...

テーマパークでの総合マネジメントシステム

by user

on
Category: Documents
48

views

Report

Comments

Transcript

テーマパークでの総合マネジメントシステム
∪・D・C・〔338.4る7.る:379.84〕:〔712,25:79り:〔520/524+る29t78〕
テーマパークでの総合マネジメントシステム
ー株式会社スペースワールドー
Integrated
ManagementSystemforTheme
Park
近年,大規模な「テーマパーク+が,建設中も含め多数計画されるなかで,
小林
萌*
小野晃一**
慕幹となる情報管理はますます重要となっている。
北九州市八幡東l束で宇宙をテーマにオープンした「スペースワールド+では,
顧客に対するタイムリーでスピーディなサービス提供と販売資源の効率的運用
をねらった総合マネジメントシステムを開発・導入した。
今回開発したシステムは,入退場や駐車場のゲートと直接接続し,各パビリ
オンおよび店舗の端末とオンラインで結び,テーマパーク全体にわたる運営,
ルタqg〟椚∼/+灯りみの′(祁如
+打∂Zrん′()乃〃
山口昭平***
S力∂ん(′J‡七椚材Z打力7
烏巣雅一***
ルタ仔ぶα々〟Z〟
乃r∼s〟
中島靖夫***
1/滋5〟()+∧巾∼々α5カわ朋〟
伊藤俊彦****
二n)Sんオ/zz滋〃J∠庁
石田
康*****
田村祐ニ*****
㍑ざ7イゴム才ノ5カ∼血
i′む才7七椚7〃Ⅵ
業虜,事務処理をカバーするものである。計算機システムの二重化や処理の分
散化によって信栢性の確保と処理の高速性を実現した。
n
緒
8
言
生析水準の向上を背景に,物質的豊かさだけでなく,心の
ゆとr)への志向が高まっており,これを実現するための手段
テーマパークの概要とシステム開発のねらい
2.1テーマパークの概要
戦後の戟災復興期から近年までの社会資本変遷の歴史を
として,レジャーおよびカルチャーヘのニーズが増大してい
図1に示す。戦後復興期から高度成長期には先進国へのキャ
る。特に,定められた「テーマ+に沿って,演出やデザイン
ッチアップのための産業基盤充実が図られ,それに続いて新
が施され,日常生活から切り離された別世界を疑似体験させ
たな社会資本整備の分野として,公団住宅建設に代表される
てくれる「テーマパーク+は,事業の多角化をねらう企業に
生活基盤整備がスタートした。そして,オイルショック後,
とって,有望な新規事業分野として注目されるとともに,地
しだいに内需形成長に移行し,その中で国民生活水準の向上
元にとっては地域振興の場として期待されている。しかし,
とともに,生活の質の向上を志向した余暇基盤の整備が着手
他のテーマパークとの差異化を図るため,「テーマ+へのこだ
され始めた。
わりや本物指向,また広範囲な顧客層をねらった多様で複合
的な施設の提供や物品販売,飲食,コミュニケーションの場
この中で遊園地やレジャーランドは現在新たな発展期に入
りつつある。
の提供を含む業態の複合性などが重要な要素となっており,
大観覧車,ローラーコースター,機械仕掛けの回転木馬な
施設規模も大形化の傾向にある。このような状況下で,株式
どの古典的遊戯施設によって構成されていた従来のレジャー
会社スペースワールドは,顧客および施設の時々刻々の情報
ランドは,近年ではトータル的な演出空間として子供だけで
を的確にとらえることにより,タイムリーでスピーディなサ
なく,全世代を魅了するアメニティに富んだ大規模で複合的
ービスを提供することや,販売資源や人員の効率的運用をね
らった総合マネジメントシステムを開発・導入した。
なレジャーランドに取って代えられつつある。本格的なテー
マパークの元祖は東京ディズニーランドと言われているが,
テーマパーク分野では,個々の情報処理化,システム化は
最近では個性化された「テーマ+に沿って非日常性を体験で
従来行われてきたが,このようにテーマパーク全体にわたる
運営,業務,事務管理を総合的にシステム化した例はなく,
