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1月号(PDF形式、 5.5Mバイト)

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1月号(PDF形式、 5.5Mバイト)
はいたっく 2012 年 1 月号
本印刷物は、Adobe
本印刷物は、
Adobe 社 Acrobat により作成した PDF
PDFです。
です。
All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
ベラルーシ
ポーランド
ロシア
リヴィフ歴史地区
ウクライナ
ハンガリー
ルーマニア
ブルガリア
黒海
地中海
2 新春メッセージ
ちょうど良い社会へ、
お客さまと共に。
―株式会社 日立製作所 執行役専務 情報・通信システム社社長 岩田 眞二郎―
5 ソリューション&サービス・ケーススタディ
住民情報システム
「コミュニティパートナー/AD」
で
基幹業務のオープン化を推進
―愛知県西尾市―
7 プラットフォーム&ソリューション・ケーススタディ-1
テレビ会議システムに
「Wooolive」
を採用
政策推進や災害時の迅速な意思決定を支援
―岡山県―
̶ 富井義夫の世界遺産の旅 ̶
リヴィフの街並み
(ウクライナ・リヴィフ)
9 トラベルウォーキング 第107回
長い歴史と文化を今もとどめる街・臼杵を歩く
(大分県臼杵市)
ウクライナの西部、
ポーランドとの国境付近に位
置するリヴィフは、中世の街並みが残る美しい古
都である。
とりわけ歴史地区の中心部は、趣深
い。古いトラム
(路面電車)
がゴトゴトと音を立て
て走る石畳に沿って、パステルカラーの建物が
11プラットフォーム&ソリューション・ケーススタディ-2
新基幹システムに
「AP8800」
を採用し、
工場の24時間操業を支える高い安定性を確保。
大幅な性能向上と業務効率化も実現
―山陽特殊製鋼株式会社―
彩りよく立ち並び、教会の尖塔があちらこちらに
聳える。人口80万の街の規模にしては、教会や
美術館など宗教・文化施設の数が多いのも特
徴で、
しかも個性豊か。
それは、
ウクライナが14
13 SOLUTION&SERVICE-1 15 IT’s eye ラボラトリー・レポート
経営戦略の策定から構築、
保守までを
ワンストップで提供する
「日立Oracle Application Solution」
世紀はポーランドに、16世紀はオーストリアのハ
プスブルグに、その後はソビエト連邦に支配され
グローバルな鉄道インフラの最適化を支援する
「鉄道統合評価システム」
(日立研究所)
たため、
さまざまな時代の建築様式、
さらには文
化が融合した建物が造られたからだという。
写真家
17 SOLUTION&SERVICE-2 18 プラットフォーム&ソリューション
富井 義夫
グローバルな知財戦略を支援する
知的財産管理システム「PALNET/MC6」
■ ホームページにて
超高性能ビジネス分析アプライアンスサーバ
「日立インメモリDBアプライアンス
for SAP HANATM」
登場
「フォトギャラリー世界遺産」
を掲載中
http://www.tomiiyoshio.com/
発 行 日 2012年1月1日 通巻536号
発 行 株式会社 日立製作所 情報・通信システム社 お問い合わせ
経営戦略室 ブランド・コミュニケーション本部
TEL
(03)
5471-8900(ダイヤルイン)
〒140-8572 東京都品川区南大井六丁目27番18号
日立大森第二別館
印 刷 日立インターメディックス株式会社
1
はいたっく2012-1
All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
本誌は環境に配慮し、植物油インキを使用しています。
はいたっく誌情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/hitac-magazine/
はいたっく2012年 新春メッセージ
株式会社 日立製作所 執行役専務
情報・通信システム社社長
岩田 眞二郎
ちょうど良い社会へ、
お客さまと共に。
はいたっく2012-1
All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
2
新年あけましておめでとうございます。
めのデータセンタの一層の省電力化や
境」
の整備や、
プライベートクラウドとパブ
旧年中は当社に対して格別のご厚情を
オフィス等における省電力ソリューション
リッククラウドを組み合わせたハイブリッド
賜り、
誠にありがとうございました。
年初に
の提供などに取り組んでおり、
これからも
クラウドの構築を容易にする
「クラウド連
あたり、
重ねてお礼を申し上げます。
日立は東北の復興に全力で貢献してい
携環境」
の整備などを進め、
すでに多く
昨年2011年は、3月11日に発生した
きたいと考えています。
のお客さまに高信頼なクラウドソリュー
東日本大震災による甚大な被害、
そし
※1 Business Continuity Plan/ Business Continuity Management
ションをご利用いただいてきました。
そして昨年11月には、
クラウドをさらに
て海外においてはギリシャの財政悪化
高度かつ多様な分野でご利用いただく
に端を発した欧州金融危機など、内憂
外患の募った一年であったといっても
クラウドのさらなる利活用に向けて
索・分析を備えた
「データ利活用環境」
過言ではありません。新年2012年にお
3
ために、
ビッグデータの収集・蓄積・検
いても、今日の大きな社会の混乱は日
東日本大震災からの復興のみならず、
の整備、社会インフラシステムの運用に
本経済に引き続き重くのしかかっていく
お客さまのビジネスの成長、
そして日本経
関わる情報の分析・知識化処理と制御
と思われます。
済の再生にとって、
「情報」
の新たな活
システムを連携できる
「情報制御連携環
東日本大震災の後、
私が被災地を訪
用基盤の構築は重要な要素の一つとな
境」
の整備、
および情報・通信技術によ
れてあらためて強く感じたことの一つは、
ります。抽象的な表現ですが、私はこの
る社会インフラシステムの高度化を支援
「情報」
が人だけでなく企業にとっても命
情報インフラのイメージを
「ちょうど良い」
と
する
「スマートインフラサービス」
の提供を
を守るライフラインになっているということ
か
「心地よい」
といった言葉で表現して
発表しました。
とくに
「スマートインフラサー
です。
日立では、震災直後から被災地
います。つねに変化するニーズに対して
ビス」
は、
まさに日立の信頼性の高い情
への災害復旧チームの派遣などさまざま
「ちょうど良いITサービス」
、
安全・安心は
報・通信技術、社会インフラ構築で培わ
な活動を展開していくなかで、情報・通
もとよりこれまでにない
「心地よいITサー
れた制御システムの経験、
そしてこれま
信関連の復旧支援策として、
お客さまへ
ビス」
を提供したいという気持ちからで
で国内外におけるスマートシティ実証実
の保守サービスに関する特別対応やク
す。
そして、
これを実現する鍵となるのが
験への参画で得た成果が融合したもの
ラウドサービスの無償提供などをはじめ、
高信頼のクラウド、
情報と制御の融合、
お
で、必ずやお客さまのご期待に応えるも
さまざまな災害復興支援プログラムや無
よびビッグデータと呼ばれる大量データ
のと確信しています。
償提供サービスを行ってまいりました。
ま
の利活用などに関するテクノロジーであ
た復興に向けた支援策としては、
お客さ
り、
ソリューションであると考えています。
まの事業継続を支えるためのデータセン
日立では、2009年6月にクラウドソ
タの新設や増床、
事業継続リスクに対す
リューション
「Harmonious Cloud」
を体
る簡易診断の無償提供、
BCP/BCM※1
系化し、信頼性が強く求められる大規
ビッグデータの利活用が描く世界の
ソリューション推進センタの設立
(2011年
模システムや基幹業務システムに向け
一端をご紹介しましょう。
ビッグデータの
6月)
、
および電力不足に対応していくた
た安全・安心な
「データセンタ仮想化環
特徴は、人が発信する情報だけでなく
はいたっく2012-1
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本格的な
ビッグデータ利活用の時代へ
はいたっく2012年 新春メッセージ
モノが発信する情報を扱うため非常に
大量であること、
その量はゼタバイ
ト
(テラ
バイトの10億倍)。
そしてその約8割が
ハイビジョン映像やデジタル画像などの
非構造化データであるということです。
人が発信するビッグデータの利活用
としてすでによく知られているのは、流
通分野における個客指向マーケティング
の事例です。
ある商品を購入したらその
趣味嗜好に合わせた商品を提案され
た経験のある方も多いと思います。
医療
分野での利活用も期待されています。
遺伝子情報にもとづく個人ごとの治療、
効果的な投薬、
副作用の防止など多様
なデータの活用による高度診療あるい
はオーダーメイ
ド医療が現実のものにな
ろうとしています。
んでいます。東京大学との超高速デー
日立システムズとして発足させました。
こ
またモノが発信するビッグデータの利
タベースエンジンの共同研究開発、
大量
れによって、経営の効率化とシナジー効
活用としては、機械や設備の予防保
データの効率的な分散処理と管理のた
果の拡大を図り、
すべてのお客さまに最
守・運用サービス、発電所の電力需給
めの基盤であるHadoopやグリッドコン
適なソリューションを提供できるものと考
予測サービス、交通機関での人流分析
ピューティングなどによる大量データ活用
えています。
予測サービスなどをはじめとして、
スマート
技術の開発はその一例です。
コミュニティの誕生につながるサービスが
また、情報システムに対するニーズが
提供されることになります。
高度になればなるほど、
お客さまとの協
※2 日立ソフトウェアエンジニアリング株式会社と株式会社 日立システムアンド
サービスが合併
創が不可欠であり、
