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HLC News No. 51 (April 1,2015)

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HLC News No. 51 (April 1,2015)
HLC NEWS
No. 51
Handai Linguistic Circle
April 1, 2015
大阪大学文学部英語学研究室同窓会
近況のご報告
岡田 禎之
HLC会員の皆様、お元気でお過ごしのことと思います。
例年通り、近況のご報告をさせて戴きます。昨年 3 月で文学研究科の国際連携室長の業務を終えること
ができましたが、3 月には、マンチェスター大学とハイデルベルク大学へ、国費留学生募集の説明のため
の出張を行いました。留学生への手厚いサポートが両大学には整備されており、大阪大学も色々と参考す
べき点がある、と感じた出張でした。
英語学会の事務局が 2 年目を終えようとしていますが、大庭先生が会長に再選され、あと 2 年の続投が
決まりました。事務局もHLC会員の先生方が引き続き担当されることになりますが、事務局長は本年 4
月末に交代、他の事務局員もあと 2 年継続される方もおられますが、それ以外の書記は 3 月末で交代とな
ります。今年 4 月に成蹊大学で国際春季フォーラムが開催されますが、私の事務局長としての仕事は、そ
れが最後の業務となる予定です。2 年間、様々な問題があり、うまく対応できたことも、できなかったこ
ともありましたが、会長、書記の皆さんを始め、多くの先生方のお力添えを得ることで、何とか終えるこ
とができそうです。(まだ終わっていませんが。)
昨年は研究室では、7 月に神戸大学名誉教授、ライス大学教授の柴谷方良先生に御来学戴き、朝から一
日かけて、言語学セミナーと題して、関係節構造に関する先生の最近のご研究をお話し戴き、活発な議論
を持つことができました。大会議室がいっぱいになる盛況ぶりで、久しぶりに大きな「待兼山ことばの会」
を開催することができました。また、12 月には東北大学の小野尚之先生が御来学下さり、語彙意味論に関
する講義を開いて下さいました。先生の集中講義の最後にも、「待兼山ことばの会」を開くことができ、
最新のご研究に触れることができました。多くの参加者が、最後まで熱心に参加して下さいました。ここ
に記して、ご参加戴いた皆様方に御礼申し上げます。
非常勤教員として、昨年もドナ立木先生(英語科教育法)、初谷智子先生(英語・英会話)、田中英理先
生(英語学講義)に御来学戴いており、加藤正治先生、神山孝夫先生とともに何とか各種の英語学関連の
授業を展開することができていると思います。
学部生は、この 3 月の卒業予定者は 6 名です。大学院では英語学専修分野の修士修了予定者は 2 名です
が、私は言語生態論講座の兼任でもありますので、そちらで主指導教員を担当している学生 2 名が同じく
修士課程を修了予定です。博士論文の提出は今年度はありませんでしたが、次年度には(恐らく)あるも
のと思います。進学者は昨年 4 月に博士課程に山口真史さんが進まれました。現在の大学院在籍者は、博
士課程が 4 名、修士課程が 2 名です。本年も修士課程、博士課程への進学者はそれぞれある予定です。
昨年 4 月には、元助教の吉本真由美さんが実践女子大学へ、元学生の吉本圭介さんと今西祐介さんがそ
れぞれ、関西外国語大学と関西学院大学へ、現大学院生の塚本亜美さんが新居浜工業高等専門学校へ就職
されることとなり、それぞれの職場でご活躍になっています。おめでとうございます。
もう一つの近況としては、大庭先生の退職記念論文集がようやく完成しそうです。今年の 3 月末に刊行
の予定で現在準備を進めております。論文集のタイトルは『言葉のしんそう(深層・真相)』というタイト
- 1 -
ルにしました。英語表記としては The Deep/True Phase of Language としてみました。これはもちろん、最
近の生成文法理論における基本概念である Phase という術語と、初期の同理論における重要概念であった、
Deep Structure を意識したもので、言語理論を通じて言葉の真相を探求してこられた大庭先生への論集と
して、ふさわしいタイトルではないかな、と考えております。
最後に、2 年以上空席になったままであった英語学研究室の准教授ポストですが、今年の 10 月 1 日付で、
現在非常勤として講義をして戴いている大阪医科大学の田中英理先生にお越し戴くことになりました。先
生は形式意味論の専門家でもありますが、英語教育に関する論文業績も有り、高校等の英語教員になって
いく学生が多い現状で、またこれからのリカレント教育の可能性なども考え、適任ではないかと考えまし
た。
生成文法の先生ももちろん考慮しましたが、現在加藤正治先生が専門家として在籍して下さっておりま
すし、4 名という限られたスタッフの中に、これまでにうちにはなかった分野の専門家を配置した方が良
いのではないかと考えました。私とは違って、形式論者の先生ですし、欧米の言語学科にはよく配置され
ている分野の方ですから、スタッフの配置としても、バランスがとれた形になるのではないか、と思って
います。10 月からは、統語論(加藤先生)、形式意味論(田中先生)、音声・歴史言語学(神山先生)とそ
の他諸々(岡田)という配置になります。
大阪大学が女性教員の採用を積極的に推し進めていることもありますが、西洋文学語学講座で初めての
女性のスタッフということになります(助教を除く)。うちの女子学生達の一つのロールモデルになって
もらえれば、と思っています。
他にも色々と書き漏らしていることはあると思いますが、今年も、皆様にとって稔り多い良い一年とな
りますことをお祈りしております。

小人閑居して
成田 義光
