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公益財団法人 徳島県体育協会 会報 公益財団法人 徳島県体育協会 会報

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公益財団法人 徳島県体育協会 会報 公益財団法人 徳島県体育協会 会報
公益財団法人
徳島県体育協会
会報
Tokushima
Prefectural
Sports
Association
徳島県スポーツ少年団 第39回日独同時交流(受入)
徳島県スポーツ少年団 ジュニア・リーダースクール
スポーツ拠点推進事業・県内初のスポーツ科学科
あいさつ……………………………………………01
トピックス…………………………………………16
「スポーツ王国とくしま」の実現に向けて……02
加盟団体だより……………………………………27
平成24年度役員・評議員等について……………03
総合型地域スポーツクラブだより………………30
平成24年度事業計画………………………………08
国民体育大会第33回四国ブロック大会…………32
平成23年度決算並びに平成24年度予算…………12
第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」…………34
徳島県表彰…………………………………………15
賛助会員としてのご協賛のお願い………………37
第83号
あ い さ つ
公益財団法人 徳島県体育協会 会長 飯 泉 嘉 門 日ごろは,本協会の諸事業に対しまして,多大なご支援,ご協
力をいただき,誠にありがとうございます。
徳島県体育協会は,本年4月から「公益財団法人」として新た
なスタートを切りました。これを機に,関係機関や団体の皆様と
の連携をさらに深め,
「競技スポーツの推進」
「スポーツ指導者の
養成」
「生涯スポーツの普及」に一層邁進し,県民の皆様の心身
の健全育成,競技力の向上に努めてまいりますので,関係の皆様
には,今後ますますのお力添えをよろしくお願いいたします。
さて,今年の第30回オリンピック競技大会(ロンドンオリンピック20
12)では,日本代表選
手の大活躍により,金・銀・銅あわせて,史上最多の38個のメダルを獲得しました。出場選手
の最後まであきらめずに戦う勇姿や,強い「絆」で世界の強豪と渡り合う息のあったチームワー
クは,多くの国民に明日への勇気と活力を与えてくれ,改めて,スポーツのもつ力を再認識し
たところであります。
また,徳島県勢であるトライアスロンの細田雄一選手,陸上競技の金丸祐三選手と渕瀬真寿
美選手におかれても,国際舞台で果敢に挑戦する姿を通じて,私たち県民に夢と感動を送り届
けてくれました。
このように,スポーツは地域の一体感や活力を醸成するものであり,徳島県におきましては,
誰もが,いつでも,どこでも,いつまでもスポーツに親しむことができ,スポーツを通じて元
気を創造する「スポーツ王国とくしまづくり」を推進しております。
本協会におきましても,競技団体や教育委員会等と連携し,ジュニア世代から体力・競技力
を高める施策を通じて,将来,世界に羽ばたくトップアスリートの育成に積極的に取り組んで
おります。特に,本県のスポーツ拠点として今春開校した「鳴門渦潮高校」を活用し,身体能
力の検証や科学的データに基づく競技力アップを図るなど,より効果的な事業展開に全力で取
り組んでまいります。
結びに,本年,岐阜県で開催されます「ぎふ清流国体」におきましては,選手・監督はもと
より,各競技団体の皆様が一丸となって,これまでの雪辱を果たし,大いなる飛躍を遂げられ
るよう強くお願いいたしますとともに,本協会を支えていただいております多くの関係の皆様
のますますのご健勝,ご活躍を心から祈念申し上げまして,ごあいさつといたします。
−1−
「スポーツ王国とくしま」の実現に向けて
徳島県文化スポーツ立県総局長 鎌 田 義 人 日頃は,本県のスポーツ振興に格別の御理解,御協力を頂き,厚くお礼申し上
げます。
さて,国におきましては,昨年8月のスポーツ基本法施行を受け,本年3月に
今後10年間を見通したスポーツ推進の基本方針となる「スポーツ基本計画」を策
定し,「 スポーツを通じてすべての人々が幸福で豊かな生活を営むことができる
社会」の創出を目指した施策を展開することとしています。
本県におきましても,県政運営の指針として策定いたしました「いけるよ!徳
島・行動計画」の重点戦略に「スポーツ王国とくしまづくり」を位置付け,「宝くじ収益金」を財源に昨年度
創設した「スポーツ王国とくしま推進基金」を有効活用しながら,県民の誰もが,スポーツ文化を育み,ス
ポーツに親しむことのできる「生涯スポーツ社会の実現」と,国体の順位向上をはじめとする「競技力向上」
に取り組んでいるところです。
「生涯スポーツ社会の実現」については,幅広い世代の方にそれぞれの興味や関心,競技レベルに応じて様々
なスポーツに触れる機会を提供する「総合型地域スポーツクラブ」をその中核と位置付け,市町村教育委員
会などと連携し,組織づくりやクラブ運営を支える人材の育成に取り組んできたところ,22市町村にあわせ
て31クラブが設置され,市町村における設置率は全国平均約75%を大きく上回る約92%となり,会員数も着
実に増加しています。引き続き,
「総合型地域スポーツクラブ」を多面的に支援し,クラブが中心となった生
活習慣病対策や子どもの体力向上事業など,スポーツを通じて,誰もが健康で豊かな生活を送ることのでき
る地域社会の実現を目指して参りたいと考えています。
次に,
「競技力向上」については,徳島県体育協会や各競技団体,徳島県教育委員会など関係機関と連携を
密にし,トップアスリートに対しては国体天皇杯の順位向上に寄与する提案事業に助成する「がんばれ国体
チャレンジ事業」や,競技実績・指導力の高い選手の活用を図る「スポーツコーディネーター委託事業」な
どを,ジュニア向けには,一貫指導システムの構築と優秀な指導者を養成する「徳島育ち競技力向上プロジェ
クト事業」などを実施しています。今後,県内初の「スポーツ科学科」を有し,県内のスポーツ拠点として
今春開校した鳴門渦潮高校を核とした更なる取り組みも進めて参りたいと考えています。
今年は4年に一度のオリンピック開催の年であり,県勢としては,陸上競技とトライアスロンに,3人の選
手が出場しました。このように本県ゆかりの選手が国際舞台で活躍する姿は,県民の皆様に夢と感動,勇気
と希望を与えるとともに,県民の皆様のスポーツへの関心を高め,地域社会に活力を生み出してくれるもの
と確信しています。今後さらにスポーツ推進の気運を高め,文化としてのスポーツを根付かせ,本県スポー
ツの一層の普及,振興に努めてまいりたいと考えていますので,皆様のなお一層の御支援,御協力をよろし
くお願いいたします。
結びに,関係者の皆様のますますの御健勝,御活躍と,徳島県体育協会の一層の御発展を心より祈念いた
しまして,発刊に寄せる言葉といたします。
−2−
平成2
4年度 公益財団法人徳島県体育協会
役員・評議員等について
本会は,平成24年4月1日に設立の登記をし,公益財団法人に移行いたしました。それにともない,役員
の任期は,平成24年度からの任期となります。
理事の任期は,選任後2年以内に,監事・評議員の任期は,選任後4年以内に終了する事業年度のうち最
終のものに関する定時評議員会の終結の時までとしています。
このたび,退任された役員等の皆様方には,これまで,多年にわたり,本協会の発展に多大のご貢献をい
ただき,深く感謝申し上げます。
顧 問 ・ 参 与
敬称略(50音順)
No
役 職
氏 名
現 職 等
1
顧 問
川 原 義 朗
徳島県町村会会長
2
顧 問
原 秀 樹
徳島県市長会会長
3
顧 問
三 谷 昭 夫
前財団法人徳島県体育協会会長
1
参 与
岡 川 和 彰
四国電力株式会社常務執行役員徳島支店長
2
参 与
萩 原 秀 信
NHK徳島放送局長
理 事 会
−3−
理 事 ・ 監 事
敬称略(50音順)
No
役 職
氏 名
1
理事会長
飯
2
理事副会長
3
泉
所 属
嘉
門
徳島県知事
岸 一
郎
株式会社徳島銀行相談役
理事副会長
中
昌
作
徳島県ソフトテニス連盟会長
4
専務理事
分 木 秀 樹
公益財団法人徳島県体育協会専務理事
5
理 事
伊 藤 庄太郎
大塚製薬株式会社執行役員徳島本部長
6
理 事
岩
本 昭
徳島県ボウリング連盟理事長
7
理 事
岩
本
光
一般社団法人徳島新聞社編集局総務
8
理 事
大 西 真知子
いけだスポーツクラブクラブマネジャー
9
理 事
加賀谷 利 彦
小松島市体育協会会長
10
理 事
賀
川
昌
明
国立大学法人鳴門教育大学大学院教授
11
理 事
柿
内
愼
市
徳島県卓球協会会長
12
理 事
河
野 匡
株式会社大塚製薬工場陸上競技部部長兼監督
13
理 事
組
橋
人
徳島県ホッケー協会会長
14
理 事
近 藤 理 恵
徳島県文化スポーツ立県総局県民スポーツ課課長
15
理 事
佐
藤
公
美
徳島県ハンドボール協会理事長
16
理 事
十
川
佳
久
徳島県軟式野球連盟理事長
17
理 事
高
橋
章
人
徳島県馬術連盟事務局長
18
理 事
林 博
子
徳島県教育委員会体育学校安全課課長
19
理 事
丸
岡
俊
司
徳島県高等学校体育連盟会長
20
理 事
三
木 毅
徳島県剣道連盟副会長
21
理 事
森 荘太郎
七福興業株式会社代表取締役
22
理 事
山
上
文
子
徳島県スポーツ栄養士協会会長
23
理 事
湯
村
雅
彦
四国放送株式会社取締役総務局長
24
理 事
吉
田
浩
通
徳島県トレーナー協会副会長
25
理 事
渡 正
光
藍住町スポーツ少年団本部長
1
監 事
片
山
隆
司
税理士法人すばる会計代表社員
2
監 事
近
藤 譲
徳島信用金庫理事長
3
監 事
重
清
之
徳島県議会スポーツ振興議員連盟会長
山
正
正
佳
−4−
評 議 員
敬称略(50音順)
No
氏 名
現 職 等
1
岩
島
敏
哉
日亜化学工業株式会社常務取締役
2
卯
木
英
司
一般財団法人徳島陸上競技協会会長
3
大 惠 俊一郎
徳島県弓道連盟会長
4
片
山
京
子
徳島県小学校体育連盟会長
5
鎌
田
義
人
徳島県文化スポーツ立県総局長
6
北
島
孝
二
公益財団法人徳島市体育振興公社理事長
7
下
司 理
那賀町体育協会会長
8
小
松
喬
一
株式会社大塚製薬工場代表取締役会長
9
佐
藤
充
宏
国立大学法人徳島大学大学院教授
10
佐
野
義
行
徳島県教育委員会教育長
11
清
水 寛
東洋病院理事長・院長
12
鈴
木
美
二
阿波総合開発株式会社代表取締役会長
13
鍋
島
龍
夫
徳島県総合型地域スポーツクラブ連絡協議会会長
14
西
尾
大
生
徳島県レスリング協会会長
15
西
野
昌
明
徳島県バドミントン協会会長
16
坂
東
信
行
徳島県バレーボール協会会長
17
藤
田 明
一般社団法人徳島県サッカー協会会長
18
前
原
達
三
徳島県中学校体育連盟会長