きるテーマパークが多数計画されている。
スペースワールドは,人類のあこがれである「宇宙+をテ
人規模なテーマパーク向けマネジメントシステム実現への第
ーマとし,宇宙飛行に関する知識を体験学習する「スペース
一歩を踏み出したものである。
キャンプ+を核にして,33万m2の広大な敷地内に六つのパビ
*新口鉄情報過信システム株式会社
****
R立製作所機電車賃本部
**株J(会社スペースワールド
*****
***口立製作所情報システム工場
H立製作所システム事業部
47
632
日立評論
VOL.了2
No.7(柑90-7)
安
時期
戦後復興期(昭20∼34)
時代の
目標
高度成長期(昭35∼48)
●終戦処理●戦災復興
定
成
生活志向期(昭60∼)
輸出志向期(昭49-59)
●先進国へのキャッチアップ
●内需主導の成長
●外需依存の成長
産
盤
l
社 生
資
本
の
萱:嘉男夫表書
:雲霞あ悪霊雷撃備
…:禁裏蒜歪豊帯の整備など
…;重量嘉墓イ芸子建設など
業
基
A
コi
期
長
l
l
…:筈≡芸軍票荒三塁志など蔓・多摩
活
基
盤
l
l
l
整
備
lテーマパーク
●つくばEXPO'85
●東京ディズニーランド
●長崎オランダ村
余
暇
基
盤
●スペースワールド
出展:最近のアミューズメント施設の技術動向,日本機械学会誌(平卜10)
図l戦後社会資本の整備と余暇基盤の推移
テーマパークは,余暇基盤の柱となりつつある。
リオン,八つの物品販売店,五つのレストランによって構成
テーマパーク
の傾向
している。宇宙というテクノロジー,ファンタジー,そして
システム化
のねらい
未知の要素を持つテーマを使い,「学びながら遊ぶ+というコ
ンセプトに沿った計画であり,国内ではもちろん初の試みで
来場者サービスの
来場者数の変動大
グレードアップ
ある。
2.2
システム開発の背景とねらい
複合化・大規模化
施設・要員の
テーマパークの運営は,複合施設,複合業態で構成する園
内でトータルのサービス提供と,人・物・施設の効率的な運
効率的運用
ベテラン要員の雇用難
用をいかにうまく行うかが成否の鍵(かぎ)をにぎると言える。
企画・計画業務の
システム化
特に,スペースワールドは,体験学習を行う「スペースキャ
ンプ+の予約業務などが含まれており,情報の一元管理によ
競
争
の
激
現場情報の一元
管理による安定
Lたサービス向
上とシステムの
戦略的活用によ
る運用の効率化,
および企画・計
画業務のシステ
ム化
化
るサービス向上と運用の効率化,および企画・計画業務の効
専門職不要の
率的支援の実現をねらって,マネジメントシステムの開発が
システム化
行われた。その基本的な考え方とねらいを図2に示す。
図2
田
システムの機能および特徴
テーマパークの傾向とシステム化のねらい
テーマパーク
は複合業態の巨大サービス産業である。
前述のねらいを実現するため,今回開発したシステムの設
計コンセプトと機能を以下に述べる。
3.1設計コンセプトおよび特徴
スペースワールドの施設配置および規模を図3に示す。基
本的設計条件は園内への来場者,キャンプ予約者が,季節や
期間または天候状況などによって大幅に変動すること,しか
(1)来場者数変動への対応
(a)ホストコンピュータ負荷変動を少なくするため,各種
処理の分散化を図る。
(b)来場者数,駐車場利用率の予測
(2)連続運転に対する信頼性の確保
も運営期間が年間350日という長いことがあげられ,さらに園
(a)ホストコンピュータ側で端末の集中監視
内パビリオンの独特の特徴・雰囲気に適応し,また従業員が
(b)広範囲な縮退運転と代替機能
業務の遂行を幅広く多種にわたって行えるよう,このシステ
(C)保守性の高いシステムの実現
ムではハードウェア,ソフトウェアを含め下記を設計コンセ
プトとしている。
(3)取扱情報多種への対応
(a)簡易な操作とすばやいレスポンス
(b)駐車場,パーク内の混雑状況を逐時把握
4S
633
テーマパークでの総合マネジメントシステム
戦ミ
〆戸
ク
感
囁
名
No.
