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物質理学特別研究Ⅰ

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物質理学特別研究Ⅰ
物
質
理
学
専
攻
物質理学特別研究Ⅰ
1 年 通年 必修 6 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:梅村 一之,蝦名 敬一,勝又 春次,川口基一郎,菊池 雄士,
佐藤 健二,竹中 章郎,田中 晴雄,中田 芳幸,林 正彦,
村田 和子,山浦 政則,吉田 喜孝,岩田 惠理,金 容必,
佐々木秀明,佐藤 直記
【教育目標】
修士1年では専門的概念および自分が取組む研究の背景について理解しなければならない。特別研
究Ⅰでは、複数の学術論文を比較検討することで自身の研究テーマの目的を明確にし、研究計画を立
案する能力と研究を遂行する能力を養うことを目的とする。
【研究概要】
履修する大学院生の研究分野によって担当教員が決定され、具体的な研究の内容等について担当教
員によって異なる。以下に担当教員ごとの研究内容(到達目標)を示す。
【授業計画】
項 目
分子設計(梅村一之)
到 達 目 標
抗生物質などの生理活性物質や医薬関連物質の合成計画を立案でき、計
画に沿って研究を進めることができる。さらに研究結果や進行状況を理
解・分析し纏めて報告発表することができる。
生物系薬学(蝦名敬一)
種々疾病の病変形成・成立に関与する生体分子の機能発現メカニズムを
理解し、さらには生体分子機能の発現制御法の開発を目指す。
プローブ顕微鏡(勝又春次)
原子・分子分解能をもつ走査プローブ顕微鏡(STM/AFM)を使って、分
子(膜)やタンパク質を大気中観察しているが、今後は生物試料の液中観
察を主目標としている。
生薬学・食品薬学(川口基一郎) 植物成分の種類とそれぞれの分析法および分離法を理解する。また、抗
炎症作用、抗アレルギー作用、関節リウマチ改善作用とそれらの評価法
を理解した上で新規活性成分を探索しその作用メカニズムについて研究
する。
基礎医学(菊池雄士)
生体防御に関わるシステムとしての「免疫系」を理解した上で、感染症
やアレルギーに対するワクチン、治療薬の開発への応用を目指して免疫
応答の活性化機構とアレルギー反応の制御機構について研究する。
分子計測(佐藤健二)
FT-IR、XRFS、ICP-AES及び化学発光検出-HPLCなどを用い各種物質の
測定とその評価について総合的に理解した上で、これら各種電磁波分析
法を用いた測定法について研究する。
Structural Biology, X-Ray Crys- To be able to explain the principles of the X-ray method and to overview
tallography(竹中章郎)
the structural biology and explain the detailed mechanisms of functions.
微生物天然物(田中晴雄)
微生物が生み出す有用な天然物に関する学術論文を検索し、入手するこ
とができる。さらに、論文の内容を理解し、今後解決すべき問題点につ
いて議論できる。
金属物性(中田芳幸)
電子顕微鏡やX線回折などの回折手法を用いて、金属・合金の規則構造と
その物性の関連性を明らかにする。特に結晶性の乱れが相の安定性に及
ぼす影響を研究する。
分子薬理学・化学療法(林正彦) 天然物を資源とし理論的に構築された探索系を用いて有用新規物質を見
出し、その作用機序を研究する。さらに実験動物病態モデルにおいてそ
の効果を判定し、医薬品シーズとして提供できる。
基礎医学(村田和子)
免疫系に関与する遺伝子を欠損した遺伝子改変マウスを用いて、感染、
アレルギー、自己免疫などの病態解明ならびに治療薬の開発を目指す。
-3-
項 目
分子設計(山浦政則)
ナノ結晶の物性(吉田喜孝)
行動内分泌(岩田惠理)
創薬学(金 容必)
環境生物学(佐々木秀明)
極低温物性(佐藤直記)
到 達 目 標
生理活性天然物の合成研究を通して、必要な情報を調べ、抽出し、自分
自身の研究テーマに反映し、ディスカッションし、実際に実験し、具体
的に問題解決が出来る。
サイズと特異な物性との関連を整理分類できる。
飼育魚類の行動特性の定量化と解析を行い、評価することが出来る。行
動特性と生理学的データを結び付け、至近要因についての仮説を立てる
事が出来る。
新しい分子標的治療薬の探索を目的とし、微生物培養資源から生物活性
物質を得ることができる。さらに、得られた活性物質の作用機序を明ら
かにすることができる。
細菌類の高塩環境適応機構を,浸透圧調節物質である補償溶質の挙動を
中心に研究し,その研究成果を発表することができる。
3He/4He希釈冷却法を学び新しいタイプの超低温生成法を開発する。半
金属における縦磁気抵抗の磁気量子振動から散乱機構を解明する。擬一
次元炭素鎖合成法をもとに新超伝導の物質の開発を目指す。
-4-
物質理学研究講読Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:梅村 一之,蝦名 敬一,勝又 春次,川口基一郎,菊池 雄士,
佐藤 健二,田中 晴雄,竹中 章郎,中田 芳幸,林 正彦,
村田 和子,山浦 政則,吉田 喜孝,岩田 惠理,金 容必,
佐々木秀明,佐藤 直記
【教育目標】
修士課程の初年度における研究講読Ⅰでは、学術論文の検索・入手法を知り、入手した複数の学術
論文の内容を比較検討することで自分自身の研究テーマの目的を明確にし、研究計画を立てることが
できることを目標とする。併行して、文献の要点を簡潔にまとめてプレゼンテーションする伝達、討
論能力を養うことも重要な目的である。
【講義概要】
履修する大学院生の研究分野によって担当教員が決定され、具体的な講読の内容等については担当
教員によって異なる。以下に担当教員ごとの講読内容(到達目標)を示す。
【授業計画】
項 目
到 達 目 標
生理活性物質および医薬関連物 生理活性物質や医薬関連物質の合成に関する学術論文の検索をおこない
質合成に関する講読(梅村一之) 入手でき、さらに論文内容を理解したうえでレジュメ等に纏め報告発表
できる。
生体内生理活性物質に関する講 生体内生理活性物質に関する学術論文を検索し、入手することができる。
読(蝦名敬一)
さらに、論文の内容を理解し、今後の解決すべき問題点について議論で
きる。
生体関連物質の走査プローブ顕 原子・分子を観察できる走査プローブ顕微鏡がどのように生体関連物質
微鏡関連論文の講読(勝又春次) に活用されているか検索し、論文を講読し、研究につなげることが出来
るようにする。
天然物化学および免疫薬理学に 植物成分の天然物化学および免疫薬理学に関する学術論文の情報検索を
関する講読(川口基一郎)
行い、内容を理解して自身の研究テーマの特長、位置づけやオリジナリ
ティーを明確にすることができる。
生体防御に関する講読
科学論文の読解を通して、感染症や生体防御に関連した世界の現況を整
(菊池雄士)
理して理解できる。また、それらの中から研究に応用可能な知識と技術
を選択し、自己の研究テーマに応用できる。
化学計測に関する講読
化学計測、特に分析化学に関連する学術論文の情報検索ができ入手する
(佐藤健二)
ことが出来る。又、学術論文の内容を理解する中で自身の研究テーマの
特長や位置づけが明確にできる。
Structural Biology, X-Ray Crys- The crystal structures of biologically important molecules will be detertallography(竹中章郎)
mined by the X-ray method. Based on the results, the reaction mechanism, biological functions, specific interactions with drugs, evolutional
aspects will be clarified.
微生物天然物に関する講読
微生物が生み出す有用な天然物に関する学術論文を検索し、入手するこ
(田中晴雄)
とができる。さらに、論文の内容を理解し、今後解決すべき問題点につ
いて議論できる。
回折手法に関する文献講読
電子顕微鏡法やX線回折法に関する文献を講読し、その内容に関して、自
(中田芳幸)
分の言葉で説明できる。また、文献の中の数式に関して、それが何を意
味しているのか理解できる。
-5-
項 目
有用活性物質に関する講読
(林 正彦)
到 達 目 標
一般雑誌、科学論文の講読を通じて現薬の長所や限界を解析し、作用選
択性と新たな作用機序を予測し構築できる。理論をもとに構築された探
索系を用い新物質を発見すると共に、病態モデル動物にて評価できる。
免疫学に関する講読(村田和子) 免疫疾患に関する学術論文を検索し、最新の知識を得ることにより世界
の現状を理解する。そして、自らの研究テーマの意義を把握して研究の
展開に活用する。
有機化学に関する学術論文の講 新着の専門雑誌に目を通し、興味ある内容の論文を拾い、書かれている
読(山浦政則)
内容を簡潔にまとめ、ディスカッション出来るようにする。
ナノスケール物質科学
ナノスケール物質(ナノグラフェンやナノチューブ)に関する基本的テー
(吉田喜孝)
マを扱った文献内容を理解し、それについて討論できることを目標とす
る。
動物行動学に関する講読
動物行動学、特に至近要因に関連する学術論文を検索し、入手すること
(岩田惠理)
ができる。また、学術論文の内容を理解することができると同時に、自
身の研究テーマとの関連を把握することができる。
分子標的治療薬に関する講読 分子標的治療薬に関する学術論文を講読し、内容を理解して自己の研究
(金 容必)
に活用できる。
微 生 物 生 理 学 に 関 す る 講 読 微生物生理学に関する論文を検索,微生物の環境適応に関する論文内容
(佐々木秀明)
を把握するとともに,その内容に関して発表および討論する事ができる。
極低温物理学(磁気量子振動) 強磁場、極低温では伝導電子のエネルギーは磁場により量子化され、帯
についての講読(佐藤直記)
磁率、磁気抵抗などに量子振動が出現する。これは金属、半金属のフェ
ルミ面探索の最重要手段である。この磁場による量子化を理解し説明で
きる。
-6-
有機化学特論
1 年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:山浦 政則
【教育目標】
現在では、新しい機能性材料や生理活性物質の需要が大きく、目的物を、短期間でより高い精度で、
しかも合理的に構築して行くことが強く求められている。
そこで本講義では、物質理学系基礎科目として、講義と有機化学反応の演習を中心に、学生ひとり
ひとりが正確な反応機構を身につけ、
簡単な有機合成のルートが書けるようになることを目的とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
ガイダンス
アルケン
ハロゲン化アルキル
アルコール、エーテル
カルボニル
カルバニオン
カルボン酸
アミン
芳香族化合物1
芳香族化合物2
炭素骨格構築法
(総合演習)1
炭素骨格構築法
(総合演習)2
炭素骨格構築法
(総合演習)3
炭素骨格構築法
(総合演習)4
炭素骨格構築法
(総合演習)5
到 達 目 標
授業の進め方と準備の仕方が把握できる。
不飽和結合の反応と生成について、反応機構を説明できる。
ハロゲン化アルキルの反応と生成について、反応機構を説明できる。
水酸化物の反応と生成について、反応機構を説明できる。
カルボニル化合物に対する求核付加反応について、反応機構を説明でき
る。
カルバニオンの反応について、反応機構を説明できる。
カルボン酸の生成と反応について、反応機構を説明できる。
アミンの生成と反応について、反応機構を説明できる。
芳香環上への官能基の導入について、反応機構を説明できる。
芳香族環上の官能基変換について、反応機構を説明できる。
今まで学んで来た反応を組み合わせ、有機化合物の合成ルートを示すこ
とが出来る。
今まで学んで来た反応を組み合わせ、有機化合物の合成ルートを示すこ
とが出来る。
今まで学んで来た反応を組み合わせ、有機化合物の合成ルートを示すこ
とが出来る。
今まで学んで来た反応を組み合わせ、有機化合物の合成ルートを示すこ
とが出来る。
今まで学んで来た反応を組み合わせ、有機化合物の合成ルートを示すこ
とが出来る。
【準備学習】
毎回必ず準備をしてくること。
【評価方法】
毎回の準備状況、理解度、発表、ディスカッション、レポート等総合的に評価する。
【テキスト】
オリジナルテキストを使用する。
【参考書】
有機化学の教科書であれば何でも良い。
-7-
生化学特論
1 年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:佐々木秀明
【教育目標】
複雑な生命現象を化学の言葉によって理解する学問が生化学であるが、現在は細胞生物学や分子生
物学をはじめ生態学や分類学のような分野と連携して研究が進められているため、生命系の他の学問
分野との境界は曖昧であるのが現状である。生化学特論では、生命系の各分野を生化学的観点から考
察し、幅広く学ぶことを目標とする。本講義では、教員と学生とが分担し、生命系の最近の話題を紹
介しながら講義を進めて行く。
【授業計画】
No.
項 目
1
生化学特論について
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
ゲノムプロジェクト
DNAシーケンス
PCR法
RNA干渉
遺伝子導入法
ノックアウトマウス
遺伝子組換え植物
多剤耐性菌
新型インフルエンザウイ
ルス
iPS細胞とES細胞
再生医療
13
環境ホルモン
14
分子生態学
15
分子系統解析
試験
試験
到 達 目 標
講義の進め方の説明と履修する学生自身が興味のある生命系の話題を紹
介する。以下に候補となりうる講義内容を示す。
ゲノムプロジェクトの歴史と進行状況に関して説明できる。
DNAシーケンス法の原理について説明できる。
PCR法の原理と応用について説明できる。
RNA干渉について説明できる。
細胞への遺伝子導入法を様々な方法と比較しながら説明できる。
ノックアウトマウスの作製方法を説明できる。
遺伝子組換え植物作出の一般的な方法と現状について説明できる。
多剤耐性菌発生のメカニズムと現状について説明できる。
新型インフルエンザ発生のメカニズムについて説明できる。
iPS細胞とES細胞の違いについて説明できる。
iPS細胞やES細胞などの万能細胞による再生医療研究の現状について説
明できる。
環境ホルモンの作用メカニズムおよび生態系への汚染状況に関して説明
できる。
動植物の個体識別や親子鑑定におけるマイクロサテライトマーカー分析
法の利用例を説明できる。
分子系統解析による進化および分類の再検討の現状について説明でき
る。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回必ず予習-復習をしてくること。
【評価方法】
作成資料、プレゼンテーション等により総合的に判断する。
-8-
化学計測学特論
1 年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:佐藤 健二
【教育目標】
専門分野に関わらず研究成果を得るための手段として様々な計測機器や手法が使用されている。
従って、自身の研究遂行のためにより良いデータを得るためには各種計測機器の特徴を理解すること
は重要である。そこで本講義では、(1)より多くの計測機器の特長を習得し自身の研究に生かすこと
ができる、(2)プレゼンテーション能力をさらに高めることができる、を目的として、教員と院生と
が分担し各種計測機器を紹介しながら講義を進めて行く。
【授業計画】
No.
項 目
1
講義の内容説明
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
講義の進め方の説明と履修する院生自身が使用する各種分析機器や計
測手法を紹介する。以下に昨年度の授業内容を示す。
電磁波分析法
各種電磁波分析法の種類とその原理に関する基本的事項について理解
し説明できる。
原子吸光分析法(AAS)の原 元素、特に金属元素を測定する場合、最も汎用性が高く、且つ、微量
理と特徴
まで測定できるAASについて理解し、その特徴を説明できる。
誘導結合プラズマ発光分析 金属元素だけでなくハロゲン化物などの元素を測定する場合に用いら
法(ICPAES)の原理と特徴
れるICP-AESについて理解し、その特徴を説明できる。
ケイ光X線分析法(XRFS)の XRFSについて理解し、その原理と特徴について説明できる。
原理と特徴
ケイ光X線分析法(XRFS)の 熱分析に利用されるXRFSの応用性について説明できる。
応用性
熱分析(TG・DSC)
熱分析に利用されるTGとDSCについて理解し、その原理と特徴・応
用性について説明できる。
ガスクロマトグラフィー (GC) (1) GCの原理について説明できる。
ガスクロマトグラフィー (GC) (2) GCの特徴・応用性について説明できる。
フーリエ変換赤外(FT-IR) FT-IRの原理について説明できる。
分析法(1)
フーリエ変換赤外(FT-IR) FT-IRの特徴・応用性について説明できる。
分析法(2)
電子顕微鏡(SEM・TEM)
SEM・TEMの原理と特徴・応用性について説明できる。
質 量 分 析 法(MS)お よ び MSとGC-MSの原理と特徴・応用性について説明できる。
GC-MS
核磁気共鳴(NMR)分光法
NMRの原理と特徴・応用性について説明できる。
まとめ
これまでの各種分析機器や計測手法について、
その特徴を説明できる。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
担当になった分析機器の歴史、原理、計測手法、応用性などについて配付資料などを準備し、その
プレゼンテーション方法についても準備しておくこと。
【評価方法】
プレゼンテーション内容、質疑応答に対する対応の仕方、質問内容などについて総合的に評価する。
【テキスト】
特に指定はない。
-9-
物理化学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:勝又 春次
【教育目標】
原子・分子を扱うには量子化学が必要になる。分子を考察するには分子軌道論があり、光電子分光
法の情報は分子軌道エネルギーに対応するものである。分子の形状を直接観察する手法として走査プ
ローブ顕微鏡があるが、それには分子軌道図が有効である。これらの関連について修得する。
【授業計画】
No.
項 目
1
等核2原子分子の分子軌
道論
2
Hückel分子軌道論
3
計算ソフトと基底関数
4
光電子分光法
5
光電子分光法
6
光電子分光法演習
7
電子分光法
8
論文講読
9
走 査 ト ン ネ ル 顕 微 鏡 (STM)
10
走査トンネル顕微鏡
11
走 査 プ ロ ー ブ 顕 微 鏡 (SPM)
12
原子間力顕微鏡(AFM)
13
原子間力顕微鏡
14
論文購読
15
論文紹介
試験
到 達 目 標
H2, O2などの化学結合と分子軌道を説明できる。
経験的分子軌道論であるHückel法を活用できる。
計算ソフトの原理や精度について説明できる。
光電子分光法の原理を説明できる
光電子スペクトルと分子軌道との関連を説明できる。
光電子スペクトルから窒素分子イオンの構造を計算する。
種々の電子分光について説明できる。
電子分光に関連した論文を読んで内容を説明できる。
STMの原理を説明できる。
種々のSTM像について解釈できる。
SPMにはいる方法について説明できる。
AFMの原理を説明できる。
AFM像について解釈できる。
SPM関連の論文を読んで内容を説明できる。
パワーポイントを使って発表する。
【準備学習】
予習、復習をする。
【評価方法】
演習問題やレポートで総合的に評価します。
【テキスト】
プリントを用意します。
-10-
生体機能特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:村田 和子
【教育目標】
生体防御機構の基本的知識を理解するとともに、機能破綻により生じる疾患やその治療法について
説明できるようにする。
【授業計画】
No.
項 目
1
概論
2
免疫応答に関与する組
織・細胞
3
自然免疫
4
獲得免疫
5
6
7
8
9
10
ワクチン
演習(1)
演習(2)
アレルギー
糖尿病
免疫不全症
11
移植免疫
12
13
14
15
免疫反応の応用・医薬品
演習(3)
演習(4)
生体機能と遺伝子
到 達 目 標
生体防御機構である自然免疫、
獲得免疫の特徴とその違いを説明できる。
免疫応答に関わる組織・細胞の種類ならびに役割について説明できる。
自然免疫に関わる細胞ならびにメカニズムについて機構について説明で
きる。
獲得免疫に関わる細胞ならびにメカニズムについて機構について説明で
きる。
予防接種の原理とワクチンの種類について説明できる。
関連文献の紹介とディスカッション。
関連文献の紹介とディスカッション。
アレルギーの分類と特徴ならびに代表的疾患について説明できる。
糖尿病の病態ならびに治療薬について説明できる。
先天性免疫不全症ならびに後天性免疫不全症の病態生理ならびに治療法
について説明できる。
臓器移植と免疫反応の関わり(拒絶反応、免疫抑制剤など)について説
明できる。
抗体を用いた治療法への応用ならびに抗体医薬について説明できる。
関連文献の紹介とディスカッション。
関連文献の紹介とディスカッション。
遺伝子の重複と生体機能の適合進化についてディスカッションを行う。
【評価方法】
出席、受講態度、発表、課題レポート等で総合評価する。
【テキスト】
特になし。配布資料
-11-
生体物質特論(平成23年度休講)
1~2年 未定 選択 2単位
-疾患に係わる生体物質・微生物が生産する有用物質
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:林 正彦,田中 晴雄
【教育目標】
生体物質の中で、疾患に係わる生体物質と微生物が生産する有用物質について解説する。生体の調
節(ホメオスタシス)が自ら生産する生体物質(ホルモン、オータコイド、サイトカイン)によって
どのように調節されているのかを疾患との関係を含めて理解する。又、微生物が生産する有用物質が
どのようにして発見され、その用途が開発されたかについて理解する。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
概論1
炎症・アレルギー反応の特性、発症機序、進行度にかかわる因子、治療薬な
どを急性期、慢性期について理解できる。
(担当 林)
2
炎症・アレルギー反応に関
わる因子1
プロスタグランジン、ロイコトリエン、ヒスタミン、セロトニン、細胞接着因子、
血管新生因子などについて炎症・アレルギー反応での役割を理解できる。
(担
当 林)
3
炎症・アレルギー反応に関
わる因子2
好中球、好酸球、好塩基級、マスト細胞、マクロファージなどの炎症細胞の役割、
および、免疫担当細胞の抗原感作によるアレルギー反応を理解できる。
(担当
林)
4
炎症・アレルギー反応の実
験動物病態モデル
実験動物を用いた炎症・アレルギーモデルを紹介し、安全性や薬効評価にお
ける実験動物モデルの重要性を理解できる。
(担当 林)
5
概論2
発がん、増殖、浸潤、転移、血管新生の機構を解説し、これらを制御する因
子について理解できる。
(担当 林)
6
発がん機構・増殖に関わる
因子
がん抑制遺伝子、促進因子、テロメア、上皮増殖因子(EGF)等について理
解できる。
(担当 林)
7
浸潤・転移・血管新生に関
わる因子
コラゲナーゼ、ICAM-1/LFA-1、VCAM-1/LFA1、SLex/E-selection、angiogenesis、ECGF等について理解できる。
(担当 林)
8
まとめ1
第1回から第7回までの理解度を確認する(担当 林)
9
微生物とヒトとの係わり
生命の誕生は微生物から始まったこと、そしてヒトと微生物が共生関係にあ
ることを説明できる。
(担当 田中)
10
微生物によるアミノ酸やヌ
クレオチドの生産-代謝制
御御発酵
グルタミン酸、リジン、およびヌクレオチドの発酵生産を例として、代謝制
御発酵の原理を説明できる。
(担当 田中)
11
β-ラクタム抗生物質
A. Flemingによるペニシリンの発見と関連物質の生産並びに作用機序を説明で
きる。
(担当 田中)
12
β-ラクタム以外の
テトラサイクリンやマクロライドの構造と生合成並びに作用機序を説明でき
る。
(担当 田中)
13
抗生物質以外の医薬品
プラバスタチンやタクロリムスなど、抗生物質以外の微生物によって生産さ
れる医薬品について概説できる。
(担当 田中)
14
いわき発の抗HIVレクチン
-アクチノヒビン
レクチンの一種であるアクチノヒビンがなぜ選択的な抗HIV活性を示すのかを
説明できる。
(担当 田中)
15
まとめ2
第9回から第14回までの理解度を確認する。
(担当 田中)
【準備学習】
各回の講義のテーマについて事前に調べてから、授業に臨むこと。
【評価方法】
講義に臨む積極性、質問・討論、およびレポート等から総合的に判断する。
【参考書】
書 名
化学療法学
-病原微生物・がんと戦う
著 者
監修:上野芳夫・大村 智
編集:田中晴雄・土屋友房
出 版 社
南江堂
価 格
5,500円
ISBN
978-4-524-4048-9
C3047
【備考】
出身学部によっては馴染みの少ないテーマであることもあろうが、分かり易い講義を展開するので、
積極的に受講されたい。
-12-
物質構造特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:中田 芳幸
【教育目標】
多くの物質は並進対称性を有しているが、また、通常、回転や鏡面対称性なども同時に持ち合わせ
ている。この講義では、
これらの対称性を用いて様々な結晶を分類することができること、および様々
な結晶構造と結合様式の関連について学び、結晶を構成する原子やイオンと結晶構造との関わりにつ
いて理解を深めることを目的とする。
【授業計画】
No.
1
2
項 目
結晶系とブラベー格
子
結晶点群
3
空間群
4
3次元の空間群
5
逆格子ベクトル
6
BraggとLaueの 回 折
条件
構造因子
7
8
10
回折パターンの対称
性と結晶の対称性
透過電子顕微鏡法に
おける電子回折
高分解能観察
11
原子の構造
12
分子性結晶
13
イオン結晶の構造
14
共有結合とイオン結
合
金属結合
9
15
試験
到 達 目 標
7つの結晶系と14個のブラベー格子がどのようなものであるかを理解し、具
体的な結晶構造モデルを見て、その結晶系とブラベー格子を答えられる。
群とは何か、
対称性とは何かについて理解し、
すべての結晶が結晶点群によっ
て整理できることを理解する。また、具体的な結晶模型を見てその結晶点群
が答えられる。
群とは何か。空間群とは何かを理解する。特に2次元図形における空間群に
ついて理解を深め、具体的な幾何学模様を見て、それがどの空間群に属する
か答えられる。
3次元の空間群について理解する。さらに、結晶の空間群を知ることによっ
てどのような情報が得られるのかを説明できる。
逆格子ベクトルがどのような概念を表しているかについて理解し、具体的な
実格子ベクトルから逆格子ベクトルを求めることができる。
BraggとLaueの回折条件がどのようにして求められたかを理解し、相互の関
連性について説明できる。
構造因子とは何かを理解し、具体的な結晶構造について種々の回折反射の構
造因子を求めることができる。
回折パターンの対称性から結晶の対称性に関してどのような情報が得られる
のかを理解し、具体的な回折パターンから、その結晶の対称性を推定できる。
透過電子顕微鏡を用いた電子回折に関して理解を深め、通常のX線回折法と
比較し、電子回折の長所短所を説明できる。
高分解能電子顕微鏡法における像形成の原理を理解し、像のコントラストが
どのような因子によって決まるのかを説明できる。
種々の原子における電子配置について理解を深め、原子サイズやイオン化エ
ネルギーが原子番号とどのように関連性しているのか説明できる。
分子性結晶と呼ばれる物質の凝集エネルギーがどのようなものであるかを理
解し、それらの多くが特定の結晶構造をとる理由を凝集エネルギーの観点か
ら説明できる。
イオン結合をしている物質の典型的な結晶構造について理解し、結晶構造の
違いをイオン半径の観点から説明できる。
共有結合とイオン結合の違いを電気陰性度の観点から理解し、さらに両者の
結合の度合いをある種のパラメータで評価できることを理解する。
金属結合を伴う物質に良く見られる結晶構造について、その構造が安定とな
る理由について説明できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業ごとに簡単な課題を出すので、復習を兼ねて次回までにやっておくこと。
【評価方法】
各講義ごとに簡単な理解度チェックの課題を出す。これを50点とする。残りの50点は、講義終了
時には講義の内容に関連したレポート課題を課すので、その内容により評価する。
-13-
物質構造特論Ⅱ
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:中田 芳幸
【教育目標】
物質の原子構造評価法としてX線回折や電子回折現象をどのような原理で、どのように利用するか
を理解するとともに、最近の発展についての知識を習得する。本講義における具体的対象は、周期的
原子配列を持つ固体結晶に留まらず、結晶に内在する不整である格子欠陥や不規則構造、さらに、表
面や界面、準結晶、非晶質、液体にわたるが、それらからの散乱強度式を自分で書けることを目標と
する。また、現在注目されている放射光についても習得する。
【授業計画】
No.
項 目
1
結晶の特徴
2
X線散乱の原理
3
結晶格子によるX線回折
4
X線回折強度の測定法
5
6
結晶不整・非晶質からの
X線散乱
X線結晶構造解析法
7
中性子散乱の特徴
8
中性子散乱による物質構
造研究
電子回折の特徴
電子顕微鏡による回折図
形と顕微鏡像
9
10
11
12
13
14
15
試験
電子回折の動力学的取扱
い
チャンネリング効果とそ
の応用
高分解能電子顕微鏡法
放射光の特徴と放射光施
設
放射光による物質構造研
究
到 達 目 標
結晶の対称性について学び、空間格子、結晶系などについて充分理解し、
説明できるようにする。
物質(電子)とX線の相互作用にともなう散乱現象を理解し、
散乱振幅、
強度の概念を説明できる。
周期的な電子分布によるX線の回折現象について学び、結晶構造因子、
ラウエ関数、逆格子などを説明できる。
種々の写真法、ディフラクトメータ法を学び、4軸回折計の原理、測定
法まで説明できるようにする。
不整構造や非晶質からのX線散乱が散漫散乱を伴うことを学ぶ。また、
その解析法を理解し、説明できる。
X線回折強度は構造情報としてきわめて直接的ではあるが、一意的解を
もたらす量にはなっていない。位相問題があることを説明できるように
する。
中性子と物質の相互作用の性質を学び、X線、電子線との相違について
説明できるようにする。
磁気構造、格子振動についての解析を理解し、中性子回折の有用性を説
明できるようにする。
電子の波動性(ドブロイ波)にともなう回折現象を理解し、
説明できる。
電子顕微鏡は数段の電子レンズによって構成されている。回折図形と顕
微鏡像は電子レンズの電流(焦点距離)によって使い分けられることを、
各レンズの機能とともに説明できるようにする。
電子と物質との相互作用は非常に強い。ボルン近似(一回散乱)が成り立
たない場合の現象を理解し、動力学理論が必要であることを説明できる。
異常透過(ボルマン効果)
、アルケミ法などについて学び、説明できる
ようにする。
格子像の結像の原理を学び、構造解釈の原理を説明できるようにする。
放射光の原理と施設について学び、説明できるようにする。
放射光の利用研究について学び、自分の実験に役立てることが出来るか
どうかを説明できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業ごとに指示した事項に関して、予習・復習をしておくこと。
【評価方法】
講義内容に関する調査、計算など関する数編のレポート課題によって評価する。
-14-
地球環境科学特論
1~2年 前期 選択 2単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:吉田 喜孝
【教育目標】
設定された到達目標を調査ならびに整理を通じ、問題解決能力と問題発見能力を培うことを目標と
する。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
物質循環―炭素―
物質循環―窒素―
物質循環―水―
物質循環―海洋―
物質循環―大気―
大気汚染
酸性雨
地球の姿
地殻に多いもの少ないも
の
プレート
マントルと中心核
元素の地球化学的分類
元素と同位体
放射性元素と年代測定
まとめ
到 達 目 標
4つのリザーバーが指摘できる。
3つのリザーバーが指摘できる。
水量の収支について説明できる。
既知情報と未知情報との判別ができる。
講義中の用語を用いて説明できる。
フロンについて説明できる。
発生機構について説明できる。
おおまかな構造が説明できる。
代表例を二つあげて説明できる。
地震との関係を指摘できる。
おおまかな位置関係が指摘できる。
通常の分類との違いが指摘できる。
違いが指摘できる。
初歩的問題が解ける。
各回の内容のポイントが指摘できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
前回の講義内容と到達目標を復習して授業に臨む。
【評価方法】
毎回課している到達目標確認レポートの内容、提出数ならびに出席数による。
【参考書】
書 名
元素大百科事典
著 者
B.エングハウス
出 版 社
朝倉出版
-15-
価 格
27,300円
ISBN
14078-1
凝縮系物理特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:佐藤 直記
【教育目標】
物質(固体)の様々な物理的性質は、その物質中の電子の振舞いに大きく依存している。固体電子
論の基礎を習得し、それを説明できることを目標とする。特に磁場による電子のエネルギー量子化を
説明できるように身に修める。また電子系相転移の例として、超伝導現象の基礎を身に付けることを
目標とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
結晶構造
回折と逆格子
到 達 目 標
7つの結晶系と14のブラベー格子および代表的な結晶構造を説明できる。
X線の回折条件、フーリエ変換、逆格子とブリリアン・ゾーンを説明できる。
代表的な結晶構造の逆格子を求めることができる。
自由電子フェルミ気体 3次元の自由電子フェルミ気体の波動関数、エネルギー固有値、フェルミ波
数、状態密度を求め説明できる。自由電子ガスモデルの問題点を説明できる。
エネルギーバンド
(1) Nearly Free Electron Model、エネルギーギャップの起因、Blochの定理、
空格子近似を説明できる。
エネルギーバンド
(2) ブリリアンゾーン境界の近似、
バンドの中の状態数を求めることができる。
金属と絶縁体の区別を説明できる。
フェルミ面(1)
フェルミ面とエネルギーバンドのゾーン形式を説明できる。2次元正方格
子のブリリアン・ゾーンを描くことができる。
フェルミ面(2)
Nearly Free Electron Modelでのフェルミ面を描くことができる。電子と
正孔の軌道、有効質量、フェルミ面を研究する実験的方法を説明できる。
磁場による軌道量子化 磁場により電子の軌道エネルギーが量子化されることを説明できる。サイ
(1)
クロトロン共鳴を説明できる。
磁場による軌道量子化 ランダウ準位およびランダウ準位の縮退度を求めることができる。自由電
(2)
子の量子化されたフェルミ面を説明できる。
磁場による軌道量子化 磁場中では物理量に磁気量子振動が現れることを説明できる。
ドファース・
(3)
アルフェン効果を説明できる。
輸送現象の基礎(1) 磁気抵抗とは何か、磁気抵抗の測定からフェルミ面の何が解るかを説明で
きる。
輸送現象の基礎(2) 1種類と2種類のキャリアーの場合の磁気抵抗を説明できる。開いた軌道
の磁気抵抗を説明できる。
半金属の磁気量子振動 半金属ビスマスにおける磁気抵抗の磁気量子振動
(シュブニコフ・ドファー
ス効果)を説明できる。
超伝導の基礎(1)
電気抵抗の消失、マイスナー効果、比熱などの超伝導現象の実験事実を説
明できる。ロンドンの方程式について説明できる。
超伝導の基礎(2)
BCS理論の要点を説明できる。超伝導リングにおける磁束の量子化を説明
できる。ジョセフソン効果、巨視的量子干渉を説明できる。
【準備学習】
講義の理解を深めるため、必ず前回の分を復習しておくこと。また講義の中で指示された自習問題
は必ず解いてみること。
【評価方法】
講義の中で適宜練習問題を実施し、課題のレポートと合わせて総合評価する。
【テキスト】
プリント配布
【参考書】
固体物理学入門(キッテル、第8版)など講義の中で適宜紹介する。
-16-
生命科学特論Ⅰ-免疫システムによる生体防御-
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:菊池 雄士
【教育目標】
生体防御系としての免疫システムの役割およびその制御機構を理解するとともに、各種免疫疾患の
背景にある免疫システムの異常・破綻などの成因とワクチンなどの免疫系に作用する医薬品について
説明できる。
【授業計画】
No.
