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Agilent HDMI用テスト・ソリューション HDMIデザインの徹底した評価と検証

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Agilent HDMI用テスト・ソリューション HDMIデザインの徹底した評価と検証
Agilent HDMI用テスト・ソリューション
HDMIデザインの徹底した評価と検証
新しい挑戦
H D M I( H i g h - D e f i n i t i o n M u l t i m e d i a
Interface)は、高品位テレビからパーソ
ナル・コンピュータ、セットトップ・ボ
ックスまで、さまざまなデバイスに採用
され始めています。このような製品の開
発者にとって重要な課題のひとつに、相
互運用性があげられます。相互運用性の
基礎となるのは物理層です。物理層では、
デジタル・コンテンツがケーブルなどの
媒体を経由して送信デバイスから受信デ
バイスに正しく伝送されることが重要で
す。このため、これらのデバイスが規格
に適合しているかどうかや、デバイスの
性能が仕様にどの程度近いかを判断する
ために、デバイスのパラメータを測定す
るツールが必要です。
デザイン・サイクルのできるだけ早い段
階で問題を発見し、デザインを修正する
ことにより、マーケットで成功するため
の第1条件である製品の品質を確保でき
ます。Agilentのテスト・ソリューション
は、重要な段階で正しい判断を下すのに
必要な情報を提供します。HDMIの測定
にはさまざまな困難が伴います。HDMI
コンプライアンス・テスト仕様(CTS)
の以前のリリースでは、データ・レート
は各レーンで1.65 Gb/s、全体で5 Gb/sと
定められていました。CTS 1.3では、最
大レートが2.25 Gb/sおよび3.4 Gb/sに高
められ、1レーンあたり4.5 Gb/sに達する
可能性が生じました。
データ・レートが2倍になると、直面す
る問題は、2倍では済まないでしょう。
簡単な例でたとえて見ます。データレー
トが、1.5Gb/sから3.0 Gb/sへ2倍になると、
1ビットの周期(ユニット・インターバ
ル UI)は667 psから330 psへと半分に
なります。従来のデバイスでジッタ・バ
ジェットとして300 psを許容していた場
合は、同じデザインのままでは残りは
30psとなり、アイはほぼ完全に閉じてし
まうでしょう。ジッタバジェットも半分
以下とする新しいデザインが必要です。
主な作業
TP1
Tx
ソース
TP2
Rx
ケーブル
シンク
図1.
HDMIのテスト・ポイント:
ソース、媒体、シンク
HDMIの評価は、4つの領域に分けられ
ます。ソース・テスト、シンク・テスト、
媒体の物理層評価、プロトコル・テスト
です。これらの領域のそれぞれにおいて、
HDMI CTSには推奨されるテスト手順、
方法、機器が定められています。多くの
場合、実際の試験にあたって、複数の方
法、複数のツール、複数のプロセスが記
載されています。どの方法を使用するか
を決めるのは、特定の測定ツールへの習
熟度、コストはもちろんですが、基本性
能の良さ、測定スピードや使い勝手、さ
らに将来に向けての発展性にも配慮が要
ります。Agilentは、電気物理層からプロ
トコルまで、各領域のニーズに応えるソ
リューションを提供しています(図2参
照)。
図2.
