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公営住宅等長寿命化計画 (概要版)

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公営住宅等長寿命化計画 (概要版)
上
士
幌
町
公営住宅等長寿命化計画
(概要版)
平成27年2月
上士幌町
1
はじめに
計画の目的
・国の住宅政策は、平成 17 年度から公営住宅の補助金制度が地域住宅交付金制度に移行し、平成 18
年度に住生活基本法が立法化され、平成 21 年度からは「公営住宅等ストック総合改善事業等の拡
充」が図られ「公営住宅等長寿命化計画策定費用」と「長寿命化型改善」が地域住宅交付金の基幹
事業として助成対象となることとなっています。
・
「公営住宅等長寿命化計画」は、「公営住宅ストック総合活用計画」を拡充したもので、住生活基本
計画に定める公営住宅の役割を果たすために、これまでの対症療法型の維持管理から予防保全型の
維持管理への転換を図り、公営住宅の長寿命化によるコスト縮減を図ることを目的としています。
・なお、従来助成対象となっていなかった計画修繕は、公営住宅長寿命化計画に位置付けることで、
長寿命化型改善(公営住宅等の劣化防止、耐久性向上及び維持管理の容易化のための設備等の改善)
として地域住宅交付金の基幹事業として助成対象となります。
・こうした背景を踏まえ、
「上士幌町公営住宅等長寿命化計画」は、既存公営住宅等の建替え、用途廃
止、改善等適切な整備活用方針を定め、効率的かつ円滑な住宅の更新、長寿命化を図るために策定
します。
計画期間
・本計画は10 年間(平成 27~36 年度)を計画期間として策定します。なお社会経済動向の変化に
対応して、中間年次に見直すことも考えます。
策定体制
・本計画の策定は、関係課長、オブザーバー等からなる「住生活基本計画等策定委員会」におい
て協議し、さらに適宜北海道など上位機関との調整を行いつつ実施します。
・「住生活基本計画等策定委員会」に提出する資料は、役場内の関連する部署からなる「作業部
会」で検討を加えます。
報告
町
協議
議会
長
報告
住生活基本計画策定委員会
・関係課長等で構成
・十勝総合振興局帯広建設管理
部建設行政室建設指導課
(オブザーバー)
連携・調整
調整
事務局
(建設課)
連携・調整
意見交換
作業部会
・庁内関係係長で構成
・十勝総合振興局帯広建設管理
部建設行政室建設指導課
(オブザーバー)
委託
2
北海道
関係団体
2
公共賃貸住宅の特性
公共賃貸住宅の特性
平成 26 年度現在、公営住宅は 398 戸、特定公共賃貸住宅は 24 戸、計 422 戸を管理しています。
その他、町単費住宅として 59 戸を管理しています。
棟数
(棟)
種別
団地名
構造
建設年度
公営住宅
西団地
新西団地
老人アパート(世帯向)
身障者向け住宅
北団地
糠平団地
しらかば団地
ふれあい団地
計
ふれあい団地(I棟)
ふれあい団地(特公賃)※
計
簡平
簡平
簡平
簡平
簡平
簡平
簡平
耐火
-
耐火
耐火
-
S41~46
S56~H1
S53
S55
S51~55
S35,50
S47~49
H8~12,14,15
-
H13
H11,12,14,15
-
23
13
1
1
21
4
18
8
89
1
特公賃
単費住宅
小計
-
老人アパート(単身向)
簡平
子育て支援住宅
簡平
単身者住宅(ノースシティ) 耐火
戸数
(戸)
敷地面積
(㎡)
1
90
52
4
2
72
10
72
96
398
8
16
24
15,710.50
19,319.72
1,350.00
1,500.00
14,883.91
1,894.64
16,269.99
39,680.50
110,609.26
3,427.50
公住と併設
3,427.50
-
90
1
2
5
422
5
4
50
114,036.76
1,487.50
1,216.25
