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『日本版24時間ルールとNVOCC事業の電子化』について

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『日本版24時間ルールとNVOCC事業の電子化』について
JIFFA News¡第177号¡2012年3月
「日本版24時間ルールとNVOCC事業の電子化」
-国際物流業務の電子化に向けて大きく舵を切った関税局-
デカルトシステムズジャパン株式会社
シニアアドバイザー 野田 誠孫
1)はじめに
国際貿易取引上での新たな課題「セキュリティ対策」
されるITが広く社会に浸透しつつある状況が関税局のこ
うした新しい動きを後押ししている。電子化については
とは2001年9月11日の米国同時多発テロが発端であり、
平成24年度税制改正大綱(平成23年12月10日閣議決定)
事件後に被害当事者である米国が示した反応は早かっ
の「7.関税」項で次のように述べている。
た。まず2002年12月には輸送事業者(船社及び利用運
送事業者-NVOCC)を対象に「物流セキュリティ AMS(所
謂「24時間ルール」)」を導入、さらに2010年1月に輸入
事業者を対象とする「商流セキュリティ ISF(10+2)」
------------------- ----------- --------『(4)通関関係書類の簡素化
ペーパーレス化を推進するため、輸出入申告に際し提
を施行した。最新の情報技術(IT)の活用を前提に米国
出を義務付けている仕入書について、必要な場合にのみ
が開始したセキュリティ対策はその後、世界各国で事
提出を求めることとし、これを提出しない場合の保存義
実上の標準de facto standardとなった。筆者は米国での
務を課す等、所要の措置を講じます。
AMSの導入当初からこれまで主にNVOCC事業者へのセ
(注)上記の改正は、平成 24 年7月1日から適用します。』
キュリティ対策の支援をサービスプロバイダーの立場か
『(6)海上コンテナー貨物に係る積荷情報の事前報告制
ら行っている。その間、JIFFA研修会等では米国(AMS/
度の早期化、詳細化及び電子化
ISF)やEU(ICS-ENS)のセキュリティ対策を説明する
我が国に入港しようとする船舶に積み込まれた海上コ
機会を頂いた。今回財務省関税局が日本版24時間ルール
ンテナー貨物に係る積荷情報について、原則として当該
の導入方針を明らかにしたがこの新たな動きがNVOCC
コンテナー貨物の積出港を当該船舶が出港する 24 時間
事業者にはどのような影響があり、課題は何なのかを「事
前に、詳細な情報を、電子的に報告することを義務付け
業効率化と電子化」の関連付けから考えてみたい。
ます。
(注)上記の改正は、法律の公布の日から2年を超えない
2)関税局の動き-通関手続を通じて国際物流
の電子化を促進
範囲内において政令で定める日から適用します。』
------------------- ----------- ---------
財務省関税局は日本版24時間ルール(以下JP24と言
う)の関連法案(関税定率法等の一部改正法)をいまの
通関手続の電子化やペーパーレス化は従来からも話題
通常国会に提出し、3月中に同法案は成立見通しである。
であったが平成 23年8月2日関税局の貿易円滑化ワーキ
同法案は2014年3月を施行開始とする輸入貨物セキュリ
ンググループ報告では同局の掲げる目標と具体化の段階
ティ対策であり、これは米国やEU等で導入された制度
を下記の通り発表している。
と基本的に同じものである。但し、日本では海上コンテ
ナー貨物だけを対象とする。同時にJP24と平行して今
------------------- ----------- ---------
回通関手続の「原則」が変更される。即ち、これまでの「書
『−2− 通関関連手続の電子化のあるべき姿(目標)
類手続」に替え、「電子手続」が新しい原則になる。こ
輸出入申告など通関に関するすべての情報の電子化を
の基本原則の変更による影響は広範囲に及び、ペーパー
行うことによる通関手続の完全ペーパーレス化、民民間