19
盛 幸
一
徳島県水泳連盟会長
20
山
正
雄
財団法人徳島県スポーツ振興財団理事長
川
−5−
[総務委員会]
[競技力向上委員会]
(50音順・敬称略)
No
役職名
氏 名
No
役職名
1
委 員 長
中
山
昌
作
2
副委員長
柿
内
愼
市
理 事 副 会 長
1
委 員 長
分
木
秀
樹
専
理
事
2
副委員長
十
川
佳
久
理
3
副委員長
森 荘太郎
理
事
3
副委員長
出
越
雅
子
弓
4
委
員
伊 藤 庄太郎
理
事
4
委
員
石
田
英
文
クレー射撃協会
5
委
員
岩
島
哉
学
識
経
験
5
委
員
逢
坂
利
夫
サッカー協会
6
委
員
大
熊 勤
学
識
経
験
6
委
員
大
野
麻
彦
ス キ ー 連 盟
7
委
員
片
山
隆
司
監
事
7
委
員
片
山
宏
志
バレーボール協会
8
委
員
北
島
孝
二
学
験
8
委
員
河
野 匡
理
9
委
員
近
藤 譲
監
事
9
委
員
小
濱 愛
山
10 委
員
近
藤
理
恵
理
事
10 委
員
小
林
行
ラグビーフットボール協会
11 委
員
鈴
木
美
二
学
識
経
験
11 委
員
佐々木 晃 雄
自転車競技連盟
12 委
員
田
中
浩
三
学
識
経
験
12 委
員
佐
藤
公
美
理
13 委
員
林 俊
明
学
識
経
験
13 委
員
杉
内
邦
弘
バドミントン協会
14 委
員
林 博
子
理
事
14 委
員
高
橋
章
人
理
15 委
員
久
岡
克
佳
学
識
経
験
15 委
員
三
木
正
士
県教育委員会体育学校安全課
16 委
員
三
木
康
弘
学
識
経
験
16 委
員
竹
崎
邦
俊
バスケットボール協会
17 委
員
湯
村
雅
彦
理
事
17 委
員
伊
達
悦
子
体
操
協
会
18 委
員
手 塚 十三子
剣
道
連
盟
19 委
員
徳
永 誠
高
敏
備 考
(50音順・敬称略)
識
経
[スポーツ指導者協議会]
No
役職名
氏 名
信
備 考
務
理
事
事
道
連
盟
事
岳
連
盟
事
事
体
連
20 委
員
中
田
寛
志
県民スポーツ課
(50音順・敬称略)
21 委
員
中
津
周
二
柔
備 考
22 委
員
中
村
幸
子
ホッケー協会
氏 名
道
連
盟
1
会
長
吉
田
浩
通
理
事
23 委
員
西
谷
裕
代
空 手 道 連 盟
2
理 事 長
佐
竹
昌
之
陸上競技協会
24 委
員
広
瀬
豊
子
ボウリング連盟
3
理
事
秋
本
明
美
スポーツ少年団
25 委
員
藤
川
晋
吾
陸上競技協会
4
理
事
奥 谷 あけみ
総合型地域スポーツクラブ
26 委
員
藤
川
眞
仁
水
5
理
事
櫻
間
幸
次
学
識
経
験
27 委
員
松
井
敦
典
競技力向上スポーツ指定校選考委員会
6
理
事
椎
野
彰
浩
山
岳
連
盟
28 委
員
森
本
尚
子
アーチェリー協会
7
理
事
瀬
部
浩
司
ウエイトリフティング協会
8
理
事
高
橋
一
巳
空 手 道 連 盟
9
理
事
伊
達 勉
バレーボール協会
10 理
事
中
西
裕
幸
自転車競技連盟
11 理
事
福
本
恭
大
水
12 理
事
藤
田
隆
和
レスリング協会
13 理
事
藤
本 伸
バドミントン協会
14 理
事
三
木
康
裕
県民スポーツ課
15 理
事
吉
岡
直
彦
高
泳
連
体
盟
連
−6−
泳
連
盟
[スポーツ少年団本部委員会]
[スポーツ科学委員会]
(50音順・敬称略)
No
役職名
1
本 部 長
組
氏 名
2
副本部長
3
備 考
(50音順・敬称略)
No
役職名
事
1
委 員 長
賀
川
昌
明
理
大 西 真知子
理事・スポ少指導者協議会
2
委
員
遠
藤
恭
弘
トレーナー協会
副本部長
片
山
京
子
小
4
委
員
秋
本
明
美
阿
5
委
員
荒
木
秀
夫
学
識
経
6
委
員
池
村
恵
司
卓
球
協
7
委
員
石
本
善
8
委
員
河
野
通
9
委
員
北
10 委
員
11 委
橋
正
人
理
氏 名
備 考
事
体
連
3
委
員
川
井
賢
一
県民スポーツ課
南
市
4
委
員
久
保
吉
廣
徳島大学病院
験
5
委
員
佐
藤
充
宏
徳
会
6
委
員
鈴
江
直
人
徳島大学病院
之
佐 那 河 内 村
7
委
員
田
中
弘
之
鳴門教育大学
宣
徳
8
委
員
谷 貴
司
レスリング協会
岡 弘
学
北
川
政
弘
県民スポーツ課
9
委
員
板
東 浩
スケート連盟
員
杉
本
光
伸
軟式野球連盟
10 委
員
藤
田
雅
文
鳴門教育大学
12 委
員
嵩
原 彰
バレーボール協会
11 委
員
松
井
敦
典
鳴門教育大学
13 委
員
立
見
彦
サッカー協会
12 委
員
松
岡 優
徳島市民病院
14 委
員
日野出 英 樹
県教育委員会体育学校安全課
13 委
員
三
木
正
士
県教育委員会体育学校安全課
15 委
員
日和田 慈 海
吉
野
川
市
14 委
員
山
上
文
子
理
16 委
員
藤
田
雅
文
学
識
経
験
15 委
員
山
下
久
紀
徳島県薬剤師会
17 委
員
松
浦
哲
也
スポーツドクター
18 委
員
松
田
昌
美
バスケットボール協会
19 委
員
松
村
和
宏
剣
道
連
盟
20 委
員
行
實
鉄
平
学
識
経
験
21 委
員
渡
邊
正
光
理
敏
島
識
市
経
験
役職名
1
委 員 長
木 事
(50音順・敬称略)
役職名
氏 名
1
委 員 長
加賀谷 利 彦
理
2
委
員
青
山
博
愛
スポーツチャンバラ
3
委
員
井
澤
秀
輝
Rexなかがわ
4
委
員
大 西 真知子
理
(50音順・敬称略)
5
委
員
奥 谷 あけみ
スポーツ推進委員
備 考
6
委
員
西
條
正
道
グラウンド・ゴルフ協会
事
7
委
員
谷
川
滋
紀
県民スポーツ課
宏
ボクシング協会
8
委
員
津
川
正
明
ゲートボール協会
9
委
員
鍋
島
龍
夫
総合型地域スポーツクラブ連絡協議会
毅
昌
学
No
氏 名
三
大
[生涯スポーツ委員会]
事
[広報・顕彰委員会]
No
島
理
備 考
事
事
2
委
員
赤
澤
3
委
員
岩
本 昭
理
事
4
委
員
岩
本
光
理
事
10 委
員
新
居
徹
也
サーフィン連盟
5
委
員
大 惠 俊一郎
弓
盟
11 委
員
西
村
知
泰
県民スポーツ課
6
委
員
逢
坂
利
夫
サッカー協会
12 委
員
福
井
美
幸
武術太極拳連盟
7
委
員
佐
藤
一
郎
中
連
13 委
員
福
島
義
史
徳島ヴォルティス
8
委
員
澤
井
勝
之
剣
盟
14 委
員
北
條
種
一
クラブ育成アドバイザー
9
委
員
谷
本
悦
久
セーリング連盟
15 委
員
行
實
鉄
平
学
10 委
員
出
越
彰
二
卓
11 委
員
広 瀬 真太郎
ライフル射撃連盟
12 委
員
藤
井
敬
久
県民スポーツ課
13 委
員
丸
岡
俊
司
高
体
連
14 委
員
元
木
啓
之
小
体
連
15 委
員
山
本
貴
春
陸上競技協会
16 委
員
湯
村
雅
彦
理
正
道
連
体
道
連
球
協
会
事
−7−
識
経
験
平成2
4年度事業計画
Ⅰ 事業の目標
1 徳島県における体育・スポーツの振興を図り,県民の心身の健全な発達に寄与する。
2 競技力向上を図り,競技スポーツの持つエネルギーや感動を県民生活に反映させる。
3 スポーツ少年団の育成と活動の促進を図り,次代を担う有為な青少年の育成に寄与する。
4 地域スポーツ活動の推進を図り,生涯スポーツ社会の構築を目指す。
Ⅱ 事業計画策定と事業推進の理念
1 国の「スポーツ立国戦略」及び徳島県の「とくしまスポーツ王国づくり」を踏まえ,県内における体
育・スポーツの振興を図る。
2 県スポーツ界のリーダーとしての認識に立ち,各種事業を積極的に推進する。
3 文部科学省・(公財)日本体育協会及び徳島県・徳島県教育委員会と一体となり,また,徳島県スポー
ツ振興財団,加盟団体等関係諸団体との連携を密にし,積極的な事業展開を図る。
Ⅲ 事業の概略
1 競技スポーツ推進事業
国民体育大会支援事業
競技スポーツ重点強化対策事業
スポーツ科学振興事業
大会等選手激励事業
2 スポーツ指導者育成事業
3 青少年スポーツ育成事業
スポーツ少年団育成事業
4 広報・顕彰事業
広報活動事業
顕彰事業
5 スポーツ活動支援事業
生涯スポーツ推進事業
6 法人運営事業
−8−
Ⅳ 主要事業計画
1 競技スポーツ推進事業
① 国民体育大会支援事業
日
体
協
1
県
そ
の
費 他
○
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
国民体育大会への派遣
①第6
7回国民体育大会
24 9 29 土 ∼ 24 10 9 火 岐阜県
②第6
7回国民体育大会(水泳)
24 9 14 金 ∼ 24 9 17 月 岐阜県
③第6
8回国民体育大会冬季大会(スケート・アイスホッケー) 25 1 26 土 ∼ 25 2 1 金 東京都・福島県
2
○
④第6
8回国民体育大会冬季大会(スキー)
25 2 16 土 ∼ 25 2 19 火 秋田県
国民体育大会第3
3回四国ブロック大会への派遣
24 6 24 日 ∼ 24 8 26 日 香川県(アイスホッケー12月1日:愛媛県)
② 競技スポーツ重点強化対策事業
日
体
協
1
県
そ
の
費 他
○
事 業 内 容
競技スポーツ重点強化対策事業
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日 県内及び全国
①強化対策推進事業
②スポーツ科学推進事業
2
○
3
スポーツコーディネータ委託事業
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日 県内
競技団体強化責任者会議
24 7 2 月
徳島グランヴィリオホテル
③ スポーツ科学振興事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
1 ○
国体選手を中心としたドーピング防止教育・啓発事業
24 5 13 日
徳島グランヴィリオホテル
2
第1回ドーピング防止研修会(兼加盟団体連絡会議)
24 6 25 月
東京都:味の素NTC
3
少年野球検診事業
24 7 14 土 ∼ 24 7 16 月 徳島市民吉野川運動広場
4
少年サッカー検診事業
24 8 17 土 ∼ 24 8 19 月 鳴門・大塚スポーツパーク
5
第2回ドーピング防止研修会(兼加盟団体連絡会議)
24 12 14 金
東京都:味の素NTC
6 ○
スポーツドクター代表者協議会
25 3
未定
④ 大会等選手激励事業
1
日
体
協
県
そ
の
費 他
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
選手等の激励
①国体結団式
第6
7回国民体育大会(認定証交付)
