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青野川(PDF:2323KB)

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青野川(PDF:2323KB)
平成 20 年度
水生生物生息状況等調査業務委託
(青野川)
報告書
平成 21 年 2 月
株式会社 環境アセスメントセンター
≪目次≫
1.
2.
業務概要.......................................................................................................................................... 1
1.1
業務の名称 .............................................................................................................................. 1
1.2
履行期間 .................................................................................................................................. 1
1.3
発注者及び受注者 ................................................................................................................... 1
1.4
目的 ......................................................................................................................................... 1
1.5
調査項目 .................................................................................................................................. 1
1.6
調査範囲 .................................................................................................................................. 1
業務工程.......................................................................................................................................... 3
2.1
3.
2.1.1
文献・ヒアリング調査..................................................................................................... 4
2.1.2
現地調査 .......................................................................................................................... 5
2.1.3
報告書の作成 ................................................................................................................... 8
調査結果.......................................................................................................................................... 9
3.1
5.
文献・ヒアリング調査 ............................................................................................................ 9
3.1.1
文献調査 .......................................................................................................................... 9
3.1.2
ヒアリング調査 ............................................................................................................. 22
3.2
4.
業務内容 .................................................................................................................................. 4
現地調査 ................................................................................................................................ 23
3.2.1
魚介類の捕獲調査 .......................................................................................................... 23
3.2.2
魚介類の生息にかかわる河床構造等の確認 .................................................................. 26
調査結果のとりまとめ .................................................................................................................. 27
4.1
魚介類相 ................................................................................................................................ 27
4.2
重要種.................................................................................................................................... 29
4.3
水域類型に対応する魚介類 ................................................................................................... 30
青野川における類型指定 .............................................................................................................. 32
5.1
生息域の検討 ......................................................................................................................... 32
5.2
類型指定 ................................................................................................................................ 32
資料編
1.確認種目録
2.引用文献
3.現地調査票
4.写真票
5.ヒアリング調査議事録
6.青野川非出資漁業協同組合提供資料
7.「主な魚介類の淡水域における水域区分の分類例及び生息に関する情報について」
(第 5 回中央環境審議会水環境部会水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(平成 18 年 2 月)資料)
1. 業務概要
1.1 業務の名称
平成 20 年度水生生物生息状況等調査業務委託
1.2 履行期間
平成 20 年 9 月 11 日から平成 21 年 2 月 27 日まで
1.3 発注者及び受注者
発注者:静岡県知事 石川嘉延(県民部環境局生活環境室)
静岡県静岡市葵区追手町 9−6
受注者:株式会社
環境アセスメントセンター
静岡県静岡市葵区清閑町 13−12
1.4 目的
本業務は、静岡県内の公共用水域(青野川)に水生生物の保全にかかわる環境基準の類型をあ
てはめるための資料を得るため、水生生物の生息状況等を調査・整理することを目的とした。
1.5 調査項目
本業務における調査項目は下記のとおりである。
・ 文献及びヒアリング調査
・ 現地調査
・ 調査結果とりまとめ及び報告書作成
1.6 調査範囲
調査河川は青野川とし(図 1.1)、調査範囲は以下のとおりである。なお、起点、終点及び延長
は静岡県河川指定調書(静岡県建設部河川砂防管理室,2008)に従った。
青野川
:蛇石橋(南伊豆町蛇石 111 番の 3 地先)から海に至るまで(延長 17.2km)
1
伊豆地域
凡例
調査範囲
A.4 蛇石橋
環境基準点
A.3 石井橋 (補助地点)
A.2 加畑橋 (環境基準点)
A.1 弓ヶ浜大橋
補助地点
調査地点
0
青野川
図 1.1 調査河川及び範囲位置図
2
5km
2. 業務工程
本業務における業務フローを図 2.1 に示す。
計画準備
業務計画書作成
・
業務概要
特別採捕許可申請
・
業務内容(調査方法など)
・
青野川非出資漁業協同組合からの同意
・
その他
・
静岡県への特別採捕許可の申請
初回打合せ
文献調査(水生生物の生息状況)
現地踏査(調査地点の確認)
打合せ 調査地点について
文献調査
・漁業権の設定状況
・主要魚介類の分布と放流状況
文献調査
・産卵場及び幼稚仔の生育状況
・
水質状況
・河床構造、横断工作物等
・
水温
・
亜鉛の検出状況
ヒアリング調査
・水生生物の生息状況、放流状況
現地調査(魚介類調査・河床構造等についての確認)
中間報告(調査概要の報告)
打合せ 中間報告について
報告書(案)作成
打合せ 報告書(案)について
報告書作成
打合せ 業務完了打合せ
納品
図 2.1 業務フロー
3
2.1 業務内容
業務内容は、文献・ヒアリング調査、現地調査、報告書の作成の 3 項目である。
2.1.1 文献・ヒアリング調査
文献・ヒアリング調査を実施し、青野川の魚介類の生息にかかわる情報を整理した。
1)文献調査
青野川に関する文献資料を整理し、魚介類の生息にかかわる参考情報として、水質状況、水温、
亜鉛の検出状況、水生生物の生息状況、漁業権及び保護水域の設定状況、主要魚介類の分布と放
流状況、魚介類の産卵場及び幼稚仔の生育状況、河床構造、横断工作物等についてとりまとめた。
2)ヒアリング調査
学識者及び漁業協同組合にヒアリング調査を行い、青野川の魚介類の生息状況、放流状況につ
いて把握した。ヒアリング調査の対象者及び選定理由及び実施年月日を表 2.1 に示す。
表 2.1 ヒアリング調査の対象者及び選定理由
氏名
板井
彦氏
所属
静岡県立大学
職名
准教授
食品栄養科学部
青野川非出資漁業協同組合
静岡県内全域における魚介類の分布及び
生態について詳しいため
平成 20 年 10 月 17 日
生物環境学研究室
鈴木恵介氏
選定理由及び実施年月日
事務局
青野川の漁業活動等について詳しいため
平成 20 年 9 月 25 日
(南伊豆町役場産業観光課)
4
2.1.2 現地調査
現地踏査を実施し、調査地点を設定したうえで、魚介類の捕獲調査及び生息にかかわる河床構
造等の確認を行った。
1)現地踏査
現地調査に先立ち、調査範囲について平成 20 年 9 月 26 日に現地踏査を実施し(表 2.2)、調査
地点の設定を行った(写真 2.1)。調査地点は、環境基準点の加畑橋、補助地点の石井橋を含めた
4 地点を設定した(表 2.3)。なお、調査地点の設定についての配慮事項は以下のとおりである。
表 2.2 現地踏査実施状況
実施年月日
平成 20 年 9 月 26 日
踏査範囲
青野川河口から蛇石橋まで
●調査地点設定についての配慮事項
・ 環境基準点(加畑橋)及び補助地点(石井橋)を含める。
・ 河川形態(図 2.2)のバランスをみて調査地点を配置する。
・ 魚類の生息環境の視点からの調査地区の妥当性
・ 調査地点へのアプローチの容易性
・ 調査に際しての安全性
写真 2.1 現地踏査状況
(平成 20 年 9 月 26 日撮影)
河川形態について
日本の河川生態学で最も広く使われている河川の流程区分。1 蛇行区間における瀬と淵の個数、瀬
から淵への移行の仕方によって区分される。
典型的な河川では Aa 型は上流域、Bb 型は中流域、Bc 型は下流域に対応する。
国土交通省(2007)平成 18 年度版河川水辺の国勢調査基本調査マニュアル[河川版](参考資料編全体調査計画策定の手引き
(案))より抜粋
図 2.2 河川形態について
5
表 2.3 現地調査地点及び選定理由
調査地点(河川型)
河口からの
選定理由
距離(km)
A.1
弓ヶ浜大橋
1.4
河口部に近い感潮域
であり、汽水・海水魚
(河川形態 Bc 型)
の把握が期待され
る。また、既往文献に
おける魚類調査地点
であり、魚介類相が
把握しやすい。
A.2
加畑橋
3.0
青野川の環境基準点
であり、水質基準へ
環境基準点
の魚介類水域類型区
(河川形態 Bb-Bc 型)
分のあてはめが可能
である。
A.3
石井橋
6.2
青野川の補助地点で
あり、水質基準への
補助地点
魚介類水域類型区分
(河川形態 Bb 型)
のあてはめが可能で
ある。また、付近に既
往文献における魚類
調査地点があり、魚
介類相が把握しやす
い。
A.4
蛇石橋
17.2
既往文献における魚
類調査地点であり、
(河川形態 Aa 型)
魚介類相が把握しや
すい。
(平成 20 年 9 月 26 日撮影)
6
2)魚介類の捕獲調査及び魚介類の生息にかかわる河床構造等の確認
現地踏査で設定した 4 地点において魚介類の捕獲調査及び魚介類の生息にかかわる河床構造
等の確認を実施した。実施状況は表 2.4 に示すとおりである。
表 2.4 魚介類捕獲調査及び河床構造等の確認
調査実施年月日
平成 20 年 10 月 30 日
平成 20 年 10 月 29 日
実施状況
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
A.2 加畑橋
(環境基準点)
A.3 石井橋
(補助地点)
A.4 蛇石橋
(1) 魚介類の捕獲調査
魚介類の捕獲調査は、
「平成 18 年度 河川水辺の国勢調査基本調査マニュアル[河川版]」の魚類
調査編(以下、マニュアル)を参考にし、投網とタモ網を用いて行った。各調査手法の詳細は表
2.5 に示す。
捕獲した魚介類は、現地で種名の確認及び種ごとの個体数の記録を行った。魚類についてはマ
ニュアルに従い、最大・最小個体の標準体長も計測し、計測後に河川に放流した。現地での同定
が難しい種等は 10%ホルマリン液で固定してサンプルとして持ち帰り、種名の確認及び体長の測
定等に供した。貝類、甲殻類については、現地で個体数を計数し、現地での同定が難しい種等は
10%ホルマリン液で固定してサンプルとして持ち帰り、種名の確認及び個体数の計数等に供した。
現地調査に先立ち、調査範囲において漁業権を有する青野川非出資漁業協同組合から調査実施
への同意を得てから、静岡県内水面漁業調整規則に則った特別採捕許可を得た。また、現地調査
時は、河川利用者との衝突が起こらぬよう、「河川生物調査実施中」ののぼりを提示し、調査実
施を周知した。
表 2.5 魚介類捕獲調査の詳細
調査手法
投網
規格等
調査方法
目合:12mm
対象環境の下流側から上流側に移動し
:18mm
ながら採集する「徒打ち」を実施。目合
調査の様子
い 12mm と 18mm の 2 種類の網を用い
ることにより、成魚から幼魚まで様々な
体長の魚類の採集に適している。
タモ網
目合:約 2mm
河岸部を中心に、礫・砂や植物など様々
口径:約 30cm
な底質において採集を実施。底生魚、甲
殻類、貝類などの採集に適している。
(平成 20 年 10 月 30 日撮影)
7
(2) 魚介類の生息にかかわる河床構造等の確認
調査地点において、魚介類の生息にかかわる河床構造等を確認し、主な河床材料の記録や河岸
の状況等についての記録を行った。なお、河床材料については、マニュアルの河床材料区分を参
考にし(表 2.6)、目視により確認した。
表 2.6 河床材料の区分
底質型
サイズ(mm)
岩盤またはコンクリート
岩盤またはコンクリート
大石
500mm 以上
石
100∼500mm
砂礫
0.074∼100mm
泥
0.074mm 以下(目視により確認)
調査の様子
(平成 20 年 10 月 30 日撮影)
・「平成 18 年度 河川水辺の国勢調査基本調査マニュアル[河川版]」の魚類調査編の河床材料区分を参考に作成
2.1.3 報告書の作成
文献・ヒアリング調査及び現地調査結果をとりまとめ、環境省中央環境審議会水環境部会水生
生物保全環境基準類型指定専門委員会により検討された「別紙 1.主な魚介類の淡水域における
水域区分の分類及び生息に関する情報について」に選定されている生物 A に区分される水生生物
の分布域を把握し、報告書を作成した。なお、調査方法を明確にするため、調査に用いた文献資
料の名称及び内容、ヒアリング議事録、現地調査票を資料編としてとりまとめた。
8
3. 調査結果
3.1 文献・ヒアリング調査
3.1.1 文献調査
文献調査は、表 3.1 に示す資料について整理を行った。
表 3.1 文献一覧
No
水域の概要
1
環境庁自然保護局(1994)第 4 回自然環境保全基礎調査 河川調査報告書(東海版).
2
気象庁 気象統計情報 http://www.jma.go.jp/jma/index.html(2008 年 12 月 2 日確認).
3
静岡県(2002)青野川水系河川整備計画.
4
静岡県建設部河川砂防管理室(2008)静岡県河川指定調書 平成 20 年 4 月 30 日現在.
5
末松信彦・水戸喜平(2004)南伊豆町湊の青野川河口に生育するメヒルギの特性.
No
水質等(BOD、亜鉛の検出状況、水温)
1
静岡県環境衛生科学研究所(2004)平成 15 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結果.
2
静岡県環境衛生科学研究所(2005)平成 16 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結果.
3
静岡県環境森林部生活環境室(2006)平成 17 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結果.
4
静岡県県民部環境局生活環境室(2007)平成 18 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結果.
5
静岡県県民部環境局生活環境室(2008)平成 19 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結果.
No
横断工作物等
1
静岡県(1994)河川台帳 河川区域図 二級河川 青野川.
2
静岡県(2002)青野川水系河川整備計画.
3
青野川非出資漁業協同組合(南伊豆町産業観光課)提供資料.
No
1
漁業権の設定状況等
静岡県(1964)静岡県内水面漁業調整規則.
2
静岡県(2003)漁場計画の樹立.静岡県公報,1504:2112-2133.
3
静岡県産業部水産業局水産資源室栽培養殖スタッフ(2008)遊漁のしおり(静岡県の漁場案内).
No
水生生物
1
秋山信彦・木村喜芳(1987)テナガエビ科及びヌマエビ科の分布−Ⅰ 伊豆半島の陸水エビ.
2
林 公義・長峰嘉之・伊藤 孝・水野信彦(1982)神奈川県西部および伊豆半島の淡水魚類調査について(予報).
3
板井
彦(1982)静岡県の淡水魚類 −静岡県の自然環境シリーズ−.
4
板井
彦・金川直幸(1989)静岡県の淡水魚類 追補 1.
5
板井
彦・金川直幸・杉浦正義(1990)静岡県の淡水魚類 追補 2.
6
金川直幸(1985)静岡県におけるヒナハゼの分布について.
7
金川直幸(1988)静岡県の河口域魚類 −神奈川県との比較−.
8
環境庁自然保護局(1994)第 4 回自然環境保全基礎調査 河川調査報告書 東海版(岐阜県・静岡県・愛知県・三重県).
9
北原佳郎(2008)静岡県伊豆地域初記録の魚類.
10
北原佳郎(2008)静岡県伊豆地域青野川で採集したカワヨウジ.
11
増田 修・波部忠重(1989)静岡県陸淡水産貝類相.
12
中里 靖・藤田矢郎(1986)伊豆,相模,房総におけるテングヨウジの分布と産卵,卵発生および仔魚前期.
13
静岡県生活環境部自然保護課編(1985)静岡県の自然環境 −静岡県自然環境基本調査の概要−.
14
静岡県自然環境調査委員会編(2004)まもりたい静岡県の野生生物 −県版レッドデータブック−<動物編>.
15
静岡県淡水魚研究会(1980∼1998)ざこ 創刊号∼第 14 号.
16
静岡県淡水魚研究会(1981)静岡県でのヨシノボリ類の分布.
17
田中宏典・柴垣和弘・池澤広美・金澤礼雄・和田恵次(2004)伊豆半島,青野川で出現したシオマネキ類 2 種について.
18
宇佐見 葉・横田賢史・渡邊精一(2008)関東を中心とした淡水性十脚目甲殻類ヌマエビ科とテナガエビ科の流程分布様式.