項 目
1
概論
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
感染防御、異物の侵入に対する生体防御機構、免疫系の特徴を説明でき
る。自然免疫と獲得免疫の違いと特徴を説明できる。
免疫応答に関わる細胞、 リンパ球、マクロファージ、樹状細胞などの成熟過程と分布、免疫応答
組織
における役割を説明できる。
抗体分子の構造と機能
抗体分子の構造、遺伝子再構成(多様性獲得機構)を説明できる。抗体
分子による感染防御機構を説明できる。
リンパ球による抗原認識 リンパ球抗原受容体の構造が説明できる。主要組織適合性抗原の構造と
抗原提示における役割を説明できる。
病原性微生物の排除機構 病原性微生物の排除における、エフェクター機構と免疫担当細胞間の相
互作用について概説できる。
免疫応答の制御
免疫反応における主な細胞間ネットワークについて説明できる。
課題討論(1)
関連文献の紹介とディスカッション。
課題討論(2)
関連文献の紹介とディスカッション。
アレルギー
アレルギーの分類と発症機構について説明できる。
腫瘍免疫
発癌と免疫機構、免疫を利用した腫瘍治療について概説できる。
免 疫 系 を 制 御 す る 薬 剤 臓器移植と免疫の関連、免疫抑制剤について概説できる。
(1)
免 疫 系 を 制 御 す る 薬 剤 予防接種の原理とワクチンについて説明できる。
(2)
課題討論(3)
関連文献の紹介とディスカッション。
課題討論(4)
関連文献の紹介とディスカッション。
総括
生命科学特論Ⅰのまとめ。
【準備学習】
講義内容に関するキーワードの下調べ等の課題について必ず予習をすること。
【評価方法】
課題発表とレポート(80%)
、受講態度(10%)
、小テスト(10%)で評価する。
-17-
生命科学特論Ⅱ
1 ~2年 後期 選択 2 単位
-天然生理活性物質とそのメカニズム-
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:川口基一郎,蝦名 敬一
【教育目標】
天然から得られる生理活性物質や生体内生理活性物質について、その発見の由来、化学構造、生理
活性とそのメカニズム、各種疾病における役割、生合成経路について説明できるようになることを目
標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
植物アルカロイド(1)
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
鎮痛薬・モルヒネ、鎮咳薬・コデイン、筋弛緩薬・クラーレなどについ
て説明できる。
植物アルカロイド(2) 副交感神経遮断薬・アトロピンなどについて説明できる。
植物アルカロイド(3) トリカブト・アコニチン、抗マラリア薬・キニーネ、抗がん薬・ビンカ
アルカロイドなどについて説明できる。
植物ステロイド
ステロイドホルモン原料・ジオスゲニン、強心配糖体・ジギトキシンな
どについて説明できる。
植物サポニン
生薬甘草・グリチルリチン酸、薬用人参・ジンセノシドなどについて説
明できる。
植物フラボノイド(1) フラボノイドを化学的に分類し、化学構造の特徴およびフラボノイドの
生合成経路について説明できる。
植物フラボノイド(2) フラボノイドの生理活性とそのメカニズムについて説明できる。
プレゼンテーション(1) 履修生がアルカロイド、ステロイド、サポニン、フラボノイドに関する
最近の話題を選んでPowerPointを用いて発表する。
動脈硬化症と生理活性物 動脈硬化症について説明できる。
質(1)
動脈硬化症と生理活性物 動脈硬化症のリスク因子としての酸化LDLとその受容体について説明
質(2)
できる。
動脈硬化症と生理活性物 真菌由来生理活性物質を利用した動脈硬化改善薬の最新研究について説
質(3)
明できる。
生活習慣病における脂肪 生活習慣病における脂肪細胞の役割について説明できる。
細胞と生理活性物質(1)
生活習慣病における脂肪 アジポサイトカインと脂質シャペロンについて説明できる。
細胞と生理活性物質(2)
生活習慣病における脂肪 真菌由来生理活性物質を利用した生活習慣病改善薬の最新研究について
細胞と生理活性物質(3) 説明できる。
プレゼンテーション(2) 履修生が動脈硬化症や生活習慣病における各種生理活性物質の役割に関
する最近の話題を選んでPowerPointを用いて発表する。
【準備学習】
到達目標に記載しているキーワードについては各自講義の前に学習しておくこと。
【評価方法】
プレゼンテーション(60%)とディスカッション(40%)の内容で評価する。プレゼンテーショ
ンの評価は、履修生相互にもおこなう。
-18-
天然物化学特論(平成23年度休講)
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:梅村 一之,金 容必
【教育目標】
自然界には、生命活動を維持するために欠かせない重要な生体関連天然物や、医薬品開発のリード
物質として注目される生理活性天然物が存在します。天然物化学特論では歴史的に重要な生理活性物
質について、具体的な化合物の探索方法や合成例をとりあげながら、発見の経緯や探索方法、構造解
析、生理活性、合成戦略等について把握し、説明できることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
天然物と生理活性物質
(梅村一之)
2
アルカロイド関連物質I
(梅村一之)
3
アルカロイド関連物質II
(梅村一之)
4
ビタミンI(梅村一之)
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
自然界に存在する生理活性物質の探索方法、構造解析、生理活性、合成
戦略等について把握し、説明することができる。
キニーネなどのアルカロイド類の構造上の特徴や生理活性、さらに分子
設計、合成のポイントについて把握し、説明することができる。
代表的なアルカロイドの分子設計と合成に関して、ウッドワードらの合
成について把握し、説明することができる。
チアミン(ビタミンB1)の発見の経緯と歴史的意味、さらにビタミンの
作用メカニズムと欠乏症について把握し、説明することができる。
ビタミンII(梅村一之) ビタミンCやビタミンB1などの代表的なビタミンの分子設計と合成法に
ついて把握し、説明することができる。
抗生物質I(梅村一之)
フレミングによる抗生物質発見の経緯と科学的な位置づけについて把握
し、説明することができる。
抗生物質II(梅村一之) ペニシリンやセファロスポリンなどのβ-ラクタム系抗生物質の発見の
経緯と分子設計、合成のポイントについて把握し、説明することができ
る。
天然有機化合物の構造解 天然有機化合物の構造解析に用いる主な分析法を説明できる。
析(金 容必)
質量分析法、赤外分光法、 質量分析法、赤外分光法および紫外分光法のスペクトルを用いて構造解
紫外分光法(金 容必) 析ができる。
1次元核磁気共鳴分光法 13C-NMRスペクトルおよび DEPTスペクトルを用いて構造解析ができ
る。
Ⅰ(金 容必)
1次元核磁気共鳴分光法 1H-NMRスペクトルを用いて構造解析ができる。
Ⅱ(金 容必)
2次元核磁気共鳴分光法 HMQC スペクトルおよび1H-1H COSYスペクトルを用いて構造解析が
できる。
Ⅰ(金 容必)
2次元核磁気共鳴分光法 HMBC スペクトルを用いて構造解析ができる。
Ⅱ(金 容必)
2次元核磁気共鳴分光法 NOESY スペクトルを用いて構造解析ができる。
Ⅲ(金 容必)
まとめ
天然物化学特論で学んだ基本的な検索、構造決定、分子設計のポイント
について要点をまとめ説明することができる。
試験は実施しない。
-19-
【準備学習】
授業項目に沿って課された調査研究課題については、事前に発表資料を準備し報告すること。
【評価方法】
受講姿勢および演習発表内容を総合的に評価する。出席を重視する。
【参考書】
書 名
1)大学院講義 有機化学〈2〉
有機合成化学・生物有機化学
2)有機化合物のスペクトル
による同定法-MS, IR, NMR
の併用-
著 者
出 版 社
1)野依 良治 他
1)東京化学同人
2)Silverstein, Web- 2)東京化学同人
ster, Kiemle著 荒 木
峻 他訳
【備考】
必要に応じて資料を配布する。
-20-
価 格
1)6,090円
2)5,040円
ISBN
1)978-4807904853
2)4-8079-0633-X
行動生理学特論(平成23年度休講)
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:岩田 惠理
【教育目標】
「行動生理学特論」
では、
前半は行動の発現機構と脳内化学物質との関係に焦点をあてた解説を聞き、
後半は、ヒトの性格傾向に影響を与えるといわれている遺伝子型の検出を行うことにより、神経生理
学の基本的事柄を身につけること目的とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
神経系の構造と働き
神経細胞の情報伝達1
神経細胞の情報伝達2
中枢神経系
情動の発現機構1
情動の発現機構2
情動の発現機構3
行動と遺伝的素因の関係
行動と環境要因の関係
遺伝的素因と環境要因の
相互作用
セロトニントランスポー
ター多型解析1
セロトニントランスポー
ター多型解析2
セロトニントランスポー
ター多型解析3
セロトニントランスポー
ター多型解析4
レポート作成
到 達 目 標
神経細胞とそれを取り巻くグリア細胞の構造と働きを説明できる。
神経細胞の情報伝達方法について説明できる。
シナプスにおける情報伝達方法について説明できる。
中枢神経の構造と役割について説明できる。
情動の表出機構について、主にノルアドレナリンの役割について説明が
できる。
情動の表出機構について、
主にセロトニンの役割について説明ができる。
情動の表出機構について、
主にドーパミンの役割について説明ができる。
行動発現に影響する遺伝的素因について例をあげて説明できる。
行動発現に影響する環境要因について例をあげて説明できる。
環境要因と遺伝的素因の相互作用が行動発現に与える影響について例を
あげて説明できる。
SRQ-ADテストを行い、自身の気質傾向を確認できる。
自身の頬粘膜脱落細胞を用いてDNAを抽出できる。
自身のDNAを鋳型としてPCR法を行うことができる。
電気泳動を行って自身の遺伝子型を決定する。
実験内容についてのレポートを作成する。
定期試験は実施しない。
【準備学習】
図書館には関連図書が数多く整備されているので、これらを利用して予習・復習をしておくことが
大切である。
【評価方法】
レポート(70%)と出席および受講態度(30%)で評価する。
【テキスト】
特に指定しない。
【参考書】
書 名
著 者
出 版 社
第3版 カールソン 神経科学 Neil R.Carlson(著), 丸善
テキスト 脳と行動
泰羅 雅登(翻訳),
中村 克樹(翻訳)
-21-
価 格
18,900円
ISBN
978-4621082577
構造生物学特論 Advanced Structural Biology
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:竹中 章郎(Akio Takenaka)
【教育目標】
To be able to explain the architectural principles of the three-dimensional structures of biomacromolecules (nucleic acids and proteins), the functional mechanisms of these molecules in the
processes of replication and transcription of DNA, and those in protein synthesis, catabolic passways,
immmun systems and transportations. To be able to explain the aspects of molecular and biological
evolutions based on the structures. Furthermore, future provisions and possibilities in new science can
be opened based on genome information. The methodology for the sturactual study can develop.
【授業計画】
No.
項 目
1
Interaction of light with
substance
2
Scattering and interference of the light
3
Scattering by electron,
atom and molecule
4
Diffraction by crystal
5
The X-Ray diffraction
method to analyze protein structures
6
The X-Ray diffraction
method to analyze nucleic acid structures
7
Canonical structures of
DNA and RNA
8
Structural versatility of
DNA and RNA
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
To be able to explain the significance of viewing and its theoretical
mechanism.
To be able to explain the theoretical aspects of scattering and interference of the light, and synthesized wave function.
To be able to explain the Laue's theory on scattering by electron, atom
and molecule.
To be able to explain the Laue's theory on scattering by crystal.
To be able to explain the X-Ray diffraction method to analyze protein
structures.
To be able to explain the X-Ray diffraction method to analyze nucleic
acid structures.
To be able to explain the basic features of the canonical DNA and RNA
structures.
To be able to explain the non-canonical (non-Watson-Crick) DNA and
RNA structures; triplex, quadruplex, hexaplex, octaplex, octaplex, and
their biological significances, related diseases, and drug design.
DNA and RNA enzymes To be able to explain the structure-function relationships of the functional DNA and RNA.
Structural basis of pro- To be able to explain the structural basis on which a variety of functions
teins
are generated.
Structural evolution of To be able to explain the structural evolution of proteins which were
proteins
based on the functional versatility from the common ancestral tertiary
structure, and based on the convergence to generate a new specific function.
Transcription control of To be able to explain the specific interactions between DNAs and progenetic information
teins which control the essential parts for transcription.
Protein synthesizing sys- To be able to explain the protein synthesizing mechanism in which the
tem
genetic codes are translated to proteins.
Highly organized supra To be able to explain the functional mechanisms of supra molecules in
molecules
which several proteins and RNAs are highly organized as the molecular
machines.
Oral presentation 1
To be able to present practically about a recent paper on structural biology <part I>.
Oral presentation 2
To be able to present practically about a recent paper on structural biology <part II>.
-22-
【準備学習】
Mastery for Service: Happiness by knowing, pleasure by understanding and value by serving.
【評価方法】
Read a recent paper concerning the structural biology, and describe the significant points including
the aims of the work, the advantages in the results.
【テキスト】
書 名
著 者
Introduction to protein struc- Carl Branden &
ture, Ed.2
John Tooze
出 版 社
価 格
ISBN
Garland Science, 8,311円
978-0-815-32305-1
1999
(paper back)
【参考書】
書 名
著 者
出 版 社
(1)Molecular Biology of the (1)B . A l b e r t s , (1)G arland SciCell, 5th edition
A. Johnson,
ence
(2)Principles of Protein XJ. Lewis, M. (2)S p r i n g e r Ray Crystallograph
Raff, K.
Verlag
価 格
(1)9,443円
(Amazon,
paperback)
(2)9,442円
ISBN
(1)9 7 8 - 0 - 8 1 5 34106-2
(2)9 7 8 - 0 - 3 8 7 33334-2
【備考】
The lecture will be done in bilingual, English and Japanese. (授業は英語と日本語の2ヶ国語で行
います)
-23-
物質理学特別講義
1~2年 集中 選択 2単位
後日掲示
-24-
物質理学特別研究Ⅱ
2 年 通年 必修 6 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:勝又 春次,竹中 章郎,田中 晴雄,山浦 政則
【教育目標】
各担当教員の指導の下で取組む研究テーマについて、主体的に研究に取組み、学会で発表するに値
する研究成果と修士論文を纏めあげることを目標とする。
【研究概要】
履修する大学院生の研究分野によって担当教員が決定され、具体的な講読の内容等については担当
教員によって異なる。今年度、修士課程2年生を担当する教員の講読内容(到達目標)を以下に示す。
【授業計画】
項 目
プローブ顕微鏡(勝又春次)
S t r u c t u r a l B i o l o g y, X - R a y
Crystallography(竹中章郎)
抗腫瘍抗生物質に関する研究
(田中晴雄)
生理活性物質の合成研究
(山浦政則)
到 達 目 標
原子間力顕微鏡(AFM)を使って、タンパク質の分子量とAFM像との関
係や緩衝液のAFM像への影響をみること、タンパク質の高分解能像観察
からタンパク質の形状を特定できる大気中観察や液中観察を目標とする。
To be able to overview the structural biology and explain the detailed
mechanisms of functions in combination with the related data.
微生物由来の抗HIV薬アクチノヒビンの高分子修飾体(PEG化及びSMA
化)を用いるHIV耐性株にも有効な抗HIV/AIDS薬の開発を目指す。高分
子修飾体のin vivoでの評価ができる。
生理活性天然物の合成研究を通して、今まで得られたデータをもとに、
研究テーマの問題点抽出と方向性の再検討ができる。必要なデータを積
み上げた上、発表(学内外)の準備ができる。
-25-
物質理学研究講読Ⅱ
2 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:勝又 春次,竹中 章郎,田中 晴雄,山浦 政則
【教育目標】
本研究講読Ⅱでは、自身が取組んでいる研究テーマに関する学術論文は勿論のこと、その周辺の研
究領域に関連する学術論文を読み、その内容を理解することで自身の英語力や専門知識などをさらに
修得することを目的とする。
【講義概要】
履修する大学院生の研究分野によって担当教員が決定され、具体的な講読の内容等については担当
教員によって異なる。今年度、
修士課程2年生を担当する教員の講読内容(到達目標)を以下に示す。
【授業計画】
項 目
生体物質の走査プローブ顕微鏡
論文の講読(勝又春次)
S t r u c t u r a l B i o l o g y, X - R a y
Crystallography(竹中章郎)
抗腫瘍抗生物質に関する研究
(田中晴雄)
有機化学に関する新着雑誌の講
読(山浦政則)
到 達 目 標
原子・分子を観察できる走査プローブ顕微鏡がどのように生体関連物質
に活用されているか調査し、関連論文の内容をパワーポイントを使って
発表する。
The crystal structures of biologically important molecules in complex
with several substrates,inhibitors and ligands will be determined by the
X-ray method. Based on the results, the reaction mechanism, biological
functions, specific interactions with drugs, evolutionalaspects will be
discussed.
抗HIV/AIDS薬に関する文献を学習し、精製、構造決定、活性測定、生物
活性などの研究法を習得し、説明できる。
新着の専門雑誌に目を通し、研究室の全てのテーマに関わる論文を押さ
え、書かれている内容を簡潔にまとめ、レジュメを作成し、ディスカッショ
ン出来るようにする。
-26-
物
理
工
学
専
攻
物理工学特別研究Ⅰ
1 年 通年 必修 6 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:井上 知泰,櫻井 俊明,清水 信行,清水 文直,高重 正明
高山 文雄,竹内 良亘,竹中 久,東 之弘,安野 拓也
江尻陽三郎,高 三徳,中尾 剛
【教育目標】
学生がそれぞれの指導教員の下で、専門分野の最新の研究成果を得るために、1年間に渡って実験、
製作、解析等を行う。修士2年目につながる成果を出すことを目標とする。
【授業計画】
項 目
専攻分野:電子材料工学1
教授 竹中 久
専攻分野:電子材料工学2
教授 高重正明
専攻分野:電子材料工学3
教授 清水文直
専攻分野:薄膜・表面工学
教授 井上知泰
専攻分野:情報理論の応用研究
教授 竹内良亘
専攻分野:情報システム工学1
教授 高山文雄
専攻分野:情報システム工学2
准教授 中尾 剛
専攻分野:社会工学
准教授 江尻陽三郎
専攻分野:機械材料工学1
教授 安野拓也
専攻分野:機械材料工学2
准教授 高 三徳
専攻分野:機械システム工学1
教授 清水信行
専攻分野:機械システム工学2
教授 櫻井俊明
専攻分野:熱流体工学
教授 東 之弘
到 達 目 標
電子材料応用として、センサならびにトランスデューサのコンピュータ
インターフェースを研究する。
強誘電体や超伝導性に関連した新材料の開発を目的とした研究を通じて、
これらの基本的性質や評価の方法を学ぶ。
各工業分野の進展において、新しい材料の探索、開発は必要不可欠である。
このような材料開発の観点から、新強誘電体をはじめとする相転移物質
の結晶育成、その系統的な特性解析を行う。
薄膜の基本的性質、形成法、応用分野について詳しく理解する。半導体
基板上のナノメータスケールの酸化物薄膜のエピタキシャル成長実験、
膜の評価などを行う。
画像の表現モデル、変換処理などの基本処理を方法論的に整える研究を
行う。
物理工学研究講読Iで講読した内容の遺伝的アルゴリズムを実際にプログ
ラム化および追試する。有用性や問題点を説明できる。
ネットワーク技術およびセキュリティーに関して、現状を分析すること
ができる。また、その問題点を解決する手法を説明することができる。
さらに、新たな通信技術の研究開発について、内容を説明することがで
きる。
農林業が有する外部経済効果を内部化した場合、貿易の均衡点がどの程
度変化するのか、コンピュータプログラミングにより概算できる。
ロケットや惑星探査機、次世代宇宙往還機の主要構造物の軽量化を目指
した高強度化の手法を確立する。また、最新の加工技術である放電プラ
ズマ法により作製された材料の機械的特性を明らかにする。
3次元CAD/CAE/CAMソフトウェアおよび独自で実用なツールソフト
ウェアを複雑な機械製品の設計、解析、製造に応用する。
機械・機構システムのコンピュータ解析に関する基礎調査と年間計画の
立案、修士研究に必要な学習、研究推進能力の向上を実現する。
多面的な研究テーマについて機能や構造、またそれらのメカニズムにつ
いて説明することができる。
オゾン層破壊および地球温暖化のメカニズムおよび日本の環境エネル
ギーの現状を説明することができる。
-29-
物理工学研究講読Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:井上 知泰,櫻井 俊明,清水 信行,清水 文直,高重 正明
高山 文雄,竹内 良亘,竹中 久,東 之弘,安野 拓也
江尻陽三郎,高 三徳,中尾 剛
【教育目標】
学生がそれぞれの指導教員の下で、専門分野の発展知識を、国内外の有益な最新情報が掲載された
書籍および学術雑誌を講読することにより習得する。必ず英文書籍・雑誌の講読を含むものとし、指
導教員から英文専門用語や、専門分野特有の英語表現なども習得する。
【授業計画】
項 目
電子回路理論に関する講読
教授 竹中 久
物質科学に関する講読
教授 高重正明
誘電体材料に関する講読
教授 清水文直
機能薄膜に関する講読
教授 井上知泰
画像処理論の講読
教授 竹内良亘
情報工学に関する講読
教授 高山文雄
情報通信工学に関する講読
准教授 中尾 剛
産業連関分析に関する文献講読
准教授 江尻陽三郎
機械材料学に関する講読
教授 安野拓也
設計と製造の先端技術に関する
講読
准教授 高 三徳
マルチボディダイナミックスに
関する講読
教授 清水信行
設計工学、自動車工学に関する
講読
教授 櫻井俊明
流体熱物性計測法に関する講読
教授 東 之弘
到 達 目 標
コンピュータハードウェアならびにアプリケーションに必要な論理回路、
ディジタル回路、インターフェイス回路、周辺アナログ回路などの電子
回路の解析、およびそれらの設計製作ができる。
強誘電体や超伝導性に関連した教科書や論文の読解力、これらの分野の
専門用語の使用法を身につける。
強誘電体に関する学術論文を読むことによって、この分野に関する専門
用語の習熟、論文の内容の理解ができる。
半導体技術、薄膜技術関連の英文雑誌から選んだ研究テーマに関わる文
献の内容を理解する。専門用語を使って英作文ができる。
画像に暗号化情報を埋め込む技術と基本設計法を扱うことができる。
複数パラメータのある最適化問題に遺伝的アルゴリズムを応用する基礎
的な論文に対し、その背景や内容を説明できる。
コンピュータネットワークでの通信技術および情報セキュリティーに関
する学術論文の情報検索ができる。また、入手した学術論文の内容に即
して、自身で情報通信における問題点などを分析できる。
産業連関分析とリカードモデルとの接合問題を、自分の修士論文の理論
的骨格としうる。
機械材料、特に飛翔体構造材料に関連する学術文献の検索、その内容に
ついてのプレゼンテーション、論文の読み方・書き方の理解、学会発表
のための概要論文の制作ができる。
設計と製造の先端技術に関する学術論文および最新のハードウェアとソ
フトウェアの情報検索により入手した理論、技法、最新動向等と自身の
研究テーマとの関連を説明することができる。
マルチボディダイナミクスの英語の論文を辞書を利用して訳すことがで
きる。音読を通しての機械技術の英文と専門用語の習熟、論文の内容の
説明ができる。
英文書籍や論文に記述されている専門分野の基礎的知識および応用・発
展的内容について説明することができる。
高精度にかつ実験的に流体熱物性を実測する手法について、欧文刊行雑
誌の論文の内容を理解することができる。
-30-
電子物理学特論
1 年 集中 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:高重 正明
【教育目標】
本格的な物理学の知識を前提としないで、科学技術の基礎になっているような物性科学の知識を講
義して教養豊かな人材を養成することを目標とする。特に電子論的な知識を重視する。講義の流れと
しては、材料科学の基礎、物質の状態、物質の特徴づけ、相転移というような順番で解説する。講義
の後半には、先端のトピックス的なものとして、超伝導、走査プローブ顕微鏡(SPM)に関係する最近
の研究、また本講義の内容に関連のある近年のノーベル賞も紹介する。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
全体の紹介
本講義の目的、意義、講義のやり方など全体の流れなどを把握できる。
2
物質の状態
物質科学の中で最も基本となる相図の見方を学ぶ。特に気相液相固相の相転移に
際する体積変化に注目して物質の状態を説明できる。
3
物質の状態と材
料科学
多くの材料は、物質の状態としては固相の状態であるが、固相には結晶状態のみ
ならず非晶質(アモルフォス)状態があり、今日それは応用上重要であること等
を説明できる。
4
様々の試料作成
法
物質科学において現在行われている各種の試料(バルク結晶、薄膜材料等)の作
成方法と相図の概要について説明できる。
5
電子論の基礎
金属・半導体・絶縁体という物質科学における最も重要な分類は、物質の中の電子
の状態で決まっていることを説明できる。
6
量子論の基礎
量子力学の基礎的な事項、エネルギー量子、波動性等の量子力学の基本事項につ
いて大まかに説明できる。
7
トンネル効果
トンネル効果の概念、特にそれがいろいろの場合に起こり、応用につながってい
ることを説明できる。
8
相転移現象
相転移という概念は非常に幅広いものであり、特に固体内での相転移には様々な
種類のものがあり、それを制御することで応用があることを説明できる。
9
相転移現象と材
料科学
強磁性、強誘電性、超伝導性など各種の相転移現象に関する大まかな説明ができ
る。
10
超伝導入門
特に相転移の中で超伝導について学ぶ。それを特徴付ける4つの現象、電気抵抗
ゼロ、マイスナー効果、磁束の量子化、ジョセフソン効果について説明できる。
11
超伝導の応用
超伝導に関する量子的な応用、SQUID、ジョセフソン効果等について概要を説
明できる。
12
トンネル顕微鏡
の原理
トンネル顕微鏡や原子間力顕微鏡の原理、さらには各種の走査プローブ顕微鏡が
あることを説明できる。
13
表面科学と微細
加工
最近の物質科学における微細加工技術全般の動向、電子単体の操作技術などの概
要を説明できる。
14
最近の研究から
教授者らの最近の研究やノーベル賞になったような研究で特に本講義に関連して
いるような事柄を紹介する。最先端の科学技術の研究の雰囲気を知る。
15
まとめ
講義全体をまとめ、各項目ごとの疑問点等を質疑応答する。レポートを書く際の
目標や方法を自ら決められるようになる。
試験
【準備学習】
毎時間ごとに次の時間までに調べておくべき事項および調査方法(ウェブサイトなど)を与えるの
で必ず実施しておくこと。単元ごとに講義録をUSBメモリにいれて渡し、そこにあるウェブサイトな
どを訪問して復習する。
【評価方法】
講義中の質疑応答に参加して学習に取り組む姿勢を30点、レポートの内容を70点で評価して、総
計で60点以上を合格とする。
【参考書】
書 名
物質構造と誘電体入門
著 者
高重正明
出 版 社
裳華房
-31-
価 格
ISBN
3,500円(税別) 4-7853-2911-4 C3042
力学特論
1 年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:櫻井 俊明
【教育目標】
力学に関する物理的現象を力学の基本的立場から説明することができる。さらに専門あるいは専門
外の新たな分野の問題解決のため、学んだ専門基礎力に基づいて問題解決できる能力を習得すること
ができる。
【授業計画】
No.
項 目
1
ガイダンス
2
3
力学①ニュートン力学
力学②ベクトル演算
4
5
力学③力の性質
力学④質点の運動
6
力学⑤剛体の力学
7
力学変分原理と一般化力
8
小テストの実施
9
11
変形の力学①テンソル解
析
変形の力学②連続体の力
学
変形の力学③応力
12
変形の力学④歪
13
変形の力学⑤応力と歪
14
流体力学/静止及び運動
流体
熱力学/熱力学の法則及
びまとめ
期末試験の実施
10
15
試験
到 達 目 標
シラバスの講義の内容や進め方について具体的に説明することができ
る。
ニュートン力学の背景と概要について説明することができる。
ベクトルの基本的内容、演算,スカラー積及びベクトル積等について説
明できる。また実際のベクトルに関する問題を解けることができる。
ベクトル演算を使用して力の性質について説明することができる。
物体を質点と見做した時の運動を運動の式に基づいて現象を解析するこ
とができる。
物体を剛体と見做した時の物体の現象について運動方程式を解くことが
できる。
力学における変分原理や一般化力について説明できる。また様々な問題
をこれらの原理を用いて解くことができる。
これまでの内容の理解度テストによって理解度を把握することができ
る。
変形の力学に必要なテンソルを使った演算ができるようになる。
連続体の力学についてその重要性と共に説明することができる。
応力の定義や表記法に関する3次元空間における応力表記について説明
できる。
歪に関する基本的な概念や表記法をLagrange座標や Cauchy座標表記の
歪について説明することができる。
これまで学んだ応力と歪からこれらの関係式を使って具体的な問題を解
くことができる。
様々な条件による式の運用によって、静止及び運動流体ついて説明する
ことができる。
熱力学の基本法則や法則が確立された歴史について説明することができ
る。これまでの内容全般について説明することができる。
試験を受けることによって理解度を確認できる。
【準備学習】
予習と復習は必ず行うこと。筆記用具で自分の手で演算を行うこと。
【評価方法】
小テスト及び期末試験の結果から行う。
【参考書】
書 名
ファインマン物理学 力学
著 者
ファインマン
出 版 社
岩波書店
-32-
価 格
ISBN
4-532-06240-3 C0082
数理工学特論
1 年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:高山 文雄
【教育目標】
科学や工学で重要である数理的手法に焦点を当て、いろいろな分野に見られる応用例を取り上げる。
特に実験データの当てはめやコンピュータグラフィックスでよく利用されるスプライン関数の理解と
その応用を目的とする。また、演習などを通じて数理工学の有用性の理解を目指す。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
数理工学とは
科学や工学、さらには人文科学で使われる数理的問題に対し、数理
解析の有用性を説明できる。
2
数理工学に現れる諸問題と解
法
実験データの当てはめ、物理現象、情報科学などの問題に利用され
る数学手法の有用性を説明できる。
3
数式処理と数値計算
数式処理システムMaxima などを使った数式解法と数値解法との違
いについて、それらの長所短所を説明できる。
4
Lagrange多項式とスプライン
関数
補間関数としてのLagrange多項式とスプライン関数の性質につい
て、特質を説明できる。
5
スプライン関数の応用
スプライン関数に対して、有限要素法、関数近似、実験データのあ
てはめ、コンピュータグラフィックス、CADなどへの応用性を説
明できる。
6
スプライン関数の定義
複数の多項式のつなぎ合わせとしてのスプライン関数の性質に対
し、有用性を説明できる。
7
B-スプライン
B-スプライン(スプライン基底)の性質を説明できる。
8
B-スプライン構成アルゴリズ
ム1
差分商からのB-スプライン構成法に対し、低次のB-スプラインを導
出できる。
9
B-スプライン構成アルゴリズ
ム2
B-スプラインのドブア・コックスの算法に対する構成手順を説明で
きる。
10
スプライン補間関数1
(k-1次のスプライン関数)
与えられたデータ点に対するスプライン補間曲線の構成法を説明で
きる。
11
スプライン補間関数2
(2m-1次のスプライン関数)
端点条件を考慮したスプライン補間関数の有用性を説明できる。
12
データフィッテング1(最小
2乗法と平滑化スプライン)
最小2乗曲線による実験データのあてはめ法を説明できる。
13
データフィッテング2(最小
2乗法と平滑化スプライン)
平滑化スプラインを利用した実験データのあてはめ法を説明でき
る。
14
コンピュータグラフィックへ
の応用
CADで用いられるパラメトリックスプラインとベジェ曲線の性質
を説明できる。
15
CADへの応
Bスプラインから構成されるNURBS曲線とその応用に対して、有
用性を説明できる。
試験
【準備学習】
予習として、予め配布したプリントを読んでくること。復習として、授業の終わりに、講義に関す
る課題を出すので、次回までにレポートにまとめて提出すること。
【評価方法】
レポートの提出とその解答状況により評価する。
【テキスト】
プリントの配布
【参考書】
書 名
Cによるスプライン関数
著 者
出 版 社
菅野敬祐、吉村和義、 東京電機大出版局
高山文雄
-33-
価 格
ISBN
4-501-52040-X
量子工学特論(平成23年度休講)
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:竹中 久
【教育目標】
量子工学は量子状態が示す特別な性質を応用して科学技術に利用されている。特にレーザ技術につ
いて詳しく議論する。レーザの原理と特徴を理解する。代表的な現在のレーザ応用技術について、原
理を理解し、説明できることを目標とする。また授業の進行状況に応じて超電導技術にも言及する。
原理と現象を理解し、説明できることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
量子工学概観
2
3
4
5
6
7
原子と光の相互作用1
原子と光の相互作用2
原子と光の相互作用3
原子と光の相互作用4
レーザ光の特徴
レーザの応用
8
電子格子相互作用1
9
電子格子相互作用2
10
電子格子相互作用3
11
12
13
14
15
試験
超電導状態1
超電導状態2
超伝導量子干渉計1
超伝導量子干渉計2
レポート報告会
到 達 目 標
レーザ光の特徴と応用、超電導の特徴と応用、超電導とスクイッド、な
らびにそれらの応用技術の大要をつかむ。
原子による光吸収と光励起について説明できる。
励起原子からの発光について説明できる。
レート方程式をたてて、状態遷移について説明できる。
状態反転とレーザ作用について説明できる。
レーザ発振とレーザ光の特徴について説明できる。
広範な分野で応用されているレーザ技術を概観し、動作原理に基づいて
個々の技術の特徴を説明することができる。
結晶格子の振動とフォノンの関係を理解し、電子格子相互作用が発生す
ることを説明することができる。
フォノンのモード、光学振動モードと分極、金属の伝導電子とフォノン
の相互作用について説明できる。
エレクトロンフォノンカップリングを通じて電子と電子の間に発生する
等価的な引力、超伝導状態の発現について説明できる。
クーパーペアと超伝導の電子状態について説明できる。
コヒーレント長とトンネル現象について説明できる。
ジョーゼフソン効果に基づく磁力計の動作原理について説明できる。
超高感度磁力計とその応用技術について説明できる。
量子工学レポートの発表と討論により、レポートを完成させる。
試験は行なわない。
【準備学習】
量子工学はその基礎を量子力学においている。従って原理的な部分はかなり難解であるから、計算
をフォローできなくても内容の概観ができるように予習すること。また復習を欠かさないようにする
こと。
【評価方法】
報告会で完成させたレポートを採点し、評価する。
【テキスト】
使わない。必要な資料は配布する。
-34-
機能薄膜特論(平成23年度休講)
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:井上 知泰
【教育目標】
薄膜の基本的性質、製法、応用分野について詳しい理解へ導くことを目標とする。バルク材料とに
違い、固有の優れた性質を理解させ、新しい機能を持った将来のデバイスへの方向を紹介する。
【授業計画】
No.
項 目
1
薄膜工学への導入
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
身近なものの中に、薄膜工学が応用されているものが多く存在しているこ
とを説明できる。
薄膜の物理的性質の理 薄膜は二次元面内はマクロ的な性質を持っているが、厚さ方向のみ量子力
解
学的サイズとなっている物質であり、バルク材料に見られない種々の性質
が発生することを説明できる。
薄膜材料の種類
金属、半導体、誘電体の多岐に渡る材料が薄膜として利用されていること、
更にそれらの複合体、数原子層の薄層を積層させた超格子などがあること
を説明できる。
薄膜形成法Ⅰ
最も歴史と実績のある真空蒸着法、スパッタリング法、CVD法などの薄
膜形成法について、それらの原理と特徴を説明できる。
薄膜形成法Ⅱ
比較的新しい薄膜形成法である、MOCVD法、分子線エピタキシ(MBE)、
パルスレーザデポジション法(PLD)などについて、それらの原理と特徴
を説明できる。
薄膜形成法Ⅲ
各種薄膜形成法の特長、限界、応用分野について説明できる。
薄膜の加工
薄膜の微細加工のための、フォトレジスト塗布、回路パターン露光、現像
(リソグラフィ)
などのリソグラフィ工程、ナノメータスケールでの露光方法とパターン寸
法の限界などを説明できる。
薄膜の加工
微細加工の仕上げであるエッチング法として、現在最も重要な反応性イオ
(エッチング)
ンエッチング(RIE)や大型ディスクのエッチングについて説明できる。
薄膜の応用分野Ⅰ
薄膜技術の第一の応用分野である半導体LSIについて概要を説明できる。
薄膜の応用分野Ⅱ
薄膜技術の応用分野の中で、LSI以外の分野、例えばハードディスク、感
光ドラム、反射防止膜、透明電極技術などについて説明できる。
先端電子材料
水晶、窒化ガリウム、酸化亜鉛などの将来重要性を増す電子材料の特性と
製造法、およびデバイスの性能を左右する結晶欠陥の制御などについて説
明できる。
先端デバイス構造
ダブルゲートトランジスタ、トライゲートトランジスタ、3次元LSI、高
感度CCD撮像デバイスなどについて説明できる。
ス ピ ン と ロ ニ ク ス、 単電子トランジスタ以降の将来技術として注目されている、スピントロニ
フォトにクス等
クスやフォトニクスなどについて説明できる。
薄膜工学の将来動向
近未来の薄膜工学の動向についての調査結果をレポートにまとめる。
全体のまとめ
提出さえたレポートの内容の吟味、本講義全体のまとめを行う。
【準備学習】
授業の予習、復習を毎回行うこと。
【評価方法】
講義中の質疑応答、提出されたレポートの内容から評価する。
【テキスト】
特にない。必要に応じて適宜プリントを配布する。
-35-
電子材料工学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:清水 文直
【教育目標】
講義の前半は学部における電子材料の基本的内容を復習する。講義科目名からはより広範囲な内容
を網羅すべきではあるが、基本内容を復習した以後は、担当者の専門である誘電体材料について主に
講義するのでそのことについて理解し、具体的な応用例について説明できるようになることを目標と
する。
【授業計画】
No.
項 目
1
基本事項 電子材料の分類①
2
基本事項 電子材料の分類②
3
4
基本事項 原子構造①
基本事項 原子構造②
5
基本事項 電気伝導①
6
基本事項 電気伝導②
7
誘電体材料の分類
8
コンデンサ材料
9
10
11
液晶①
液晶②
圧電材料
12
焦電材料
13
14
15
強誘電体について
強誘電体の応用について
まとめ
試験
到 達 目 標
電子材料が一般にどのように分類されているかを説明できる。
導電材料と絶縁材料および超伝導材料と高分子材料の概要について
説明できる。
原子核の構成要素とそれらとの間における関係について説明できる。
ボーアによる水素の原子模型とそれを元に提案された三つの条件に
ついて説明できる。
物質には気体、液体、固体における状態があり、そのそれぞれの状
態における電気伝導について説明できる。
前回に引き続き、それぞれの状態での電気伝導について具体的に説
明できる。
電気電子材料の中で誘電体材料はどのような位置づけになるのか、
どのように分類されるのかを説明できる。
誘電体材料が一般にはコンデンサ材料として広く利用されており、
その中の数種類のコンデンサについて説明できる。
液晶とはどのように定義されるものかを説明できる。
液晶の具体例(ネマチック液晶、
スメクチック液晶)を説明できる。
誘電体材料は最も圧電材料に応用されており、その圧電材料への応
用例を説明できる。
誘電体材料の焦電性についてと赤外線センサーなどへの応用例につ
いて説明できる。
強誘電体はどのように定義されるものかを説明できる。
強誘電体の具体的な応用例について説明できる。
これまで学んできた強誘電体を含む誘電体材料について講義の内容
をまとめる。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回の講義内容の予習・復習をすること。
【評価方法】
出席を重視する。レポートを課題として与え、それを評価する。
【テキスト】
特に指定しない。
【参考書】
書 名
電気材料
著 者
鳳 誠三郎
出 版 社
共立出版
価 格
3,360円
【備考】
参考書は図書館にもあるので、ある程度目を通しておくことが望ましい。
-36-
ISBN
4-320-08400-4
情報理論特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:竹内 良亘
【教育目標】
情報の生成物として画像を扱う。画像は図形理解等の人工知能的働きの前処理で必ず処理される。
これを基本にさかのぼって理解しようとすると、画像とは何かというモデル化の情報理論的な扱いを
避けてとおれない。種々の画像モデルとその処理方法の骨組を把握できることを目標とする。
【授業計画】
No.