8,221.26
S52
H24
H5,9
小計
-
-
8
59
10,925.01
合計
-
-
98
481
124,961.77
※公営住宅等の混在棟、平成 27 年 3 月末現在
3
構造、建設年度
公共賃貸住宅 422 戸の構造は、簡易耐火構造平屋建て住宅 302 戸、71.6%、耐火
構造2階建て住宅 120 戸、28.4%となっています。
簡易耐火構造平屋建て住宅は、昭和 35~平成元年、耐火構造住宅は、平成8~15 年
の建設です。
平成 26 年度現在、公共賃貸住宅 422 戸のうち既に耐用年数を経過しているのは
278 戸、65.9%を占めています。今後建替えや除却を行わないと、5年後の平成 31
年度には 302 戸、71.6%(簡易耐火構造平屋建て住宅全戸が該当)となります。10
年後の平成 36 年度も同様です。
図
構造別整備戸数
(戸)
120
100
80
60
40
20
0
S45以前 S46~50 S51~55 S56~60 S61~H2
簡平
図
H3~7
H8~12
H13以降
耐火
耐用年数経過状況
(戸)
305
302
71.6%
302
71.6%
H31
H36
300
295
290
285
280
278
65.9%
275
270
265
H26
入居世帯の特性
平成 26 年度現在、全 422 戸のうち入居世帯は 358 世帯で政策空き家を除く入居率
は 93.7%です。種別にみると公営住宅 93.6%、特定公共賃貸住宅 95.8%です。
団地別にみると、最も入居率が低いのは糠平団地で 77.8%、次いで西団地 87.0%と
なっています。
4
入居世帯 358 世帯のうち、高齢世帯(65 歳以上の高齢者のいる世帯)は 157 世帯、
43.9%です。種別にみると公営住宅 46.3%、特定公共賃貸住宅 8.7%です。
入居世帯 335 世帯(特定公共賃貸住宅を除く)のうち、収入超過者は 5 世帯、1.5%、
高額所得者 30 世帯、9.0%、合計 35 世帯、10.4%です。
世帯人員別世帯数構成比は、単身世帯が最も多く 45.8%、次いで2人世帯 31.0%、
3人世帯 14.0%となっています。特に高齢世帯では、単身世帯 54.8%、2人世帯
41.4%と小規模世帯がほとんどです。
図
種別高齢世帯の状況
0%
20%
全団地
40%
60%
43.9
公営住宅
53.7
8.7
91.3
高齢者のいる世帯
高齢者のいない世帯
種別世帯人員別世帯割合の比較
0%
20%
40%
全団地
45.8
公営住宅
46.9
特公賃
60%
80%
31.0
30.4
30.4
100%
14.0
7.0
13.4
6.9 2.4
39.1
単身世帯
図
100%
56.1
46.3
特公賃
図
80%
2人世帯
3人世帯
2.2
8.7 0.0
4人世帯
5人以上
世帯種類別世帯人員別世帯割合の比較
0%
20%
全団地
一般世帯
40%
60%
45.8
31.0
38.8
高齢世帯
22.9
54.8
単身世帯
80%
2人世帯
100%
14.0
22.9
7.0 2.2
11.9
41.4
3人世帯
5
4人世帯
3.5
2.5 0.6
5人以上
3
入居者意向の特性
調査の概要
・公営住宅等入居者向けアンケート調査は、現在住んでいる住宅の評価、改善要望を把握し、住生活
基本計画・公営住宅等長寿命化計画策定の参考とすることを目的としています。
・調査時点を平成 26 年 7 月 1 日現在とし、回収期限を 8 月 15 日としました。
・配布・回収ともに郵送としました。
・公営住宅等に入居する全世帯を対象とし 356 票配布しました。このときふれあい団地とその他の
団地に分け、それぞれ 116 票、240 票配布しました。全体で回収数 141 票、回収率 39.6%と
なりました。
家族について
・有効回答数 141 世帯のうち、「単身世帯」46.8%、「2人世帯」35.5%、「3人世帯」13.5%、
