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配布資料 - 財務省

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配布資料 - 財務省
平成27年度税制改正について
目
次
Ⅰ 概要
・平成 27 年度税制改正について ···················································· 2
Ⅱ デフレ脱却・経済再生
・法人税改革について ····························································· 7
・経済の好循環の確立に向けた取組み ··············································· 8
・与党税制改正大綱(26 年 12 月 30 日)に示された法人実効税率引下げの道筋(イメージ) ··· 9
・与党税制改正大綱(26 年 12 月 30 日)に示された法人税改革の枠組み(イメージ) ········· 10
・欠損金繰越控除の見直し ························································· 11
・受取配当等益金不算入の見直し ··················································· 13
・法人事業税の外形標準課税の拡大 ················································· 14
・研究開発税制(総額型) ························································· 16
・法人税改革における賃上げへの配慮 ··············································· 17
・与党税制改正大綱(26 年 12 月 30 日)(抄) ········································ 18
・住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置の延長・拡充 ····························· 20
・NISAの拡充(ジュニアNISAの創設等) ····································· 21
Ⅲ 地方創生
・地方拠点強化税制 ······························································· 23
・ふるさと納税の拡充 ····························································· 26
・「ふるさと納税ワンストップ特例」の基本的スキーム ································ 27
・外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充 ··········································· 28
・結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設 ······················· 29
Ⅳ 消費税率引上げ時期の変更に伴う対応
・社会保障の安定財源の確保等を図る税制の抜本的な改革を行う
ための消費税法の一部を改正する等の法律(平成 24 年法律第 68 号)(抄) ·············· 31
目次 1
・消費税率引上げ時期の変更を踏まえた住宅ローン控除等の延長 ······················· 32
Ⅴ 国際課税(G20・BEPS プロジェクト)関連
・国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し ····························· 34
・国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し(課税方式) ················· 35
・外国子会社配当益金不算入制度の見直し ··········································· 36
・国外転出をする場合の譲渡所得課税の特例について ································· 37
・財産債務明細書の見直しについて ················································· 38
・非居住者に係る金融口座情報の自動的交換のための報告制度の整備 ··················· 39
Ⅵ 復興支援
・福島再開投資等準備金 ··························································· 41
・一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設に係る譲渡所得の 5,000 万円特別控除等
の適用 ········································································· 42
Ⅶ その他
・自動車重量税のエコカー減税の対象範囲の見直し ··································· 44
・自動車取得税におけるエコカー減税の見直し ······································· 45
・軽自動車税のグリーン化特例(軽課) ············································· 46
・二輪車に係る軽自動車税について ················································· 47
・旧3級品の紙巻たばこに係るたばこ税等の特例税率の見直し ························· 48
・日本国外に居住する親族に係る扶養控除等の書類の添付等義務化 ····················· 49
・マイナンバーが付された預金情報の効率的な利用について(案) ····················· 50
・平成 27 年度税制改正大綱(抄) 第一 平成 27 年度税制改正の基本的考え方
Ⅱ 地方創生・国家戦略特区 3 少子高齢化の進展・人口減少への対応 ··············· 51
・「働き方の選択に対して中立的な税制の構築をはじめとする個人所得課税改革
に関する論点整理(第一次レポート)」の概要 ······································ 52
・平成 27 年度税制改正大綱(抄) 第一 平成 27 年度税制改正の基本的考え方
Ⅲ 社会保障・税一体改革 3 消費税の軽減税率制度 ······························· 54
・消費税の軽減税率に関する検討について ··········································· 55
目次 2
・平成 27 年度税制改正大綱(抄)
第一 平成 27 年度税制改正の基本的考え方(抄) ··· 56
Ⅷ 参考資料(財政関係等)
・平成 27 年度一般会計予算から見る財政の現状 ······································ 58
・一般会計における歳出・歳入の状況 ··············································· 59
・公債残高の累増 ································································· 60
・年金や医療関係の給付と財政の関係 ··············································· 61
・財政収支・債務残高の国際比較(対GDP比) ····································· 62
・財政赤字の問題点 ······························································· 63
・利払費と金利の推移 ····························································· 64
・家計金融純資産と一般政府総債務 ················································· 65
・経常収支 ······································································· 66
・我が国の財政健全化目標 ························································· 67
・「中長期の経済財政に関する試算」
(中長期試算)の概要 ····························· 68
・経済財政運営と改革の基本方針 2014 ··············································· 69
・一般会計税収の推移 ····························································· 70
目次 3
Ⅰ 概要
1
平成27年度税制改正について①
デフレ脱却・経済再生
- デフレ脱却・経済再生をより確実なものにしていく観点から、成長志向に重点を置いた法人税改革、高齢者層から若年層への資
産の早期移転を通じた住宅市場の活性化など、経済の好循環の着実な実現に資する措置を講ずる。
○成長志向に重点を置いた法
人税改革
・「課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる」ことにより、法人課税を成長志向型の構造に変える。より広く
負担を分かち合い、「稼ぐ力」のある企業等の税負担を軽減することで、企業の収益力を向上させる取組みを
後押し
・27年度を初年度とし、以後数年で、法人実効税率の20%台までの引下げを目指す
-27年度改正では、欠損金繰越控除の見直し、受取配当等益金不算入の見直し、法人事業税の外形標準課税の
拡大、租税特別措置の見直しにより、財源を確保
→
先行減税分をあわせて、27年度▲2.51%・28年度▲3.29%の引下げを決定
法人税率
法人事業税所得割(標準税率)
国・地方の法人実効税率
改正前
27年度
28年度
25.5 %
23.9 %
23.9 %
6.0 %
4.8 %
32.11%
31.33%
(▲2.51%)
(▲3.29%)
7.2 %
⇒
34.62%
-28年度改正では、課税ベースの拡大等により財源を確保して、28年度における税率引下げ幅の更なる上乗せ
を図る(▲3.29%+α)。その後の年度の改正においても、改革を継続(与党税制改正大綱)
・所得拡大促進税制の拡充などにより、賃上げの取組みを後押し
○住宅取得等資金に係る贈与 ・足元の住宅市場活性化策及び消費税率10%への引上げ(平成29年4月)に伴う駆け込み・反動減対策の観点か
税の非課税措置の延長・拡充
○NISAの拡充
ら、適用期限を延長した上で拡充(非課税枠:1,000万円⇒最大3,000万円)
・ジュニアNISAを創設(20歳未満の者の口座開設を可能に。年間投資上限額80万円)
・投資上限額を引上げ(年間100万円⇒120万円)
2
平成27年度税制改正について②
地方創生
- 人口減少及び地方における人口流出等の構造的な課題を克服するため、東京一極集中の是正や若い世代の結婚・子育
ての希望の実現等を通じた地方創生に向けて税制措置を講ずる。
○地方拠点強化税制の創設
・地域再生法の新たな枠組みの下、企業の本社機能等に関し、東京圏から地方への移転、又は地方
における拡充の取組みを支援するため、税制措置を創設
※ 東京23区からの移転の場合
①本社等の建物に係る投資減税:特別償却25% or 税額控除7%(27・28年度、29年度は4%)
②雇用促進税制の特例:地方拠点の増加雇用者数1人当たり最大80万円の税額控除
(最大の場合、3年間合計で140万円)
○ふるさと納税の拡充
・住民税の特例控除額を拡充(上限:個人住民税所得割の1割⇒2割)
・申告手続きを簡素化(確定申告を行わない給与所得者等について、寄附先の団体が本人に代わっ
て控除手続を行う「ふるさと納税ワンストップ特例」を創設)
○外国人旅行者向け消費税免 ・商店街やショッピングモール内などにおける消費税の免税手続きを、
税制度の拡充
「免税手続カウンター」でまとめて行えるようにする
○結婚・子育て資金の一括贈 ・祖父母や両親の資産を早期に移転することを通じて、子や孫の結婚・出産・育児を後押しするた
与に係る贈与税の非課税措
め、これらに要する資金の一括贈与に係る非課税措置を創設(非課税枠:1,000万円)