ここ:ミミ
≠≡ニニ
l
\二・' ̄J
称
○
スペースドーム
○
スペースバザール
◎
コズミックアイ
○
ステラファンタジア
◎
ギャラクシーシアター
◎
スペースキャンフ
○
スペースゲート
/
/
ヽ、
壊
\
○
趣
▲ ̄ミミ、
く§ミ,
短軸
J≠フ・一点
ク`
/
秒
、、恥.む
『
く〉
申
⊂こ二聖ヨ
⊂==二=:::::::::::::=:::=:::=:::::::⊃
==二=====二:=≡
2.従業員数
1.規模
敷地面積:33万m2(駐車場を含む。)
社員:約300人
施設数
パートタイマー,アルバイト:平常時約300人(登録1,300人程度)
パビリオン(スペースキャンプ,スペースドームを含む。):6
注:テナント・業務委託企業の従業員:平常時約300人(登録800人程度)
アミューズメント施設:8
合計
平常時約1,000人,ピーク時約2.000人
3.営業スケジュール
営業日数:年間350日
広場:3
商品販売施設
スペースバザール:1,パビリオン内ショップなど:7
飲食施設
営業時間:通常平日9時∼19時
金・土・日曜,祝日,春休み,ゴールデンウイークなど「トワイライト
レストラン:5
デー+として19時以降も営業(最も遅い日で22暗まで)
軽食スタンド,ワゴンサービス
年間約160日
施設配置および規模の概要
図3
準社員:約200人
スペースワールドは,「遊びながら学ぷ+をテーマとしている。
(4)従業員の多種にわたる業務への対応
(a)社員カード(IDカード)を採用し操作の簡易化,情報の
ックヤード業務を支援する業務管理システム,および一般的
な事務業務を支援する一般事務管理システムで構成する。
一元化を図る。
3.2.1運営支援機能
(b)柔軟な要員配置計画の実施
その概念図を図4に示す。
3.2
機能概要
システム全体の機能概要を図5に示す。このシステムは,
要員の配置計画,イベントスケジュール,レストランなど
の食品材料手配などを支援するため,シーズン・曜日・天候
などによる過去の実績に基づき当日の客層(性別,年齢層など)
別来場者数を予測する。そして,パーク全体来場者数,各パ
入・退場者ゲート,駐車場センサ,スペースドーム内の磁気
ビリオン入場者数を単位時間ごとに収集し,混雑状況の把握
ゲートなど,現場センサや端末と接続され,顧客来場者数が
を行うとともに,来場者に対して混雑状況の情報サービスや
リアルタイムに把握できる。これらの生情報と,予約情報を
誘導ルート変更などのサービスを行う。また,隣接駐車場の
もとに主要パビリオンの滞留状況を把握し,円滑な誘導案内
在車台数を集計することにより,駐車場利用状況の把握や誘
を行うとともに,予測機能で要員の適正な配置などの計画を
導サービスも行っている。その他の情報サービスとして,機
行う。このシステムは,大きく次の三つのサブシステムで構
材・要員・場所・タイミングなどを考慮したイベント情報の
成する。テーマパークの運営を助ける運営支援システム,バ
検索や,迷子情報の検索も可能とし,従業員の運営活動に対
49
634
日立評論
VOL.72
No,7(1990-7)
外部ネットワーク
サービスセンタ
駐車場
/
塾
〔∃J
塵
●8ゲ「卜
●最大6.000台
●売上報告
・入・退場車数
入場予約
スペースキャンプ予約
●厚生年金
●信販会社
VIP予約
●銀行
:益毒本
ゲート
従業員センタ
顔
暦膵靡
●売上報告
●入退場者数
スペースキャンプ
[コ
/
中央コンピュータ室
●出・退勤管王里
●運営支援システム ●業務管理システム
●一般車務管理システム
飲食施設
?≠
[:::≡≡≡∃
●軽食スタンド
●ワゴンサービス
スケジュ】リング管理
進歩・成績・メンバー管理