1
項 目
画像モデル
2
画像の構造モデル
3
マルコフ確率場
4
主成分分析
5
6
フーリエ変換
種々の直交変換
7
フィルタリングと窓関数
8
計算幾何学
9
計算幾何学の応用
10
12
モルフォロジーによる画
像解析
合成開口レーダ(SAR)の
画像解析
画像の劣化モデル
13
線形復元フィルタ(1)
14
15
線形復元フィルタ(2)
最適化評価関数によるブ
ラインド復元
11
試験
到 達 目 標
そもそも画像とは一体なんであろうかということを記述する数学モデ
ル、自己回帰モデルやフラクタルモデルを説明することができる。
エッジで区切られたファセットモデルやセルラーモデルを説明すること
ができる。
画素の近傍での継り方を決める単体をもとに、ギブス分布で記述される
画像モデルを扱うことができる。
データの散らばり具合を表わす分散共分散行列から、固有値解析により
画像の代表成分を求める方法を扱うことができる。
画像のフーリエ変換を行うことができる。
離散コサイン変換、ハートレー変換、ウォルシュ・アダマール変換、ハー
ル変換を説明することができる。
画像の空間周波数特性を調整する低域、高域、帯域通過フィルタと窓関
数について説明することができる。
幾何グラフに関する凸包を作る問題、ボロノイ図を構成する問題を扱う
ことができる。
計算幾何学のアルゴリズムを利用して、画像の境界検出、直線認識、骨
格線抽出の方法を説明することができる。
マスクの論理演算による膨脹、収縮と、それ等を組み合わせた開口、閉
口処理、それ等を利用したスケルトン抽出を行うことができる。
衞星や飛行機からマイクロ波により地表を観測して得られる信号から、
画像を再生する方法を説明することができる。
画像を縱一列ベクトルに表わし、それに循環型の大行列を作用させるの
が劣化の一般形式であることを説明することができる。
一般化逆行列、ウィーナフィルタ、古典的な復元フィルタの問題点を指
摘することができる。
射影フィルタ、パラメトリック射影フィルタを説明することができる。
劣化の原因が不明でも、制約条件を課すと劣化画像の復元が可能である
原理を説明することができる。
試験は行わない。
【準備学習】
講義の中で提示する画像は、GIMPとMATLABを用いて処理をしている。GIMPは本学自習室pcに
入っているので、各自操作をして実感を持って習得してほしい。
【評価方法】
数回のレポート課題を本学授業支援システムに提示する。システムに提出された内容で評価する。
【参考書】
書 名
著 者
1. 高木幹雄,下田陽久
1. 新編 画像解析ハンドブック
2. I mage Processing -The 2. M
. Pe t r o u a n d
Fundamentals
P.Bosdogianni
出 版 社
価 格
1.東京大学出版会 1. 36,000円
2.J ohn Wiley & 2. $80.00
Sons
-37-
ISBN
1. 4-13-061119-4
2. 0-471-99883-4
材料強度特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:安野 拓也
【教育目標】
構造設計の際に構造物の信頼性を確保するための重要な分野である破壊力学について、材料の強度
を固体の破壊という側面から理解することを目的とする。また、材料欠陥、構造欠陥の存在や稼働時
のき裂の発生、進展を想定して破壊強度を評価し、構造物の設計、材料選択、製造や維持管理の条件
を身に付けることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
変形とは1
2
変形とは2
3
き裂進展について
4
5
破壊とは
延性破壊について1
6
延性破壊について2
7
8
9
10
11
脆性破壊について1
脆性破壊について2
疲労破壊とその破面
高温破壊とその破面
環境脆化による破壊
12
セラミックスの破壊
13
金属学的破損解析手法
14
破損解析の事例
15
まとめ
試験
到 達 目 標
材料の引張試験における弾性変形、塑性変形、加工硬化、くびれの発生
について説明できる。
引張変形、曲げ変形、ねじり変形の主応力および集中応力について説明
できる。
安定き裂成長および不安定き裂成長、さらにはき裂進展機構について説
明できる。
延性破壊、脆性破壊、疲労破壊について説明できる。
延性破壊における空孔の発生・成長によるディンプル破面の形成プロセ
スと、実際の延性破壊による破面形態を説明できる。
鋼の溶接部、析出強化合金、粒子分散強化合金の延性破壊による破面形
態を説明できる。
へき開破壊機構とへき開破壊による破面形態を説明できる。
擬へき開破壊機構と擬へき開破壊による破面形態を説明できる。
疲労負荷によるき裂進展機構とその破面形態を説明できる。
クリープ変形による破壊機構と高温破壊による破面形態を説明できる。
鉄鋼材料の遅れ破壊(水素脆性)
、さらには金属材料の応力腐食割れの
メカニズムとその破面形態を説明できる。
焼結法により作製されたセラミックスについて、その破壊機構と破面形
態を説明できる。
破損の原因項目や破損解析手順、破損部の取扱いの注意事項を説明でき
る。
固体ロケットモーターケース破損事故を例に上げて、破損解析の手順と
事故対策方法、さらには構造体の設計改善方法を説明できる。
これまで学習してきた内容について、特に様々な破壊による破面形態に
ついて要点をまとめる。
試験は実施しない。
【準備学習】
強度、破壊に関する英文文献から課題を提出するので事前に文献を検索しておくこと。さらに、数
回の小テストを実施するので提出したレポートの内容を復習しておくこと。
【評価方法】
数回の英文課題に関するレポートの内容および小テストの結果から評価する。
【テキスト】
毎回、プリントを配布する。
-38-
振動工学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:清水 信行
【教育目標】
機械のダイナミクスをコンピュータで解析するための学問であるマルチボディダイナミクス
(MBD)の入門について、ベクトルとマトリックスおよびその基本的な算法、剛体の位置、速度、加
速度の表し方、剛体間の拘束条件や運動の表現法、この学問のCAEにおける位置づけと産業界での
応用の可能性ついて説明できるようになることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
振動工学で何を学ぶか
2
4
マルチボディダイナミクスの応用
分野概論
数学的準備(1)幾何ベクトルと
代数ベクトル
数学的準備(2)内積と外積
5
数学的準備(3)基準枠と座標系
6
剛体系の平面運動学(1)位置
7
8
9
剛体系の平面運動学(2)速度
剛体系の平面運動学(3)加速度
拘束式(1)回転ジョイント
10
11
拘束式(2)並進ジョイント
多剛体系の拘束方程式の立て方
(1)
多剛体系の拘束方程式の立て方
(2)
例題演習(1)
3
12
13
14
例題演習(2)
15
CAEにおけるMBD
試験
まとめ
到 達 目 標
MBDの教育目標と評価方法および科目の必要性について説明
できる。
MBDの技術が使われている産業分野とMBDの発展の歴史につ
いて説明できる。
MBDの数学の基礎として幾何ベクトルと代数ベクトルの演算
法を用いて簡単な問題を解くことができる。
ベクトルの内積と外積の力学的意味(仕事やモーメント)につ
いて説明できる。
物体の位置、速度、加速度を表現するために重要な基準枠と座
標系について説明ができる。
平面剛体運動において剛体の位置を表す方法と全体枠と局所枠
の座標変換について説明ができる。
剛体の速度を表す方法について説明ができる。
剛体の加速度を表す方法について説明ができる。
2つの物体の連結を表現する拘束方程式の概念を学ぶ。特に回
転ジョイントの拘束式が立てられる。
第9回に引き続き、
特に並進ジョイントの拘束式が立てられる。
多剛体から構成される機械システムを具体的に取上げ、それの
拘束方程式が立てられる。
拘束方程式の導出、その総合化法、これを解く方法を習得する。
この方程式群を解く数値的な方法の概略を説明できる。
第1回から第12回まで学んできたことの復習演算として、スライ
ダー・クランク機構の方程式を立てこれを統合化することができる。
第1回から第12回まで学んできたことの復習演算として、回
転棒の運動解析を行うことができる。
これまでの学習を基にコンピュータ支援エンジニアリング
(CAE)におけるMBDの役割について説明ができる。
これまでの内容を復習する。
-39-
【準備学習】
授業で学んだ内容を復習し、理解を高めるための演習に備えること。これからやる部分の予習とし
て予めテキストを読んでおくこと。
【評価方法】
授業中の演習および宿題のレポートの結果から評価する。授業態度や出席も重視する。
【テキスト】
書 名
機械力学
著 者
清水・沢登 編著
出 版 社
共立出版
価 格
ISBN
3,300円(税別) 4-320-08123-4
【参考書】
書 名
著 者
出 版 社
マルチボディダイナミクス 日本機械学会編、 コロナ社
(2)―数値解析と実際
清水 他編著者
価 格
ISBN
3,800円(税別) 978-4-339-04494-2
【備考】
微分、積分については全員ができるものとして授業を進める。各自十分に復習しておくことが望ま
しい。
-40-
エネルギー工学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:東 之弘
【教育目標】
我々の生活に欠かすことのできないエネルギーを継続して安定に供給することは、資源小国の日本
にとっては重要なテーマである。本授業では、まず日本および世界全体のエネルギー事情を消費面お
よび需要面から正しく的確に理解することを目標とする。そして、限られたエネルギー資源を有効に
活用する技術、省エネルギーおよび新エネルギーの重要性、地球環境問題とエネルギーの関係を理解
することを目的とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
項 目
我々の暮らしとエネルギー
日本のエネルギー消費
日本のエネルギー需要
世界のエネルギー消費
世界のエネルギー需要
地球温暖化の仕組みと現状
7
8
9
10
11
地球温暖化とエネルギーの
関係
日本のエネルギー政策と戦略
省エネルギーの概念と手法
新エネルギーの定義と種類
化石燃料資源
12
原子力発電
13
運輸部門における次世代エ
ネルギー利用
環境エネルギー教育の概念
環境エネルギー教育の実践
14
15
試験
試験
到 達 目 標
さまざまな種類のエネルギーについての定義を解説できる。
最新の日本のエネルギー消費状況について説明できる。
最新の日本のエネルギー需要状況について説明できる。
世界全体における最新のエネルギー消費事情が説明できる。
世界全体における最新のエネルギー需要事情が説明できる。
エネルギー問題と関係の深い地球温暖化の現状、メカニズム、防止対
策を説明できる。
地球温暖化とエネルギー問題の関係について、両者を対応させながら
説明できる。
将来にむけて、日本国の考えているエネルギー政策について批評できる。
省エネルギーの概念、さまざまな省エネルギーの方法を説明できる。
さまざまな新エネルギーをわかりやすく解説できる。
地球上に残された化石燃料資源が有限であること、および各種化石燃
料の長所・短所が説明できる。
エネルギー資源の安定供給の上で、我が国においては原子力発電が必
要であることが説明できる。
石油を使う自動車に代わる次世代輸送機器およびそのエネルギー源に
ついて説明できる。
環境教育とエネルギー教育の違いを比較することができる。
環境エネルギー教育の概念を、指導する立場から幅広い世代に向けて
説明できる。
試験を実施する。
【準備学習】
エネルギー問題は、時々刻々と情勢が変化して行くので、最新の情報を入手しておく必要がある。
そのため、新聞やニュースを毎日注意深くチェックしておくことが必要である。
【評価方法】
数回提出するレポート、および期末試験の結果で成績評価する。
【テキスト】
書 名
日本のエネルギー2011
著 者
経済産業省資源エネルギー庁
エネルギー情報企画室編
出 版 社
価 格
経済産業省資源エ (配布)
ネルギー庁
ISBN
【備考】
経済産業省資源エネルギー庁のホームページは、有益な資料になるので確認しておくこと。
-41-
統計システム特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:江尻陽三郎
【教育目標】
環境問題を社会工学的観点から分析する際に必要な、社会工学的諸概念について平易に解説する。
特に演習時間は設けないが、講義のみでは概念を理解するのが困難であると思われる事項については
実習課題を課し、理解を確かなものとしながら講義を進める。
【授業計画】
No.
項 目
1
産業連関表とレオンチェフ逆行
列
2
レオンチェフ逆行列による生産
誘発額の計算(実習)
3
レオンチェフ逆行列による価格
の波及効果の計算(実習)
4
線形計画法の概要
5
単体表の変形(実習)
6
VBAプログラムによる線形計
画問題 -例題1-(実習)
7
VBAプログラムによる線形計
画問題 -例題2-(実習)
8
貿易モデルの概要
9
リカードモデルの線形計画問題
10
リカードモデルと産業連関表と
の接合
11
リカードモデルと産業連関表と
の接合モデル-例題-(実習)
12
産業連関表とスカイライン図表
13
14
15
試験
福島県のスカイライン図表の作
成(実習)
外国為替レートと輸出入額との
関係
総括
到 達 目 標
産業連関表とレオンチェフ逆行列の関係を説明することができ
る。
表計算ソフト “Excel” を利用して、レオンチェフ逆行列による
生産誘発額の計算ができる。
表計算ソフト “Excel” を利用して、レオンチェフ逆行列による
価格の波及効果の計算ができる。
線形計画法の概要を説明することができる。
表計算ソフト “Excel” を利用して単体表の変形ができる。
表計算ソフト “Excel” のプログラミング機能を利用して線形計
画問題の例題が解ける。
表計算ソフト “Excel” のプログラミング機能を利用して線形計
画問題の応用例題が解ける。
貿易モデルの概要を説明することができる。
リカードモデルを線形計画問題として定式化できる。
リカードモデルと産業連関表とを接合した貿易モデルを作成する
ことができる。
表計算ソフト “Excel” を利用して左記の例題が解ける。
産業連関表とスカイライン図表の関係について説明することがで
きる。
福島県のスカイライン図表を作成することができる。
外国為替レートと輸出入額との関係について定量的に説明するこ
とができる。
第1回~第14回までの講義事項の連関性を概説できる。
試験は行わない。
【準備学習】
到達目標の欄に挙げた各事項について、教科書または図書館の関連する図書により、あるいはホー
ムページ等により、調査し、その概要を把握しておくこと。
【評価方法】
出席状況および提出課題の内容により評価を行う。
【テキスト】
特に指定せず。原則として毎回教材プリントを配布し、教科書に替える。
【参考書】
随時指定する。
-42-
CAD/CAE/CAM特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:高 三徳
【教育目標】
CAD/CAE/CAM(コンピュータ支援設計・解析・製造)は製造業の戦略的武器の一つである。こ
の講義では、CAD/CAE/CAMに関する専門用語と具体的な技法、CAD/CAE/CAMシステムの仕組み、
構成、機能を習得し、複雑な形状を有する製品を精密に、安く、速く設計・製造するための方法と技
術を身につけることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
CAD/CAE/CAMの概要、
必要性、歴史
2
3 次 元 物 体 のCSG表 現
方法
3
3次元物体のB-Rep表現
方法
4
自由曲面モデル
到 達 目 標
CAD/CAE/CAMに関する専門用語、CAD/CAE/CAMの重要性、CAD/
CAE/CAMとコンピュータの発展のつながりを説明することができる。
CSG(構造立体幾何)の基本内容、立体の集合和、差、積の演算方法と
その応用について説明することができる。
物体の頂点、エージ、面、ウィングエージの境界表現法およびコンピュー
タ内のデータ構造とその応用について説明することができる。
Coons曲面、Bezier曲面、B-Spline曲面の定義とその応用について説明
することができる。
5
3 次 元CADソ フ ト ウ ェ Pro/ENGINEERとHyperCADの主な機能の比較により、CADソフトウェ
アの比較
アを合理的に選定することができる。
6
有限要素法(FEM)の原理 FEMの理論基礎およびソフトの仕組みを説明することができる。
とソフト
7
FEMモデルの作成方法
要素の種類と作成方法、材料と境界条件の定義、計算結果の表示を説明
することができる。
8
FEMソ フ ト ウ ェ ア の 比 ANSYSとMSC.Marcの主な機能の比較により、FEMソフトウェアを合
較
理的に選定することができる。
9
複雑曲面加工
非一様有理Bスプライン(NURBS)補間の理論とそのNC指令形式およ
び直線補間・円弧補間との違いを説明することができる。
10
5軸NC加工
5軸NC加工の必要性、仕組み、3軸NC加工との違いを説明することがで
きる。
11
CAMソフトウェアの比 MasterCAMとHyperMILLの主な機能の比較により、CAMソフトウェア
較
を合理的に選定することができる。
12
コ ン ピ ュ ー タ 支 援 計 測 3次元形状計測機の仕組み、種類およびCATとCAD/CAE/CAMとの関係
(CAT)
を説明することができる。
13
CAD/CAE/CAMの デ ー CAD/CAE/CAMデータの多様性と問題点、データ変換の重要性、DXF・
タ変換
IGES・STEPのデータ規格の違いを説明することができる。
統 合 化 のCAD/CAE/CAM/ コンカレントエンジニアリングの仕組みと生産工場自動化(FA)の構成、
14
CATシステム(CIMS)
生産情報システムの仕組みを説明することができる。
15
まとめ
これまで学習してきた内容の理解度を確認する。
試験 試験
CAD/CAE/CAMの理論知識に関する筆記試験を実施する。
-43-
【準備学習】
図書館または研究室にあるCAD、CAE、CAM関連の本、配布資料およびWEB上で公開した講義内
容を参考にして予習、復習をしてくること。
【評価方法】
課題の完成度および筆記試験の結果によって評価する。出席も重視して成績に加味する。
【テキスト】
書 名
CIM総論 著 者
人見勝人 監修
出 版 社
共立出版株式会社
価 格
3,800円
ISBN
4-320-02631-4
著 者
武藤一夫
出 版 社
工業調査会
価 格
2,300円
ISBN
4-7693-5120-8
【参考書】
書 名
はじめてのCAD/CAM
【備考】
毎回の課題を完成させること。
-44-
通信工学特論(平成23年度休講)
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:中尾 剛
【教育目標】
情報の伝送に関する理論および技術に関して理解を深めることを目的とする。また、ディジタル通
信技術の概要、インターネット技術および通信理論について講義を行う。さらにそれに関連した最新
の現状について学ぶ。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
項 目
通信システムと通信媒体
変調と符号化理論
アナログ変調方式1
アナログ変調方式2
ディジタル変調方式1
ディジタル変調方式2
フーリエ変換と信号解析
変調方式と伝送帯域
多重通信方式
雑音と伝送誤り確率
コンピュータネットワーク
TCP/IPについて
通信プロトコルについて
情報の効率的な符号化
まとめ
試験
到 達 目 標
通信システムの概要と通信媒体について、説明することができる。
変調の種類と情報の符号化理論について、説明することができる。
振幅変調方式および周波数変調方式について、説明することができる。
位相変調方式について、説明することができる。
ASKおよびFSKについて、説明することができる。
PSKと変調の組み合わせについて、説明することができる。
変調波の解析方法について、説明することができる。
変調波のスペクトルと側波の広がりについて、説明することができる。
FDM、TDM、CDMについて、説明することができる。
SN比と伝送誤りについて、説明することができる。
コンピュータネットワークの仕組みについて、説明することができる。
OSI参照モデルと階層化について、説明することができる。
各種インターネットプロトコルについて、説明することができる。
情報圧縮技術と効率的な符号化について、説明することができる。
1回から14 回までの講義の中の、アナログ変調、ディジタル変調、信
号解析、データ通信について要点を説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
信号解析に必要な数学を事前に予習して臨み、課題および演習問題を課すので復習と合わせて行う
こと。
【評価方法】
平素の講義への出席状況および、各単元ごとのレポートの内容を総合的に判断する。
【テキスト】
必要に応じてプリントを配布する。
【参考書】
書 名
通信方式
著 者
平松啓二
出 版 社
コロナ社
-45-
価 格
2,800円
ISBN
4-339-00032-9
物理工学特別講義
1 ~2年 集中 選択 2 単位
後日掲示
-46-
物理工学特別研究Ⅱ
2年 通年 必修 6単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:櫻井 俊明,清水 信行,東 之弘,安野 拓也,中尾 剛
【教育目標】
学生がそれぞれの指導教員の下で、専門分野の発展知識を、国内外の有益な最新情報が掲載された
書籍および学術雑誌を講読することにより習得する。必ず英文書籍・雑誌の講読を含むものとし、指
導教員から英文専門用語や、専門分野特有の英語表現なども習得する。
【授業計画】
項 目
情報通信ネットワークに関する
研究
准教授 中尾 剛
宇宙機の軽量・高強度構造材料
および先端加工技術による材料
創製に関する研究
教授 安野拓也
マルチボディダイナミクスに関
する研究
教授 清水信行
設計工学、自動車工学に関する
研究
教授 櫻井俊明
低GWP冷媒の流体熱物性に関
する研究
教授 東 之弘
到 達 目 標
情報通信技術に関する研究を行う。ネットワークの信頼性を向上するた
めの通信プロトコルやサーバのセキュリティー技術などの開発および検
証を行うことができる。また、学会などで研究内容を発表することがで
きる。
炭素繊維強化炭素複合材料やセラミックスなどの耐熱・軽量構造材料の
高強度化に関する研究を行う。また、熱電変換材料や自動車用バッテリー
の電極材料などエネルギー関連材料の開発を行う。
機械・機構系のコンピュータソフト開発を目指して修士論文の完成、研
究の発表を行う。
多面的な研究テーマについて機能や構造、またそれらのメカニズムにつ
いて説明することができる。
地球温暖化に影響の少ない新規代替冷媒の流体熱物性計測に関する実験
的研究から、信頼できるデータ解析により熱物性値情報を広く社会に提
供することができる。
-47-
物理工学研究講読Ⅱ
2年 通年 必修 2単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:櫻井 俊明,清水 信行,東 之弘,安野 拓也,中尾 剛
【教育目標】
学生がそれぞれの指導教員の下で、専門分野の発展知識を、国内外の有益な最新情報が掲載された
書籍および学術雑誌を講読することにより習得する。必ず英文書籍・雑誌の講読を含むものとし、指
導教員から英文専門用語や、専門分野特有の英語表現なども習得する。
【授業計画】
項 目
情報通信ネットワークに関する
講読
准教授 中尾 剛
機械材料学に関する講読
教授 安野拓也
マルチボディダイナミクスに関
する講読
教授 清水信行
設計工学、自動車工学に関する
講読
教授 櫻井俊明
低GWP冷媒の流体熱物性に関
する講読
教授 東 之弘
到 達 目 標
情報通信ネットワークや情報セキュリティーに関する先行研究学術論文
を、自らの研究と関連付けて説明できる。さらに、自身で情報通信にお
ける問題点などについて、解決する手法を説明することができる。
研究テーマに関する英文論文について、それらの文献の検索方法、英文
論文の読み方、さらにはそれらの内容に関するプレゼンテーションの方
法を習得することができる。
ダイナミクスの英語の論文や資料を訳す。機械技術の英文と専門用語に
慣れ内容を説明することができる。
英文書籍や論文の専門分野の基礎的知識および応用・発展的内容につい
て説明することができる。
研究で取得した実験結果を英文でまとめ、国際会議で口頭発表すること
ができる。
【評価方法】
日頃の研究態度、修士論文発表会の発表内容および修士論文から評価する。
-48-
日
本
文
学
専
攻
日本文学特殊講義Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:斎藤 正昭
【教育目標】
『源氏物語』成立論の諸説を知り、それぞれの意義と限界を検証した上で、巻末と巻頭の繋がりの
観点から、新たな可能性を追求することができる。。すなわち玉鬘系後記説に代表される従来の『源
氏物語』成立論の成果等を踏まえて、
『源氏物語』五十四帖の可能な限りの執筆順序や執筆時期を、
紫式部の伝記も視野に入れながら推定できる。
【授業計画】
No.
項 目
1
『源氏物語』の基礎知識
と研究の趨勢
2
古注釈から窺われる『源
氏物語』現行巻序に対す
る疑義
3
『源氏物語』近代成立論
の嚆矢-和辻哲郎と与謝
野晶子の説-
4
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証1
5
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証2
6
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証3
7
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証4
8
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証5
9
『源氏物語』成立論の諸
説紹介と検証6
10
帚木三帖の特殊性1
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
『源氏物語』の基礎知識とその研究の趨勢を概観する。
古注釈から窺われる『源氏物語』現行巻序に対する疑義を検証する。
『源氏物語』近代成立論の嚆矢である和辻哲郎と与謝野晶子の説を検証
する。
和辻哲郎以降の成立論の諸説を紹介し、概観する。
『源氏物語』成立論の諸説の中から「若紫」起筆説を検証する。
『源氏物語』成立論の諸説の中から現行巻序説を検証する。
『源氏物語』成立論の諸説の中から玉鬘系後記説を検証する。
『源氏物語』成立論の諸説の中から玉鬘系後記説を検証する。
前回に引き続き玉鬘系後記説を検証する。
帚木三帖の執筆順序を導くための準備として、帚木三帖における藤壺の
存否の観点から、この物語の特殊性を、テキストを参照しながら明らか
とする。
帚木三帖の特殊性2
帚木三帖の執筆順序を導くための準備として、人物構図の観点から、こ
の物語の特殊性を、テキストに基づきながら明らかとする。
帚木三帖の特殊性3
帚木三帖の執筆順序を導くための準備として、時間的構成の観点から、
この物語を、テキストを参照しながら明らかとする。
帚木三帖の特殊性4
帚木三帖の執筆順序を導くための準備として、主題と構造の観点から、
「夕顔」巻を、テキストを参照しながら明らかとする。
初期の巻々の展開の方法 初期の巻々の執筆順序を導くための準備として、
「桐壺」から「賢木」
1
までの展開の方法を、テキストに基づきながら明らかとする。
初期の巻々の展開の方法 前回に引き続いて「桐壺」から「賢木」までの展開の方法を、テキスト
2
に基づきながら明らかとする。
試験は実施しない。
-51-
No.
項 目
16
五十四帖の執筆順序
-初期の巻々-1
17
五十四帖の執筆順序
-初期の巻々-2
18
五十四帖の執筆順序
-大団円までの巻々-1
19
五十四帖の執筆順序
-大団円までの巻々-2
20
五十四帖の執筆順序
-「若菜上」巻~「幻」巻-
21
五十四帖の執筆順序
-「匂宮」巻以降の巻々-
22
帚木三帖の執筆時期1
23
帚木三帖の執筆時期2
24
25
寛弘五年の御冊子作りに
おける執筆状況
玉鬘十帖の執筆時期
26
源氏物語の擱筆時期
27
28
朝顔の姫君と筑紫の五節
登場の謎
玉鬘筑紫下向着想の原点
29
五十四帖の構成
30
現行巻序の成立
試験
到 達 目 標
巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「桐壺」から「葵」までの巻々に
おける合理的な巻序を導き出す。
前回に続いて、巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「桐壺」から「葵」
までの巻々における合理的な巻序を導き出す。
巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「賢木」から「藤裏葉」までの最
も合理的な巻序を導き出す。
前回に続いて、巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「賢木」
から
「藤裏葉」
までの最も合理的な巻序を導き出す。
巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「若菜上」から「幻」までの最も
合理的な巻序を導き出す。
巻末と巻頭の繋がり方を手がかりに、
「匂宮」から「夢浮橋」までの最
も合理的な巻序を導き出す。
前回に続いて、帚木三帖の執筆時期を勧修寺流、そして具平親王との関
係を踏まえて導き出す。
前回、前々回に続いて、帚木三帖の執筆時期を勧修寺流、そして具平親
王との関係を踏まえて導き出す。
これまでの執筆順序の結果に基づき、テキストに即しながら、寛弘五年
の御冊子作りにおける執筆状況を推定する。
これまでの執筆順序の結果に基づき、テキストに即しながら玉鬘十帖の
執筆時期を、妍子との関係を踏まえて導き出す。
源氏物語の擱筆時期を確定するために、紫式部の没年がいつかを諸説を
踏まえながら検証する。
源氏物語五十四帖執筆以前に、光源氏の物語が存在したか否かを、朝顔
の姫君と筑紫の五節登場の謎解きと合わせながら検証する。
二条東院構想から六条院構想へと移った一因として、筑紫の五節から玉
鬘へと人物構想が関わっていることを明らかとし、玉鬘十帖誕生の背景
を探る。
三部構成説等、従来における五十四帖の主要な構成説を紹介し、その意
義と問題点を整理する。
五期構成説に基づいて、現行巻序成立の必然性とその成立背景について
考察する。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業で扱う論文を、古語辞典等で精読しておく。
【評価方法】
出席状況・受講態度・予習の有無・質問内容等による総合評価。
【テキスト】
書 名
『源氏物語 成立研究』
著 者
斎藤正昭
出 版 社
笠間書院
-52-
価 格
8,400円
ISBN
4-305-10341-9
日本文学特殊講義Ⅱ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田嶋 一夫
【教育目標】
日本中世の後期、室町から戦国にかけての時代は、日本歴史の中で、中世から近代に向かっての未
曾有の変革期であった。その変革期の中で新しい階層をも作中の主人公に仕立て、読者の対象にもし
たのが御伽草子類である。今年度は御伽草子類の世界について講義する。
【授業計画】
No.
項 目
1
中世とは何か。「今」の課題
2
近代と中世
3~4
5~6
7~8
9~10
11~12
13~14
15~16
17~18
19~20
21~22
23~25
26~28
29~30
試験
到 達 目 標
「中世」が何であったかについて理解し、説明できる。
今、私たちが直面している課題(環境問題、国際化等)
との関連を説明できる。
御伽草子の意味と研究史
御伽草子がどう評価されてきたかを説明できる。
御伽草子作品論(1)『転寝草子』の講読
作品内容を把握し、説明できる。
御伽草子作品論(1-2)『転寝草子』の 作品主題を把握し、説明できる。
講読
御伽草子作品論(1-3)『転寝草子』の 作品の心理描写を説明できる。
分析
御伽草子作品論(2)『伊吹童子』の講読
作品内容を把握し、説明できる。
御伽草子作品論(2-2)
『伊吹童子』と『酒 共通性と違いを説明できる。
呑童子』の対比
御伽草子作品論(2-3)『伊吹童子』
作品の成立過程を説明できる。
御伽草子作品論(3)『雁の草子』の講読
作品内容を把握し、説明できる。
御伽草子作品論(3-2)『雁の草子』の 帰雁の歌と作品成立との関連を説明できる。
分析
御伽草子作品論(4)『小男の草子』の講 作品内容を把握し、説明できる。
読
御伽草子作品論(4-2)『小男の草子』 他のテキストとの違いと共通性を説明できる。
の分析
御伽草子作品論(4-3)『小男の草子』 作品主題を把握し、説明できる。
の分析
まとめ
御伽草子のおもしろさを説明できる。
実施せず、授業の中で総合的に評価する。
【準備学習】
授業前の作品講読
【評価方法】
講義中の設問刀、総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
『室町物語集』上(新日本古
典文学大系)
著 者
市古貞次、田嶋一夫
等
出 版 社
岩波書店
【参考書】
講義の進行に応じて指示する。
-53-
価 格
3,800円
ISBN
4-00-240054-9
日本文学特殊講義Ⅲ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:土屋 順子
【教育目標】
井原西鶴の『西鶴諸国はなし』を取りあげ、その主題と方法を読み解いていく。井原西鶴は近世文
学を代表する作者で、浮世草子の嚆矢として知られる。
『西鶴諸国はなし』は、貞享2年(1685)刊
行の短編奇談集。本朝諸国に取材した奇談・異聞を集めたもので、様々な先行作品を題材に構成して
いる。そこには「人はばけもの、世にないものはなし」
(序文)とする人間意識のもとに、さまざま
な人間のあり方が描かれている。この作品のもつ特性・方法・表現・主題などを考えながら、近世の
文学作品への理解を深めることを目標とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
項 目
授業の進め方の説明
近世の社会
近世文学史概説
浮世草子概説
到 達 目 標
本授業で目標・内容の解説を受け、理解できる。
近世社会の解説を受け、それについて適切に説明できる。
近世文学史の解説を受け、それについて適切に説明できる。
近世中期に成立した「浮世草子」の特徴の解説を受け、それにつ
いて適切に説明できる。
5
『西鶴諸国はなし』及び作者井 近世文学における『西鶴諸国はなし』の位置、作者井原西鶴につ
原西鶴について
いて理解し、合わせて説明できる。
6
井原西鶴と俳諧
西鶴の文学の出発が俳諧であることの解説、及び俳諧についての
解説を受け、それについて、適切に説明できる。
7
俳諧師としての活躍
西鶴の俳諧活動、及び作風についての解説を受け、それについて、
適切に説明できる。
8
『西鶴諸国はなし』作品講読序 作品の序文の問題から、基礎的な講義を行う。先行研究の解説を
文
受け、それについて適切に説明できる。
9
『西鶴諸国はなし』作品講読巻 作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
1-1「公事は破らずに勝」
(1) 他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
10 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
1-1「公事は破らずに勝」
(2) できる。
11 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
1-2「見せぬところは女大工」 他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
(1)
12 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
1-2「見せぬところは女大工」 できる。
(2)
13 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
1-3「大晦日はあはぬ算用」 他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
(1)
14 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
1-3「大晦日はあはぬ算用」 できる。
(2)
15
まとめ
上記の講義内容を踏まえ、浮世草子・井原西鶴をテーマとしたレ
ポートを作成できる。
試験
試験は実施しない。
16 『西鶴諸国はなし』作品講読巻 作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
1-4「傘の御託宣」(1)
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
-54-
No.
項 目
17 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-4「傘の御託宣」(2)
18 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-5「雲中の腕押し」(1)
19 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-5「雲中の腕押し」(2)
20 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-6「不思議の足音」(1)
21 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-6「不思議の足音」(2)
22 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-7「狐四天王」(1)
23 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
1-7「狐四天王」(2)
24 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-1「姿の飛びのり物」(1)
25 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-1「姿の飛びのり物」(2)
26 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-2「十二人の俄坊主」(1)
27 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-2「十二人の俄坊主」(2)
28 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-3「水筋のぬけ道」(1)
29 『西鶴諸国はなし』作品講読巻
2-3「水筋のぬけ道」(2)
30
まとめ
試験
到 達 目 標
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
作品成立の問題・時代背景・表現の問題から、
基礎的な講義を行う。
他作品との比較の解説を受け、それについて適切に説明できる。
先行研究の解説を受け、この話の手法・話の妙味について、説明
できる。
上記の講義内容を踏まえ、
『西鶴諸国はなし』をテーマとしたレ
ポートを作成できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
テキストの該当箇所を読んで、内容を理解しておくこと。
【評価方法】
最終レポート(60%)
、小レポート(30%)
、受講態度(10%)で評価する。
【テキスト】
書 名
著 者
『西鶴選集 西鶴諸国はなし』 江本 裕
翻刻
出 版 社
おうふう
価 格
2,400円
ISBN
4-273-02669-4 C1093
出 版 社
世界思想社
価 格
1,988円
ISBN
978-4790704591
【参考書】
書 名
『西鶴を学ぶ人のために』
著 者
谷脇理史・西島孜哉
編
-55-
日本文学特殊講義Ⅳ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大内 和子
【教育目標】
明治・大正期の代表的な文芸批評と評論を時系列に沿って精読し、明治・大正期における文学上の
主要なテーマ、それをめぐる論争、文学者と時代や社会との関わり、創作行為と批評行為の繋がり等
について具体的に知ることをとおして、明治・大正期の文学と評論の特色を見定め、それらが日本近
代文学史においてどのような位置と意義とを有しているかについての理解を深める。あわせて、批評
や評論文を正確に読み取り、書き手の意図を的確に見きわめる力を身につける。
【授業計画】
No.
項 目
1
イントロダクション
2
坪内逍遥「小説神髄」(1)
3
「小説神髄」(2)
到 達 目 標
明治・大正期の文学と批評の大きな流れを説明できる。
坪内逍遥「小説神髄」を読んで論旨を要約する。
「小説神髄」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べること
により、問題に答える手がかりを見出す。
4
二葉亭四迷「小説総論」(1)
二葉亭四迷「小説総論」を読んで論旨を要約する。
5
「小説総論」(2)
「小説総論」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べること
により、問題に答える手がかりを見出す。
6
森鷗外「早稲田文学の没理想」 森鷗外「早稲田文学の没理想」を読んで論旨を要約する。
(1)
7
「早稲田文学の没理想」(2)
「早稲田文学の没理想」から問題を引き出し、背景や関連作品を
調べることにより、問題に答える手がかりを見出す。
8
北村透谷「人生に相渉るとは何 北村透谷「人生に相渉るとは何の謂ぞ」を読んで論旨を要約する。
の謂ぞ」
(1)
9
「人生に相渉るとは何の謂ぞ」
(2)「人生に相渉るとは何の謂ぞ」から問題を引き出し、背景や関連
作品を調べることにより、問題に答える手がかりを見出す。
10
田山花袋「露骨なる描写」(1) 田山花袋「露骨なる描写」を読んで論旨を要約する。
11 「露骨なる描写」(2)
「露骨なる描写」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べる
ことにより、問題に答える手がかりを見出す。
12
夏目漱石「イズムの功過」(1) 夏目漱石「イズムの功過」を読んで論旨を要約する。
13 「イズムの功過」(2)
「イズムの功過」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べる
ことにより、問題に答える手がかりを見出す。
14
石川啄木「時代閉塞の現状」
(1) 石川啄木「時代閉塞の現状」を読んで論旨を要約する。
15 「時代閉塞の現状」(2)
「時代閉塞の現状」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べ
ることにより、問題に答える手がかりを見出す。
試験
試験は実施しない。
-56-
No.
