの畑。ワインにミネラル感が反映されて最もエレガントでカルミニャーノらしさを感じさせる。高
いコストパフォーマンス。 50%トノー、50%小樽で12ヶ月熟成。
69K36 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
Carmignano Riserva "Elzana"
カルミニャーノ・リゼルヴァ・エルツァーナ
新入港
Toscana
2007
赤
750ml
4,000
○
Sangiovese90% Cabernet sauvignon10% 1ヘクタールの畑から年産400ケースのみ生産。12ヶ月バリック熟成。カベルネをブレンドすることにより凝縮感の強いワインに仕上がっていてタンニン分も豊富。
69996 Fattoria Ambra
Carmignano Riserva "Vigne Alte"
69K37 Fattoria Ambra
Carmignano Riserva Montalbiolo
69C11 Fattoria Ambra
Trebbiano
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
ファットリア・アンブラ
カルミニャーノ・リゼルヴァ・ヴィーニャ・アルテ
カルミニャーノ・リゼルヴァ・モンタルビオーロ
新入港
Toscana
2006
赤
750ml
4,500
新入港
Toscana
2007
赤
750ml
4,000
Toscana
2009
白
750ml
1,900
〇
〇
◎
Toscana
2002
甘
375ml
5,600
〇
トレッビアーノ
33年樹。ステンレスタンク醗酵、熟成。南向き斜面に位置する畑からよく熟したトレッビアーノを収穫。バランスの取れたテーブルワイン。
69997 Fattoria Ambra
ファットリア・アンブラ
Vin Santo di Carmignano
ヴィン・サント・ディ・カルミニャーノ
Trebbiano90% San Colombano10% 収穫後3月まで陰干し。スロヴェニア産の中樽で熟成6年間。
TOP
Azienda Agricola
Santa 10
| 47
Siena, Toscana, Italia
サンタ・ディエチ
子供が遊べる安全な畑から生まれるシエナのワイン
トスカーナの中心
に位置するキャン
ティ地区。そのすぐ
南の歴史ある街シ
エナの郊外に位置
するのがサンタ10。
シエナに5軒ほどし
か残っていないカ
ンティーナのうちの
1つで1.5ha の葡
萄畑と480本のオ
リーヴの樹を含む8
ha の土地を所有していて生産量は500ケースのみという極々小さな
造り手。オーナーであるジャンニ・マッソーネは会計士として生計を立
てながらワイン造りに没頭していたのだが、キャンティ・コッリ・セネージ
の素晴らしい造り手パーチナのステファノ、ジョヴァンナ夫妻の友人であ
ることもあって高品質ワイン、そして自然なワイン造りへと傾倒していくこ
ととなった。『シエナの黄色い土、トゥーフォの畑を理解することから始
め、祖父母の時代のワイン醸造方法を研究し、実践することで、やっと
自然なやり方
で自分自身の
手でワインを
造り上げる事
ができた』(ジ
ャンニ・マッソ
ーネ)土壌は
火山噴火に由
来する凝灰岩
と砂を多く含
む特徴的な構
成でキャンテ
ィ地区には存
在しない土壌構成。元々50年以上も放置されていた葡萄畑は荒れ
放題であったが土壌自体は健全性を保っていたそう。2003年、高品
質なワインを造る為に一部を植え替え、2007年よりワイン造りを始め
る事となった。子供達と共に畑近くで生活していることもあり、農薬や殺
商品記号
造り手
69K62 Santa 10
サンタ・ディエチ
虫剤、防カビ剤などを一切使用していない。そして、無施肥の自然農
法を実践している。『畑では毎日、飼い犬と子供達が遊んでいるが、薬
品を使用していないので何の心配もない。最高の遊び場だ』畑での自
然に対するリスペクト同様、中世の小さい塔を修理した小さなセラーの
中でもシエナの自然を活かすべく、出きる限り人為的介入を排除したワ
イン造りを目指している。培養酵母は一切使用せず葡萄畑に住む自
然酵母のみでの発酵を実践。フィルターもかけない。ボトリング時の電
動ポンプまで丌使用
とし、栽培、収穫、醸
造、ボトリン グまで全
工程を人間の手によ
ってのみ行っている。
『母親から葡萄畑と中
世の小さい塔を相続
し、葡萄畑を整備し、
塔の地下の部屋を修
復していたら、そこは
そ の昔ワイ ン貯 蔵庫
であったことが判明し
た。その時このワイン
造りという私の夢の選
択は正しかったと確
信したんだ』現在、ジ
ャンニ・マッソーネ本
人は会計士とワイン
造 り の 両 立 。 奥様 は
大学の数学教師であ
ったが自宅で小さなアグリツーリズモを経営することでジャンニのワイン
造りの夢を支えている。彼のワインは既に驚くべき品質に到達している
が、まだまだ平均樹齢が低いことである種の深みに欠ける。しかし、初
期の頃のレ・ボンチエのキャンティがそうであったように、彼のワインには
中心にしっかりと上質な酸の美味しさが存在している。樹齢が高まるの
と共に、より複雑なワインへと進化するはずだ。進化するジャンニの仕
事と高まっていく樹齢によるワインの成熟が楽しみでたまらない。
ワイン
Santa Subito
サンタ・スビト
州
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Toscana
2010
赤
750ml
3,200
○
新入港
Toscana
2008
赤
750ml
4,800
○
新入港
Toscana
2007
赤
1500ml
10,000
△
新入港
若いv樹を使ったセカンドワイン。柔らかく若いうちから楽しめる。サンタ10に比べるとシリアスさに欠けるが料理との相性は素晴らしい。
69K61 Santa 10
サンタ・ディエチ
Santa 10
サンタ・ディエチ
Sangiovese 50%, Cabernet 20%, Petit verdot 20%, canaiolo, ciliegiolo, colorino, trebbiano 10%
69K60 Santa 10
サンタ・ディエチ
Santa 10 ≪1500ml≫
サンタ・ディエチ・マグナム
ファーストヴィンテージ2007。最初のヴィンテージとは思えない完璧さ。サンジョヴェーゼの力強さが中心。
TOP
Azienda. Agricola
Palazzone
| 48
Orvieto, Umbria, Italia
パラッツォーネ
5種類の品種をブレンドした伝統ワインオルヴィエート・クラシコ
イタリアの伝統
的白ワインと言
えばソアヴェ、ガ
ヴ ィ 、 リ ボ ッ ラ、
グレーコ・・・。
単一品種による
個性的な白ワイ
ンが数多く存在
する。品種個性
を前面に出し、
近年、更に存在
感を増していて
特にソアヴェなどは一時期の低迷期を克服し、高い品質を追及し、市
場での評価を高めている。ウンブリアにも伝統的白ワインが存在する。
50年代に貴腐菌を利用して若干の甘みを残したアマービレで人気を
卙したオリヴィエートがそれである。(その後辛口タイプが主流になって
いる)60年代に入り生産地域が広げられると共に、一時期のソアヴェ
同様品質を落とし、評判も落としていった。だが、オリヴィエートは伝統
的白として注目すべきワインである。この地域の伝統的品種を5種類
アッサンブラージュして造られる他に類を見ない個性を持っているのだ。
そのオリヴィエートの造り手として近年、“らしさ”を取り戻してきているの
がパラッツォーネである。一時期は現代的な流れにのって尐し単調な
ワインになっていた時期があったように思うが、近年ぐっと深みを感じさ
せるようになってきた。オルヴィエート DOC 全体はまだまだかつての名
声を取り戻したとは言えない様だが現当主ジョヴァンニは自信を覗か
商品記号
造り手
69B55 Palazzone
パラッツォーネ
せる。『この地域は葡萄の
生育が比較的早いので未
熟になるリスクが尐ない為
に、厳しい選別や摘果を行
わない造り手が未だに多い
のが実情。また伝統的に植
樹率が低い のも 大きな問
題。私達の畑は樹齢も高く
なってきたし、密植の効果も出始めてきた。更に伝統的な考え方を尊
重しながら、オリヴィエートの個性を最大限表現できるよう最新の設備
も整った。この地の本当のテロワールを広めていきたい』5種類の葡萄
品種は18ha のばらばらに散った畑、それぞれの土壌個性に合わせて
植えられている。勿論、品種も土壌も違うので熟度が違ってきてしまい、
品質にもばらつきが出てしまう。そこが多種類のブレンドワインにとって
難しいところだが、反面
それぞれの品種個性が
独特の複雑味を表現し、
独特のバランスを取って
いる。ジョヴァンニ曰く、
このブレンドや収穫時期
は長年の経験しかない
のだと言う。土壌は貝の
化石を多く含む多孔質
石灰石 を主 とした 泥灰
粘土質の土壌だが10m ごとに土質が変化する。標高は300~400m。
ワイン
州
Dubini Bianco Umbria
ヴィンテージ 色
Umbria
ドゥビニ・ビアンコ・ウンブリア
サイズ
参考上代
在庫
2009
白
750ml
1,700
◎
2008
白
750ml
2,000
◎
Procanico, Verdello, Grechetto, Malvasia, Drupeggioのブレンド。圧倒的なコストパフォーマンスでありながら熟成にも耐えるしっかりとした骨格。
69941 Palazzone
パラッツォーネ
Orvieto Classico "Terre Vineate"
Umbria
オルヴィエート・クラシコ・テッレ・ヴィナーテ
Procanico 50% Grechetto 20% Verdello, Drupeggio, Malvasia 30% オリヴィエートらしさを表現するに最高の畑。収穫量はオリヴィエート平均の2/3程度にまで制限。収穫は全て手作業で行われる。土壌は沖積層と粘土層
が複雑に入り混じる。標高は210-340m。醗酵は房ごと、できるかぎり優しくプレスして20度以下で醗酵。ステンレスタンクのみで熟成。
69723 Palazzone
パラッツォーネ
Orvieto Classico Superiore "Campo del Guardiano"
オルヴィエート・クラシコ・スペリオーレ・カンポ・デル・ガルディアーノ
Umbria
2006
白
750ml
3,500
〇
Procanico 50%,Grechetto 25%,Verdello, Drupeggio, Malvasia 25% 標高260mのCampo del Guardianoという単一畑から造られる。複雑な土壌で10mごとに地質が変わる。600ケースのみの生産。10月初めまで収穫
を遅らせることによって例外的な深みを持つに至る。オリヴィエート最高の畑の1つ。
69B36 Palazzone
パラッツォーネ
Grechetto
Umbria
グレケット
2009
白
750ml
2,100
〇
2007
白
750ml
2,900
〇
赤
750ml
5,800
〇
Grechetto100% ウンブリアで歴史を持つグレケットの原種100% 果皮が厚く酸度も糖度も高いのが特徴。ステンレスタンクで非常に繊細で個性的に仕上がっている。
69142 Palazzone
パラッツォーネ
L'Ultima Spiaggia Viognier
Umbria
ルルティマ・スピアッジャ・ヴィオニエ
Viognier 100% 1991年に高密植で植樹されたヴィオニエ100% 8月後半から9月に収穫、冷却後バリック醗酵、バリック熟成。イタリアで最も完成度の高いヴィオニエと言える。
69143 Palazzone
パラッツォーネ
Armaleo
Umbria
アルマレオ
2005
Cabernet Sauvignon 95%とCabernet Franc 5% カベルネは1986年植樹。ステンレスタンクで醗酵後12ヶ月程度バリックで熟成。ウンブリア最高の赤ワインを目指す。
69140 Palazzone
パラッツォーネ
Piviere
Umbria
2005
赤
750ml
3,000
〇
Umbria
2006
甘
375ml
6,800
Umbria
2007
甘
375ml
6,800
△
△
ピヴィエレ
Sangiovese 90%,Cabernet Sauvignon 10% ステンレスタンクで発酵、12ヶ月バリック熟成。
69724 Palazzone
Muffa Nobile Umbria Bianco
69K05 Palazzone
Muffa Nobile Umbria Bianco
パラッツォーネ
パラッツォーネ
Sauvignon Blanc 100%
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
ムッファ・ノービレ・ウンブリア・ビアンコ
新入港
TOP
Cantina dei
Colli Amerini
| 49
Pfornole di Amelia , Umbria , Italia
コッリ・アメリーニ
ウンブリア・トラットリアの定番 重宝されるハイコストパフォーマンスワイン
イタリアの中央部ウンブリアの南端に
位置する注目の D.O.C コッリ・アメリ
ーニ地区。その中央部に位置する1
975年設立の革新的な生産者協同
組合がカンティーナ・デイ・コッリ・アメ
リーニ。実は今日、イタリア国内でも
ウンブリアワインの人気が異常に高ま
っている。理由は明らかだ。葡萄造り
において潜在的なポテンシャルを持
つ土地であるのと同時に、醸造技術
の近代化、更には葡萄畑の改良が
進んだことも重なってコッリ・アメリー
ニ地区のワイン造りは大きく進化して
いる。中でも、この5年間で確実に進
歩を遂げ、ウンブリアの D.O.C の中でも群を抜いて高いコストパフォー
マンスを誇るに至っているのがこの共同組合。醸造責任者にはアッテ
ィリオ・パーリ氏。言うまでもないが、古典派ブルネッロのトップサルヴィ
オーニ。リコルマやペルカルロを産する人気ワイナリー、サン・ジュスト・
ア・レンテンナーノ。サグランティーノの雄、アルナルド・カプライ。更には
ガッティナーラの伝統派アントニオロなどを表舞台へと押し上げた名醸
造コンサルタントだ。彼の主導の下、葡萄栽培から醸造に至るまで実
験、研究が進められた。中でも特筆すべきは『品種個性を表現するワ
イン造り』という観点のもとに①品
種個性に合った畑の選出(土壌、
標高等)と②独自性の強いクロー
ンの選出、③品種に合った仕立
てと植樹率への変更であろう。ワ
インは確実に上品さを増している。
