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UP!プリントバージョン 7 月 22 日∼29 日掲載分( 318∼320) <速報

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UP!プリントバージョン 7 月 22 日∼29 日掲載分( 318∼320) <速報
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7 月 22 日∼29 日掲載分(♯318∼320)
<速報!最新トピックス>
国税庁・消費税法基本通達の一部改正を公表!
連結納税の承認がなければ単体納税に基づいた税効果会計を適用
不動産シンジケーション協議会・平成 15 年度税制改正要望をまとめる
1,000 万円非課税株式の選定は納税者有利で OK
研究開発・IT投資・住宅に係る贈与税特例措置は秋の臨時国会で前倒しも
ASB・固定資産会計、リース会計専門委員会を設置へ
日税連・「平成15年度・税制改正に関する建議書」を財務大臣らに提出
全銀協・平成 15 年度税制改正骨子をまとめる
ASB・連結納税制度における税効果会計は承認ベースで考慮
ASB・自己株式等会計基準適用指針の公開草案を公表!
ASB・1株当たり当期純利益に関する公開草案を公表!
<ことばのコ・ン・ビ・ニ>
産業再生法認定は 143 件
ブランド価値
<税の雑学事典>
マイカー通勤者の駐車場料金
<速報!最新トピックス>
国税庁・消費税法基本通達の一部改正を公表!
「新設」再編では、合併等があった日は「設立登記日」に
国税庁は、「消費税法基本通達の一部改正について(法令解釈通達)課消 1-12、課審 6-14、
課個 4-16、課法 4-4、徴管 2-23、査調 4-20、平成 14 年 6 月 17 日」を発遣し、7 月 22 日付
けで国税庁ホ−ムペ−ジに公表した(下記リンク参照)。
今回の消費税法基本通達の改正では、新設合併があった場合・新設分割があった場合の
納税義務の免除特例規定において、新設合併法人・新設分割子法人の設立登記の日を合併・
分割等があった日とする取扱いを明らかにしている。
これは、法人税基本通達が、「合併があった日」を「合併契約において合併期日として定
めた日」・「分割等があった日」を「分割契約若しくは分割契約において分割期日として定
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めた日」とする取扱い(法基通 1-2-3、1-4-1)と「法人の設立後最初の事業年度の開始の日
は、法人の設立の日による」とする取扱い(法基通 1-2-1)を併記していることに、平仄を
合わせたものである。この他関連法令の改正等にともなう関連条文等の規定が整備された。
http://www.nta.go.jp/category/tutatu/kobetu/syouhi/23/01.htm
連結納税の承認がなければ単体納税に基づいた税効果会計を適用
連結納税適用する場合における中間財表等の税効果会計の取扱いが承認
企業会計基準委員会の実務対応専門委員会が7月17日に開催され、実務対応報告第3号
となる「連結納税制度を適用する場合の中間財務諸表等における税効果会計に関する当面
の取扱い(案)」を基本的に承認した。
連結納税制度が8月1日からスタートするが、当面の問題は3月期決算法人の9月期中
間決算における税効果会計の取扱い。公開草案(案)では、原則として、連結納税制度の
承認日の属する(中間)会計期間から適用するとしている。このため、中間決算までに連
結納税の承認を国税庁長官から受けていない場合には、単体納税制度に基づいた税効果会
計を適用することにしている。したがって、平成14年度から連結納税制度を適用する企業
については、今年の9月末が承認申請の期限となるが、今9月期中間決算においては実質
的に単体納税制度に基づく税効果会計と適用することになる。
また、付加税率については、単体納税制度に基づく税効果会計を適用する場合は、付加
税率を含まずに法定実効税率に基づいて計算する。また、連結納税制度を適用したと仮定
して税効果会計を適用する場合には、付加税率を含む法定実効税率に基づき計算すること
になる。
なお、公開草案については、7月23日の企業会計基準委員会で正式決定した後、公表す
る予定だ。
不動産シンジケーション協議会・平成 15 年度税制改正要望をまとめる
J-REIT を税制改正でバックアップ
不動産シンジケーション協議会はこのほど、「平成 15 年度不動産証券化に関する税制
改正要望」をとりまとめ、関係各省庁に提出した。今回の税制改正要望では、昨年から導
入された不動産投資信託(J-REIT)市場の拡大が今後見込まれることから、税制面での
バックアップが必要であるとしている。
具体的には、①不動産取得税の撤廃並びに登録免許税の低額手数料化、②J-REIT 並
びに SPC の不動産取得税減免措置の延長等、③J-REIT における個人投資家配当課税の
軽減など、7項目を挙げている。③については、個人投資家配当課税に関わる少額配当申
告不要制度の限度額を年間 10 万円から 50 万円に引き上げることを要望している。
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1,000 万円非課税株式の選定は納税者有利で OK
証券税制・過去取得分が混在するケースで判明!