Agilent HDMI
テスト・ソリューション
2
www.agilent.co.jp/find/hdmi
豊富な経験の活用
高品質のデジタル測定やシグナル・イン
テグリティに関して、AgilentにはRF、
マイクロ波、プロトコル・エンジニアリ
ングなどの分野での何十年もの経験があ
ります。反射、表皮効果、挿入損失/リ
ターン・ロス、インピーダンス・プロフ
ァイル、ジッタ・バジェット/ジッタ耐
力、タイミング・マージン、コンプライ
アンスなど、高データ・レートで直面す
るさまざまな問題を、Agilentは理解して
います。AgilentはHDMI Organizationの
アクティブなメンバーであり、コンプラ
イアンス・ワークショップや仕様の問題
に積極的に関与し、HDMIの物理層、デ
ータ・リンク層、プロトコル層に関する
強固なバックグラウンドを持っていま
す。
また、測定器メーカとしての主導的地位
を活かして、業界のリーダとの共同開発
を行っています。Agilentのアプリケーシ
ョン・エンジニアリングのチームがもつ
専門性は、このような重要な経験を反映
しています。それだけでなく、このよう
な経験からAgilentは、物理的な問題に対
応し、規格のニーズに対してカスタマイ
ズされ、デザイナや開発者が使用する方
法に最適化されたツールを開発できる能
力を備えています。
信頼できる完全なテスト・
カバレージ
しかし何よりも、Agilentのテスト・ソリ
ューションの最大の特長は、HDMIの問
題に対応するためのすべての分野におけ
る最高のツールであることです。これら
のツールは、アプリケーション固有のニ
ーズに対応するように開発されていま
す。リアルタイム/サンプリング・オシ
ロスコープはシグナル・インテグリティ
を検証するために、パターン/プロトコ
ル・ジェネレータは必要な信号を作成す
るために、BERTはレシーバのジッタ耐
力をテストするために、タイム・ドメイ
ン・リフレクトメータ(TDR)とベクト
ル・ネットワーク・アナライザ(VNA)
はインピーダンスを評価するために、自
動化ソフトウェアは測定プロセスの高速
化と簡素化のために、などです。HDMI
の認証テスト・センタ(ATC)のほとん
どでAgilentのソリューションが採用され
ている理由はここにあります。
図3.
E4887A HDMI TMDSジェ
ネレータは、小さな固有ジッ
タと制御されたジッタ注入機
能により、高品質なスティミ
ュラス信号を供給します。
Agilent機器の信頼できる品質は、HDMI
デザインのテストを容易に、短時間で、
高い信頼性で実行するための鍵となりま
す。これはエンジニアリングの労力を減
らし、開発コストを削減する効果があり
ます。正確な測定結果により、デザイ
ン・サイクル数が減少し、発売までの時
間を短縮でき、製品の信頼性を確保する
ことができます。
www.agilent.co.jp/find/hdmi
3
HDMIソース・テスト
CTSでは、HDMIソース用に多くのテス
トが要求されています(表1を参照)。こ
の中には、立ち上がり/立ち下がり時間
やオーバ/アンダシュートなどの標準的
な波形パラメータの測定の他に、HDMI
規格によりクロック・リカバリ方法が規
定されているアイ・ダイアグラムやジッ
タ解析なども含まれています。さらに、
新たに規定されたフィルタリング・アル
ゴリズムは、ケーブル端のアイのイコラ
イゼーションを要求していて、レシーバ
性能の相関のために必要です。
表1.
主なHDMIソース・テスト
テスト・ケース
概要
Test ID 7-2
低電圧
Test ID 7-4
遷移時間テスト
Test ID 7-6
ペア間スキュー・テスト
Test ID 7-7
ペア内スキュー・テスト
Test ID 7-8
クロック・デューティ・
サイクル・テスト
Test ID 7-9
クロック・ジッタ・テスト
Test ID 7-10
データ・アイ・テスト
信頼できる測定
複雑な作業の自動化
トラブルシューティング、隣接する波形
の捕捉、正しい動作の確認、コンプライ
アンス試験の実施など、いずれの場合で
も、優れたリアルタイム・オシロスコー