その期待に最大限
東日本大震災からの復旧・復興に向
かつ効率的にお応えするための体制づ
けた新しい一年、
お客さまの課題を共に
くりが求められます。
そのため、2010年
考え、
お客さまの成功を共に喜ぶための
10月の株式会社 日立ソリューションズ※2
新しい一年のスタートです。
その粘り強い
日立ではクラウドに集まるこうした大量
の発足に続き、2011年10月に日立電子
挑戦は私たちにとって貴重な誇りになる
データの活用や検索・解析技術の強化
サービス株式会社と株式会社 日立情
と信じています。本年も日立グループを
に向けた研究開発にも積極的に取り組
報システムズを合併し、
新たに株式会社
なにとぞよろしくお願い申しあげます。
お客さまの成功を共に
喜べる一年に
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4
ソリューション & サービス・ケーススタディ
住民情報システム「コミュニティパートナー/AD」で
基幹業務のオープン化を推進
愛知県西尾市
▶
http://www.city.nishio.aichi.jp/
愛知県西尾市はICTコストの最適化を目的に、
メインフレームで稼働していた住民情報システムのオープン化を決断。
地域情報プラットフォームへの対応と、
優れた操作性、
拡張性などを評価して、
日立の住民情報システム「コミュニティパートナー/AD」
を採用しました。
日立は同時期に行われた近隣3町との市町合併に合わせ、
限られた期間内でのオープン移行とシステム統合をスピーディに展開。
今後の基幹業務のフルオープン化やクラウド活用を視野に入れた基盤整備に成功しました。
Solution & Service
case study
西尾市
企画部 情報課
課長
近藤 芳英 氏
市町村合併と改正住基法への対応を図る
西尾市
企画部 情報課
主任主査
嶋﨑 和人 氏
西尾市
企画部 情報課
主査
本田 正浩 氏
け、
検討を開始した西尾市は、
最終的に日立の住民情報システム
愛知県の中央を流れる矢作川流域の南端に位置し、
抹茶の生
は ず
産地としても知られる西尾市。
同市は2011年4月1日、
幡豆郡の一色
「コミュニティパートナー/AD」
による住民記録業務のオープン化を
決断しました。
町、
吉良町、
幡豆町と合併し、
西三河南部地域の拠点都市にふさ
「当市は1966年に初めてコンピュータを導入しましたが、
当時か
わしい新
「西尾市」
として新たな歴史の第一歩を歩み出しました。
ら一貫して日立のメインフレームでシステム構築を行ってきました。
その西尾市の行政を担う基幹系情報システムの大部分は日立
このため、
データ移行の確実性や移行経費の軽減だけでなく、
当
のメインフレームで構築されていますが、
たび重なる制度改正によ
市のシステム全体を熟知する日立さんの提案が最も現実的だと
る仕様変更などでシステムが複雑化したため、近年さまざまな課
判断しました。
具体的には、
改正住基法の施行期限が目前で、
シ
題が浮上していました。
「年々、
メインフレームの運用コストや改修
ステム改修が発生することから、
住民記録業務についてはコミュ
コストが高額になるとともに、
メインフレーム対応のプログラム技術
ニティパートナー/ADで統合作業を行い、
税業務については、
す
者が不足するなど、
さまざまな面
でにコミュニティパートナー/ADを先行導入していた市民税システ
で負担が増大しています。
この
ム以外はメインフレーム上でデータ統合し、
当面は現行システムを
ため、2011年の市町村合併に
継続利用することにしたのです」
と近藤氏は語ります。
向けたシステム統合と、2012年
※1 正式名称 :「住民基本台帳法の一部を改正する法律」
7月に迫った改正住基法 ※ 1 の
西尾市の業務を支える
「BladeSymphony」
5
施行を前に、
どうすればシステ
他の業務システムとの柔軟な連携もポイントに
ム全体のランニングコストを低
コミュニティパートナー/ADは、
自治体への豊富な導入実績が
減させながら、最適な形でオー
あり、
日立のノウハウを集約したパッケージシステムです。
初任者に
プンシステムへ移行できるかを
もわかりやすい操作環境と拡張性の提供に加え、
各種設定をパラ
模索してきました」
と、企画部
メーターで設定できるため、
カスタマイズを抑え、
導入コストと維持
情報課 課長の近藤 芳英氏は
コストの削減を実現しており、
国の施策やたび重なる法改正へも
振り返ります。
迅速に対応できるのが特長です。
複数ベンダーからの提案を受
日立と西尾市 情報課は、
合併にともなうシステム統合準備にお
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USER PROFILE
西尾市役所
所 在 地 愛知県西尾市寄住町下田22
(2011年11月1日現在)
人
口 169,512人
(2011年11月1日現在)
世 帯 数 57,188世帯
(2011年4月1日現在)
職 員 数 1,795名
Solution & Service case study
考えています」
と、
企画部 情報課 主査の本田 正浩氏は語ります。
※2 End User Computing
地域内の多様なシステムを全国規模で連
※3 自治体をはじめ学校や病院といった公共性の高い機関から民間企業まで、
携させ、
付加価値の高いサービスを提供する共通基盤の標準仕様
クラウド活用も視野に入れ、
システムの最適化を追求
一連のシステム構築を支援した日立に対して近藤氏は、
「限ら
れた期間の中で、
大きなトラブルもなくシステム統合とオープン化を
実現してくれた日立さんには本当に感謝しています。遅延のない
プロジェクト管理と、
将来を見渡したシステム化の提案に、
日立とい
う企業の組織的な力強さを実感しました」
と笑顔を見せます。
コミュニティパートナー /ADの利用風景
今後、
西尾市では約3年の期間をかけて、
メインフレーム上のシ
いて、
データの確認作業や操作の習熟などで、職員へ過度の負
ステムを順次パッケージシステムに移行させ、
次なるステップとなる
担がかからないよう十分に配慮した移行計画を立案。
新たなシス
クラウド活用も視野に入れながら、継続的なシステムの最適化を
ブ レ ード シンフォニ ー
テムとして統合サービスプラットフォーム
「BladeSymphony」
の小
追求していく予定です。
日立は、西尾市の窓口業務や内部業務
型高集積モデル
「BS320」上に、高度な信頼性を確保するN+1
の効率化、
住民サービスのさらなる向上とTCO※4削減を支援する
コールドスタンバイ構成でコミュニティパートナー/ADを実装し、
わ
し、
ため、
これから
した自治体向
、
れからもコミュニテ
ティパートナー/ADを中心と
ナ / を中心 し
自治体向
ずか1年弱でのオープン化を実現しました。
けソリューションの強化・拡充を図っていきます。
企画部 情報課 主任主査の嶋﨑 和人氏は、
「わかりやすいイ
すいイ
※4 Total Cost of Ownership
ンタフェースのため、従来より操作性が向上したと利用者から好
から好
WEBシステム
評です。
マスターデータの切り出しをユーザー自身の手で行える
行える
[コミュニティパートナー/AD]
BS320×1台
(9ブレード)
・住民記録・印鑑登録・外国人登録・市民税
EUC※2機能も搭載されているので、
柔軟にデータ活用が行える
えるよ
うになりました」
と、
コミュニティパートナー/ADの操作性と機能性を
能性を
メインフレーム
連携用サーバ
介護保険事業支援システム
HA8000/RS220×2台
評価。
また、
総務省が推進する地域情報プラットフォーム※3にも準
構想
拠しており、
他システムとの連携が容易に行える点も次世代構想
クライアント
・
・・
プリンター
・・
・
他システム
に向けた評価ポイントになりました。
「今後、住民情報を必要とする他のシステムとの連携をスムーズ
ムーズ
各支所
ーバを
に行えるよう、
現在システム間連携を標準化させる連携用サーバを
・・
・
構築中です。
これにより、
メインフレームに残っている各種システム
テムを
クライアント
・・・
プリンター
テムの
オープン化する際、
コストパフォーマンスの高いパッケージシステムの
導入が可能となり、
ベンダー間の競争原理を働かせることができると
図 西尾市導入システムの概要
豊かな緑とともに、
良質な産業用地も提供
西尾市は、
三河湾・矢作川・三ケ根山といった海・川・山に囲
まれた豊かな自然環境と温暖な気候の中で、
多種多様な文化
と、
農水産業、
商工業のバランスのとれた産業を育んでいます。
現在、
活気あるまちづくりの実現のため、進出意向のある企
業のビジョンと市のビジョンが一致した時点で、
工業用地、
流通
業務用地、研究施設用地などの整備を進める
「オーダーメード
手法」
により、
幅広い企業の誘致を積極的に推進しています。
▼宮迫樫木工業団地
▲中畑・平坂工業団地
西尾城址公園
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
E-mail:[email protected]
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/app/cp/
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6
プラットフォーム & ソリューション・ケーススタディ
1
テレビ会議システムに「Wooolive」を採用
政策推進や災害時の迅速な意思決定を支援
岡山県 ▶ http://www.pref.okayama.jp/
いま多くの自治体では、
災害発生時のすばやい情報共有や迅速な意思決定のインフラとして、
テレビ会議システムの導入が本格化しています。
IT先進県として知られる岡山県は、
旧システムの更改にあたり、
「安定性」
「操作性」
「拡張性」をポイントに
※1
日立ビジュアルコミュニケーション「Wooolive」
を採用。
導入後まもなくの台風発生時に、
その操作性と機動力を存分に証明したWoooliveは、
定期的に開催される政策推進会議でも効果的に活用され、
自治体運営に欠かせない基盤として活躍しています。
