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電波伝搬とアンテナについて

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電波伝搬とアンテナについて
1
電波伝搬とアンテナについて
電波伝搬とアンテナ関連の情報をご紹介します。
また、RSSIとクオリティおよびAPの配置についての情報も掲載しています。
2002.03.14 株式会社 コンテック
電波伝搬とアンテナについて
目 次
電波伝搬について
- 理想的な電波の伝搬
- マルチパス 伝搬
- AP を壁に設置する場合の検討事項
- 電波の伝搬から見た AP の 複数設置の考え方 [ 近くに同一Ch(周波数)のみ使用の場合, 平面環境 ]
- ビル間通信 [長距離]通信時の伝搬経路について
- ビル間通信 アンテナの傾き(偏波)について
- ビル間通信についての注意事項
- 屋外アンテナ と 避雷器
FX-DS110 アンテナ 資 料
- アクセスポイント の 標準アンテナ と 電波の特性
- FX-ANT-P2 [ 2.14 dBi ]
- ユーザユニット の 標準アンテナ
- FX-ANT-A1 [ 2.14 dBi ]
- FX-ANT-A2 [ 10.0 dBi ]
- FX-ANT-A2 [ 上下方向への考慮 / 放射特性図より ]
- FX-ANT-A2 [ 到達距離比 と 高低差 について ]
- FX-ANT-A2 [ 近距離での高低差 について ]
- FX-ANT-A3 [ 12.0 dBi ]
- 半値角について [ FX-ANT-A3 を 例に説明 ]
- FX-ANT-A4 [ 15.0 dBi ] FX-DS110-LINKD のみ利用可 受信専用アンテナ
- FX-ANT-A5 [ 19.0 dBi ] FX-DS110-LINKY のみ利用可 受信専用アンテナ
- 到達距離比 と dB(利得) の 関係
- アンテナによる放射特性の違い(イメージ)
- 機器 および 環境 から見た 利得 と 減衰 について
- 放射出力の考え方について
- 標準品の利得と損失一覧
- アンテナ選定について
付録 A.RSSI( Receive Signal Strength Indication )について
- 電波状況を見る
- RSSI と クオリティ について
- IEEE802.11 無線LAN 機器 構成上の注意点 [ 警告事項 ]
付録 B.AP(アクセスポイント)の配置について
- 1 フロア-に 複数 Ch の AP が存在した場合のローミングについて
- 1 フロア-に 複数 Ch の AP が存在した場合の 通信データ帯域 について
- フロア-別に AP を設置する場合 [ マルチ Ch 編]
- 電波の伝搬から見た AP の 複数設置の考え方 [ マルチ Ch , 応用例 ]
- フロア-別に AP を設置する場合 [ 同一 Ch 編]
2002.03.14 CONTEC
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3
電波伝搬について
電波伝搬とアンテナについて
理想的な電波の伝搬
電波の伝搬は、反射のない、一方通行の伝搬がベスト
AP2 から AP1 への 放射
AP1 から AP2 への 放射
AP2
AP1
AP3 から AP1 への 放射
AP3 から AP2 への 放射
AP3
AP2 から AP3 への 放射
AP1 から AP3 への 放射
2002.03.14 CONTEC
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
マルチパス 伝搬
AP1 から AP2 への 電波が発生した場合に いろいろな経路[パス]が発生して届く様子を マルチパス という
線の太さは、電波の強さを、示している
かべ
かべ と まど
および
天井 と 床 に
囲まれた空間
直接波
AP1
間接波
AP2
間接波
間接波
壁以外にも、天井/床の反射もあ
るが、類推考察願う。
ま
ど
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
AP を壁に設置する場合の検討事項
FX-DS110-APE 標準添付アンテナの場合は、壁から 30 cm 程度離すと改善できる場合がある。
無指向性アンテナ利用:
壁に近いと、強力な間接波となりパフォーマンス[能力]の低下につな
がる。(例:通信速度の低下, 到達距離が短くなるなど)
AP
無指向性アンテナ利用:
壁から遠ざけると、間接波が弱まり無線環境の向上につながる。結果
として仕様能力の最大に近づく。
AP
AP
指向性アンテナを利用すれば、電波が片方向のみの発射となるので、
上記のような反射波の影響は受けなくなる。(FX-ANT-A1)
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
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電波の伝搬から見た AP の 複数設置の考え方 [ 近くに同一Ch(周波数)のみ使用の場合, 平面環境 ]
