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ITS Japanニュース№167(2009年1月号)

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ITS Japanニュース№167(2009年1月号)
◆新年のご挨拶
◆J-Safetyプロジェクト(インフラ協調安全運転支援システム
に係わるプロジェクト)進捗報告
◆新交通物流特別委員会の活動について
◆「次世代デジタル道路情報委員会」の活動
報告
◆環境ITSプロジェクトの進捗状況について
◆DSRC等応用サービス普及促進委員会の
活動状況
◆「日本ITS推進フォーラム」について
◆ITS Japanコミュニテイープラザ「第15回ITS
世界会議ニューヨーク2008 報告会」報告
※写真、図等の著作権はITS Japan及び寄稿者に存するので、利用されたい場合は必ず承諾をとるようにしてください。
◆ 新年ご挨拶
- 未曾有の試練の克服と着実な展開-
ITS Japan専務理事
寺島大三郎
新年明けましておめでとうございます。
ITS Japanの会員の皆様をはじめ、ITS推進に携わる関連省庁、地方自治体、学識経験者、関
係団体、関連企業ほか関係の皆様には、ITS Japanの日頃の活動に、多大なご支援・ご協力を賜
り、厚く御礼申し上げます。
言うまでもなく、新年は未曾有の厳しい経済・金融環境下にありますが、ITS Japanと致しまし
ては、こういう時こそ、基本に立ち返り、より着実に取り組んでまいりたいと思います。
<昨年のITSの進展状況>
さて、昨年は、特に後半、米国のいわゆる「サブプライムローン」問題に起因する国際経済
社会の恐慌的不況の波に呑まれ、日本経済全般が急激な大打撃を受け、大変厳しい事態を迎え
ております。
こうした中で、ITSの分野におきましては、カーナビ、VICS、ETCの普及をはじめ、引き続き
堅調な進展を持続することが出来ました。とりわけ、ETCにつきましては、昨年12月に早くも累
計台数が2,600万台を突破するとともに、カーナビゲーションの出荷台数が、昨年9月末で3,294
万台を突破し、VICSについても、昨年9月末には累計台数が2,260万台を突破致しました。
さて、ITS Japanの昨年の活動につきまして、主なものをご報告したいと思います。
第一に、IT新改革戦略への連携、協力です。
交通安全への取り組みと致しまして、政府のIT新改革戦略に呼応する形でITS Japan内に「JSafety委員会」を立ち上げて活動してまいりましたが、前年に引き続き、官民連携による「ITS
推進協議会」において、「世界一安全な道路交通社会」の実現に向けて、2008年に実施が予定
されている大規模実証実験のあり方について、民間としての意見のとりまとめに取り組みまし
た。この結果、本年2月25日から28日まで東京お台場の東京副都心地域で官民連携による大規模
合同実証実験実施にこぎつけ、一般にも公開して体験試乗や展示、フオーラムが行われること
になりました。
第二に、ITS の長期ビジョンの策定に着手しました。
これは、2030年までを見通した日本のITS戦略的な性格付けを狙ったものですが、今後さらに、
有識者の意見を反映させて頂くとともに、グローバルな視野も入れた夢のあるものにまとめあ
げていきたいと思います。
第三に、一昨年6月、内閣官房及びITS関連4省庁のご協力により、ITS年次レポート「日本の
ITS」を発刊致しましたが、昨年6月には、さらに内容を充実した第二号を発行致しました。今
後は、さらに充実・発展させて行くとともに、日本のITSの発展に向けた関係者の共通認識のベ
ースとして活用して頂きたいと思います。
第四に、重点的な国際会議への取組みです。
昨年11月第15回ITS世界会議ニューヨーク大会が成功裡に開催されました。ITS Japanはアジ
ア太平洋地域の幹事国として、米国組織委員会とも連携して開催の準備にあたり、世界から約