24 9 18 火
徳島グランヴィリオホテル
第6
8回国民体育大会冬季大会(認定証交付)
25 1 中旬
未定
②国体選手の激励
第3
3回四国ブロック大会
24 6 24 日 ∼ 24 8 26 日 香川県(アイスホッケー12月1日:愛媛県)
第6
7回国民体育大会
24 9 29 土 ∼ 24 10 9 火 岐阜県
第6
7回国民体育大会(水泳)
24 9 14 金 ∼ 24 9 17 月 岐阜県
第6
8回国民体育大会冬季大会スケート競技会
25 1 26 土 ∼ 25 2 1 金 東京都・福島県
第6
8回国民体育大会冬季大会スキー競技会
25 2 16 土 ∼ 25 2 19 火 秋田県
③国際大会参加者の激励
2
国民体育大会入賞者表彰
①国体報告会
24 12 上旬
−9−
未定
2 スポーツ指導者育成事業
① スポーツ指導者育成事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
1
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
スポーツ指導者の育成と研修
①全国スポーツ指導者連絡会議への派遣
24 12 14 金
東京都
②平成2
4年度公認スポーツ指導者研修会への派遣
24 12 15 土
東京都
③徳島県スポーツ指導者研修会(総会)
25 2 3 日
鳴門・大塚スポーツパーク(アミノバリューホール)
2
指導者資格取得補助事業
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
3
スポーツ指導者の養成
○
①公認スポーツ指導者養成講習会
24 9 9 日 ∼ 25 2 上旬
指導員(レスリング、空手道)
3 青少年スポーツ育成事業
① スポーツ少年団育成事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
1
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
市町村本部の設置と団活動の活性化の促進及び支援
スポーツ少年団活動助成事業
2
24 4 1 日 ∼ 25 2 28 木
指導者・リーダーの資質向上と組織化
関係会議の開催および派遣
①日本スポーツ少年団委員総会
24 5 30 水 ・ 25 3 7 木 東京都:品川プリンスホテル
②日本スポーツ少年団常任委員会
(四国幹事県 年4回)
24 4 11 水 ・ 24 5 29 火
24 11 14 水 ・ 25 3 6 水
東京都:岸記念体育館
③全国スポーツ少年団指導者協議会
24 10 5 金 ∼ 24 10 6 土 東京都:岸記念体育館
④中・四国ブロック会議
25 1 31 木 ∼ 25 2 1 金 岡山県:未定
⑤四国ブロックスポーツ少年団連絡会議
24 5 10 木 ・ 25 1 31 木 岡山県:未定
⑥四国ブロックスポーツ少年団指導者協議会
24 5 10 木 ・ 25 1 31 木 岡山県:未定
⑦四国ブロック指導者研究協議会
24 12 8 土 ∼ 24 12 9 日 ホテルグランドパレス徳島
⑧四国ブロックリーダー研究大会
24 11 24 土 ∼ 24 11 25 日 徳島市立青少年交流プラザ
徳島県:阿波銀行旧かちどき橋支店
徳島県:阿波銀行旧かちどき橋支店
講習会等の開催及び派遣
○
①ジュニアスポーツの育成と安全・安心フォーラム
24 12
②認定育成員研修会(中国・四国ブロック)
24 10 7 日 ∼ 24 10 8 月 岡山県:ピュアリティまきび
③認定員養成講習会(西部)
24 10 28 日 ・ 24 11 3 土 吉野コミュニティセンター
認定員養成講習会(南部)
24 12 16 日 ・ 24 12 22 土 阿南ひまわり会館
認定員養成講習会(中央)
25 1 14 月 ・ 25 1 19 土 藍住町福祉センター
④認定員研修会(3会場)
未定
⑤指導者研修会
3
未定
⑥シニア・リーダースクール
24 8 10 金 ∼ 24 8 14 火 静岡県:国立中央青少年交流の家
⑦全国スポーツ少年団リーダー連絡会
24 9 29 土 ∼ 24 9 30 日 東京都:国立オリンピック記念青少年総合センター
⑧県ジュニア・リーダースクール
24 8 17 金 ∼ 24 8 19 日 兵庫県:国立淡路青少年交流の家
⑨県リーダー会研修会
24 8 16 木 ∼ 24 8 19 日 兵庫県:国立淡路青少年交流の家
交流大会の開催及び派遣
○
①第3
9回日独同時交流(派遣)
24 8 1 水 ∼ 24 8 18 土 ドイツ国
○
(受入)
24 7 27 金 ∼ 24 7 31 火 松茂町 他
②第5
0回全国スポーツ少年大会
24 8 4 土 ∼ 24 8 7 火 千葉県:鴨川市総合運動施設文化体育館他
③全国競技別交流大会
第3
4回全国スポーツ少年団軟式野球交流大会
24 8 3 金 ∼ 24 8 6 月 北海道:札幌ドーム他
第3
5回全国スポーツ少年団剣道交流大会
25 3 25 月 ∼ 25 3 27 水 佐賀県:佐賀県総合体育館
第1
0回全国スポーツ少年団バレーボール交流大会
25 3 23 土 ∼ 25 3 26 火 高知県:高知県立青少年センター他
④四国ブロック交流大会
軟式野球四国予選
24 7 7 土 ∼ 24 7 8 日 香川県:レクザムスタジアム他
−10−
日
体
協
県
そ
の
費 他
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
場 所
フリー種目(男子バレーボール)
24 7 7 土 ∼ 24 7 8 日 高知県:香南市野市総合体育館
中高生リーダー交流
24 7 26 木 ∼ 24 7 28 土 高知県:高知県立青少年センター
ミニバスケット
24 8 4 土 ∼ 24 8 5 日 徳島県:三好市池田総合体育館
サッカー
24 7 7 土 ∼ 24 7 8 日 愛媛県:愛媛県総合運動公園球技場
⑤県内交流大会
4
軟式野球
24 7 14 土 ∼ 24 7 29 日 徳島市民吉野川運動広場 他
サッカー
24 8 17 金 ∼ 24 8 25 土 徳島市球技場
卓球
25 1 5 土
徳島市立体育館
剣道
24 12 2 日
鳴門・大塚スポーツバーク(ソイジョイ武道館)
バレーボール
25 2 11 月
未定
①日本スポーツ少年団顕彰事業伝達式
25 2
未定
②徳島県スポーツ少年団表彰式
25 2
未定
スポーツ少年団表彰式の実施
4 スポーツ活動広報・顕彰事業
① 広報活動事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
1
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
広報誌発行事業・ホームページ作成
場 所
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
② 顕彰事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
1
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
体育功労者等表彰式の実施
25 2 11 祝
場 所
あわぎんホール(徳島県郷土文化会館)
5 スポーツ活動支援事業
① 生涯スポーツ推進事業
日
体
協
県
そ
の
費 他
事 業 内 容
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
1
とくしまスポーツSHOWデー事業の支援
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
2
総合型地域スポーツクラブの普及・育成及び支援
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
場 所
①総合型地域スポーツクラブ“STEP1・2・3”支援事業
3
加盟団体への活動推進支援
4
○
スポーツ健康づくり実践モデル事業
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
①モデル事業の実施
②「健康づくりのための運動指導」研修会の開催
5
日本スポーツマスターズ2
0
1
2の支援
24 10 19 金 ∼ 24 10 23 火 高知県
(ゴルフ競技)
24 10 18 水 ∼ 24 10 19 金
6 法人運営事業 日
体
協
県
そ
の
費 他
事 業 内 容
1
評議員会、理事会、各専門委員会の開催
2
県体協要覧作成
平成 月 日 曜日 ∼ 平成 月 日 曜日
24 4 1 日 ∼ 25 3 31 日
−11−
場 所
予算書(正味財産増減予算)
平成24年4月1日から平成25年3月31日
(単位:円)
科 目
当 年 度
前 年 度
増 減
備 考
Ⅰ 一般正味財産増減の部
1 経常増減の部
経常収益
①基本財産運用益
350
, 00
35
30
,0
0
△31
80
, 00
基本財産受取利息
350
, 00
35
30
,0
0
△31
80
, 00 平成24年度基本金利息(定期預金)
②受取会費
54
, 600
, 00
55
, 200
, 00
△600
, 00
加盟団体会費
39
, 600
, 00
40
, 200
, 00
△600
, 00 9万×19競技・6万×5競技・3万×30競技
8万×1市・5万×11市町・2万×12市町
3万×1
(小体連)・6万×1
(中体連)
9万×1
(高体連)
賛助会員会費
15
, 000
, 00
15
, 000
, 00
0
③受取登録料
14
, 130
, 00
14
, 460
, 00
△330
, 00
スポーツ少年団登録料
14
, 130
, 00
14
, 460
, 00
△330
, 00
④事業収益
99
, 190
, 00
132
, 400
,0
0
△33
, 210
, 00
受取徳島県受託収益
77
, 130
, 00
126
, 900
,0
0
△49
, 770
, 00
受取日体協受託収益
22
, 060
, 00
55
00
,0
0
スポーツコーディネータ活用事
業
スポーツ健康づくり実践モデル
事業
国体選手を中心としたドーピン
16
, 560
, 00
グ防止教室・啓発事業
公認スポーツ指導者養成講習会
30
00
, 00
△18
, 080
, 00
受取県費補助金
731
, 700
, 00
722
, 500
,0
0
△20
, 800
, 00 国体派遣事業(岐阜県他)
43
,5
50
,0
0
競技スポーツ重点強化対策事業
395
, 640
,0
0
スポーツ少年団日独同時交流事業
33
00
, 00
四国ブロックスポーツ少年団交
流大会
四国ブロックスポーツ少年団指
導者研究協議会
四国ブロックスポーツ少年団
リーダー研究大会
92
, 500
, 00
84
, 790
, 00
77
10
,0
