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自立活動 あおぞら学級 「リンゴがりに行こう」.

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自立活動 あおぞら学級 「リンゴがりに行こう」.
自 閉 症 ・ 情 緒 障 が い 特 別 支 援 学 級 (あ お ぞ ら 学 級 )
1
単元名
自 立活動学習指導案
指導者 T 1 麻木 由子
T 2 徳高かおり
りんごが りに行こう
2
単元について
自立活 動は、個々 の児童又は 生徒が自立をめ ざし、障がいに よる学習上又 は生活上の
困難を主体 的に改善・ 克服する ために必要な知 識、技能、態度 及び習慣を養 い、心身の
調和的発達 の基盤を培 うことを 目標に行うもの である。本学級 では、個別の 課題に基づ
いて目標を 立て、ひま わり学級 と合同で行う活 動の中で、友達 との関わり方 を学んだり
コミュニケ ーションの 基礎的能 力を身につけた りしている。場 に応じた適切 な行動がと
れず相手に 不快な思い をさせて しまうことのあ る児童にとって は、ソーシャ ルスキルや
適切な行動 パターンを 身につけ ることは必要不 可欠なことであ る。また、少 人数の学級
の中では人 と関わる力 を身につ ける学習の機会 が不足しやすい ため、意図し た場の設定
と学習の機 会を保障し ていくこ とは大切である 。本単元では、 りんご狩りに 行くことを
目的にした 校外学習の 中で、公 共交通機関利用 時やりんご狩り のときに他者 とのコミュ
ニケーショ ンの取り方 を学んだ り友達との関わ り方を学んだり する。特に、 挨拶のスキ
ルを身につ けることに 重点を置 いている。挨拶 は、豊かな人間 関係を育むも とになり、
ぜひ身につ けてほしい スキルの 一つである。社 会や地域の中で きちんと挨拶 をしたり公
共交通機関 の利用の仕 方やマナ ーを身につけた りすることは、 将来自立した 生活をして
い く上で必要となる力で あると考える。
本 学 級 に 在 籍 し て い る 児 童 は 、 4 年 女 児 1 名 ( A 児 )、 3 年 男 児 2 名 (B 児 、 C 児 )、 1
年 男 児 1 名 (D 児 )の 計 4 名 で あ る 。 3 年 、 1 年 の 3 名 は 本 年 度 よ り 特 別 支 援 学 級 に 入 級
してきた児 童で、もと もと在籍 していた4年生 を含め、それぞ れの児童にと っては3名
の 入 級 は 大 き な 環 境 の 変 化 で あ る と 言 え る 。学 年 当 初 は、環 境 の 変 化 へ の 対 応 が 困 難 で 、
学習になか なか取り組 めなかっ たり、ちょっと したきっかけで 気持ちが崩れ 不適切な行
動をとった りする児童 もあり、 学級としても落 ち着かない状態 が続いた。し かし、環境
を整えたり パターンを 決め学習 の見通しを持た せたりすること で、夏休みを 過ぎたころ
から次第に 学習にも落 ち着いて 取り組めるよう になってきた。 人前で話すこ とが苦手で
あったり、 環境によっ て気持ち が不安定になっ たりするなど、 個別の課題は 様々である
が、場の状 況がつかみ にくかっ たりコミュニケ ーションの取り 方がうまくで きなかった
り する点は4人に共通し ている。
指導に 当たっては 、一人ひと りの児童の個別 の課題を明確に し、公共交通 機関利用時
やりんご狩 り、集団遊 びの際に 必要なソーシャ ルスキルや適切 な行動パター ンを身につ
けるように していきた い。本単 元で必要なスキ ルは数多くある が、ここでは ソーシャル
スキルを詰 め込みすぎ ないよう に配慮し、挨拶 のスキルを身に つけさせるこ とに重点を
置いて指導 していきた いと考え る。挨拶のとき には、以前に学 習したあたた かい言葉か
け の 4 つ の ポ イ ン ト を 意 識 さ せ る よ う に し て い き た い 。「 相 手 に 近 づ く 」「 相 手 の 目 を
き ち ん と 見 る 」「 相 手 に 聞 こ え る 声 で 話 す 」「 や さ し く 言 う 」 の 4 つ の ポ イ ン ト を 意 識
しながら挨 拶をさせる ことで、 スキルを向上さ せ、よりよい人 間関係が築け るようにし
ていきたい 。本時は、 すごろく ゲームの中で、 りんご狩り、公 共交通機関の 利用、公園
での集団遊 びの際に必 要なソー シャルスキルや 行動の取り方が 練習できるよ うにし、ゲ
ームを楽し みながら取 り組める ようにする。す ごろくの中で、 挨拶の仕方や 公共交通機
関の利用の 仕方やマナ ーについ ての最終確認を し、校外学習当 日の活動がス ムーズにい
く よ う に し た い 。そ し て 、こ こ で し っ か り と 練 習 し な が ら 肯 定 的 評 価 を し て い く こ と で 、