50カ国/地域、会議登録者約7,500人、展示見学者延べ約10,000人と盛大に開催され、かつ活
発な論議が交わされました。
また、昨年7月には「第9回アジア太平洋地域ITSフォーラム」がシンガポールで行われ、セッシ
ョン数23 、出展者数37団体、参加者数も会議登録者数は約300人、展示会参加者を加えた総数
は約700人を数え、盛大に開催されました。
第五に、日本のITSを活用した国際貢献への取組みです。
先進的な日本のITSの実用化技術を海外に展開し、各国の交通諸問題の改善に役立てたいという
趣旨の活動の一環として、昨年も、日本のVICSをベースとした道路交通システムの中国への導
入支援、いわば「中国版VICS」の導入支援を継続してまいりました。昨年7月には北京世紀高通
が日本VICSベースの商用サービスを開始しました。今後も運用の継続を目指した詰めの検討を
進めると共に、上海や広州など主要な他都市への展開など、中国全体としての定着化支援にも
取り組んでおります。
第六に、政府の社会還元加速プロジェクトとの連携協力の取り組みです。
将来の交通物流のあり方の検討を目指し、ITS Japanの委員会として、一昨年10月に、「新交通
物流特別委員会」を設置し、「都市創生」及び「高度物流」)について検討に取り組んでまい
りました。産業界の立場から実現に向けて、「社会還元加速プロジェクト」へ積極的な提言を
行なってまいりたいと思います。
<新年の課題>
さて、新年は、ITSに限らず、世界経済全体が未曾有の試練に直面しております。
こうした中で、ITSも大変厳しい試練の年を迎えますが、一方では世界的な課題である地球温暖
化防止に向けた取組みやサステナブルな社会構築に向けて、ITSが着実に貢献していくことが求
められます。
新年のITS Japanの活動におきましては、取り巻く厳しい試練の克服に向けて、まずは、背伸
びせず着実に、重点事業活動を継続・推進し、一歩一歩具体的な成果に結びつけてまいりたい
と思います。
新年の取り組みの主な課題としましては、まず第一に、本年2月に、国家戦略(“ITSSafety2010”)である「世界一安全な道路交通社会」の実現に向けて、極めて重要なステップ
となる「大規模実証実験」の実施が予定されておりますが、官民が一体となって連携しつつ、
是非とも成功させなければなりません。
同様な取組みは、日米欧、すなわち世界で行われていますが、今回の実証実験は、①日本の自
動車メーカー全社、さらには海外の自動車メーカーも2社が参画していること、②今回の実証実
験を単なる「実験のための実験」に終わらせず、2010年以降の実用化・全国展開を目指したも
のであること、③官民が一体となって推進していることなど、世界的に見ても画期的な取り組
みとなっております
第二は、「新たなモビリティー社会」の構築に向けた積極的な取り組みです。
ITS Japanとしては、昨年の活動においてご報告致しましたように、2007年秋に、「新交通物流
特別委員会」を常任理事会直轄の委員会として設置し、「都市創生」と「物流の高度化」のテ
ーマで取組んでおります。
本プロジェクトも、政府の総合科学技術会議の「社会還元加速プロジェクト」という国家戦略
と連携して推進しております。
いうまでもなく、地球温暖化防止は世界的な課題となっており、サステナブルな社会の構築と
新たなモビリティー社会の構築に向けて、ITS Japanが積極的な役割を果たす必要があります。
第三は、2013年ITS世界会議の日本開催実現に向けた準備です。
昨年秋、2013年に開催予定のアジア太平洋地域での第20回ITS世界会議に、日本(東京)が立候
補致しましたが、2013年は、上記の“ITS-Safety2010”社会還元加速プロジェクトなど、日本
のITSの成果の集大成を見て頂く絶好のチャンスであるとともに、2016年の東京オリンピックの
開催も見据えた連携が必要となります。
開催が確定すれば、組織委員会を設置して取り組んで行くことになりますが、アジア・太平洋