0
受取負担金
92
, 500
, 00
84
, 790
, 00
77
10
,0
0
⑦受取寄付金
140
, 000
, 00
120
, 000
,0
0
20
, 000
, 00
受取寄付金
140
, 000
, 00
120
, 000
,0
0
20
, 000
, 00
4050
, 00
45
00
,0
0
△450
, 00
50
, 00
500
, 00
△450
, 00
4000
, 00
40
00
,0
0
0
1162
, 270
, 00 11
90
,4
10
, 00
△28
, 140
, 00
⑧雑収益
受取利息
雑収益
経常収益計
−12−
289
, 210
,0
0
国体四国ブロック大会派遣事業
(香川県)
27
20
,0
0 スポーツ少年団組織整備費
⑥受取負担金
16
,7
60
,0
0
スポーツ少年団認定員養成講習会
775
, 530
,0
0
23
, 030
, 00
10
00
, 00
13
00
, 00
757
, 450
, 00
25
, 750
, 00
13
,2
20
,0
0
県スポーツ指導者研修会
⑤受取補助金等
受取日体協補助金
63
,9
10
,0
0
15
,7
50
,0
0
40
00
, 00
40
00
, 00
20
00
, 00
日独交流・ジュニアリーダースクール・講習
会等参加者負担金
科 目
当 年 度
前 年 度
増 減
265
, 350
, 00
286
, 950
,0
0
△21
, 600
, 00
臨時雇賃金
0
0
0
福利厚生費
経常費用
①事業費
給料手当
46
, 690
, 00
53
, 510
, 00
△68
20
, 00
退職給付費用
7200
, 00
50
40
,0
0
21
60
,0
0
会議費
2980
, 00
0
29
80
,0
0
旅費交通費
366
, 250
, 00
394
, 380
,0
0
△28
, 130
, 00
通信運搬費
21
, 410
, 00
10
, 480
, 00
10
, 930
, 00
消耗品費
22
, 450
, 00
30
, 140
, 00
△76
90
, 00
印刷製本費
17
, 350
, 00
18
, 120
, 00
△770
, 00
賃貸料
32
, 690
, 00
46
, 550
, 00
△13
, 860
, 00
保険料
6090
, 00
33
00
,0
0
27
90
,0
0
諸謝金
46
, 840
, 00
37
, 820
, 00
90
20
,0
0
租税公課費
3050
, 00
53
30
,0
0
△22
80
, 00
支払負担金
34
, 800
, 00
14
, 200
, 00
20
, 600
, 00
支払助成金
173
, 310
, 00
160
, 570
,0
0
12
, 740
, 00
6000
, 00
60
00
,0
0
0
測定料
510
, 00
21
80
,0
0
△16
70
, 00
激励金
5750
, 00
42
50
,0
0
15
00
,0
0
報奨金
4800
, 00
80
00
,0
0
△32
00
, 00
0
36
00
,0
0
△36
00
, 00
0
24
00
,0
0
△24
00
, 00
9720
, 00
21
30
,0
0
75
90
,0
0
1073
, 240
, 00 10
94
,9
50
, 00
△21
, 710
, 00
委託費
支払手数料
施設利用料
雑費
事業費計
②管理費
給与手当
78
, 800
, 00
77
, 780
, 00
10
20
,0
0
福利厚生費
13
, 330
, 00
12
, 510
, 00
820
, 00
退職給付費用
3600
, 00
36
00
,0
0
0
会議費
2000
, 00
31
00
,0
0
△11
00
, 00
旅費交通費
5000
, 00
45
00
,0
0
500
, 00
通信運搬費
7000
, 00
96
00
,0
0
△26
00
, 00
減価償却費
2760
, 00
224,4
75
515
, 25
什器備品費
300
, 00
300
, 00
0
消耗品費
1000
, 00
12
10
,0
0
△210
, 00
印刷製本費
3800
, 00
35
00
,0
0
300
, 00
光熱水料費
100
, 00
0
100
, 00
15
, 000
, 00
15
, 570
, 00
△570
, 00
支払負担金
5500
, 00
51
00
,0
0
400
, 00
支払手数料
2000
, 00
0
20
00
,0
0
雑費
5000
, 00
50
00
,0
0
0
管理費計
145
, 190
, 00
144
, 014
,7
5
11
75
,2
5
経常費用計
1218
, 430
, 00 12
38
,9
64
, 75
20
, 534
, 75
当期経常増減額
△56
, 160
, 00
△76
05
, 25
賃貸料
△48
, 554
, 75
−13−
備 考
科 目
当 年 度
前 年 度
増 減
2 経常外増減の部
経常外収益
0
0
0
0
0
0
0
0
0
経常外費用計
0
0
0
当期経常外増減額
0
0
0
当期一般正味財産増減額
△56
, 160
, 00
△48
, 554
, 75
△76
05
, 25
一般正味財産期首残高
1297
, 358
, 13
150
, 000
,0
0 11
47
,3
58
, 13
一般正味財産期末残高
1241
, 198
, 13
101
, 445
,2
5 11
39
,7
52
, 88
経常外収益計
経常外費用
Ⅱ 指定正味財産増減の部
当期指定正味財産増減額
0
0
0
指定正味財産期首残高
0
0
0
指定正味財産期末残高
0
0
0
Ⅲ 正味財産期末残高
1241
, 198
, 13
101
, 445
,2
5 11
39
,7
52
, 88
−14−
備 考
徳 島 県 表 彰 受 賞 者
去る6月4日に,社会福祉活動や保健衛生,産業,教育・文化などの各分野で優れた功績をあげられた方々
を称える平成2
4年度「徳島県表彰式」が県庁で行われ,
(公財)徳島県体育協会評議員の大惠俊一郎氏が教
育・文化の分野における顕著な功績が認められ,「知事表彰」を受賞されました。
◇平成24年度徳島県表彰受賞者(教育・文化)
(公財)徳島県体育協会
評議員 大 惠 俊一郎 氏
多年にわたり(公財)徳島県体育協会の理事,評議員,広報・顕彰委
員会副委員長をはじめ徳島県弓道連盟の会長として,スポーツの普及・
振興に貢献された功績が認められ,栄えある「知事表彰」の受賞となり
ました。
−15−
トピックス
スポーツ拠点推進事業
徳島県教育委員会体育学校安全課
課 長 林 博 子
平成24年度に徳島県では初めて鳴門渦潮高校に「スポーツ科学科」を設置し,スポーツや健康に関する高
度な理論と実践を取り入れ,全国に通用するスポーツ選手や将来の指導者を目指す人材を育成することとし
ています。そこで徳島県教育委員会では,その施設や人材を活用し徳島県のスポーツ振興に貢献することを
目的として鳴門渦潮高校大津キャンパスに体育学校安全課の分室を置き,本年度より『スポーツ拠点推進事
業』を始めました。
『スポーツ拠点推進事業』は「鳴門渦潮高校の専攻実技種目活動支援」と「スポーツ拠点の推進」の2つの
事業があり,そのうち「スポーツ拠点の推進」には5つの事業があります。今回はその『スポーツ拠点推進
事業』について,現在までに実施した内容と今後の取組みについて紹介します。
1 鳴門渦潮高校の専攻実技種目活動支援
全国大会等で活躍できるよう鳴門渦潮高校の専攻実技5種目(硬式野球,陸上競技,男子バスケットボー
ル,女子サッカー,柔道)が実施する県外遠征や合宿,強化練習会などに対して,スポーツ指定校と同様に
活動を支援しています。
2 スポーツ拠点の推進
1)スポーツ科学サポート事業
鳴門渦潮高校に設置された最先端のスポーツ科学
測定機器を活用して,全国大会での活躍を目指す中
学生・高校生・一般の選手を対象とした体力測定や
分析を行っています。筋肉量や体脂肪量などの形態
測定をはじめ,筋力や瞬発力,最大無酸素パワーや
筋持久力などを測定し,得られたデータを選手や指
導者にフィードバックして競技力の向上につなげて
いきたいと考えています。
また,徳島大学や鳴門教育大学,徳島県スポーツ
栄養士協会や徳島県トレーナー協会の御協力も得な
(徳島大学 三浦准教授によるオリエンテーション)
がら総合的に選手のバックアップをしています。
今年はこれまでに(8月末まで)
,高校のスポーツ指定校の選手を中心に約100名の測定を行いました。し
かし,徳島県には今までに蓄積された選手のデータはなく,同じ種目同士で比較する事が十分ではありませ
ん。今後は,多くの選手を測定してデータを蓄積していき,それを基に分析することでよりよいデータを
フィードバックしていきたいと考えていますので,測定への協力をお願いいたします。
−16−
(トレーナーによる関節の柔軟性チェック)
(サイベックスを使った動的筋力測定)
2)ジュニアアスリートプロジェクト事業
県内の中学生を対象に,各競技団体に協力していただき競技人口の少ない競技や身近に経験することが難
しい競技(山岳,フェンシング,弓道,ウエイトリフティング,ゴルフ,アーチェリー)の実技体験を行い,
興味や関心を持ってもらうことで将来的に競技を続けていくアスリートの発掘を目指しています。
今回は約30名が参加し各種目に挑戦しました。まず初めに徳島大学の荒木秀夫先生のコオ−ディネーショ
ントレーニングを体験し,平衡能力や反応能力などの神経系を鍛えるトレーニングを行いました。その後,
種目別の体験プログラムにより,最初は初めて挑む種目にとまどっていましたが,指導者の熱心な指導によ
り少しずつ上手にできるようになっていきました。
今後は,体験した種目の中から適性のある種目を1つ選び,9月以降からは専門的な種目プログラムを体
験することで,高校での競技につながることを期待しています。
(ゴルフの体験プログラム)
(弓道の体験プログラム)
3)トップスポーツセミナー事業
県内の中学生や高校生を対象として,国内のトップアスリートや指導者を招いて優れた技術・技能を身近
に体験することで競技力の向上につなげます。本年度は,4月29日(日)に「鳴門渦潮高校人工芝サッカー
場落成式」後に中学校・高校の女子サッカー選手約150名が参加し,なでしこOG選手によるサッカークリ
ニックを開催いたしました。ウオーミングアップや基本技術の指導から始まり,最後は元日本代表の講師の
方とのミニゲームまで1時間30分のクリニックを実施し有意義な講習会になりました。
−17−
(なでしこOGの講師の方々)
(なでしこOGとのミニゲーム)
4)指導者マネジメント能力開発事業
中学校・高校の部活動指導者を対象に,指導能力・
マネジメント能力を向上させるために,コーチング,
