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観光先進国における 外国人旅行者を受け入れる

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観光先進国における 外国人旅行者を受け入れる
観光先進国における
外国人旅行者を受け入れる
サービスインフラの実態(簡易)調査
に基づく提言
平成 16 年11月9日
(社)日本ツーリズム産業団体連合会
訪日ツーリズム委員会
はじめに
今回の調査は短期間に準備した簡易アンケート方式(*現地の箇所長に日常の経験から即答形式でアンケ
ート記入を依頼。)による調査のため、実態との誤差はかなりあると思われるが、日本と世界の標準(平
均値)との比較における優劣の度合という観点からは一定の指標が得られたものと思われる。外国人
を快適に迎え入れるための観光地づくり・サービスインフラづくりという観点から、特に重要と思われ
る劣勢ファクターについては、今後、外国の実態を更に詳細に調査すると同時に、日本国内におけ
る実態も本格調査をする必要がある。また、今後のこの提言に対応するにあたり、国土交通省が現
在計画している、「公共交通機関に関する外国語表示やサービスの実態調査」、「観光活性化標識
ガイドライン検討会」や「外国観光客に係る統計情報調査」などの結果と十分に連携をとり、立体的で
効果的に推進されることが肝要である。
以上の総括を踏まえて、(社)日本ツーリズム産業団体連合会(TIJ)訪日ツーリズム委員会では、
今回の簡易アンケート調査結果に基づき下記の通り提言を行う。この提言の実施については、官民
の各関係者が、それぞれが責任と自覚と連携を持って対応する必要がある。
提言
1)公共交通や公共施設における外国語表示―まず、「日本語」と「英語」併記表示の徹底
空港、鉄道駅、市中標識、主要観光施設などにおける言語表示の世界標準(平均)は「自国語+
英語」と思われるので、日本国内でも必要な施設やアイテムに日本語に「英語」併記表示を義務
付けて世界標準化を促進すべきである。但し、地名や施設を英語表示する場合、日本語を単に
「ローマ字」表示することは避ける必要がある。また、諸外国の施設などでも、利用者の多い英語
圏外の国語を積極的に併記している例が多いので、日本でも利用者構成により韓国語・中国語
(2種)の表示に取り組むべきである。また、同種の施設やサービスを表示する場合、統一したピ
クトグラムの使用は利用者にとって利便性が高いのでこの普及にも力を入れるべきである。
2)喫煙の制限―食事箇所における分煙または禁煙のセクション表示の徹底
空港・駅・ホテルなどでは施設内の全面禁煙(又は喫煙箇所の限定)は世界標準であり、また、
レストラン・観光施設内での分煙(又は全面禁煙)も世界標準と思われる。日本国内でもこれらの
諸施設内での禁煙・分煙又は喫煙セクションの限定等に関して、その表示の厳格運用を徹底
すべきである。あわせて、その表示マーク等のピクトグラム化も推進すべきである。
都内の一部区域では歩きタバコや吸殻ポイ捨てなどが罰金対象になるルールがあることも正確
に広報する必要がある。(*クリーンなイメージで外国人旅行者には好感が持たれるルールである。)
1
3)公共交通の 1 日乗り放題切符―都市圏の公共交通機関で外客向け共通券(割引券)の発売と利
用PR
大都市における公共交通の利用は外国人旅行者には利用しにくいが、諸外国の観光先進都
市、では「共通券」や「1 日利用券」等の発行と発売所での購入容易化、ルート探しのための駅
マップや路線図などの配布など、徹底して初心者利用者の便宜を図っている。日本国内でも、
利便性・快適性・安全性で世界に誇れる公共交通機関の魅力を武器に外国人旅行者の利用を
徹底的に支援・促進すべきである。
① 大都市での公共交通機関共通の割引切符(*魅力的な割引率を実現)の発行
(*東京都内の「東京フリーきっぷ」、関西圏の「スルッと関西」、仙台市の「仙台まるごとパス」など既に発行されてい
るものの含めて更なる利便化の促進が必要)
② 切符の英語表記、路線・駅名マップ、最寄の有名観光施設の案内図などの提供(無料)
③ 主要ホテル・旅行会社・加盟交通機関の駅やデパートなど外客の立寄りやすい場所での
発売やクレジットカード支払いを可とする等の利便性の促進。
4)タクシーの利用促進―大都市における外客向け特別サービスの実施
観光先進国の各都市では、初乗りが40円∼高くても400円。平均で300円前後である。(*日本
では2km660円、1km340円。但し、340円表示の車は極めて少数)。これが、日本国内での交通費が割高
という印象を外国人旅行者に与えている原因のひとつでもある。タクシー業界の更なる料金改
善努力と、一定キャンペーン期間中に日本を訪問する外国人に対してタクシー割引券(*財源は
別途調達)を配布するなどの利用促進のための優遇策の実現を検討する。
5)観光施設・駅・劇場など周辺における駐車対策―観光バス交通の駐車需要に対応するスペース
の確保
世界の各都市とも大型バス(観光バス)の駐車や停車(乗客の乗り降りのため)のための専用駐
車場のスペース確保には手をやいているが、道路管理の条例の適用を緩和して観光客の乗り
降りや積荷の集配については一定の配慮をしている事例がある。(*諸外国の実態調査の要あり。)
日本国内の大都市においても、関係者が観光バス交通の需要に対応する協議会などを設けて
積極的にスペースの確保(特定待機場などの設置も含む)を促進する手法を検討すると同時に、
必要に応じて事前の簡単な申告(または届け出)により特定の道路や公共広場の一時的な代替
駐車場としての利用を容認する等、渋滞や治安対策を勘案しつつ道路等利用の制限緩和を検
討すべきである。
6)緊急医療体制の整備―英語で対応のできる施設(機関)を主要な公共施設や都心に24時間体
制で整備する。
空港や駅などの公共交通施設やホテルなどでは緊急医療体制として外国語で初期対応ができ
2
る体制を 24 時間体制で整えていることが世界標準であり、市中でも英語での対応が標準のよう
である。日本国内においても、空港・駅及びその他の公共施設で、24時間、少なくとも「英語」
で初期対応ができるよう体制(中国語・韓国語を含めればベター)を整備すると同時に、それら
の箇所から常時連絡が取れるようにしてある治療施設(「英語」で診察・治療に当たれる医師が
常駐)とのネットワークを構築する必要がある。
(*例えば、大阪のAMDA国際医療情報センター関西では英語・西語での電話医療相談や外国語の通じる病院の
紹介サービスを行っているが、各都市で外客向けにオープンな組織が必要である。)
7)クレジットカードによるキャッシュレス旅行とキャッシング―日本国内でのクレジットカードの決済
普及と国際カードによるキャッシングサービスの拡大
観光先進国では国際クレジットカード(*他の国の金融機関で発行された世界ブランドのクレジットカードや
CIRRUS/PLUS の加盟カード)でのショッピングや支払い決済は世界標準であり、まさにキャッシュレ
ス旅行が当たり前である。また、その国の通貨が必要な場合は、ホテル、観光施設、空港、駅ま
たは市中でも、主要銀行の窓口や専用 CD 機でキャッシングが可能な環境が整っている。日本
国内でのクレジットカードの使用は、大都会のホテル・空港・大型小売店、主要レストランなどで
は不自由はないが、観光地や中小都市では未だ不便である。また、国際カードによるキャッシ
ングは大都会といえども、ほとんどの銀行の ATM で受付不可である。(*銀行ではシテイーバンクの
ATM、UFJ 銀行の ATM で は JCB 国際カードのみが受付可。)但し、全国24000箇所ある郵貯(YUCHO)
の ATM は国際カードによるキャッシングができる。(*通常、場所がわかりにくい。営業時間が短い。土日
祭は利用しにくい。表示が不明瞭。)
今や世界はキャッシュレス旅行が「標準」である。この「支払い・決済環境」がなければ日本のイ
ンバウンドの促進はありえない。ついては次の項目を実現するための努力が望まれる。