レス(含むPDF)に加えて関連業務の電子化に向けた様々
の商取引の電子化の実現、貿易手続に係る国際連携シス
な可能性を生むものと思われる。インターネットに代表
テムの構築
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JIFFA News¡第177号¡2012年3月
⇒ NACCSと民間システムとの連携による貿易手続に
係る国際物流情報プラットフォーム化を目指す
表する制度システムになると思われる。また関連業界に
も業務効率化や企業競争力強化に向けた確かな取り組み
を促す要因となるであろう。
第1段階:通関関係書類の電子的提出に向けた取組み
○ NACCSの「電子インボイス業務」の利用促進
⇒ 企業・関係業界等へのセールス
⇒ インボイス業務のプログラム変更の実施(欄数の
3)2014年3月施行予定-日本版24時間ルール
の概要
関税局のホームページでの公開文書は既に数多くある
が新制度の基本事項は3つのキーワード、即ち、『早期
増加等)
○ 通関関係書類の簡素化に係る検討
化・詳細化・電子化』に要約されている。また、パブリ
○ 通関関係書類のPDF等によるNACCSでの提出(完
ックコメントで示された関連業界の意見等も詳しく掲載
されており、本項では当局の基本的考え方を理解する意
全電子化前の暫定的な対応)
第2段階:通関関連手続の電子化に向けた取組み
味からその一部を以下引用する。なお、JP24としての
「積荷情報の報告に係わる概念図は図−Bに示す通りで
○ 他法令手続等の電子化の拡大
○ 民民間の商取引の電子化の推進(海上運送状、保
ある。
険料明細書等)
○ 電子手続の原則化』
------------------- ----------- ---------
------------------- ----------- ---------
積荷情報の入手に係る早期化・詳細化・電子化に向けた
検討(日本版24時間ルールの基本的考え方)
関税局の動きは最新情報技術が国境を越えて作り出す
1.我が国の積荷情報の事前報告制度の課題
新しい時代を意識するものと理解できる。図−Aは過去
我が国の水際取締りは、社会悪物品等の密輸阻止及び
15年余の「情報システム普及と利用技術」の変遷を示す
テロ対策を目的としているが、現行の事前報告制度を「基
がIT環境と電子化は密接不可分な関係にある。2014年施
準の枠組み」等に照らして考えた場合、
行のJP24導入はこうした流れを意識しつつ大きく舵を
○ 積荷情報の報告は船積前ではなく入港前であり、
切った関税局にとっては日本の貿易取引での電子化を代
従って、報告されてから入港までが短時間。(特に、
図−A 情報システムの普及と利用技術(筆者作成)
JIFFA News¡第177号¡2012年3月
近海航路に関しては入港直前の報告)
○ 混載貨物等について、詳細な品名や実際の荷送人、
荷受人の氏名・住所等が不明なことが多い。
○ マスター積荷情報であっても、電子化されていな
に、当該積荷の荷受人に対し、報告を求めることがで
きる旨、関税法第15条の2に規定されている。
(3)
「電子化」において配慮すべき事項
○ 税関に対して概ね100%が電子的に報告されてい
い積荷情報が依然混在。報告のタイミング、報告内
るマスター積荷情報に比べ、大半が紙媒体(書面、
容及び報告方法の観点から、一層の改善が必要
FAX)で報告されているハウス積荷情報の電子化を
どのように進めるか(注5)
2.積荷情報の入手に係る早期化・詳細化・電子化に向
けた検討
(注5)国内に事業所を有さない船社やNVOCCは、国
内の代行業者を介してNACCSへの送信を行うことに
(1)
「早期化」において配慮すべき事項
なる。
○ アジアを一つの地域とした効率的なサプライ・チ
ェーン・マネージメントが構築(注3)されている
ことから、物流実態に配慮し、物流リードタイムへ
の影響に最大限配慮することが必要。
(注3)2010年の我が国の輸入コンテナ貨物量に占め
3.貿易関連手続の電子化
いわゆる川上の情報である積荷情報の電子化が図られ
ることにより、貿易関連手続の電子化が期待できる。
------------------- ----------- ---------