地域を代表した開催として、「日本のITS」、「アジア太平洋地域」のITS、さらには「世界の
ITS」の発展に貢献して行きたいと思います。
第四は日本のITSの国際展開による国際貢献に向けた活動の継続です。
皆様のご支援により、中国・北京向けの導入は大きな成果をあげたが引き続き、上海、広州そ
の他主要都市での展開、さらには中国の国家標準化に向けた活動を支援して行きたいと思いま
す。
今後につきましては、中国だけでなく、タイ、マレーシア、インド、ベトナムなどアジア各国
をも視野に入れた取組みが必要になります。
特に、日本のITSの国際性をアピールして行く良い機会になるのではないかと思いますし、日本
のITSの国際展開による国際貢献の立場から、その展開にあたっては、関連省庁、団体の皆様と
も連携してオールジャパンとしての取り組みが必要ではないかと思います。
第五は市民参加と広報の充実です。
皆様のご支援により、ITS Japanの活動が大きな成果を生み出しつつありますが、これを一般市
民や産業界マスコミ等に積極的に理解を求め、会員の皆様だけではなく、ITSの本来の使命を果
たしていく必要があります。
今後は、その成果を広く発信し、一般ユーザーや国民/市民及び多くの関係者の理解とご支援を
得て行きたいと思います。
ITS Japanとしては以上のような新年の諸課題への取り組みを具体化しつつ、改めて事業計画
として取りまとめ、ITSの発展への貢献に向けて全力をあげて取組んでまいりたいと思います。
最後に、会員の皆様をはじめ関係の皆様には、本年も引き続きご支援、ご協力をお願い申し
上げます。
◆ J-Safetyプロジェクト(インフラ協調安全運転支援システムに係わるプロジェクト)進捗報告
企画グループが事務局を担当して推進しているJ-Safetyプロジェクト(インフラ協調安全運転支援シス
テムに係わるプロジェクト)の主な動きについて、官民連携会議の進捗とJ-Safety委員会関係を中心に
報告致します。
1.官民連携会議の進捗について
<第13回 ITS推進協議会作業部会 (12/15) >
・大規模実証実験の実施状況
→国土交通省からASVの合同実証実験 実施計画案(概要)が報告された。
・ITS Safety 2010公開デモンストレーション内容
→ITS Japanから報告し、内容の確認。イベント内容をまとめた資料を今後充実させていくことを確
認。
・報道発表資料
→内閣官房から報告し、内容の確認。各省庁から未提出分の頁を反映させて2008年内に発表す
ることとなった。 (12月24日ITS推進協議会で承認後、12月26日午前発表予定。
<第18回 大規模実証実験WG (12/10) >
・内閣官房より、合同実験/デモ大日程の変更について照会。
→プレス発表は、年内実施する方向で再考。
・共用車載機WGより、JARIテストコースでの光ビーコン接続試験結果について報告。
・効果評価分科会、DSSS、SW、ASVより効果評価の考え方について報告。
→各主体は共通軸のもと評価し、効果評価の考え方・評価指標については、齟齬がない事が関係
者に理解された。
・内閣官房より、プレスリリース内容、大規模実証実験実施計画詳細版(案)について照会。
・内閣官房より、開会式・オープニングセッション内容案について照会を実施。
・ITSJより、各主体分を取り纏めた、暫定版)日本ITS推進フォーラム内容について照会。
・ITSJより、ITS-Safety2010公開デモ・各イベントの海外対応の考え方案について照会。
2.J-Safety委員会関係について
<3分科会活動>
効果評価分科会
・事故低減効果の推計
マクロ事故統計データ(事故類型)をもとに、実験システムが対象とする事故要因の事故件数の
整理を実施 。
普及促進分科会
・普及シナリオ検討状況
ETC、VICS車載機普及をベースとした、インフラ協調車載機普及シナリオの考え方と車載機普
及の仮試算を行った。
・社会的便益の検討状況
交通事故削減における直接効果と副次的効果(渋滞・環境)についての金銭的効果の仮試算を