① クレジットカードの決済を外客誘致モデル地区内の全施設・企業で100%普及させる。
② 銀行の ATM での国際カードによるキャッシングを可能にする改修を主要銀行に要請する。
③ コンビニ ATM(ローソン、セブンイレブン等)での国際カードによるキャッシングをサービスを
導入するよう要請する。
④ 郵貯(YUCHO)の ATM のロケーションと利用促進のための宣伝 PR キャンペーンを継続的
に実施する。
8)外国語テレビ放送と外国語新聞のサービス―日本国内の外客向けホテル・旅館での外国語テ
レビ放送や外国語新聞の提供を標準サービス化
世界の諸都市の宿泊施設では、外国語テレビ放送の配信サービスと外国語新聞の宅室サービ
スはほぼ「標準」サービスとなっている。日本国内の主要都市では英字新聞の宅室サービスは
一般化しているが、英語やアジア語テレビ放送の配信を各部屋にサービスしている例は未だ
少ない。(*東京都内でBBC(英国)が見られるホテルは31軒、CNN(米国)が見られるホテルが108軒。またスカ
イパーフェクトTVで韓国TVが月 3150 円、中国語TVが 2940 円の受信料が必要であり、英米韓中をセットすると約
8000 円(個人契約ベース)とかなりコスト高になる。)
3
世界標準を目指し、日本国内の宿泊施設が、テレビ放送(終日配信)では米国・英国・中国・韓
国の国営放送(またはそれに準じる放送)、新聞では日本の英字新聞に加えて中国・韓国の主
要新聞(朝刊のみ可)のサービスが、安価で円滑に利用できるような環境の整備が望まれる。
9)他の先進都市では見られない「日本独自のサービス」の開発
先進他都市との差別化を促進するために、例えば、以下ようなのサービスの実現化を図る。
① 空港ビル内の公共アナウンスを外客グループ・団体の代表者に一定の条件で自国語での
使用を認める。(*YVR 空港では実施しているが、他では未だない。関西国際空港では実施例あり。)
② 空港到着ロビーでの「ウエルカム粗品」の提供。(EX: キャンデイー会社やせんべい会社をスポンサー
に VJC マーク入り特製菓子など CIQ の外のテーブルに設置してピックアップさせる。)
③ タクシー車内からの外国語フリーアシスト電話サービス。(*韓国のソウルでは実施済みであるが、他
の主要都市では行われていない。運転手との行き先や料金などの通訳やアドバイスで外客支援)
④ 共通観光施設入場券の発売(*国内の寺社仏閣・美術館・博物館の入場料が諸外国のそれに比して高いと
いう印象を払拭するためにも、同一都市・地域の大幅な割引共通入場券を発売することは効果的である。*東京都
内では「東京ミュージアムぐるっとパス・44館共通」を発売している。)
⑤ 世界では、ホテルのランク表示はほぼすべての大都市で行われており、そのランク付け機
関は民間機関が大半である。(SIN,PEK を除く)。日本においても民間が中心となった協議会
の選定基準により、外国人旅行者のニーズと利便に叶うようなクラス分け(EX: 提供サービスを中
心とする。)等を公表するよう準備する。
⑥ 空港、ホテルなどで行われている「携帯電話」の貸し出しサービスと連動した、「外国語によ
る電話インフォメーションサービス」の拡充。(*インフォメーションサービスのカテゴリーには、ガイドの
紹介、劇場・映画などのエンターテイメント、ショッピングや免税相談など10種類以上のカテゴリーを準備。対応言
語も英・仏・独・中・韓・台などの専門家をスタッフとして配する。)
⑦ 外国語による個人向けツアーガイドサービス(ボランテイアまたは低廉料金)は世界でも FRA をのぞ
いては実施されていない。日本国内は言語バリアーが大きいため、多言語ガイドサービスは
必須である。以下によりツアーガイドのネットワーク化と観光施設内の説明ガイドの育成を早
急に行うべきである。
○個人向けツアーガイド(登録制、ボランテイアまたは低廉料金、モデルコースのみ案内、全所要時間 4 時間以
内、定点常駐、完全予約制での出動、原則は徒歩又は公共交通のみ。東京都・京都
市ではスタートしている。)
○観光施設内説明ガイド(ボランテイア)
(登録制、館内のみ案内、全所要時間1時間以内、利用者負担:なし、定点駐在、開館
時間内随意出動、原則は徒歩。現在でも多くの施設で日本語によるガイデイングは
行われているのでそれの外国語版)
なお、当該ガイドの資格取得には、一定のセミナー受講と試験合格を義務付ける
4
観光先進国における外国人旅行者を
受け入れるサービスインフラの実態
(簡易)調査の集計・分析 報告書
平成16年10月1日
(社)日本ツーリズム産業団体連合会
(TIJ)
観光先進国における外国人旅行者を受け入れるサービスインフラの実態
(簡易)調査について
調査名称:観光先進国における外国人旅行者に対するサービスインフラの実態(簡易)
調査
目
的:外国人旅行者の倍増を期して、主要対象国において実施している日本の観
光 PR 宣伝キャンペーン「ビジット・ジャパン・キャンペーン」の一環として、外
国人旅行者が日本国内を自由に快適に且つ円滑に旅行できるためのサー
ビスインフラの整備を進めているが、これらの整備の基準(グローバルスタン
ダード)の指標を設定する必要があり、その参考に観光先進国における実態
の(簡易)調査を行うこととした。
期
間:2004年8月30日∼9月10日(約2週間)
対象都市:(欧州)ロンドン・パリ・フランクフルト・ローマ・マドリッド
(アジア)香港・北京・バンコック・シンガポール・バリ
(オセアニア)シドニー
(北米)バンクーバー・サンフランシスコ・ニューヨーク
(以上14都市)
調査方法:上記の都市に在外拠点を有する TIJ 会員(日本航空グループ、JTB グルー
プ)の協力を得て、各拠点責任者に1都市につき所定の調査票1セットに回
答記入をいただき、インターネットメールで返信を回収。
調査分析:TIJ 訪日ツーリズム委員会 FSS ワーキンググループ部会
(神原委員、杉山委員、TIJ 事務局 糟谷・小田中)
5
観光先進国における外国人旅行者を受け入れるサービスインフラの実態(簡易)調査の報告書
参考
都市の言語別分類
英語圏
LON SFO NYC SYD
(他の公用語)
準英語圏
YVR HKG SIN
(仏語)
ロンドン サンフラ ニュー
ンシスコ ヨーク
シドニー
バン
クー
MAD ROM FRA
英語外圏
PAR PEK
BLI
BKK
(中国語) (マレ‐語)
ホンコン
シンガ マドリッ
ローマ
ポール ド
フランク
パリ
フルト
ペキン バリ島 バンコック
1.空港における外国語表示(案内板・看板など)
英語圏
(4都市)
出入国・税関の案内、航空会社の案内、両替・銀行の案内、レストラン・売店の案内
免税店・免税還付所案内標識、市内への交通機関の案内看板、
空港利用案内パンフレット
LON、SYDではすべて英語のみ。アメリカのNYC、SFOでは、英語が主体だが、出入国・税関の案内・航空会社の
案内・両替・銀行の案内には、独、西、日、韓などの表示がある。
準英語圏
(3都市)
HKGでは英語と中国語、YVRでは英語とフランス語、SINでは英語とマレー語が主体。但し、出入国・税関の案内・
航空会社の案内・両替・銀行の案内には、YVRでは日、中、韓、SINでは日の表示がある。
英語外圏
欧州4都市では自国語と英語表示が主体であるが、免税店・免税還付所案内標識では他の主要欧州語や韓・中・
日の表示があり、ROMではアラブ・露の表示もある。アジア3都市では概ね自国語と英語の表記が主体。
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
2.空港における外国語サービス(スタッフ・係員など)
英語圏
(4都市)
準英語圏
(3都市)
英語外圏
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
病気・怪我などの対応とその施設、盗難・犯罪などの対応とその施設
案内放送、案内所サービスと配置
ナショナルキャリアのカウンター、免税店・免税還付カウンター
市内への交通機関の窓口
この4都市では係員のほとんどが英語中心の対応。SFOの免税店などでは日本語対応もある。空港メデイカルセン