小人閑居して何をなすか、その実例の一つを紹介します。私は Ross の On Declarative Sentences という
論文を読んだのが切っ掛けで、発話行為というテーマに細々と興味を持ってきました。特殊講義で取り上
げたこともありますし、院演で Austin の How to Do Things with Words を読んだこともあって、最近暇に
飽かして発話動詞とかその付帯状況などの実例を小説の会話部分に当たって調べてみました。
まず Hemingway の The Sun also Rises(手許の版では Fiesta)で調べたところでは、発話動詞(=直接話
法の伝達動詞)は said を代表格として25種類が使われています。これは予想していた数よりかなり少な
く、said の頻度が相当高いことを予想させます。286ページのこの作品について根気強く数えてみまし
た。その数は852回でした。なにしろこの老体ですから正確であるという保証はありませんが、とにか
く多いです。1ページに said が15回も使われてい個所があって、私の本では、発話動詞は全部マージン
に書き出してありますから、ほとんど隙間がありません。
もう一つのやや長い小説についても調べましたので、その結果をお目にかけます。Segal の Prizes は総
ページ数468ページの小説ですが、全体として発話動詞は176種類使われています。この数は正確で
す。今回は発話動詞および付帯状況表現を全部カードに書き取りましたのでかなり正確です。CGEL には
直接話法の伝達動詞として40個(mumble などの the manner of speaking verbs を加えると、数個増える
ことになります)あがっていますけれども、それと比べても大分多いです。
付帯状況表現の代表的なものは aggressively などのような副詞です。その数は180ですからなかなか
多彩です。with admiration とか in dismissal のような前置詞句も多いです。付帯状況表現としては分詞構
- 2 -
文も重要ですが、いろんな形で現れるため、吟味にもう少し時間がかかりそうです。
発話動詞(伝達動詞)に関してもう一点付け加えたいことがあります。それは John said/said John のよう
な語順はどちらもほとんど同様に使われていますが、主語が代名詞の場合は said he という倒置について、
CGEL には unusual and archaic という指摘があります。私の手許にはいくつか用例がありますけれども、
今回の調査では一例も見つかりませんでした。この容認性の極端に低い said he などの倒置について私は
意味の比重とか文強勢と関係があるだろうと書いたことがあります。しかし未だに詳らかにすることがで
きていません。日も暮れかかっていますのに。(2015.2.1)

【近況報告】
河上 誓作
72 歳で神戸女子大学を退職し、この 3 月でまる 3 年になります。去年の暮、運転免許証更新手続きの通
知書が届き、この 4 月に初めての「高齢者講習」(認知症のテストを含む)を受けることになりました。
自分ではまだまだ運転に自信があるつもりですが、これからは後期高齢者を自覚し、しっかりと老化に向
き合っていかねばと思っています。
ご報告をひとつ。平成 20 年 9 月から就任していた文学部・文学研究科同窓会会長を、この 3 月一杯で
退任することになりました。6 年半のあいだ微力を尽して参りましたが、役員の方々や会員の皆様のご支
援・ご協力をいただき、無事大過なく大役を全うできそうで、ほっとしていると同時に、ご尽力くださっ
た皆様方に心から感謝申し上げています。阪大とのつながりについては、もうひとつ懐徳堂記念会評議員
の仕事がありますが、これはもうしばらくお付き合いすることになりそうです。
毎日自然との共生を意識しながら晴耕雨読の生活を楽しんでいますが、研究の方は、ホーン著『否定の
博物誌』の翻訳(濱本秀樹さん、吉村あき子さんたちと共同)の最終校正チェックに集中しているところ
です。翻訳の仕事は原著の理解に時間がかかりますが、教えられることが多々あり、やりがいがあります。
これが終われば、春からアイロニー研究のまとめに取り掛かる予定です。
この歳になってやっと余裕を持ちながら研究を楽しむことができる心境になれたような気がいたしま
す。しかし、96 歳で没した鈴木大拙は、あの膨大な後半期の著作を、80 歳を過ぎてから書き遺したと言
われています。情けないことに私などは 75 歳を前にして「日暮れて道遠し」などと弱音を吐いています
が、大拙のことを思えば、何とスケールの小さいことでしょう。
また、よく知られた Samuel Ullmann の詩「青春(Youth)」に、次の一節があります。
「青春とは人生の
ある期間ではなく、心の持ち方を言う。… ときには 20 歳の青年よりも 60 歳の人に青春がある。歳を重
ねただけで人は老いない、理想を失うとき初めて老いる。…(作山宗久訳)」 この言葉も、高齢者にと
って大変嬉しいメッセージです。
1 月 29 日、東京でマーリンズ入団記者会見をしたイチローが発した次の言葉を聞いて、私はこの詩のこ
とを思い出しました。「ただ、僕は 41 歳です。25 歳でも 45 歳に見える人はたくさんいます。その反対で
あることができるように、ちょっとずつ前に進みたいなと思います。」

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近況のご報告
大庭 幸男
新しい年を迎え、HLC 会員の皆様にはますますご清祥のこととお慶び申し上げます。
さて、私は平成 25 年 3 月に大阪大学を退職しましたが、早いもので 2 年が過ぎ去ろうとしています。
勤務先の関西外国語大学は、教授会や各種委員会のあり方、教務・庶務・会計等の事務部署のあり方など
において、大阪大学とは大変異なっていましたので、最初はかなりの戸惑いを感じました。しかし、この
