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高大接続改革に関するアンケート

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高大接続改革に関するアンケート
河合塾
高大接続改革に関するアンケート調査
集計結果
2016年7月
河合塾 教育企画開発部
(学)河合塾 禁無断転載・複製
はじめに/「高大接続改革に関するアンケート」の概要
はじめに
この度は、2016年4~5月にかけて実施いたしました河合塾「高大接続改革に関するアンケート」の
集計結果がまとまりましたので、ここにご報告申し上げます。大学の皆様には、ご多忙の中、アンケー
トにご協力賜りましたことを厚く御礼申し上げます。
調査結果は、高校教員向け「第1回大学入試情報懇談会」(5月下旬)、大学関係者対象「第1回大
学入試・広報セミナー(主催:(株)KEIアドバンス)」(6月)、高校教員向け進路情報誌『ガイドラ
イン7・8月号』「特集 高大接続改革」(7月上旬発行)で報告させていただきました。
『ガイドライン』は河合塾のKei-Net/大学入試情報サイト(URL http://www.keinet.ne.jp/)にも掲載してお
り、調査結果についても合わせて掲載させていただいております。
河合塾は、今後も高大接続改革がよりよい方向に進むことをめざし、関係者の皆様のご意見を頂戴し、
議論を深めていきたいと願っております。今後もご協力のほど、よろしくお願い申し上げます。
末筆ではございますが、貴学のますますのご発展を心よりお祈り申し上げます。
学校法人河合塾
教育イノベーション本部
副本部長
近藤
治
「高大接続改革に関するアンケート」実施概要
1. 実施時期:2016 年4・5月(6/13到着分まで集計)
2. 方法:
郵送で入試担当副学長、アドミッションセンター長、入試担当部門長に回答を依頼。
返送方法は、郵送・fax・メールいずれかによる。
3. 発送数:746 大学(通信制のみ・大学院大学は除く)
4. 回答数:
設置者
発送数
返送数
回答率
国立大学
82
59
72%
公立大学
86
47
55%
私立大学
578
300
52%
全体
746
406
54%
5. 主な設問:
[ 大学入学希望者学力評価テスト]
・自大学で利用したいと考えるか。記述式の利用についてはどうか。
・複数回実施について妥当な実施回数・実施時期
[ 高等学校基礎学力テスト]
・大学入学者選抜への利用
[ 個別選抜]
・3つのポリシーの一体的な策定・公表
・自大学での多面的・総合的評価の実施について現状と今後
・学力の3要素について個別試験でどの程度重視するか
[ その他]
・英語外部試験の利用
・高大接続システム改革会議「最終報告」の評価
・高大接続改革、新テストに対するご意見
2
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1.大学入学希望者学力評価テスト
①貴学では、大学入学希望者学力評価テストを利用したいとお考えでしょうか。該当するものを選択してください。
<図表1>大学入学希望者学力評価テストの利用
( 設置者別)
全体(n=406)
82%
国立大(n=59)
7%2% 9%
93%
公立大(n=47)
2% 5%
2%2% 13%
83%
私立大(n=300)
80%
0%
1.利用したい
20%
9% 2% 9%
40%
60%
2.利用しない可能性が高い
80%
100%
未回答
3.利用したいとは思わない
<図表2>大学入学希望者学力評価テストの利用
( 私立大、入学定員別)
全体(n=300)
80%
3,000人以上(n=18)
78%
1,000~2,999人(n=66)
6%
17%
3%0%8%
84%
300人未満(n=97)
7%2%8%
69%
0%
1.利用したい
9%2%9%
89%
300~999人(n=119)
20%
19% 2%10%
40%
2.利用しない可能性が高い
「自大学で大学入学希望者学力評価テス
トを利用したいか」を聞いたところ、大学
全体では82%の大学が利用したいと回答し