栄養学,スポーツ医学,トレーニングなどの研修会
を開催します。
第1回目の研修会として7月2日(月)に鳴門教
育大学の南隆尚先生を招いて「映像を活用するコー
チングの実践法について」というテーマで講演をし
ていただき,指導の場面において映像を効果的に活
用する方法や,ゲーム中にスカウティングしたデー
タを分析し,生徒にフィードバックして試合に生か
(鳴門教育大学 南准教授による研修会)
す方法について研修しました。 5)スポーツ教室開催事業
鳴門渦潮高校のスポーツ科学科の生徒が中心となり,地域の子どもたちを対象に「スポーツ教室」を開催
します。将来の指導者としての経験をするとともに,子どもたちにスポーツへの興味,関心をもたせる事を
目指しています。
○おわりに
今後,本事業の一層の充実を図り有効に機能させることにより,本県のスポーツ振興や競技力向上に寄与
できるようにするとともに,鳴門渦潮高校がスポーツ拠点としての役割を果たすことができるように取り組
んでまいります。本事業に対しまして,体育協会をはじめ関係の皆様方の御協力,御支援を今後ともよろし
くお願いいたします。
−18−
スポーツ新時代へのメッセージ
∼県内初のスポーツ科学科をどう育てるか∼
徳島県立鳴門渦潮高等学校
教頭 天 羽 博 昭
(元鳴門渦潮高等学校開校推進委員会体育科部会座長)
1 社会的な背景
「スポーツ科学」は近年になり,急速に発展してきた学問です。この背景には,子どもの体力低下や,健康
増進の観点からの中高年齢者へのスポーツ振興,さらには国際競技力の向上に,スポーツ科学に関する研究
が不可欠であると認識されるようになってきたことがあります。また,Jリーグに見られるようにスポーツビ
ジネスの隆盛も見逃すことができません。
笹川スポーツ財団では,平成22年5月から6月にかけて『スポーツライフに関する調査2010』を,全国
20歳以上の男女2,000人を対象に実施しています。この調査は,1992年から2年ごとに実施している調査で,
今回で10回目にあたり,過去18年間のわが国成人のスポーツライフの動向を把握することが可能です。最新
の結果の中から,いくつか抜粋して紹介します。 特に,アクティブスポーツ本調査では,健康の保持・増進
に有効と考えられる『週2回以上,1回30分以上,運動強度「ややきつい」以上』の条件で,運動・スポーツ
を実施している者を「アクティブ・スポーツ人口」と定義し,その動向に注目しています(図1)。
図1 定期的な運動・スポーツ実施率の年次推移
アクティブ・スポーツ人口の推移をみると,1992年調査の6.6%から2000年の17.6%まで上昇した後,
2002年に低下し,その後はまた上昇を続けています。今回の調査では,調査を開始して以降初めて18%を
超え,18.4%となりました。しかし,5人に1人しかアクティブスポーツをしていない現状が浮かび上がっ
ています。
また,財団が定期的な運動・スポーツ実施と考える「週2回以上」の実施者の割合は49.1%と過去最高を
示しました。文部科学省が『スポーツ立国戦略』の中で目標としている「週1回以上」の実施者の割合は,
この調査では59.0%と目標値の65%に迫っており,次回(2012年)の調査結果が注目されます。
−19−
さらに,スポーツと医療費の関係の指標を探してみると,1999年にウルグアイで開催された体育・スポー
ツ担当大臣等国際会議で採択された『プンタデルエステ宣言』の中では,「身体活動に対する1ドルの投資は,
医療コスト3.2ドルの削減につながる」と述べています。また,(株)つくばウエルネスリサーチによる運動・
スポーツプログラムへの参加者の医療費は,非参加者の医療費に比べ,最大で年間11万7千円少ないと発表
しています。 こうしたデータからスポーツは,現代社会が直面している様々な課題解決に有効であることが認められて
いるにもかかわらず,これまで政策として踏み込んだ改革が行われませんでした。
かつて日本スポーツの祖といわれる嘉納治五郎氏が大日本体育協会を設立し,第5回ストックホルム・オ
リンピックへの日本人初参加から100年,スポーツ振興法の成立からは50年の節目となる,2011年6月に,
『スポーツ基本法』が成立しました。新しい『スポーツ基本法』において特筆すべきことは,スポーツを従
来より高い次元でとらえ,スポーツを通じて,スポーツに関わる様々な人々が「連携・協働」しながら,新
たなコミュニティとスポーツ文化をつくりあげ,社会をより良いものにしていくことを目指していることで
す。
基本法では,前文において,
「スポーツは,世界共通の人類の文化であること」を謳い,スポーツを通じて,
幸福で豊かな生活を営む権利,地域におけるスポーツの重要性,トップスポーツの役割,スポーツが我が国
や社会に活力を与え,国民経済に広く寄与することなどが明記されています。
こうした基本理念に基づき,今後展開されるスポーツ施策は,多様な役割を担う可能性を秘めています。
これまでの,競技そのものの振興やスポーツが単なる個人や組織の楽しみのためだけではなく,スポーツの
価値を再考し,それを社会に位置づけ,スポーツを通して国や地域社会の発展(Development through
Sport),国際社会への貢献などの役割を担うことが期待されています。そのため,科学的に高い専門性を持っ
た人材が必要であり,スポーツを学問として教育・研究し,社会に還元する拠点が必要となります。
2 スポーツ科学科の誕生
本年4月,徳島県立鳴門渦潮高等学校が開校しました。スポーツや健康に関する専門教育を実施するスポー
ツ科学科は県下初めての設置であり,本校で学ぶ生徒は,知徳体の調和のとれた豊かな人間性を身につける
とともに,本県の競技力向上,スポーツ振興を担う人材となることが期待されます。
開校間もないことから,実績等の紹介は次の機会にできることを願いつつ,今回は,準備に携わった経緯
からコンセプトの説明をしたいと思います。
スポーツ科学と聞くと,難しく思えるかも知れませんが,簡単に言うと,身体について,心臓や肺や筋肉
のメカニズムを調べる「運動生理学」と,手足や骨盤などの動きのメカニズムを調べる「バイオメカニクス」
と,試合で集中するといった精神的なメカニズムを調べる「スポーツ心理学」から構成されています。これ
まで,多くの研究者が,身体運動の成り立ちを明らかにしてきましたが,これからは,それらの研究成果を
どのように利用するかが課題となっています。ここでは,スポーツ立国戦略でいう「トップアスリート」か
ら一歩踏み込んで,以下のように細分します。プロ,アマチュアを問わず,競技性を追及してスポーツする
者を「アスリート」,日本を代表して,国際的に活躍する日本の顔となるアスリートを「トップアスリート」
と定義しました。
スポーツ科学科は,本県スポーツの中核施設である鳴門大塚スポーツパークに隣接する場所に設置された
ことから,優れた練習環境の確保や施設連携による大会の開催,さらには高校生がより高いレベルの競技ス
ポーツを間近で触れることのできる環境によって培われる,高い見識と目利き力が育つことになります。音
楽や絵画などの芸術と同様,スポーツも本物を直接目の当たりにすることに勝る教材は無いと思われます。
−20−
また,教員養成機関である鳴門教育大学と協定を締結し,相互の教育に係る交流・連携を通じて,高校生
の視野を広げ,進路に対する意識や学習意欲を高めるとともに,大学の求める学生像及び教育内容への理解
を深め,かつ高校教育・大学教育,さらには,地域の活性化を図るため,さらなる連携が期待されています。
3 スポーツ拠点としての鳴門渦潮高校のミッション
(1)競技力向上の拠点
まず一つ目のミッションは,世界に通用するスポーツの指
導者やトップアスリートの育成です。オリンピック等の世界
レベルの競技会で金メダルを獲得する選手を本県から輩出す
る可能性を高めようとするなら,子どもたちの体力レベルを
底上げする必要があります。そのためには,子どもの身体に
ついての系統的・基礎的データの蓄積が欠かせません。また,
そのようなトップレベルの選手が輩出されることで県民のス
ポーツへの関心が高まり,スポーツに親しもうという人が増加することが期待されます。もちろんそれには
受け皿となる制度,施設が不可欠です。スポーツ科学科は,スポーツ科学機器等を活用したスポーツ拠点事
業を推進するため,教育委員会体育学校安全課分室を置き,ジュニア層のタレント発掘に関する事業等,底
辺の拡大やジュニア層からの支援体制も進んでいます。
また,アスリートが国際的な競技スポーツの舞台で活躍するトップアスリートに成長するためには,その
肉体や精神を効果的かつ効率的に鍛えるトレーニング,最高度のパフォーマンス発揮へと導きながら,選手
の心身両面の健康を維持するコーチングなど,科学的な見地からの指導や助言が欠かせません。特に,高校
期にどういった指導を受けられるかが選手の未来への大きな飛躍の鍵を握っています。
そのため,スポーツ科学科では,スポーツ科学機器と最新のトレーニング機器を導入し,スポーツを科学
的に学ぶ『スポーツ科学Ⅰ・Ⅱ』といった学校独自の科目を設定し,科学的な指導を充実させ,高度で質の
高いトレーニングを取り入れます。医学や健康科学,運動生理学等の幅広いスポーツ科学の基礎を充実させ
ながら,個々の目標に応じた専門分野の「理論」と「実技」を複合的に学ぶ体系的なカリキュラム(
「専攻実
技」と部活動との連動)を展開します。そして,身につけた科学的な視野と専門性とともに,専攻実技種目
(陸上競技・女子サッカー・野球・男子バスケットボール・柔道)の運動技能を一層伸ばすこととします。
スポーツ科学科の教育課程については,国・数・英・社・理の授業内容は,普通科とほぼ同様です。それ
にプラスして,体育・スポーツの専門教科が各学年で9∼12時間加わります。本校には,昨年度完成したゴ
ルフ練習場,本年4月に完成した人工芝サッカー場をはじめ,ハード面では各専攻実技専用の施設が今後次々
と完成する予定です。さらにスポーツ科学機器を使った「体力診断」と体力に実際の動作を加えたコントロー
ルテスト等と「トレーニング処方」,トレーニング機器を利用した「プログラムの実践」を一連のシステムと
して行うスポーツ科学室(仮称)が本年度中に完成します。また,ソフト面では,各スポーツ分野で優れた
指導者が数多くいます。鳴門教育大学からのスポット講義や徳島県トレーナー協会,徳島県スポーツ栄養士
協会からも専門家を招いて授業を行うなど,充実した専門施設で,実績ある指導者の授業を受けられる環境
は,本校の特徴の一つです。
このスポーツ科学科では,県下全域から集まったアスリートたちが刺激し合い,一人ひとりがトップアス
リートに成長していってくれることを使命としています。そして,競技スポーツの実践で培った高い自己管
理能力や豊かなコミュニケーション能力を活かし,スポーツ界のみならず幅広い分野で活躍できる人材を育
成していきたいと考えています。
−21−
(2)新たなスポーツ文化発信の拠点∼スポーツマインドを持った社会人の育成∼
二つ目のミッションは,文化としてのスポーツの価値を発信することです。人々がスポーツの楽しさや感