個人投資家に対する優遇措置として、様々な措置が手当てされている「改正証券税制」
だが、実際の適用にあたっては迷うケースが少なくないようだ。中でも、“購入 1,000 万円
までの株式等の非課税措置”
(措法 37 の 14 の 2)では、同一銘柄を過去に取得していた場
合の「非課税株式」の選定が問題となる。これについては、非課税枠を目一杯適用すると
いう、納税者有利の選択をすることができるので覚えておきたいところだ。
“取得株式 1,000 万円の非課税措置”は、
① 平成 13.11.30∼平成 14.12.31 までの間に購入又は払い込みにより取得した上場株式
等について、
② 平成 17 年・18 年・19 年中に売却したものがある場合、
③ 特定上場株式等非課税適用選択申告書を税務署に提出すれば、
④ 購入代価 1,000 万円までの株式等に係る売却益が非課税になる
という制度である。
ここで問題になるのは、例えば、平成 11 年に購入しておいた A 社株式と平成 14 年中に
購入した同一銘柄のA社株式が混在しているケースである。11 年購入が4,000 株で、14 年
購入が7,000 株あったとして、平成 17 年に 5,000 株譲渡したとする。この場合、譲渡した
5,000 株の内訳は、
(11 年分が 4,000 株、14 年分が 1,000 株)となり、非課税措置は 1,000
株にしか適用できないと考えがちだが、これはマチガイである。
譲渡の内訳と非課税株式の選定は、別物である。上記の 11 年取得分・14 年取得分のいず
れの株式も「取得が平成 14 年 12 月 31 日以前であるときの当該上場株式等」であることに
は変わりない(措令 25 の 13 の 2④二)。したがって、非課税措置の適用にあたっては、株
式譲渡 5,000 株の内訳は全て 14 年の取得分として考え、目一杯非課税措置を働かせること
が可能なのである。
非常に読みにくい条文であり、迷うケースではあるが、1,000 万円非課税措置は納税者有
利に設計された制度なのである。
研究開発・IT投資・住宅に係る贈与税特例措置は秋の臨時国会で前倒しも
自民党・第3次デフレ対策案をまとめる
自民党のデフレ対策特命委員会の幹部会が7月 23 日に開かれ、第3次デフレ対策につ
いて検討した。今回の第3次デフレ対策は、6月 17 日に与党三党首で合意された「当面
の経済活性化策等の推進」を受けて対策を講じるもの。税制については、①研究開発税制、
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②IT投資税制、③住宅に係る贈与税の特例措置―が盛り込まれており、平成 15 年度改
正の一部前倒しと位置付けられており、秋の臨時国会で検討される方向だ。
研究開発税制については、試験研究費総額の一定割合(最高 10%)の税額控除制度を
創設するとともに、新規取得の試験研究用設備におえける即時償却制度の創設を挙げてい
る。また、IT投資税制では、ソフトウェアを含めたIT投資について、投資額の 10%
の税額控除又は即時償却制度を創設する。住宅に係る贈与税の特例措置については、住宅
の取得に限り贈与額を 3,000 万円まで非課税とするもので、3年程度の時限措置となる模
様だ。
なお、自民党では、近日中にも正式な第3次デフレ対策をとりまとめ、7月中に与党三
党で合意したい意向だ。
ASB・固定資産会計、リース会計専門委員会を設置へ
固定資産の売却損益の認識などについて検討
企業会計基準委員会では7月23日に固定資産会計専門委員会(専門委員長:都正二)及び
リース会計専門委員会(委員長:山田新一)の設置を決めた。いずれもテーマ協議会から
提言のあったテーマである。
固定資産会計専門委員会では、①減価償却制度について、②固定資産の売却損益の認識
について検討が行われる予定(※減損会計について別途設置予定)。また、リース会計専門
委員会では、例外的に認められている所有権移転外ファイナンスリースの賃貸処理(オフ
バランス処理)の再検討を中心に国際的なリース取引の動向並びに国内の実務慣行等も踏
まえて検討を行うとしている。
日税連
「平成15年度・税制改正に関する建議書」を財務大臣らに提出
少額減価償却資産等の損金算入限度額引き上げなどを求める
日本税理士会連合会は7月23日、
「平成15年度・税制改正に関する建議書」を財務大臣
その他の関係官庁・団体へ提出した。この建議書は、6月26日の理事会で決定していたも
のであるが、税制改正論議が前倒しされたことに合わせ、例年より3月ほど前倒しで決定さ
れている。
建議書では、退職給与引当金の損金算入の存続・税務行政手続きの整備・交際費課税の抜
本的見直しなどを新たに盛り込み 59 項目の改正要望を挙げている。企業実態を身近に受け
とめる税理士という立場から、経済活性化を重視した建議となっており、「少額減価償却資
産及び繰延資産の損金算入限度額を 30 万円未満に引き上げるとともに、一括償却資産の損
金算入制度を廃止すること(所得税・法人税等共通関係 4)」などは、パソコンの取得時一
括損金算入を念頭においたものである。