低価格帯のワインをいくつも試飲
していると、葡萄品種由来の香や味わいの表現やテロワールの個性と
いったものよりも、高級感であったり、味わいのボリューム感、アタックの
強さ、甘さ、アルコールの高さに趣きをおいたものが多いことに驚かさ
商品記号
造り手
69704 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
ワイン
Poggio dei Salici "Trebbiano"
れる。化粧を施し、
どこの国のワイン
だか、何の葡萄
だか分からないワ
インが多く丌満を
感じずにはいられ
なかった。しかし、
カンティーナ・コッ
リ・アメリーニの全
てのワインはシン
プルながら、その
透き通った果実
感と豊富なミネ
ラルが共通して
存在していて、
非常に繊細で伸
びやかな酸があ
る。このバランス
感はある意味現
代的で上品。ワインラヴァーが楽しめるデイリーワインではないだろうか。
ポッジオ・ディ・サリーチ・サンジョヴェーゼはウンブリア(アメリア地区、ナ
ルニ地区)のサンジョヴェーゼ100%。活き活きとした酸と適度な熟度、
ウンブリアらしい土着感を感じさせる。野生っぽいスミレの香、熟した黒
スグリに適度の山苺の酸味が合わさっている。丸いタンニンは心地よい。
ポッジオ・ディ・サリーチ・トレビアーノはアルヴィアーノ地区産のトレビア
ーノ種で蜂蜜のように熟した香ながら柑橘系の爽やかな酸を感じさせ
る引き締まった味わい。 香草のような残り香と若干の苦味と塩っぽさ
が口中を引き締める。どちらも無駄な化粧が一切なく、背伸びをしない
素直な造りで飲み飽きさせない魅力を持っている。食事をしながら、ま
るで水を飲むように、つい飲み進めてしまう。ワインが主張しすぎるので
はなく、本当の意味で食事と寄り添うワイン。気が付くとボトルが空にな
っていて、また明日も飲みたくなる理想的なデイリーワイン。
州
ヴィンテージ 色
Umbria
ポッジォ・デイ・サリーチ・トレビアーノ
N.V
白
サイズ
750ml
参考上代
在庫
1,400
◎
標高320mを越すアルヴィアーノ産。仕立はコルドン・スペロナート植樹率は4000本/Haで平均樹齢は20年。発酵はステンレスタンクで温度管理をしながら発酵。マロラクティックは行わない。
69705 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Poggio dei Salici "Sangiovese"
Umbria
ポッジオ・デイ・サリーチ・サンジョヴェーゼ
N.V
赤
750ml
1,400
◎
N.V
白
5000ml
6,000
◎
標高320mを越すアルメリア, ナルニ産。仕立はコルドン・スペロナートで植樹率は 4000本/Ha。平均樹齢:は20年。収穫は10月初旪。発酵はステンレスタンク。
69D44 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Bianco da Tavola ≪5000ml≫
Umbria
ビアンコ・ダ・ターヴォラ
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消貹用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という
安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
69D45 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Rosso da Tavola ≪5000ml≫
Umbria
ロッソ・ダ・ターヴォラ
N.V
赤
5000ml
6,000
◎
醸造所脇の販売所で地元の住民の為に、その場でタンクから直接詰めて販売している地元消貹用ワイン。地元では空になったボトルを販売所に持参すれば、また同じものを詰めてくれる。750ml換算すると910円という
安さながら勿論『完全リーファー輸送』。この価格帯のワインが最良の状態で日本で飲めることはほとんどないのでは。
69982 Colli Amerini
コッリ・アメリーニ
Grechetto
グレケット
アメリーニの隠れた銘酒。グレケット独特のしっかりとした厚みと酸。骨太なワイン。
Umbria
2009
白
750ml
1,900
◎
TOP
Fattoria
Milziade Antano
| 50
Montefalco , Umbria , Italia
ミルツィアデ・アンタノ
サグランティーノの本来の姿を今に伝える
元々、サグラン
ティーノ はパッ
シート(甘口)
用品種として
植えられていた。
高い糖度を持
っているがタン
ニンが豊富で
難しい品種で
ある為、陰干し
甘く飲みやすく
していたのだろう。セッコ(辛口)が造られるようになったのは80年代後
半頃と歴史は浅い。90年代に入るとアルナルド・カプライが現代風にア
レンジしたサグランティーノ・ディ・モンテファルコを造り人気を獲得。サ
グランティーノの知名度は一気に高まり、多くの生産者がセッコを造り
始めた。モンテファルコから 1km ほど北西の丘、ベヴァーニャという町
に位置するミルツィアデ・アンタノはモンテファルコの老舗のワイナリーで
あり、ウンブリアには何処にでもある極普通の農家。何も特別なことはな
い。元々は小作人として働いていたが、現当主フランチェスコの父ミル
ツィアデが1969年に30ヘク
タールの土地を購入。ワイン
造りとキアーナ牛の放牧を始
めることとなる。1975年、モ
ンテファルコ・ロッソとサグラン
ティーノ・パッシートを醸造開
始、80年代にはサグランティ
ーノ・セッコの生産も始め、ボト
リングまで行うようになった。
サグランティーノは90年代の
ブームで随分と世界基準の
味わいに近づいたのかもしれ
ない。しかし、本来のサグラン
ティーノの滋味溢れる野性味
を素直に楽しめる機会は確実に減ったと言えるのではないだろうか。世
界中でもイタリア、ウンブリアの極一部でしか表現することができないサ
グランティーノというワインの個性、圧倒的存在感は今、途絶えようとし
ているようで寂しく思う。『今では本物のサグランティーノは尐なくなった。
商品記号
造り手
69A53 Antano
アンターノ
ワイン
Montefalco Rosso
僕が知る限りサグランティーノを真剣に追求しているのは他にアンタノし
かいないよ。』と語るのはジャン・ピエロ氏。言わずと知れたサグランティ
ーノの第一人者パオロ・ベアのオーナー兹醸造責任者だ。パオロ・ベア
のワインにも感じるが、アンタノのワインは強さの中に柔らかく成熟した果
実を持っている。大
きく強いワインであり
ながら、しっとりとし
て上品な質感。フラ
ンチ ェス コ氏 曰く、
『粗野で荒っぽく無
作法な喰えない
奴』というサングラン
ティーノだが、『女
性と同じでゆっくり時
間をかけて熟成す
ることによって丸く、
上品にまとまり、成
熟した色気を放つ
ようになる』のだそう。
豊富なタンニンと黒
胡椒や鉄、丁子や
ジュニパーベリー、
そして押し寄せるよ
うな濃厚な果実。
若いうちはアタックの強さに奥が感じられない。しかし、時間と共に花開
きサグランティーノにしかない個性を感じさせるようになる。『最近のフ
ルーティーでドリンカブルなサグランティーノには全く興味がない。長期
の熟成に耐えうるがっしりした体躯のワイン、この地の伝統的ワインを造
るんだ。』彼の父親がそうであったように昔から普通に行われてきたワイ
ン造りを毎年繰り返す。ワイン作りは土壌から始まり、畑での葡萄樹の
ケアがクオリティーを左右するという父親の教えの通り、フランチェスコ
は生活の大半を畑で過ごしている。手作業で収穫した完熟した果実を
セメントタンクで温度管理もせずに、自然酵母のみで発酵、木樽での熟
成。いかなるフィルターも通さずボトリングされることとなる。尊敬する父
親は3年前に亡くなった。現在ワイナリーは40ヘクタール、うちブドウ畑
は 12 ヘクタール。弟のファブリツィオと2人で畑仕事のほとんどをこなし、
醸造に関してはフランチェスコ本人が1人で行っている。
州
Umbria
モンテファルコ・ロッソ
ヴィンテージ 色
2007
赤
サイズ
750ml
参考上代
4,000
在庫
〇
Sangiovese70%, Sagrantino15%,Merlot15% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母のみでステンレスタン
クで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。18ヶ月間大樽で熟成させる。非常にデリケートなワイン。サグランティーノの荒々しいタンニンは十分に存在するが割り
と早いうちから飲める。
69A54 Antano
アンターノ
Montefalco Rosso Riserva
Umbria
モンテファルコ・ロッソ・リゼルヴァ
2006
赤
750ml
5,500
〇
Sangiovese70%, Sagrantino10%,Merlot,Cabernet Sauvignon5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らか
さを増していく。年間3000本のみの生産。
69A55 Antano
アンターノ
Sagrantino di Montefalco
サグランティーノ・ディ・モンテファルコ
Umbria
2004
赤
750ml
7,000
〇
Sangiovese70%, Sagrantino10%,Merlot,Cabernet Sauvignon5% 強い粘土質の土壌で標高は250m。樹齢はまちまちで10年~35年まで。収穫はタンニンの完熟を待って9月末から10月に入る。発酵は野生酵母
のみでステンレスタンクで行う。ボトリング前の最低限の添加以外、いかなる添加物も使用しない。ノンフィルターでボトリング。30ヶ月間大樽で熟成させる。野性的な荒々しいワインに仕上がっているが、熟成と共に滑らか
TOP
Tenute
Barone di Valforte
| 51
Silvi , Abruzzo , Italia
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
最もエレガントなモンテプルチャーノ・ダブルッツォを目指して
良くも悪くも粗
野なワインが
多いアブルッ
ツォ。実際、
未だに葡萄の
段階やワイン
の段階で売買
され、色々な
ボトルに詰めら
れて売られる
ことも多い。し
かし、アドリア海から続く、切り立った丘に沿って広がる葡萄畑は内陸
部の産地とは明らかに違う独特の雰囲気を持っている。地元の名士で
ある一族はこの雄大な大地の可能性を更に高めていきたいとの想いか
ら地元ワインの改革に乗り出した。海沿いの平地部分ではなく、海から
続く丘の上部、写真のような標高500m を越す急斜面に葡萄を植え
た。海からの塩を含んだ空気と山間部特有の激しい昼夜の寒暖差、
更には水はけのよい石灰を含んだ最上部の畑。葡萄にとって最高の
条件が揃えられたこととなる。植樹されたのはモンテプルチャーノ、トレ
ッビアーノ、パッセリーナ、ペコリーノといったアブルッツォに昔から伝わ
る地場品種達。醸造設備も一新、定温発酵が可能なステンレスタンク
を導入。基本的には発酵、熟成まで全ての段階をステンレスタンクで
行えるようにし、適度な果実味と飾り付けのない透明感のあるワイン造
りを意識したと言う。バローネ・ディ・ヴァルフォルテのワインを飲むと全
体的に優しく、品の良さを感じると思う。『この土地を理解し、自分達な
りに最も良い形に導いてあげる』と言うヴァルフォルテ伯爵の本業は歯
科医。しかし、ワイン好きが高じて親の代から続く葡萄農園の仕事に没
頭するようになったのだそう。『子供のころからの夢であった医者も、今
はどうでもよくなった。ワイン造りには夢があるし、この土地を一番良く知
っているのは私だから、この仕事は私にしかできないことだと思って
る。』彼等は将来的にはアブルッツォ産ワインのイメージそのものを変え
ていきたいのだそう。だからこそ古い伝統的仕立ての畑を全面的に植
え替え、ベースのモンテプルチャーノ・ダブルッツォの畑でさえ4,200
本/ha もの密植にしている。まだ、納得のいく樹齢にまで達していないが、
厳しい剪定を施すことである程度の複雑味をワインに持たせることが可
能となる。発酵は温度管理機能のついたステンレスタンクを使用。いま
商品記号
造り手
だに衛生的でない醸造環境が多いアブルッツォにおいて、塵ひとつな
い醸造所は立派。『造りこむことが目的ではなく、健康的な葡萄を腐敗
することなくベストの状態でワインにしてあげることが重要。その為には
ステンレスタンクは絶対に必要だった』と言う。収穫後、できる限り早く、
醸造所に持ち込み15度以下にキープした状態で保存、発酵を始める。
ベースのモンテプルチャーノで約15日間のマセラシオン。発酵時の温
度は27度を超えることはない。また、特徴的なのはこの蔵には木樽が
ほとんど存在しないこと。『木樽の香はワインの重要で繊細な資質を覆
い隠すことがあります。特にまだ樹齢の若い我々のワインには木の要素
は必要ないと考えています。』唯一、バローネ・ディ・ヴァルフォルテのト
ップ・キュヴェであるモンテプルチャーノ・ダブルッツォ“コッレ・サーレ”
のみがトノーにて熟
成される。(ほとん
どが2年使用樽、
一部新樽)畑は大
きく分けて2箇所に
分かれている。標
高100-200m 程
度の醸造所に近い
南向き斜面(若い
樹が多いが完熟
するのとタンニン分が細かく若いうちから柔らかいワインができる。ほと
んどがベースのワインに使われる)と醸造所から車で15分ほど山を登
った丘の頂上部に広がる北側斜面から南西斜面までの畑(標高は35
0-600m 程度で比較的高い樹齢。風通しが良く日照量のわりに年間
の温度が低い為上質の酸と成熟したタンニンを得る)。実際には、後述
の畑で特に優れた区画がコッレ・サーレに使用され、標高の高い畑と
低い畑をブレンドすることによってバランスを取っているのだと言う。白
葡萄は標高の高い畑の北側斜面に香豊かで酸度が重要なパッセリー
ナを植えている。比較的低い場所で日照量の多い場所に病気に弱く、
完熟させることが重要なペコリーノを植えている。全てのワインに関して
言えることだが、品種個性を前面に出しながらもバランス良く仕上って
いる。適度な果実感、食欲を促進する適度な酸味、口中で優しく溶け
るタンニン、決して主張が強すぎないが長い余韻。こんなワインがレスト
ランのグラスワインに出てきたら最高に喜ばれるのではないのでしょう
か?
