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業種別業況動向調査結果

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業種別業況動向調査結果
業種別業況動向調査結果
平成26年2月/経済部経営支援局中小企業課
本調査は、平成25年10月~12月期の本道の各業界の業況・雇用の動向、業界の抱える問題点等について、各
関係業界団体等から調査し、取りまとめたものです。
調査の実施
平成26年1月上旬~1月下旬
1 道内の景気全般について ~ 各業界の現状における景気判断について
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
貿 易
建 設
運 輸
平成25年10月~12月
○ここにきて好転、好転継続の企業が増加し、厳しい状況が若干、和らいできている。当会が実施した景況調査
によると、前年と 比較して変化なしが40.1%で、悪化と悪化継続と見る企業が15.1%で、好転、好
転継続しているとした企業が44.8%で29.7ポイント上回った。
○徐々に好転の兆し及び好転してきていると感じている企業もあるが、業種的にばらつきも見られ実感がないこ
とから、全体的には変化なしと判断している。
○道内の景気は回復基調、上昇等と分析、発表されているが公共事業や建築関係、観光事業に限られその他の業
界では厳しい状況が続いている。従って全般的には「変化なし」と思われる。
○業種により、差は大きいものの、昨年に比べ、好転している感はある。
○景気の動向は、持ち直しの動きが継続しており、回復傾向にある。
○好転の兆しは見られるが依然として不透明。
○業者間の受け止め方に格差がある。一部業者には好景気感が広がっているが、今後の先行きは不透明。
○10月以降、国内景気の好転が顕著に感じられる。
○メーカーを中心に景気が良いとの声を聞くが、当社については特段の変化はない。
○建設業界について、資材価格の高騰・人材不足から需要はあるが対応できない状況が続いていると聞いている。
○景気が回復傾向にあると判断する事業者が増加しているものの、この景況感がどこまで持続するのか懐疑的な
見方が多い。
○これまでの人員削減などの影響により現場では、人手不足が深刻化している。公共工事などの受注は安定して
いるが、民需は、やや減少傾向であり、今後の安定した受注の確保がなければ人員の確保を容易に行えない。
○原材料価格の高騰が依然として続いており収益を圧迫している。
○製造業の生産活動の低迷により依然低迷している。
○賃金低下による消費の落ち込みが解消されていない。
○公共事業の減少により土木建設関連の事業者が特に厳しい状況。
○原油価格の高騰が続いており、景気回復の遅れが懸念される。
- 1 -
経済団体
○今期(10 月~12 月期)の中小企業景況調査における全業種平均 D・I 値(
「好転」と答えた企業と「悪化」と答
えた企業の割合の差)は、前年同期比(平成 24 年 10 月~12 月期の水準と比較した今期の業況)では▲5.9 と
前回調査より、2.7 ポイントマイナス幅を縮小した。
来期の業況見通しは、▲7.8 とマイナス幅を拡大する見通しとなっている。
【北海道商工会議所連合会】
○現状
・今期の景気動向指数(D・I)を前年同期(H.24.10~12)と比較すると製造業・小売業・サービス業の業
況において、減少悪化企業が増加企業を上回っている。
・業況・・・製造業▲6.0P、小売業▲39.2P、サービス業▲20.4Pといずれも減少悪化企業が増加好転企
業を上回っており、前期との比較でも製造業、小売業、サービス業でも悪化している。建設業においては 5.7
Pと好転となった。
(前期 製造業▲15.3P、小売業▲50.0P、サービス業 25.2P)
○今後の見通し(来期 H26.1~3 の見通し)
・前年同期(H.25.1.~3)と比べた来期(H26.1~3)のD.I見通しは、業界面では、製造業▲8.3P、建
設業▲5.9P、小売業▲32.5P、サービス業▲19.8Pと減少悪化企業が増加好転企業を上回っている。
・前期の「今後の見通し」と比較して製造、小売業で改善傾向となっている。
(前期 製造業▲10.2P、建設業
2.0P、小売業▲41.7P、サービス業▲25.8P
【北海道商工会連合会】
中央会傘下における情報連絡員(調査員 93 名)の調査結果による今期(平成 25 年 10 月~12 月期)の景況判
断DIを全業種で見ると、前年同期・H24.10 月~12 月期(DI△32.4)
、前期・H25.7 月~9 月期(DI△6.8)
、
今期(DI△3.6)となり、今期の景況感は、前年同期及び前期と比べ改善した。
製造業、非製造業で景況感を見ると製造業では前年同期(DI△46.5)
、前期(DI△12.1)今期(DI△6.1)
となり、非製造業では前年同期(DI△24.6)
、前期(DI△3.9)、今期(DI△2.2)と製造業及び非製造業は
前年同期及び前期より改善した。また、売上及び収益のDIを全業種で見ると前年同期の売上(DI△16.8)
、収
益は(DI26.2)となり、前期の売上(DI17.9)
、収益は(DI△12.0)であった。
今期の売上(DI16.8)
、収益は(DI△10.4)となり、前年比において売上及び収益ともに大幅に改善している
ものの、前期比において売上は若干の悪化となった。
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
地域ごとに違いはあると思うが全般的に見てあまり変化はないと思われる。
- 2 -
経済団体
(全道:製粉)
【現 状】
・停滞気味からやや好転。公共事業増加、円安による海外観光客の増加、雇用・所得も増加が見られ穏やかな
回復傾向。
・消費税増税による価格改定前の仮需要のみ。
【今後の見通し】
・停滞気味~やや悪化。消費税増税による消費の低下、物価上昇のマイナス要因がある。
・仮需反動による落ち込みもある。
・しかし、このところの回復に大きな変化はないと思う。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
政府のアベノミクス効果による道内大型公共投資とあわせて、株価高騰により一部の富裕層の消費意欲が感
じられる。
○印刷
(全道:印刷)
変化なし(好転の兆しが見られない)
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
道内の景気は、生産活動が横這い傾向、個人消費、観光、民間設備投資は持ち直しの動きがみられており、
全体としては、回復の兆しがみられていると考える。
(札幌:砕石)
【現 状】好転
平成 25 年度第3四半期は、政権交代による 15 か月予算やアベノミックス政策で観光客も戻り、企業の
景況感も改善してきていると思われるが、効果はまだ限定的で、多くの企業、個人は円安による原油、資
材、輸入品等の値上がりの影響が大きいように思われる。道内各地で公共事業が復活して受注増ではある
が、人手・重機・輸送車両の確保、資材調達に苦労しており、進捗に影響を及ぼしている。
札幌市内では新築店舗・ビル・マンション・住宅・病院の新築、建替えなど依然として民需の動きが続
いているが、電気料金値上げ、消費税増税も実施が決まったので、駆け込み需要に期待する一方で、個人
消費、企業投資に今後、悪影響の懸念もあり、成長戦略の具体策が待たれるところ。
○鉄鋼・金属
(室蘭:金属製品)
造船の受注は順調で売上げは上昇しているが、技術者不足で地方からの雇入れで、単価が上昇し経費もかか
り収益は望めない状況。
橋梁関係は、公共事業の縮小で受注不振が続いている。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
【現 状】変化なし
新聞報道等で好評されているような、景気の上向き感はない。実際に受注金額は今までと変わりはない。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
前半までは国内景気の目先の明るさから、売上の増加・雇用人員の増加等好転の兆しが見えたが、12月に
かけては道内で影響の大きい降雪の遅れによる季節商品の停滞等かあって減速した。大手は為替相場等の恩恵
を受けているが、中小企業では景況回復を実感として感じられない状況にある。
(全道:木材)
大きな変化なし。
- 3 -
経済団体
○小売業
(函館:各種商品)
昨年は、全国的には2020年夏季オリンピック・パラリンピック東京開催の決定や富士山の世界遺産登録、
そして、函館ではGLAYの凱旋野外ライブが開催されるなど明るい話題があったが、2013年は、やはり、
安倍新政権によるアベノミクスに湧いた一年だった。新内閣発足当時から円安株高傾向となり、7月の参院選
では、国会の「ねじれ」も解消され、俄かに景気の回復にも期待を抱かせる状況になっている。
(全道:電気機械器具)
一部、輸出関連等の分野において好転傾向にあるが、円安のデメリットとして灯油、ガソリンの値上げによ
り一次産業や流通、運輸業において経済活動が停滞している面もあり、数字からだけでは経済活動が好転して
いるとは判断できない面もあり、道民生活が向上しているとは言い難い。
(全道:燃料)
平成26年4月からの消費税増税がチラつく中にあって、消費者の節約基調はより一層顕著となっており、
特に、ここ最近は、限定・定量給油客も一層増える等、依然変わらぬ景気低迷、需要不振に苛立っている販売
業者がほとんど。また、一部大手企業等にあっては、景気のいい話もしているが、当業界に逆風を招く円安、
原油高の傾向は変わらず、これまでの景気低迷に加え、節約を背景とする需要減、価格競争などによる利益率
半減で、石油販売業界を取り巻く環境は依然厳しく、銀行関係からの融資にも微妙な影響が出ているとの声も
ある。
○商店街
(帯広:各種商品)
好転している。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
変化なし。
(全道:ソフトウェア)
アベノミクス効果による全国的な景気回復傾向は、北海道の景気にも好影響を及ぼしており、生産活動や観
光客の入り込みも順調に推移しているものと判断される。今後の懸念材料としてはTPP交渉の行方と26年
4月から実施される消費税アップによる個人消費の冷え込みである。
(全道:自動車整備)
各調査では、景況感が改善されているとの報道があるが、整備需要に反映されていない。
【北海道中小企業団体中央会】
2 業界の動向について ~ 各業界の状況、業況回復への取組について
機 械
I T
食 品
平成25年10月~12月
○当会の業種構成は、2/3が金属製品で、ついで生産用機械、はん用機械、鉄鋼の順となっている。
○現状で、
「売上が増加した」とする企業が増加し「利益でも増加した」とする企業が増加した。
・売上 ~ 47.2%が増加、21.9%が減少
・利益 ~ 40.0%が増加、23.3%が減少
・在庫 ~
2.4%が過大、 4.8%が過少
○WindowsXP のサポート終了にともない駆け込み需要が見受けられ、同期比では売上、収益は増加傾向にはある。
