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SRX X クイックマニュアル

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SRX X クイックマニュアル
SRX_Quick_J_01.fm 1 ページ
2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
SURVEYING INSTRUMENTS
Series SRX、NET05/1
クイックマニュアル
Series SRX(自動追尾タイプ)または NET05/1 と「リモートキャッ
チャー」を使って、ごく標準的な設定で自動追尾による測定をしていた
だくためのガイドです。その他の測定方法や、自動追尾以外の操作につ
いて詳しくは、それぞれの取扱説明書をご覧ください。画面やイラスト
は Series SRX(自動追尾タイプ・ハンドル RC-TS3 取り付け時)をもと
にしています。
自動追尾の手順
①機器の準備を
する
P1
1. 機器の準備をする
トータルステーションの据え付け、リモートキャッチャーとプリズ
ムの取り付けをします。リモートキャッチャーの送光窓とプリズム
の正対位置が同じ方向を向くように取り付けてください。
「9. 機械の据え付け」、「11. ターゲットの視準」、リモートキャッ
チャーのシステム構成:
「リモートキャッチャーシステム解説書」
● 自動追尾測定中のイメージ図
②測定の設定を
する
P1
③ Bluetooth 通
信の設定をする
P4
COM1
マスター
トータルステーション⇔
リモートキャッチャー
間で通信
④ Bluetooth 通
信の接続開始
スレーブ
データコレクタ⇔
リモートキャッチャー
間で通信
COM2
スレーブ
マスター
P4
⑤リモート
キャッチャーに
よるトータルス
テーションの引
き込みを行う
2. 測定の設定をする
P5
1. ターゲットの選択と自動追尾・ガイドライトの設定をする
トータルステーションの〔 〕を押して電源を ON にします。画面
のステータスバーのマークをタップすると、次の項目の選択ができ
ます。設定画面に移るにはマークを長押しします。
バッテリー残量表示(表示のみ)
または
⑥トータルス
テーションから
引き込みを行う
P6
ターゲットタイプの選択
自動視準や自動追尾の選択と状態表示 (1)
レーザー照準とガイドライトの ON/OFF(3)
傾斜角自動補正の選択
Bluetooth/RS232C の接続 (2)
文字入力モード
文字入力パネルの表示
自動追尾による
測定
 ステータスバーの詳細など:
「5. SRX の基本操作」
「
/ 5.NET
の基本操作」
各設定画面:
「21. 各種設定」
⑦こんなときは
P8
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2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
(1) トータルステーションのモーター駆動中は、状態を次のように表示します。
:トータルステーション回転中
:定速回転中 「5.4 ●定速回転」
:ターゲットをサーチ中/ロストサーチ中
:自動追尾中(自動追尾設定時)
:待機中(自動追尾設定時)
:予測動作
:プリズム待ち(自動追尾設定時)
(2)Bluetooth 無線による接続状態を次のように表示します。
表示
「スレーブ」 「マスター」
設定時
設定時
状態
接続中
切断中
RS232C ケーブルによる接続時は
アンテナは
左右に動作
通信する機器を検索中
アンテナは
静止
接続エラー
通信設定中/電源 ON 後や、「スレーブ」
設定へ切り替えた時の通信準備中
の表示となります。
(3) ガイドライト確認ランプは、ガイドライトの状態に合わせて点滅・消灯します。プリズ
ム側からも機械の状態を知ることができます。
● ガイドライトの状態と意味
ガイドライトの状態
遅い点滅(赤と緑同時)
速い点滅(赤と緑同時)
赤と緑の交互点滅
意味
ガイドライト
待機中
サーチ中
測距中(連続測定時)
受光光量チェック中
自動追尾中
サーチエラー(エラー画面のみ)
測距エラー(信号なし、視準エラー)
プリズム待ち状態

・NET には、ガイドライト機能はありません。レーザー照準、ライトおよびレーザーガイ
ド(オプション機能)の ON/OFF の状態を表示します。
2
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2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
2. 測距方法の設定をする
トータルステーションのモード構成とモード間を移るためのキー操作は次のとおりです。
C
C
(C)2006 SOKKIA TOPCON CO., LTD.