頃はだいぶ慣れてきて、ストレスをそれ程感じることなく毎日を過ごしています。
授業の方は、大教室で多くの学生に阪大時代と同じ板書方法で授業を行っていましたので、昨年の春学
期の授業評価では「字が小さい」「書くことが多い」などの意見が種々ありました。そのため、秋学期か
らパワーポイントを使って授業を進めました。また、毎回、学生に質問・コメントカードを配り、その内
容によって授業の進め方を少しずつ改善してきました。そのために、多くの学生から分かりやすいという
評価を得ることができました。阪大時代にもそのようにすべきではなかったかと、今更ながら反省してい
るところです。
ところで、昨年の日本英語学会の年次大会は学習院大学で開催されましたが、その際、会長選挙の開票
があり、思いもかけず再選されました。私自身、会長は 1 期のみ務めるつもりでした。しかし、選挙結果
は信任投票的なものでしたので、私に投票してくれた理事の方々の期待を無視することができず、やむを
得ず会長を引き受けることに致しました。第1期の間、事務局を支えてくださっているのは、岡田禎之(事
務局長)さん、田中裕幸さん、岩崎真哉さん、森英樹さん、南佑亮さん、吉本真由美さんです。皆様のお
陰で、これまで学会運営を滞りなく進めることができました。4 月からの第 2 期は、梅原大輔(事務局長)
さん、藤井友比呂さん、岩崎真哉さん、黒川尚彦さん、吉本真由美さん、本田隆裕さんが事務局員を快く
引き受けて下さいました。このように、日本英語学会の事務局を支えてくださるのはすべて HLC の同窓生
の方々です。この場を借りて、お礼を申し上げたいと思います。本当にありがとうございます。4 月から
新事務局体制で日本英語学会の発展のために学会運営を行って参りたいと思います。
大阪大学退職後は、人生のセカンドステージを趣味などをしながらマイペースで過ごそうと思っていま
した。しかし、このような状況ですので、もうしばらくは学会運営や大学運営(理事、研究科長)にエネ
ルギーを注ぎ、必要とされることを感謝しながら、日々を過ごして行きたいと思っているところです。
それでは、皆様、お元気にお過ごしくださいますようにお祈りいたます。
(平成 27 年 1 月)
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<平成 25 年度修士論文要旨>
A Boundedness Feature and Aspect --- A Minimalist Approach to Resultatives --山口真史
本稿では、結果構文の統語的分析を行う。従来先行研究では様々な結果構文の統語的アプローチがとら
れてきたが、文の主語が結果行為の被対象となる文(cf. The wise men followed the star out of Bethlehem.)の
統語構造は対象とされてこなかった。本稿では、従来研究されてきた文の目的語が結果行為の被対象とな
る文はもちろん、先行研究ではとらえられない結果構文もとらえることのできる統語構造を、Chomsky
(2000, 2001, 2008)の極小主義に基づいて提案する。結果述語と被結果対象が AspR という機能主部に選択さ
れる。AspR には[+B(oundedness)]素性がある。[+B]は、補部に量化されている AP、PP、DP がくる。これ
が結果述語として解釈される。解釈可能であるが、value は与えられていないものとする。被結果対象の
DP は結果述語と一致(Agree)を行い、被結果対象として認可される。さらに、VP、AspP、vP へと投射す
る。AspP は MacDonald (2006)の分析を採用し、主部である Asp には解釈不可能素性である[;q]があり、
これが量化されている DP と一致すれば[+q]と value が与えられる。[+q]となった場合、臨界性解釈の領域
が AspP の支配する領域全体となる。MacDonald は V に<fe>(final event)素性があると仮定しており、その
素性が臨界性解釈の領域にあるとき、臨界性の解釈(telicity)がでるとしている。本稿では、この提案を採
用する。分析は主に英語を扱うが、本稿での提案は日本語にも拡張可能であり、本提案の通言語性を示す
サポートになる。

<平成 25 年度卒業論文要旨>
On the Reclassification of CAUSE Function
梅山 宰
semantic structure(1990)においてジャケンドフは CAUSE 関数はイベント概念範疇で表すことができ、
また、その分類として CS+、CSー、CSu 関数を打ち出している。CSu の u は undetermined の意味であ
り文章での動力学的な力の作用の結果が不確定な場合に用いるとしている。CAUSE+、-はそれぞれ結
果が明らかな場合でその結果によって使い分ける。このことからわかるように、CS 関数においてはその
分類には引き起こされた結果が重要視される。にもかかわらず、たとえば prevent と fail は引き起こす結
果が同じであるのに、その概念が違うように CS 関数において分類されている。確かに概念上 prevent と
fail で異なる部分もあるが、その異なる概念は CS 関数ではなく別の関数で定義すべきである。そういっ
たことを端緒として私は CS 関数を再定義し、再分類できないかということを考察していき、新しい CS
関数として CS0 を考えている。また、CAUSE 関数に連動する形で AFF 関数についても考察している。
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Why is Derivation of and from Adverbs Strictly Restricted in English?