行った。
(担当:企画グループ 立松)
◆ 新交通物流特別委員会の活動について
12/19に第6回新交通物流特別委員会が開催されましたので、その概要を報告いたします。
1.第6回新交通物流特別委員会 審議概要
1)ITS実証実験モデル都市・モデル路線の推奨について
社会還元加速プロジェクトでは右図に示す
ような手順により「ITS実証実験モデル都市・
モデル路線」を選定する予定です。ITS Japan
新交通物流特別委員会の都市創生WGでは
社会還元加速プロジェクトのロードマップにあ
る実証実験項目を実際行なうにあたって、効
果を評価しやすい都市を想定して、検討を進
めていくことが確認されました。今後ITS
Japanの推奨都市において、民間で何が出来
るかを具体的に検討していきます。
2)交通流情報の高度利用について
社会還元加速プロジェクトでは今年度「交通流情報の高度利用」についての民間における総意
を纏め、次年度は官民における利活用基盤・体制の検討を行い、次々年度以降モデル都市など
で実証実験を行なうことが確認されました。これを受けて、ITS Japan 新交通物流特別委員会 都
市創生WG プローブ共通基盤検討分科会では今年度の目標である「民間総意」纏めのための活
動を展開しています。官民の活動状況を現状把握しているところであり、交通流情報の高度利用
のための「パブリックドメイン」を形成にあたり、社会的大義の明確化を更に検討していくこととな
りました。
3)効果評価検証手法について
10月に新交通物流特別委員会 都市創生WG 「効果
評価検討分科会」が発足して、現状について調査を開始
したばかりですが、社会還元加速プロジェクトでは右図
のように「既存のCO2削減効果算出方式等を適用する際
の課題の整理」が本年度の課題であり、これに対しての
民間の意見を纏めることを行う予定です。
また、自動車工業会 交通委員会 ITS企画部会では
「CO2削減効果の評価」について独自に検討をしている
ことが判りましたので、この活動と連携を取って進めるこ
ととしました。
4)社会還元加速プロジェクトの取組みの推進について
都市間の連携と競争の促進や高度物流システムの実現についてはそれぞれの技術研究開発
項目の実用化や普及促進の支援や意識向上に向けて、モデル都市同士の情報交換や共同実
験などの連携を海外も含めた都市間で行うことが必要であります。そのために、新交通物流特別
委員会 都市創生WG 国際シンポ・コンペ分科会ではITS Japan国際委員会と連携を取りなが
ら、検討していくこととなりました。例えば、ITS世界会議でセッションを企画推進したり、政府の同
様な取組み(例えば「低炭素都市推進協議会」など)との連携を検討することとなりました。
(担当:交通物流プロジェクト 尾田)
◆ 「次世代デジタル道路情報委員会」の活動報告
次世代デジタル道路情報委員会の活動について、これまでの動きと今後の進め方について、報告致
します。
1.「次世代デジタル道路情報委員会」の進捗状況
自動車の安全で環境に配慮した走行を支援する “走行支援サービス”に対応するには、利用する
デジタル道路地図に、より“鮮度・精度並びに正確性”の向上が求められると考えています。 その
状況に対応すべく、次世代のデジタル道路地図がどうあるべきかを官民連携して検討を進めると共
に、その実現に向けて関係諸機関を交えた活動を展開しています。
昨年度の活動成果としてまとめた提言書を今年4月付けで発行し、且つプレスリリースも行った。
現在は、その提言の実現へ向けた活動を展開しており、その活動成果を今年度末を目処に報告書
としてまとめるべく作業を進めています。
← 2008年4月付けで発行した“提言書”
※ “提言書”の全文をITS Japan の
ホームページにて一般に向けて
公開している。
(fhttp://www.its-jp.org/topics/topics069.htm)
2.「次世代デジタル道路情報委員会」の今後の進め方