●売上報告
(会員管理)
スペースドーム
主要パビリオン
物品販売店
岩
●滞留状況
●待ち時間予測
●要員配置・変更
●滞留状況
●待ち時間予測ガイド
注:略語説明
図4
●売上報告
VIP(貴賓)
多種業態から成る巨大なサービス産業システムを示す。
システム概念図
外部接続
物品販売
信販会社
飲食店
駐車場
チケット
売上
売上
売上
外部接続
売上
売上
売上管理システム
テナント
預り金
システム
請求・入金・支払
スペースキャンプ管王里システム
客
取引先
仕入れ
予約管理
千野
納品
商品管理
システム
売上
予約
旅行代理店
顧
[≡≡≡∃
システム
従業員
顧
入・退場管理
客
lDカード
システム
ゲ
ー
ト
;貰
ガイドシステム
`Dコ
∈l∃
予
約
券
主要パビリオン
滞留把握システム
入場者予測
作業員
顧客情報管理
コスチューム
システム
管理システム
要員・
イベント
要員配置・計画
支援システム
システム
イベントスケジュー
駐車場管王里
リング支援システム
システム
企画・計画支援システム
売上
出・退勤管理
出・退勤
給与システム
給与
仕入れ
経理システム
資金システム
図5
50
全体機能概要
来場者数の変動に追従し,安定運営を図る。
駐車場
1-
テーマパークでの総合マネジメントシステム
し情報提供を子ト〕ている。
3.2.2
635
スペースワールド
総合マネジメントシステム
業務管理機能
テーマパークのバックヤード業務は,来場者サービス支援
l入・退場車数把握シ
運
(業務道川管理)と商品販売支援(販売管理)に分けられる。こ
営
の小で,特にスペースキャンプに関する業務運用管理はユニ
支
援
トビリオン滞留状況把
シ
ス
ークな機能を持っている。
(1)業務道川管理
l入場者数予測支援シス
テ
ム
lイベント情報登朗索シ
スペースキャンプは3泊4Hの合行iコースなどがあり,そ
のためこのシステムでは予約・変更情報をもとに,各種カリ
l駐車場状況把握シス
キュラムの予約やスペースロッジ(宿泊施設)の柔軟な部屋・
l迷子情報登卵索システ
訓練チーム割り当ておよび準備情報の提供を行う。また,パ
ーク来場者の同体予約を′受け付け,食堂予約登録や予約状況
インフォーメーションサービスを行うとともに,入場者予測
業
務
管
機能へ情報提供を行う。園内で接客に従事する従業員のコス
業務運用管理システム
≡哩
チュームは三十数種類あるが,常に清潔なコスチューム着用
パーク予約管理システム
スペースキャンプ管‡里システム
シ
ス
を徹底させるため,クリーニングサイクル,従業員による貸
テ
コスチューム管理システム
ム
し出し・返却管三哩を行う。さらに,スペースキャンプ参加者
顧客情報管理システム
や会員,潜在団体顧客などの顧客情報の蓄積と分析を行う。
(2)販売管理
販売管理システム
売上管理システム
この機能はⅠ〕OS(PointofSale)を中心に商品単品管理を行
い,マーチャンダイジングの強化を図ることを目的としてい
商品管理システム
る。また委託店,テナント店などの効率的運営を目的として,
在庫システム
商品情報の管理や在庫管理,売上情報の収集,分析,ロイヤ
リティ,テナント料の算出およびそれらの各種管理帳票のJf-1
債権・債務
力機能を持つ。
3.2.3
一般事務管理
管-
この機能は従業員の人事,給与管理を中心に一般経理処理
王里般
シ事
を行っている。人事は採用内定から転・退職後数年問の期間,
そ務
l人事管理システム
l就業システム
7 ̄
社員(パートタイマー,アルバイト,出向者を含む。)人事情報
ム
l給与システム
の管理を行い,また給与は日々の出・退勤状況を社員カード
端末を通して収集し,各職ごとに5日ごと,1か月ごとの賃
