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【技術分類】4−2−1 メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル

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【技術分類】4−2−1 メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−1
スキー用ゴーグル
【技術内容】
スキー用ゴーグルまたはスノーボード用ゴーグルのレンズは、ゲレンデの強い紫外線から目を守る
紫外線カットコート、曇天や雨天のときでも雪面の状況がはっきりと見えるように設計されたレンズ
カラー、図 1 のように雪面からの乱反射光のギラツキを抑える偏光レンズ、耐衝撃性に優れたポリカ
ーボネート素材などで構成されている。そして曇り止めのために、防曇コート、レンズを 2 枚使用す
ることによってレンズの間に空気層を作りゴーグル内外の温度差を軽減するダブルレンズ、図 2 のス
キー用ゴーグルのようにレンズ上部に通気孔を設けて外気を取り込んでゴーグル内外の温度差を無く
すなどの設計がある。
図 3 はフレームに設けられた通気孔である。この通気孔から外気を取り込んでゴーグル内外の温度
差を無くして、レンズが曇るのを防いでいる。
度付メガネを装着した状態で、さらにゴーグルを装着する事が出来るようにレンズ内部空間に余裕
を持たせる設計がなされている。また、ゴーグルに専用の度付レンズを着脱できるような製品もある。
ベルトは、装着しやすくなおかつゲレンデを滑る事による振動でも外れにくいように伸縮性の素材
で構成されている。そして雨や雪で濡れないように撥水性処理がなされている。
さらに、違和感無くヘルメットに装着できるようなデザインが採用されている。
【図】
図 1 偏光レンズが雪面からの偏光光線を遮断する模式図
出典:【出典/参考資料】出典 1 に同じ、2 頁、「偏光と偏光レンズ」
− 195 −
図 2 スキー用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典 2 に同じ、5 頁、「RANSOM_SC-5201A
シルバー(Z)」
図 3 フレームに設けられた通気孔
出典:【出典/参考資料】出典 2 同じ、4 頁、「RANSOM STANDARD
RAM」
【出典/参考資料】
出典 1:「SWANS EYE WEAR COLLECTION」、2005 年 2 月 20 日、山本光学株式会社発行、1-14
頁
出典 2:
「2005-2006 SCOTT WINTER COLLECTION」、2005 年 6 月、株式会社ゴールドウイン発
行、1-23 頁
− 196 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02, A63B 33/00
【技術名称】4−2−1−2
水泳用ゴーグル
【技術内容】
水泳用ゴーグルは、皮膚との間のクッションの有無によってクッションタイプ(図 1)と、ノンク
ッションタイプ(図 2)に分けられる。ノンクッションタイプは、ゴーグルを使用した後、眼の周り
にゴーグル跡が付きにくい。
水泳用ゴーグルのレンズは、成型性に優れたポリカーボネートで出来ている。また、水の抵抗を減
らすように流線型をしており、ゴーグルの中に水が入りこまないような形状に工夫されている。ゴー
グルのレンズ自体が度付きになっているもの、レンズに防曇コート加工がなされているものもある。
ベルトは、着脱しやすくなおかつ泳いでいる時に外れにくいように伸縮性のある素材で出来ている。
代表的な素材は、エストラマー、シリコーン、エチレンプロピレンゴム、イソプロピレンゴムなどで
ある。個人ごとに異なる鼻のサイズでも密着性を確保できるように、鼻ベルトで調節出来るようにな
っている。
【図】
図 1 水泳用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、14 頁、「SR-JIM」
図 2 ノンクッションタイプの水泳用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、13 頁、「SR-IN」
【出典/参考資料】
出典:「SWANS EYE VISION
2005-2006」、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、1-26 頁
− 197 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02, A63B 33/00, B63C 11/12
【技術名称】4−2−1−3
ダイビング用ゴーグル
【技術内容】
ダイビング用ゴーグルは大きく分けて、レンズが 1 枚の 1 眼式と 2 枚の 2 眼式がある。そして、レ
ンズの空間が鼻まで覆われていたり、またはレンズと鼻の覆いが一体化したりしている。これは、水
中で鼻に水が入らないようにするためである。
レンズは、水中での高い水圧に耐えるように、強化ガラスやポリカーボネートでできている。近視
や遠視、乱視、老眼でも使えるように、度付きレンズ付きのものもある。また、防曇加工がなされた
レンズもある。
カバーは顔にフィットして密着性を高めて、レンズ内に水が入らないようにするために、シリコン
ゴムなどの素材で出来ている。ベルトは、着脱しやすく、かつ外れにくいように、伸縮性のある素材
で出来ている。
図 1 は、1 眼式水中マスクである。レンズと鼻の覆いが一体化している。
図 2 は、2 眼式水中マスクである。2 眼式水中マスクは、片方または両方で視力矯正用レンズの着
脱ができる。なお、ダイビング用ゴーグルのことを、「ダイビング用マスク」と呼ぶことがある。
【図】
図 1 1 眼式水中マスク
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、13 頁、「一眼タイプ」