動を分かち合うことを通じ,スポーツの持つ意義や価値を共有する「新たなスポーツ文化」を地域とともに
創っていきます。
日本は先進国の中でもスポーツが生活の一部になっていない唯一の国と言えます。学校体育と企業スポー
ツを中心に発展してきたため,ともすると競技志向に走りがちです。トップアスリートとして成功するのは
ほんの一握りの人達です。スポーツは本来アスリートだけのためにあるのでなく,全ての人のためにありま
す。スポーツは一般的に,「見る人」に勇気や感動を与え,「する人」は克己心や自己責任,フェアプレーの
精神を培うと言われ,文化として社会に受け入れられつつあります。
また,スポーツ関係産業の総生産はGDPの約1%を占めていることからも,経済発展に寄与するものです。
「徳島ヴォルティス」の活躍,
「とくしまマラソン」の成功,県南部における「日和佐うみがめトライアスロ
ン」や「野球のまち阿南」の取り組み,県西部における「ツール・ド・にし阿波」など,地域を拠点とした
スポーツを通したまちづくりが最近盛んに行われています。本校の位置する鳴門市においても観光とスポー
ツによるにぎわいの創出など,自然豊かなフィールドを持つ鳴門を渦潮高校から世界にアピールしたいと考
えます。
さらに,本校で学ぶ生徒たちはスポーツを通じて人間性や社会性を身につけ,相手を思いやる気持ちや,
失敗や挫折に負けない強い精神力を身につけます。本校では,スポーツの価値について“スポーツが与える
宝物”として次のように説明しています。
ア スポーツを通じて豊かな人間性を身につけることを目指します。
・スポーツは礼に始まり礼に終わります。スポーツを通じて「美しい立ち振る舞い」が身につきます。ま
た,敬語表現を含む「美しい言葉遣い」も身につきます。
・スポーツには必ずルールがあり,スポーツをすることで,ルールを守ることの大切さ,
「規範意識」が身
につきます。
・「文武両道」に努め,先輩や仲間と協力し合い学校生活を送ることは,責任感,忍耐力,貫徹力,決断力,
チームワークなどを体得することに役立ちます。文武両道を実践するなかで,目標・目的をもって将来
設計できるようになります。
イ スポーツ科学の基礎を学ぶとともに,専攻実技の専門性を高め,トップアスリートを目指します。
・基本的な練習を積み重ねることでレベルアップを図り,戦術に総意工夫を凝らすことで,試合に勝つこ
とができます。そして,その過程の厳しさを経験することで,真のスポーツの楽しさがわかります。
・スポーツを通じて,「努力はむくわれる」「人生は捨てた
ものではない」といったことや,
「上には上がいるものだ」
という「謙虚」な心が身につきます。練習を続けること
で,生涯にわたってたくましく生きるための体力が身に
つきます。
・「部活動」では,自分の可能性に挑戦する楽しさを実感し,
お互いがライバルとして高めあって努力することのすば
◇1年生だけで総体準優勝した本校女子サッカー部
らしさを学びます。
ウ 奉仕する精神を学び,スポーツ指導者・スポーツ関連産業に従事できるスペシャリストを目指します。
・スポーツを通じて,「いろいろな街の文化や歴史」に触れ,「素晴らしい人々」に出会うことで,多様な
−22−
価値観を持ち,視野を広げることができます。そのことにより,自分の生まれ育った地域や国の素晴ら
しさを再認識し,郷土愛や誇りが生まれます。
・スポーツによる国際交流は,言語や生活習慣の違いを越え,同一のルールの下で競い合うことなどによ
り,相互理解を促進し,国際的な友好と親善に役立ちます。
・「スポーツⅤ(野外活動)」では,自然とのかかわりの深い野外活動の特性を理解し,自然(水辺・雪
上・山野)の中での行動の仕方を学び,自然に親しむ能力を身につけます。
今年の5月,本校では求人をいただくために,企業への挨拶回りをしました。すると,ある会社の人事担
当者に,「スポーツばかりしている生徒には,求人は出したくない」という言葉をいただきました。その際,
もう30年も前に大学で聴いた講義を思い出しました。
「日本の自動車メーカーがサッカーチームをもってい
るのは何故だと思うか。アジアを除く世界各国,特に南米やヨーロッパに行くと商談する前にサッカーチー
ムを持っていなければ,企業として信用してくれない。まずはサッカーの話,次に商談なんだ。スポーツは
生活の一部になっている。スポーツに力をいれているかどうかが企業として問われる。」という内容でした。
学歴という言葉が世の中にありますが,私は学歴とは学校歴ではなく,自分がその学校で何を学んだのか,
何を身に付けることができたのかだと考えています。夢を抱き,挑戦する過程で生徒は多くのことを学びま
す。スポーツを通して学んだ生徒は,企業でもリーダーシップを発揮し,企業に無くてはならない人材になっ
てくれると信じています。
4 スポーツ科学機器の活用 ∼スポーツ総合体力診断の実施∼
(1)内 容
最先端のスポーツ科学機器を使用した総合体力診断を実施し,大学研究機関やトレーナー,栄養士等と連
携をとり,スポーツ科学的・医科学的な面からのアドバイス・サポートを行います。
○プロフィールチェック
選手個人の競技成績,疾病,生涯などからフィットネスチェックの項目を選定する事前調査を行います。
そして,プロフィール調査をもとに選手のコンディションを確認し,フィットネスチェック項目を選定しま
す。選定する項目は表の通りですが,競技によっては,項目以外の測定についても対応できるようにしてい
ます。
○フィットネスチェックの内容
測 定 項 目
Ⅰ 形態測定
Ⅱ 瞬発力
Ⅲ 最大無酸素パワー
Ⅴ 筋持久力
Ⅵ 筋力測定
Ⅶ 全身持久力
Ⅶ 動作解析
測 定 内 容
身体計測 身体組成(体組成計使用)
垂直跳び
10秒間の全力ペダリング運動
(パワーマックスVⅢ使用)
40秒間の運動のパワー(乳酸性パワー)
静的筋力 握力・背筋力
動的筋力 脚伸展・屈曲 (股関節、体幹等)
(サイベックスノルム使用)
最大酸素摂取量 (トレッドミル使用)
運動動作を映像にてチェック
選択
必須
必須
選択
選択
必須
選択
選択
○関節弛緩性テスト・アライメントテスト
トレーナーによる柔軟性や整形外科的なチェックを行い,傷害発生の予防,関節の正しい動き,使い方を
評価します。
○栄養サポート
徳島県スポーツ栄養士協会のアンケート調査から,スポーツ選手に望ましい食生活等のアドバイスを受け
−23−
ます。
○心理サポート
徳島県体育協会スポーツ科学委員会による心理アンケート調査から,競技意欲,判断力,自己コントロー
ルなど心理的競技能力を数値化し,自己をコントロールし,競技意欲を高める技法などの指導・助言を行い
ます。
○3D動体視力トレーニング
パソコンモニタ内を移動するターゲットをボタン操作によってとらえ,動体視力に関する様々な能力を 測
定します。
3D動体視力測定イメージ図
三次元画像動作分析イメージ図
サイベックスノルムによる筋力測定の様子
(2)測定日の流れ
9:00 9:30 12:00 13:00 15:00 事前説明 → 測定(筋力) → 昼 食 → 測定(パワー) → フィードバック
(3)測定結果のフィードバック
測定結果は,測定終了後速やかに一覧表にして選手,監督に渡します。そして,測定結果の説明とともに,
今後のトレーニング方法についてアドバイスします。本校に勤務するスポーツ助手を中心としたスタッフと
スポーツ拠点校事業のコーディネーター的な役割を担っている教育委員会体育学校安全課分室,県体育協会
の協力により,徳島県下全てのスポーツ指定校,本県で活躍されているトップアスリートにも活用してもら
うこととしています。
5 県下のトップリーダーとしての挑戦∼スポーツ科学の実践∼
(1)研究スキルを持った指導 毎年京都で開催される全国高校駅伝の記録は,年々驚異的なスピードで短縮されています。その秘訣は何
かと興味を抱いていましたが,ある公立高校の監督の意外や体調管理に注目することでぐんぐんと頭角を現
してきた話が印象に残っているので紹介します。その高校では,特に女子選手の貧血対策として,以前は血
液検査を2週間に1回程度医療機関に出向き実施していたそうですが,経費の問題や練習を休む必要があるこ
とから,大変苦慮していたそうです。そのような折に箱根駅伝で活躍している大学の恩師から紹介され,末
梢血管モニタリング装置を購入しました。この装置は,針を刺さなくても血中のヘモグロビン濃度を測定で
きるもので,肥満対策としての体重・体脂肪測定とともに体育教官室の前に置き,毎日昼休みに選手が測定
するよう習慣化しました。そして,そのデータをコンピュータソフトを使って管理し,監督はそのデータに
目を通すことで,選手の状態把握をするようになり成果が現れてきたそうです。練習量を個々に調整するな
ど早めに手立てを講じるようになり,故障が激減しました。そして何よりも選手自身が日々数値をみること
で,食事への意識改革にも役立ってきました。練習においても乳酸値測定を取り入れLT1と呼ばれるポイン
トを操作する練習法を取り入れるなど,10数年前の高校陸上界では先駆的なことであったようです。
−24−
徳島県陸上界には,企業スポーツとして大塚製薬陸上部の活躍,また,県下の中高生の活躍やタレント発
掘につながる徳島駅伝の開催,最近では市民マラソンとして定着したとくしまマラソンの開催など,全国レ
ベルの素地があります。紹介のような実践を,今すぐすべての公立高校の陸上部活動として実施するには限
界があります。しかし,全国入賞を目指すことを目的とする本校のスポーツ科学科はこうした機器を導入し,
指導者がこうしたスキルを実践し,徳島育ちのトップランナーを育てる環境づくりに貢献します。
これからの指導者は,机上の勉強や研究だけでは通用しません。しかし,実践ばかりでも,経験に頼って
しまいがちです。現場では,客観的データによる裏付けをとりながら,主観や経験を生かした指導を行うこ
とで,選手のモチべーションが上がり,トレーニング効果の精度は格段に上がるものです。今後,情報化が
進み,さらにこのようなことが求められるようになると考えられます。本校では,進化を続けるスポーツ科
学の最新の研究情報をいち早くキャッチし,さらに一歩先ゆく時代を見据えた指導方法を実践していきます。
(2)バイオメカニクス的分析を生かした指導
1993年,日本スプリント学会主催で行われた,米国・ヒューストン大学における「トム・テレツ・クリ
ニック」はこれまでのスプリントの常識を覆しました。カール・ルイスやリロイ・バレルら世界のトップア
スリートを育てたコーチ,トム・テレツの講義は,スプリント革命に至る研究の引き金になりました。その
後,スプリント動作を分析する研究が進むにつれて,一流選手のスプリントのフォームに関する詳細なデー
タが出されるようになってきました。カール・ルイス等の一流選手と日本の大学短距離選手のスプリントを
比較した結果,一般的にスプリントにおいて大切な動作とされてきた「もも上げ動作」
「引きつけ動作」には,
角度や,最大速度とも大きな差はなく,むしろ,
「接地直前の脚の振り戻し動作の速度」や「股関節の最大伸