金山 修司
既存の単語に派生接辞を付加して新たな単語を作り出す操作を派生と呼ぶ。英語で派生に関わる品詞は
名詞、動詞、形容詞、副詞の 4 つだが、観察から次の一般化が得られる。副詞が他の品詞と比べて派生に
関して厳しい制限を受けているという一般化である。副詞は原則として形容詞からしか派生されず、副詞
から他の品詞は派生されない。これはなぜか。この論文は、この問いに認知文法の観点から答えようとす
る。その論理は以下の通りである。上記 4 つの品詞は、名詞・形容詞と副詞・動詞の 3 つに分類できる。
派生はこの 3 つの範疇の間で成立する。形容詞と副詞という 2 つの品詞が含まれている範疇では、形容詞
が派生操作の対象になる。なぜか。形容詞と副詞は修飾という共通した機能を担っているが、形容詞は簡
素な修飾機能、副詞は複雑な修飾機能を担っている。2 つの類似した要素から 1 つを操作の対象として選
ぶ場合、簡素なものを選ぶ方が自然である。したがって形容詞が派生操作の対象になる。以上のように、
派生において副詞にかかる制限を副詞の持つ機能の複雑さの帰結とするのがこの論文の論理である。
Politeness Strategies in Request Expressions with regard to Social Status
近藤 千晶
尊敬語や謙譲語など敬語表現が非常に豊かである日本語と違い、敬語表現専用の語彙や文法がない英語
において、英語話者は様々な“ポライトネス・ストラテジー”を用いることで相手への敬意を表します。
それでは英語話者は一体、どんな場面で、どんな立場の相手に対して、どんなストラテジーを使うのでし
ょうか――この疑問に答えを出すため、私は“依頼表現”に焦点を当て、英語で誰かに何かを依頼する際
にどのようなストラテジーを使うのかということを、会話相手との社会的な関係に関連付けて研究しまし
た。ブラウン・アンド・レヴィンソン(1987)のポライトネス理論を参考にした上で、アメリカのTVドラ
マ「フレンズ」、映画「ソーシャルネットワーク」
「プラダを着た悪魔」における登場人物たちの会話を観
察しました。この観察から、社会的関係の他にも様々な要素がポライトネス・ストラテジーの用い方に影
響を与えるということが発見され、それらの要素について図を用いてまとめ、結論づけました。
Onomatopoeic Expressions and their Translations of Kenji Miyazawa
浄土寺 彩
日本語は豊富かつ柔軟なオノマトペをもつ言語であり、これらの表現は日本の小説や漫画、詩のみなら
ず、新聞や広告にも頻繁に使われている。本稿では、その詩や小説やおとぎ話におけるユニークなオノマ
トペ表現で知られる宮沢賢治の作品を取り上げ、日本語のオノマトペ表現とその翻訳に着目した。彼の作
品に使われるオノマトペには、英語の翻訳において日本語のニュアンスがうまく表現されているものもあ
れば、十分に訳されていないもの、また全く英語には訳出されていないものもある。そこで、宮沢賢治の
おとぎ話5作品にあらわれるオノマトペとその英訳を分析対象として、両言語の相違を観察した。そして、
英語に十分に訳出されないオノマトペの特徴として、「宮沢賢治に特有のオノマトペ」と「擬態語」が挙
げられるということを確認し、この2つの特徴が生まれる原因が「著者の主観性」にあることを最終的に
示した。
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The Present Tense with Future Reference in English Adverbial Clauses
富永 千香子
日本の中学校や高校では必ず教えられていることだが、英語では一般に、時・条件を表す副詞節の中で、
その内容が未来のことであっても節内に未来時マーカーwill を置かず現在時制を使う。一方、理由や譲歩
を表す副詞節においては、その内容が未来である時、節内に未来時マーカーwill を置く。本稿では、列挙
した先行研究のうち、Langacker (2007)をたたき台として、なぜこのような現象が起きるのかについて考
え、代替案を提示する。まず、英語の副詞節を、因果性、同時性、時間的順序性という 3 つの観点から if
節、when 節、after/ before 節、because/ although/ since 節、as 節の 5 つに分類する。この分類のうち、主
節と副詞節の間に時間的関係のない because/ although/ since 節、理由や様態の as 節に will マーカーが生じ
ることから、will の生起に主節と副詞節の間にある時間的関係の有無が関わっていると考える。最後に、
この考えをもとに Langacker (2007)による時・条件を表す副詞節を含む文のイメージ図を書き換え、この
現象の例外にも触れる。
A Study of Motivation and Contextual Effects of Present Perfect Form