− 198 −
図 2 2 眼式水中マスク
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、13 頁、「二眼タイプ」
【出典/参考資料】
出典:「体験ダイビングをやろう!」
、広部俊明著、2005 年 6 月 25 日、株式会社誠文堂新光社発行、
13 頁
− 199 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−4
サバイバルゲーム用ゴーグル
【技術内容】
図 1 のようなサバイバルゲームやシューティングに使用されるゴーグルのレンズは、BB 弾から目
を保護するために耐衝撃性に優れたポリカーボネート素材が採用されている。そして曇り止めのため
に防曇コート、レンズを 2 枚使用することによってレンズの間に空気層を作りゴーグル内外の温度差
を軽減するサーマルレンズなどが採用されている。ゴーグルに小型の換気扇を付けて除湿する製品も
ある。また、レンズが無く、換わりにメッシュで目を保護する設計もある。
通常の視力調節用メガネを装着した状態で、さらにサバイバルゲーム用ゴーグルを装着する事が出
来るように、ゴーグル内部空間に余裕を持たせた製品もある。ベルトは、装着しやすくなおかつ激し
い運動による振動でも外れにくいように伸縮性の素材で構成されている。
ゴーグルに口・鼻・頬・耳などを保護するフェイスガードを装着することができる製品もあり、ま
た、図 2 のようにゴーグルとフェイスガードが一体化した製品もある。このような製品は防曇のため
に口から出る呼気がゴーグル内に入り込まない設計などがなされている。フェイスガードはゴム製で
できており、ガンを頬付けして確実に構えることができる。
【図】
図 1 シューティング・サバイバルゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、75 頁、「T3 タクティカルゴーグル」
− 200 −
図 2 ゴーグルとフェイスガードが一体化
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、74 頁、「PROTO SWITH MODEL EL」
【出典/参考資料】
出典:「サバイバルゲーム
ガン&ギア
カタログ」、小川友太編、2005 年 11 月 19 日、株式会社ホ
ビージャパン発行、74-75 頁
− 201 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−5
花粉用ゴーグル
【技術内容】
花粉用ゴーグルは花粉が目に入ってこないようするために、わたりやリム、よろい部分にひさしが
付けられていて、このひさしで顔を密着させる。花粉が飛散する時期以外は通常の度付きメガネとし
て装着できるように、ひさしを着脱できる製品もある。また、メガネやゴーグル自体に、顔との隙間
を無くす目的で、顔のラインとあわせるようにわたりにやや丸みを持たせた設計がなされている。そ
して、目の周囲にある個人差によってできるわずかな隙間をなくすために、テンプルの長さや角度、
ノーズパッドの角度が調節できる機能も採用されている。図 1 の花粉用ゴーグルは、テンプルの長さ
や角度が調節できるようになっている。
通常の視力調節用メガネを装着した状態で、さらに花粉症対策用メガネやゴーグルを装着する事が
出来るように、花粉症対策用メガネやゴーグル内部空間に余裕を持たせた製品もある。
曇り止めのために、レンズに防曇コートがなされている。
【図】
図 1 花粉用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、18 頁、「THE Kafun YK-2」
【出典/参考資料】
出典:「SPORTS EYE VISION
2005-2006」、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、1-28 頁
− 202 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−6
化学物質用ゴーグル
【技術内容】
化学物質用ゴーグルに求められる機能は、耐薬品性能である。表 1 は各レンズの耐薬品性能であり、
AP レンズ、つまりポリカーボネート素材のレンズが特に耐薬品性能に優れていることがわかる。図 1
は代表的な化学物質用ゴーグルで、ポリカーボネート素材の AP レンズが採用されている。また、レ
ンズには防曇加工がなされている。
視力調節用メガネを装着した状態で、さらに化学物質用ゴーグルを装着する事が出来るように空間
に余裕を持たせる設計がなされている。
【図】
表 1 各レンズの耐薬品性能
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、13 頁、「Safety Goggles」
− 203 −
図 1 化学物質用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、14 頁、「YG-5600」
【出典/参考資料】
出典:「安全衛生保護具
総合カタログ No. 46」
、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、3-16 頁
− 204 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−7
溶接作業用ゴーグル
【技術内容】
溶接作業や炉観察に使用されるゴーグルやメガネのレンズは、溶接時に発する有害紫外線や有害赤
外線を遮断し可視光線を弱めて、目を保護するように遮光レンズが採用されている。また、高熱発生
源の近くで使用するため、耐熱機能が備わっている。
通常の視力調節用メガネを装着した状態で、さらに溶接用ゴーグルを装着する事が出来るように、