9
1)水域の概要
青野川は、伊豆半島最南端の賀茂郡南伊豆町に位置する流域面積約 72km2、流路延長約 17.2km
の二級河川である。天城山系長者ヶ原(標高 380m)を源流として南伊豆町を西から南へ縦断し、
途中、支川奥山川、一条川、二条川、鯉名川、前田川と合流し、弓ヶ浜海岸に注ぐ(静岡県,2002;
静岡県建設部河川砂防管理室,2008)。
上流域は、1 蛇行区間に複数の瀬と淵が連続し、瀬は段差をもって淵に落ち込む河川形態 Aa
型であり、河床は主に中石、大石により構成される(環境庁自然保護局,1994)。中流域は、南
伊豆町の中心を流れ、1 蛇行区間に瀬と淵が 1 つずつ存在し、瀬は波立ちながら淵に流れ込む河
川形態 Bb 型であり、河床は主に中石、小石により形成される(環境庁自然保護局,1994)。下
流域は、干満の影響をうける感潮域であり汽水域が発達しており、干潮時には干潟が出現する(静
岡県,2002)。1 蛇行区間に瀬と淵が 1 つずつ存在し、瀬は波立たずに淵に移行する河川形態 Bc
型であり、河床は主に泥、砂により形成される(環境庁自然保護局,1994)。
黒 潮 の 影 響 を 受 け 温 暖 な 地 域 で あ り 、 平 均 気 温 は 16.3 ∼ 17.6 ℃ ( 気 象 庁 HP
http://www.jma.go.jp/jma/index.html:石廊崎 2003∼2007 年)と温暖である。また、下流域の
前田川合流点左岸には、熱帯林を代表するマングローブの一種のメヒルギ群落がある。これは、
1959 年に当時の静岡県有用植物園により移植されたものであり、現在、自然状態で生育してい
る(末松・水戸,2004)。
2)水質等(水質状況、亜鉛の検出状況、水温)
青野川では、毎年、静岡県によって環境基準点の加畑橋と補助地点の石井橋において水質等の
測定が実施されており、両地点ともに環境基準類型 A 類型である。BOD 及び亜鉛の環境基準値
を表 3.2 と 3.3 に、過去 5 年間(平成 15∼19 年度)の BOD、亜鉛、水温の検出状況を以下に示
す。
表 3.2 河川における生活環境の保全に関する環境基準値(BOD)
類型
AA
A
B
C
D
E
利用目的の適応性
水道1級 自然環境保全及びA以下の欄に揚げるもの
水道2級 水産1級 水浴及びB以下の欄に揚げるもの
水道3級 水産2級及びC以下の欄に揚げるもの
水産3級 工業用水1級及びD以下の欄に揚げるもの
工業用水2級 農業用水及びEの欄に揚げるもの
工業用水3級 環境保全
生物化学的酸素要求量(BOD)基準値
1mg/l以下
2mg/l以下
3mg/l以下
5mg/l以下
8mg/l以下
10mg/l以下
注) 1 基準値は、日間平均値とする。
2 自然環境保全:自然探勝等の環境保全
3 水道1級:ろ過等による簡易な浄水操作を行うもの
水道2級:沈殿ろ過による通常の浄水操作を行うもの
水道3級:前処理等を伴う高度の浄水操作を行うもの
4 水産1級:ヤマメ、イワナ等貧腐水性水域の水産生物用並びに水産2級及び水産3級の水産生物用
水産2級:サケ科魚類及びアユ等貧腐水性水域の水産生物用及び水産3級の水産生物用
水産3級:コイ、フナ 等、β-中腐水性水域の水産生物用
5 工業用水1級:沈殿等による通常の浄水操作を行うもの
工業用水2級:薬品注入等による高度の浄水操作を行うもの
工業用水3級:特殊の浄水操作を行うもの
6 環境保全:国民の日常生活(沿岸の遊歩等を含む。)において不快感を生じない限度
表 3.3 河川における生活環境の保全に関する環境基準値(亜鉛)
類型
生物A
水生生物の生息状況の適応性
イワナ、サケマス等比較的低温域を好む水生生物及び
これらの餌生物が生息する水域
生物特A 生物Aの水域のうち、生物Aの欄に揚げる水生生物の産卵場
(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域
生物B
コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及び
これらの餌生物が生息する水域
生物特B 生物Bの水域のうち、生物Bの欄に揚げる水生生物の産卵場
(繁殖場)又は幼稚仔の生育場として特に保全が必要な水域
注) 1 基準値は、年間平均値とする。
10
全亜鉛
0.03mg/l以下
0.03mg/l以下
0.03mg/l以下
0.03mg/l以下
(1) BOD(生物化学的酸素要求量)
平成 15∼19 年度における加畑橋及び石井橋の BOD 値を表 3.4 に示す。
年間の環境基準値の達成状況を評価する 75%水質値は、加畑橋 1.0∼1.5mg/l、石井橋<0.5∼
0.8mg/l であり、両地点ともに河川における生活環境の保全に関する環境基準値(2mg/l 以下)よ
りも低い値で推移した。また、石井橋よりも下流側に位置する加畑橋において値が高い傾向がみ
られた。
表 3.4 青野川本流の環境基準点及び補助地点における BOD 値(mg/l)
加畑橋
H.15
H.16
H.17
4月
2.0
0.9
1.4
5月
1.1
1.1
0.9
6月
0.7
0.8
0.6
7月
0.5
0.8
<0.5
8月
1.0
0.8
<0.5
9月
0.8
0.7
0.6
10月
1.0
1.2
0.8
11月
0.8
0.8
1.2
12月
1.4
1.1
0.8
1月
1.5
1.4
1.4
2月
2.3
1.6
1.7
3月
1.5
1.4
1.8
年平均
1.2
1.1
1.0
年75%値
1.5
1.2
1.4
年最大
2.3
1.6
1.8
年最小
0.5
0.7
<0.5
注)<0.5 は 0.5 として年平均、年75%値を算出
H.18
1.3
0.5
0.7
0.8
<0.5
<0.5
0.6
0.9
0.8
1.8
1.8
1.0
0.9
1.0
1.8
<0.5
H.19
1.7
1.3
0.6
<0.5
0.9
<0.5
1.5
0.9
1.2
1.4
1.6
0.9
1.1
1.4
1.7
<0.5
石井橋
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年平均
年75%値
年最大
年最小
H.15
0.7
0.8
0.8
0.8
1.0
2.2
1.1
1.0
2.2
0.7
H.16
0.6
<0.5
0.6
<0.5
0.8
1.4
0.7
0.8
1.4
<0.5
H.17
1.1
0.5
<0.5
<0.5
0.9
1.1
0.7
1.1
1.1
<0.5
H.18
1.1
<0.5
<0.5
<0.5
0.8
1.8
0.8
1.1
1.8
<0.5
H.19
1.0
<0.5
<0.5
<0.5
1.1
1.4
0.8
1.1
1.4
<0.5
(2) 亜鉛の検出状況
平成 15∼19 年度における加畑橋の亜鉛の検出状況を表 3.5 に示す。加畑橋では 0.003∼
0.014mg/l(平成 15 年は<0.02)であり、河川における生活環境の保全に関する環境基準値
(0.03mg/l 以下)よりも低い値で推移した。なお、石井橋では亜鉛の測定は行われていない。
表 3.5 青野川本流の環境基準点における亜鉛の検出状況(mg/l)
加畑橋
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年最大
年最小
H.15
<0.02
<0.02
<0.02
<0.02
H.16
0.004
0.014
0.014
0.004
H.17
0.007
0.004
0.007
0.004
H.18
0.005
<0.003
0.005
<0.003
H.19
0.005
0.003
0.005
0.003
石井橋
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年最大
年最小
H.15
H.16
H.17
H.18
H.19
測
定
無
し
測
定
無
し
測
定
無
し
測
定
無
し
測
定
無
し
-
-
-
-
-
(参考)BOD の環境基準の達成状況の評価
BOD の環境基準の達成状況は、日間平均値で評価することとされており、環境基準の達成状況の年間評価につい
ては、以下の方法により求めた「75%水質値」により評価する。
●75%水質値
年間の日間平均値の全データをその値の小さいものから順に並べ、0.75×n 番目(n は日間平均値のデータ数)の
データ値をもって 75%水質値とする。(0.75×n が整数でない場合、端数を切り上げた整数番目の値をとる)
静岡県県民部環境局生活環境室(2008)より抜粋
11
(3) 水温
平成 15∼19 年度における加畑橋及び石井橋の水温を表 3.6 に示す。年間の測定回数は、加畑
橋では毎月 1 回の計 12 回、石井橋は隔月 1 回の計 6 回であった。年平均水温は、加畑橋では 18.1
∼18.7℃、石井橋では 15.7∼17.8℃で推移しており、石井橋よりも下流側に位置する加畑橋にお
いて水温が高い傾向がみられた。水温の上昇する 6∼9 月の状況をみると、加畑橋では期間とお
して 20℃以上であった。石井橋では、平成 16、18 年度の 6 月は 20℃を下回っていた。
表 3.6 青野川本流の環境基準点及び補助地点における水温(℃)
加畑橋
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年平均
年最高
年最低
H.15
17.0
20.0
22.5
22.5
22.8
26.5
19.5
16.0
13.0
10.0
14.5
13.8
18.2
26.5
10.0
H.16
17.1
18.5
20.5
28.2
28.5
27.0
23.0
16.0
15.5
9.0
8.5
11.2
18.6
28.5
8.5
H.17
13.0
21.0
21.5
21.3
29.0
26.7
21.8
18.5
12.3
12.8
9.0
9.8
18.1
29.0
9.0
H.18
14.5
18.0
20.5
22.4
26.5
27.3
21.5
17.5
15.0
12.0
10.0
11.7
18.1
27.3
10.0
H.19
14.0
21.5
23.7
23.5
29.0
23.0
21.7
17.5
14.0
10.8
9.5
15.6
18.7
29.0
9.5
石井橋
4月
5月
6月
7月
8月
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
年平均
年最高
年最低
H.15
14.8
H.16
15.7
19.0
27.0
22.0
14.5
8.5
17.8
27.0
8.5
21.0
21.5
18.2
11.5
14.2
16.9
21.5
11.5
H.17
12.7
20.5
26.8
20.2
10.5
8.0
16.5
26.8
8.0
H.19
12.0
23.0
26.0
19.0
12.0
7.8
16.6
26.0
7.8
石井橋
加畑橋
30.0
水温 (℃)
30.0
水温 (℃)
H.18
13.2
18.0
22.6
19.0
13.5
8.0
15.7
22.6
8.0
20.0
10.0
20.0
10.0
0.0
0.0
4月
6月
H.15
8月
10月
H.16
H.17
12月
H.18
2月
4月
6月
H.15
H.19
8月
H.16
10月
H.17
12月
H.18
図 3.1 青野川本流の環境基準点及び補助地点における平均水温の推移
12
2月
H.19
3)河床構造等(河床構造、横断工作物等)
(1) 河床構造
環境庁(1994)により、弓ヶ浜大橋(泥、砂、中石)、前原橋(小石、中石、砂)
、青野橋(中
石、小石、大石、砂)、蛇石橋(中石、大石、小石、砂)の 4 地点についての記述があるが、礫径
の詳細は記載されていなかった。
(2) 横断工作物等
河口から起点までの区間に 17 基の横断工作物が確認された(表 3.7、図 3.2)。横断工作物は、
石井橋よりも上流に集中し設置されていた。そのうち魚道が設置されていたのは、石井堰、関口
頭首工、奥の田頭首工の 3 基のみであった。設置されている魚道は、石井堰は全面魚道、関口頭
首工及び奥の田頭首工は階段式魚道であった(写真 3.1)
。
表 3.7 青野川本流に設置されている横断工作物
No
名称
魚道の有無
1
石井堰
○
2
関口頭首工
○
3
鯨岡頭首工
×
4
奥の田頭首工
○
5
中堰頭首工
×
6
大堰頭首工
×
7
畑田堰
×
8
大方前頭首工
×
9
大芝原頭首工
×
10
堀田川頭首工
×
11
湯抜田頭首工
×
12
一町田頭首工
×
13
新堰頭首工
×
14
上谷戸頭首工
×
15
御堂原頭首工
×
16
中井出頭首工
×
17
井出頭首工
×
凡例)○:魚道あり
×:魚道なし
写真 3.1 青野川の横断工作物に設置されている魚道
(左:石井堰(10 月 30 日撮影)
中:関口頭首工(9 月 26 日撮影)
13
右:奥の田頭首工(9 月 26 日撮影))
図 3.2 青野川における横断工作物等の位置図
14
4)漁業権の設定状況等、主要魚介類の分布と放流状況、産卵場及び幼稚仔の生育状況
青野川水系において漁業権を有する団体は、青野川非出資漁業協同組合(以下、青野川漁協)
であり、青野川本支流において第 5 種共同漁業権が設定されている。そのため、調査範囲である
河口から 17.2km 区間はすべて漁業権設定区間内に含まれる。青野川漁協及び漁業権設定状況等
の詳細を表 3.8 に示す。漁業権の対象魚種は、アユ、コイ、フナであり、遊漁期間は、アユは 6
月 1 日以降組合が定め公示する日から 12 月 31 日まで、コイとフナは周年である。平成 20 年度
は、アユのみが放流され、コイとフナの放流は行われていない。放流したアユは、静岡県内水面
漁業組合連合会の静岡県あゆ種苗センター(裾野市)の人工産で、平成 20 年 5 月 16 日に南伊豆
町役場前、石井橋、小町橋の 3 地点において合計 45kg が放流された。
青野川では、下賀茂日野原ポンプ小屋せきの下流端から前原橋の上流端までの区域は、静岡県
内水面漁業調整規則第 28 条によって保護水域に指定されており、10 月 11 日から 11 月 15 日ま
での期間は、水産動物の採捕は禁止されている(表 3.9)。資料整理で確認された魚介類のうち、
上記の時期及び区域において産卵する可能性のある種としてはアユがあげられる。
なお、産卵場及び幼稚仔の生息状況に関する資料は確認されなかったため不明である。
表 3.8 青野川漁協及び漁業権設定状況の詳細
項目
内容
共同組合名
青野川非出資漁業協同組合
所在地
静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂 328-2
共同漁場番号
静岡県知事免許
漁業権設定期間
平成 25 年 12 月 31 日まで
設定区間
宮前橋下流端より上流の青野川、及び支川二条川、差田川の区域
対象魚種名
アユ
及び
フナ、コイ(平成 20 年度は放流していない)
内共第 5 号(第 5 種共同漁業権)
人工産 45kg(平成 20 年度)
種苗放流目標数量
表 3.9 保護水域の設定状況
項目
区域及び期間
静岡県内水面漁業 ・下賀茂日野原ポンプ小屋せきの下流端から前原橋の上流端までの区域
調整規則第 28 条
10 月 11 日から 11 月 15 日まで
15
図 3.3 青野川における魚類放流場所、漁業権及び保護水域の設定状況
16
5)水生生物の生息状況
(1) 魚介類相
文献調査において、魚類 8 目 17 科 50 種、貝類 2 目 2
不明, 1種, 2%
科 2 種、甲殻類 1 目 3 科 9 種が確認された(表 3.10)。文
献調査において場所が特定できる調査地点は河口域、弓ヶ
純淡水魚
7種 14%
浜大橋、来ノ宮橋、前原橋、一条川合流、石井、岩殿、下
小野、青野橋、市之瀬、上谷戸橋、蛇石橋の 12 地点であ
った。魚類の生活型についてみると、全体では汽水・海水
汽水・海水魚
24種 48%
魚と回遊魚が多く、全体の 84%を占めた(図 3.4)。貝類
回遊魚
18種 36%
及び甲殻類では、貝類のイシマキガイ、ムシヤドリカワザ
ンショウガイ、甲殻類のハクセンシオマネキ、シオマネキ
は汽水性の種である。
確認地点別にみると汽水・海水魚は河口域から前原橋ま
図 3.4 魚類の生活型割合
で、回遊魚と純淡水魚は全域で確認されていた(図 3.5)。
確認地点別の魚類の種数をみると、河口域(16 種)と
弓ヶ浜大橋(25 種)での種数が多く、そのほとんどは汽水・海水魚によって占められた。汽水・
海水魚が確認されていない一条川合流から蛇石橋までの確認種数は 1∼10 種であった。確認地点
数が多かった種は、回遊魚ではシマヨシノボリ、ウナギで調査範囲の全域で広くみられた。純淡
水魚ではギンブナ(フナ属も含む)、オイカワ、アブラハヤで、主に来ノ宮橋から上流でみられた。
貝類及び甲殻類では、場所が特定できる調査地点は河口域及び弓ヶ浜大橋のみであり、全て汽
水性の種であった。
25
1
4
種数
20
15
10
5
2
4
3
20
3
8
9
8
4
4
4
4
蛇石橋
1
2
2
上谷戸橋
青野橋
純淡水魚
2
市之瀬
3
2
下小野
回遊魚
3
岩殿
汽水・海水魚
石井
2
1
一条川合流
2
前原橋
2
1
来 ノ宮 橋
弓 ヶ浜 大 橋
河口域
0
1
不明
図 3.5 地点別の魚類確認状況
【参考資料】魚類の生活型について
純淡水魚
:一生を淡水域で生活する魚類
コイ、ギンブナなど
回遊魚
:一生のうち、海と河川を往来する魚類
アユ、シマヨシノボリなど
汽水・海水魚:主な生息域が汽水域または海域の魚類
17
ボラ・スズキなど
表 3.10 魚介類確認種一覧(文献調査)
No. 分類群
1 魚類
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
目名
ウナギ
コイ
サケ
ダツ
ヨウジウオ
カサゴ
スズキ
科名
ウナギ
コイ
ドジョウ
アユ
メダカ
ヨウジウオ
カジカ
スズキ
シマイサキ
ユゴイ
アジ
タイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
タウエガジ
ハゼ
33
34
35
36
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
フグ
8目
アマオブネガイ
盤足
2目
1 甲殻類 エビ
2
3
4
5
6
7
8
9
1目
1 貝類
2
フグ
17科
アマオブネガイ
カワザンショウガイ
2科
テナガエビ
ヌマエビ
スナガニ
種名
生活型
回遊魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
回遊魚
純淡水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
不明
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
カワムツ
アブラハヤ
ドジョウ
アユ
メダカ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
カマキリ
スズキ
シマイサキ
ユゴイ
ギンガメアジ
クロダイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
セスジボラ
ダイナンギンポ
チチブモドキ
オカメハゼ
ボウズハゼ
シロウオ
ミミズハゼ
ヒモハゼ
タネハゼ
スミウキゴリ
ウキゴリ
ウキゴリ属
ウロハゼ
マハゼ
アシシロハゼ
ヒメハゼ
ミナミヒメハゼ
ノボリハゼ
クチサケハゼ
ヒナハゼ
スジハゼ
クロコハゼ
ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
ヌマチチブ
チチブ
チチブ属
クサフグ
50種
汽水・海水
汽水・海水
イシマキガイ
ムシヤドリカワザンショウガイ
2種
9種
文献番号
弓ヶ浜大橋
1.0∼1.6km
●
来ノ宮橋
3.9km
前原橋
4.8km
●
●
一条川合流
5.6km
●
●
●
●
石井
6.6km
●
●
●
●
青野川
岩殿
7.2km
●
●
●
下小野
9.4km
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
青野橋
11.1km
●
●
●
市之瀬
13.9km
●
●
蛇石橋
17.0km
●
●
●
●
●
●
上谷戸橋
16.1km
●
●
確認位置
不明
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
16種
●
●
●
25種
3種
13種
3種
11種
7種
8種
5種
1種
4種
6種
●
1種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
4,7,11
●
●
2種
6,8,9,10,15,17
0種
5
0種
3,8
0種
5
0種
2
0種
3
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
0種
2,5,8,15
回遊
回遊
回遊
回遊
回遊
純淡水
回遊
汽水・海水
汽水・海水
ミナミテナガエビ
スジエビ
ヤマトヌマエビ
ミゾレヌマエビ
ヒメヌマエビ
