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改正消防法と使用可能な製品
消防法改正のお知らせ 09 年の 12 月 1 日に「高輝度蓄光式誘導標識」に関係する 2 つの「改正消防法」が施行 されました。そして、法令が施行されて約4ヶ月後の昨年4月 9 日に、これらの法令に 関する「ガイドライン(消防予第 177 号)」が、消防庁から各都道府県消防主管部長他宛 に通知され、実際の運用規定が明確になりました。 1. 個室ビデオ店等に係る改正(大阪市個室ビデオ店の事故による避難誘導対策の規制強化) 個室ビデオ店、カラオケボックスなど通路の床面付近等に、通路誘導灯(電気式) の設置が義務付けられます。ただし、「高輝度蓄光式誘導標識」や「光を発する帯状の 標示など」を設置すれば、誘導灯の設置が免除されるという内容です。 【対象施設】別表(2)項-ニ、(16)項、(16)-2 項、(16)-3 項に掲げる防火対象物の用途に供され る部分。カラオケボックス、インターネットカフェ、個室ビデオ、漫画喫茶等 で、個室を提供して営業している店舗が対象となります。 【猶予期間】平成 22 年 11 月 30 日迄 2. コンビニエンスストア等における誘導灯に係る改正(CO2 削減を目的とした規制緩和) 次の 3 つの条件を満たす居室については、誘導灯の設置が免除されます。①「高輝度蓄 光式誘導標識」を設置している②避難口を容易に見通し識別することができ室内の各 部分から避難口までの歩行距離が 30m 以下である③直接地上に通じる出入口がある、 居室単位(用途に係らず壁で区切られた一つの部屋単位)での判断となります。 【対象施設】別表(1)項~(16)項すべての施設。具体的には、コンビニに限らず、飲食店や店舗、 診療所などの条件を満たすすべての防火対象物(居室)に適用されます。 【猶予期間】義務ではないので猶予期間はありませんが、省エネ、CO2 削減の観点から早期の 実施が望ましいと考えられます。 【きっかけ】一定の規模を超す小売店舗を持つ事業者が、改正省エネ法の対象となり、社団法 人日本フランチャイズチェーン協会からの要望により、CO2 の削減を目的として改 正されました。今回の改正は従来「誘導灯の設置義務があった物販店などの居室」 で「誘導灯を免除することができる」という画期的な法令改正です。 *平成 22 年、9 月 1 日施行済みの法令です 3. 大規模・高層建物、地下街に係る改正(長時間避難を目的とした規制強化) (ア) 大規模・高層の防火対象物、地下街、地下駅舎などに 60 分間作動する通路誘 導灯の設置が義務付けられます。ただし、「高輝度蓄光式誘導標識」を設置すれば、 既存誘導灯(20 分間作動)のままで構わないという内容です。対象施設は、平成 11 年以前に建築された大規模・高層の防火対象物、地下街・地下駅舎等です。 (平成 11 年以降に建築された対象施設は、すでに 60 分間作動の誘導灯が設置されています。) 【対象施設】別表(1)項~(16)項のなかで、床面積が 5 万㎡以上又は 15 階以上で尚かつ床面積 3 万㎡以上の防火対象物及び 1000 ㎡以上の地下街 *工場・事務所・商業施設など上記を満たすすべての防火対象物に適用されます。 【猶予期間】平成 24 年 8 月 31 日迄 * 実際の運用規定については、消防庁発出の「ガイドライン」に明記されております。 改正消防法と使用可能な当社製品 *「アルファ・フラッシュ」シリーズは、壁用の消防認定品です。 所轄消防署の承認を得て床面でご使用頂くケースもあるようですが、その際にも剥がれ防止の「オーバーコートフィルム」(別売)を施してご使用ください。 また、必ず所轄消防署にご相談の上、指示に従って設置してください。 対象法令と使用可能な高輝度蓄光式誘導標識「アルファ・フラッシュ」シリーズの等級について 規制強化(追加設置) 規制緩和(電気式誘導灯の代替品) [光源] ① 個室系店舗 ② 大規模・高層建物・地下街 (カラオケボックス・インターネットカフェ・ 個室ビデオ 等) (5万㎡以上または15階建以上で 3万㎡以上、1000㎡以上の地下街) 白色蛍光灯の場合 当社品の場合 使用できる 製品 輝度 (mcd/㎡) 法令要求 輝度 (mcd/㎡) 20分後 C級以上 157 100 20分後 C級以上 131 100 照射条件 (現場照度) 経過 時間 350ルクス 当社品の場合 使用できる 製品 ③ 小規模店舗や事務所などの居室 避難口から最も遠い箇所までの歩行距離が・・・ 15m未満の居室 当社品の場合 15m以上で30m以下の居室 当社品の場合 