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ディジタルオーディオ プレーヤの構造 音楽ファイルの形式

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ディジタルオーディオ プレーヤの構造 音楽ファイルの形式
ディジタルオーディオ
プレーヤの構造
カバーガラス
タッチパネル付き液晶ディスプレイ
ディジタルオーディオプレーヤの
構造は単純で、充電式電池のほかに、
カメラ
回路基板
カラー液晶ディスプレイと回路基板
が入っているだけです。基板上には、
CPU、フラッシュメモリー、D-A(デ
基板裏面の様子
無線 IC
充電式電池
ィジタル - アナログ)コンバータなど
が取り付けられています(図 2)。
CPU
フラッシュメモリーの容量は製品
によって異なりますが、通常数 GB
(ギガバイト)以上あります。
フラッシュメモリー
ヘッドホンプラグ
小型スピーカー
D-A コンバータ
コネクタ
図 2 ディジタルオーディオプレーヤの構造
音楽ファイルの形式
ディジタルオーディオプレーヤの
製品によって、再生可能な音楽ファイ
表 1 代表的な音楽ファイルの形式
MP3
MPEG Audio Layer-3
代表的な音声圧縮方式。音質をそれほど損なわずにデータ量を 10 分の 1 以下に圧縮し
ています。DRM に対応していないので、MP3 形式の音楽ファイルは無制限にコピー
でき、どのパソコンやプレーヤでも再生可能です。
AAC
Advanced Audio Coding
iPod や一部の携帯電話、地上ディジタル放送が採用している音声圧縮方式。iTunes
Store では、AAC に DRM を付加した方式と、AAC のみ(DRM フリー)の 2 通りで音楽
配信を行っています。
ルの形式が異なります。ただし、どの
製品でも MP3 形式は再生可能です。
DRM フリーの音楽データは MP3 形
WMA
Windows Media Audio
Windows のマルチメディア再生環境、Windows Media が採用する音声圧縮方式で、
DRM に対応しています。
式で配信されることが多いです。
不正コピーを防ぐ
DRM の種類としくみ
デジタル著作権管理(DRM、Digital
Rights Management)は、音楽、画
像、動画などのコンテンツの不正コピ
a. 一切のコピーが不可
b. コピーはできるが、特定の機器でしか再生できない
c. ディジタルオーディオプレーヤへの転送回数を制限
d. CD へのコピー回数を制限
e. 再生可能な期間を制限
図 3 DRM の種類
ー防止策の総称です。DRM には、一
切のコピーを不可能にしたり、特定の
機器だけで再生可能など、いろいろな
音楽販売サイト
音楽データ
暗号化ファイル
ユーザーのコンピュータ
インターネット
暗号化ファイル
音楽データ
管理ソフト
携帯型ディジタル
オーディオプレーヤ
種類があります(図 3)。
ディジタルデータは簡単にファイル
復号キー
のコピーが可能で、コピー行為自体を
防止することは困難です。そこでDRM
ピーされたコンテンツを再生をできな
音楽販売サイトは、音楽データを暗号化して販売する。ユーザーのパソコンにダウンロードされた
暗号化ファイルは自由にコピー可能だが、暗号化されているため、コピーしたファイルを他のパソ
コンで読み込んでも再生できない。ユーザーのパソコンにインストールされている音楽データ管理
ソフトは復号キーを持っているので、音楽データを復号して再生したり、携帯型ディジタルオーデ
ィオプレーヤに転送することができる
くすることを基本としています(図4)
。
図 4 DRM の実現方法の例
では、ファイルを暗号化して、不正コ
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