手順 2
3.Bluetooth の
通信設定をする
手順 3
C
C
C
設定モードの「EDM」を選択します。「測距モー
ド」から測定方法を選択します。プリズムはス
テータスバーの
をタップしても選択できま
すが、ここではプリズムの情報を設定できます。
「21.3 EDM 設定」
3
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2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
3. 自動追尾の設定をする
設定モードの「モーター」を選択して次のよ
うに設定をしてください。
精度:高速
追尾設定:自動追尾
サーチ方法:リモートキャッチャー
「11.1 自動視準の設定」
3. Bluetooth 通信の設定をする
「設定モード」の「通信」を選択します。
「通信モード」は「Bluetooth」を選択します。
リモートキャッチャーと Bluetooth 通信する
ときは、「Bluetooth」タブの「モード」を
「スレーブ」に設定して【OK】を押します。

・Bluetooth 通信中に通信条件の設定を変更す
ると、通信は切断されます。
・<通信設定>以外の画面では、ステータス
バーの
をタップして設定することもで
きます。

・リモートキャッチャーとトータルステー
ションを Bluetooth 通信する場合、リモー
トキャッチャーのトータルステーション用
無線部(COM1)は「マスター」に設定され
ていますので、トータルステーションを
「スレーブ」に設定します。
「8. 外部機器との接続」、「マスター」・「ス
レーブ」について:「8.1  接続モード」
4. Bluetooth 通信の接続開始
〔ESC〕を押して、測定モードに戻ります。トータルステーションは接続待ち状態になって
いますので、リモートキャッチャーの POWER ボタン
を押して電源を ON にすると、接
続を開始します。接続が確立すると、トータルステーションのステータスパネルに
が
表示されます。
リモートキャッチャーの操作パネルは、● COM1 が点灯します。
通信ポート名
COM1
(トータルステーション)
COM2
(データコレクタ)
4
リモートキャッチャーの操作パネルの状態
消灯
点滅
シリアル通信設定
トータルステーション
通信良好
/通信中
を探索中
シリアル通信設定
データコレクタから
通信良好
/通信中
探索中
点灯
SRX_Quick_J_01.fm 5 ページ
2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
5. リモートキャッチャーによるトータルステーションの引き込
みを行う
リモートキャッチャーからトータルステーションの引き込みをするときは以下の手順で行
います。
「引き込み」とは、リモートキャッチャーのリモコンから射出されるレーザーをトータル
ステーションの受光窓で受光し、リモコンの位置を探知してターゲットを自動視準するこ
とをいいます。
「リモートキャッチャーシステム解説書」
引き込み指示
リモートキャッチャーの SEARCH ボタン
を開始します。
を押すと、引き込み動作
引き込み動作
引き込み動作中は、● SEARCH が点滅します。
水平方向のトータル 引き込み動作によりプリズムを見つけることができなかった場合に
ステーションの
は、ピーと長いブザーが鳴り、● SEARCH が約 2 秒間、速く点滅し
概略位置を決める
ます。測定エラーです。
鉛直方向のトータル リモコンのレーザー光が他の物に反射し、他の方向で引き込み動作
ステーションの
を完了した場合には SEARCH ボタン
を長押しします。現在の測定
概略位置を決める 位置を無効とし、継続して引き込み動作を行います。
自動視準
引き込み動作が完了すると、ピピピと鳴り、● SEARCH が約 2 秒間
点灯します。
自動追尾
トータルステーションは引き込み動作の後、移動するプリズムに追
従していきます。データコレクタをご使用になると、プリズム側か
らの指示で測定できます。
● トータルステーションの自動視準時のサーチ
補正について
自動視準時は、「サーチ精度(自動視準精度)」
の設定に応じて、所定の自動視準完了基準内
にターゲットが入った時点で、補正をします。
そのため、測定時間が短く、サーチ精度が高
くなりますが、望遠鏡の十字線とターゲット
が一致していないように見えることもありま
す。補正された測定値は青色で表示されます。
補正された状態で、機械本体を手動やジョグ
ダイヤルで約 10" 以上動かすと、補正は解除
されます。自動追尾中は常に補正がかかった
状態となり、自動追尾を停止すると補正が解
除されます。また、電源を OFF したときも補
正は解除されます。
5
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2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
6. トータルステーションから引き込みを行う
トータルステーションからのソフトキーにより、引き込み動作を指示することができま
す。手順 2 の「モーター設定」での設定により、次のソフトキーを押すと、サーチ動作・
自動視準・自動追尾などを行います。
 自動視準:「11. ターゲットの視準」、自動追尾:「12. 自動追尾による測定」
「追尾設定」が「自動視準」設定
「追尾設定」が
「サーチ方法」が
「サーチ方法」が
「なし」設定
「リモートキャッチャー」 「グローバルサーチ」
ソフトキー
設定
設定
【サーチ】 プリズムを自動視準
【測距】
引き込みをして距離と プリズムを自動視準し 距離と角度を測定
角度を測定
て距離と角度を測定
【引込】
リモートキャッチャーのリモコンに近い方向に回転をして自動視準
