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科目シラバス - 日本医療大学

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科目シラバス - 日本医療大学
基 礎 教 育 科 目
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101001
科 目 名
心理学
科目担当責任者 :
松本真由美
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
対人援助職にとって欠かせないのが人を全人的にとらえる視点である。本講義は心理学の
入門として、幅広い心理学の基礎的知見を紹介し、心理学的に人間を理解する視点を涵養す
ることを目的とする。内容としては現代心理学の諸領域を概観し、人の心のしくみについて
学ぶ。また、日常のさまざまな場面や状況における人の行動や反応に対して、心理学的知識
や理論にもとづき理解し、考察する。さらに、心の健康についても学習を深め、心の病を身
近なものとして理解することを期待したい。人の発達については「発達心理学」で取り扱う
ため、本講義からは削除している。あわせて受講することが望ましい。
1.心理学の基礎的知見を理解する。
2.心理学の知見にもとづき人間理解を深める。
3.心の健康と病について理解する。
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
導入
対人援助職にとっての心理学、心理学の諸領域に関する解説
2
知覚
感覚・知覚・認知、視知覚、社会的認知
3
記憶
記憶の分類、記憶をつかさどる脳、忘却、記憶のテクニック
4
感情
感情・情動・気分、感情の発達、感情の理論、感情コントロール
5
動機づけ
モチベーションのメカニズムとコントロール
6
学習
条件づけ、学習理論、シェイピング
7
言語
言語の発達、言語の特性、言語機能と障害
8
心の健康
メンタルヘルス、精神疾患の理解、ストレスとストレス耐性
学期末の定期試験(70%)と、授業時間内に数回実施する小テスト(30%)をもとに評価する。
教科書は特に指定しない。各回の講義時にプリント資料を配布し、その中に参考文献を提示
する。
「心理学」から得られる知見を日常生活と結びつけ、理解するよう心がけましょう。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
24 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101002
科 目 名
発達心理学
科目担当責任者 :
松本真由美 研究棟 2F - 204
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
本講義では乳幼児期から老年期までの発達の過程を取り扱う。人の発達の概念と発達を形
成する諸要素および影響要因、また、ピアジェ、フロイト、エリクソンなどの発達理論を学
習し、各発達段階における特徴的な行動や発達課題について学び、人の発達の一般的特徴に
ついて理解する。また、パーソナリティ形成への影響、行動との関連についての学習を通し、
各個人の発達の特徴を理解する。これらを通し、他者の発達を見通す力をつけ、さらに、各
発達段階に特徴的な発達危機における心のゆらぎや危機からの脱却について考察する。
1.主な発達理論を説明できる。
2.各発達段階で獲得すべき課題を理解する。
3.各発達段階で生じる危機について理解する。
4.発達心理学で得た知見を自己の発達と関連づけ、理解する。
1
テ ー マ
授 業 内 容
発達の定義、命のはじまり、胎児期・出産・新生児期の
発達の概念
発達
2
発達の理論①
諸領域の発達:身体・運動、知覚、言語、自己、社会性
3
発達の理論②
ピアジェの認知発達(感覚・運動期、前操作期、具体的
操作期、形式的操作期)
、フロイトの発達理論(口唇期、
肛門期、男根期、潜伏期、性器期)
4
授業計画
エリクソンの発達段階(乳児期、幼児期前期、幼児期、
発達の理論③
学童期、青年期、成人前期、成人期、老年期)
5
愛着関係の発達、安定した愛着関係、母性剥奪、内的ワー
乳幼児期の発達と危機
キングモデル
6
7
学童・思春期の発達と
ギャングエイジ、第二次反抗期、第二次性徴、思春期モー
危機
ニング、心理的離乳、アイデンティティの確立
成人期の発達と危機
レヴィンソンの発達段階、中年の危機、アイデンティティ
再体制化
8
高齢期の発達と危機
高齢者心理学、高齢期の喪失体験、活動理論と離脱理論、
サクセスフルエイジング、老年的超越
成績評価方法
教科書・参考文献
学期末の筆記試験(60%)と、講義時間内に数回実施する課題(40%)をもとに評価する。
教科書は特に指定しない。各回の講義時にプリント資料を配付し、その中に提示されてい
る参考文献に目を通してほしい。また、課題の書き方については『学修ハンドブック』を活
用してほしい。
配付される資料を読み、講義時の説明に集中し、理解を心がけましょう。自分自身の発達
学生へのメッセージ・ と関連づけながら課題に取り組みましょう。
履修上の留意点
―    
25 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101003
科 目 名
生物学
科目担当責任者 :
中林 秀和
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位
地球上には膨大な数の生物が存在し、現在も世界各地で新しい種が発見されている。私た
ち人間もこの多様な生物の 1 種にすぎない。では生物とは何だろうか、生物にはどのような
特徴があるのだろうか。本講義では、この問いかけに答えられるように、生物の種類や特徴、
および生物の集団について学ぶ。生物の種類や特徴に関する基本的な知識を修得し、人間の
活動が生態系や生物多様性を損なっている現状の危険性を理解するのが講義の目標である。
生命の誕生から進化の過程を学び、生命現象を「物質」や「分子」のレベルから理解する。
現在、バイオ技術を用いた医学・医療の最先端技術が発展している。ここでは、高校で生物
を履修していない学生でも分かるように、特にヒトの生命に関する基礎を理解する。生物に
共通する遺伝子の役割を学び、生命現象のしくみや、健康・疾病に関する最新の情報を含め
学習する。
基礎教育科目
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
生物の特徴
生命とは何か、生命の起源、生体を構成する物質、生物の特徴
2
細胞の構造と機能
人体のなりたち、細胞の構造、細胞増殖と細胞周期、染色体
3
遺伝子の本体
核酸、遺伝子、ゲノム、DNAの構造
4
ゲノムと遺伝子
遺伝のしくみ、DNAからタンパク質へ
5
DNA の複製
二本鎖DNAの複製、真核生物の遺伝子
6
遺伝情報とその発現
転写と翻訳、遺伝子の転写制御機構・転写制御領域
7
バイオテクノロジー
遺伝子工学、組換えDNA技術、DNA/RNA/タンパク質の
8
生命体と有機化合物
生体分子の構造と特徴、無機質、糖質の特徴
9
糖質・脂質・タンパ
糖質の役割、脂質・アミノ酸・タンパク質の特徴と役割
基礎
授業計画
ク質
成績評価方法
教科書・参考文献
10
エネルギー代謝
酵素の役割、糖質代謝・脂質代謝・タンパク質代謝
11
生体の恒常性
神経系と内分泌系
12
体液の恒常性
血液と体液の調節、生体防御、腎臓・肝臓のはたらき
13
病気の生物学
代謝の異常と疾病
14
遺伝子の異常
遺伝子・染色体異常と疾病
15
老化 ・ 死・がん
加齢現象、細胞の死と個体の死、癌と遺伝子異常
試験:90% 小テスト:10%、各講義毎に小テストを行う。
教科書は特に指定しないが、毎回プリントを配布する。
系統看護学講座 専門基礎2 人体の構造と機能[2]生化学(医学書院)基礎から学ぶ
生物学・細胞生物学 和田勝著、
羊土社生化学の基礎 http://www.sc.fukuoka−u.ac.jp/~bc1/
Biochem/index2.htm
試験は、プリントの持ち込みを許可します。配布プリントをクリアーノートに整理してまと
学生へのメッセージ・ めること。
履修上の留意点
―    
26 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101004
科 目 名
物理学
科目担当責任者 :
和田 龍彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
自然現象を理解し、身の回りにある機器の仕組みや原理を知るうえで物理学的な考え方は
大いに役立ち、また物の見方を豊かにしてくれる。この講義は、身近にあるものや現象を取
り上げながら、物理学的な見方、考え方の基礎を学び、専門科目の学修につなげるために生
体との関わり合いを主として習得する。具体的には、力と運動、振動と波動と音、熱と光、
電磁気現象などを紹介し、その原理や基本用語および法則を学ぶ。入学までに物理を学んだ
ことのない人や、学んだが難しいと感じる人にも理解できるよう、現象の観察から始め、物
理の楽しみや面白さを味わうことを目指す。
到達目標
1.単位と力の関係などの自然科学の基礎を学び、生体のテコやモーメントを説明できる。
2.運動の法則を理解し、物体の運動と仕事、またエネルギーと代謝について説明できる。
3.流体と振動と音、熱と光などの物理的特性を習得し、その応用に係わる説明ができる。
4.電気と磁気の基礎、および身近な応用事例を学び、生体と電磁気の関係を説明できる。
テ ー マ
授 業 内 容
1
講義概要・単位と
ベクトル
直線上の運動
講義概要の説明を受けたあと、ベクトル量とスカラー量などを
宇宙や星、また人の細胞などを例として理解を深める。
合力や分力などの力の関係と簡単な解析方法、摩擦の要因と実
例、さらに変位と速度と加速度の相違などを学ぶ。
テコおよびモーメントと生体の関わり合いを学び、姿勢と重心
および歩行と安定、さらに滑車の動作原理などを習得する。
落体の法則や3つのニュートンの運動の法則を学び、放物線運
動や運動量、さらに衝突などを習得する。
仕事やエネルギー保存の法則、運動量の保存則や力積などを学
び、生体のエネルギーと代謝について習得する。
固体と液体と気体の三現象を理解し、それぞれに関連する身近
な応用例を学習する。
流体の圧力、ベルヌーイの定理、浮力と毛管現象を学び、生体
現象としての血圧と血流量について学習する。
単振動と強制振動と共鳴、正弦波の基本式、波の性質などを学
習する。
音の性質と速度、うなりとドップラー効果について学び、実際
の音を聞く。また、聴音効果と加齢による変化などを学習する。
温度の種類と測定法、熱伝導ならびに熱変化、体温とその測定
法を学び、生体温特性と温熱療法の原理を習得する。
光の反射と屈折と全反射、レンズと光の変化、干渉と偏光など
を学び、人の目で見る光現象と内視鏡の原理を習得する。
静電気とは何かを確認し、電気の源を理解し、生体情報として
の心電図とその測定法について学習する。
電流の流れと抵抗の関係、特にオームの法則を用いた簡単な解
析法を学び、ペースメーカーや除細動器の現状を概観する。
磁気の持つ特徴、発電とモーターの原理、交流とインピーダン
スなどを概観する。
物理学を応用した CT や MRI や FES(機能的電気刺激)などの
最先端医療装置の原理や課題について概観する。
2
3
6
モーメントと重心
と安定
運動の法則と物体
の運動
仕事とエネルギー
と代謝
個体 ・ 液体 ・ 気体
7
圧と流量と生体
8
振動と波動
9
音と超音波
10
熱現象と熱力学
11
光と医用光学
12
13
静電気と生体電気
現象
電流と抵抗
14
磁気と交流
15
最先端医療への物
理学応用
4
5
授業計画
成績評価方法
筆記試験(80%)
、レポート(20%)により総合的に評価する。
教科書・参考文献
次の講義内容については、直前の講義の終了時に指定するので予習をして望んでほしい。ま
学生へのメッセージ・ た、講義の後で配布の資料を再習得してほしい。なお、履修者の関心等により若干、授業内
履修上の留意点
容を変更することがある。
―    
27 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101005
科 目 名
生活科学
科目担当責任者 :
宮森 芳子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
授業の概要
人が生きていく上で必要不可欠な日常生活上の事象を、科学的視点で分析し、より良い生
活環境が健康を守る上で重要であることを学ぶ。食生活における水や食物の安全性、住まい
の安全性と衛生管理、物理的環境刺激(光、熱、音、色など)の快適性、衣服素材の安全性
や快適性、衣服の衛生管理など、衣食住の生活と健康を守る視点から科学的に調査・分析す
る方法を学ぶ。北国で暮らす生活の知恵や、ゴミ、廃棄物処理、リサイクルの問題をとおして、
環境にやさしい、環境に適応した生活の仕方を考察する。
到達目標
1.生活を科学的にとらえ、健康と衣・食・住・生活環境の関係が理解できる。
2.健康を守るために必要な衣生活、食生活、住生活の基礎知識や整え方が理解できる。
3.