FX-ANT-A1 を、利用して 電波 の 放射指向性 を 特定した場合:
下記は、建てやの中に 3 個の部屋が存在する場合を、想定したものである。また 各 AP の セル 以外からの
間接波をが少しでも、すくなくなるように考慮した配置です。あくまで、概念ですが、類推の上、参考に
願います。注意:下記は、参考です。近くに複数[同じ周波数(Ch)で 5台以上 ]の AP 設置時は、検証願います。
AP
放
射
アクセス
ポイント
射
射
放
放
AP
AP
建てや
まど 側
外
建物の壁 とする
外
まど 側
か べ 側
AP
放射
AP
放射
放射
AP
建てや
AP
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
ビル間通信 [長距離]通信時の伝搬経路について
2 次解析波
ビル間[長距離]通信の為には
、アンテナ間の見通しは、幅
を持った見通し[フレネルゾ
ーン]で考えておく必要があ
ります。
n 次解析波
1 次解析波
直接届く波
0 次解析波
R
アクセス
ポイント
アクセス
ポイント
1/2 L
L:アンテナ間距離
フレネルゾーン
アンテナ間を結ぶ直線を、中心とした楕円体
(ラグビーボールのような楕円球体)
L が 500 m の場合 R は 約 4 m
L が 1000 m の場合 R は 約 5.6 m
L が 2000 m の場合 R は 約 7.9 m
L が 4000 m の場合 R は 約 11 m
L が 5000 m の場合 R は 約 12.3 m
障害物:樹木
フレネルゾーン上に障害物が存在した場合、アンテナ間で、
全ての波を伝搬することができず、パフォーマンスの低下対
象となってしまう。
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
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ビル間通信 アンテナの傾き(偏波)について
アンテナの傾き
垂直方向
水抜き穴方向
垂直偏波
大地に対して垂直な波
FX-ANT-A2
FX-ANT-A3
水抜き穴方向
水平偏波
大地に対して水平な波
水平方向
大地
長距離通信では、アンテナ特性を最大限に
利用する為の項目として、アンテナの傾き
による偏波があります。
近距離であれば、偏波による影響は少ない
ですが、長距離や良くない(見通し等)環境
では、大きく影響します。
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
ビル間通信についての注意事項
FX-ANT-A2
FX-ANT-A3
アクセス
ポイント
ビル間[長距離]通信の場合は、電波の送信方向 、フレネ
ルゾーンへの考慮、マルチパスが少ない環境 により、最
大限の能力が期待できる。どのアンテナを利用しても、考
え方は同じです。
アクセス
ポイント
FX-DSxxx-PCC
*2:FX-ANT-A2 と違う高さに設置した場合、アンテナの能力[通信距離]が引き
出せない。近くの距離では通信できる場合もあるが、運用としては控えてくだ
さい。
*1:FX-ANT-A2 と同じ高さに設置 かつ アンテナの仕様 および 環境 に応じて
、最大限の能力が期待でる。
*2
同じ高さ(棒に対して水平方向)にしか電波を出さない
*1
*1
*2
高さ
アクセス
ポイント
アクセス
ポイント
アクセス
ポイント
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
屋外アンテナ と 避雷器
屋外アンテナは、避雷針の保護角内設置が望ま
しい。雷の直撃を受けにくい。
[保護角:避雷針の仕様によって異なる]
保護角
近くで発生した雷
誘導雷
避雷器を取付けた場合は、誘導雷の障害
が低減できます。
避雷針
避雷器から、水道
管等近くのアース
へ接続します。
アクセス
ポイント
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FX-DS110 アンテナ 資 料
アンテナ別 の 特性 および 利得の考え方 を紹介します
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
アクセスポイント の 標準アンテナ と 電波の特性
波紋のような
広がりを、示す
電波としては、アンテナに対して、
垂直の波となる。
受信 *1
受信 *1
送受信
送受信
FX-DS110-AP
FX-DS110-APE
*1:送信ダイバーシティとしてデータの送信は可能
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電波伝搬とアンテナについて
FX-ANT-P2 [ 2.14 dBi ]
垂直面放射特性図
水平面放射特性図
-3dBライン
アンテナを真上から見た場合
2002.03.14 CONTEC
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
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ユーザユニット の 標準アンテナ
指向特性を、線の太さに強弱を表現
している