※1 Woooliveは、
日立ハイビジョンテレビ
「Wooo」
と日立ビデオ会議システム
「NetCS-HD」
を活用したビデオ会議システムの名称です
Platform & Solution
case study
岡山県
岡山県
県民生活部 情報政策課長 県民生活部 情報政策課
情報化推進班 主任
小林 徹 氏
有本 英右 氏
3つのポイントを満たす新システムを調達
「1つ目は
『システムの安定性』
です。
映像と音声をともなうシステ
岡山県は、全国に先駆け県内全域を結んだ高速大容量の
ムですので、
会議ではネットワークへの負荷も考慮し、
常に安定性
光ファイバー網からなる
「岡山情報ハイウェイ」
を構築し、生活の
が確保されていることが重要です。
2つ目は
『操作性』
。
従来システ
さまざまなシーンでITの恩恵を実感できる
「ユビキタス・フィール
ムは常にわれわれ情報政策課の職員がそばに付いていなければ
ド岡山」
の実現に向けた地域情報化施策を積極的に展開して
使えませんでした。
新システムではそうした負担を解消するため、
います。
他の担当課の職員でも直感的かつ容易に操作できること、
また、
同県では以前から、業務効率の向上や意思決定の迅速化を
いつ、
どのように使われたかのログが取得できるものを求めていま
図るため、
テレビ会議システムを導入していましたが、
その老朽化
した。
3つ目は
『拡張性』
です。
従来使っていた防災や政策推進会
にともなうシステム更改にあたり「
、大きく3つのポイントから新システ
議以外の用途でも、
遠隔地の拠点や現場とを結べるよう、
専用機
ムの調達を図ることにしました」
と、
県民生活部 情報政策課長の
だけでなくPCなどでも使える拡張性を備えたシステムが必要だと
小林 徹氏は振り返ります。
考えていました」
と小林氏は続けます。
ログ機能やサポート体制も大きなポイントに
岡山県では、
これらの要件を記した入札仕様書を開示し、
総合
評価一般競争入札を行った結果、
新たなテレビ会議システムとし
て選ばれたのが、
日立のWoooliveだったのです。
選定にあたった県民生活部 情報政策課 情報化推進班 主任
の有本 英右氏は、
「映像・音声の品質はもちろん、
操作性、
管理
性、
セキュリティ性、将来性なども勘案した総合評価方式により、
Woooliveが高い得点を獲得しました。
また、
システムの活用頻度
を記録に残すためのログが CSV形式で取得できること、接続先
が画面に日本語表示されること、
故障の際もサポート窓口に電話
すれば全拠点で迅速にオンサイト保守していただけるサポート
体制の強さなども大きなポイントになりました」
と語ります。
岡山県政策推進会議風景
7
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Woooliveは、
互いの表情や資料が細部まで見えるHD画質に
USER PROFILE
岡山県
岡山県庁
人
口
世 帯 数
職 員 数
岡山県岡山市北区内山下2-4-6
1,945,276人(2010年10月1日現在)
754,511世帯(2010年10月1日現在)
23,398名(2009年4月1日現在)
Platform & Solution case study
対応しており、
エラー耐性が強い映像コーデックH.264/SVCにより、 可能になると期待しています」
と笑顔を見せます。
回線状況にかかわらず乱れの少ない映像・音声が送受信できる
※ Total Cost of Ownership
のが特長です。
また、
専用機を配置した拠点からだけでなく、
外出
PC利用端末やスマートフォンでの拡張にも期待
先のモバイルPCや携帯電話、
スマートフォンからもテレビ会議に参
Wooolive活用のもう1つの柱は、
月1回開催される政策推進会
加でき、
シームレスなコミュニケーションを実現することも可能です。
議です。
同会議は、
本庁と3つの県民局をつなぎ、
知事、
副知事、
日立は岡山県庁と備前・備中・美作の3つの県民局、
6つの地
各部局長などが県政の重要課題を話し合う遠隔会議で、
一部公
域事務所の計10拠点に、
専用機
(セットトップ)
とディスプレイ、
カメ
開の形で実施されています。
ラ、
マイクなどで構成されたシステムを迅速に導入。
岡山情報ハイ
会議ではWoooliveの資料共有機能を利用して、
PC上の資料画
ウェイを回線インフラとして、
各拠点を相互に接続するテレビ会議
面を手元のモニターで見ながら議事を進行させるペーパーレス会議
システムを2011年7月1日から本格稼働させました。
を実現。
これにより、
資料の印刷や移動時間のロスもなく、
臨場感あ
ふれる対面会議が効率的に行えると、
高い評価を獲得しています。
優れた操作性で災害対策に効果を発揮
「岡山県は面積が広いため、
県が市町村と会議を行う際は、
こ
岡山では2011年9月上旬、
大型の台風12号が県を縦断し、
大き
れまで担当者の方に車で往復5時間ものご足労をお願いする
な被害が発生しました。
この際、
県はただちに災害対策本部会議
ケースもありました。
特に今年度からは県内全市町村との連携の
を招集し、各地域からの迅速な情報収集や本部長指示に
もと、
住民サービスの向上と行政事務の高度化を図る自治体クラ
Woooliveをフル活用しました。
ウドに関する検討会を開催するなど、
会議の頻度と時間が長くな
「台風の際には3日間、県庁と県民局、地域事務所などを
る傾向にあります。
そこで今後は、
会議端末のある近隣の地域事
Woooliveでリアルタイムにつなぐことで、迅速に被害状況を把握
務所などにお越しいただいたり、
WoooliveのPC利用端末を活用
することができました。
映像や音声にも遅延はなく、
Woooliveが安
したりするなど、
より移動時間の短い会議運営を行う計画を立て
定性に優れていることが実証されたと思います。
台風だけでなく、
ています」
と小林氏は語ります。
鳥インフルエンザなどのパンデミック対応でも、現地と本部を映像
有本氏も、
「現状はWooolive端末がある会議室でなければテ
でつないだリアルな状況把握と意思伝達は災害対策に欠かせな
レビ会議を行うことはできませんが、PC利用端末を活用すれば、
い要件となります。
今回の成果をふまえ、
今後はWoooliveの適用
職員も気軽にコミュニケーションを図ることが可能となります。
また、
範囲をさらに拡大していきたいと考えています」
と小林氏は当時の
日立さんからは新たにAndroid対応のスマートフォンやタブレット端
状況を振り返ります。
末に対応したお話もいただいていますので、
こちらについても災
また、有本氏も、
「緊急時でもすぐに会議が実施できたのは、
リ
害現場からの機動的な情報発信や、
現場と担当部署をつないだ
モコン1つで会議に参加できるWoooliveの優れた操作性のおか
情報共有などに役立てることはできないかについても、検討する
げだと思います。台風の際も、
われわれが手を貸すことなく、防災
予定です」
と語ります。
対策本部会議を主催する危機管理課がみずからシステムを立
容易な操作と運用で、
県の災害対策や業務効率の向上に、
な
ち上げて利用しました。
簡単なマニュアルを配布しておくだけで、
くてはならない存在となったWooolive。
これからも日立は、
テレビ会議システムの運用を担当課にすべて任せられるように
Woooliveの継続的な機能強化、新たな利用方法の提案などを
※
なったことで、
TCO 削減だけでなく、
より柔軟で効率的な活用が
積極的に行っていきます。
おかやま観光情報 http://www.pref.okayama.jp/sangyo/kanko/kanko.htm
岡山県は、温暖な気候や豊かな自然に恵まれ、多様な観光資源を有しています。
「観光立県おかやま」
にぜひお越しください。
日本三名園の1つ
「岡山後楽園」
白壁の美しい町並み
「倉敷美観地区」
西日本有数の桜の名所
「鶴山公園
(津山市)
」
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 通信ネットワーク事業部 企業ネットワーク本部 製品企画部
TEL(045)881-1221
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/wooolive/
はいたっく2012- 1
All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
8
7
2
ホキ石仏第一群にて
1
アズレージョ前で松江さんと藤井さん
(久家の大蔵)
稲葉家下屋敷・旧平井家住宅
107
トラベルウォーキング
大分県臼杵市(取材日:2011年11月)
5
門
家長屋
旧稲葉
長い歴史と文化を今もとどめる街・臼杵を歩く
く
古くは、
キリシタン大名・大友宗麟の拠点として、
江戸時代は、
稲葉氏五万石の城下町として栄えた臼杵。
に お ざ
今も寺院と武家屋敷が続く二王座付近は、
城下町臼杵を代表する歴史の道で知られ、
石畳と石垣に調和のとれた建物が静かな魅力を醸し出しています。
8
また、
平安時代後期から鎌倉時代にかけて彫刻されたといわれる臼杵石仏
(磨崖仏)
は、
1995年に磨崖仏として全国初、
彫刻としても九州初の国宝に指定されています。
臼杵石
今回のトラベルウォーキングは、
製鉄現場のシステムを長年にわたって支え続け、
そこで培われたノウハウをもとに、
仏を巡
る皆さ
ま
システムライフサイクルをトータルでサポートする新日鉄ソリューションズ株式会社
(以下、
新日鉄ソリューションズ)
の皆さまと、
二王座歴史の道、
国宝・臼杵石仏を巡ります。
システムライフサイクルをトータルで
サポートする新日鉄ソリューションズ
早速、
臼杵駅からかつて大友宗麟の居
せ、遠くは四国山地を望むことができます。
城であった臼杵城跡に向かいます。
城内を散策し鎧坂を下ると
「稲葉家下屋
国内有数の大規模先進ITユーザーで
敷・旧平井家住宅」が見えてきます。旧藩
主の屋敷として建てられたもので、内部は
製鉄システムのアプリケーション開発と基
重厚感ある瓦屋根の武家屋敷が続く
二王座歴史の道
盤構築、運用・保守を一貫して行ってきた
築城当時は丹生島と呼ばれ、孤島上の