一人一人の日常生活のあり方が環境問題と密接な関係にあり、それが地球に甚大な影響
を及ぼす事がわかる。
4.自分の生活の現状を理想的な健康生活と比較 ・ 考察することで、日常生活を整える視点
が明確になる。
基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
食生活の現状と課題
食事の機能、健康な食生活の条件、食育、食生活の指針
2
食の安全 ・ 安心
科学の目で見る食品安全、リスク分析、健康食品の知識
3
健康な衣生活の条件
衣服の機能と気候適応、衣料素材、紙おむつの科学
4
衣料の表示と管理
多様化する衣料の管理、衣料の表示、洗濯の科学
5
健康で快適な住環境
住まいの役割と機能、健康住居環境、シックハウス問題
6
住居の衛生と安全性
住まいの衛生管理、家庭内事故、住宅のバリアフリー
7
身近な環境問題
衣食住と環境問題、地球環境の悪化と健康との関わり
8
環境問題の多様化
身近な暮らしと化学物質、廃棄物処理とリサイクル
筆記試験(80%)および出席点(20%)により総合的に評価する。
教科書 図説国民衛生の動向 2015/2016 一般財団法人厚生労働統計協会(2015 年 10 月発行)
参考書 くらしの豆知識 2015 独立行政法人国民生活センター(2015 年 9 月発行)
授業で習得した知識を実生活の中で実践しながら学習を積み重ねて下さい。健康と衣食住 ・
学生へのメッセージ・ 生活環境の総合的な視点から、他教科と関連させながら学ぶことも必要です。
履修上の留意点
―    
28 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101006
科 目 名
環境科学
科目担当責任者 :
藤井 博匡
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
人間の活動で影響を受けた自然環境の変化によって、新たな健康問題が引き起こされてい
る。人間生活における自然環境の意義を理解し、環境破壊と健康障害について学び、これか
らの環境保全行動について考える。初めに近年の経済発展による環境問題を概観し、大気汚
染と健康への影響、水質汚染と健康への影響、地球温暖化と健康への影響、酸性雨と健康へ
の影響、災害による環境破壊、放射能被ばくと健康への影響を学ぶ。これからの社会におけ
る環境保全と生物多様性について考える。
1.基準値の根拠ついて、例を挙げて説明出来る。
2.健康に影響する環境因子と作用との関係を説明出来る。
3.地球を汚染する化学物質を説明でき、発生の原因とその解決法を説明出来る。
4.再生可能エネルギーや新たな資源について説明出来る。
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
本科目の教育内容および履修上の留意点
2
環境の基準値について
基準値とは何か、基準値の根拠、基準値とリスクについ
て学ぶ
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
3
食の安全と健康について
食の安全と環境、そして健康との関連性について学ぶ。
4
住居と安全について
住まいの安全、家庭での安全について学ぶ。
5
地球環境の変化について
地球環境について概説し、環境問題の現状について考え
る。
6
環境とテクノロジー
環境問題解決のテクノロジーについて学ぶ。
7
環境放射線について
環境と放射線について概説し、健康との関係を学ぶ。
8
総合学習
1〜7回までの講義のまとめ。
筆記試験(75%)
、レポート(25%)により総合的に評価する。
環境化学 西川治光他 三共出版 (2013 年発行)
基準値のからくり 村上道夫他 講談社ブルーバックス (2014 年発行)
高校の “基礎化学” の知識を講義前に整理しておくこと。講義内容は、国内外の環境問題に
学生へのメッセージ・ 応じフレキシブルに変更・発展させる予定である。
履修上の留意点
―    
29 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101007
科 目 名
生活と運動
科目担当責任者 :
吉田 昌弘
担 当 教 員 名 :
橋本めぐみ
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 必修 授業形態(講義) 1単位
生活動作と運動量、運動機能と心肺機能の仕組みを理解し、身体運動を通して、身体の変
化と効果を学ぶ。子供の体力低下や運動不足から生じる健康問題について学び、持久力、筋
力アップの体力づくりや、ストレッチ、柔軟体操、野外活動など、疲労回復やストレス発散
を目的としたリラクゼーションの原理と方法について学ぶ。地域散策や集団ラジオ体操など
の地域コミュニティとの交流や、冬の雪道歩行、雪かきにおける安全な身体運動の方法など、
生活における運動を健康科学的視点から考える。
1.運動によって生じる生理的変化および効果を理解できる。
2.目的に応じた運動プログラムの立案および処方・適応について理解できる。
3.
活動レベル・環境を考慮した運動プログラムの立案および処方・適応について理解できる。
基礎教育科目
回数
テ ー マ
授 業 内 容
オリエンテーション
治療や健康増進をターゲットとした運動の目的およ
運動の目的・意義
び意義について学ぶ。
2
運動が与える効果
運動が与える効果、特に身体に生じる生理学的変化
3
運動プログラム立案の原則1
1
について学ぶ。
運動プログラムの立案に必要な原則(負荷、強度)
について学ぶ。
運動プログラムの立案に必要な原則(段階設定、リ
4
運動プログラム立案の原則2
5
活動レベルに応じた運動プロ
活動レベルに応じた運動プログラムの立案のポイン
グラム立案1
ト(負荷、強度)について学ぶ。
活動レベルに応じた運動プロ
活動レベルに応じた運動プログラムの立案のポイン
グラム立案2
ト(段階設定、リスク管理)について学ぶ。
環境を考慮した運動プログラ
環境を考慮した運動プログラムの立案のポイントに
スク管理)について学ぶ。
授業計画
6
7
(負荷、強度)について学ぶ。
ム立案1
8
環境を考慮した運動プログラ
成績評価方法
環境を考慮した運動プログラムの立案のポイントに
(段階設定、リスク管理)について学ぶ。
ム立案2
筆記試験(70%)および出席点(30%)により総合的に評価します。
適宜資料を配付します。
教科書・参考文献
座学およびグループワーク等により講義を展開します。
学生へのメッセージ・ 履修者状況により若干、授業内容を変更することがあります。
履修上の留意点
―    
30 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101008
科 目 名
健康とスポーツ
科目担当責任者 :
吉田 昌弘
担 当 教 員 名 :
橋本めぐみ
配当年次と単位
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
授業の概要
寿命をのばす運動プログラム、腰痛、肩こり改善の運動プログラム、高齢者の転倒・骨折
予防の運動プログラム、肥満予防の運動プログラム、生活習慣病予防の運動プログラムなど
を実際に体験し、健康づくりの運動のあり方と実践的な指導方法および評価法について学ぶ。
また、民間でおこなわれている健康教室のプログラムなどから、運動が健康づくりにどう取
り入れられているか、グループ運動の効果やスポーツ文化として人と人との交流にどう役
立っているかを学ぶ。
到達目標
1.中高年における整形疾患を対象とした運動プログラムを立案し、指導できる。
2.内科的疾患(生活習慣病)を有する症例に対する運動プログラムを立案し、指導できる。
3.集団に対する運動プログラムを立案し、指導できる。
4.健康増進を目的とした運動プログラムを立案し、指導できる。
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
疾患を有する対象における
運動プログラム1
疾患を有する対象における
運動プログラム2
疾患を有する対象における
運動プログラム3
疾患を有する対象における
運動プログラム4
グループワーク1
整形疾患
(下肢)
を有する対象に対する運動プログラムの立
案および実技指導の方法について学ぶ。
2
3
4
5
6
7
授業計画
8
9
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
スポーツ選手に対する運動
プログラム1
スポーツ選手に対する運動
プログラム2
スポーツ選手に対する運動
プログラム3
スポーツ選手に対する運動
プログラム4
グループワーク2
健康増進を目的とした運動
プログラム1
健康増進を目的とした運動
プログラム2
集団に対する健康増進を目
的とした運動プログラム1
集団に対する健康増進を目
的とした運動プログラム2
グループワーク3
整形疾患
(上肢)
を有する対象に対する運動プログラムの立
案および実技指導の方法について学ぶ。
整形疾患
(体幹)
を有する対象に対する運動プログラムの立
案および実技指導の方法について学ぶ。
内科疾患
(生活習慣病)
を有する対象に対する運動プログラ
ムの立案および実技指導の方法について学ぶ。
疾患を有する対象における運動プログラムについてグルー
プワークを行い、実践方法について理解を深める。
スポーツ選手
(球技系1)
に対する運動プログラムの立案お
よび実技指導の方法について学ぶ。
スポーツ選手
(球技系2)
に対する運動プログラムの立案お
よび実技指導の方法について学ぶ。
スポーツ選手記録系)
に対する運動プログラムの立案および
実技指導の方法について学ぶ。
スポーツ選手
(格技・採点系)
に対する運動プログラムの立
案および実技指導の方法について学ぶ。
スポーツ選手に対する運動プログラムについてグループ
ワークを行い、実践方法について理解を深める。
健康増進を目的とした運動プログラム
(個別1)
の立案および
実技指導の方法について学ぶ。
健康増進を目的とした運動プログラム
(個別 2)
の立案および
実技指導の方法について学ぶ。
健康増進を目的とした運動プログラム
(集団)
の立案および
実技指導の方法について学ぶ。
健康増進を目的とした運動プログラム
(集団)
の立案および
実技指導の方法について学ぶ。
健康増進を目的とした運動プログラムについてグループ
ワークを行い、実践方法について理解を深める。
筆記試験(70%)および出席点(30%)により総合的に評価します。
適宜資料を配付します。
実技およびグループワーク等により講義を展開します。
学生へのメッセージ・ 運動のできる服装で出席して下さい。
履修者状況により若干、授業内容を変更することがあります。