プとアクティブ差動プローブおよびテス
ト・ポイント・アクセス・フィクスチャ
が重要な役目をもちます。ノイズ・フロ
ア、ジッタ・ノイズ・フロア、プローブ
確度、テスト・フィクスチャの品質のす
べてが、測定確度に影響します。例えば、
レシーバ・アイ・テストでは、十分なレ
シーバ動作のための最小レベルを調査し
ます。オシロスコープのノイズ性能が不
十分だと、実際よりも小さいレベルが設
定されているように見え、レシーバ性能
を過大評価される可能性があります。
N5399A HDMI電気性能コンプライアン
ス/検証ソフトウェアとInfiniium
80000Bシリーズ・オシロスコープによ
り、コンプライアンス・テストが簡単に
行えます(図5を参照)。このソフトウェ
アはオシロスコープ上で動作し、正確な
結果を短時間で得ることができます。ま
たHDMIテストの完全なソリューション
で、認証テスト・センタの作業にもデバ
イス性能の評価にも使用できます。
AgilentのInfiniium 80000Bシリーズ・オシ
ロスコープは、業界最小のノイズ・フロ
ア、ジッタ・ノイズ・フロア、トリガ・
ジッタ性能を備え、デバイス性能のより
正確な測定とより的確な評価が行えま
す。また、InfiniiMaxアクティブ差動プロ
ーブは、業界最高のノイズ性能とプロー
ブ帯域幅/確度を備えています。N1080A
テスト・ポイント・アクセス(TPA)プラ
グ・ケーブルとフィクスチャ・ボードを
使って容易にデバイスに接続すること
も、InfiniiMaxプローブを使って直接ICピ
ンに接続することもできます。
このソフトウェアは、オシロスコープに
関するAgilentの豊富な知識と、仕様の注
意深い解釈を融合したことで、優れた結
果と高い再現性を最小限の労力で提供し
ます。結果の共有に便利なスクリーンシ
ョット付きのHTMLレポートや、性能が
仕様にどの程度近いかを判定するマージ
ン解析の機能も備わっています(図6を
参照)。
ソース/シンク/ケーブル・テストに
は、Agilent N5990Aテスト自動化ソフト
ウェア・プラットフォームをご検討くだ
さい。これは、HDMIコンプライアン
ス・テストの生産性と効率が向上し、系
統的で詳細な評価が行えます。N5990A
をHDMIテストに使用すると、優れたテ
スト・インテグレーション、最小の校正
時間、最大のテスト・スループット、使
いやすさが得られます。
DSO80000B Infiniiumオシロスコープ
DC電源
3.3 V
InfiniiMax
差動プローブ
図4.
Infiniium 80000Bリア
ルタイム・オシロスコー
プによるHDMIソース測
定の構成
ソース
DUT
N1080AオプションH01
TPA-P
N1080AオプションH03、
EDID付き
図5.
N5399A HDMI電気テスト・
ソフトウェアを使用すると、テ
ストの選択、テストの設定、接
続のセットアップ、テストの実
行、測定結果の表示にかかる時
間を短縮できます。
4
図6.
N5399A HDMI電気テスト・ソフ
トウェアは、波形や結果のマージン
を含むデバイスのサマリ・レポート
を作成します。
www.agilent.co.jp/find/hdmi
HDMIシンク・テスト
HDMIシンク・テストには、さまざまな
パターンを出力する信号源と、正確なジ
ッタ信号を供給する能力が必要です。主
なハイスピード・テストには、感度、ス
キュー、ジッタ耐力、タイミングがあり
ます(表2を参照)。
表2.
主なHDMIシンク・テスト
テスト・ケース
概要
Test ID 8-5
最小/最大レシーバ差動
スイング許容値
Test ID 8-6
ペア内スキュー
Test ID 8-7
ジッタ耐力
Test ID 8-8
差動インピーダンス
シンク・テストを成功させる鍵となるの
は、ジッタ耐力を判定するために、自由
に定義でき、校正されたジッタ信号を注
入できる能力です。HDMIでは、TMDS
データレートの1/10のクロック・レート
を採用しているため、データとクロック
のジッタ動作が異なります。CTS 1.3で
は、完全な評価のためにはシンク・デバ
イスへの負荷として、クロックとデータ