た<図表1>。利用しない意向としては、
国立大で「利用したいとは思わない」が1
校、公立大は「利用しない可能性が高い」
「利用したいとは思わない」がそれぞれ1
校ずつ、私立大では「利用しない可能性が
高い」28 校「利用したいとは思わない」5
校である。
今回の高大接続改革については、入学定
員の多い私立大の考えが注目される。そこ
で、今回の分析では設置者別の分析に加え、
特に私立大については入学定員別に分析を
行った。
その結果、この設問では、入学定員が1
学年300 人未満の大学で「利用したい」が
69%と最も低く、「利用しない可能性が高
い」は19%(18 校)、「利用したいとは
思わない」2%(2校)と、利用しない意
向が最も高くなった<図表2>。
60%
80%
100%
未回答
3.利用したいとは思わない
② ①で「1.利用したい」を選んだ方におうかがいします。大学入学希望者学力評価テストでは、マークシート式に加え記
述式問題)の導入が検討されています。この記述式問題の成績をマークシート式部分の成績と分けて利用が可能となっ
た場合、貴学では記述式部分の成績を利用したいとお考えでしょうか。該当するものを選択してください。
<図表3>大学入学希望者学力評価テストー記述式の利用
( 設置者別)
全体(n=334)
10%1% 1%
87%
国立大(n=55)
93%
5% 2%
公立大(n=39)
95%
3% 3%
私立大(n=240)
12% 2%1%
85%
0%
利用したい
20%
40%
利用しない可能性が高い
大学入学希望者学力評価テストを「利
用したい」と回答した334 校について、
マークシート式の成績と記述式の成績を
分けて利用することが可能になった場合、
記述式の成績を利用したいか聞いたとこ
ろ87%(292 校) の大学で利用したいと
回答した。設置者別に見ると、国公立大
では9割を超えるが、私立大では85%
(240校)とやや低い<図表3>。
60%
80%
利用したいとは思わない
100%
未回答
3
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<図表4>大学入学希望者学力評価テストー記述式の利用
(私立大、入学定員別)
全体(n=240)
12%2% 1%
85%
3,000人以上(n=14)
大学入学希望者学力評価テストを「利
用したい」と回答した大学のうち、私立
大は240校となった。
規模別に回答を見ると<図表4>、入
学定員3,000 人以上の大学(14 校)中、
全校となる14 校が「利用したい」と回答
し、記述式の成績の利用に前向きである
ことがわかった。それ以外の入学定員も
「利用したい」大学が8~9割と比較的高
い割合となった。
100%
1,000~2,999人(n=59)
81%
300~999人(n=100)
84%
15% 1%
300人未満(n=67)
87%
10% 3%
0%
20%
40%
10% 3%5%
60%
80%
利用したい
利用しない可能性が高い
利用したいとは思わない
未回答
100%
③大学入学希望者学力評価テストの実施回数と時期についておうかがいします。
a)複数回の実施が検討されていますが、妥当な実施回数は何回だと思われますか(マークシート式と記述式はあわせて
1回としてお考えください)。
<図表5>大学入学希望者学力評価テストの実施回数
( 設置者別)
全体(n=406)
4%
35%
50%
国立大(n=59)
2%
7%
7%
85%
公立大(n=47)
30%
55%
私立大(n=300)
0%
20%
1回
2回
2% 13%
41%
43%
40%
3回
4回以上
11%
60%
5% 11%
80%
100%
未回答
大学入学希望者学力評価テストの実施
回数は設置者によって回答が分かれた<
図表5>。1回と答えたのは国立大85%、
公立大55%、私立大43%である。私立大
は2回という回答が1回とほぼ同じ41%
であった。
実施時期は大学入試センター試験と同
じ1月が最も多い<図表6>。記述式に
ついてはマークシート方式と別日程で行
う案も「最終報告」で提案されているが、
1月に次いで12 月が多く、7月・8月な