項 目
到 達 目 標
16
平塚らいてう「元始女性は太陽 平塚らいてう「元始女性は太陽であつた」を読んで論旨を要約す
であつた」(1)
る。
17 「元始女性は太陽であつた」
(2)「元始女性は太陽であつた」から問題を引き出し、背景や関連作
品を調べることにより、問題に答える手がかりを見出す。
18
与謝野晶子「母性偏重を排す」 与謝野晶子「母性偏重を排す」を読んで論旨を要約する。
(1)
19 「母性偏重を排す」(2)
「母性偏重を排す」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べ
ることにより、問題に答える手がかりを見出す。
20
折口信夫「異郷意識の進展」
(1) 折口信夫「異郷意識の進展」を読んで論旨を要約する。
21 「異郷意識の進展」(2)
「異郷意識の進展」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べ
ることにより、問題に答える手がかりを見出す。
22
武者小路実篤「新らしき村に就 武者小路実篤「新らしき村に就て」を読んで論旨を要約する。
て」(1)
23 「新らしき村に就て」(2)
「新らしき村に就て」から問題を引き出し、背景や関連作品を調
べることにより、問題に答える手がかりを見出す。
24
永井荷風「花火」(1)
永井荷風「花火」を読んで論旨を要約する。
25 「花火」(2)
「花火」から問題を引き出し、
背景や関連作品を調べることにより、
問題に答える手がかりを見出す。
26
千葉亀雄「新感覚派の誕生」
(1) 千葉亀雄「新感覚派の誕生」を読んで論旨を要約する。
27 「新感覚派の誕生」(2)
「新感覚派の誕生」から問題を引き出し、背景や関連作品を調べ
ることにより、問題に答える手がかりを見出す。
28
久米正雄「『私』小説と『心境』 久米正雄「『私』小説と『心境』小説」を読んで論旨を要約する。
小説」(1)
29 「『私』小説と『心境』小説」
(2)「『私』小説と『心境』小説」から問題を引き出し、背景や関連作
品を調べることにより、問題に答える手がかりを見出す。
30
まとめ
批評や論争をとおして見届けられた明治・大正期の文学の歩みの
なかから、とくに関心を抱いた事柄をテーマとして設定して考察
を深め、レポートを作成する。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
必ず前もって作品や資料を読んで、要点を確認し、疑問点を整理した上で、授業に臨むこと。
【評価方法】
発表内容、
ディスカッションへの参加の度合、
レポートをあわせて、総合評価する。出席も重視する。
【テキスト】
書 名
著 者
日本近代文学評論選[明治・ 千葉俊二・坪内祐三
大正篇]
編
出 版 社
岩波書店
【参考書】
適宜、指示する。
-57-
価 格
760円
ISBN
4-00-311711-5
日本語学特殊講義Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大橋 純一
【教育目標】
方言研究の対象・目的・方法について、学界の歩んできた道程を検証しつつ、これまでにどのよう
な言語事象が解明されてきたのかを、具体的な研究成果を踏まえて検討する。また、実際に現地での
調査を行い、そのための準備や調査結果の分析を通して、方言研究の方法を実践的に学ぶことを目的
とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
方言研究の歩み①
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
従来の研究の歩みを提示し、
方言研究が何を対象・目的としてきたか(あ
るいは何が対象・目的になりうるか)を説明することができる。
方言研究の歩み②
「第1回」の対象・目的のためにどのような方法がとられてきたか(あ
るいはどのような方法がとりうるか)を説明することができる。
方言の記述的研究
記述的研究の蓄積とその価値を具体的に示し、それらをもとに、どのよ
うな研究への展開が期待されるかを説明することができる。
日本の方言区画
諸説ある方言区画案を比較し、それぞれの特徴や問題点を説明すること
ができる。
方言地理学から見た日本 方言地理学の理念と方法論を提示し、その具体的実践から見えてくる日
語の特質
本語の特質を説明することができる。
社会方言学から見た日本 社会方言学の理念と実践を提示し、その具体的実践から見えてくる日本
語の特質
語の特質を説明することができる。
方言研究の現状
方言および方言研究の現状を提示し、今後に残されている課題について
説明することができる。
方言研究の実践
「第1回」~「第7回」の検討を踏まえ、
方言研究を実践する上での手段・
手順について説明することができる。
既方言調査の概要
本学でこれまでに行ってきた方言調査を振り返り、そこでとられている
方法、結果の概要、課題点などを説明することができる。
調査項目の吟味①
目的・方法を明確にした上で、調査に関わる先行文献を調査し、必要で
あれば予備調査も行い、項目を選定することができる。
調査項目の吟味②
「第10回」に引き続き、調査項目の吟味と選定を行うことができる。
調査票の作成①
「第10回」「第11回」の検討を踏まえ、実際に現地で調査を行うための
調査票を作成することができる。
調査票の作成②
「第12回」に引き続き、調査項目を吟味し、調査票を作成することがで
きる。
調査法の検討
作成した調査票を用い、学生間で擬似的な調査実習を行う。また、そこ
での反省を踏まえ、調査上の課題点や留意点を説明することができる。
まとめ
これまでの学習内容を再確認し、その成果を説明することができる。
試験は実施しない。
-58-
No.
項 目
16
実地調査①
17
実地調査②
18
調査結果の検討①
19
20
調査結果の検討②
東北方言音声の特徴
21
音韻史から見た東北方言
音声の位置
語中ガ行子音の史的展開
22
23
24
25
26
ガ行鼻濁音の実態と評価
の変遷
拍の長短現象
―従来の研究から―
拍の長短現象
―発音者の具体音声―
拍の長短現象
―発音者の拍意識―
27
唇音退化の歴史
28
ハ行唇音の諸相と発音口
形
東北方言音声の現状と展
望
まとめ
29
30
試験
到 達 目 標
実際に現地に赴き、調査を遂行することができる(ただし、調査は教示
者の日程との兼ね合いがあるため、当該時間外に行うこともある)
。
「第16回」に引き続き、実地調査を遂行することができる。
(調査日程
については同上。)
「第16回」「第17回」の調査結果を整理し、パソコン上へのデータベー
ス化とそれの分析を行うことができる。
「第18回」に引き続き、調査結果の整理・分析を行うことができる。
東北方言音声の特徴を実声音のサンプルを用いて説明することができ
る。(ここからは、近年の方言研究の成果について、主に東北方言音声
に即して見ていく。
)
日本語音韻史を大局的に捉えつつ、東北方言音声がその中のどの位置を
占めるかを説明することができる。
語中ガ行子音の史的展開を文献資料と方言資料を対照しながら説明する
ことができる。
ガ行鼻濁音の実態と評価が戦前から戦後にかけてどのような変遷を辿り
つつあるかを説明することができる。
東北方言に特徴とされる拍の短縮現象について、その概要を従来説に基
づいて説明することができる。
実地調査を通して得られた各具体音声を音響分析によって時間計測し、
拍の短縮現象の実際を客観的に説明することができる。
客観的な時間計測の上に、発音者自身の拍意識の実態も加味し、それら
の対照と総合から当現象の現状の実質的な意味を説明することができ
る。
ハ行音や合拗音などいわゆる唇音と呼ばれるものの衰退過程を、主に文
献資料に即して説明することができる。
ハ行唇音の音声バリエーションを、音響分析結果と口形分析結果との対
照を通じて説明することができる。
東北方言音声の現状を把握し、その実態、およびそれを対象とした音声
研究の今後を展望することができる。
これまでの学習内容を再確認し、その成果を説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
各回の項目・テーマについて、配付資料や参考書を通して予習を行い、授業に臨むこと。
【評価方法】
課題へのとり組み、学期末に課すレポートの内容を総合して評価する。
【参考書】
書 名
東北方言音声の研究
著 者
大橋純一
出 版 社
おうふう
-59-
価 格
16,800円
ISBN
9784273032111
日本語学特殊講義Ⅱ
1 ~ 2 年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:猿田 知之
【教育目標】
江戸時代における外国語研究。われわれの祖先が、いかなる動機で、どのような言語を学んだか?
その実態を具体的資料を通して明らかにし、その一端を説明できることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
前近代における外国語研究
列島人の外国語研究状況の大概を理解し、その一端を説明できる。
到 達 目 標
2
前近代の外国語研究
とくに中世五山僧の中国語受容を知り、その一端を説明できる。
3
江戸時代の中国語研究1
中国近世語学の受容と研究状況を理解し、その一端を説明できる。
4
江戸時代の中国語研究2
中国近世語の受容と研究状況を理解し、その一端を説明できる。
5
江戸時代の韓国語研究1
中世末期から明治前期までの韓国語研究の足跡を知り、その一端を説明できる。
6
江戸時代の韓国語研究2
中世末期から明治前期までの韓国語研究の足跡を知り、その一端を説明できる。
7
雨森芳洲と外国語
8
雨森芳洲の同時代評
中国語・韓国語を修得した芳洲の伝記と言語学習法を知り、その一端を説明できる。
『先哲叢談』を通して同時代の芳洲像を理解し、その一端を説明できる。
9
『全一道人』を読む
韓国語学習の範例となる書を読み解き、その一端を説明できる。
10
『全一道人』を読む
韓国語学習の範例となる書を読み解き、その一端を説明できる。
11
『全一道人』を読む
韓国語学習の範例となる書を読み解き、その一端を説明できる。
12
『全一道人』を読む
韓国語学習の範例となる書を読み解き、その一端を説明できる。
13
『多波礼草』を読む
芳満の随筆を通して、その言語観を探り、その一端を説明できる。
14
『多波礼草』を読む
芳洲の随筆を通して、その言語観を探り、その一端を説明できる。
15
『多波礼草』を読む
芳洲の随筆を通して、その言語観を探り、その一端を説明できる。
試験
16
17
試験は実施しない。
前期のまとめと復習
『全一道人』のまとめをなし、韓国語についての基本知識を復習する。
朝鮮版『伊呂波』について
15 ~ 16世紀の韓国語音韻とハングル表記を学び、その一端を説明できる。
18
『橘窓茶話』を読む1
漢文で書かれたこの書を通して、芳洲の言語観をさぐり、その一端を説明できる。
19
『橘窓茶話』を読む2
漢文でかかれたこの書物を通して、芳洲の言語観を知り、その一端を説明できる。
20
『橘窓茶話』を読む3
漢文で書かれたこの書物を通して、芳洲の言語観を具体的に知り、その一端
を説明できる。
21
『橘窓茶話』を読む4
漢文で書かれたこの書物を通して、芳洲の言語観を具体的に知り、その一端
を説明できる。
22
芳洲の語学観
『橘窓茶話』にみる語学思想を把握理解し、その一端を説明できる。
23
『韓学生員任用帳』を読む1
対馬藩における韓国語学習の実態を知り、その一端を説明できる。
24
『韓学生員任用帳』を読む2
対馬藩における韓国語学習の実態を知り、その一端を説明できる。
25
『韓学生員任用帳』を読む3
対馬藩における韓国語学習の実態を把握し、その一端を説明できる。
26
『韓学生員任用帳』を読む4
対馬藩における韓国語学習の実態を把握し、その一端を説明できる。
27
『韓学生員任用帳』を読む5
韓国語学習実態のまとめと整理する。対馬藩の韓国語学習状況が理解でき、
その一端を説明できる。
28
芳洲の中国語Ⅰ
芳洲の中国語に関する文献を読解して、中国語学の知識を探り、その一端を説明
できる。
29
芳洲の中国語Ⅱ
芳洲の中国語学関係書を通して、中国近世語を一端を知り、その一端を説明できる。
30
総括「雨森芳洲」
芳洲を通して外国語学習の実態が具体的に理解でき、その一端を説明できる。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回、中国語および韓国語の語彙調査を課す。
【評価方法】
レポートおよび課題調査によって評価する。
【参考書】
書 名
雨森芳洲
著 者
上垣外憲一
出 版 社
講談社(学術文庫)
-60-
価 格
880円
ISBN
4-06-159696-9
漢文学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:明神 洋
【教育目標】
『世説新語』は、後漢末から三国、西晋、東晋までの名士の逸話、言行を集めたもの。編者は、宋
の劉義慶(404-444)とされ、梁の劉孝標(462-521)の注がある。授業では、この注を参照しながら
本文を読む。テキストは、漢文の初心者向きに編纂された『世説新語』
(漢文資料編集会議編)を使
用する。本書には返り点が施されているので、漢文の構造に慣れれば、テンポよく読み進めることが
できる。また一つ一つの話が短く、内容も平易なので、こまめに漢和辞典を引いて文脈をたどってい
けば、意味も理解できるようになる。漢文は、文章の流れから味わいが生ずるので、まずはリズミカ
ルに漢文を読めるようになるのを目ざす。
【授業計画】
No.
項 目
1
『世説新語』について知
る
2
徳行篇を読む
3
徳行篇を読む
4
言語・政事篇を読む
5
文学篇を読む
6
方正篇を読む
7
雅量篇を読む
8
識鑒・賞誉・品藻篇を読
む
9
規箴篇を読む
10
捷悟篇を読む
11
夙恵篇を読む
12
豪爽篇を読む
13
容止篇を読む
14
自新篇を読む
15
企羨篇を読む
試験
到 達 目 標
本書の構成と内容、注釈を知る。また登場人物の時代背景などを学び、
説明できる。
返り点をたよりに「徳行篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「徳行篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「言語」
「政事」各篇の人物のエピソードを読み上げ
ることができる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明
できる。
返り点をたよりに「文学篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「方正篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「雅量篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「識鑒」
「賞誉」
「品藻」各篇の人物のエピソードを読
み上げることができる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠
を説明できる。
返り点をたよりに「規箴篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「捷悟篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「夙恵篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「豪爽篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「容止篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また文章の内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明でき
る。
返り点をたよりに「自新篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
返り点をたよりに「企羨篇」の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
試験は実施しない。
-61-
No.
項 目
16
傷逝・棲逸篇を読む
17
賢媛篇を読む
18
術解・巧芸・寵礼篇を読
む
19
任誕篇を読む
20
任誕篇を読む
21
簡傲・排調篇を読む
22
軽詆篇を読む
23
仮譎篇を読む
24
黜免・倹嗇篇を読む
25
汰侈篇を読む
26
忿狷・讒険篇を読む
27
尤悔・紕漏篇を読む
28
惑溺篇を読む
29
惑溺篇を読む
30
仇隙篇を読む
試験
到 達 目 標
白文で「傷逝」「棲逸」各篇の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「賢媛篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「術解」「巧芸」
「寵礼」各篇の人物のエピソードを読み上げるこ
とができる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明でき
る。
白文で「任誕篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「任誕篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「簡傲」「排調」各編の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「軽詆篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「仮譎篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「黜免」「倹嗇」各編の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「汰侈篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「忿狷」「讒険」各篇の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「尤悔」「紕漏」各篇の人物のエピソードを読み上げることがで
きる。また内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「惑溺篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
文章の内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「惑溺篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
白文で「仇隙篇」の人物のエピソードを読み上げることができる。また
内容を解釈して、そのように解釈した根拠を説明できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
輪読形式で読むので、予習は欠かせない。あらかじめ訓読の順番を決めておいてもよいが、当番で
ない学生も、辞書を引いて予習しておくこと。
【評価方法】
毎回の発表や授業態度によって評価する。
【備考】
最初の授業で、プリントを配布する。また、授業の進め方や参考書・辞書等についても説明するの
で必ず出席すること。
-62-
日本文学特殊研究Ⅳ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:能地 克宜
【教育目標】
芥川龍之介と室生犀星という組み合わせは、一見奇妙に感じられる。前者は理知的な短編小説の名
手として、後者は野生的な抒情詩人として、文学史上では個別に記述されることが多い。だが、両者
は10年近くにわたり、親交を深め、互いの文学的特質を時に羨望しながら主に大正半ばから昭和初
期にかけての文壇で、それぞれの文学的営みを育んできた。本科目は両者の主に自伝的要素の強い小
説を精読することを通して、それぞれの文学的特質及び大正中期~昭和初期の文学状況を把握し、受
講者が主体的に小説を読み、それを論文化していくことを目標とする。そのためにまず、これまでの
文学研究の動向を読者という観点から整理していくことから始める。
【授業計画】
No.
項 目
1
ガイダンス
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
本科目の進め方、参考文献の紹介等を通じて、以後の授業に向けての前提と
なる基本的な知識や講義に対する姿勢を身につけることができる。
文学研究の動向の整 テキスト①の一・二章を輪読し、担当者による解説、受講者からの質疑応答を踏
理①
まえ、近代文学研究を行う上での基本的な姿勢や知識を修得することができる。
文学研究の動向の整 テキスト①の三・四章を輪読し、担当者による解説、受講者からの質疑応答を踏
理②
まえ、近代文学研究を行う上での基本的な姿勢や知識を修得することができる。
文学研究の動向の整 テキスト①の五・六章を輪読し、担当者による解説、受講者からの質疑応答を踏
理③
まえ、近代文学研究を行う上での基本的な姿勢や知識を修得することができる。
文学研究の動向の整 テキスト①の七・八章を輪読し、担当者による解説、受講者からの質疑応答を踏
理④
まえ、近代文学研究を行う上での基本的な姿勢や知識を修得することができる。
室生犀星「幼年時代」 適宜先行研究に触れながら「幼年時代」前半部分を精読し、担当者からの説
を読む①
明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
室生犀星「幼年時代」 適宜先行研究に触れながら「幼年時代」後半部分を精読し、担当者からの説
を読む②
明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
室生犀星「幼年時代」 ①②を踏まえ、受講者が「幼年時代」を主体的に読み、それを口頭発表また
を読む③
は小レポートとして提示することができる。
室生犀星「性に眼覚 適宜先行研究に触れながら「性に眼覚める頃」前半部分を精読し、担当者から
める頃」を読む①
の説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
室生犀星「性に眼覚 適宜先行研究に触れながら「性に眼覚める頃」後半部分を精読し、担当者から
める頃」を読む②
の説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
室生犀星「性に眼覚 ①②を踏まえ、受講者が「性に眼覚める頃」を主体的に読み、それを口頭発表
める頃」を読む③
または小レポートとして提示することができる。
室生犀星「或る少女 適宜先行研究に触れながら「或る少女の死まで」前半部分を精読し、担当者か
の死まで」を読む① らの説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができ
る。
室生犀星「或る少女 適宜先行研究に触れながら「或る少女の死まで」後半部分を精読し、担当者から
の死まで」を読む② の説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
室生犀星「或る少女 ①②を踏まえ、受講者が「或る少女の死まで」を主体的に読み、それを口頭
の死まで」を読む③ 発表または小レポートとして提示することができる。
室生犀星の文学
これまでの室生犀星の初期三部作の精読を踏まえ、担当者からの解説を受け
ながら、室生犀星の文学的特質を修得することができる。
試験は実施しない。
-63-
No.
項 目
16
芥川龍之介「玄鶴山
房」を読む①
17
芥川龍之介「玄鶴山
房」を読む②
18
芥川龍之介「玄鶴山
房」を読む③
19
芥川龍之介「歯車」
を読む①
20
芥川龍之介「歯車」
を読む②
21
芥川龍之介「歯車」
を読む③
22
芥川龍之介「或阿呆
の一生」を読む①
23
芥川龍之介「或阿呆
の一生」を読む②
24
芥川龍之介「或阿呆
の一生」を読む③
25
芥川龍之介の文学
26
27
28
29
30
試験
到 達 目 標
適宜先行研究に触れながら「玄鶴山房」前半部分を精読し、担当者からの説
明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
適宜先行研究に触れながら「玄鶴山房」後半部分を精読し、担当者からの説
明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
①②を踏まえ、受講者が「玄鶴山房」を主体的に読み、それを口頭発表また
は小レポートとして提示することができる。
適宜先行研究に触れながら「歯車」前半部分を精読し、担当者からの説明を
受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
適宜先行研究に触れながら「歯車」後半部分を精読し、担当者からの説明を
受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
①②を踏まえ、受講者が「歯車」を主体的に読み、それを口頭発表または小
レポートとして提示することができる。
適宜先行研究に触れながら「或る阿呆の一生」前半部分を精読し、担当者から
の説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
適宜先行研究に触れながら「或る阿呆の一生」後半部分を精読し、担当者から
の説明を受け、受講者がその物語構造の特質や問題点を指摘することができる。
①②を踏まえ、受講者が「或る阿呆の一生」を主体的に読み、それを口頭発
表または小レポートとして提示することができる。
これまでの芥川龍之介の晩年の小説の精読を踏まえ、担当者からの解説を受
けながら、芥川龍之介の文学的特質を修得することができる。
芥川龍之介と室生犀 テキストとして取り上げていない芥川と犀星の小説を精読し、両者の文学的
星①
特質をさらに深めて修得することができる。
芥川龍之介と室生犀 テキストとして取り上げていない芥川と犀星の小説を精読し、両者の文学的
星②
特質をさらに深めて修得することができる。
大 正 中 期 文 学 と 芥 これまで精読してきた芥川と犀星のテクストを大正中期の文学状況の中で位
川・犀星
置づけ、同時代と両者の文学的特質を関わらせて修得することができる。
昭 和 初 期 文 学 と 芥 これまで精読してきた芥川と犀星のテクストを昭和初期の文学状況の中で位
川・犀星
置づけ、同時代と両者の文学的特質を関わらせて修得することができる。
まとめ
上記の授業内容を踏まえ、芥川龍之介・室生犀星・大正中期~昭和初期をテー
マとした最終レポートを作成することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
指定されたテキストはすべて、事前に目を通しておくこと。その他授業の中で紹介した文献につい
ても、可能な限り読んでおくように。
【評価方法】
最終レポート(40%)
、口頭発表または小レポート(40%)
、受講態度(20%)で評価する。なお、
出席を重視する。
【テキスト】
書 名
①読者はどこにいるのか
――書物の中の私たち
②或る少女の死まで 他二篇
③歯車 他二篇
著 者
①石原千秋
②室生犀星
③芥川龍之介
出 版 社
①河出書房新社
②岩波文庫
③岩波文庫
価 格
①1,260円
②630円
③420円
ISBN
①978-4-309-62401-3
②9784003106617
③9784003107063
著 者
年表の会
室生犀星
芥川龍之介
出 版 社
双文社出版
新潮社
岩波書店
価 格
1,260円
ISBN
9784881640319
【参考書】
書 名
近代文学年表
室生犀星全集
芥川龍之介
-64-
日本文学演習Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:斎藤 正昭
【教育目標】
修士論文の進捗状況を確認しつつ、今後の方向性を確認する。修士論文のテーマに関する論文・文
献の精読や、テーマに即しての発表・質疑応答をすることで、次年度の修士論文完成の準備とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
卒業論文の精読1
2
卒業論文の精読2
3
卒業論文の精読3
4
作品の精読1
5
作品の精読2
6
作品の精読3
7
8
9
10
11
12
13
関連論文の精読1
関連論文の精読2
関連論文の精読3
関連論文の精読4
関連論文の精読5
関連論文の精読6
修士論文のテーマに関する
発表1
修士論文のテーマに関する
発表2
修士論文のテーマに関する
発表3
14
15
試験
到 達 目 標
自らの卒業論文を精読し、その問題点や方向性を確認する。
前回に続いて自らの卒業論文を精読し、その問題点や方向性を確認す
る。
前回、前々回に続いて、自らの卒業論文を精読し、その問題点や方向
性を確認する。
修士論文の対象となる作品の中から、特に重要な箇所や名場面を精読
する。
前回に続いて、修士論文の対象となる作品の中から、特に重要な箇所
や名場面を精読する。
前回、前々回に続いて修士論文の対象となる作品の中から、特に重要
な箇所や名場面を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関する重要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関して、受講生が発表する。
修士論文のテーマに関して、受講生が発表する。
修士論文のテーマに関して、受講生が発表する。
試験は実施しない。
-65-
No.
項 目
16
修士論文の進捗状況の確認
17
作品のさらなる精読1
18
作品のさらなる精読2
19
作品のさらなる精読3
20
関連論文のさらなる精読1
21
関連論文のさらなる精読2
22
関連論文のさらなる精読3
23
関連論文のさらなる精読4
24
関連論文のさらなる精読5
25
関連論文のさらなる精読6
26
関連論文のさらなる精読7
27
関連論文のさらなる精読8
28
修士論文のテーマに関する
最新発表1
修士論文のテーマに関する
最新発表2
まとめ
29
30
試験
到 達 目 標
夏休み期間中に勉学した成果を発表する。
修士論文の対象となる作品の中から、新たに見出された重要な箇所を
精読する。
修士論文の対象となる作品の中から、新たに見出された重要な箇所を
精読する。
修士論文の対象となる作品の中から、新たに見出された重要な箇所を
精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
これまでの段階から新たに見出された、修士論文のテーマに関する重
要な論文を精読する。
修士論文のテーマに関するこれまでの成果を発表する。
前回に続いて、修士論文のテーマに関するこれまでの成果を発表する。
この段階までに執筆した修士論文を読み、その方向性等を検証する。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回の授業テーマに即して論文精読・発表の準備等、充分に時間をかけて臨むこと。
【評価方法】
予習態度・発表成果等により総合判断する。
-66-
日本文学演習Ⅲ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田嶋 一夫
【教育目標】
修士課程1年次生を対象として、論文作成の基礎、研究方法、資料の調査と収集、文献の扱い方、テー
マと設定等を実践的に習得させることを目標とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
項 目
到 達 目 標
導入 研究環境について
学会活動、研究会活動への参加する意味について理解する。
これまでの研究・学習活動の報告 主として卒業研究について発表し、成果と課題を自覚する。
研究指導 現在の興味の対象
現在の興味の対象を明確化し、研究主題・対象として検証する。
研究指導 テーマの設定
興味対象について研究状況の大まかな把握をする。
研究指導 テーマの設定2
研究状況の把握からテーマを再考する。
研究指導 論文構想
設定したテーマについて大まかに論文を構想する。
研究指導 文献の講読・調査の 文献の読み、収集等につき、報告し、指導を受ける。
指導
研究指導 文献の講読・調査の 指示された課題を理解し実践する。
指導
研究指導 文献の講読・調査の 指示された課題を理解し実践する。
指導
研究指導 文献の講読・調査の 指示された課題を理解し実践する。
指導
研究指導 文献の講読・調査の 指示された課題を理解し実践する。
指導
研究指導 文献の講読・調査の 指示された課題を理解し実践する。
指導
研究指導 研究トピックスに関 近時の研究動向を理解し、
自分の研究を相対化する事を意識する。
する紹介
研究指導 テーマの検証
論文構想をより具体的に語る。
研究指導
研究指導 研究テーマの再確認
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 対象作品の講読
研究指導 研究文献の分析
研究指導 研究文献の分析
研究指導 論文の再構想
まとめ
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
作品の講読及び調査・学習から課題を解決できる。
他者の問題設定、論理構成を説明できる。
他者の問題設定、論理構成を説明できる。また自己の問題を対象
化できる。
修士論文の構想を具体的に説明できる。
-67-
日本文学演習Ⅶ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大内 和子
【教育目標】
日本近代文学を研究対象とした修士論文の作成を目指して、論文作成の基本、テクストの読み方、
資料収集の方法、文献の扱い方、テーマの絞り方などを実践的に修得する。下記の授業計画に沿って
演習を重ねることにより、次年度末に修士論文を完成させるために必要な準備をしっかり整える。
【授業計画】
No.
項 目
1
研究テーマの設定
2
論文作成の基本
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
小論文作成演習1
(1回目)
小論文作成演習1
(2回目)
小論文作成演習1
(3回目)
テクスト解釈の方法、お
よび解釈上の注意
小論文作成演習2
(1回目)
小論文作成演習2
(2回目)
小論文作成演習2
(3回目)
資料の収集と整理の方法
資料の収集と整理の演習
小論文作成演習3
(1回目)
小論文作成演習3
(2回目)
小論文作成演習3
(3回目)
まとめ
到 達 目 標
修士論文のテーマを設定し、
研究課題を具体的に説明することができる。
卒業論文作成の経験をもとに論文作成の基本を再確認するとともに、卒
業論文と修士論文の違いを説明できる。
修士論文で扱おうとするテーマに関連して小論文を作成し、指導を受け
る。
指導をふまえて小論文を修正し、指導を受ける。
指導をふまえて小論文をもう一度修正し、完成させる。
適切なテクスト解釈の必要性、解釈のさまざまな方法、テクスト解釈を
おこなう際に注意しなければならない事柄について説明できる。
テクストの解釈に関する注意事項をふまえて、新たに小論文を作成し、
指導を受ける。
指導をふまえて小論文を修正し、指導を受ける。
指導をふまえて小論文をもう一度修正し、完成させる。
論拠を固めるために必要な資料の収集の方法、およびその整理の仕方を
説明できる。
修士論文で扱おうとするテーマに関連する資料の一部を収集・整理する。
収集した資料を活用して、新たに小論文を作成し、指導を受ける。
指導をふまえて小論文を修正し、指導を受ける。
指導をふまえて小論文をもう一度修正し、完成させる。
演習の成果を修士論文の作成にどのように活かすか、具体的に説明でき
る。
試験は実施しない。
-68-
No.
項 目
16
研究課題の再検討
17
研究書、研究論文の探し
方、読み方、使い方
18
先行研究の概観
19
20
21
22
23
24
先行研究の批評的読解1
先行研究の批評的読解2
先行研究の批評的読解3
先行研究の批評的読解4
論文のテーマを絞り込む
論文作成演習1(1回目)
25
26
27
28
29
30
論文作成演習1(2回目)
論文作成演習1(3回目)
論文作成演習2(1回目)
論文作成演習2(2回目)
論文作成演習2(3回目)
まとめ
試験
到 達 目 標
前期の成果を踏まえて研究課題を再検討し、
より絞った形で説明できる。
研究テーマに関連する研究書や研究論文を、検索・収集・読解・活用す
るうえで、必要な知識および心得について説明できる。
研究テーマに関連する先行研究を概観し、どのように活用できるか、見
通しを説明できる。
先行研究から一篇を選んで精読し、分析と評価を行う。
先行研究から別の一篇を選んで精読し、分析と評価を行う。
先行研究からさらに一篇を選んで精読し、分析と評価を行う。
これまで読んだ先行研究を対比して、相互に関連づけ、評価する。
先行研究の批評的読解も踏まえて、修士論文のテーマを絞り込む。
すでに作成した小論文、および先行研究の分析・評価をふまえて、修士
論文の一章目を作成し、指導を受ける。
指導をふまえて一章目を修正し、指導を受ける。
指導をふまえて一章目をもう一度修正し、完成させる。
修士論文の二章目を作成し、指導を受ける。
指導をふまえて二章目を修正し、指導を受ける。
指導をふまえて二章目をもう一度修正し、完成させる。
修士論文の完成に向け、春休み中に何をするべきか具体的な課題を説明
できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
修士論文の完成に向けて、つねに何かしらの成果を携えて授業に臨むこと。また授業中に受けた指
導を次の成果に結びつけるべく、必ず授業後のフォローをおこなうこと。
【評価方法】
演習課題の達成度を中心に評価する。出席も重視する。
-69-
日本語学演習Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大橋 純一
【教育目標】
卒業論文の成果と課題を自覚し、その反省を踏まえつつ、修士論文のテーマ、具体的な方向性、手
順、方法論等を固めていくことを目的とする。また、それと平行して、前年度までに行ってきた方言
調査の資料整理、本年度予定している共同調査の準備作業を行っていく。
【授業計画】
No.
項 目
1
卒業論文の要約
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
卒業論文を要約・発表し、これまでに行ってきた研究経過やその意義に
ついて説明することができる。
卒業論文の成果と課題
卒業論文の成果と課題を提示し、修士論文への見通しをたてることがで
きる。
現在の興味の対象
現在の興味の対象を明確化し、それがこれまでに行ってきた研究に対し
どのような位置を占めるのかを説明することができる。
テーマの設定
卒業論文の成果と課題、現在の興味の対象を踏まえ、修士論文作成に向
けた具体的なテーマ設定を行うことができる。
文献調査
自身の研究の参考のために、テーマに関わる先行文献を調査し、その功
罪を説明することができる。
テーマの再考
「第5回」の文献調査を踏まえ、
「第4回」で設定したテーマの再考を行
い、残された課題について説明することができる。
修士論文の構想
設定した研究テーマに即して、おおまかにでも修士論文の構想をたてる
ことができる。
調査法の吟味①
研究の目的を達成すべく、調査の対象や数、それへのアプローチ法を吟
味し、全体の方向性を確立することができる。
調査法の吟味②
調査に際し想定される困難や問題点を整理し、より適切で有効な調査法
を選定することができる。
共同研究の概要
継続して行ってきている共同研究の概要を提示し、その意義を説明する
ことができる。
調査資料(前年度まで) 前年度までの調査資料を整理した上で、究明事項とそれの行き及んでい
の検討
ない点を説明することができる。
共同研究の準備
前年度までの反省を踏まえ、本年度の共同研究の準備(調査票の作成、
教示者への依頼)を進めることができる。
実地調査①
共同研究としての実地調査を行い、実践から学んだ調査法やその意義を
説明することができる。
実地調査②
「第13回」に引き続き、共同研究としての実地調査を行い、調査法やそ
の意義について説明することができる。
まとめ
これまでの実践を振り返り、成果を確認するとともに、今後の展望につ
いて説明することができる。
試験は実施しない。
-70-
No.
項 目
16
調査資料の整理①
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
到 達 目 標
前期に行った実地調査の資料を整理し、項目別にデータベース化するこ
とができる。
調査資料の整理②
「第16回」に引き続き、実地調査の資料を整理し、項目別にデータベー
ス化することができる。
調査資料の分析①
収集・整理した実地調査のデータに基づき解析を行い、その成果を説明
することができる。
調査資料の分析②
「第18回」に引き続き、収集・整理したデータの解析を行い、その成果
を説明することができる。
論文構想の再考
前期(「第1回」~「第9回」
)に行った具体的な検討を踏まえ、修士論
文の構想を再考し、その方向性を確立することができる。
調査法の確定
論文構想の再考を受け、それに即応すべく調査法を検討し、確定するこ
とができる。
調査票の作成①
テーマ・目的・調査法に基づき第一次の調査票を作成し、その概要を説
明することができる。
調査票の作成②
作成した調査票の問題点を再検討し、加除修正を行った上で、その概要
を説明することができる。
予備調査の結果分析と問 予備調査を行い、その結果を大観するとともに、調査法や調査票の適・
題点の吟味①
不適を判断することができる。
予備調査の結果分析と問 「第24回」に引き続き、予備調査の結果分析を行い、その問題点を説明
題点の吟味②
することができる。
予備調査の結果分析と問 前2回に引き続き、予備調査の結果分析を行い、その問題点を説明する
題点の吟味③
ことができる。
調査票の再考
得られたデータに即して、それに対応しうるより相応しい調査票を作成
することができる。
調査票の確定
調査票の吟味、および予備調査結果の反省を生かし、
最終的な調査票(完
成形)を作成すことができる。
論文作成の展望
次年度の日本語学演習Ⅱを見据え、具体的な論文作成の展望を説明する
ことができる。
まとめ
これまでの実践を振り返り、成果を確認するとともに、修士論文の作成
に向けた今後の具体的なとり組みを説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
研究テーマに基づく調査の実践、結果の整理・分析、発表資料の作成など、時間(授業)外におけ
る準備学習をしっかりと行うこと。
【評価方法】
発表・質疑の内容、学期末に課すレポートの内容を総合して評価する。
【参考書】
書 名
①ガイドブック方言研究
②ガイドブック方言調査
著 者
①②小林隆ほか編
出 版 社
①②ひつじ書房
-71-
価 格
①②1,890円
ISBN
①9784894761742
②9784894762800
日本語学演習Ⅱ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大橋 純一
【教育目標】
日本語学演習Ⅰに引き続き、研究のテーマ、方向性、方法論等をさらに吟味するとともに、それら
を踏まえた予備調査を行い、
修士論文の結果の見通しとその課題を把握することを目的とする。また、
それと平行して、前年度までに行ってきた方言調査の資料整理、本年度予定している共同調査の準備
作業を行っていく。
【授業計画】
No.
項 目
1
これまでの研究経過の確
認
2
研究の進捗状況の把握
3
問題点の整理
4
5
構想発表①
構想発表②
6
論文構成①
7
論文構成②
8
予備調査の結果分析①
9
予備調査の結果分析②
10
共同研究の概要
11
調査資料の検討
12
共同研究の準備
13
実地調査①
14
実地調査②
15
まとめ
試験
到 達 目 標
前年度(日本語学演習Ⅰ)までの研究経過を提示し、各段階での作業の
妥当性を説明することができる。
修士論文の大きな展望の中で、現在がどのような位置にあるのかを説明
することができる。
研究経過と今後の展望、その中の現在の位置を具体的に示し、残されて
いる課題を説明することができる。
修士論文の構想発表を行い、
その問題点や課題を説明することができる。
「第4回」で自覚した問題点や課題について、どのような方法で解消す
るかを説明することができる。
修士論文の構成(小目次)を作成し、どの章節に何を論じるかの見取り
図を提示することができる。
「第6回」に引き続き、修士論文の構成を検討し、その見取り図を提示
することができる。
予備調査の結果を整理・分析し、そこから浮かび上がる調査法上の問題
点を説明することができる。
「第8回」に引き続き、調査結果の整理・分析を行い、調査法上の問題
点を説明することができる。
継続して行ってきている共同研究の概要を提示し、その意義を説明する
ことができる。
前年度までの調査資料を整理し、究明事項とそれの行き及んでいない点
を説明することができる。
前年度までの反省を踏まえ、本年度の共同研究の準備を進めることがで
きる。
共同研究としての実地調査を行い、実践を通して得られた調査技法やそ
の意義を説明することができる。
「第13回」に引き続き、共同研究としての実地調査を行い、その意義を
説明することができる。
これまでの実践を振り返り、成果を確認するとともに、修士論文の作成
に向けた今後の具体的なとり組みを説明することができる。
試験は実施しない。
-72-
No.