反面、首都圏案件及び駆け込み的需要は伸びているが、技術者不足、単価の下げ止まりから収益を実感できな
い企業もある。
○首都圏を中心に IT 開発需要の増加傾向は見受けられ、業況の悪化はしていないと判断できるが、回復の実感
までは及ばない企業もある。
○今後の取組みとしては 、新規開発案件の開拓・強化、要員確保営業力販路支援等の取組みが必要となる。
○道内食品業界とりわけ冷凍食品業界では 2013 年産の農産品が一部の地域を除いて平年並みの収穫となり冷凍
- 4 -
食 品
商店街
卸売市場
貿 易
建 設
野菜及び調理冷凍食品の加工に於いての調達はほぼ順調に推移した。しかし円安による輸入原材料の高騰やエ
ネルギー関係の値上がりで収益が圧迫されている。従って、これらのコストアップ分を製品価格に反映させる
ことが重要。
○食品流通業界では、アベノミクスによる景気の高揚感は、感じられない。北海道は、特にそうだとの声が高い。
末端の小売では、引き続き、価格競争が激しく、その煽りを、卸やメーカーが受けている。メーカーにおいて
は、原料高ともなっているため、実際に納価を引き上げたいのが、価格に反映できないのが実情。今年の消費
税増税時の価格動向も懸念されているため、業界としては最大の関心事である。
○個人消費に持ち直しの動きが見られ、緩やかに回復しつつあり、業種によっては 売り上げも僅かに増加して
きている。
○空き店舗・買い物弱者対策、安全・安心対策等イベント・施設整備を行い、地域 住民の来街機会の増加に取
り組んでいる。
○本州の台風などの影響により数量が減少したため単価が高くなっている。
○果実の低迷が続いており安価で推移している。併せて野菜も価格変動が大きく、好状況とは思われない。
○アミューズメント系(パチンコ、ゲームメーカー等)が好調。
○貿易業界にとしては、道から海外への輸出について大きな可能性があり、インドネシア、タイ、ベトナム、
シンガポール等のASEAN諸国を輸出市場として開拓している。輸入については、当社は、引き続き中国を
考えている。
○受注の現状 ~ 官公庁工事は増加傾向、民間工事は減少傾向となっている。
○受注の今後の見通し ~ 増加傾向が弱まる見通し。
・官公庁工事 ~ 増加傾向が弱まる見通し。
・民間工事 ~ 減少傾向が続く見通し。
○収益の現状 ~ 増加傾向が続いている。
・増加傾向の理由 ~ 完成工事高の増加、施工の合理化、諸経費の減少
・経営上の問題点 ~ 人手不足、下請け業者の確保困難、同業者間の競争激化
運 輸
○景気は回復していない。
○輸送の合理化、人件費抑制、省エネ運転等のコスト削減対策により自衛しているが、燃料高騰に対応して運賃
値上げや燃料サーチャージの導入が喫緊の課題である。
金 融
○保証状況
・平成25年度第3四半期時点の保証承諾累計は、25,457件(前年比97.7%)
、
金額300,816百万円(前年比102.5%)と件数は減少、金額は、増加した。
※前年実績:26,054件、293,596百万円
・業種別では、主要三業種(建設業、卸売業、小売業)の構成比は、60.4%で、前年より0.5ポイント上
昇した。
そのうち、建設業が29.6%で0.5ポイントの低下、卸売業が17.5%で2.3ポイントの上昇、小売
業が13.3%で0.8ポイントの低下。
○保証債務残高
・保証債務残高は、100,360件(前年比96.6%)
、金額874,571百万円(前年比95.8%)と
件数、金額ともに減少した。
※前年実績:103,843件、912,796百万円
・業種別では、主要三業種(建設業、卸売業、小売業)の構成比は、55.2%で、前年より0.7ポイント低
下した。
そのうち、建設業が25.5%で0.4ポイントの低下、卸売業が14.2%で変化なし、小売業が15.5%
で0.3ポイント低下した。
○代位弁済
・平成25年度第3四半期末時点の代位弁済累計は、1,812件(前年比82.9%)
、
金額14,336百万円(前年比83.0%)と件数、金額ともに減少した。
※前年実績:2,185件、17,271百万円
・業種別では、主要三業種(建設業、卸売業、小売業)の構成比は、62.8%で、前年より2.6ポイント低
下した。
そのうち、建設業が25.5%で5.4ポイントの低下、卸売業が17.0%で0.1ポイントの上昇、小売
業が20.3%で2.7ポイント上昇した。
- 5 -
経済団体
○業種別では、前年同期比では、製造(前回▲16.1→今回▲18.5)、建設(前回 3.0→今回 19.1)、
卸売(前回▲6.6→今回▲3.4)、小売(前回▲18.9→今回▲17.8)、サービス(前回▲4.8→今回▲9.0)と、建設業
は大きく改善する一方、製造業とサービス業では、マイナス幅を拡大している。
今期の業況(前年同期比)
好 転
不 変
16.9
60.3
7.4
18.3
27.0
13.7
54.8
66.7
60.0
18.0
55.0
65.1
悪 化
22.8
25.9
21.7
31.5
27.0
-17.8
-9.0
7.9
D・I
-5.9
全業種平均
-18.5
製
造
-3.4
19.1
建
設
卸
売
小
売
サービス
【北海道商工会議所連合会】
○各業界の状況(前年同期H.24.10~12 と対比した今期のD.I)
(製造業)
・・・売上(加工)額=▲8.3P、採算(経常利益)=▲20.0P、資金繰り=▲9.8P
(建設業)
・・・完成工事額=6.8P、採算(経常利益)=▲5.7、資金繰り=3.9P
(小売業)
・・・売上額=▲37.9P、採算(経常利益)=▲46.0P、資金繰り=▲28.7P
(サービス業)
・・・売上額▲27.1P、採算(経常利益)▲34.0P、資金繰り▲16.6P
○今後の見通し(前年同期H25.1~3 と対比したH26.1~3)
(製造業)
・・・売上(加工額)=▲10.0P、採算(経常利益)=▲32.6P、資金繰り=▲16.0P
(建設業)
・・・完成工事額=▲15.4P、採算(経常利益)=▲15.2P、資金繰り=▲7.9P
(小売業)
・・・売上額=▲35.6P、採算(経常利益)=▲36.0P、資金繰り=▲28.7P
(サービス業)
・・・売上額=▲28.7P、採算(経常利益)=▲26.6P、資金繰り=▲19.6P
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
生産、売上、収益、在庫すべて減少。
(全道:製粉)
業界の状況:
・景気動向に同じ。
・当業界のマーケットは依然として節約志向の中で低価格が求められるが、反面、健康志向等から高付加価値
製品の開発・製造求められている。
・生産量の大幅増加は見込めない中、国産原料の在庫過多が重くのしかかる。
・新年度原料の価格は低下するが、旧原料は高い水準を維持。販売増に向わず、消費ペースは一層鈍っている。
・長期に渡り高価格旧原料在庫が業績を悪化させる。
業界の取組:
・旧在庫の処分を進めるしかない。
・販路の拡大、新製品投入、シナジー活動を継続するしかなし。
・消費税増税による消費の低下から製粉二次加工のマーケットへの影響が懸念される。
- 6 -
経済団体
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
前年度と比較すると若干当業界も上向き傾向に感じられます。消費者ニーズに対応できるように多品種少ロ
ット及び新商品開発に積極的な取組みが必要である。
○印刷
(全道:印刷)
売上は減少している。収益は悪化している。在庫は変化なし。H24 年比で減少。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
・生コンの出荷数量は、前年同期と比較して、10%程度増加しているが、原材料コストや燃料費の価格高騰な
どから、会社収益の増加にはつながっていないところが多い状況である。また、出荷の動向については、公共
事業予算の確保と設備投資の状況に影響されるところが大きいが、中長期的には、減少基調で推移していると
みている。そのため、業界としては、需要に見合った適正な生産体制構築のための工場の集約化、共同販売体
制の維持と適正価格の確保、新規需要開拓(コンクリート舗装の普及等)の推進、更なる生コンの品質確保等
に努める。
・業界の状況
生産 ~ 増加
売上 ~ 増加(※売上の増加は、一部の地域での単価改定が主な要因。
)
収益 ~ 変化なし
在庫 ~ 変化なし
(札幌:砕石)
【生産、売上、収益、在庫の状況】増加
札幌圏の官公需では骨材需要につながる物件は限定的で、再生材がなくなるまで路盤用新材の引合が少
ない状況になっているが、民需の動きが続いており、生コン用も含め前年を上回る出荷実績になった。
道外・道内他地域からの再生骨材移入によるマイナス要因が懸念されるが、需要の増加は見込めそうだ。
しかし、官公需・民需ともに需要発生地域に偏りがあり、生産品種に起因する工場間格差が発生して
いる。
販売数量に見合った適正な販売価格にしていく以外に方策はないと思われるので、需給タイトな状況を
背景に平成26年4月実施に販売価格改定を実施することになった。
昨年以上に需給のタイト感がありる。また、生コン用砕石が4月より組合商流となったことで共販体制
が組合員企業収益に寄与できるよう努力している。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
生産、売上、収益、在庫の状況:変化なし。
前年対比すると、大きな変化はない。消費税アップに伴う、駆け込み受注で生産ラインは忙しいが、4月以降
の受注については、どのくらい来るのか、先行きが読めず、不安な状態である。多くの受注を取るためには、
コストダウンは必然であるが、原材料の高騰や燃料費(油、電気)の高騰にあり、収益率を圧迫している状態
である。
[非製造業]
○卸売業
(札幌:各種商品)
10月までは円安による仕入れ価格の上昇を商品価格に徐々に転嫁し売上増加に繋げた企業が多かったが、
為替の動向が落ち着くとともに前年対比減収となる企業が増加した。売上数量は増加しておらず一部の嗜好品
を除き個人消費の増加には至っていない。消費増税前の一時的な需要増加は見られるが十分に仕入れ数量を確
保できない面も出ている。
(全道:木材)
多少、売上・収益が増加。
- 7 -
経済団体
○小売業
(函館:各種商品)
ここ函館地区においては、北海道新幹線の新青森-新函館(仮称)間の新年度事業費案(524億円)の発
表やスポーツとコンベンションの中核施設として整備する函館アリーナの着工、そして、大型複合商業施設の
函館蔦屋書店の新築オープンなど今期間は特にハード事業に大きな動きが目立ってきている。
おかげさまで、当エリアにおいても、今期間で解体及び建築がスタートした「渡島蔬菜農協ドーム(通称:
渡島ドーム)
」が、来春のオープンに向け、順調に進捗している状況。新しい建物は、現行の物産エリアのほか、
生産者が持ち寄り直接販売する直売ゾーンやイートインが出来るフードコート、2階には様々なイベントが開
催できるイベントホールを設けるなど、観光客は勿論、ここ数年、若干足が遠退いていた市民客にも大勢訪れ
る施設に生まれ変わる予定。
(全道:電気機械器具)
家電業界全体の動向は省エネ機器への関心の高まりや、AV 機器の新製品への関心が高まり、売上げはやや好
転しているが経営の活動力や提案力にばらつきがあり、個別企業や地域によって格差が広がり、特に高齢者の