使用できる 製品 輝度 (mcd/㎡) 法令要求 輝度 (mcd/㎡) 使用できる 製品 輝度 (mcd/㎡) 法令要求 輝度 (mcd/㎡) 基準なし C級以上 157 100 A級以上 310 300 基準なし C級以上 131 100 S級のみ 420 300 輝度 (mcd/㎡) 法令要求 輝度 (mcd/㎡) 200ルクス 基準なし 60分後 20分後 120 C級以上 78 A級以上 100 基準なし 75 基準なし 120 C級以上 基準なし 100 S級のみ 314 300 120ルクス 基準なし 60分後 20分後 109 C級以上 98 S級のみ 100 基準なし 75 基準なし 109 C級以上 基準なし 100 使用不可(※1) 300 100ルクス 基準なし 60分後 20分後 180 A級以上 90 S級のみ 100 基準なし 75 基準なし 180 A級以上 基準なし 100 使用不可(※1) 300 80ルクス 基準なし 60分後 20分後 145 A級以上 78 S級のみ 100 基準なし 75 基準なし 145 A級以上 基準なし 100 使用不可(※1) 300 50ルクス 基準なし 60分後 30ルクス 20分後 102 A級以上 設置場所 使用不可(※1) 基準なし 75 基準なし 100 通路など 102 A級以上 通路や階段など 基準なし 使用不可(※1) 100 300 出入口の上部分 ※1について→照度が低く、法令基準を満たさないために使用することができませんが、スポットライトなどで標識を照射して照度環境を確保するこで設置していただくことができます。 *上記は改正消防法をわかりやすく表にしたものです。法令に基づいて標識を設置される場合、他の条件をご確認の上所轄消防署の指示に従ってください。 *設置する標識のサイズは施設によって異なります。こちらも所轄消防署の指示に従って設置をお願いいたします。 *当社のS級認定およびA級認定製品は50、100、200級の3等級を一つの製品で取得していることから、上記の表記方法とさせて頂いております。 *当社製品の輝度データは測定値であり、保証値ではありません。 ご注意:上記表と下記表の当社品データは、使用している照明器具の種類が異なることから、数値が異なっております。(上記表:白色蛍光灯、下記表:D65蛍光灯) 蓄光式誘導標識の性能区分と当社品のデータ 大分類 高輝度 中輝度 改正 消防法 対応の 可否 ○ × 認定基準値と当社製品のデータ 表示面の輝度 (単位:mcd/㎡) 標識区分 等級 S級 S50級 照度 (※1) 備 60分後 20分後 考 認定基準値 当社品データ 認定基準値 当社品データ 50ルクス 128以上 214 38以上 70 最上級認定品。当社品は認定基準を大きくクリアしています。 A級 A50級 100以上 156 30以上 47 カラオケボックス・インターネットカフェなど個室店舗に多く使用されています。 S級 S100級 200以上 311 60以上 93 A級 A100級 150以上 198 45以上 58 B級 B100級 100以上 なし 30以上 なし S・A50級とS・A100級を比較した場合、認定基準値(輝度)は S・A100の方が約1.5倍と高いが、照射条件も2倍になってい ることから、実質的な性能はS・A50級の方が上。ただし、当 社のS級は50・100・200すべて同じ製品です。 100ルクス S級 S200級 250以上 419 75以上 128 A級 A200級 200以上 268 60以上 80 B級 B200級 150以上 なし 45以上 なし C級 C200級 100以上 155 30以上 47 24以上 100未満 なし なし なし なし 200ルクス 200ルクス S・A・B100級とS・A・B200級を比較した場合、認定基準値(輝 度)はS・A200の方が約1.3~1.5倍と高いが、照射条件も2 倍になっていることから、実質的な性能はS・A・B100級の方 が上。ただし、当社のS級は50・100・200すべて同じ製品で す。 改正消防法(総務省令第93号)には適合しておりません。 (※1)・・・S50級の場合、蛍光灯(D65)で照度50ルクスで、20分間標識を照射し、光を遮断した後、20分後の輝度が128mcd/㎡以上の性能を有している標識を指します。 *当社製品の輝度データは測定値であり、保証値ではありません。 *法令基準・・・消防予第177号(平成22年4月9日・消防庁予防課長発出)の数値を記載しております。 *認定基準値・・・消防庁登録機関・財団法人日本消防設備安全センターが定める認定基準値を記載しております。