上記提言書で、共通基盤として提言した「道路の共通位置参照方式」や「高精度地図の整備」につ
いては、国土交通省国土技術総合研究所(国総研)、日本デジタル道路地図協会(DRM)が中心と
なり、具体的な検討が開始された。また道路情報の流通の具体的な仕組みについても、東京大学
空間情報科学研究センター(東大CSIS)は、「道路更新情報流通推進研究会」を発足し、産官学によ
る検討が開始されました。提言書を受け、関係機関による検討が具体化されたが、提言書がゴール
とした安全、環境をターゲットとした走行支援サービスを実現するためには、まだ、解決すべき課題
は多いです。そこで、提言したことを確実に実現させるために、同委員会活動を更に今後2ヵ年
〔2009年4月~2011年3月の間〕継続する必要があると考え現在検討を進めているところです。
3.世界会議報告会(12/19【金】)で、“次世代デジタル地図”について報告
11月に米国で行われたITS世界会議2008ニューヨークにて、SS01:Next Generation Digital
Masps for ADAS で日本の次世代デジタル道路地図への取組み状況を世界に向けて発信しまし
た。 併せて、12/19【金】にITS Japan主催で開催した“ニューヨーク世界会議報告会”で、「次世代道
路地図」のタイトルで概要を報告しました。
“ニューヨーク世界会議報告会”では、欧州での次世代地図への取組み状況や関連セッション
SS41:Standardizing Map Data Delivery to Driver Assistance Systems:Status and Challenge Ahead、
TS02:Changes in the World’s Navigation Systems 並びにTS127:Digital Mapping for Safety
Applications の概要も併せて報告しました。
〔世界会議報告会での発表風景〕
(担当:普及促進グループ 小林)
◆ 環境ITSプロジェクトの進捗状況について
2008年度環境ITSプロジェクトに関しては、環境ITSの認知度向上と地域展開の足がかりをつけること
を目的として、環境ITSのPR冊子を作成中です。
今年度、第2回の環境ITS推進委員会(12/16)において、地域の自治体向けのPR冊子の骨子(PPT)
の議論いました。今後、冊子作成作業に入り、第3回委員会(4/17)で内容の確認を行う計画で進めて
います。
1.PR冊子の概要
1)冊子の目的
・「環境ITS」の全体像と特徴、環境・エネルギー問題に対して果たすべき役割、地域に対して貢
献できることなどについて幅広く理解してもらい、「環境ITS」の地域での普及促進に資する。
2)対象
・主たる読者は、地域の自治体の方々を想定する。また、企業や学のITS研究者にも 読んでもら
えるものを目指す。
3)冊子のイメージ
・従来型の報告書ではなく、内容が平易で「環境ITS」を理解してもらいやすく、また、環境ITSが
生み出す市民活動に参加してみようという気持ちを抱かせるものとする。
・冊子の項目内容を絞込み、コンパクトではあるがエッセンスの詰まった冊子を目指す。
・特定の地域を想定した提案書ではなく、地域自治体との話し合いの取り掛かりとなるものを目
指す。
4)構成とボリューム
・「本編」と「付属資料」の2部構成とし、付属資料には、解説小論文、パンフレット、参考資料を含
める。
・完成版として、本編は、A4、20ページ程度。パンフレットは、A4、8ページ程度とする。
2.今後の進め方
PR冊子骨子版(PPT)をもとに、今後、環境ITS推進委員会委員(官庁、自治体、企業)とWGメンバ
ーとの間で、環境ITSのコンセプト及び環境ITSの地域展開の進め方等についての意見交換を行
い、冊子への反映及び環境ITS導入候補地の検討につなげる。
<参考:目次>
【本編】
第1章 環境ITSと何か
1.1 市民生活を取り巻く交通問題とITS
1.2 待ったなしの地球環境問題
1.2.1 我が国のCO2排出量と目標