履修上の留意点
―    
31 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101009
科 目 名
統計学
科目担当責任者 :
端 俊一
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
保健医療の分野において、研究・調査・診療によって得られる大量データを統計解析手法
で解析し、科学的に有用なデータとして活用するための基礎統計を学ぶ。平均・分散・標準
偏差、正規分布、信頼区間、有意水準、t 検定、相関分析、回帰分析などの基礎知識や分析
法を学ぶ。与えられたデータを統計的に整理し、統計解析されたデータの意味を理解できる
ようになることを目的とする。
・医療情報データを統計処理する意義が理解できる。
・基本的な手法で1変量と2変量の統計処理ができる。
・統計処理された結果を正しく理解できる。
基礎教育科目
回数
1
テ ー マ
授 業 内 容
統計処理の目的と概念、母集団と標本、確率変数、確
統計学と確率
率分布
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
2
統計における検定原理
検定の共通原理と確率
3
基本統計量
度数分布・平均・分散・標準偏差
4
平均値の推定・検定
母分散と母平均の推定・検定と演習
5
相関分析(1)
相関係数の推定と検定
6
相関分析(2)
相関分析の演習
7
直線回帰(1)
回帰係数の推定と検定
8
直線回帰(2)
直線回帰の演習
出席状況と考査結果により評価する。
教 科 書 なし。必要に応じてコピー資料配布。
参考文献 医学・保健学のためのやさしい統計学 正井栄一著 金原出版(株)(2008)
電卓を使用する。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
32 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101010
科 目 名
情報科学
科目担当責任者 :
端 俊一
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
コンピューターのリテラシースキルを修得し、これからの学修や医療者としての活動に活
用できることを目的に学修する。インターネットサービスの利用法、パスワード管理、セキュ
リティの考え方、オンライン情報検索の方法、文献検索の方法、検索情報の収集と管理法、
医療としての情報処理システム(電子カルテおよび院診連携におけるパソコン上での情報提
供など)
、個人情報についての取扱いとインターネット上の書き込みのモラル、規定および
遵守事項などについて学ぶ。
情報処理ツールとしての、コンピュータの動作の仕方を理解し、コンピュータやインター
ネットの正しい使い方を習得することで、医療情報を扱う際の考え方と応用力のある情報処
理能力の習得を目指す。
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
コンピュータの仕組み
情報処理ツールとしてのコンピュータの構造と動作原理
2
基数と基数変換
2進数、10 進数、16 進数とそれらの相互変換
3
データの内部表現
プログラムコード、数値データ、非数値データの表し方
4
データ構造
配列、スタック、キューなどのデータ構造
5
ソフトウェアの構成
OS とアプリケーションの構成・働き
6
コンピュータネットワーク
コンピュータネットワークとインターネットの概要
7
医療情報の基礎
保険・医療・福祉における情報システムについて
8
情報セキュリティと知的
医療情報やインターネットの使用に関わるセキュリ
財産権
ティ、および知的財産権
出席状況と考査結果により評価する。
教 科 書 なし。必要に応じてコピー資料配布。
参考文献 基礎から学ぶ医療情報 金谷孝之・服部建大著 共立出版(2014)
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
33 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101011
科 目 名
情報科学演習
科目担当責任者 :
新開谷 深
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
コンピューターのリテラシースキルを修得し、これからの学修や医療者としての活動に活
用できることを目的に学修する。電子メールの書き方(時候の挨拶、依頼文、礼状など)送
受信法、メールのマナーとトラブル対策、添付ファイル、ワープロによるテンプレートを利
用した文書作成、レポート作成、図や数式を利用した文書作成、エクセルを用いた表作成、
アンケートを用いたデータの集計、数式・関数、グラフ作成、基本統計量の計算、プレゼンテー
ションスライド作成などを学ぶ。
1)日本語入力が早くできるようになる
2)ワープロでレポートを作成できる
3)表計算ソフトでデータ処理、グラフ作成ができる
4)プレゼンテーションファイルを作成し発表できる
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
演習の進め方、PC の利用について
2
基本(1)
PC の基本的操作、ネットリテラシー
3
基本(2)
日本語入力
4
ワープロ(1)
ページ設定・書式設定
5
ワープロ(2)
書式設定(Tab・インデント)
6
ワープロ(3)
表・罫線・図形描画
7
ワープロ(4)
レポート作成の応用
8
表計算(1)
データ処理の基礎
9
表計算(2)
基本統計量の計算
10
表計算(3)
数式・関数・グラフ作成
11
プレゼンテーション(1) プレゼンテーションの基礎
12
プレゼンテーション(2) プレゼンテーション作成の準備
13
プレゼンテーション(3) プレゼンテーション作成
14
プレゼンテーション(4) プレゼンテーションの準備
15
プレゼンテーション(5) プレゼンテーションの実際とまとめ
演習での作成物
作成資料
教科書・参考文献
演習が中心となる為、積極的に質問等してほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
34 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
101012
科 目 名
人間発達学
科目担当責任者 :
高橋 義信
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 必修 授業形態(講義) 2単位
人間を生涯発達する存在という観点から理解し、人の様々な身体機能の発達を理解、修得
する。総論として、発達の理論、人間発達観の変遷、発達の研究方法、発達の一般的原理、
発達に関与する諸因子を学ぶ。各論として、小児期の成長発達と健康について学ぶ。
また、
各ライフステージにおける「心理・社会的存在としての自己」の基本的特徴にふれつつ、
特に精神発達過程における発達課題とパーソナリティーの発達について学ぶ。
1.人間の発達が他の霊長類の発達とどう違うか説明できる
2.ライフステージの各時期における主要な発達上の課題を説明できる
3.人間の発達に影響を及ぼす主な要因を説明できる
1
テ ー マ
胎生期の発達
授 業 内 容
胎生期の発達と胎生期の栄養状態がその後の発達におよぼす
影響
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
2
初期の身体発達
胎生期から乳児期にかけての身体の発達
3
新生児の知覚能力
新生児の視覚・聴覚の発達しているのか
4
母子の愛着①
母子間における愛着成立のメカニズム
5
母子の愛着②
乳児期の母子関係がその後の発達に及ぼす影響は?
6
言語発達①
文法を中心とした言語発達とそのメカニズム
7
言語発達②
言語発達における臨界期の存在と幼児の発音の特徴
8
知能の発達①
知能の測定と遺伝が知能に及ぼす影響
9
知能の発達②
知能の高い子、低い子の特徴とその原因
10
ジェンダーの発達
性同一性の形成とそれに影響する要因
11
学童期の友人関係
同胞集団が社会化に与える影響
12
身長
身長の伸びとそれに影響を与える要因
13
第二次性徴
第二次性徴に影響を及ぼす要因と性淘汰
14
青年期の自我同一性
青年期における自我同一性など自己の問題と職業選択
15
老年期の知的能力
老年期の認知能力の低下とそれに影響を及ぼす要因
筆記試験(80%)
、レポート(20%)により総合的に評価する
教 科 書 なし
参考文献 「グラフィック乳幼児心理学」サイエンス社、
「ヒトの成長と発達」メディカル・
サイエンス・インターナショナル
授業配布資料をよく読むこと
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
35 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102001
科 目 名
倫理学
科目担当責任者 :
森口 眞衣
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 必修 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
「倫理」とは価値や規範としての「ありかた」を問い続ける学問であるが、医療はその「あ
るべき」姿を追いかけることの困難さを実感し続ける現場である。医療人としての倫理観を
もち育てていくために必要な知識・視点・方法を身につけるため、「命の倫理観」に対する
歴史的背景や日常感覚との接点について学習する。
1.医療人として倫理を学ぶ必要性を理解する。
2.医療倫理・生命倫理の領域における基本的な考え方と視点を身につける。
3.倫理観・価値観に関連した様々な概念について、その基盤となる歴史的・日常的視点を
理解する。
4.自分の考えを言葉で表現し、他者に伝えることの重要性を再認識する。
基礎教育科目
回数
1
テ ー マ
ガイダンス
授 業 内 容
はじめに:医療人と倫理
〜医療人はなぜ倫理を学ばなければならないのか〜
2
医療倫理学の基礎①
3
医療倫理学の基礎②
医療倫理学における基本的な理論と原則
〜医療場面での倫理的評価のために必要な概念〜
医療倫理学の視点と方法論
〜命に関わる「線引き=定義」の難しさ〜
4
医療倫理学の原則①
「利益」と「危害」の考え方
5
医療倫理学の原則②
「自律」とは何か?
〜倫理のグレーゾーンを考えてみよう〜
授業計画
〜実践の「あたりまえ」を見直してみよう〜
6
臨床の医療倫理①
パターナリズムについて
〜トラブルのいきすぎを防ぐために〜
7
臨床の医療倫理②
「人(ヒト)」とは何か?