項 目
16
調査資料の整理①
17
調査資料の整理②
18
調査資料の分析①
19
20
調査資料の分析②
本調査の結果分析①
21
22
本調査の結果分析②
本調査の結果分析③
23
24
25
26
補足調査の実践①
補足調査の実践②
分析・記述の推進
研究成果の報告①
27
研究成果の報告②
28
不足事項の把握
29
分析・記述の補足
30
まとめ
試験
到 達 目 標
前期で行った実地調査の資料を整理し、データベース化することができ
る。
「第16回」に引き続き、実地調査の資料を整理し、データベース化する
ことができる。
収集・整理した実地調査のデータに基づき、分析・解釈を行うことがで
きる。
「第18回」に引き続き、
収集・整理したデータの解析を行うことができる。
修士論文に向けた本調査を行い、得られた調査結果を整理・分析するこ
とができる。
「第20回」に引き続き、調査結果の整理・分析を進めることができる。
分析結果から傾向をとらえるとともに、新たに生じた問題点や不足事項
を説明することができる。
補足調査を行い、問題点や不足事項の穴埋めを行うことができる。
「第23回」に引き続き、穴埋めのための補足調査を行うことができる。
本調査と補足調査の結果に基づき、分析・記述を推進することができる。
論文の進捗状況を中間報告するとともに、分析・記述上の問題点を説明
することができる。
「第11回」に引き続き、論文の中間報告を行い、その問題点を説明する
ことができる。
これまでの分析・記述を振り返り、不備や不足の事項を把握・説明する
ことができる。
把握した不備や不足の事項について補足の記述を行い、修士論文の大要
を示すことができる。
これまでの実践を振り返り、成果を確認するとともに、残された課題に
ついて説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
研究テーマに基づく調査の実践、結果の整理・分析、発表資料の作成など、時間(授業)外におけ
る準備学習をしっかりと行うこと。
【評価方法】
発表・質疑の内容、学期末に課すレポートの内容を総合して評価する。
【参考書】
書 名
①ガイドブック方言研究
②ガイドブック方言調査
著 者
①②小林隆ほか編
出 版 社
①②ひつじ書房
-73-
価 格
①②1,890円
ISBN
①9784894761742
②9784894762800
英
米
文
学
専
攻
英米文学特殊講義Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:今泉 瑞枝
【教育目標】
イギリス小説の発生・展開の過程で、
勃興期からオースティンまでを扱い、
「リアリズム」の展開と「モ
ダニズム」の萌芽を跡付けることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
小説の発生について
2
D.Defoe 1
3
D.Defoe 2
4
5
6
7
8
9
10
11
12
D.Defoe 3
D.Defoe 4
Defoe以降の展開
S.Richardson、Pamela 1
S.Richardson、Pamela 2
S.Richardson、Pamela 3
S.Richardson、Pamela 4
S.Richardson、Pamela 5
S.Richardson、Pamela 6
13
14
S.Richardson、Pamela 7
イギリス小説の反対方向へ
の展開
まとめ
15
試験
到 達 目 標
イギリス小説勃興の背景にある、社会的・思想的条件を説明できる。
最初の小説としてのRobinson Crusoeのなかの、リアリズムの姿勢
を説明できる。
無人島漂着までの冒険を資本主義的活動として説明することができ
る。
無人島での生活を産業革命への反発とて説明することができる。
テクストが200年を超えて生き残った理由を説明することができる。
Defoe以降の展開の流れを概観し、イギリス小説の特質を説明できる。
Pamelaを読み心理小説への展開を確認する。
書簡体小説の特質を説明することができる。
ヒロイン像の特徴を説明することができる。
状況の設定の特質について説明することができる。
ヒーロー像の特質について説明することができる。
主人公たちの心理の変化と心理小説の呼称について説明することがで
きる。
作者がイギリス小説の父と呼ばれた意味を説明できる。
Fieldinegを取り上げ、プロットを重視するリアリズム小説の展開につ
いても説明することができる。
勃興期の小説家たちの後代への影響について説明することができる。
試験は実施しない。
-77-
No.
項 目
16
Pride and Prejudiceの導入
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
Pride and
Pamela 1
Pride and
Pamela 2
Pride and
Pamela 3
Pride and
Pamela 4
Pride and
Pamela 5
Pride and
Pamela 6
Pride and
Pamela 7
Pride and
Pamela 8
Pride and
Pamela 9
Pride and
Pamela 10
Pride and
Pamela 11
Pride and
Pamela 12
Pride and
Pamela 13
まとめ
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
Prejudiceと
到 達 目 標
PamelaをオースティンのPride and Prejudiceのインターテクストとし
て読み、イギリス小説のモダニズムの萌芽について説明することがで
きる。
ヒロインの共通点、女性の地位・境遇について説明することができる。
ヒロインの共通点、女性の地位・境遇についてさらに詳細に説明する
ことができる。
他の人物について、二つのテクストの類似と相違を説明することがで
きる。
ヒーローたちの像について、比較の有効な視点を説明することができ
る。
ヒロインの意識と無意識について説明することができる。
ヒロインの意識と無意識について、さらに詳細に説明することができ
る。
ふたつのテクストを比較し、リアリズムからモダニズムへの移行を説
明することができる。
テクストを全体的に扱い、小説の変容を説明することができる。
密接な関係にある対照的な二人の人物の、ダブル的な側面について説
明することができる。
他の人物群像について、
小説の中で担う意義を説明することができる。
プロットの展開とテーマを関連させて、その相違を説明することがで
きる。
二つのテクストから、この時点でのモダニズムの特徴について説明す
ることができる。
ふたつのテクストを全体的に比較し、イギリス小説の今後への流れ・
影響を説明することができる。
研究課題と講義内容の関連を説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
大量の読書が必要となるが、授業でとりあげる範囲については精読して臨み、授業外で授業内容に
ついての推薦書を読むことが要求される。
【評価方法】
研究に向ける熱意と成果を、レポートや論文の成果を総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
著 者
Robinson Crusoe、Pamela、 D.Defoe,
Pride and Prejudice
S.Richardson,
Jane Austen
出 版 社
Penguin Books
-78-
価 格
ISBN
英米文学特殊講義Ⅲ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:小池 久恵
【教育目標】
ドラマに描かれた女性をテーマに、ギリシア演劇から現代英米演劇までの傑作を読みながら、女性
に関するさまざまなヴィジョンを考察します。また女性劇作家の演劇史における位置づけや、女性演
劇の成果についても具体的に検証します。
【授業計画】
No.
項 目
1
前期イントロダクション
2
3
4
5
6
ギリシア演劇と女性(1)
ギリシア演劇と女性(2)
ギリシア演劇と女性(3)
ギリシア演劇と女性(4)
エリザベス朝演劇と女性(1)
7
エリザベス朝演劇と女性(2)
8
エリザベス朝演劇と女性(3)
9
エリザベス朝演劇と女性(4)
10
近代ヨーロッパ演劇と女性(1)
11
近代ヨーロッパ演劇と女性(2)
12
近代ヨーロッパ演劇と女性(3)
13
近代ヨーロッパ演劇と女性(4)
14
近代ヨーロッパ演劇と女性(5)
15
試験
前期まとめ
到 達 目 標
前期の授業計画と授業で扱う講読作品および参考文献・資料を説
明する。
ギリシア劇(1)を読み、
作品の背景・テーマ・表現形式を説明する。
ギリシア劇(2)を読み、
作品の背景・テーマ・表現形式を説明する。
ギリシア劇(3)を読み、
作品の背景・テーマ・表現形式を説明する。
ギリシア劇(4)を読み、
作品の背景・テーマ・表現形式を説明する。
エリザベス朝の代表作(1)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
エリザベス朝の代表作(2)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
エリザベス朝の代表作(3)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
エリザベス朝の代表作(4)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イプセンの代表作(1)を読み、作品の背景・テーマ・表現形式
を説明する。
イプセンの代表作(2)を読み、作品の背景・テーマ・表現形式
を説明する。
チェーホフの代表作(1)を読み、作品の背景・テーマ・表現形
式を説明する。
チェーホフの代表作(2)を読み、作品の背景・テーマ・表現形
式を説明する。
チェーホフの代表作(3)を読み、作品の背景・テーマ・表現形
式を説明する。
課題レポートをまとめ発表する。
試験は実施しない。
-79-
No.
項 目
16
後期イントロダクション
17
イギリス演劇と女性(1)
18
イギリス演劇と女性(2)
19
イギリス演劇と女性(3)
20
イギリス演劇と女性(4)
21
イギリス演劇と女性(5)
22
アメリカ演劇と女性(1)
23
アメリカ演劇と女性(2)
24
アメリカ演劇と女性(3)
25
アメリカ演劇と女性(4)
26
アメリカ演劇と女性(5)
27
女性劇作家の系譜(1)
28
女性劇作家の系譜(2)
29
女性劇作家の系譜(3)
30
試験
後期まとめ
到 達 目 標
後期の授業計画と授業で扱う講読作品および参考文献・資料を説
明する。
イギリス演劇の代表作(1)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イギリス演劇の代表作(2)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イギリス演劇の代表作(3)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イギリス演劇の代表作(4)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イギリス演劇の代表作(5)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
アメリカ演劇の代表作(1)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
アメリカ演劇の代表作(2)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
アメリカ演劇の代表作(3)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
アメリカ演劇の代表作(4)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
アメリカ演劇の代表作(5)を読み、作品の背景・テーマ・表現
形式を説明する。
イギリスにおける女性劇作家の系譜を見直し、
代表作の時代背景・
テーマ・表現形式を説明する。
アメリカにおける女性劇作家の系譜を見直し、
代表作の時代背景・
テーマ・表現形式を説明する。
イギリス・アメリカの女性劇作家の系譜を見直し、代表作の分類
と評価を行う。
課題レポートをまとめ発表する。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業で扱う作品や資料を事前に読み、指示された課題に取り組むこと。
【評価方法】
受講態度および課題レポートの内容によって総合的に評価します。
-80-
英米文学特殊研究Ⅱ
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:今泉 瑞枝
【教育目標】
20世紀イギリスの女性作家が、女性の行き方の可能性の拡大を求めて問題意識を共有しているこ
とから、女性たちの作品を相互のインターテクストとして読み、彼女たちの問題意識とその解決への
姿勢を説明できることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
V.ウルフとS.ヒルの創作 ウルフとヒルについて、二人の創作への姿勢を説明することができる。
姿勢
2
マニフェストの比較 1 The Sketch of the Past と Familyから、各々の創作への動機を比較し
説明することができる。
3
マニフェストの比較 2 比較によって各々の特質と問題点をより明瞭に説明することができる。
4
作品の比較 1
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightを選択した理由について戦争をキー
ワードにして説明することができる。
5
作品の比較 2
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの戦争観の類似点を説明することがで
きる。
6
作品の比較 3
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの戦争観の相違点を説明することがで
きる。
7
作品の比較 4
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの主要なキャラクターの人生観の類似
点を説明することができる。
8
作品の比較 5
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの主要なキャラクターの人生観の相違
点を説明することができる。
9
作品の比較 6
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightのナラティヴの類似点を説明すること
ができる。
10
作品の比較 7
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの時間の解釈の相違点を説明すること
ができる。
11
作品の比較 8
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightのイメジャリーの類似点を説明するこ
とができる。
12
作品の比較 9
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの「反復」の効果について説明するこ
とができる。
13
作品の比較 10
Mrs.DallowayとThe Bird of Nightの「異化」の表現について類似点を説
明することができる。
14
ウルフとモダニズム
モダニストとしてのウルフの特質について、ヒルと比較して説明するこ
とができる。
15
ヒルとモダニズム
モダニズムを経過しながらリアリズムの作家であるヒルの中のモダニス
トについて説明することができる。
試験
試験は実施しない。
-81-
No.
項 目
16
ウルフとヒルにとっての
戦争
17
戦争への想像的参加の諸
相
18
作品の比較 1
19
作品の比較 2
20
作品の比較 3
21
作品の比較 4
22
作品の比較 5
23
作品の比較 6
24
作品の比較 7
25
作品の比較 8
26
作品の比較 9
27
作品の比較 10
28
作品の比較 11
29
ウルフと戦争
30
試験
ヒルと戦争
到 達 目 標
前期に続き、ウルフとヒルの戦争に関する文学表現についてさらに詳細
に踏み込むで説明することができる。
ウルフとヒルの戦争参加への拒否について説明することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting を比較するための条件について
説明することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の戦争観の類似点を説明するこ
とができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の戦争観の相違点を説明するこ
とができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の主要なキャラクターの人生観
の類似点を説明することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting 要なキャラクターの人生観の相
違点を説明することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting のナラティヴの相違を説明する
ことができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の時間の解釈の相違を説明する
ことができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting のイメジャリーの類似を説明す
ることができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の「反復」の効果について説明
することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の「異化」の表現について説明
することができる。
To the Lighthouse と Strange Meeting の「出会い」について説明する
ことができる。
モダニスト・ウルフの戦争観とその表現をヒルと比較して説明すること
ができる。
ヒルの中のモダニストあるいはウルフについて説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回の授業と、その時に学習したことの整理のために、大量の読書やノートテイキングが要求され
るので、勤勉な姿勢を確立しておくこと。
【評価方法】
何回か短いエッセイを提出するように要求し、その完成度によって評価する。
【テキスト】
書 名
Mrs. Dalloway The Bird of Night
著 者
V.Woolf, Susan Hill
-82-
出 版 社
Penguin Books
価 格
ISBN
英米文学演習Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:今泉 瑞枝
【教育目標】
フェミニズムを通して、イギリス小説研究の方法論を学び、研究対象のテクストに応用して、充実
した内容の論文が書けることを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
フェミニズムの文献を読
む 1
2
フェミニズムの文献を読
む 2
3
フェミニズムの文献を読
む 3
4
フェミニズムの文献を読
む 4
5
フェミニズムの文献を読
む 5
6
フェミニズムの文献を読
む 6
7
フェミニズムの文献を読
む 7
8
フェミニズムの文献を読
む 8
9
フェミニズムの文献を読
む 9
10
フェミニズムの文献を読
む 10
11
フェミニズムの文献を読
む 11
12
フェミニズムの文献を読
む 12
13
フェミニズムの文献を読
む 13
14
フェミニズムの文献を読
む 14
15
まとめ
試験
到 達 目 標
B. Friedanのフェミニズムの基本姿勢を説明できる。
B. Friedanのフェミニズムのその後の展開を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、フェミニズムの視点について説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、女性の位置づけを説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、フェミニズムを通した女性の人生のパターン
を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、男性社会のメカニズム説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、女性が他者となるメカニズムを説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、女性による女性への束縛を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、家父長制の影響力を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、女性同士の連帯について説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、職業の意義を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、恋愛の意義を説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、母と子の関係について説明できる。
『屋根裏の狂女』を読み、
女性の女性自身からの解放について説明できる。
『屋根裏の狂女』から得たフェミニズムの理論を体系的に説明できる。
試験は実施しない。
-83-
No.
項 目
16
フェミニズムの応用 1
17
フェミニズムの応用 2
18
フェミニズムの応用 3
19
フェミニズムの応用 4
20
フェミニズムの応用 5
21
フェミニズムの応用 6
22
フェミニズムの応用 7
23
フェミニズムの応用 8
24
フェミニズムの応用 9
25
フ ェ ミ ニ ズ ム の 応 用 10
フ ェ ミ ニ ズ ム の 応 用 11
フ ェ ミ ニ ズ ム の 応 用 12
フ ェ ミ ニ ズ ム の 応 用 13
フ ェ ミ ニ ズ ム の 応 用 14
まとめ
26
27
28
29
30
試験
到 達 目 標
M.イェレーン「ジェンダー」によりフェミニズム論の応用ができる。
M.イェレーン「ジェンダー」を読み、女性が他者となるメカニズムを
説明できる。
M.イェレーン「ジェンダー」を読み、女性の女性性からの解放を説明
できる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、バトラーの理論の応用に
ついて説明することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、バトラーの姿勢を説明す
ることができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、女性が他者となる仕組み
を説明することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、家父長制のメカニズムに
ついて説明することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、女性同士にの連帯につい
て説明することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、恋愛の意義について説明
することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、職業の意義について説明
することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、被害者の周囲に与える影
響について説明することができる。
J.バトラー『ジェンダー・トラブル』を読み、両性の共同が作る環境に
ついて説明することができる。
研究論文とフェミニズムの関わりについて、体系的に説明することがで
きる。
研究論文とフェミニズムの関わりについて、その独自性について説明す
ることができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業で取り上げる分野をよく読み、その内容を把握してくること。
【評価方法】
研究に対する熱意と、レポートや論文の成果を評価する。
【テキスト】
書 名
屋根裏の狂女
著 者
S.ギルバート、
S.グーパー
出 版 社
朝日出版社
-84-
価 格
4,500円
ISBN
255-86041-6 C097
英語学特殊講義
1~2年 通年 選択 4単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:菊池 武
【教育目標】
心理言語学や認知科学の観点は第二言語習得研究の前提となるものであるが、本講義においては、
心理言語学や認知科学の研究成果を積極的に活用した第二言語習得研究を行うための方法を学ぶ。特
に量的SLA研究に重点を置き、研究のためのアイディア、目的・仮説の設定、データ収集方法の検討
など、研究計画をいかに作成し、実行に移して、データを収集・分析し、それを学会報告にどのよう
にまとめるかという一連の過程を学び、基礎的な研究能力を身につける。
【授業計画】
No.
項 目
1
SLA研究とはどんな学問か(1)
2
SLA研究とはどんな学問か(2)
3
SLA研究とはどんな学問か(3)
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
第二言語、習得について説明できる。
近年のSLA研究興隆の理由について説明できる。
仮説検証型と仮説探索型の研究方法について説明
できる。
SLA研究とはどんな学問か(4)
仮説検証型の実証研究について説明できる。
先行文献をいかに読んでテーマを設定するか(1) 文献を集める方法について説明できる。
先行文献をいかに読んでテーマを設定するか(2) 文献の読み方について説明できる。
先行文献をいかに読んでテーマを設定するか(3) 研究テーマの設定方法について説明できる。
リサーチプランをいかに作成するか(1)
リサーチプランの構成について説明できる。
リサーチプランをいかに作成するか(2)
研究の背景の書き方について説明できる。
リサーチプランをいかに作成するか(3)
研究の目的・検討課題・仮説の書き方について説
明できる。
リサーチプランをいかに作成するか(4)
研究方法の書き方について説明できる。
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも 正答数データについて説明できる。
のがあるか(1)
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも プロトコルデータについて説明できる。
のがあるか(2)
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも 反応時間データについて説明できる。
のがあるか(3)
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも 音声分析データについて説明できる。
のがあるか(4)
試験は実施しない。
-85-
No.
項 目
16
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも
のがあるか(5)
17
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも
のがあるか(6)
18
心理言語学的SLA研究データにはどのようなも
のがあるか(7)
19
実験実施とデータ集計をどのようにして行うか(1)
20
実験実施とデータ集計をどのようにして行うか(2)
21
実験実施とデータ集計をどのようにして行うか(3)
22
学会発表をどのようにして行うか(1)
23
学会発表をどのようにして行うか(2)
24
25
26
学会発表をどのようにして行うか(3)
学会発表をどのようにして行うか(4)
学会発表をどのようにして行うか(5)
27
28
第二言語習得研究の目的(1)
第二言語習得研究の目的(2)
29
第二言語習得研究の目的(3)
30
第二言語習得研究の目的(4)
試験
到 達 目 標
眼球運動データについて説明できる。
脳科学データについて説明できる。
コーパスデータについて説明できる。
被験者の集め方について説明できる。
実験実施上の留意点について説明できる。
データ集計について説明できる。
結果から結論・考察をいかに書くか説明できる。
発表学会・研究会を選ぶための留意点について説
明できる。
発表プロポーザルの書き方について説明できる。
口頭発表について説明できる。
パワーポイントスライド・配布資料の準備の方法
について説明できる。
統計処理・論文の書き方の文献について説明できる。
研究方法・専門用語を調べるための文献について
説明できる。
第二言語習得研究に必要な資質について説明でき
る。
第二言語習得研究の究極の目的について説明でき
る。
試験は実施しない。
【準備学習】
各授業で扱う内容について教科書の予習・復習をし、自分なりの意見・問題意識を持って授業に臨
むこと。
【評価方法】
学期中に課するレポート、研究に対する姿勢等をふまえ、総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
SLA研 究 入 門 第 二 言 語 処
理・習得研究のすすめ方
著 者
出 版 社
門田 修平
くろしお出版
価 格
1,800円
ISBN
978-4-87424-490-6
【参考書】
書 名
著 者
第二言語習得研究 理論から
研究法まで
白畑 知彦・若林 茂則・村野井 仁
出 版 社
研究社
-86-
価 格
2,800円
ISBN
978-4-327-41074-2
英米文化特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:小池 久恵
【教育目標】
20世紀のイギリス演劇史を概観する通年の授業です。代表的な劇作家の創作背景と作品内容を、主
として社会的・文化的文脈から精査し、演劇というメディアが現代イギリスの諸問題をどのように呈
示してきたかを考察します。
【授業計画】
No.
項 目
1
前期イントロダクション
2
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(1)
3
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(2)
4
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(3)
5
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(4)
6
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(5)
7
20世 紀 の イ ギ リ ス 演 劇
(6)
8
第1次大戦と戦後演劇
(1)
9
第1次大戦と戦後演劇
(2)
10
第1次大戦と戦後演劇
(3)
11
第1次大戦と戦後演劇
(4)
12
第1次大戦と戦後演劇
(5)
13
第1次大戦と戦後演劇
(6)
14
第1次大戦と戦後演劇
(7)
15
前期まとめ
試験
到 達 目 標
前期授業で扱う項目と作品および課題への取り組み方を説明する。
20世紀イギリス演劇を概観し、代表作とその特徴を体系的に把握する。
20世紀イギリス演劇がイギリス文化の事象にどのような影響を与えて
きたか意見を述べる。
各時代の代表作を読み、作品の創作背景と内容の特徴を検討する。
各時代の代表作を読み、作品の創作背景と内容の特徴を検討する。
各時代の代表作を読み、社会的・文化的文脈からどのような問題を呈示
しているのかを検討する。
各時代の代表作を読み、社会的・文化的文脈からどのような問題を呈示
しているのかを検討する。
第1次大戦中および戦後のイギリス演劇の特徴を体系的に把握する。
第1次大戦中および戦後の時代背景と作品の創作背景を精査する。
第1次大戦中および戦後のイギリス演劇が、文化の諸相にどのような影
響を与えたかを説明する。
第1次大戦中および戦後の代表作を読み、作品の創作背景と内容の特徴
を検討する。
第1次大戦中および戦後の代表作を読み、作品の創作背景と内容の特徴
を検討する。
戦後演劇が社会的・文化的文脈からどのような問題を呈示しているのか
を検討する。
戦後演劇が社会的・文化的文脈からどのような問題を呈示しているのか
を検討する。
前期授業のまとめとして課題レポートを作成し発表する。
試験は実施しない。
-87-
No.
項 目
到 達 目 標
16
後期イントロダクション 後期授業で扱う項目と作品および課題への取り組み方を説明する。
17
第2次大戦後のイギリス 第2次大戦後のイギリス演劇の特徴を体系的に把握する。
演劇(1)
18
第2次大戦後のイギリス 第2次大戦後の時代背景と作品の創作背景を精査する。
演劇(2)
19
第2次大戦後のイギリス 第2次大戦後のイギリス演劇が社会的・文化的にどのような影響を与え
演劇(3)
たかを説明する。
20
第2次大戦後のイギリス 第2次大戦後の代表作を読み、
作品の創作背景と内容の特徴を検討する。
演劇(4)
21
第2次大戦後のイギリス 社会的・文化的文脈からどのような問題を呈示しているのかを述べる。
演劇(5)
22 「怒れる若者たち」の演 「怒れる若者たち」誕生の時代背景を文化史的側面から把握する。
劇(1)
23 「怒れる若者たち」の演 「怒れる若者たち」の作家の特徴と代表作の内容を説明する。
劇(2)
24 「怒れる若者たち」の演 代表作を読み、作品の内容や表現形式の特徴を検討する。
劇(3)
25 「怒れる若者たち」の演 代表作を読み、作品が社会的・文化的にどのような影響を与えたのかを
劇(4)
述べる。
26
21世紀の演劇(1)
現代作家の特徴と代表作の内容を説明する。
27
21世紀の演劇(2)
現代作家の代表作を読み、作品の創作背景と内容を検討する。
28
21世紀の演劇(3)
現代作家の代表作を読み、作品の創作背景と内容を検討する。
29
21世紀の演劇(4)
現代作家の代表作を読み、作品が社会的・文化的にどのような影響を与
えているのかを述べる。
30
後期まとめ
後期授業のまとめとして課題レポートを作成し発表する。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
授業で取り上げる作品や資料を事前に読み、指示された課題に取り組むこと。
【評価方法】
研究態度、課題への取り組み、レポートの内容を総合的に評価します。
-88-
英米文化特殊研究
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:久呉 高之
【教育目標】
近代以降の英米の哲学思想、
とくに倫理思想を学び知り、かつ大陸の哲学思想と比較することによっ
て、英米の考え方の根本を把握することに目標をおく。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
英米の哲学思想
英国経験論 1
英国経験論 2
英国経験論 3
英国経験論 4
英国経験論 5
ロックとデカルト
ロックとライプニッツ
バークリとカント
ヒュームとカント
イギリス道徳哲学 1
イギリス道徳哲学 2
イギリス道徳哲学 3
道徳感情とカント
まとめ 到 達 目 標
英米の哲学思想の根本的特徴について説明できる。
F.ベーコンの哲学の概要について説明できる。
ホッブズの哲学の概要について説明できる。
ロックの哲学の概要について説明できる。
バークリの哲学の概要について説明できる。
ヒュームの哲学の概要について説明できる。
ロック哲学とデカルト哲学との関係について説明できる。
ロック哲学とライプニッツ哲学との関係について説明できる。
バークリ哲学とカント哲学との関係について説明できる。
ヒューム哲学とカント哲学との関係について説明できる。
シャフツベリの道徳哲学の概要について説明できる。
ハチスンの道徳哲学の概要について説明できる。
ヒュームの道徳哲学の概要について説明できる。
イギリス道徳哲学とカント道徳哲学との関係について説明できる。
授業で扱った諸問題(第1回~第14回)の要点について説明し、自らの
視点で論ずることができる。
試験は実施しない。
-89-
No.
項 目
16
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 1
17
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 2
18
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 3
19
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 4
20
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 5
21
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 6
22
現代英米の倫理学 Ⅰ
規範倫理学 7
23
現代英米の倫理学 Ⅱ
メタ倫理学 1
24
現代英米の倫理学 Ⅱ
メタ倫理学 2
25
現代英米の倫理学 Ⅱ
メタ倫理学 3
26
現代英米の倫理学 Ⅱ
メタ倫理学 4
27
普遍化可能性理論 1
28
普遍化可能性理論 2
29
まとめ 1
30
まとめ 2
試験
到 達 目 標
現代英米倫理学の基底をなす古典的功利主義について説明できる。
現代英米倫理学が参照し続けるカント形式主義について説明できる。
デューイの道具主義の概要について説明できる。
ロスの「一応の義務」説の概要について説明できる。
スマートの行為功利主義の概要について説明できる。
アームソンの規則功利主義の概要について説明できる。
ヘアの選好功利主義の概要について説明できる。
ムーアの非快楽主義的功利主義の概要について説明できる。
エアの論理実証主義的倫理学の概要について説明できる。
スティーブンスンの情動主義の概要について説明できる。
ヘアの普遍的指令主義の概要について説明できる。
ヘアの普遍化可能性理論について詳論できる。
ヘア倫理学とカント倫理学との関係および区別について詳論できる。
授業で扱った諸問題(第16回~第22回)の要点について説明し、自ら
の視点で論ずることができる。
授業で扱った諸問題(第23回~第28回)の要点について説明し、自ら
の視点で論ずることができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
シラバスにもとづき、次の授業のテーマに関連ある箇所を参考書で調べておく。
【評価方法】
受講態度と、毎回配布するプリントへの書き込みとで評価する。出席を重視する。
【テキスト】
毎回配布するプリントを教材とする。
【参考書】
そのつど指示する。
【備考】
授業内容について不明な点を参考書等で調べ、それでも不明な場合は質問すること。
-90-
英米文化演習Ⅰ
1 ~2年 通年 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:小池 久恵
【教育目標】
20世紀の代表的な劇作家の作品を取り上げ、文化的・社会的文脈に沿って考察します。テキスト
の講読、映像化作品の分析、批評の検証などをおこないます。
【授業計画】
No.
項 目
1
前期イントロダクション
2
Noel Coward(1)
3
Noel Coward(2)
4
Noel Coward(3)
5
Noel Coward(4)
6
Noel Coward(5)
7
Harold Pinter(1)
8
Harold Pinter(2)
9
Harold Pinter(3)
10
Harold Pinter(4)
11
Tom Stoppard(1)
12
Tom Stoppard(2)
13
Tom Stoppard(3)
14
Tom Stoppard(4)
15
試験
前期まとめ
到 達 目 標
前期の授業計画と講読作品および参考文献・資料を説明する。
カワードの代表作(1)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
カワードの代表作(2)について内容を分析、社会的文化的背景を説明
する。
カワードの代表作(3)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
カワードの代表作(4)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
カワードの代表作(5)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
ピンターの代表作(1)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
ピンターの代表作(2)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
ピンターの代表作(3)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
ピンターの代表作(4)について内容を分析し、社会的文化的背景を説
明する。
ストッパードの代表作(1)について内容を分析、社会的文化的背景を
説明する。
ストッパードの代表作(2)について内容を分析、社会的文化的背景を
説明する。
ストッパードの代表作(3)について内容を分析、社会的文化的背景を
説明する。
ストッパードの代表作(4)について内容を分析、社会的文化的背景を
説明する。
課題レポートをまとめ発表する。
試験は実施しない。
-91-
No.
項 目
到 達 目 標
16
後期イントロダクション 後期の授業計画と講読作品および参考文献・資料を説明する。
17
Women Playwrights(1) キャリル・チャーチルの代表作(1)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
18
Women Playwrights(2) キャリル・チャーチルの代表作(2)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
19
Women Playwrights(3) キャリル・チャーチルの代表作(3)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
20
Women Playwrights(4) キャリル・チャーチルの代表作(4)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
21
Women Playwrights(5) パム・ジェムズの代表作(1)について内容を分析し、社会的文化的背
景を説明する。
22
Women Playwrights(6) パム・ジェムズの代表作(2)について内容を分析し、社会的文化的背
景を説明する。
23
Women Playwrights(7) パム・ジェムズの代表作(3)について内容を分析し、社会的文化的背
景を説明する。
24
Irish Playwrights(1)
ブライアン・フリールの代表作(1)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
25
Irish Playwrights(2)
ブライアン・フリールの代表作(2)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
26
Irish Playwrights(3)
ブライアン・フリールの代表作(3)について内容を分析し、社会的文
化的背景を説明する。
27
Irish Playwrights(4)
コナー・マクファーソンの代表作(1)について内容を分析し、社会的
文化的背景を説明する。
28
Irish Playwrights(5)
コナー・マクファーソンの代表作(2)について内容を分析し、社会的
文化的背景を説明する。
29
Irish Playwrights(6)
コナー・マクファーソンの代表作(3)について内容を分析し、社会的
文化的背景を説明する。
30
後期まとめ
課題レポートをまとめ発表する。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回授業で取り上げる作品や資料を事前に読み、指示された課題に取り組むこと。
【評価方法】
受講態度および課題レポートの内容によって総合的に評価します。
-92-
英語教育学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:上野 俊一
【教育目標】
英語教育学において、常に理論は実践での効果を伴わなければならない。最新の英語教育理論を学
び、討論や模擬授業を行いながら、新たな Communicative Language Teaching を構築することを目
標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
1. Learners
2
1. Learners
3
2. Teachers
4
5
2. Teachers
3. Managing the
Classroom
3. Managing the
Classroom
4. Describing learning
and teaching
4. Describing learning
and teaching
5. Describing language
6
7
8
9
10
11
13
5. Describing language
6. Teaching the language
system
6. Teaching the language
system
7. Teaching reading
14
7. Teaching reading
12
15
試験
Review & Peer Teaching
到 達 目 標
・Reasons for learning・Different contexts for learning
・Learner difference
・Learner differences・The importance of student motivation
・Responsibility for learning
・Describing good teachers・Who teachers are in class・Rapport
・Teacher tasks
・Teacher skills・Teacher knowledge・Art or science?
・Classroom management・The teacher in the classroom
・Using the voice・Talking to students
・Giving instructions・Student talk and teacher talk・Using the L1
・Children and language・Acquisition and learning
・Different times, different methods
・Elements fo successful language learning・ESA lesson sequences
・ESA and planning
・Meaning in context・The elements of language
・Forms and meanings・Hypothetical meaning
・Words together・Language functions・Text and discourse
・Teaching specific aspects of language・Explaining meaning
・Explaining language construction
・Practice and controlled practice ・Examples of language system teaching
・Correcting students
・Reasons for reading・Different kinds of reading・Reading levels
・Reading skills
・Reading sequences・Reading principles
・Encouraging students to read extensively
Try small changes in Peer Teaching
-93-
No.
項 目
16
8. Teaching writing
17
18
8. Teaching writing
9. Teaching speaking
19
20
9. Teaching speaking
10. Teaching listening
21
22
23
24
10.
11.
11.
12.
25
12. Planning lessons
26
27
28
13. Testing
13. Testing
14. What if?
29
14. What if?
30
試験
Teaching listening
Using coursebooks
Using coursebooks
Planning lessons
Review & Peer Teaching
到 達 目 標
・Reasons for teaching writing・Writing issues・Writing sequences
・More writing suggestions
・Correcting written work・handwriting
・Reasons for teaching speaking・Speaking sequences・Discussion
・More speaking suggestions
・Correcting speaking・What teachers do during a speaking activity
・Reasons for listening・Different kinds of listening・Listening levels
・Listening skills
・Listening principles・Listening sequences・More listening suggestions
・Options for coursebook use・Adding, adapting and replacing
・Reasons for (and against) coursebook use・Choosing coursebooks
・Reasons for planning・A proposal for action・Lesson shapes
・Planning questions
・Plan formants・Planning a sequence of lessons
・After the lesson and before the next
・Reasons for testing students・Good tests・Test types
・Marking tests・Designing tests
・What if students are all at different levels?
・What if the class is very big? What ifs
・What if students are uncooperative?
・What if students don't want to talk?
Try small changes in Peer Teaching
【準備学習】
各章を読み、自分の教育経験を交えて、英語で討論できるようにする。
【評価方法】
受講態度および模擬授業による総合評価。
【テキスト】
書 名
How To Teach English (with
DVD)
著 者
Jeremy Harmer
出 版 社
Pearson ESL
価 格
4,119円
ISBN
13:978-1405853095
出 版 社
価 格
Yale University 3,345円
Press
ISBN
13:978-0300091564
【参考書】
書 名
著 者
Interpreting Communicative Sandra J. Savignon
Language Teaching: Contexts
and Concerns in Teacher
Education
-94-
社
会
学
専
攻
社会学特殊演習Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:石丸 純一
【教育目標】
本演習では、近年、モデルネの哲学者として再評価の声が高いゲオルク・ジンメルの社会学及び社
会哲学に関する論文講読を行う。19世紀末の大都会ベルリンにあって、当時の社会の連続性と非連続
性の中に彼が見て取ったものこそ、モダニティの本質であったといえる。彼の社会学的エセーは、現
代社会が抱えている諸問題を先取りした鋭い視点と自由な思索に満ちており、そこから我々は豊かな
社会学的発想を引き出すことができる。前期は主にモデルネの具体的現象に関する考察、後期はジン
メルの基本的理論構図について研究する。
【授業計画】
No.
項 目
1
都市大衆社会の原像
到 達 目 標
「大都市と精神生活」の講読。1920年代のベルリンが典型的な都市大衆
社会の原点だとすれば1890年から第一次大戦まではその原像といえる。
19世紀後半の都市景観の変貌と特有の精神的状況を捉える。
2
都市大衆社会の原像
同上
3
都市大衆社会の原像
同上
4
ジンメルの女性論
ジンメルは女性問題を近代的現象として捉え、鋭い考察を加えている。
「女性文化」
「男女両性の問題における相対的なものと絶対的なもの」
「女
性の心理のために」の購読を通じて、彼の女性論の現代的意義を確認す
る。
5
ジンメルの女性論
同上
6
ジンメルの女性論
同上
7
「社交」の概念
ジンメルが形式社会学の例とする「社交」と「社会的遊戯」の概念の理
論的有効性を問う。彼のコケットリー論を九鬼周造『いきの構造』と比
較し、両者の相違を明らかにする。
8
「社交」の概念
同上
9
「社交」の概念
同上
10
主観的文化と客観的文化 ジンメルの論文「文化の概念と文化の悲劇」を講読し、近代文化の発展
の葛藤
の特徴を客観的文化と主観的文化の葛藤、とりわけ主観的文化に対する
客観的文化の優越にあるとするジンメルの基本的視点と問題意識を捉え
る。
11
主観的文化と客観的文化 同上
の葛藤
12
2つの個人主義
『社会学の根本問題』第4章(哲学的社会学)を中心に、18世紀の個人
主義と19世紀のそれとの相違、特に両者における個人と社会の葛藤の
中にジンメルが見たものが何かを検討する。
13
2つの個人主義
同上
14
2つの個人主義
同上
15
中間的考察
前期の授業内容を踏まえた中間的総括として、モデルネに対するジンメ
ルの考察の先駆性を確認する。
試験
試験は行わない。
-97-
No.