「4人世帯」4.3%などとなっています。
・有効回答数 137 世帯のうち、「男」63.5%、「女」36.5%です。
・世帯主の年齢は、有効回答数 118 世帯のうち、多い順に「70 歳代」「80 歳以上」が 18.6%、
「60 歳代」が 17.8%、「50 歳代」が 16.1%、「30 歳代」が 12.7%、「40 歳代」が 11.9%、
「20 歳代」が 4.2%です。
自動車などの保有状況について
・自動車の保有状況は、有効回答数 140 世帯のうち、「持っている」が 65.0%です。保有台数は「1
台」38.6%、「2台以上」25.7%で、平均保有台数は 0.94 台/世帯です。
・自転車の保有状況は、有効回答数 138 世帯のうち、「持っている」が 60.1%です。保有台数は「1
台」40.6%、「2台以上」19.6%で、平均保有台数は 0.86 台/世帯です。
現在の住まいについて
・現在の住宅に対する全般的な満足度は、有効回答数 116 世帯のうち、59.5%が「満足している」
または「まあ満足している」と回答しており、内訳は「満足している」22.4%、「まあ満足してい
る」37.1%です。以降、「満足している」および「まあ満足している」回答を「満足傾向」としま
す。
・住宅内に関する 13 項目の満足度を比較すると、全ての項目で満足傾向が不満傾向を上回っていま
6
す。満足傾向の割合は「敷地の広さ」でもっとも高く 84.2%、ついで「住宅の広さ・部屋数」80.0%、
「駐車スペース」73.8%などとなっています。また不満傾向の割合は「内装材(床・壁・天井)」
でもっとも高く 47.5%、「遮音性や断熱性」47.1%、「雪の処理」46.7%などとなっています。
・住宅の周辺や設備に対する全般的な満足度は、有効回答数 107 世帯のうち、64.5%が満足傾向に
あり、内訳は「満足している」16.8%、「まあ満足している」47.7%です。
・住宅周辺の環境や設備に関する 13 項目の満足度を比較すると、全ての項目で満足傾向が不満傾向
を上回っています。満足傾向の割合は「緑などの自然」でもっとも高く 88.7%、ついで「住宅地
としての静かさ」81.7%、「街並みや景観」80.8%などとなっています。また、不満傾向の割合
は「道路・歩道の除雪」でもっとも高く 49.2%、ついで「医療・福祉施設」43.2%、「買い物・
通院等の利便性」40.8%などとなっています。
図
現在の住宅に対する全般的な満足度
0%
西団地
20%
8.3
40%
16.7
新西団地
33.3
18.5
100%
50.0
27.8
25.9
11.1
48.1
糠平団地0.0
7.4
100.0
しらかば団地 5.0
55.0
ふれあい団地
15.0
37.8
25.0
45.9
満足している
図
80%
25.0
27.8
北団地
60%
まあ満足している
13.5
やや不満がある
2.7
非常に不満がある
住宅周辺の環境や設備に対する全般的な満足度
0%
20%
西団地
20.0
新西団地
北団地
10.0
60%
9.1
80%
50.0
27.8
20.0
11.1 0.0
36.4
50.0
しらかば団地0.0
13.6
50.0
61.9
26.5
満足している
100%
61.1
40.9
糠平団地0.0
ふれあい団地
40%
28.6
50.0
まあ満足している
やや不満がある
7
9.5
17.6
5.9
非常に不満がある
4
長寿命の基本方針
町全体の住宅施策
(1)子育て世帯向けの住環境の整備
上士幌町では、子育て支援住宅を2棟4戸管理しています。当住宅は、老朽化した公営住宅を用
途変更したもので、所得制限は有りませんが、入居を子育て世帯に限定したものです。今後とも当
住宅を適切に維持管理します。
今後の公営住宅団地の整備にあたっては、特定階層を集めるのではなく、子育て世帯を含め多様
な世帯が混在して生活できるミックスコミュニティを形成するよう、1LDK、2LDK、3LD
