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製品ラインアップが進む“MS データロガー” - M

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製品ラインアップが進む“MS データロガー” - M
2002年4月11日発行 編集・発行:
(株)エム・システム技研
MsysNet は小さく産んで大きく育てる
今月の話題 製品ラインアップが進む“MS データロガー”................. 1
MS データロガーのシステム構築 基本編(1)............... 2
事務局からのお知らせ ......................................................... 6
クラブ員限定配布
製品ラインアップが進む“MS データロガー”
(株)エム・システム技研 東京営業部長 巽 真次
日頃は MsysNet製品、MSデータロガーをはじめとするエム・システム技研製品の
販売ならびにシステム構築にあたって技術的ご支援にご尽力を賜り、誠にありがと
うございます。
エムシスネットクラブも、発足以来、3 年が過ぎ、現在では会員数が 115 社を超え
るまでになりました。またMsysNetシステムの納入実績も800システムを超えました。
MsysNet 製品に対して、システム構築のお仕事をされているエムシスネットクラ
ブ会員の皆様から、有意義で貴重なご意見を多数いただきました。それらのご意見
をもとに、製品の開発や改善を行って参りました。その結果、製品の信頼性や利便性が上がり、多くのユー
ザー様に高く評価していただき、新規のオーダーだけでなく、導入後のリピートオーダーも多数いただいて
おります。
MsysNet 製品は HMI としてパソコンを使用しています。MsysNet 製品の発売を始めた 8 年ほど前は、まだ
「パソコンは信頼性に欠ける」という考え方が一般的で、市場への浸透に時間がかかりました。しかし、現在
では「パソコン計装」という言葉も市民権を得て、パソコンを使用した計装システムがあたり前の時代とな
りました。さらに、DCS は「メーカーがシステムとして販売する」という考え方が一般的でした。そのため、
MsysNet 製品のように、
「メーカーはシステム製品を単品(コンポーネント)として販売し、システム構築は
メーカー以外のエンジニアリング会社が行う」といった販売方法に対し、ユーザー様に大きな抵抗感があり
ました。しかし、現在では監視・制御システムや、DCS においても、PLC による計装と同じように、コンポー
ネントを組み合わせてメーカー以外のエンジニアリング会社がシステムを提案したり、構築するようになっ
てきて、単品販売をする MsysNet 製品も認知されるようになりました。そして、新たなユーザー様から「現
在検討中のシステムを MsysNet でできないか」といったお問合せを、多数いただくようになりました。これ
は、エムシスネットクラブ会員の皆様のご支援とご努力の賜と感謝しております。
昨年 10 月に発売を開始し、エムシスネットクラブ総会で皆様にご体験していただきました「MS データロ
ガー」は、順調に受注件数を伸ばしています。MS データロガーと MsysNet 製品の納入実績を比較・分析する
と、MS データロガーは MsysNet 製品と異なった市場に納入されていることが判りました。従来の MsysNet 製
品はループコントロールもできる高度な演算機能を持った入出力ユニットを使用し、超分散化した監視・制
御システムを構築できる製品です。これに対し、MS データロガーは安価なリモート I / O(R1M)を使用し
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て、よりコストパフォーマンスの良いロガーシステムを構築できる製品であるところが評価されているよう
です。このため、単なる記録計では満足できず、かといって高機能・高価格のロガーシステムではコスト的
に導入できなかった市場で、MS データロガーが採用されているものと思われます。
現在は、MS データロガーで使用するリモート I / O として、R1M シリーズに続き、入力各点がアイソレー
ションされ、入出力モジュールを自由に組み合わせることができるR5シリーズもリモートI/Oとして使用で
きるようになりました。さらに、ジャストフィットテレメータとも接続できるようになりますので、テレメー