1.2.2 運輸部門のCO2削減目標量
1.2.3 CO2削減方策の充実・拡大の必要性
1.3 環境ITSのコンセプト
1.3.1 環境ITSとは
1.3.2 環境ITSを生み出すスパイラル
1.3.3 いまなぜ環境ITSが必要か
第2章 環境ITSの関連技術とサービスメニュー
2.1 環境ITSの関連技術と最近の状況
2.2 環境ITSのサービスメニュー
2.3 環境ITSを支える市民参加型環境ITS
2.3.1 市民参加の意義と市民参加型環境ITS
2.3.2 市民参加型環境ITSが生み出す環境改善効果
2.3.3 市民参加型環境ITSとその要素技術
第3章 地域と環境ITS活動
3.1 環境ITS活動の考え方
3.1.1 環境ITSの地域展開のシナリオ
3.1.2 地域の抱える交通課題と環境
ITS
3.2 地域でのITSの導入
3.2.1 ITSの地域展開の成功事例
3.2.2 国等の支援制度
注) 目次は、今後、執筆
状況に応じて変更の
可能性がある。
3.2.3 自治体におけるITSの運用事例
3.3 地域で環境ITS活動を起こすには
3.3.1 環境ITS活動の手順
3.3.2 環境ITS活動に適した条件
3.3.3 環境ITS活動のメリット
第4章 今後の発展に向けて
4.1 成果の総括
4.2 今後の課題
4.3 その他
【付属資料】
1.解説小論文
2.パンフレット
3.参考資料(ITS Japan組織の紹介/2007年度社会実験の成果と課題 等)
(担当:実用化/連携促進プロジェクト 日野)
◆ DSRC等応用サービス普及促進委員会の活動状況
第16回(今年度第4回)標記委員会を11/28に開催しました。委員会では、ロードマップと普及促進の2
つのWGからの活動状況の報告と審議を行いました。
1.ロードマップWG
1)提言活動
・WGから「スマートウェイサービスの本格運用に関する提言書」を、ITS Japanから国土交通省(局
長、大臣)や道路会社トップ等へ提出する準備の状況を報告。
・委員会では、提言を速やかに進めることとし、年内に道路局長まで上げて、1月末までに国土交通
大臣、高速道路会社トップへの提言を終了するスケジュールで進めることとなった。
注)12/18に予定通り国土交通省道路局長に、ITS Japan副会長より、「スマートウェイサービス」の
本格運用に関する提言を行っていただきました。
2.普及促進WG
1)2007年度の委員会活動報告書の一部改定
・2007年度の委員会活動報告書について、改定案について協議した。
・改定のポイントは、報告書に記載の条件さえ満たせば全て認可されると誤解する人がでてくる恐
れがあるためで、「記載以外の項目も審査の対象となり、申請窓口でよく相談・確認すること」など
の追記をWGで検討していることが報告された。
2)設備設置費用の低廉化のための機器の標準化について
・DSRC路側機メーカや駐車場機器メーカに協力いただいて、ETC多目的利用サービスの普及促
進に不可欠な、機器のコストダウン・設置費用の低減を図るために、「インターフェースの標準
化」、「現場調整の軽減策」等を検討していることが報告された。
(担当:実用化/連携促進プロジェクト 藤井)
◆ 「日本ITS推進フォーラム」について
1.日本ITS推進フォーラム プログラム
2009年2月25日(水)から27日(金)まで東京のお台場にある日本科学未来館ホールで行なわれ
る日本ITS推進フォ-ラムでは、ITS関係省庁およびITS Japanが盛り沢山なプログラムを企画して
います。
2.2009年2/27 ITS Japanが担当する3セッションの企画
ITS Japanは、2009年2月27日(金) 下記3つのセッションを企画しています。
・国際セッション(10:00~12:00)
・地域活性化セッション(13:00~15:00)
・未来のモビリティ社会セッション(15:15~17:35)
3.対外発表について
ITS Japanは内閣官房と共同で、マスコミ向け説明会『ITS-Safety 2010 08年度大規模合同実証実験