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http://www.nichizeiren.or.jp/11kengisyo/top.htm
全銀協・平成 15 年度税制改正骨子をまとめる
欠損金繰越控除の見直しや産業再生法の税制措置の拡充を求める
全国銀行協会(会長:寺西正司 UFJ 銀行頭取)は7月 23 日、平成 15 年度税制改正要
望の骨子をとりまとめて公表した。
主だったものでは、①欠損金の繰越控除・繰戻還付制度の見直し、②産業活力再生特別
措置法に基づく税制支援措置の拡充、③確定拠出年金税制の見直し―などを挙げている。
①では、現行5年間である欠損金の繰越期間の大幅延長とともに、現在凍結されている繰
戻還付制度の凍結措置を解除し、繰戻期間(現行1年間)を延長するとしている。②では、
会社の設立・増資や債権等の移転に係る登録免許税を非課税にする他、債務免除益に対す
る課税の特例の創設、資産の評価替えに伴う資産評価損の損金算入を可能とする措置など
を挙げている。また、③では、退職年金等積立金に対する特別法人税の撤廃、確定拠出年
金制度の拠出限度額の引き上げを求めている。
http://www.zenginkyo.or.jp/news/14/news140723.html#betten
連結納税制度における税効果会計は承認ベースで考慮
ASB・連結納税適用する場合における中間財表等の税効果会計の取
扱いを公表
企業会計基準委員会は7月25日、実務対応報告公開草案第3号「連結納税制度を適用す
る場合の中間財務諸表等における税効果会計に関する当面の取扱い(案)を公表した(UP!
318号参照)。
それによると、平成14年度から連結納税制度を適用する場合の中間期については、適用
の申請ベースではなく、承認ベースで考えることになる。したがって、中間決算日までに
承認を受けていなければ単体納税制度に基づいた税効果会計を適用することになる。また、
この場合の付加税の取扱いについては、付加税率を含まない法定実効税率に基づいて計算
することになる。なお、公開草案については、8月13日まで関係各界から意見を募集して
いる。
http://www.asb.or.jp/j_ed/ctax/ctax.html
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ASB・自己株式等会計基準適用指針の公開草案を公表!
自己株式の無償取得の場合は数のみを増加
企業会計基準委員会は7月 25 日、企業会計基準適用指針公開草案第5号「自己株式及
び法定準備金の取崩等に関する会計基準適用指針(その2)
(案)」を公表した(UP!317
号参照)。公開草案については8月 30 日まで意見募集を行っている。
公開草案での主だったポイントをみると、自己株式を無償で取得した場合には、自己株
式の数のみの増加として処理することとし、従来の取得時の時価で自己株式を測定し、同
額を利益に計上する方法とは異なる処理を定めている。この点については、自己株式を無
償で取得しても取得した会社にとっては資産が増加せず、贈与した株主が有していた持分
が他の株主へ移転しているのみであることを主な理由としている。
また、吸収合併において、抱合せ株式(合併会社が所有する被合併会社株式)に合併新
株を割当てた場合には、抱合せ株式が合併新株に転換したと考え、自己株式の取得を認識
した上で、合併後会社の資本の控除とする方法(第一案)と、被合併会社株式の簿価の消
滅を認識し資本勘定から減額する方法(第二案)の二つが両論併記されており、この点に
ついてコメントを求めている。第一案については、抱合せ株式への合併新株の割当ては合
併に伴う財産権の転換であり、その財産としての価値を反映した会計処理を採用すべきこ
とが主な理由。第二案については、抱合せ株式の簿価は、被合併会社純資産のうち合併会
社が合併に先立って取得していた部分に対応しており、合併に伴って消滅すべきものであ
ることを主な理由としている。
その他、連結子会社による当該連結子会社の自己株式の少数株主からの取得及び少数株
主への処分は、それぞれ親会社による子会社株式の取得及び一部売却に準じて処理するこ
ととされている。また、連結子会社による当該連結子会社の自己株式の消却については、
連結貸借対照表上、資産、負債及び資本の変動は生じないこととしている。加えて、持分
法の適用対象となっている子会社及び関連会社が保有する自己株式に関する取扱いにつ
いては、連結子会社の場合に準じて会計処理を行うこととしている。
なお、今回の会計処理については、子会社及び関連会社の自己株式の取引に重要性がな
い場合、実務上の処理が煩雑になることも指摘されている。このため、今までの委員会で
は、何らかの簡便的な取扱いを認めるべきであるとの意見もあった。このため、公開草案
では、特に簡便法などを示していないが、簡便法の必要性についてもコメントを求めてい
る。
http://www.asb.or.jp/j_ed/treasury_stock2/treasury_stock2.html
ASB・1株当たり当期純利益に関する公開草案を公表!