〜人格(パーソン)論の難しさ〜
8
まとめ
さいごに:医療倫理学的に見る医療の現実
〜視点と「患者の物語」〜
成績評価方法
教科書・参考文献
レポート(40%)および筆記試験(60%)によって評価する。筆記試験の解答状況と内容を
評価の基本とし、これにレポートの提出状況および内容評価を加点する。
特定の教科書を用いるのではなく、個別に準備する資料を用いて横断的に学習する。
参考文献は講義の中でそのつど指示する。
受講者の関心や講義の進行状況に応じて、授業内容を適宜変更することがある。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
36 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102002
科 目 名
生命倫理
科目担当責任者 :
森口 眞衣
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 必修 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
現代の医療では技術の進歩に伴い、従来の生命観や価値観がさまざまな変化を遂げている。
社会で暮らす多くの人々にとって、生命倫理をめぐる場面のほとんどは非日常的な状況とし
て訪れるものであり、十分な心構えのないまま突然の自己決定を強いられるのが現実であろ
う。しかし医療人にとって生命倫理にまつわる問題は業務の中で絶えず考えさせられる、い
わば日常的なテーマである。講義で取り上げる基本的な概念や理論について、自ら考え、言
葉で表現し、他者に伝える実践を重ねることにより、学生が個人また医療人として自らの倫
理観・生命観・価値観を磨いていくことを目的とする。
1.医療人として生命倫理を学ぶ必要性を理解する。
2.生命倫理の領域における基本的な考え方と視点を身につける。
3.医療と「生命」をめぐって生まれる問題を多角的に分析・考察する姿勢を身につける。
4.自分の考えを言葉で表現し、他者に伝えることの重要性を再認識する。
1
テ ー マ
ガイダンス
授 業 内 容
はじめに:生命倫理とは?
〜医療職における生命倫理的視点の必要性〜
2
生命倫理学の基礎
3
生命の終わり①
生命倫理問題を考えるために必要な理論と原則
〜「倫理的な判断をする」とはどういうことか〜
誰がどのように「本人の意思」を知るのか?
〜「治療拒否」をめぐって〜
4
生命の終わり②
誰のために「延命」するのか?
〜「安楽死」にかけられる圧力〜
授業計画
5
生命のはじまり①
命の選別は許されるのか?
〜「妊娠中絶」をめぐって〜
6
生命のはじまり②
命のデザインは許されるのか?
〜新たな「生命」の形を見つめる〜
7
医療技術と倫理
8
まとめ
医療の平等とは?
〜医療資源の配分をめぐって〜
さいごに:「悪い知らせ」とはどんなものなのか?
〜告知と「患者の物語」〜
成績評価方法
教科書・参考文献
レポート(40%)および筆記試験(60%)によって評価する。筆記試験の解答状況と内容を
評価の基本とし、これにレポートの提出状況および内容評価を加点する。
特定の教科書を用いるのではなく、個別に準備する資料を用いて横断的に学習する。
参考文献は講義の中でそのつど指示する。
受講者の関心や講義の進行状況に応じて、授業内容を適宜変更することがある。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
37 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102003
科 目 名
哲学
科目担当責任者 :
石飛 道子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(8)
哲学の基本的なテーマは、人間の存在を見つめて「いかに生きるか」「いかに死ぬか」を
追求することである。まず、自分自身を見つめて、自己を探究していこう。身体と心からな
る自分を考え、そこから世界(他者)とかかわる自分の生き方を考えていこう。さらに、他
者との関わりを断つとき、すなわち、「死」ということについても考えてみよう。
1.自己を分析して、自己を客観的に知ることが可能であると気づくこと。
2.実際に自己分析できること。
3.他者との関わりの中にいる自分を意識できること。
4.死を通して、自分の周囲と自分とのつながりを考察してみる。
回数
基礎教育科目
1
テ ー マ
授 業 内 容
哲学のはじめ
まず、自分を知ることからはじめよう。好きな自分、
嫌いな自分。
2
自己はあるのか、ないのか 「自己」「自己にかかわるもの」とは何だろうか。自分
の外側と内側を見つめてみよう。
3
4
授業計画
自己を広げよう。他者の心
自分をどこまで広げて考えられるだろうか。他者の存
とは?
在とは何だろうか。他者の心は、わかるものだろうか。
あかの他人と親しい身内
他者には、区別や分類があるだろうか。世界の側から、
今度は自分を眺めてみよう。
5
運命と自由意志
他者と関わり、まわりとかかわる自分には、自由意志
はあるのだろうか。それとも、決定されているのだろ
うか。
6
生と死について
自由にできるのは、生だろうか、死だろうか。輪廻転
生と来世。
7
生と死の選択
現代人の死について考えてみよう。自然死、自死、安
楽死、植物人間、脳死など。
8
理想の生き方・死に方
現代人の死を通して、自分自身の死に方、そこから必
然的に得られる生き方を見つめよう。
成績評価方法
平常の授業中での取り組みを重視する。授業での課題(40%)と試験(60%)で評価する。
教科書はなし。プリントなどで対応する。
教科書・参考文献
授業中は、よく考えること。興味のあるテーマは、普段から考える習慣をつけておくことが
学生へのメッセージ・ 望ましい。
履修上の留意点
―    
38 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102004
科 目 名
論理学
科目担当責任者 :
石飛 道子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(8)
ことばの使い方を学ぶのが、論理学の基本である。思考の法則としては、「縁起」を基本
において考える。現代の自然科学の基礎にある因果関係に対応でき、さらに、西洋的な思考
にも応用が利く、そして、また、日常のコミュニケーションにまで活用可能な、実際的な論
理「縁起」を修得しよう。
1.因果関係を自分で見つけられること。
2.形式に則って、記述できること。
3.因果関係を基本において、文章を論理的に組み立てられること。
4.思考過程を論理的にたどれること。
回数
成績評価方法
授 業 内 容
「ことば」という行為をよく知ろう。倫理との関係も探る。
1
論理とは?
2
縁起とは?
コミュニケーションを「縁起」としてとらえる。
3
ブッダの公式
縁起(因果関係)を形式的に示す方法を学ぶ。
4
ブッダの公式の応用
実際に、因果関係を見つけて、それを解説してみる。
5
思考の公式
西洋的な論証形式に応用してみよう。
6
思考形式としての因果
反対・矛盾などの概念を調べてみよう。
7
過去形と現在形
表現のさまざまな特徴を調べてみよう。過去形で書く文章
と現在形で書く文章。
8
まとめと応用
自分で論理的に文章を組み立てて主張してみよう。
平常点(30%)と試験(70%)で評価する。
プリントなどで対応する。
教科書・参考文献
授業のときに集中して考えてみよう。日常的にも、文章をどんどん書いてみることが望まし
学生へのメッセージ・ い。
履修上の留意点
―    
39 ―
基礎教育科目
授業計画
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102005
科 目 名
宗教と思想
科目担当責任者 :
石飛 道子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(8)
日常の暮らしの中に根づいてる思想や宗教観を、概観していこう。キリスト教、イスラム
教、
仏教という世界的な宗教を通して、人々の生きる姿を眺めてみる。基本的な「ものの見方」
の他に、
「死生観」
「倫理観」「世界観」「社会制度」などを知っていこう。
1.キリスト教、イスラム教、仏教の基本的な思想のちがいがわかる。
2.それらの宗教や思想を通して見ると、日常の暮らしがどのように見えるか想像できる。
3.実際に聖書、経典、啓典などを読んで、信仰の実際を自分なりに理解できるようにする。
4.自分で、様々な宗教の立場に立って、ものごとを考えてみることができる。
基礎教育科目
回数
1
テ ー マ
宗教とは?
授 業 内 容
世界の中の宗教を概観する。わたしたちの日常生活と宗教
との関わりについても考えよう。
2
仏教とは?
仏教の根本思想を学ぶ。縁起の理念と諸行無常の教え。
3
経典を知る
実際に、経典に触れて考えてみる。
4
キリスト教とは?
キリスト教とは何か。一神教の特徴と「キリスト(救い主)
」
の思想
授業計画
5
聖書を読む?
6
イスラム教とは?