でそれぞれ独立したジッタ注入を使用す
ることを推奨しています。HDMIではこ
の他に、ビデオ・シグナリングやペア内
スキューなどのソースに対する要件を定
めていて、正確なスティミュラス信号が
必要です。
測定確度は、システム・ノイズ・フロア
(固有ジッタ)と、注入ジッタなどの信
号特性を制御する能力によって決まりま
す。信号源が正確なほど、レシーバのデ
ザインをより正確に評価できます。
柔軟で正確な信号源
統合されたテスト・ソリューション
Agilent HDMIシンク・テスト・ソリュー
ション中核は、E4887A HDMI TMDS信
号発生器です。これはHDMI CTS 1.3用
に設計され、HDMIシンク・デバイスの
ジッタ耐力、ペア内スキュー、最小/最
大差動スイングの許容範囲テストと、ケ
ーブル/ビデオ・テストが行えます。
E4887Aは、すべてのTMDSチャネルに
差動クロック/データを出力できます。
2台の信号発生器と組み合わせることで、
クロックとデータに独立したジッタを注
入でき正確なシンク評価が行えます。
N1080Aテスト・ポイント・アクセス
(TPA)プラグ・アダプタを介して、シン
ク・デバイスに接続します。
ソース/シンク/ケーブル・テストに
は、Agilent N5990Aテスト自動化ソフト
ウェア・プラットフォームをご検討くだ
さい。これにより、HDMIコンプライア
ンス・テストの生産性と効率が向上し、
詳細な評価が行えます。N5990Aを
HDMIテストに使用すると、優れたテス
ト・インテグレーション、最小の校正時
間、最大のテスト・スループット、使い
やすさが得られます。
E4887Aは、非常に速い遷移時間(パルス
の立上り/立下り時間)と低い固有ジッ
タからなる極めてクリーンな信号を出力
できます。またさまざまなビデオ・フォ
ーマットも出力できます。カラー分解能
が異なる50種類以上のIEC/CEA 861ビデ
オ・フォーマットから選択することも、
フレーム・ジェネレータ・ソフトウェア
を使って、ジッタ注入を含めたTMDS信
号発生器のセットアップ全体を制御する
こともできます。ディープ・カラー信号
には、E4887AとAgilent N5998A HDMI
1.3プロトコル/オーディオ/ビデオ・
アナライザ/ジェネレータを組み合わせ
て使用します。
図8.
E4887Aフレーム・ジェネレータ・ソフトウ
ェアを使用すると、コンプライアンス・テス
トやパラメトリック・ストレス・テスト用の
テスト・パターンを完全に定義できます。
E4438C ESG
ベクトル信号発生器
E4438C ESG
ベクトル信号発生器
Agilent E4887A HDMI TMDS信号発生器
バイアス・ティー用DC電源
図7.
E4887A HMDI TMDS
信号発生器によるHDMI
シンク測定の構成
DC電源+5 V
N1080AオプションH03、EDID付き
バイアス・
ティー
シンク
DUT
遷移時間コンバータ
www.agilent.co.jp/find/hdmi
ケーブル・エミュレータ
N1080AオプションH01 TPA-P
5
HDMIケーブル・テスト
は、リアルタイム/サンプリング・オシ
表示品質は、HDMIソースとシンクを接
続するケーブルの品質に依存します。 ロスコープを使って容易に実行できま
HDMIケーブル・テストでは、スキュー、 す。これに対して、クロストーク、減衰、
インピーダンスの測定には、タイム・ド
クロストーク、減衰、インピーダンスな
メイン・リフレクトメータ(TDR)また
どのテストを行って、ビデオ品質を維持
はベクトル・ネットワーク・アナライザ
できるかどうかを評価します(表3)。ケ
ーブルのアイ・ダイアグラム試験では、 (VNA)が一般的に用いられます。これ
らの測定器で正確な測定結果を得るに
165 MHz以上のクロック信号レートのア
は、校正シーケンスを実行して、TDRま
イ・ダイアグラム解析において、標準イ
たはVNAと被試験デバイスとを接続す
コライゼーション・アルゴリズムを用い
るケーブルやフィクスチャの影響を除去
る必要があります。スキューやアイ・ダ
する必要があります。
イアグラムなどのタイミング・テスト
表3.