廃業が目立つ。
(全道:燃料)
一部、ガソリン需要等が前年同期に比べ上回ったとする販売事業者も見受けられるが、全体としては、燃料
油の需要低迷と価格競争による利益半減で苦しい経営を余儀なくされている状況に変わりはない。
一方、車関連の販売サービス事業の差別化戦略で顧客の維持に取り組み、中古車の買取りや車検の拡大、レ
ンタカーなどへの事業多角化のほか、りホーム・住宅設備事業等、関連する他業種での成功によって収益アッ
プを図った特約店、販売店も散見されるが、どこに経営戦略の重きを置くかについて判断に窮している販売事
業者も多い。
また、非効率のSSを今後どうしていくかが最大の課題ともなっているが、コスト削減やカーケア収益の増
強を行っても販売量が少ないため、経営の継続は極めて厳しいとする事業者も多く見受けられる。
○商店街
(帯広:各種商品)
売り上げは、若干増加している。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
利用者のジリ貧で売上げは微減状況。
(全道:ソフトウェア)
首都圏からの受注活発化で道内IT企業は多忙を極めており、売上は順調に推移しており、この状況は当分
続くものと見ている。しかしながら売上単価は依然低迷のまま推移していることから売上に比べ収益の改善は
厳しい状況にある。
(全道:自動車整備)
・普通自動車の減少、軽自動車の増加、保有台数が横這いであることから、整備売上が減少傾向にある。
・市場の競争により、整備単価が減少し、整備工場の格差が広がりつつある。
・自動車の使用状況に適した整備を進めている。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
経費増加に伴い利益額が減少している。
【北海道中小企業団体中央会】
- 8 -
3 雇用の動向について ~ 雇用調整の状況、人手過不足の状況、新規学卒者の採用見込み等について
平成25年10月~12月
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
貿 易
建 設
○機械工業会の景況調査において、当面の問題として人手不足(専門技術者)をあげた会員が金属製品、金属製
品、生産用機械を中心に41.9%あった。
○人件費が増加したとみる企業が14.0%あった。
○正規、非正規ともに不足
○首都圏案件等の増加で技術者不足が顕著となっているが、必要としている技術者の確保は難しく人手不足とな
っている。
○雇用調整はしていないが、高齢者雇用継続対応を課題としている企業もある。
○中途採用を行っている企業もあるが、未経験者からの応募や高齢技術者の過剰感等、企業側とのミスマッチも
見受けられる。
○秋から年末にかけては生産量の増加する時期であり季節雇用を含めて作業員の確保が重要になる。業界として
は潤沢に推移した。
○雇用は、適正。ただし、道内では中小企業メーカーの経営破綻も昨年は続いており、企業の雇用は拡大しては
いない。
○特に変化はなく、おおむね適正である。
○概ね適正である。
○新卒採用は減少予定ではあるが、例年と同程度の採用を予定。
○人手の状況は適正。
○貿易事業の事務量が増大してきた関係で、12月に急遽求人を行ったところ、1週間程度の募集期間で35人
ほどの応募があった。
(1月から1名の貿易事務担当者を採用)ただし、当該分野に適した人材の供給量は多い
とみている。
○建設労働者の確保 ~ 困難傾向が今後も継続する見通し。受注の増加により人員の確保が難しくなっている。
○建設労働者の賃金 ~ 今後は、やや上昇傾向に歯止めがかかる見通し。
運 輸
○若年労働者の減少、若者の車離れ、中型免許の導入により、特に若年運転者の雇用が困難であり、高齢化が進
んでいる。 (18歳で取得可能な普通免許では殆どの2t車の運転ができない。
)
経済団体
○全業種平均で D・I 値では▲13.6〔前回調査時(平成 25 年 7~9 月期▲12.4)
〕と、前回調査時に比べ不足と回
答する企業が増えている。建設業では▲34.9 と、特に従業員が不足している結果となった。
[業種別 D・I 値] 製造〔前回▲ 7.3→ 2.0〕
(適正 90.4%)
建設〔前回▲31.8→ ▲34.9〕
(適正 65.1%)
卸売〔前回▲ 1.8→ ▲10.5〕
(適正 89.5%)
小売〔前回▲ 4.4→ ▲ 8.3〕
(適正 83.3%)
サービス〔前回▲17.1→▲16.5〕
(適正 83.5%)
過 剰
2.0
5.8
今期の従業員の動向
0.0
0.0
4.2
0.0
89.5
83.3
83.5
10.5
12.5
16.5
65.1
適 正
82.4
不 足
15.6
3.8
D・I
-13.6
2.0
-34.9
-10.5
-8.3
-16.5
全業種平均
製 造
建 設
卸 売
小 売
サービス
90.4
34.9
【北海道商工会議所連合会】
- 9 -
経済団体
雇用の動向について(前年同期H24.10~12 と対比した今期のD.I)
・雇用人数の状況
(製造業)
・・・前年同期と比べ「増加」6.1%は変わらず、
「不変」が 87.7%、
「減少」が 8.2%、
D.I値=▲2.1P
(建設業)
・・・前年同期と比べ「増加」が 12.0%、
「不変」が 78.0%、
「減少」が 10.0%、D.I値=2.0P
(小売業)
・・・前年同期と比べ「増加」が 0.0%、
「不変」が 94.0%、
「減少」が 6.06%、D.I値=▲6.0P
(サービス業)
・・・前年同期と比べ「増加」が 2.2%、
「不変」が 87.7%、
「減少」が 10.1%、
D.I値=▲7.9P
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
【人手(過)不足の状況】過剰
人員は過剰きみ。人員削減に着手する。
(全道:製粉)
雇用調整等の状況:
・不足感なし。景気低調で過剰感が出てくるがほぼ適正。
・退職に伴う補充の流れが強い。
・当面採用予定なし。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
雇用の動向については、現状適正であると感じられます。不安定な要素は無いと思われる。
○印刷
(全道:印刷)
ほぼ適正である。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
生コンの需要は、中長期的には減少基調で推移しており、工場の集約化や更なるコスト削減が必要で、全般的に
人員過剰の状況である。
しかしながら、全体的に高年齢化が進んでおり、特に、専門知識を有した資格所有技術者の高年齢化が進み、品
質確保の観点から重要な課題と認識している。
人手(過)不足の状況は過剰。
(札幌:砕石)
既に雇用調整は、実施済みなので、このところの需給タイト感から、増産シフトになっている工場が増え、
3K職場の業種と言われているだけに採用は難しい状況になっている。
現状は人手不足になっている。
○鉄鋼・金属
(室蘭:金属製品)
造船技術者不足が続いている(高齢化で定着率が低い)
熟練技術者の確保が難しくなってきている。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
人手が足りないのは慢性的であるが、先行きの受注を考えるとむやみに増員は考えられない。
- 10 -
経済団体
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
前半の好調時には臨時雇用の増加が見られたが、後半は調整され前年並みとなった。大手・中堅の採用増に
より中小企業では優秀な人材を確保しづらい状況となっている。
○小売業
(函館:各種商品)
函館空港が発表した2013年11月末までの乗降客数が既に2012年一年間の利用者数を上回る15
0万人超えとなっており、5年ぶりに160万人台突破が確実となっていることなど、地域経済おいてもデフ
レ脱却に向け明るい兆しが見え始めているように感じており、
“函館朝市”においても、年末の歳暮需要の書き
入れ時である今期間は、国政選挙の影響があった昨年とは打って変わり、若干多めで早めのアルバイト登用が
見受けられた。
(全道:電気機械器具)
大型店は地域により出店の動きがあり、雇用環境が改善しているが、一部に留まり、世代交代が進んでいる。
(全道:燃料)
これまで同様、人材で差別化を図ることがSS活性化の有効策であるとする指摘もあるが、人材育成どころ
か、スタッフの人員削減やベースアップの凍結などによって苦境を乗り切る構えの事業者も多く、各種待遇を
含めた労働環境の改善が課題となっている。
また、条件面で躊躇なく退職するなど、待遇面での不満を訴える声も多くあるとのこと。モチベーションを
維持することがだんだん困難にもなっている様子が窺える。いずれにしても、雇用は、依然、厳しい状況が続
いており、必要な人員まで削減せざるを得ない環境は変わっていなく、
また、職員については全て正規社員として雇用するとして、これまで実践を続け、頑張ってきた経営者も
いたが、いよいよ厳しくなってきたとの声も聞こえる。
○商店街
(帯広:各種商品)
変化なし。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
家内労働主体であり、人手は適正。
(全道:ソフトウェア)
道内IT企業は多忙を極めているなかで、ここ数年採用を手控えていたことから技術者不足が顕著となって
いる。各社は新卒・中途を問わず採用活動を積極的に展開しているが必要とされる技術者は確保されていない。
26年春及び27年春の新卒採用者を増員したいとするIT企業は多いものの優秀な人材であればとの条件
を提示しており、採用に当たってのハードルは高いままとしている企業が大半である。
(全道:自動車整備)
整備需要の増加による人手不足ではなく、退職後の新規採用が困難な状況がある。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
人手不足の状況である。
若年者の大型免許証所持者が減少している。
【北海道中小企業団体中央会】
- 11 -
4 業界として抱える問題点について ~ 業界として抱える経営上の問題点等について
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
貿 易
建 設
運 輸
経済団体
平成25年10月~12月
○道機械工業会の景況調査において、原材料仕入れ価格上昇をあげている会員が49.7%、で最も多く、人手
不足が40.8%、ついで諸経費の増加が32.4%、売上不振と競争激化が21.2%との順となった。
○単価引き下げによる、利益率、収益率の減。
○人材確保
○人材育成、教育問題
○後継者(事業継承)問題
○クラウドサービス等サービスの多様化に伴いニーズの変化が激しく、先行投資の判断が難しくなっている。
○エネルギー関係価格、円安による輸入原材料価格、運送費などの値上がりに加えて最低賃金の上昇、再雇用の
義務化などによる経費の高騰分を価格に転嫁が困難な状況にある。
○中心市街地等既存商業集積の活用、振興対策が進んでいない。
○新たな担い手対策
○少子高齢化によって消費・生産ともに減少。
○市場外流通、また量販店へのウェイト拡大による収益源。