K等の型別供給戸数のバランスに配慮します。また、近年北海道では子育て世帯に配慮した道営住
宅の整備を推進しており、こうした取り組みについて、町営の公営住宅等での仕組みづくりについ
て検討を進めます。
(2)高齢者・障がい者向けの住環境の整備
上士幌町では、高齢単身者向けの住宅として老人アパート(単費住宅)を1棟5戸、高齢世帯向
けの住宅として老人アパート(公営住宅)を1棟4戸、身障者向けの住宅として身障者向け住宅(公
営住宅)を1棟2戸供給していますが、進行する高齢化に対応し公営住宅についても高齢者向け住
宅の確保や高齢化対応型の改善を行うこととします。高齢化対応型改善については、バリアフリ-
化や新省エネ基準等に対応していない住棟について、雁木の設置、下水道整備、断熱改修等を検討
します。こうした改善を実施した住棟について、特定目的指定(入居者を高齢者に限定する)等を
検討します。
特に北団地周辺を高齢者支援拠点と想定した、福祉部局との連携による既存のシステムやサービ
スの組み合わせで、シルバーハウジングと変わらないサービスや安心感を提供する見守りサービス
等の仕組みづくりについて検討を進めることとします。また、市街地中心部への高齢者・障がい者
向け住宅の供給とあわせた近隣住民による支援の仕組みの検討も進めます。
(3)だれもが暮らしやすい住環境の整備
今後の公営住宅の整備に当たっては、道の指針「ユニバーサルデザインの視点に立った公営住宅
整備の手引き」に準拠したユニバーサルデザイン住宅の整備を促進するとともに、その内容を広く
PRし、民間住宅に対する啓発普及を図ります。
公営住宅にはさまざまな面積の住宅があり世帯人数も多様ですが、住戸面積と世帯人数を比較す
ると、入居後の世帯人数の変動や高齢化、身体の状況変化により、住み替えが必要となることがあ
ります。このため、世帯人数に応じた住戸等への住み替えシステムの構築について検討します。例
えば、入居している世帯の家族数を的確に把握し、空住戸が発生した場合に、最低居住水準を満た
す住宅へ誘導する必要があります。
単費住宅は、高齢単身者向け、子育て世帯向け、単身者向け等、団地によって入居者を限定して
おり、公営住宅、特定公共賃貸住宅を補完する住宅セーフティネット機能を果たすものとして、建
替・改修の検討や適正な維持管理を進めていきます。また現在、町内企業等の従業員向け住宅が不
足しており、用途廃止した公営住宅等を、安価な家賃で入居できる単費住宅として活用する手法等
を検討します。
8
(4)公営住宅等の整備・適正管理
住生活基本計画の策定に併せて公営住宅等長寿命化計画の策定を行い、公営住宅の建替え・改善、
維持管理、用途廃止などを検討し、改善事業や修繕を計画的に実施することとします。当面は、市
街地内で最も古い西団地の更新に着手します。建替えにあたっては、更に効率的に進めるために、
買取・借上・PFI型借上等、民活型方式の導入について検討します。
西団地の建替えにあたっては、コンパクトシティ形成の観点から、その一部について市街地内の
より中心部に近い位置への移転建替えを検討します。本町の中心部はまとまった未利用地は少ない
状況にありますが、数戸程度の小規模団地の形成も視野に入れ、その可能性を検討します。
当面は西団地、その後、しらかば団地の建替えに着手する予定ですが、その他の簡易耐火構造住
宅(北団地、新西団地等)は、次期以降の建替えとなるため、長寿命化型改善、居住性向上型改善
等の個別改善をしながら適切に維持管理していきます。
また、糠平団地については、単身・世帯向けの単費住宅の需要等を勘案しつつ整備を検討します。
耐火構造住宅であるふれあい団地については、新しい住棟でも、整備後 15 年を経過し始めるた
め、屋根・外壁、配管等の改善について検討します。
(5)環境に調和した美しい景観の住環境づくり
今後の公営住宅の整備に当たっては、北海道が策定した「新たな木造道営住宅推進方針」を参考
に地域木材の活用を促進することとし、上士幌町においても可能な限り木造又は内装木質化を推進