主なHDMIケーブル・テスト
テスト・ケース
概要
Test ID 5-3
ケーブル・アイ・ダイアグラム
Test ID 5-4
ペア内スキュー
Test ID 5-5
ペア間スキュー
Test ID 5-6
遠端クロストーク・テスト
Test ID 5-7
減衰
Test ID 5-8
差動インピーダンス・テスト
86100C/54754A DCA-J
TDR/TDTまたは
E5071C ENA RF
ネットワーク・アナライザ
ケーブルDUT
50 Ω終端
N1080AオプションH02
TPA-R
N1080AオプションH02、
TPA-R付き
50 Ω終端
正確なインピーダンス測定
Agilentには、インピーダンス測定のため
の2つの優れたソリューションがありま
す。Agilent 86100C Infiniium DCA-Jと
54754A差動TDR/TDTモジュールを使用
する方法と、E5071C ENA RFネットワー
ク・アナライザを使用する方法です。ケ
ーブルとの接続には、N1080A TPAプラ
グ/ソケット・アダプタを使用します。
86100C/54754A TDRは、独自のTDR校正
機能により、ケーブルの影響を除去した
正確な差動インピーダンス測定が可能で
す。また、ワンタッチでS-パラメータ・
モードに切り替えることで、減衰量の周
波数特性測定も行えます(図10)。もち
ろんサンプリング・オシロスコープとし
てアイダイアグラムなどの時間ドメイン
測定もでき、オシロスコープに慣れたデ
ジタル・エンジニアにとって、理解しや
すい重宝な測定ツールです。
Agilent E5071C ENA RFネットワーク・ア
ナライザは、内蔵掃引信号源と4ポー
ト・テスト・セットを装備して、9 kHz
∼8.5 GHzの差動周波数応答測定を行い
ます。VNAは、ダイナミック・レンジの
広さとより完全な校正手法により、TDR
よりも高い確度を実現でき、挿入損失は
もちろんクロストークなどの微小信号レ
ベルの測定が必要な場合に威力を発揮し
ます。Agilent N4431B ECalモジュールを
使用すると、複数の校正標準を手動で接
続する必要がないので、短時間で校正が
行えます。
図9.
86100C Infiniium DCA-J TDR/TDT
またはE5071C ENA RFネットワー
ク・アナライザを使ったHDMIケーブル
測定の構成
図10.
86100C/54754A TDRシステ
ムでは、差動インピーダンスおよ
び差動のSパラメータ周波数特性
も簡単に得られます
6
図11.
E5071C ENA RFネットワーク・
アナライザには、HDMIケーブル試
験を簡単に行えるソフトウェアが使
用できます
www.agilent.co.jp/find/hdmi
HDMIプロトコル・テスト
HDMIソースのプロトコル・テストに
は、出力パターンを正確に解析する能力
が必要です。一方、HDMIシンクの場合
は、既定義のパターンを出力する能力が
必要です(表4と5を参照)。解析機能と
しては、プロトコル、オーディオ・タイ
ミング、ビデオ・タイミングを解析する
機能が必要です。パターン出力には、オ
ーディオ、ビデオ、プロトコルが必要で、
ディープ・カラー・パターンも必要で
す。
プロトコル・アナライザには、複雑なパ
ターンを収集するためのロングメモリが
あり、収集結果を処理して表示すること
により各パケットの性質がわかります。
エラーの自動識別と位置検出は、ソース
のトラブルシューティングに便利です。
プロトコル・ジェネレータはE4887A
TMDS信号発生器との組合わせで動作
し、必要なオーディオ/ビデオHDMIシ
ンク波形を作成します。
PC
表4. 主なHDMIソース・プロトコル・テスト
主なHDMIシンク・プロトコル・テスト
概要
テスト・ケース
概要
Test ID 7-16
有効コード
Test ID 8-16
全有効パケット・タイプの許容
Test ID 7-17
基本プロトコル
Test ID 8-21
オーディオ・クロックの再生成
Test ID 7-18
拡張制御期間
Test ID 8-23
オーディオ・フォーマット
Test ID 7-19
パケット・タイプ
Test ID 8-15
キャラクタ同期
Test ID 8-19
ピクセル・エンコーディング
Test ID 8-20
ビデオ・フォーマット・
タイミング
Test ID 7-23
Test ID 7-24
ピクセル・エンコーディング
(RGB-RGB専用シンク)
ピクセル・エンコーディング
(YCBCR-YCBCRシンク)
Test ID 8-22
Test ID 7-25
ビデオ・フォーマット・
タイミング
オーディオ・サンプル・
パケット・ジッタ
Test ID 8-24
DVIとの相互運用性
Test ID 7-26
ピクセル反復
Test ID 8-25
ディープ・カラー
Test ID 7-27
AVI InfoFrame
Test ID 7-28
IEC 60958/IEC 61937
Test ID 7-29
ACR
Test ID 7-30
オーディオ・サンプル・
パケット・ジッタ
Test ID 7-31
オーディオInfoFrame
Test ID 7-32
オーディオ・サンプル・
パケット・レイアウト
Test ID 7-33
DVIとの相互運用性
Test ID 7-34
ディープ・カラー
Test ID 7-35
色域メタデータ伝送
Test ID 7-36
高ビットレート・オーディオ
Test ID 7-37
1ビット・オーディオ
USB
HDMI
入力
N5998A HDMIプロトコル・
アナライザ/ジェネレータ
HDMI
出力
図12.