ミナミヌマエビ
ヌマエビ
シオマネキ
ハクセンシオマネキ
3科
河口域
0.6km
●
●
●
30種
●
●
2種
●
●
●
●
●
●
●
7種
11,12,13,14,15,16,18
注)・目名、科名、種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・生活型について、魚類はリバーフロント整備センター(2006)、貝類は増田・内山(2004)及び奥谷(2006a,b)、甲殻類は鈴木・佐藤(1994)及び西村(1995)を参考に区分した。
・○○属の場合、他に同じ属の種がリストアップされている場合には種数を計上せず、他に同じ属の種がリストアップされていない場合は1種として計上する。
凡例) 文献番号 数字:文献番号(p.9参照)
18
(2) 重要種
文献調査で確認された種のうち、表 3.11 に示す選定基準の文献 3、4 によって魚類 16 種、貝類
1 種、甲殻類 2 種が抽出された(表 3.13:p.21)。
場所の特定のできる調査地点のうち、確認種数が最も多かったのは弓ヶ浜大橋であった(魚類
8 種、甲殻類 2 種)。弓ヶ浜大橋で確認された魚類は回遊魚 3 種、汽水・海水魚 5 種であった。回
遊魚のうち、チチブモドキ、オカメハゼなどは海域から遡上した後、河口域で生息する種である。
また、汽水・海水魚のヒモハゼ、貝類のムシヤドリカワザンショウガイ、甲殻類のシオマネキ、
ハクセンシオマネキは河口域の干潟に生息する種であり、河口域から干潟に生息する重要種が多
い河川であることが特徴づけられる。
なお、カワムツは、伊豆地域では移入種にあるため、重要種として扱わなかった。
表 3.11 重要種選定基準
No
文献及び法律名
選定基準となる区分
1
文化財保護法(昭和 25 年 5 月 法律第 214 号)
・ 特別天然記念物(特天)
・ 天然記念物(天記)
2
絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・
(平成 4 年 法律第 75 号)
3
環境省自然環境局野生生物課(2006)鳥類、爬虫類、両生類及びその
他無脊椎動物のレッドリストの見直しについて
環境省自然環境局野生生物課(2007) 哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫
類、貝類、植物Ⅰ及び植物Ⅱのレッドリストの見直しについて
4
静岡県自然環境調査委員会編(2004)
まもりたい静岡県の野生生物
−県版レッドデータブック−<動物編> (貝類のみ)
静岡県(2007)静岡県版レッドリスト
淡水魚別表 伊豆地域 (魚類のみ)
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-070/wild/red_replace.htm ( 平
成 20 年 10 月 3 日確認)
(平成 19 年 12 月に淡水魚類別表の修正あり)
*以下、レッドデータブックを RDB、レッドリストを RL と表記
19
国内希少野生動植物種(国内)
特定国内希少野生動植物種(特定)
国際希少野生動植物種(国際)
緊急指定種(緊急)
絶滅(EX) ・野生絶滅(EW)
絶滅危惧ⅠA類(CR)
絶滅危惧ⅠB類(EN)
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
準絶滅危惧(NT)
情報不足(DD)
地域個体群(LP)
絶滅(EX)
野生絶滅(EW)
絶滅危惧ⅠA類(CR)
絶滅危惧ⅠB類(EN)
絶滅危惧Ⅱ類(VU)
準絶滅危惧(NT)
地域個体群(LP)
情報不足(DD)
現状不明(N-I)
分布上注目種等(N-Ⅱ)
部会注目種(N-Ⅲ)
(3) 水域類型に対応する魚介類
文献調査で確認された種について、生活環境の保全に関する環境基準の「水生生物の保全に係
る水質基準」
(以下、水生生物保全環境基準;表 3.12)にあてはめるため、第 5 回中央環境審議
会水環境部会水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(平成 18 年 2 月)の資料「主な魚介類の
淡水域における水域区分の分類例及び生息に関する情報について(別紙 1)」(資料編参照)に選
定されている種から抽出した。
その結果、生物 A は確認されず、生物 B は 12 種(魚類 10 種、甲殻類 2 種)、その他の類型は
1 種(魚類 1 種)が抽出された(表 3.14:p.21)。場所の特定のできる調査地点のうち、水域類型
に対応する魚介類が多く確認されたのは、前原橋(生物 B:6 種、その他:1 種)
、下小野(生物
B:5 種、その他:1 種)、蛇石橋(生物 B:5 種)、岩殿及び石井(生物 B:4 種)であった。
表 3.12 水生生物保全環境基準
類型
生物 A
水生生物の生息状況の適応性
イワナ、サケ・マス等比較的低温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域
アマゴ・サツキマス、ヤマメ・サクラマス、イワナ・アメマス、カラフトマス
サケ(シロザケ)、ニジマス、ヒメマス・ベニザケ、カジカ(大卵型)
生物特 A
生物 A の水域のうち、生物 A の欄に揚げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育
場として特に保全が必要な水域
生物 B
コイ、フナ等比較的高温域を好む水生生物及びこれらの餌生物が生息する水域
ウグイ、シラウオ、オイカワ、フナ類(ギンブナ、ゲンゴロウブナ、キンブナ、オオキ
ンブナ等)、コイ、ドジョウ、ナマズ、回遊性ヨシノボリ、ウナギ、ボラ、スジエビ、
ヒラテテナガエビ、テナガエビ、ミナミテナガエビ、ヌカエビ、モクズガニ、マシジミ、
ヤマトシジミ
生物特 B
生物 B の水域のうち、生物 B の欄に揚げる水生生物の産卵場(繁殖場)又は幼稚仔の生育
場として特に保全が必要な水域
その他
生息状況について把握しておくことが必要な種
アユ、ワカサギ
20
表 3.13 重要種確認状況(文献調査)
No. 分類群
種名
生活型
重要種
環境省RL
静岡県
RDB・RL
1 魚類
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
1 貝類
ウナギ
メダカ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
カマキリ
ユゴイ
チチブモドキ
オカメハゼ
シロウオ
ヒモハゼ
タネハゼ
ノボリハゼ
ヒナハゼ
クロコハゼ
ムシヤドリカワザンショウガイ
1 甲殻類 シオマネキ
2
ハクセンシオマネキ
回遊魚
純淡水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
16種
汽水・海水魚
1種
汽水・海水
汽水・海水
2種
DD
VU
VU
VU
NT
CR/★
N-Ⅲ*
N-Ⅲ*
N-Ⅲ
N-Ⅲ
NT
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ*
CR
VU
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
EN
河口域
弓ヶ浜大橋 来ノ宮橋
前原橋
0.6km
●
1.0∼1.6km
●
4.8km
●
3.9km
一条川合
流
5.6km
石井
青野川
岩殿
下小野
青野橋
市之瀬
上谷戸橋
蛇石橋
6.6km
●
7.2km
●
9.4km
●
11.1km
13.9km
16.1km
17.0km
●
●
確認位置
不明
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
3種
●
1種
VU
VU
0種
4,7,11
●
●
●
8種
1種
1種
0種
2種
1種
1種
0種
0種
0種
1種
0種
●
●
2種
6,8,9,10,15
,17
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
0種
5
3,8
5
2
3
1,5
8,15
3,5
3,5
2,5,8,15
石井
青野川
岩殿
下小野
青野橋
市之瀬
上谷戸橋
蛇石橋
6.6km
●
7.2km
●
11.1km
13.9km
16.1km
17.0km
●
●
●
9.4km
●
●
●
●
●
●
●
11種
●
1種
0種
11,12,13,1
4,15,16,18
注)・目名、科名、種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・生活型について、魚類はリバーフロント整備センター(2006)、貝類は増田・内山(2004)及び奥谷(2006a,b)、甲殻類は鈴木・佐藤(1994)及び西村(1995)を参考に区分した。
・魚類の静岡県の重要種のカテゴリーは、静岡県版レッドリスト淡水魚類別表(2007, 静岡県)に従った。
凡例) 環境省RL VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 DD:情報不足
静岡県RDB(貝類)・RL(魚類) CR:絶滅危惧IA類 EN:絶滅危惧IB類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 N-Ⅲ:部会注目種 ★:地域全体が移入 /★:天然分布区域への移入あり *:静岡県RDB淡水魚類別表では伊豆地域で記録がないため、全県カテゴリーに従った種
数字:文献番号(p.9参照)
表 3.14 水域類型に対応する魚介類の確認状況(文献調査)
No.
類型
分類群
種名
1 生物B 魚類
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
甲殻類
12
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
ドジョウ
ボラ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
ミナミテナガエビ
スジエビ
1
アユ
その他 魚類
河口域
弓ヶ浜大橋 来ノ宮橋
前原橋
0.6km
●
1.0∼1.6km
●
4.8km
●
●
3.9km
●
●
●
●
●
●
●
一条川合
流
5.6km
●
●
●
●
●
●
●
●
●
12種
3種
3種
2種
1種
0種
0種
0種
●
●
6種
●
1種
●
3種
0種
●
●
●
4種
●
1種
●
4種
●
1種
●
●
●
●
●
●
●
5種
3種
1種
3種
5種
0種
0種
0種
0種
0種
確認位置
不明
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
12種
●
1種
注) ○○属の場合、他に同じ属の種がリストアップされている場合には種数を計上せず、他に同じ属の種がリストアップされていない場合は1種として計上する。
21
3.1.2 ヒアリング調査
表 3.15 に青野川の魚介類生息状況に関するヒアリング調査結果の整理を示す。なお、各ヒアリ
ング議事録は、資料編(ヒアリング調査議事録 1∼2)に示す。
表 3.15 青野川の魚介類生息状況に関するヒアリング調査結果の整理
ヒアリング項目
流域全般
中流・下流域・その他(支
上流域
流など)
魚介類の生息に関する情報 ・ アユ、オイカワ、コイなどが生息 ・ 中流ではオイカワが優占する(板 ・ 上流ではアブラハヤが
井)。
する(鈴木)。
優占する(板井)。
・ 汽水・海水魚及び回遊魚が多 ・ 河口域では、南方系の汽水・海 ・ 生物 B の回遊性ヨシノ
水魚が多くみられる(板井)。
く、純淡水魚は少ない(板井)。
・ 稲生沢川や河津川でみられる
リの成魚は河川上流域
アマゴ、タカハヤ、ウグイは生息
の指標として使える(板
していない(板井)。
井)。
・ カワムツは青野川では国内移
入種にあたり、アユ、コイ・フナ
等の放流に伴って侵入したと考
えられる(板井)。
・ アマゴは、放流しても水温が ・ 10 月 11 日から 11 月 15 日まで
再生産に関する情報
下がらないため定着しないと
下賀茂日野原ポンプ小屋せきの
思われる。また、ニジマスは、
下流端から前原橋の上流端まで
静岡県内において定着した事
の区域が禁漁となり、その周辺で
例はみられない(板井)
。
アユが産卵していると考えられる
(鈴木)。
・ アユは放流しているが、平成 20 ・ アユは人工産 45kg を南伊豆町
放流に関する情報
年度はコイ、フナの放流を行っ
役場前、石井橋、小町橋の 3 箇
ていない(鈴木)。
所で放流した(鈴木)。
・ 過去に漁協によってアマゴと ・ 以前、アマゴとニジマスを支川一
ニジマスが放流されたことが
条川へ放流したが定着しなかっ
あるようだが、定着していな
た(鈴木)。
いようである(板井)。
河川環境に関する情報
・ 青野橋上流に堰があり魚道は ・ 石井橋の上流に堰があり、平成
設置されていないので、魚類は
18 年 度 に 魚 道 を 設 置 し た ( 鈴
ここから上流には遡上ができな
木)。
い(鈴木)。
・ 下小野に堰があり、平成 19 年度
に魚道を設置した(鈴木)。
注)板井:板井
ボリのうち、ルリヨシノボ
彦氏(静岡県立大学准教授)
鈴木:鈴木恵介氏(青野川漁協)
22
3.2 現地調査
3.2.1 魚介類の捕獲調査
1)魚介類相
現地調査において、魚類 6 目 11 科 34 種、貝類 6 目 9 科 11 種、甲殻類 1 目 7 科 17 種が確認さ
れた(表 3.16)。確認種のうち魚類 17 種、貝類 10 種、甲殻類 6 種は汽水・海水域に生息する種、
魚類 13 種、甲殻類 9 種は海と河川を行き来する回遊性の種であり、純淡水性の種は魚類 4 種、
貝類 1 種、甲殻類 2 種と少なかった。
最も種数が多かったのは A.1 弓ヶ浜大橋(魚類 19 種、貝類 10 種、甲殻類 8 種)、最も少なか
ったのは A.4 蛇石橋(魚類 2 種、貝類 1 種、甲殻類 2 種)であった。
表 3.16 魚介類確認状況一覧(現地調査)
No
分類群
目名
科名
種名
生活型
弓ヶ浜大橋(A.1)
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
魚類
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
貝類
ウナギ
コイ
ウナギ
コイ
サケ
ヨウジウオ
アユ
ヨウジウオ
カサゴ
コチ
カジカ
シマイサキ
アジ
クロサギ
ボラ
ハゼ
スズキ
6目
盤足
新腹足
アメフラシ
イガイ
ムシロガイ
アメフラシ
イガイ
カキ
イボタガキ
マルスダレガイ ウロコガイ
6目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
11科
アマオブネガイ
カワニナ
ウミニナ
アッキガイ
甲殻類 エビ
9科
クルマエビ
ヌマエビ
テナガエビ
テッポウエビ
ホンヤドカリ
イワガニ
サワガニ
1目
7科
ウナギ
コイ
ギンブナ
オイカワ
アブラハヤ
アユ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
マゴチ
カマキリ
コトヒキ
ギンガメアジ
クロサギ
ボラ
カワアナゴ
チチブモドキ
ボウズハゼ
タネハゼ
スミウキゴリ
ウキゴリ
ヒトミハゼ
ウロハゼ
マハゼ
ヒメハゼ
ノボリハゼ
ヒナハゼ
クロコハゼ
ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ
ルリヨシノボリ
チチブ
サツキハゼ
回遊魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
1
2
1
1
1
1
12
2
3
3
1
4
1
2
7
1
2
3
1
9
22
14
5
37
1
8
1
4
10種
67個体
11種
74個体
2種
59個体
0種
0個体
0種
0個体
1種
2個体
1
4
1
1
1
1
1
3
5
1
10種
18個体
汽水・海水
汽水・海水
回遊
回遊
純淡水
回遊
回遊
回遊
回遊
回遊
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
回遊
汽水・海水
回遊
純淡水
2
1
13
1
2
7
15
6
1
13
6
4
1
1
1
5
3
2
2
8種
16個体
17種
1
6
7
1
汽水・海水
純淡水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
11種
ヨシエビ
ウシエビ
ヤマトヌマエビ
ミゾレヌマエビ
ミナミヌマエビ
ヌマエビ
ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
テナガエビ
スジエビ
スジエビモドキ
テッポウエビ属
ユビナガホンヤドカリ
モクズガニ
ケフサイソガニ
オオヒライソガニ
サワガニ
1
1
19種
51個体
34種
イシマキガイ
カワニナ
ホソウミニナ
アカニシ
イボニシ
アラムシロガイ
トゲアメフラシ
イガイ
ムラサキイガイ
マガキ
イナズママメアゲマキガイ
調査地点
加畑橋(A.2) 石井橋(A.3) 蛇石橋(A.4)
1
目視
1
3
3
12
58
6
5種
32個体
6種
38個体
2種
7個体
注)・目名、科名、種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・生活型について、魚類はリバーフロント整備センター(2006)、貝類は増田・内山(2004)及び奥谷(2006a,b)、甲殻類は鈴木・佐藤(1994)及び西村(1995)を参考に区分した。
23
合計
1
1
3
15
58
6
1
1
1
2
1
1
1
1
13
8
7
1
3
3
1
4
1
2
16
1
2
25
1
19
37
1
12
1
34種
251個体
1
2
2
4
1
1
1
1
1
3
5
1
11種
20個体
2
1
3
3
13
2
7
17
6
13
6
4
1
1
6
5
2
4
4
17種
93個体
(1) A.1 弓ヶ浜大橋
魚類 19 種、貝類 10 種、甲殻類 8 種が確認された。
20
確認された種のほとんどは、汽水・海水域に生息する
15
などの種、南方系のノボリハゼ、ヒトミハゼなどの種
種数
種であった。特に干潟に生息するウシエビ、ヨシエビ
10
が確認されたことが、青野川河口域を特徴づけている。
17
10
5
また、ヒトミハゼは、静岡県では荒尾ほか(2008)に
0
より掛川市弁財天川で確認されるまでは高知県以南
2
魚類
(瀬能ほか,2004)とされていた種であり、本調査の
確認は、静岡県における 2 例目の確認となるとともに、
6
2
貝類
甲殻類
回遊 汽水・海水
図 3.6
A.1 弓ヶ浜大橋
本種の分布東限の記録にあたる。
(2) A.2 加畑橋
魚類 10 種、甲殻類 5 種が確認された。弓ヶ浜大橋
よりも上流に位置するため、弓ヶ浜大橋ではみられな
15
かった純淡水魚のオイカワとコイが確認された。また、
10
種数
河口からそれほど距離が離れていないため、汽水・海
水魚のクロサギ、マハゼ、ヒナハゼなども確認された。
4
5
また、回遊性の種のうちカワアナゴ、ゴクラクハゼ、
4
チチブは、汽水域から下流域(川那部ほか編,2001)、
5
2
0
魚類
甲殻類のミゾレヌマエビ、ミナミテナガエビは河口域
から中流域に生息する種である(鈴木・佐藤,1994)。
貝類
甲殻類
純淡水
回遊
汽水・海水
図 3.7
A.2 加畑橋
なお、貝類は確認されなかった。
15
(3) A.3 石井橋
魚類 11 種、甲殻類 6 種が確認された。魚類では
また、河口から石井橋までは横断工作物が存在しない
10
種数
調査地点中で純淡水魚の確認種数が最も多かった。
8
5
ため、アユ、シマヨシノボリ、イッセンヨウジなどの
5
3
回遊魚が多く確認された。なお、貝類は確認されなか
1
0
魚類
った。
貝類
純淡水
図 3.8
(4) A.4 蛇石橋
甲殻類
回遊
A.3 石井橋
3
魚類 2 種、貝類 1 種、甲殻類 2 種が確認された。調
流域に生息する魚類のルリヨシノボリ(瀬能ほか,
2004)、甲殻類のヤマトヌマエビとサワガニ(森ほか,
2000)などが確認された。アブラハヤが優占していた。
2
種数
査地点中で最も確認種数が少なかった。中流域から上
1
1
1
1
1
魚類
なお、アブラハヤは本地点のみで確認された。
貝類
純淡水
図 3.9
24
1
0
甲殻類
回遊
A.4 蛇石橋
2)重要種
現地調査で確認された種のうち、文献調査と同様の重要種選定基準(表 3.11:p19)に示す選
定基準の文献 3、4 によって魚類 12 種が抽出され、貝類及び甲殻類の重要種は確認されなかった
(表 3.17)。
確認された重要種は、回遊魚と汽水・海水魚であり、静岡県レッドリスト(静岡県,2007)の
要注目種 部会注目種(N-Ⅲ)の種が全体の 83%を占めた。最も確認個体数が多かったのはヒナ
ハゼで加畑橋において多数確認された。
最も多く確認されたのは A.1 弓ヶ浜大橋(8 種)であった。なお、A.4 蛇石橋では重要種は確認
されなかった。
表 3.17 重要種確認状況(現地調査)
No
分類群