どの早期の前倒しは大学としてもあまり
考えていないようだ。
b)マークシート式と記述式の実施時期について、それぞれ妥当と思われる月をすべて選択してください。
<図表6>複数回実施の場合、妥当な実施時期
300
271
250
215
記述式
(
200
マークシート式
校 150
数
)
129
97
100
50
2319
2624
7月
以前
8月
4642
4040
69
56
2722
54
0
9月
10月
11月
12月
1月
2月
3月
4
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2.高等学校基礎学力テスト
①高等学校基礎学力テストは、平成31~34年度の「試行実施期」には大学入学者選抜への利用は見送られました。これ
に対するお考えについて、該当するものを選択してください。
<図表7>高等学校基礎学力テストは大学入学者選抜に利用されるべきか
( 設置者別)
全体(n=406)
51%
国立大(n=59)
40%
37%
公立大(n=47)
54%
49%
私立大(n=300)
8%
36%
54%
0%
10%
9%
20%
15%
38%
30%
40%
1.大学入学者選抜にも活用されるべきである
50%
60%
70%
8%
80%
90%
2.大学入学者選抜の利用にはふさわしくない
100%
未回答
「最終報告」では、高等学校基礎学力テス
トは平成31~ 34 年度(「試行実施期」)
の大学入学者選抜の利用が見送られた。し
かし、昨年の朝日新聞× 河合塾共同調査
「ひらく 日本の大学」では推薦・AO入試
における学力保証として、テストの利用を
考える大学もあった。そこで「大学入学者
選抜への活用」について、「活用されるべ
きか」「選抜の利用にはふさわしくない
か」を聞いた<図表7>。
全体では利用すべきかどうかについて意
見が分かれている。国立大に比べ公立大・
私立大で「活用されるべきである」という
回答が高く、約半数は「活用されるべきで
ある」と回答している。
②高等学校基礎学力テストが大学入学者選抜への利用が可となった場合、貴学では利用したいとお考えでしょうか。該
当するものを選択してください。
<図表8>高等学校基礎学力テストを自大学で利用したいか
( 設置者別)
全体(n=406)
57%
国立大(n=59)
25%
39%
公立大(n=47)
31%
20%
57%
私立大(n=300)
1.利用したい
10%
4% 13%
26%
60%
0%
8% 11%
24%
20%
40%
60%
2.利用しない可能性が高い
6% 10%
80%
100%
未回答
3.利用したいとは思わない
<図表9>高等学校基礎学力テストを自大学で利用したいか
( 私立大、入学定員別)
全体(n=300)
3,000人以上(n=18)
1.利用したい
25%
57%
0%
20%
2.利用しない可能性が高い
6% 8%
24%
61%
300人未満(n=97)
6% 9%
18%
67%
300~999人(n=119)
22%
33%
44%
1,000~2,999人(n=66)
6% 10%
24%
60%
40%
60%
では、大学入学者選抜で利用できるように
なった場合に、自大学で利用したいと考えるか
を聞いたところ、全体では利用についての肯定
的な意見が多く、57%が利用したいと回答した
<図表8>。
ただ、国立大では<図表7>と同じ傾向で、
「利用したい」は4割、「利用しない可能性が
高い」「利用したいとは思わない」が合わせて
5割となり、現状では利用しない国立大が多い
ようだ。
私立大については入学定員別に見ると<図表
9> 、3,000 人以上の大学(18 校)では、
「利用したい」8校、「利用しない可能性が高
い」6校(未回答4校)となった。それ以外の
入学定員の区分では、「利用したい」と回答し
たのは1,000 ~ 2,999 人は67%、300~ 999 人
は61%、300 人未満は57%であった。3,000人以
上を除けば、入学定員が多い大学のほうが「利
用したい」と回答する割合が高かった。
7% 11%
80%
3.利用したいとは思わない
100%
未回答