○設備老朽化、メンテナンス料などの増加。
○昨年からインドネシアに道産米を輸出しているが、道内の流通事情の関係でコストが高くつくことが課題。
○農家、農協、ホクレンを経て買い上げを行っているが、現在の消費行動に即した形にするため、また、競争力
を高めるために流通の再編をする必要がある。
(インドネシアでは、道産米は、おにぎり等に加工して販売され
ていて、売れ行きは好調とのこと)
○経営上の問題点 ~ 人手不足、下請け業者の確保困難、同業者間の競争激化
○燃料高騰下での適正運賃の収受、燃料サーチャージの導入。
○運転者不足の解消対策。
○安全対策の一層の徹底。
(事業用自動車総合安全プラン2009等)
○今期の経営上の問題点として、
「需要の停滞」が建設業を除く4業種で大きな要因となっている。
また、製造業では「原材料価格の上昇」
、建設業では「請負単価の低下・上昇難」
、卸売業では「仕入単価の上
昇」
、小売業では「消費者ニーズの変化への対応」
、サービス業では「利用者ニーズの変化への対応」などの問
題点が浮上している。
※今期の経営上の問題点(1位に挙げられた項目)
・製造
「原材料価格の上昇」
(29.0%)
[前回 33.4%]
「需要の停滞」
(22.3%)
[前回 20.8%]
「製品(加工)単価の低下・上昇難」 (8.9%)
[前回 10.4%]
・建設
「請負単価の低下・上昇難」
(21.0%)
[前回 20.7%]
「材料単価の上昇」
(14.0%)
[前回 20.7%]
「下請業者の確保難」
(15.7%)
[前回 8.6%]
・卸売
「需要の停滞」
(33.9%)
[前回 39.1%]
「仕入単位の上昇」
(15.1%)
[前回 23.5%]
「販売単価の低下・上昇難」
(13.2%)
[前回 15.7%]
・小売
「消費者ニーズの変化への対応」
(28.0%)
[前回 15.4%]
「需要の停滞」
(20.0%)
[前回 24.6%]
「販売単価の低下・上昇難」
(12.0%)
[前回 6.2%]
・サービス
「需要の停滞」
(20.0%)
[前回 24.1%]
「利用者ニーズの変化への対応」
(20.0%)
[前回 12.2%]
「人件費の増加」
(12.5%)
[前回 5.4%]
【北海道商工会議所連合会】
○業界として抱える経営上の問題点
(製造業)
・・・
「需要の停滞」20.0%、
「製品ニーズの変化」12.2%、
「生産設備の不足・老朽化」12.2%、
「原材料価格の上昇」10.2%、
「原材料費・人件費以外の増加」8.2%
- 12 -
経済団体
(建設業)
・・・
「材料価格の上昇」14.9%、
「従業員の確保」10.6%、
「請負単価の低下、上昇難」10.6%、
「民間需要の停滞」10.6%、
「官公需要の低回」10.6%
(小売業)
・・・
「購買力の他地域への流出」32.5%、
「大型・中型店進出による競争激化」18.1%、
「需要の停滞」15.7%、
「消費者ニーズの変化」14.5%、
「仕入単価の上昇」4.8%
(サービス業)
・・・
「需要の停滞」22.0%、
「材料等仕入単価の上昇」18.3%、
「利用者ニーズの変化」14.6%、
「店舗施設の老朽化」9.8%、
「新規参入業者の増加」7.3%
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
消費不況。地方都市では人口減少による購買減。
(全道:製粉)
・消費量の減少。低価格志向。
・安全・安心とはいえ国内(特に北海道産)原料価格高による売り上げ不振。
・麦制度の改革・SBS の拡大による制度対応。
・TPP への国際交渉を巡る動きへの対応。
○印刷
(全道:印刷)
市場の縮小・需要構造の変化・需要減による不当な価格競争。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
需要に見合った適正生産体制の構築のための工場の集約化や共同販売体制の維持と適正価格の確保、新規需
要開拓(コンクリート舗装の普及等)の推進、更なる生コンの品質確保等が重要な課題であると認識している。
(札幌:砕石)
公共事業の削減と再生材への転換によって、路盤用の新材が大幅な需要減となり、生コン用・舗装用の円滑
な生産・販売に支障をきたすとともに経営を圧迫している。
平成 22・23 年と員外社 2 社が生産中止したことで、業界としての構造改善につながっていくことを期待し
ていたところ、昨年より需給タイトな状況が発生してきており、原油・電気料金・資機材価格の上昇と再生骨
材の地域外からの流入が懸念材料となっている。
また、軽油引取税免税処置の 3 年間延長が平成 27 年 3 月に期限を迎えるので、廃止された場合のコストア
ップ分を負担することは業界が置かれている現状では極めて困難であり、企業経営の存続が危惧されているこ
とから、恒久化、再延長を求めていく必要がある。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
年間を通して平均的に受注が取れるなら、適正な人員を確保することができるが、現在のところは難しい。
また、雇用の増員を図ろうと募集をかけても、すぐには応募がない。
また、仕事の単価が上がらないため、十分な社員教育・技術を身につける事ができず、結局は技術者の不足
となっている。技術者や職人は育成に何年もかかります。景気の上昇とともに受注が確保できても、技術者が
不足となり、厳しい納期に対応ができなくなる。
製品への価格転嫁はできないが、クオリティを下げるわけにはいかず、とても厳しい。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:卸:各種商品)
当組合では個別の業界の問題は把握していない。卸売業としては単純な卸売りは難しくなり、生産からメン
テナンス・企画提案といった総合力が求められ、メーカー化・小売化が進んでいる。
- 13 -
経済団体
○小売業
(函館:各種商品)
相次ぐトラブルが続いていたJR北海道が、11月より特急を減便・減速する新ダイヤがいよいよスタート
し、とりわけ、年末年始にかけての函館⇔札幌間は、臨時便を運行しても前年同期比43%減の約 5 万 7 千席
しか確保できず、例年以上の混雑が今から予想される。期間中に発表になった上半期(4 月~9 月)の市内の観
光客入込数が、
「GLAY野外ライブ」や「JRA函館競馬のロングラン開催」などの影響も有り、前年同期比
7.1%増の 325 万 2 千人と発表になったばかりだったので、今回の新ダイヤは移動手段にJR利用が多くな
るこれからの冬期間においては、完全に水を差された状況であり、一日も早く安全運行と通常輸送の早期再開
を願うばかりである。
(全道:電気機械器具)
様々なコストアップが経営環境を圧迫している。機器の多機能化、取引条件の複雑化により人材育成のゆと
りがなく、問題が山積している。
(全道:燃料)
消防法の改正により、地下タンクのライニング、電気防食等、新たな設備投資を進めていかなければならな
い事業者も多いが、経費節減の観点から、必要な人員まで削減せざるを得ない厳しい環境にある。
いずれにしても、経営に大きく影響するのは景気であり、長期化する景気低迷を脱却しない限り、消費者の
節約基調を背景とする需要不振などは払拭されない。また、消費税の価格表示の問題を含め、転嫁対策につい
ては多くの事業者が悩んでいるところであるが、消防法改正に基づく対応を含め、新たな設備投資を進めてい
かなければならない事業者にあっては、特に厳しい状況。
○商店街
(帯広:各種商品)
人口の減少傾向と、郊外型大型商業施設への買い物客の流出が続いている。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
経営者の高齢化、後継者なし(引継ぎさせられない)入浴者減少。
(全道:ソフトウェア)
営業力の強化、技術力のアップ、人材確保、利益率の向上等道内IT企業が抱える課題は多い。また65歳
までの雇用延長制度による高齢技術者の処遇を課題とする企業も見受けられる。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
燃料油高騰による経費の増加。
人手不足。
【北海道中小企業団体中央会】
5 為替相場の変動の影響について ~ 為替相場の変動に伴う収益への影響について
機 械
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、22.9%の企業が「影響がある」と回答。
【影響がある主な要因】
・諸経費の増加。
・当社自体の直接的な影響は少ないが、親会社の受注動向に大きく影響するため、それが当社における
操業量に影響を与える。
・海外製品の値上げに伴い利益の圧縮。
・銅の材料の価格上昇。
・燃料費のはね返り。
・機械の輸入をしているので、大きく変動すると決済に影響する。
・競争の激化によりコスト上昇分の価格への転嫁が困難である。
- 14 -
機 械
食 品
・即座に影響が出ることはないが、海外依存によるエネルギーや材料のUPにつながる。又、顧客の設備投資の
減少による直接的な影響が懸念される。
・原材料であるアルミは輸入がメインのため原材料価格への影響あり。
・材料仕入れは主に日本国内が多いが、海外向けの販売も相当有しており円高に触れた場合には収益への影響は
少なくない。
・ユーロ圏メーカーからの製品を輸入、購入に当たりコストの上昇で色々と影響あり。
・材料費の変動で収支算定に影響が生じる。
・円相場が、100円を切らない程度で推移して欲しい。
・材料仕入れ価格の上昇による収益の悪化。
・円安によりLPGの価格が高騰し、収益が悪化。
・円安による原材料、燃料の値上がり。
・多少であるが冬場に入り、諸経費に影響が出ている。
・原油の上昇、亜鉛地金の仕入価格上昇。
・輸入主体の経営形態のため、円安による原材料費や原油の高騰により利益が圧迫されつつある。
・原材料、補助材料の上昇と適正仕入価格の兼ね合いが難しい。
・石油、ガソリン値上げが収益を圧迫。
○「特に影響はない」とする企業が多い。
○海外オフショアの外注先の単価向上にともなう原価上昇が影響される企業もある。
○道内の冷凍食品業界では輸出関係は少なく為替相場の影響はない。
商店街
○「特に影響はない」とする企業が多い。
I T
卸売市場
貿 易
運 輸
経済団体
○輸入製品の原価が値上がりしているが、価格に反映させることは難しい。
○米ドル、ユーロ、元の為替は連動しているため、現在は、いずれも円安傾向である。
○円安に伴い、輸入メーカーの粗利が少なくなってきたとの声がある。
○輸出については、もともと道産品の価格が現地価格より格段に高いため、それほどの影響はない。
○道内には輸出関連産業が少ないため、直ちに輸送量の変化には結びついていない。
○円安の定着により海外向けの受注が増加して来てはいるが、先行きは不透明である。(金属製品製造)
○円安による仕入価格上昇が酷すぎる。すべてを売上に転嫁することは出来ない。(食料品卸)
【北海道商工会議所連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
原料価格の高騰(大豆、小麦など)
(全道:製粉)
・外国産品の価格メリット。