当日も自信 を持って挨 拶をした り好ましい行動 をとったりする ことができる ようにした
いと考える 。また、今 後も地域 や社会でも機会 をとらえて実践 できるように していきた
い。
3
単元目標
○ 公共交通機関の利用の 仕方が分かり、マナーを 守って乗降車すること ができる。
○自然の中 での活動や 遊びを通 して、自然に親 しむとともに友 達との関わり 方を学ぶ。
○ 列車、バスの利用時や りんご園で、はきはきと 挨拶をすることができ る。
4
指 導 計 画 (全 1 6 時 間 )
第 一次
りんご 狩りの計画を立てよう
第1時
りん ご狩りの計画を立てる。
第 二次
列車や バスの乗り方を練習しよ う
第2時
列車 やバスの時刻や運賃、り んご園の入園料を調べ る。
※ひまわり学級5年生が調べたものをもとに、小児運賃を計算する。
第3時
切符 の買い方を練習する。
第4時・5時
列車 やバスの乗り降りの仕方 を練習する。
第6時
改札 を通るとき、バスを降り るときの挨拶の練習を する。
第 三次
りんご 園に行く前に練習しよう
第7時
りん ご園への予約電話のかけ 方を練習する。※3・ 4年児童
第8時
りん ごの皮むきの練習をする 。
第 四次
りんご 狩りすごろくをしよう
第9時
す ご ろ く で 、 コ ミ ュ ニ ケ ー シ ョ ン の 取 り 方 を 練 習 す る 。 (本 時 )
第 五次
りんご 狩りに行こう
第 1 0 ~ 1 5 時 校 外 学 習 (1 0 月 2 5 日 )列 車 や バ ス を 利 用 し て り ん ご 狩 り に 行 く 。
第 六次
ふり返 りをしよう
第16時
ふり 返りをし、お礼の手紙を 書く。
5
本 時 の 学 習 に つ い て (9 / 1 6 時 間 )
( 1)本時に関わる児童 の実態及び本時目標・本 時の評価基準
児童
4年
A児
3年
B児
3年
C児
1年
D児
本時に関わ る実態
本 時目標
本時 の評価規準
・慣 れた 相手 の前で は、 挨拶 をし ・挨拶の場面では、 相
たり 必要な ことを 話した りする
手の顔を見ては きは
ことができるようになってきた。
きと 話 すこ と が で き
・相 手と まっ すぐ向 き合 い、 顔を
る。
見て話すことが できない。
・相手に聞こえる声 で
・自分 の方か ら友達 に声をか け て
遊びに誘うことがで
遊ぶことがほとんどない。
きる。
・注 意す ると きの声 のか け方 がき ・やさしい言い方で注意
つ い 言 い 方 に な る こ と が あ る 。 することができ る 。
・相手とまっすぐ向 き
合い、顔を見て挨
拶 を している。
(行動観 察 )
・相手に聞こえる声 で
遊びに誘ってい る 。
(発 表 )
・やさしい言い方で 注
意している。(発 表 )
・相手 を傷つ ける言 葉を使う こ と ・ 挨拶の場面では、 相
が減り、トラブルが減ってきた。
手の顔を見てゆっく
・相 手の 話を 最後ま で聞 かず 、自
り落ち着いて話すこ
分の ペース で話を してし まうこ
とができる。
と が多い。
・公共の 場で は、 声の
・人 前で は、 焦って 早口 で話 して
大きさ を考 えて 話す
しまいが ちである。
ことが 大切 であ るこ
・周囲 の状況 を考え ず、大声 で 話
とが分 かる。
してしまうことがしばしばある。
・相手とまっすぐ向 き
合い、ゆっくり落ち
着いて挨拶をして
いる。 (行動観 察 )
・列 車 や バ ス の 中 で
話 すときの 声の大
きさが分かり、声 の
大きさを調整して話
している。(発表)
・学校では、目上の人に礼儀正
しく丁寧な言葉で話すことが
できる。
・場の状況を考えず、人が話を
しているところへ割って入っ
てくることがし ばしばある。
・友達が固定しがちで、外で遊
ぶことが少ない 。
・ 列 車 や バ ス 利 用 の ・ 気持 ちよ い挨 拶や
時やりんご園でも
丁寧 な言 葉遣 いが
礼儀正しく丁寧な
でき ている。
言葉で話すことが
(行動観 察 )
できる 。
・ 友達 への 声の かけ
・友達に自分の方か
方を 考え 、遊 びに
ら声をかけ、遊び に
誘う 声か けが でき
誘うこ とができる。
て い る。 (発 表 )
・周りの様子を見ながら、自分
でできることは自力でやろう
と努力している 。
・あおぞら学級では、大きな声
ではきはきと挨拶をすること
ができる。
・場所や周囲の状況によって、
気持ちが高ぶり落ち着かない
ことがある。
・ 列 車 や バ ス 利 用 の ・ 相手 の目 を見 て、
時やり んご園では、
はき はき と挨 拶を
相手の目を見て挨
して いる。
拶がで きる。
(行動観 察 )
・ 公 共 の 場 で の ル ー ・ 列車 やバ ス利 用の
ルやマナーが分か
とき に気 をつ ける
り、落ち着いた態
こと が分 かっ てい
度で列車やバスが
る。
(発 表 )
利用で きる。
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