「ITSによる安全運転支援システムに係る公開デモンストレーション等の実施」についてのブリーフィ
ング(写真下)』を、下記内容で実施しました。
記
1、 日時:2008年12月26日(金)10:30~11:30
2、 場所:ITS Japan AB会議室
3、 プログラム:
・10:30~10:33 司会
・10:33~10:48 「発表内容」説明
高橋内閣参事官(内閣官房 IT担当室)
・10:48~10:58 「民の取組みについて」説明
寺島専務理事(ITS Japan)
花井常務理事(ITS Japan)
・10:58~11:30 質疑応答
4.参加マスコミ:22社26名
5.報道例
2008年12月27日(土) レスポンス
ITS Japan、大規模実証実験の実施計画を発表 2月に公開デモを実施
2008年12月26日
ITS Japanおよび官民のITS関連団体で構成するITS推進協会は26日、全国9カ所で実施する実証実
験計画を「ITS-Safety2010 08年度大規模実証実験実施計画(詳細版)」として発表した。
実施計画によると、今回は2009年2月に東京でおこなう合同実証実験と、2008年4月から全国9か所
(北海道、新潟県、茨城県、栃木県、神奈川県、愛知県の2カ所、京阪神地域、広島県)で実施して
いる地域実証実験で構成される。
このうち、合同実証実験は2009年1月より臨海副都心(お台場)の一般道路と首都高速で実施。国
内の全自動車メーカー、フォルクスワーゲングループジャパンやメルセデス・ベンツジャパン、電機メ
ーカーやITS Japanなどの関連団体あわせて45の団体が参加する。
臨海地区では一般道の路車協調システム(DSSS)や車車間通信システム(ASV)を、首都高では高
速道路における路車協調システム(スマートウェイ)を実験する。
2009年2月25日から28日には、公開デモンストレーションを実施。一般市民も参加可能な公道試乗
会のほか、屋内・屋外展示会、シンポジウムを開催する。
一般参加者は300人程度の参加を予定。1月下旬までにITS Japanおよび内閣官房のウェブサイトで
募集し、抽選により参加者を通知する。
高橋文昭内閣参事官は「今回の合同実験は、実用化を前提とした路車間協調システムを公道上で
評価するものだ。国内外の自動車メーカーや電機メーカー、関係省庁・団体が参加を予定しており、
官民一体となった取り組みとして世界でも例を見ない規模となる。また一般の方にも参加・評価して
いただき、実用化に向けたマイルストーンとしたい」と語る。
寺島大三郎ITS Japan専務理事も「国内の全自動車メーカーに加え、フォルクスワーゲンおよびメル
セデス・ベンツも参加を表明しており、国際的な理解を得て実施する。今回の実験内容は一般車両
を交えた公道上で行い、2010年の実用化を見据えたものだ。官民一体となった日本の取り組みを世
界に発信する機会でもあり、そういう意味で真剣さの度合いが違う」と説明した。
(担当:総務グループ 下之薗)
◆ ITS Japanコミュニティープラザ「第15回ITS世界会議 ニューヨーク2008 報告会」報告
ITS Japanは、2008年11月16日(日)から20日(木)までニューヨークで行われた「第15回ITS世界会議
ニューヨーク2008」の報告会を、下記内容で開催いたしました。
記
・日時: 2008年12月19日(金) 13:00~16:30
・会場: 日本教育会館(東京都千代田区一ツ橋2‐6‐2)7階中会議室
※今回の報告会の特長:
1)単独で開催
・従来は秋に実施していた「日本ITS推進フォーラム」の中で対応。しかし、今回は「日本ITS推進フォ
ーラム」が官民連携のITS推進協議会主催の『ITS Safety―2010 08年度大規模合同実証実験
「一般公開デモンストレーション」』と一緒に2009年2月27日に行われることになり、「ITS世界会議
報告会」としてのニュース性が無くなるため、単独で2008年中に実施しました。