金または給与の計算を行う機能である。
なお,経理,給与機能については,
gram
Product)であるHICOUNT,
システム構築の合理化を図っている。
l経理システム
図6
APP(ApplicationPro-
パーク内の情報把握・提供
マネジメントシステム機能概要
を行う運営支援,バックヤード業務を支援する業務管理,および事務業
務を支援する一般事務管王里に大別される。
HIPAYPASを採用し,
このシステムの機能概
要を図6に示す。
田
システム構成
4.1ハードウェア
このシステムは収集された情報を蓄積,加工,編集するホ
リアルタイム処理イこ能となり,ワークステーションの情報検
索が停止し情報サービスが行えなくなる。これを防止するた
め,このシステムではデュアルシステムを構成しバックアッ
プを行っている。また,バックアップ系ではUAP(UserApplト
ストコンピュータ,および各種情報の収集を行うPOS端末,
cationI-}rogram)の開発を可能としておr),オンラインシ
特殊端末,情報検索,修正を行うワークステーションで構成
ステムに影響を与えず現行システムの変更,追加ができる
する。概略構成と機能を図7に示す。
(図8)。
4.1.1
4.l.2
ホストコンピュータ
すべての情報はホストコンピュータに集約され,データベ
ース化される。ホストコンピュータにトラブルが発生すると,
POS端末
操作の簡易化を図るため,商一打-の価格データの変額,精算
データのホストコンピュータへの送信を日動化している。ま
51
636
日立評論
VO+.72
No.7‥990′7)
注
●パーク内事務所
(各種情報の収集)
円山闘凶国
●本社・支店
(データの検索・加エ)
●インフォーメーション
(データの集約・加工)
●商品・コスチューム・食庫
ユータで構成している。センサ部はパーク全体,各パビリオ
ン,遊戯施設への入・退場センサや駐車場入出ロセンサ,従
業員の出・退勤時刻を管理するIDリーダから成り,リアルデ
ータの収集を行っている。サブコンピュータはそのセンサか
ら収集されるデータを編集し,ホストコンピュータへ送信し,
ワー
ン
ステーシ
ワ
また独自にデータの蓄積,加工も行える機能を持つ。また,
ークステーション
2050
来場者向け端末としてスペースドーム内に磁気カード発券機,
改札ゲートおよびLED(LightEmittingDiode)表示盤もこの
システムに接続されている。特殊端末のハードウェア構成を
ホスト
コンピュータ
各
図川に示す。
(1)ゲスト情報収集端末
OS
パーク内外でのゲスト情報収集用として,入・出場ゲート
サ
およびパビリオンの入口にターンスタイルのゲートを設置し,
カード
り機
●入退場口
カード
表示板
一定時間単位の入・退場者数および累計カウントを行ってい
発券機
●各パビリオン
る。また,駐車場の入・出口の自動車通過センサでは在車状
●馬主車場
●物品販売店店舗
●飲食店店舗
●駐車場
●社員食堂・団体食堂
●ライド顆
従業員専用門
本社
況把握を行っている。この情報はシーケンサ,サブコンピュ
ータを経由してホストコンピュータへ送信されるが,各機器
●チケットブース
の故障時対策として端末,サブコンピュータとも通信不可の
●インフォメーション
場合に個々に情報を記憶できる構造となっている。
図7
本システム
マネジメントシステム概略ハードウェア構成
はホストコンピュータおよび各種端末から成り,情報の収集・検索,修
正を行う。
(2)従業員情報収集端末
従業員は正社員,パートタイマー,アルバイト,出向者と
さまぎまで,勤務形態も不定期,不定時間となることが多い。
そのため勤務時間の把握はもちろん,コスチュームの借り出