置の創設
3
平成27年度税制改正について③
消費税率引上げ時期の変更に伴う対応
○消費税率10%への引上げ時期の変更: 平成27年10月1日
⇒
平成29年4月1日
⇒
平成31年6月30日
○景気判断条項(税制抜本改革法附則18条3項)の削除
○住宅ローン減税等の適用期限の変更: 平成29年12月31日
(注)消費税率10%段階の自動車取得税廃止等の措置、地方法人課税の偏在是正措置は、平成28年度以降の税制改正で結論
国際課税(G20・BEPSプロジェクト)関連
- G20・OECDが推進している「BEPSプロジェクト」等の取組みの趣旨を踏まえ、クロスボーダーの取引や人の
動きに係る課税の適正化に向けて取り組む。
○国境を越えた役務の提供に ・国内外の事業者間の競争条件の公平性を確保する観点から、国外事業者が国境を越えて行う電
対する消費税の課税の見直
子書籍・音楽・広告の配信等の電子商取引を消費税の課税対象とする
し
○外国子会社配当益金不算入 ・国際的な二重非課税を防止する観点から、外国子会社において損金に算入される配当を外国子
制度の適正化
会社配当益金不算入制度の適用対象から除外
○国外転出をする場合の譲渡 ・クロスボーダーでの課税逃れを防止する観点から、巨額の含み益(未実現のキャピタルゲイ
所得課税の特例の創設
ン)を有する株式等を保有して国外に転出する者に対する譲渡所得課税の特例を創設
○非居住者に係る金融口座情 ・非居住者の金融口座情報を各国税務当局と自動的に交換するため、金融機関に対し非居住者の
報の自動的交換制度の整備
金融口座情報の報告を求める制度を整備
4
平成27年度税制改正について④
復興支援
○福島再開投資等準備金制度 ・福島の避難解除区域等に帰還して事業を再開しようとする事業者を対象に、投資費用を積み立
の創設
てやすくするための準備金制度を創設
○福島復興再生拠点市街地形 ・「一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設」(仮称)の整備のために土地を譲渡した場合に、
成施設に係る譲渡所得の特
5,000万円特別控除等を適用
例措置
その他
○車体課税の見直し
・エコカー減税(自動車重量税・自動車取得税)について、燃費基準の円滑な移行や足元の自動車
消費の喚起の観点から、2年間の経過的な措置として、減免税車の対象範囲を見直し
・軽自動車税について、平成27年度に新規取得した一定の環境性能を有する軽四輪等について、そ
の燃費性能に応じたグリーン化特例(軽課)を導入。二輪車に係る税率の引上げを平成27年4
月1日から平成28年4月1日に1年延期。
○たばこ税(旧3級品)
・旧3級品の紙巻たばこ(わかば、ゴールデンバットなど国産6銘柄)に係る特例税率(一般税率
よりも低い税率)について、WTO協定等の内外無差別原則の遵守を確実なものとするため、
段階的に縮減・廃止
○円滑・適正な納税のための環境整備
・国外扶養親族に係る扶 ・国外居住親族に係る扶養控除等の適用の適正化の観点から、適用を受ける納税者に対し、親族関
養控除の適正化
係書類等の添付等を義務づけ
・マイナンバーが付され ・マイナンバーが付された預貯金情報を税務手続において効率的に利用する観点から、銀行等に対
た預貯金情報の効率的な
利用に係る措置
し預貯金情報をマイナンバーにより検索可能な状態で管理することを義務づけ
5
Ⅱ デフレ脱却・経済再生
6
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7
経済の好循環の確立に向けた取組み
<法人税改革の趣旨(与党税制改正大綱(26年12月30日))>
○ 「課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる」ことにより、法人課税を成長志向型の構造に変える。
○ より広く負担を分かち合い、「稼ぐ力」のある企業の税負担を軽減することで、企業の収益力の改善に向けた取組みがより
積極的になり、それが成長につながっていくようにする。
○ この改革を通じて、企業が収益力を高めれば、継続的な賃上げが可能な体質となり、より積極的な賃上げへの取組みが
可能となる。
⇒ コーポレートガバナンスの強化や政労使の連携とあいまって、経済の好循環の確立を目指す。
コーポレートガバナンスの強化
政労使の連携
日本の企業文化を変え、経営者の前向きな
取組みを積極的に後押しするためのコーポ
レートガバナンスの見直し
企業収益の拡大を消費・投資の拡大に結び
つける経済の好循環に向け、政労使の間で
共通認識を醸成 ※
社外取締役規定の改正
賃金上昇に向けた努力
日本版スチュワードシップコード
取引企業の仕入価格の上昇等を
踏まえた価格転嫁
法人税改革
成長志向に重点を置いた法人税改革を推進
先行減税を含む
法人実効税率の引下げ
欠損金繰越控除の見直し、
外形標準課税の拡大 等
仕事・役割を重視した
賃金体系への見直し等
賃上げへの配慮措置
(所得拡大促進税制の拡充等)
JPX―Nikkei400の導入
サービス産業の生産性向上
「コーポレートガバナンス・コード」
の作成
2段階での改革
(アベノミクス税制は後で見直し)
女性が働きやすい環境整備
日本経済全体の生産性を高め企業の「稼ぐ力」を強化
デフレ脱却と経済の好循環へ
※「経済の好循環の継続に向けた政労使の取組について」
(平成26年12月16日)
8
与党税制改正大綱(26年12月30日)に示された法人実効税率引下げの道筋(イメージ)
<28改正>
<その後の改正>
20%台まで引き下げることを
目指して、改革を継続する
改正以降に決定)
28
(▲3.29%+α)
第2段階
財源を確保して、28年度
における税率引下げ幅の
更なる上乗せを図る
(
法人実効税率の引下げ幅
▲5%
(29.62%)
▲3.29%(31.33%)
事業税所得割
6.0%→ 4.8%
▲3%
(31.62%)
▲2.51%(32.11%)
・外形標準課税
(3/8→4/8)
・外形標準課税
(2/8→3/8)
改正で決定)
27
・欠損金繰越控除
(65%→50%)
法人税
25.5%→23.9%
第1段階
(
事業税所得割
7.2%→ 6.0%
[先行減税]
▲1%
(33.62%)
・欠損金繰越控除
(80%→65%)
・受取配当不算入
・租税特別措置
27改正前
(34.62%)
㉗
㉘
㉙
㉚
~
9
与党税制改正大綱(26年12月30日)に示された法人税改革の枠組み(イメージ)
法人実効税率引下げ
(27改正前:34.62%)
27(2015)
28(2016)
32.11%(▲2.51%)
31.33%(▲3.29%)
29(2017)
30(2018)~
(数年で20%台まで引き下げる
ことを目指す)
(▲3.29%+α)
課税ベースの拡大等
・欠損金繰越控除 ≪大法人≫ (所得の80%限度)
・受取配当等益金不算入
(持株比率~25%:
50%不算入など)
・法人事業税(外形標準課税) ≪大法人≫(全体の2/8)
・租税特別措置
・外形標準課税(法人事業税) ≪地方税≫ (再掲)
・生産性向上設備投資促進税制 ≪租特≫
所得の65%
所得の50%
不算入割合の引下げ
全体の3/8
全体の4/8
研究開発税制
の見直しなど
(27改正の実施状況も踏まえつつ、外形標準課税の更なる拡大等を検討)
(28末期限)
・所得拡大促進税制 ≪租特≫
・研究開発税制 ≪租特≫
(29末期限)
(経済の好循環の定着
状況等を見極めつつ、
取扱いについて検討)
(一部28末期限)
・減価償却
(経済の好循環の定着状況等を見極めつつ、定額法への一本化について検討)
・法人事業税損金算入
(税の性格や地方独自の減税措置に与える影響等を考慮しつつ、検討)
・租税特別措置 (再掲)
(期限が到来するものを中心に、
廃止を含めゼロベースで見直し)
・中小法人課税
(実態を丁寧に検証しつつ、幅広い観点から検討)
・公益法人等課税
(非収益事業の民間競合の状況等について実態を丁寧に検証しつつ、検討)
・協同組合等課税
(特に軽減税率のあり方について、実態を丁寧に検証しつつ、検討)
10
欠損金繰越控除の見直し①
○
欠損金の繰越控除制度が課税ベースを大きく侵食している状況を改善するとともに、控除制限を受けた
くない企業には収益改善のインセンティブをもたらすよう、大法人の控除限度(改正前:所得の80%)を、
27年度に「所得の65%」、29年度に「所得の50%」に引き下げる。
○ 再建中の法人や新設法人への影響に配慮し、7年間は所得の全額を控除可能とする特例を導入する。
(上場等の場合は、以後の事業年度は対象外とする。また、本特例の導入にあわせて、23年度改正の経過措
置は、本特例に統合して廃止する。)
○ 繰越期間(改正前:9年間)については、いたずらに延長するとより長期にわたり税金を節約できるよう
になり、早期の収益改善の逆インセンティブになることや、帳簿保存期間などとの整合性を踏まえ、10年に
延長する(29年度に生じた欠損金から適用)。
≪改正前≫
控除限度
(大法人)
所得の80%
23年度改正法の施行前に再生手続開始の決定等
があった法人を対象とした経過措置
再建中の
法人の特例 所得の全額
(再生計画認可の決定等から7年後まで)
新設法人
の特例
―
≪改正後≫
27年4月以後に開始する事業年度:所得の65%
29年4月以後に開始する事業年度:所得の50%
所得の全額
(再生計画認可の決定等から7年後まで)
※ 再上場等の場合、以後の事業年度は対象外。
※ 23年度改正の経過措置については、統合して廃止。
所得の全額(設立から7年後まで)
※ 上場等の場合、以後の事業年度は対象外。
10年に延長
繰越期間
9年
※
控除限度が所得の50%となる29年4月以後に開始
する事業年度に生じた欠損金について適用。
※ 帳簿書類の保存要件、欠損金に係る更正及び更正
の請求の期間も10年に延長。
11
欠損金繰越控除の見直し②(収益改善のインセンティブ)
所得
課税所得
80%
課税所得
2年目
所得
課税所得
8年目
所得
課税所得
9年目
=
改正前
1年目
所得
繰越可能期限
欠損
欠損金を控除しきれない
1年目
所得
課税所得
課税所得
課税所得
50%
2年目
8年目
課税所得
9年目
控除しきれない部分
欠損
欠損金を全額控除できる
〔所得が多い場合〕
改正後(控除限度を引下げ)
〔所得が少ない場合〕
所得
所得
所得
所得
所得
課税所得
所得
所得
課税所得
課税所得
課税所得
50%
1年目
欠損
2年目
8年目
9年目
12
受取配当等益金不算入の見直し
○
支配目的の株式と、それ以外の目的(例えば、資産運用目的)の株式等との間で、取扱いを分ける。
○ 「支配目的の株式(=持株比率が高い株式)」への投資については、経営形態の選択や企業グループの構
成に税制が影響を及ぼすことのないように100%益金不算入としつつ、持株比率の基準(改正前:25%以上)
を「1/3超」に引き上げる。
○ 「支配目的が乏しい株式等(=持株比率が低い株式等)」への投資は、他の投資機会(例えば、債券投
資)との選択を歪めないように、持株比率5%以下の場合は20%益金不算入(ETF以外の株式投資信託は
全額益金算入)とする。
≪改正前≫
持株比率
益金不算入割合
株式投資信託
の分配金
≪改正後≫
益金不算入割合
25%未満
50%
25%以上
100%
分配金の額の1/2(1/4)の額について、
50%益金不算入
持株比率
益金不算入割合
5%以下
20%
5%超 1/3以下
50%
1/3超
100%
※
保険会社は、顧客の資金を運用しており、
改革の影響が広く顧客に及ぶおそれがあるこ
とから、特例として「持株比率5%以下」の
株式の配当について40%益金不算入。
0%益金不算入(全額益金算入)
※
ETFの分配金は、株式との交換が可能で
ある点を踏まえ、20%益金不算入。
(*)27年4月以後に開始する事業年度から適用
13
法人事業税の外形標準課税の拡大①
○
地方法人課税における応益課税を強化し、企業が「稼ぐ力」を高めるインセンティブともなるよう、大法
人の法人事業税のうち、外形標準課税(改正前:全体の2/8)を、27年度に「全体の3/8」、28年度に「全体
の4/8」に拡大する。(これにあわせて、所得割の税率(改正前:7.2%)を引き下げる。)
・
法人事業税の1/4に導入されている外形標準課税を2年間で1/2に拡大する。
改正前 2/8
→ ㉗3/8
→ ㉘4/8
・ 付加価値割と資本割の比率は、改正前と同様、2:1とする。
付加価値割 改正前 0.48% → ㉗0.72% → ㉘0.96%
資本割
改正前 0.2 % → ㉗0.3 % → ㉘0.4 %
所得割
改正前 7.2 % → ㉗6.0 % → ㉘4.8 % (※)
(*)施行時期
㉗:27年4月から28年3月までの間に開始する事業年度に適用
㉘:28年4月以後に開始する事業年度から適用
7.2%
資本割
0.2%
0.3%
2/8
3/8
所得割
0.72%
28年度
付加価値割
資本割
≪改正後≫
所得割
0.48%
27年度
付加価値割
所得割
付加価値割
≪改正前≫
法人実効税率 ▲1.5%
0.96%
6.0%