7
死生観を比べる
旧約聖書の戒律を読んでみよう。
「イスラーム」について。六信五行について。
それぞれの宗教の死生観を探ろう。輪廻転生。復活と再臨。
天国と地獄。
8
人の生き方を比べる
聖書と経典をよく読んで、思想の根底にある考え方のちが
いを自分で味わってみよう。
成績評価方法
平常授業での態度や提出物で 30%、試験で 70%として成績評価を行う。
教科書はなし。プリントなどを配る。
教科書・参考文献
特に、予習は必要ない。宗教的な偏見を持たないように、素直に自由に考えられるように自
学生へのメッセージ・ 分でも意識してみてほしい。
履修上の留意点
―    
40 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102006
科 目 名
人間関係論
科目担当責任者 :
石田 ゆき
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1 単位
人間の日常生活は、家庭、学校、職場などで営まれているが、社会生活においては、必ず
他人と関わっていかなければ生きていけない。円滑な人間関係を築くためには、常識的な礼
儀、マナー、コミュニケーションが必要だが、何よりもまず自分自身を知る必要がある。人
は他者に対して様々なイメージを抱くが、同じく、自分に対しても特定のイメージを抱いて
いる。その認識いかんによって対人関係が大きく変わりうる。「自己理解」と「他者理解」
の両側面から、人間関係の在り方について考察する。
1.様々なエクササイズを通して自己理解を深める
2.様々なエクササイズを通して他者との関係性を理解する
3.すすんで他者との関わりをもとうとする
1
テ ー マ
人間関係論入門
授 業 内 容
①ガイダンス ②アイスブレイクの仕方と心理アセスメ
ントの応用
2
葛藤場面への対応
ストゥループエクササイズ・道徳的葛藤エクササイズ等に
ついて学ぶ
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
3
自己表現(1)
フェルト素材をいかしたエクササイズ
4
自己表現(2)
ファッションの諸機能をいかしたエクササイズ
5
自己表現(3)
ステンシル素材をいかしたエクササイズ
6
他者を受容する心
受容の意味と方法
7
適切なメッセージ受容
だまされないための心理学
8
協同のしくみ
季節教材をいかした協同学習エクササイズ
授業への参加度および態度(30%)、提出物・レポート(70%)などにより総合的に評価する。
教 科 書 見ることを楽しみ書くことを喜ぶ 協同学習の新しいかたち●看図作文レパート
リー● 鹿内信善編著 ナカニシヤ出版(2014 年発行)
参考文献 適宜紹介する
①教科書は最終レポートの課題図書としても使用します。なお、「 教育学 」 の授業で既に購
入済みの場合は再購入の必要はありません。 ②履修者の人数や興味関心等により、一部内
学生へのメッセージ・ 容を変更することがあります。 ③授業では多くの教材を活用します。こちらで用意できる
履修上の留意点
数には限りがあるので、事前に連絡したものについては忘れずに持参するようにしてくださ
い。
―    
41 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102007
科 目 名
文化人類学
科目担当責任者 :
林 美枝子 研究棟 5F - 502
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
「地球市民の基礎教養」といわれる文化人類学は、心理学と同じ考現学の一種である。今・
ここにあるモノやヒト、ことがらが、文化化された事象を扱う唯一の学問でもある。その目
的は異文化理解力を身に着け、他者を深く理解するとともに、自らの文化・社会を正確に認
識することにある。また、具体的な事例を、聞き取り調査と参与観察による現地のフィール
ドワークで収集し、データ化するという特徴がある。 下位分類が多様なこの学問から、医療関係者を目指す学生達には是非一度は聞いてほしい
医療人類学を中心に講義する。
文化相対的視点を理解し、相手の立場に共感するための基礎力である異文化理解力を身に
着け、患者を文化化された個人として見つめる力を涵養する。生物医学としての疾病や治療
だけではなく、また別のオルタナティブな病い観や癒しに接することで、健康観の視野を広
げることを目指す。
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
1
文化人類学入門
2
方法論について
3
医療人類学入門
4
身体観・通過儀礼
5
死生観・葬送儀礼
6
伝統的医療資源
7
病医論
8
医療人類学の現在
の課題
授 業 内 容
・文化相対的視点、考現学、暗黙知、3つのキイワードで学ぶ文
化人類学入門
・
「贖罪の学問」としての経緯と現在の役割
・フィールドワークとは何か 聞き取りと参与観察、ラポールの確
立を求めて
・医療人類学の誕生とその成果
・生物医学の相対化とWHOの健康観について
・可食性の文化比較、食人習俗の研究から
・男、女、第3の性、
「一人前」への道のり、産育の民俗
・
「死の起源神話」
、他界観、黄泉がえり
・遺体の処理について、葬送儀礼、改葬儀礼 ・伝統的医療資源の処方復活について 沖縄の離島と中国農村部
の調査事例
・シャーマン レイモンド・ファースの定義から
・東北アジアにおける治療師の系譜
・日本のハレ・ケ・ケガレの循環論と憑きもの筋の事例、ミクロネ
シア連邦ポンペイ島の病観と病因論
・diseaseではなくillness、身体と疾病の文化化について
・新たな健康阻害要因は何か
授業終了時に意見や感想を書かせる。(10%) ワークシートの提出を 2 回求める。(20%) 授業内容に関する筆記試験を実施する。(70%)
教科書は特に指定しない。授業中に推薦図書をその都度示す。配布物が多いため、専用の
ファイルを用意すること。
おもしろい学問である。広い視野を身に着けることで、将来、医療関係者として様々な患
学生へのメッセージ・ 者に対応する力を養える。
履修上の留意点
―    
42 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102008
科 目 名
社会学
科目担当責任者 :
林 美枝子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
他者と関係を結ぶことで成り立つ「社会」は、我々に様々な影響を与える。本講義ではミ
クロ、マクロ的領域の多様な社会の中から、家族、職場、地域社会を対象にその特徴と変容
について解説する。家族社会学の成果から日本の近代家族の特徴について解説し、その崩壊
について晩婚化・晩産化、ひとり親家庭の増加について学習する。また 1999 年以来の男女
共同参画社会の推進を理解するためにジェンダーの社会学の成果から DV や性暴力支援の現
状を学習する。労働に関しては特にワークライフバランスについて学ぶ、最後に医療社会学
から、超高齢社会の到来がもたらすあらたな地域社会作りや健康への取り組みを学習する。
21 世紀型家族がいかに多様化しているかを、人口動態的視点やジェンダー論からまずは理
解する。また、身近な家族や地域社会に置き換えて、これらの課題を理解できるようになる
こと。
授業計画
テ ー マ
授 業 内 容
1
社会学入門
社会とは何か、群れるという人の習性とその機能
2
家族1
家族社会学、20 世紀家族とは何か
3
家族2
21 世紀家族の模索、その多様性からの課題
4
ジェンダー
DV、性暴力被害者支援の現状
5
貧困と格差
貧困の定義、現代日本社会の貧富による格差
6
労働
労働環境の現状、ワークライフバランス
7
高齢化
人口減少社会における問題と対応策、介護を中心に
8
医療社会学
2025 年の課題、地域包括ケアシステムがもたらすもの
授業への取り組み姿勢(課題の提出)30% 定期試験 70%
成績評価方法
教科書・参考文献
教 科 書:本田由紀『社会を結びなおす 教育・仕事・家族の連携へ』岩波ブックレット No.899 岩波書店 520 円
参考文献:
『北海道社会とジェンダー 労働・教育・福祉・DV・セクハラの現実を問う』札
幌女性問題研究会 明石書店 2800 円(購入しなくても可)
学生へのメッセージ・ 配布物が多いため、この授業専用ファイルを用意して下さい。
社会でおこっているできごとに留意すること。
履修上の留意点
―    
43 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102009
科 目 名
音楽
科目担当責任者 :
今井 由惠
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
音楽は、感動を大きくしたり、喜びや悲しみを一層深くするなど、心に直接訴えかけるこ
とのできる不思議な力を持っている。人間社会と音楽のつながりや、医療や福祉の場で活用
される音楽について紹介し、音楽が人間にもたらす心理的・生理的反応などの影響を体験的
に学ぶ。また、実践を通して音楽のおもしろさや表現することの楽しさを感じ取り、学生自
身の感性を高める。コミュニケーション力を高めることを目的に、アクティブ・ラーニング
を実践し、最終講義ではアンサンブルの研究発表を行う。
・音楽が人間に及ぼす影響について理解を深める。
・表情豊かに自信を持って、「歌う」・「演奏する」などの自己表現ができる。
・対象者(聴き手)の視点で自らを振り返り、対象者を意識した行動ができるようになる。
基礎教育科目
回数
1
テ ー マ
ガイダンス
授 業 内 容
講義概要、成績評価等について説明する
人間と音楽の関わり、その歴史について学ぶ
授業計画
2
こどもと音楽
幼児期から学童期のこどもの歌について学ぶ
3
高齢者と音楽
高齢者のための歌について学ぶ
4
療法としての音楽
治療的音楽活動について学ぶ
5
音楽におけるチーム
アンサンブルの導入
ワーク
成績評価方法
教科書・参考文献
6
音楽における自主性
ミュージックベルによるアンサンブル(1)
7
音楽における協調性
ミュージックベルによるアンサンブル(2)
8
音楽における自己表
研究発表に向けた企画・構成の実践
現、まとめ
研究発表:アンサンブルのまとめ
レポート課題(70%)
受講姿勢、自主性・協調性、出席状況などの平常点(30%)
教科書 使用しません
参考書 『高齢者の音楽療法 楽器演奏のすすめ』藤本豊子著 春秋社(2012 年発行)
『治療的音楽活動のススメ』 山崎郁子著 共同医書出版社(2011 年発行)
『歌うことが口腔ケアになる─科学的エビデンスに基づく歌唱リハビリ』 甲谷至著
あおぞら音楽社(2008 年発行)など
その他は、必要に応じて紹介します。
音楽は、目には見えないコミュニケーション・ツールの一つといえます。年齢や性別、国
学生へのメッセージ・ の違いを超えて、その果たす役割の大きさを感じ取ってください。能動的な受講姿勢を求め
ます。
履修上の留意点
なお履修人数等により、授業計画の内容や順序を変更する場合があります。
―    
44 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102010
科 目 名
法学
科目担当責任者 :
千葉 卓
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
日本国憲法についての基本的な知識を獲得することを目的とし、日本における憲法学説・
判例を手がかりにしながら、人権および統治機構の基本的なあり方を明らかにしていく。
近代憲法の基本原理(基本的人権の保障と権力分立制)、日本における二つの憲法(明治憲
法と日本国憲法)の異同、日本国憲法の基本原理(国民主権、基本的人権の尊重、平和主義)
などを明かにした上で、具体的な政府の仕組みと人権保障のあり方についての基本論点を検
討しながら理解を深めて行くことを目的とする。
1.憲法が我々の生活と深く関わることを理解する
2.憲法問題について自ら考える能力を養う
到達目標
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
本科目の授業内容・方法
2
法の体系
法はどのような法令によって成り立っているか
3
憲法の位置づけ
法の中で憲法はどこに位置づけられるか
4
近代憲法の特色
近代憲法はどのような特色をもつか
5.