ターや空港内警察所がすべての空港に配置されているが対応は英語が中心。空港内案内所は1箇所筒と少な
い。
HKGでは英語と中国語、YVRでは英語とフランス語、SINでは英語とマレー語が主体。但し、YVRやSINでは病気や
怪我、盗難や犯罪への対応に日本語や欧州語などでのサービスもあり、また空港内案内所は複数配置されてお
り、SINでは5箇所以上もある。また、YVRでは希望すれば日本語や他の外国語を使用して場内アナウンスもでき
る。(セルフサービス)
病気や怪我、盗難や犯罪への専用対応施設はすべての空港で完備されており、主として自国語と英語で対応し
てくれる。FRAではその他欧州語や日本語を含む複数アジア語でも対応あり。空港内案内所はほとんど複数個所
あり、FRAでは欧州語・アジア語での対応サービスもある。また、MAD,ROM,FRAでは免税店や航空カウンターで
は欧州語・アジア語での対応も可能。
3.空港における喫煙制限
英語圏
(4都市)
空港ビル内出発・到着ロビー、搭乗待合ロビー、レストラン・スナック
空港施設外(バス乗り場等)
ロビーやレストランで喫煙場所がある空港はLON,SYDで他は全面禁煙。但しNYC,SYDでは空港施設外(バスやタ
クシー乗り場など)では喫煙ができる。
準英語圏
(3都市)
HKG,SINでは搭乗待合ロビーに喫煙場所が確保されているが、他は全面禁煙。但し、空港外側では喫煙できる場
所もある。
英語外圏
ROMでは全面禁煙となっているが、他の欧州空港(PAR,FRA,MAD)及びアジアの空港では出発ロビー・待合ロ
ビー・レストランなどで喫煙場所が確保されている。空港外ではほとんど制限ない。
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
4.空港における外客歓迎
外国人旅行者歓迎看板
外客歓迎ギブアウエー、観光客用フリーペーパー、観光案内ビデオ・オーデイオ
英語圏
(4都市)
SFOでは歓迎看板とフリーペーパー(欧州語・アジア語)サービスがあり、SYDでは地図(英語)のギミックがあるが、
その他空港ではこの種のサービスはない。
準英語圏
(3都市)
この3空港には外客歓迎の看板が数箇所づつある。また多言語で表記されたフリーペーパーも完備され、
HKG,YVRでは歓迎ビデオ(英語・日本語など)が放映されている。ギミックはない。
英語外圏
MAD,BLI以外の空港には歓迎看板がある。また、自国語・英語及び一部の外国語で表記されたフリーペーパーは
PARを除いてはすべての空港に用意されている。ビデオサービスやギミックサービスはない。
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
5.空港におけるクレジットカードでの支払い
航空券の購入(航空会社)、売店・免税店、スナック・レストラン
空港利用料・出国税など
英語圏
(4都市)
すべての空港で国際カードでの支払い可。アメリカのNYC,SFOでは空港税や利用税の支払いにも利用できる。
準英語圏
(3都市)
SIN,YVRでは空港税や利用税の支払いは現金が原則。その他の支払いはすべて国際カードで可能。
英語外圏
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
ROM,FRA,BLIでは小額(10ドル未満程度)の支払いは不可であるが、その他はすべての支払いに国際カードの
利用が可。但し、BKKのローカルのレストランやスナックではカード不可が多い。
6
6.鉄道駅における外国語表示(案内板・看板など)
乗車券売り場・改札、待合室・ホーム・乗り場案内、
時刻表案内、乗り換え案内・出発到着案内
両替・銀行、駅周辺地図
英語圏
(4都市)
すべての鉄道駅で英語表示のみ。SFOではスペイン語表記が一部ある。
準英語圏
(3都市)
すべての鉄道駅で自国語と英語との連記。但し、SINでは日本語表記も一部あり。
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
乗り場案内や乗車券案内は自国語と英語の連記が中心だが、BKK(英語も連記)を除いては、時刻表の表記は
自国語のみ。また、乗り換え案内、周辺案内などではFRA,PARは他の欧州語での表記もあるが、ROM,MADは
自国語のみ。BKK,PEKでは英語も連記されている。(BLIには鉄道サービスはない)
7.鉄道駅における外国語サービス(スタッフ・駅員など)
病気・怪我などの対応とその施設
盗難・犯罪などの対応とその施設
案内放送、案内所サービス
出札窓口サービス、改札・ホーム駅員
駅売店・土産店従業員
英語圏
(4都市)
準英語圏
(3都市)
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
英語中心のサービス。また盗難・犯罪や病気・怪我への専用対応箇所はNYC,SFOにはあるが、LON,SYDに
はない。NYCではホームの係員にスペイン語での対応者を配置している。
YVRでは英・仏の両公用語でのサービスがあり、HKGでは中・英に加えて欧州3国語で、SINでは日本語での
サービスも行われている。犯罪・盗難や病気・怪我への専用対応箇所はYVRではないが、SIN,HKGには設置さ
れている。
出札、ホームのサービスではほとんどの駅が自国語中心。但し、案内放送や案内所サービスに関しては
ROM,PAR,FRA,BKKでは英語も使われるが、MAD,PEKでは自国語が主体となる。また、盗難・犯罪への専用対
応箇所はFRA,BKK,PEKにはあるが、その他の駅にはない。病気・怪我への対応施設はPEKを除いてはすべて
の駅で完備されていない。
8.鉄道駅における喫煙
駅構内・ホーム、待合室、レストラン・スナック
駅構外(バス・タクシー乗り場等)
英語圏
(4都市)
駅構内のすべての施設内で全面禁煙がほとんど。LONのレストランでは喫煙席が用意されている。駅構外では
喫煙は可。
準英語圏
(3都市)
SINでは一切の制限なし。YVR,HKGでは全面禁煙。
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
PARではレストラン内の指定箇所以外は全面禁煙。ROM,FRAでは喫煙箇所が施設内に用意されており喫煙は
可。MADではホームや駅構外では制限なし。BKKではホームやレストランは全面禁煙、他は喫煙場所で可、
PEKではレストランや駅構外では制限なし。
9.鉄道駅における外客歓迎
外国人旅行者歓迎看板
ポーター(有料)サービス
観光客用フリーペーパー
観光バス専用発着スペース
駅で購入できる外国人割引キップ
英語圏
(4都市)
有料のポーターはNYC,SFOには配置されている。またSFOには欧州語のフリーぺーパーがあり、駅で購入でき
る割引切符にはSFOに「子供・老人切符」、SYDに「往復割引」がある。外客歓迎看板はどの駅にもない。観光バ
ス専用駐車場はLONのみあり。
準英語圏
(3都市)
外客歓迎看板はどの駅にもなく、観光バス専用駐車場はYVRのみにある。YVRには有料ポーター、SYDには無
料カートが配備されている。割引きっぷでは、HKGの1日乗り放題切符、SINには、5,10,15日乗り放題切符が
ある。フリーペーパーはHKGにあり欧州語をカバーしている。
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
歓迎看板はPEK,BKK駅にあるが、他にはない。英語によるフリーペーパーはROM,FRA,MAD,PEKでサービス
されており、FRA,ROM,MADの駅には観光バス専用駐車場もある。駅で購入できる割引切符はどの駅にもな
い。また、ROM以外には有料のポーターがおり、FRAには無料のカートサービスもある。
10.鉄道駅におけるクレジットカードでの支払い
乗車券類の購入(鉄道窓口)、(構内旅行会社窓口)
駅売店・土産店、スナック・レストラン
キャッシングサービス(又はCD機設置)
英語圏
(4都市)
この4駅では国際カードですべての支払いが可能だが、SYDでは乗車券の購入はカードでは不可。SFOには国