商法改正に伴いEPSを見直し
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企業会計基準委員会は7月 25 日、企業会計基準公開草案第2号「1株当たり当期純利益
に関する会計基準(案)」、企業会計基準適用指針公開草案第4号「1株当たり当期純利益
に関する会計基準の適用指針(案)」を公表した(UP!314 号参照)。公開草案については、
8月 30 日まで意見募集を行っている。
従来から、1株当たり当期純利益は商法及び証券取引法に基づき、また潜在株式調整後1
株当たり当期純利益は証券取引法において開示が義務付けられている。しかし、昨年の商
法改正により、自己株式の取得及び保有規制の見直し、種類株式制度の見直し、新株予約
権等の導入が行われたことにより、国際的な会計基準の動向も踏まえて、今回の会計基準
等を定めることにしたもの。
公開草案では、1株当たり当期純利益及び潜在株式調整後1株当たり当期純利益の算定方
法が示されている。具体的には、1株当たり当期純利益の算定は、「普通株式に係る当期純
利益」を「普通株式の期中平均株式数」で除して算定する。また、「潜在株式調整後1株当
たり当期純利益」の算定については、「普通株式に係る当期純利益」に希薄化効果を有する
潜在株式に係る当期純利益調整額を加減した金額を「普通株式の期中平均株式数」と希薄
化効果を有する潜在株式の行使又は転換による普通株式の増加数の合計数で除して算定す
ることになる。
なお、適用時期については平成 14 年4月1日以後開始する(中間)会計期間等に係る中
間連結財務諸表等並びに事業年度等に係る連結財務諸表等から適用される他、早期適用も
認めている。
http://www.asb.or.jp/j_ed/eps/eps.html
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産業再生法認定は 143 件
帝国データバンクがまとめた「産業再生法認定企業動向調査」によると、2002 年6
月までに産業再生法の認定を受けた企業は 143 件にのぼることがわかった。
産業再生法では、「事業再構築計画」を策定し、主務大臣の認定を受けることにより税
制や商法上の特例を受けることができる。支援措置については、税制上の特例では、登録
免許税の軽減が 107 件と多く、逆に過剰債務企業のリストラ促進策の適用として期待さ
れた不動産取得税の軽減(8件)、新規設備投資への特別償却(8件)、欠損金の繰越と繰
戻の選択適用(5件)については少数に止まっている。
また、商法上の特例については、現物出資等による分社化の際における検査役制度の特
例が 22 件、営業譲渡の際における債務の移転に関する特例が 13 件となっている。なお、
検査役制度の特例については、分社化等の際、裁判所が選任する検査役に代わり、企業が
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選任する弁護士等による調査を可能にするもの。しかし、平成 14 年の商法改正により、
平成 15 年4月 1 日からこの特例と同様に、弁護士、公認会計士、税理士等によってもで
きることになっている。
http://www.tdb.co.jp/watching/press/p020703.html
ブランド価値
ソニーやナイキなどの名称は一般的に広く知られているいわゆる“ブランド”といえる
でしょう。しかし、このブランドですが、どのように評価するといった算定方法について
は確立されていない状況です。企業としては、ブランドを重要な経営資源として位置付け
ており、客観的にブランドを評価することが求められているようです。例えば、同業他社
との比較においても、ブランド価値があれば、同じ性能で同じ価格であれば、より多くの
製品を消費者に販売することができるわけです。
経済産業省の企業法制研究会がまとめた「ブランド価値評価研究会報告書」では、上場企
業を中心にアンケートを集計しており、「客観的なブランド評価モデルが構築される」、「適
正なブランド評価額が算定できる」―などの条件があれば、ブランドを資産計上するとい
った回答を寄せています。しかし、ブランドを資産計上するには、商法、税法、会計上の
問題をいくつかクリアにしなければならず、その道のりは少し遠いようです。
http://www.meti.go.jp/report/data/g20624aj.html
<税の雑学事典>
マイカー通勤者の駐車場料金
会社、特に工場に勤務している者に対して、自分の車での通勤を認めているところもある
が、この場合に問題となるのは駐車場の料金。たいていは、会社や工場の敷地内にある駐
車場を無料で使用させるといったケースが多いと思われるが、例えば、役員用に別の駐車
場を借り上げて無料で使用させた場合には給与所得として課税することになるのだろうか。
この場合、当該駐車場が役員など、特定の者のために借り上げたものではなく、①駐車場
に駐車できる車が特定されている、②車による通勤が会社等の許可を必要とする場合で、
特定の者のみが許可されている―といった事実がなければ課税されないことになる。逆に
特定された者だけしか使用できなければ給与課税されることになるので覚えておきたい点
だ。
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