6
憲法の規律対象
憲法は誰を規律しようとするのか
7
日本国憲法の原理
日本国憲法はどのような基本原理を有するか
8
基本的人権の尊重
基本的人権としてどのようなものがあるか
基礎教育科目
回数
筆記試験により評価する
教 科 書 1.新憲法教室 単行本─ 1997/5 阿部照哉(編集)
2.ポケット六法 平成 27 年版 単行本─ 2014/9/26 井上正仁(編集)、
山下友信(編集)
参考文献 その都度紹介する
憲法に関するニュース記事に目を通してほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
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45 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102011
科 目 名
教育学
科目担当責任者 :
石田 ゆき
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
代表的な教育思想とその歴史的背景に焦点を当て、教育は人間が生きる上でどういう意味
を持っているのか、また社会の中でどのような役割を果たしているのかという二つの点から
考察する。教育の本質を人間の発達と学校教育のあり方(内容と方法)、教育を取り囲む社会、
法制度との関連で明らかにする。古典から現代までの教授学と教育評価法、日本国憲法と教
育基本法に規定された日本の教育ありかたと現代教育の課題についても考える。
1.教育の目的・教育の原理を自己のキャリア選択と関連づけて説明できる
2.教育学の知識を実践化できる
到達目標
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
様々な教育方法
2
教育の社会的役割(1) 景観まちづくりを例にした教育と社会の関わりについて学ぶ
3
教育の社会的役割(2) 景観まちづくりを例にした教育と社会の関わりについて学ぶ
4
教育と人間発達
特別支援教育に役立つ教材づくりとその活用について学ぶ
5
教育の意味(1)
「 まねる 」 ことの意義について学ぶ
6
教育の意味(2)
「 まねる 」 ことの実際について学ぶ
7
教育の意味(3)
「 まねる 」 ことから生まれる意味について学ぶ
8
現代教育の課題
「 遊び 」 の教育学的意義について学ぶ
①ガイダンス ②モジュラースケジュール等について学ぶ
授業への参加度および態度(30%)、提出物・レポート(70%)などにより総合的に評価する。
教 科 書 見ることを楽しみ書くことを喜ぶ 協同学習の新しいかたち●看図作文レパート
リー● 鹿内信善編著 ナカニシヤ出版(2014 年発行)
参考文献 適宜紹介する
①教科書は最終レポートの課題図書としても使用します。 ②履修者の人数や興味関心等に
学生へのメッセージ・ より、一部内容を変更することがあります。 ③授業では多くの教材を活用します。こちら
で用意できる数には限りがあるので、事前に連絡したものについては忘れずに持参するよう
履修上の留意点
にしてください。
―    
46 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102012
科 目 名
北海道史
科目担当責任者 :
栗本 瑞恵
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
北海道の歴史を概観し、北海道に生きる人々の生活、産業経済、文化などを学ぶ。特に幕末・
維新期の全国各地からの入植による開拓、先住アイヌ民族の歴史と生活・文化、同和政策の
影響など、近代北海道の社会史、経済史から、現代の北海道の現状と将来を考える。北海道
の気候・風土、北方の自然環境での暮らしと衣食住の生活特性から、北方積雪寒冷地で暮ら
す北海道人の生活と健康について考える。北海道に隣接するアジア諸国との関係について学
び、経済的文化的側面から将来のあり方を考える。
・北海道史の基礎的知識を身につける。
・資料をもとに歴史を再構成する方法を身につける。
到達目標
テ ー マ
授 業 内 容
ガイダンス
授業の内容・方法および履修上の留意点
北海道の時代区分
北海道とは?
2
北海道の古代・中世
アイヌ民族とアイヌ文化
3
北海道の近世
松前藩の成立・幕末の松前・蝦夷地
4
北海道の近代1
行政区画の変遷
1
北海道移住と道内移住
授業計画
5
北海道の近代2
農村・漁村の暮らし1
6
北海道の近代3
農村・漁村の暮らし2
7
北海道の近代4
女性の暮らし
8
北海道の近代5
都市の暮らし
戦争と民衆
成績評価方法
平常点(出席状況、受講態度)及び学期末に行われる論述形式の筆記試験により総合的に評
価する。
資料プリントを配布するとともに、授業内容に関連する文献を適宜紹介する。
教科書・参考文献
教師の描く歴史像を相対化し、自分のものとするためにも、可能な限り関連文献を読んで
学生へのメッセージ・ ほしいと思います。
履修者の関心や進捗状況により順番や内容が適宜変更されることがあります。
履修上の留意点
―    
47 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
102013
科 目 名
ボランティア活動
科目担当責任者 :
大内 高雄
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
2年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
授業の概要
今日の社会福祉は、特定の人への給付やサービス提供のみではなく、広く国民一般の関心
であり、また、福祉は行政だけではなく、国民とりわけボランティア、地域住民や専門家や
関係施設団体などが参加して作り上げる福祉社会構築の課題である。そこで、ボランティア
活動が必要とされている社会・経済・文化的な背景や歴史的変遷を概観し、ボランティア活
動の理念、意義、社会的位置づけ、ボランティア活動を支える思想、ボランティアコーディ
ネートの理論などについて学ぶ。地域社会、社会福祉領域、災害現場などにおけるボランティ
ア活動の実際を知り、保健医療福祉従事者としてのボランティア活動の意味や現状について
考え。地域のボランティア活動に参加し、これらの学びを体験的に理解するとともに、人間
の多様性や主体性、協調性などについて考える。
到達目標
1 現代社会における福祉社会において、住民参加やボランティア活動が求められる背景や
歴史的変遷について理解する。
2 ボランティア活動における哲学・理念・意義などについて理解する。
3 ボランティア活動の領域・分野の理解とそこでの実際活動について、実践的・体験的な
理解を通じて、主体的に参加する意識を醸成する。
基礎教育科目
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
2
ボランティア活動の
背景
地域福祉とボラン
ティア
現代社会におけるボランティア活動の意義と必要性について
概括する。また、本科目の狙いと授業展開などについて確認
する。
今日ボランティア活動が櫃よとされている社会的背景と住民
の生活困難の実態について理解する。
21 世紀の社会福祉の基本法である「社会福祉法」を通じて、
地域福祉推進での住民参加としてのボランティア活動の意義
と課題について学ぶ。
ボランティア活動の歴史的変遷、思想・哲学・理念やボラン
ティアコーデネイトの考え方などを理解する。
わが国におけるボランティア活動及び推進組織の現状と課題
について把握する。
地域社会における制度のはざま・制度外の生活困難に対応す
る支援活動の実際とボランティアの意味について理解する。
地域社会で自立生活を希望する障害者支援とボランティア活
動の実際と内容について学ぶ。
これまでの学びと理解を確認・整理し、今後主体的にボラン
ティア活動に参加していく可能性と課題について討論し総括
する。
3
授業計画
4
5
6
7
8
成績評価方法
教科書・参考文献
ボランティア活動の
基本(1)
ボランティア活動の
基本(2)
ボランティア活動の
実際(1)
ボランティア活動の
実際(2)
まとめと総括
定期試験 60%、及び授業内「振り返りコメントぺーパー」40%をもとに、総合的に評価する。
教科書 岡本栄一監修(2005)
『ボランティアのすすめー基礎から実践までー』ミネルヴァ
書房
参考書 大阪ボランティア協会(2004)『ボランティア・NPO用語辞典』中央法規 ボランティア活動は、今日の社会的問題と密接に関係しているので、日頃から新聞やテレ
学生へのメッセージ・ ビ報道に関心を持ち記録などをしておく習慣を持つとよいでしょう。
また、この活動は優れて実践的課題ですので、科目の履修前か授業期間中に自発的に参加・
履修上の留意点
体験しておかれますことをおすすめします
―    
48 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103001
科 目 名
日本語表現
科目担当責任者 :
山田 敦士 研究棟 2F - 202
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 前期 必修 授業形態(演習) 1単位 時間数(30)
本科目の目的は、広く社会に通用する言語表現能力を身につけることにある。
コース前半では、
「日本語を磨こう」と題し、わかりやすい日本語表現について考える。
よい表現法を身につけるためにはよい例文に触れることも重要である。題材として古今の名
文なども適宜、取り上げることにする。
コース後半では、
「文書作成の技術」と題し、レポート・論文の作成技術について学ぶ。グルー
プワークや相互査読などの教室内活動をおこなうほか、PC を用いた文書作成にも取り組む。
1.わかりやすい日本語表現について理解し、実践できる。
2.大学生として必要な文書作成技術を身につける。
到達目標
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
授業のすすめ方について
2
日本語力を磨こう
メールの書き方
3
日本語力を磨こう
手紙の書き方
4
日本語力を磨こう
ノートのとり方
5
日本語力を磨こう
メモのとり方
6
日本語力を磨こう
文章を読む:速読と精読
7
日本語力を磨こう
要約の技法
8
課題(1)
課題への取り組み(1)
9
文書作成の技術
文から段落へ
10
文書作成の技術
論説文の構成
11
文書作成の技術
批判的に読む
12
文書作成の技術
参照のし方:引用と要約
13
文書作成の技術
図表の活用
14
文書作成の技術
体裁を整える
15
課題(2)
課題への取り組み(2)
課題(60%)と平常点(40%)で総合的に判断(絶対評価)する。
平常点には授業への参加度や演習課題の成績が含まれる。なお、期末試験はおこなわない。
配布資料とスライドで授業をすすめる。
『学修ハンドブック』を持参すること。
言語表現は技術であり、学ぶべきものである。そのためには、授業内容をよく理解し、課
学生へのメッセージ・ 題に積極的に取り組むこと。また授業の外でも実践できるように努めてほしい。
なお、学修の状況を踏まえ、学習内容や順序を調整することがある。
履修上の留意点
―    
49 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103002
科 目 名
英語Ⅰ
科目担当責任者 :
荻原 裕子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 必修 授業形態(演習) 1単位
医療に関する様々なトピックを英文で読み、基礎的な読解力を高める。英文を正確に読む
ためのスキルを身に付け、論理的に要約し、伝達することを目的とする。いろいろな英文を
読むことで、単語理解や語彙力が向上し、読解力を高めるとともに、外国の社会や文化、外
国人の価値観などを知る機会となり、異文化交流の動機付けとなり、今後の語学学修のモチ
ベーションとなることを期待する。
1.基礎的英文法(時制、活用形等)を正確に理解する
2.基礎的英単熟語を理解する
3.医療に必要な用語に親しみ、医療トピックに興味を持ち、英文の内容を理解する
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
評価方法、履修の留意点、習熟度確認
2
基礎英文法1
be 動詞、一般動詞(現在)
3
基礎英文法2
一般動詞(過去)、進行形
4
基礎英文法3
助動詞
5
医療英語1
身体部位、栄養素
6
基礎英文法4
名詞、冠詞、代名詞
7
基礎英文法5
5つの基本文型
8
中間テスト
前半の講義内容の確認テスト
9
基礎英文法6
前置詞、形容詞、副詞
10
基礎英文法7