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
魚類
種名
ウナギ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
カマキリ
カワアナゴ
チチブモドキ
タネハゼ
ノボリハゼ
ヒナハゼ
クロコハゼ
生活型
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
12種
重要種
調査地点
環境省RL 静岡県RL 弓ヶ浜大橋(A.1) 加畑橋(A.2) 石井橋(A.3) 蛇石橋(A.4)
DD
1
N-Ⅲ
1
*
1
N-Ⅲ
N-Ⅲ
1
N-Ⅲ
2
VU
NT
1
N-Ⅲ
7
N-Ⅲ
1
N-Ⅲ
3
N-Ⅲ
2
N-Ⅲ
3
22
N-Ⅲ
1
8種
3種
2種
0種
14個体
30個体
2個体
0個体
合計
1
1
1
1
2
1
7
1
3
2
25
1
12種
46個体
注)・目名、科名、種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・生活型について、魚類はリバーフロント整備センター(2006)、貝類は増田・内山(2004)及び奥谷(2006a,b)、甲殻類は鈴木・佐藤(1994)及び西村(1995)を参考に区分した。
凡例) 重要種
・環境省RL(環境省,2007) VU:絶滅危惧Ⅱ類 DD:情報不足
・静岡県RL伊豆地域(静岡県県民部環境局自然保護室,2007) NT:準絶滅危惧 N-Ⅲ:要注目種 部会注目種
*:静岡県RDB淡水魚類別表では伊豆地域で記録がないため、全県カテゴリーに従った種
3)水域類型に対応する魚介類
現地調査で確認された種のうち、水域類型に対応する魚介類は、生物 B では 12 種(魚類 7 種、
甲殻類 5 種)
、その他では 1 種(魚類 1 種)が確認され、生物 A は確認されなかった(表 3.18)。
確認種数は、A.2 加畑橋(生物 B:7 種)と A.3 石井橋(生物 B:8 種、その他:1 種)で多か
った。最も少なかったのは A.4 蛇石橋(生物 B:1 種)であった。
確認個体数が多かったのは、生物 B のシマヨシノボリ、オイカワ、ミナミテナガエビ、テナガ
エビであった。そのうち、シマヨシノボリは最も個体数が多かったが、確認されたのは A.3 石井
橋のみであった。多数の地点で確認されたのは、回遊性甲殻類のミナミテナガエビ、モクズガニ
で A.1 弓ヶ浜大橋から A.3 石井橋において確認された。
表 3.18 水域類型に対応する魚介類の確認状況(現地調査)
No
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
分類群
種名
類型
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
魚類
ウナギ
コイ
ギンブナ
オイカワ
ボラ
シマヨシノボリ
ルリヨシノボリ
甲殻類 ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
テナガエビ
スジエビ
モクズガニ
3種
4個体
12種
1
魚類
アユ
調査地点
合計
加畑橋(A.2) 石井橋(A.3) 蛇石橋(A.4)
1
1
目視
1
1
3
3
3
12
15
2
6
8
37
37
1
1
1
1
15
17
6
6
13
13
6
6
1
3
2
6
7種
8種
1種
12種
27個体
82個体
1個体
114個体
6
6
0種
1種
0種
1種
0個体
6個体
0個体
6個体
弓ヶ浜大橋(A.1)
その他
0種
0個体
1種
25
3.2.2 魚介類の生息にかかわる河床構造等の確認
河床構造等の確認結果の概要を表 3.19 に示す。また、地点の確認状況を以下に示す。
表 3.19 河床構造等の確認結果概要(現地調査)
底質型
岩盤
大石
石
砂礫
泥
サイズ(mm)
A.1 弓ヶ浜大橋
岩盤またはコンクリート
500mm以上
100∼500mm
0.074∼100mm
●
0.074mm以下(目視により確認)
●
A.2 加畑橋
○
A.3 石井橋
●
●
●
○
A.4 蛇石橋
●
●
○
○
凡例)●:多く存在 ○:存在
1)A.1 弓ヶ浜大橋
河川形態は Bc 型。干潮時には干潟が現れる汽水域である(現地
調査時の塩分濃度 19‰)。河床材料は、主に砂礫と泥によって構成
されていた。河岸の状況は、石積み護岸や岸際に植生のみられる箇
所も存在した。調査地点の下流側は、ファブリフォーム護岸が施さ
れていた。
写真 3.2 A.1 弓ヶ浜大橋
2)A.2 加畑橋
(平成 20 年 10 月 30 日撮影)
河川形態は Bb-Bc 型。汽水域ではないものの(調査時の塩分濃
度は 0‰)、潮汐の影響をうける感潮域である。河床材料は、主に
砂礫によって構成されていたが、左岸側はコンクリート護岸が施さ
れていた。右岸側は護岸されておらず、植生のみられる箇所が多か
った。
写真 3.3 A.2 加畑橋
3)A.3 石井橋
(平成 20 年 10 月 30 日撮影)
河川形態は Bb 型。潮汐の影響をうけない純淡水域である。河床
材料は主に石とコンクリートブロックによって構成されており、と
ころどころで砂礫もみられた。左岸側はコンクリート護岸が施され
ていた。右岸側は護岸されておらず、植生のみられる箇所が多かっ
た。
写真 3.4 A.3 石井橋
4)A.4 蛇石橋
(平成 20 年 10 月 30 日撮影)
河川形態は Aa 型。河床材料は主に岩盤と大石によって構成され
ており、ところどころで石や砂礫もみられた。両岸ともに石積み護
岸が施されており、左岸側にはコンクリート護岸が施されている箇
所もみられた。
写真 3.5 A.4 蛇石橋
(平成 20 年 10 月 29 日撮影)
26
4. 調査結果のとりまとめ
種数
種数
4.1 魚介類相
40
文献・ヒアリング調査及び現地調査の結果、
不明
汽水・海水魚
回遊魚
純淡水魚 魚類
青野川において魚類 8 目 19 科 56 種、貝類 6
1
30
5
目 10 科 12 種、甲殻類 1 目 8 科 20 種が確認
された。確認状況の詳細は表 4.1 に示す。
20
文献調査及び現地調査において場所の特定
2
27
ができる調査地点は、河口域、弓ヶ浜大橋、
4
3
10
3 3
2
加畑橋、来の宮橋、南伊豆町役場前、前原橋、
4
4
8
3
9
2
8 8
3
2
一条川合流、石井橋、石井、岩殿、小町橋、
2
4 2
4
4
4
2 1
2
2
1
1
1
1
0
10
下小野、青野橋、市之瀬、上谷戸橋、蛇石橋
汽水・海水
淡水
貝類
の 16 地点であった。そのうち、加畑橋と石井
10
5
橋の 2 地点は既往資料では魚介類の調査記録
のなかった地点である。また、南伊豆役場前、
1
0
石井橋、小町橋の 3 地点はヒアリング調査で
10
2
汽水・海水
回遊
淡水
甲殻類
魚類の放流が行われているとの情報があった
1
5
8
地点である。
5
5
1
1
確認種数が多かった地点は弓ヶ浜大橋で
0
(魚類 33 種、貝類 10 種、甲殻類 10 種)、汽
水・海水に生息するボラ、ヨウジウオ科、ハ
ゼ科の種などが多くみられた。特にクロホシ
マンジュウダイ、ヨウジウオ科のガンテンイ
図 4.1 地点ごとの確認状況
シヨウジ、カワヨウジ、ハゼ科のミナミヒメ
(文献・ヒアリング・現地調査)
ハゼ、ノボリハゼ、クチサケハゼ、ヒトミハ
ゼなど南方系の種、干潟域に生息するヒモハ
ゼ、ホソウミニナ、シオマネキなどの種が確認されていることが青野川河口域を特徴づけている。
その他の地点において魚類では純淡水魚のオイカワやギンブナ、回遊魚のウナギやシマヨシノ
ボリが広域にみられた。貝類では弓ヶ浜大橋以外では、蛇石橋において淡水に生息するカワニナ
1 種が確認されただけであった。甲殻類も確認箇所数は少なかったが、ミナミテナガエビ、モク
ズガニ等の回遊性の種が弓ヶ浜大橋から蛇石橋までの広範囲でみられた。
種数
1
蛇石橋
上谷戸橋
青野橋
市之瀬
下小野
右:ノボリハゼ)
小町橋
岩殿
石井
石井橋
前原橋
一条川合流
27
南伊豆役場前
来 ノ宮 橋
加畑橋
弓 ヶ浜 大 橋
河口域
写真 4.1 南方系の魚類(左:ヒトミハゼ
表 4.1 青野川魚介類確認種一覧(文献・ヒアリング・現地調査)
No 分類群
1
2
3
魚類
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
目名
ウナギ
コイ
科名
ウナギ
コイ
サケ
ダツ
ヨウジウオ
カサゴ
ドジョウ
アユ
メダカ
ヨウジウオ
コチ
カジカ
スズキ
シマイサキ
スズキ
ユゴイ
アジ
クロサギ
タイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
タウエガジ
ハゼ
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56
フグ
フグ
8目
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
貝類
腹足
19科
新腹足
アマオブネガイ
カワニナ
ウミニナ
カワザンショウガイ
アッキガイ
アメフラシ
イガイ
ムシロガイ
アメフラシ
イガイ
カキ
イボタガキ
マルスダレガイ ウロコガイ
6目
1 甲殻類 エビ
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
10科
クルマエビ
ヌマエビ
テナガエビ
テッポウエビ
ホンヤドカリ
イワガニ
サワガニ
スナガニ
1目
8科
種名
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
カワムツ
アブラハヤ
ドジョウ
アユ
メダカ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
マゴチ
カマキリ
スズキ
コトヒキ
シマイサキ
ユゴイ
ギンガメアジ
クロサギ
クロダイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
セスジボラ
ダイナンギンポ
カワアナゴ
チチブモドキ
オカメハゼ
ボウズハゼ
シロウオ
ミミズハゼ
ヒモハゼ
タネハゼ
スミウキゴリ
ウキゴリ
ウキゴリ属
ヒトミハゼ
ウロハゼ
マハゼ
アシシロハゼ
ヒメハゼ
ミナミヒメハゼ
ノボリハゼ
クチサケハゼ
ヒナハゼ
スジハゼ
クロコハゼ
ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
ヌマチチブ
チチブ
チチブ属
サツキハゼ
クサフグ
56種
イシマキガイ
カワニナ
ホソウミニナ
ムシヤドリカワザンショウガイ
アカニシ
イボニシ
アラムシロガイ
トゲアメフラシ
イガイ
ムラサキイガイ
マガキ
イナズママメアゲマキガイ
12種
ヨシエビ
ウシエビ
ヤマトヌマエビ
ミゾレヌマエビ
ヒメヌマエビ
ミナミヌマエビ
ヌマエビ
ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
テナガエビ
スジエビ
スジエビモドキ
テッポウエビ属
ユビナガホンヤドカリ
モクズガニ
ケフサイソガニ
オオヒライソガニ
サワガニ
シオマネキ
ハクセンシオマネキ
20種
生活型
回遊魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
純淡水魚
回遊魚
純淡水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
不明
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
回遊魚
汽水・海水魚
汽水・海水魚
確認種数
確認方法
汽水・海水
純淡水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
確認種数
確認方法
汽水・海水
汽水・海水
回遊
回遊
回遊
純淡水
回遊
回遊
回遊
回遊
回遊
汽水・海水
汽水・海水
汽水・海水
回遊
汽水・海水
回遊
純淡水
汽水・海水
汽水・海水
確認種数
確認方法
河口域
0.6km
○
弓ヶ浜大橋
1.0∼1.6km
○
加畑橋
3.0km
●
●
来ノ宮橋
3.9km
南伊豆町役場前
4.3km
○
○
○
○
●
○
前原橋
4.8km
○
○
○
一条川合流
5.6km
石井橋
6.2km
石井
6.6km
○
岩殿
7.2km
○
●
●
○
○
●
○
○
○
○
○
○
小町橋
8.0km
○
下小野
9.4km
○
○
○
○
○
青野橋
11.1km
○
○
○
○
市之瀬
13.9km
○
○
●△
○
蛇石橋
17.0km
○
○
○
○
○
△
上谷戸橋
16.1km
●
△
○
確認位置不明
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
●
●
○
○
●
●
●
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
●
●
○
○
●
○
○
●
●
○
○
●
●
○
○
○
○
●
○
○
●
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
●
●
●
○
●
○
●
○
●
●
○
●
○
●
○
○
○
○
○
○
●
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
16種
4,7,11
●
○
●
○
33種
6,8,9,10,15,17,現
●
●
○
10種
現
3種
5
1種
ヒアリング
13種
3,8
3種
5
11種
現,ヒアリング
11種
2
○
7種
3
1種
ヒアリング
8種
1,5
5種
8,15
1種
3,5
4種
3,5
6種
2,5,8,15,現
30種
11,12,13,14,15,16
○
●
●
○
1種
4,7,11
○
●
●
●
●
●
●
●
●
10種
6,8,9,10,15,17,現
●
●
0種
現
0種
5
0種
ヒアリング
0種
3,8
0種
5
0種
現,ヒアリング
0種
2
0種
3
0種
ヒアリング
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
1種
2,5,8,15,現
2種
11,12,13,14,15,16
●
○
○
○
○
○
○
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
○
●
●
●
0種
4,7,11
○
○
10種
6,8,9,10,15,17,現
5種
現
0種
5
0種
ヒアリング
0種
3,8
0種
5
6種
現,ヒアリング
0種
2
0種
3
0種
ヒアリング
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
2種
2,5,8,15,現
7種
11,12,13,14,15,16,18
注)・目名、科名、種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・生活型について、魚類はリバーフロント整備センター(2006)、貝類は増田・内山(2004)及び奥谷(2006a,b)、甲殻類は鈴木・佐藤(1994)及び西村(1995)を参考に区分した。
・○○属の場合、他に同じ属の種がリストアップされている場合には種数を計上せず、他に同じ属の種がリストアップされていない場合は1種として計上する。
凡例)確認種
・○:文献のみで確認 ●:現地調査で確認(文献での確認を含む) △:漁協による放流
確認方法
・数字:文献番号(p.9参照) 現:現地調査 ヒアリング:ヒアリング調査
28
4.2 重要種
確認された種のうち、重要種選定基準(表 3.11:p19)により抽出された重要種は、魚類 16 種、
貝類 1 種、甲殻類 2 種であった(表 4.2)。確認状況の詳細は表 4.5(p.31)に示す。魚類では静
岡県レッドリストの N−Ⅲ(要注目種 部会注目種)に該当する種が多く確認された。なお、シ
ロウオは、確認位置が不明であったが、河川下流の汽水域に遡上して産卵する種であるため(松
井,1986)、河口からあまり離れていない範囲で確認されたと考えられる。
確認種数が多かった地点は、弓ヶ浜大橋(魚類 11 種、甲殻類 2 種)で、魚類では汽水・海水魚
が多く、主にクロコハゼなどのハゼ科の種とガンテンイシヨウジなどのヨウジウオ科の種が確認
された。甲殻類では干潟に生息するシオマネキ、ハクセンシオマネキ(西村編,1995)が確認さ
れた。
最も多く確認された種はウナギ(8 地点)で、河口域から蛇石橋までの広い範囲で確認された。
その他の種は 1∼3 地点と少なかった。
表 4.2 青野川魚介類重要種確認一覧(文献・ヒアリング・現地調査)
No
分類群
種名
重要種
環境省 RL
1
魚類
静岡県 RDB・RL
ウナギ
DD
2
メダカ
VU
3
ガンテンイシヨウジ
N-Ⅲ
4
カワヨウジ
N-Ⅲ*
5
イッセンヨウジ
N-Ⅲ
6
テングヨウジ
N-Ⅲ
7
カマキリ
8
カワアナゴ
N-Ⅲ
9
チチブモドキ
N-Ⅲ
10
オカメハゼ
N-Ⅲ*
11
シロウオ
VU
CR
12
ヒモハゼ
NT
VU
13
タネハゼ
N-Ⅲ
14
ノボリハゼ
N-Ⅲ
15
ヒナハゼ
N-Ⅲ
16
クロコハゼ
N-Ⅲ
VU
CR/★
NT
16 種
1
貝類
ムシヤドリカワザンショウガイ
EN
1種
1
甲殻類
2
シオマネキ
VU
ハクセンシオマネキ
VU
2種
注)種名及び配列は国土交通省(2008)に従った。
凡例)重要種
・環境省 RL(環境省,2007) VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧
DD:情報不足
・静岡県 RDB(貝類)・RL(魚類) CR:絶滅危惧 IA 類 EN:絶滅危惧 IB 類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 N-Ⅲ:部会注目種
/★:天然分布区域への移入あり *:静岡県 RDB 淡水魚類別表では伊豆地域で記録がないため、全県カテゴリーに従った種
29
4.3 水域類型に対応する魚介類
文献調査及び現地調査の結果、青野川において水域類型に対応する魚介類は、生物 A は確認な
し、生物 B は 15 種(魚類 10 種、甲殻類 5 種)、その他の類型の種は 1 種(魚類 1 種)が確認さ
れた(表 4.3)。各地点の確認状況を表 4.6(p.31)に示す。
生物 B で確認された種のうち、ウナギ、ギンブナ(フナ属を含む)
、オイカワ、シマヨシノボ
リは複数の地点で確認された。特にウナギは確認地点数が最も多く、河口域から蛇石橋までの広
い範囲で確認された。
産卵場及び幼稚仔魚の生息場に関する情報は、アユ 1 種について確認された(表 4.4)。アユに
ついては、ヒアリング調査において、下賀茂日野原ポンプ小屋せきの下流端から前原橋の上流端ま
での区域に産卵場があるという情報を得た。
表 4.3 水域類型に対応する魚介類一覧(文献・ヒアリング・現地調査結果)
水域類型
確認地点が明確な種
確認地点が不明な種
−
−
生物 A
生物 B
15 種
ウナギ、ギンブナ(フナ属を含む)
、オイカワ、ウグイ、 オオヨシノボリ
ドジョウ、ボラ、シマヨシノボリ、ルリヨシノボリ、ク
ロヨシノボリ
ミナミテナガエビ、ヒラテテナガエビ、テナガエビ、ス
ジエビ、モクズガニ
その他 1 種
アユ
−
表 4.4 水域類型に対応する種の産卵場及び幼稚仔魚確認位置(文献・ヒアリング・現地調査結果)
水域類型
その他
種名
産卵場および幼稚仔魚生息場位置
文献
ヒアリング
現地調査
アユ
下賀茂日野原ポンプ小屋せきの下流
−
産卵場
−
端から前原橋の上流端までの区域
30
表 4.5 青野川魚介類重要種一覧(文献・ヒアリング・現地調査)
No
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
1
分類群
魚類
貝類
種名
ウナギ
メダカ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
カマキリ
カワアナゴ
チチブモドキ
オカメハゼ
シロウオ
ヒモハゼ
タネハゼ
ノボリハゼ
ヒナハゼ
クロコハゼ
16種
ムシヤドリカワザンショウガイ
1種
1
2
甲殻類 シオマネキ
ハクセンシオマネキ
2種
重要種
環境省RL
静岡県RDB・RL
DD
VU
CR/★
N-Ⅲ
N-Ⅲ*
N-Ⅲ
N-Ⅲ
VU
NT
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ*
VU
CR
NT
VU
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
確認種数
確認状況
EN
確認種数
確認状況
VU
VU
確認種数
確認状況
河口域
0.6km
○
弓ヶ浜大橋
1.0∼1.6km
○
加畑橋
3.0km
●
来ノ宮橋
3.9km
南伊豆町役場前
4.3km
前原橋
4.8km
○
一条川合流
5.6km
石井橋
6.2km
石井
6.6km
○
岩殿
7.2km
○
小町橋
8.0km
下小野
9.4km
○
青野橋
11.1km