項 目
16
部分と全体
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
到 達 目 標
部分と全体、個人と社会という社会学の根本問題に対するジンメルの見
解を検討し、基本的スキームを説明できる。
部分と全体
同上
形式と内容
「分化諸形式の変遷」と「現代文化の葛藤」の講読により、生とその発
現形式すなわち文化との関係、生とその形式の葛藤という「生の悲劇」
の理論を検討し、その概要を説明できる。
形式と内容
同上
形式と内容
同上
表層と深層
「肖像画の美学」を講読し、芸術作品を規定する表層と深層、外見と魂
という二重性についてのジンメルの議論を展望し、還元主義や心理主義
を脱却した身体性と精神性の理論展開の方向性を探る。
表層と深層
同上
自由と個性
「社会分化論」等で展開されている社会の分化と個性の発達との関連に
ついて説明できる。
自由と個性
同上
他者論:内部と外部
「橋と扉」の講読を中心に「外部」と「内部」の問題を検討し、社会学
的空間論と他者論へ展開する。
他者論:内部と外部
同上
他者論:マージナルマン 「よそ者についての補論」を講読し、ジンメルのマージナルマン理論へ
論
の示唆並びにその先駆的意義のついて説明できる。
社 会 の 水 準 と 個 人 の 水 大衆社会論の先駆というべき『社会学の根本問題』第2章の講読。個人
準:社会学的悲劇
という主体と大衆という主体との間の水準の問題をジンメルがどう捉え
ていたかを説明できる。
社 会 の 水 準 と 個 人 の 水 同上
準:社会学的悲劇
総括
ジンメルのモデルネ批判を総括し、近代の終焉に位置する我々が彼から
得ることのできるものは何かを再検討する。
試験は行わない。
【準備学習】
各自、関連論文と参考文献を熟読し、要点をまとめたうえで授業に臨むこと。
【評価方法】
授業での報告や議論の内容等の平常点で評価する。
【テキスト】
特定のテキストは用いず、関連論文のコピーを配布する。
【参考書】
随時紹介する。
【備考】
本演習は授業時間だけでなく授業時間外の自主ゼミを設ける予定であり、むしろそこでの学習の
ウェイトが大きい。
-98-
社会学特殊演習Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:柳澤 孝主
【教育目標】
この時間は、社会福祉、医療、教育等、対人関係を基盤にして展開される活動の基礎を、各自の生
活世界との関連性を考慮に入れて原理的に把握し問題意識を深めていく。特に、主体としての身体、
関係としての身体、自明性としての対人関係等を臨床社会学に即して解明し、各自の生活世界の基盤
を明確にし、記述できるようにすることを到達目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
オリエンテーション
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
1年間のスケジュール、使用する文献、演習の進め方、修士論文の作成
準備、評価方法を明確にした上で、学生自らが演習計画を立て、積極的
にこの時間に臨めるようにする。
構え‐身体という原理① 「からだ」に言葉が入るときの具体的現象を題材にして、援助活動に必
要な「積極的受動性」という構えを明確にし、自身の体験からこの構え
の意義を説明する。
構え‐身体という原理② 教育の原理としての息ということに焦点を絞り、我々自身の生活世界に
おける息づかいを検討し、援助活動一般への展望を図る。
構え‐身体という原理③ 「ふれる」関係性について、教育、介護、医療における具体例を検討し、
その生理学的次元から身心関係・対人関係の原理的次元にまで視野を広
げ整理する。
感知力‐援助者特に教師 場を感じる力について、教室、病室、相談室等の雰囲気を感じ取る力を
に求められる身体感覚① 具体例として検討し、援助者や教師にとってのその身体感覚が必要な理
由を明確にする。
感知力‐援助者特に教師 聴く力の意義を、教育、心理臨床、福祉臨床等の具体的場面から考察し、
に求められる身体感覚② 対人関係という「あいだ」への身体感覚を鍛えることの意味を確かめる。
感知力‐援助者特に教師 身体の膨張の感知力の具体例を検討し、人間存在を感じる力が我々に
に求められる身体感覚③ とってなぜ必要なのか説明できるようにする。
技化‐技術としての教師・ 「気」と「和」の原理的理解を深め、
「気合」と「和み」の教育関係・援
援助者の身体と実践スタ 助関係形成のためのスタイルとして必要なことの意義を説明する。
イル①
技化‐技術としての教師・ 受け容れられやすい「やわらかな言葉」の具体例をリストアップし、そ
援助者の身体と実践スタ れを自らの技にまで高めていく方法を提示する。
イル②
技化‐技術としての教師・ 教育関係や援助関係において、生徒・学生やクライエントが無理のない
援助者の身体と実践スタ 自立を遂げていくための、教師・援助者の実践スタイルを具体的に提示
イル③
する。
技化‐技術としての教師・ 各自の持ち味を活かした教育方法や援助方法を意識化し技にまで結びつ
援助者の身体と実践スタ けていく生成過程を提示し、実践活動に結びつけられるようにする。
イル④
ビジュアル学習
竹内敏晴のからだを「ひらく」レッスン場面をビジュアル学習し、それ
を教育や援助の活動にどのように活かしていけるか具体的に検討する。
意味生成の媒体としての 子どもの遊びの様子や授業場面を具体的に観察・検討し、物理的空間と
教師
しての教室を超えた、教室の生成ということについて考え、その課題を
提示する。
メルロ=ポンティの教育 近代教育学の批判的検討を通し、教育の相互性の意義を明確化するため
学講義①
に、メルロ=ポンティの間身体性・間主観性の概念を整理し明確にする。
メルロ=ポンティの教育 教育の相互性の具体的基盤を検証するために、現象学的な心理学の考え
学講義②
方を参考にして、子どもの生活世界との関連性を明確にする。
-99-
No.
項 目
到 達 目 標
16 「表象する力」と「私と たとえば、共鳴動作、社会的参照等の模倣に関連する現象に注目し、子
いう意識」
どもの「表象する力」と「私という意識」の関連性を通して、その基盤
の特徴を提示する。
17
意味生成をともにするま 関係のなかに生きる子どもと大人の具体的な輪郭を描き、出来事として
なざし①
の子ども理解という教育的姿勢の意義を明確にする。
18
意味生成をともにするま 具体的な子どもの表象活動を見、
「対話」ということを意味生成の出来
なざし②
事として理解することの教育的意義を明確にする。
19
教室の生成
ある教室での実践例を検討し、学ぶ・教えることのそれぞれにとっての
(子どもと教師)生活世界における意味を見つけ出す。
20
精神障害者施設の見学
生活技能訓練の実践現場を見学し、場の生成と参加者にとっての意味生
成ということを体験的に習得する。見学が不可能な場合、生活技能訓練
のビジュアル学習を行い、上記のことを習得する。
21
修士論文作成の準備とス 修士論文作成に当たっての研究方法、資料収集、フィールドワークの意
ケジュールについて
義、等々に関して確認し合い、年度末までに問題意識、目次構成等の構
想に関して説明できるようにする。
22 『「聴く」ことの力』講読 「聴く」ということと身体の関係、臨床哲学的方法論と臨床社会学的方
①
法論の関連性、この二つを整理し明確にする。
23 『「聴く」ことの力』講読 「聴く」ことと、まなざすこと、声が届くということ、何かに向かうと
②
いうこと(志向性)
、それぞれを明確にしその関連性を説明できるよう
にする。
24 『「聴く」ことの力』講読 沈黙とことば、「間」と「和」
、相互補完性、
「出遭う」ということ、こ
③
れら人と人との「関係性」
(relatedness)を臨床哲学的に明確にするこ
との意味を問う。
25 『「聴く」ことの力』講読 「聴く」こととホスピタリティ(hospitality)との関係を明確化した上で、
④
対人関係を検討することの視点を導き出す。
26 『「聴く」ことの力』講読 傷つきやすさ、苦しみ等を抱えた「受苦的存在」としての人間を支えて
⑤
いく基本姿勢を、「聴く」行為の中に発見する。
27 『「聴く」ことの力』講読 「ふれる」「さわる」と「聴く」ことの関連性、音響的存在としての人間
⑥
のあり方について明確にする。それぞれの具体例を通してその特徴をリ
ストアップする。
28 『「聴く」ことの力』講読 享けるという経験を通して、相手に「時間をあげる」ことの臨床的意味
⑦
を明確にする。具体的事例を通して検討する。
29 『「聴く」ことの力』講読 ホモ・パティエンス(homo patiens)としての人間のあり方に注目し、
⑧
ケアや援助への視点を具体的に検討する。
30
修士論文のテーマ・問題 この演習で学んだことを基盤にして、どのように修士論文へと活かして
意識・研究方法の提示
いくか自分なりに考え整理しまとめ、そして発表する。
試験
【準備学習】
講読文献の相当する部分を事前に熟読しておき、チェックポイントを設けておくこと。
【評価方法】
文献講読の際の学習姿勢・発表態度、フィールドワークへの参加、修士論文作成へ向けた準備状況
等を総合的に検討し評価する。
【テキスト】
授業にて提示する。
【参考書】
適宜指示する。
-100-
社会学特殊演習Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:神山 敬章
【教育目標】
教育社会学を理論と実践の両領域から分析し現代社会の教育のあり方を探求する。
本質は教育を対象とする社会学であるから、学部講義「教育社会学」、「教育社会学特殊講義」をよ
り深く分析し研究する。事例事例研究を取り込み「社会変動と教育」を中心テーマで研究する。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
項 目
講義の進め方
教育社会学の特質
教育社会学の特質
教育とは
教育とは
6
教育とは
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
教育法規
試験
到 達 目 標
1年を通じて授業を進め方について提示し、研究内容の解説を行う。
教育社会学の学問的位置づけを理解し解説できる。
教育社会学の歴史的経緯を理論研究について理解し解説できる。
社会学の視点での教育的特性を比較研究し理解し解説できる。
E・デュルケームの「教育と社会学」を研究し社会化について理解し解
説できる。
E・デュルケームの「教育と社会学」を研究し社会化について理解し解
説できる。
教育法規を日本国憲法、教育基本法より学び解説できる。
改正基本法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
改正基本法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
学校教育法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
社会教育法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
生涯学習振興法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
生涯学習振興法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
図書館法、博物館法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
図書館法、博物館法を読みとき現代的課題を分析し解説できる。
試験は実施しない。
-101-
No.
項 目
16
学校教育
17
学校教育
18
学校教育
19
学校教育
20
学校教育
21
学校教育
22
家庭教育
23
24
25
家庭教育
家庭教育
社会教育
26
社会教育
27
社会教育
28
生涯学習
29
生涯学習
30
生涯学習
試験
試験
到 達 目 標
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(いじめ)に
ついて研究を深め解説できる。
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(いじめ)に
ついて研究を深め解説できる。
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(いじめ)に
ついて研究を深め解説できる。
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(不登校)に
ついて研究を深め解説できる。
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(不登校)に
ついて研究を深め解説できる。
社会変動の下の学校教育の現状を分析し、社会病理の事例(不登校)に
ついて研究を深め解説できる。
家庭教育の重要性について教育基本法の内容を参考に分析し解説でき
る。
現代の家庭のあり様を統計データ、先行研究を分析し解説できる。
現代の家庭のあり様を統計データ、先行研究を分析し解説できる。
社会教育法改正に伴い本来の社会教育のあり方が問われているが、その
現状を分析し解説できる。
社会教育法改正に伴い本来の社会教育のあり方が問われているが、その
現状を分析し解説できる。
社会教育法改正に伴い本来の社会教育のあり方が問われているが、その
現状を分析し解説できる。
教育基本法改正で法的に生涯学習が整備されたが日本の現状は地域に
よって様々な展開をみせているがその問題を分析し解説できる。
教育基本法改正で法的に生涯学習が整備されたが日本の現状は地域に
よって様々な展開をみせているがその問題を分析し解説できる。
教育基本法改正で法的に生涯学習が整備されたが日本の現状は地域に
よって様々な展開をみせているがその問題を分析し解説できる。
試験は実施しない。
【評価方法】
出席点、課題、文献解説、発表等を総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
著 者
福永安祥
『教育社会学』
『社会教育の現代的近代的課題』 高島秀樹、神山敬章
『生涯習概論』
神山敬章
出 版 社
-102-
価 格
ISBN
社会学特殊演習Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:茨木 竹二
【教育目標】
社会科学には、今日依然 “自然・実証主義” の支配的傾向が否めない。しかしM.ヴェーバーは、
それがそもそも “価値判断” に基づいていることを、著名な「社会科学的並びに社会政策的認識の〈客
観性〉
」で指摘した。そこで、そうした問題をこの文献を講読することで、根本的に省察し解説でき
ることを目指す。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
〈認識と判断〉
2
因果論的認識
原因-結果の範疇の適用とそれによる事実的認識の問題と意義が、考察で
きる。
3
目的論的判断
目的-手段の範疇の適用とそれによる当為判断の問題と意義が、考察でき
る。
4
5
裁判における事実確定と判決
〈現実と客体〉
〈経験・事実的認識と価値・当為判断が、原理的に識別できる。
〉
目的論的関連は因果関連の「裏返し」であることが、原則的に把握できる。
〈現実と客体の関係が、認識論的に省察できる。
〉
6
実在・現実と客体・対象
認識客体の現実からの抽出・統合が、原則的に考察できる。
7
価値理念・関心と客体・観点
価値理念・関心と客体・観点の関係が、原則的に反省できる。
8
認識方法と客体・観点
認識の目標とその規範・思惟規則が、原理的に反省できる。
9
〈概念と客体・対象〉
10
類的概念と類型概念
事物(内容)概念と関係(形式)概念との相異が、原則的に考察できる。
11
理想型の構成
古典的理想型と純粋理想型との相異が、原則的に考察できる。
12
理想型の性格と機能
理想型の論理的・索出的性格と体系的叙述機能が、原則的に考察できる。
13
理想型の適用
14
15
試験
16
〈批判的方法と発生的方法〉
合理的解明の方法
小括
〈文献学と考古学〉
17
言語文献学と事実的文献学
18
古代史と考古学
19
〈歴史と理論〉
〈概念と客体の関係が、原理的に反省できる。
〉
理想型の正当な適用が、原則的に考察できる。
〈価値判断批判による価値自由な認識の可能性が、原理的に考察できる。
〉
上記の「裏返し」による合理的な理解・説明が、原則的に把握できる。
レポートの採点・返却
〈言語解釈と意味理解が、原理的に識別できる。
〉
文言解釈とその事象解明が、原則的に識別できる。
文献学的個別解釈と一時期の統一的解明が、原則的に識別できる。
〈具体・歴史的方法と抽象・理論的方法が、原理的に識別できる。
〉
20
個体・事件史と状態・社会史
歴史的観点の相異が、原則的に識別できる。
21
実在史と作用史
歴史的客体・対象の取扱いの相異が、原則的に識別できる。
22
法則と規範
自然主義的観点・方法が、原理的に反省できる。
23
歴史と理論の混同
歴史と理論の方法上の混同が、原理的に反省できる。
24
〈社会科学と文化(史的)科学〉 〈社会科学と文化(史的)科学の方法が、原理的に識別できる。
〉
25
社会科学の対象と概念
自然・実証主義の対象の取扱いと概念構成が、原理的に反省できる。
26
社会科学の関心と観点
自然・実証主義の関心と観点が、原理的に反省できる。
27
文化科学の客体と概念
文化科学の客体と概念の構成が、原理的に反省できる。
28
文化科学の関心と観点
29
30
試験
〈社会科学の客観性〉
文化科学の関心と観点が、原理的に反省できる。
〈社会科学的認識の客体性の価値判断的性格が、原理的に反省できる。
〉
自然・実証主義の価値判断へ
の依拠
自然・実証主義における対象の取扱いの価値判断的性格が、原則的に反省
できる。
総括
レポートの採点・返却
【評価方法】
レポート(採点して返却)
【テキスト】
書 名
著 者
『社会科学的並びに社会政策 M.ヴェーバー[富
的認識の〈客観性〉』
永/立野訳]
出 版 社
岩波書店
-103-
価 格
ISBN
社会学特殊演習Ⅰ
1 年 通年 必修 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:鎌田真理子
【教育目標】
現代社会における社会福祉をテーマに取り上げるとともに、国家と福祉の歴史および現実的な諸現
象や事例を通してソーシャルワーカーとしての価値について考えていく。
【授業計画】
No.
項 目
1
社会福祉の歴史①
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
前近代の生活問題とその対応について理解するとともに、その時代状況
を解釈し見解を述べることができる。
社会福祉の歴史②
同上
社会福祉の歴史③
救貧法と慈善事業の段階について理解するとともに、その時代に発生し
た事業の形成過程を比較し見解を述べることができる。
社会福祉の歴史④
同上
社会福祉の歴史⑤
20世紀の社会事業の段階について理解し、当時発生した「新しい貧困」
について現代との比較をし意見を述べることができる。
社会福祉の歴史⑥
同上
社会福祉の歴史⑦
「福祉国家」と社会福祉の段階としての第二次大戦、サッチャーリズム、
スウェーデンの福祉国家の誕生について理解し説明することができる。
社会福祉の歴史⑧
同上
社会福祉の歴史⑨
日本における社会福祉の歴史の特徴として低福祉の構造・戦後社会福祉
の展開と課題・新自由主義の日本の福祉について比較し説明できる。
社会福祉の歴史と現代社 これまでの社会福祉の歴史を学び、現代社会の抱える福祉課題や生活問
会 の 課 題 に つ い て の レ 題を取り上げ、社会福祉政策等や社会システムについて見解を述べるこ
ポート発表
とができる。
福祉レジームと福祉国家 福祉レジームについて理解し比較できる。
①
福祉レジームと福祉国家 福祉レジームの理解と福祉国家体制の特性について比較し見解を述べる
②
ことができる。
福祉レジームと福祉国家 戦後日本の福祉レジームについて理解し、その特性について見解を述べ
③
ることができる。
福祉レジームと福祉国家 先進各国の福祉レジームについて理解し意見を述べることができる。
④
福祉レジームと福祉国家 アジア及び欧州の福祉レジームについて理解し意見を述べることができ
⑤
る。
レポート提出
貧困とソーシャルワークをテーマにレポートを作成し、ソーシャルワー
カーの価値と倫理について見解を述べることができる。
-104-
No.
項 目
16
前期の振り返りとして福
祉レジームと福祉国家に
ついて
17
国家と貧困①
18
19
20
国家と貧困②
国家と貧困③
国家と貧困④
21
22
国家と貧困⑤
国家と貧困⑥
23
24
国家と貧困⑦
地域生活と虐待①
25
26
地域生活と虐待②
地域生活と虐待③
27
28
地域生活と虐待④
地域生活と虐待⑤
29
30
試験
地域生活と虐待⑥
地域生活と虐待⑦
レポート提出
到 達 目 標
福祉レジームと福祉国家の学びを振り返り、各国の比較からその特性に
ついて理解し夏期休業中にレポートを作成し説明することができる。
新自由主義国家ととしてのアメリカが抱える社会問題としての貧困につ
いて理解し見解を述べることができる。文献購読。
同上
同上
前回に引き続きアメリカ社会で発生している貧困問題と課題について理
解し他国との比較において見解を述べることができる。
同上
新自由主義国家、市場原理、民間委譲といった結果により生み出されて
きた貧困問題の現状を理解し意見を述べることができる。
同上
多分野における虐待の理解。高齢者虐待、児童虐待、DV、校内暴力な
どの虐待行為についての統計データーから現代日本の現状と課題を理解
し見解を述べることができる。
同上(関係機関でのフィールドワークを実施)
虐待被害者と加害者の現状を理解し、多分野横断的な支援のネットワー
クと支援スキルについて理解し検討できる。
同上
国内外の先駆的モデル事例を理解したうえで現状と課題を検討し、運用
可能なシステムを仮想構築できる。
同上
同上
貧困とソーシャルワークをテーマにレポートを作成し、ソーシャルワー
カーの価値と倫理について見解を述べることができる。
【準備学習】
事前にリストアップされた文献を購読しレジメ資料を作成しておくこと。
【評価方法】
出席40%、講義への参加度30%、レポート評価30%
【テキスト】
講義で適宜推薦する。
-105-
社会学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:福田 幸夫
【教育目標】
わが国の社会福祉の実践体系の考察を中心として、社会福祉援助技術(ソーシャルワーク)と福祉
サービス利用者の権利擁護の課題について取り上げ、研究を深める知識を身につけ、その具体的な内
容について説明することができるようになることを目的とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
本講義の進め方
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について①
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について②
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について③
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について④
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について⑤
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について⑥
社会福祉とサービス利用
者の生活支援について⑦
生活支援対策と権利擁護
①
生活支援対策と権利擁護
②
生活支援対策と権利擁護
③
生活支援対策と権利擁護
④
生活支援対策と権利擁護
⑤
生活支援対策と権利擁護
⑥
前期のまとめ
到 達 目 標
本講義におけるソーシャルワーク研究のすすめ方(全体の流れ)を理解
することにより、その内容を説明することができる。
福祉サービス利用者の生活支援の視点を理解するとともに、自分の課題
について説明することができる。
行政の「措置」制度とサービス利用の「契約」を理解するとともに、そ
の内容について説明することができる。
福祉改革の方向性を理解するとともに、その内容について説明すること
ができる。
わが国の生活支援視察の形成を理解するとともに、その内容について説
明することができる。
福祉サービス利用者の生活課題全般について理解し、その内容について
説明することができる。
福祉サービス利用者のライフステージごとの生活課題について理解し、
その内容について説明することができる。
フォーマルとインフォーマルの生活支援対策を理解し、その内容につい
て説明することができる。
人権と権利についてを理解するとともに、その内容について説明するこ
とができる。
人権擁護と人権擁護機関を理解するとともに、その内容について説明す
ることができる。
権利擁護制度の種類を理解するとともに、その内容について説明するこ
とができる。
市民オンブズマン活動と福祉オンブズマン活動を理解するとともに、そ
の内容について説明することができる。
消費者の権利と消費者保護制度を理解するとともに、その内容について
説明することができる。
消費者の苦情処理や消費者被害の予防対策を理解するとともに、その内
容について説明することができる。
前期の研究の進度を確認し、自分の見解を表明しその内容について説明
することができる。
試験は実施しない。
-106-
No.
項 目
16
生活支援対策と関連分野
①
17
生活支援対策と関連分野
②
18
生活支援対策と関連分野
③
19
生活支援対策と関連分野
④
20
生活支援対策と関連分野
⑤
21
生活支援対策と関連分野
⑥
22
生活支援対策と関連分野
⑦
23
生活支援対策と司法制度
①
24
生活支援対策と司法制度
②
25
生活支援対策と司法制度
③
26
生活支援対策と司法制度
④
27
生活支援対策と司法制度
⑤
28
生活支援対策とソーシャ
ルワークのあり方①
29
生活支援対策とソーシャ
ルワークのあり方②
30
まとめ
試験
到 達 目 標
生活支援対策と健康政策を理解するとともに、その内容を説明すること
ができる。
生活支援対策と教育制度を理解するとともに、自分の課題について説明
することができる。
生活支援対策と雇用・就労支援対策を理解するとともに、その内容につ
いて説明することができる。
生活支援対策と所得保障を理解するとともに、その内容について説明す
ることができる。
生活支援対策と医療保障を理解するとともに、その内容について説明す
ることができる。
生活支援対策と医療サービスを理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策と介護サービスを理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策と司法福祉制度を理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策と更生保護制度を理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策と少年保護制度を理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策と虐待問題への対応を理解するとともに、その内容につい
て説明することができる。
生活支援対策と成年後見制度を理解するとともに、その内容について説
明することができる。
生活支援対策とソーシャルワークの課題を理解するとともに、その内容
について説明することができる。
生活支援対策と関連専門職の役割を理解するとともに、その内容につい
て説明することができる。
前期・後期を通しての研究の進度を確認し、自分の見解を表明しその内
容について説明することができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
自分が選択した分野に関する社会福祉に関連する問題について、常に見聞をひろめておくこと。
【評価方法】
最終レポート(60%)
、小レポート(30%)
、受講態度(10%)で総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
生活支援の社会福祉学
著 者
古川孝順編
出 版 社
有斐閣
【参考書】
適宜指示する。
-107-
価 格
ISBN
2,200円(税別) 978-4-641-18352-0
社会学史特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:茨木 竹二
【教育目標】
現代人の対象・生きがいや生きる意味の喪失をめぐる問題は、既に久しく取沙汰されている。また、
その本格的な端緒は、何よりM.ヴェーバーのかの有名な『倫理論文』における “精神なき専門人・
心情なき享楽人” に求められよう。では、そうした精神史的社会学の方法は、およそどのように把握
されるべきか、特にその方法の解説を目指す。
【授業計画】
No.
1
項 目
〈精神史の問題系譜〉
到 達 目 標
〈精神史の系譜を辿り、その諸問題が原理的に反省できる。
〉
2
心理学主義の誤謬
心理学的認識の諸形式の誤謬が、原則的に省察できる。
3
心理学主義の誤謬
心理学的認識の諸形式の誤謬が、原則的に省察できる。
4
心理学主義の誤謬
5
〈実在史と作用史〉
6
学説史と制度史
心理学的認識の諸形式の誤謬が、原則的に省察できる。
〈実在史と作用史の方法・観点の相異が、原則的に考察できる。
〉
文献学的方法と歴史社会学的方法が、原則的に考察できる。
7
『倫理論文』の精神史的意義
『倫理論文』の精神史的意義と解釈問題が、
原則的に把握できる。
8
『倫理論文』批判の諸問題
『倫理論文』批判の主な誤謬が、原則的に考察できる。
9
信仰と社会層分化
各自輪読し、内容を概括できる。
10
信仰と社会層分化
各自輪読し、内容を概括できる。
11
「資本主義の精神」
各自輪読し、内容を概括できる。
12
「資本主義の精神」の概念構成
各自輪読し、内容を概括できる。
13
「資本主義の精神」の概念構成
各自輪読し、内容を概括できる。
14
ベンジャミン・フランクリンの職業道徳
各自輪読し、内容を概括できる。
15
ベンジャミン・フランクリンの職業道徳
各自輪読し、内容を概括できる。
小括
レポート作成・提出
16
ルターの「使命としての職業」観念
各自輪読し、内容を概括することができる。
17
ルターの聖書翻訳
各自輪読し、内容を概括することができる。
18
ルターの「ベルーフ」
(訳語)
各自輪読し、内容を概括することができる。
19
ルターの「ベルーフ」
(訳語)
各自輪読し、内容を概括することができる。
試験
20
「使命としての職業観念」の意義と限界
各自輪読し、内容を概括することができる。
21
禁欲的プロテスタンティズムの職業倫理
各自輪読し、内容を概括することができる。
22
禁欲的プロテスタンティズムの諸派
各自輪読し、内容を概括することができる。
23
二重予定説とカルヴァン派
各自輪読し、内容を概括することができる。
24
ピューリタニズム
各自輪読し、内容を概括することができる。
25
バクスターの教理実践
各自輪読し、内容を概括することができる。
26
職業禁欲
各自輪読し、内容を概括することができる。
27
職業エートス
各自輪読し、内容を概括することができる。
28
意図せざる帰結
各自輪読し、内容を概括することができる。
29
禁欲的職業倫理と
「資本主義の精神」 各自輪読し、内容を概括することができる。
30
精神なき専門人と心情なき享楽人
各自輪読し、内容を概括することができる。
総括
レポート作成・提出
試験
【評価方法】
レポート(採点して返却)
【テキスト】
書 名
著 者
『プロテスタンティズムの倫 M.ヴェーバー[大
理と資本主義の精神』
塚訳]
出 版 社
岩波書店
-108-
価 格
ISBN
公共哲学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:石丸 純一
【教育目標】
近代社会を支えていた価値観や諸制度がゆらぎ、現代社会(世界)は混迷を呈している。こうした
状況に直面して「公共性」の回復が叫ばれている。しかし、等しく「公共性」という言葉を用いなが
らも、その内容や方向性は一様ではない。本講義では「公共性」(ないし「公」)の概念を思想史的に
解明し、今日求められる公共性とは何かを検討する基礎知識と視座の獲得を目的とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
公共性への問い
2
プラトンの公共観①
3
プラトンの公共観②
4
6
アリストテレスの公共
観① アリストテレスの公共
観② ストア派の公共観
7
キリスト教の公共観
8
近代自然法:ホッブス
9
近代自然法:ロック
10
近代自然法:ルソー 11
スコットランド啓蒙思
想:マンデヴィル
12
スコットランド啓蒙思
想:ヒューム スコットランド啓蒙思
想:ファーガソン
スコットランド啓蒙思
想:アダム・スミス
5
13
14
15
試験
スコットランド啓蒙思
想:アダム・スミス
到 達 目 標
正義、人権、福祉、平和、エコロジー、公共善など、
「公共性」と類似の概
念の意義と近代社会に成立した「公私二元論」の特質と限界を説明できる。
西欧思想の定立者であるプラトンにおけるソフィスト批判と公共性概念で
ある「正義」(民衆の幸福の実現)の内容を説明できる。
プラトンの哲人政治の特徴(エリート主義と全体主義的傾向)と20世紀
の政治思想への影響(もしくは政治的利用)について説明できる。
現代のコミュニタリアンやリバプカリアンの知的源流ともなっているアリ
ストテレスの公共哲学である実践学の方法と内容について説明できる。
アリストテレスにおける広義の正義(人間の徳性の涵養)と狭義の分配的
正義並びに矯正的正義について説明できる。
ストア派のコスモポリタニズムと自然法に基づく公共性としての国家の概
念について説明できる、特に、後にローマ法成立につながる自然法(法の
源泉は人々の意思ではなく自然であるとする)の意義について確認する。
政治的公共性と宗教的公共性の区分、万人に開かれた公共空間としての教
会の意義について、またトマス・アクィナスの共通善思想の現代への影響
について説明できる。
ホッブスの自然状態、特に人権思想の源流というべき「自己保存」の概念
を説明できる。また、理論的フィクションと見られがちな自然状態と「万
人の万人に対する闘争」の現実的背景を明らかにする。
ロックの社会思想の中核は自由な労働とそれに基づく所有権の取得と確保
にあり、これは当時台頭してきた新興市民階級の社会観を反映した思想で
あることを、ホッブスとの対比において説明できる。
ルソーにおける特殊意志と全体意志と一般意志の違い並びに直接民主主義
の公共性の草の根民主主義運動への影響と一般意思の全体主義的要素につ
いて説明できる。
自己愛(self-love)の概念が産業社会の発展に無視できない要素であると
するマンデヴィルの議論、特にマンデヴィルの自由放任論と自生的秩序の
思想(「私悪は公益」
)の意義と限界を説明できる。
ヒュームの「黙契」概念とモラルセンスとパブリックセンスの結合、並び
に同感理論のアダム・スミスへの影響を説明できる。
ファーガソンの文明批判と分業批判を検討し、そこに見られる人間疎外論
の原型を浮き彫りにする。
道徳原理としての共感(自愛と共感)ならびに「公平な観察者」と「一般
的規則」について検討し、スミスのハチソン批判とスミスの社会本質論を
説明できる。
スミスの重商主義批判、ならびに分業と分業労働の相互依存、
「神の見え
ざる手」と「自然的自由の制度」を説明できる。市民社会論の1つの到達
点である「国富論」の意義を確認する。
試験は行わない。
-109-
No.
項 目
16
ベンサムの功利主義
17
18
フランス啓蒙思想:コ
ンドルセ
サン・シモン
19
カント
20
フィヒテ
21
ヘーゲル
22
アーレント①
23
24
アーレント②
ハバーマス①
25
ハバーマス②
26
チャールズ・テイラー
27
ジョン・ロールズ①
28
29
ジョン・ロールズ②
アマルティア・セン
30
総括
試験
到 達 目 標
個人の効用=快楽に基礎を置くベンサムの「最大多数の最大幸福」として
の正義=公共性の持つ陥穽について説明できる。
社会選択論の創始者とみなされるコンドルセの公共政策論と社会工学的発
想について説明できる。
コンドルセの科学主義を継承するサン・シモンの産業型管理体制としての
計画経済(社会主義)思想、並びに後世のテクノクラートへの影響につい
て説明できる。
理性の私的使用と公共的使用を区別し、公的使用の自由を主張するカント
の「世界市民的公共性」について説明できる。
倫理的な国民に公共性をみるフィヒテのナショナリズム(ナショナルな公
共性)をカントの世界市民的公共性と対比して説明できる。
欲求の体系としての市民社会を止揚するものとしての立憲国家のうちに自
由の真の実現態をみるヘーゲルの公共性概念の両義性を説明できる。
アーレントにおける2つの公共性(
「万人によって見られ、開かれ、可能
な限り最も広く公示されている現れ」と「私たちすべてに共通する世界」
)
の概念とその現代的有効性を説明できる。
同上
18世紀の「政府の公」に対する「民の公」の出現とその19世紀以降の閉
塞状況(公共性の構造転換)に関するハバーマスの批判的分析内容を説明
できる。
民の公共性を再生させるための「合意形成的コミュニケーション」の提言
とそれにたいする主要な批判並びにドイツ社会への影響を説明できる。
対話型コミュニケーションにより文化的に異質な他者からなる公共世界を
構成するテイラーの「多文化的公共性」を説明できる。
忘れられていた「正義論」の復権であるロールズの公共性概念とその正義
の原理について説明できる。
同上
福祉を「well-being(潜在能力が十分に発揮できる状態)
」と再定義し、公
共性概念に新たな地平を切り開いたセンの理論の意義と国連活動等への影
響を説明できる。
これまでの議論を踏まえ、現代における公共性とはいかにあるべきか、あ
るいはいかにありうるかについて考察する。
試験は行わない。
【準備学習】
各自、配布した関連論文、指定された図書資料を熟読し、要点をまとめたうえで授業に臨むこと。
【評価方法】
レポートと授業での報告や議論の内容等の平常点で評価する。
【テキスト】
特定のテキストは用いず、関連論文を配布する。また、必読図書を随時指定する。
【参考書】
随時指示する。
-110-
地域社会学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
振替科目:都市社会学特殊講義
担当教員:高木 竜輔
【教育目標】
本講義では都市・地域に関する基本的な文献を講読することを通じて、地域社会を分析するための
基本的な枠組みと分析手法を理解することを目標とする。本年度は「地域社会と社会関係資本」をテー
マに基本文献の講読をおこなう。その上で、
「社会関係資本」という概念を用いていわき市の人間関
係について実際に分析をおこなう。
【授業計画】
No.
項 目
1
イントロダクション
2
『哲学する民主主義』講読①
3
『哲学する民主主義』講読②
4
『哲学する民主主義』講読③
5
『哲学する民主主義』講読④
6
『哲学する民主主義』講読⑤
7
『哲学する民主主義』講読⑥
8
9
『哲学する民主主義』議論の
まとめ
『孤独なボウリング』講読①
10
『孤独なボウリング』講読②
11
『孤独なボウリング』講読③
12
『孤独なボウリング』講読④
13
『孤独なボウリング』講読⑤
14
『孤独なボウリング』講読⑥
15
『孤独なボウリング』講読⑦
試験
到 達 目 標
使用する文献とその理由、発表方法、評価方法等について理解し、
説明することができる。
『哲学する民主主義』1章を読み、この本の問題関心と分析枠組みに
ついて理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』2章を読み、イタリアにおける地方自治制度の
変化について理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』3章を読み、地域社会の制度パフォーマンスの
測定方法を理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』4章を読み、地域社会の制度パフォーマンスに
関する多方面からの説明を理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』5章を読み、イタリアにおける地域社会の制度パ
フォーマンスの歴史的蓄積について理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』6章を読み、イタリアにおける地域別の制度パ
フォーマンスの違いを社会関係資本によって説明する方法について
理解し、説明することができる。
『哲学する民主主義』に関するこれまでの議論を振り返り、社会関
係資本の概念とその応用方法について再確認することができる。
『孤独なボウリング』1章を読み、この本の問題関心と分析枠組みに
ついて理解し、説明することができる。
『孤独なボウリング』2 ~ 3章を読み、アメリカ人における政治参加
と市民参加に関する調査データとその知見を理解し、説明すること
ができる。
『孤独なボウリング』4 ~ 5章を読み、アメリカ人における宗教なら
びに職場における人間関係の調査データとその知見を理解し、説明
することができる。
『孤独なボウリング』6 ~ 7章を読み、アメリカ人の友人関係ならび
に社会的活動に関する調査データとその知見を理解し、説明するこ
とができる。
『孤独なボウリング』8 ~ 9章を読み、アメリカ人の人間関係を支え
る互酬性、誠実性、信頼感の変化について理解し、説明することが
できる。
『孤独なボウリング』10 ~ 12章を読み、アメリカ人の社会関係の衰
退の背後にある社会構造ならびに生活構造の変動について理解し、
説明することができる。
『孤独なボウリング』13 ~ 15章を読み、アメリカ人の社会関係の衰
退の背後にある社会構造ならびに生活構造の変動について理解し、
説明することができる。
試験は実施しない。
-111-
No.
項 目
到 達 目 標
16
前期の議論のおさらい
前期におこなった議論を再確認することができる。
17 『孤独なボウリング』講読⑧ 『孤独なボウリング』16 ~ 18章を読み、社会関係資本がコミュニティ
維持にどのように機能しているのかを理解し、説明することができる。
18 『孤独なボウリング』講読⑨ 『孤独なボウリング』19 ~ 20章を読み、社会関係資本が地域社会に
おける経済環境と幸福感にどのような影響を及ぼしているかを理解
し、説明することができる。
19 『孤独なボウリング』講読⑩ 『孤独なボウリング』21 ~ 22章を読み、社会関係資本の民主主義的
機能について理解し、説明することができる。
20 『孤独なボウリング』講読⑪ 『孤独なボウリング』23章を読み、米国における社会関係資本につ
いての著者の知見について、議論を通じて理解し、説明することが
できる。
21 『孤独なボウリング』講読⑫ 『孤独なボウリング』24章を読み、今後の社会関係資本研究の可能
性と課題について理解し、説明することができる。
22 『孤独なボウリング』これま 『孤独なボウリング』に関するこれまでの議論を振り返り、パット
での議論のまとめ
ナムの社会関係資本の概念とその応用方法について再確認すること
ができる。
23 「社会関係資本」概念の使い 「社会関係資本」概念を用いた日本の実証的研究を読み、その使い
方(1)
方について批判的に検討することができる。
24 「社会関係資本」概念の使い 「社会関係資本」概念を用いた日本の実証的研究を読み、その使い
方(2)
方について批判的に検討することができる。
25 「社会関係資本」概念の使い 「社会関係資本」概念を用いた日本の実証的研究を読み、その使い
方(3)
方について批判的に検討することができる。
26 「社会関係資本」概念の使い 「社会関係資本」概念を用いた日本の実証的研究を読み、その使い
方(4)
方について批判的に検討することができる。
27 「社会関係資本」概念を使う これまでの議論をふまえて、身近な統計データを用いていわき市の
(1)
社会関係資本に関する分析をおこなうことができる。
28 「社会関係資本」概念を使う これまでの議論をふまえて、身近な統計データを用いていわき市の
(2)
社会関係資本に関する分析をおこなうことができる。
29 「社会関係資本」概念を使う これまでの議論をふまえて、身近な統計データを用いていわき市の
(3)
社会関係資本に関する分析をおこなうことができる。
30 「社会関係資本」概念を使う これまでの議論をふまえて、身近な統計データを用いていわき市の
(4)
社会関係資本に関する分析をおこなうことができる。
試験
試験は実施しない。
【準備学習】
文献講読については事前に本を読み、コメントと質問内容を確認しておくこと。
【評価方法】
文献購読、討議、プレゼンテーションへの貢献度によって評価する。加えて、社会関係資本概念を
用いた分析内容も評価対象とする。
【テキスト】
書 名
『哲学する民主主義』
著 者
出 版 社
ロバート・パットナム NTT出版
価 格
ISBN
3,900円(税別) 978-4-7571-4024-X
書 名
著 者
出 版 社
『孤独なボウリング――米国 ロバート・パットナム 柏書房
コミュニティの崩壊と再生』
価 格
ISBN
6,800円(税別) 978-4-7601-2903-0
【参考書】
-112-
教育社会学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:神山 敬章
【教育目標】
学部の講義「教育社会学」を基礎にさらに専門性を追求する講義とする。本質は教育を対象とする社会
学であるので教育科学の一部門であることもふまえ、他の教育科学との比較もしながら特質を研究する。
【授業計画】
No.