さまを迎えるに相応しい格式ある造りになっ
新日鉄ソリューションズ。
製鉄現場で培った
城郭であった臼杵城は、周囲の海が天然
ています。
さらに歩くと創業以来143年の歴
知見をベースにSOA、
グリッドなど、最新技
の要害となり堅固な守りを誇っていました
史を持つ造り酒屋の街並み・横町がありま
ある新日鐵をルーツとし、
40年以上にわたり
杉や檜といった上質の素材が使用され殿
やぐら
術を利用した先進のソリューションにより、
が、今では2つの櫓と書院の庭園の一部、
す。
「古き良き日本の街並みを見るようで、
ノ
生産管理から販売・物流までの幅広いソ
石垣などを残すのみで、
丹生島も埋め立て
スタルジックな気分になりますね」
( 藤井さ
リューションをトータルで提供しています。
によって市街地と陸続きになりました。天守
ん)。
なかでも久家の大蔵は、1868年に完
新日鉄ソリューションズ 鉄鋼ソリュー
櫓跡からは臼杵湾に浮かぶ島々が見渡
成した歴史ある酒蔵。
この蔵の特徴はなん
ション事業部 大分システムセンター所長
の新沢 恭一さんは、
「日頃特別な運動をし
ていませんが、通 勤の際に会 社まで約
5kmを歩くこともあります。
朝歩くことで爽や
かな気持ちになりますね」
と笑顔で語りま
す。同じく企画推進グループ 藤井 裕子さ
んと生産管理グループ 松江 由紀子さん
のお2人は、
「オフィスワークが主体ですの
で運動不足を実感しています。
2人とも関
西出身なので臼杵石仏を見るのは初めて
です。
臼杵は歴史ある街だと聞いています
ので、
ウォーキングが楽しみですね」
とお互
いに笑みを交わします。
9
はいたっく2012 -1
二王座歴史の道。
雨が降ると濡れた石が黒く輝き、
一段と風情が増す
6
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大分県臼杵市
ご参加いただいた
新日鉄ソリューションズ株式会社の皆さま
臼杵せんべい
約400年前、
臼杵藩主稲葉氏が参勤交代の保存食として用いた
新日鉄ソリューションズ株式会社
のが始まりといわれ、
その後、臼杵特産の生姜を加えて焼き上げ
本社:東京都中央区新川ニ丁目20-15
TEL(03)
5117- 4111
(代表)
たのが現在の臼杵せんべいです。
1919年創業の後藤製菓では、
臼杵せんべいを地産地消にこだわり、
良質の原料を使って製造・
鉄鋼ソリューション事業部 大分システムセンター:大分県大分市大字西ノ洲1番地
TEL(097)553-2084 http://www.ns-sol.co.jp/
販売しています。新町にある臼杵せんべい直売所では、
“全国五
つ星の手土産”
として紹介された臼杵せんべいを92才になる名
物おばあちゃんが、
元気に販売しています。
4
お問い合わせ先
第二群にある重量感豊かな阿弥陀三尊
くぼん
(装飾タイル壁画)
です。
臼杵市がポルトガ
像や九品の弥陀像など、
それぞれに木彫り
ルとの友好の証しとしてポルトガルのアズ
とみまがうばかりの見事な石仏が彫り出さ
レージョ作家ロジェリオ・リペイロ氏に制作を
れています。
「毅然とした表情が当時の彫
依頼したもの。
「アズレージョは、
有田焼を思
刻技術の高さを感じさせますね。彩色も鮮
わせるような深い
やかに残っており、
表情豊かな仏の姿は見
味わいのある青色
る者の心を癒やしてくれます」
(松江さん)
。
で、
さすがキリシタ
なかでも古園石仏は、
大日如来像を中心と
3
久家の大蔵
ン大名・大友宗麟
する曼荼羅を構成し、整然とした陣容をそ
がいた臼杵ならで
なえる臼杵石仏の中心的存在。
中尊の大
はの建 築 物です
日如来像は、切れ長の目に引きしまった口
ね」
(新沢さん)
。
元が端正で、気品あふれる表情は世界的
商店街から南へ入った辺りが二王座歴
にも有名です。
「以前来たときは、落ちた仏
史の道。二王座とは昔この界隈に祇園社
頭が仏体下の台座の上に安置されていま
(現八坂神社)
の仁王門があり、仁王が鎮
したが、現在は修復されて当時の荘厳な
座していたというのが名の由来だとか。漆
創
立 1980
(昭和55)
年10月1日
(連結)
、2,414名
(単独)
(2011年3月31日現在)
従 業 員 数 4,917名
事業内容
・ 経営およびシステムに関するコンサルテーション
・ 情報システムに関する企画・設計・開発・構築・運用・保守および管理
・ 情報システムに関するソフトウェアおよびハードウェアの開発・製造なら
びに販売および賃貸
・ ITを用いたアウトソーシングサービスその他各種サービスなど
後藤製菓本社 大分県臼杵市大字諏訪646-7 TEL
(0972)62-9398
といっても蔵の側面に描かれたアズレージョ
107
■導入製品 HA8000、
JP1など
■担当営業 日立製作所 大分営業所 担当:林
新沢 恭一さん(鉄鋼ソリューション事業部 大分システムセンター 所長)
(写真中)
「古園石仏の仏頭が修復されたのが平成7年ですから、
しばらく臼
杵には来ていなかったことになります。今日あらためて臼杵石仏を
見ると、国宝にも指定されているだけあって、
その彫刻技術は見
事なものでした。約千年もの間、石仏を信仰する人達によって大
切に残されたのでしょうか。今日はゆっくりと臼杵を歩いてみて、臼
杵の歴史や文化を再発見した思いです」
藤井 裕子さん(企画推進グループ)
(写真左)
「以前から古い仏像や寺院などに興味がありましたので、
1度、臼
杵石仏を訪ねたいと思っていました。石仏を拝観してその荘厳な
姿に心が癒され、石仏にまつわるエピソードを聞いて大変勉強に
もなりました。
久しぶりのウォーキングを楽しむとともに、
心地よい疲
労を感じ今日はぐっすり眠れそうですね」
松江 由紀子さん(生産管理グループ)
(写真右)
「今と昔が交差する臼杵は、
地元の方々が大切に守ってきた味と
伝統が残っている街ですね。
1年365日休みなしと話してくれた臼
杵せんべいの元気なおばあちゃんがとても印象的でした。温泉好
きな私にとって、近くの別府温泉に行くのがいい気分転換になっ
ています。今回のウォーキングをとおして、健康のために適度な
ウォーキングが必要だと実感しました」
姿によみがえりましたね」
(新沢さん)
。
喰の壁と重厚感ある瓦屋根の武家屋敷、
古い蔵やモダンな洋館などが立ち並び、
臼杵石仏は、
だれがどのような目的で造
かつて春日局も住んでいたといわれます。
営したのかはわかっておらず、今もなお多
二王座は阿蘇山の火山灰が固まってでき
くの謎を残しています。
た凝灰岩の丘で、岩を削り取って道を通し
千年の風雨に耐え、遠く千年の歴史・
たため
「切り通し」
とも呼ばれ、臼杵を代表
文化、
そしてひたむきな信仰の証しを今も
JR日豊本線
する景観の1つです。
10
臼杵石仏公園
石仏たちは静かに語りかけています。
千年の歴史・文化を今に伝える臼杵石仏
市内から南西へ約3km行くと、
静かな農
国宝臼杵石仏
※ ホキとは、
「がけ」
という意味の地名
7
8
9
10
東九州自動車道
1
久家の大蔵
仏)
は、
古い歴史を物語る規模と数量、
また
彫刻の質の高さにおいて評価され、60余
至 臼杵駅
4
2 3
灰岩の岩壁に刻まれた臼杵石仏(磨崖
石仏群は4群に分かれており、
ホキ※ 石仏
臼杵城跡
稲葉家下屋敷
旧平井家住宅
村地帯の一角に石仏の里があります。石
体のうち59体が国宝に指定されています。
臼杵駅
上臼杵駅
臼杵IC
後藤製菓
5
旧稲葉家長屋門
6
9
古園石仏 大日如来像前で
観光お問い合わせ先
● 臼杵市観光情報協会 TEL
(0972)
64-7130 http://www.usuki-kanko.com/
ウォーキング参加者募集
はいたっく誌読者の皆さまで、
当コーナーに参加をご希
望される方がいらっしゃいましたら、
当社担当営業または
はいたっく誌事務局
([email protected])
までご連絡ください。
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10
プラットフォーム & ソリューション・ケーススタディ
2
新基幹システムに「AP8800」を採用し、
工場の24時間操業を支える高い安定性を確保。
大幅な性能向上と業務効率化も実現
山陽特殊製鋼株式会社 ▶ http://www.sanyo-steel.co.jp/
高品質な特殊鋼を幅広い分野に提供する山陽特殊製鋼株式会社(以下、
山陽特殊製鋼)は、
基幹システムのメインフレームを刷新。
大量の業務データを迅速に処理すると同時に、
今後の事業拡大にも柔軟に対応できるIT基盤を実現するのが狙いです。
同社の工場は24時間操業を行っているため、
基幹システムにも極めて高い信頼性・可用性が要求されました。
そこで同社は、
日立のエンタープライズサーバ「AP8800」
とオペレーティングシステム「VOS3/US」を採用。
「止められないシステム」に必要な高い安定性を確保すると同時に、
「アクセラレートプロセッサ」や「仮想MTL(磁気テープライブラリ)
」などの活用により、
大幅な性能向上と業務効率化も実現しています。
3ODWIRUP6ROXWLRQ
FDVHVWXG\
山陽特殊製鋼株式会社
システム企画室
室長
牧田 優彦 氏
「高信頼性鋼の山陽」
として高品質な特殊鋼を安定供給
山陽特殊製鋼株式会社
システム企画室
管理グループ グループ長
寺尾 賢二 氏
サントクコンピュータサービス株式会社 サントクコンピュータサービス株式会社
システム技術部
システム技術部
部長
設備運営グループ 主任
梶山 芳博 氏
田中 宏和 氏
界に近づいており、
今後の課題に対応するには余力が少ない状
況でした」
(牧田氏)
。
高品質の特殊鋼を安定供給することで、市場から高い信頼
そこで同社は、
基幹システムを支えるインフラとして、
日立のエン
を得ている山陽特殊製鋼。
その鋼は
「高信頼性鋼」
として、
自動
タープライズサーバ
「AP8800」
を採用。
AP8800は命令プロセッサ
車の重要部品など、幅広い分野で活躍しています。特に、
ベアリ
やメモリー、
電源の冗長化機能を標準搭載しており、
高い耐障害
ングなどに用いられる軸受鋼などは、他社の追随を許さない高
性と安定性が欠かせない基幹システムに最適と判断されました。
い品質水準を誇っています。