市之瀬
13.9km
上谷戸橋
16.1km
蛇石橋
17.0km
○
○
確認位置不明
○
○
●
●
○
○
○
●
●
●
○
●
●
○
○
○
3種
4,7,11
○
1種
4,7,11
0種
4,7,11
○
●
●
●
●
11種
6,8,9,10,15,17,現
0種
6,8,9,10,15,17,現
○
○
2種
6,8,9,10,15,17,現
○
○
○
3種
現
1種
5
0種
ヒアリング
1種
3,8
0種
5
2種
現,ヒアリング
2種
2
1種
3
0種
ヒアリング
1種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
1種
2,5,8,15,現
0種
現
0種
5
0種
ヒアリング
0種
3,8
0種
5
0種
現,ヒアリング
0種
2
0種
3
0種
ヒアリング
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
0種
2,5,8,15,現
○
○
10種
11,12,13,14,15,16
○
1種
11,12,13,14,15,16
0種
現
0種
5
0種
ヒアリング
0種
3,8
0種
5
0種
現,ヒアリング
0種
2
0種
3
0種
ヒアリング
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
0種
2,5,8,15,現
0種
11,12,13,14,15,16
小町橋
8.0km
青野橋
11.1km
市之瀬
13.9km
上谷戸橋
16.1km
蛇石橋
17.0km
○
確認位置不明
○
●
注)種名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
凡例) 重要種
・環境省RL(環境省,2007) VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 DD:情報不足
・静岡県RDB(貝類)・RL(魚類) CR:絶滅危惧IA類 EN:絶滅危惧IB類 VU:絶滅危惧Ⅱ類 NT:準絶滅危惧 N-Ⅲ:部会注目種 /★:天然分布区域への移入あり *:静岡県RDB淡水魚類別表では伊豆地域で記録がないため、全県カテゴリーに従った種
確認種
・○:文献のみで確認 ●:現地調査で確認(文献での確認を含む) △:漁協による放流
確認方法
・数字:文献番号(p.9参照) 現:現地調査 ヒアリング:ヒアリング調査
表 4.6 青野川魚介類水域類型に対応する魚介類一覧(文献調査・現地調査)
No
分類群
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
12
13
14
15
16
魚類
種名
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
ドジョウ
ボラ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
甲殻類 ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
テナガエビ
スジエビ
モクズガニ
16種
1
魚類
アユ
1種
類型
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
B
確認種数
確認状況
その他
確認種数
確認状況
河口域
0.6km
○
弓ヶ浜大橋
1.0∼1.6km
○
加畑橋
3.0km
●
●
来ノ宮橋
3.9km
南伊豆町役場前
4.3km
○
○
○
●
○
●
一条川合流
5.6km
○
○
○
●
○
○
下小野
9.4km
○
○
○
○
○
●
○
○
○
石井橋
6.2km
●
●
石井
6.6km
○
岩殿
7.2km
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
○
●
前原橋
4.8km
○
○
○
●
○
○
○
○
○
●
○
●
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
●
5種
3種
4,7,11
6,8,9,10,15,17,現
0種
4,7,11
6,8,9,10,15,17,現
0種
●
7種
現
2種
5
0種
現
0種
5
0種
ヒアリング
△
1種
ヒアリング
6種
3,8
○
1種
3,8
3種
5
0種
5
●
●
8種
現,ヒアリング
●△
1種
現,ヒアリング
○
4種
2
○
1種
2
4種
3
○
1種
3
0種
ヒアリング
△
1種
ヒアリング
5種
1,5
3種
8,15
1種
3,5
3種
3,5
5種
2,5,8,15,現
0種
1,5
0種
8,15
0種
3,5
0種
3,5
0種
2,5,8,15,現
12種
11,12,13,14,15,16
○
1種
11,12,13,14,15,16
31
5. 青野川における類型指定
5.1 生息域の検討
水域類型に対応する水生生物のうち、生物 A の種は比較的低水温域を好む種によって構成され
ている。しかし、青野川では生物 A の種が確認されなかった。
環境基準点の A.2 加畑橋、補助地点の A.3 石井橋ともに、BOD の環境基準は水質 A、全亜鉛は
環境基準値の 0.03mg/l を下回ったが、水温は生物 A の生息域としての不適である水温 20℃を上
回る時期がみられた。ヒアリング調査では、以前、青野川漁協によって支川にアマゴとニジマス
を放流したものの定着しなかったという情報を得ており、現在、青野川漁協の漁業権の対象魚種
としてもニジマスやアマゴなど生物 A の種が指定されていない。また、ニジマスの繁殖条件には、
安定した水量で落差がなく流程が長い河川が必要であり、日本の河川ではほとんど定着していな
い(井田・奥山,2000)。以上より、青野川においても再生産は行われないものと思われる。そ
のため、今後も青野川水系にアマゴやニジマスなどの生物 A の種が放流される可能性は非常に低
いと考えられる。そのため、青野川本流は生物 A の種の生息域として適していないと思われる。
生物 B の種は、河口域から蛇石橋までの広い範囲で 2∼8 種が確認された。生物 B の確認種数
が多かった地点を下流側からみていくと、比較的河口に近い A.1 弓ヶ浜大橋(5 種)、環境基準点
の A.2 加畑橋(7 種)、前原橋(6 種)、補助地点の A.3 石井橋(8 種)、下小野(5 種)、最上流の
地点である A.4 蛇石橋(5 種)と河川全域に生物 B の種が多い傾向がみられた。
5.2 類型指定
以上、生物 A が確認されなかったこと、河口域から蛇石橋までにおける生物 B の種の確認状況
から、青野川の水生生物保全環境基準の類型指定は、全域をとおして生物 B とすることが適当で
あると思われる(表 5.1、図 5.1)。
表 5.1 青野川の類型指定(案)
項目
確認状況
A.1弓ヶ浜大橋
生物A
×:確認なし
BOD
全亜鉛
水温
放流状況
類型指定
生物B
○:確認あり
-
-
○
×:放流なし ×:放流なし
生物B
A.2加畑橋
環境基準点
生物A
生物B
×:確認なし
○:確認あり
水質類型A
0.03mg/l以下
×:20℃を上回
○
る時期がある
×:放流なし
×:放流なし
生物B
32
A.3石井橋
補助地点
生物A
生物B
×:確認なし
○:確認あり
水質類型A
0.03mg/l以下
×:20℃を上回
○
る時期がある
×:放流なし
×:放流なし
生物B
A.4蛇石橋
生物A
×:確認なし
生物B
○:確認あり
-
-
○
×:放流なし ×:放流なし
生物B
図 5.1 青野川の類型指定(案)
33
表 5.2 青野川総括表
上
小
野
川
二
条
川
横断工作物・
魚道・
主な流入河川
手
石
港
前
田
川
距離(km)
0
0.5
鯉
名
川
1
1.5
2
3
3.5
横断工作物
0.6
4地点
12地点
3地点
●
4.5
加
畑
橋
来
ノ
宮
橋
1.4
3.0
3.9
4.3
●
●
ヶ
地点位置(km)
現地調査
文献調査
ヒアリング調査
4
南
伊
豆
町
役
場
前
弓
河
口
調査地点
浜
大
橋
毛
倉
野
川
一
条
川
2.5
●
5
前
原
橋
4.8
5.5
一
条
川
合
流
6
6.5
7
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
無
奥
山
川
7.5
8
8.5
9
9.5
10
10.5
11
11.5
12
12.5
13
13.5
14
14.5
15
15.5
16
●
岩
殿
小
町
橋
下
小
野
青
野
橋
市
之
瀬
上
谷
戸
橋
蛇
石
橋
6.2
6.6
7.2
8.0
8.8
9.6
13.9
16.1
17.2
●
●
●
●
●
●
●
●
●
17
石
井
●
●
16.5
石
井
橋
●
17地点
魚道
3地点
環境基準点(●)、補助地点(○)
平均 (℃)
水
温 最高 (℃)
水
最低 (℃)
質 BOD (75%値,mg/L)
全亜鉛 (mg/L)
環境基準類型
岩盤またはコンクリート
河 大石 (500mm以上)
床
石 (100∼500mm)
材
料 砂礫 (0.074∼100mm)
泥 (0.074mm以下)
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
魚
ドジョウ
類
ボラ
生
シマヨシノボリ
物
オオヨシノボリ
B
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
貝 ミナミテナガエビ
・ ヒラテテナガエビ
甲 テナガエビ
殻 スジエビ
類 モクズガニ
その他 アユ
保護水面等重要水域
漁業権設定
水生生物保全環境基準
類型指定(案)
魚
道
無
魚
道
無
魚
道
有
魚
道
無
魚
道
有
魚
道
有
← 青野川
●
○
18.3
16.7
29.0
27.0
8.5
7.8
1.3
1.0
<0.02
-
●
●
石
井
堰
関
口
頭
首
工
鯨
岡
頭
首
工
奥
の
田
頭
首
工
中
堰
頭
首
工
大
堰
頭
首
工
畑
田
堰
大
方
前
頭
首
工
大
芝
原
頭
首
工
堀
田
川
頭
首
工
湯
抜
田
頭
首
工
一
町
田
頭
首
工
新
堰
頭
首
工
上
谷
戸
頭
首
工
御
堂
原
頭
首
工
中
井
出
頭
首
工
井
出
頭
首
工
○
○
×
○
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
×
類型A
○
○
●
●
○
○
○
○
○
●
○
●
○
○
○
○
○
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
○
●
○
●
○
○
●
●
○
○
●
○
○
○
○
○
●
○
○
○
○
○
○
○
●
○
●
●
●
●
●
△
← 保護水域 →
○
●
●
●△
○
○
△
← 青野川非出資漁業協同組合 (アユ・コイ・フナ) →
生物B
凡例) 水質 水温:最近5年間の年平均水温の平均値,最大値,最小値 BOD(75%値):最近5年間のBOD年75%値の平均値 全亜鉛:最近5年間の全亜鉛の最大値
河床材料 ■:多く存在 ■:存在
確認種 ○:文献のみで確認 △:ヒアリング調査のみで確認 ●:現地調査で確認(文献・ヒアリングでの確認を含む)
34
資 料 編
1.確認種目録
2.引用文献
3.現地調査票
4.写真票
5.ヒアリング調査議事録
6.青野川非出資漁業協同組合提供資料
7.「主な魚介類の淡水域における水域区分の分類例及び生息に関する情報について」
(第 5 回中央環境審議会水環境部会水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(平成 18 年 2 月)資料)
1.確認種目録
確認種目録
魚類確認種目録
No
目名
1 ウナギ
2 コイ
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
サケ
ダツ
ヨウジウオ
カサゴ
スズキ
科名
ウナギ
コイ
ドジョウ
アユ
メダカ
ヨウジウオ
コチ
カジカ
スズキ
シマイサキ
ユゴイ
アジ
クロサギ
タイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
タウエガジ
ハゼ
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
47
48
49
50
51
52
53
54
55
56 フグ
フグ
8目
種名
ウナギ
コイ
ギンブナ
フナ属
オイカワ
カワムツ
アブラハヤ
ドジョウ
アユ
メダカ
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
イッセンヨウジ
テングヨウジ
マゴチ
カマキリ
スズキ
コトヒキ
シマイサキ
ユゴイ
ギンガメアジ
クロサギ
クロダイ
クロホシマンジュウダイ
ボラ
セスジボラ
ダイナンギンポ
カワアナゴ
チチブモドキ
オカメハゼ
ボウズハゼ
シロウオ
ミミズハゼ
ヒモハゼ
タネハゼ
スミウキゴリ
ウキゴリ
ウキゴリ属
ヒトミハゼ
ウロハゼ
マハゼ
アシシロハゼ
ヒメハゼ
ミナミヒメハゼ
ノボリハゼ
クチサケハゼ
ヒナハゼ
スジハゼ
クロコハゼ
ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ
オオヨシノボリ
ルリヨシノボリ
クロヨシノボリ
ヌマチチブ
チチブ
チチブ属
サツキハゼ
クサフグ
学名
Anguilla japonica
Cyprinus carpio
Carassius auratus langsdorfii
Carassius sp.
Zacco platypus
Zacco temminckii
Phoxinus lagowskii steindachneri
Misgurnus anguillicaudatus
Plecoglossus altivelis altivelis
Oryzias latipes
Hippichthys penicillus
Hippichthys spicifer
Microphis leiaspis
Microphis brachyurus brachyurus
Platycephalus sp.2
Cottus kazika
Lateolabrax japonicus
Terapon jarbua
Rhyncopelates oxyrhynchus
Kuhlia marginata
Caranx sexfasciatus
Gerres equulus
Acanthopagrus schlegelii
Scatophagus argus
Mugil cephalus cephalus
Chelon affinis
Dictyosoma burgeri
Eleotris oxycephala
Eleotris acanthopoma
Eleotris melanosoma
Sicyopterus japonicus
Leucopsarion petersii
Luciogobius guttatus
Eutaeniichthys gilli
Callogobius tanegasimae
Gymnogobius petschiliensis
G
Gymnogobius
bi urotaenia
i
Gymnogobius sp.
Glossogobius biocellatus
Glossogobius olivaceus
Acanthogobius flavimanus
Acanthogobius lactipes
Favonigobius gymnauchen
Papillogobius reichei
Oligolepis acutipennis
Oligolepis stomias
Redigobius bikolanus
Acentrogobius pflaumii
Drombus sp.
Rhinogobius giurinus
Rhinogobius sp.CB
Rhinogobius sp.LD
Rhinogobius sp.CO
Rhinogobius sp.DA
Tridentiger brevispinis
Tridentiger obscurus
Tridentiger sp.
Parioglossus dotui
Takifugu niphobles
19科
56種
文献
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
ヒアリング
●
現地
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
50種
3種
34種
注)・目名、科名、種名、学名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・○○属の場合、他に同じ属の種がリストアップされている場合には種数を計上せず、他に同じ属の種がリストアップされていない場合は1種として計上する。
貝類確認種目録
No
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
目名
新腹足
科名
アマオブネガイ
カワニナ
ウミニナ
カワザンショウガイ
アッキガイ
アメフラシ
イガイ
ムシロガイ
アメフラシ
イガイ
腹足
カキ
イボタガキ
マルスダレガイ ウロコガイ
6目
10科
種名
イシマキガイ
カワニナ
ホソウミニナ
ムシヤドリカワザンショウガイ
アカニシ
イボニシ
アラムシロガイ
トゲアメフラシ
イガイ
ムラサキイガイ
マガキ
イナズママメアゲマキガイ
12種
学名
Clithon retropicta
Semisulcospira libertina
Batillaria cumingii
Assiminea parasitologica
Rapana venosa
Thais clavigera
Reticunassa festiva
Bursatella leachii
Mytilus corsucus
Mytilus galloprovincialis
Crassostrea gigas
Scintilla violescens
文献
●
ヒアリング
●
2種
0種
注)・目名、科名、種名、学名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト 魚類 http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
目録1
現地
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
11種
確認種目録
甲殻類確認種目録
No
目名
1 エビ
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
1目
科名
クルマエビ
ヌマエビ
テナガエビ
テッポウエビ
ホンヤドカリ
イワガニ
サワガニ
スナガニ
8科
種名
ヨシエビ
ウシエビ
ヤマトヌマエビ
ミゾレヌマエビ
ヒメヌマエビ
ミナミヌマエビ
ヌマエビ
ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
テナガエビ
スジエビ
スジエビモドキ
テッポウエビ属
ユビナガホンヤドカリ
モクズガニ
ケフサイソガニ
オオヒライソガニ
サワガニ
シオマネキ
ハクセンシオマネキ
20種
学名
Metapenaeus ensis
Penaeus monodon
Caridina japonica
Caridina leucosticta
Caridina serratirostris
Neocaridina denticulata
Paratya compressa compressa
Macrobrachium formosense
Macrobrachium japonicum
Macrobrachium nipponense
Palaemon paucidens
Palaemon serrifer
Alpheus lobidens
Pagurus dubius
Eriocheir japonicus
Hemigrapsus penicillatus
Varuna litterata
Geothelphusa dehaani
Uca arcuata
Uca lactea
文献
ヒアリング
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
●
9種
0種
注)・目名、科名、種名、学名及び配列は国土交通省(2008)、「河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成20年度生物リスト http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm」に従った。
・○○属の場合、他に同じ属の種がリストアップされている場合には種数を計上せず、他に同じ属の種がリストアップされていない場合は1種として計上する。
目録2
現地
●
●
●
●
17種
2.引用文献
引用文献
水域の概要
・ 環境庁自然保護局(1994)第 4 回自然環境保全基礎調査 河川調査報告書(東海版)
.環境庁
自然保護局,東京.