・輸出がないため、デメリットは少ない。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
当組合は、輸出産業に関わりが薄いので、為替相場の変動に伴う収益への影響はあまり無いと感じている。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
当業界は、内需依存型産業であり、原材料の輸入及び製品の輸出はないので、為替相場の変動に伴う収益面
への直接的な影響はない。
(札幌:砕石)
砕石業は輸出産業ではないので、為替相場の変動による収益への影響は限定的ではないかと思われる。
○鉄鋼・金属
(室蘭:金属製品)
函館どっく構内での作業は、影響はないが現場工事等は燃料・資材等の影響で収益は下降である。
- 15 -
経済団体
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
中小企業大半が仕入れの主体を海外に移転しており、円安は原価の上昇が収益の足を引っ張っている。
○小売業
(函館:各種商品)
これからの閑散期は特に、国内の観光客よりも海外(特にアジア圏)の観光客が目立って多くなる時期とな
ることから、為替相場の変動により外国人旅行者旅行を控えると人気も少なくなり、非常に寂しい景観・景況
となる。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
業界として関係ない。
(全道:ソフトウェア)
為替相場が円安にシフトしており、輸入品価格上昇が懸念されるが、道内IT企業への直接的な影響はない
ものと考えている。
【北海道中小企業団体中央会】
6 原油・原材料価格の大幅な変動の影響について ~ 収益への影響、価格転嫁の状況について
機 械
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、65.9%の企業が「影響がある」と回答。
【影響がある主な要因】
・輸送コスト、燃料費増加、機械潤滑油、切削油材等の高騰。
・鋼材の値上げで利益が減る、原価上昇を価格に転嫁できない。
・電気・ガス料金の値上げ。
・車輛燃料の高騰に伴う様な経費の増大。競争の激化によりコスト上昇分の価格への転嫁が困難である。
・原材料価格の高騰に比べて加工単価が上昇しないため収益が悪化。
・鋼材費、運搬費、電気代の高騰による製作費の増加により収益を圧迫。今後、何回かに分けて価格を改定せざ
るを得ない。
・原油価格高騰により1月から本州便の運賃の値上げがあり、売上の6割以上を道外に依存している当社にとっ
て影響は大きい。また、原材料の値段も徐々にではあるが値上りし始めており、価格転嫁出来ないため収益の
悪化に繋がっている。
・コスト上昇分を販売価格に転嫁出来ないため経営に影響が出ている。
・仕入れコストの値上げ(暖房用A重油)
。
・エネルギー価格(電力含む)の上昇、原材料の上昇に伴ってコストUP要因になる。
・燃料費及び副資材(油脂類)の価格変動に伴う影響あり。売価反映出来ないため、価格高騰の場合は原価UP
となる。
・原油価格の高騰による製造コストに対し価格転嫁は容易ではなく、経費削減等、企業努力により対応している。
・仕入価格上昇により値上げをお願いしている。
・輸送コスト(フェリー代金含む)に影響大。
・冬期間の燃料費又は切削用オイル、機械油などの大幅な値上げと消費税が上がる事で大きな打撃となる。
・価格だけでなく材料調達期間も大幅に変動する。
・燃料費と原材料の高騰で収益を圧迫している。
・一部コストの上昇分について客先と交渉中。原材料の値上げ分の価格転嫁は完全には難しい。
・自社製品に価格転嫁出来るものは全体の30%位である。
・加工販売価格に値上げ分が転嫁出来ない。
・材料価格上昇分を受注価格に転嫁する交渉が必要になる。
・LPGのCIF価格高騰により収益が悪化。
・今年度4月頃(消費増税)までは価格は転嫁出来ない。
・輸送コスト原材料の上昇が製造コストに大きく影響する。
・原材料、資材費が変動する中、取引先からの販売価格値下げ要求がある為、社内にて原価管理をしっかりと見
- 16 -
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
貿 易
運 輸
経済団体
据えて、工場労働時間等を見直している。
・原材料、副資材等の価格が大幅に上昇しているが販売価格の転嫁には難しい面がある。
・価格転嫁ができない業界のため収益へ悪影響がある。今のところ、売上が増加しているので著しい収益悪化は
ないが、4月以降の消費税増税後の収益が非常に予測しづらい。
・原材料、品薄かつ価格上昇でコストアップ傾向。
○「特に影響はない」とする企業が多い。
○直接的な影響は出ていないが、機器購入等に影響するので価格転嫁を検討している企業もある。
○現時点での影響は少ないが、今後、燃料費の大幅な高騰が長期化することでし、経営に影響を及ぼす可能性
を懸念している企業もある。
○原油価格の高騰に伴うガソリン、重油、灯油などの燃料費や石油製品の価格上昇が、包装資材などの値上がり
に繋がり製品価格のコストアップに大きな影響を与えている。このような状況に有るにも関わらず製品の価格
競争が続く中での価格転嫁は難しい。
○原料コスト高は、製造業にとって大きな問題となっている。また、輸送コストもガソリンの値上がりから、深
刻な問題である。これらのコストを、価格に反映できれば問題ないが、実際には出来ない状況。
○輸送コスト、燃料費、包装資材への影響が見られる。
○一部の業態で価格転嫁が見られるものの、多くは価格転嫁ができず収益を圧迫している。
○価格転嫁できないコストが収益を圧迫しつつある。
○鋼材メーカーへの影響が懸念される。
○タイヤ等の石油由来製品の価格が上昇している。
○不況、原油高による荷主の体力低下があり、転嫁が困難。
○円安進行により原材料の高止まりが続いており、コストの増加が収益を圧迫している。特にガソリンの高騰は、
経営に多大な影響を及ぼしている。(菓子製造)
○原材料価格アップと製品への価格転嫁とのタイムラグによる採算は悪化している。 (プラスティック製造)
○海外向けの出荷が引き続き好調ではあるが、原材料価格の上昇が止まらず、採算的には良いとは言えない。
(食料品製造)
○6~7月位までの工事は確保できているが、材料高騰と人手不足が課題。特に人材については先行きが不透明
であることから安定的雇用に踏み込めず、大変苦慮している。(建築工事)
○肥料が消費税増税前の駆け込み需要により、売上は増加したものの、石油の値上がりにより、燃料費や暖房費
等経費が引き上げられたため、採算は悪化している。 (農業資材卸)
○原油価格の上昇と円安による製品価格(仕入価格)の上昇となったが、販売価格に上昇分を転嫁できず売上利
益の減少になる可能性があり(燃料小売)
○円安及び灯油仕入単価の上昇により、売上は UP するも利幅は減少で推移。(飲食料品小売)
○円安による燃料の高値推移と最低賃金改定、電気料値上げと経費は増えているが、価格への転嫁が出来ないた
め経営は厳しい。(クリーニング)
○前年同期に対する売上は増加したが、最低賃金の改正に伴う人件費の増加や、燃料代の上昇等により、利益は
わずかの増加となった。(ハイヤー)
【北海道商工会議所連合会】
○業界として抱える経営上の問題点
※上記ヒアリング項目「4」再掲+〈
「原材料価格の上昇」
「原材料不足」
「仕入れ単価の上昇」
〉
(製造業)
・・・
「需要の停滞」20.0%、
「製品ニーズの変化」12.2%、
「生産設備の不足・老朽化」12.2%、
「原材料価格の上昇」10.2%、
「原材料費・人件費以外の増加」8.2%
(建設業)
・・・
「材料価格の上昇」14.9%、
「従業員の確保」10.6%、
「請負単価の低下、上昇難」10.6%、
「民間需要の停滞」10.6%、
「官公需要の低回」10.6%
(小売業)
・・・
「購買力の他地域への流出」32.5%、
「大型・中型店進出による競争激化」18.1%、
「需要の停滞」15.7%、
「消費者ニーズの変化」14.5%、
「仕入単価の上昇」4.8%
(サービス業)
・・・
「需要の停滞」22.0%、
「材料等仕入単価の上昇」18.3%、
「利用者ニーズの変化」14.6%、
「店舗施設の老朽化」9.8%、
「新規参入業者の増加」7.3%
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
- 17 -
経済団体
燃料コストの増加。
(全道:製粉)
動力費(電気、重油、ガス) のコストアップは引き続き、収益確保において主要なマイナス要因。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
主原料である製紙(板紙、段ボール原紙)の値上げが実施されると、大幅に収益への影響がある。価格転嫁が
非常に難しく、今後の対応が不安である。
○印刷
(全道:印刷)
主材料の値上がり。
(製品への価格転嫁が受け入れられなく、難しい)
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
石油製品価格の高騰による輸送コストの増加(直接的)のほか、セメント、骨材等の製造単価の上昇による
原材料費の増加(間接的)による影響などがあり、収益の悪化が懸念される。
(札幌:砕石)
原油・原材料価格は、工場施設、使用重機、輸送車輌、購入資材等のコストアップ要因に直結する。原油・
原材料価格の高止まりと販売数量の落込みで、販促費の一部圧縮に踏切っていることから、平成26年4月製
品価格改定に踏み切る予定。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
原材料の高騰は続いているが、価格への転嫁は難しく、収益率を圧迫している。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
石油関連製品、原材料の高騰により原価が上昇、運送コストも上昇傾向にあり収益への負の影響が大きい。
(全道:木材)
重機の使用頻度が多いため、原油高騰は収益への影響が大きい。
○小売業
(全道:電気機械器具)
仕入れ原価の高騰、ランニングコストアップ、商品寿命の短縮など経営環境は依然、厳しい。
○商店街
(帯広:各種商品)
原材料費の値上がりを販売価格に転嫁することが難しく、経営を圧迫している。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
重油価格が値上がりし悪影響を及ぼしている。料金統制されており価格転嫁不可。
(全道:ソフトウェア)
原油・原材料価格の大幅な変動が、IT企業の売上や収益に直接的に影響するとは考えられない。しかしな
がら原油・原材料価格の変動がユーザ企業の収益を圧迫し、IT投資の先送りや減額を伴う場合はIT企業の
売上に影響が出てくるものと考えられる。
(全道:自動車整備)
タイヤ・オイル等の価格が上昇しているが、価格に転嫁できず、結果として整備料金の値下げ等事業者負担
となっている。
- 18 -
経済団体
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
燃料高騰によって収益は減少。サーチャージ導入で転嫁されていれば良いが、全体には浸透していない。