※ 所得割の所得400万円以下、400万円超から800万円以下の税率は、比例的に措置する。
資本割
4.8%
0.4%
4/8
※所得割の税率には地方法人特別税を含む。
14
法人事業税の外形標準課税の拡大②(配慮措置)
○ 一定規模以下の法人において、外形標準課税の拡大により負担増となる場合、2年間に限り、負担変動に対
する配慮措置を講ずる。
【配慮措置のイメージ(27年度)】
税額
所得割
×
27年度の
26年度の税率
資本割 付加価値割
対象法人: 付加価値額 30億円以下(※)
=
負担増となる場合には
1/2を軽減
(所得割 7.2% 資本割 0.2% 付加価値割 0.48%)
(※)
(付加価値額30億円以下の法人の場合)
課税標準
×
27年度の税率
=
(所得割 6.0% 資本割 0.3% 付加価値割 0.72% )
※ 付加価値額30億円超40億円以下の法人については、1/2から0の間でなだらかに軽減率を引下げ。
○ 法人事業税(外形標準課税)においても、法人税の所得拡大促進税制の要件を満たす場合は、給与等支給額
の増加分を付加価値割の課税ベースから控除する制度を導入する(地方版「所得拡大促進税制」)。
法人事業税付加価値割の課税ベース(=付加価値額)
利
子
賃借料
損
報酬給与額
益
賃上げ分
(控
除)
15
研究開発税制(総額型)
○ 控除限度額の総枠は「法人税額の30%」を維持しつつ、オープンイノベーションを推進する観点から、
共同研究・委託研究などの「特別試験研究費」については、控除限度を別枠化(5%)。(限度超過額の繰
越制度は廃止。)
○ 「特別試験研究費」の範囲を拡充するとともに、税額控除率を引き上げる。
≪改正前≫
控除限度の総枠 法人税額の30%(26年度末まで。原則20%)
≪改正後≫
法人税額の30%
一般試験研究費
税額控除率
8~10%(中小法人12%)
8~10%(中小法人12%)
控除限度額
法人税額の30%(26年度末まで。原則20%)
法人税額の25%
※ 控除限度超過額は1年間繰越。
※ 控除限度超過額の繰越控除は廃止。
特別試験研究費
以下の試験研究に要する費用
範 囲
①国の試験研究機関等・大学との間の共同・委託研究
②民間企業との共同研究
③中小企業者への委託研究
④技術研究組合の組合員が行う協同試験研究
⑤希少疾病用医薬品・医療機器に係る試験研究
以下の試験研究に要する費用
①国の試験研究機関等・大学との間の共同・委託研究
②民間企業との共同研究
③中小企業者、公益法人等(※社会医療法人等を含む)、
地方公共団体の機関・地方独立行政法人(※公立病院
を含む)等への委託研究
④技術研究組合の組合員が行う協同試験研究
⑤希少疾病用医薬品・医療機器に係る試験研究
⑥中小企業者に支払う知的財産権の使用料
税額控除率
12%
①:30%、②~⑥:20%
控除限度額
一般試験研究費の控除限度の枠内
法人税額の5%(別枠)
(*)27年4月以後に開始する事業年度から適用
16
法人税改革における賃上げへの配慮
○
27・28年度において、法人税の先行減税を行い、経済の好循環の定着を力強く後押し。
○
法人税の所得拡大促進税制の要件緩和
・ 給与等支給額の増加要件について、毎年度1%ずつ上乗せする形へと要件を緩和し、継続して着実に賃上げ
に取り組む企業をサポートする。
・ さらに、中小法人については、27~29年度の要件を一定とし、賃上げへのインセンティブを高める。
≪改正前≫
給与等支給額
≪改正後≫
2%増 2%増 3%増
㉔
㉕
㉖
㉗
5%増 5%増
給与等支給額
㉘
㉙
○ 給与等支給額が基準年度(基本的に㉔)と比較して2%
以上(㉕・㉖)/ 3%以上(㉗)/ 5%以上(㉘・㉙)増加してい
る等の要件を満たす場合、増加分の10%相当額を税額
控除。(法人税額の10%(中小法人20%)が上限。)
㉔
4%増 5%増
3%増
2%増 2%増
㉕
㉖
㉘
㉗
㉙
中小法人
給与等支給額
㉔
2%増 2%増 3%増 3%増 3%増
㉕
㉖
㉘
㉗
㉙
○
法人事業税(外形標準課税)における賃上げへの配慮
・ 法人税の所得拡大促進税制の要件を満たす場合は、給与等支給額の増加分を付加価値割の課税ベースから控除
する制度を導入する(地方版「所得拡大促進税制」)。
法人事業税付加価値割の課税ベース(=付加価値額)
利
子
賃借料
報酬給与額
損
益
賃上げ分
(控 除)
17
与党税制改正大綱(26年12月30日) (抄)
1
成長志向に重点を置いた法人税改革
(1) 改革の趣旨
今般の法人税改革は、欧米各国も行ってきたように「課税ベースを拡大しつつ税率を引き下げる」ことにより、法
人課税を成長志向型の構造に変えるものである。すなわち、より広く負担を分かち合い、「稼ぐ力」のある企業や企
業所得の計上に前向きな企業の税負担を軽減することで、企業の収益力の改善に向けた投資や新たな技術開発等への
挑戦がより積極的になり、それが成長につながっていくように、法人課税の構造改革を行うものである。この改革を
通じて、企業が収益力を高めれば、継続的な賃上げが可能な体質となり、より積極的な賃上げへの取組みが可能とな
る。これまで、企業に賃上げを促すために所得拡大促進税制を創設・拡充してきたが、今回、さらにその要件を緩和
するとともに、法人事業税の外形標準課税においても、新たに所得拡大促進税制を導入し、企業の賃上げへの動き出
しを一層力強く後押しする。
経済界においては、今般の改革がもたらす経営環境の変化も踏まえ、収益力や生産性の向上に向けて一層の企業努
力を行い、得られた利益を従業員や株主に適切に還元するとともに、取引先企業への支払単価を改善することを通じ
て、経済の好循環の実現に向けて積極的に貢献していくことを求めたい。
(2) 改革の枠組み
平成27年度を初年度とし、以後数年で、法人実効税率を20%台まで引き下げることを目指す。その際、2020年度の
基礎的財政収支黒字化目標との整合性を確保するため、制度改正を通じた課税ベースの拡大等により、恒久財源を
しっかりと確保する。
税率引下げと課税ベースの拡大等の改革は、大きく分けて2段階で進めることとし、以下のとおり取り組む。
① 第1段階として、平成27年度税制改正において、欠損金繰越控除の見直し、受取配当等益金不算入の見直し、法
人事業税の外形標準課税の拡大、租税特別措置の見直しを行う。これらの改革に当たっては、地域経済を支える中
小法人への影響に配慮して、大法人を中心に改革を行う。また、賃上げへの配慮措置や地域で雇用を支える中堅企
業の負担増の軽減措置、改革を段階的に実施する等の激変緩和措置も講ずる。
法人税については、平成29年度にかけて段階的に財源が確保されることとなるが、経済の好循環の実現を力強く
後押しするために税率引下げを先行させることとし、平成27年度から、現行の25.5%から23.9%に引き下げる。ま
た、大法人向けの法人事業税所得割(地方法人特別税を含む。)については、外形標準課税の拡大にあわせて、現
行7.2%の標準税率を、平成27年度に6.0%、平成28年度に4.8%に引き下げる。これらにより、国・地方を通じた法
人実効税率(現行34.62%)は、平成27年度に32.11%▲2.51%)、平成28年度に31.33%(▲3.29%)となる。
18
与党税制改正大綱(26年12月30日) (抄)(承前)
② 第2段階として、平成28年度税制改正においても、課税ベースの拡大等により財源を確保して、平成28年度におけ
る税率引下げ幅の更なる上乗せを図る。さらに、その後の年度の税制改正においても、引き続き、法人実効税率を
20%台まで引き下げることを目指して、改革を継続する。このため、以下をはじめとして、幅広く検討を行う。
イ 大法人向けの法人事業税の外形標準課税の更なる拡大に向けて、平成27年度税制改正の実施状況も踏まえつつ、
引き続き検討を行う。その際、分割基準や資本割の課税標準のあり方等について検討する。あわせて、外形標準課
税の適用対象法人のあり方についても、地域経済・企業経営への影響も踏まえながら引き続き慎重に検討を行う。
ロ 生産性向上設備投資促進税制(平成28年度末期限)、所得拡大促進税制(平成29年度末期限)及び研究開発税制
(増加型・高水準型は平成28年度末期限)については、経済の好循環の定着状況等を踏まえつつ、取扱いについて
検討を行う。
ハ 減価償却については、中小事業者等における設備投資への影響に留意しつつ、経済の好循環の定着状況等を見極
めながら、定額法への一本化について、検討を行う。
ニ 法人事業税の損金不算入化について、税の性格上は損金算入が自然であるとの考え方もある一方、地方独自の減
税措置の効果が国税等の課税ベースの変動により減殺されてしまうことや、各税目の税負担が納税者にとって不明
確となることを考慮しつつ、検討を行う。
ホ 租税特別措置については、毎年度、期限が到来するものを中心に、廃止を含めてゼロベースで見直しを行う。
③ 全法人の99%を占める中小法人(資本金1億円以下)については、軽減税率や各種の政策税制(例えば、中小企業
投資促進税制)が適用されるほか、欠損金繰越控除の控除限度、特定同族会社の留保金課税、法人事業税の外形標準
課税をはじめとする多くの制度において、大法人と異なる扱いが認められている。
中小法人の実態は、大法人並みの多額の所得を得ている法人から個人事業主に近い法人まで区々であることから、
そうした実態を丁寧に検証しつつ、資本金1億円以下を中小法人として一律に扱い、同一の制度を適用していること
の妥当性について、検討を行う。その上で、中小法人のうち7割が赤字法人であり、一部の黒字法人に税負担が偏っ
ている状況を踏まえつつ、中小法人課税の全般にわたり、各制度の趣旨や経緯も勘案しながら、引き続き、幅広い観
点から検討を行う。
④ 公益法人等については、非収益事業について民間競合が生じていないか、収益事業への課税において軽減税率とみ
なし寄附金制度がともに適用されることが過剰な支援となっていないかといった点について実態を丁寧に検証しつつ、
その課税のあり方について引き続き検討を行う。
⑤ 協同組合等については、特に軽減税率のあり方について、事業分量配当の損金算入制度が適用される中で過剰な支
援となっていないかといった点について実態を丁寧に検証しつつ、今般の法人税改革の趣旨に沿って、引き続き検討
を行う。
19
住宅取得等資金に係る贈与税の非課税措置の延長・拡充
<足元の住宅市場の活性化(27年)>
○ 足元の住宅市場を活性化させるため、27年の非課税枠を拡大する。
<消費税率10%への引上げに伴う駆け込み・反動減への対応(28年~31年6月)>
○ 消費税率引上げに伴う経過措置(注)が終了する28年9月末にかけて駆け込み増、10月以降の反動減が想定
されるところ、それへの対応として以下の措置を行う。
・ 28年1月~9月は、駆け込み増を考慮して非課税枠を縮小。一方、10月以降は、反動減対策として、消費税
率10%が適用される住宅購入者のみを対象とした非課税枠(10%適用枠)を創設することにより、住宅需要の
喚起を図る。
・ 反動減が特に大きくなる経過措置終了後の1年間に、需要喚起のためのインセンティブ措置を集中させるた
め、28年10月~29年9月の非課税枠は最大3,000万円とする。
・ 反動減がやわらぐ29年10月以降の非課税枠は段階的に縮小。しばらく反動減の影響が残ることに留意し、
十分な期間の反動減対策を実施するため、非課税措置は31年6月末までとする(住宅ローン減税と同様)。
(注1) 28年9月末までに請負契約を締結すれば、引き渡しが29年4月を過ぎても、旧税率(8%)を適用。
(注2) 10%適用枠は、28年9月以前の非課税枠の適用を受けた者でも、再適用可。
《耐震・エコ・バリアフリー住宅(注1)の場合》
経過措置終了
(28年9月末)
《一般住宅の場合》
消費税率引上げ
(29年4月~)
経過措置終了 消費税率引上げ
(29年4月~)
(28年9月末)
3,000万円
+1,800万円
【 改正前 】
1,500万円
1,000万円
〔10%適用枠〕
1月~12月
26年
27年
+1,800万円
1,000万円 +400万円
800万円
1月~9月 10月 ~ 9月
28年
1,500万円
+500万円 1,200万円
1,200万円
1月~12月
2,500万円
10月 ~ 9月
29年
10月 ~ 6月
30年
31年
【 改正前 】 1,000万円
26年
1,000万円
+500万円
500万円
1月~12月
〔10%適用枠〕
700万円
1月~12月
27年
1月~9月
28年
500万円
10月 ~ 9月
29年
10月 ~ 9月
700万円
+400万円
300万円
10月~6月
30年
31年
(注1) 平成27年より、バリアフリー住宅を追加するとともに、エコ住宅の要件を見直し(一次エネルギー消費量等級4以上の住宅を追加)。
(注2) 東日本大震災の被災者については、非課税枠(耐震・エコ・バリアフリー住宅:1,500万円、一般住宅:1,000万円)を31年6月末まで継続。
ただし、消費税率10%が適用される住宅購入者の28年10月から29年9月までの非課税枠については、耐震・エコ・バリアフリー住宅:3,000万円、一般住宅:2,500万円。