・ 気象庁 気象統計情報
http://www.jma.go.jp/jma/index.html(2008 年 12 月 2 日確認).
・ 静岡県(2002)青野川水系河川整備計画.静岡県,静岡.
・ 静岡県建設部河川砂防管理室(2008)静岡県河川指定調書
平成 20 年 4 月 30 日現在.静岡
県建設部河川砂防管理室,静岡.
・ 末松信彦・水戸喜平(2004)南伊豆町湊の青野川河口に生育するメヒルギの特性.静岡県農
業試験場研究報告,49:51-61.
水質等(BOD、亜鉛の検出状況、水温)
・ 静岡県環境衛生科学研究所(2004)平成 15 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結
果.静岡県環境衛生科学研究所,静岡.
・ 静岡県環境衛生科学研究所(2005)平成 16 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定結
果.静岡県環境衛生科学研究所,静岡.
・ 静岡県環境森林部生活環境室(2006)平成 17 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測定
結果.静岡県環境森林部生活環境室,静岡.
・ 静岡県県民部環境局生活環境室(2007)平成 18 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測
定結果.静岡県県民部環境局生活環境室,静岡.
・ 静岡県県民部環境局生活環境室(2008)平成 19 年度 静岡県公共用水域及び地下水の水質測
定結果.静岡県県民部環境局生活環境室,静岡.
横断工作物等
・ 静岡県(1994)河川台帳 河川区域図 二級河川 青野川.静岡県,静岡.
・ 静岡県(2002)青野川水系河川整備計画.静岡県,静岡.
・ 青野川非出資漁業協同組合(南伊豆町産業観光課)提供資料.
漁業権の設定状況等
・ 静岡県(1964)静岡県内水面漁業調整規則.静岡県,静岡.
・ 静岡県(2003)漁場計画の樹立.静岡県公報,1504:2112-2133.
・ 静岡県産業部水産業局水産資源室栽培養殖スタッフ(2008)遊漁のしおり(静岡県の漁場案
内).静岡県産業部水産業局水産資源室栽培養殖スタッフ,静岡.
水生生物の生息状況
・ 秋山信彦・木村喜芳(1987)テナガエビ科及びヌマエビ科の分布−
伊豆半島の陸水エビ.
神奈川自然保全研究会報告,6:19-26.
・ 林
公義・長峰嘉之・伊藤
孝・水野信彦(1982)神奈川県西部および伊豆半島の淡水魚類
調査について(予報).神奈川自然誌資料,3:67-78.
・ 板井
彦(1982)静岡県の淡水魚類
−静岡県の自然環境シリーズ−.第一法規出版,東京.
・ 板井
彦・金川直幸(1989)静岡県の淡水魚類
・ 板井
彦・金川直幸・杉浦正義(1990)静岡県の淡水魚類
追補 1.静岡女子大学研究紀要,21:71-87.
追補 2.静岡女子大学研究紀要,
22:66-94.
・ 金川直幸(1985)静岡県におけるヒナハゼの分布について. 淡水魚,11:155-157.
・ 金川直幸(1988)静岡県の河口域魚類
−神奈川県との比較−.神奈川自然誌資料,9:1-13.
引用文献-1
・ 環境庁自然保護局(1994)第 4 回自然環境保全基礎調査
河川調査報告書
東海版(岐阜県・
静岡県・愛知県・三重県).環境庁自然保護局,東京.
・ 北原佳郎(2008)静岡県伊豆地域初記録の魚類.南紀生物,50(1):85-90.
・ 北原佳郎(2008)静岡県伊豆地域青野川で採集したカワヨウジ.兵庫陸水生物,60:139-142.
・ 増田
修・波部忠重(1989)静岡県陸淡水産貝類相.東海大学自然史博物館研究報告,3:
1-82+29.
・ 中里
靖・藤田矢郎(1986)伊豆,相模,房総におけるテングヨウジの分布と産卵,卵発生
および仔魚前期.水産増殖,33(4):230-239.
・ 静岡県生活環境部自然保護課編(1985)静岡県の自然環境
−静岡県自然環境基本調査の概
要−.静岡県生活環境部自然保護課,静岡.
・ 静岡県自然環境調査委員会編(2004)まもりたい静岡県の野生生物
−県版レッドデータブ
ック−<動物編>.羽衣出版,静岡.
・ 静岡県淡水魚研究会(1980∼1998)ざこ
創刊号∼第 14 号.
・ 静岡県淡水魚研究会(1981)静岡県でのヨシノボリ類の分布.淡水魚,7:31-37.
・ 田中宏典・柴垣和弘・池澤広美・金澤礼雄・和田恵次(2004)伊豆半島,青野川で出現した
シオマネキ類 2 種について.日本ベントス学会誌,59:8-12.
・ 宇佐見
葉・横田賢史・渡邊精一(2008)関東を中心とした淡水性十脚目甲殻類ヌマエビ科
とテナガエビ科の流程分布様式.日本生物地理学会会報,63:51-62.
重要種
・ 文化財保護法(昭和 25 年 5 月
法律第 214 号).
・ 環境省自然環境局野生生物課(2006)鳥類、爬虫類、両生類及びその他無脊椎動物のレッド
リストの見直しについて.環境省自然環境局野生生物課,東京.
・ 環境省自然環境局野生生物課(2007)哺乳類、汽水・淡水魚類、昆虫類、貝類、植物Ⅰ及び
植物Ⅱのレッドリストの見直しについて.環境省自然環境局野生生物課,東京.
・ 静 岡 県 ( 2007 ) 静 岡 県 版 レ ッ ド リ ス ト 淡 水 魚 別 表
伊豆地域
(魚類のみ)
http://www.pref.shizuoka.jp/kankyou/ka-070/wild/red_replace.htm(平成 20 年 10 月 3 日確
認)注)平成 19 年 12 月に淡水魚類別表の修正があったため、レッドデータブックではなくレッドリストを用いた。
・ 静岡県自然環境調査委員会編(2004)まもりたい静岡県の野生生物−県版レッドデータブッ
ク−<動物編>.羽衣出版,静岡.
・ 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律(平成 4 年
法律第 75 号).
確認種目録
・ 国土交通省(2008)河川水辺の国勢調査のための生物リスト 平成 20 年度生物リスト 全生物
種.http://www3.river.go.jp/system/seibutsuListfile.htm(平成 20 年 10 月 3 日確認)
.
・ 増田
修・内山りゅう(2004)日本産淡水貝類図鑑②汽水域を含む全国の淡水貝類.ピーシ
ーズ,東京.
・ 西村三郎編(1995)原色検索日本海岸動物図鑑[Ⅱ].保育社,大阪.
・ 奥谷喬司(2006a)フィールドベスト図鑑 18 日本の貝 1 巻貝.学習研究社,東京.
・ 奥谷喬司(2006b)フィールドベスト図鑑 19 日本の貝 2 二枚貝・陸貝・イカ・タコほか.学
習研究社,東京.
・ リバーフロント整備センター編(2006)中部の河川魚類図鑑.国土交通省中部地方整備局中
部技術事務所,愛知.
・ 鈴木廣志・佐藤正典(1994)かごしま自然ガイド 淡水産のエビとカニ.西日本新聞社,鹿児島.
引用文献-2
その他
・ 荒尾一樹・大和
剛・石田
淳(2008)静岡県の河口域で採集された魚類.豊橋市自然史博
物館研究報告,18:29-32.
・ 井田
齊・奥山文弥(2000)サケ・マス魚類のわかる本.山と渓谷社,東京.
・ 川那部浩哉・水野信彦・細谷和海編(2001)山渓カラー名鑑 日本の淡水魚 改訂版.山と渓
谷社,東京.
・ 松井誠一(1986)シロウオの生態と増殖に関する研究.九州大学農学部学芸雑誌,40(2・3):
135-174.
・ 森
文俊・内山りゅう・山崎浩二(2000)ヤマケイポケットガイド⑰ 淡水魚.山と渓谷社,
東京.
・ 瀬能
宏・鈴木寿之・渋川浩一・矢野維畿(2004)決定版 日本のハゼ.平凡社,東京.
引用文献-3
3.現地調査票
現地調査票
現地調査票
都道府県名
静岡県
事務所・部局名
静岡県
青野川
調査 河川名
Bc
地区 河川形態
調査回数
季節
調
1
秋季
査
状 川幅(m) 流幅(m)
況
40
30
投 網
魚
介
類 タモ網
調
査
項
目
河
床
構
造
魚
介
類
捕
獲
状
況
河川名
青野川
市町村名
賀茂郡南伊豆町手石
0.8∼1.6km
河口からの距離
調査年月日
調査時間
2008年10月30日
10:40∼12:00
水深(cm) 流速(cm/s)
早瀬
平瀬
80
10
有・無
有・無
目合 12 ㎜ ・網裾 13.7 m
18
回
16
回
目合 18 ㎜ ・網裾 16.8 m
網径 30 ㎝
60 分× 3
人
岩盤 岩盤またはコンクリート
大石 500mm以上
石
100∼500mm
砂礫 0.074∼100mm
泥
0.074mm以下
凡例)●:多く存在 ○:存在
●
●
調査年度
2008
地点名
弓ヶ浜大橋 A.1
有・無
汽水域・感潮の有無
天気
水温(℃)
調査項目
晴れ
20.0
魚介・河床
淵
ワンド 水の状況
有・無
有・無
澄む・濁る
コンクリート護岸
河 石積み護岸
岸
護岸なし
状
況 水際植生
重要種
環境省
静岡県
種 名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
31
32
33
34
水系名
青野川
ガンテンイシヨウジ
カワヨウジ
テングヨウジ
マゴチ
コトヒキ
ギンガメアジ
クロサギ
ボラ
チチブモドキ
タネハゼ
ヒトミハゼ
ウロハゼ
マハゼ
ヒメハゼ
ノボリハゼ
ヒナハゼ
クロコハゼ
チチブ
サツキハゼ
ホソウミニナ
アカニシ
イボニシ
アラムシロガイ
イガイ
ムラサキイガイ
マガキ
ヨシエビ
ウシエビ
ミナミテナガエビ
スジエビモドキ
テッポウエビ属
ユビナガホンヤドカリ
モクズガニ
ケフサイソガニ
類型
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
B
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
N-Ⅲ
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
標準体長(mm)
最大
最小
151
122
170
116
68
56
59
196
38
60
18
39
115
23
32
32
34
54
29
合計個体数
143
18
190
39
37
91
20
15
20
-
B
B
備考
・弓ヶ浜大橋上下流右岸より生活廃水流入あり
・塩分濃度19‰
1
1
2
1
1
1
12
2
1
3
1
2
7
1
2
3
1
8
1
4
1
1
1
1
3
5
2
1
1
4
1
1
1
5
担当者名
北原 佳郎(㈱環境アセスメントセンター)
加藤 健一(㈱環境アセスメントセンター)
酒井 孝明(㈱環境アセスメントセンター)
現地調査票-1
現地調査票
現地調査票
都道府県名
静岡県
事務所・部局名
静岡県
青野川
調査 河川名
Bb-Bc
地区 河川形態
調査回数
季節
調
1
秋季
査
状 川幅(m) 流幅(m)
況
50
25
投 網
魚
介
類 タモ網
調
査
項
目
河
床
構
造
魚
介
類
捕
獲
状
況
河川名
青野川
市町村名
賀茂郡南伊豆町下賀茂
河口からの距離
3.0∼3.1km
調査年月日
調査時間
2008年10月30日
8:20∼9:30
水深(cm) 流速(cm/s)
早瀬
平瀬
80
10
有・無
有・無
目合 12 ㎜ ・網裾 13.7 m
15
回
23
回
目合 18 ㎜ ・網裾 16.8 m
網径 30 ㎝
40 分× 3
人
岩盤 岩盤またはコンクリート
大石 500mm以上
石
100∼500mm
砂礫 0.074∼100mm
泥
0.074mm以下
凡例)●:多く存在 ○:存在
種 名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
水系名
青野川
ウナギ
コイ
オイカワ
クロサギ
ボラ
カワアナゴ
マハゼ
ヒナハゼ
ゴクラクハゼ
チチブ
ミゾレヌマエビ
ミナミテナガエビ
テナガエビ
モクズガニ
オオヒライソガニ
○
●
地点名
加畑橋 A.2
有・無
汽水域・感潮の有無
天気
水温(℃)
調査項目
晴れ
16.0
魚介・河床
淵
ワンド 水の状況
有・無
有・無
澄む・濁る
コンクリート護岸
河 石積み護岸
岸
護岸なし
状
況 水際植生
重要種
環境省
静岡県
類型
B
B
B
DD
調査年度
2008
B
N-Ⅲ
N-Ⅲ
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
標準体長(mm)
最大
最小
355
60(目視)
105
55
205
180
108
24
50
34
32
113
52
58
16
20
19
B
B
B
備考
・環境基準点
・加畑橋上流左岸より流入あり
・塩分濃度0‰
合計個体数
1
1
3
1
6
7
9
22
14
4
13
1
13
3
2
担当者名
北原 佳郎(㈱環境アセスメントセンター)
加藤 健一(㈱環境アセスメントセンター)
酒井 孝明(㈱環境アセスメントセンター)
現地調査票-2
現地調査票
現地調査票
都道府県名
静岡県
事務所・部局名
静岡県
青野川
調査 河川名
Bb
地区 河川形態
調査回数
季節
調
1
秋季
査
状 川幅(m) 流幅(m)
況
30
8
投 網
魚
介
類 タモ網
調
査
項
目
河
床
構
造
魚
介
類
捕
獲
状
況
河川名
青野川
市町村名
賀茂郡南伊豆町石井
6.1∼6.3km
河口からの距離
調査年月日
調査時間
2008年10月30日
14:30∼15:30
水深(cm) 流速(cm/s)
早瀬
平瀬
40
50
有・無
有・無
目合 12 ㎜ ・網裾 13.7 m
18
回
8
回
目合 18 ㎜ ・網裾 16.8 m
網径 30 ㎝
40 分× 3
人
岩盤 岩盤またはコンクリート
大石 500mm以上
石
100∼500mm
砂礫 0.074∼100mm
泥
0.074mm以下
凡例)●:多く存在 ○:存在
種 名
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
水系名
青野川
コイ
ギンブナ
オイカワ
アユ
イッセンヨウジ
カマキリ
ボウズハゼ
スミウキゴリ
ウキゴリ
ゴクラクハゼ
シマヨシノボリ
ミナミヌマエビ
ヌマエビ
ミナミテナガエビ
ヒラテテナガエビ
スジエビ
モクズガニ
●
●
○
調査年度
2008
地点名
石井橋 A.3
有・無
汽水域・感潮の有無
天気
水温(℃)
調査項目
晴れ
15.5
魚介・河床
淵
ワンド 水の状況
有・無
有・無
澄む・濁る
コンクリート護岸
河 石積み護岸
岸
護岸なし
状
況 水際植生
重要種
環境省
静岡県
類型
B
B
B
その他
VU
N-Ⅲ
NT
B
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
標準体長(mm)
最大
最小
135
140
106
148
111
80
85
64
75
55
57
59
27
125
50
58
47
22
B
B
B
B
備考
・補助地点
・石井橋下流左岸より流入あり
・上流に石井堰があり、全面魚道が施されている
現地調査票-3
合計個体数
1
3
12
6
1
1
3
1
4
5
37
2
7
15
6
6
2
担当者名
北原 佳郎(㈱環境アセスメントセンター)
加藤 健一(㈱環境アセスメントセンター)
酒井 孝明(㈱環境アセスメントセンター)
現地調査票
現地調査票
都道府県名
静岡県
事務所・部局名
静岡県
青野川
調査 河川名
Bb
地区 河川形態
調査回数
季節
調
1
秋季
査
状 川幅(m) 流幅(m)
況
10
4
投 網
魚
介
類 タモ網
調
査
項
目
河
床
構
造
河川名
青野川
市町村名
賀茂郡南伊豆町蛇石
河口からの距離
17.1∼17.3km
調査年月日
調査時間
2008年10月29日
15:30∼16:40
水深(cm) 流速(cm/s)
早瀬
平瀬
40
50
有・無
有・無
目合 12 ㎜ ・網裾 13.7 m
5
回
回
目合 18 ㎜ ・網裾 16.8 m
網径 30 ㎝
40 分× 3
人
岩盤 岩盤またはコンクリート
大石 500mm以上
石
100∼500mm
砂礫 0.074∼100mm
泥
0.074mm以下
凡例)●:多く存在 ○:存在
種 名
1
2
3
4
5
水系名
青野川
●
●
○
○
調査年度
2008
地点名
蛇石橋 A.4
有・無
汽水域・感潮の有無
天気
水温(℃)
調査項目
晴れ
15.0
魚介・河床
淵
ワンド 水の状況
有・無
有・無
澄む・濁る
コンクリート護岸
河 石積み護岸
岸
護岸なし
状
況 水際植生
重要種
環境省
静岡県
アブラハヤ
ルリヨシノボリ
カワニナ
ヤマトヌマエビ
サワガニ
類型
B
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
右岸・左岸
標準体長(mm)
最大
最小
97
70
25
-
合計個体数
58
1
2
3
4
魚
介
類
捕
獲
状
況
備考
・岸際にセキショウなどの植生あり
担当者名
北原 佳郎(㈱環境アセスメントセンター)
加藤 健一(㈱環境アセスメントセンター)
酒井 孝明(㈱環境アセスメントセンター)
現地調査票-4
4.写真票
魚介類調査写真票
No.1
写真標題
調査地区の状況
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
全景上流向き
撮影年月日
2008年10月30日
No.2
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
投網
撮影年月日
2008年10月30日
No.3
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
タモ網
撮影年月日
2008年10月30日
写真票1
魚介類調査写真票
No.4
写真標題
調査地区の状況
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
全景上流向き
撮影年月日
2008年10月30日
No.5
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
投網
撮影年月日
2008年10月30日
No.6
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
タモ網
撮影年月日
2008年10月30日
写真票2
魚介類調査写真票
No.7
写真標題
調査地区の状況
調査地点
A.3 石井橋
説 明
全景上流向き
撮影年月日
2008年10月30日
No.8
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.3 石井橋
説 明
投網
撮影年月日
2008年10月30日
No.9
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.3 石井橋
説 明
タモ網
撮影年月日
2008年10月30日
写真票3
魚介類調査写真票
No.10
写真標題
調査地区の状況
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
全景上流向き
撮影年月日
2008年10月29日
No.11
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
投網
撮影年月日
2008年10月29日
No.12
写真標題
現地調査の状況
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
タモ網
撮影年月日
2008年10月29日
写真票4
魚介類調査写真票
No.13
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
魚介類採集状況
撮影年月日
2008年10月30日
No.14
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
魚介類採集状況
撮影年月日
2008年10月30日
No.15
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
魚介類採集状況
撮影年月日
2008年10月30日
写真票5
魚介類調査写真票
No.16
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
魚介類採集状況
撮影年月日
2008年10月29日
No.17
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ウナギ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.18
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
コイ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
写真票6
魚介類調査写真票
No.19
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ギンブナ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.20
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
オイカワ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.21
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
アブラハヤ
撮影年月日
2008年10月29日
写真票7
魚介類調査写真票
No.22
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
アユ
類型 その他
撮影年月日
2008年10月30日
No.23
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ガンテンイシヨウジ
撮影年月日
2008年10月30日
No.24
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
カワヨウジ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票8
魚介類調査写真票
No.25
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
イッセンヨウジ
撮影年月日
2008年10月30日
No.26
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