FX-DS20/110-PCC を、真横にした場合
電波の波方向から、アンテナの傾きは、
以下の組合せになります
V 方向
H 方向
FX-DS20/110-PCC を、縦にした場合
FX-ANT-A1
上記アンテナの傾きによる組合せは、あくまでベストな状態をしめします。
通常の運用では、近距離運用になる為、上記以外の傾きでも十分な通信が可能です。
電波伝搬とアンテナについて
FX-ANT-A1 [ 2.14 dBi ]
半値角 ± 30 度
V 方向
H 方向
送信とした場合、平行配置となる
組合せが良い
H / V を、接続するコネクタに
よって意味[送信側]が変わる
放射 指向特性
[アンテナの傾き組合せに注意]
60 度
アクセス
ポイント
60 度
半値角 [指向性が弱まるポイント]
± 30 度
2002.03.14 CONTEC
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
FX-ANT-A2 [ 10.0 dBi ]
上方向への特性
製品仕様
形式:1/2λ 13段コーリニア型
インピーダンス:50Ω
利得:10.0 dBi , 耐電力:100W
重量:約0.75kg
使用温度範囲:-30℃~+70℃
耐風速:50m/sec
適合支柱径:φ30~φ62mm
入力コネクター:NJ型
上
注意事項
近くに壁などの障害物がある
と、反射波などにより通信に
障害を与え、通信距離や効率
の低下要因になりますので、
放射方向には障害物が無いよ
うに設置考慮願います。
下
ほぼ真横への
放射特性が、良い
下方向への特性
上記指向特性により、水平方向のみの放射しか期
待できない
真横から見た放射の様子
真上から見た放射の様子
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
FX-ANT-A2 [ 上下方向への考慮 / 放射特性図より ]
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-2.5dB のラインを示す
また、-2.5dB は、到達距離(能力
)比に換算すると 方向1 が 1 と
した場合 方向2 は 0.75 倍程度
になります。
約 5 度(以内)
方向2
方向1
約 4 度(以内)
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
FX-ANT-A2 [ 到達距離比 と 高低差 について ]
L3
1000 m
L2 m
=L1×2
X=4 度 とする
A
B
L1 m
C
750 m
注意事項
L3 の ぶれ および 設置により
X が微妙に変移すると想定できます。
その場合、A 点 と C 点 の高低差を、
左記表で 50 m で設計すると、
L3 の状況により期待した電解強度を得ることができず、
通信環境の悪化につながると想定できますので、
余裕を持った設計/設置が必要になります。
ただし、理論値だけでなく、実検証も合わせて
確認されることを強く推奨いたします。
B 点と同じ電界強度が
予測されるポイント
X の角度変移による高低差
X (度)
L1 (m)
L2 (m)
4
51.75
103.5
2
26.25
52.5
1
12.75
25.5
L1 / 750 = Sin (X/180)π
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
FX-ANT-A2 [ 近距離での高低差 について ]
A
B
距離が短い為
微弱な電波で
通信できる
可能性がある
C
距離が長くなると
微弱な電波では、
通信できない
可能性がある
D
距離が長くなっても
強い電波が扱えれば
通信できる
可能性がある
注意事項
近距離での高低差がある環境では、通信可否の状況が安定しないと想定できる為、利用される環境で
十分ご確認された上でご利用されることをご検討願います。
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
FX-ANT-A3 [ 12.0 dBi ]
製品仕様
形式:8エレメント 八木型
インピーダンス:50Ω
利得:12.0 dBi , 耐電力:50W
重量:約0.9kg
使用温度範囲:-30℃~+70℃
耐風速:45m/sec
入力コネクター:NJ型
水平 および 垂直 方向 の 放射パターンによる、指向特性
30 度
30 度
半値角 ± 15 度
電波の波方向から、アンテナの傾きは、以下
の組合せになります
水抜き穴方向
八木アンテナが
搭載されている
傾き
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
半値角について [ FX-ANT-A3 を 例に説明 ]
半値角での
到達距離は
最長能力を
1とした場合
0.7 倍程度に
なる。(理論上)
0.7
1
15 度
15 度
-3dB となる角度
-3dB は、Power(送信電力)
から見ると半分になる
ポイント
半値角の方向へは、
到達距離能力が
0.7 倍程度になる
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電波伝搬とアンテナについて