5
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3.大学入学者選抜の改革
①今年3月に学校教育法施行規則が改正され、ディプロマ・ポリシー、カリキュラム・ポリシー、アドミッション・ポリシーの3
つの方針の一体的な策定・公表が法令上位置づけられました。貴学では3つの方針の一体的な策定・公表について検討
をされていますか。
個別大学の入学者選抜の改革については、平成
28 年度中に3つのポリシーの策定、改正、確認
等を行う必要がある。
3つの方針の策定・公表についてはすでに公表
している大学が51%となり、今後公表する大学と
しては、「既に検討を開始」28%、「平成28 年
度中に検討を開始予定」15%を合わせて4割程度
となった<図表10>。
設置者別に見ると、国立大が「既に公表済み」
の割合が最も低く、「既に検討を開始」46%、
「平成28年度中に検討を開始予定」19%となって
いる。
私立大について入学定員別に見ると<図表11>、
入学定員の少ない大学のほうが既に公表済みの割
合が高いという傾向になった。「既に検討を開
始」、本年度である「平成28年度中に検討を開始
予定」とするのは、入学定員の多い大学が多く、
入学定員3,000人以上の大学については、それぞ
れ6大学ずつである。
<図表10>3つの方針の一体的な策定・公表についての検討
( 設置者別)
全体(n=406)
国立大(n=59)
公立大(n=47)
20%
1.既に公表済み
15%
27%
53%
0%
13% 2%
15%
64%
私立大(n=300)
40%
2.既に検討を開始
2%
19%
46%
34%
3%
15%
28%
51%
60%
4%
80%
3.平成28年度中に検討を開始予定
100%
未回答
4.未定
<図表11>3つの方針の一体的な策定・公表についての検討
( 私立大、入学定員別)
全体(n=300)
3,000人以上(n=18)
33%
33%
33%
1,000~2,999人(n=66)
15% 4%
27%
53%
3%
15%
32%
47%
300~999人(n=119)
55%
25%
13% 5%
300人未満(n=97)
57%
24%
13% 3%
0%
1.既に公表済み
20%
2.既に検討を開始
40%
60%
80%
3.平成28年度中に検討を開始予定
4.未定
100%
未回答
②最終報告では、入学者選抜を学力の3要素について多面的・総合的に評価するものへ改善することを求めています。
貴学での入学者選抜の現状についてのお考えと今後の予定について最も近いものを選択してください。
<図表12>多面的・総合的評価の実施(設置者別)
全体(n=406)
7%
国立大(n=59)
5%
公立大(n=47)
74%
81%
11%
私立大(n=300)
16%
14%
74%
7%
20%
6%
9%
73%
0%
今後、個別選抜で多面的・総合的な評価を実施
することが求められている。そこで、各大学は多
面的・総合的評価についてどのように考えている
のかを聞いた<図表12>。「既に充分実施できて
いる」7%、「既に実施しているが改善すべき点
もある」74%と、改善すべき点はあるものの、多
面的・総合的評価については既に実施していると
いう認識であるようだ。
3%
18%
40%
60%
80%
3%
100%
1.既に多面的・総合的な評価を充分実施できている
2.既に多面的・総合的な評価を実施しているが改善すべき点もある
3.多面的・総合的な評価を実施できているとは言い難い状況である
未回答
【今後の予定】
さらなる多面的・総合的な評価を行うために、新しい選抜の導入や現在の選抜方法の変更を予定されていますか。
<図表13>新しい選抜方法や現在の選抜方法の変更の予定(設置者別)
全体(n=406)
国立大(n=59)
公立大(n=47)
12%
14%
6%
私立大(n=300)
11%
0%
5% 2%
69%
7% 7%
10%
54%
20%
77%
6%
40%
60%
2%
6%
70%
6% 4%
20%
4% 6%
80%
1.平成29年度入試から予定
2.平成30年度入試から予定
