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情報技術知的財産論(2014~) コンピュータ技術概論(~2013)

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情報技術知的財産論(2014~) コンピュータ技術概論(~2013)
科
目
単位数
名(英文名)
年
次
期
間
担 当 者
情報技術知的財産論(2014~)
(Information Technology and Intellectual Property)
2
コンピュータ技術概論(~2013)
2年次
後期
杉山 典正(スギヤマ ノリマサ)
(Computer Technology)
〔授業のねらい・概要〕
近年、IT関連業界での知財紛争が目立つ。その中では、コンピュータハードウェアやソフトウェアなどの知的財産が、市場競争の武器として利用されている。
そこで本講義では、知的財産を学ぶ者にとって必要となるコンピュータ関連のハードウェア・ソフトウェア技術の基礎について講義を行い、技術について第三者に解説できるレベルまで理解を深める。
さらに、コンピュータ技術の最新情報についても触れ、今後の技術開発動向について議論できる知識を身に付ける。
〔授業計画〕
(授業のスケジュール)
テ ー マ
授業の内容 ・ 教育方法
第1回
演算機械からパソコン、そして携帯情報端末
へ
コンピュータは、どこで生まれたのか?何を可能にしたのか?現在までの歴史を辿り、
基礎的な概念を学ぶ。
第2回
パソコンのスペックを理解する
MacとWinは何が違うのか。CPU、メモリ、HDD、インターフェースとは何か。パソコンの
スペックに関連する技術について解説し、これらの役割について理解する。
第3回
コンピュータの基本動作
パソコンの頭脳といわれるCPUとメモリの内部構造について解説する。計算を担う技術
要素において、具体的な動作・役割を理解する。
第4回
デジタルデータによる情報表現
デジタルとアナログの違い、デジタルデータを利用する意義、デジタル表現するため
のプロセスについて解説する。0/1で表現される2値の世界を知り、情報表現の基本を
理解する。
第5回
映像・音声の表現
ラスタデータ、ベクターデータ、3D表現(ポリゴン、テクスチャ)、音の量子化、情報圧
縮など、映像・音声をコンピュータ上で表現する技術について理解する。
第6回
情報の記録と高密度化
磁気記憶、光磁気ディスク、光ディスク、フラッシュメモリなど、様々な記憶媒体におい
てデジタルデータがどのように記録されるのかを理解する。
第7回
ゲームソフトとユーザインターフェース
コンピュータを操作するためのユーザ・インターフェースは、ゲームの進化によっても
発展する。インターフェースに限らず、ゲームシステムとコンピュータ技術の関係につ
いて、AIやセンシング技術を中心に解説する。
第8回
コンピュータ市場の動向とハードウェア技術
のこれから
コンピュータ産業に係る企業について紹介し、その栄枯盛衰について例示する。ま
た、講義実施時点で最新と思われる話題を提供し、コンピュータ技術のこれからを考
えてみる。
第9回
ソフトウェア(OSとアプリケーション)
ソフトウェアには様々な形がある。OSの役割、アプリケーションとの関係などについて
解説し、ソフトウェアの基本について理解する。
第10回
プログラミングとは
ソフトウェアを開発する作業は、プログラミング言語によって実施される。プログラミング
言語の種類、ソフトウェア開発の基本的な流れについて解説する。また、フリーで実現
可能な範囲で、プログラミングを学習する手法についても例示する。
第11回
コンピュータネットワークとソフトウェア
インターネット上では、いくつかのソフトウェア活用法が提案されている。クラウドコンピ
ューティング、P2P、分散処理、仮想化技術など、ネットワークによって可能となった技
術について理解する。
第12回
ソフトウェアが実現する新しい世界
ソフトウェアによって、ARや言語理解など、多くのことができるようになった。少し未来を
見据えて、これからのソフトウェア技術の発展について考えてみる。
第13回
ソフトウェアと知的財産
ハードウェアは、発明として特許保護ができる。では、コンピュータ上のプログラムはど
のような扱いになるのか。ビジネスモデル特許にも触れつつ、ソフトウェアと知的財産
の関係について理解する。
第14回
オープンソースソフトウェア
ライセンスに基づきソースコードを開示する、オープンソースソフトウェアというコンセプ
トがある。OSSの例、付与されるライセンスの種類と内容について解説し、ソフトウェア
をあえて流通させる意図を理解する。
第15回
まとめ
これまで講義した各回の内容をリンクさせるために総復習を行う。
回
数
到達目標
評価方法
成績評価基準
(a)コンピュータの基本構成を説明できる。
(b)情報がデジタル化されるプロセスを、音・画像・動画について説明できる。
(c)コンピュータハードウェアの現状について説明できる。
(d)ソフトウェアの開発方法、活用の例について説明できる。
(e)ソフトウェアと知的財産の係わりについて説明できる。
毎回の講義で小テストを行い、定期試験を実施し、小テスト(20%)試験(80%)の割合で総合評価を行う。
A:到達目標(a)~(e)について、全てを総合して成績の得点が平均90%以上。
B:到達目標(a)~(e)について、全てを総合して成績の得点が平均80%以上90%未満。
C:到達目標(a)~(e)について、全てを総合して成績の得点が平均70%以上80%未満。
D:到達目標(a)~(e)について、全てを総合して成績の得点が平均60%以上70%未満。
F:上記以外。
〔受講心得〕
必ず記録できる媒体を持参する。紙ノートでもスマートフォンでもiPadでも構いません。
〔オフィスアワー〕
時間:月曜4限
場所:1号館10階 杉山准教授室
―135―
予習/復習
【予習】日頃からパソコンに触れ、IT関連のニュー
スをRSSリーダー等で取得しておく。
【復習】講義内容を反復し、関連するニュース記
事を理解するように努める。
【予習】講義内容で知識の乏しい箇所を挙げてお
く。
【復習】講義全体を概観し、技術の全体像をイメー
ジする。
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