比較、命令文、感嘆文
11
医療英語2
臓器、症状
12
基礎英文法8
接続詞、動名詞
13
基礎英文法9
不定詞、受動態
14
基礎英文法 10
完了形、関係代名詞
15
医療英語3
医療機関、医療従事者
筆記試験2回と、必要により小テストを行い評価する
教科書:大学生の英語入門(English Primer)佐藤哲三、愛甲ゆかり著 南雲堂(2013)
医療看護系英語学習ワークブック 笹島茂著 松柏社(2006)
英語への苦手意識を持つ履修者には特にそれを払拭できるよう、丁寧な指導を心がけますが、
学生へのメッセージ・ 予復習を行うことが望ましいです。上記の授業内容は、若干変更することもあります。
履修上の留意点
―    
50 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103003
科 目 名
英語Ⅱ
科目担当責任者 :
David Flenner
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 後期 必修 授業形態(演習) 1単位
国際化が進む我が国において、医療現場で外国人をケアする機会が増え、英会話の重要性
は高まっている。この教科では、医療場面における英会話を修得する。CD 教材の活用でリ
スニングの向上に努め、相手の考えを正確に理解できること、英語による会話で伝えたいこ
とを正確に表現し、自分の考えを正確に相手に伝えられることを目標とする。英語圏の医療
番組を視聴したり、音楽を聴いたりすることで、リスニングの向上、日常の英会話の表現力
の向上を期待する。
To improve and build confidence in English skills aiming to be able to talk with patients
in English relating to therapy care. 到達目標
授業計画
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
1
Week 1
Orientation
2
Week 2
Becoming a Therapist/The workplace
3
Week 3
Sports/Case study
4
Week 4
The elderly
5
Week 5
Working with children
6
Week 6
Questionnaires
7
Week 7
Measurements
8
Week 8
Mid term evaluation
9
Week 9
Review
10
Week 10
Joints
11
Week 11
Posture
12
Week 12
Activities of Daily Living
13
Week 13
Language for Physical Therapy
14
Week 14
Oral/Written Evaluation
15
Week 15
Oral/Written Evaluation
Attendance 25%, Class Participation 25%, Final Exam 50%
Therapy Care:Jim Smiley, Michiyo Masui, Tomoaki Asano 著 Perceptia Press
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
51 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103004
科 目 名
英語Ⅲ
科目担当責任者 :
赤間 荘太
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位 時間数(30)
この教科では、保健医療福祉分野における英文文献を教材として、正確に、論理的・批判
的に読解する能力を身に付け、論文の内容を要約できることを目的とする。グループ抄読を
とおして、英文や論文内容の解釈についてディスカッションすることで、英文文献抄読を主
体的に学習するための基礎的能力を育成することを目的とする。
1.医療分野における英語文献を読む力をつける。
2.医療分野のトピックを深く理解する。
3.ディスカッションを通して物事を論理的・批判的に分析をする。
基礎教育科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
授業内容および評価方法の説明
2
Lesson 1
Summer Weight Gain
3
Lesson 2
Sugar in Danger
4
Lesson 3
Adult Diapers Outsell Baby Diapers
5
Lesson 4
Medical Robots
6
Lesson 5
Coffee Drinking Tied to Lower Risk of Suicide
7
Lesson 6
How Emergency Rooms Work
8
中間試験
まとめと中間試験
9
Lesson 7
Keep Your Heart Moving
10
Lesson 8
Teens Light Up E−Cigarettes
11
Lesson 9
Curing Peanut Allergies
12
Lesson 10
Cancer and Poverty
13
Lesson 11
AED
14
Lesson 12
Global Warming Triggers Disease
15
期末試験
まとめと期末試験
ディスカッション(40%)、小テスト(20%)、中間試験および期末試験(40%)
教科書:Caregiver:Reading the Current Medical World 近藤進 他編著 朝日出版社
(2015 年発行)
授業内でディスカッションを行うので、必ず教科書の予習を行い、扱うトピックに関する
学生へのメッセージ・ 情報を調べておきましょう。また、授業の最初に内容に関する小テストを毎回行います。
履修上の留意点
―    
52 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103005
科 目 名
英語Ⅳ
科目担当責任者 :
赤間 荘太
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位 時間数(30)
この教科では、既修の学修をとおして、興味・関心のあるテーマを選択し、そのテーマに
関連する英文文献を収集し、論文の内容を正確に、論理的・批判的に要約できることを目的
とする。グループディスカッションを通して、英文文献抄読に関する学修が深まることを期
待する。
1.医療分野における英語文献を収集、読解する。
2.興味・関心のあるトピックに関して深く理解する。
3.プレゼンテーションを通して情報を正確に伝える。
4.グループディスカッションを通して物事を論理的・批判的に分析をする。
授業計画
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
授業内容および評価方法の説明
2
Lesson 1
英語文献収集方法、文献の読解法について
3
Lesson 2
トピックのプレゼンテーション(1回目)
4
Lesson 3
グループディスカッション(1回目)
5
Lesson 4
英語文献読解1
6
Lesson 5
英語文献読解2
7
Lesson 6
トピックのプレゼンテーション(2回目)
8
Lesson 7
グループディスカッション(2回目)
9
Lesson 8
英語文献読解3
10
Lesson 9
英語文献読解4
11
Lesson 10
トピックのプレゼンテーション(3回目)
12
Lesson 11
グループディスカッション(3回目)
13
Lesson 12
英語文献読解5
14
Lesson 13
英語文献読解6
15
まとめ
授業のまとめ
プレゼンテーション(30%)、ディスカッション(50%)、平常点(20%)
教科書:学生が収集した英語文献を教科書として使用する。
教科書・参考文献
授業前には扱われるトピックに関する情報をしっかりと調べておきましょう。医療分野の
学生へのメッセージ・ 英語文献は難しいものもありますが、正確さを重視してグループ討論の形式でゆっくり訳し
ていきます。
履修上の留意点
―    
53 ―
基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103006
科 目 名
中国語
科目担当責任者 :
山田 敦士
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位 時間数(30)
隣国である中国とは、人事交流をはじめとして、経済・文化などすべての面で国家間交流
が盛んになっている。医療のグローバル化に向けて、国際的な看護の動向を知り、コミュニ
ケーションをとおして理解することは重要である。初歩的なテキスト講読および日常会話の
練習を行い、基礎的読解力、会話力を学ぶための動機付けとなることを期待する。
1.日本語とは異なる、中国語の特徴を理解すること
2.中国語の会話表現、特に医療現場における基礎的な会話表現を身につけること
3.中国の社会や文化について、知見を得ること
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
授業案内
2
発音
発音と文字のしくみ
3
挨拶表現
基本的な挨拶
4
自己紹介
自己紹介をしよう
5
医療の中国語(1)
第三課:「健康保険証を持っていますか」
6
医療の中国語(2)
第四課:「家族にはどんな人がいますか」
7
医療の中国語(3)
第五課:「あそこで少しお待ちください」
8
医療の中国語(4)
第六課:「少し話せます」
9
医療の中国語(5)
第七課:「検査室に行って検査をしてください」
10
医療の中国語(6)
第八課:「どうしましたか」
11
医療の中国語(7)
第九課:「口を開けてください」
12
医療の中国語(8)
第十課:「この薬を飲んだことがありますか」
13
医療の中国語(9)
第十一課:「服をあそこに置いてください」
14
医療の中国語(10)
第十二課:「病状はずっと良くなりました」
15
まとめ
総復習
期末試験(60%)と平常点(40%)で総合的に判断(絶対評価)する。平常点には授業への
参加度や演習課題の成績を含まれる。なお、期末試験はおこなわない。
教科書:山田眞一著『医療系学生のための初級中国語』白帝社
参考書:授業時に指示
外国語の習得には、
その国の社会や文化への理解が欠かせません。本授業では、語学のほか、
中国の様々な社会・文化事象の理解にも取り組みます。中華料理、チャイニーズ・ポップス、
学生へのメッセージ・
二胡、旅行、旧正月、カンフー、中国映画、シルクロード、三国志、チャイナドレス、少数
履修上の留意点
民族、パンダなど、
「中国」に興味のある学生の受講を歓迎します。
なお状況によって内容等の変更もあり得ます。
―    
54 ―
Ⅳ 科目シラバス 基礎教育科目
科目コード
103007
科 目 名
韓国語
科目担当責任者 :
金 昌震
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
2年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
隣国である韓国とは、人事交流をはじめとして、経済・文化などすべての面で国家間交流
が盛んになっている。医療のグローバル化に向けて、国際的な看護の動向を知り、コミュニ
ケーションをとおして理解することは重要である。そのため、本教科では、韓国語の文字、
発音など基礎的なことから日常生活で使う簡単な会話と読解能力を育成することを目的とす
る。
韓国語の文字(母音、子音)を理解した上、基本的な文法・挨拶・基本会話を学習する。
到達目標
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
ハングル入門1
全体オリエンテーション、韓国語の基本子音と母音(1)
2
ハングル入門2
韓国語の基本子音と母音(2)
3
ハングル入門3
簡単な二重母音の仕組み
4
ハングル入門4
まぎらわしい子音の発音
5
ハングル入門5
バチムの発音
6
挨拶・自己紹介(1)
こんにちは!
7
挨拶・自己紹介(2)
初めまして!
8
もっと練習しましょう!
基本文章を活かした会話・作文練習など
9
名前について問う
これは(この人は・ここは)何ですか。
10
格式がある表現
週末に何をしますか。
11
もっと練習しましょう!
基本文章を活かした会話・作文練習など
12
存在の表現
事務室は3階にあります。
13
数字
電話番号は何番ですか。
14
もっと練習しましょう!