することとします。
北海道では平成 12 年に「北海道環境共生公共賃貸住宅整備指針」を策定し、その普及を図って
います。今後の町営住宅の整備に当たっては、本指針に準拠した環境共生型の団地づくりを目指し
ます。
長寿命化に関する基本方針
(1)ストックの状態の把握及び日常的な維持管理の方針
適切なストックマネジメントの基盤として、公営住宅等ストックの状況を的確に把握し管理する
ことが重要です。それらを基に、長寿命化のための中長期的な維持管理計画を策定し、予防保全的
な観点から、定期点検や修繕・改善等の維持管理を推進することが重要です。
今後は、公営住宅等の定期点検を実施するとともに、予防保全的な維持管理を実施します。
(2)長寿命化及びライフサイクルコストの縮減に関する方針
公営住宅等ストックの長寿命化を図るためには、建物の老朽化や劣化による事故、居住性の低下
等を未然に防ぐ、予防保全的な維持管理が重要です。
予防保全の観点に基づく日常的な保守点検や計画修繕、改善事業の充実によりストックの長寿命
化を図ることは、従来型の短いサイクルでの更新に比して、ライフサイクルコストの縮減にもつな
がるものです。
今後の公営住宅等の維持管理にあたっては、対症療法型の維持管理から、予防保全的な維持管理
及び耐久性の向上等を図る改善を実施することによって、公営住宅等の長寿命化を図ります。
9
基本フレーム:住宅所有関係別世帯数の設定
上士幌町の総人口は、平成 22 年国勢調査で 5,080 人、15 年間(平成7~22 年)で 14%の
減少となっています。第5期上士幌町総合計画において、将来人口については、平成 33 年の人口
を 5,000 人に設定し、「5,000 人のまちづくり」を進めていくこととしています。国立社会保障・
人口問題研究所による推計(コーホート要因法)では、平成 27 年 4,873 人、平成 32 年 4,580
人、平成 37 年 4,221 人とされています。
将来世帯数は、
平成 7 年から平成 12 年までの世帯人員を基に、平成 36 年の世帯規模を推計し、
算出します。平成 36 年の世帯規模は関数式の当てはめにより 2.09 人/世帯として設定します。
【ケース1:総合計画の将来人口設定】
先ほど設定した平成 36 年の人口 5,000 人を 2.09 人/世帯で割り返すと、平成 36 年の世帯
数は 2,390 世帯となります。また、過去の推移から住宅に居住する一般世帯率を 97%と想定する
と、平成 36 年に住宅に居住する一般世帯数は 2,320 世帯となります。このうち公的借家を 20%
と想定すると概ね 470 世帯となります。
住宅に居住する一般世帯の推計(ケース 1:総合計画の将来人口設定)
a.人口
b.世帯規模
c=a/b.世帯数
d.住宅居住世帯率
e=c*d.住宅に住む一般世帯
公的借家
H7
5,936
2.71
2,191
0.95
2,092
398
19.0%
国勢調査
H12
H17
5,634
5,229
2.52
2.36
2,233
2,215
0.95
0.97
2,123
2,139
408
447
19.2%
20.9%
H22
5,080
2.28
2,225
0.97
2,159
433
20.1%
H27
5,000
2.20
2,270
0.97
2,200
440
20.0%
推計値
H32
5,000
2.14
2,340
0.97
2,270
460
20.0%
H36
5,000
2.09
2,390
0.97
2,320
470
20.0%
【ケース2:人口問題研究所の将来人口推計】
先ほど設定した平成 36 年の人口 4,289 人を 2.09 人/世帯で割り返すと、平成 36 年の世帯
数は 2,050 世帯となります。また、過去の推移から住宅に居住する一般世帯率を 97%と想定する
と、平成 36 年に住宅に居住する一般世帯数は 1,990 世帯となります。このうち公的借家を 20%