図 1 の溶接作業用ゴーグルや図 2 のオーバーグラスタイプのように内部空間に余裕を持たせている。
溶接後に溶接スポットがすぐに確認できやすいように、外側レンズ枠跳ね上げタイプの製品もある。
図 3 のように、ヘルメットや帽子に装着可能であり、なおかつ跳ね上げタイプの製品もある。
図 4 は溶接作業用遮光メガネであり、作業時に発生する粉塵や飛来物から目を保護するために、よ
ろい部分にひさしが付けられている。よろいの他に、わたりやリムにひさしが付けられている製品も
ある。また、目の周囲にある個人差によってできる隙間をなくすために、テンプルの長さや角度、ノ
ーズパッドの角度が調節できる機能も採用されている。粉塵マスクの併用可能な設計もなされている。
曇り止めのために、レンズに防曇コートがなされている。
【図】
図 1 溶接作業用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、34 頁、「YGW-5080M」
− 205 −
図 2 オーバーグラスタイプ
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、33 頁、「NO.337W」
図 3 遮光メガネ前掛けタイプ
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、35 頁、「YE-402N」
− 206 −
図 4 溶接作業用遮光メガネ
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、31 頁、「YM-2」
【出典/参考資料】
出典:「安全衛生保護具
総合カタログ No. 46」
、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、29-35 頁
− 207 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, 7/10, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−8
レーザー光用ゴーグル
【技術内容】
図 1 はレーザー光用ゴーグルであり、顔面の密着度が高いため、レーザー光や散乱光の角度が特定
できない状況に適している。そしてレーザー光用ゴーグルに使用されるレンズは、使用するレーザー
波長に合わせた遮光レンズが採用されている。また使用目的によって、レーザー光が全く見えなくな
る完全吸収遮光レンズ、光軸調整や光路確認のためにレーザー光が少し見える一部透過遮光レンズ、
同時に複数のレーザー光を見る多波長兼用遮光レンズがある。図 2 のオーバーグラスタイプは、正面
からのレーザー光だけでなく横からのレーザー光からも目を保護できるように、サイド部分にも正面
と同じ遮光レンズが付けられている。そして、医療用使用目的のために皮膚や体液の色を識別しやす
いように可視光透過率を高めたレンズを採用している製品もある。
目の周囲にある個人差によってできる隙間をなくすために、テンプルの長さや角度、ノーズパッド
の角度が調節できる機能も採用されている。
通常の視力調節用メガネを装着した状態で、さらにレーザー用メガネやゴーグルを装着する事が出
来るように、レーザー用メガネやゴーグル内部空間に余裕を持たせた製品もある。
また、曇り止めのために、レンズに防曇コートがなされている。
【図】
図 1 レーザー光用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、17 頁、「YL-130」
− 208 −
図 2 オーバーグラスタイプ
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、18 頁、「YL-717」
【出典/参考資料】
出典:「安全衛生保護具
総合カタログ No. 46」
、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、17-28 頁
− 209 −
【技術分類】4−2−1
【
FI
メガネの機能/保護・遮光/ゴーグル
】G02C 1/00, A61F 9/02
【技術名称】4−2−1−9
防塵用ゴーグル
【技術内容】
図 1 は防塵用ゴーグルであり、切削、砕岩、打鋲、粉砕、木工作業、機械操作、研磨、研削、農林
業など飛来粉塵の発生環境から、粉や塵などが目に入ってこないようするためにフレームと顔を密着
させるようになっている。また、ゴーグル自体に、顔との隙間を無くす目的で、顔のラインとあわせ
るようにフレームにやや丸みを持たせた設計がなされている。図 2 のようにフレームにゴム又はエス
トラマー素材を用いることにより、密着性をさらに高めた設計がなされている製品もある。
防塵用マスクの併用が可能であり、そして防塵用ゴーグルと防塵用マスクの間の隙間ができにくい
ようなフレーム形状の設計がなされている。
レンズは、耐擦傷性や耐衝撃性に優れたポリカーボネート素材などで構成されている。そして曇り
止めのために、防曇コート加工などが採用されている。また、度付きレンズが採用されている製品も
ある。
視力調節用メガネを装着した状態で、さらに防塵用ゴーグルを装着する事が出来るように内部空間
に余裕を持たせる設計がなされている。
バンドは、装着しやすくなおかつ各種作業で発生する振動でも外れにくいように伸縮性の素材で構
成されている。
【図】
図 1 防塵用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、15 頁、「NO.110N」
− 210 −
図 2 ゴムフレームを用いた防塵用ゴーグル
出典:【出典/参考資料】出典に同じ、13 頁、YG-6000」
【出典/参考資料】
出典:「安全衛生保護具
総合カタログ No. 46」
、2005 年 10 月、山本光学株式会社発行、3-16 頁
− 211 −
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