る近海航路(中国・韓国・台湾)の割合は約7割(66%)。
上記に引用した事項以外にもJP24施行日程等も示さ
(2)
「詳細化」において配慮すべき事項
○ 税関は、現在、荷受人にハウス積荷情報の提出を
れている。今後NACCSでのシステム開発具体化への各
求めることができるが(注4)、荷送り側(外国)の
論に向けた動きも4月以降(3月31日法案通過予定)は
NVOCCに対して、情報を求めることとなる。
活発化するであろう。参考までに前項のペーパーレス化
(注4)税関長は積荷に関する事項の報告があった場合
において、この法律の実施を確保するためその内容を
促進を含む「貿易円滑化に向けた施策の工程表」を図−
Cに示す。
明瞭にする必要があると認めるときは、その入港の前
図−B JP24基本概念図(関税局資料より)
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JIFFA News¡第177号¡2012年3月
図−C 貿易円滑化に向けた施策の工程表(関税局資料より)
図−D サービスプロバイダーの位置付け(筆者作成)
JIFFA News¡第177号¡2012年3月
4)新しいルールの導入とサービスプロバイダ
ーの役割
は6つある。何れもが電子申告を管轄する当局(NACCS)
の負担を軽減することになる。SPは海外各地の電子デ
今 回 の 日 本 版24時 間 ル ー ル 導 入 に 際 し て、 先 例 で
ータ申告者とNACCSとの間に位置することで船積み24
ある米国やEUと同じくサービスプロバイダー(以下
時間前事前申告に必要とされるデータを予め整理整頓す
「SP」と言う)の制度が導入される。新しいルールでは
る。また運用における支援も必要に応じて行うこともあ
NACCSへの事前電子申告には二つの接続ルートを「出
る。6項目の詳細については図−Eに記載する内容の通
港前報告制度の利用(接続)形態」として規定している。
りである。
即ち、国内設置サーバから国内事業者がNACCSに申告
する方法と海外事業者からの申告データをNACCSに接
一方、SPとしての役割をユーザの立場(JP24の申告者)
続されたSPが海外申告者の代行として申告する方法で
から図−Fを参照しながら説明する。デカルトシステムズ
ある。この項では、図−Dに示すSPの接続ルートを対象
社ではSP事業を「グローバルファイラー(Global Filer)
」
として説明する。SPは申告データの送受信、所謂「メ
と言うサービス名で世界的に展開しているがこの機能を
ッセージング」と言われる部分を処理の対象とする。こ
利用する3PL企業A社例を通じてSPの先進的な導入形態を
の場合、船積み24時間前に電子データで事前申告する当
紹介する。A社が行うグローバルな日常取引Shipmentの
事者(現場)は世界各地に散在することになる。こうし
情報はSP(デカルト社)に共有されており、そのデータ
た国境を越えたユーザに対する日常的なシステム対応、
ベースに基づいてGlobal Filerが自動的に関連情報(日付・
(教育訓練や24/7ヘルプデスクを含む)は従来のNACCS
船舶動静・貨物の動き・申告先相手国・形式等)を選択
が行う国内業務ではないために確かな運用体制も新た
して実行する。これによりA社の担当者は各国毎に違う事
に必要である。SPはこうした業務分野で税関システム、
前申告方法を意識することなく、日常業務の過程で当該
NACCSの負担軽減を図る機能を提供することができる。
国へのセキュリティ対応を完了することになる。下図例
ではLos Angels積Tokyo揚の貨物について2012年2月22日
SPが担う基本的な役割は図−Eに示した通りで大きく
現在でどのように自動処理するかを示している。
図−E サービスプロバイダーの基本的役割(筆者作成)
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5) NVOCC業界への影響と関連業界が期待す
ること
る。即ち、それは通関手続における紙から電子への「原
今 回 のJP24を ひ と つ の 大 き な 契 機 と し て 情 報 技 術