「メインフレームの高い信頼性・可用性を評価しました。
また、
ア
「グローバル化やニーズの多様化が進むなど、
当社を取り巻く
プリケーション資産を有効活用できる点も考慮しました」
(寺尾氏)
。
ビジネス環境も変化しています。利用部門の課題を迅速に解決
2011年1月に本番稼働を開始した新基幹システムは、同社の
できるよう、PCのシンクライアント化やサーバ仮想化などの先進
業務に多くの改善効果をもたらしています。
今回新たに命令プロ
技術導入を図るなど、
さまざまな取り組みを行っています」
とシス
セッサの処理を分担して高速化を図る
「アクセラレートプロセッサ」
テム企画室 室長の牧田 優彦氏は説明します。
を導入。
これにより磁気テープのエミュレーションを行う
「仮想
製品の安定供給のためには、
システムの安定稼働も重要な
MTL」
の処理時間を50∼60%削減、
DB再編成時間を約50%削
テーマです。
減など、
大幅な時間短縮を実現し、
業務効率化に貢献しています。
「当社工場は、24時間操業が基本です。
システムを止めること
「DB再編成は年2回のシステムメンテナンス時に実施しますが、
ができないため、
信頼性・可用性には特に気を遣っています」
とシス
この時期にしかできない作業が他にも沢山あるため、時間を短
テム企画室 管理グループ グループ長の寺尾 賢二氏は語ります。
縮できたのは非常に助かります」
とサントクコンピュータサービス
株式会社 システム技術部 設備運営グループ 主任の田中 宏
高い信頼性・可用性を評価し
「AP8800」
を採用
和氏は語ります。
さらに、
AP8800の
「プロセッサ資源分割管理機構
(PRMF)
」
も
同社では2010年春より、基幹システムの最重要IT基盤である
11
大きく貢献。
これにはLPARへのプロセッサ割り当て量を動的に変
メインフレームのリプレースプロジェクトに着手しました。
更する変動共用機能が備わっており、
特定のLPARの負荷が高
「当社では中期計画において、生産能力の上方弾力性の確
まった際には、
他のLPARの空きリソースを自動的に割り当てます。
保を課題として掲げています。
しかし、
旧システムは性能的な限
「旧システムは固定共用方式での運用だったため、
月末・月初
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USER PROFILE
USER PROFILE
山陽特殊製鋼株式会社
サントクコンピュータサービス株式会社
本
社
設
立
資 本 金
従業員数
http://www.santoku-cs.co.jp/
兵庫県姫路市飾磨区中島3007
1935年1月11日
201億8,268万円
(2011年3月31日現在)
2,858名
(連結、
2011年3月31日現在)
「信頼の経営」
を経営理念に掲げ、
「高信頼性鋼の山陽」
として、
極
めて高い信頼性を誇る特殊鋼の製造・加工・販売などを手がける。
本
社
設
立
資 本 金
従業員数
兵庫県姫路市飾磨区中島1547-1
1990年7月5日
2,000万円
74名
(2011年3月31日現在)
鉄鋼製造で培ってきたノウハウを活かして、
鉄鋼分野のみならず、
さまざまな分野・業種へシステム開発・運用・保守サービスを提供。
めのピーク時などには手作業で本番用・開発用
の割り当て量を変更する必要がありました。
しか
し現在では、
そうした手間は不要です」
とサントク
コンピュータサービス株式会社 システム技術部
部長の梶山 芳博氏は語ります。
「LPARの追加を容易に行えるため、
テスト用
LPARの設置も検討中です。本番に近い環境で
テストを行えれば、
システム開発・変更時のテスト
品質向上にも大きく寄与できます」
(田中氏)
。
オンラインレスポンスが約30%向上
CMT155巻からLTO3巻に減少
高い信頼性・可用性で新基幹シ
ステムを支える
「AP8800」
(右)
と日立ストレージ製品群。
新基幹システムでは、性能と信頼性を向上さ
せるための工夫が多数盛り込まれています。
まず、AP8800と日立ディスクアレイシステム
「Hitachi Universal Storage Platform VM」間を、従来の
のハンドリング作業が不要になるなど、
さまざまな運用改善効果
ACONARCチャネルから高速なFIBARCチャネルに変更。
さら
を発揮。仮想MTLの適用拡大にあたっては、大容量のエミュ
に、一つの物理チャネルを複数のLPAR間で共用することで、
リ
レーションタイプのディスクを適用することで、CMT仮想化に必
ソースの有効活用と可用性向上も実現しています。
要なディスク容量を確保しつつ、
装置数増加に伴う仮想メモリー
また、
メモリー搭載量拡大を生かし、
性能向上に向けたチュー
の圧迫を防止しています。
ニングも実施。
仮想メモリーのスワップアウトを減らしたり、
I/Oアク
セス回数を削減するなどの改良を加えることで、
オンラインやバッ
万全のサポート体制で短期構築を強力に支援
チの高速化を実現しました。
「業務に必要なデータを、
より迅速に提供できるようになるなど、
本プロジェクトでは、短期構築も大きな課題でした。
わずか8か
ユーザーへのサービスレベルは確実に向上しています」
(牧田氏)
。
月間で移行作業を終える必要があった上に、
システムを止めら
オンラインレスポンスが約30%向上。以前は約12秒かかってい
れるタイミングも夏季休暇と年末年始の2回に限られていました。
た処理が、
約3秒にまで短縮できたケースもあるといいます。
そこで日立では、VOS3専門部隊を中心に万全のサポート体制
もう一つ注目されるのが、以前より活用していた仮想MTLの
を敷いて支援。
適用拡大です。
「工場から支援部隊を派遣するなど、
日立は総力を挙げて
以前はCMT装置自体にかなりの設置面積を必要としていた
バックアップしてくれました。
おかげで予定通りの本番稼働を果た
上に、保管用CMTの巻数も2,000巻近くに達していました。
これ
せました」
(梶山氏)
。
を仮想MTLとLTOライブラリ装置に置き換え、完全CMTレスで
もっとも、
これでプロジェクトが全て終わったわけではありません。
の運用とすることで、
スペース・電力・運用負荷の大幅削減をめ
「今回はあくまでも新システムへの安全・確実な移行が最優先
ざしました。
でした。今後はセキュリティや稼働監視体制の強化など、
さらな
「日次バックアップのテープ巻数は、以前のCMT155巻から
る改善に向けた取り組みを推進していきます。会社の事業基盤
LTO3巻に減少。今後はマシンルームのスリム化を進め、電力使
でもある情報システムを強化するのが我々IT部門の使命。今後
と牧田氏
用量の半分を占める空調費用の削減にもつなげたい」
(寺尾氏)
。 も会社の競争力強化と事業拡大に貢献していきたい」
さらに、
日次バックアップ時間の約50%削減や物理的なテープ
は抱負を語りました。
*導入効果は、
本ユーザーのシステム構成や導入時の製品モデル/仕様によるものです。
LPAR:Logical PARtition CMT:Cartridge Magnetic Tape LTO:Linear Tape-Open FIBARC:FIBre connection ARChitecture PRMF:Processor Resource Management Feature
●LTO、
Linear Tape-Openは、
米国Hewlett-Packard Company、
米国Quantum Corporation、
および米国International Business Machines Corporationの米国およびその他の国における商標です。
●その他記載されている会社名、製品名は、
それぞれの会社の商標もしくは登録商標です。 ●この記事は日経コンピュータ 2011年12月8日号に掲載されたものです。
お問い合わせ先
記事に関しては、
株式会社 日立製作所 エンタープライズサーバ事業部 TEL(03)
5471-2062
製品に関しては、HCAセンター
0120-2580-12(土、
日、祝日を除く 9:00∼12:00 13:00∼17:00)
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/AP/
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All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
12
経営戦略の策定から構築、保守までを
ワンストップで提供する
「日立Oracle Application Solution」
グローバル規模での事業再編や新興国市場の台頭などを背景に、企業には国際市場における競争優位性や新たなビジネスチャ
ンスの獲得に向けた、迅速かつ確実な対応が求められています。
そこで日立は、ERPソリューションのパイオニアである日本オラク
ル株式会社
(以下、
日本オラクル)
との強力なパートナーシップのもと、
お客さまのビジネスを成功に導く
「日立Oracle Application
Solution」
を提供しています。本ソリューションでは、Oracle Applicationsの豊富な機能と、
コンサルタント、
エンジニアとして培っ
てきた日立の豊富な経験や導入ナレッジ、
プロジェクト管理手法を融合し、経営戦略の策定からシステム運用・保守まで、
日立グ
ループの総力を結集したワンストップサービスを提供します。
導入作業を最適化。導入管理には、
ワールドワイドで実証されてき
ワンストップのコンサルティング/SIサービスを提供
たOracle Applicationsの導入方法論に日立のナレッジを付加し
た独自の導入方法論を適用し、
スケジュールを順守した高品質な
日立は、
日立は、
日本オラクルとの20年におよぶパートナーシップを通じ、常
プロジェクトを実現します。
にOracleビジネスをリードする存在であり続けています。
2010年10月
また
「アプリケーションマネジメントサービス
(AMS)」
では、
お客さ
にはERPパッケージソリューション事業の拡大と、
さらなるサービスの
まのお悩みを低コスト・高付加価値のサポートサービスで解決し、