(注3) 住宅取得等資金に係る相続時精算課税の特例(贈与者の年齢が60歳未満の場合でも相続時精算課税の適用が可能)についても、31年6月末まで継続。
20
NISAの拡充(ジュニアNISAの創設等)
ジュニアNISA(J-NISA)創設のねらい
○
○
若年層への投資のすそ野拡大
高齢者に偏在する膨大な金融資産を若年層に移転して、
成長資金へと動かす契機に
○
未成年者の独り立ちまでの長期にわたる投資を促進
○
世帯単位でみた非課税投資可能額の引上げ
<NISA・J-NISAを通じた実質的な投資枠>
夫婦子2人世帯をモデルとする
※
子どもを含む国民1人あたり金融資産
平均額566万円、4人で約2,000万円(平成25年総務省家計調査)
【改正前】
世帯で累積
1,000万円
J-NISAの概要
非課税対象
:
20歳未満の人が開設するJ-NISA
口座内の少額上場株式等の配当、譲渡益
年間投資上限
:
80万円
非課税投資総額:
最大400万円(80万円×5年間)
口座開設期間
平成28年から平成35年までの8年間
:
【改正後】
(適用期限は現行NISAと同様)
非課税期間
:
最長5年間
運 用 管 理
:
親権者等の代理又は同意の下で投資
18歳になるまで原則として払出し不可
現行NISAの投資上限額の見直し
世帯で累積
2,000万円
年間の投資上限額(現行100万円)を毎月の定額投資に適
した金額として、平成28年から年間120万円(毎月10万円
×12ヶ月)に引き上げる。
21
Ⅲ 地方創生
22
地方拠点強化税制
公益法人等に対する課税の論点
地域再生法で整備する枠組
○
都道府県・市町村が、一定の区域において企業の拠点強化を支援するための計画を作成し、国の認定を受け
ることができるようにする。
✔ 国が定める地域(3大都市圏)は、対象外。
✔ 都道府県が、各地域の企業誘致の取組等を総合的に勘案して、支援対象となる地域を選定。
✔ 都道府県・市町村は、対象地域の中で、企業の拠点強化を支援する具体的な区域を特定。
○
各企業は、当該区域における本社機能等の強化について、必要な投資や、雇用増の見込み等を盛りこんだ計
画を作成し、都道府県の認定を受けることができるようにする。
✔ 国が定める特定の地域(東京23区)からの移転を伴う計画は『移転型』
✔ その他は『拡充型』
都道府県から計画認定を受けた企業への課税の特例
① 投資減税(計画に沿って、支援対象の区域で建物等を取得した場合:特別償却・税額控除)
② 雇用促進税制の特例(計画に沿って、支援対象の区域の雇用者を増加させた場合:税額控除)
※ 計画が「移転型」である場合は、「拡充型」の場合よりも支援内容を充実
特定の地域
支援対象の区域
(東京23区)
(3大都市圏以外)
本社移転
新本社
拡充型
移転型
東京本社
支援対象の区域(3大都市圏以外)
地方事業所
拡充
計画を作成
計画を作成
<地方拠点>
<地方拠点>
23
地方拠点強化税制①: 投資減税
(対象法人) 平成29年度末までに「計画」が認定された法人
(対象資産)「計画」に沿って、「計画」の認定から2年以内に取得・事業供用される建物等・構築物
(措置内容)「移転型」: 特別償却25% or
「拡充型」: 特別償却15% or
税額控除7%(「計画」認定が平成29年度の場合は4%) ※税額控除の上限は、
税額控除4%(「計画」認定が平成29年度の場合は2%)
当期税額の20%
地方拠点強化税制②: 雇用促進税制の特例
参考:既存の雇用促進税制
対象法人
(要件)
(措置内容)
特例⑴
特例⑵
ⅰ法人全体の雇用者数が前期比5人
(中小2人)以上増
ⅱ法人全体の雇用者数が前期比10%
以上増
等
・平成29年度末までに「計画」の
認定
・雇用促進税制の要件(要件ⅱ以外)
を満たす
・「移転型の計画」の認定
・特例⑴の適用
・法人全体・当該地方拠点の雇用者数
が前期比で減少しない 等
税額控除
法人全体の前期比雇用増
税額控除
法人全体の前期比雇用増を上限として、
当該地方拠点の前期比雇用増
× 50万円
(要件ⅱを満たさない場合20万円)
税額控除
※ 特例⑴とは別途
当該地方拠点について、「計画」認定
直前期の雇用者数に対する雇用増
× 30万円
× 40万円
※ 上限は、投資減税・既存の雇用促進税制とあわせて、当期税額の30%
(対象期間)
「計画」の認定以後3年間
(適用例)
特定の地域
支援対象の区域
「移転型の計画」が
認定された年度に、
✔東京本社→地方拠点
30名異動
✔新規採用
・地方拠点20名
・その他地域5名
(東京23区)
(3大都市圏以外)
東京本社
新本社
30人
30人異動
+
その他
地域
新規雇用
新規雇用
5人
20人
「計画」の認定以後3年間
当該年度における地方拠点強化税制②の適用(イメージ)
地方拠点:前期比+50名
特例⑵
特例⑴
<地方拠点>
40万円
(既存の雇用促進税制)
移転型の計画の認定
法人全体:前期比+25名
30万円
(×最長3年)
50万円
(10%以上雇用増要件を
満たさない場合、20万円)
24
(参考)内閣官房まち・ひと・しごと創生本部作成資料
25
総務省資料
ふるさと納税の拡充
1.特例控除額の拡充
地方六団体の要望等を踏まえ、特例控除額の上限を個人住民税所得割の1割から2割に拡
充する。
2.返礼品(特産品)送付について、寄附金控除の趣旨を踏まえた良識ある対応の要請
1とあわせて、ふるさと納税について、当該寄附金が経済的利益の無償の供与であること、
当該寄附金に通常の寄附金控除に加えて特例控除が適用される制度であることを踏まえ、豊
かな地域社会の形成及び住民の福祉の増進に寄与するため、地方団体がふるさと納税に係る
周知、募集等の事務を適切に行うよう、下記のような行為の自粛を地方団体に要請する。
(通知(技術的助言))
①
募集に際し、対価の提供との誤解を招きかねない行為
・「返礼品の価格」や「返礼品の価格の割合」(寄附額の何%相当など)の表示
②
ふるさと納税の趣旨に反するような返礼品(特産品)送付
・ 換金性の高いプリペイドカード等
・ 高額又は寄附額に対し返礼割合の高い返礼品
3.申告手続の簡素化(「ふるさと納税ワンストップ特例」の創設)
確定申告を必要とする現在の仕組みに、税法上の特例を創設し、確定申告不要な給与所得
者等がふるさと納税を行う場合はワンストップで控除を受けられる仕組みを導入する。
(別紙参照)
26
(別紙)
「ふるさと納税ワンストップ特例」の基本的スキーム
(1) 確定申告を行わない給与所得者等は、個人住民税課税市町村に対するふるさと納税
(寄附)の控除申請を寄附先団体が本人に代わって行うことを要請できることとする。
(確定申告を行う者は、現行どおり、確定申告を通じて控除を受ける。)
(2)
(3)
寄附先団体は、必要な事項を寄附者の個人住民税課税市町村に通知する。
本特例が適用される場合は、個人住民税課税市町村は、翌年度の個人住民税におい
て、所得税控除分相当額を含めて控除を行う。(確定申告を行った場合と同額が控除
される。)
※ 確定申告を行う場合は、原則に戻ることとし、所得税と個人住民税から
控除を受ける。
(注) ・ マイナンバー、マイ・ポータルを活用した簡素化までの間の特例的な仕組みとし
て導入
・ 5団体を超える地方団体へのふるさと納税(寄附)を行う者は、確定申告が必要
27
外国人旅行者向け消費税免税制度の拡充
改正内容
1.手続委託型免税店制度の創設
① 商店街やショッピングモール等に設置された「免税手続カウンター」を営む事業者に免税手続を委
託した場合は、「免税手続カウンター」において、各店舗の免税手続をまとめて行うことができるこ
ととする。
② 免税販売の要件である購入下限額(一般物品:1万円、消耗品:5千円)について、手続委託型免
税店の場合は、「免税手続カウンター」における合算額による判定を可能とする。
2.クルーズ船寄港地における免税店に係る届出制度の創設
免税店を経営する事業者が、あらかじめ、港湾施設に臨時店舗を設置する見込みであることについて
税務署長の承認を受けた場合には、出店の前日までに、具体的な臨時店舗の場所等を税務署長に届け出
ることにより、免税販売ができることとする。
○ 手続委託型免税店制度の創設
【通常の免税店】
【手続委託型免税店】
商店街等
免税店X
・免税手続(書類作成、包装)
・免税で販売
購入下限額
一般物品:1万円
消耗品:5千円
免税店Y
・免税手続(書類作成、包装)
・免税で販売
購入下限額
一般物品:1万円
免税手続の委託
免税店として許可
免税店A
免税店B
免税店C
免税店D
消耗品:5千円
免税手続カウンター
・免税手続
(書類作成、包装)
・消費税相当額の返金
購入下限額
一般物品:1万円
消 耗 品:5千円
※ 合算して判定可
課税で販売
28
結婚・子育て資金の一括贈与に係る贈与税の非課税措置の創設
◎ 少子化対策に資するため、一括贈与により若年層の経済的不安を解消し、結婚・出産を後押しするこ
とを目的として贈与税の非課税措置を創設する(平成27年4月1日~平成31年3月31日までの措置)。
制度(案)の概要
○ 親・祖父母(贈与者)は金融機関(注1)に子・孫(20歳~50歳。受贈者)名義の口座を開設し、
結婚・子育て資金を一括して拠出。この資金について、子・孫ごとに1,000万円を非課税とする。
○ 相続税回避を防止するため、贈与者死亡時の残高を相続財産に加算する(注2)。
○ 受贈者が50歳に達する日に口座は終了。使い残しに対しては、贈与税を課税。
子・孫
<下記の結婚・子育てに必要な資金に限って払出し可能>
親・祖父母
・挙式費用
・不妊治療費
・子の医療費
・新居の住居費 ・出産費用
・子の保育費
・引越費用
・産後ケア費用 (ベビーシッター費含む)
結婚・子育て資金を
一括して拠出(贈与)
払出し
金融機関
預入金
非課税
限度額:1,000万円
払出し
払出し
結婚関係
資金
出産関係
資金
※使途が結婚関係の
ものは、300万円
育児関係
資金
( 結 婚 )
( 妊娠・出産 )
(子育て)
金融機関が領収書等
をチェックし、左記に
該当することを確認
②使い残しに対し
て贈与税課税
①贈与者が死亡し
た場合、その時
点の残高を相続
財産に加算(注2)
50歳到達時
(注1) 金融機関とは、信託銀行、銀行及び証券会社をいう。 (注2)相続税の計算をする場合、孫等への遺贈に係る相続税額の2割加算の対象としない。
29
Ⅳ 消費税率引上げ時期の変更に伴う対応
30
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31
消費税率引上げ時期の変更を踏まえた住宅ローン控除等の延長
現行では29年末までの適用期限とされている住宅ローン控除等の措置について、消費税率10%への引上げ時期の変更を
踏まえ、その適用期限を1年6ヶ月延長する。
(注1)個人住民税の住宅ローン控除の特例及び被災者等に係る住宅ローン控除の特例についても、同様とする。
(注2)すまい給付金及び住まいの復興給付金についても、同様とする。
8%へ引上げ
10%へ引上げ
消 費 税 率
10%へ引上げ
5%
26.1.1
27.1.1
26.4.1
28.1.1
29.1.1
29.4.1
27.10.1
住宅ローン控除
(一般住宅)
1年6ヶ月
延長
400万円
200万円
26.1.1
27.1.1
29.1.1
28.1.1
住宅ローン控除
(認定住宅)
300万円
27.1.1
28.1.1
29.12.31
(適用期限)
30.12.31
31.6.30
1年6ヶ月
延長
500万円
26.1.1
29.12.31
29.1.1
29.12.31
(適用期限)
30.12.31
31.6.30
32
Ⅴ 国際課税(G20・BEPSプロジェクト)関連
33
国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し
○ 国内外の事業者間で競争条件を揃える観点から、国外事業者が国境を越えて行う電子書籍・音楽・広告の配信
等の電子商取引に、消費税を課税することとし、平成27年10月1日から施行する。
○ 電子商取引以外の国境を越えた役務の提供に対する課税の在り方についても、OECDにおける議論も踏まえつつ、
今後検討を進める。
(注)電子商取引:電気通信回線を介して提供されるサービスで、他の取引に付随して行われるもの以外のもの。
国
内
国境
国
国外事業者
国内事業者
電子書籍・音楽・広告の
配信、クラウドサービス等
の電子商取引
外
電子書籍・音楽・広告の
配信、クラウドサービス等
の電子商取引
消費税が
課税される
国内消費者・事業者
【改正前】サービス提供者の所在地に着目
→ 消費税が課税されない
【改正後】サービスの提供を受ける者の所在地に着目
→ 消費税を課税
34
国境を越えた役務の提供に対する消費税の課税の見直し(課税方式)
○ サービス提供者が国外事業者である場合の課税方式について、
① 事業者向け取引(1)については、「リバースチャージ方式」(2)を導入し、
② 消費者向け取引(1)については、国外事業者が申告納税を行う方式とする。
(1)「事業者向け取引」はサービスの性質や取引条件等から、事業者向けであることが明らかな取引(広告配信等)。「消費者向け
取引」は、それ以外の取引(電子書籍・音楽の配信等)。