ワイン
69B95 Barone di Valforte
Trebbiano d'Abruzzo
69B94 Barone di Valforte
Montepulciano d'Abruzzo "Cerasuolo"
69B93 Barone di Valforte
Montepulciano d'Abruzzo
69962 Barone di Valforte
Colle Sale Montepulciano d'Abruzzo"Colline Teramane"
69B96 Barone di Valforte
Pecorino IGT "Terre di Chieti"
69961 Barone di Valforte
Passerina IGT "Colli Aprutini"
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
バローネ・ディ・ヴァルフォルテ
州
参考上代
2009
白
750ml
2,200
Marche
2009
ロゼ
750ml
2,200
Marche
2009
赤
750ml
2,200
Marche
2006
赤
750ml
3,800
Marche
2009
白
750ml
2,400
Marche
2009
白
750ml
2,400
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・チェラスオーロ
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ
ペコリーノ”テッレ・ディ・キエーティ”
パッセリーナ”コッリ・アプルティーニ”
サイズ
Marche
トレビアーノ・ダブルッツォ
モンテプルチャーノ・ダブルッツォ・コッレ・サレ”コッリーネ・テラマネ”
ヴィンテージ 色
在庫
×
〇
×
×
〇
×
TOP
Azienda Agricola Fattoria
La Monacesca
| 52
Matelica , Marche , Italia
ラ・モナチェスカ
最も熟成する地白品種ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
カステリ・ディ・イエジ
に比べて認知度の低
いマテリカ地区。しか
し、意外にもカステ
リ・ディ・イエジよりも
早くから存在する産
地であり、熟成という
観点から見ると数段
上のポテンシャルを
持っている。(リゼル
ヴァ“ミルム”は15年
~20年以上の熟成
に耐える)地理的に
はアドリア海からの影
響を大きく受けるカス
テリ・ディ・イエジに比
べ、60km 内陸に入
ったマテリカは山に囲
まれ内陸性の気候と
なっていて標高も40
0~500m と高く冷涼。湿気を含んだ海風の影響は山々に完全に遮
断されている為にほとんど受けない。産地の規模が非常に小さいことと、
山々に囲まれ陸の孤島となる物流条件の悪さがマテリカワインの普及
を妨げてきた。アルド・チフォラ氏はこのマテリカの可能性を信じ、その
塩分を感じさせるミネラル感、高い酸度からくる長い余韻、透明感溢
れる造りながらも豊かな表情・複雑味を見事に表現することに成功し、
マテリカの名を広めた。モナチェスカの丘は太陽光を遮るものがない。
商品記号
造り手
69936 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
南西にはヴェルディッキオとサンジョヴェーゼ。北西にはシャルドネとメ
ルローが植えられている。27ha の畑は平均30年以上と非常に樹齢
が高く、ベースとなるヴェルディッキオでさえ樹齢30年以上の樹が半
分以上となっている。また、特筆すべきは豊富なミネラルを含んだ土
壌。元々塩田であった関係で、表面
は灰色がかった粘土質が覆っている
が、ミネラルに富む土壌が地中深くま
で続いていて、複雑な構成となってい
る。高い樹齢から密度の高さを、複雑
な土壌から味わいの深みを、南向き
斜面から強い果実感を。そして、比較
的冷涼で昼夜の温度差の大きさから
高い酸度を得ている。まさにヴェルデ
ィッキオにとって最高の条件が揃って
いる畑と言える。醸造に関しては非常
にシンプル。ヴェルディッキオは勿論、
シャルドネに関しても品種由来の香を
最大限表現したいとの理由で一切の
木を排除。発酵から熟成に至るまで4
000リットル以上の大型のステンレス
タンクで完結する。冷涼な気候な為、
10月の始め頃まで葡萄の完熟を待
ち、収穫は人間の手を使って行う。選
別と同時に極めて軽いプレスをかけて
発酵槽へ。(この時点での SO2 は添
加しない)その後20度以下で15日程
度の発酵を行う。
ワイン
Verdicchio di Matelica
州
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ
ヴィンテージ 色
2008
白
サイズ
750ml
参考上代
2,400
在庫
◎
ベースのワインながら全て手収穫。半分が30年以上の古樹、半分が6年程度の若樹となっている。時間が経つにつれ丸くとろりとした質感とリースリングのような香が出てくる。発酵から熟成まで全てステンレスタンク。低温醗酵で葡
萄本来の香を損なわないよう細心の注意を払う。酸化防止剤にに関しては発酵時の添加は無し、瓶詰め時に極尐量の添加に抑えている。
69D53 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM"
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム
2007
白
750ml
3,900
〇
圧倒的に粘土の多い3ヘクタールの畑。10月の最終週まで収穫を遅らせる。限界まで樹の上で熟させることで豊かな厚みとエキゾチックな香を得る。全て手収穫で厳密に選果を行う。空気圧でやさしくプレスを施し、SO2は使わ
ないで醗酵に入る。発酵は低めの温度でゆっくり20日以上かけて行う。(ステンレスタンク)マロラクティック醗酵が始まるのは通常夏頃になる。最良年のみの生産。自他共に認めるマテリカ最高のワイン。
69D67 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
Verdicchio di Matelica Riserva"MIRUM" 20anni
Marche
ヴェルディッキオ・ディ・マテリカ・リゼルヴァ・ミルム・20アンニ
2008
白
750ml
6,800
△
2008年マテリカは好天に恵まれ、アルドは勿論、ミルムの生産を決めました。出来上がったミルムはアルドの期待を大きく上回るものであったことに加え、ファーストヴィンテージから20周年ということもあり、最初で最後のミ
ルム20アンニという記念ワインを造ることとなりました。20アンニは2008年をベース(85%)にミルムの最良年である2000年、2001年、2002年、2004年をブレンドしたもの。
69799 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
"Ecclesia" Marche Chardonnay
Marche
エクレシア・マルケ・シャルドネ
2007
白
750ml
3,000
〇
500ケース/年産。砂質が入る北西向き斜面に植えられているシャルドネ。勿論、木樽を使わずにステンレスのみで熟成。どこかヴェルディッキオを連想させる苦味を余韻に残す。中部イタリアのシャルドネの中ではトップクラスの評価を受
けていてイタリア国内でも手に入り難いワインとなっている。
69937 La Monacesca
ラ・モナチェスカ
"Camerte" Marche Rosso
カメルテ・マルケ・ロッソ
Marche
2006
赤
750ml
4,000
△
5ヘクタールの特別な畑から造られる。粘土質の強く出ている畑でメルローにとって最高の条件が揃っている。粘度の高いねっとりとしたメルローと高い酸度のサンジョヴェーゼのブレンドで適度な強さのアタックと繊細な余韻を併せ持
つ。ステンレスタンクで28度まで温度を上げながら発酵。20日間のマセラシオンを行い果皮からの成分を抽出する。熟成にはこのカンティーナで唯一、新バリックを使っている。
TOP
Soc. Agricola
Sartarelli
| 53
Castelli di Jesi, Marche, Italia
サルタレッリ
36種ものクローンをマスセレクション
この低価格ながら2010年のヴェルディ
ッキオ・クラシコはワインアドヴォゲイドから
88point の評価を受けている。数多い土
着白品種の中でヴェルディッキオが最も
高いポテンシャルを持っている品種のひ
とつということは周知の事実であろう。更
にカステリ・ディ・イエジ地区はイタリアで
も有数の高いコストパフォーマンスを誇る
地域であり、サルタレッリはその高い品質
で早くから注目を集めてきた。サルタレッ
リは50ha 以上の広大な畑を持ち、内3
0ha 以上がベースのヴェルディッキオ・
クラシコに充てられる。一家族が経営す
るカンティーナとしては広大な畑だが、
長い歴史の中で一度も品質至上主義を
崩していない優良生産者であり、カステ
リ・ディ・イエジを引っ張ってきたのは間
違いなくこのカンティーナである。2008
年のヴィニタリーでも最もコストパフォーマンスの高い白ワインにサルタレ
ッリのクラシコが指名されていた。サルタレッリはパトリッツィオ・キアリー
ニ氏と夫人のドナテッラが経営しており、エノロゴはアルベルト・マッツォ
ーニ。パトリッツィオは
1990年まではパン
職人であったが、義
父が1970年に14ha
の葡萄畑を購入し、
尐しづつワイン造りに
のめり込んでいった。
(1989年に義父が亡
くなり、パトリッツィオが
引き継いだ)畑では防
虫剤、除草剤は使わず、有機系肥料は必要に応じて使用するという。
商品記号
造り手
69H26 Sartarelli
サルタレッリ
ある一定期
間、一定量に
限っては雑草
も繁らせる。
アン コ ー ナ の
北西に広がる
畑は基本的
に南東~南
西向き。樹齢
は平均20年
程度。(ベー
スのクラシコは平均15年樹)驚くべきことに生産量の60%は地元で量
り売りされている。これは選別された良い葡萄のファーストプレスだけを
商品にすることで品質を高める工夫であり、このお陰でリーズナブルな
価格も実現できているのだ。更には現代ではどの造り手も代表的な育
てやすいクローン3種を植樹しているが、サルタレッリでは昔のカステリ・
ディ・イエジを表現すべく、なんと36種類のクローンを畑に混植している。
これによってワインはより複雑味を持つこととなる。サルタレッリを一躍
有名にしたのは
バルチャーナと
呼ばれる遅摘み
に よ る辛 口 ヴェ
ルディッキオ。
バルチャーナの
畑は北東斜面
に位置する為急
激な糖度の上
昇は避けられる為、貴腐菌が付くまで収穫を遅らせることも可能だとい
う。(2008年の収穫は11月3日~18日の間6回にもわたって最上の
状態のぶどうだけを収穫)現在では色々な生産者によって造られてい
るが、初めて遅摘みによる辛口を完成させてのはサルタレッリであった。
ワイン
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Classico"
州
Marche
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・クラシコ
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
750ml
参考上代
1,700
在庫
◎
平均樹齢15年程度の比較的若い畑。南東~南西斜面、標高350m。畑は非常に広く31ヘクタールにもおよぶ。有機肥料のみ、収穫も全て手作業とこの広さにも拘らず徹底されている。醸造に関しては品種個性を表現する
為に余計なことをしないことが第一。第二に優しく扱うことと酸化を防ぐこと。
69F49 Sartarelli
サルタレッリ
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Tralivio"
Marche
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・トラリヴィオ
2009
白
750ml
2,400
〇
15ヘクタールの単一畑から造られる。区画ごとに熟度を見て別々に収穫。ベースのワインと違い厳しい選果を行い除梗せず空気圧で優しく圧搾。低温で醗酵させる。日照条件の良い畑だけに凝縮度が高く噛み締められるよう
にねっとりとした質感。
69171 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
69F50 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
69F50 Sartarelli
Verdicchio dei Castelli di Jesi "Balciana"
サルタレッリ
サルタレッリ
サルタレッリ
Marche
2006
白
750ml
4,800
Marche
2008
白
750ml
4,800
Marche
2009
白
750ml
4,800
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
ヴェルディッキオ・デイ・カステッリ・ディ・イエージ・バルチャーナ
△
〇
〇
北東斜面で特異な気象条件を有する9.5ヘクタールの畑。11月末までに数回に分けて収穫を行う。収穫は4~5房/樹に制限し、20hl/haまでにおさえることによりヴェルディッキオでもトップクラスの凝縮度を誇る。一部には貴腐葡
萄も混ざっている為、独特の風味を感じさせる。
69708 Sartarelli
サルタレッリ
Passito
パッシート
Marche
2007
甘
500ml
4,300
△
TOP
Azienda Agricola
Le Caniette
| 54
Ripatransone, Marche, Italia
レ・カニエッテ
リパトランソーネならではの長期熟成型ロッソ・ピチェーノとペコリーノ
ヴェ ルデ ィッキ オで
高名なマルケ州。州
都アンコーナから南
方、アブルッツォ州
に程近い南端アスコ
リピチェーノ県リパトラ
ンソーネの山奥に
レ・カニエッテは位
置する。アドリア海に
接し海洋性の気候
を連想させるが、全
く異なる気候になっ
て い る 。 海 岸 か ら8
km しか離れていな
いので微妙に海風が
影響しながらも、標
高は280~400m
にも達し、昼夜の寒
暖差が大きくなると
いう微気候。また特
筆すべきは土壌。ロッソ・ピチェーノの生産エリアでは極めて異例なほど
石灰分に富みマンガン、カルシウム等、必要な養分を十分に含んでい