N5998A HDMI 1.3プロト
コル/オーディオ/ビデオ・
アナライザ/ジェネレータを
使ったHDMIプロトコル測定
の構成
www.agilent.co.jp/find/hdmi
表5.
テスト・ケース
強力なプロトコル解析/生成機能
Agilent N5998A HDMI 1.3プロトコル/
オーディオ/ビデオ・アナライザ/ジェ
ネレータは、プロトコルの解析/生成に
最適なソリューションです。プロトコル
解析では、最大4 GBのデータを捕捉し、
ポスト・プロセッシングにより、エラー
の発見を支援します。さらに、HDMI信
号源の識別に役立つEDIDライタ機能を
備えています。プロトコル・ジェネレー
タとしては、多くのパターンを直接生成
でき(図13を参照)、E4887A TMDS信号
発生器と組み合わせることにより完全な
ソリューションを実現できます。
ソースDUT
シンクDUT
図13.
N5998A HMDIビデオ・タ
イミング・ジェネレータを使
用すると、コンプライアン
ス・テストやストレス・テス
トのための一般的なテスト・
パターンを作成できます。
7
AgilentのHDMI製品
13 GHz Infiniium 80000Bシリーズ・オシロスコープ
Agilent Infiniium 80000Bシリーズ・オシロスコープとInfiniiMaxプロービング・シス
テムは、現在入手できる最高性能のリアルタイム測定システムを実現します。
Infiniium 80000Bシリーズは、業界最小のノイズ・フロア、ジッタ・ノイズ・フロ
ア、トリガ・ジッタを備え、シグナル・インテグリティやジッタの測定に最適な
ツールです。2 GHz∼13 GHzのモデルが用意されていて、将来のニーズに応じて帯
域幅をアップグレードできます。差動測定およびシングルエンド測定用の
InfiniiMaxプローブを使用でき、高い測定の柔軟性を実現します。
N5399A HDMI電気コンプライアンス・テスト・ソフトウェア
Agilent N5399A HDMI電 気 性 能 検 証 / コ ン プ ラ イ ア ン ス ・ ソ フ ト ウ ェ ア は 、
Infiniium 80000シリーズ・オシロスコープ上で動作し、HDMIデザインの検証とデ
バッグのためのツールです。HDMI電気テスト・ソフトウェアを使用すると、
HDMI電気チェックリストのテストを自動的に実行して、結果を柔軟なレポート形
式で表示できます。レポートには、測定データに加えて、デバイスが各テストに
どの程度のマージンで合格/不合格になったかを示すマージン解析が含まれてい
ます。
N5998A HDMI 1.3プロトコル/オーディオ/ビデオ・
アナライザ/ジェネレータ
Agilent N5998A HDMI 1.3プロトコル/オーディオ/ビデオ・アナライザ/ジェネ
レータは、プロトコル・アナライザ、オーディオ・タイミング・アナライザ、ビ
デオ・タイミング・アナライザとして動作します。制御は外部PCのHDMI解析ソフ
トウェアから行われます。HDMIプロトコル・ジェネレータは、ソース・テストに
必要なパターンを提供し、E4887A HDMIパターン・ジェネレータと組み合わせて
完全なソース・テストを実現します。プロトコル・アナライザは、さまざまな解
析ツールを提供し、最大4 GBのデータを捕捉できます。Agilent N5998Aは、ディー
プ・カラーのサポートと、EDIDの書き込み機能も備えています。
E4887A HDMI TMDSジェネレータ
Agilent E4887A HDMI TMDS信号発生器は、小さな固有ジッタと高速なエッジの3.4
Gb/sまたは7 Gb/sまでのデータ・レートのパラレル信号を提供し、1または2チャネ