3.それ以降の年度に予定
4.検討中(今後検討する予定を含む)
5.変更の予定は当面ない
未回答
さらに多面的・総合的評価を行うため、新
しい選抜の導入や現在の選抜方法の変更を予
定しているかを聞いたところ<図表13> 、平
成29年度あるいは平成30年度から予定してい
る大学は全体で17%と2割に満たないが、設
置者別に見ると、国立大で具体的な検討が進
んでいるようだ。
100%
6
6
禁無断転載・複製
「1.平成29年度入試から予定」「2.平成30年度入試から予定」を選択した方におうかがいします。具体的な内容についてご
記入ください。
<図表14>平成29年度・平成30年度入試から実施予定の内容(抜粋)
7
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③一般選抜において、貴学で実施する個別試験では、学力の3要素に関し入学希望者に対して「知識・技能」「思考力・
判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」のうち何を重視して選抜を行いますか。各項目の比重を合計で10となるよう
入力してください。
<図表15>「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」「主体性・多様性・協働性」の比重(設置者別)
<国立大>
<私立大>
<公立大>
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
10
9
8
7
6
5
4
3
2
1
0
知識・技能
最大値
75%
中央値
25%
最小値
9
4.25
4
3
2
思考力・判断 主体性・多様
力・表現力
性・協働性
6
4
4
3
3
2
3
2
1
0
知識・技能
最大値
75%
中央値
25%
最小値
7
4
4
3
1
思考力・判断 主体性・多様
力・表現力
性・協働性
6
5
4.75
3
4
2
3
2
2
1
知識・技能
最大値
75%
中央値
25%
最小値
10
6
4
3
2
思考力・判断 主体性・多様
力・表現力
性・協働性
6
5
4
3
3
2
3
2
0
0
全体的に数値の分散が大きい。特に「知識・技能」については国立大では2~9、公立大では1~7、私立大では2~10
と他の2つの要素に比べて分散が大きいのが特徴である。ただし、中央値は「知識・技能」「思考力・判断力・表現力」
「主体性・多様性・協働性」の順に、国立大は4:3:3、公立大は4:4:2、私立大は4:3:2となり、大きな差はない。
これまでの一般選抜はどちらかといえば「知識・技能」を重視していた面があるが、主体性・多様性・協働性の比重がこれ
ほど大きくなれば、かなり大がかりな選抜方法の改革となるであろう。また、多面的・総合的評価が進むと、個別選抜で何
を重視するのか、各大学の方針によって評価する内容や評価基準・比重が異なるということが予想されると言えそうだ。
4.英語外部試験利用
英語については4技能を重視する観点から、大学入学者選抜での英語外部試験の導入が拡大しています。貴学での導
入状況・予定について該当するものを選択してください。
<図表16>英語外部試験の導入(設置者別)
全体(n=406)
19%
8%
国立大(n=59)
22%
公立大(n=47)
13% 0% 6%
私立大(n=300)
37%
49%
9%
10%
41%
15%
20%
0%
10%
20%
10%
30%
40%
40%
50%
60%
70%
80%
90%
1.導入済みである
2.次年度以降導入が決まっている
3.導入する方向で検討中
4.検討中であるが方向性が定まっていない
5.利用する予定はない
未回答
100%
<図表17>英語外部試験の導入(私立大、入学定員別)
全体(n=300)
20%
9%
3,000人以上(n=18)
10%
40%
61%
1,000~2,999人(n=66)
29%
300~999人(n=119)
15%
300人未満(n=97)
22%
15%
8%
9%
10%
20%
6%
44%
40%
50%
6% 6%
2%
24%
42%
30%
3%
39%