展速度(大腿の後方スウィング速度)」において,ルイスが高い値を示しました。これらが足先のキック速度
に変換されるため,疾走速度に関係するというものでした。また,疾走時に推進力を与えるのはキック局面
ですが,キック時にスウィング速度を100%速度に変換するためには,膝関節・足関節の伸展を使わず,脚
全体をいわば1本の棒のように固定してキックしたほうが力を吸収せず,効率が良いことが証明されました。
こうしたことは研究成果によって明らかになり,これまで日本のスプリント指導の根底にあった,マック式
指導法(ポーランドの指導者,ゲラルド・マック氏による一連の動作から疾走速度に影響を及ぼす踵の引き
上げ,もも上げ,腕振りといった個別ドリル)を一変する内容でした。
こうした最近のバイオメカニクス的分析から明らかになった効率の良いプッシュ動作について,意識した
指導法を取り入れた指導者が多くの成果を出すことになりました。つまり,指導者が子どもの発達段階の早
い段階でこうしたことを理解し,教えることが大切です。いくら小学校時代に優れた素質を持っていても従
来の間違った意識(ももあげ等を意識した指導)を強調して指導すると,悪いフォームが定着し,高校では直
すことができずに伸び悩むことにつながります。強い選手や良い結果を出したいわゆる伝統的に行っている
指導に,何の疑問も持たず盲目的に模倣するような指導が行われれば,いくら長い時間練習しても選手は伸
びません。指導者はなぜそうするのかといった根拠と理由を説明し,選手も理解しながら行う練習こそが,
選手の意欲を高め,保護者の理解を得ることになります。
また,指導者から選手への言葉による技術の伝え方も,科学的根拠を知っている場合とそうでない場合で
は成果に大きな違いがあります。走る動作では,「ももを上げなさい」と伝えるのと,「強く地面をたたきな
さい」では選手の身体への命令は正反対となり,力んだフォームとなるか,リラックスした正しい身体の使
い方を学ぶフォームへ向かうかの分岐点となります。スプリント指導について例を挙げましたが,野球にお
いても,投動作において「肘が下がっているから肩より肘を上げなさい」といった言葉で指導する場面を度々
見ます。動作解析では肘は上がるのが良いことは理解していても,ではなぜそうなるのかといったメカニズ
−25−
ムをわかっていないと現象だけを捉えた指導となります。肘はボールの重さを使って上から下に振る意識を
強く持つことで自然に上がってくるように導かなくてはなりません。スポーツの基本動作である「走る」
・
「投げる」について,スポーツを科学する必要性について理解して頂けたと思います。
私たちの目指すスポーツ科学は,体力測定やフィールドテストなどによって選手の状況を「知る」段階,
各種データを分析した結果から得られた知識や情報を「伝える」段階,そしてそれらを実際の現場において「使
う」段階を想定して,選手をサポートします。トップアスリートの育成は,学校の教員が1人で頑張っても
できる時代ではありません。指導者と専門的にサポートする多くのスタッフが必要であり,共通の理念を持
つことが大切です。そして,学校・地域が一つになり,取り組んでいかなくてはならないと考えます。
6 終わりに
スポーツ科学は驚くべきスピードで進歩しています。トップアスリートを目指す人は,こうしたスポーツ
科学の研究成果を学ぶことが重要であることを,ぜひ本校のスポーツ科学科に入学し,学んでほしいと思い
ます。そして,学び活用するだけでなく,研究のおもしろさや必要性を知り,スポーツの発展のために上級
の学校へ進学し,指導者として徳島に帰ってきてほしいものです。研究の成果は,競技に生かされることが
大切です。病気や障害に悩んでいる人々の治療法を研究している人たちは,病人の治療に生かされなければ
意味がないのと同じように,スポーツ分野におけるスペシャリストが本校から育ち,徳島県のスポーツ振興
に貢献してほしいと願っています。
スポーツ指導者は,未来の子どもたちへの責任を伴います。昨今,ピアノ,水泳,学習塾など習い事は全
て有償です。水と安心とスポーツにはお金がかからないといわれた時代は過ぎました。スポーツ指導に携わ
る人は,これまでのようにスポーツをかじった経験のある親や地域のボランティア指導者などが,経験値の
みで子どもたちを指導しては子どもの未来は期待できないと思います。日本サッカー協会が取り組んでいる
ような指導者のライセンス制がどんどん進み,理論武装した指導者が現場で職業として活躍できる時代が来
れば,日本のスポーツは世界に通用するのではないかと思います。
また,本校はスポーツ拠点校として,本県スポーツ界の先駆的な役割を担い,モデル的な取り組みができ
ればと考えています。二極化したこどものスポーツ実施率の改善,補欠の選手に試合機会を増やす学校運動
部の改革,シーズンスポーツの提供,学校施設の開放,総合型スポーツクラブとの協働など,県民のみなさ
まのご支援をいただき,本県スポーツ振興に寄与し,地域から信頼される学校づくりに邁進する覚悟です。
県体育協会をはじめ,県民のみなさまのご指導ご協力をお願いいたします。
追伸 独り言∼渦潮スポーツ科学科からの提言がまちの活性化につながるかも∼
(1) 専門の指導者「体つくりコーディネーター」を小学校への配置 → 子どもの体力向上→人材活用(退職
した高校体育教諭等を講師として派遣)→スポーツ科学科卒業生の将来の受け皿
(2) 鳴門スポーツ選手村の創設→空地や閉校した学校の校庭芝生化 →小学生等の全国大会の開催→チー
ムや家族で宿泊できる施設確保→滞留時間の確保による経済効果→スポーツ科学科宿泊施設にも利用
(3) 甲子園球場化 →渦潮高校を甲子園球場と同じ広さ(外野の形状やファウルゾーンの広さ)の野球場
に整備→鳴門球場のサブグラウンド的価値→大会開催の拡大→甲子園球場から車で1時間の利便性と
付加価値による来県チーム増加→春と夏の全国大会直前練習マスコミ殺到
(4) 渦潮高校観光大使 →毎週練習試合等において広域の交流→地元手土産など持参→広告塔→若者の情
報発信→企業イメージアップ→渦潮高校支援スポンサー→活動資金
−26−
加盟団体だより
∼みんな、頑張っています∼
徳島県ライフル射撃連盟
徳島県のライフル射撃競技は徳島市名東町にあった徳島射撃場で脈々と続けられていましたが,平成5年
の東四国国体(第48回国民体育大会)開催に当たり,徳島市入田町内ノ御田の現在地に射撃場が整備され,
さらに向上しております。組織も平成3年に徳島県ライフル射撃連盟として一新されました。新進気鋭の指
導者を迎え,選手強化を始め国体の準備に奔走したことは記憶に新しいところです。
平成元年,これまで2校であった高校射撃部に新たに2校の射撃部が誕生し,射撃部員は大幅に増加しまし
た。現在,活動を行っている生徒は7校から約170人(平成24年5月現在)で,全国でも有数の選手数を誇っ
ています。
本県出身のオリンピック選手として,尾崎(モントリオール)岩城(アトランタ)西谷(シドニー)山下
(北京)の各氏を輩出しており,このことは本県ライフル射撃の競技力の高さを示すとともに,現在の選手
の意識の向上になっています。現在,ナショナルチームに本県出身の選手が数名在籍しており,次のオリン
ピックを目指して強化に取り組んでいます。
本県ライフル射撃の拠点となっている徳島市ライフル射撃場は,徳島市の西部に位置し徳島市内の高校生
にとって放課後あるいは休日に自転車で練習が出来る距離にあり,また指導者も常駐しており,常に指導が
受けられる環境にあります。しかし,課題もあります。高校を卒業して射撃をする生徒が極端に少ないこと
です。一部の生徒は関西や関東の大学で射撃を続けていますが,その人数はここ数年減少しています。また,
県内企業も少ないこともあり,県内に帰郷して射撃を続ける選手が少ないことです。
現在,休日を利用して中学生等を対象にビームライフル射撃体験教室を開催しています。参加者は決して
多くありませんが,ライフル射撃の魅力や競技について教えています。
この中から本県ライフル射撃の将来を担う選手や指導者が輩出されることを願っています。今後も関係機
関と協力をして,競技力の向上とライフル射撃の発展に取り組みたいと考えています。
徳島市ライフル射撃場全景
練習風景
10m射場
日韓高校射撃大会
−27−
加盟団体だより
∼みんな、頑張っています∼
財団法人徳島市体育協会
徳島市は,徳島県北東部,吉野川の河口にある市。北は旧吉野川の分流今切川右岸から,南は剣山地の一
部である中津峰山に及ぶ,市街地は新町川、寺島川,助任川などの吉野川の分流と,分流によって隔てられた
徳島,福島,住吉島,寺島,出来島,常三島などの島々がつくる三角州上に立地し、人口約26万人の県都で
す。地方の中核的都市として、産業をはじめ,政治,経済,文化,教育,情報といったさまざまな面において
高い集積があります。
徳島市体育協会は、1976年協会設立,1986年財団法人設立,現在24地区体育協会,24競技団体、小・中学
校体育連盟合計50団体が加盟しています。
体育・スポーツの普及発展の為,啓発や育成・指導・激励に努めると共に,各競技団体との連携を図りな
がら当協会の目的達成に向けて,様々な事業を展開しています。
主な事業内容としては,各種イベントの後援や加盟団体への助成金の支給,体育功労者や指導者,優秀者
を表彰,また国体出場選手に激励金の支給,徳島駅伝にも全面協力しています。
近年,余暇時間の増大や,高齢化の進展,また健康へ関心が高まるなか、生涯に渡ってスポーツに親しみ望
ましいスポーツライフを確立することの重要性がクローズアップされております。
「いつでも,どこでも,だ
れもができるスポーツ」が地域に根ざしたスポーツ活動として定着できるよう,24地区体育協会等が中心と
なって積極的な活動が展開され,各種スポーツ活動が市内全域で幅広く普及しつつあります。
また,10月から11月に開催されます「徳島市民スポ・レクフェスティバル」は,市民が一同に集うイベン
トとして毎年、徳島市と共催しております。
競技スポーツの部と生涯スポーツの部に分かれ,幼児から高齢者まで幅広く参加できるように企画し,21
種目,約3,000人の徳島市民に楽しんでいただいております。
「徳島市体育協会」として明るく豊かな市民生活の実現に向け,スポーツの普及と競技スポーツの振興,市
民の健康づくりに寄与することを目指し,今後さらにいろいろな活動を進めていきたいと考えています。
総合開会式
チビッコラグビー
グラウンド・ゴルフ
−28−
加盟団体だより
∼みんな、頑張っています∼
板野町体育協会
板野町は徳島県の北東部に位置し,北に阿讃山脈,南に吉野川平野を配する,人口14,354人(平成24年6
月現在),面積36.18km2,基幹産業は農業の町です。
板野町体育協会は,体育行事を通じて町民相互の親睦を深めると共に,体育行事の普及と体位の向上を図
ることを目的として,昭和52年に設立されました。現在は,野球部,ソフトボール部,バレーボール部,ソ
フトテニス部,一般普及部,卓球部,ゲートボール部,グラウンドゴルフ部,柔道部,剣道部,陸上部,ゴ