FX-ANT-A4 [ 15.0 dBi ]
2002.03.14 CONTEC
FX-DS110-LINKD のみ利用可 受信専用アンテナ
製品仕様
形式:1/2λ 22段コーリニア型
インピーダンス:50Ω
利得:15.0 dBi , 耐電力:100W
重量:約1.16kg
使用温度範囲:-30℃~+50℃
耐風速:50m/sec
適合支柱径:φ30~φ62mm
入力コネクター:NJ型
指向特性
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電波伝搬とアンテナについて
FX-ANT-A5 [ 19.0 dBi ]
水平指向特性
垂直指向特性
2002.03.14 CONTEC
FX-DS110-LINKY のみ利用可 受信専用アンテナ
製品仕様
形式:27 エレメント 八木型
インピーダンス:50Ω
利得:19.0 dBi , 耐電力:100W
重量:約1.1kg
使用温度範囲:-30℃~+50℃
耐風速:45m/sec
適合支柱径:φ48~φ61mm
入力コネクター:NJ型
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
到達距離比 と dB(利得) の 関係
3.00
2.50
2.00
1.50
1.00
0.50
0.00
2.0
1.4
-9.00
-7.50
-6.00
-4.50
-3.00
-1.50
0.00
1.50
3.00
4.50
6.00
7.50
9.00
0.7
-24.00
-22.50
-21.00
-19.50
-18.00
-16.50
-15.00
-13.50
-12.00
-10.50
到達距離比
到達距離比 と dB(利得) の関係
dB
利得変移による到達距離の期待値
( 0 => 3 ) 3 dB の利得を向上させると、到達距離 約 1.4 倍
( 0 => 6 ) 6 dB の利得を向上させると、到達距離 約 2.0 倍
( 0 => -3 ) 3 dB の利得を低下させると、到達距離 約 0.7 倍
注意事項
距離比として検討できるのは、同一機器/アンテナ および 類似通信環境における距離が対象となります。
例として、指向性から無指向性に変えた場合は、アンテナ性能の差異が出る為、利得から見た
距離比の検討はお薦めできません。
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
アンテナによる放射特性の違い(イメージ)
広範囲への指向特性がある場合:
風船のように広がっていく為、電波[エ
ネルギー]の拡散が早くなる。
アンテナから離れるほど
電波[品質]が弱まっていく。
発射してすぐの電波
特定方向への指向性がある場合:
電波[エネルギー]を特定の方向に発射す
る為、品質の良い電波を遠くへ送ること
ができる。
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
機器 および 環境 から見た 利得 と 減衰 について
減衰
アンテナ
天候 / 障害物 などにより減衰が発生する
利得
アンテナの特性によって、利
得の良い物を選定することに
よって、利用距離が変更でき
る
良くない通信環境 および 弱い電波
ほど、雨/雪等による影響を受けや
すくなる。
結果として通信できない状況が発生
しやすくなる。
減衰
ケーブル長
および
ケーブルの伝送品質
により減衰度が変わる
アンテナ
ケーブル
出力
無線 LAN 機器
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
放射出力の考え方について
28
構 成
アンテナケーブル
アンテナ
放射出力
出力
無線 LAN 機器
利得
減衰
出力は、法律により MAX
[10mW/MHz] が決まってい
る
法律からみた、出力の考え方
出力
+
減衰
+
利得
=
放射出力
法律で定められた MAX 出力値
以内であれば良い
出力の為の調整項目
しかし DS は
FLEXLAN-110 シリーズは、設計[出力]が容易に変えられない為、[出力] 調整による [放射出力]の調
整はできません。また、高利得アンテナ使用時は、[減衰] により 10mW/MHz 以内に調整しています
。よって、指定以外のケーブルを禁じています。
注意:利用するアンテナ および ケーブル品質等については、(財)テレコムエンジニアリングセンター
TELEC への 技適認定 を、受けたもののみ使用できます。
通称
電波伝搬とアンテナについて
標準品の利得と損失一覧
FX-DS110-PCC 用アンテナ
FX-DS110-PCC 標準添付アンテナ 利得 : 2.14 dBi
FX-ANT-P2 利得 : 2.14 dBi (アンテナ部) 損失 : 1.45 dBi (ケーブル部)
FX-ANT-P3 利得 : 2.14 dBi (アンテナ部) 損失 : 0.58 dBi (ケーブル部)
FX-ANT-P4 利得 : 2.14 dBi (アンテナ部) 損失 : 1.45 dBi (ケーブル部)
FX-DS110-APE 用アンテナ
標準添付アンテナ 利得 : 2.14 dBi
平面アンテナ
FX-ANT-A1 利得 : 2.14 dBi
アンテナケーブル (FX-DS110-APE 標準アンテナ延長用)