(2)通常であればサービスの提供者が納税義務者となるところ、サービスの受け手に納税義務を課す方式。
(3)課税売上割合が95%以上の事業者においては、事業者の事務負担に配慮する観点から、リバースチャージ対象取引を申告
対象から除外する。
(4)日本に事務所等を有しない国外の納税義務者は、国内に書類送達等の宛先となる居住者(納税管理人)を置くこととなる。
○ 「納税なき仕入税額控除」を防止する観点から、国外事業者の登録制度(国内に税務代理人を置くこと等が条件)
を設け、国外事業者から提供を受けた消費者向けサービスについては、当該国外事業者が登録を行っている場合
のみ、仕入税額控除を認める。
事業者向け取引に係る課税方式(リバースチャージ方式)
国
内
国
国内事業者
外
国外事業者
消費者向け取引に係る課税方式(国外事業者申告納税方式)
国
申告
納税
仕入税額
控除
税務署
「事業者向け」のサービスに
ついて、国内事業者が申告
納税を行う。
税務署
外
国外事業者
消費者
<納税義務者>
申告
納税
国
内
<納税義務者>
事業者免税点制度を適用
「消費者向け」のサービスについ
て、国外事業者が日本の税務署
に申告納税を行う。
35
外国子会社配当益金不算入制度の見直し
【 概要 】
BEPS(※)プロジェクトの勧告を踏まえ、子会社の所在地国で損金算入が認められる配当(例:オーストラリアの優先
株式等)については、支払いを受けた日本の親会社の益金に算入して課税する(二重非課税を防止)。
(※)Base Erosion and Profit Shifting:税源浸食と利益移転
【
適用関係 】
➢
平成28年4月1日以後開始事業年度から適用。
➢
なお、平成28年4月1日から平成30年3月31日までに開始する事業年度に受ける配当(施行日(平成28年4月1日)において有する株式等に
係るものに限る。)については、従前どおり。
【オーストラリアの優先株式のケース】
改
オーストラリア
子会社
優先株式
に係る配当
正
前
損金に算入されるため
非課税
外国子会社配当益金不算入制度(※)の対象
日本
親会社
益金に算入されないため
非課税
国際的二重非課税
改
オーストラリア
子会社
優先株式
に係る配当
正
後
損金に算入されるため
非課税
外国子会社配当益金不算入制度(※)の対象から除外
日本
親会社
益金に算入されるため
課税
国際的二重非課税の解消
(※) 国際的な二重課税を排除するため、外国子会社から日本の親会社に支払われる配当(外国において法人税が課された後の利益から
支払われる)については、親会社の益金に算入せず、課税しない制度
(注:配当を得るために要した費用を考慮し、配当額の95%を益金不算入とする)
36
国外転出をする場合の譲渡所得課税の特例について
【現状】
○
租税条約上、株式等のキャピタルゲインについては株式等を売却した者が居住している国に課税権が
あるとされている。
○
これを利用し、巨額の含み益を有する株式等を保有したまま国外に転出し、キャピタルゲイン非課税
国(例:シンガポール、香港)において売却することにより、課税逃れを行うことが可能。
「居住地国移転」によるキャピタルゲイン課税の回避例
<キャピタルゲイン非課税国>
【 例:香港、シンガポール】
<日本>
甲
甲(A社創業者)
A社株式
含み益
⇒
○
A社株式
出国
国外転出
売却
キャピタルゲイン
キャピタルゲイン
非課税
非課税
日本でも国外転出先の国でもキャピタルゲインに対して課税されない。
上記のような課税逃れに対応するため、一定の高額資産家(※)を対象に、国外転出時に未実現のキャピ
タルゲイン(含み益)に対して特例的に課税する。
※ 国外転出時の有価証券等の評価額が1億円以上の者であり、かつ、国外転出の日前10年以内において5年を超えて居住者であった者。
ただし、在住期間要件の判定にあたっては、入管法別表第一の在留資格で居住していた期間は、居住者でなかったものとみなす。
(注)国外転出をした場合の譲渡所得課税の特例を導入している国の例:アメリカ、ドイツ、フランス、カナダ
○
また、納税資金が不十分であることを勘案し、納税猶予を選択できることとする。
・納税猶予
(最長10年)
・適切な担保の提供
が必要
・納税猶予継続届出書の提出(毎年)
※対象資産の譲渡等の事由が生じた場合は猶予期間が終了
納税猶予期間内に対象資産を売却せずに帰国した場合には、利子税を含め免除
37
財産債務明細書の見直しについて
国外財産調書(平成 24 年度改正で導入)を参考として、所得税・相続税の申告の適正性を確保する観点から、
現行の財産債務明細書の見直しを行い、新たに財産債務調書として整備する。
※ 国外転出時の譲渡所得課税の特例にも活用が可能となる。
制度の概要
●
提出基準
[現行:所得2千万円超]
「所得2千万円超」
※
かつ
「総資産3億円以上 または 有価証券等※1億円以上(12 月 31 日時点)
」
「有価証券等」の範囲は、国外転出時特例の対象資産と同様
●
記載内容は、国外財産調書と同様とする(例:不動産は所在地別に、有価証券等は銘柄別に記載。価額
は原則として時価(見積価額も可)とする。
)
。
なお、国外転出時の譲渡所得課税の特例に活用する観点から、有価証券等については取得価額も併記。
●
加算税の加減算によるインセンティブ措置の導入
所得税・相続税の申告漏れがあった場合、
① 財産債務調書に記載がある部分については、過少(無)申告加算税を5%軽減する(所得税・相続税)
② 財産債務調書の不提出・記載不備に係る部分については、過少(無)申告加算税を5%加重する(所得税)
●
その他
① 不提出及び虚偽記載に係る罰則規定は設けない。
② 平成 28 年1月1日以後に提出すべき財産債務調書について適用。
③ 財産債務調書の記載に係る事務負担が過重なものとならないよう、運用上、適切に配慮する。
38
非居住者に係る金融口座情報の自動的交換のための報告制度の整備
非居住者に係る金融口座情報の自動的交換のための報告制度の整備(案)
各国税務当局間で非居住者の口座情報を自動的に交換することについてG20サミッ
ト等で合意したことを受け、日本の金融機関に対し非居住者の口座情報の報告を求
める制度を整備。
[日本から外国への情報提供のイメージ]
39
Ⅵ 復興支援
40
福島再開投資等準備金
福島復興再生特別措置法の改正を前提に、
「避難解除区域等」への帰還を希望する事業者で、事業再開に向けた「計
画」を作成し、福島県知事の認定を受けた者について、次の措置を講ずる。
(注1)
「避難解除区域等」とは、避難解除区域、避難指示解除準備区域及び居住制限区域をいう。
(注2)事業再開に向けた「計画」については、再開する事業がその実施区域のある市町村の住民の帰還促進を図るための地域環境の整備に寄与する
こと等を勘案して認定を行う。
⑴ 福島再開投資等準備金制度の創設
「計画」の認定を受けた法人が、その計画上の積立期間(最長3年)において、再開する事業の用に供する施設等
の新増設等に要する費用の支出に備えるため、福島再開投資等準備金の積立額を損金算入できる制度を創設する。
※ 積立限度額:事業年度ごとに投資予定額の2分の1まで、かつ、累積で投資予定額まで
(注3)この準備金は、積立期間終了の日から2年間据え置いた後、3年間で均等額を取り崩して益金算入する。
⑵
避難解除区域等に係る設備投資減税の適用期間(原則:避難指示解除等から5年後まで)の特例
福島再開投資等準備金を積み立てている法人は、据置期間終了まで、避難解除区域等に係る設備投資減税(機械
装置:即時償却又は 15%税額控除、建物等:25%特別償却又は8%税額控除)の適用を受けることができることとする。
(注4)原則の適用期限より後に適用を受ける場合には、一定規模以上の投資に限る。
福島再開投資等
準備金
準備金
避難解除区域等
事業再開投資に
準備金を活用
積立て
積立期間(最長3年)
※
投資予定額
避難指示解除から
3年後までに
「計画」を申請
据置期間(2年)
事業再開投資について特別償却の適用を受けた場合には、特別償却実施相当額を準備金から取り崩し、益金算入
41
一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設に係る譲渡所得の5,000万円特別控除等の適用(27年度改正)
【改正前の制度】
個人の有する資産が、土地収用法等の規定に基づいて収用され、補償金等を取得した場合等には、収
用交換等の場合の譲渡所得の5,000万円特別控除等の適用を受けることができる。
○
福島復興再生特別措置法の改正により、地域の実情に応じ、帰還住民の生活再開・地域経済の再建
の拠点となる市街地の円滑な整備を可能とするため、住宅・業務・公益等の各種施設を一体的に整備
するための新たな都市計画が創設される予定。
○
上記の改正に伴い、「一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設(仮称)」が新たに都市計画法上
の都市施設とされる予定。
(注)都市計画法において、都市施設の整備を含む都市計画事業に対しては収用権が付されており、これに基づ
き収用され、補償金を取得する場合には、収用交換等の場合の譲渡所得の5,000万円特別控除等の適用を受け
ることができる。
【改正後】
福島復興再生特別措置法の改正を前提に、次の措置を講ずる。
① 一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設(仮称)に係る都市計画事業により土地が買い取られる
場合には、収用交換等の場合の譲渡所得の5,000万円特別控除等を適用する(自動拡充)。
② 簡易証明制度の対象に、都市計画が定められている一団地の福島復興再生拠点市街地形成施設の整
備に関する事業の用に供する土地等を追加する。
42
Ⅶ その他
43
自動車重量税のエコカー減税の対象範囲の見直し
•
エコカー減税については、燃費基準の移行を円滑に進めるとともに、足下の自動車の消費を喚起するこ
とにも配慮し、2年間の経過的な措置として、
①平成32年度燃費基準への単純な置き換えを行うとともに、
②現行の平成27年度燃費基準によるエコカー減税対象車の一部を、引き続き減税対象とする
等の措置を講ずる。
【乗用車】
[現 行]
[ 見直し案 ]
初回車検
2回目車検
電気自動車等(※)
H27年度燃費基準
+20%達成
初回車検
2回目車検
免税
免税
電気自動車等(※)
免税
免税
H32年度燃費基準
+20%達成
H27年度燃費基準
+10%達成
75%軽減
H32年度燃費基準
+10%達成
75%軽減
H27年度燃費基準
達 成
50%軽減
H32年度燃費基準
達 成
50%軽減
H27年度燃費基準
+5%達成
25%軽減
※電気自動車等:電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、プラグインハイブリッド自動車、クリーンディーゼル乗用車
(注1)車検証の交付等の時点において、H27年度燃費基準+5%を達成している車については本則税率を適用。また、経過的にH27年度
燃費基準達成車(新車)に対し、本則税率を適用。
(注2)ガソリン自動車・ハイブリッド自動車は、いずれもH17年排出ガス基準75%低減達成車(☆☆☆☆)に限る。
44
(注3)バス・トラックについても、乗用車に準じて見直しを行う。
自動車取得税におけるエコカー減税の見直し
総務省資料
乗用車
【改正前(平成24年度~26年度)】
区
分
電気自動車、燃料電池車、
プラグインハイブリッド車、
天然ガス車(ポスト新長期規制からNOx10%低減)、
クリーンディーゼル乗用車(ポスト新長期規制適合)
【改正後(平成27年度~28年度)】
軽減率
非課税
区
電気自動車、燃料電池車、
プラグインハイブリッド車、
天然ガス車(ポスト新長期規制からNOx10%低減)、
クリーンディーゼル乗用車(ポスト新長期規制適合)
★★★★かつ
H27年度燃費基準+20%達成
ガソリン車
ハイブリッド車
分
軽減率
非課税
★★★★かつ
H32年度燃費基準+20%達成
★★★★かつ
H27年度燃費基準+10%達成
80%
軽減
★★★★かつ
H27年度燃費基準達成
60%
軽減
ガソリン車
ハイブリッド車
80%
軽減
★★★★かつ
H32年度燃費基準達成
60%
軽減
★★★★かつ
H27年度燃費基準+10%達成
40%
軽減
★★★★かつ
H27年度燃費基準+5%達成
20%
軽減
※ ★★★★:平成17年排出ガス基準75%低減達成。
※ ポスト新長期規制:ディーゼル車等において、平成21年以降(車両総重量等により、平成21年、22年と異なる)に適用される排出ガス規制。
※ 「改正前」の軽減率は平成26年度改正後のもの。
軽量車・中量車・重量車
乗用車と同様の考え方に基づき、排出ガス・燃費(平成27年度燃費基準)の各要件を満たすものについて、
要件の達成割合に応じて軽減。
45
新設
★★★★かつ
H32年度燃費基準+10%達成
軽自動車税のグリーン化特例(軽課)
総務省資料
① 適用期間:平成27年4月1日から平成28年3月31日までに新規取得した軽四輪等(三輪以上の軽自動車)
