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法学部報 - 中央学院大学

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法学部報 - 中央学院大学
法 学部報
35
C HUO G AKUIN U NIVERSITY
人権感覚の育成と
共生意識の確立
平成26年 3月18日発行
法学部海外研修 特別講座報告 「ホットな東南アジア2都市を訪問」
平成25年度の法学部海外研修特別講座は、9月6日の夜便で
な先進都市シンガポールに向かいました。シンガポールは治安も
成田空港を出発し、ベトナム社会主義共和国のホーチミン市とシン
良く市内交通も便利なので、学生たちはグループに分かれて2日間
ガポール共和国のシンガポール市を訪問し、12日に帰国しました。
の自由行動になりました。毎晩定時にホテルでミーティングをして
行程では、航空会社の事情で別の振り替え便となり出発時間が
お互いの行動を報告し合いました。マーライオンやマリーナベイサ
かなり早まるというハプニング、そのためにシンガポール空港でホー
ンズなど主要なスポットはもとより、リトルインディアやチャイナタ
チミン行の便まで夜中から朝にかけて約7時間の乗継時間を過ご
ウンなど異国情緒に触れたグループ、ビーチやナイトサファリなど
しました。しかし、学生たちは非常に元気でホーチミンに到着して
自然を満喫するグループ、
ダウンタウンのショッピングエリアを巡っ
からも積極的に行動し、歴史的建造物の多い街並みやエネルギッ
たグループなど、積極的に行動をしたようです。私もその間、スポー
シュなナイトライフを満喫しました。また、メコン川デルタ地域への
ツ科学研究所やスポーツスクールなどを訪問して多くのスポーツ
1日旅行にも参加し郊外の田園風景やリバークルージングも体験
関係者と親交を深めることができました。
しました。ホーチミンで2泊してから東南アジア最大級の国際的
北垣 優一郎(スポーツシステムコース・3年)
「ホーチミンの治安とナイトライフ」
引率教員 : 小林 敬和(スポーツシステムコース教授)
根葉 龍也(スポーツシステムコース・4年)
「シンガポールのライフスタイルとファッション」
ホーチミンは比較的治安の良い地域であると言えます。街を歩いていて身に危険
シンガポールはとても綺麗な街並みで、日本とあまり変わりない雰囲気で過ごし
を感じたことはありませんでした。ただ気をつけないといけないことは、客引きとぼっ
やすかったです。ファッションもカジュアルな感じで、ユニクロなど日本のお店もあ
たくりです。観光客は狙われやすいことを認識するべきです。ホーチミンにはいわゆ
りました。人種的には中華系の人が多かったイメージです。また、海も近くにあり
る居酒屋というよりも屋台があちこちにあり、少し高級になるとバー形式のものが多
サーファーなども多くいて観光客が気軽に体験できるサーフィンをやってみましたが
いようです。もともと物価が安いこともあり低価格で飲食を楽しむことができます。
とても難しかったです。異国の人と交流をして人間的に大きくなれたと思います。
岸本 茉佑子(現代社会と法コース・3年)
「ホーチミンのグルメとメコンデルタ」
清家 恒哉(スポーツシステムコース・3年)
「シンガポールの治安とナイトライフ」
ベトナムはパクチーが入っている料理が多いので好き嫌いが分かれると思いまし
シンガポールの税関チェックのとき、ガムの持ち込み禁止や、煙草2箱以上の
た。ベトナムの2日目にメコン川を下るツアーに参加しました。メコン川デルタ地域
持ち込み禁止など、日本では考えられない細かい規定でした。実際に街に買い物
はホーチミンとは全く違った雰囲気でした。ジャングルクルーズのようで自然を
に行ってみても、詐欺やスリもなく、楽しく過ごせました。日本と比べても同等ぐら
満喫することができて楽しかったです。ツアーの途中では現地の方がベトナムの
いに感じました。ナイトライフについては、夜は涼しく、特にマリーナエリアのライ
歌を歌ってくれたり、その場でココナッツから作ったココナッツジュースを飲ませ
トアップに感動しました。以上のことから、世界各国から多くの観光客が来るだけ
てくれたりしたのでベトナムの文化を感じることができました。
のことはあると思いました。
中嶋 司(スポーツシステムコース・4年)
「ベトナムのライフスタイルとファッション」
ベトナムのライフスタイルは、出稼ぎにきている人が多いらしく、日本人に積極的
に物を売ってきました。売ってくるものは、扇子やサングラス、食べ物ではココナッツ
などでした。また、道路ではバイクが日本では考えられないほど多く走っていました。
ファッションは、基本的には普通の日本と変わらない服装をしている人が多かっ
たと感じましたが、ベトナムの民族衣装を着ている人も多く、独特のファッション感
がありました。
細野 佳代子(現代社会と法コース・3年)
「シンガポールのグルメとナイトサファリ」
今回訪れたシンガポールには沢山のグルメがありました。その中でも1番美味し
かったのがホッケンミーという焼きそばとスイカジュース。どちらも飽きの来ない
▲ 長時間の乗継を経て無事
ホーチミン空港に到着
美味しさで値段もとてもリーズナブルでした。またオススメのスポットとしては、
夜にだけ開園するナイトサファリ。トラムで園内を周り約250種3000匹の動物達
を間近で見ることができ、迫力満点でした!
