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ヤリス WRC を公開:新世代のワールドラリーカー
ヤリス WRC は、2017 年シーズンの FIA 技術規定に準拠している。新世代のワールドラリーカーと
して、来たるシーズンにおけるラリー競技のトップカテゴリーに新たな次元の走りをもたらすだろう。
1.6 リットル直噴エンジンは 380 馬力を誇り、同規定により設計の自由度が増したおかげで、空力面で
優れた水準を達成した。設計・開発には、トム・フォウラー、サイモン・キャリアー、ミッコ・ルオホら経験
豊富なエンジニア・チームが携わった。
チーム代表のトミ・マキネンは、「ヤリス WRC は、信じられないほどのポテンシャルを持つ、優れた設計
のクルマだ。新規定により、開発の自由度が大幅に高まっている。まだすべてのポテンシャルを引き出せて
いるわけではないが、ヤリス WRC は、信頼性と速さを兼ね備えていると言える。結果がどう出るか、
本当に待ち遠しい限りだ」と述べた。
2017 年シーズンを戦うドライバーを発表
来年 1 月にモンテカルロで開催される開幕戦には、2 台のヤリス WRC の参戦を予定しており、
ヤリ-マティ・ラトバラとユホ・ハンニネンがステアリングを握る。また、今年 WRC 2 でタイトルを獲得
したエサペッカ・ラッピも、テストドライバーとして、シーズンを通してチームに加わる。
◇ヤリ-マティ・ラトバラ:WRC 屈指のドライバー
2002 年に初めて WRC に参戦してから 2016 年シーズンまでで 16 勝をあげ、人々に感動を与え続けてい
る。169 回の出場回数、コ・ドライバーのミッカ・アンティラと共に 3 回の WRC 年間ランキング 2 位を達
成したラトバラは、WRC における最も有名なドライバーの 1 人だ。彼の多くの貴重な経験と技術力は、
2017 年の TOYOTA GAZOO Racing WRC チームに大きな勢いを与えるだろう。
ラトバラは、
「2001 年トヨタのカローラ GT でラリーの道に入り、2003 年に最初に乗ったワールドラリー
カーはカローラ WRC だったので、色々な意味で、“ここに帰ってきた!”と感じる。TOYOTA GAZOO Racing
WRC チームの参戦初年度からチームに加わり、
一緒に新しい冒険に挑戦する事ができて非常に幸運に思うし、
多くの勝利を積み上げていきたい」と述べている。
◇ユホ・ハンニネン:ヤリス WRC を最も良く知るドライバー
コ・ドライバーのカイ・リンドストロームとともに参戦するユホ・ハンニネンは、ヤリス WRC の初期のテ
スト走行から開発に参加してきた。ハンニネンは世界ラリー選手権で極めて豊富な経験を持ち、ヤリス WRC
を知り尽くしているため、チームにとって大きなプラスになるだろう。
◇エサペッカ・ラッピ︓テストドライバーとしてチームに加わる若き才能の持ち主
今年、新たな WRC 2 チャンピオンとなったラッピは、そのスピード、落ち着き、適応能力が印象的だ。ERC
の R5 カテゴリーからスタートし、WRC 2 の世界の舞台で技術を磨いた彼は、今 TOYOTA GAZOO Racaing
WRC チームのテストドライバーとして、新たな挑戦に挑む準備ができている。
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ラッピは、
「これは私とコ・ドライバーのヤンネ・フェルムにとって素晴らしい機会で、夢が叶ったようだ。
何年も努力を続けてきたが、やっとここまでくることができた。チームに加わることに興奮
しているし、この素晴らしい機会に感謝している。チームのメンバーと共にヤリス WRC テストプログラムを
始めることが待ちきれない」と述べている。
≪豊田章男チーム総代表コメント(全文)≫
2014 年 7 月にフィンランドで WRC を観戦した際、
多くのファンの方から、「トヨタは、いつラリーに戻るんだ?」と
いう声をいただきました。
その半年後に「WRC の道に再び戻る」ことを決意し、
本日、その準備を進めたチームの皆、そして支えていただいている
パートナーの皆様と共に
WRC の道に挑戦するクルマを、世界中の皆さまにお披露目できる
こと、大変嬉しく思います。
(左から)チーム代表トミ・マキネンと
チーム総代表豊田章男
かつてトヨタが WRC に参戦させていただいていたことが、
10 数年の時を経ても多くの方々の記憶に残っていることは大変な驚きと喜びでした。
17 年間、この日を待っていてくださったファンの方々に
「皆様の気持ちがあったからこそ、トヨタはこの日を迎えることができました。ありがとう。」
と感謝の気持ちでいっぱいです。
同時に、1970 年代の設立期からチームをリードし続けてくれた故オベ・アンダーソンさん、
そのもとで、1980 年代にトヨタの確固たる存在感を築いてくれた故ビヨン・ワルデガルドさん、
そして、1990 年代にドライバーズチャンピオンを獲得してくれた
カルロス・サインツさん、ユハ・カンクネンさん、ディディエ・オリオールさん。
「ラリーとトヨタ」を人々の記憶に強く刻んでくれた多くの先人達にも、改めて感謝いたします。
あらゆる道を走る競技であるラリーは、人とクルマを鍛え上げるためには最適な舞台です。
トヨタは、その舞台から長い間、離れていました。
しかし、競技主催者、参加者、自動車メーカー、そしてファンの皆様が、
この競技を守り、盛り上げ続けてくださったからこそ我々は、この舞台に戻ることができました。
人もクルマも、競い合いの中で…、それも予測しえない環境にさらされた時にこそ
本当に鍛えられ成長してまいります。
トミ・マキネンは、幾度となく WRC を制覇した経験を持ち、
また、三菱・スバルをはじめ、様々なクルマに乗って戦った経験の持ち主です。
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彼とならば、他のチームと対等に競い合い、
トヨタをも成長させてもらえるクルマとチームを一緒に作っていける…
そう思い、彼にクルマづくり、チームづくりをお願いしました。
今年のル・マン 24 時間耐久レースの後にも言いましたが、
TOYOTA GAZOO Racing は“負け嫌い”です。WRC でも、負けたくはありません。
先日、短い時間ですがヤリス WRC のステアリングを握り、トミと一緒にクルマを走らせることができました。
クルマから感じる音や匂い、ステアリングやペダルから伝わる感覚、
そして何よりクルマを作りあげてきたトミの表情を見て、
このクルマで戦っていく“自信”を、彼と共有することが出来ました。
古くから応援していただいているファンの皆様には「王者トヨタが帰ってきたね!」と
新たに応援していただけるファンの皆様には「トヨタを応援してよかった!」と
笑顔で言っていただける日を一日でも早く実現できるよう、
残り 1 か月、WRC 開幕のその瞬間までトミをはじめとするフィンランド、ドイツ
そして日本の負け嫌いなチームメンバー達が最後まで努力を続けてまいります。
負け嫌いな TOYOTA GAZOO Racing の WRC への挑戦への応援をよろしくお願いいたします。
トヨタ自動車株式会社
取締役社長
豊田章男
以上
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