② 軽課年度:平成28年度のみ
③ 対象及び軽課割合:下表のとおり
※
自動車税・軽自動車税における環境性能割の導入の際に自動車税のグリーン化特例(軽課)とあわせて見直す。
○対象及び軽課割合
< 軽乗用車 >
対
象
< 軽貨物車 >
車
内 容
対
電気自動車等
税率を概ね75%軽減
電気自動車等
税率を概ね75%軽減
H32年度燃費基準
+20%達成車
税率を概ね50%軽減
H27年度燃費基準
+35%達成車
税率を概ね50%軽減
H32年度燃費基準
達成車
税率を概ね25%軽減
H27年度燃費基準
+15%達成車
税率を概ね25%軽減
象
車
内 容
※ 「電気自動車等」:電気自動車及び天然ガス自動車(ポスト新長期規制からNOx10%低減)とする。
※ ガソリン車・ハイブリッド車は、いずれも平成17年排出ガス基準75%低減達成車(★★★★)に限る。
○軽課を適用した場合の標準税率(例)
車種区分
標準税率
四輪以上の自家用乗用車
10,800円
軽
課
25%軽減
50%軽減
75%軽減
8,100円
5,400円
2,700円
46
二輪車に係る軽自動車税について
総務省資料
平成27年度税制改正大綱(平成26年12月30日 自由民主党・公明党)
第二 平成27年度税制改正の具体的内容
四 消費課税
5 車体課税の見直し
(5)平成27年度分以後の年度分について適用することとされている原動機付自転車及び二輪車
に係る税率について、適用開始を1年間延期し、平成28年度分以後の年度分について適用
することとする。
【 二輪車に係る軽自動車税 】
①原動機付自転車
現 行
改正後
50cc以下
1,000円
2,000円
50cc超90cc以下
1,200円
2,000円
90cc超125cc以下
1,600円
2,400円
ミニカー
2,500円
3,700円
②二輪の軽自動車
(125cc超250cc以下)
2,400円
3,600円
③二輪の小型自動車
(250cc超)
4,000円
6,000円
47
旧3級品の紙巻たばこに係るたばこ税等の特例税率の見直し
○ 旧3級品の紙巻たばこに係る国及び地方のたばこ税の特例税率について、段階的に縮減・廃止する。
○ 旧3級品の紙巻たばこについて
昭和60年に廃止されたたばこ専売制の下で、廃止時に「3級品」として低価格で販売されていた銘柄の紙巻たばこ(「旧3級品」)
については、「当分の間」の措置として、現在に至るまで一般の紙巻たばこよりも低い税率が適用されている。
【旧3級品6銘柄と現在の小売定価(税込)】
わかば
エコー
しんせい
ゴールデンバット
ウルマ
バイオレット
¥260
¥250
¥250
¥210
¥260
¥250
小売定価(税込)
○ 旧3級品の紙巻たばこに係るたばこ税等の特例税率の段階的な縮減・廃止
(円/千本)
14,000
12,244円/千本
13,000
(244.88円/箱)
一般の紙巻たばこ
12,244円/千本
12,000
11,000
+2,932円/千本
10,000
税率差
9,000
6,432円/千本
6,812円/千本
7,000
+1,500円/千本(1箱30円)
7,812円/千本
(128.64円/箱)
8,000
(1箱58.64円)
9,312円/千本
+1,000円/千本(1箱20円)
+1,000円/千本(1箱20円)
6,000
5,812円/千本
5,000
(116.24円/箱)
旧3級品の紙巻たばこ
4,000
27.4.1
27
28.4.1
28
29.4.1
29
30.4.1
30
31.4.1
31
(備考)上記の税率は、国税であるたばこ税及びたばこ特別税、地方税である道府県たばこ税及び市町村たばこ税の合計額。
32
48
日本国外に居住する親族に係る扶養控除等の書類の添付等義務化
【会計検査院の平成25年度決算検査報告における指摘】
日本国外に居住する親族に係る扶養控除については、「適用要件を満たしているか十分な確認ができ
ていないまま扶養控除が適用されている」状況となっており、「今後、財務省において、国外扶養親族
に係る扶養控除制度の在り方について…(略)…検討を行っていくことが肝要である」との指摘がなさ
れている。
(注)国外扶養親族21人に係る扶養控除の額を、他の所得控除額と合わせて所得金額1,062万余円から控除して、
源泉徴収税額111万余円の全額還付を受けている事例がある。
(参考)現行制度上、納税者は扶養控除の適用を受けるに当たり、「納税者の親族であることを確認できる書
類」や「納税者が親族の生活費等に充てるための支払を行ったことを確認できる書類」等の提出が義務付
けられていない。
日本国外に居住する親族に係る扶養控除等の適用を受ける納税者に対して、確定申告書等に次の書
類を添付し、又は確定申告書等を提出する際に提示することを義務付ける。
①
納税者の親族であることを確認できる書類
〔例:戸籍の附票の写し、出生証明書〕
②
納税者が親族の生活費等に充てるための支払を行ったことを確認できる書類
〔例:送金依頼書、クレジットカード利用明細書〕
(注)上記の見直しは、平成28年分以後の所得税について適用する。
49
マイナンバーが付された預金情報の効率的な利用について (案)
マイナンバー法等の改正により、新たに預金保険でマイナンバーを利用できるようにするとともに、その改正法案の中で、国民年金法、
国税通則法等を改正し、銀行等に対する社会保障制度の資力調査や国税・地方税の税務調査でマイナンバーが付された預金情報
を効率的に利用できるよう所要の措置を講ずる(平成30年1月から施行。なお、マイナンバーの利用開始は平成28年1月の予定)。
(注) 内閣官房において、マイナンバー法などの関係法律の改正を一括法案として提出。
【行政機関等】
地方自治体・
年金事務所等
マイナンバー付で
預金情報を照会
【国税通則法改正】
照会に効率的に対応することができるよう、
預金情報をマイナンバーにより検索可能な
状態で管理する義務を課す
【顧客名簿】
口座番号
残高
普通
123・・・
○○円
定期
456・・・
○○円
×× ××
9876 ・・・・ ・・・・
普通
987・・・
××円
…
1234 ・・・・ ・・・・
種類
…
【マイナンバー法改正】
預金保険機構を、マイナンバー法における「個人番号利用事務
実施者」として位置付け、マイナンバーの利用を可能とする
(社会保障給付当局と税務当局は現行法で利用可能)
個人番号
1234 ・・・・ ・・・・
…
番号を
告知
預金者名
○○ ○○
…
【社会保障給付関係法律・
預金保険関係法令改正】
マイナンバーが付された
預金情報の提供を求める
ことができる旨の照会規
定等を整備
(税務当局は現行法で
照会可能)
…
税務署
【銀行等】
預金保険機構
預金者は、銀行等
から、マイナンバーの
告知を求められる
※ 法律上、告知義務
は課されない
番号を
告知
9876 ・・・・ ・・・・
【付番促進のための見直し措置の検討】
付番開始後3年を目途に、預金口座に対する付番状況等を踏まえて、必要と認められるときは、預金口座への付番促進のための所要の措置を
講じる旨の見直し規定を法案の附則に規定。
50
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51
「働き方の選択に対して中立的な税制の構築をはじめとする個人所得課税改革
に関する論点整理(第一次レポート)」の概要
平成26年11月
政府税制調査会
現行制度
昭和36年(1961年)に配偶者控除が創設されて以来、半世紀が経過。人口減少という大きな構造変化を踏まえれば、今後は「結婚し夫婦共に働
きつつ子どもを産み育てるといった世帯」に対する配慮の重要性が高まる。

(万円)
共働きが増加している中で、片働きを一方的に優遇するなど、個々人の働くこ
とへの選択を歪めることは適当ではないとの指摘。

「パート世帯」においては、配偶者が基礎控除の適用を受けるとともに納税者
本人も配偶者控除の適用を受けている(いわゆる「二重の控除」が行われてい
る)との指摘。

配偶者の収入が103万円を超えると納税者本人が配偶者控除を受けられなくなる
ことが配偶者の就労を抑制する「壁」になっているとの指摘(いわゆる103万円の
(万円)
壁)。
選択肢A-1…配偶者控除の廃止+子育て支援の拡充
〔
配偶者の働き方(収入)により納税者本人の控除額が影響を受けない中立的な仕組みとするため、配偶者控除を廃止する。〕
(万円)
「片働き世帯」及び
「パート世帯」(配偶者
の収入0万円~141万
円)は負担増
子育て
支援

家族の助け合いや家庭における子育てを積極的に評価すべきとの観点等から
配偶者がいることに対する税制上の配慮を残すべきではないか。

「片働き世帯」及び「パート世帯」にとって負担増となり得る。特に「子ども
のいない低所得の世帯」に負担増となることについて所得再分配の観点からどう
考えるか。
選択肢A-2…配偶者控除の適用に所得制限+子育て支援を拡充
(万円)
中低所得の世帯に負担増とならないよう配偶者控除の廃止は高所得の世帯に限定
52
選択肢B-1…移転的基礎控除の導入+子育て支援の拡充
配偶者控除に代えて、配偶者の所得の計算において控除しきれなかった基礎控除を納税者本人に移転するための仕組み(移転的基礎控
除)を導入し、配偶者の働き方(収入)によらず夫婦2人で受けられる所得控除の合計額を一定とすることで、二重の控除を解消し、中立
的な税制に近づける。
「パート世帯」(配偶者の
収入65万円~141万円)は
負担増
(万円)
子育て
支援

配偶者の税率が納税者本人の税率より低いときには、配偶者が就労せずに、納
税者本人が配偶者から移転された基礎控除の適用を受ける方が、世帯として税負
担軽減額が大きくなるため、配偶者の就労に対し抑制的な効果が働く可能性。

「パート世帯」にとって負担増となり得る。特に「子どものいない低所得の世
帯」に負担増となることについて所得再分配の観点からどう考えるか。
選択肢B-2…移転的基礎控除の導入・税額控除化+子育て支援の拡充
(万円)
夫婦2人で受けられる税負担軽減額が一定となるよう、移転的基礎控除の導入と
あわせて基礎控除を税額控除化
選択肢C…「夫婦世帯」を対象とする新たな控除の導入+子育て支援の拡充
所得税・個人住民税の諸控除のあり方を全体として改革する中で、配偶者控除に代えて、若い世代の結婚や子育てに配慮する観点から「夫婦世帯」に
対し配偶者の収入にかかわらず適用される新たな控除を創設する。
(万円)
(万円)
納
の
税
控
者
除
本
額 38
人
配 38
控
偶
除
0
者
額
の
「夫婦世帯」を対象
とする新たな控除を
創設。
基礎控除
(納税者本人)
基礎控除
(配偶者)
65
103
141
配偶者
の収入
(万円)
所得税・個人住民税
の諸控除のあり方を
全体として改革する
中で実現。
子育て
支援

「夫婦世帯」においても働き方や所得水準などの状況は様々で
あることから、「夫婦世帯」・「単身世帯」を問わず経済力のあ
る者に対する配慮措置を見直すことを含め、所得税・個人住民税
の諸控除のあり方を全体として改革する中で実現する必要。

税制が結婚に対して中立的でなくなるため、その是非について
十分な議論が必要なのではないか。

「夫婦を形成せずに子育てを行っている世帯」に対する配慮に
ついてどう考えるか。
○
上記のいずれの選択肢が望ましいかについては、家族のあり方や働き方に関する国民の価値観に深く関わることから、今後、幅広く丁寧な国民的議
論が必要。今後の議論によってさらに新たな選択肢が提案されることも考えられる。
○ これからの社会によりふさわしい負担構造を構築するとの観点から行うことを踏まえれば、改正全体としては税収中立あるいは財政中立を念頭に
行っていく必要。
53
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54
消費税の軽減税率に関する検討について
与党税制協議会では、消費税の軽減税率に関して26年度税制改正大綱(注)に基づいて検討を進めており、平成26年6月5日、広く国民の意
見を聞くため、考え得るパターンを機械的に示した「消費税の軽減税率に関する検討について」の資料を公表。
(注)平成26年度与党税制改正大綱(平成25年12月12日)
消費税の軽減税率制度については、「社会保障と税の一体改革」の原点に立って必要な財源を確保しつつ、関係事業者を含む国民の理解を得た上で、税率10%時に導入する。このため、今後、
引き続き、与党税制協議会において、これまでの軽減税率をめぐる議論の経緯及び成果を十分に踏まえ、社会保障を含む財政上の課題とあわせ、対象品目の選定、区分経理等のための制度整備、
具体的な安定財源の手当、国民の理解を得るためのプロセス等、軽減税率制度の導入に係る詳細な内容について検討し、平成26年12月までに結論を得て、与党税制改正大綱を決定する。
<線引き例と財源について>
【課題・論点の一例】
○ 軽減税率を導入する場合の対象品目を仮に飲食料品とする場合の線引き例として、
以下の8種類のパターンを提示。
①全ての飲食料品
標準税率と軽減税率の差が
軽減税率の対象品目
1%あたり
減収額
⑥生鮮食品
生きた牛やサプリメントは?