棗田 真子
本論文では、現在完了形がいつどのような時に使われどのような効果をもたらすのかについて、話者の
心境に着目して考察する。
論文の主な主張は、ライエンバッハの SRE 理論を基にした現在完了形のスキーマの提案である。スキ
ーマでは時間軸上に S(発話時)・E(出来事時)を指定し、R(基準時)に代わるものとして効果ボール
を定義した。現在完了形の使用によって効果ボールが E 時点から S 時点に移動し、過去の出来事から話者
が受けていた効果が発話している現在時に影響する。
以上から、次のような結論を導いた。
話者が現在完了形を使用するときとは、過去の出来事と現在とを関連づけて考えようとしているときで
ある。現在完了形の使用とともに過去の出来事で発生した効果が現在に波及し、それが過去と現在とを結
び付けることとなっている。すなわち、現在完了形とはいわば過去と現在との掛け橋であるといえる。
論文ではさらに話題を have gone と have been へと発展させ、その違いをスキーマを使って説明をした。
A Study of Effective English Education
林本 彩加
小学校からの英語教育が提案され、定着する一方で、英語が日本に入ってきて間もない明治時代に
もすでに、小学校における英語教育の導入が検討されていた。
すなわち、英語教育は長い時間をかけて、様々な人々の間で議論されてきたものであると言える。そし
て、その時代ごとの背景等から影響を受け、英語教育は様々な変化を遂げてきた。例えば、最近では、2006
年度から大学入試センター試験にリスニングが導入されたが、これは、日本人が一般的にコミュニケーシ
ョンの部門において苦手である、という認識を背景として導入されたものであると考えられる。他にも国
際化に伴って、それに対応できるように英語教育は変えられてきたと言えるであろう。
そこで、改めて英語教育において、効果的な方法はないか等といったことを様々な側面から考察した。
ここでは、英語教育の変遷、現在ある具体的な教授法、国語力との関係等に着目し、実行可能でより効
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果的な英語の教育法について言及した。
Licensing Conditions of Inanimate Subject Constructions
藤原 愛
A short walk will bring you to the station.
このような文を日本語に訳す際、そのまま訳すと日本語として不自然な文章になってしまうため、目的
語を主語に置き無生物主語を適切な副詞句にして訳すことで自然な日本語訳になると一般的に言われて
いる。では、無生物主語構文が成立する条件というような一定のルールはあるのか。
英語だけを対象として書かれた洋書の文法書にはいわゆる無生物主語構文にあたる項目はほとんど存在
しないため、無生物主語構文という考え方は英語のみでなく英語と日本語を比較することで初めて生まれ
てくる考え方であると考えられる。
実際の用例を調べた結果最も多かったのが使役動詞 make の例文であったが、make は他よりも強制力が
強いと言われており「行為重視<結果重視」の文と言うことができる。無生物主語構文が成立する条件の
一つとして「無生物主語が何らかの影響力を持ち変化を与えるもの」ということが考えられる。
Conceptual Bases of Metaphors Regarding Birth and Death: A Contrastive Study
原田 茉莉
ある語のメタファーの元となる概念には、その語が持つ何らかの要素が反映されている。その要素は言
語によって相違するのか、また、反対の意味を指す語ではメタファーに反映される要素も対比するのか、
という点を主に調査した。この論文では、豊富なメタファーを持つ“death”という語に焦点を当て、英
語と日本語における比較と“birth”と“death”という対比語における比較を行った。前者の比較では、
概念自体に一見相違点は見られなかった。しかし、詳細に見ると、普及している宗教の違いや特殊な時代
背景における思想の違い、相手に対する敬意表現の相違によって概念の同一カテゴリー内での特徴の相違
が見られた。後者の比較では、
“birth”のメタファーの概念において“death”と対応しない概念は見られ
なかったが、概念の種類や用例の数が限られていた。この制限は、主に「メタファー使用の動機の違い」
によって生じているようであった。
English Errors Found in Japanese Daily Lives
福井 彩乃
日常生活において、私たちは毎日のように広告や商品のパッケージに書かれた英語を目にする。しかし
その中には少なからず間違いを含んでいるものがある。この間違いを対象に、どの種類の間違いが多いか、
使用状況ごとに特徴はあるかを調べ、原因と解決策を探った。