▶メコン川デルタ地域の
ジャングルクルーズに出発
スポーツシステムコース・コース科目紹介
スポーツ学実習
(冬季スポーツ集中授業)
スポーツシステムコース
教 授
小林 敬和
平成25年度のスポーツ学 実習(冬 季スポーツ集中授 業)は、
平成26年1月28日から31日まで3泊4日の日程で群馬県の万座
温泉スキー場で実施されました。この実習は、法学部全コースの
体育実技
(選択・集中授業)として30年近くにおよぶ伝統を誇り、
現在はスポーツシステムコースの3年次必修としてコース科目の
特色となり、商学部と合同で行なっています。
この実習は、冬季スポーツの代表でもあるスキーやスノーボー
ドの技能習得を目指すことは当然ながら、過酷な自然環境に触
れながら集団生活を通じてリーダーシップやチームワークを養
成する目的もあります。さらには、こうした体験を踏まえて安全
▲開講式
意識や介在する危険を知り、スポーツにおけるリスクマネジメン
トを学ぶ 格好の場といえます。そのために、夜のミーティングで
る身 体適 応や高 地 順 化 など環 境や 安 全に関する専 門 知 識 の
は「滑る」特性を科学的な見地から捉え、スピードやコントロール
研 修も欠かさず行なっています。
など技術習得に必要な基礎知識を学びます。また、寒冷地におけ
近年スノーボードを選択する比率が増えており、スキーは数名
でスノーボードが大多数を占めます。スノーボード受講者は、転
倒時の頭部保護のためにヘルメット着用を義務付けています。以
前は不評でしたが、最近では学生の安全意識も高まり積極的に
着用してくれます。レッスン中やフリー滑走時の不意の転倒で
「ヘ
ルメットがあってよかった」との報告が多く寄せられています。
次年度(平成26年度)からは、対象学年を2、3年生として実
施する予定です。つまり、希望すれば2年次と3年次に2回参加
することが可能で、それぞれ学内授業のスポーツ学実習に振り
替えられることになります。
次年度もより多くの学生が参加し、大自然のもとでスキーや
▲法学部スポーツシステムコースの参加者
スノーボードの魅力に触れることを期待しています。
▼ リ フト で 頂 上 へ
櫻井 涼(スノーボード)
上級班になりましたがレベルの高さについていくのが精いっぱ
いでした。ある程度滑れても基礎がないとバーンの変化や雪質などに対応
できないことを実感しました。今回はインストラクターの専門的な指導を
受けることができて本当によかったと思います。
北井 由梨(スキー)
最初はスピードに慣れるまで恐怖感がありましたが、基礎的な
レッスンを経て徐々に慣れ日増しに楽しくなってきました。毎日天候が異な
り身体的にもきつかったですが、温泉で癒されてとても幸せな気分になり
楽しい4日間を過ごすことができました。
金子 将人(スノーボード)
インストラクターに習ったのは初めてで、専門的に基礎から教わる
ことによって自分の不得意な部分がわかり、時にはマンツーマンで指導していた
だいたことで少し上達したように思います。次に滑りに行ったときは今回の講習
を思い出し、安全で楽しくそしてカッコよく滑れるよう心がけたいと思います。
川島 俊介(スキー)
小学生の時以来かなりのブランクがあったので、はじめは怪我に
気をつけながら慎重に滑りました。スピードにも徐々に慣れて最終日には