1
2
3
項 目
講義の進め方
教育社会学の特質
教育社会学の特質
4
5
6
7
教育の構造
家庭と教育
社会集団と教育
地域社会と教育
8
9
仲間集団と教育
学校教育
10
11
12
13
14
15
試験
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
学校教育
学校教育
学校教育
学校教育
大学の教育
現代社会の教育
試験
社会化と教育
教育と社会学について
教育の提議
心理学と社会学
教育の基本と役割
教育の基本と役割
教育の基本と役割
教育学の本質と方法
教育学の本質と方法
教育学の本質と方法
教育学と社会学
教育学と社会学
教育学と社会学
子どもの社会学
まとめ
試験
到 達 目 標
1年を通じて授業の進め方について提示し、研究内容の解説を行う。
社会学の一領域である教育社会学の学問的位置とその内容について解説できる。
教育社会学成立の経緯とアメリカ・ドイツ・イギリスのおける倫理研究に
ついて解説できる。
教育とは何か論じ、家庭・学校・地域の教育について論じ解説できる。
家庭における教育の必要性について論じ解説できる。
様々な社会集団における教育の意義について論じ解説できる。
地域の教育力の低下について論じ、社会的病理としての諸問題を提起し解
説できる。
地域や学校における仲間集団と教育に関係を論じ解説できる。
学校の教育社会学的理解を論じ、社会的病理としての諸問題を提起し解説
できる。
学校とは何かを論じ、学校の構造を組織・運営の面から解説できる。
学校の機能について論じ、教師・児童・生徒との関係について解説できる。
学校の社会的存在について論じ解説できる。
不登校やいじめについて論じ解説できる。
大学の教育と青年の社会化について論じ解説できる。
現代の生涯学習体系移行に伴い教育の本質を論じ解説ができる。
試験は実施しない。
デュルケームの社会化理論をもとに人間の社会化について解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
デュルケームの「教育と社会」を講読し解説できる。
社会化を総括し、教育社会学の視点より自論が展開できる。
試験は実施しない。
【評価方法】
出席点、課題、文献研究、発表等を総合的に評価する。
【テキスト】
書 名
『教育と社会学』
『教育社会学』
著 者
デュルケーム著、佐々木交賢訳
福永安祥
出 版 社
誠信書房
明星大学出版部
-113-
価 格
ISBN
文化人類学特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:溝口 大助
【教育目標】
本講義は、近年の人類学的課題を対象として学習することにより、高度な異文化理解の手法を習得
する。世界各地の文化人類学、社会人類学、宗教人類学のテクストを検討することを中心的な課題と
する。
【授業計画】
No.
項 目
1
はじめに――文化人類学とは
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
世界各地の重要な民族誌の読解と議論を通して、高度な文化人類学
の議論を展開できる。
近年の人類学的課題①
近年の人類学的課題を説明し議論できる。
近年の人類学的課題②
近年の人類学的課題を説明し議論できる。
文化人類学における近代性① Comaroff, Jean and J Comaroff (1993) Modernity and Its Malcontents.を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性② Comaroff, Jean and J Comaroff (1993) Modernity and Its Malcontents.を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性③ Comaroff, Jean and J Comaroff (1993) Modernity and Its Malcontents.を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性④ Moore, Henrietta (2003) Magical Interpretations, Material Realities.
を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性⑤ Moore, Henrietta (2003) Magical Interpretations, Material Realities.
を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性⑥ Moore, Henrietta(2003)Magical Interpretations, Material Realities.を
訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
文化人類学における近代性⑦ Moore, Henrietta (2003) Magical Interpretations, Material Realities.
を訳出し、文化人類学における近代性の問題を説明できる。
現代宗教人類学①
Bond, G. C. and D. Ciekawy (2001) Witchcraft Dialoguesを訳出し、
現代の宗教人類学のの問題を説明できる。
現代宗教人類学②
Bond, G. C. and D. Ciekawy (2001) Witchcraft Dialoguesを訳出し、
現代の宗教人類学のの問題を説明できる。
現代宗教人類学③
Bond, G. C. and D. Ciekawy (2001) Witchcraft Dialoguesを訳出し、
現代の宗教人類学のの問題を説明できる。
現代宗教人類学④
Bond, G. C. and D. Ciekawy (2001) Witchcraft Dialoguesを訳出し、
現代の宗教人類学のの問題を説明できる。
まとめ①
本講義を通して学んだ主題を議論できる。
まとめ②
本講義を通して学んだ主題を議論できる。
【準備学習】
高度な議論を展開できるように予習は欠かすことができない。とりわけ指定テクストを読んでこな
ければ授業は理解できないだろう。
【評価方法】
活発な議論参加が望まれる。また当然出席も重視する。
-114-
社会福祉学特殊講義
1~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:鎌田真理子
【教育目標】
この講義ではコミュニティソーシャルワーカーとして必要な価値意識の醸成とともに、専門職者と
して必要な理論と基本的なスキルや臨床感覚を修得することを目的とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク①
2
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク②
3
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク③
4
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク④
5
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク⑤
6
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク⑥
7
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワーク⑦
8
現代社会とコミュニティ
ソーシャルワークへの総
合的評価と展望
9
我が国の高齢者住宅政策
について①
10
我が国の高齢者住宅政策
について②
11
我が国の高齢者住宅政策
について③
12
我が国の高齢者住宅政策
について④
13
我が国の高齢者住宅政策
について⑤
14
我が国の高齢者住宅政策
について⑥
15
我が国の高齢者住宅政策
について⑦
試験 レポート提出
到 達 目 標
介護保険の改正に伴い変化するコミュニティソーシャルワークの在り方
について理解し予測する。
同上
地域包括支援センターとコミュニティソーシャルワークについてどのよ
うな機能と実践が求められているか、理解し解釈できる。
同上
特定地区の地域包括支援センター業務についてソーシャルワーク実践の
評価分析を試みることができる。
同上
標準的な地域包括支援センター業務と先駆的地域包括支援センター業務
の比較検討をして分析することができる。
我が国の2025年に向けたコミュニティソーシャルワークと地域包括支
援センター、関係機関の在り方について検討し見解を述べることができ
る。
高齢者住宅政策の戦後以降の歴史・社会状況・福祉政策との関連につい
て理解し、日本の住宅政策の現状と課題について分析できる。
同上
高齢者住宅政策の現状と課題について理解し見解を述べることができ
る。高齢者がが多く住む地区の住宅環境の見学とフィールドワーク。
フィールドワークからの分析と評価について説明できる。
現在進められている高齢者住宅の供給計画を理解し評価・分析できる。
高齢者向けの高齢者専用賃貸住宅をはじめとする住宅の現状と課題につ
いて述べることができる。
コミュニティソーシャルワークとコミュニティケアの視点から今後の高
齢者向け住宅の在り方について予測することができる。
コミュニティソーシャルワーカーの理論と実践について理解し、コミュ
ニティでの困難事例を通じたスーパービジョンを示すことができる。
-115-
No.
項 目
16
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて①
17
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて②
18
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて③
19
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて④
20
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて⑤
21
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて⑥
22
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて⑦
23
24
25
26
27
28
29
30
試験
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて⑧
権利擁護としての苦情解
決の仕組みについて⑨
コミュニティと社会的排
除①
コミュニティと社会的排
除②
コミュニティと社会的包
摂①
コミュニティと社会的包
摂②
コミュニティと社会的包
摂③
コミュニティと社会的包
摂④
レポート提出
到 達 目 標
社会福祉事業への契約と苦情解決の仕組みの意義について理解し、
国内・
県内・市内で発生した苦情の現状について分析することができる。
同上
社会福祉事業と苦情解決の仕組みにとその成り立ちの経緯について理解
し、利用者保護の観点について見解を述べることができる。
同上
苦情発生のメカニズムについて理解し、
「あっせん」の具体的アプロー
チについて分析し分類することができる。
同上
福祉サービスと契約者の対等性とは何かについて見解を述べることがで
きる。さらに海外の先駆的な権利擁護システムについて理解し評価でき
る。
同上
苦情解決の「あっせん」の有効性と限界について理解し、ケース分類を
し比較し、「あっせん」の今後について見解を示すことができる。
社会的排除の概念と現状を理解する。欧州・日本・東アジアなどの社会
的排除の現状と課題について見解を述べることができる。
同上
社会的包摂の概念と現状を理解する。欧州・日本・東アジアなどの社会
的包摂の現状と課題について見解を述べることができる。
同上
社会的包摂実践のコミュニティソーシャルワークとは何かを理解し、国
内外の先駆的事例を評価検討を加え具体的なスキルを示すことができ
る。
同上
コミュニティソーシャルワーカーの理論と実践について理解し、コミュ
ニティでの困難事例を通じたスーパービジョンを示すことができる。
【準備学習】
事前にリストアップされた文献を購読しレジメ資料を作成しておくこと。
【評価方法】
出席40%、講義への参加度30%、レポート評価30% .
【テキスト】
講義で適宜推薦する。
-116-
精神保健福祉特殊講義
1 ~2年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:柳澤 孝主
【教育目標】
この時間では、精神保健福祉領域の基礎的諸問題を検討した上で、精神医学的方法論と臨床社会学
的方法論を視野に入れながら、できる限り具体的な臨床事例を検討する。精神障害者の問題を生活世
界の視点から具体的に把握できるようにし、各自の生活基盤との関連性・連動性を踏まえながら具体
的に、そして実践的に検討を進めていく。最終的に臨床事例への自分なりの視点を明確にできるよう
にすることが教育目標となる。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
項 目
オリエンテーション
精神障害者の生活世界を扱った文
献講読(
『人間ひとりひとり』
)①
精神障害者の生活世界を扱った文
献講読(
『人間ひとりひとり』
)②
精神障害者の生活世界を扱った文
献講読(
『人間ひとりひとり』
)③
精神障害者の生活世界を扱った文
献講読(
『人間ひとりひとり』
)④
6
精神障害者の生活世界を扱った文
献講読(
『人間ひとりひとり』
)⑤
7
フィールドワーク①
8
フィールドワーク②
9
10
11
12
13
14
15
試験
精神障害を生きるということを
扱った文献講読
(
『人間・仮面と真実』
)①
精神障害を生きるということを
扱った文献講読
(
『人間・仮面と真実』
)②
精神障害を生きるということを
扱った文献講読
(
『人間・仮面と真実』
)③
精神障害を生きるということを
扱った文献講読
(
『人間・仮面と真実』
)④
精神障害を生きるということを
扱った文献講読
(
『人間・仮面と真実』
)⑤
これまで検討した文献の関連性に
ついて
精神保健福祉と臨床社会学
到 達 目 標
1年間のスケジュール、使用する文献、発表方法、評価方法等
を明確にし、学生自身が積極的にこの時間に臨めるようにする
ことの要点を整理する。
現象学的精神病理学の方法論を明確にし、精神障害者理解のた
めの視点としてどのように有効なのか説明できるようにする。
人間と世界の関係について、精神障害事例を通して臨床的に把
握することの援助的意義を明確にする。
人間とからだの関係について、精神障害事例を通して臨床的に
把握することの援助的意義を明確にする。
対人関係について、精神障害事例を通して臨床的に把握するこ
との援助的意義を明確にするとともに、自分自身の対人関係の
あり方を自覚的に検討する。
人間と時間との関係について、精神障害事例を通して臨床的に
把握することとの援助的意義を明確にするとともに、自分と時
間との関係の特徴を自覚的に検討する。
精神病院を見学しその特徴を自分なりに明確にするとともに、
ソーシャルワーカーの活動を直接目にすることを通して、自分
なりの視点を見つける。
精神障害者授産施設を見学しその特徴を自分なりに明確にする
とともに、地域とのかかわりのあり方とその歴史的経緯につい
て明確にする。
人間と社会のあり方について、精神障害事例を検討していく中
で考え、学生自身にとってはどうか、自覚的に検討する。
人間の生命的次元を問い直すことによって、改めて精神障害と
生物的次元との関連性を明確にしておく。
人格としての人間ということについて、精神障害事例を通して
具体的に把握し、
「対話」
「コミュニケーション」
「宗教的存在」
等の意義を明確にする。
人間にとっての「参加」
「選択」等の意義について、精神障害
事例を通して明らかにし、精神保健福祉領域にとってどのよう
な意味があるのか考察する。
ポール・トゥルニエの「人間医学」の発想を明確にし、社会福
祉や精神保健福祉への視点として活用可能な点をリストアップ
してみる。
ヴァン・デン・ベルクとポール・トゥルニエの思想の共通点と
相違点を明確にし、自分の研究へと参考にできるようにする。
後半への展望として、精神保健福祉の問題を臨床社会学的に検
討するためのガイドラインを習得する。
-117-
No.
16
17
18
19
20
項 目
心的外傷後ストレス(PTSD)症
候群について
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)①
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)②
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)③
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)④
21
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑤
22
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑥
23
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑦
24
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑧
25
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑨
26
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑩
27
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑪
28
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑫
29
PTSDを扱った文献講読
(
『心的外傷と回復』
)⑬
自分自身の研究の展望を図る
30
試験
到 達 目 標
PTSDとは何か、その概要を把握した後で、以降取り上げる、
現代社会におけるPTSDの問題の輪郭を描けるようにする。
心的外傷の問題を繰り返し見逃してきた人間の歴史を批判的に
概観する。特にヒステリー研究の英雄時代を中心に検討する。
戦争神経症の事例を検討し、その諸特徴を提示できるようにす
る。
恐怖の問題について、過覚醒、侵入、狭窄、外傷の弁証法、と
いう観点から検討し、その特徴を提示できるようにする。
離断の問題について、損なわれた自己、易傷性と復元性、社会
的支援の効果、社会の役割、という観点から検討し、その諸特
徴を提示できるようにする。
監禁状態の問題について、心理学的支配、全面降伏、慢性外傷
症候群、という観点から検討し、その諸特徴を提示できるよう
にする。
児童虐待の問題について、虐待的環境、ダブルシンク、二重の
自己(ダブルセルフ)
、身体への攻撃、成長、という観点から
検討し、日本の法的定義も参照して、その諸特徴を提示できる
ようにする。
新しい診断名の提案について、誤ったレッテル貼りの診断、精
神科患者としての被害経験者、等の具体的事例から、その適否
を実際的に考察する。
治癒的関係について、外傷性転移、外傷性逆転移、治療契約、
治療者へのサポートシステム、という観点から検討し、回復の
プロセスの一側面を確認する。
安全の問題について、自己統御の回復、安全な環境の創成、と
いう観点から具体的に検討し、その実現を図るための条件を提
示する。
想起と服喪追悼の問題について、ストーリーの再構成、外傷性
記憶の変貌化、外傷性喪失の服喪追悼、という観点から検討し、
回復のプロセスの一側面として把握する。
再結合ということについて、たたかい方の学び、自分自身との
和解、他者との再結合、生存者使命の発見、外傷の解消、とい
う観点から検討し、回復プロセスの一側面として把握する。
安全のためのグループ、想起と服喪追悼のためのグループ、再
結合のためのグループ、これらのグループアプローチの事例か
ら「共世界」構築の意義を提示する。
外傷の弁証法という側面に注目し、人間が生きることの可能性
を改めて検討し、臨床研究の意義を提示する。
1年間の文献講読、ビジュアル学習、フィールドワークの総括
をし、
自分自身の研究へとどのように活かせるか再展望を図る。
【準備学習】
講読文献の相当部分を事前に熟読し、自分なりのチェックポイントを設けておく。
【評価方法】
毎時間の授業への積極度、準備状況、フィールドワークへの参加、レポート課題等を総合的に評価
する。
【テキスト】
授業時間に提示する。
【参考書】
適宜指示する。
-118-
臨 床 心 理 学 専 攻
臨床心理学特論
1 年 通年 必修 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:山本 佳子
【教育目標】
臨床心理学の起源と現況を知り、その人間論、科学論、心理療法論の統合的な課題に対して、その
問題性の検討を行う。そして人間への援助アプローチの独自性と課題について理解する。
【授業計画】
No.
項 目
1
臨床心理士の現況
2
心理臨床家とは
3
心理臨床家の倫理の基本
4
心理臨床家の倫理の実際
5
6
心理臨床活動に関する関
係法規
心理アセスメント①
7
8
9
心理アセスメント②
心理アセスメント③
心理アセスメント④
10
心理アセスメント⑤
11
12
心理学的処遇①
心理学的処遇②
13
心理学的処遇③
14
心理学的処遇④
15
心理臨床家と医師
試験
到 達 目 標
臨床心理学を生かす道の一つとして、
「臨床心理士」
の現況について知り、
自分の希望を吟味し、今後の自分の課題を発表できる。
心理臨床家としてのアイデンティティについて理解を深めた上で自分の
抱負を語ることができる。
倫理基準の必要性について、日本心理臨床学会倫理綱領と日本心理臨床
学会会員のための倫理基準について理解を深め、心理臨床家としての基
本倫理を述べることができる。
心理臨床の現場で起こる倫理的問題についてグループでのディスカッ
ションを通して判断の根拠を明らかにした上で、葛藤場面でも正しい判
断基準を述べることができる。
精神保健に関する法律について理解し、概説できる。
心理アセスメントについて、その重要性・視点・手続きの概要を理解し、
その意味と留意点を説明できる。
アセスメント(受理)面接について理解し、ポイントを説明できる。
心理検査についての長所・短所について理解を深め、概説できる。
個別の心理検査についてその特徴を理解し、テストバッテリーの意義と
作り方等を理解し、対象者に応じたバッテリーを組むことができる。
心理検査のレポートの書き方を理解し、特に発達障害の子どもに対する
個別指導計画の立て方について演習を行う。
心理学的処遇の多様性・基本的ルールについて理解し、概説できる。
クライエントの発達段階に応じた心理療法の基本的ルールについて理解
し、概説できる(幼児期~青年期)
。
クライエントの発達段階に応じた心理療法の基本的ルールについて理解
し、概説できる(成人期~老年期)
。
精神病理・身体状況が重症の場合の関与の仕方、リエゾン、スタッフ・
家族支援の目的と方法について理解し、概説できる。
心理臨床家と医師との関係について理解し、その役割や方法論の違いと
業務の類似性、協力体制の作り方について概説できる。
試験は実施しない。
-121-
No.
項 目
16
病院臨床①
17
病院臨床②
18
病院臨床③
19
病院臨床④
20
病院臨床⑤
21
病院臨床⑥
22
心理臨床家と他専門職種
23
諸援助施設における心理
臨床①
諸援助施設における心理
臨床②
諸援助施設における心理
臨床③
諸援助施設における心理
臨床④
諸援助施設における心理
臨床⑤
諸援助施設における心理
臨床⑥
諸援助施設における心理
臨床⑦
まとめ
24
25
26
27
28
29
30
試験
到 達 目 標
精神病院で行われる臨床について、その対象と心理的対応・役割につい
て理解し、必要とされるアセスメント・療法などの手法について説明で
きる。
精神疾患患者に対して行われる心理業務について理解し、特にその精神
病理に対する必要なアセスメントと療法について概説できる。
精神障害者の治療の現状について知り、リハビリテーションの意義と方
法とについて説明できる。
精神疾患患者・その家族に対して行われる「心理教育」について理解し、
その意義と目的・方法のポイントを説明し、簡単な教材をつくることが
できる。
主に精神障害者に対して行われるソーシャルスキル・トレーニングの目
的と方法について理解し、その必要性について説明できる。
ソーシャルスキル・トレーニングについて、対象者の特性に対応するた
めの様々な応用的手法について理解し、リーダーとして試行することが
できる。
心理臨床家とOT・PT・ST・看護婦・PSWなどの関係について理解し、
概説できる。
総合病院における心理臨床について理解を深め、概説できる。
小児科における心理臨床について理解を深め、概説できる。
児童相談所における心理臨床について理解を深め、概説できる。
養護施設における心理臨床について理解を深め、概説できる。
家庭裁判所・鑑別所などにおける心理臨床について理解を深め、概説で
きる。
教育センター・学校における心理臨床について理解を深め、概説できる。
大学・専門学校・予備校等の高等教育機関における心理臨床について理
解を深め、概説できる。
一年を振り返り、心理臨床家としてどのようにアイデンティティを形成
していったら良いかについて考え、発表できる。
試験は実施しない。
【準備学習】
授業中に出す課題のレポートは次回までに完成させて提出する。その他にも、講義内容の復習を中
心に、授業の要点の整理や各自資料を調べ、補充しておくこととする。
【評価方法】
出席状況とレポートにより総合的に評価する。
【参考書】
授業時間内に提示する。
-122-
臨床心理面接特論
1 年 通年 必修 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田多香代子,森 丈弓
【教育目標】
臨床心理面接の機序、基本的な態度、過程で生じるさまざまな心理的な変化を可能な限り実践例に
即して学ぶ。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
心理療法とは何か
心の問題の発生とその意味を考える。
来所に至るまで、インテーク面接における諸事について学ぶ。
2
心理療法のはじまり
3
心理療法の基本的枠組み
面接契約・構造・秘密保持などの基本的な要件について、その意味を考える。
4
アセスメント面接(1)
面接目標の設定に至るまでのクライエントの主訴とその背景、病理性、健康度、
自己治癒力などの査定とその方法について学ぶ。
5
アセスメント面接(2)
行動観察、面接・心理検査によるアセスメントを理解し、概説することができる。
6
面接初期(1)
ラポールの形成、面接場面の非日常性、Th-Cl関係などについて学ぶ。
7
面接初期(2)
問題点の明確化、面接場面の安全性、共感的理解、ゲームの深刻度・諸要因・対
処法などを理解する。
8
面接中期(1)
防衛機制・抑圧・抵抗・直面化・行動化などについて学ぶ。
9
面接中期(2)
治療関係における転移・逆転移について説明できる。
10
面接中期(3)
洞察と適応について説明できる。
11
面接中期(4)
問題解決過程につながる変容過程を無意識的なレベルから社会生活のレベルまで
系統的に学ぶ。
12
面接終期(1)
面接の終了に関するさまざまな側面を理解する。問題の理解・症状の変化・対処
能力の査定などを学ぶ。
13
面接終期(2)
面接の中断とその意味について学ぶ。他機関への紹介について説明できる。
14
心理療法の諸技法(1)
精神分析学・ゲシュタルト療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
15
心理療法の諸技法(2)
クライエント中心療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
16
心理療法の諸技法(3)
クライエント中心療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
17
心理療法の諸技法(4)
行動療法・認知行動療法・臨床動作法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を
説明できる。
18
心理療法の諸技法(5)
表現療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
19
心理療法の諸技法(6)
箱庭療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
20
心理療法の諸技法(7)
遊戯療法の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明できる。
21
心理療法の諸技法(8)
交流分析の理論・歴史的背景・技法論・実践の概略を説明し、自我状態と自我機能
の概念の違いを知り、既存のエゴグラムと比較を行う。
22
心理療法の諸技法(9)
禁止令とドライバー概念・脚本分析の概念を理解する。交流分析の技法をチェア
ワークを用いて実施する。
23
症状別に見た心理療法(1) うつ・無気力の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
24
症状別に見た心理療法(2) 心身症・摂食障害の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
25
症状別に見た心理療法(3) 境界例の心理・病理・治療機序の概略を説明できる
26
症状別に見た心理療法(4) 対人恐怖の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
27
症状別に見た心理療法(5) 不登校の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
28
症状別に見た心理療法(6) 依存症の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
29
症状別に見た心理療法(7) 統合失調症の心理・病理・治療機序の概略を説明できる。
30
まとめ
試験
心理臨床面接の全体及び・各事例ごとに異なる対応が求められていることを理解
し、各自レポートする。
行わない。
【評価方法】
授業への参加態度とレポートによって評価する。
【備考】
担当教員は原則として田多であるが、内容によっては森とともに講義をおこなうこともある。
-123-
臨床心理査定演習
1 年 通年 必修 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:森 丈弓,田多香代子
【教育目標】
心理査定を行う際の基本的な考え方、留意点について学ぶと共に、各種心理検査について、特徴、
理論的背景、施行法、解釈について、演習及び事例検討を交えながら理解を深める。特に、単なる技
術を機械的に覚えるのではなく、臨床実践での活用を念頭に置きながら、心理査定を行う姿勢につい
て総合的な理解を得ることを目的とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
心理臨床査定概論
2
心理検査各論(1)
3
心理検査各論(2)
4
5
6
7
8
9
心理検査各論(3)
心理検査各論(4)
心理検査各論(5)
心理検査各論(6)
心理検査各論(7)
心理検査各論(8)
10
心理検査各論(9)
11
12
13
心理検査各論(10)
心理検査各論(11)
心理検査各論(12)
14
心理検査各論(13)
15
まとめ
試験
到 達 目 標
心理査定の目的、手続き、心理査定で用いられる面接法、検査法、観察
法について知識を身につけ、
「心理査定とは何か」について説明をでき
るようになる。特に、単なる技術を機械的に覚えるのではなく、心理査
定を行う。
ロールシャッハテストの歴史、解釈の枠組みを概観し、心理査定におけ
る位置づけについての知識を身につける。
ロールシャッハテストの施行法(準備段階、反応段階、質問段階)につ
いて知識を得る。
ロールシャッハテストのコーディングについて知識を得る。
ロールシャッハテストのコーディングについて知識を得る。
ロールシャッハテストのコーディングについて知識を得る。
ロールシャッハテストのコーディングについて知識を得る。
ロールシャッハテストのコーディングについて知識を得る。
ロールシャッハテストの施行、コーディングについて演習を行い、実際
に施行、コーディングを行えるよう知識を獲得する。
ロールシャッハテストの施行、コーディングについて演習を行い、実際
に施行、コーディングを行えるよう知識を獲得する。
ロールシャッハテストにおける各種指標の構成法について知識を得る。
ロールシャッハテストにおける各種指標の構成法について知識を得る。
ロールシャッハテストの解釈について、事例を用いて検討し、解釈を行
えるような知識を得る。
ロールシャッハテストの解釈について、事例を用いて検討し、解釈を行
えるような知識を得る。
講義を振り返り、内容を整理し、これまでに身に付けた心理査定に関す
る知識、疑問点について点検する。
試験は実施しない。
-124-
No.
項 目
16
心理臨床査定再考
17
心理検査各論(1)
18
心理検査各論(2)
19
20
心理検査各論(3)
心理検査各論(4)
21
心理検査各論(5)
22
23
心理検査各論(6)
心理検査各論(7)
24
25
心理検査各論(8)
心理検査各論(9)
26
27
28
心理検査各論(10)
心理検査各論(11)
心理検査各論(12)
29
30
心理検査各論(13)
まとめ
試験
到 達 目 標
心理査定の目的、限界、テストバッテリー、結果の用い方について理解
を深める。単なる技術を機械的に覚えるのではなく、心理査定を行う姿
勢について総合的な理解を得るとことが重要であることを再度確認す
る。
知能検査が開発されてきた歴史的な経緯、知能指数の概念について知識
を得たのち、集団式知能検査の実施を演習形式で行い、解釈法について
知識を獲得する。
知能検査が開発されてきた歴史的な経緯、知能指数の概念について知識
を得たのち、集団式知能検査の実施を演習形式で行い、解釈法について
知識を獲得する。
個別式知能検査の実施、解釈法について知識を獲得する。
個別式知能検査の実施、解釈法について知識を獲得する。授業は演習形
式で実施する。
個別式知能検査の実施、解釈法について知識を獲得する。授業は演習形
式で実施する。所見の作成を実施する。
文章完成法検査の実施、解釈法について知識を獲得する。
文章完成法検査の実施、解釈法について知識を獲得する。所見の作成を
実施する。
バウムテストの実施、解釈法について知識を獲得する。
バウムテストの実施、解釈法について知識を獲得する。所見の作成を実
施する。
PF-スタディの実施、解釈法について知識を獲得する。
PF-スタディの実施、解釈法について知識を獲得する。
PF-スタディの実施、解釈法について知識を獲得する。所見の作成を実
施する。
検査結果の統合、最終的な所見の作成について総合的な理解を得る。
講義を振り返り、内容を整理し、これまでに身に付けた心理査定に関す
る知識、疑問点について点検する。
試験は実施しない。
【準備学習】
臨床心理アセスメントにおける基本的事項については予め確認しておくこと。
【評価方法】
ロールシャッハテストの施行とコーディング、解釈をレポートとして課す。授業中に作成した所見
を評価の対象とする。
【テキスト】
書 名
ロールシャッハ・テスト 包
括システムの基礎と解釈の原
理
著 者
ジョン・E.エクス
ナー/著 中村紀子
/監訳 野田昌道/
監訳
出 版 社
金剛出版
価 格
18,900円
【備考】
原則として森が担当するが、必要に応じて田多が加わることもある。
-125-
ISBN
978-4-7724-1082-3
臨床心理基礎実習
1 年 通年 必修 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田多香代子,林 洋一,福島 朋子
【教育目標】
1)付設の相談センターにおいて行われているケースの実践例をもとにし、面接・査定の実際を経験
し、討議に参加し、意見を述べ、所見をまとめることができる。
2)学外の臨床心理の関連機関で見学実習を行い、各機関の社会的機能、特性、留意点などを所見に
まとめることができる。
【授業計画】
No.
項 目
1
観察実習(1)
2
観察実習(2)
3
認知機能検査(1)
4
認知機能検査(2)
5
認知機能検査(3)
6
遊戯療法(1)
7
8
遊戯療法(2)
遊戯療法(3)
9
学外施設実習(1)全員
10
学外施設実習(2)全員
11
学外施設実習(3)全員
12
学外施設実習(4)全員
13
ケースカンファレンス
(1)
14
ケースカンファレンス
(2)
15
ケースカンファレンス
(3)
試験 ケ ー ス カ ン フ ァ レ ン ス
(4)
到 達 目 標
臨床心理実践に必要な事例観察の技法について、特に行動観察法の主な
技法である時間見本法・事象見本法・参加観察法などを実際に体験し、
記録の取り方を習得する。
前回得られた事例データに基づいて分析を行うことができる。また、そ
れぞれの技法の長所・短所について説明できる。
子どもの知的能力を総合的に評価する心理検査としてのK-ABC検査
の概要を理解し、その特徴を説明できる。
K-ABC検査によるアセスメントを擬似的に体験し(大学院生は適用
年齢範囲外のため)
、その実施方法と採点方法の概要を習得する。
発達障がいを持つ子どものK-ABC検査のプロフィールを読み、その
分析を行うことができる。
遊戯療法の事例を検討し、遊びの象徴的意味を理解し、ロールプレイを
行う。
遊戯療法の事例から、禁止・制止の必要性を知り、ロールプレイを行う。
遊戯療法の事例から、
セラピスト―クライエント関係に焦点を当て、
ロー
ルプレイを実施する。
学外の病院、児童相談所、療育施設などに出向き、各機関の組織的な位
置づけを理解し、臨床実践を見学する。
学外の病院、児童相談所、療育施設などに出向き、各機関の組織的な位
置づけを理解し、臨床実践を見学する。
学外の病院、児童相談所、療育施設などに出向き、各機関の組織的な位
置づけを理解し、臨床実践を見学する。
学外の病院、児童相談所、療育施設などに出向き、各機関の組織的な位
置づけを理解し、臨床実践を見学する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
-126-
No.
項 目
16
ケースカンファレンス
(5)
17
ケースカンファレンス
(6)
18
ケースカンファレンス
(7)
19
ケースカンファレンス
(8)
20
インテークケースカン
ファレンス(1)
21
インテークケースカン
ファレンス(2)
22
インテークケースカン
ファレンス(3)
23
インテークケースカン
ファレンス(4)
24
インテークケースカン
ファレンス(5)
25
インテークケースカン
ファレンス(6)
26
インテークケースカン
ファレンス(7)
27
インテークケースカン
ファレンス(8)
28
グループスーパーヴィ
ジョン(1)
29
グループスーパーヴィ
ジョン(2)
30
グループスーパーヴィ
ジョン(3)
31
試験
学内実習
到 達 目 標
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
M2の行うケースプリゼンテーションに参加し、ケース理解を深め、討
議する。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
後期に参加する授業である。受理会議に陪席し、ケースの見立て、面接
の方向性などのケース理解を深める。ケース担当を希望する場合はエン
トリーをする。
M1・M2が3名から4名のグループに分かれ、事例提供者のケースに
ついて各教員からスーパーヴィジョンを受ける。参加者はそれぞれの問
題意識を明確にし、理解を深める。
M1・M2が3名から4名のグループに分かれ、事例提供者のケースに
ついて各教員からスーパーヴィジョンを受ける。参加者はそれぞれの問
題意識を明確にし、理解を深める。
M1・M2が3名から4名のグループに分かれ、事例提供者のケースに
ついて各教員からスーパーヴィジョンを受ける。参加者はそれぞれの問
題意識を明確にし、理解を深める。
付設の心理相談センターにおいてケースを担当する。
試験は行わない。
【評価方法】
各実習ごとに提出されるレポ-トの内容、および授業に対する参加態度、出席状況によって総合的
に評価する。
-127-
臨床心理学研究法特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:窪田 文子
【教育目標】
研究活動は、臨床心理士の4つの業務のうちの一つとして臨床心理査定、臨床心理面接、臨床心理
的地域援助と並んで重要視されている。本講義では、臨床活動における研究について、その意義と手
法について実際的な理解を深めることを目的とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
オリエンテーション
2
3
臨床心理学研究の理念と課
題
事例研究法
4
事例研究法の実際
5
事例研究法の実際 2
6
事例研究法の実際 3
7
8
9
心理療法の効果研究の現状
心理療法の効果研究の実際
心理療法の過程研究の現状
10
11
12
13
14
15
心理療法の過程研究の実際
心の病理学研究法
神経心理学研究の貢献
神経心理学研究と心理臨床
認知心理学研究と心理臨床
まとめ
試験
到 達 目 標
心理臨床において、研究がどのように位置づけられているかについて
説明することができる。
臨床心理学研究の中心的な研究法について、それぞれの目的や特徴を
説明することができる。
心理臨床活動の固有性を記述する事例研究法の意義と、事例研究の進
め方について具体的に説明することができる。
事例研究法を用いた研究論文を講読し、事例研究法の実際を理解する
とともに、その特徴を伝統的な研究法と比較検討することができる。
事例研究法を用いた研究論文を講読し、事例研究法の実際を理解する
とともに、その特徴を伝事例研究法の実際 統的な研究法と比較検討
することができる。
事例研究法を用いた研究論文を講読し、事例研究法の実際を理解する
とともに、その特徴を伝統的な研究法と比較検討することができる。
実証的心理療法をめぐる今日的な課題について説明することができる。
効果研究法のひとつであるメタ分析について説明することができる。
心理療法の効果についてだけでなく、そのプロセスについて理解しよ
うとする過程研究の立場について説明することができる。
心理療法の過程研究の手法について説明することができす。
心の病理の諸相を概観し、
病態心理学について説明することができる。
神経心理学研究の歴史と今日までの知見について説明することができる。
神経心理学的検査の実際について事例を通して説明することができる。
心理臨床における認知心理学の意義について説明することができる。
これまでの講義を総括し、心理臨床における研究法の意義について意
見を述べることができる。
試験は行わない。
【評価方法】
担当したテーマの関するレポートの内容とディスカッションへの参加状況を総合して評価を行う。
【テキスト】
書 名
著 者
臨床心理学全書5:臨床心理 丹野義彦編
学研究法
出 版 社
誠信書房
-128-
価 格
ISBN
4-414-41325-7C3311
臨床心理学関連行政論
1 ~2年 集中 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田中 敏政
【教育目標】
心理臨床実践を行う上で必要な倫理を学び、実践において活かしてゆくための工夫や心構えを、具
体的な事例を通して習得する。
【授業計画】
No.