て、適度に粘土質と砂質が混ざる理想的土壌になっている。D.O.C
Rosso.Piceno はマルケ州で最も広い生産地域を持っているだけに
D.O.C Rosso.Conero と比べ、品質よりも生産量を重視する印象は
拭えないかもしれない。しかし、アッピニャーノ、オッフィーダ、リパトラン
ソーネ等の一部の生産地では量から質への転換が進み、次世代の高
商品記号
造り手
ワイン
69C70 Le Caniette
Rosso Piceno "Rosso Bello"
69H84 Le Caniette
Rosso Piceno "Rosso Bello"
レ・カニエッテ
レ・カニエッテ
品質志向 Rosso.Piceno が誕生している。更に、主要品種のモンテプ
ルチャーノの特徴はその凝縮感やボリューム感と考えられがちだが、リ
パトランソーネのように標高が高い産地で完熟を待ち、最適のタイミン
グで収穫されたものは、PH が低く、酸度が
高い葡萄が得られるため長い時間の熟成
に耐えうる偉大なワインを生み出せる素質
を持つことができる。凝縮感だけでなく繊
細で爽やかな印象をも併せ持つエレガント
な品種であることも重要な事実。カニエッ
テのワインは赤、白とも共通して長寿。白ワ
インは果皮浸透を行い果皮の成分を限界
まで抽出している。ペコリーノ種がここまで
複雑な余韻を持ち、長く熟成するとは思わ
なかった。畑では現当主ジョヴァンニの父
親の代より有機栽培が実践され、除草剤
も使わずに健全な土壌が確保されている。
一方で、醸造所内は使い古されたセメント
タンクに代わり、イノックスと大樽が導入さ
れ、熟成庫には3,000リットルの大樽とバ
リックも一部導入された。特に98年がファ
ーストヴィンテージとなる Nero di Vite は
大樽で発酵、マロラクティック発酵からバリ
ックに移行し、熟成させたもので、イタリア
国内外で高い評価を得ている。高い酸度、
豊富なタンニン、がっちりとした堂々たる骨
格はバローロにも通じるポテンシャルを秘
めている。
州
サイズ
参考上代
在庫
Marche
2008
赤
750ml
2,300
Marche
2009
赤
750ml
2,300
△
◎
赤
750ml
3,600
〇
750ml
7,500
〇
ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ
新入港
ヴィンテージ 色
ロッソ・ピチェーノ・ロッソ・ベッロ
45%Sangiovese 45%Montepulciano 10%Cabernet Sauvignon レストランのグラスワイン向けに造るハイコストパフォーマンスワイン。若々しい果実感に噛める様な凝縮感。
69H83 Le Caniette
レ・カニエッテ
Rosso Piceno "Morellone"
Marche
ロッソ・ピチェーノ・モレッローネ
2006
30%Sangiovese 70%Montepulciano 選別された優れた畑のみの葡萄を使用。(ヴィンテージにより異なる)よりモンテプルチャーノらしい果実味と高い熟度。ミネラルを十分に感じさせる。
69066 Le Caniette
レ・カニエッテ
Rosso Piceno "Nero di Vite"
Marche
ロッソ・ピチェーノ・ネロ・ディ・ヴィーテ
2003
赤
6日間の醸しを経て、自然酵母のみで発酵。発酵は60hlの木樽で順調に進んだ。凝縮感が過去にないくらいに高く、強い葡萄だったのでマロラクティック発酵に進む段階でバリックに移し替え30ヶ月熟成させてみた。適度
な酸素との触れ合いによってワインはより一層強さを増し、しかも安定したようだ。ノンフィルターでボトリング。
69H82 Le Caniette
レ・カニエッテ
Offida Passerina "Lucrezia"
Marche
2010
白
750ml
2,200
〇
Marche
2009
白
750ml
3,600
〇
Marche
2004
甘
375ml
4,900
Marche
2005
甘
375ml
5,200
△
△
オッフィーダ・パッセリーナ・ルクレッツィア
100%Passerina 80%ステンレスタンク熟成 20%バリック熟成。
69H81 Le Caniette
レ・カニエッテ
Offida Pecorino"Io sono gaia non sono Lucrezia"
オッフィーダ・ペコリーノ・イオ・ソノ・ガイア・ノン・ソノ・ルクレッツィア
100%Pecorino バリック発酵 12ヶ月バリック熟成後、6ヶ月ステンレスタンク熟成。
69944 Le Caniette
Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina
69G47 Le Caniette
Sibilla Libica Vino Santo Offida Passerina
レ・カニエッテ
レ・カニエッテ
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
シヴィッラ・リヴィカ・ヴィノ・サント・オッフィーダ・パッセリーナ
100%Passerina 厳しく選別した特別な葡萄のみを使用。機械を使わずに自然風のみで乾燥させる珍しいヴィンサント。
TOP
| 55
Cantina del Taburno
Foglianise, Campania, Italia
カンティーナ・デル・タブルノ
『正統派カンパーニャ・ワイン』を醸す協同組合
ネッビオーロやサンジョベーゼと同様にアリアニコの持つ、品位、複雑さ、
余韻の長さ、タンニンの強さによる長熟の可能性は周知の事実であろ
う。特に紀元前までその歴史をさかのぼることができるカンパーニャの
アリアニコは別格だと思う。しかし、長い間、この土地の持つポテンシャ
ルに甘んじてワインへの品質の向上に目を向ける生産者は尐なかった。
(というより必要性に迫られることが無いほど恵まれていた産地だったの
かもしれない)カンパーニャの生産地区は単純な形で海岸地帯と山岳
地帯に分けることができる。
海岸地帯は穏やかな気候も
起因し、爽やかさだけでなく、
香り豊かで、十分な凝縮度
を持った白ワインが多く産出
される。一方、山岳地帯で
は、石灰岩土壌や小石を含
む粘土質より豊富なミネラ
ルを得て、寒暖の差から気
品があり伸びやかな酸を得
て緊張感のあるワインに仕
上がる。カンティーナ・デル・
タブルノは後者、山岳地帯
の中心ベネヴェント県に位置する350人もの構成員を抱える1983年
設立された巨大協同組合である。象徴でもあるタブルノ山の東側にあ
る丘陵地帯、標高 350ml の場所に 700ha もの畑をもち、アリアニコ、
ファランギーナ、コーダ・ディ・ヴォルペ、ピエディロッソ等、地場の品種
のみに拘り地域特性をしっかりと表現したワインを造っている。赤葡萄
商品記号
造り手
69F53 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
は緻密なタンニン、長期熟成を可能とさせ、
味わいを引き締める適度な酸、豊かなボ
ディを持ち合わせる。白品種は厚みがあり、
決してぼやけることのない酸とアロマティッ
クで温かみを感じとれる果実味を持ち、上
質なアルザスワインを連想させる。イタリア
国内でも最大規模の生産者協同組合・・・、
南イタリア・・・、となればマイナスの印象を
お持ちになる方もいるかもしれない。しかし、産地が違えども、プロドゥッ
トリ・デル・バルバレスコやテラミン等それぞれの土地の個性を上手に
表現し、成功を収めている生産者は多く存在し、ある意味それぞれの
州のワイナリーを牽引している立場とも言える。近年、カンティーナ・デ
ル・タブルノはカンパーニャワインのトップ生産者、アントニオ・カッジャー
ノやサン・グレゴリオで醸造を手掛けたルイジ・モイオ氏を醸造責任者
に迎えた。更にフィリッポ・コーランドレアに率いられた25名もの優秀な
技術者を配備して各農家に綿密な指導を不えている。量より質への転
換。勿論、化学的なものを極力排除した農法、密植やグリーンハーベ
スト、厳しい選果等による収量制限、手作業での畑管理から生まれる
健全な葡萄を务化させない醸造技術と設備の拡充も進んでいる。そし
て最も重要なのが各契約農家の『健康で健全な葡萄を育てる』という
高い品質意識。彼らのフラッグシップワインでもある樹齢150年を超え
る自根(プレ・フィロキセラ)のアリアニコが生み出すブエ・アピスをぜひ
試して欲しい。極めてパワフルでいながら、シルクのようなタンニンを持
ち、計算つくされた複雑性、飲み手を説き伏せるまでの凝縮度。ここに
彼らのワインへの情熱と可能性が集約されている。
ワイン
州
Falanghina del Tabruno
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
Campania
2010
白
750ml
2,200
◎
Campania
2007
白
750ml
3,400
〇
Campania
2010
白
750ml
2,200
〇
Campania
2010
白
750ml
2,400
Campania
2009
白
750ml
2,600
Campania
2005
赤
750ml
3,700
新入港
Campania
2007
赤
750ml
2,200
〇
△
〇
◎
新入港
Campania
2004
赤
750ml
4,200
〇
Campania
2004
赤
750ml
12,800
△
ファランギーナ・デル・タブルノ
標高200~600mの各畑のブレンド。驚くべきコストパフォーマンス。
69B45 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Falanghina del Taburno "Folius"
ファランギーナ・デル・タブルノ・フォリウス
遅摘み。30日間のマセラシオン後バリックで発酵、熟成。南東向き標高350m以上の5haの畑の葡萄100%。
69F51 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Coda di Volpe "Amineo"
コーダ・ディ・ヴォルペ・アミネオ
標高200~600mの各畑のブレンド。ステンレスタンクのみ。
69F52 Cantina del Taburno
Greco IGT "Beneventano"
69B41 Cantina del Taburno
Fiano IGT "Beneventano"
69B43 Cantina del Taburno
Piedirosso IGT "Beneventano"
69H69 Cantina del Taburno
Aglianico del Taburno "Fidelis"
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
カンティーナ・デル・タブルノ
グレーコ・ベネヴェンターノ
フィアーノ・ベネヴェンターノ
ピエディロッソ・ベネヴェンターノ
アリアニコ・デル・タブルノ・フィデリス
Aglianico - 90%、Sangiovese - 5%、Merlot - 5% ステンレスタンクで発酵。熟成には大樽と使用済みのバリックを併用。
69B38 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Aglianico del Taburno "Delius"
アリアニコ・デル・タブルノ・デリウス
30日間のマセラシオン。マロラクティックから新バリックで行う。
69B37 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Aglianico del Taburno "Bue Apis"
アリアニコ・デル・タブルノ・ブエ・アピス
カンパーニャにとって特別なワイン。200年の歴史を持つ畑のフィロキセラに侵されていない自根のアリアニコのみを使用している。40日間のマセラシオン。18ヶ月間バリック及び栗の木樽で熟成させる。圧倒的な凝縮度
を誇る。濃厚な果実の奥に酸とミネラルに支えられた芯がある。
69B44 Cantina del Taburno
カンティーナ・デル・タブルノ
Falanghina Passito "Ruscolo"
ファランギーナ・パッシート・ルスコロ
Campania
2004
甘
750ml
5,000
〇
TOP
Azienda. Vinicola
| 56
Benito Ferrara
Tufo, Campania, Italia
ベニート・フェラーラ
グレーコの原種を栽培する数少ない造り手
南イタリアは長い歴史の中で、北の産地への葡萄
供給源となっていた。今でこそ注目されているカン
パーニャも例外でなくマストロベラルディーノ以外
に高品質ワインを生産していたカンティーナなど存
在しえなかった。しかし幸運なことに、カンパーニャ
には他の何処にもない個性的な葡萄が存在して
いた。アリアニコ種は勿論のことフィアーノ、そして
グレーコである。ヴェズヴィオ火山に由来する硫黄
を多く含む火山岩土壌と南らしい豊富な日照とこ
れらの品種は最高の相性を見せ、数多い地品種
の中でも群を抜いて個性的なワインとなりえた。カ
ンパーニャの白品種の双璧はフィアーノとグレーコだが、どちらも素晴ら
しい個性を持ち合わせている。グレーコの特徴的なナッティな風味や
柑橘系のアロマは強烈でその果実感は非常に厚みのあるもの。更に特
筆すべきは酸度も高く、果皮には白葡萄としては尐し多めのタンニンも
含むこと。10年程度の熟成にも耐えうるポテンシャルを持ちながら若
い内からも、その独特の風味を十分に発揮してくれる。(熟成して全て
が溶け合うとリースリングのように繊細で美しい余韻を持つように)この
グレーコはカンパーニャ全域で栽培されているが、なんと言ってもサン・
パオロ・ディ・トゥーフォが別格であろう。ひとまわり大きなワインとなり、
力強さを増す。ベニート・フェラーラはこのサン・パオロ・ディ・トゥーフォ
に畑を所有していて標高は400~600m。1880年の設立だが、当時
40ha あった畑は財産分不を繰り返し、現在では8ha。しかしながら古
くから良い区画を所有していただけに、どの畑もほぼ南向き斜面に位置
商品記号
造り手
ワイン
69C60 Benito Ferrara
Greco Campania "Due Chicchi"
69H85 Benito Ferrara
Greco Campania "Due Chicchi"
ベニート・フェラーラ
ベニート・フェラーラ
し非常に良い条件が揃っている。現オーナーはガブリエッラとその夫セ
ルジオ。セルジオは手作業で畑の管理を主に行い、醸造に関してはパ
オロ氏が行う。この蔵のグレーコ種は今や貴重な純正のグレーコ種で