タを使ったロガーシステムの構築も可能になります。このように、今年は様々なアプリケーションにMSデー
タロガーが使えるよう、I / O 機器の拡充や関連機器の開発に力を注いで行きます。
エムシスネットクラブメンバーの方々には、早い機会にこのMSデータロガーによるシステム構築にお取り
組みいただくことを念願しています。そのため、エム・システム技研の東京支社、大阪本社で MS データロ
ガーのシステム構築のための技術員養成セミナーを、定例セミナー以外にも随時開催して行きます。ぜひ、ご
参加いたたきますようお願い申しあげます。 ■
MS データロガーのシステム構築 基本編(1)
昨年 10 月より販売を始めました“MS データロガー”は、すでに 30 システム近くを受注し、順調なスター
トをきりました。そこで、エムシスネットクラブの方々に、
“MS データロガー”によるシステム構築方法をよ
り詳しく知っていただくために、
「MS データロガーのシステム構築」と題して、
“MS データロガー”の取り
扱い方を、より平易にご紹介して行きます。まず、基本編として約 10 回にわたって基本的なことをご紹介し
ましょう。
1.画面ソフトとしての Citect 5
“MS データロガー”は、低価格で高機能化したパソコンを用いて、監視やデータのロギングを行います。そ
のための SCADA(スキャダ)ソフトとして、“Citect 5(サイテクト ファイブ)
”を採用しました。“Citect 5”
は高機能、高信頼性を特長とする最新の Windows 対応 SCADA(HMI)ソフトウェアであり、すでに 33,000 ラ
イセンスを超えるシステムが世界中の現場で活躍しています。
この優れたソフトウェア製品を採用することに
より、高機能でコストパフォーマンスの良い“パソコンデータロガー”を実現しています。
そこで、まず、“Citect 5”について、ソフトのインストールの仕方からご紹介して行きましょう。
2.パッケージ内容
“Citect 5”本体(形式:PATYY □□□ -YYYY)をご購入されると、図 1 にあるように、
“Citect 5 インストー
ル用 CD”と富士電機インスツルメンツ(株)発行の「Citect 5 プラント監視制御用ソフトウェア・ユーザーズ
ガイド」が梱包されて、お手元に届きます。ここに同梱されている「ユーザーズガイド」は、
“Citect 5 インス
トール用 CD”とのセット販売になります。このため、「ユーザーズガイド」のみ必要なときには、別途、エ
ム・システム技研までお問合せください。
2
これらといっしょに、エム・システム技
研が作成した“プロジェクト支援パッケー
ジソフト(形式:MSCPAC-2001-N/ A)”が
同梱されており、この“支援パッケージソ
フト”と“Citect 5”本体とを組み合わせて
使用することにより、より簡単に画面構築
ができるようになります。
3.ライセンスキー
“Citect 5”では、
“ライセンスキー”によっ
図1 パッケージ内容
て使用許諾のライセンスを得ることになり
ます。そのため、外部デバイスの I/ O とアクセスするとき、すなわち、外部から計測信号をパソコンに取り
込んで、
“Citect 5”によって画面表示させたり、データのロギングを行うときに、この“ライセンスキー”が
必要となります。
“ライセンスキー”には、フルライセンスキー、操作・表示ライセンスキー、そして表示ライセンスキーの
3 種類があります。フルライセンスキーは I/ O サーバーとしての機能を有しており、すべての機能をサポート
しています。PC がスタンドアローンまたはネットワークのいずれの場合でも、このフルライセンスキーは必
要になります。操作・表示ライセンスキー、あるいは表示ライセンスキーは、複数台のパソコンを使用すると
き、クライアントとして機能し、操作と表示、あるいは表示のみをサポートします。これらのキーはパソコン
のパラレルポート(プリンタポート)に接続して使用します。
“Citect 5”では、このライセンスキーがない場合でも、デモモードとしてランタイム(外部から信号を取り
込んで表示とデータの保存を行う)を実行することが可能です。この場合は、実行後 15 分で強制的に終了し
てしまいます。すなわち、
“ライセンスキー”がなくても、15 分間と限られますが、フィールドから信号を取
り込んで、実際に作り上げたプロジェクトが動作するかどうかのチェックを行うことができます。
“ライセンスキー”は、表 1 のように基本ライセンス種別と入出力点数により区分されます。入出力点数の