と想定すると概ね 400 世帯となります。
住宅に居住する一般世帯の推計(ケース2:人口問題研究所の将来人口推計)
a.人口
b.世帯規模
c=a/b.世帯数
d.住宅居住世帯率
e=c*d.住宅に住む一般世帯
公的借家
H7
5,936
2.71
2,191
0.95
2,092
398
19.0%
国勢調査
H12
H17
5,634
5,229
2.52
2.36
2,233
2,215
0.95
0.97
2,123
2,139
408
447
19.2%
20.9%
H22
5,080
2.28
2,225
0.97
2,159
433
20.1%
H27
4,873
2.20
2,210
0.97
2,140
430
20.0%
推計値
H32
4,560
2.14
2,140
0.97
2,080
420
20.0%
H36
4,289
2.09
2,050
0.97
1,990
400
20.0%
上記を踏まえ、平成 36 年度の公的借家世帯数は、約 400~470 世帯と想定します。
10
5
長寿命化を図るべき公営住宅等の選定
公共賃貸住宅(公営住宅、特定公共賃貸住宅、単費住宅)98 棟 481 戸のうち、単費住宅8棟 59 戸につ
いては維持管理することとし、ここでは公営住宅 89 棟 398 戸、特定公共賃貸住宅5棟 24 戸(うち4棟は
公営住宅との混在棟)、計 90 棟 422 戸について、手法選定のフローに基づき、活用手法を選定することと
します。
①西地区周辺(西団地、新西団地、しらかば団地)
・
「西団地」は小学校に隣接、子育て支援住宅(単費住宅・4戸)に隣接し、入居者は比較的高齢世帯の割合が
低い等から、地区内で老朽化が最も進んでいる「西団地」を建替えとし、子育て支援拠点として位置づけま
す。
・具体的には、一部の住戸を子育て特目指定、住戸内の可動家具の採用等を実施等を検討します。
・
「しらかば団地」は既に耐用年数を経過し、
「新西団地」は計画期間中に耐用年数を経過するものの、より古
い西団地の建替えを優先するため、次期計画期間での建替えとします。
②北地区周辺(老人アパート(世帯向け)
、身障者向け住宅、北団地)
・
「北団地」は、デイサービスセンター、ゲートボール場、生きがいセンター(移転予定)等に隣接し、西地区
より中心市街地に近い、入居者は比較的高齢世帯の割合が高い等から、高齢者支援拠点として位置づけ、一
部の住棟について全面的改善(トータルリモデル)を実施します。
・具体的には、リモデル住棟は高齢者特目指定とし、集会所・生きがいセンター跡地等を活用した高齢者支援
サービスの実施等を検討します。
・
「老人アパート(世帯向け)
」
、
「身障者向け住宅」は、既に耐用年数を経過しているため、用途廃止し隣接す
る北団地へ集約します。
③南地区(ふれあい団地(公営・特公賃)
)
・
「ふれあい団地」は平成8年以降に建設された新しい団地ではありますが、本計画期間内に建設後 20 年を
経過するため、個別改善(長寿命化型)を実施し、建物の長寿命化を図ることとします。
④糠平地区(糠平団地)
・
「糠平団地」は、全住戸が既に耐用年数を経過しており、なかでも1棟4戸については、平成 26 年度時点
で 50 年以上が経過する老朽化が著しい住宅です。よって、
「糠平団地」は当面、維持管理した上で将来的
に用途廃止を検討しますが、需要動向を勘案し、単費住宅としての建設等を検討します。
表 3次判定結果(活用手法別)
3 次判定
建替え
種別
公営
団地名
構造
建設年度
西団地
簡平
S41~46
北団地
簡平
S53~55
公営
ふれあい団地
耐二
H8~12,14,15
特公賃
ふれあい団地
耐二
H11~15
小計
全面的改善
公営
小計
個別改善
(長寿命化)
小計
維持管理
公営
現況
戸数
90
将来
戸数
52
90
52
-38
28
16
-12
28
16
-12
96
96
0
増減
備考
-38