テングヨウジ
撮影年月日
2008年10月30日
No.27
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
マゴチ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票9
魚介類調査写真票
No.28
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
カマキリ
撮影年月日
2008年10月30日
No.29
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
コトヒキ
撮影年月日
2008年10月30日
No.30
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ギンガメアジ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票10
魚介類調査写真票
No.31
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
クロサギ
撮影年月日
2008年10月30日
No.32
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ボラ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.33
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
カワアナゴ
撮影年月日
2009年1月9日
写真票11
魚介類調査写真票
No.34
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
チチブモドキ
撮影年月日
2008年10月30日
No.35
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ボウズハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.36
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
タネハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票12
魚介類調査写真票
No.37
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
スミウキゴリ
撮影年月日
2008年10月30日
No.38
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ウキゴリ
撮影年月日
2008年10月30日
No.39
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ヒトミハゼ
撮影年月日
2009年1月9日
写真票13
魚介類調査写真票
No.40
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ウロハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.41
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
マハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.42
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ヒメハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票14
魚介類調査写真票
No.43
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ノボリハゼ
撮影年月日
2009年1月9日
No.44
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ヒナハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.45
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
クロコハゼ
撮影年月日
2009年1月9日
写真票15
魚介類調査写真票
No.46
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ゴクラクハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.47
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
シマヨシノボリ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.48
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
ルリヨシノボリ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月29日
写真票16
魚介類調査写真票
No.49
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
チチブ
撮影年月日
2008年10月30日
No.50
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
サツキハゼ
撮影年月日
2008年10月30日
No.51
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
イシマキガイ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票17
魚介類調査写真票
No.52
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
カワニナ
撮影年月日
2008年10月29日
No.53
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ホソウミニナ
撮影年月日
2008年10月30日
No.54
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
アカニシ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票18
魚介類調査写真票
No.55
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
イボニシ
撮影年月日
2008年10月30日
No.56
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
アラムシロガイ
撮影年月日
2008年10月30日
No.57
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
トゲアメフラシ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票19
魚介類調査写真票
No.58
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
イガイ
撮影年月日
2009年1月9日
No.59
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ムラサキイガイ
撮影年月日
2008年10月30日
No.60
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
マガキ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票20
魚介類調査写真票
No.61
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
イナズママメアゲマキガイ
撮影年月日
2009年1月9日
No.62
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ヨシエビ
撮影年月日
2008年10月30日
No.63
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ウシエビ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票21
魚介類調査写真票
No.64
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
ヤマトヌマエビ
撮影年月日
2008年10月29日
No.65
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ミゾレヌマエビ
撮影年月日
2008年10月30日
No.66
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ミナミヌマエビ
撮影年月日
2009年1月9日
写真票22
魚介類調査写真票
No.67
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ヌマエビ
撮影年月日
2009年1月9日
No.68
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
ミナミテナガエビ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.69
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
ヒラテテナガエビ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
写真票23
魚介類調査写真票
No.70
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
テナガエビ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.71
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
スジエビ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
No.72
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
スジエビモドキ
撮影年月日
2008年10月30日
写真票24
魚介類調査写真票
No.73
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
テッ ポウエビ属
撮影年月日
2008年10月30日
No.74
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ユビナガホンヤドカリ
撮影年月日
2009年1月9日
No.75
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.3 石井橋
説 明
モクズガニ
類型 生物B
撮影年月日
2008年10月30日
写真票25
魚介類調査写真票
No.76
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.1 弓ヶ浜大橋
説 明
ケフサイソガニ
撮影年月日
2009年1月9日
No.77
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.2 加畑橋
説 明
オオヒライソガニ
撮影年月日
2009年1月9日
No.78
写真標題
捕獲した魚介類
調査地点
A.4 蛇石橋
説 明
サワガニ
撮影年月日
2008年10月29日
写真票26
5.ヒアリング調査議事録
ヒアリング調査議事録
1.学識経験者へのヒアリング
日時
:平成 20 年 10 月 17 日
13:30∼15:10
場所
:静岡県立大学食品栄養科学部生物環境学研究室(静岡市駿河区谷田 52-1)
対象
:板井
彦氏(静岡県立大学食品栄養科学部生物環境学研究室
准教授)
聞き取り:北原佳郎、加藤健一(株式会社 環境アセスメントセンター)
方法
:会議
●魚介類の生息に関する情報
・ 汽水・海水魚及び回遊魚が多く、純淡水魚は少ない。
・ 中流ではオイカワ、上流ではアブラハヤが多く優占する。
・ 河口域では、南方系の汽水・海水魚が多く見られる。
・ 稲生沢川や河津川でみられるアマゴ、タカハヤ、ウグイは、青野川では生息していない。
・ カワムツは、青野川では国内移入種であり、アユ、コイ・フナ等の放流に伴って侵入したと
考えられる。
・ 生物 B の回遊性ヨシノボリのうち、
ルリヨシノボリの成魚は河川上流域の指標として使える。
また、類型区分の種以外のタカハヤについても同様のことが言える。
●再生産に関する情報
・ 過去に漁協によってアマゴとニジマスが放流されたことがあるようだが、定着していないよ
うである。アマゴは、放流しても水温が下がらないため定着しないと思われる。また、ニジ
マスは、静岡県内において定着した事例はみられない。
●河川に関する情報
・ 河口が広く汽水域が発達している。また、汽水域には干潟がみられる。
・ 現地調査の際、環境基準点及び補助地点の調査地点で釣り人が多い場合や河川工事が行われ
て調査が実施できない場合は、それらの地点よりも少し上流側に設定すること。
・ 「第 4 回自然環境保全基礎調査
河川調査報告書
東海版」に記載のある「静岡県の淡水魚
類」の地点は、『下小野』→川合野橋、『岩殿』→岩殿バス停付近に相当する。
ヒアリング調査議事録-1
2.青野川非出資漁業協同組合へのヒアリング
日時
:平成 20 年 9 月 25 日
13:35∼13:45
場所
:青野川非出資漁業協同組合事務所
(静岡県賀茂郡南伊豆町下賀茂 328-2
対象
南伊豆町役場産業観光課)
:鈴木恵介氏(事務局担当)
聞き取り:北原佳郎(株式会社 環境アセスメントセンター)
方法
:電話
●放流に関する情報
・ 対象漁種はアユ、コイ、フナだが、現在コイは放流していない。また、昨年はフナも放流し
ていない。
・ 放流したアユは、静岡県内水面漁業組合連合会の静岡県あゆ種苗センター(裾野市)の人工
産で、平成 20 年 5 月 16 日に南伊豆町役場前、石井橋、小町橋の 3 地点において合計 45kg
を放流した。
・ 以前、アマゴとニジマスを支川一条川へ放流したが定着しなかった。
●再生産に関する情報
・ 10 月 11 日から 11 月 15 日まで下賀茂日野原ポンプ小屋せきの下流端から前原橋の上流端ま
での区域が禁漁となり、その周辺でアユが産卵していると考えられる。
●河川環境に関する情報
・ 青野橋上流に堰があり魚道は設置されていないので、魚類はここから上流には遡上ができな
い。
・ 石井橋の上流に堰があり、平成 18 年度に魚道を設置した。
・ 下小野に堰があり、平成 19 年度に魚道を設置した。
ヒアリング調査議事録-2
6.青野川非出資漁業協同組合提供資料
7. 「主な魚介類の淡水域における水域区分の分類例及び生息に関する情報について」
(第 5 回中央環境審議会水環境部会水生生物保全環境基準類型指定専門委員会(平成 18 年 2 月)資料)
別紙1
主な魚介類の淡水域における水域区分の分類例及び生息に関する情報について
類
型
和名
(分類1)
学名
科名 生態的分類
和名
(分類2)
生活環
型
主な生息域
移動・回遊の概要
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
生活史 概ね20℃
全般* 以下
アマゴ
アマゴ・
サツキマ
ス
渓流域に生息
河川残留 (イワナより下
−
流に生息する
型
場合が多い)
Oncorhychus
masou
回遊性
ishikawae
サケ科
(遡河回遊)
Jordan et
McGregor
神奈川県酒匂川以西∼四国
の太平洋側、瀬戸内海を囲む
孵化期 13.8℃
近畿・中国・四国及び大分県に 放流 (最適
あり 水温)
分布(近年は移植放流により
アマゴ・ヤマメの分布域が著し
く乱れている)。
上流域。
流速15cm/s、水深
10-30cmの河床。
10-12月
上流域
サツキマ 降海型
→海(沿岸域)
ス
(降湖型) (又は湖沼)
→上流域
孵化1年後の秋季(10月頃)、10cm以上になっ
て銀化し、降海する(長良川では11∼3月にス
モルト化個体(シラメ)が全域分布)。そして沿岸
で2-3ヶ月海洋生活し、春季∼夏季(4-6月頃)
遡上し、夏季を深場等で過ごし、秋季(10月下
旬)に上流へ産卵遡上する。
生
かつてはアマゴ分布域の全て
放流
に分布。現在存続しているの
あり
は長良川のみ。
-
物
A
産卵期 11-15℃
北海道各地、本州の日本海
*
側、酒匂川以北の本州太平洋
側、九州の西側と大分県番匠
川以北の東部に分布(近年は 放流
移植放流によりアマゴ・ヤマメ あり
の分布域が著しく乱れてい
る)。また、沿海州・朝鮮半島
東側・沿海州・台湾に分布。
渓流域に生息
河川残留 (イワナより下
−
流に生息する
型
場合が多い)
上流域。
10-35cm/s、径0.55.0cmの砂礫の河床。 秋
(北海道
∼北陸
9月上旬Oncorhychus
10月中
ヤマメ・
回遊性
masou masou サケ科
旬、西日
サクラマス (Brevoort,)
(遡河回遊)
生活史 6-13℃
本
全般
10月下旬
孵化1年頃より銀化し、
(適水
−11月上
北海道近海から東北地方・日
通常は受精1年半後の
温)
旬)
本海に多いが、鹿児島県や瀬
春に降海し、1年間海洋 上流域。
上流域
戸内海でも捕獲される。また、 放流 成魚期 8-11℃
→海(沿岸域) 生活し、降海翌年の春 流速20-60cm/s、径
サクラマ 降海型
千島列島・サハリン・カムチャッ あり (最適
ス
(降湖型) (又は湖沼) 季∼夏季(5-7月頃)を 0.5-3.0cmの砂礫の河
カ半島南部・オホーツク海・朝
中心に遡上し、一旦深 床。
→上流域
水温)
鮮半島沿岸・沿海州に分布。
場等で過ごした後、上流
へ産卵遡上する。
産卵期 11-15℃
*
ヤマメ
-1-
類
型
和名
(分類1)
学名
科名 生態的分類
和名
(分類2)
生活環
型
イワナ
(総称)
(エゾイワ 河川残留
ナ等の亜 型
種を含め
た)
イワナ・
アメマス
Salvelinus
回遊性
leucomaenis サケ科
(遡河回遊)
(Pallus)
主な生息域
渓流域に生息
(ヤマメ・アマ
ゴ生息域より −
上流の渓流
域)。
サケ
(シロザ
ケ)
上流域。
水温10℃以下、流れ
緩やかな水深1030cmの浅い河床。
孵化後、河川で1-3年間生活した後に銀化し、
春季(3月-4月頃)に降海し、沿岸域で2-3ヶ月
生活し、夏前(5月-7月頃)に遡上する。その後
渓流域
産卵する個体・しない個体に分かれ、産卵した
→海(沿岸域)
降海型
個体は河川生活継続するもの、越冬後の再度
アメマス
(降湖型) (又は湖沼)
降海するものがある。また、産卵しない個体は
→渓流域
秋に降海し、海で越冬するもの、河川で越冬し
降海するものがあり、2度目の遡上から産卵す
る。
物
ス
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
Oncorhychus
回遊性
gorbuscha サケ科
−
(遡河回遊)
(Walbaum)
Oncorhychus
回遊性
keta
サケ科
−
(遡河回遊)
(Walbaum)
降海型
降海型
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
生活史 概ね15℃
全般* 以下
生
A カラフトマ
移動・回遊の概要
中・下流域
→海(沖合域
(2年程度))
→中・下流域
(淡水域の生
活期間はサケ
マス類で最
短)
中・下流域(汽水域で
も可)。
孵化し、浮上可能になっ
水深は主に20た後、直ちに降海し、沿
40cm、流速20岸から沖合域で回遊し、
70cm/s、若干砂混じ
2年後の成熟時期(夏季
りの中礫の河床で産
∼秋季(7-10月頃))に
卵する(稀に大きな石
遡上し、産卵する。
からなる河床に造
成)。
孵化後、河川で生活し、
春季(4-6月頃)に降海
し、水温17-18℃の頃
中・下流域
(6-7月頃(全長6-10cm
→海(沖合域
程度))に沖合・外洋へ
(1-6年程度))
向かい、1-6年回遊した
→中・下流域
後、母川へ回帰し、産卵
する。3-4年で成熟する
個体が最も多い。
-2-
日本海側では秋田県から山口
9月下旬成魚期 0.5県まで、太平洋側では福島県
放流 (適水 16.8℃
12月上旬
から岐阜県・奈良県・和歌山
あり 温)
(2歳で成
県・中国地方などの上流域に
熟)
産卵期 10℃以下
分布。
*
北海道
9月下旬10月上
北海道から南は最上川及び利 放流
旬、
根川以北の本州にまで分布。 あり
本州
10月-11
月上旬
7月-10月
(石狩川7
月初旬∼
8月中旬、
北海道オ
ホーツク海
側7月中
旬∼10月
上旬)
中流・下流域に作られ
る傾向強い。
地下水が湧水し、4℃
6月-翌1
以下とならない水域
月
が産卵場所に利用さ
(盛期は
れている。流速10分布域北
20cm/s、水深20部で8月
110cm、河床材料は
末-9月
径0.5cm以下の砂
初、中・南
(25%)・径0.6-3.0cm
部で10月
の小石(45%)・その
-11月)
以上の小石(30%)で
構成される場所が適
当。
成魚期 4.5(適水 13.0℃
温)
日本での遡上河川はほぼ北海
道に限られるが、太平洋側は
岩手県、日本海側は富山県か 放流
ら北極まで、アメリカ側ではカ あり
ルフォルニアのサクラメントか
らアラスカに渡って分布。
適水温 1.5(成魚) 19.5℃
千葉県・山口県以北の太平洋
北部・日本海・オホーツク海・
放流
ベーリング海・カリフォルニア
あり
南部から北極に渡って広く分
布。
類
型
和名
(分類1)
学名
科名 生態的分類
和名
(分類2)
生活環
型
主な生息域
河川残留
ニジマス
上流域
型
ニジマス
Oncorhynchus
回遊性
mykiss
サケ科
(遡河回遊)
(Walbaum)
スチール
降海型
ヘッド
生
ヒメマス
降湖型
物
A
ヒメマス・
ベニザケ
Oncorhychus
回遊性
nerka nerka サケ科
(遡河回遊)
(Walbaum)
ベニサケ 降海型
カジカ(大
Cottus sp.