だいぶ自在にコントロールできるようになりました。今回の実習では規則
正しい生活ができ、スキーの楽しさも改めて感じられました。
▲スキー 班
法 学部報
35
2013年度マナー向上論文への取り組みの報告
C HUO G AKUIN U NIVERSITY
法学部1年次必修科目
「日本語実践」では全学の学
はし
おか
共生意識の確
立
で取り組むことにしています。今年度、法学部からは
授業からの推薦に自主投稿も含めて15本の応 募が
優秀賞
生を対象に募集される
「マナー向上論文」に授業の中
人権感覚の育成と
あり、審 査の結果、右 記の5人の方の論文が受 賞作
りょう
平成26年 3月18日発行
橋 岡 諒(1年)
「マナー違反をさせない環境づくり」
か わ むかい
りょう
川 向 亮(1年)
「歩きスマホの危険性と防止策について」
となりました。佳 作を受 賞した柳 香 織さんは 昨 年
「 ゴミのポイ捨てをなくそう」という論文で優秀賞を
みや
た
まさとも
宮 田 将 義(1年)
受賞していて、2年続いての受賞です。
「自転車並列走行からみるマナー違反改善方法」
佳作
学生の皆さんが書く文章を読むと、マナーの問題
に真剣に向き合って考えた様子がうかがえます。マ
ナーについて考えてみたという経験が実際のマナー
くり
た
え
み
り
栗 田 恵 碧 璃(1年)
「自転車利用者のマナー向上策」
やなぎ
か
おり
柳 香 織(2年)
向上に反映・貢献することを期待しています。
「歩きスマホの危険性と対策」
2013 年度
授業評価アンケート集計結果
学生の意向を正確に把握し、授業の内容や方法の改善に役
立てることを目的として、毎年、授業評価アンケートを実施して
います。本年度も11月18日から11月29日にわたって実施され
1. あなたの授業への取り組みについて
設問文
No.
1 この授業への出席率は高かった。
今 回
2012年度 2011年度 2010年度
平均点
平均点
平均点
平均点
有効
回答数
4.45
4.40
4.35
4.31
6,132
ました。このたび2013年度の集計結果がまとまりましたので
2
4.09
4.10
4.05
3.99
6,128
公 表します。
この授業中、私語や居眠りをせず、
教員の説明を集中して聞いた。
3
この授業時間外に、予習や復習を行い、
3.30
授業内容を理解するための努力をした。
3.22
3.15
3.07
6,119
過去3年間のアンケート結果と比較しますと、全体的に年々
数字が上がっており、学生の授業に対する取り組みが向上し、
授業や担当教員に対する評価も高くなっていることがわかりま
2. 授業について
平均点
平均点
有効
回答数
3.90
3.86
3.81
3.74
6,124
この授業の内容は講義要項
(シラバス)
4.20
に沿って進められた。
4 この授業は理解できた。
れを踏まえて行われる各教員による創意工夫の効果が見受け
5
られます。
6 この授業の休講は少なかった。
今後も、本学で学ぶ学生の皆さんの達成感や充実感を高める
7
ます。 (教育充実委員会)
2012年度 2011年度 2010年度
平均点
す。アンケートの集計結果が担当教員に返却されますので、そ
ことができるように、さらなる教育の質の向上に努めてまいり
今 回
平均点
設問文
No.