24
24
0
120
120
0
52
52
0
次期建替え
4
4
0
次期建替え
新西団地
簡平
S56~H1
老人アパート(世帯向)
簡平
S53
身障者向け住宅
簡平
S55
2
2
0
次期建替え
北団地
簡平
S51~53
44
44
0
次期建替え
糠平団地
簡平
S35,50
10
10
0
次期用廃検討
しらかば団地
簡平
S47~49
72
72
0
次期建替え
184
184
0
422
372
-50
小計
合計
11
6
建替事業の実施方針
基本的な考え方
人口・世帯の推移等を勘案し、平成 36 年度の公共賃貸住宅の管理戸数を現況の 481 戸から約
50 戸減少させ約 430 戸と設定します。このうち、特定公共賃貸住宅 24 戸、単費住宅 59 戸は維
持するものとし、公営住宅は約 50 戸減の約 350 戸とします。
前章の活用手法の判定結果から、本計画期間では西団地において現地建替えを行うこととし、西
団地に隣接するしらかば団地、新西団地は次期計画期間で現地建替えを行います。また、北団地に
おいて、全面的改善を導入します。
一方、町はコンパクトなまちづくりのため、公共施設等についてまちなかへの集約化を進めてお
り、公営住宅の更新に当たっても可能な限りまちなかへの移転を進めるべきと考えます。上記の西
団地等の更新に当たっては現地建替えを基本としますが、まちなかの利便性の良い敷地について活
用可能であれば、フレームの一部をそちらへ移し、現地建替えの戸数を削減することも視野に入れ
て検討を進めます。
建替えに当たっては、誰もが安心して入居できる居住環境を実現するため、「北海道環境共生型
公共賃貸住宅整備指針」に準拠し、併せて、「北海道ユニバーサルデザイン整備指針」に準拠する
ユニバーサルデザイン対応の住戸とします。
西団地整備の基本方針
・小学校、子育て支援住宅に隣接する立地特性を活かし、子育て支援拠点として位置づけます。
・一部の住戸を子育て特目指定、住戸内の可動家具の採用等を検討します。
・建替え住棟は低層木造とします。
北団地整備の基本方針
・特別養護老人ホーム、デイサービスセンター、ゲートボール場に隣接する立地特性を活かし、高齢
者支援拠点として位置づけます。
・東側の敷地は全面的改善、西側の敷地は建替えとし、全面的改善住棟は高齢者特目指定とします。
・全面的改善住棟は内装木質化、建替え住棟は低層木造とします。
12
7
長寿命化のための維持管理計画
修繕対応
別に定める修繕周期から緊急性、損傷、老朽化の程度、入居者の要望等を踏まえながら、財政状
況を勘案して効果的・効率的に実施します。
耐用年数を経過した住棟については、用途廃止又は建替を実施するまでに経年劣化が著しく見ら
れた場合は、より詳細な診断を行い、躯体の安全性を確認します。
【実施内容】定期点検の充実、標準周期を踏まえた計画修繕の実施
全面的改善
昭和 56 年度以前に建てられた旧耐震基準の簡易耐火構造平屋建ての北団地の一部に対して、全
面的改善を実施します。全面的改善の実施前には、最適改善手法評価(躯体診断、費用対効果)を
行い、評価結果により実施内容を適切に判断します。
【実施内容】・居住性向上:・住戸規模・居住想定世帯にふさわしい間取りの改修
・設備改修(給湯方式の変更等)
・福祉対応
:・住戸内部のバリアフリー化
(段差解消、手すり設置、浴室・便所の高齢者対応等)
・屋外、外構の一定のバリアフリー化
・安全性確保:・耐震改修(躯体診断結果による)
・その他
:・内装木質化
長寿命化型改善
修繕する必要のある項目について、管理担当者等の意見を踏まえ、耐久性の向上、躯体への影響
の低減、維持管理の容易性等の向上が必要と判断される住棟は、長寿命化型改善の対象とします。
【実施内容】・屋根改修(ふれあい)
・外壁改修(ふれあい)
13
整備プログラム
地
区
名
事
業
主
体
名
種別
団地名
(地区名)
公住
活用手法
建設年度
S41~46
構造
簡平
管理戸数
H26末
90
