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平成 24 年度 第3回茨城支部評議会の概要について

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平成 24 年度 第3回茨城支部評議会の概要について
平成 24 年度
第3回茨城支部評議会の概要について
平成 24 年 11 月 7 日(水)
、平成 24 年度第3回茨城支部評議会が開催され、評議員 9 名中8名
が出席致しました。概要は以下のとおりです
議
題
1.保険料率について(経過)
2.署名活動・全国大会(報告)
3.平成 25 年度保険料率について(論点)
議 事 概 要
(主な意見等)
1.保険料率について(経過)
5人が新規委嘱となったため、はじめに過去の経過を説明した。その後、協会けんぽの財政状
況、保険料率の推移、平成 24 年度までの特例措置について説明を行い、協会けんぽの財政基盤
強化に向けた要求内容について改めてご確認いただいた。
【学識経験者】
被用者保険のセーフティネットである協会けんぽの保険料率が連続で引き上げられているこ
とについて、大きな問題であるという意識を強く持って、これまで同様協会として改善に向けた
強い意志を示してほしい。
2.署名活動・全国大会(報告)
財政基盤強化に向けた署名活動、要請活動について最終的な筆数等を報告した。また全国大会
の様子、決議文書、要請内容について説明し、ご理解いただいた。
3.平成 25 年度保険料率について(論点)
資料に基づき事務局より説明を行った。主な発言は以下のとおり。
(1) 制度改正
【学識経験者】
国庫補助 20%への引き上げと高齢者医療制度の抜本的改革を引き続き訴えていく必要がある
と考える。
【被保険者代表】
(初めての参加なので不勉強かもしれませんが、
)国庫補助 20%への引き上げは賛成だが、平
成24年度末には4千億円を超える準備金の黒字が見込まれるなかで外部の理解を得ていくた
めには、協会けんぽの抱える財政の赤字構造をさらに強く訴えていくべきだ。
(2) 準備金の扱い
【学識経験者】
準備金を取り崩すのであれば、このまま保険料率が上がり続けると労働者の生活が成り立たな
いということを主張し、加入者の理解を得ていく必要があるのではないか。準備金をある程度取
り崩しても保険料率を一定に保つことで、加入者に安心感を与えることが必要である。
【学識経験者】
ただでさえ経済状況が不安定な中なのに、準備金を積み上げるために保険料率を上げる必要が
あるのか。不測の事態に備える必要がないということではないが、数字的な推移をみれば、保険
料率据え置きを優先させた方がよい。
【事業主代表】
企業も労働者も大変厳しい状況であるため、保険料率の現状維持に賛成である。
<事務局>
いままでも、加入者、事業主の方からは、これ以上の保険料負担の増加は耐えられないという
切実な意見をいただいておりますし、全国の評議会でも同様の意見が多く見受けられます。現状
を踏まえれば、将来に備えるための準備金を増やすのではなく、保険料負担を抑える方向の意見
が多くなることは当然と考えております。
(3) 激変緩和措置
激変緩和措置については、
『現下の状況を大局的に鑑みれば、調整幅を最小限にとどめること
も致し方ない』という、これまでの茨城支部の主張を続けていくということでご承認いただいた。
【学識経験者】
同じ医療サービスを提供するのに、よりコストのかかってしまう地域というのがどうしてもあ
る。都道府県単位保険料率には年齢調整と所得調整が加味されているとはいえ、地域ごとの支払
い能力が完全に考慮されているわけではない。健康保険制度の維持・存続のためには激変緩和措
置による調整を最小限にとどめることもやむを得ない。
(4) 変更時期
変更時期については、例年通りの4月ということでご承認いただいた。
(5)その他
【学識経験者】
所得階層の問題で、全体が低い階層に寄ってきていることによる平均の低下は問題であり、事
業主にとっても従業員にとっても負担感はとても大きい。そういった問題や、健康保険制度全体
の趣旨から考えても、拠出金総報酬割の全面導入は訴えていかなければならない。
【学識経験者】
基本的には所得分配の垂直的公平の問題で、分配機能を制度間で行うか、国が行うのか、とい
う視点で考えていかないと難しい。縦割りの制度ではそれぞれの利益面が影響してしまうので、
ある程度強制的に実行してでも最低限度の社会保障を守っていかなければならない。
特 記 事 項
傍聴者なし
次回(平成 24 年度 第 4 回)については 11 月 30 日(金)に開催予定
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