向上・強化を図るため、
情報・通信システム社内に
「ORACLEビジネ
お客さまの資産を強固に守ります。
スソリューション部(OBS)」
を新設し、提供するサービスを
「日立
これら一連のサービスは日本国内だけでなく、北米、欧州、
中国、
Oracle Application Solution」
として体系化しました。
インドに広がる日立コンサルティングの拠点を通じても提供できる体
日立のOBSでは、
「 企画/構想」
「 計画」
といった上流コンサル
制を整えており、
システム全体の企画/構想、
システム開発、導入後
「要件定義」
「実現化」
のSI、効果測定や業務改善と
ティングから、
の運用/保守といったITライフサイクル全般において、
お客さまのグ
いった
「運用・定着化」
まで、お客さまの改革プロジェクト全般にお
ローバルな事業活動をサポートしていきます
(図2)
。
いて、
ワンストップのサービスを提供することが可能です
(図1)
。
上流工程の
「ビジネスコンサルティングサービス」
では、
日立コン
サルティングとも連携しながら、多様な業界・業種へのコンサルティ
お客さまの経営課題を解決する豊富なソリューション群
ング経験で培ったノウハウを生かし、
お客さまの経営課題を詳細に
分析。課題解決の手段として、業務改革、
システム化構想を経て、
ERP選定・導入構想策定を支援します。
する
「Oracle E-Business Suite」
というERPパッケージが存在し、
続く
「SIサービス」
では、豊富なプロジェクト経験を持つコンサル
その周辺に各業務を支援しながらOracle E-Business Suiteと連
タントとエンジニアが、お客さま企業へのOracle Applicationsの
携する各種アプリケーションが存在する形となっています。
お客さまの改革プロジェクト全般において、
ワンストップのコンサルティング/SIサービスを提供することが可能です。
SIサービス
ビジネスコンサルティングサービス
企画/構想
計画
要件定義
・戦略策定支援
・業務改革構想策定支援
・IT構想策定支援
RFI
RFP
・要件定義
・CRP実施
・概要設計
・インフラ構築
・詳細設計
・構築・テスト
・移行
・バージョンアップ
アセスメント
・テクニカル
バージョンアップ
従来型SIビジネスの範囲
Hitachi Consulting
China Co., Ltd.
Hitachi Consulting
Corporation
運用・定着化
・効果測定
・継続的な
業務改善
・戦略実行支援、
業務改革支援
RFP提示前から
PJに参画
Hitachi Consulting
Europe Limited
AMS
実現化
・PMO(Project Management Office)支援
・チェンジマネジメント支援
・製品選定・導入計画策定支援
・バージョンアップ構想策定支援
・RFP作成支援
欧州
中国
日本
インド
PJ目的の実現を
支援可能
・運用・保守受託
(AMS)
・継続的な
システム改善
Service-in
図1 サービスオファリングマップ
13
Oracle Applicationsは、会計/人事といった基幹業務を支援
Oracle
はいたっく2012-1
All Rights Reserved,Copyright ©2012,Hitachi,Ltd.
北米
Hitachi Consulting
Software Service
日立製作所
日立ソリューションズ
日立システムズ
日立コンサルティング
図2 日立Oracleソリューションネットワーク
事業支援PLM
製品ライフサイクル管理
日立では、
これらすべてのOracle Applications製品をカバーし
事業支援
MFG/FS
(生産/サービス)
た高付加価値ソリューションをグローバルに展開しています。今回
はその豊富なメニューの中から、代表的なソリューションをご紹介
します(図3)。
基幹業務支援SCM(購買/販売/在庫)
統合業務アプリケーション
基幹業務支援ERM(会計/人事)
サプライチェーン計画
生産管理
輸送管理
倉庫管理
出荷・保守サービス
設備保全
統合業務アプリケーション
連結会計・予算管理
統合業務アプリケーション
■グローバル人事ソリューション
内需の停滞・縮小にともない、主要マーケットを海外に求める企
経営管理/業績管理
業が増加しています。
しかし企業のグローバル化において、営業
や生産コスト戦略などに比べ、人事分野は立ち遅れているのが実
情です。
そこで日立は、
グループ経営・グローバル経営に対応する
機能を備えたOracle E-Business Suiteをベースに、
データ中心
顧客支援
CRM
マーケティング
営業
オーダー
コールセンター
アフターサービス
パートナー
EPM/BI
経営管理
業務分析
BI:Business Intelligence EPM:Enterprise Performance Management
ERM:Enterprise Resource Management FS:Field Service MFG:Manufacturing
図3「日立Oracle Application Solution」
の主要モジュール
アプローチに基づいて人事情報を統合/一元化。お客さまのグ
点から製品ライフサイクル全体にわたって管理することで、製品イ
ローバル経営戦略を支える人事管理システムを適切な形で構築
ノベーションを加速させるアプリケーションです。
日立は約5,000
していきます。
また、
お客さまが求めるグローバル人材ビジョンの具
ユーザーがOracle Agile Product Lifecycle Managementを
体化を支援し、
グローバル人材管理を成功に導くために取り組む
利用する世界最大クラスのユーザーとしての実績・ノウハウを活
べき施策とロードマップを作成する
「グローバル人材マネジメント構
用し、
お客さまの業務改革ステップに合わせた短期間での導入を
想策定ソリューション」
も提供いたします。
実現。実効性の高いPLMシステムを構築していきます。
■自動仕訳ソリューション
■予算管理ソリューション
これまでの業務システムは、会計システムとの連携を意識せず
「Oracle Hyperion Performance Management Applications」
に構築したものが多いため、二重入力や会計/業務システムでの
は、予算編成業務から業績予測までの支援を実現するWebベー
違算、
システム変更時の負荷増大など数々の課題を抱えていまし
スの経営管理アプリケーションです。
めまぐるしい経営環境の変化
た。
そこで日立は、Oracle E-Business Suite会計システムとの汎
や業務要件の多様化に対応した柔軟な予算管理業務を実現する
用的な統一インタフェースを作ることで、業務システムに負荷をか
ため、
日立は
「Oracle Hyperion Planning」
の充実した分析機能・
けない連携を実現する
「自動仕訳ソリューション」
を提供していま
レポートを活用した
「予算管理ソリューション」
を提供します。
また、
す。本ソリューションの適用により、業務システムとのデータの自動
Oracle Hyperion Performance Management Applications
連携、経理/経営管理のための会計データ一元管理などをスピー
最新版へのバージョンアップでも豊富な経験と実績を保持していま
ディに実現できます。
また、Financial Accounting Hubを活用す
すので、
安心してお任せください。
ることで、
より柔軟な会計基準対応も可能です。
以上にご紹介したほかにも、完成度の高いCRMソリューション
■大量データ処理設計ソリューション
「Oracle Siebel Customer Relationship Management
「大量データ処理設計ソリューション」は、データウェアハウス
(CRM)」
や
「Oracle EBS CRM Field Service」
などを適用した
(DWH)処理とオンライントランザクション処理(OLTP)
の両方を、
お客さま管理/営業支援ソリューションの導入において、
日立は数
日立は、
驚異的なパフォーマンスで実現できるソリューションです。
多くの優れた実績を持っています。
大量データを扱うDWH/経営分析システムなどの検索/バッチ処
これらOracle Applicationsを適用した、すべてのシステムの運
理の高速化や、性能を落とさない複数データベースサーバ統合な
用・保守を、高い付加価値を提供しながら低コストで実現する
どをお考えのお客さまに、
ハードウェアの導入検討から設計、運用
AMSもご活用いただくことで、
日立はお客さまのシステム資産を守
保守までをサポートする大量データ処理設計ソリューションを提供
り、保守コストの削減とコア業務へのシフトを加速させていきます。
します。Oracleデータベースの高速化はもちろん、
ビッグデータを生
より柔軟なビジネスの立ち上
さらに今後は、TCO※の最適化や、
かした新たな価値創出やデータベース基盤統合、
その安定稼働な
げに向けて、
さまざまなOracle Applicationsの環境をプライベート
どにお役立てください。
クラウドへ移行したいというニーズも本格化してくると予想されます。
日立はこうしたご要望にも迅速・確実にお応えするため、
コンサル
■Oracle Agile Product Lifecycle Managementソリューション
ティング力とSI力、
ソリューションメニューを一段と強化しながら、
お
「Oracle Agile Product Lifecycle Management」
は、製品
客さまのビジネスを成功に導く日立Oracle Application Solutionを
技術情報や開発プロセス、意思決定事項などをグローバルな観
提供してまいります。
※ Total Cost of Ownership
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 産業・流通システム事業部
TEL(03)5471-2591
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/obs/