FX-ANT-EXT1 損失 : 1.45 dBi
ビル間アンテナ (FX-ANT-Cxx
FX-ANT-A2 利得 :10.0
FX-ANT-A3 利得 :12.0
アンテナケーブル
FX-ANT-C12 損失 : 7.92
FX-ANT-C25H 損失 : 8.25
との組合せのみ利用可能)
dBi
dBi
ビル間アンテナ (FX-ANT-Dxx
FX-ANT-A4 利得 :15.0
FX-ANT-A5 利得 :19.0
アンテナケーブル
FX-ANT-D12 損失 : 4.2
FX-ANT-D20 損失 : 7.0
との組合せのみ利用可能)
dBi
dBi
避雷器
FX-ANT-H1
dBi
dBi (低減衰ケーブル)
dBi
dBi
損失 : 0.3 dBi以下
2002.03.14 CONTEC
29
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
アンテナ選定について
通信できる環境の考え方:
結果として
運用に差支えが無い通信ができる環境を見極める(検証)
アンテナ選定の指針:
事務所 および 室内空間 での利用は比較的閉じられた空間の為、
一部屋に1個のAP[標準アンテナ]が必要と考える。
ただし、部屋の広さ/電波の透過性[仕切りがガラスの場合は電波の
通り道となる]には注意する。
ビル間通信:
基本的に見通しが必要です。
障害物有通信については、見極め(検証)が必要です。
30
31
付録 A.RSSI( Receive Signal Strength Indication )について
RSSI : 受信している電波信号の強さを数値化したもの
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
電波状況を見る
A P
RSSI
アクセスポイント[無線局]からの信号を
受信している電波信号の強さを数値化したもの
32
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
RSSI と クオリティ について
- RSSI と クオリティ に関する情報について
- 状況からの考察
各ステータスの意味
RSSI:
電界強度 (到達距離状況の目安)
クオリティ: 通信品質 (通信に適した電波品質の目安)
RSSIについて
マルチパス / 電波干渉 環境下における、環境評価の利用には特定が難しい。
良くあるケースとして、RSSI が 80~100 以上でも通信できないような環境
逆にビル間などでは、充分なフレネルゾーン確保 かつ マルチパスが想定しにくい環境であれば、
RSSI 以外の要素による障害は考えにくいので、RSSI のみを注力した環境評価が 可能 となる。
クオリティについて
現状からの判断状況のみとなるが、クオリティの変移要素となるのは、
マルチパス / 電波干渉 が背景にあるようです。
それ以外の要因もあると考えていますが、特定できない状況です。
33
電波伝搬とアンテナについて
RSSI と クオリティ について
通信可否について
--------------------------------------------------------------RSSI
クオリティ
通信状況
--------------------------------------------------------------高い
高い
通信に適している
高い
低い
通信に適さない
低い
低い
通信に適さない
-----------------------------------------------------------------安定
安定が高い値ほど通信できる可能性が高くなる
高い
安定
RSSI が高いほど 通信できる可能性がより高くなる
低い
安定
RSSI が低いほど 通信できる可能性がより低くなる
* RSSI が低くくなる(弱い電波)につれ、通信障害となる要因の受けやすさが向上する。
-----------------------------------------------------------------変動
変動幅が大きいほど 通信できる可能性が低くなる
高い
変動
RSSI が高いほど 通信できる可能性がより高くなる
低い
変動
RSSI が低いほど 通信できる可能性がより低くなる
* RSSI が低くくなる(弱い電波)につれ、通信障害となる要因の受けやすさが向上する。
--------------------------------------------------------------通信可否の判断は、利用環境において必用とする運用条件への適用状況を見る。
2002.03.14 CONTEC
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電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
IEEE802.11 無線LAN 機器 構成上の注意点 [ 警告事項 ]
アクセス
ポイント
AP Mode
Ch 14
アクセス
ポイント
AP Mode
Ch 14
アクセス
ポイント
AP Mode
Ch 14
アクセス
ポイント
アクセス
ポイント