際カードでのCD機が配置されていないが、他の駅では問題なく国際カードでのキャッシングが可能。
準英語圏
(3都市)
CD機によるキャッシングを含めてすべての支払いが国際カードで可能。但し、HKGでは乗車券類のカード購入
は不可。
英語外圏
欧州4都市の駅ではCD機によるキャッシングを含めてすべての支払いが国際カードで可能。一方、アジア圏の
BKK,PEKでは乗車券類の購入やCD機でのキャッシングは不可であり、その他の支払いにも駅構内の施設では
国際カードの支払い不可の箇所が多い。
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
7
11.公共交通としての郊外鉄道
初乗り料金 、1日乗り放題乗車券
運賃・料金の外国人旅行者割引
乗車券印字(駅名・料金・予約内容等)
購入・支払い(現金以外での購入)
英語圏
(4都市)
初乗り(LON:200円、NYC440円、SYD165円)SFOにはサービスなし。1日乗り放題(LON:900円、SYD:1125円)
NYCにはサービスなし。乗車券は英語での表記。すべての乗車券は国際カードで購入可能。
準英語圏
(3都市)
初乗り(HKG:50円、YVR:200円)SINにはサービスなし。1日乗り放題(YVR:800円)HKGにはサービスンなし。
HKGでは乗車券に中・英両記載。購入には両国とも現金以外は不可。(国際カードでは購入できない)
英語外圏
欧州4都市では統一初乗り区間制はない。1日乗り放題(ROM:540円 ,PAR:3190円、FRA:640円、MAD:680∼
800円)BKKにはサービスなし。乗車券の表記は自国語が主流でBKKでは英語での両記となっている。購入に
はROM,PAR,MADでは国際カードで可だが、他の都市では不可。(PEKには郊外鉄道のサービスはない。)
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
12.公共交通としての地下鉄
初乗り料金、1日乗り放題乗車券 運賃・料金の外国人旅行者割引
乗車券印字(駅名・料金・予約内容等)
購入・支払い(現金以外での購入)
英語圏
(4都市)
初乗り(LON:400円、NYC:220円、SFO:140円、SYD190円)1日乗り放題(LON:900円、NYC:770円、SYD1300
円)SFOにはサービスなし。印字は英語、購入には国際カードがすべての都市で可能。
準英語圏
(3都市)
YVRにはサービスなし。初乗り(HKG:120円、SIN:55円)印字に関してはHKGでは英・中両記。SINでは無印字
ICカード。購入にはカードは不可ですべて現金。
英語外圏
初乗り(ROM:140円、PAR:190円、FRA:260円、MAD:160円、BKK:40円、PEK:45円)1日乗り放題(ROM:560
円、PAR:750円、FRA:660円:他の都市にはサービスなし)。印字は自国語が主流。また国際カードでの購入は
PAR以外は不可。現金のみである。(BLIには地下鉄サービスはない)
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
13.公共交通としてのタクシー
初乗り料金 車内からの外国語アシスト対応電話サービス
車イスでの乗り降り特別仕様車
支払い(現金以外での支払い)
運転手へのチップ
英語圏
(4都市)
初乗り(LON:400円、NYC:280円、SYD:215円、SFO:320円)外国語アシストサービスは全都市でなし。また車イ
ス対応車両はLON以外は一部車両にある。SFOでは国際カードでの支払いはOKだが他の都市では現金の
み。チップはSYD以外では必要で、料金の15%程度である。
準英語圏
(3都市)
初乗り (HKG:220円、YVR:500円、SIN:160円)外国語アシストサービスはなし。車イスへの対応車両はYVRに
はかなりあるが、他の都市にはない。支払いは現金が主流であるが、SINでは国際カードでの支払いもOK。また
チップが必要なのはYVRのみである。
英語外圏
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
初乗り(ROM:300円、PAR:340円、FRA:330円、MAD:220円、BLI:50円、BKK:110円、PEK:40円)全都市で
外国語アシストサービスはなし。また欧州4都市では車イス対応車を見かけるが、アジア3都市ではまだ皆無で
ある。国際カードでの支払いはMAD,ROMではOKだが、他の都市では現金が主流。そしてROMを除いては欧
州都市ではチップ(15%程度)が必要であるが、アジアの諸都市では不要。
14.公共交通としての空港交通
主要国際空港と市中心部の交通機関
同上 (タクシーの場合)
英語圏
(4都市)
4都市とも公共交通(地下鉄、バス、郊外鉄道)で25分から60分以内。料金が500円から1600円程度。タクシー
利用で20分から60分。料金が2000円から10000円以内。(LONが8000∼10000円)(SYDは2000∼3000円)
準英語圏
(3都市)
3都市とも市街地に近くバス、地下鉄で20分程度100円∼1400円以内。タクシーでも所要時間は同等で料金
が1000円(SIN)∼4000円(HKG)である。
英語外圏
(欧州4都市、アジ
ア3都市)
欧州ではFRA,MAD,ROMがそれぞれ35分以内。160円(MAD)∼1300円(ROM)でバス、または鉄道で往復で
きる。PARではバスで60分程度だが、料金は1400円。タクシーではそれぞれ30∼45分以内で料金は4000円
以内で(MAD、FRA)、6000円以内(FRA,ROM)と割安。一方、アジアの諸都市では所要時間及び料金は20分
から35分以内で、バス利用で200円から300円、タクシー利用で600円∼2200円以内と更に割安。
8
15.歩行者向 案内サインの多言語化
市街道路名・広場名・交差点名などの表示
市街の案内・掲示板
公共施設(警察・郵便・駅など)案内・表示板
英語圏
(4都市)
準英語圏
(3都市)
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
英語のみの表記
英語と中・仏・マレーの公用語での表記。SINでは日本語も併記されることが多くなった。
欧州の4都市のうちPARにおける公共施設の表記に英語が使われている程度で、他の表記はすべて自国語のみで
ある。アジアの3都市ではBLIがすべて自国語のみであるが、BKK,PEKでは英語と自国語の併記が進んでいる。
16.外国人旅行者への言語アシスト
往来を歩く20∼30才代の若者
往来を歩く40才以上ぐらいの中高年
市中の売店・商店・飲食店の従業員
英語圏
(4都市)
これらの都市では人々も英語対応のみ。NYCでは旅行者を支援するような風潮は余りない。
準英語圏
(3都市)
これらの都市では人々は中・仏・マレーの公用語と英語で対応してくれるが、両方話す人は限られている。旅行者
が無視されるような風潮はない。
英語外圏
欧州4都市では英語での対応も可能であるが、主流は自国語。比較的英語が通じやすいのはROM,FRA。販売店
の係員や若い世代はMAD,PARでも英語が通じる。また、アジアの3都市でも主流は自国語。英語はBKKで若い世
代、PEKで販売店の係員が対応可能である。
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
17.外国人旅行者の市中での利用
自国料理の有名レストランの店員やメニュー
土産店・免税品店・ブランド店の店員
クレッジカードでのキャッシング(CD機)
警察・消防・病院などの利用
英語圏
(4都市)
これらの都市では英語での対応が主流。警察・病院・消防などでも英語が話せれば難はない。また市中には国際
カードでキャッシングのできるCDが相当数配備されており、不便はない。
準英語圏
(3都市)
これらの都市では日本語や欧州語もレストランや土産店・免税店では通用する。但し、人々の主流は、それぞれの