【←引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て反時計回り(左回り)に回転
をして自動視準
【→引込】 リモートキャッチャーのリモコン側から見て時計回り(右回り)に回転を
して自動視準
【引込継続】 現在の測定位置を無効とし、継続して引き込み
【追尾開始】 引き込みをして自動追 自動視準して自動追尾 自動追尾を開始 *1
尾を開始
を開始
「モーター」
設定
*1:「追尾設定」が「なし」設定時の【自動追尾】は、次の動作になります。
「リモートキャッチャー」選択時:引き込みをしてから自動追尾を開始
「グローバルサーチ」選択時:自動視準をしてから自動追尾を開始
 Bluetooth 通信を切断するには
リモートキャッチャーの電源を OFF するか、トータルステーションのステータスパネル
を
または
にします。その他の機器との通信時は、「マスター」設定の機器から
通信の切断処理をしてください。
6
SRX_Quick_J_01.fm 7 ページ
2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
「追尾設定」が「自動追尾」設定時
「サーチ方法」が
「サーチ方法」が
設定
「リモートキャッチャー」 「グローバルサーチ」
ソフトキー
設定
設定
【サーチ】 プリズムを自動視準して自動追尾
【測距】
引き込みをして測距し プリズムを自動視準し
ながら自動追尾
て測距・自動追尾
【引込】
リモートキャッチャーのリモコンに近い方向に
回転をして自動視準・自動追尾
「モーター」
【←引込】
リモートキャッチャーのリモコン側から見て反
時計回り(左回り)に回転をして自動視準・自
動追尾
【→引込】
リモートキャッチャーのリモコン側から見て時
計回り(右回り)に回転をして自動視準・自動
追尾
【引込継続】 現在の測定位置を無効とし、継続して引き込
み・自動追尾
【追尾開始】 引き込みをして自動追
尾を開始
自動視準して自動追尾
を開始
「追尾設定」が
「なし」設定
プリズムを自動視準
距離と角度を測定
リモートキャッチャー
のリモコンの設定に
従った方向に回転をし
て自動視準
リモートキャッチャー
のリモコン側から見て
反時計回り(左回り)
に回転をして自動視準
リモートキャッチャー
のリモコン側から見て
時計回り(右回り)に
回転をして自動視準
現在の測定位置を無効
とし、継続して引き込
み
自動追尾を開始* 1
* 1:
「追尾設定」が「なし」設定時の【自動追尾】は、次の動作になります。
「リモートキャッチャー」選択時:引き込みをしてから自動追尾を開始
「グローバルサーチ」選択時:自動視準をしてから自動追尾を開始
 自動追尾中にプリズムを見失ったとき
自動追尾中、何らかの障害物によりプリズムを見失った場合、つぎのような動きで、
トータルステーションはプリズムが移動する方向を予測して追尾を続けようとします。
7
SRX_Quick_J_01.fm 8 ページ
2010年7月15日 木曜日 午後1時32分
Series SRX、NET05/1
自動追尾
自動追尾を開始します。
移動経路上に建物や樹木などの障害物があ
り、視通が遮られてしまいました。
障害物による遮断
予測した方向にプリズムがあった場合は、そ
のまま追尾を継続します。
プリズム有
予測動作(1 ~ 60 秒)
プリズム有
プリズム無
グローバルサーチ
ロスト
「プリズム待ち」設定
「サーチ」設定
プリズム待ち
プリズム無
プリズム無
プリズム有
プリズムが見つからない場合は「プリズム待
ち」か「グローバルサーチ」のいずれかに移
ります。
「プリズム待ち」状態にプリズムが視野内に
戻ってきたり、リモートキャッチャーからの
引き込み指示があった場合は、プリズムを
サーチして追尾を継続します。
「プリズム待ち」状態でプリズムが見つから
なかった場合は、自動追尾を終了します。も
う一度引き込み動作をしてください。
終了
(待機)
7. こんなときは
使用中の問題
Bluetooth 通信が接続
確立しない
考えられる原因と確認していただきたいこと
通信機器同士のアンテナを、互いが見える位置に向けてくださ
い。「4.4 Bluetooth 無線技術について」
トータルステーションをイニシャライズ処理すると、接続の設
定が工場出荷時の状態に戻ります。もう一度設定をしてくださ
い。「8.1 Bluetooth 通信の設定」
リモートキャッチャー
による引き込みがうま
くいかない/自動追尾
がうまくいかない
8
トータルステーションの受光窓は開いていますか。また、リ
モートキャッチャーの送光窓がトータルステーションの方向を
向いているか確認してください。「4.2 各部の名称」
トータルステーションの自動追尾・自動視準の設定を確認して
ください。「8.1 Bluetooth 通信の設定」
リモートキャッチャー
のハンドル(RC-PRH3)
のトリガーキーがきか
ない
SDR8 サーベイがインストールされているデータコレクタ (CF-P1
など ) とリモートキャッチャーの通信が確立しているか確認し
てください。
「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイ プログラム解説書」
トータルステーション
の測定準備で、現場
データが読み込めない
測定データをトータル
ステーションに保存し
たい
SDR モードであらかじめ、現場を作成してください。
「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイ プログラム解説書」
第 7 版 09-1007
外部メモリと SDR モードで保存できます。「8.3 USB 機器と
の接続」、「Series SRX、NET05/1 SDR8 サーベイプログラム解説
書」
©2006 株式会社ソキア・トプコン
Fly UP