12%
11% 3% 10%
0%
19%
29%
60%
70%
80%
1.導入済みである
2.次年度以降導入が決まっている
3.導入する方向で検討中
4.検討中であるが方向性が定まっていない
5.利用する予定はない
未回答
8
3%
1%
英語は4技能を重視する観点から、す
でに大学入学者選抜での英語外部試験の
導入が拡大している。
各大学の導入状況・予定について聞い
たところ、19%の大学で導入済みであり、
18%の大学で導入する方向で検討されて
いる<図表16 >。
私立大について入学定員別に見ると
<図表17 > 、入学定員の大きい大学で
の導入が進んでいる。入学定員3,000 人
以上の私立大では、回答のあった18 校
のうち11 校で「導入済み」、4校で「次
年度以降の導入が決まっている」と、計
15校で導入が決まっており、「導入する
方向で検討中」1校であった。一方、入
学定員が999人以下の大学では、導入済
み・する方向で検討は3割程度あるいは
3割以下と比較的低い割合となった。
「利用する予定はない」と回答する大学
も2~3割程度と他の入学定員の区分と
比べて高い割合となっている。
4%
90%
100%
(学)河合塾 禁無断転載・複製
5.高大接続システム会議「最終報告」に対する評価
3月末に公表された高大接続システム改革会議についてどのように評価されていますか。該当するものを選択してくださ
い。
<図表18>「最終報告」に対する評価(設置者別)
全体(n=406)
国立大(n=59)
20%
40%
11%
5% 7%
75%
12%
0%
9%
62%
19%
私立大(n=300)
5% 5%
66%
24%
公立大(n=47)
6% 7%
72%
15%
60%
1.評価できる
2.部分的には評価できる
4.全く評価できない
未回答
80%
100%
3.ほとんど評価できない
高大接続改革について具体的な検討を行う高大
接続システム改革会議についての評価を聞いたと
ころ、「部分的には評価できる」が7割となった
<図表18>。「評価できる」と回答したのは国立
大で24%となり、国立大>公立大>私立大の順で
ある。なお、「全く評価できない」を選んだ大学
はなかった。
「評価できる」がそれほど高くなかった理由と
しては、次の設問(今回の高大接続改革、新テス
トに関してのご意見)にも書かれているように、
高大接続改革の必要性は感じながらも、新しいテ
ストについての具体があまり決まらなかったこと、
実現可能性を考える段階にいたっていないことが
主な要因のようだ。
6.高大接続改革、新テストに対するご意見
今回の高大接続改革、新テストに関してご意見がありましたらご記入ください。
<図表19>ご意見(抜粋)
 その信頼性や妥当性を検証するには、10年のスパンが必要であ
ろう。財政縮減の中、国の大胆な物的・人的支援も必要となろ
う。ただし、日本のテスト文化が何を測定し、高校教育に寄与
してきたかは、正しく評価すべきであろう。(国立大)
 今回の改革により、受験生は「個別試験」のほか、「高等学校
基礎学力テスト」「大学入学希望者学力評価テスト(記述
式)」「同(マークシート式)」、さらには「民間の英語の資
格・検定試験」と何回もの試験を受けなければならなくなるの
で、経済的負担や遠隔地受験に対するこれまで以上の配慮が必
要となる。(国立大)
 個別大学の事情による改革と、国全体の改革が並行して進行し
ており、個別大学での決定が難しくなっている。(国立大)
 学力評価テストの複数回実施は、テストの時期、予算、作題な
どの観点からかなり無理がある。1月よりテスト時期を前倒し
すると高校教育が成立しない。複数回実施に対応する作題もか
なり検討の余地があり難しい。多くの予算をかけて複数回行う
ことにどのような意義があるのか疑問である。何のための複数
回か。また、国立大学は、個別試験で必要な教科の記述試験を
実施している。学力評価テストで無理に記述試験を導入する必
要はないと思われる。むしろ、記述試験導入のため、現在の大
学入試センター試験の問題より問題の質が低下しないか危惧し
ている。(国立大)
 改革の精神は評価できるが、具体内容が未定の部分も多く、全