力強さの奥に繊細な味わいを見せるという。『フィアーノと比較してグレ
ーコは攻撃的でアタックの強いワインだ
と思われているかもしれない。だけどサ
ン・パオロ・ディ・トゥーフォの純正グレー
コは力強さだけじゃない。若いうちはグ
レープフルーツのような果実味、尐し落
ち着いてくると、とろっとした質感と複雑
な余韻が出てくる。そういう繊細で長熟
な葡萄なのです』畑では極力化学薬品
を排除し、撒くのは極尐量の銅と硫黄
のみ。雑草や除去した葉や枝はそのま
ま土壌に返すという有機栽培をベース
とした循環型農業を実践している。もと
もとサン・パオロ・ディ・トゥーフォは丘の上に位置し風通しが良い為に病
気やカビに侵されることが非常に尐ないという。彼等の最上のワインで
あるヴィーニャ・チコーニャは70年を超える樹齢のグレーコからなる畑
100%で、収穫は20kg づつ手摘みされ、除梗し5度で15時間コール
ドマセラシオンに入る。優しくプレスし、18度程度で1ヶ月間発酵が続
けられる。ワインはグレーコ最上のものであることは間違いない。焦げた
アーモンドのような風味とグレープッフルーツの苦味や塩分を感じさせド
ライ。スケールの大きなワインに仕上がっている。
州
新入港
サイズ
参考上代
在庫
Campania
2009
白
750ml
2,400
Campania
2010
白
750ml
2,400
△
◎
Campania
2010
白
750ml
3,000
◎
Campania
2009
白
750ml
3,600
Campania
2010
白
750ml
3,600
△
〇
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・チッチ"
グレーコ・カンパーニャ "ドゥエ・チッチ"
ヴィンテージ 色
Greco 85% Coda di Volpe 15% フレッシュで尐し苦味のきいた味わいにコーダ・ディ・ヴォルペの厚みが加わる。年間4000本のみ。
69H86 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Greco di Tufo
グレーコ・ディ・トゥフォ
Greco 100% 果皮の色、旨味が上手に抽出されている。発酵・熟成は全てステンレスタンクを使用。
69C62 Benito Ferrara
Greco di Tufo "V.Cicogna"
69H87 Benito Ferrara
Greco di Tufo "V.Cicogna"
ベニート・フェラーラ
ベニート・フェラーラ
グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ
グレーコ・ディ・トゥーフォ・ヴィーニャ・チコーニャ
Greco 100% 僅か1haのクリュ・チコーニャの葡萄のみを使用。樹齢は70年を越える。ステンレスタンクによる発酵は1ヶ月以上続き、熟成に関しても同じくステンレスタンクのみで6ヶ月間。圧倒的な凝縮感、複雑味を持
ちながらもグレープフルーツのような爽やかさ、苦味も。
69109 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Fiano di Avellino
Campania
2006
白
750ml
3,400
〇
Campania
2008
赤
750ml
2,300
Campania
2010
赤
750ml
2,300
△
〇
Campania
2006
赤
750ml
2,700
〇
フィアーノ・ディ・アヴェリーノ
Fiano 100% Lapioに位置する畑から造られる。尐し熟成することにより真価を発揮する。2006は特にバランスに優れエレガントな仕上り。
69726 Benito Ferrara
Aglianico Campania "Passo del Lupo"
69K91 Benito Ferrara
Aglianico Campania "Passo del Lupo"
ベニート・フェラーラ
ベニート・フェラーラ
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
アリアニコ・カンパーニャ・パッソ・デル・ルポ
新入港
Aglianico 100% 濃厚な果実を感じさせながらもアリアニコらしい酸が飲み飽きさせない。2日目以降複雑味を見せる。
69111 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Irpinia Aglianico "Vigna Quattro Confini"
イルピニア・アリアニコ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Aglianico 100% Montemilettoに位置する畑から造られる。非常に硬く強い酸が支配的。6日間果皮浸透。発酵はステンレスタンク。熟成は70%がステンレスタンク。30%がバリック(一部新樽)で9ヶ月間。3ヶ月間ボト
ル内で落ち着かせてから出荷。
69729 Benito Ferrara
ベニート・フェラーラ
Taurasi "Vigna Quattro Confini"
タウラジ・ヴィーニャ・クァットロ・コンフィニ
Campania
2005
赤
750ml
6,500
〇
TOP
Azienda. Agricola
Perillo
| 57
Castelfranci, Campania, Italia
ペリッロ
樹齢90年“プレ・フィロキセラ”コーダ・ディ・カヴァッロの実力
恐らく世界中で葡萄が開花してから収穫されるまでの期間が最も長い
産地、カステルフランチ地区。年によっては12月の雥が降った後に収
穫されることもあるという。ゆっくり尐しづつと熟していく萄葡はタンニンも
アントシアニンも成熟し、高い糖度と高い酸度を両立させることとなる。
色々な要素が成熟し、
複雑味を帯びていき、
ワインは深みを手に入
れることになる。『収穫
が遅いと雤が心配じゃ
ないかって?雤季が過
ぎたもっともっと後に収
穫するんだよ。だから雤
は全く影響ないよ』例年
11月中旪に入ってから
収穫が始まるペリッロの畑はタウラジでも、そのワイン名になっているタ
ウラジ村ではなく、更に100メート程高い標高であるカステルフランチに
位置する。標高は680メートル程度。この地域は年間を通して夜は
0℃近くまで気温が下がる。昼夜の寒暖差が激しく、丘の谷間から乾
燥した空気が入り込む。地中深くには岩盤が張り詰め、ミネラルが豊富
でありながら痩せた土壌には樹齢100年に近い伝統的テンドーネ仕立
ての葡萄樹が並ぶ。『2003年が酷暑だったって?カステルフランチは
寒かったよ。収穫も11月の第2週だったと思う。ここでは年によっては
12月に収穫することも
あるんだ。葡萄が芽吹
き、生育し熟成していく
過程が長ければ長いほ
ど葡萄は色々な資質を
備えるようになる』との
当主ミケーレ氏の言葉
通り、ペリッロのタウラジ
はまるでバローロのよう
に力強く、しっかりとした骨格を持っている。また、特筆すべきはペリッロ
の所有するカステルフランチに位置する畑(3ha)に育つアリアニコの
種類。コーダ・ディ・カヴァッロと呼ばれるアリアニコの原種に近いクロー
ンであり、その90%は90年を越す樹齢となっている。そして90年を越
す樹のほとんどはフィロキセラの害を适れたプレ・フィロキセラの樹とな
っているのだと言う。コーダ・ディ・カヴァッロ(馬の尻尾の意)という名の
通り、葡萄の房は通常のアリアニコよりも1.5倍程度長く垂れ下がり、
果実と果実の間に隙間ができてしまう位に実なりが悪い。果実自体は
商品記号
造り手
69D28 Perillo
ペリッロ
ワイン
Taurasi Riserva
小振りでありながら果皮は厚くアントシアニンも豊富。更にはブルゴーニ
ュのピノ・ファンのように結実丌良果実が1房に10粒程度入り込むのも
特徴。通常のコーダ・ディ・カヴァッロの1/4程度にしか育たない結実丌
良の小さな果実は成熟するスピードが遅いので、この果実の色づきを
待って収穫に入るのだと言う。とにかく、信じられないくらいに通常のアリ
アニコと比べると果皮と比べて水分の比率が低いことになる。果実と果
実の間に隙間があり山間部の乾燥した風がその間を通る為、収穫時
期が遅くなり、雤や年によっては積雥があったとしてもベト病やカビに侵
される事がないのだと言う。そして、アリアニコはタンニン、酸共に豊富
である為、ゆっくりと樹の上で成熟していくことによりタンニンも酸も熟成
していくことがワインにとって重要なのだという。何もかもが常識外とも思
えるカステルフランチでのペリッロの仕事。更に驚かされるのが収穫量。
『剪定はしていない。高齢のコーダ・ディ・カヴァッロは自然と収穫量が
尐なくなってしまい1つの樹に1房しかできないんだ』果実が小さい上に
実なりが悪い。しかも1つの樹に1房しか付かない葡萄・・・。勿論、生
産本数、生産効率は極端に落ちることとなるのは言うまでもない。※タ
ウラジの規定が100キンタリ/ha のところペリッロでは35キンタリ/ha とな
っている。畑では薬剤の使用を厳しく制限し、勿論除草剤も使用しない。
(正確には樹が病気に対して抗体を持っていることと高地で乾燥してい
る為病気自体が尐ないのだそう)南西を向くカステルフランチの畑は棚
造りにも似た昔ながらのラジエッラ仕立。(この地域では昔から伝わる
仕立で葡萄樹と葡萄樹の間に他の野菜や果物を栽培していたそう。)
土壌は粘土質の奥にカルシウム豊富な岩盤があり地表には白い石灰
岩がところどころに顔を出している。下草は自然に残され 7 月に年 1 回
だけ刈り込みが行われるのみで基本的には丌耕起が実践されている。
醸造所は自宅地下に位置し大樽5つと使用済みトノーが20樽程度と
いう家族経営のカンティーナで、畑はカステルフランチの3ha の他にモ
ンテマラーノに1ha カステルフランチに近いが砂質が混じる自宅裏に0.
5ha を所有する。これら全ての畑が全てタウラジを名乗れる区画であり、
畑毎に発酵、熟成させ熟成過程をチェックしながらタウラジにする樽と
アリアニコとしてボトリングすべき樽とに分けていくというが基本的には全
ての畑のワインがブレンドされる。また、購入した畑に樹齢の古いコー
ダ・ディ・ヴォルペが植わっていて自家消貹用に尐しだけワインを造って
いた。このコーダ・ディ・ヴォルペにも絶品。カンパーニャワインの歴史は
マストロベラルディーノが作ったと言って良いだろう。アリアニコを筆頭に
カンパーニャの固有品種を世界に根付かせた功績は大きいと思う。し
かし、これから歴史を作っていくのはこのペリッロを始めとする小さくとも
高品質に拘り本当のアリアニコの個性を追求する新しい試みの中から
出てくるのではないだろうか。
州
Campania
タウラジ・リゼルヴァ
ヴィンテージ 色
2003
赤
サイズ
750ml
参考上代
6,900
在庫
〇
樹齢90年を超えるプレ・フィロキセラのアリアニコがメインに使われる。1つの樹に1房しかつけないというこの老樹から収穫される葡萄は明らかに凝縮度合が違う。全ての要素が強く、ネッビオーロにも勝る複雑味を持ち合
わせている。カステルフランチから収穫されたワインは2年目以降のトノーで熟成。その他の畑から収穫されたものは大樽で熟成されている。
69954 Perillo
ペリッロ
Irpinia Aglianico Rosso
Campania
イルピニア・アリアニコ・ロッソ
2003
赤
750ml
4,500
〇
基本的にはタウラジと変らない。熟成期間が短いだけと言える。畑毎に熟成されている樽を定期的にチェックしていきタウラジの各畑のブレンド比率を決めていく。その過程で余ることとなる樽がこのアリアニコとなる。非常に
お買い得と言えるキュヴェ。
69D29 Perillo
ペリッロ
Coda di Volpe
コーダ・ディ・ヴォルペ
Campania
2008
白
750ml
3,600
〇
自宅裏にある小さな畑に植わっていたコーダ・ディ・ヴォルペ。自宅での食事用と近隣の数軒のレストランの為に毎年尐量だけ造っているのだという。樹齢も丌明であるが相当高い樹齢だと思われる。しっかりと味のある
コーダ・ディ・ヴォルペで粘性も強め。蜜、オレンジピールなどの熟した香が支配的。
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Azienda. Agricola
San Francesco
| 58
Coata d’Amalfi , Campania , Italia
サンフランチェスコ
フィロキセラさえも寄せ付けなかった中世のワインが残る産地トラモンティ
『世界で最も美しい海岸線』と称され、ユネスコの世界遺産にも認定さ
れているアマルフィ。美しい景観だけでなく、その独特の文化がここに
はある。歴史的には9世紀頃から繁栄したアマルフィ公国が独自の文
化を形成した。その後もティレニア海に囲まれラッターリ山脈に隐てら
れたソレント半島独特の地形(海岸付近に平地がなくいきなり崖になっ
ている)によって、交通の便が非常に悪かった(半島に入り込むには1
本の道しかない)為、その独自の文化が壊されることもなく、外部の文
化が入り込むこともなかった。現在ではイスラム文化の影響を受けた
中世独特の建造物や史跡、自然環境とレモンや手漉し紙の特産品で
人気の観光地となって
いる。2,000年前から
続くワイン文化に関して
も独自の路線を進んで
いる。イタリア全土、勿
論カンパーニャの平野
部も全てフィロキセラに
よって一時壊滅状態に
なった訳だが、本土か
らティレニア海、ラッタ
ーリ山脈によって遮断
されていること、更には
さらさらと軽い火山灰
土壌によってアマルフ
ィはフィロキセラの害か
ら守られる結果となっ
た。現在、フィロキセラ
を适れた自根の品種も
含め独自の固有品種
が80種類も残っている。
そのほとんどの品種はソレント半島以外では見かけることのない品種。
サンフランチェスコは2004年に設立された若いカンティーナで、代表
はこの地を熟知するボーヴェ・ガエターノ。ソレントでも非常に優れた土
壌を持つと言われるトラモンティに位置する。ソレント半島の中心部に
商品記号
造り手
69G48 San Francesco
サン・フランチェスコ
位置し、ティレニア海からすぐの断崖絶
壁の上部、標高は550m に畑を所有。ト
ラモンティとは『陽が沈む』という意味を
持っている。その名の通り三方を海に囲
まれたトラモンティは日没までの時間が
長く、極端に長い日照時間を手に入れ、
元来高い酸度を保有するソレントの地葡
萄は高い熟度を手に入れることとなる。
畑では極力、化学肥料、薬剤の使用を
抑えている。急勾配の畑だけに機材は
入ることができず、全ての作業は手作業
となっている。土壌は石灰質と火山性土
壌。時間と共に石灰が腐敗化し、崩れ、石礫になり、火山性と土壌と
