高度環境配慮型建物完成。CASBEE 神戸、初の「S クラス」

記者発表資料（平成２０年１２月２日）
都市計画総局建築指導部建築安全課
中川、折原
TEL：０７８―３２２―５６１２
E-mail:[email protected]
高度環境配慮型建物完成。CASBEE 神戸、初の「S クラス」
◆ CASBEE 神戸制度の趣旨 ◆
持続可能な社会を実現するために、多方面にわたって様々な取り組が行われています。
その中で大量のエネルギー、資源を消費、廃棄する建築の分野が果たす役割は極めて大き
いものとなっています。
こういった状況下、神戸市では平成１８年に「CASBEE（キャスビー）神戸」を創設しま
した。
大規模な建物を建てる際には、省資源、省エネルギー対策、ヒートアイランド対策など
によりどれほど環境にやさしいか、また耐震性能、バリアフリー性能など建物としての基
本性能がどれだけ高いかを評価し、その届出をしなければなりません。
CASBEE 神戸による建築物の評価結果は、市ホームページで一覧表として公表されます。
評価結果が公表されることで、企業、設計者の配慮が社会に評価され、その評価が次回計
画において一層の環境配慮を喚起することを目指しています。
～初の最高クラス評価！～
今年５月に G8 環境大臣会合が神戸で開催され、環境問題への取組の機運が高まったとこ
ろですが、CASBEE 神戸においても、平成１８年に制度が発足して以来、初めて最上級の評
価「Ｓクラス＝大変優れている」となる建物が、完成しましたのでお知らせします。
これをきっかけとして、市内に高度環境配慮型建物が増えていくことを期待します。
◆ Ｓクラス評価建物の概要 ◆
・所在地
・用途
・規模
・建築主
・設計者
西区高塚台４丁目
事務所（研究棟）
１０階建、床面積約２万４千㎡
シスメックス㈱
㈱竹中工務店
【Ｓクラス評価の主な要因】
広大な敷地内の緑化、生物環境確保、設備システムの効率化による省エネルギー、
リサイクル可能建材の利用、またオール電化による大気汚染対策など、環境への深
い配慮とともに、高度ＯＡ化対応による最先端技術研究にふさわしい執務スペー
ス、高い耐震性能による安全性確保など質の高い建物設計が行われています。
◆ ＨＰによる評価結果の公表 ◆
http://www.city.kobe.jp/cityoffice/33/36/casbee/h20.htm
◆ 問合先 ◆
都市計画総局建築指導部建築安全課指導係
折原、野澤（TEL：078-322-5612）
CASBEE・キャスビー ＝ 建築物総合環境性能評価システム
Comprehensive
Assessment
System
総合的
評価
建物の室内環境から敷地環境、
地域環境、地球環境に至るまで、
総合的にバランスよく得点しな
ければ、高い評価になりません。
制度
for
Building
Environmental
Efficiency
建築物
「CASBEE 神戸」は、政府支援の元、産官学
共同プロジェクトにより開発された「CASBEE」
を基にしくみづくりを行いました。
環境
効率
CASBEE のＳクラス
評価
内容
100
S
Ｓ
建物の性能
建築主と設計者が CASBEE
の主旨をよく理解し、当初から
Ｓクラス評価を視野に入れ、協
力し建築計画を行うことによ
り、それが可能となります。
シスメックス㈱の建物
最高評価のＳクラス
高
CASBEE 値は、評価の高い
方から低い方へＳ、Ａ、Ｂ＋、
Ｂ－、Ｃの５段階の格付け評価
をします。
右図では、
「環境への負荷」が
低く、
「建物の性能」が高いほど
CASBEE 値は高くなります。
つまり図の左上に位置するほ
ど高い評価となります。
Ａ
Ｂ＋
50
0
B+
A
平均的な
B - 評価の建物
Ｂ－
Ｃ
0低
＜図＞
H18
環境への負荷
50
100
Ｈ２０度（１０月末）評価分布
H19
H20（10 月末）
Ｓ
クラス
大変優れている
０件
０件
１件
Ａ
クラス
大変よい
２件
10 件
０件
Ｂ＋ クラス
よい
41 件
86 件
31 件
Ｂ－ クラス
やや劣る
11 件
22 件
８件
Ｃ
劣る
０件
０件
０件
クラス
C
シスメッ
クス㈱
＜表＞
CASBEE 評