使用状況をパッケージ、商品のデザイン、看板等の三種類に分類し、また間違いを綴り字、語彙、統語、
時制等の不一致、直訳されたもの、和製英語の六種類に分類した。その結果、どの使用状況においても綴
り字の間違いが最多である一方、看板等の直訳されたものの割合が高いことが分かった。統語的間違いの
- 8 -
中には動詞の欠如が目立ち、いくつかの文は無料翻訳サイトを用いて書かれていた。今回見つけた間違い
の多くは、発音や文法などの日本語と英語の違いに起因していた。未然に間違いを防ぐためには、書く段
階で英英辞典を引き、ネイティブに確認してもらうのがよいだろう。
A study of Yinglish and Irony
福田 哲太郎
Yinglish というのは簡単に言えば、イディッシュ語との接触の結果生じた英語表現のことである。卒業
論文においては、イディッシュ語の英語への影響を概観するとともに、その背景を文化や歴史といった観
点から考察した。特に、イディッシュ語やユダヤ人の文化に特徴的なアイロニーやユーモアといった表現
は、イディッシュ語と英語との関係性においても見過ごすことのできない重要な要素であり、本文におい
ては一章を割いてその考察に充てることとした。
イディッシュ語はマイナーな言語であり、量的にその影響度を示すことは困難であった。しかしながら、
その代わりとして独自の表現性に目を向けることで、英語との接触の結果をいくつかの観点から示すこと
ができたのではないかと考えている。内容的には不十分なところもあるが、英語表現の新たな一面を見出
す一助となれば幸いである。
English Phrases Used in Japanese Popular Music
水迫 綾乃
日本のポピュラー音楽には歌詞やタイトルに英語を用いた楽曲が数多く存在しているが、その表現には
どこが違和感を覚えるものが多い。そこで、この論文ではさまざまな視点から J-pop に用いられる英語表
現を分析・考察した。
日本語歌詞や楽曲タイトルへの英語の取り入れ方は様々であり、それらを考察することで以下の4点を
日本のポピュラー音楽に英語を用いる理由として挙げる。
・英語を用いることで楽曲中に新たなリズムを生み出す
・日本語の歌詞中に突然英語が出てくることで曲を聞いている人の注意を引き印象付ける
・英語を用いることで歌詞表記のバリエーションを増やす
・英語と日本語を組み合わせた言葉遊びにより曲を聞く楽しみをふやす
いずれも共通しているのは表現を豊かにするという点であり、不自然に日本語に取り込まれた英語表現に
違和感を覚えることもあるが英語を用いることで楽曲の豊かさが増すのではないかと考える。
Stylistic Characteristics in the Translations of Haruki Murakami
宮島 純
私は以前、村上春樹氏が翻訳したレイモンド・カーヴァーの小説を読みました。そして私はその翻訳を
読んだとき、どこか村上春樹の自作小説における文体の雰囲気と共通するものを感じました。そこで、彼
の翻訳作品における文体上の特徴は何なのか、そして彼の翻訳作品と自作小説との間に文体上の関連は見
- 9 -
られるのかどうかということを私は卒業論文のテーマとしました。私は自分の感じた文体上の特徴を出発
点として分析を進めるという主観的な方法は取りたくはありませんでした。なるべく客観的な分析を基に
結論を出したかったので、過去の文体論の研究を参考にしながらどのように文体を分析すればいいのかと
いう事をまず始めに研究し、その上で、他の作家たちとの比較、分析を行い、その結果を基に文体の特徴
を決めていくというように行いました。その結果、村上春樹氏の翻訳作品の文体上の特徴を幾つか定義づ
けることができ、また、彼の自作小説との関連も見出すことができました。

- 10 -
<平成 26 年度 英語学講座講義題目>
<岡田禎之 教授>
<Paul Harvey 教師>
大学共通教育(後)
英語学の基礎
学部/院講義(前) 機能文法研究1
学部演習(前)
Metaphor 研究1
学部/院講義(後) Introduction o English
Linguistics(英語学概論1)
学部/院講義(後)
メトニミーに関わる言語現象
院演習(前)
英語学理論の動向
院演習(後)
意味論研究の動向
学部演習(通)
卒業論文作成演習
院演習(通)
英語学の諸問題
院演習(通)
英語の文法理論の研究
(修士論文指導)
院演習(通)
英語学の諸問題
(博士論文指導)
学部演習(前)
学部演習(後)
Monday Songs 5
Monday Songs 6
<小野尚之 講師>
学部・院講義(後/集)語彙意味論の諸相
<田中英理 講師>
学部/院講義(後)
スケール構造と言語現象
<加藤正治 教授>
学部/院講義(前) 英語にみられる構文の統語論
学部/院講義(前) 英語の歴史的変遷の概説
学部/院演習(後) 英語にみられる構文の統語論的
研究
学部/院演習(後) 英語の歴史的変遷の研究
<初谷智子 講師>
学部英語(通)
院英語(通)