【北海道中小企業団体中央会】
8-1 消費税引き上げに伴う業界への影響について ~ 具体的な影響などについて
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、
「影響大」
・・12.4%、
「多少影響」
・・48.2%、
「影響少」
・・39.5% と回答
【影響がある主な要因】
・各種購入品の高騰、価格競争の激化。
・駆け込み需要の反動による受注の減少、売上の減少を懸念。
・インフラ関連業務主体の為、多少の影響は考えられる。
・原材料費に消費税が含まれてくるので製作加工単価を消費税分、上昇しないと収益の減少につながる。
・前倒し受注による繁忙化で受注が難しくなる可能性もある。
・値戻しと消費税転嫁の両方を達成しなければならない。
・取引先の操業状況により大きく変化。一部商品の駆け込み需要(2月~3月)購入部品が高くなるが売価は変
えられない。経費削減が課題。
・年内は特に心配はないが、H27年4月以降に反動があるものと考える。
・昨年9月までの駆け込みが10月以降、多少減っている。
・消費者の節約による売上の減少、駆け込み需要の反動による売上の減少。
・今現在から年度変わりの前後において、取引上の兼ね合いに影響があり。
・資金繰りに大きな影響が出る。仕入と売りの計上時期が異なるため。
・自動車販売の低下が懸念される。
(4月以降)
・結果的に粗利の減少。
・受注金額への転嫁が難しい。
・4月以降どの様な影響があるか不明。
・仕事量は確かにあるがバブル的な要素があり注意が必要。
・自動車関連製品のため買い控えが懸念。
・増税後の設備投資意欲の減退による受注量の減少。
・駆け込み需要がありそうな半面、人手不足による建築物件の落ち込みが予想される(やりたくとも、やれない
状況)
。
・建築現場では、工場で加工する製品の発注が遅れていて仕事が少なく、価格も厳しい。
・増税分の値下げ要請は取引先によってはある。
・売上減をカバーするため価格の低下が予想される。このため、売上減で利益率の低下が同時におきる事が予想
される。
・資材類上昇傾向のなか、需要減も見込まれており数ヵ月間は冬の時代、建設業界、人手不足で生産工程も遅れ
がちで、結果的に収益が減少。
○影響の度合い~多少ある。
○消費税率引き上げに伴うシステム改修等に影響あり。駆け込み需要があった分、反動による売上・受注の減少
が懸念される。
○システム改修に伴う需要は見込まれるが、人手不足から製品の引き渡しが遅れ発生する様々な影響が懸念され
る。
○価格競争に多少影響あり
○ほとんどの会員企業が多少及び影響大と考えている。具体的には消費増税分を巡る価格交渉や価格競争が危惧
される。設備などは前倒しの対応が起きており4月以降の減速が心配。
○食品業界においては、食品自体が必需品のため、増税の前の駆け込み需要は、影響は大きいものの、他業界よ
りも、その影響は小さいのではないかとの見方が強い。ただ、増税による消費マインドの冷え込みは、懸念が
大きい。
○大きな影響が予想される。
○駆け込み需要の反動による売り上げの減少、顧客の減少、景気の後退などを予想。
○消費者の節約志向の高まりによる売上・受注減。
○購買力の低下、消費減退による景気の影響が懸念される。
- 19 -
貿 易
運 輸
経済団体
○納品価格などへの価格転嫁がうまくいくかが心配。価格交渉の段階で違法行為があっても表に出てこない可能
性がある。
○販売の7割が海外で非課税のため、特段の影響なし。
○従来から運賃を十分に収受していないことに加え、燃料高騰分の転嫁もままならぬ状況であり、消費税の引き
上げ分の転嫁も十分に行われるとは考えにくい。
○売上増となったが受注先(内装・塗装・板金など)に苦慮。外注費の増で利幅減少しており、今後消費税の引
き上げに伴い、販売価格等に適正に転嫁出来るかわからない。(建設)
○肥料が消費税増税前の駆け込み需要により、売上は増加したものの、石油の値上がりにより、燃料費や暖房費
等経費が引き上げられたため、採算は悪化している。 (農業資材卸)
○電気原料の値上がりにより、純利益は低下した。また、来春の消費税アップ後は見通しがたたない。(菓子・パ
ン小売)
○理美容大手チェーンの進出により顧客が奪われている現状から、消費税増税分を価格に転嫁することは非常に
困難。他店との差別化を図る策を見い出せない。(理美容)
【北海道商工会議所連合会】
○製造業
・消費税増税による消費購買力の低下が脅威である。
・各店の消費が下がっていて今後の見通しがつかない。
○サービス業
・消費税アップに、多くの人が敏感になってきていて節約できる部分は節約しており、来店日数の間隔が長くな
ってきている。
・消費税引上げによる消費者の買い控えの影響で売上の減少は大きいと考える。
○小売業
・消費税率上昇がマイナスに作用すると思われる。
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
消費税引き上げの影響は大です。我々の販売している食料品は消費税が引き上げにより購買減につながり収
益に多大な影響が及ぶと思われます。
(全道:製粉)
影響の度合い:影響あり。
想定される具体的影響:
・価格競争の激化、コスト対応出来ない企業の淘汰。
・高価格の国産(北海道産)品の販売不振。それによる、更なる在庫増、経営への圧迫。
・駆け込み需要は大いに見込まれ、反動から消費の落ち込み、販売に影響が出ることから、売上受注の増減激
しく対応が困難。
・製品のリニューアル(価格維持のための)要望増。その対応へ、人的金銭的支出増加。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
消費者の節約志向が高まり、消費不況に落ち入ることが、一番の懸念である。2,3月は駆け込み需要が
あると思われるので、4月以降の受注減が心配である。
○印刷
(全道:印刷)
多少、駆け込み需要の反動による売上・受注の減少。
経済団体
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
消費税率引上げに伴う影響の度合い及び具体的影響は、次のとおりと考える。
・影響の度合い:影響大
- 20 -
・具体的影響~駆け込み需要に伴う工事集中により、生コンクリート原材料の確保及び運搬車輌の調達に、困
難が生じることが予想される。また、駆け込み需要の反動による売上・受注の減少も懸念される。
(札幌:砕石)
駆け込み需要に大きく影響されそうだ。個人消費、企業投資にとって消費税増税前が得か、増税後でもさほ
ど影響しないかが、消費、投資を左右することから、その時の需要に出来うる限り対応するしかない。
需要関係がどうなっていくのか、仕入調達コストの影響も懸念される。
一般論として、消費税増税後、賃金や収入が上がらなければ消費が減少するのは確実。
それと連動して需要が減少すると価格競争が激化しかねない。
○鉄鋼・金属
(室蘭:金属製品)
受注済み物件の収益は厳しい状況。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
消費税増税による影響は多少あると思っている。特に駆け込み需要の反動である。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
消費税引き上げ分を中小企業も適正に上乗せできるかが課題となっている。生活必需品ほど駆け込み需要の影響
は大きく、仕入れ商品の欠乏も発生しており、増税後の反動も大きいと考えられる。一方で建築関係や高級品に
関してはもともと購買力が上昇しているわけではなく、供給力も低下していることから極端な影響はないのでは
ないかと考えている。
(全道:木材)
駆け込み需要の反動による売上等の減少。
○小売業
(函館:各種商品)
想定される影響としては、今年度は、消費増税前の駆け込み需要などが見受けられる可能性があり、その反
動で次年度以降は買い控えなどが起きないか今から若干心配な面はある。
(全道:電気機械器具)
3 月までは好調、4 月以降は不透明、更に消費税率10%に向けての対策を検討中。ネット販売の広がりと、
減税対策が必要。
(全道:燃料)
平成26年4月時は、地球温暖化対策税とのダブル増税であること、また、現下の円安による仕入れ上昇分
すら転嫁できない状況にあること、加えて、廉売業者による安値競争に苦しんでいる中小SS事業者にとって、
増税分すべてを価格転嫁することは困難。更に、平成20年4月当時の「暫定税率の一時失効」同様、消費税
増税時において、増税前の駆け込み、その反動としての買い控え等が発生し、SS現場が混乱する恐れもある。
○商店街
(帯広:各種商品)
増税前には駆け込み需要が期待できるが、増税後の反動による売上の減少と、増税分を販売価格へ転嫁する
ことが難しく、経営を圧迫することが懸念される。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
影響は大である。
利用者の節約により客数は更に減少となる。
- 21 -
経済団体
(全道:ソフトウェア)
平成26年4月からの消費税引き上げが景気動向に大きい影響をあたえるものと考えている。特に個人消費
に対しては駆け込み需要の反動と心理的影響による節約志向から消費低迷が相当期間続くものと想定される。
やっと上向き傾向にある景気への悪影響が懸念される。また消費税アップの価格転嫁が難しい零細事業者対策
や便乗値上げへの監視対策をきめ細かに実施することで消費税引き上げの理解を深める努力が必要と考える。
(全道:自動車整備)
価格競争がさらに激化し、企業間格差がさらに広がる。
消費税の負担により、使用者の節約志向が高まり、整備売上が減少する
○建設業
(札幌:左官)
一時的に駆け込み需要の反動による受注減少や消費者マインドの冷え込み等による影響が想定される。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
転嫁対策特別措置法により拒否等がある場合には、社名発表等の厳しい措置がとれると思われると思われる
が、影響は少ないと思う。
【北海道中小企業団体中央会】
8-2 消費税引き上げへの対策について ~ 対策の有無とその内容などについて
機 械
I T
食 品
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、
「対策あり」
・・23.5%、
「対策なし」
・・76.5% と回答
【対策あり】
・設備投資、仕入、資材購入、機械修繕等の前倒し
・システム改修・変更、社内PCソフトの一部改良。
・経理等システムソフトのバージョンアップの実施。
・消費税、売単価への全面転嫁(全国の業界で)設備投資の前倒し。
・新しい機械を導入しランニングコストの削減を図る。
・更新時期の車輛他、機器類を前倒し発注、併せて資金計画を見直し。
・価格表示方法の変更。
・加工機の更新を早めたり、設備投資を前倒し、鋼材も値上り基調なので出来るだけ在庫を持つようにしている。
・各担当へ勉強会を行う。特に営業担当者との年度対策を行う
・設備の更新を出来るだけ前倒しで行う
・パソコン、暖房用ストーブ、省エネ型蛍光管入替、省エネ目的の設備機器投資などを前倒して実施。
・新商品の投入で売上減を防ぐ。