た,端末故障に対してバックアップを行うため,パーク内の
し管理や従業員食堂の運用もシステム化が必要となる。従業
すべてのPOS端末に2万種類の商品の登録(識別)を可能とし
員情報収集端末は情報媒体として共通IDカードを使用し,ID
ている。その他現金扱い以外として,社員カード,クレジッ
リーダをパーク内に設置することによって操作の簡易化を実
トカードによる掛売りを可能とし,販売機会の拡大を図って
現している。また,パーク外のIDリーダは日本電信電話株式
いる。POS端末の使用状況を国9に示す。
会社の加入回線を用いてホストコンピュータと接続している。
4.1.3
特殊端末(各種センサはか)
(3)スペースドーム磁気カード端末
特殊端末はセンサ部とそれをホストに接続するサブコンビ
スペースドームはパーク内の最大パビリオンであり,ゲス
頑艶
志威
濾
空鮎払、_
図8
ホストコンピュータシステム
で構成している。
52
H汀AC
1…主
監
M-630/40システム2台
図9
POS端末の使用状況
色が異なる。
設置場所により,ボデーカラーラインの
637
テーマパークでの総合マネジメントシステム
ホストコンピュータ
(H什AC)
(駐車場休憩室〕
(構内回線)
駐車場管理用
入・退場管理用
出・退勤管理用
サブコンピュータ
サブコンピュータ
サブコンピュータ
超音波
ループ
センサ
コイルセンサ
表示盤
シーケンサ
コントローラ
ゲート
ゲート
コントローラ
T巨
ミナル
l(西門)
l⊥竺
ターンスタイル
ゲート
発券機
(スペースバルーン)
表示盤
旧ターミナル
ターンスタイル
ゲート
ゲート
発券機
表示盤
旧ターミナル
(コズミックアイ)
(入口)
(入口)
ターンスタイル
ターンスタイル
ゲート
ゲート
(スペースコースター)
(ギャラクシーシアター)
ターンスタイル
ターンスタイル
ゲート
ゲート
磁気カード
ゲート
;(枝光)
L
■
-+
(スペースカップ)
-■
ターンスタイル
-
-
一-■■
(マザーコンピュータ)
(マザーコンピュータ):(東門)
「-●■■■■
磁気カード発券機
一
二日本電信電話株式会社交換機叩
ターンスタイル
一
「■■■■■■.■■-
ターンスタイル
(ミルキーウェイ)
一
】Dターミナル
(本社)
(コスモファイター)
(ステラファンタジア)
ターンスタイル
ターンスタイル
ゲート
ゲート
(スペースプラネット)
(入・退場口)
〔スペースドーム〕
〔全体入・退場口および各パビリオン〕
図10
構内回線
(構内回線)
特殊端末ハードウェア構成
パーク内の各種情報をリアルタイムに収集する。
トの入・退場数も多くなることが予想される。そのため,ド
る。磁気カードはゲストに直接渡すため扱いやすく,また印
-ム内のゲスト数を制限するためドーム入口,ツアー入口に
字が可能である必要があり,ペット紙タイプを採用した。
磁気カード端末を設置し,通過ゲスト数を収集するとともに
(4)LED表示盤
ゲストに対しドーム内滞在時間の目安となる情報を与えてい
ゲストにリアルタイムのパーク内情報を与える手段として,
下萄
;感
図=
磁気カード発券機
発行する。
スペースドーム内の体験ツアー搭乗券を
図12
磁気カードゲート
スペースドーム内の体験ツアー入口に設
置されている。
53
638
日立評論
VOL.72
No.7(1990--7)
支店
2020
 ̄ ̄ ̄ ̄1
「●■-■-■I
「
DDXバケット
2号機
1号機
専用線:
9,600ビット/s
⊂∃
商品倉庫
M-630/40ホストコンピュータ
大阪
2020
VOSl/ES2
■●■■●■■■■●●+
2020
福岡
1=「
L-Ⅰ-1____.一
題