ルフ部,アーチェリー部,バスケットボール部,バドミントン部,弓道部の計16部が登録されており,一部
休会の部もありますが,多くの各部において活発に活動しています。それぞれの各部が主催の大会や町主催
行事等でスポーツ推進委員会・総合型地域スポーツクラブ,スポーツ少年団との連携を図り,各種イベント
行事での相互協力とサポートしあうことにより,子どもの体力向上は勿論のこと,高齢者の生きがいづくり
や,町民の健康づくりに積極的に関わっています。
また,年1回,町内におけるスポーツ活動の振興・発展に貢献した人たちへの感謝として,スポーツ功労
者表彰式を開催し,指導者や競技者を表彰しています。この表彰は町民のスポーツに対する理解と意欲を高
揚させるために行っており,表彰者の選考については,体育協会の役員会で決定しています。過去にはオリ
ンピックに出場した表彰者もおり,表彰されることで他の競技者をはじめ,町民の皆様方の励みになってい
ます。
今後とも多くの人たちに興味・関心をもっていただきながら,より一層の活発な活動に繋げ,成人病や高
齢者の生活習慣病など,あらゆる病気の未然予防と,町民の健康増進・体力向上に貢献しながら,板野町の
グランドデザイン「活き活きと魅力に満ちた田園都市」の実現に努めてまいりたいと考えています。
ラジオ体操会
スポーツ功労者表彰式
一般普及部によるカローリング大会
−29−
総合型地域スポーツクラブだより
誰でも いつでも どこでも
いしいスポーツクラブ
名西郡石井町にある「いしいスポーツクラブ」は平成17年4月12日に設立しました。
「いつでも,誰でも,
何処でも,スポーツが楽しめる環境を地域で育てる」という文部科学省のスポーツ振興計画が基礎になって
います。
スポーツを楽しむことで健康な身体と心を育て,活力のある地域づくりと,コミュニティーを構築するこ
と,そしてみんなの力で明るい地域をめざし,事件や事故の無い町づくりのもとになるクラブとなるよう心
がけてきました。
1年目は,6教室の会員111名でスタートしました。今年で8年目を迎え,現在14教室あり「ファミリー
スポーツ教室」では最年少の2才の女の子をはじめ「健康体操教室」では最高年齢84才の方までスポーツを
楽しんでいただいています。
また「なかよしピンポン教室」には70才台の方々もたくさん参加し,会員の皆さんが和気あいあいと気軽
にスポーツを楽しんでいます。会員数も459名に増えています。
現在活動している教室の種目は,ソフトバレーボール・いしい健康ボウリングA(昼)・いしい健康ボウリ
ングB(夜)・小学生ボウリング・スポーツチャンバラ・太極拳(高原会場)
・太極拳(藍畑会場)・テニス・
バドミントン・ピンポン(卓球)・ファミリースポーツ・陸上・マラソン・健康体操の14種目です。
本年で第3回目となる「いしい健康ウォーキング大会」では,毎年開催に合わせて,マラソン中継の解説
で知られる金哲彦氏(ニッポンランナーズ理事長,千葉県在住)を講師に招いています。ウォーキングの基
礎をわかりやすく指導していただき参加した多くの人たちにも好評をいただいています。
また新しく開いた「小学生ボウリング教室」は,将来的には県の代表となり,国民体育大会に出場できる
選手の育成を目標にすることも視野にいれた,プロボーラーの指導による講座を行っています。また,
「スポー
ツチャンバラ教室」も今は少人数ではありますが,全国大会に出場する小学生も育ってきています。
これからも世代を超えて,さまざまな種目のスポーツを楽しむことができるスポーツクラブになるよう推
進していきたいと考えています。
スポーツチャンバラ試合
ウォーキング講座
金哲彦氏指導
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第2回 いしい健康
ウォーキング大会
総合型地域スポーツクラブだより
誰でも いつでも どこでも
MFプロジェクト
近年,医療機関では,「医療法42条施設」といった,いわゆる,
「メディカルフィットネス施設(以下,
「MF施設」とする)」の開設が進んでおり,このようなMF施設では,医師をはじめ,看護師や管理栄養士,
健康運動指導士といったスタッフが配置され,各種疾患等を持った方々でも安全かつ安心して運動・スポー
ツ活動ができるプログラムを提供しています。
本プロジェクトは,総合型地域スポーツクラブ(以下,
「総合型クラブ」とする)会員の中でも多くの割合
を占めることの多い高齢者(60歳以上)会員が各種疾患等を持っていても安全かつ安心して運動・スポーツ
活動を実践していく為に,特に,上記のMF施設との連携・協働によるプログラムを開発・実践・評価して
いくことで,地域の身近な場で健康づくりの為の運動・スポーツ活動を積極的に実践できる人や場を創造し
ていこうとする研究プロジェクトです注1)。
具体的には,徳島県下で唯一MF施設を開設している阿南市の「メックアクタス(玉真病院)
」の協力を得
て,同地域にある2つの総合型クラブ(
「Rexなかがわスポーツクラブ」,「サンアリーナスポーツクラブ」)
の高齢者会員を対象にしたプログラムを開発しました。
なお,本プロジェクトは,これまで,総合型クラブやMF施設のマネジメント研究を行ってきた徳島大学
大学院の行實鉄平准教授がコーディネーターとなり,大学(徳島大学の教員,学生),医療機関(玉真病院の
医師,管理栄養士,健康運動指導士),行政(県民スポーツ課,県体育協会,県広域スポーツセンター,阿南
市保健センター)
,総合型クラブ(上記2クラブ)の代表者による開発会議を経て,平成24年6月よりMF事
業をスタートさせることができました。
MF事業は,
「測定会(2回)+教室(各クラブ10回)+講話会(3回)+イベント(1回)
」をパッケー
ジングした約半年間のプログラムであり,参加者(会員)の健康づくりに関する知識の習得,および運動・
スポーツ活動の継続に必要な仲間づくりを醸成することを重視した内容となっています。
項 目
測定会
内 容
「医学測定+形態測定+運動能力測定」を教室前後に各クラブ合同で実施します。(6月・12月)
教 室
各クラブで隔週(月2回)の活動を5か月間実施します。教室では,
「筋力アップの運動」と「持久力アップの運動」をベー
スに,毎回記録を付ける「運動効果の見える化システム」,
2人1組で相方と共に励まし合いながら参加していただく「バ
ディシステム」,本教室に参加する上での目標を個人個人が設定し指導者と積極的にコミュニケーションを図っていく
「セルフモニタリングシステム」を導入し,楽しみながら続けて運動できる仕掛けを試みます。
(7月∼11月)
講話会
スポーツドクター,管理栄養士,運動生理学教授による講話会を各クラブ合同で実施します。(8月・9月・11月)
イベント 「ノルディックウォーキング」を各クラブ合同で実施します。(平成25年1月)
参加者は,Rexなかがわ教室1
9名,サンアリーナ教室20名。今後,参加者は,測定会結果に基づいた運動・
スポーツ活動を指導者とコミュニケーションを図りながら,自身の目的達成に向けて取り組んでいきます。
注1)MFプロジェクトは,
「平成24年度YMFSスポーツチャレンジ研究助
成(公益財団法人ヤマハ発動機スポーツ振興財団)」,および「平成24年度
徳島県健康づくり実践モデル事業(公益財団法人徳島県体育協会)」の助成
を受けて実施されるものです。
測定会(CT)の様子
教室前(血圧・体重チェック)の様子
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教室後(個人ファイル記入)の様子
国民体育大会第33回四国ブロック大会
6月24日から8月26日まで,第33回四国ブロック大会にて,32競技が,熱
戦を繰り広げ,第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」出場競技(県単を含め
た32競技)が決定しました。
陸上競技・水泳・サッカー・テニス・ボート・バレーボール・体操・
バスケットボール・レスリング・セーリング・ウエイトリフティ
ング・自転車・ソフトテニス・卓球・相撲・馬術・フェンシング・
柔道・ソフトボール・バドミントン・弓道・ライフル射撃・剣道・
山岳・カヌー・空手道・銃剣道・クレー射撃・なぎなた・ボウリ
ング・ゴルフ・トライアスロン(公開競技)
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国民体育大会第33回四国ブロック大会
頑張れ! 徳島県選手団!
!
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第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」
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第67回国民体育大会「ぎふ清流国体」
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平成24年度 ご協賛のお願い
日頃は,本県体育・スポーツの発展に,ひとかたならぬご支援をいただき深く感謝申し上げます。
徳島県体育協会賛助会は,公益財団法人徳島県体育協会(以下「県体育協会」という)の事業と運営を財
政的に支援することを目的に活動しております。
このような中,平成23年度におきましては,賛助会員の皆様方の積極的なご支援,ご協力によりまして,
219口,総額1,095,000円の賛助会費を納入いただきました。改めて深く感謝申し上げます。
県体育協会におきましては,自己の取り組みといたしまして,一般管理費の縮減に努めるほか,事業運営
におきましても費用対効果を十分考慮し,有限の資源を効果的に活用するなど,常に努力いたしております。
平成24年度におきましても,本会の趣旨にご賛同いただける方々のご支援によりまして,県体育協会がそ
の目的とする諸事業を今後も円滑に推進できますよう,皆様方の会費の納入につきまして,切にお願いする
次第であります。
平成24年8月31日
徳島県体育協会賛助会代表幹事
柿 内 愼 市 森 荘太郎 1.会員対象 一般会員
2.会 費 一口 5,000円以上
3.納入方法 銀行振り込み
◇本誌とともに同封の振込依頼書をご利用いただき,次の金融機関よりお振り込み
くださるようお願いします。
※)阿波銀行各支店
4.問 合 先 公益財団法人徳島県体育協会事務局(TEL 088−655−3660)
〒770−0939 徳島市かちどき橋一丁目41番地
平成24年8月31日 発行所/公益財団法人徳島県体育協会
〒770-0939 徳島市かちどき橋一丁目41番地
TEL 088−655−3660 FAX 088−655−3661
E-Mail [email protected]
http://www.japan-sports.or.jp/tokushimaken
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