公用語と英語である。HKG,SINでは国際カードでの市中におけるキャッシングは問題ないが、YVRでは特定の金融
機関のみが取り扱っている。SINでは一部の医療機関で日本語サービスも行っている。
英語外圏
(欧州4都市、ア
ジア3都市)
欧州4都市では一般的な販売員、レストラン従業員などは英語と自国語が可能であるが、警察・病院・消防などとな
ると自国語が主流になりコミュニケーションは他言語では難しい。また、キャッシングもFRAでは市中でも国際カード
で可であるが、他の都市では特定の金融機関のみが扱っている。アジアの3都市では、レストラン・販売店、消防・
警察・病院などでも十分英語でも対応してくれる。また国際カードのキャッシングはBLIを除いては特定金融機関の
みの扱い。BLIのローカルレストランでは自国語のみ。
9
18.主要観光施設における外国語表示
案内板・表示板(1−1)
英語圏・準英語圏・英語外圏のほとんどの都市で自国語と英語の併記が行われている。但し、英語外圏のBLI,BKKの観光施設では未だ自国語のみ
の表示が主流である。YVR、SINの観光施設では中国語や日本語の看板表示も見られ、FRA,PARの施設では他の欧州語や一部日本語の看板もある。
案内地図や説明書(1−2)
英語圏や準英語圏では他の外国語による説明書や案内地図は数ヶ国語でカバーされている。欧州主要語を始め、アジア語では日本語、一部中国語
もみうけられる。SYD,YVR,SIN,PARなどの都市での外国語パンフやマップの整備は群を抜いており、世界の旅行マーケットの一角を占めるアラビア語
などにも対応している(SYD,PAR)。
入場料窓口での表記(1−3)
ほとんどの施設で自国語または英語の併記となっている。一部の施設では、欧州語や日本語・中国語への対応も見られる。
トイレ・売店などの所在表記(1−4)
自国語または英語の併記が主流。また、NYC,YVR,SIN,ROM,PAR,MADではピクトグラムの表記も活用している。
19.主要観光施設における外国語サービス
施設の案内・説明に関しては英語及び自国語で可能であり、また、他の欧州語や日本語・中国語などでの対応も一般的であるが、BLI,BKK.PEK
やHKG,FRAの各施設では自国語、英語でしか対応ができていない。(2−1,2−2)
緊急(病気・盗難など)の際の対応では、SIN,YVRを除いては英語または自国語での対応となり、FRA,BLI,PEKなどでは自国語での対応に
限定される状況である。(2−3)
◎:ピクトグラム
施設名
LON
ナショナルギャラリ
大英博物館
ロンドン塔
ウェストミンスタ
NYC
MET美術館
エンパイヤ
ャンキーSTD
グランドゼロ
SFO
Fisherman's
Alcatraz
Museum M A
1−1
1−2
1−3
1−4
2−1
2−2
2−3
外国語表示:
施設の案内・表示
板
外国語表示:
施設の案内地図・
説明書
外国語表示:
施設の入場料案
内・窓口表示
外国語表示:
施設内のトイレ・売
店・案内所
外国語サービス:
施設の案内・説明
サービス員
外国語サービス:
施設の案内・説明
放送又はテープ
外国語サービス:
緊急(病気・盗難な
ど)の際の対応
自国 自国 自国語・英語 自国 自国 自国語・英語 自国 自国 自国語・英語 自国 自国 自国語・英語
語と と外国語
語
語と と外国語
語
語と と外国語
語
語と と外国語
語
(英 英語
(英 英語
(英 英語
(英 英語
語)
語)
語)
語)
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
シドニータワー 水族館 動物園
オペラハウス
HKG
黄大仙 スタンレー公園 ●
●
カラカラ浴場
ボルゲーゼ美術館
●
●
●
●
●
●
ノイシュヴァンシュタイン城
ニンフェンブルグ城
プラド美術館 王宮 レイナ・ソフィア
サッカー場
ブサキ寺院
●
●
●
エメラルド寺院
涅槃寺 ローズガーデン
暁の寺
PEK
故宮
長城
頤和園
梨園(京劇)
仏・西・日
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●日
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
● 独・西・露・日・アラブ
●7ヶ国
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
10
●中
●
●
●中
●
●
●
●
独・仏・西・日
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
◎
◎
◎
◎
◎
◎
●
●
●
●
●
●
◎
◎
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
独・仏・西
●
●
●
●
●
●
●
●
独・西・露・日・アラブ
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
独・仏・韓・中・日
●
独・仏・韓・中・日
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
仏・独・西・日・中
中・日・マレー
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
独・仏・西・日・伊
●
●
●
◎
◎
◎
◎
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●中
●
●
●
●
●
●
西
●
●
●
仏
仏・西・中・日
●
●
●
●
●
●
独・仏・西・日
●
●
●
●
◎
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ネカ美術館
BKK
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
独・仏・西・日
●中
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ゲーテハウス
キンタマニー
●中
●
●
●
●
●
●
大聖堂
タナロット
仏・西・中・日
●
●
●
●
●
●
●中・日
●中・日
●
●
ノートルダム寺院 BLI
●
●
エッフェル塔 MAD
独・仏・西・日
●
●
◎
◎
◎
◎
●
ルーブル美術館 FRA
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
コロッセオ ヴェルサイユ宮殿
韓・中・アラビア
●中・日
パラテイーノ PAR
●中
●
●
●
●
●
●
SENTOSA
ROM
独・仏・西・日
●
Merlion Park
Night Safari
●
●
●
●
キャピラノ吊橋 Botanic Garden 独・仏・西・日・伊
●
グランビルアイランド
人類博物館
●
●
●
●
●
●
レパレスベイ
チムサーチョイプロムナード
SIN
独・仏・西・日
●中
●
●
●
●
ビクトリアピーク
YVR
●
●
●
●
●
China Town SYD
日
●日
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
自国 自国 自国語・英語と 自国 自国 自国語・英 自国 自国 自国語・英語
語と と外国語
語と 語と外国語 語
語
語と 外国語
語
(英 英語
(英 英語
(英 英語
語)
語)
語)
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
20.主要観光施設の入場料、駐車場、キャッシングサービス等
入場料(3−1)
ほぼ各施設の入場料は日本円で1000円前後が中心であり、3000円を超える施設はない。都市別にはSYDが
平均的に高く、PEK、BLIがかなり安い。
主要な観光施設ではほとんど国際クレジットカードで購入できるが、SIN,BLI,BKK,PEKなどでは現金のみでカード
では購入できない。
外国人旅行者に対する窓口での割り引き制度はNYCのメトロポリタン美術館を除いては皆無である。