この授業の開始・終了時刻は
よく守られていた。
4.18
4.12
4.06
6,105
4.51
4.50
4.39
4.44
6,119
4.46
4.39
4.35
4.36
6,122
3. 担当教員について
今 回
2012年度 2011年度 2010年度
平均点
平均点
平均点
有効
回答数
8 担当教員の熱意が感じられた。
4.37
4.34
4.33
4.29
6,124
9 担当教員の説明はわかりやすかった。
4.17
4.12
4.11
4.07
6,123
担当教員の話す声の大きさや速度は
10
適切であった。
4.30
4.27
4.26
4.22
6,127
4.0
担当教員は黒板の文字・図表などを
11
読みやすく書いていた。
4.06
4.01
3.96
3.90
6,123
3.0
12
担当教員は私語への注意・授業態度
に対する指導を適切に行った。
4.21
4.19
4.15
4.11
6,109
平均点
平均点
法学部全体平均値
法学部全体平均
2.0
4. 総合評価
1.0
No.
0.0
設問文
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
No.
設問文
13 全体的にこの授業に満足している。
今 回
2012年度 2011年度 2010年度
平均点
平均点
平均点
平均点
有効
回答数
4.16
4.10
4.09
4.04
6,003
法学会委員会委員長
法学部研究発表会
矢次 眞
2013年11月30日(土)、本館131教室で第7回法学部研究発表
マ、土橋先生は「『一般意志(la volonté générale)』について—
会が 開催されました。
その概念の変遷と政治思想的意味— 」というルソー政治思想上
松 井丈晴先 生(本学講師)、三田奈穂先 生(本学講師)、土橋 貴
の最重要テーマをめぐって研究成果を発表して下さいました。詳
先生(本学教授)がご 専門の研究テーマをめぐり充実した研究発
細なレジュメを配布した上で行われた丁寧な、しかも、当該分野を
表をして下さいました。
専門としない参加者にも配慮された分かりやすい発表を受けて、
松井先生は「ブラック企業」という現代日本社会が抱えている
研究会参加者から多数の質問、意見等が提出され、活発な討 論
労働法上のテーマ、三田先生は「旧刑法『親属例』をめぐる一考
が行われました。
察 — 概念規定の設置をめぐって— 」という日本法制史上のテー
その後、会場を変えて、恒例の懇親会が行われ、親交を深める
ことが出来ました。
今後は学生のみなさんにも多数参加していただいて、先生方の
専門的研究に触れることによって積極的に学ぶ 意欲を喚起して
いただけたらと思います。教室という日常の空間の中で講 義を
聴くことによって得ることが出来るものとは違う何かを、研究発
表会という特別な空間で、専門的な発表を聴き、質疑応答を聴く
ことによって得ることが出来ると思います。
すでにそこにある知識をただ身に付けるのではなく、なぜ学ぶ
のかという問いに対する答えを先生方の専門的な発表を聴くこと
によって見つけることが出来るのではないかと思います。
退 任 のご 挨 拶
法学部教授
「 新 世 界 」へ 、い ざ !
山本 雅子
春 生まれの私は春 が大 好きです。春という字 の本 字は少し
複 雑な形をしていて、草 木 が 陽 の 光で 芽 吹いていく様 の 造 形
ステージ
いざな
文 字です。新しい場 へ誘 われていく季節にほかなりません 。
遠き国より はるばると
ネカーの川の 懐かしき
旅立つということはある種の別れです。しかし、その別れは、
実は別れにはなりません。何故なら過ぎたことの積み重ねが今の
自分自身であるからです。学生諸君にとって過ぎて行くひと日ひと
日が、一年一年がどうか良い土壌となり、その中で花開いていく
よう祈ります。私も未 知なる生 活へと向います。
岸に来ませし 我 が 君に
今ぞ 捧げん この春の
うるわ
いと 美 しき 花 飾り
いざや入りませ 我 が 家に
されど去ります 日もあらば
この一年伝えたいことは語れたと思っています。教壇を去るに
忘れ 給うな 若き日の
あたり、私の青春時代からの愛誦詩を餞 別としてしめくくります。
ハイデルベルグの 学び 舎 の
はなむけ
どうぞ 声に出して読んでください。
や
幸 多き日の 思い出を
(ウィルヘルム・マイヤー =フェルスター「アルトハイデルベルグ」より。
ザクセン・カルスブルグという架空の国の王子様のお話です)。
編 集・発 行
中央学院大学法学部 入試広報委員会
〒 270 -1196 千葉県我孫子市久寺家 451 TEL : 04 - 7182 -1441
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