○業界としての対策は、特にない。実施面でのトラブルはないと想定している。
○会員の状況
・税抜き価格での価格折衝の徹底。
・ユーザー企業の IT システムに対する税率改正対応の実施。
・社内システムの税率改正対応および社内要員に対して税率改正による請求方法について説明会を実施した等。
○量販店などから量目の変更やPB品の内税での納品を要求されており、これに対して納入ロットや包装資材の
変更などによるコストダウンを提案している。
○業界団体を中心に価格転嫁などのカルテル実施を申請しているが、これがどこまで反映されるかによる。
- 22 -
商店街
〇業界の対策
・消費税の転嫁対策指導。
・消費税転嫁対策テキストの配布、講習会の実施
・相談窓口の設置。
〇会員の対策
・経費節減
・顧客との関係強化
・財務体質の強化
・販路開拓の強化
卸売市場
○業界としての対策は、特になし。実施面でのトラブルはないと想定している。
○会員の状況
・税抜き価格での価格折衝の徹底。
・ユーザー企業の IT システムに対する税率改正対応の実施。
・社内システムの税率改正対応および社内要員に対して税率改正による請求方法について説明会を実施した等。
各量販店などのシステム変更に対応する必要がある。
○投資の前倒しは控える。
○現在は、外税方式を採用しているが、今後の販売価格交渉時などには、外税、内税の確認を徹底する。
○国土交通省より適正な価格転嫁についての周知依頼があり、会員企業に通知済み。
建 設
運 輸
経済団体
○転嫁について国土交通省の指導があるはずで、会員に情報提供を行いたい。
○小売業
・需要の停滞とともに客数の減少が止まらないのでネット販売や戸別訪問販売の対策を講じている。
○サービス業
・サービスの向上に努め、少しでも売上増につながるようにする。
○建設業
・原材料価格も上がってくるので経費節減により利益を確保する。
○製造業
・工夫して消費者が欲しい商品を揃えるような対策を図る。
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
業界団体としては、価格表示方法の変更(本体価格+消費税)を実行する。
(全道:製粉)
業界としての対策は、今のところ特に無い。
会員の状況・対応の内容
・ユーザーへのお願い。
・販売系システムの改修。
・来たるべきリニューアル要望への準備。
・価格対応要望への対応策の構築、準備。
・可能な限りの設備投資前倒し(限界があり十分には実施できない)
。
・システム対応予定。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
消費税引き上げに関しては、当組合はさほど影響は無いと感じられる。
○印刷
(全道:印刷)
転嫁および表示カルテルの締結。
○窯業・土石製品
(札幌:砕石)
- 23 -
経済団体
販売面では外税での慣習が根付いているので、転嫁の問題が生じることはあまりないように思うが、増税後
に需要が減少した場合は、本体価格の値下げ圧力が、多方面からかかる可能性がある。
請求書発行、会計ソフトの改修は必要でで、コスト増加要因となる。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
法改正とともに、価格に新消費税をのせるだけなので、対策については特に無し。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:卸:各種商品)
大手小売の価格表示方法が統一されず、値札を付ける作業が非効率でコストアップとなる懸念がある。卸売
全体として各方面から改善を求め交渉している。
(全道:木材)
取引上問題ないが、パソコンシステム変更に伴う費用の増加。
○小売業
(函館:小売:各種商品)
どの店舗もレジPOSなど管理が必要なシステムはほとんど導入されていないことから、現段階において
は、特段目立った対策は見受けられない。
(全道:電気機械器具)
メーカーは外税、小売は内外混合で論議が起きている。
(全道:燃料)
石油販売業者は、SS店頭において、石油製品(ガソリン、灯油等)やカー用品等の車関連商品を販売して
いる他、併設ショップにおいて食料品などを販売したり、飲食店等を兼業している事業者が多数いる。
特に、今後、複数税率等が導入された場合、SS店頭におけるPOSや計量機などのシステム変更に多額の
費用負担が発生することが見込まれるが、多くのSS事業者は赤字経営にあり、こうした多額の費用負担は困
難であることから、個々のSS現場においては、事務作業などの効率化等を含め、種々情報を入手しながら対
応を模索している状況。
○商店街
(帯広:各種商品)
当連合会としても、全国商店街振興組合連合会および北海道商店街振興組合連合会の支援を受け、消費税転
嫁円滑化事業に関する現地講習会を2月に開催し、商店街組合員に向けて消費税制度の改正内容の周知徹底を
図り、消費税の転嫁円滑化等を促進したい。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
物価統制令となっているため入浴料金の引き上げ変更を北海道(知事認定)に要請するしかない。
(全道:ソフトウェア)
IT業界としては、取引先の協力を得て的確な対応を図ることとしており、実施面でのトラブルはないもの
と考えられる。
(全道:自動車整備)
業界としての対策は考えていないが、会員は一層の経費節減が強いられる。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
対策は特にない。システムは、一部の対応で済む。
【北海道中小企業団体中央会】
- 24 -
9-1 電気料金の値上げによる影響(予測)について ~ 経営への影響などについて
機 械
I T
食 品
商店街
卸売市場
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、予想される影響については、
「受注量」
・・5.1%、
「売上高」
・・1.3%、
「経常利益」
・・93.6% と回答
【予想される影響】
・経常利益の悪化。
・固定費の増加は、経常利益にはね返ってくることから、いかに使わなくても良い状態にするかが重要。
・従来より経費が、11%アップすることで試算している。
(利益減少)
・光熱費の増加、原価の上昇など、経費増により収益が悪化。
・経費に占める電気料金の割合を低くしていくことが、今後の課題。
・人手不足のため残業が常態化することで、電気料金や燃料費、食費などが嵩み、結果として収益が減少する。
少なくとも、電気料金などの固定費用の値上がりは収益にストレートに跳ね返る。
・今後も電気料金が値上げされれば、何回かに分けて価格の改定に踏み切らざるを得ない。
・節約、節電を今後も徹底していく。
・鋳物業のため、溶解作業時に電気を大量に使用し、経費に占める割合も大きいため、大幅な収益悪化が見込ま
れる。
・販売価格への転嫁は難しいので利益が減少。
・経常利益5%減は必至な状況。
・製作品の原価への跳ね返り、経常利益の減、仕入れ価格上昇。
・直接的には経費増、将来的には原材料等の値上げが懸念。
・製造コストの増大により収益への影響は避けられない。メーカー側からのコストダウン要請もあることから板
挟みの状態になっている。
・経費の増加によって利益は減少するが、経費増加分を価格に転嫁出来ない。
・泊発電所の早期再稼働を希望する。
・年間130万円程度の経費UPとなる。
(利益圧縮)
・約15%の減益が予想される。
・想定以上の料金アップとなったが、そもそも北電の料金体系が良く分からない。
・販売価格に上乗せ転嫁しなければ経常利益が3%減になると予想される。
・工場での動力として電気を使用しておりますので、製造原価の上昇要因となっている。
・経費の増加による収益減
・電力コスト増による損益悪化
・小幅にとどまると思う。
・料金値上げにより、経常利益悪化。
・製造原価を押し上げ利益率を低下させるため、経常利益に影響。
・電気料金が高止まりと言うより更に高くなる可能性があり、現在のところ読めない。
・これからは、経常利益の低下が見込まれることから、生産工程を厳しく管理してなお一層の経費削減が必要と
なる。
○経費(固定費)の増加による収益の低下、顧客のコスト削減によるIT投資の抑制
○デ-タセンタ-業務として、サーバ-・空調などの使用消費電力が非常に大きい為、契約上、固定料金制が基
本であることから、電気料金の値上げは経常利益の悪化に直結するため影響は甚大である。
○利用する側からは、データセンター利用料の値上がりが懸念される。
○冷凍機など電力を消費する設備が多く中堅クラスの企業でもこの度の値上げにより 1 か月 100 万円の電気料金
の値上がりとなり各社経常利益の圧迫が生じている。
○コスト高の一因だが、直接的に経営状態圧迫の大きな要因とはなっていない。電気に関しては、各企業、節電
を既に徹底している他、特に小売業などは、これまでと同様に、節電に繋がる機器への入れ替えは随時行って
いる。
○個店はもとより、商店街のアーケードの照明、街路灯、ロードヒーティングなどの維持経費が大きく増加し、
収益に影響がある。
○諸経費の負担増になることから、経常利益は減少する。
○利益の減少に伴って、諸経費の見直しを進める必要がある。
- 25 -
運 輸
経済団体
○主たる作業が道路上であるため、他の業種より直接的影響は少ないが、諸資材の値上がりなどにより間接的影
響を受けると思われる。
○電気料金の値上がりにより、純利益は低下した。また、来春の消費税アップ後は見通しがたたない。
(菓子・パン小売)
○円安による燃料の高値推移と最低賃金改定、電気料値上げと経費は増えているが、価格への転嫁が出来ないた
め経営は厳しい。(クリーニング)
【北海道商工会議所連合会】
○製造業、サービス業・・・今までと同様に機械を稼働させていると利益は減少し影響がでる
○小売業・・・節電により店内の照明を落としてしまうと雰囲気が暗い感じになり、客足が遠のく恐れがあり、
売上減となってしまうのではないかと不安を感じる。
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
経費が増大し収益に大いに影響する。
○(全道:製粉)
・生産設備は、どの業種であれ殆ど電気によるため、影響は非常に大きく、これは全て生産コストとなるが、
販売価格転嫁は大変に困難であり、特に、中小企業では存続を危うくする。
・ご紹介するまでもなく、受注量維持のためコストをかぶって生産販売→経常利益の減になる。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
電気料金の値上げは、経営に影響を及ぼすので企業努力が必要となる。
○印刷
(全道:印刷)
コストアップにより利益減。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
電力料金の値上げにより、直接的には生コンクリート製造に係るミキサー、ボイラー、ベルトコンベアなど
機械・設備の使用に伴うコスト増加と、間接的にはセメント、骨材等の関連資材の製造単価にも影響し、全体
的なコストアップによる収益の悪化が懸念される。
(札幌:砕石)
砕石業は電気の大口需要家なので、平成25年9月からの企業向け約11%値上げは家庭用値上げ約8%よ