計画期間
(H27~36)
構想期間
(H37~46)
現地建替
維持管理
27
28
29
30
31
32
33
34
35
36
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
8
西
公住
( 16 )
S56~H元
簡平
52
維持管理
4
8
12
( 8 ) ( 12 ) ( 16 )
4
8
計画期間
計
37
38
39
40
41
42
43
44
45
46
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
年度
簡平
4
52
52
52
52
( 90 )
木造
木造
(4)
(4)
(4)
S55
簡平
2
中
心
部
S47~52
簡平
維持管理
28
全面的改善
44
( 20 )
簡平
簡平
(4)
(4)
(4)
簡平
(2)
(2)
(2)
木造
16
16
16
2
移転建替
維持管理
北
上
士
幌
町
32
( 20 )
4
身障者向け住宅
公住
52
(4)
移転建替
老人アパート(世帯向)
公住
維持管理
8
8
16
(8)
(4)
( 12 )
12
現地建替
12
12
( 18 ) ( 12 ) ( 14 )
公住
S47~49
簡平
72
維持管理
8
現地建替
しらかば
公住
ふれあい
特公
( 16 )
H8~
12,14,15
H13
耐火
簡平
96
個別改善
8
12
維持管理
個別改善
24
24
12
24
8
維持管理
8
8
8
8
( 8 ) ( 16 )
(8)
(8)
( 12 )
準耐
準耐
36
36
44
36
( 44 )
( 44 )
簡平
木造
9
57
57
72
57
( 4 ) ( 12 )
( 72 )
8
( 72 )
簡平
木造
96
96
96
96
耐火
耐火
8
8
8
8
簡平
簡平
16
16
16
16
簡平
簡平
10
10
簡平
簡平
372
323
ふれあい(I棟)
特公
ふれあい(特公賃)
糠
平
公住
H11,12,1
4,15
S35,50
簡平
簡平
16
個別改善
10
維持管理
糠平
4
維持管理
8
全面的改善
422
4
8
維持管理
(用途廃止検討)
建替
合 計
管理戸数
構造
(H46末)
( 90 )
移転建替
維持管理
管理戸数
構造
(H36末)
8
(4)
S53
構想期間
計
( 4 ) ( 18 ) ( 16 )
新西
公住
H37~46
計
4
8
12
8
個別改善
用途廃止
16
16
4
8
8
8
52
12
12
12
8
8
8
8
8
8
9
93
145
16
16
12
24
28
24
32
120
120
12
16
8
18
16
102
18
12
14
16
8
20
12
12
8
22
142
244
事業主体変更
※下段の( )内は解体戸数を示す。
422 公共賃貸住宅管理戸数
422
422
422
414
402
398
394
390
380
372
366
366
364
356
356
344
340
336
336
323
398
398
398
398
390
378
374
370
366
356
348
342
342
340
332
332
320
316
312
312
299
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
24
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
59
481
481
481
473
461
457
453
449
439
431
425
425
423
415
415
403
399
395
395
382
24
59 単費住管理戸数
481 公的借家管理戸数
公営住宅
特公賃
14
15
16
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