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14
日立研究所
グローバルな鉄道インフラの最適化を支援する
「鉄道統合評価システム」
海外で鉄道システムを提案する際には、
国や地域それぞれの多様かつ複雑な輸送ニーズに対する
エネルギーコストの定量評価などを、
鉄道システム全体を考慮したうえで、
迅速に行う必要があります。
そこで、
日立研究所は、
車両・信号・運行管理・き電といった鉄道システム全体を構成する
サブシステムの単体動作を再現するとともに、
サブシステム間の相互作用や連携制御を考慮できる
「鉄道統合評価システム」
を開発しました。
このシステムは、
鉄道インフラ整備計画への最適なソリューションを迅速に提供できる技術として期待されています。
海外では鉄道システム全体の提案が必要
̶̶いま海外では、環境・省エネに配慮し
を勘案しながら、最適かつ包括的な提案を
ピュータ・シミュレーション技術も当然持って
行うために開発したのが
「鉄道統合評価シ
おり、
さまざまなノウハウを蓄積してきました。
ステム」
です
(図1)
。
しかし現状では、
日本の事業者向けに
た公共交通手段として、改めて鉄道建設
への意欲が高まっているようですね。
日立研究所
グリーンモビリティ研究部
GM1ユニット
主任研究員
宮内 努
作った各サブシステム用のシミュレータしか
̶̶「鉄道統合評価システム」
では、
どのよ
ありませんので、
鉄道システム全体を解析し
うなことが行えるのですか。
ようとすると、
いくつものシミュレータを個別に
宮内 鉄道を構成する代表的なサブシス
整合性を人手で確認しなければならず、
ど
走らせ、各数値のインプット/アウトプットの
テムである
「車両システム」
「信号システム」 うしても手間と時間がかかってしまいます。
「運行管理システム」
「き電システム」
といっ
そこで今回は、
それらを一括して迅速かつ
た複数システムを連携させた、大規模な鉄
柔軟にシミュレーションできる仕組みを作っ
道システムの挙動をPC上で再現すること
たわけです。
ができます。
これにより、
エネルギーコストや
輸送量の視点からシステムの配置や容量
̶̶どのような技術で、一括したシミュレー
を評価するなど、
さまざまな要件を考慮した
ションが可能になったのでしょうか。
宮内 はい。近年は世界各地で多くの鉄
適切な提案が行えるようになり、
グローバル
道システムの導入が計画されています。
そ
ターンキーと呼ばれる一括受注にも対応可
宮内 サブシステムや機能ごとにモデルを
こで展開されるビジネス形態はこれまで日立
能となります。
また、技術が進歩して新しい
ブロック構成で作り、
それらを任意に組み合
が主に携わってきた日本のものとは違いま
車両や信号などの設備が導入される際に
わせる
「ビルディングブロック方式」
を採用し
す。
日本では鉄道事業者がプロジェクトの
も、鉄道システム全体に対する効果を定量
ました。組み合わせや詳細度をフレキシブ
主体となり、
メーカー側は車両や信号、
運行
的に評価することで、
よりお客さまのニーズ
ルに切り替えられるため、車両単体で使え
管理、
き電などのサブシステムをコンポーネ
に沿った提案をすることが可能となります。
ば、
その走行性能の評価が行えますし、信
ント単位で提案するものです。一方、海外
の場合は少し事情が異なり、鉄道の運行
会社、車両の提供会社、路線のインフラ管
号を組み合わせれば、各車両の特性に応
各シミュレータを柔軟に組み合わせた
解析を実現
理会社などがそれぞれ異なる
「上下分離
る運行間隔が分かります。
さらに運行管理
を組み合わせれば、実際にダイヤを組んだ
方式」が採用されているため、基本的に
̶̶日立は国内最大級の総合鉄道メー
とき、
それらがどう動くかなどを評価すること
メーカー側が主体となってシステム全体の
カーですが、
これまでも同様のシミュレータ
ができるようになります。
提案を行っていかなければなりません。
技術は持っていたのでしょうか。
もちろん各システム内の構成要素も細か
また世界各国では、直流/交流といった
15
じた最適な信号設備やそれにより実現でき
く組み替えることが可能です。例えば車両
電力供給方式の違い、電化/非電化区間
宮内 日立は新幹線車両、
ハイブリッド駆動
なら直流電車、交流電車、
ディーゼル車、
シ
の相互乗り入れ運行、走行する車両にして
システム、信号、変電所、運行管理システム
リーズハイブリッド車などを選べますし、鉄
も、直流、交流、
これらを混合した交直流や
など、鉄道に関するほぼすべてのサブシス
道への電力供給を担うき電なら、直流変電
ディーゼル車両もあるなど、多様で複雑な
テムを開発・提供しているメーカーです。
そ
所、交流変電所、蓄電池などの組み合わ
要素が絡み合います。
こうした個々の要素
の技術と実績をベースとした高精度なコン
せが選べます。
これにより、各サブシステム
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複数のシステムの相互作用および連携を考慮
運行管理システム
信号システム
ダイヤに基づく管理
鉄道の安全を管理
評価に必要なサブシステムや構成機器を任意に設定することで、
構成機器から系統全体の評価が可能
進路
転てつ機 ATC ATS
通常
連動
軌道回路割
運転整理
ダイヤ
PRC
信号種別
信号システム
運行管理システム
フレーム
ワーク
電力変換器
電池
電池2
整流器
電池
地上蓄電システム
変電所1
き電設備
車両
車両に電力を供給
旅客を運ぶ
図1「鉄道統合評価システム」
の全体像
電池
変換器
車輪
変電所
モーター
電力変換器
DCM
電池1
整流器
変換器
変電所2
IM
IM
IM
チョッパー VVVF1 VVVF2 VVVF3
普通車1 普通車2
き電システム
快速車
特急
車両
図2 ビルディングブロック方式のイメージ
内で発生した現象が他のサブシステムに
鈴木 蓄電池はまだコス
鈴木 蓄電池
池はまだ トがかさみますの
池はまだコス
トがか
変動を極力少なくするような車両の選択、
あ
与える波及効果を考慮したうえで、消費エ
で、当面は先進国を中心に導入が進むと
るいは変電所のリプレースや地上蓄電シス
ネルギーなど、
鉄道システム全体として実現
思われます。
しかし市場の拡大で電池コス
テムの導入など、適切なソリューションの提
している性能を算出できます
(図2)
。
トが下がれば、近い将来は新興国でも導
案が可能となります。
また、
そこで得られたノ
入されていくでしょう。最近では、車両の電
ウハウを車両の新しいモーターやインバー
多様なエネルギー供給源も自在に考慮
力を有効活用するため、蓄電装置を変電
ターなどの開発にも生かせますから、
非常に
所に設置して、
そこに車両がブレーキをか
役立つ技術ではないかと考えています。
鈴木 本シミュレータの、
もう1つの特長と
けた際のエネルギーを吸収させ、加速時に
なっているのが、国や路線によって多様な
はバッテリーを放電させて再利用すると
エネルギー供給源を持つ鉄道システムの
いった、地上に蓄電装置を設置する技術
解析技術です。例えば車両電源には、変
電所を経由して供給される電気を使うも
が注目されています。
こうした場合は、電気
が一方向ではなく双方向に流れますので、 鈴木 基也
の、
ディーゼルエンジンなどの内燃機関を利
不安定になりがちな回路モデルをいかに安
用するもの、
さらには蓄電池、
エンジンを併
定的に解析できるようにするかに苦労しま
日立研究所
グリーンモビリティ研究部
GM1ユニット
用するハイブリッド型のものなどがあります。 した。本シミュレータを用いれば、車両モデ
変電所の電力供給方式にも直流、
交流、
そ
ルや電力モデルに蓄電装置モデルを加え
れらが混在した路線があるため、
各種車両
ることで、
その省エネ効果を定量的に評価
に対応したエネルギーフローのモデルと、
エ
できます。
̶̶ 今後の展開は。
流/電圧源モデル、各車両用機器の動作
̶̶ 環境への配慮から、
なるべく電力のか
宮内 環境保全にも貢献する鉄道システ
を模擬したモデルなどを開発しました。
からない鉄道システムが提案できるわけで
ムをお客さまに最適な形で提案するため、
これらのモデルを柔軟に組み合わせるこ
すね。
また日立が国内で培った車両、信号、運行
ネルギー供給源となる変電所を模擬した電
管理、
き電などの基盤技術をグローバルに
とで、変電所容量や車両の運転間隔に依
存した変電所の消費電力の変動などを詳
細に解析することが可能となります。
鈴木 電力をエネルギー源とする鉄道車両
展開していくためにも、今回開発したシミュ
は、加速する際に非常に大きな電力を消費
レータ技術のさらなる進化に力を注いでい
しますから、
電力系統への負担を考えるとな
きたいと思います。
̶̶ 蓄電装置も勘案したモデルというの
るべくなめらかに変動なく使うことが理想的
は、今後の鉄道ビジネスでトレンドになりそう
です。
本システムを活用することで、
例えば、 ̶̶ 期待しています。本日はどうもありがと
な気配ですね。
輸送量を上げようとする際に、電力負荷の
うございました。
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 日立研究所 https://www8.hitachi.co.jp/inquiry/hqrd/rd/jp/form.jsp
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16
2
グローバルな知財戦略を支援する
知的財産管理システム「PALNET/MC6」
1977年から特許管理システムの開発に取り組んできた日立は、
業界トップシェア※1の実績を持つ
パルネット エムシーファイブ
パルネット エムシーシックス
「PALNET/MC5」
の後継システムとして、
大幅に機能強化を図った
「PALNET/MC6」
を2012年
7月に提供開始します。企業や大学の知財部門において、発明提案から権利維持にいたるまで
の知財業務の一元管理が可能な本製品は、
「人」
「組織」
「情報」
をつなぎ、
お客さまの企業価値
を高めるグローバルな知財戦略を支援します。