L
ノ
E≡喝
2020
本社
[二王互正二]
巨S/HCAM
ESハEX
2020
[コ
DCCM3/PDMIりRDBl
本社
+---12020
「 ̄
l
l
l
ローカル回線・構内回線
T-570/100
⊂コ
POS
2050
[::コ
P-MICOM
[コ
P-MICOM
P一肌COM
E=互二:∃
●コントローラ(P-MICOM,B-16)
●ターンスタイルゲート
′表≡袈
2020
●ループコイル感知機
●超音波センサ
●磁気カード発券機
●磁気カード読取り機
●+ED表示盤
値札
発行機
l
キャリングターミナル
1
l
+
____+
注:略語説明
VOSl/ES2(Vlrt]al-StOragCOperatmgSysteml/ExtendedSystemProduct2)
ES/HCAM(Extended
System/HltaChiNetvJOrkArch【teCtUrebased CommunlCat旧[
Access
Method)
Telecomm][lCat10[Acccss
BTAM(BasIC
+巨D(Llght巨mlttlngD10dc)
図13
ネットワーク構成
ESハEX(ESハrltegratedlnteractiveExecutルe)
DCCM3(DataCommu川C∂t10nControIMan∂ger3)
PDMIl(Pract+CalData
ManagerII)
RDBl(Relat+0∩∂lDatabasemanagerり
Method)
パーク内のすべての端末はローカル回線または構内回線で接続されている。
ドーム人Hおよびドーム内の中央部にLED表示盤を設置して
BTAM(BasicTelecommunicationAccessMethod),OCP
いる。混雑状況などのホストコンピュータからのオンライン
(Online ControIProgram),DCCM3(Data
情報は表示盤コントローラで決められた文字列とな†),現状
tion
ControIManager3)で構成する。ネットワークとソフ
トウェア構J戊を図13にホす。
の表ホ内容と人れ替えられる。スペースドーム内で3コース
のツアー潔)ごとに搭乗券を発行する磁気カード発券機と搭乗∪
に設置されている磁気カードゲートを図11,12に示す。
4.2
Communica-
ネットワークとソフトウェア
Il結
言
以上述べた総合マネジメントシステムは,1990年4月の「ス
パーク内のすべての端末は,端末の特性によってローカル
ペースワールド+のオープンとともに稼動した。このシステ
回線,または構内回線で接続され,本社,倉庫は専用回線,
ムは稼動後まだ日も浅いが,当初の目的を達成しつつある。
支店はDDX(DigitalDataExchange)パケット回線でネット
今後の課題は,繁忙期でのピーク運用,イベント運用,異常
ワークを構成している。ソフトウェアは中形オペレーティン
時の運用などの経験を通し,ノウハウ蓄積とシステムへの反
グシステムであるVOSl/ES2(Virtual-StOrage
映を図っていくことである。
Operating
Systeml/ExtendedSystemProduct2)の下に通信管理ES/
HCAM(ES/HNAbasedCommunicationAccessMetbod),
参考文献
※)スペースドーム内には,宇宙体験コースとして「ルナ・エキ
スプレス+,「プラネットクルーズ+および「ブラックホール
スクランブル+の3コースツアーが設定されている。
54
1)青柳,外:新テーマレジャーランド,アクロス(昭63▼9)
2)石田,外:最近のアミューズメント施設の技術動向,日本機械
学会誌(乎1--10)
Fly UP