バスの専用駐車場(4−1)
NYC,SFO,ROM,MADなどの大都市では路上などを利用するケースが多く駐車には難点が多い。オープンエアーの
観光地には広い専用駐車場が用意されているが、HKGでは十分なスペースがあるとは言えない。
YVR,SIN,BLI,BKK,PEKなどの都市では専用駐車場が完備されている箇所が多い。
CD(ATM)や両替サービス(5−1)
LON,NYC,SFO,HKG,PAR,などの観光施設の周辺にはCD(ATM)でのキャッシングや両替サービスの利用が容易である。
SYD,SIN,BLI,BKK,PEKなどの都市では未だ不便である。
4−1
3−1
入場料
施設名
LON
1 ナショナルギャラリ
2 大英博物館
3 ロンドン塔
4 ウェストミンスタ
NYC 1 MET美術館
2 エンパイヤ
3 ャンキーSTD
4 グランドゼロ
SFO 1 Fisherman's
2 Alcatraz
3 Museum M A
4 China Town SYD 1 シドニータワー 2 水族館 3 動物園
4 オペラハウス
HKG 1 レパレスベイ
2 ビクトリアピーク
3 チムサーチョイプロム
ナード
4 黄大仙 YVR 1 スタンレー公園 2 グランビルアイランド
3 キャピラノ吊橋 4 人類博物館
SIN 1 Merlion Park
2 Botanic Garden 3 Night Safari
4 SENTOSA
ROM 1 コロッセオ 2 パラテイーノ 3 ヴァチカン
4 ボルゲーゼ美術館
PAR 1 ヴェルサイユ宮殿
2 ルーブル美術館 3 エッフェル塔 4 ノートルダム寺院 FRA 1 大聖堂
2 ゲーテハウス
3 ノイシュヴァンシュタイ
ン城
4 ニンフェンブルグ城
MAD 1 プラド美術館 2 王宮 3 レイナ・ソフィア
4 サッカー場
BLI
1 タナロット
2 キンタマニー
3 ブサキ寺院
4 ネカ美術館
BKK 1 エメラルド寺院
2 涅槃寺 3 ローズガーデン
4 暁の寺
PEK 1 故宮
2 長城
3 頤和園
4 梨園(京劇)
5−1
観光バスの専用駐車場
料金(円) 現金のみ クレジット 外客割引 数台分
カード可 有り
かなり広
い
●
無料
●
●
無料
●
2700
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
無料
●
●
1300
無料
●
●
●
無料
無料
1100
無料
●
●
●
●
1870
2125
2300
●
●
●
●
無料
●
●
無料
無料
●
無料
無料
●
●
2350
900
●
●
1000
1150
∼1400
300
●
●
●
●
950
400
1200
60
1200
60
100
60
70
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
無料
50
●
●
●
●
●
●
●
●
400
600
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
1215
50
●
●
●
●
●
420
50
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
1400
675
●
●
●
●
●
●
●
1150
無料
●
●
●
●
140
1350
●
●
●
無料
1350
●
●
●
無料
140
●
●
1500
1250
近くにクレジットカードでのキャッシング
(CD機)や両替サービス機関
路上など(長 なし
ある。時間 ある。24時間
時間は不可)
による閉まる 利用可
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
11
21.ホテルにおける外国語表示 (H-1)
英語圏
(4都市)
フロント・ベルデスクの案内板
エレベータ・トイレ・レストランへの誘導板
部屋内(電話・テレビ・ミニバー等の利用)
部屋内(火災・盗難・病気等の際の対応)
ホテル案内パンフレット
アメリカの2都市ではほとんどが英語表示のみ。LONではDXクラスになると室内案内書など欧州語の表記があるが他のクラスのホテ
ルでは英語のみ。SYDではDX/SLクラスで英語のほかに日本語の表記も用意されている。
HKGではどのクラスのホテルでも英語・中国・日本語の表示が見られる。またSINやYVRでも英語のほか、日本語やスペイン語などの
外国語での表記も用意されている。
欧州4都市のホテルを見るとSTクラスのホテルでは自国語が主体で一部英語の表示もある。DX/SLクラスになると他の欧州語や英語
英語外圏
での表示対応が一般的となっている。しかしROMやMADのホテルはFRAに比べると外国語表示が十分ではなく、自国語や英語対
(欧州4都市、
応のみの箇所が多い。アジアではBLI.BKKのDX以上のホテルでは自国語と英語の表示が普及しており、PEKではそれに加えて日
アジア3都市)
本語での表記も進んでいる。(欧州語での表記はほとんどない。)
準英語圏
(3都市)
22.ホテルにおける外国語サービス (H-2)
ベルボーイ、コンシェルジェ、フロント
外国語専任スタッフ(胸に国旗バッジ等)
メイン・レストラン・バー(受付・サービス)・(メニュー)
電話での外国語アシスト
緊急(病気・盗難など)の際の対応
ベルボーイは英語のみ、フロントデスクでは欧州語を話すスタッフを配置している。また、外国語専任者の配置はNYCでは一般的で
英語圏
あるが、LON,SFO,SYDではサービスされていない。一方、電話での外国語アシストサービスを行うホテルはNYCを除いてはなく、緊
(4都市)
急の際もNYCではスペイン語・日本語、SYDでは日本語での対応もされるが、他の都市では英語のみである。
3都市とも自国語・英語・欧州語・中国語・日本語などに対応するスタッフが良く配されている。また外国語専任者は各都市とも一部
準英語圏
のホテルを除いてはほとんど配置されており欧州語・中国語・日本語に対応している。外国語による電話アシストサービスも各都市で
(3都市)
一般的であり、中国語や日本語でもOKのホテルが多い。緊急対応でも外国語対応は十分である。
PARのSLクラスやFRAの各ホテルでは他の欧州語や日本語に対応するスタッフが配されているホテルが多いが、一般的にはこれら
欧州の各ホテルは自国語ないしは英語の対応が中心である。FRAでは、外国語による電話アシストサービスも一般的で他の欧州語
英語外圏
にも対応しており、また外国語専任者も日本語や中国語を含めて数多く配されているが、ROM,MAD,そしてSTクラス以下のPARのホ
(欧州4都市、
テルでは全く期待できない。緊急時の対応も同様である。アジアのホテルでは自国語と英語でフル対応を行っているホテルが多い。
アジア3都市)
ほとんどのホテルでは外国語専任者を配して個々の外国語に対応しており、特に日本語を話せるスタッフは必須のごとく配されてい
る。
23.ホテルにおける喫煙制限 (H-3)
ロビー内(フロント前、応接スペース内等)、レストラン・バー内
部屋内
ガーデン・プールサイド・玄関外
LONでは喫煙制限は比較的緩やかでホテル内外にある喫煙場所であれば可である。NYC,SFO,SYDでは部屋内とガーデン等の喫
英語圏
煙場所以外は全面禁煙が一般的。
(4都市)
この4都市ではYVRが一番制限が厳しく、客室やガーデンなど喫煙場所以外は吸えないが、HKG,SINでは喫煙場所が多く設置され
準英語圏
ている。特にSINではホテル構外では制限はほとんどない。
(3都市)
ROM,MADではほとんど喫煙制限はない。またFRA,PARでも喫煙場所が数多く設置されており不自由はない。アジア3都市では
英語外圏
(欧州4都市、 BKK、PEKではホテル内の部屋・ガーデン・レストランの喫煙場所以外は禁煙であるが、BLIでは特にマナー違反以外の制限はな
アジア3都市) い。
24.ホテルにおける外客歓迎 (H-4)
英語圏
(4都市)
準英語圏
(3都市)
外国人旅行者歓迎看板
外国人旅行者用専デスク・専任係員
観光客用フリーペーパー・外国人宿泊者へのギブアウエイ