く制度の導入である。図−GではJP24による輸入に係わ
(IT)を事業運営に有効活用することが当たり前の時代
る貿易関連業界でのIT化促進の可能性について説明して
がもう直ぐ来ることが期待されている。つまり、国際取
則の変更」であり、JP24導入と言う電子データに基づ
いる。
引での上流(製造者)から下流(消費者)までの流れをIT
活用でより円滑化することである。国際貿易に従事する
2012年2月現在のJIFFA会員数は407社、同情報委員会
関連業界は数多いが特にサプライチェーンの主役である
によればその内の約100社程度がB/L(輸出)、Delivery
荷主業界はこれまでも国内外の情報ネットワークを通じ
Order/Arrival Notice(輸入)及び請求書等の所謂「船積
てビジネスを電子化(電子データの活用)することによ
書類作成」に業務システム(以下「NVシステム」と言
り事業効率化を図るとの意識は強く、期待も大きい。仮
う)を使用するとのことである。つまり、残りの約300
にNVOCC事業者に例外なく電子データの活用を可能に
社は同業務には未だNVシステムが活用されていない。
する情報システムの能力が装備された場合は電子データ
特にNVOCC事業者にはその傾向が強く、紙媒体や手作
が実現する業務の自動化や効率化などの業態を越えた電
業で日常業務が行われている。いまやITの塊のような
子化のメリットが期待される。
i-Phoneやi-Pad等が普及する中にあって、NVOCCの基本
業務で情報システムの利用が未だ一般化していないのは
その意味からもJP24導入はサプライチェーンの業務
意外である。
効率化に大いに資すると共にNVOCC業界の新しい事業
NVOCC事業者の多くは「表計算」
、つまりMicrosoft社
環境を生み出すことになる。他方、現況は未だに紙媒体
Excel等による書類作成をパソコンで行っている。しか
が使用される場合が少なくなく、NVOCC事業者にそう
しながら、この方法はパソコンを使うが「電子データ処
した事例が少なからずあると指摘される。当局が示す今
理」ではない。他方、JP24はこれまでとは違うレベル
後の方向とは明らかにこうした状況を変えることにな
で電子化した輸入業務データをNACCSに用意するシス
図−F グローバルファイラー A社の例(筆者作成)
JIFFA News¡第177号¡2012年3月
テムを持つ。ユーザはNVシステムによりこれらデータ
部門を持たないことが多く、新たにそれを準備するのは
を直接利用することができるが、他方世界各国の輸出港
実際的ではない。従って、選択肢の③「外部ソフトウエ
から船積24時間前に収集保管された日本向け貨物の輸
アの利用」が現実的な対策になると思われる。
入データをExcelでは活用できない。つまり、NVシステ
ムを持たないと荷主業界が求めるサプライチェーンでの
1)NVOCCシステム用ソフトウエア−外部ソフトウエア
切れ目ない電子処理を行えないこととなり、いまの時代
事業者
の要請に応えられず場合によっては顧客を失うかもしれ
現在、NVシステムを提供するソフトウエア事業者(以
ない。それでは何故にNVOCC事業者を中心にNVシステ
下「ソフト業者」と言う)の数は多くはない。また各社
ムが普及しないのかについて次項で考えてみる。
ソフトウエアの基本機能は変わらないが、対象業務の範
6)船 積 書 類 用 ソ フ ト ウ エ ア - 望 ま れ る
NVOCC事業者のシステム環境作り
囲や特徴には違いもある。例えば通関業務を主な対象と
するフォワーダー用システムの一部機能とする場合や会
計業務パッケージの基盤に同機能を組み込む例、さらに
NVOCC事業には船積書類作成システムの使用が不可
は船舶代理店用システム機能からの活用などがあるよう
欠であるとの理解を前提に実際はどのような利用方法が
だ。他方、NVシステムの市場規模は大きくないために
あるか考えてみる。前掲の図−Aの最下段に示す選択肢
ソフト業者はOverheadや開発費等のコスト上の制約等
では3つを掲げた。即ち、
もありユーザにとっては価格面で問題が多い。その結果、
① ハードコピー(紙媒体)の継続
現時点ではソフト業者が提供しているNVソフトでは新