③外食
コンビニの中(イートインス
ペース)で弁当を食べると?
刺身は軽減、干物は標準?
2%である場合の財源の規模
社会保障の充実分
減収額の
及び自然増への影響
消費税率換算
① 全ての飲食料品
▲6,600億円
▲1.3兆円
0.7%
② 酒類以外の飲食料品
▲6,300億円
▲1.3兆円
0.6%
③ 酒類・外食以外の飲食料品
▲4,900億円
▲1.0兆円
0.5%
①全ての飲食料品
④菓子類
⑦米, みそ, しょうゆ ⑧精米
④ 酒類・外食・菓子類以外の飲食料品
▲4,400億円
▲0.9兆円
0.4%
生活必需品ということなら 日用
品は?
クリームパンやあんまんは?
パンや砂糖は?
⑤ 酒類・外食・菓子類・飲料以外の飲食料品
▲4,000億円
▲0.8兆円
0.4%
⑥ 生鮮食品
▲1,800億円
▲0.4兆円
0.1%
⑦ 米、みそ、しょうゆ
▲200億円
▲0.05兆円
0.02%
⑧ 精米
▲200億円
▲0.04兆円
0.02%
※消費税率1%当たりの消費税収は2.7兆円(25年度ベース)
<区分経理について>
<その他>
○ 軽減税率を導入する場合、適正な税額計算のための区分経理の仕組みとして、A~D案を提示。
※A~D案のいずれも、納税義務者の事務負担は増加。
区分経理の方法
納付税額の計算
免税事業者
からの仕入
○
特
徴
仕入税額控除可能
・事業者間取引における
請 求書 に付された (免税事業者は印をつけた請求書を 免税事業者の状況は変
請求書の軽減品
印 を参 考にしなが 交付することはできる。その一方、 わらない
目に印を付す
ら帳簿から計算
B案:A案に売手の請求書交付
個々の売上品目毎の税率区分の判 ・いわゆる益税が拡大す
義務等を追加した方式
断事務等が発生)
る可能性
A案:区分経理に対応した請求
書等保存方式
簡易課税について
⇒業種区分が細分化されることにより、複雑な簡易課税制度に。
C案:事業者番号及び請求書番
・いわゆる益税は縮小
仕入税額控除不可
号を付さない税額別記請 請求書の各品目 請 求書 に記載した
・事業者間取引において
毎に適用税率及
求書方式
(免税事業者は適用税率及び税額を
税額により計算
免税事業者が取引を避
び税額を記載
記載した請求書を交付できない)
けられる可能性
D案:EU型インボイス方式
○
マージン課税制度
⇒区分経理のC案、D案を導入する場合、中古品販売業者に対
する特別な手当てが必要。
消費税と、年金、医療、介護、少子化対策の歳出を一体の
ものとするとの社会保障・税一体改革の原点を十分に踏ま
えながら、軽減税率制度導入のための課題と論点について、
広く国民各層における活発な議論を期待。
55
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56
Ⅷ 参考資料(財政関係等)
57
平成27年度一般会計予算から見る財政の現状
(単位:億円)
【歳入】
【歳出】
国債費
234,507
24.3%
利払費等
101,472
10.5%
社会保障
債務償還費
315,297
133,035
32.7%
13.8%
一般会計
その他
95,133
9.9% 防衛
歳出総額
963,420
(100.0%)
基礎的財政収
支
対象経費
728,912
公債金
368,630
38.3%
4条公債
60,030
6.2%
地方交付税
49,801
5.2% 公共事業 交付金等
文教及び
155,357
59,711
科学振興
16.1%
6.2%
53,613
5.6%
所得税
164,420
17.1%
特例公債
308,600
32.0%
その他収入
49,540
5.1%
一般会計
歳入総額
963,420
(100.0%)
その他
99,810
10.4%
法人税
109,900
11.4%
消費税
171,120
17.8%
租税及び印紙収入
545,250
56.6%
将来世代の負担
58
一般会計における歳出・歳入の状況
(兆円)
120
101.0
100.7
100.299.0
97.1
96.3
100
89.0 89.3
84.8 83.7
84.4
80
75.1
73.6
75.9
78.8 78.5
82.4
95.3
84.9 85.5
81.4 81.8
84.7
一般会計歳出
69.3 70.5 70.5
65.9
61.5
60
50.6 51.5
24.5
13.8
15.7
0
3.2
2.1
3.7
3.5
49.4
50.7
29.0
30.5
32.4
49.1 49.1
47.9
47.2
52.0
51.0
45.6
44.3
4条公債発行額
35.0 35.3 35.5
34.0
33.0
13.2
特例公債発行額
23.7
18.4
19.9
9.1
6.7
8.7
11.1
17.0
33.2
31.3
30.0
27.5
25.4
7.8
9.1
6.4
18.5
10.7
7.1
5.0
6.3
4.5
4.3
7.0
7.0
7.0
6.8
6.4
12.3
6.3
11.3
9.4
6.2
6.9
6.3
7.2
5.9
7.0
6.7
6.4
6.0
5.0
2.5
7.2
6.6
6.3
6.7
6.2
6.4
6.3
6.7
1.0
0.2
9.9
16.4
16.2
16.9
12.3
9.5
9.2
0.8
24.3
21.9 20.9
23.5
41.5 42.8 11.4
7.6
36.9
9.5
42.3
47.0
8.4
40.9 40.5
7.0
36.9
6.6
6.0
6.0
13.2
28.7 26.8
25.8
47.5
43.9
42.8
7.0
16.2
10.7
51.7
15.0
38.7
37.5
34.9
13.5 14.2 12.9 14.0 13.5 12.8
7.2
54.5
53.9
43.8 43.3
17.3
9.6
5.3
26.9
21.9
51.0 51.9 52.1
38.2
34.1
20.9
54.4 54.1
50.8
41.9
38.8
29.1
一般会計税収
46.8
43.4
40
54.9
53.0 53.6
46.9 47.2
20
60.1 59.8
57.7
34.7 34.4 36.0 33.8 33.9
30.9
26.2
21.1 19.3
8.5
2.0
50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
(年度)
(注1)平成25年度までは決算、平成26年度は補正後予算、平成27年度は予算による。
(注2)公債発行額は、平成2年度は湾岸地域における平和回復活動を支援する財源を調達するための臨時特別公債、平成6~8年度は消費税率3%から5%への引上げに先行して行っ
た減税による租税収入の減少を補うための減税特例公債、平成23年度は東日本大震災からの復興のために実施する施策の財源を調達するための復興債、平成24年度、25年度は
基礎年金国庫負担2分の1を実現する財源を調達するための年金特例公債を除いている。
59
公債残高の累増
(兆円)
850
807
一般会計税収の約15年分に相当
800
778 10
(平成27年度一般会計税収予算額:約55兆円)
750
705
700
平成27年度末公債残高
650
約807兆円 (見込み)
600
↓
550
400
300
527 532
499
421
332
295
245
225
150
100
50
0
0
1
2
2
2
3
4
6
8
477
226
258
411
3
4
5
6
7
8
390
209
356
197
321
305
187
280
175
445
4条公債残高
222
207
168
193
231
158
178
172
166
142
161
157
199
131
145 152
134
116
176
108
122
102
158
91 97
110
81 87
96
134
75
82
69
71
63
108
56
56
43
83
49
77
32
42
67
22
59 64 65 65 64 65 64 63 61 64
35
10 15
47 53
22 28
40
17
21 28 33
13
10 15
2 5
40 41 42 43 44 45 46 47 48 49 50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2
531
216
(注1)国民1人当たりの公債残高は、平成27年度の総人口(国立社会保障・人口問題
研究所「日本の将来推計人口」(平成24年1月推計))で公債残高を除した数値。
(注2)可処分所得、世帯人員は、総務省「平成25年家計調査年報」による。
200
237 225
508
392
368
250
247 243
238
541 546
457 241
※勤労者世帯の平均年間可処分所得
約511万円
(平均世帯人員 3.42人)
450
258
670 10
250
636 11
248
594 246
国民1人当たり 約638万円
4人家族で 約2,550万円
500
350
復興債残高
266
744 9
261
9
288
258
特例公債残高
9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
(年度末)
(注1)公債残高は各年度の3月末現在額。ただし、平成26年度末は実績見込み、平成27年度末は予算に基づく見込み。
(注2)特例公債残高は、国鉄長期債務、国有林野累積債務等の一般会計承継による借換国債、臨時特別公債、減税特例公債及び年金特例公債を含む。
(注3)東日本大震災からの復興のために実施する施策に必要な財源として発行される復興債(平成23年度は一般会計において、平成24年度以降は東日本大震災復興特別会計
において負担)を公債残高に含めている(平成23年度末:10.7兆円、平成24年度末:10.3兆円、平成25年度末:9.0兆円、平成26年度末:9.4兆円、平成27年度末:10.3兆円)。
(注4)平成27年度末の翌年度借換のための前倒債限度額を除いた見込額は775兆円程度。
60
年金や医療関係の給付と財政の関係
○ 社会保障給付費が高齢化に伴い増加する中、保険料収入は経済成長率と同程度の伸びにとどまっており、社会保障給付費
の伸びは保険料収入の伸びを常に上回り続けてきた。
○ わが国社会保障制度は、社会保険方式を採りながら、公費負担(税財源で賄われる負担)に相当程度依存。しかも公費負担
の財源について、特例公債等の発行を通じて将来世代に負担を先送り(財政悪化の最大の要因)。
(兆円)
108.6
給付費
100
×
42.5
80
財源107.0兆円
+資産収入
介護・福祉
その他
22.2
資産収入等
(うち介護9.5)
医療
37.0
公費
60
16.2
給付費
115.2兆円
地方税等負担
11.9
国庫負担
31.1
その大部分は、
特例公債等の発行
を通じて将来世代
の負担。
61.4
47.2×
40
39.5
保険料
年金
56.0
給付費と保険料の
差は公費負担と
資産収入等で補填。
保険料
64.1
20
0
2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 (年度)
(出典)国立社会保障・人口問題研究所「社会保障費用統計」。平成26年度は厚生労働省(当初予算ベース)による。
2014年度
(平成26年度)
2014年度
(平成26年度)
61
財政収支・債務残高の国際比較(対GDP比)
(%)
240
(%)
日本
5.0
210
180
0.0
ドイツ
カナダ
150
イタリア
イタリア
フランス
120
▲ 5.0
英国
日本
米国
90
フラン
ス米国
英国
カナダ
ドイツ
60
▲ 10.0
30
▲ 15.0
0
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
2000 2001 2002 2003 2004 2005 2006 2007 2008 2009 2010 2011 2012 2013 2014 2015
(暦年)
(出典)OECD Economic Outlook 96 (2014年11月)によるデータを用いており、2015年度予算の内容を反映しているものではない。
(注1)数値は一般政府ベース。ただし、日本及び米国の財政収支は社会保障基金を除いた値。
(注2)日本の財政収支については、単年度限りの特殊要因を除いた数値。
(暦年)
62
財政赤字の問題点
財政赤字の拡大 (公債発行の増加・債務残高の増大)
政策の自由度の低下
⇒債務残高の増大により国債費(利払費及び償還額)が増加し、政策経費が圧迫さ