AP Mode
AP Mode
Ch 14
Ch 14
アクセス
ポイント
アクセス
ポイント
AP Mode
AP Mode
Ch 14
Ch 6
AP モード の アクセスポイント は、100 msec 毎 に ビーコン [1Mbps, 70 Byte]のデータを、送信している
5 台以上の AP
が認識できてし
まう環境は、
だめ
UU
アクセス
ポイント
ST Mode
違うCh(チャネル)のビ
ーコンは、同時に見え
ないので問題対象にな
らない。
UU および ST モード の アクセスポイント は、
受信できてしまう ビーコン を、受信することにより、ローミング等を決定している
警 告
UU および AP/ST モード の アクセスポイント が、 同時に受信できる AP のビーコン[RSSI 表示として認識]は、
最大 5 台 までの AP となるように セル(通信エリア)設計 するようにして下さい。また、 5 台 以上の認識ができても
すぐに通信できなくなることはありませんが、通信効率の低下などに影響します。
台数は、メーカによって異なることが想定されますのでご注意ください。
尚、同時に受信できる AP のビーコンは、同一Ch(チャネル)のアクセスポイントが対象となります。
35
36
付録 B.AP(アクセスポイント)の配置について
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
37
1 フロア-に 複数 Ch の AP が存在した場合のローミングについて
1 フロアー : UU から 複数の AP が 認識できる環境
Ch 14
Ch 6
AP-14
AP-6-1
UU-14
UU-6
各 AP を見て、
より良い RSSI 値の AP に
ローミング(接続)する
同じCh の AP も、
より良い RSSI 値の AP に
ローミング(接続)する
Ch 6
AP-6-2
UU-6
UU-xx
Ch Auto
UU-1
Ch 1
AP-1
UU-11
Ch 11
AP-11
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
38
1 フロア-に 複数 Ch の AP が存在した場合の 通信データ帯域 について
マルチチャネルを、適用した場合
チャネル単位で帯域を共有するので、1チャネルで構成
した場合に比べてパフォーマンスの向上が期待できる。
1チャネルで、構成した場合
全ての無線局[ AP/UU ]で、帯域を共有し合う事になる
ので、結果としてパフォーマンスの向上にはつながらな
い。
Ch 14
UU-14
UU-14
AP-14
AP-14
UU-11
UU-14
Ch 11
UU-6
UU-14
AP-11
AP-14
UU-11
UU-14
Ch 6
UU-1
UU-14
AP-6
AP-14
UU-6
UU-14
Ch 1
UU-1
UU-14
AP-1
AP-14
UU-1
UU-14
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
39
フロア-別に AP を設置する場合 [ マルチ Ch 編]
AP の配置において、上下フロアーに設置する場合の検討事項
フロア-単位で、AP の利用
Ch を、決定する。
目的:
Ch を、隣接した形で配置し
ないように工夫する。
条件:
各フロア-で利用する無線
LAN 機器が少ないときに有効
。
AP
同じ Ch が、ビル内で存
在しても、フロア-間の
距離があり、同一 Chによ
る干渉が低減される
AP
Ch 11
AP
AP
AP
Ch 1
AP
Ch 14
AP
AP
Ch 11 と接続
Ch 6
UU (AP-ST) 側で登録できる Ch 数について
FX-DS20 マルチ Ch タイプ の場合
Ch 1-13 は 利用したい
3 Ch まで登録可
Ch 14 選択時は、
1 Ch つまり Ch 14 のみの利用となる
FX-DS110 の場合
Ch Auto 設定では、1 ~ 14 Ch のどの
アクセスポイントへも接続が可能です。
AP
AP
チャネル間
ローミングも可能
Ch 11
AP
AP
Ch 1
Ch 1 と接続
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
電波の伝搬から見た AP の 複数設置の考え方 [ マルチ Ch , 応用例 ]
Ch 11
Ch 11
AP-11
AP-11
AP-6
AP-6
Ch 6
UU-6
UU-6
Ch 6
チャネルを分けることに
よって電波干渉を防ぎ、
屋内 および ビル間の帯域
を最大限に利用できるよ
うになる。
UU-6
UU-6
ローミング[移動]できる
40
電波伝搬とアンテナについて
2002.03.14 CONTEC
フロア-別に AP を設置する場合 [ 同一 Ch 編]
AP の配置において、上下フロアーに設置する場合の検討事項
AP
AP
AP
AP
AP
AP
AP
AP
この AP では、上下フロア
ーの AP の電波が見える可
能性がある。
AP
左記の関係を極力実現しないような配置を、考慮する
41
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