卵型)
カジカ
純淡水性
科
移動・回遊の概要
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
日本のニジマスは1877年以降
アメリカから持ち込まれた移入
自然繁殖 種。広く養殖されているが、野
は4月-6 生での繁殖は少ない。近海で
孵化後2-3年淡水生活 淵尻の瀬の礫底で産 月
放流
のスチールヘッドは稀。カリ
した後に降海し、2-3年 卵。
上流域
養殖では フォルニア南部からアラスカ南 あり
→海(2-3年) 海洋生活し、夏または
11月-翌2 部、カムチャッカにかけて分
→上流域(産 冬に産卵遡上する。産
月
布。養殖または遊魚に適する
卵)(⇔海洋生 卵後、再度降海し、2-3
ため19世紀終わり頃からヨー
回産卵遡上する個体も
活)
ロッパやアジアへ移植された。
ある。
−
成魚期 3.0(適水 21.0℃
温)
−
国内では北海道網走川の支流
産卵期 17℃以下
にあるチミケップ湖と阿寒川上
流入河川・湖岸で孵化し
流入河川・湖
た個体は湖中で生活
湧水ある湖岸或いは 9月下旬- 流にある阿寒湖に自然分布。 放流 *
岸→湖→流入
あり
し、流入河川・湖岸で産 流入河川で産卵。
11月下旬 現在は移植により支笏湖・尾
河川・湖岸
瀬沼・青木湖等中部以北の高
卵する。
地の湖に分布する。
成魚期 3.5北海道∼カルフォルニア北部
(適水 12.0℃
にかけての、上流に湖を持つ
河川上流の湖沼岸或
湖の流入河川で孵化し
温)
河川に遡上。海域では北緯
いは湖沼への流入母
た個体は、孵化後、浮
45℃以北の太平洋、ベーリン
川・支川。
上すると直ちに湖へ入
グ海、オホーツク海に分布。国 放流
水深1.0-1.5m以浅、
湖沼→海→湖
7月-12月
り、1-3年湖沼生活し、
内では天然の遡上はないが、 あり
流速は10cm/sと緩流
沼
その後降海し、3-8年海
現在、放流実験により北海道
で、細かい砂礫から
洋生活して母川回帰す
東部の西別川、太平洋側の安
5-10cmの小石が混
る。
平川で毎年遡上確認されてい
在する河床で産卵。
る。
−
−
瀬の石礫底にある大 3月下旬- 日本固有種で、大卵型は本州
放流
型の石の下(空所)で 6月上旬 のほぼ全域と四国・九州北西
あり
(東日本) 部に生息している。
産卵。
上流域(渓流
域含む)に生 −
息。
-3-
類
型
和名
(分類1)
学名
科名 生態的分類
生活環
和名
(分類2)
型
主な生息域
河川残留
河・湖沼
型
ウグイ
シラウオ
オイカワ
Leuciscus
(Tribolodon)
hakonensis
コイ科
回遊性
−
(遡河回遊)
降海型
Salangichthys
シラウ
(Salangichthys
汽水性
オ科
) microdon
Zacco
platypus
コイ科
−
純淡水性 −
-
−
移動・回遊の概要
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
−
春∼夏期
瀬のあたり、特に降雨 九州で2- ほぼ日本全国に分布するが、
放流
四国の瀬戸内海側の一部や
下流域(汽水) 孵化後1-数年河川生活 後の浮石状態の礫底 3月
あり
北海道で 琉球列島にはいない。
→海(沿岸) した後、降海し、1-数年 で産卵する。
6-7月
→下流域(汽 海洋生活の後、産卵遡
上する。
水)
河川河口域、
汽水湖(淡水
−
化した湖も含
む)
網走湖5
∼6月、八
郎潟6月、
水深2-3m以浅、
茨城県内
0.25mm以上の砂が 3∼6月、
90%以上の場所で産 愛知県内
卵。
2∼5月、
和歌山・
兵庫県内
2∼3月
河・湖沼
岸寄りの流れ緩やか
な平瀬の砂礫底で産 5月-8月
卵。
−
−
オホーツク海側では網走湖や
サロマ湖から太平洋側では岡
山・徳島両県、日本海側では
サハリン西岸から九州西岸ま
で分布し、朝鮮東海岸から沿
岸州にも分布する。
物
ギンブナ
(Carassius.s −
p)
フナ類
Carassius spp. コイ科 純淡水性
ゲンゴロ
ウブナ
−
(Carassius
cuvieri )
その他
キンブナ
−
オオキン
ブナ等
放流
水草が繁茂する浅瀬 4月-6月 北海道、本州、四国、九州、琉
あり
で水草の葉や茎に産 (増水時 球列島、また朝鮮半島と中国
(フ
に産卵)。 大陸にも広くに分布。
卵。
ナ)
下流域・支流
合流点近傍水
−
域、低湿地
帯・沼地
4月-6月 琵琶湖原産種。飼育型のヘラ
水草・浮遊物に産卵。 (増水時 ブナは、近年、移植放流により
に産卵)。 全国各地に分布。
下流域・池・湖
−
沼
下流域・池・
湖・湿地帯
−
水草に産卵。
-4-
孵化期 5-20℃
(適水
温)
仔魚期 13-14℃
(適水
温)
−
自然分布は北陸・関東地方以
西の本州、四国瀬戸内側、九 放流 産卵期 18-24℃
州の河川の中・下流域及び湖 あり
沼。
生
B
−
−
放流
あり
(フ
ナ)
−
産卵期 17-20℃
(適水
温)
孵化期 15-20℃
(適水
温)(フ
ナ類)
−
産卵期 17-25℃
(適水
温)
孵化期 15-25℃
(適水
温)
−
産卵期 17-20℃
キンブナ:東日本中心に、太平
(適水
洋側では関東地方以北、日本
放流 温)
海側では山形県以北に分布。
あり
4月-6月。 オオキンブナ:西日本を中心
(フ 孵化期 15-20℃
に、中部・近畿・中国・四国地
ナ) (適水
方と九州北部で普通に見られ
温)(フ
る。
ナ類)
類
型
和名
(分類1)
コイ
ドジョウ
ナマズ
学名
Cyprinus
carpio
科名 生態的分類
コイ科
Misgurnus
ドジョ
anguillicaudatu
ウ科
s
Silurus asotus
ナマズ
科
生活環
和名
(分類2)
型
コイ野生
純淡水∼汽
型・飼育 −
水性
型
純淡水性 −
純淡水性 −
−
−
主な生息域
移動・回遊の概要
中・下流域か
ら汽水域、
−
池・湖沼
水草に産卵。
4月-7月
浅い岸または小さい
流れの水草の間、水
5月-6月
田の刈株に産卵す
る。
流れが緩い泥
の深い平野の
−
小川・湖沼・水
田
中・下流域、
湖沼
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
内湾や田植えの終
わった水田で産卵。
−
生
5月末-6
月末(琵
琶湖周
辺)
分布
全国的に分布。
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
成魚期 20-28℃
(適水
放流 温)
あり
−
−
−
−
−
−
日本ほとんどの各地、朝鮮、
放流
台湾、中国、インドシナ半島等
あり
に分布。
ほぼ日本全国に分布。また、
中国大陸東部、東海岸を除く
朝鮮半島、台湾等にも分布。
放流
あり
物
B
回遊性ヨ Rhinogobius
シノボリ類 spp.
ウナギ
Anguilla
japonica
トウヨシノボ
リ・シマヨシノ
ボリ・クロヨ
ハゼ
シノボリ・オ
回遊性
科
ヨシノ (両側回遊) オヨシノボ
リ・ルリヨシノ
ボリ属
ボリ等
(小卵型)
ウナギ
回遊性
−
科
(降河回遊)
−
止水域・下流
域:トウヨシノボリ
中・下流域:シ
マヨシノボリ
中・上流域:クロ
ヨシノボリ・オオヨシ
ノボリ・ルリヨシノボ
リ
河・湖沼
(内湾域にも
生息)
孵化後ただちに海に流
され、2-3ヶ月後全長
1.5-2cmになって川を遡 −
上し、その後は川で底
生生活する。
西日本で 北海道から沖縄にいたる各地
−
5-7月。 に分布。
秋季∼翌年夏季(10-6
月頃(最盛期1-3月))に 北赤道海流の北縁部
かけて遡上し、河・湖沼 にあたる付近が産卵 4-12月
等で5-10数年生活し、 場と推定されている。
産卵降海する。
-5-
北海道の幌別川(太平洋側)と
石狩川(日本海側)以南の日
本各地、朝鮮西海岸から朝鮮 放流
海峡、中国東北地方から北ベ あり
トナム、台湾、フィリピンルソン
島に分布。
生活史 10-32℃
全般
(適水
温)
類
型
和名
(分類1)
学名
科名 生態的分類
生活環
和名
(分類2)
型
主な生息域
移動・回遊の概要
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
−
ボラ
スジエビ
純淡水∼汽
Mugil cephalus
ボラ科
−
cephalus
水∼海水性
Palaemon
paucidens
テナガ 純淡水∼汽
−
エビ科
水性
−
−
孵化後、外洋生活した
黒潮や対馬暖流の影
北海道を含めほとんど全域に
後、冬から春に沿岸へ
響を直接受ける外海 10月-翌1 分布し、世界の熱帯から温帯
内湾等の沿岸
来遊し、感潮域へ入り、
に面した沿岸域で産 月
にかけて、また、海洋・淡水両
の浅い水域
水温低下とともに降海
卵。
域に広く分布。
する。
河・沼・池・湖・
−
汽水域
−
3∼10月
北海道から沖縄まで。また、樺
太、南千島、南朝鮮に分布。
産卵期 20-23℃
-
孵化期 20-24℃
-
生活史 20-27℃
全般
(適水
温)
−
河川残留
型
湖沼等
(大型卵)
テナガエビ
生
−
−
−
Macrobracbiu
テナガ
回遊性
m
−
nipponenese エビ科 (降河回遊)
本州から九州にかけてと、韓
国、台湾、中国などに分布。
孵化後、降海して、成長
降海型
下流・河口域 後に河へ入り、底生生 −
(小型卵)
活する。
物
放流
あり
幼生期 25-31℃
(適水
温)
−
B
ヒラテテナ Macrobracbiu テナガ
m japonicum エビ科
ガエビ
ミナミテナ
ガエビ
ヌカエビ
Macrobracbiu
テナガ
m
formosense エビ科
Paratya
compressa
improvisa
ヌマエ
ビ科
純淡水性 −
純淡水∼
−
汽水性
純淡水性 −
−
−
−
中・下流域
−
−
緩やかな河口
−
域
−
中流域・沼・水
−
田・用水路
−
-6-
−
−
抱卵期4
∼8月
千葉県以南の本州、四国、九
州や台湾に分布。
神奈川県から沖縄、台湾に分
布。
本州中部から東北地方に分
布。
−
−
−
−
−
−
-
-
-
類
型
和名
(分類1)
モクズガニ
生
物
B マシジミ
ヤマトシジ
ミ
学名
Eriochier
japonicus
科名 生態的分類
イワガ
回遊性
−
ニ科 (降河回遊)
Pisidium
japonicum
ヤマト
シジミ
科
Corbicula
japonica
ヤマト
シジミ
科
純淡水性 −
汽水性
生活環
和名
(分類2)
−
型
主な生息域
−
内湾の磯・河
口、
−
河川上流
−
純淡水の河川
−
の砂泥域
−
Hypomesus キュウ
回遊性
transpacificus リウオ
−
(遡河回遊)
nipponensis 科
降海型
そ
の
他
降湖型
アユ(リュ
回遊性
ウキュウア Plecoglossus キュウ
altivelis
ユについ
リウオ (両側回遊
altivelis
性)
ては表注
科
を参照)
−
降海型
主な産卵場所・条件
産卵時期
等
河口・沿岸域。
−
河口・汽水域 −
河川残留
河・湖沼
型
ワカサギ
移動・回遊の概要
−
−
孵化と同時に降海・降
湖し、海・湖沼の沿岸で
生活する。降海型は生
活史の大部分を海で生
下流域→海→
活し、翌年春に集中遡
下流域
上する。水温14-16℃の
頃(4月-5月頃)に最盛
遡上し、その後河川で
生活する。
湖沼または海へ流入
する河川の下流域
(流量の大きな河
川)。
淵から瀬へのかけ上
がり、水深20-40cm、
表面流速70100cm/s、径0.9mm
以下の砂粒が多い浮
き砂状態の場所で産
卵。
孵化後、秋季(9月-11月
頃)に降河し、沿岸から
沖合で生活し、冬季∼
急勾配河川では河口
上流→湖沼→
春期(2月-4月頃)に遡
近く、緩勾配河川では
上流
上し、その後河川で生
河口より上流域に産
活する(琵琶湖アユの1
卵する。
タイプ例)。
流速100cm/s以下、
河川合流点・屈曲点
孵化後、秋季∼冬季(10 等の不安定な瀬(川
月-12月頃)に降河し、 底が浮石状態)を形
沿岸から沖合で生活し、 成した浅場(10-数
中・下流→海
水温14-16℃の春期(4 10cm)及び深場(1.0m
→中・下流
月-5月頃)に最盛遡上 以上)の河床で産卵
し、その後河川で生活 する。
する。
-7-
分布
放流 適水温(℃)等の
状況
情報
底生期 5-35℃
春季に雌
(適水
カニは沿
温)
岸域で稚 北海道から沖縄まで日本全土
放流
カニ(ゾエ に分布。樺太、台湾、香港、韓
あり
ア幼生)を 国の日本より沿岸に分布。
放出す
る。
−
−
底生期 17℃以上
(適水
本州、九州、朝鮮、シナ北部に 放流
温)
分布。
あり
日本各地に分布。
底生期 5-25℃
(適水
放流
温)
あり
生活史 0-30℃
全般
(適水
温)
概ね1月5月
(地域・年
度により
変動有り)
北海道・日本海・利根川以北
の太平洋沿岸、河川、湖沼(小
川原湖・霞ヶ浦・北浦・涸沼・八 放流
郎潟・三方湖・宍道湖等)に天 あり
然分布する。また、移植により
各地の湖沼に生息している。
10.0生活史
琵琶湖産
28.0℃
全般
のアユは
(適水
同緯度の
温)
海アユよ
り1ヶ月ほ 天塩川・遊楽部川以南の北海
ど早い。 道、本州、四国、九州、朝鮮、
産卵期 14-19℃
中国、ベトナム北部に分布。ま
産卵盛期 た、陸封型は琵琶湖・本栖湖 放流 (最適
は概ね東 等のほか、水深10m以上の人 あり 水温)*
日本で9 工ダムにも分布。琵琶湖産ア
月下旬- ユは全国の河川にアユ苗とし
11月初
て放流されてきている。
旬、
西日本で
10月中旬
-11月中
旬
表注
1) 本表は水生生物の保全に係る環境基準の水域類型指定の検討に際して参考とできるよう、主な魚介類の淡水域における水域区分の分類について試みたも
のである。しかしながら、もとより生物相は水域の特性に応じて形成され地域特性を有するものであり、水域類型の指定の検討に際して地域の生息特性
を踏まえて柔軟に判断することが重要である。
2) 学名
サケ科魚類は「サケマス魚類のわかる本」、これら以外は「日本の淡水魚」・
「新日本動物図鑑(中)
」記載の学名を示した。
3) 生態的分類
生息域をふまえた生活史型で分類した場合、対象種の基本となる生活史型である。「日本の淡水魚」における淡水魚収録分類を基本に示した。
・ 純淡水性:一生を淡水域で生活するもの。
・ 回遊性:一生の間に海と淡水域の間を往復するもの(通し回遊)。
遡河回遊:淡水域で生まれ、しばらくそこで過ごした後に海へ下って成長し、産卵のために再び淡水域に戻るもの。
降河回遊:海で生まれ、淡水域に遡上して成長した後、産卵のために再び海へ下るもの。
両側回遊:淡水域で生まれると直ちに海へ下り、しばらくそこで過ごした後、産卵とは無関係に再び遡上するもの。
・ 汽水性:汽水域を主な生息地とするもの。
4) 型
生活史多型をもつ種の場合の、ひとつの種の中の各型である。「サケマス魚類のわかる本」の生活型を基本に以下のとおり分類した。
・ 河川残留型:一生河川で生活するもの
・ 降海型:河で産卵して海へ下り、再び遡上するもの(河⇒海⇒河)
・ 降湖型:河で産卵して湖へ下り、再び遡上するもの(河⇒湖⇒河)
5) 放流状況
放流事業あるいは試験放流等が実施されている事例がある魚種を取り上げた(局所的な放流事例も含めた)
。
6) 適水温(℃)等の情報
以下の参考資料より整理。ただし、*付きの情報は、山渓カラー名鑑
克,1998)・サケマス魚類のわかる本(井田
日本の淡水魚(改訂版)(山と渓谷社,2001)・新版
齊・奥山 文弥,2000)から引用
-8-
魚類学(下)(落合明・田中
・ 水産環境水質基準(
(社)日本水産資源保護協会,1972)
・ 柏木正章(1990)
・ 環境条件が魚介類に与える影響に関する主要因の整理 ((社)日本水産資源保護協会,1983)
7) アユ
アユ属には、アユ(Plecoglossus altivelis altivelis)の亜種としてリュウキュウアユ(Plecoglossus altivelis ryukyuensis)が存在する。リュウキュウ
アユは奄美大島と沖縄島に分布し、現在の主要生息域としては奄美大島東部の住用湾域(役勝川・住用川等)と西部の焼内湾域(河内川等)で、生息個
体数が減少しているとされている。生活史はアユと同じであるが、なわばりでの防衛行動がルーズである等のいくつかの特徴が知られている。
8) カジカ類
従来カジカと呼ばれていたものには、形態は酷似するが生物学的に明瞭に別種である3種が存在することが判明している。表中には生物Aとして河川
上流域に陸封されている大卵型を挙げた。他の2種は、中下流域に生息し両側回遊する小卵型および中卵型と呼ばれているものである。大卵型・小卵型
は主に本州太平洋側、四国,九州北西部に分布し、中卵型は本州日本海側に分布する。
9) ヨシノボリ類
ヨシノボリ類(ゴクラクハゼを除いた日本産ヨシノボリ属魚類)は、たがいに形態が酷似する近縁種群である。表中には生物Bとして河川の中下流に
生息する回遊性ヨシノボリとして代表的なものを挙げた。このほかに回遊性でないヨシノボリ類としてカワヨシノボリ、アオバラヨシノボリ、キバラヨ
シノボリなど主に河川の上流域に生息する種があり、その他にも分布域の極限されたものなど、少なくとも11種以上の種があることが判明している。
10) 魚類の同定には例えば「日本産魚類検索:全種の同定,第2版」(中坊徹次編、2000 年)が参考となる。
参照文献
・ サケマス魚類のわかる本(井田 齊・奥山
文弥,2000)
・ 山渓カラー名鑑 日本の淡水魚(改訂版)(山と渓谷社,2001)
・ 原色学習ワイド図鑑水の生物(学習研究社,1973)
・ 学研生物図鑑 貝Ⅱ(学習研究社, 1983)
・ 新日本動物図鑑(中)(北隆館,1965)
・ 日本動物大百科 6 魚類 (平凡社,1998)
・ 沿岸域近域における海生生物の生態知見(魚類・イカタコ類編)((財)海洋生物環境研究所,1991)
-9-
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