体像が見えづらいことが不安でもある。(公立大)
 受験生にとって、新たな格差が生じないようにすること、およ
び、新テストの実施について、大学に新たな負担増が生じない
ようにすることが重要と考える。(公立大)
 高校、大学、入試の一体的な改革であり、わかりやすい報告書
となっている。新テストは56万人の受験者があり、改革は慎重
に準備されるべきだが、入試だけで終始する高校時代のあり方
や教育風土はグローバル時代にあって、若者育成に課題が多く、
会議で議論された一方向性に賛同する。(公立大)
 新テストの具体像を早く決めて公表してほしい。入試制度変更
は、2年前に公表するので、学内で十分な検討期間を確保した
い。(公立大)
 高校における基礎学力の底上げ、向上とアクティブ・ラーニン
グの全面的な展開との関係がみえにくいように思われます。さ
らに大学との関係では、入学試験改革のみが大きくクローズ
アップされる結果となっており、我が国における高大接続的教
育(学習・学修)のあり方・方向性をもう少し具体性をもって
提示していただきたいと思います。また、大学において入試制
度を担当する者としては、やはり「大学入学希望者学力評価テ
スト(仮称)」の具体的な内容が気になります。よりふみこん
だ情報の提示をお願いします。(私立大)
 大学入学者希望者学力評価テストについては、一発勝負の試験形
態を見直すといった理念に立てば年に複数回の実施が理想ですが、
作問、実施方法(実施場所・実施体制含む)が定まらない実情を
考えれば、結果的に現状の大学入試センター試験と同様に年1回
(1月に実施)にならざるを得ないと考えます。他方で、仮に同
テストを年1回しか実施できない場合、それを補填するものとし
て高等学校基礎学力テストの得点活用も検討に値すると思われま
すが、この点については高校側の賛否も分かれるのではないで
しょうか。また学力の3要素を多面的・総合的に評価するにあた
り、大学入学者希望者学力評価テストの記述問題成績を利用でき
れば効果的でしょうが、同テストの成績評価が1点刻みでない以
上、多くの志願者を判定するには不向きと考えます。(私立大)
 「大学入学希望者学力評価テスト」については、一日も早くその
具体的な内容(各大学が自大学に引き当てて検討できるレベル)
を詰めて、公表して欲しい。そもそも平均53万人が受験する試験
で、記述式とマークシート方式を別日程で実施するには無理があ
るなど、答申のとおりに実行できない懸念が残る。学力3要素の
2、3については、各大学の個別試験内容・方法の充実でカバー
し、「評価テスト」はあくまで3要素の1を見ることとし、これ
らを総合的に精査していく方が現実的ではないのか。(私立大)
 新しい「大学入学希望者学力評価テスト」の教科型については難
関大学の選抜にも充分活用できるように難易度を高くしていただ
きたいと願います。このことが実現すれば、本学としては安心し
て多元的評価を重視した個別選抜に注力することが可能になると
考えます。また、高大接続改革においては「高等学校基礎学力テ
スト」が肝であったはずです。これを全国の大学のAO入試や推薦
入試に活用できるようにしないと一連の検討が単なるセンター試
験の改革に終わってしまうのではないかと残念に思います。(私
立大)
 現状ではあまりにも不確定要素が多く、利用したいものなのか判
断に困る。一方で定員の厳格化の要請もあり、この先の不透明感
による不安が高まっている。(私立大)
 本学では従来より記述式問題を導入しており、採点や判定におい
て、多大な労力を要している。新テストに関して、こうした問題
をどのように克服するのか、記述式問題の採点において公平性を
いかに確保するのか注視したい。(私立大)
 大学の自由度を認める部分と認めない部分、認めない部分につい
て何らかのペナルティー、順守大学へのインセンティブなど検討
すべき。(私立大)
 私学には独自の教育方針があるので、必ずしも国公立大学と足並
みを揃えられるとは限りませんが、多様な学生を獲得してくため
にできることは意欲的にやりたい。(私立大)
9
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