② 自社により開発を行う
規ユーザには必ずしも手頃な選択肢になってはいない。
③ 外部ソフトウエア利用する(パッケージシステム
ほか)
2)NVOCC業務の電子化−必要なのは基本機能
当然のことながら今回は選択肢の①は対象とはならな
システムを利用する事業者が使うNVソフトの機能は
い。また、同②は特にNVOCC事業者には自社内に情報
基本的に同じで変わりなく、大半は標準的であり、B/L
図−G JP24による関連業界のIT化の促進(筆者作成)
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JIFFA News¡第177号¡2012年3月
FormはJIFFA Form使用に限定すれば問題はない。また
JP24を契機とする「電子化の時代」に向けてNVOCC
印刷書式での項目配置や表記などに要望は多いが、これ
業界でもいよいよ新しい動きが始まることが予想され
らはJP24時代の電子データの活用と言う意味からは大
る。そうした状況下で協会としてシステムが未整備の会
きな要素ではない。むしろ必要最低限の基本機能をコン
員に対してどんな支援、環境作りができるかを最後に考
パクトに装備するNVシステムの提供を最優先とするこ
えてみる。JP24ではNACCSに保管された日本向け輸入
とである。機能を絞ることでより手頃なNVソフトとし
貨物に関わる電子データの活用を促すことになるが、同
て仕上げ多くのNVOCC事業者での利用が容易になるこ
時に日本の輸出貨物、例えば米国、EU、中国など、の
とを期待したい。
セキュリティ対策でも電子データの活用が予想される。
何れの場合でも、会員が貨物セキュリティを含む解決
3)電子化の普及を阻む問題−「高い価格」がシステム
策としてNVソフトを装備する意味は小さくない。また、
化には最大の壁
システムの導入によりサプライチェーンにおける関連業
最大の阻害要因は事業規模に比べNVソフト価格が高
界での電子化への対応や事業者の社内業務効率化や費用
いことが指摘できる。前述の通り、パッケージソフトの
削減効果が期待できる。
ソフト業者は投資・運用に見合う価格設定をする。また
使用技術(OS、データベースなど)やプログラム構成
それではNVソフトが生む将来的なメリットをどのよ
により一般的な価格は最低額でも数百万円、またはそれ
うに得ることができるかを考えてみる。筆者はシステム
以上になると思われる。従って、Excel使用により日常
が未装備の事業者に対して協会がそれなりの支援や工夫
の業務処理が当面はできるとした場合、新たな投資とな
することを提案したい。具体的には電子化時代を間近に
るシステム導入には躊躇する事業者も多いと言う。また、
してNVソフトを提供するソフト業者に協力を働き掛け
担当者には一時的とは言え、新しいシステムの学習も必
ることである。上述の通り、NVシステムを提供販売す
要となり、さらにはシステム保守の負担も生じるなど課
るソフト業者の数は多くはない。そこで各社にまずは
題もある。しかしながら、2年後の2014年3月に向け当
JP24が施行される新しい時代を正しく理解して貰うこ
局が電子化時代への舵を切ったことを思うと、NVOCC
とである。その理解の上でシステム未装備会員向けの製
の事業運営にも質的転換が必要と感じる。つまり、ソフ
品やサービスについては『普及版NVソフトの提供』に
ト業者には最新ITに基づいた何か新しい解決策を要望し
最大の協力を要請してはどうであろうか。ここで言う協
たい。例えば初期投資を不要にするオンライン購読型サ
力の第一はシステム導入の大きな障害と言われてきた価
ービスや従来からのパッケージシステムについてもさら
格の大幅な見直しであろう。またシステムに装備された
なる工夫を期待したい。
プログラム機能の品質も確かなものでなければならな
い。何れにしても、協会がこうした試みを主導すること
4)協会主導で業界の『IT活用力の底上げ』を−ソフト
業者への協力を働き掛け
で「電子化の時代」に向けてNVOCC業界の『ITシステ
ム活用力の底上げ』を実現できるように思う。
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