り率で3%も負担が大きく、不公正感を持つ。特にプラント運転には影響大となる。
電気料金の値上げ分を販売価格に転嫁できれば、同じ販売数量で売上は増加、経常利益は減少せずに済むが、
転嫁できなければ売上、経常利益ともに減少する。
○鉄鋼・金属
(室蘭:金属製品)
電気料金の値上げは、製造業にとって大きな打撃である。契約電力の見直しを検討している。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
製造工場にとって、電気はラインを動かす上で必要となり、電気料金の値上げは経費への影響が大である。
経費が上がり、利益率を圧迫。
〔非製造業〕
○卸売業(札幌:各種商品)
卸売業としては電気料金のコストに占める割合は小さく、節電も進んでいることから大きな影響はない。
- 26 -
経済団体
○小売業
(全道:電気機械器具)
省エネ機器の普及に弾み。反面、オール電化には強い逆風。様々な創エネ施設の研究開発と普及が必要。
○商店街
(帯広:各種商品)
全業種に影響が出ているが、特に食品の製造・販売業での経費増による影響が大きい。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
電気料金値上げによりさらに利益が少なくなり、経営が厳しくなる。
(全道:ソフトウェア)
電気料金の値上げは、産業活動や社会生活に影響を及ぼすことから、回復傾向にある生産活動に少なからず
影響を及ぼすものと懸念される。特に消費税アップと重なることで節約志向が高まり個人消費の冷え込みが懸
念される。
(全道:自動車整備)
価格転嫁ができず、厳しい経営となる。
○建設業
(札幌:左官)
大型機械等を使用する職種ではないので特に影響は想定していない。
【北海道中小企業団体中央会】
9-2 電気料金の値上げへの対応策(予定)について ~ 会員企業などの主な対応策とその内容について
機 械
平成25年10月~12月
○会員企業のうち、対応方法については、
「節約」
・・46.4%、
「経費節減」
・・25.0%、
「省エネ設備導入」
・・28.6% と回答
【予想される対応】
・節電、経費削減活動、節約及び省エネ対策の実施。
・デマンド導入による職員の意識向上で対応。
・経費削減などで製造原価を圧縮して対応。
・LEDの導入、夜間電力の使用などを検討中。
・電力不足への対応として取り組んでいる省エネ対策を継続して推し進める。
・使用していない電気のつけっぱなしをなくすよう徹底する。
・節約、経費削減を行うことは可能だが、省エネ設備の導入など新たな設備投資は厳しい。
・LED照明導入、経費節減・節約の励行。
・工場内照明のLED化を検討中
・節電周知・徹底。電気料金の安い日、安い時間帯に稼働時間をシフトさせる。
・従来通りの節約や削減の継続。
・
「仕入れ高・経費高⇒転嫁&節減」となるように取引先と交渉する。
・電気溶解に占める割合が工場内全行程の60%以上なため、他の部門が省エネ対策で苦労している。
・経費削減の徹底に加えて、電気料金の基本金額を下げるため、デマンド管理システムを導入した。
・事務所の蛍光灯は半数外している。
・省エネ設備は既に導入したので今後はキメの細かい節約で対応。
・企業努力も限界に近く、北電との交渉を今後も続ける予定。
・経費全般について見直し削減を行う。
・エアー設備の予備タンクを設置済。コンプレッサーの稼働を必要最小限に抑えている。
・一方的な値上げに対し、現状では有効な対策なし。
・ムダな電気は使わない。
・対応したいができない。省エネ投資は企業もちと言うのはおかしい。
- 27 -
機 械
I T
食 品
・節約に努める他、総体的な原価圧縮に努め、利益確保に取り組む。
・工場及び事務所の蛍光灯はLED照明に取り換えた。
・経費節減は今後も継続して実施するが、電気料金以外にもプロパンガスも上昇し、節減だけでは対処できない。
・工場の天井照明、水銀灯からLED電球に切替予定。残業時間の圧縮。
○節電対策の徹底
○設備導入時には省エネ設備を選択
○対応策として一部練り製品製造企業や調理冷凍食品企業では省エネルギー設備の導入を検討している。ほとん
どの企業は更なる節約を行っている。
○節電は、各社徹底している。省エネ設備を新たに導入しているのは、主に小売業である。
商店街
○アーケード照明の間引き点灯、暖房の節約やロードヒーティングの手動切り替えによる節電。
○アーケード照明や街路灯のLED化の促進。
卸売市場
○水産冷蔵庫にデマンドコントローラーを設置(総合市場)
。
○節電の励行。
○LED照明の導入、光熱費以外の部分での経費節減(青果市場)
。
○構内、事務所等の節電
運 輸
経済団体
○製造業・・・機械の稼働時間を調整したり、他の照明器具等をこまめに消したりして節電に努める。
○小売業・・・店内の照明を間引きしたり、LED に切り替えたりする。
○サービス業・・・冷凍・冷蔵庫の温度設定を調整して、節電に努める。使用していない電化製品のコンセント
は抜いておく。
○全業種・・・従業員同士、声を掛け合いながら、また掲示したりして節電に努める。
【北海道商工会連合会】
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
電気使用オンデマンドを導入し節約を図る。
(全道:製粉)
・経費節減、省エネ設備導入は進める。ただ、完全には補えない。
・自家発電を勧められるが、コージェネレーションまで実施出来なければコスト的には合わない。しかしなが
ら、業種的に熱電比が合わない。近隣に供給できる状況にもない。そのため実現は非常に困難で悩ましい。
・工場内の電力使用平準化を図ることにより、ピーク契約電力量の引き下げを行い、電気料金の軽減に努めて
いる。
・今後の支払い電気料金の推移を注視。
○印刷
(全道:印刷)
節電(消灯)
。省電力の設備の導入。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
工場や事務所内の機械・設備、照明を中心として電気器具のこまめな点灯・消灯の徹底や照明のLEDへの
交換(一部の組合員が実施)など。
(札幌:砕石)
可能な限りの節電、経費削減は実施する。また、省エネ設備導入は企業間格差がある。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
各製造工場ではラインの動かし方をずらしたり、省エネ器具に交換したりと節電に取組、努力をしている。
経費節減については、過去からずっと続けているため、これ以上の経費節約は難しい。
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経済団体
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
東日本大震災以、降徐々に節電や省エネ対策を進めてきたので、今回の値上げで特に対応する予定はない。
○小売業
(函館:各種商品)
特段目立った対応策は見受けられないが、日々の中での節約などは各店舗実施されていると思われる。
○商店街(帯広:各種商品)
LED 化等の省エネ設備導入などによる経費節減が行われている。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
節電や経費削減、省エネ対策に更に努める。
(全道:ソフトウェア)
道内のIT企業の対応策としては、節電対策の徹底に力を入れている。
(全道:自動車整備)
さらなる経費節減が必要となる。
○運輸業
(小樽:一般貨物自動車運送業)
事務所経費に対する節約のみ。
【北海道中小企業団体中央会】
9-3 電気料金の値上げに伴う販売価格等への転嫁について ~ 価格などへの転嫁の状況について
機 械
食 品
I T
商店街
卸売市場
運 輸
経済団体
平成25年10月~12月
○現在のところ価格への転嫁はしていないが、現実的には価格への転嫁は厳しい。
○価格転嫁は不可能である。据置するしかない。
○電気料金が値上げされたが、ゼネコンがその分加工単価を上げてくれることを期待するのは無理だ。
○出来る限り価格転嫁するように考えているが、現実的には難しい。
○取引先に説明はしているが、かなり厳しい状況。
(特にグローバル調達の企業)
○価格転嫁の予定なし。総合的に値戻しで取組む。
○他社との競争力を維持するためには価格転嫁は難しい。
○取引先へ価格転嫁のための値上げ交渉を行う予定。
○電気料金が、H26年4月より現行比8.5%上がる事になっており、受注先に販売価格への転嫁要請はする
が期待が薄い。
○顧客とのこれまでの取引の関係上、経費分を上乗せして料金に転嫁することは、難しい。
○現在、価格改定の予定がない企業が多い。特に既存品では困難であり、新製品やリニューアル品に反映させた
い。
○末端価格の下落は続いて、おり、デフレは進行しており、電気料金値上げ分の価格転嫁は、転嫁できる状況で
はない。
○販売価格への転嫁は予定していない企業が多い。
○一部の業態で価格転嫁が検討されているものの、多くは困難。
○価格転嫁は難しい。
○全体コストにおける比率は小さいが、他のコストと共に積み上げて運賃に反映させるほかない。
○全業種・・・特に考えていない。
【北海道商工会連合会】
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経済団体
〔製造業〕
○食料品
(釧路:水産練製品)
価格には転嫁はできない。
(全道:製粉)
・実質的には困難。
・業界的にも原料価格変動期にしか変動させることは実質上困難。
○紙・紙加工品
(全道:加工紙)
特に価格の転嫁はしません。
○印刷
(全道:印刷)
転嫁は難しい、理解が得られない。
○窯業・土石製品
(全道:生コンクリート)
電力料金の値上げに加えて、それまでの石油製品価格の高騰による輸送コストの増加やセメント、骨材等の価格
高騰による原材料費の増加もあり、一部地域で価格の改定を行っている。
しかしながら、多くの地域では、個々の企業の合理化努力も限界の状況にきており、吸収しえないコストアップ
分について更なる価格への転嫁が課題となっている。
(札幌:砕石)
平成26年4月からの製品販売価格改定を実施致します。
○一般機器
(江別:金属工作機械)
転嫁の出来ない状況で、今後も望めない。
〔非製造業〕
○卸売業
(札幌:各種商品)
卸売では、コストの影響が少なく特に考えていない。
○小売業
(全道:電気機械器具)
小売業では、経営コストアップになり、粗利を高める、付加価値を付ける工夫が必要。
○商店街(帯広:各種商品)
販売価格への転嫁は極めて難しい。
○サービス業
(全道:公衆浴場)
入浴料金の値上げ変更しかない。
(全道:ソフトウェア)
電気料金の値上げに伴う価格への転嫁については、エネルギーコストのウエイトが大きい商品については可能で
あるが、ウエイトの少ない商品については価格転嫁は難しい状況にある。IT業界においてはコストに占める電
気料金のウエイトが小さいことから価格転嫁についての問題意識は持っていない状況にある。
(全道:自動車整備)
電気料金の値上げによる価格への転嫁はない。
【北海道中小企業団体中央会】
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