2)参加費は有料(テキスト代、懇親会費含む)
ITS Japan会員 5,000円 、一般(非会員) 15,000円 、学生1,000円
3)報告内容
ITS関係団体などのご協力により、以下12の報告をいたしました。
「総合報告」,
「次世代道路地図」,
「データ収集技術とITS評価」,
「交通情報動向」,
「交通マネージメント」,
「道路課金について」,
「路車協調システム動向」,
「VII全体動向」,
「交通安全支援システム動向」,
「車車間通信システム動向」,
「安全運転支援のための通信システムの動向」,
「ニューヨークからストックホルムへ」
4)参加者:150名
5)懇親会(17:00~19:00):60名が参加。
備考: 「第15回ITS世界会議ニューヨーク2008 報告会」における12名の報告内容は、「ITS Japan会
報31号」としてまとめ、2009年2月中旬に会員宛に一部配布する予定です。
(担当:総務グループ 下之薗)
◆ 人事異動
・2008年12月31日(水)付けで、下記の人事異動がありました。
<帰任> 須賀森 勇夫 普及促進グループ 担当部長 → いすゞ自動車(株)へ
・2009年1月1日(木)付けで、下記の人事異動がありました。
<新任> 田代 清彦 普及促進グループ 担当部長(いすゞ自動車(株)より)
編集後記
新年明けましておめでとうございます。今年の干支は十二支の第二番目の丑(うし)。厳しい年を迎え
ましたが、黙々と目標に向かって、また目前の課題に対して着実に向上・前進することを願いたいと思
います。
・ 写真下は、元旦の初詣風景(江戸三大祭りの一つ「深川八幡祭り」で有名な東京都江東区の富
岡八幡宮)。
・ 写真下は、神奈川県海老名の国分寺跡で満開に咲いている寒桜です。毎年いち早く咲きます。
1.ベトナム紀行
ベトナムは、フランス統治下の時代も長くフランス文化の影響も強いのはご承知のとおりです。外
国人ツアーの半分がフランス人だそうです。
苦難の歴史を経て、現在のベトナムの繁栄があります。キャノン(プリンタ)、ヤマハ(オートバ
イ)、パナソニックなど日系企業の大工場も国道沿いに見られます。大卒初任給は2万円そこそ
こ、一般労働者もそのレベルだそうです。レストランのトイレの状況とか、日本人観光客とみれば
待ち構えた子供達らの物売りに取り囲まれる光景など、発展途上国です。
歩行者優先の発想などないバイクの洪水に道路横断には決死の覚悟が必要ですが、慣れれば
コツみたいなのもわかってきます。
穏やかでやさしい国民性であろうことは、料理の味付けにも現れているような気がします。日本
人、日本製品大好き人間は多いそうです。
1) 写真下はホーチミンにて。
・ 中央郵便局(左)と、中央郵便局内部(右)。
・ 聖母マリア教会(左)と、統一会堂(1975年ベトナム戦争終結の舞台となった旧南ベトナム大統
領官邸)(右)。
・ 美術博物館(左)とベンタイン市場(右)。
・ 市街風景。
2) 写真下はフエにて。
・ グエン朝王宮(左)とトードゥック帝廟(右)。
3) 写真下はホイアンにて。
・ ホイアン旧市街。
4) ミーソン遺跡。
5) 写真下はハノイにて。
・ ホーチミン廟(左)と、シクロ(人力自転車)(右)。
6) 写真下はハロン湾にて。
・ ハロン湾風景。
2.茨城方面紀行。
・ 写真下は、笠間稲荷(茨城県笠間市、左)と春風萬里荘<鎌倉から移築された北大路魯山人の
旧居>(茨城県笠間市、右)。
・ 写真下は、磯原の日の出(茨城県北茨城市、左)と袋田の滝(茨城県大子町、右)。
・ 写真下は、竜神大吊橋(茨城県常陸太田市)。
・ 写真下は、西山荘<水戸光圀(水戸黄門)の隠居所>(茨城県常陸太田市)。
3. 花壇の花。
● 年が明けました。ITS Japan事務局は、目下2月予定の『ITS-Safety 2010 08年度大規模合同実証
実験「一般公開デモンストレーション」』の準備に余念がありません。(T.S)
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