混合されている。この土壌はワインにストラクチャー、そして高い酸度を
不えることとなる。そして、トラモンティ最大の特徴はティレニア海を感じ
させる塩味。ミネラルのゴツッとした結晶のような太い塩味が、イタリア
料理を引き立てる。白ワインは自根のビアンコレッラとこれまた自根の
ペペッラ(フリウリのピコリットと同種とも言われる)にファランギーナがブ
レンドされている。自根の葡萄は樹齢も
高く、野生種の為、結実が悪い。ペペッ
ラは特に大きな粒は尐しで小さい粒がほ
とんど。房は長く垂れ下がり隙間だらけ。
果汁に対して果皮の割合が異常に高く、
必然的に収穫量は尐なくなり、凝縮度が
上る。黒葡萄はアリアニコ、自根のティン
トーレ、更に自根のピエディロッソが育っ
ている。ティントーレはトラモンティにしか
存在しない葡萄で、やはり結実が悪い。
更には育成に時間がかかる難しい品種
で例年収穫は10月後半から11月にも
なる。高い酸度、豊富なタンニンで長期
熟成が可能。仕立ては自根の葡萄樹に関しては伝統的な棚作りが採
用されている。
ワイン
Costa d'Amalfi Tramonti Bianco
州
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ビアンコ
ヴィンテージ 色
2010
白
サイズ
参考上代
在庫
750ml
2,600
◎
750ml
2,600
◎
2,600
◎
3,600
〇
50% ファランギーナ、25%ビアンコレッラ(プレ・フィロキセラ)、25%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ビアンコレッラとペペッラは樹齢100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
69G49 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Tramonti Rosato
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロザート
2010
ロゼ
60%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、30%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、 20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。ステンレスタンクのみで発酵・熟成。
69D30 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Tramonti Rosso
Campania
コスタ・ダマルフィ・トラモンティ・ロッソ
2008
赤
750ml
40%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、40%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、20% アリアニコ ピエディロッソとティントーレは樹齢80~100年程度。熟成はステンレスとバリックを併用。
69B90 San Francesco
サン・フランチェスコ
Costa d'Amalfi Bianco Per EVA
Campania
コスタ・ダマルフィ・ビアンコ・ペル・エヴァ
2008
白
750ml
60% ファランギーナ、30~32%ジネストラ(プレ・フィロキセラ)、8~10%ぺぺッラ(プレ・フィロキセラ) ステンレスタンクで発酵・熟成。10ヶ月間の瓶熟。『エヴァ(奥様)の為に』というワイン名。
69B91 San Francesco
サン・フランチェスコ
Tramonti Rosso Ris "4 Spine"
Campania
トラモンティ・ロッソ・リゼルヴァ・クアットロ・スピネ
2006
赤
750ml
4,600
〇
2007
赤
750ml
5,800
〇
60%ティントーレ(プレ・フィロキセラ)、10%ピエディロッソ(プレ・フィロキセラ)、 30% アリアニコ 10月末から11月に収穫。バリックで24ヶ月間熟成。
69B92 San Francesco
サン・フランチェスコ
Tramonti Rosso Tintore "Pre Fillossera"E'ISS
Campania
トラモンティ・ロッソ・プレ・フィロキセラ・エイス
100% ティントーレ(プレ・フィロキセラ)樹齢100年以上。古いものは300年!!! 大樽で12ヶ月、その後バリックで12ヶ月、瓶内で12ヶ月間熟成させて出荷。
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Azienda. Agricola Biologica
Natalino del Prete
| 59
San Donaci , Puglia , Italia
ナタリーノ・デル・プレーテ
樹齢70年のサリーチェ・サレンティーノの複雑味
シチリアに次ぐ葡萄栽培地としてイタリアのみならずフランスにも葡萄を
提供してきた大産地プーリア。豊富な日照量と乾燥した気候は色調、
糖分、凝縮度、全てにおいてブレンド用葡萄としては最高のものであっ
たようだ。一時期は100万キロリットルをという生産量を誇っていたが、
そのほとんどは北イタリアやフランスに輸送、ブレンドされプーリア産のワ
インとして販売されることはなかった。このような歴史がプーリアの高品
質ワインへの転換を未だに阻害している。ナタリーノ・デル・プレーテは
プーリア南端レッチェの北、サン・ドナチに位置する。10ha の所有地に
オリーヴと葡萄を栽培していて、若干小石の混じった赤粘土質の葡萄
畑を7ha 所有。年間生産量は約2000ケースという極々小さな造り手。
葡萄は現当主のお爷さんが70年前に植えたもので、その樹齢の高さ
はこの地域では今や貴重な存在となっている。樹齢の高い樹は収量を
自然に制限してくれるだけではなく、水丌足や気候の望ましくない変化
にも対応力があり、常に均衡のとれた状態を保つことができる。乾燥で
焼けることもなく、水分が多すぎて破裂することもない。毎年、収量は
減っていくが品質は向上していっているのだと言う。ナタリーノのワイン
はフレッシュで
口中ではフル
ーツが前面に
押し出される。
しかし、古樹の
真骨頂はそこ
から。後口には
フルーツ以外
の香辛料、カカ
オ、タバコなど
の風味がどんど
ん出てくる。こ
れこそが古樹の複雑味なのだろう。『多くの葡萄栽培農家は協同組合
へ収めるべき量が毎年決められている。よって生産性の低い樹齢の高
い樹を引き抜き、若く単純だが丈夫で多くの果実を着ける樹に植え替
えることを余儀なくされている。多産で病気に強いクローンばかりだし
ね』残念なことにナタリーノの周辺では年を追うごとに新しい畑への植
替えが進んでいるそうで高品質ワインを造るという意思の下にワイン造
りを行える環境は皆無なのだそう。『私は幸せなのだろう。私の一族に
は生産性という観念が持ち込まれたことがないので今でも古いアルベ
レッロの畑を大切にする贅沢が許される訳だから』彼の畑はアルベレッ
ロ仕立て。手間は4倍かかり、収量は1/2になるといういが品質は高い。
商品記号
造り手
69H14 Natalino del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテ
数十年前までは
伝統的に多くの
畑がこの仕立て
だったが今では
ほとんど残ってい
な い と言 う 。そ し
て、彼等はいつ
からというわけで
なく、ずっと有機
農法で栽培して
きた。1994年に
は認証も取得したそうだが、ビオロジック認証機関で許可されている農
薬でさえも彼等は使用しない。除草剤も使用せず、施肥も行わない
(必要があればボルドー液は使用するが、天候の良い年にはボルドー
液すら使わない)。醸造中も、セレクション酵母などは一切使用せず、
野生酵母のみで発酵させている。『畑を毎日手入れしていれば、剪定
時の調整と、大地を生き生きと保つ下草の働きによって、十分に自然
な状態でクオリティーの高いワインを生み出すことができる。発酵だっ
た葡萄と酵母がやってくれる。見守るだけ』と言うが毎日の畑のケアは
簡単な仕事ではない。自分のワインの質を決める土壌に外部から農薬
を持ち込んだり、余計なケアをすることはダメージを不える以外のなに
ものでもないとの理由でビオロジック農法を続けていると言う。そして、
近年のヴァン・ナ
チュールに対す
る注目に関しても
独特の考えを持
っている。『有機
農法は簡単に収
入に結びつけら
れるような表面
的 な方 法 であ る
はずがない。内
から湧いてくる本
能的なものであって使命でなければならない。私にとっては使命だ。そ
れに従うことによってのみ飲み手や関る全ての人に癒しを不えることが
できるのだ』そもそもワインとはこういう飲み物だったのかもしれない。出
荷作業も手作業の為、1回の出荷は1000本以内に限るとのこと。入
荷数にご注意下さい。
ワイン
州
Salice Salentino "Torre Nova"
Puglia
サリーチェ・サレンティーノ・トッレ・ノーヴァ
ヴィンテージ 色
2009
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
2,200
〇
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
69H15 Natalino del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテ
Primitivo"Nataly Salento" IGT
Puglia
2009
赤
750ml
2,600
〇
Puglia
2009
赤
750ml
2,600
〇
プリミティーヴォ・ナタリー・サレント
100% Primitivo 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
69L44 Natalino del Prete
ナタリーノ・デル・プレーテ
Salice Salentino "Il Pioniere"
サリーチェ・サレンティーノ・イル・ピオニエレ
新入港
85% Negroamaro, 15% Malvasia Nera 石灰分を多く含む粘土質で標高は僅か48m。エコセール認定の有機農法で無施肥。仕立はアルベレッロが主。樹齢20年以上。
TOP
Azienda. Agricola
C.O.S
| 60
Vittoria , Sicilia , Italia
コス
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの透明感溢れるミネラル
『日雇い労働にとっても、学
生にとっても、手の届く価格
設定が我々の設立当初から
のポリシーなんだ。勿論その
思いは今も変わらない』創業
者であり共同経営者で栽培
から醸造までを手掛けるジュ
ーストとティッタは胸を張る。
『今日では私達のワインは以
前より若干高い価格になっ
ている。しかし、その品質と
価格を見た場合、十分に納
得してもらえるものであると思
っている』シチリア、ヴィットリ
アでの高品質ワインの歴史
は浅い。実際にコスが創業し
た80年代、高品質尐量生
産ワイナリーは皆無であったと言う。ブレンド用白ワインの供給地とされ
ていたこの地域で、高品質ワイン造りを志し学生時代の仲間3人でワイ
ナリーを立ち上げた。当初、醸造所にはバリックが並び、最先端の醸造
商品記号
造り手
69B19 C.O.S
コス
技術が導入された。その結果、無名の造り手コスは90年代に入ると一
気に評価を上げ、名声はシチリア内に留まらず、イタリア全土、更には
海外でも高い評価を獲得していき、チェラスオーロ・ディ・ヴィットリアを
代表する造り手となった。しかし、ジューストとティッタの挑戦はここで終
わらない。『ワインを作ること自体は無意味だと思っている。僕等が興
味を持っているのは、このヴィットリアのミネラル、土壌の力強さと自分
達のキャラクターをワインで表現すること』更に栽培、醸造に関しても自
然に任せたワイン造りへと傾倒していく。畑では一切の薬剤を排除。除
草剤も使用しない。醸造所からはバリックが消え、大量のアンフォラが
地中に埋まり、ステンレスタンクから伝統的セメントタンクに変わってい
った。(現在はほぼ全てのワインがアンフォラ又はセメントタンクでの発
酵、熟成)樽等の外部からの要素をできる限り削ぎ落とし、シンプルな
中にも深みを感じさせるワイン。より研ぎ澄まされたような印象を受ける。
コスが畑を所有するヴィットリアはシチリア南端のラグーサの西に位置し、
オリーヴやグローヴ、アーモンドの樹が生い茂る。農作物も建築もアフリ
カの影響を深く受けている。イタリアの中でも特殊な文化を持つ地域で
その気候、土壌も独特。特にコスが所有する一帯は石灰質とケイ素質
が豊富で、更に凝灰岩と粘土質が混じる複雑な混合土壌で、そのパワ
フルな土壌はワインに強い塩分を感じさせるほどのミネラルを不えると
同時に華やかな芳香をも不えてくれると言う。
ワイン
州
Frappato
Sicilia
フラッパート
ヴィンテージ 色
2009
赤
サイズ
750ml
参考上代
2,800
在庫
△
100% Frappato di Vittoria とにかくいくらでも飲める。この品種の特徴である華やかなプライマリーノートはいつまでも続く。香ばしく生き生きしとした香りだ。50%はアンフォラで熟成し残りはセメントタンクでの熟成。これによ
り、さらにフラッパートの畑の石灰質な、白いミネラリーな要素がはっきりと感じられる。尐し冷やしめで、16度くらいで飲んでほしい。
69F19 C.O.S
Cerasuolo di Vittoria
69733 C.O.S
Pithos Rosso
コス
コス
Sicilia
2008
赤
750ml
3,300
Sicilia
2008
赤
750ml
3,800
◎
〇
Sicilia
2009
赤
750ml
3,500
〇
チェラスオーロ・ディ・ヴィットリア
ピトス・ロッソ
60% Nero d'Avola; 40% Frappato di Vittoria 2008ヴィンテージよりDOCGチェラスオーロ・ディ・ヴィットリアの名称を排除。
69H35 C.O.S
コス
Nero di Lupo
ネロ・ディ・ルポ
新入港
Nero d’Avola 100% フォッサ・ディ・ルーポ区の葡萄。完璧なまでに美しいワイン。香からミネラルを感じさせる。ネロ・ダーヴォラらしい海に由来する豊富なミネラルを存分に楽しめる。透明感があり、酸は練れていて質が
高い。50%セメントタンク、50%アンフォラによる熟成。
69736 C.O.S
コス
Syre
Sicilia
2005