※1 日本国内の特許出願数上位300社におけるシェア。
日立調べ
(2011年11月現在)
長年の開発実績で最適なシステム構築を支援
加により、
タイムリーな状況把握と業務プロセスの改善、作業配分
の変更などを円滑化し、作業品質のさらなる向上を支援します。
知財部門には、
知財部門には、海外を含めた他社の特許情報の把握やクロス
ライセンスによる事業領域の確保、新事業への進出を目的とした
グローバルな意思決定支援の強化と企業戦略への貢献
自社資産の分析や知財ポートフォリオの構築など、
さまざまな知財
に関わる戦略的施策が求められています。180社を超えるお客さ
グループ企業間でのグローバルな情報共有と活用を支援する
グル プ企業間でのグロ バルな情報共有と活用を支援する
まの要望を反映した
「PALNET/MC6」
は、人と組織と情報がス
ため、海外拠点を含めた知的財産を一元管理する環境を提供し
ムーズにつながる知財管理を実現します。長年の開発実績にもと
ます。各国における特許出願状況の把握や、研究投資の重複排
づき、知財業務を熟知したスタッフが、構築から運用保守まで安
除、休眠資産の活用、権利共有など、
グループ一体となった知財
定したシステム構築を支援します。
戦略をサポートします。
また、特許情報検索サービス分野で同じく業界トップシェア※3の
シェアリサ ー チ
業務プロセスの見える化で情報の共有と効率化を推進
特許情報提供サービス
「Shareresearch」
との連携により、他社の
知財戦略の分析や権利侵害の早期発見を可能とし、
お客さまの知
ワーク
ワ クフロー機能
フロ 機能※2では
では、発明提案から出願
発明提案から出願、権利化
権利化、権利維
権利
利維
財管理や戦略立案に、
さらなる付加価値とスピードを提供します。
持にいたる複雑な業務プロセスを見える化し、
さらに対象範囲を
囲を
※3日本国内の特許出願数上位300社におけるシェア。
日立調べ
(2011年11月現在)
知財部門だけでなく研究開発部門や特許事務所まで拡大する
する
ことで、業務の効率化と電子化を支援します。
また、
世界各国に出
に出
人
願される特許の状況把握を容易にするパテントファミリ管理機能
機能
組織
情報
が「つながる」
システム
や、頻繁に発生する社内の運用変更に対応するユーザーカスタ
カスタ
マイズ機能を強化し、業務面やシステム運用コストの低減を実現
実現
技術担当
します。
マネージャー
事務担当
代理人
発明者
人
※2 複数の部門や担当者が関わる業務の流れをルール化したもの
知的財産管理システム
ルールブック機能で権利失効などのリスク低減を支援
援
研究開発部門
リエゾン
チングと業務運用までを考慮したデータの提供により、権利失効
失効
特許事務所
知的財産部門
法務/調査部門
他社情報
費用情報
契約情報
調査情報
などのリスク低減を支援しています。
また、作業状況や業務負荷を見える化する作業管理機能の追
の追
図「PALNET/MC6」
のコンセプトイメージ
お問い合わせ先
(株)
日立製作所 公共システム営業統括本部 カスタマ・リレーションズセンタ
E-mail:[email protected]
17
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特許/
実用新案/
意匠/商標
情報
組織
日本や欧米、
日本や欧米 アジアなど主要な11の国と地域の特許法に対応
アジアなど主要な11の国と地域の特許法に対
対応
したルールブック機能を提供しています。法改正の定期的なウ
ウォッ
発明情報
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/app/tokkyo/mc6/
P
&
Platform
Solution
プラットフォーム & ソリューション
&
S
超高性能ビジネス分析アプライアンスサーバ
「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA™」
登場
クラウドコンピューティングやSNS※1などによるインターネット上のアプリケーションの増加、
センサー技術の進展などを背景に、
企業や社会活動で発生するビッグデータをリアルタイムに活用し、
企業の競争力強化や公共サービスの付加価値向上に
利用したいというニーズが高まっています。
そこで日立は、
大量データの高速検索、
リアルタイム分析などで高い処理性能を実現する
「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANA™」
の提供を開始しました。
本製品の適用により、
大量データの効率的な検索やリアルタイム分析を可能とし、
企業の迅速な意思決定や適切な事業戦略の策定を支援し
迅速な意思決定 適切な事業戦略 策定 支援 ます。
す。
※1 Social Networking Service
大量データから価値ある情報を
リアルタイムに生み出す
「日立インメモリDBアプライアンス for SAP
ブレードシンフォニー
SAP BusinessObjects
tools
販売、生産、人事などの
などの
ERPシステムや、
データ
SAP
Business
Suite
(ERP)
のバックアップシステム
ステムと
いった周辺システムを、
テムを、
「BladeSymphony」のハイエンドモデル
本製品と同一シャーシへ
ーシへ
「BS2000」
に、
メモリ上で高速なデータ処理を
統合することができます。
実現するSAP AG社のインメモリソフトウェア
これにより、
高信頼なシス
頼なシス
「SAP HANA™」
を実装したもので、
大量デー
テムを高集積、省スペー
スペー
タの高速検索、
リアルタイム分析を可能とする
スに構築できるとともに、
アプライアンス製品です。
システム全体の統合管
統合管
レポート出力
レ
SAP NetWeaver
Business
Warehouse(BW)
HANA Studio
(管理ツール)
データ連携
HANA™」
は、統合サービスプラットフォーム
の特長を生かし、会計、
■ HANA運用管理
起動/停止
モニタリング
データバックアップ、 etc.
日立インメモリDB
アプライアンス
SAP HANA
■ データモデリングツール
仮想データマート/view定義
メタデータ取り込み、etc.
各種データを
インメモリDBによる
仮想データマート化
高速アクセス
高圧縮率の
データ保持
本製品を利用することで業務システムで継
理を容易にします。
。
続的に発生するデータを高速に分析すること
またBS2000は、
、最大
が可能となり、
企業のマーケティングや業務改
4枚のサーバブレー
ードを結
革、
スマートグリッドや交通をはじめとする社会
合して1台のサーバ
バとして
インフラ、
ヘルスケアなどさまざまな分野におい
利用できるサーバブレー
バブレード間SMP※2機能を搭
あわせて、
お客さまへ本製品の導入サービス
て、迅速な意思決定や適切な事業戦略のス
載しています。
このため、
小規模な構成で初期
ブレード間SMPによる
容易なスケールアップ
ブレードアーキテクチャを
生かしたシステム統合
「日立インメモリDBアプライアンス for SAP HANATM」
構成例
ピーディな策定を支援します。
導入し、
業務処理量やデータ量に応じて結合
を提供するとともに、
コンサルティングや事前検
証ができる検証施設を
「日立- SAPコンピテンス
日立ならではの付加価値として、
複数のサー
するサーバブレード数を増やすことで、
スケーラ
センター」
内に設置します。
バを1つのシャーシに搭載できるブレードサーバ
ブルにシステム性能を拡張することができます。
※2 Symmetric Multi Processor : 1台のサーバ上に複数のCPUを搭載する
ことで、
処理を並列化し性能を高める技術
日立サーバ仮想化機構
「Virtage」
に関する論文が
「Best Paper Award of The 2011」
を受賞
バ タ ー ジュ
Virtage ※3での実測結果をもとに執筆したサーバ仮想化によるシステム性能改善に関する論文「System
Performance Improvement By Server Virtualization」
が、Best Paper Award of The 2011 International
Conference of Computer Science and Engineering を受賞しました。
本論文は高多重プロセッササーバを有効活用する方法として、
仮想化によるシステム性能の向上について記載し
ています。
Virtageを用いた実測例では、
その優れたスケーラビリティにより明らかな性能向上の効果がみられました。
本賞は、2011年7月6∼8日にロンドンで開催されたWorld Congress on Engineering 2011という学会に提
出・受諾された756本の中より、
技術分野ごとに1本ずつ計16本が選ばれたものです。
「BladeSymphony」
に搭載されている日立独自の仮想化機構。
ハードウェアの論理分割方式が特長
※3 統合サービスプラットフォーム
お問い合わせ先
HCAセンター
012 0 -2580 -12 利用時間 9:00∼12:00、13:00∼17:00
(土・日・祝日を除く)
● 本誌記載の他社登録商標
※ SAP、
SAP HANA、
記載されているすべてのSAP製品およびサービス名はSAP AGのドイツおよびその他世界各国
における登録商標または商標です。
※ OracleとJavaは、
Oracle Corporation 及びその子会社、
関連会社の米国及びその他の国における登録商標です。
文中の社名、
商品名等は各社の商標または登録商標である場合があります。
※ その他記載の会社名、
製品名は、
それぞれの会社の商標または登録商標です。
■ 情報提供サイト
http://www.hitachi.co.jp/bds/
● 本誌記載の内容について
社外からの寄稿や発言は、
必ずしも当社の見解を示しているわけではありません。
画面表示をはじめ、製品仕様は改良のため変更することがあります。
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