れる。そのため、時々で必要とされる重点政策課題に対応する余地が無くなり、予
算配分が硬直化される。
⇒さらに進めば、社会保障、文教、防衛、インフラ整備など国民生活に必要不可欠
な政府サービスの水準の低下がもたらされる。
世代間の不公平
民間部門の資金調達の阻害
⇒景気回復の過程で民間企業や家計の資金需要が増大する。そうし
た中で、政府が赤字国債の発行を通じて巨大な資金を吸収し続け、
肥大化していくと、民間企業や家計の資金調達、市場機能を通じた
効率的な資源配分を阻害し、経済の活力を低下させる。
⇒政府の債務(特に赤字国債)の増大を通じて、現役世代の受益
(高齢者の年金、医療、介護等)に対する負担が将来世代に付け
回されている。更に、将来世代においては、膨大な債務を償還す
るための給付減・負担増により、政府サービスの受益や消費活動
が阻害されることとなる。
財政への信認低下による金利上昇
⇒債務残高の増大により政府財政への信認が損なわれることとなれば、金利の急騰
がもたらされる。
⇒その場合、国債を大量に保有する金融機関のバランスシートが毀損され(信用力が
落ち)、貸し渋り、貸し剥がし等の萎縮が起きると共に、金融システムが不安定化す
る。そのため、企業や家計の資金調達及び世界経済に悪影響が及ぶ。
⇒政府財政への信認低下がさらに進めば、金利上昇に留まらず、政府の資金調達が
困難となる。
63 22
利払費と金利の推移
(兆円)
10% 25
(兆円)
900
金利(左軸)
8% 20
7.4
7.6
7.4
7.1 7.2
7.4 7.5 7.6 7.5 7.4
807
778
744
7.2
6.8
6.5
6% 15
6.3
6.2 6.1 6.1
公債残高(右軸)
5.4
4.6
9.7
4% 10
8.7
7.7
10.2
10.5
10.4
10.8
10.6
10.8
11.0
457
10.5
421
10.0392
10.710.7
368 8.6
4.0 3.5 332
9.4
7.8
10.7
10.6
4.4
3.3
0.8
0% 0
1.3
15 22
1.9
2.6
32 43 56
71 82
96
500
4.3 10.610.8
295
6.6
5.6
600
541546
527532
499
5.1
245
225
207
193
178
172
166
152157161
134145
110122
258
3.1
2.7
700
594
5.8
利払費(左軸)
2% 5
705
670
636
800
10.1 400
7.3 7.0 7.0 7.4
8.1 8.0 8.1
7.6 7.7 7.9
8.6
300
2.3
2.0
1.7
200
1.5 1.4 1.4 1.4 1.4
1.4 1.3 1.2
1.2 1.2
100
0
50 51 52 53 54 55 56 57 58 59 60 61 62 63 元 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27
(年度)
(注1)利払費は、平成25年度までは決算、平成26年度は補正後予算、平成27年度は予算による。
(注2)公債残高は各年度3月末現在高。ただし、平成26年度末は実績見込み、平成27年度末は予算に基づく見込み。
(注3)平成23年度~27年度の公債残高は、東日本大震災からの復興のために実施する施策に必要な財源として発行される復興債(平成23年度末:10.7兆円、平成24年度末:10.3兆円、
平成25年度末:9.0兆円、平成26年度末:9.4兆円、平成27年度末:10.3兆円)及び、基礎年金国庫負担2分の1を実現する財源を調達するための年金特例公債(平成24年度末:
2.6兆円、平成25年度末:5.2兆円、平成26年度末:4.9兆円、平成27年度末:4.6兆円)を含む。
64
家計金融純資産と一般政府総債務
(兆円)
(%)
2,000
20
家計金融総資産
1,630
1,500
15
1,262
1,158
1,000
10
一般政府総債務
500
5
家計貯蓄率
(右軸)
家計金融純資産
金融総資産から住宅ローン等
の負債を差し引いたもの
0
0
1990
1995
2000
2005
2010
2013
(年度)
(注)
一般政府債務と家計金融資産については、各年度末の数値。
(出典) 日本銀行「資金循環統計」(2014年3月末速報)、内閣府「国民経済計算」
65 24
経常収支
○ 海外部門では、原油等の輸入額の急増により貿易サービス収支が赤字となっており、仮に所得収支の黒字を上回り、
経常収支が赤字となった場合、財政赤字が継続していれば、いわゆる「双子の赤字」になるおそれ。
○ 貯蓄率の低下等により家計の資金余剰は長期的には減少傾向、また、景気回復に伴い企業の資金余剰が減少する
ことが期待され、中長期には国内部門の資金余剰は減少することが見込まれる。
○ 仮に、資本収支が流入超となり海外部門がプラスになった場合、海外投資家の国債保有割合が増加する可能性。
<経常収支の推移>
(兆円)
40
第一次所得収支
貿易収支
第二次所得収支
経常収支
<部門別資金過不足の推移>
サービス収支
(対名目GDP比、%)
15
(貯蓄超過・資金余剰)
30
10
非金融
20
5.0 法人企業
5
家計
4.3
10
▲ 0.0
0
海外
0.8
0
▲5
▲ 7.5
(出典)財務省「国際収支統計」
2013年度
2012年度
2011年度
2010年度
2009年度
2008年度
2007年度
2006年度
2005年度
2004年度
2003年度
2002年度
2001年度
2000年度
1999年度
▲ 15
1998年度
▲ 20
1997年度
▲ 10
1996年度
▲ 10
一般政府
(投資超過・資金不足)
80 82 84 86 88 90 92 94 96 98 00 02 04 06 08 10 12 13
(注) 各年度において特殊要因の調整を実施。
(出典)日本銀行「資金循環統計」(2014年3月末速報)、内閣府「国民経済計算」
(年度)
66 25
我が国の財政健全化目標
2014~
2015年度
国の一般会計の基礎的財政収支について、少なくとも各年度
4兆円程度改善 (「中期財政計画」 H25.8.8 閣議了解)
2015年度
(平成27年度)
国・地方を合わせた基礎的財政収支の赤字対GDP比を
2010年度(▲6.6%)に比べて半減(▲3.3%)
2020年度
(平成32年度)
国・地方を合わせた基礎的財政収支を黒字化
以降~
債務残高対GDPの安定的な引下げ
67
44
「中長期の経済財政に関する試算」(中長期試算)の概要
※ 平成27年2月12日 経済財政諮問会議提出(内閣府)
経済・財政面における主要な想定
○ 経済シナリオ
・ 「経済再生ケース」 :中長期的に名目3%以上、実質2%以上の成長率(2016~2023年度平均で名目3.6%、実質2.1%)。
・ 「ベースラインケース」:足元の潜在成長率並みで将来にわたって推移し、名目1%台半ば、実質1%弱の成長率(2016~2023年度平均で
名目1.5%、実質0.9%)。
○ 財政前提
・ 2016(平成28)年度以降:社会保障歳出は高齢化要因等で増加、それ以外の一般歳出は物価上昇率並に増加することを想定。
試算結果のポイント
○ 2015(平成27)年度の国・地方PB対GDP比は、▲3.3%の赤字であり、国・地方PB赤字対GDP比半減目標(▲3.3%)は達成見込み。
○ 2020(平成32)年度の国・地方PBは、「経済再生ケース」では、国・地方PBは▲9.4兆円(対GDP比▲1.6%)の赤字、
「ベースラインケース」では、国・地方PBは▲16.4兆円(対GDP比▲3.0%)の赤字。
(%)
<名目経済成長率>
(%)
<国・地方の基礎的財政収支(対GDP比)>
黒字化目標
0
●
▲9.4兆円
▲1
▲2
赤字対GDP比半減目標
▲3.3%
▲ 3.0▲ 2.8▲16.4兆円
▲ 3.3
▲3
●
▲4
▲5
●
「経済再生ケース」
●
「ベースラインケース」
▲6
▲7
(年度)
▲ 1.6
▲ 1.8
▲ 2.1
▲ 3.1▲ 3.2▲ 3.0▲ 3.0▲ 3.0
▲ 5.2
▲ 5.7
●
「経済再生ケース」
●
「ベースラインケース」
●
財政健全化目標
2010 2011 2012 2013 2014 2015 2016 2017 2018 2019 2020 2021 2022 2023
68 (年度)
経済財政運営と改革の基本方針2014
(平成26年6月24日閣議決定)
第3章 経済再生と財政健全化の好循環
1. 経済再生と財政健全化の両立に向けた基本的考え方
(当面の財政健全化目標に向けて)
上記の考え方の下、国・地方を合わせた基礎的財政収支について、2015年度までに2010年度に比べ赤字
の対GDP比を半減、2020年度までに黒字化、その後の債務残高対GDP比の安定的な引下げを目指す。
「中期財政計画」にのっとった歳出の徹底した重点化・効率化などの収支改善努力を継続し、まずは2015
年度目標の着実な達成を目指す。
2020年度の基礎的財政収支の黒字化に向けては、2015年度予算編成等を踏まえ、具体的な道筋を早期
に明らかにできるよう検討を進める。経済再生の進展を確かなものとしつつ、収支改善が可能なときにはでき
る限りの改善を図る。
また、人口高齢化等を背景として増大する社会保障については、中期的に受益と負担の均衡を目指しな
がら、持続可能な制度の確立に向けて着実に取組を進める。社会保障以外の支出については一層の重点
化・効率化を進め、できる限り抑制する。
69 47
一
般
会
計
税
収
の
推
移
(兆円)
(兆円)
中長期試算
40
一般会計税収(棒グラフ):右軸
所得・法人・消費税収(折れ線グラフ):左軸
80
:経済再生ケース (中長期的に実質2%以上、名目3%以上の経済成長率)
:ベースラインケース(中長期的に実質1%弱、名目1%半ば程度の経済成長率)
35
68.4 70
66.1
63.8
30
54.9
26.0
50.8
25
26.7 54.4 54.1
46.8
20
17.4
23.2
50.7
49.4
20.4
19.0
18.4
43.8 43.3
所得税
19.5
19.2
19.0
16.6
17.0
15.4
法人税
13.7
12.1
13.5 11.4 10.8 11.7
10.1 10.4 9.8 9.8
9.3
44.3
41.5 42.8
60
55.3
50
43.9
40
17.1
15.6
13.9
14.7
16.1
9.8 10.1
15.0
14.9
13.3
14.1
15.5
12.9 13.0
14.7
13.5
10.0 9.8 10.0 10.2
9.5 9.7 10.0 10.610.5 10.3 10.0
消費税
5
61.6
47.0
45.6
11.4
10.3
59.7 59.9 60.7
56.4 57.5
38.7
14.8
15.8
12.4
51.7
51.0
18.8
17.8
14.5
13.7
49.1 49.1
47.9
47.2
18.4
18.0
10
51.0 51.9 52.1
54.5
53.9
23.7
21.4
15
一般会計税収計
60.1 59.8
15.8
16.4
15.3
30
10.5 10.5 11.0
20
14.0
10.4 10.8
9.8
9.0 9.4
6.4
10
5.8 6.1
5.2 5.6 5.6
5.0
4.6
3.3
0
62
63
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
28
29
30
31
32
元
2
3
4
5
6
7
8
9
26補 27予
(1987) (1988) (1989) (1990) (1991) (1992) (1993) (1994) (1995) (1996) (1997) (1998) (1999) (2000) (2001) (2002) (2003) (2004) (2005) (2006) (2007) (2008) (2009) (2010) (2011) (2012) (2013) (2014) (2015) (2016) (2017) (2018) (2019) (2020)
(注1)25年度以前は決算額、26年度は補正後予算額、27年度は予算額、28年度以降は中長期試算(27年2月12日 経済財政諮問会議提出)である。
(注2)中長期試算において、内閣府は、消費税を含む各年度の税収について、現行法に沿った増収に相当する額を織り込んでいる。
0
(年度)
70
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