赤
750ml
5,400
〇
Sicilia
2008
赤
750ml
4,000
〇
2007
赤
750ml
8,600
〇
シレ
100% Nero d'Avola シーリ区の葡萄。
69F20 C.O.S
コス
Maldafrica
マルダフリカ
Cabernet Sauvignon 45%,Merlot 45%,Nero d Avola 10% COSのルーツでもある記念碑的存在。ボルドーワインにも負けないしっかりとした骨格。
69F21 C.O.S
コス
Contrada Labirinto
Sicilia
コントラーダ・ラビリント
50% Nero d'Avola 50%Cabernet Sauvignon 鮮新世時代に期限を持つ、中くらいの堅さの砂とアペニン堆積土による混合土壌。石灰とケイ石、石灰凝灰岩などによる堆積層で構成されるミネラルに富んだ土壌。28日
間のマセレーション後ピジャージュ。時々リモンタージュを行う。熟成は30hlのオーク樽で24ヶ月、セメントタンクで6ヶ月、ボトルで12ヶ月。
69H30 C.O.S
コス
Rami
ラミ
新入港
Sicilia
2010
白
750ml
2,800
◎
50%Inzolia 50%Grecanico 昨年とまったく同品種同比率であるにもかかわらず、明らかに複雑で深みのあるワインに仕上がった。10日間のマセレーションがワインをさらにリッチにし、エキゾチックなフルーツの香りが岩その
ものを髣髴とさせる強いミネラル感の上にしっかりと乗っている。シュナンやガルガーネガに類似するグレカニコという偉大な品種は、熟成にも耐えうる。
69H34 C.O.S
Pithos Bianco
69910 C.O.S
Pithos Bianco≪1500ml≫
コス
コス
Sicilia
2009
白
750ml
3,800
Sicilia
2008
白
1500ml
8,000
ピトス・ビアンコ
ピトス・ビアンコ・マグナム
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
| 61
Girolamo Russo
Etna , Sicilia , Italia
ジローラモ・ルッソ
標高780m のエトナ火山北斜面から生まれる新生エトナ・ロッソ
長く協同組合による低価格ワイン
の産地として捉えられてきたシチ
リアだが、近年大きく変わりつつ
ある。密植や収量の制限、醸造
技術も革新され高品質ワイン産
地へと変貌をとげた。その中心産
地と言えばエトナであろう。暑い
産地だけにエトナ・ロッソは過熟
気味で野暮ったく、複雑味に欠
けるという印象をお持ちの方も多
いと思われるが、特にエトナの北
側斜面、それも標高の高い畑か
らはそんなエトナのイメージとは無縁の上品で奥行きのある酸を持ち合
わせた何とも言えない魅力を持ったワインが生まれている。エトナ特有
の火山性土壌の黒い土と溶岩石から豊富なミネラルを。シチリアなら
ではの強烈な陽光は北側斜面の為、適度に制限され、過熟を防ぎ、
標高の高さか
ら夜間の強い
冷え込みを得
て果実は高い
糖度と質の良
い酸を手に入
れる。エトナの
北側斜面は非
常に良い条件
を兹ね備えて
いると言える。
この付近の造
り手と言えば、
パッソピッシャ
ーロ(テヌー
タ・ディ・トリノ
ーロ)やマル
ク・デ・グラッツ
ィア氏率いる
テッレ・ネッレ(畑を貸している)、更には奇才フランク・コーネリッセンと
皆、素晴らしい結果を残している。現当主ジュゼッペ氏は2003年にワ
商品記号
造り手
69H88 Girolamo Russo
ジローラモ・ルッソ
イナリーを引き継ぎ、一族の財産である伝統を尊重しながらも革新的
に厳しい基準をクリアした有機農法を取り入れ、古いものと新しいもの
の調和をはかりながら新しい時代に突入した。ワイン造りは良き友人で
もあるフランク・コーネリッセンの影響を受けつつも、ミクロクリマの研究、
畑ごとの醸造などに拘り、独自のスタイルを追求している。畑はエトナ
火山の北斜面標高約650m から780m の間に25ha ほどを所有し、1
5ha の葡萄畑のほかオリーヴ、ヘーゼルナッツなどを栽培。樹齢は50
年から100年を越えるものまであり、収量は1ヘクタールあたり35キン
タルと超低収
量。(これは頻
繁な摘果と収
穫時の選果に
よる結果であ
る)古い畑では
葡萄樹の仕立
てはアルベレッ
ロというエトナの
伝統的な株仕
立てをそのまま
引き継いでいる。
地理的にはランダッツォ村の入口にある一番大きく最も標高の高いコ
ントラーダ(クリュのことをシチリアではコントラーダと呼ぶのだそう):サ
ン・ロレンツォ。同じくランダッツォ村にある2つのコントラーダ:フェウドと
カルデラーラ・ソッターナ。カスティリオーネ・ディ・シチリア村にあるフェ
ウド・ディ・メッツォの4箇所に分かれている。それぞれの畑はそれほど
離れていないのにも関わらず、特に地元の土着葡萄であり高貴品種ネ
レッロ・マスカレーゼ゙、またネレッロ・カプッチョ(おそらくマスカレーゼの
亜種)においても顕著にその畑ごとの個性の違いを示している。2005
年が初ヴィンテージの新しいワインだが、それを感じさせない落ち着き
のある完成度の高いワインとなっていてガンベロ・ロッソはじめ専門誌で
の評価も非常に高い。ジュゼッペ氏はピアニストとしても有名で、文学
の教師でもある。『僕は、僕が今、生きているこのエトナの一部であると
いう意識を語れるほど理性的に理解できてない。もっとエトナを突き詰
めて理解することが大切。』と語るジュゼッペ氏は真面目で非常に温和
な性格。彼は飲み手を裏切る仕事はしないと思う。更に進化するジロ
ーラモ・ルッソは大きな可能性を秘めている。
ワイン
Etna Rosso 'A Rina
エトナ・ロッソ・アリナ
州
新入港
ヴィンテージ 色
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
3,200
◎
2006
赤
750ml
4,600
Sicilia
2008
赤
750ml
4,600
〇
〇
Sicilia
2006
赤
750ml
4,600
Sicilia
2008
赤
750ml
4,600
Sicilia
2009
Sicilia
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2%
69127 Girolamo Russo
Etna Rosso "Feudo"
69F36 Girolamo Russo
Etna Rosso "Feudo"
ジローラモ・ルッソ
ジローラモ・ルッソ
エトナ・ロッソ・フェウド
エトナ・ロッソ・フェウド
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2%
69128 Girolamo Russo
Etna Rosso "San Lorenzo"
69F37 Girolamo Russo
Etna Rosso "San Lorenzo"
ジローラモ・ルッソ
ジローラモ・ルッソ
エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ
エトナ・ロッソ・サン・ロレンツォ
Nerello Mascalese - 98% Nerello Cappuccio - 2% いきなりエスプレッソ誌で5グラッポリ獲得。しかも18.5ポイントと高得点。濃密ながらエトナらしいエレガンスを感じさせる素晴らしい出来栄え。
△
〇
TOP
Azienda. Agricola
| 62
Graci
Etna , Sicilia , Italia
グラーチ
パッソピッシャーロはシャンボール・ミュジニーなのか?
『心から愛するワインはバロ
ーロだ。ジャコモ・コンテルノ
やバルトロ・マスカレッロ、ジ
ュゼッペ・マスカレッロのバ
ローロは規律の中に偉大な
厳格さを感じさせる。時間
とともに変化していく妖艶さ。
しかし、純粋さを。決して飲
み疲れすることなく、野蛮さ
もない』元々はミラノで金融
関係の仕事に就いていたと
いうアルベルト・グラーチ。
知性に溢れ、自信に満ち
溢れている。やるべきことが
しっかりと解っているし、自
らが愛するワイン、偉大なワ
イン、目標とすべきワインが
クリアーに意識の中にあるのだろう。グラーチの畑はエトナ火山の北側
斜面、今イタリアで最も注目を集めている産地と言えるかも知れないパ
ッソピッシャーロ地区に位置する。2004年に購入した現在所有する畑
は標高600m の畑アルクリアと、標高1,000m を越える畑バルバベッ
キの2つ。『何でこの畑を購入したかって?以前の所有者がケチだった
からだよ。ケチ過ぎて農薬なんて撒いたことないんだって。お買い得で
しょう』ネレッロ・マスカレーゼを中心にカリカンテとカタラットを尐量づつ
栽培している。エトナの北側斜面は南側より極端に昼夜の寒暖差が大
きく、標高600m 以上の彼の畑は葡
萄にとって非常に厳しい環境になっ
ている。しかし、ここには農薬を全くと
言って必要としない環境がある。驚く
べきことに1,000m を越すバルバベ
ッキの畑はその標高の高さ、冷涼な
気候から害虫が尐なく病気もほとん
ど無いのだそう。更には乾いた空気
が絶えず動いている為、カビの繁殖
も尐ない為にボルドー液でさえほとんど使うことが無い。なんと、樹齢1
00年を超えるプレ・フィロキセラのネレッロ・マスカレーゼが今でも活躍
しているとう貴重な畑。ワイン造りにおける哲学は一点のみ、『エトナとい
う土地が持つ個性や伝統を如何に表現するか』なのだという。栽培に
商品記号
造り手
69L39 Graci
グラーチ
おいては除草剤などを用いず、あくまでも伝統的な手法を尊重。醸造
はオークの開放発酵桶で発酵(ベースのエトナ・ロッソのみステンレスタ
ンクで発酵)、伝統的な大樽を使用して熟成。勿論、全てのワインは自
然酵母による発酵。亜硫酸も最小限に抑えている。長いマセラシオン、
長期間の大樽での熟成、無濾過でのボトリング。まるでクラシックなバロ
ーロのよう。葡萄
果実そのものを表
現するかのような
ワイン造りだ。出
来上がったワイン
は今までのエトナ
のイメージとは全く
違う。バローロや
バルバレスコ、ま
たはブルゴーニュ
ワインで稀に感じ
ることがある。口
中では整然とした
印象を不え、飲み
込んだ後の膨ら
みのある長い余
韻で、強さではな
く、圧倒的なフィ
ネスで満足感を
不 え て く れ る。 あ
のシャンシス・ロビ
ンソン もグラ ーチ
のワインを賞賛し
ている。『グラーチは若い造り手だが注目に値する。彼のワインはバロー
ロ、バルバレスコ、もしくはブルゴーニュのようだ』/シャンシス・ロビンソン。
エチケットにはエトナチルネコが描かれている。(1,000年以上昔から
ヨーロッパで一番高い活火山であるエトナに生息する犬)『私は自然界
の均衡をそこなうような除草剤や、その他いかなる科学的な薬剤を使
用しない。セラーの中でも、極力人間の関不を排し、フィルターもかけ
ずにボトリングする。エトナと共存するのだから』エトナの自然を切り取り、
その地の伝統に則ってワインを造り続けることで本当のエトナの実力を
引き出しているかのかもしれない。
ワイン
Etna Rosso
エトナ・ロッソ
州
新入港
Sicilia
ヴィンテージ 色
2010
赤
サイズ
750ml
参考上代
3,400
在庫
〇
ネレッロ・マスカレーゼ100%。果皮を漬け込んだマセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、自然酵母によるステンレスタンクでの発酵を経て、ステンレスタンクで熟成されます。火山に由来する暗褐色の土壌が主体
で、水はけが良いのが特徴です。いくつかの部分は砂質で、石灰質は多くありませんが、鉄分や窒素分が豊富な土壌。
69B54 Graci
グラーチ
Etna Rosso "Quota 600"
Sicilia
エトナ・ロッソ・クォタ・セイチェント
2007
赤
750ml
5,300
〇
ネレッロ・マスカレーゼ100%。「標高600m」という意味のQuota 600(クオータ セイチェント)。マセラシオン(醸し)を12日間にわたって行い、発酵・熟成ともトロンコニック(オーク製の開放型木樽)の大樽にて行います。熟
成期間は14ヶ月にも及び、成熟した果実の風味と力強い芯のある味わいが楽しめます。
69H19 Graci
Etna Bianco
69B53 Graci
Etna Bianco "Quota 600"
グラーチ
グラーチ
カリカンテ、カタラット。
Sicilia
2010
白
750ml
3,400
Sicilia
2009
白
750ml
3,900
エトナ・ビアンコ
エトナ・ビアンコ・クォタ・セイチェント
〇
〇
TOP
Azienda. Agricola
Lamoresca
| 63
San Michele di Ganzaria , Sicilia , Italia
ラモレスカ
13年間の人気レストラン経営から理想のワイン造りへ
『そんなつもりはなかった』フィリッポ・リッツォはベルギーで大人気のイ
タリア料理店を13年間経営していた。シンプルながら本格派の料理と
サービス。そしてフィリッポが厳選したイタリアワインが評判で連日満席
の超人気トラ
ットリア。ヨーロ
ッパでも食の
レベルが非常
に高いと言わ
れるベルギー
において個性
的で拘りの強
い店として食
通の間では有
名であった。同じベルギーでイタリアワインのインポートを手掛けていた
フランク・コーネリッセンとの出会いがフィリッポの人生を大きく変える。
日頃からシチリアワインに大きな丌満を持っていたフィリッポとフランク
は意気投合し、2005年シラクーサ県、トマトで高名なパッキーノの真っ
白い畑(石灰分が強く出てい
る特異な畑で樹齢が高く、仕
立はアルベレッロであったこと
が購入の決め手になったとい
う)0.85ha を購入。既にエト
ナに移住し、自らのワインを醸
造していたフランク・コーネリッ
センに委託すると言う形で自ら
のレストランで供するワインを
造り始めてしまう。『当時、本
当に美味しいと思えるシチリア
ワインは皆無だった。ただ、美味しいシチリアワインを自分の店で出した
くて・・・当初は趣味みたいなものだった』2005ヴィンテージはフランク
のカンティーナで醸造・ボトリングが行われた。しかし、2006年、フラン
クは畑を買い足し、更に自らのワイン造りに没頭していくこととなり、ラモ
レスカまで手が回らなくなる。『結局ワインを造ることになり、抜け出せな
くなった』フィリッポは更に、サン・ミケーレ・ディ・ガンザリアに畑を買い
足し、ベルギーのレストランを売り渡すこととなった。2006年に正式に
誕生したラモレスカは所有するオリーヴ畑で育てているオリーヴの品種
商品記号
造り手
69J94 Lamoresca
ラモレスカ
ワイン
Nerocapitano