映画を利用したリスニング・
会話練習及び時事問題討論
(英作文・英会話)
映画を利用したリスニング・
会話練習及び時事問題討論
<神山孝夫 教授>
学部/院講義(前)
学部/院演習(後)
学部/院講義(後)
院演習(前)
院演習(後)
英語史入門1
古英語入門
音声学概論
印欧語比較言語学演習
印欧語比較言語学演習
<立木ドナ 講師>
学部英語(前)
学部英語(後)
- 11 -
英語科教育法 C
英語科教育法 D
<英語学研究室関係行事・学会発表ならびに個人消息>
(平成 26 年 1 月~平成 26 年 12 月)
【学会・研究発表】
○
待兼山ことばの会
第 92 回
(2014 年 7 月 5 日 於:大阪大学)
柴谷 方良氏(Rice University)
"Rethinking Relative Clauses"
第 93 回
(2014 年 12 月 19 日 於:大阪大学)
小野 尚之氏(東北大学)
「『N をする』構文における述語合成のしくみ」
○
日本言語学会 第 148 回大会(2014 年 6 月 7 日-8 日 於:法政大学)
<研究発表>
山口 真史
○
関西言語学会 第 39 回大会(2014 年 6 月 14 日-15 日 於:大阪大学)
<研究発表>
水谷 謙太
○
「アスペクトを用いた日本語における結果構文の統語的研究」
「量化の副詞と Alternative Situation」
山口 麻衣子
“A Case of Embedded Main Clause Properties in Japanese”
山口 真史
“On depictives; Where they adjoin”
社会言語科学会 第 33 回大会(2014 年 3 月 15-16 日 於:神田外語大学)
<研究発表>
塚本 亜美
“A Comparison of the Speech Acts of Japanese and English Speakers in
Discussions.”
- 12 -
○
蛍池認知言語学研究会
<研究発表>
菊池 由記
○
「英語の結果構文における被動名詞句のメトニミー拡張について」
東海意味論研究会 (2014 年 12 月 21 日 於:名古屋学院大学)
<研究発表>
水谷 謙太
○
GLOW in Asia X
“Adverbial Quantifiers, Individual-level Predicates, and their Interaction with
Focus Sensitive Expressions”
(2014 年 5 月 24 日-26 日 於:National Tsing Hua University)
<ポスター発表>
Hideharu Tanaka
○
(2014 年 8 月 30 日 於:大阪大学)
“Focus Particle Phrases in Japanese: Against the Modifier Hypothesis”
Formal Approaches to Japanese Linguistics 7
<ポスター発表>
Hideharu Tanaka
(2014 年 6 月 27-29 日 於:International Christian
University)
“The Distribution of Adjuncts in Japanese: Toward a Probe-goal Theory of
Scrambling”
【学会誌・紀要】
○『待兼山論叢』(大阪大学文学会)第 47 号
Hideharu Tanaka
○
文学篇 (2014 年 12 月 25 日発行)
“No Syntactic Association with Focus: a View from the Japanese Additive
Particle Mo”
Osaka Literary Review (OLR)(OLR 同人会)Vol. 52 (2014)(2014 年 1 月発行)
Hirakawa, Kimiko
“Semantic Explications for the Sentence-final Particles Bai and Tai of the
Japanese Hakata Dialect”
Yamaguchi, Masashi
“A Syntactic Approach to the Resultative Construction”
- 13 -
○
Essays & Studies (The English Literary Society of Kyoto Women’s University) No. 59
(2014 年 3 月 14 日発行)
Kikuchi, Yuki
“A Study of Japanese Onomatopoeia in Literature Works: Through the Works
of Niimi Nankichi,”
【学位取得者】
平成 26 年度はなし。
【個人消息】(研究室関係分のみ掲載)
◎吉本 真由美氏