ルのジッタ機能を備えています。HDMIフレーム・ジェネレータ・ソフトウェアは、
手動テスト/デバッグに最適です。これを使用すると、ジェネレータからさまざ
まなHDMIビデオ・フレームを出力できます。このソフトウェアは、TMDS信号発
生器に加えて2台までのE4438Cベクトル信号発生器を制御でき、定義されたジッタ
信号によるジッタ耐力テストが行えます。N5998A HDMIプロトコル・ジェネレー
タと組み合わせると、完全なHDMIソース・テストが行えます。
8
www.agilent.co.jp/find/hdmi
AgilentのHDMI製品
E5071C ENA RFネットワーク・アナライザ
Agilent E5071C ENA RFネットワーク・アナライザは、クラス最高のRF性能と最高
の速度を提供し、9 kHz∼8.5 GHzの周波数レンジと豊富な機能を備えています。小
さなトレース・ノイズと広いダイナミック・レンジにより、低レベル信号のきわ
めて正確な測定が行えます。オプションの4ポート・モデルまたはマルチポート・
テスト・セットを使用すると、差動測定が容易に行えます。ECalモジュールと組
み合わせると、高い確度で校正をすばやく行えます。またVisual Basicプログラム
を使って自動HDMIケーブル・テストを実現できます。
86100C Infiniium DCA-J広帯域幅オシロスコープ
Agilent 86100C Infiniium DCA-Jは、光信号で最大65 GHz、電気信号で最大80 GHzの
測定帯域をもつサンプリング・オシロスコープです。ワンボタンで簡単かつ正確
なジッタ解析、ノイズ解析が行えます。54754A差動TDR/TDTモジュールを使用す
ると、独自のTDR校正機能により正確な差動インピーダンス測定が可能です。ま
た周波数ドメインSパラメータへ変換し挿入損失測定も行えます。
N1080Aテスト・ポイント・アクセス・アダプタ
Agilent N1080A HDMIテスト・ポイント・アクセス・アダプタは、ほとんどのテス
トに使用でき、最高性能の立ち上がり時間、優れたスキュー、狭いスペースにも
接続できる能力を備えています。この製品には3種類の構成があります。オプショ
ンH01はプラグ付きのTPAであり、通常は低周波ボードと組み合わせてソース/シ
ンクのテストに使用します。オプションH02はレセプタクル付きのTPAであり、通
常はペアでケーブル試験に使用されるほか、プラグと接続することで、TMDS信号
発生器のジッタ校正に使用されます。オプションH03はシンク/ソース・モジュー
ルに対するさまざまなテストに使用できる低周波ボードです。
N5990Aテスト自動化ソフトウェア・プラットフォーム
Agilent N5990Aテスト自動化ソフトウェア・プラットフォームは、HDMIコンプラ
イアンス・テスト全体の自動化のために設計されていて、系統的で詳細なデバイ
ス評価を実現できます。これはN5399A HDMI電気コンプライアンス・テスト・ソ
フトウェアと統合され、その機能を補完します。またAgilent測定器をPCから制御
し、優れたテスト・インテグレーション、最小の校正時間、最大のテスト・スル
ープット、使いやすさを提供します。コンプライアンス・テストをボタン1つで実
行し、結果を画面に表示したり、Excelやその他のフォーマットでエクスポートし
て詳細なデータ解析と収集を実行できます。システムは拡張可能で、HDMIに加え
てその他の高速規格もサポートしています。
www.agilent.co.jp/find/hdmi
9
AgilentのHDMI測定ソリューション
図14.