名“モレスカ”から名付けた。標高430m のシチリア中央部カタニア県
とエンナ県の境界に位置するサン・ミケーレ・ディ・ガンザリアのコントラ
ーダ“ジリオット”に位置する。特に石灰分の強い白い土壌で樹齢が高
く、仕立てはアルベレッロに拘っている。異常に暑いシチリア内陸部特
有の乾いた風がいつも通り抜ける。『結局は自分にとって、自分の理想
のワインにとって理想の土地だったのかもしれない』フィリッポは毎日を
ほとんど畑で過ごし、手間をおしまずケアしている。病気にかかった樹
は化学療法ではなく物理的アプローチで、一本一本根を引き抜き病害
を抑える。土壌に窒素を送り込む必要があったとしても、肥料をつかわ
ず、マメ科の植
物を植えることで
対処する。カビ
や菌の病害には
必要最低限の
硫黄で対応する
など、極めて自
然な栽培にとりく
んでいる。葡萄
は完璧に熟した
状態で収穫され、
徍梗・破砕機にかける際、若干の二酸化硫黄を添加する以外は、培
養酵母や乳酸発酵をうながすバクテリーなど一切添加されない。モス
トはプラスティックの発酵桶を開放した状態で、温度管理せずに発酵。
赤ワインには長いスキンコンタクトを、白ワインには短めのスキンコンタク
トと使い分けて醸している。熟成は使い古しのオーク樽とセメントの発酵
槽を使用。『畑での仕事を無駄にしないよう、できる限りシンプルな醸
造にしたい。しかしながら、寒い地方ならばともかく、シチリアの中部のよ
うに暑い地方においては、自然な醸造を成功させるためには酸化防止
剤の使用は丌可欠と考える。最低限に抑えられた分量ではあっても、
使用しなければ発酵時のバクテリア汚染のリスクがあまりに高い。酵母
添加も温度管理もせずに自然な発酵を行うため、あえて最もリスクの
高い破砕時に尐量添加する方法を選択している』ワインは安定感を増
している。若干マセラシオン期間を短くし、ピュアな果実味と果実からく
る甘味、酸味がタンニンに隠れることなく素直に楽しめる。若いうちから
バランスが取れているが熟成と共に表情を変える。フィリッポの理想の
ワインは完成に近づきつつあるようだ。
州
Sicilia
ネロカピターノ
ヴィンテージ 色
2010
サイズ
参考上代
在庫
赤
750ml
3,600
〇
赤
750ml
4,000
〇
フラッパート100%のワイン。シチリアらしいヨード的なミネラルよりも石灰土壌由来のミネラルを感じる。繊細で伸びのあるワインでコスのフラッパートとは全く違った印象。
69F23 Lamoresca
ラモレスカ
Lamoresca Rosso
Sicilia
ラモレスカ・ロッソ
2009
Nero d’Avola 60 %, Frappato 30%, Grenache 10% 9月20日から10月15日に収穫。プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大30日間。8ヶ月セメント槽、4ヶ月使い古しのバ
リックで熟成。
69F24 Lamoresca
Lamoresca Bianco
69J93 Lamoresca
Lamoresca Bianco
ラモレスカ
ラモレスカ
Sicilia
2009
白
750ml
4,000
Sicilia
2008
白
750ml
4,000
ラモレスカ・ビアンコ
ラモレスカ・ビアンコ
Vermentino 95%, Roussanne 5% 収量は25ヘクトリットル/ha プラスティックの発酵桶を開放し、温度管理せず自然に発酵。マセレーションは最大2日間。4ヶ月セメント槽、8ヶ月使い古しのバリックで熟成。
〇
〇
TOP
Distilleria
Varnelli
| 64
Muccia , Marche , Italia
ヴァルネッリ
天然素材を焚き火で煮出す手造りアニスリキュール
通常カフェ・コレットを注文する
とエスプレッソにグラッパが加え
られるが、マルケでカフェ・コレ
ットを注文すると注がれるのは
必ずヴァルネッリのアニス。バ
ールでは飲み終えたデミタスカ
ップにヴァルネッリを注いでカッ
プを洗うように楽しむ姿も多く見
られる。マルケではヴァルネッリ
が当たり前なのだ。古代ローマ
人やエジプト人はアニスを万能
薬として利用していた。食事の
後、ディジェスティーヴォとして
胃を落ちつかせる為に飲用し
たり、精力剤としても利用され
ていた記録がある。その香は頭
痛を和らげる効果もあるとされ、
更には利尿作用を高めたり、整
腸剤としても使われていたし、
呼吸器系にも良いとされていた。
まさに万能薬だ。その名残もあ
って今でもヴァルネッリのアニス
リキュールは漢方系薬局で販
売されていることも多い。高品
質アニスリキュールの造り手と
してイタリアで最も高い評価を
得ているヴァルネッリは1868
年にアニスを中心に香草、根、
果実、蜂蜜を使ったリキュール
の造り手としてジローラモ・ヴァルネッリによって創業された。元々シビッ
商品記号
造り手
69J53 Varnelli
ヴァルネッリ
ワイン
L'Anice Secco Speciale Varnelli
リーニの町に居を構えていて自然な環境に恵まれていたこともあり、そ
の地に自生する香草や草木、根を使ったリキュール造りに傾倒してい
った(今では国立公園と薬用植物の研究所になっている)。以来、家
族経営を続けており厳選した自然
の素材を使い、一族の職人による
手造りによってその質を保ち続けて
いる。現在でもラベリングマシーンや
品質管理はオートメーション化され
たが蒸留部門は一切機械化せず、
職人による手作業で造られている。
現在は4代目でシモネッタ、マリード
ナテッラ、オリエッタ、マリアの4人の
女性達で運営されている。ヴァルネ
ッリの名前を最初に世間に浸透さ
せたのはアマーロ“シビッラ”。リンド
ウの根やカリッサイアキーナの含有
率が極端に高いことから、当時は抗マラリア剤、解熱剤として珍重され
ていた。更に2代目のアントニオの代に大きな飛躍を迎えることとなる。
彼はマルケ州に古くから普及していたアニス酒のレシピを更に洗練させ
“ヴァルネッリ”を考案した。このエ
レガントで他には真似できない独
特の風味アニスは当時、高感度
なソムリエや食通の間で大きな話
題となった。今でもヴァルネッリの
アニスは当時のレシピを忠実に守
っている。ヴァルネッリのアニスそし
てアマーロは全て自然の素材から造られる。キナの根、アニス、セージ
などの香草、かんぞう、ウコン、甘味は砂糖を加えるのではなく蜂蜜。カ
ラメル色素は一切使用しない。
州
Marche
ヴィンテージ 色
N.V
リキュール
サイズ
700ml
アニス・セッコ・スペシャーレ・ヴァルネッリ
参考上代
4,600
在庫
◎
厳選したアニスシードから造られる特別なアニスリキュール。地元ではカフェコレットと言えばグラッパではなくヴァルネッリのアニスが加えられるのがあたり前。ソーダ割りやグレープフルーツと共に食前酒として食欲を増進さ
せたり、食後酒として胃を落ちつかせたり、アイスクリームにかけたりと幅広く使われている。最も一般的でお薦めなのはロックや水割り。純粋にアニスの味わいが楽しめる。
69J54 Varnelli
ヴァルネッリ
Amaro Sibilla
Marche
N.V
リキュール
700ml
アマーロ・シビッラ
4,600
◎
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。
69J55 Varnelli
ヴァルネッリ
Amaro Tonico
アマーロ・トニコ
Marche
N.V
リキュール
500ml
4,800
〇
直火で煮出した天然のハーブの自然な苦味や甘味を味わえる。甘味はハーブの甘味にカラメルではなく天然の蜂蜜を加えて調整している。ヴァルネッリのアマーロはレシピは秘密とされているが原材料は全て天然素材と
なっている。こちらはアルコールが低く、よりハーブのニュアンスが強く出たヴァルネッリらしいリキュール。
TOP
Distilleria
Sibona
| 65
Piobesi d’Alba , Piemonte , Italia
シボーナ
U.T.F(蒸留所商取引監督機関)認定第1号 最古のグラッパ蒸留所シボーナ
ピエモンテの蒸留酒の歴史
は古い。1443年にこの地域
での税関書類上に蒸留酒の
記述を見つける事が出来る。
(この当時はグラッパという名
称ではなく、プランタと呼ばれ
ていた)ピエモンテがアクアヴ
ィーテを生産している歴史あ
る州の1つである事が窺える。
ピエモンテ州アルバから数キ
ロメートル離れたピオベジ・ダ
ルバのロエロ地区にシボーナ
蒸留所は位置する。ピエモン
テ州だけでなく全州のソムリ
エから厚い信頼を集め、星
付きリストランテには必ずと言
って良いほどにオンリストされ
ている老舗ディステレリア。その歴史は100年を越す。U.T.F(蒸留所
商取引監督機関)の登録ナンバーは NO.1となっていて、全国で最初に
登記されて最古の蒸留所のひとつである。長い歴史の中で、1度もぶ
れることなく品質至上主義を貫いてきたシボーナは造り手からの信頼も
厚い。マッテオ・コレッジア、コンテルノ・ファンティーノ、レナート・ラッテ
ィ、マッソリーノ、ピオ・チェザーレ、ヴィエッティ、エルヴィオ・コーニ
ョ・・・。シボーナへヴィナッチャを提供する周辺の生産者もビッグネー
商品記号
造り手
ムが揃っていて、皆、
最高の状態で搬入
に 協 力 して くれ る と
いう。設立当初より
シボーナは葡萄の
搾りかす(ヴィナッチ
ャ)の鮮度に強い拘
り を 持 っ てい る 。 更
に、単一品種でのグ
ラ ッ パ造り に 拘り 続
けてきた。厳選され
た新鮮なヴィナッチ
ャを使って、それぞ
れの葡萄の香や成
分を最大限に引き
出す。香り高く、その年の葡萄のアロマを表現したグラッパを目指してい
る。また、葡萄の性質に合わせてステンレス、もしくは木樽での熟成を
行っている。
『アマーロらしいアマーロ』
2010年、長年研究を続けていたアマーロが販売開始された。伝統的
なアマーロ製法に拘り、アニス、ナツメグ、キナの根、りんどう、セージ、
ライム、ミルラ、かんぞう、ウコン、タイム、レモン、大黄、ヤグルマギ
ク・・・。シボーナらしく手造りに拘り田舎くさいある意味アマーロらしい味
わいに仕上がっている。
ワイン
州
69511 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Dolcetto
69512 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Moscato
69513 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbera
69986 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Nebbiolo
69514 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Arneis
69515 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Brachetto
69516 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barbaresco
69517 Sibona
≪Graduata≫Monovitigno Grappa di Barolo
69H20 Sibona
≪Tutto Grado≫Grappa di Barolo 57.5%
69D42 Sibona
≪Riserva speciale≫Grappa di Barolo invecchiata
69518 Sibona
Liquore all'Aloe e Miele in Grappa Finissima
69519 Sibona
Liquore alla Camomilla in grappa Finissima
69955 Sibona
Amaro Sibona
69912 Sibona
Gocce di Grappa
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
シボーナ
参考上代
N.V
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,700
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
4,200
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
6,100
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
7,200
Piemonte
1999
蒸留
500ml
18,500
Piemonte
N.V
蒸留
500ml
3,600
Piemonte
N.V
蒸留
700ml
3,600
Piemonte
N.V
リキュール
500ml
3,500
Piemonte
N.V
チョコレート
300g
4,500
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・モスカート・樽熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルベーラ・樽熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ネッビオーロ・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・アルネイス・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ブラケット・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バルバレスコ・ステンレスタンク熟成
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・バローロ・樽熟成
≪トゥット・グラド≫グラッパ・ディ・バローロ 57.5
リゼルヴァ・スペシャーレ・グラッパ・ディ・バローロ・インヴェッキアータ
アロエ(アロエヴェラとハチミツを加えたグラッパ)
カモミッレ(カモミールのリキュールを加えたグラッパ)
アマーロ・シボーナ
完売
サイズ
Piemonte
グラドゥアータ・グラッパ・ディ・ドルチェット・ステンレスタンク熟成
ゴッチェ・ディ・グラッパ(グラッパ入チョコレート)
ヴィンテージ 色
在庫
◎
◎
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
〇
◎
×
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