総数は、I/ O デバイスから読み込まれるアナログ信号やデジタル信号の合計数であり、内部演算タグ(“Citect
5”内で作り出すことができるタグ)についてはこの入出力点数に含まれません。
表1 ライセンスキーの種類と定価
名 称
◆フルライセンスキー
75点フルライセンスキー
150点フルライセンスキー
500点フルライセンスキー
1500点フルライセンスキー
5000点フルライセンスキー
◆操作・表示ライセンスキー
1500点操作・表示ライセンスキー
5000点操作・表示ライセンスキー
◆表示ライセンスキー
150点表示ライセンスキー
500点表示ライセンスキー
1500点表示ライセンスキー
5000点表示ライセンスキー
形 式
定 価
PATFA □□□ -YYYY
PATFB □□□ -YYYY
PATFC □□□ -YYYY
PATFD □□□ -YYYY
PATFE □□□ -YYYY
226,000円
454,000円
794,000円
1,248,000円
1,588,000円
PATDD □□□ - YYYY
PATDE □□□ - YYYY
630,000円
794,000円
PATMB □□□ -YYYY
PATMC □□□ -YYYY
PATMD □□□ -YYYY
PATME □□ -YYYY 316,000円
316,000円
316,000円
316,000円
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4.“Citect 5”のインストール
インストール作業を始める前に、
“Citect 5”を正常に動作させるためには、動作させるパソコンの仕様とし
て表 2 の条件が必要です。
表 2 “Citect 5”を動作させるパソコンの仕様
項 目
対象パソコン
OS
CPU
メモリ
空きHDD容量
入力装置
ディスプレイ解像度
表示色
日本語入力システム
プリンタ
プリンタバッファ
通信ポート
その他
環 境
下記性能と同等以上のDOS/V機
WindowsNT4.0 + Service Pac6A(日本語版)以上
PentiumⅢ 700MHz 以上
128MB以上
800MB以上
マウスおよびキーボード、CD-ROMドライブ、FDD
800×600ドット以上
256色
OS付属のもの(日本語版のみ)
WindowsNT 対応プリンタ
16MB以上(ローカルプリンタに接続する場合は必ずご準備ください)
RS-232-C、パラレル、Ethernet
Internet Explorer 4 以上
(1)“Citect 5 インストール CD”とセットアップ
(1) インストール CD を CD-ROM ドライブに実装します。Autorun により自動的に「Citect CD Setup」画面が
起動されます(図 2)
。Autorun が動作せず、自動的に「Citect CD Setup」画面が開かないときには、
「コントロー
ルパネル」の「アプリケーションの追加と削除」からインストールCD 内の「Cdsetup.exe」を実行してください。
図 2 Citect 5 のインストールソフト起動画面
(2)「Install Citect Version 5.31 Japanese」を選択します。
(3)「Select Licence Agreement」から「Japan」を選択します(図 3)。
図 3 日本で使用するときには、“Japan”を選択する
(4)画面の指示に従って操作することにより、完了画面が表示されます。
4
今すぐに再起動するか聞いてきますので「Yes」を選択します。
(5)インストールが完了すると、Windows のスタートメニューのプログラムに、図 4 のメニューが追加され
ます。これらのメニューから Citect エクスプローラと Citect32(ランタイム)を起動することができます。
図 4 追加された Citect 5 のメニュー
(2)“Citect 5”インストール時の注意点
“Citect 5”を WindowdsNT 上にインストールした際に、
「ODBC リターンコード:− 1」が表示される場合が
あります。その場合には下記の処置を行ってください。
<処置>
(1)
「マイコンピュータ」→「コントロールパネル」→「ODBC データソース」アイコンをダブルクリック
し、
「ODBC データソースアドミニストレータ」を開きます(図 5)。
「ユーザー DSN」のリストの中には Citect
に関連する、下記 2 つのデータソースが必要です。