項 目
到 達 目 標
1
心理臨床における責任と倫理 「日本臨床心理士会倫理綱領」を手がかりに、心理臨床における責
任と倫理を説明することができる。
2
具体的事例を通してみた責任
及び倫理
事例を通して、第1回授業で学んだ心理臨床における責任と倫理を当て
はめて、具体的な臨床家の責任と倫理について説明することができる。
3
心理臨床訓練における倫理
心理臨床訓練における責任と倫理を考える。スーパービジョンにお
ける倫理について説明することができる。
4
心理相談、
心理アセスメント、 心理相談、心理アセスメント、心理療法における責任と倫理につい
心理療法と責任及び倫理
て考察し、そこに違いや共通項があるか吟味する。
5
支持的関わりと積極的、行動
的関わりでは責任と倫理につ
いて何か違いがあるか
被援助者に対して支持的に関わるのと、積極的、行動的に関わるの
とでは何か違いがあるのか意見を述べることができる。
6
秘密保持と情報開示、守秘義
務について
秘密保持と情報開示について具体的な事例を考察することにより説
明することができる。
7
被援助者と心理臨床家との間
の「契約」について
被援助者と心理臨床家の間の「契約」関係について説明することが
できる。
8
「援助」と「自己決定」
、援助
者の保護義務
被援助者の自己決定を尊重するとはどういうことか。自己決定より
も援助が優先される場合について説明することができる。
9
援助の透明性と客観的な記録
密室で行われることが多い、心理面接において、いかに透明性と客
観性を担保するかについて意見を述べることができる。
10
過度の期待と失望について
被援助者が抱きやすい援助者に対する過度の期待と期待を裏切られ
たと感じる際に味わう失望について吟味する。
11
事例検討会における責任と倫理
事例検討会や発表における倫理について考えを述べることができる。
12
関係機関との連携と倫理
スクール・カウンセリング、学校ソーシャルワーク、児童相談所、
保健所、児童福祉関連施設、家庭裁判所との協働と倫理について説
明することができる。
13
援助者にできることとできな
いこと
初心者の陥りやすい被援助者に対する好ましくない関わりについ
て、実例を検討しながら説明することができる。
14
家庭裁判所の実践の中に見ら
れる倫理(家事事例)
家庭裁判所で扱った家事調停事例を題材にして、対立当事者との紛
争のまっただ中にある被援助者に対する具体的な援助行動とその際
の倫理について説明することができる。
15
家庭裁判所の実践の中に見ら
れる倫理(少年事例)
家庭裁判所で扱った少年非行事例を題材にして、思春期にある被援
助者に対する具体的な援助行動とその際の倫理について説明するこ
とができる。
まとめ
心理臨床における責任と倫理についてまとめ、心理臨床家としての
心構えを身に付ける。
試験
【準備学習】
開講までの間にテキストを一通り読み終わること。
【評価方法】
平常点及びレポート
【テキスト】
書 名
心理療法への道しるべ
著 者
伊藤研一
出 版 社
八千代出版
-129-
価 格
ISBN
2,200円(税別) 4-8429-1384-3
学校臨床心理学特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:下田 章子
【教育目標】
スクールカウンセラーには学校という臨床現場における実践的な力が必要とされる。スクールカウ
ンセリングの基礎となる理論や知識を理解し、説明できようにする。また、教育現場における臨床心
理の経験を事例などを通して学び、実践的な方法や態度を習得することが必要である。講義を聞いて
理解するだけでなく、積極的に質問や議論を交わしながら検討し、カウンセリングや見立て、コンサ
ルテーション、コーディネーション、心理教育の力を身につけ、実践に生かせるようになることを目
標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
スクールカウンセリングとは
2
スクールカウンセリングの基礎知
識1
3
スクールカウンセリングの基礎知
識2
スクールカウンセリングの基礎知
識3
スクールカウンセリングの実際1
―子どもとのかかわり(1)
スクールカウンセリングの実際2
―子どもとのかかわり(2)
スクールカウンセリングの実際3
―子どもとのかかわり(3)
スクールカウンセリングの実際4
―保護者とのかかわり(1)
スクールカウンセリングの実際4
―保護者とのかかわり(2)
スクールカウンセリングの実際5
―教職員との連携(1)
スクールカウンセリングの実際6
―教職員との連携(2)
スクールカウンセリングの実際7
―心理教育や研修
スクールカウンセリングの実際8
―外部機関への紹介と連携
スクールカウンセリングの実際9
―危機介入と倫理
まとめ
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
スクールカウンセリングおよびスクールカウンセラーの態度と
姿勢について理解し、実践できるようにする。
力動的なアプローチや発達について理解し、実践に生かせるよ
うにする。他のさまざまなアプローチについても応用できるよ
うにする。
子どもの問題行動や心の病について理解し、説明できるように
する。
学校における心理検査について理解し、適切に使えるようにす
る。
相談室での予約面接について理解し、実践できるようにする。
家庭訪問や自由来室について理解し、実践できるようにする。
いじめや問題行動への対応について理解し、実践できるように
する。
保護者とともに子どもを見る面接(コンサルテーション)につ
いて理解し、実践できるようにする。
保護者自身の面接(カウンセリング)について理解し、実践で
きるようにする。
教職員へのコンサルテーションについて理解し、実践できるよ
うにする。
コーディネーションについて理解し、実践できるようにする。
心理教育や研修について理解し、実践できるようにする。
外部機関への紹介や連携について理解し、実践できるようにす
る。
危機介入や研鑽および倫理ついて理解し、実践に役立てられる
ようにする。
全体のまとめを行い、講義内容についての理解を深める。課題
の提出を課す。
試験は行わない。
-130-
【準備学習】
授業に際しては、予習・復習を行い、授業中に出された課題を提出すること。
【評価方法】
学期末および講義中のレポートによる評価を中心とする。出席状況や授業態度も加味する。
【テキスト】
書 名
スクールカウンセリングの基
礎と経験
著 者
馬場謙一・松本京介
編著
出 版 社
日本評論社
価 格
2,625円
ISBN
978-4-535-56257-8
著 者
かしまえりこ・神田
橋 條治
出 版 社
創元社
価 格
3,200円
ISBN
4-422-11379-8
【参考書】
書 名
スクールカウンセリングモデ
ル100
【備考】
授業ではロールプレイやグループワークなどを通して、実践的な力をつけることを重視する。積極
的な参加を期待する。
-131-
心理学統計法特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:富田 新
【教育目標】
心理臨床家には個人を見る眼が求められると同時に、個人間に共通する諸特性を把握する能力も求
められる。前者は個性記述の視点、後者は法則定立の視点である。本講義では、とりわけ後者の育成
を目指す。講義ではまず、数値データから確率的に結論を下す” 推計学の思想” について学ぶ。その
後、主要な統計技法の幾つか(実験法と分散分析、多変量解析法)について学習する。統計の基本的
な考え方を理解し、主要な統計技法を誤りなく使えるようになることが、本講義の目標である。
【授業計画】
No.
項 目
1
数量化の意味について
2
4つの尺度
3
分布の特徴の把握
4
確率分布について
5
6
推測統計法(1)
推測統計法(2)
7
8
9
10
実験計画法と分散分析
(1)
実験計画法と分散分析
(2)
多変量解析法(1)
多変量解析法(2)
11
多変量解析法(3)
12
多変量解析法(4)
13
14
15
試験
多変量解析法(5)
多変量解析法(6)
まとめ
到 達 目 標
データを数値で表すことの意味や功罪について理解し、説明できる。
名義尺度、順序尺度、間隔尺度、比率尺度の特徴と相違について理解し、
説明できる。
数値データの集合を分布として把握する方法全般(図評価や代表値・散
布度を用いた記述統計法)について理解し、説明できる。
確率分布について理解する。その代表である正規分布の特徴について理
解し、説明できる。
推定(点推定と区間推定)とその方法について理解し、説明できる。
検定の基本的な考え方(帰無仮説と対立仮説、有意水準(危険率)
、棄
却域と採択域、検定の結果記述の仕方等)について理解し、説明できる。
研究法としての実験法の特徴について、調査法、事例研究法等と対比さ
せて、説明できる。
実験計画法と分散分析の基本事項について理解し、説明できる。
質問紙法の特徴と、実施上の留意点について理解し、説明できる。
主成分分析と因子分析について、その特徴や相違点について理解し、説
明できる。
重回帰分析と判別分析について、その特徴や相違点について理解し、説
明できる。
カテゴリカルデータの分析における留意点等について理解し、説明でき
る。
共分散構造分析の趣旨や特徴について理解し、説明できる。
共分散構造分析の実施上の留意点について理解し、説明できる。
1回~ 14回までの講義のまとめを行うとともに、理解度を確認する。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回必ず予習・復習をしてくること。
【評価方法】
小グループによる簡単な調査を実施する。その結果をグループごとにレポートにまとめ、提出する。
また、その報告と討議を行う。授業への取り組み全般を評価の対象とする。
【テキスト】
使用しない。適宜文献を紹介する。
-132-
発達心理学特論Ⅰ
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:福島 朋子
【教育目標】
臨床心理の実務に携わる者にとって、人間の発達に関する基本的な知識は不可欠なものである。本
講では、特に子どもの発達に関する心理学的知見を学ぶことで、発達はもちろん、発達障害について
の基礎知識を身につけることを目標とする。なお、授業は文献講読を中心として進める。
【授業計画】
No.
項 目
1
オリエンテーション
2
発達における遺伝と環境
①
3
発達における遺伝と環境
②
4
認知と言語の発達①
5
認知と言語の発達②
6
認知と言語の発達③
7
パーソナリティの発達
8
社会性の発達
9
発達と問題行動①
10
発達と問題行動②
11
発達と問題行動③
12
軽度発達障害①
13
軽度発達障害②
14
軽度発達障害③
15
まとめ
試験
到 達 目 標
人間の発達の基本を学ぶことの意義を説明できる。
遺伝と環境の問題について基本的な考え方を説明できる。
人間の初期環境と発達との関連について説明できる。
乳児の認識能力について説明できる。
子どもの認知発達について大まかな流れを説明できる。
子どもの言語発達について大まかな流れを説明できる。
子どものパーソナリティの発達について説明できる。
子どもの社会性の発達について説明できる。
発達の個人差と問題行動について説明できる。
子どもの問題行動に対する姿勢について議論することが出来る。
子どもの問題行動に対する支援についての基本的な考え方を説明できる。
軽度発達障害の定義と概念について説明できる。
知的境界領域、高機能発達障害について概要を説明できる。
気がかりな子どもに対する姿勢や支援について考え議論することができる。
子どもの発達の道筋、子どもの問題行動や軽度発達障害についてまとめ
を行う。
試験は実施しない。
【準備学習】
発表の担当者は、事前に文献を読んでレジュメを作成し、講義前に印刷を終えておくこと。知識の
定着が図られるよう、毎回必ず復習をしてから講義に臨むこと。
【評価方法】
発表や討議への参加、レポートなどを総合的に評価する。
【備考】
授業中は積極的な発言が求められる。
-133-
発達心理学特論Ⅱ
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:林 洋一
【教育目標】
心理臨床の実践に発達心理学的な知見を生かすという視点から、主として青年期以降の発達につい
て考察する。講義形式のみではなく、受講者による文献の紹介・討論等も行う。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
青年期の発達①
青年期の発達②
成人期の発達①
成人期の発達②
老年期の発達①
老年期の発達②
青年期の心理臨床と発達
課題①
青年期の心理臨床と発達
課題②
青年期の心理臨床と発達
課題③
成人期の心理臨床と発達
課題①
成人期の心理臨床と発達
課題②
老年期の心理臨床と発達
課題①
老年期の心理臨床と発達
課題②
老年期の心理臨床と発達
課題③
まとめ
到 達 目 標
青年期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
青年期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
成人期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
成人期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
老年期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
老年期の発達と心理臨床的な問題について理解し、説明できる。
青年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
青年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
青年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
成人期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
成人期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
老年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
老年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
老年期の心理臨床を扱った研究論文を読み、参加者全員で討論できる。
授業の内容を振り返り、まとめる。
試験は行わず、討論への参加と平常レポートにて評価する。
【準備学習】
紹介した論文等を事前に読み、内容を把握しておくこと。
【評価方法】
討論への参加と平常レポートにて評価する。
【テキスト】
授業時に紹介する。
【参考書】
授業時に紹介する。
-134-
家族心理学特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:西脇 陽子
【教育目標】
家族に関わる臨床の実践の為に必要な家族心理学の理論的理解を深め、更に家族を援助していく上
での具体的・実際的な技法を演習やロールプレイ等の体験を通して習得していく。
【授業計画】
No.
項 目
1
家族システム理論
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
家族療法の考え方
家族システム論の発達的
変化
ボーエン理論
コミュニケーション学派
の理論
戦略学派の理論
ミラノ学派の理論
構造学派の理論
ナラティブ(物語)学派
の理論
多世代家族療法
家族療法の実際
構造学的家族療法
家族への心理教育的アプ
ローチの実際(包括的ア
プローチ)
家族面接・ロールプレイ
まとめ
試験
到 達 目 標
家族心理学の考え方、循環的因果律、及びシステムズアプローチについ
て理解し説明できる。
個人療法との違いやIP、及び症状・問題行動の意味を知り説明できる。
家族療法の歴史的変遷を理解し、現在なぜ家族療法が必要となってきた
のかを学ぶ。
鍵概念を理解し、実際の臨床場面で生かしていける。
家庭内コミュニケーションの過程で起こりうる問題点を探り、臨床場面
での視点に役立てる。
理論と技法について学び、実際に使えるようにする。
理論と技法を学び、臨床場面でその考え方を役立てる。
鍵概念を知り、家族を理解していく上での視点を育てる。
理論的背景を知り、臨床場面で生かしていく。
理論と技法について学び、実際に使えるようにする。
初回面接、ジョイニング、多方面に向けられた肩入れ等を身につけ、ロー
ルプレイを通し体験する。
理論と技法を学び、臨床場面で使える。
家族アセスメントの意味を理解し、その上で家族に対し適切なアプロー
チをしていく。
技法を体得し、使えるようにする。
家族心理学及び家族療法を理解し、臨床場面での家族の抱える問題をど
の角度からアプローチしていったらよいかを検討する。又その能力を確
かめる為に演習を行う。
試験は実施しない。
【準備学習】
まとめの演習を行うので、各回の内容を復習しておくこと。
【評価方法】
課題レポート等の総合評価。
【テキスト】
使用しない。配布資料を使用。
【参考書】
適宜紹介。
【備考】
毎回授業時に指示する参考資料を熟読すること。
-135-
犯罪心理学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:森 丈弓
【教育目標】
犯罪、非行現象について、各種の犯罪理論や臨床的アプローチについて学習することで犯罪現象を
人間行動として説明できるよう知識を深める。原書の講読も行い、最新の犯罪心理学についての知見
を得る。
【授業計画】
No.
項 目
1
イントロダクション
2
犯罪学の歴史について1
3
犯罪学の歴史について2
4
犯罪学の歴史について3
5
犯罪・非行研究概説1
6
犯罪・非行研究概説2
7
犯罪の定義について1
8
犯罪の定義について2
9
犯罪の定義について3
10
犯罪の態様について1
11
犯罪の態様について2
12
犯罪の態様について3
13
犯罪の態様について4
14
犯罪の態様について5
15
まとめ
試験
到 達 目 標
犯罪、非行行動がどのような領域、手法で研究されているかについて知
識を得る。
犯罪学という学問がいかにして生まれてきたのか、その歴史について知
識を身につける。
犯罪学の発展の中で生まれてきた各種の犯罪理論について、知識を身に
付け、犯罪行動についてその理論を用いて説明できるよう理解を深める。
犯罪学の発展の中で生まれてきた各種の犯罪理論について、知識を身に
付け、犯罪行動についてその理論を用いて説明できるよう理解を深める。
犯罪をどのようにして学問研究の俎上にのせるかについて、知識を身に
つける。
犯罪をどのようにして学問研究の俎上にのせるかについて、知識を身に
つける。
犯罪行動をどのように定義するか、それによって生じる問題にはどのよ
うなものがあるかを説明できるよう知識を身につける。
犯罪行動をどのように定義するか、それによって生じる問題にはどのよ
うなものがあるかを説明できるよう知識を身につける。
犯罪行動をどのように定義するか、それによって生じる問題にはどのよ
うなものがあるかを学習する。法律による定義と社会・心理学的なアプ
ローチについて学習する。
暴力事犯、性犯罪、殺人、窃盗等、各種犯罪の性質、態様について典型
的な事例を見ることで、知識を身につける。
暴力事犯、性犯罪、殺人、窃盗等、各種犯罪の性質、態様について典型
的な事例を見ることで、知識を身につける。
暴力事犯、性犯罪、殺人、窃盗等、各種犯罪の性質、態様について典型
的な事例を見ることで、知識を身につける。
暴力事犯、性犯罪、殺人、窃盗等、各種犯罪の性質、態様について典型
的な事例を見ることで、知識を身につける。
暴力事犯、性犯罪、殺人、窃盗等、各種犯罪の性質、態様について典型
的な事例を見ることで、知識を身につける。
講義を振り返り、内容を整理し、理解した点、疑問点について点検し、
これまで得られた知識を確認する。
試験は実施しない。
【準備学習】
原書講読を行う際には、事前に十分に予習を行うこと。
【評価方法】
テキストとして用いる原書について分担を決め、内容についてまとめたものをレポートとして課す。
-136-
臨床精神病理学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田子 久夫
【教育目標】
精神医学の歴史、各種精神疾患の要因・精神症状・診断・治療法を大まかに学び、心理士としての
業務上必要な精神医学の基礎知識を身につける。これらの知識に基づき、健康な心理状態から病的な
心理状態までの過程を把握し、健康な心理状態を維持するための方法を考察できるようにする。
【授業計画】
No.
項 目
1
精神医学総説・面接法
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
精神科医療の歴史と心理現象の生物学的基礎について理解し、患者との
面接のしかたとその意義について理解する。
神経症、ストレス関連障 心因性精神疾患として、心理的ストレスや不安によるものとその結果生
害、心身症
じる身体症状について理解する。
統合失調症
内因性精神疾患として、精神疾患の基本ともなる統合失調症について想
定される原因から治療法まで包括的に理解する。
気分障害
精神医学では最も頻度の高い疾患の一つでもあり、自殺との因果関係が
強いうつ病をはじめとして、関連する疾患の原因から治療まで包括的に
理解する。
器質性精神障害・症状精 外因性精神疾患として、認知症のほかに身体合併症や薬物などの物質使
神病・物質関連障害
用に伴うものが含められる。総合病院でのリエゾン精神医療には最も頻
繁に扱われる疾患群でありその内容を理解できるようにする。
老年期精神障害
老年期特有の環境・心理・疾病の特徴・経過などを理解し、超高齢社会
に対応した知識を身につける。
児童青年期精神障害・精 若年者に特有な精神疾患の特徴について、発達・行動・社会機能の障害
神遅滞
の面から理解する。
パーソナリティ障害・そ パーソナリティ障害を代表とする近年提唱されている精神障害について
の他の障害
理解する。
薬物療法と身体的治療法 生物学的治療手段である薬物療法や身体的治療法の目的や方法を把握
し、その意義を理解する。
精神療法(心理療法)・ 精神医学における非薬物療法の代表である精神療法やリハビリテーショ
精神科リハビリテーショ ンの位置づけとその意義について理解する。
ンほか
法と精神医学・病跡学
精神保健福祉法など精神医学に関連する法律の存在する意味、責任能力
などの判定について理解する。
症例検討(1):心因性 不安障害・心気症・強迫性障害・パーソナリティ障害など心因性と言わ
精神疾患
れる疾患から症例を選び検討することで、対応のしかたについて理解す
る。
症例検討(2):内因性 統合失調症・双極性感情障害など内因性といわれる疾患から症例を選び
精神疾患
検討することで、対応のしかたについて理解する。
症例検討(3):外因性 症状性精神病・認知症・アルコール依存など外因性といわれる疾患から
精神疾患
症例を選び検討することで、対応のしかたについて理解する。
講義総括
1回から14回までの講義を総括し、精神症状や行動を見ながら精神内
面を把握する方法について概説する。
考査・まとめ
学習した内容の理解度を問うテスト、あるいは課題を与えた上でのレ
ポート作成を行う。
-137-
【準備学習】
中心となる教科書は「はじめての精神医学(渡辺雅幸著;中山書店)
」である。一回目の講義で次
回以降の資料を配布しておくので、受講前には項目に合わせた目次を確かめて熟読しておき、不明な
箇所をまとめておくこと。
【評価方法】
出席評価と考査評価を半分ずつとし、不足分はレポートを提出させて評価に加える。
【テキスト】
書 名
はじめての精神医学
著 者
渡辺雅幸
出 版 社
中山書店
価 格
2,940円
ISBN
978-4-521-67971-6
著 者
春日武彦
出 版 社
医学書院
価 格
1,890円
ISBN
978-4-260-33328-3
【参考書】
書 名
はじめての精神科
【備考】
資料を配布する予定です。
-138-
障害者(児)心理学特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:荒 正文
【教育目標】
障害のある人の障害種別による心理学的・医学的なな特性について理解するとともに、心理、教育、
保健・医療、福祉、労働、地域など、各領域における支援の在り方を「発達的な観点」及び「地域で
生きる」観点から理解する。その上で心理職としてどのような援助が求められているか検討する。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
項 目
「障害」の概念のとらえ
方
知的障害児(者)の特性
について
到 達 目 標
WHOの国際生活機能分類(ICF)の観点や障害者の基本的人権保障の
立場の「障害学」の観点を参考に「障害」の概念について考える。
知的障害児の精神発達や認知、言語発達等の特性について学び理解を深
める。
肢体不自由児(者)の特 「脳性まひ」と「進行性筋ジシストロフィー」を中心に肢体不自由児(者)
性について
の障害の状態や心理的な特性について学ぶ。
視覚障害児(者)の特性 視覚障害児・者の障害の状態、概念把握の仕方、コミュニケーション障
について
害等について学び理解を深める。
聴覚障害児(者)の特性 聴覚障害児・者の障害の状態、概念把握の仕方、コミュニケーション障
について
害等について学び理解を深める。
発達障害児の特性につい 自閉症児・者の対人関係、コミュニケーション障害等、障害の特性につ
て1
いて学び理解を深める。
発達障害児の特性につい LD、ADHD、アスペルガー症候群等の発達障害の特性について学び理
て2
解を深める。
特別支援教育の現状につ 特別支援教育(特別支援学校・特別支援学級・通級指導教室・通常学級
いて
における教育)の教育目標、教育内容等、特別支援教育の現状について
学び理解を深める。
発達障害児の教育的支援 通常学級における発達障害児への教育的支援の実際について学び理解を深
について
めるとともにスクールカウンセラー等心理職の関与の在り方について学ぶ。
障害児者との交流の実際 障害児・者と実際に触れ合い交流することにより、体験的に障害児者の
1
心理的な特性と支援の在り方について学び理解を深める。
障害児者との交流の実際 障害児・者と交流することにより、体験的に障害児者の心理的な特性と
2
支援の在り方について学び理解を深める。
障害児者との交流の実際 障害児・者、その保護者と交流することにより、体験的に障害児者の親
3
の心理的な特性と親・家族支援の在り方について学び理解を深める。
障害児(者)の親の心理 親や家族の障害の障害受容の変遷とその支援の在り方について学び理解
について
を深める。
障害児(者)への包括的 障害児・者のライフスレージに応じた、教育、心理、医療・保健、福祉、
な支援の在り方について 労働等の関係機関の連携による地域における包括的な支援体制について
理解する。
共に生きる社会づくり
(イ 障害児・者が人として地域の中で当たり前の生活ができるような共に生
ンクルージョン)につい きる社会づくりとそのツールとしてのCBRやユニバーサルデザイン等
て
について理解する。
【準備学習】
第2回~6回の授業において、各障害の特性について分担してレポートを事前に作成する。そのレ
ポートを基に協議をしながら授業を進める。
【評価方法】
レポート、授業への積極的な参加、出席状況等によって総合的に評価する。
【テキスト】
テキストは使用しない。
【備考】
障害児に実際に触れて交流し、実体験を通して理解を深めるため、障害児(者)の親の会等が主催す
る行事に参加する体験授業を休日に1回実施する。(5時間3コマ扱い)
-139-
投映法特論
1 ~2年 集中 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:齋藤 雅志
【教育目標】
包括システムによるロールシャッハテストの解釈の基礎を習得する。単に数値を機械的に当てはめ
て解釈したり、数値ごとにバラバラに解釈するのではなく、構造変数がクライエントにとってどのよ
うな意味があり、また彼らの生活とどのように関連しているのかという視点から解釈する。つまり、
彼らのパーソナリティを数値で輪切りにしてとらえるのではなく、統合的に、かつ生き生きと描き出
せるようになることを目標とする。さらに、
「数字」が意味するものを専門用語ではなく、日常の平
易な「ことば」を使って理解し、さらに他者に説明できるようになることを目指す。
【授業計画】
No.
項 目
1
ロールシャッハテストの性質
2
コーディングと構造変数の算出
3
解釈の過程Ⅰ
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
包括システムの考えるロールシャッハテストの性質について説明できる。
構造一覧表を作成できる。
解釈にあたり留意すべき点、
「クラスタ」
等の各用語を正しく理解し、
解釈戦略に従って、正しい手順で解釈できる。
解釈の過程Ⅱ
各クラスタで見るパーソナリティの側面を理解し、説明できる。
情報処理過程(Processing) 情報処理過程
(Processing)のクラスタの各変数を理解し、
解釈できる。
認知的媒介(Mediation)
認知的媒介(Mediation)のクラスタの各変数を理解し、
解釈できる。
思考(Ideation)
思考(Ideation)のクラスタの各変数を理解し、解釈できる。
統制(Control)Ⅰ
統制(Control)のクラスタの各変数を理解し、解釈できる。
統制(Control)Ⅱ
統制(Control)のクラスタの各変数を理解し、解釈できる。
感情(Affect)
感情(Affect)のクラスタの各変数を理解し、解釈できる。
自己知覚(Self Perception) 自己知覚(Self Perception)の各変数を理解し、解釈できる。
対人知覚(Interpersonal Perception) 対人関係
(Interpersonal Perception)
の各変数を理解し、
解釈できる。
その他の変数
これまで講義で取り扱わなかった各変数について理解し、解釈できる。
総合所見
各クラスタを統合的に解釈し、総合所見を作成できる。
フィードバック(受講生によ ロールシャッハテストに限らず、テスト結果をクライエントにわか
るディスカッション)
りやすくフィードバックでき、治療や処遇に生かすことができる。
試験は実施しない。
【準備学習】
毎回必ず予習・復習を行うこと。特に、復習に当たっては、クラスタや変数の意味するものを、専
門用語ではなく、
「日常の平易な「ことば」で理解でき、説明できるよう」に努めること。
【評価方法】
授業への参加態度及びレポートによる総合評価とする。
【テキスト】
書 名
ロールシャッハの解釈
【参考書】
著 者
出 版 社
ジョン・E・エクス 金剛出版
ナ ー 著 中 村 紀 子/
野田昌道監訳
書 名
著 者
ロールシャッハ形態水準ポ J・E・エクスナー著中
ケットガイド(第3版)
村紀子・津川律子・店
網永美子・丸山香共訳
出 版 社
エクスナー・ジャパ
ン・アソシエイツ
価 格
8,600円(税
別)
ISBN
4-7724-0736-7
C3011
価 格
4,000円(税
別)
ISBN
な し( 左 記 販 売 所
に 郵 便 ま た はFAX
で申し込む)
【備考】
受講者は臨床心理査定法演習Ⅰ受講済みないし受講中の者に限る。
-140-
心理療法特論
1 ~2年 集中 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:井村 修
【教育目標】
心理療法のプロセスについて実習教材を用いながら体験的に学習する。診断面接、面接の契約、ラ
ポール形成、治療的人間関係、抵抗と行動化、治療的介入と抵抗の克服、治療目標の達成と評価、終
結へ向けての面接などを学び、臨床心理士としての基本的資質の涵養をはかる。
【授業計画】
No.
項 目
1
心理療法とは何か
2
心理療法の基礎概念
3
治療者としての基本的態
度①
4
治療者としての基本的態
度②
5
診断面接
6
面接の契約と治療目標
7
ラポールの形成
8
治療的人間関係①
9
治療的人間関係②
10
夢の取り扱い方
11
抵抗と行動化
12
治療的介入と抵抗の克服
①
13
治療的介入と抵抗の克服
②
14
終結へ向けての面接
15
まとめ
試験 試験もしくはレポート
到 達 目 標
心理療法と他の援助法の違いについて説明できる。
ビデオ学習により心理療法の基礎概念を説明できる。
著名な心理療法家のビデオより治療者の基本的態度を説明できる。
著名な心理療法家のビデオより治療者の基本的態度を説明できる。
受理面接(インテーク面接)の意義と行い方について説明できる。
面接の契約を行う際の留意点や治療目標について説明できる。
ラポール(治療同盟)形成の意義と方法について説明できる。
治療者とクライエントの間の陽性の人間関係を説明できる。
治療者とクライエントの間の陰性の人間関係を説明できる。
治療中に見られた夢の取り扱い方と意義について説明できる。
心理療法におけるクライエントの抵抗と行動化について説明できる。
直面化や明確化などの介入技法について説明できる。
治療的変化の判断基準や日常生活への波及効果について説明できる。
心理療法の終結の基準や終結方法について説明できる。
第1回から第14回までの授業内容の要点をまとめ討論できる。
達成度を確認するために試験もしくはレポートを受験、作成できる。
【準備学習】
事前に資料を配布するので受講者は必ず予習を行ってくること。
【評価方法】
出席、受講態度および試験もしくはレポートの成績で総合的に評価する。
【テキスト】
配布資料を用いる(テキストは使用しない)
。
【参考書】
書 名
カウンセリング*ガイドブック
著 者
出 版 社
倉光修・桑原知子(編集) 岩波書店
価 格
2,800円
ISBN
978-4-00-022475-8
【備考】
授業は教員による基本概念の説明、予習教材にもとづくグループ学習、全体発表と討論という形式
で行うため受講者は必ず予習を行ってから出席すること。予習を行っていないとグループ学習への参
加が困難になる恐れがある。
-141-
臨床動作法特論
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:窪田 文子
【教育目標】
臨床動作法の理論と事例を通して実際を概観することを通し、体験に焦点を当てた心理療法の特徴
や実践する場合の注意点について理解することを目標とする。
【授業計画】
No.
1
2
3
4
5
6
7
8
項 目
動作について
動作について 2
動作体験について
臨床動作法の進め方
臨床動作法の進め方 2
臨床動作法の進め方 3
臨床動作法の進め方 4
臨床動作法の実際
9
臨床動作法の実際 2
10
臨床動作法の実際 3
11
臨床動作法の実際 4
12
臨床動作法の実際 5
13
臨床動作法の実際 6
14
臨床動作法の実際 7
15
まとめ
試験
到 達 目 標
動作の概念ついてその成立や展開の歴史に基づいて説明することができる。
動作の概念ついてその成立や展開の歴史に基づいて説明することができる。
動作体験について理解し、その臨床的意義について説明することができる。
臨床動作法を面接で用いる場合の手続きについて説明することができる。
臨床動作法を面接で用いる場合の手続きについて説明することができる。
臨床動作法を面接で用いる場合の手続きについて説明することができる。
臨床動作法を面接で用いる場合の手続きについて説明することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法を用いた事例を概観し、その進め方や効果要因について討議
することができる。
臨床動作法について心理療法の技法としての特徴を他の技法と比較しな
がら意見を述べることができる。
試験は実施しない。
【評価方法】
担当したテーマの関するレポートの内容とディスカッションへの参加状況を総合して評価を行う。
【テキスト】
書 名
臨床動作学基礎
著 者
成瀬悟策
出 版 社
学苑社
価 格
ISBN
4-7614-9508-1
著 者
成瀬悟策(編)
出 版 社
学苑社
価 格
ISBN
4-7614-0306-3
【参考書】
書 名
健康・治療動作法
-142-
心理学特殊研究
1 ~2年 後期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:大原 貴弘,糟谷知香江,末次 晃,福島 朋子,森 丈弓,山本 佳子
高島 翠
【教育目標】
修士論文作成に向けて心理学の研究法をより深く理解することを目標とする。担当がそれぞれの専門領
域における代表的な方法を紹介する講義形式、それから受講生が先行研究を発表し、参加者全員で議
論する演習形式の二つの方法で、さまざまな心理学研究法とその基本的な考え方を理解、習得する。
【授業計画】
No. 項 目
1
オリエンテーショ
ン
2
データ分析法
(1)
3
データ分析法
(2)
4
質的分析法(1)
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
試験
到 達 目 標
授業の進め方、担当者分担および内容など授業の概要を説明する。この授業の意
図とやり方とを理解し、必要な準備作業ができるようになる。 (担当:末次)
修士論文作成に必要なデータ解析の手法を身につける。構造方程式モデリングに
ついて理解し、この分析手法の諸特徴を説明できる。 (担当:森)
修士論文作成に必要なデータ解析の手法を身につける。構造方程式モデリングに
ついて理解し、この分析手法の諸特徴を説明できる。 (担当:森)
質的分析法のひとつである解釈的アプローチについてその特徴を具体的に説明で
きる。 (担当:糟谷)
質的分析法(2) 質的分析法の代表的な研究手法について解説を受け、代表的な手法を列挙し、そ
れぞれの特徴を解説できる。 (担当:糟谷)
質的分析法(3) 質的分析法を使った研究例を取りあげた解説を受け、この手法について研究例に
触れながら説明できる。 (担当:糟谷)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習1
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習2
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習3
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習4
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習5
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習6
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習7
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習8
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
心理学研究法演 先行研究を口答発表後、参加者全員で討議する。内容を分かりやすく説明できる、
習9
質疑に的確に対応できることを目指す。
(担当:末次・大原・福島・山本・高島)
試験は実施しない。
【評価方法】
データ分析法、質的分析法、心理学研究法演習それぞれでレポートを課し、それらの平均値で評価
する。
【テキスト】
使用しない。
【参考書】
必要があれば、授業中に紹介する。
-143-
表現療法特論
1 ~2年 前期 選択 2 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田多香代子
【教育目標】
イメージを媒体とする表現療法の基本を学び、そのひとつであるコラージュ作成と言語連想による
PAC分析を行う。コラージュ表現と言語連想という異なる方向から自分自身の内的なあり方に気づ
くことを目的にする。
【授業計画】
No.
項 目
1
表現療法と心理療法概論
2
表現の心理過程
3
特定テーマのコラージュ
作成
自由テーマのコラージュ
作成
PAC分析(1)
PAC分析(2)
PAC分析(3)
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(1)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(2)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(3)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(4)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(5)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(6)
作品の検討とPAC分析の
フィードバック(7)
まとめ
試験
到 達 目 標
さまざまな表現療法を取り上げ、それぞれの技法の特色と応用について
学ぶ。
イメージの心的位相について、言語レベルから普遍的無意識までのさま
ざま違いについて知る。
各自が特定のテーマのコラージュを作成し、各作品を全員で検討する。
自由テーマのコラージュを作成し、その後、その作品に対する言語連想
を行う製作を行う。
連想語間の距離行列を作成する。
クラスター分析を行い、デンドログラムを作成する。
2人1組のペアを作り、デンドログラムからクラスターを抽出し、各ク
ラスター間の関連を相互にインタヴューする。インタヴューから作成者
の内的なありように関する所見を作成する。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
個々の作品を提示しケース検討をすると同時に、製作者の内省とPAC分
析の結果を報告し、表現された作品への理解を深める。
表現療法全体を総括し、心理臨床の技法としての位置づけを確認し、各
技法のレジメを作成し発表する。
試験は行わない
【評価方法】
各ワークごとにセラピスト、クライエントの両者の体験および作品に関する所見を提出する。その
内容によって評価する。
【テキスト】
書 名
PAC分析入門
著 者
内藤哲雄
出 版 社
ナカニシヤ書店
価 格
ISBN
【備考】
統計のクラスター分析の知識が必要。 コラージュ製作のためのパーツを集め、種類別に箱、もし
くは紙袋などに分類しておくこと。パーツに偏りがないようにさまざまなジャンルを準備すること。
-144-
臨床心理実習
2 年 通年 必修 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:窪田 文子,富田 新,森 丈弓,山本 佳子
【教育目標】
心理相談センターでの心理臨床実習に基づき、受理会議、事例検討会議、グループ・スーパーヴィ
ジョンに参加する。それを通して、臨床心理アセスメント、臨床心理面接といった臨床活動のより実
践的な技術を体系的に学習することを目標とする。
【授業計画】
No.
項 目
1
年 間30回 の 授 業 は、 以
下の4形態を通しておこ
なう。
2
受理会議
3
事例検討会議
4
グループ・スーパーヴィ
ジョン
5
学外施設実習
試験
到 達 目 標
原則として受理会議と事例検討会議は隔週で行い、その間に、グループ
スーパーヴィジョンは学期に2~3回、学外実習は不定期で行う。
心理相談センターにおいて行なわれたインテーク面接に陪席し、受理会
議で報告することを通して、インテーク面接のポイント、見立てについ
て説明することができる。
担当ケースの経過についてまとめて報告することを通して面接経過につ
いて見直し、臨床心理面接を継続してための方針を明らかにすることが
できる。
学生数名がスモ-ルグープにわかれ、教員から担当ケースについてスー
パーヴィジョンを受けることを通して、担当事例の面接経過を見直し、
今後の面接の方針を明らかにすることができる。
学外の病院、児童相談所、学校、施設などの様々な心理臨床の実践の場
に出向き、それぞれの臨床機関の特徴やそこでの臨床心理士の役割等に
ついて理解を深める。
試験は実施しない。
【評価方法】
事例検討やインテーク会議におけるディスカッションへの参加、受理ケースの見立てや事例会議に
ついて作成されるレポートにより総合的に評価する。
-145-
臨床心理学特殊研究
2 年 通年 選択 4 単位
【※学年、必修・選択、単位は、学科、入学年度、科目分野等によって異なる場合があります。
必ず履修の手引きで確認してください。
】
担当教員:田多香代子,林 洋一,窪田 文子,富田 新
【教育目標】
院生が各自、臨床心理学に関する研究テーマを設定し、テーマに即した適切な指導教員を選び、実
証的な調査および研究を行うこと、それが修了後の臨床家としての実践につながっていくことを目的
にする。研究の進め方は各院生が指導教員と相談をしながら決定する。
【授業計画】
テーマの設定の例
1.無気状態における対処方略
力の分類と時間的展望
無気力状態に陥った時、本人の時間的展望の違いによって対処行動が異
なり、無気力状態の打開につながるこれからの自分という時間的な展望
との関連を検証する。
2.継続的な箱庭制作に伴う箱 従来の事例研究において実証的に報告されてきた箱庭制作の有効性を実
庭作品の変遷と心理的変動
験的に6回の継続制作を行い、制作開始前後の心理的な変化と作品の内
容の変化を検証する。
3. 誘発線法における描画パ 誘発線法の4種の誘発線を用いてプライミング実験を行い、印象属性と形
ターンの属性に関する研究
態属性を抽出し、各誘発線それぞれのもつ臨床的な位置づけを考察する。
【評価方法】
テーマに関する先行研究の展望と研究の独創性を持つこと、調査や実験の枠組みが実証科学として
の方法論を備えていることを評定する。さらに口頭試問によって結果および考察の理解度を計る。
-146-
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