Agilent HDMIテスト・ソリューション
関連カタログ
Infiniium 80000Bシリーズ・オシロスコープ InfiniiMaxシリーズ・プローブ
Data Sheet
5989-4604JAJP
N5399A HDMIコンプライアンス・ソフトウェア
Data Sheet
5989-3047JAJP
E4887A TMDS Generator
Data Sheet
5989-5537EN
ParBERT 81250 パラレル・ビット・エラー・レート・テスタ
Product Overview
5968-9188J
Agilent Bit Error Ratio Testers
Brochure
5988-9514EN
N5998A HDMI 1.3 Protocol/Audio/Video Analyzer and Generator
Data Sheet
5988-6008EN
86100C Infiniium DCA-J Wide Bandwidth Oscilloscope with TDR
Brochure
5989-5235EN
ENA 2ポート/4ポートRFネットワーク・アナライザ
Data Sheet
5989-5479JAJP
N1080A HDMIテスト・ポイント・アクセス・アダプタ
Data Sheet
5989-5118JAJP
N5990A Test Automation Software
Data Sheet
5989-5483EN
HDMI Sink and Source Compliance Test and Characterization
Aplication Note
5989-4959EN
AgilentのHDMI測定ソリューションの詳
細については、以下のWebサイトをご覧
ください。
www.agilent.co.jp/find/hdmi
10
www.agilent.co.jp/find/hdmi
メモとしてお使いください
www.agilent.co.jp/find/hdmi
11
アジレント・テクノロジー株式会社
電子計測UPDATE
Remove all doubt
本社〒192-8510 東京都八王子市高倉町 9-1
www.agilent.co.jp/find/emailupdates-Japan
Agilentからの最新情報を記載した電子メー
ルを無料でお送りします。
Agilent Direct
www.agilent.co.jp/find/agilentdirect
測定器ソリューションを迅速に選択して、使
用できます。
Agilent
Open
www.agilent.co.jp/find/open
Agilentは、テスト・システムの接続とプログラミ
ングのプロセスを簡素化することにより、電子製
品の設計、検証、製造に携わるエンジニアを支援
します。Agilentの広範囲のシステム対応測定器、
オープン・インダストリ・ソフトウェア、PC標
準I/O、ワールドワイドのサポートは、テスト・
システムの開発を加速します。
アジレント・テクノロジーでは、柔軟性
の高い高品質な校正サービスと、お客様
のニーズに応じた修理サービスを提供す
ることで、お使いの測定機器を最高標準
に保つお手伝いをしています。お預かり
した機器をお約束どおりのパフォーマン
スにすることはもちろん、そのサービス
をお約束した期日までに確実にお届けし
ます。熟練した技術者、最新の校正試験
プログラム、自動化された故障診断、純
正部品によるサポートなど、アジレン
ト・テクノロジーの校正・修理サービス
は、いつも安心で信頼できる測定結果を
お客様に提供します。
また、お客様それぞれの技術的なご要望
やビジネスのご要望に応じて、
●
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アプリケーション・サポート
システム・インテグレーション
導入時のスタート・アップ・サービス
教育サービス
計測お客様窓口
受付時間 9:00-19:00(土・日・祭日を除く)
FAX、E-mail、Webは24時間受け付けています。
TEL ■■ 0120-421-345
(042-656-7832)
FAX ■■ 0120-421-678
(042-656-7840)
Email
[email protected]
電子計測ホームページ
www.agilent.co.jp
●
記載事項は変更になる場合があります。
ご発注の際はご確認ください。
Copyright 2008
アジレント・テクノロジー株式会社
など、専門的なテストおよび測定サービ
スも提供しております。
www.lxistandard.org
LXIは、GPIBのLANベースの後継インタフ
ェースで、さらに高速かつ効率的なコネクテ
ィビティを提供します。Agilentは、LXIコ
ンソーシアムの設立メンバです。
世界各地の経験豊富なアジレント・テク
ノロジーのエンジニアが、お客様の生産
性の向上、設備投資の回収率の最大化、
測定器のメインテナンスをサポートいた
します。詳しくは:
www.agilent.co.jp/find/removealldoubt
HDMI、HDMIロゴ、High-Definition Multimedia
Interfaceは、HDMI Licensing LLCの商標または登録商標
です。
January 9, 2008
5989-7169JAJP
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