外国語テレビ受信・外国語新聞サービス
インターネットサービス
歓迎看板や外客専任デスクは配置されていない。フリーペーパーも英語が主体で、SFOのホテルには一部の欧州語や日本語の
ペーパーが用意されている。LON、NYCでは日本語のテレビ放送や日本語新聞は他の欧州語のサービスと同様に行われている
が、SFOでは同様のサービスはない。インターネットのジャックはほとんどのホテルが各部屋で利用可であるが、一部のECクラスのホ
テルでは専用ルームのみである。外客用歓迎ギミックはない。
歓迎看板はHKGのDXホテルの一部でみられるが他にはない。外客専用デスクはYVR,SINではDX以上のホテルでは設
置が一般的で、スペイン語・日本語を中心に対応している。フリーペーパーは各都市で主要外国語を含めて盛んに配布
されている。テレビ放送は各地で主要欧州語、日本語、中国語の受像が各部屋で可能であり、その一部は有料制となっ
ている。外国語新聞サービスも同様で、かなりの普及度である。インターネットはすべての都市のホテルでは各部屋の
ジャックが利用できる。外客用歓迎ギミックはない。
(欧州4都市)歓迎看板は欧州の各ホテルでもない。また外客専任デスクはFRAには完備されているが、他の都市では見
られない。フリーペーパーは4都市では自国語・英語主体で配布されている。テレビの外国語放送は各地のDX以上のホ
テルではスタンダードのサービスで日本語の放送も見られる。外国語新聞サービスも同様である。インターネットは各自の
部屋で利用できる。外客歓迎ギミックはない。
英語外圏
(欧州4都市、
アジア3都市) (アジア3都市)歓迎看板や外客専用デスクはない。但し、各都市のホテルで日本語対応のデスクを設置しているケース
は多い。フリーペーパーは英語を主体として外客用に各都市用意されており日本語版も各都市にある。テレビの外国語
放送は日本語も含めて数ヶ国語のサービスが主流で外国語新聞も同様である。インターネットは未だ専用ルームが主流
であるが、かなりの数で各自の部屋で利用できるように進展しつつある。
25.ホテルのにおける両替・精算 (H-5)
クレジットカードでの支払い
TCでの精算 両替のレート
英語圏
(4都市)
いずれの都市でも国際カードやTCでの精算は可。また両替も可能で、LONのDX以上のホテルのレートは市中銀行並み、その他の
都市のホテルでは町の両替商並みと、ちょっと割高である。
準英語圏
(3都市)
いずれの都市でも国際カードやTCでの精算は可(米ドル以外の通貨も可)。また両替も可能で、HKGのホテルのレートは市中銀行
並み、その他の都市のホテルでは町の両替商並みと、ちょっと割高である。
欧州の4都市では国際カードでの支払いはすべてOKであり、TCや外貨での精算も可である。但し、両替のレートは街の両替商より
英語外圏
(欧州4都市、 もかなり割高である。アジアの3都市でも国際カードやTCでの支払いは全く問題がない。但し、BLI,BKKでの両替のレートはホテル
アジア3都市) によりかなり割高になることがある。一方、PEKのホテルでは市中銀行並みのレートで両替が可能である。
12
26.その他のサービスインフラ
ランク付けサービス (12−1,2)
ホテルのランク付けはHKG,SIN,BLIを除いては各都市でおこなわれており、ROM,PAR,BKK,PEKを除いては民間機関が選定している。
レストランのランク付けはMAD,BLI,BKKを除いて実施されているが、そのほとんどは民間機関の選定。いづれも全国規模で実施されている。
消費税などの還付システム (12−3)
アメリカ、HKG,BLI,PEKを除いては実施されており、利用者はどこでも多い。但し、YVRでは利用者が少ないようである。
イミグレーションでのサービス (12−4)
LON,NYC,BLI,BKKではサービスの評判は良くないようであるが、他の都市では目だったクレームは少ない。ほとんどない都市はHKG,
YVR,SIN,FRAである。
有償ガイド(通訳)とボランテイアガイド (12−5、6)
ライセンス制度はアメリカ、YVR,FRA,PEKではなく、FRA,PEKでは旅行AGTの認定で業務を行っている。その他は国家認定のライセンス
制度がある。但し、ROM,MAD,BLIでは地方自治体のライセンス認定制度である。
外客が利用できる予約制の公認ボランテイアガイドのサービスは、FRAを除いては各都市で行われていない。
電話による多言語サービスとレンタル携帯電話 (12−7,10)
ROMでは無料で主として他の欧州語での電話サービスが受けられるが、他の都市では多言語での電話サービスは行われていない。
また、携帯電話の貸し出しサービスは、主として空港やホテルの専門会社カウンターで盛んに行われている。このサービスが行われ
いない都市はBLIのみである。
交通ルールや医療サービス案内書 (12−8,9)
交通ルールや医療サービス案内を外国語で発行している都市はSFO,SYDが主として日本語向け、ROMでは他の欧州語
向けにサービスされているが、他の都市では見られない。
外国人の出入
外国人旅行者向け消 国で煩雑・時
ホテルのランク付けシ レストランのランク付け
費税(VAT等)還付シ 間がかかるな
システム(12−2)
ステム(12−1)
ステム(12−3)
どのクレーム
(12−4)
なし
ある
官選 民選 全国 限定
ある
なし
なし
官選 民選 全国 限定
● ●
LON
● ●
NYC
● ●
SFO
● ●
SYD
HKG ●
● ●
YVR
●
SIN ●
●
●
ROM
●
●
PAR
● ●
FRA
● ●
●
MAD
●
BLI ●
●
●
●
BKK
●
●
●
PEK
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
● ●
● ●
● ●
ある(利用者数は) 多
多
中
少
無
●
国 自治体 AGT
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
外客が予約制で利
用できる公認のボラ
ンテイアガイド(12
−6)
なし ある(その認定は) なし ある(利用言語)
不明
●
●
少
外国人旅行者の有
償での観光案内ガイ
ド(通訳)業務(12−
5)
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
外国語で書かれた簡 外国語で書かれた簡単な
外客が利用できる無
単な交通ルールパン 医療や薬購入の説明パン 携帯電話の貸し出しサービス(有償)
料の多言語電話コー
フ(旅行者に無料で配 フ(旅行者に無料で配布)
(12−10)
ルサービス(12−7)
(12−9)
布)(12−8)
LON
NYC
SFO
SYD
HKG
YVR
SIN
ROM
PAR
FRA
MAD
BLI
BKK
PEK
なし ある(利用言語)
●
●
●
●
●
●
●
●(英・独・仏・西)
●
●
●
●
●
●
なし ある(利用言語)
●
●
●
●(日)
●
●
●
●
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●
●
●
●
●
なし ある(利用言語)
●
●
●
●(日)
●
●
●
●(英・独・仏・西)
●
●
●
●
●
●
13
なし ある(利用言語)
●(空港・ホテル)
●(空港・ホテル・旅行会社・専門会社)
●(ホテル・旅行会社)
●(ホテル・旅行会社・専門会社)
●(ホテル・旅行会社)
●(旅行会社・専門会社)
●(空港・ホテル・旅行会社・専門会社)
●(空港・旅行会社・専門会社)
●(空港・ホテル・旅行会社・専門会社)
●(空港・ホテル・旅行会社・専門会社)
●(空港・専門会社)
●
●(空港)
●(専門会社)
27.全体コメント・提案
YVR-JTB
カナダの公用語が英語とフランス語ですので、空港や鉄道の駅などでは2ヶ国語で案内がされています。その為に、欧米からの旅行
者が困る場合は少ないと思われます。
MAD-JTB 治安をさらに改善するために観光警察の設置が有効と考える。