平成 26 年 4 月 1 日付で実践女子大学に助教として着任されました。
◎吉本 圭佑氏
平成 26 年 4 月 1 日付で関西外国語大学に講師として着任されました。
◎塚本 亜美氏
平成 26 年 4 月 1 日付で新居浜工業高等専門学校に准教授として着任されました。
◎今西 祐介氏
平成 26 年 9 月 1 日付で関西学院大学に助教として着任されました。
- 14 -
あ と が き
HLC 会員の皆様におかれましては、お変わりなくお過ごしのことと拝察いたします。昨年から、この
HLC News がウェブ掲載に移行いたしましたが、閲覧等の具合はいかがでしょうか。忌憚のないご意見・
ご感想などお聞かせ頂けますと大変嬉しく存じます。
昨今の社会情勢の変化に伴う、高等教育に求められる役割、および社会からのニーズの遷移を強く感じます。
研究室としては、従来から掲げる目標や理想のもとに日々の研究活動を行っていくことに変わりはありません
が、一方でそうした変化への対応も、ニーズに応えていくことも、また同時に果たすべき使命かと考えていま
す。特に、大学の国際化には、学士号のレベルの(世界)標準化は不可欠です。研究・教育両方の水準を国際
化していくことが、ひいては阪大英語学研究室の質や魅力をさらに高めることにつながるのではないか、とい
うのが、ここしばらく個人的に考えていることです。HLC 会員の皆様の中にも喫緊の課題として直面なさっ
ている方が多いかと存じますが、阪大英語学研究室へ倍旧のご声援も頂けますと、私たちには一層の励みとな
ります。どうぞ宜しくお願いいたします。
なお、今号にも住所不明会員リストを添えておりますので、ご協力賜りたく存じます。今後とも、ご
住所やご勤務先などが変更される際には、下記の研究室連絡先にお知らせ頂きますよう、重ねてお願い
申し上げます。
最後に、今号の掲載が遅れましたことお詫びいたします。文学研究科のサーバ移転に伴い、英語学研
究室ホームページのデータ移動に、一部不具合が生じたことによるものです。web 担当の院生が苦闘し
てくれたのですが、ログイン画面の復旧がどうしてもかないませんでした。会員のみなさまには伏して
お詫びいたします。
K. H
〒560-8532
Tel/Fax :
e-mail :
大阪府豊中市待兼山町1-5
大阪大学文学部 英語学研究室
06-6850-5115(研究室ダイヤルイン)
[email protected]
英語学研究室のホームページ
http://www.let.osaka-u.ac.jp/eigogaku/index.html
院生有志によって作成・管理を行っております。
研究室の活動状況をご覧ください。
皆様からのご意見・ご感想などもお待ちしております。
- 15 -
会員の皆様へお願い
この数年間、住所不明会員が増えており、当研究室からの各種案内が「宛先不明」で返送される件数が
多くなっています。そこで、住所不明会員の方々のリストを作成しました。リストに載っている方の連絡
先をご存知でしたら、英語学研究室([email protected] もしくは 06-6850-5115)までご連絡頂けま
せんでしょうか。ご協力下さいますよう何卒よろしくお願い致します。
卒業・修了年
S44
S50
S54
S55
S58
S60
S61
S63
氏名
( 大塚)
( 縄田)
( 小川)
( 吹上)
( 大西)
( 河合)
( 上田)
( 辻野)
( 園田)
H1
H2
H3
H4
( 天野)
( 大西)
( 城戸)
( 横山)
( 新子)
H5
H6
H7
(荒川)
H8
(東村)
卒業・修了年
シ ヤ ン・ウ ゙ ァン・ホイド ンク
長谷川 三千子
広瀬
岡嶋
松尾
松林
入江
佳子
めぐ み
晃子
孝治
公子
H9
H 10
H 11
H 12
H 13
H 14
智世子
有美
由美子
真理
良行
敬子
H 16
H 17
H 18
上中 博未
新田 祥子
松村 めぐ み
渡辺 あ づさ
大平 則子
全 明琇
瀬合 達也
平井
藁田
片木
柿本
酒井
椿原
北村
後河内 育生
内谷 純子
( 大類)
南里 秀之
西芝 雅美
浅野 尚久
久保田 理佐
加藤 美佳子
山崎 美佳
武田 洋子
高辻 綾子
渡辺 晶夫
岩佐 久徳
中川 澄
古川 幸治
小林
吉田
中桐
田中
服部
妹尾
氏名
H 20
H 21
H 22
京
智子
真生子
祥江
慈子
芳生
昌美
H 23
H 24
(安部)
( 泉宮)
田野
中村
門井
小栗
中西
嘉裕
奈津子
友子
美由起
佳奈絵
林 恵理子
谷口 昇
有富 智子
東條 希美
山本 佳代子
吉田 亜希子
渡辺 幸江
神吉 慶子
垂水 知佐子
野上 博史
吉 政恩
上野
神保
三嶋
橋川
松田
桶谷
貝谷
容加
みゆき
大志
景子
宏美
香奈
佳織
西村 嘉剛
本村 若菜
桑名 恵里
副島 沙由里
丸山 智子
南 大輔
大井 美紗子
櫨山 美幸
藤岡 久美
中村 紀子
敬称略
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