Citect server
Citect_dbf Microsoft dBase Driver(*.dbf)
もし、これらのソースがない場合には、
「ユーザー DSN」のリストにこれらを追加する必要があります。 図 5 「ODBC データソース」の追加画面
(2)以下の手順により登録してください。
まず、図 5 の画面から、「追加」ボタンをクリックします。
表示されたリストから「Microsoft dBase Driver(*.dbf)」を選択し、「完了」をクリックします。
次に、
「ODBC dBase セットアップ」ウィンドウが開きますので、データソース名として「Citect_dbf」を入
力し「OK」をクリックします(図 6)。
図 6 データソース名の入力画面
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その後、
「ODBC データソース・アドミニストレータ」上で「OK」をクリックしてウィンドウを閉じること
により、
“Citect 5”が起動できるようになります。
会員の皆様には、
“Citect 5”のお試し版 CD(“Citect 5”の開発版とプロジェクト支援パッケージ)を配布し
ています(まだお手元に届いていない場合には、エムシスネットクラブ事務局までご連絡ください)ので、ぜ
ひお手持ちのパソコンにインストールしてみて、
“Citect 5”をご体験ください。
次回は基本編(2)として、プロジェクト支援パッケージ(形式:MSCPAC)のサンプルプロジェクトの紹
介とインストール方法、そしてその実行方法についてご紹介します。 ■
事務局からのお知らせ
●『2002 年度エムシスネットクラブ総会』開催とシステム納入実績例発表者募集のお知らせ
来る 7 月 24 日(水)午後 1 時 30 分より、愛知県名古屋市の
“メルパルク名古屋”にて『2002 年度エムシスネットクラブ総
会』を開催いたします。つきましては、ぜひとも『エムシスネッ
トクラブ総会』へご出席いただきますよう、ご案内申しあげます。
なお、7 月 23 日(火)∼ 26 日(金)の間、名古屋市の“オート
メッセ名古屋”にて『下水道展2002 名古屋』も開催されています。
本年度の総会では、エム・システム技研の新製品や会社方針
などをご紹介します。さらに、会員の皆様方が受注・納入され
た、MsysNet などのエム・システム技研製品を使用したシステ
2001 年度エムシスネットクラブ総会
ム例についてご発表いただき、会員の皆様のお仕事の一助とし
ていただく予定です。さらに、総会が終了した後、懇親会を予定しております。ぜひ、
『2002年度エムシスネッ
トクラブ総会』にご出席いただき、会員の方々相互の情報交換の場としていただきたいと願っております。
そこで、本年度のエムシスネットクラブ総会におきまして、エム・システム技研のシステム製品を使用した
納入実績例をご紹介いただける会員の皆様を募集しております。
納入実績例を発表していただける会員の方は、
エムシスネットクラブ事務局までご連絡いただきますようお願い申しあげます。
『2002 年度エムシスネットクラブ総会』
開催予定日時:2002 年 7 月 24 日(水)
総会:午後 1 時 30 分∼ 懇親会:午後 6 時∼
開催場所:愛知県名古屋市 メルパルク名古屋
エムシスネットクラブ会員の皆様への技術支援は、エム・システム
技研大阪営業部ホットライングループ、東京営業部ホットライング
ループが担当しています。お気軽にご相談ください。
TEL. 0120-18-6321(フリーダイヤル)
FAX.〈大阪〉06-6659-8510 〈東京〉045-451-6180
インターネットホームページアドレス http://www.m-system.co.jp/
ホットライン E メールアドレス [email protected]
○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○ ○
なお、総会の詳細につきましては、追ってご案内申しあげます。 ■
エムシスネットクラブニュース
27号
2002年 4月11日 発行
編集・発行:
(株)エム・システム技研
エムシスネットクラブ事務局
横浜市神奈川区新浦島町1丁目1番25号
(テクノウェイブ100ビル8F)
TEL. 045-451-6177 FAX. 045-451-6180
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