MAD-JAL 博物館、美術館など一部の入場口には団体専用口があり個人の様に並ばなくてスムーズに入場可。完全予約製も有り。ホテル、レ
ストラン、駅,空港等、基本的にはどこでも簡単な英語は通じる、但し、TAXIiレベルは難しい。市中一般大衆はなんとか日本よりは
英語で通じるレベル。
SYD-JTB
オーストラリアの公用語は英語だが、様々な国の人々がいる移民の国でも有名である。その為、オーストラリアでは、それぞれの国の
移民の人々が、英語と自国語を用いた、旅行会社または、インフォメーションセンターが沢山ある為、英語をあまり話せない旅行者で
も、無料で地域情報を得る事ができ、簡単に旅を作る事ができる。
また、オーストラリアには、日本語を話すオーストラリア人が現地ガイドとして働いていたり、沢山の中国人がいる関係で日本人、中国
人の旅行者にとってオーストラリアは、旅行をしやすい国であるといえる。
また、オーストラリアの国としては、14ヶ所の世界遺産の保存に力を入れており、この事が世界各国から旅行者を呼ぶ理由の1つとも
言える
(注)オーストラリアは自国語が英語となっております。 1㌦=85円 で計算しております。(2004年9月11日現在)
SYD-JAL
官民一体になってのInboundツーリズムの推進方法に、力強さを感じる。観光大臣の地位も高い。
SIN-JTB
都道府県 観光局(課)の販促活動がばらばらに動いており、実際のお客様の行動パターンに即した情報・商品提供がされていませ
ん。
日本側は伝統文化や歴史を中心に販促したい傾向がありますが、東南アジアのお客様の実際の興味はもっとサブカルチャー的なもので
す。(食・ショッピング等)
シンガポールは地理的な優位性と高度産業社会であることを生かして、ハブ機能をキーワードにしています。 物流・人流(空港・港)
だけでなく、教育ハブ・医療ハブを進めるため、大学・ビジネススクール・研究所・病院誘致、高度技術者の移住促進を行なっています。
FTA(自由貿易協定)関連でもお願いしていますが、日本/SIN間でのワーキングホリディ制度を導入することを検討願います。
SIN-JAL
政府、民間によるツーリズム誘致プロモーションは各種各様に行なわれて居るが、日本からのツーリズムについては頭打ち傾向が継
続している。
当支店では現在SHOPPING、DININGに加えSPAの魅了での誘致活動を行なっている。
同時にシンガポールの安全性、清潔性、利便性、英語圏という特長を最大限訴求して行きたい。
一つのアイデアはWORKING HOLIDAY VISA導入であるが実現に至っていない。
シンガポール国はインバウンドツーリズムの最重要事項である安全性、清潔性、利便性(交通機関の発達)が国の施策として保られ
ているのが大きな特徴である。
NYC-JTB
①中国・韓国から日本へのインバウンドにおいて、日本国内での貸切バス等での観光案内は、自国の添乗員が行っているケースが
多く、これらの添乗員は、日本の観光案内の専門知識を持っていない者も多い。
イタリアの様に、言葉も通じないのに強制的に国家資格を持ったガイドを乗せなければならないのも考えものだが、少なくとも東南ア
ジアの各国旅行業協会などに添乗員が日本を案内する時のマニュアル的なものを作成する必要性がある。
②日本の物価高のため、海外の若者が訪日しにくい状況がある。アメリカには、安く泊まり歩ける非常に施設の整った公営・私営の
キャンプ場があり、その為の案内書も容易に入手することが出来る。日本も最近アウトドアブームで、特に地方の自治体が都会から
のお客を呼ぶため、施設の整ったキャンプ場を整備しているところが多い。この様なキャンプ場を紹介した全国版案内書を海外から
の若者・観光客向けに作成してはどうか。
③成田や関空において、外国人入国審査の際に、在外公館が発行した日本国内の団体査証を持っている当該団体は、専用入国
レーンを設け、時間の短縮を図ったらどうか。
④希望小売店を募り、その店では外国人旅行社には消費税のみならず、物品税等全ての税金を免税にするシステムを構築しては
どうか。これは、フランスなどの場合は帰国後、小切手が送付されるとか、またはクレジットカードへ税金還付されるのとは異なり、物
品購入窓口で免税にすることにより、その利便性を諸外国にアピールすることが出来る。全国的にその実施が難しいようであれば、
アメリカにおけるグアム、中国における香港、シンガポールなどの様にタックスフリーの地域を作ってはどうか。
LON-JAL
母国語が英語の為、他の言語の案内表示が少ない。(特に公共機関。)
ROM-JAL 予約制を取る美術館が一部有り。並ぶ事無くスムーズに見学が出来る。
病院の緊急窓口で受付すれば、全て無料で診断が受けられる。但し待ち時間1∼2時間。
全ての道に名前が付いており、道路名,番地があればどこへでもtaxiが行ってくれ迷う事も無い。
観光地/スポットへの矢印が町の中にも有り、初回でも何とか目的地へたどり着ける。
市中一般大衆に簡単な英語は通じる。道を尋ねてもとても親切である。
ROM
とにかく「観光客はイタリアに当然来るもの」思っている節がありあまり観光誘致に努力しているようには見えないのが正直な感触で
す。
14
主要観光先進国の目的国別アウトバウンド旅行者数 (2000年) (WTO世界観光機構資料)
(参考資料)
(単位:1000人)
シンガ
中国
ポール
アメリカ カナダ タイ
目的地
出発地
全体
アメリカ
72,885
カナダ
20,482 14,594
50,891 19,650
9,579
15,212
473
385
896
86
71
247
香港
6,258 31,229 13,059
タイ
2,756
87
12
シンガポール
9,466
136
27
655
中国
9,881
249
73
704
434
香港
3,664
203
142
487
286
台湾
6,715
457
164
707
291
韓国
5,803
662
134
448
オーストラリア
6,450
539
174
323
510
台湾
オースト
イギリス フランス ドイツ
ラリア
韓国
スペイン 日本
2,624
5,322
966
332
459
482
4,097
3,259
236
253
34
56
78
772
575
241
229
30
88
74
44
65
399
450
91
83
276
123
73
443
124
41
201
134
183
127
135
42
70
913
160
111
75
1,064
3,786
333
2,386
1,345
373
77
234
352
30
40
4,946 25,209 75,595 18,983
その他
728
47,898
4,757
2,416
1,146
726
192
118
119
215
352
メキシコ
19、285
カリブ
989
マレーシ
ア940
マレーシ
ア5、420
ベトナム
626
243
574
インドネシ
ア 356
ニュージー
147 ランド 57
3
アイルラ
イギリス
879
476
445
284
368
32
58
578
11,982
1,923 13,239
193
56,790 4,703
ンド3、977
イタリア
406
239
75
185
142
22
34
49
3,087
888
5,680
79
フランス
24,819 1,087
2、792
イタリア
387
378
169
239
194
32
51
145
2,758 15,420
11,171
88
ドイツ
78,761 1,786
9、532
ポルトガ
361
40
34
15
34
26
4
5
13
849
3,228
447
14
スペイン
14,740
ル5864
グアム
日本
508 1,198
354 2,202 1,382
881
2,472
720
557
685
915
301
24,635 5,061
1、049
*日本の2000年の出国者数はJNTO調べで 17、819.千人であり、WTO統計は各国の入国者数を合計のため周遊型の多い日本人は重複計上されるケースが多い。
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