基本文章を活かした会話・作文練習など
15
評価
期末テスト
小テスト 20%、期末テスト 50%、平常点 30%(授業への参加度や課題提出など)で総合的
に判断(絶対評価)する。
教科書 HANA韓国語教育研究会著『書いて覚える韓国語−基礎単語編』、HANA
参考書 担当者が作成したプリント
第1回の授業でオリエンテーションをします。必ず出席してください。
学生へのメッセージ・ 本講義では、韓国語をより上達させるため、韓流ドラマ・K− pop・動画などを活かし、韓
国の社会や文化などを紹介します。韓国の文化に関心がある学生の受講にも歓迎します。
履修上の留意点
―    
55 ―
基礎教育科目
回数
専門基礎教育科目
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201001
科 目 名
解剖学
科目担当責任者 :
矢嶋 俊彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 前期 必修 授業形態(講義) 4単位 講義2コマ ×15 回
授業の概要
解剖学は人体の構造を理解する学問である。医療に携わる専門職業人は、人体の正常な構
造の知識を修得していることが必須である。人体は様々な器官、これを構成する組織、そし
て生体の最小単位である細胞の集合で成り立っている。したがって、人体構造を理解する為
には、細胞生物学、組織学、肉眼解剖学そして発生学という形態学の様々なレベルでの知識
が必要である。本講義では、これらを有機的に関連づけながら、循環器系、消化器系、呼吸
器系、泌尿器系、生殖器系、内分泌系、感覚器系の各器官の構造と機能について学ぶ。
到達目標
1.循環器系の構造と機能を説明できる。
2.消化器系・呼吸器系の構造と機能を説明できる。
3.泌尿器系・生殖器系の構造と機能を説明できる。
4.内分泌系の構造と機能を説明できる。
5.感覚器系の構造と機能を説明できる。
回数
テ ー マ
1
ガイダンス
解剖学総論
循環器系① 血管系、心
臓
循環器系② 動脈系、静
脈系
循環系③ 胎児の循環系、
リンパ系
消化器系① 消化管系
2
3
4
専門基礎教育科目
5
6
7
授業計画
8
9
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
授業の内容・方法および履修上の留意点。解剖学の定義・
目的、解剖学用語を理解する。
血管の構造を理解する。
心臓の位置・構造・刺激伝導系を理解する。
肺循環・体循環を理解する。
動脈系・静脈系の基本走行と支配域を理解する。
胎児期の循環系を理解する。
リンパ管系・リンパ性器官の構成・機能を理解する。
内臓器官の基本構造を理解する。
消化管の構造・機能を理解する。
消化管系② 肝臓、膵臓、 肝臓・胆嚢、膵臓の構造・機能を理解する。
腹膜の構造・機能を理解する。
腹膜
鼻から肺までの構造・機能を理解する。
呼吸器系
胸膜と縦隔の構造・機能を理解する。
これまで学習した知識をベースに、総合的な問題解決
まとめ・演習
能力と臨床応用能力の向上を目指す。
腎臓の構造・機能を理解する。
泌尿器系
尿管・膀胱・尿道の構造・機能を理解する。
男性生殖器の構造・機能を理解する。
生殖器系
女性生殖器の構造・機能を理解する。
ホルモンと標的器官の関係を理解する。
内分泌系
内分泌線の構造・機能を理解する。
感覚器系① 外皮,視覚 外皮の構造・機能を理解する。
視覚器の構造・機能を理解する。
器
感覚器系② 平衡聴覚器、 平衡聴覚器の構造・機能を理解する。
嗅覚器、味覚器の構造・機能を理解する。
嗅覚器他
胚子の発生を理解する。
人体の発生
器官系の発生を理解する。
これまで学習した知識をベースに、総合的な問題解決
まとめ・演習
能力と臨床応用能力の向上を目指す。
筆記試験(85%)
、レポート・授業態度(15%)により総合的に評価する。
教科書 解剖学(標準理学療法学・作業療法学) 野村 嶬 編集 医学書院
プロメテウス解剖学コア アトラス 第2版 坂井 建 監訳 医学書院
参考書 人体解剖学 藤田恒太郎著 南江堂
学生へのメッセージ・ 授業範囲は予習し、ノートをとり、復習・まとめが必要です。 生理学との関連で理解を深
めてください。
履修上の留意点
―    
58 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201002
科 目 名
解剖学演習(骨・筋)
科目担当責任者 :
清田 直恵
担 当 教 員 名 :
向井 康詞
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 必修 授業形態(演習) 2単位
解剖学で学んだ人体構造に関する基礎知識を前提として、運動器としての骨格を形成する
骨と可動結合である関節、さらには関節を動かす骨格筋、についてマクロ・ミクロの構造が
具体的にどのようになっているのかを、模型標本を通して、理解を深める。本実習を通して
書物や映像では得られない情報を体得し、人体の構造を三次元的に理解する。
1.骨の名称と特徴を述べることができる
2.筋の名称と起始・停止、支配神経、髄節、働きを述べることができる
回数
テ ー マ
1・2
オリエンテーション
授 業 内 容
講義の進め方、骨とは
骨学総論
3・4
上肢帯・自由上肢の
肩甲骨、上腕骨、橈骨、尺骨の各部の名称と特徴を理解する
形態と機能
5・6
手根骨、寛骨、骨盤
手根骨、寛骨、骨盤の特徴を理解する
の形態と機能
7・8
自由下肢骨の形態と
大腿骨、頚骨、腓骨、足根骨の特徴を理解する
機能
頭蓋
頭蓋骨の特徴を理解する
11・12
脊柱・胸郭の形態と
脊柱・胸郭の特徴を理解する
機能、関節・靱帯
関節・靱帯の構造と機能を理解する
骨学まとめ
骨学についての知識の確認
14・15
筋学総論
筋とは
16・17
肩甲帯、肩関節の筋
肩関節周囲の筋の形態と機能を理解する
18・19
肘・前腕の筋
上肢の筋の形態と機能を理解する
20・21
前腕・手関節の筋
前腕から手関節にかけての筋の形態と機能を理解する
22・23
股関節の筋
股関節の筋の形態と機能を理解する
24・25
膝関節の筋
膝関節の筋の形態と機能を理解する
26・27
体幹筋
体幹筋の形態と機能を理解する
28・29
手指・足趾の筋
手指、足趾の筋の形態と機能を理解する
筋学まとめ
筋学についての知識の確認
13
30
成績評価方法
教科書・参考文献
試験による
教 科 書 標準 PT 学・OT 学 解剖学 第4版
プロメテウス解剖学 コア アトラス 第 2 版
イラスト解剖学 第8版
参考文献 骨単、肉単
カラー図説 骨のしくみ・はたらき事典
カラー図説 筋のしくみ・はたらき事典
学生へのメッセージ・ 進む速度が速いので予習・復習をすること
履修上の留意点
―    
59 ―
専門基礎教育科目
授業計画
9・10
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201003
科 目 名
解剖学演習(神経系)
科目担当責任者 :
矢嶋 俊彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 必修 授業形態(演習) 1単位
解剖学で学んだ人体構造に関する基礎知識を前提として、個々の器官を制御している神経
系についてマクロ・ミクロの構造が具体的にどのようになっているのかを、模型標本、組織
標本を通して、肉眼レベルから顕微鏡レベルまで理解を深める。本演習を通して人体の器官
の構造を三次元的に、またそれらの相互作用を理解する。
脊髄、脳の構造と機能を説明できる。
脊髄神経、脳神経、自律神経の走行・構成と機能・作用を説明できる。
神経系による制御機構を説明できる。
回数
授 業 内 容
ガイダンス
授業の内容・方法および履修上の留意点。
神経系総論
神経系の区分・基本構造・機能を理解する。
2
中枢神経系① 脊髄
脊髄の構造・機能を理解する。
3
中枢神経系② 脳幹、小脳
脳幹、小脳の構造・機能を理解する。
4
中枢神経系③ 間脳
間脳の構造・機能を理解する。
5
中枢神経系④ 大脳
大脳の構造・機能を理解する。
6
中枢神経系⑤ 脳の血管、 脳の血管の走行・構造・機能を理解する。
1
専門基礎教育科目
授業計画
テ ー マ
脳室系
脳室系の構造・機能を理解する。
7
伝導路① 上行性伝導路
上行性伝導路の走行・構成・機能を理解する。
8
伝導路② 下行性伝導路
下行性伝導路の走行・構成・機能を理解する。
9
まとめ・演習
組織標本、模型標本を通して三次元的に理解し、臨床
応用能力の向上を目指す。
10
末梢神経系① 脊髄神経
頸神経、頸神経叢、腕神経叢の走行・構成・機能を理
解する。
11
末梢神経系② 脊髄神経
胸神経、腰神経、腰神経叢、仙骨神経、仙骨神経叢、
尾骨神経叢の走行・構成・機能を理解する。
12
末梢神経系③ 脳神経
脳神経(Ⅰ−Ⅵ)の走行・構成・機能を理解する。
13
末梢神経系④ 脳神経
脳神経(Ⅶ−Ⅻ)の走行・構成・機能を理解する。
14
末梢神経系⑤ 自律神経
自律神経の走行・構成・機能を理解する。
15
まとめ・演習
組織標本、模型標本を通して三次元的に理解し、臨床
応用能力の向上を目指す。
成績評価方法
教科書・参考文献
筆記試験(85%)
、レポート・授業態度(15%)により総合的に評価する。
教科書 解剖学(標準理学療法学・作業療法学) 野村 嶬編集 医学書院
プロメテウス解剖学コア アトラス 第 2 版 坂井 建 監訳 医学書院
参考書 人体解剖学 藤田恒太郎著 南江堂
授業範囲は予習し、ノートをとり、復習・まとめが必要です。 生理学との関連で理解を深
学生へのメッセージ・ めてください。
履修上の留意点
―    
60 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201004
科 目 名
体表解剖学
科目担当責任者 :
新開谷 深
担 当 教 員 名 :
向井 康詞
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
成績評価方法
理学療法士・作業療法士は、運動器系の障害を治療対象とする機会が多く、運動機能に関
わる骨や筋を正確に触察する能力を必要とする。そこで、評価や治療を施行するにあたり、
特に重要となる器官を体表面上から触察する演習を行う。演習は、教員の解説とデモンスト
レーションの後、学生が互いの体を用いて触察対象器官を触察し合い、その位置を体表上に
スキンペンシルなどで描画する順序で行われる。学生は、この演習を通して、触察能力を向
上させるとともに、各器官が複雑に組み合わされる様子を三次元的に理解する。
1.骨のランドマークを触知できる
2.筋の走行を触知できる
3.神経・血管・その他の軟部組織を触知できる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
講義の進め方、触診にあたっての注意
2
骨の触診①
肩甲骨、上腕骨の触診
3
骨の触診②
橈骨、尺骨、手根骨の触診
4
骨の触診③
骨盤、大腿骨の触診
5
骨の触診④
脛骨、腓骨、足部の触診
6
骨の触診⑤
脊椎、体幹の触診
7
骨の触診⑥
頭部、頸部の触診
8
筋の触診①
肩甲帯周囲筋・肩関節周囲筋の触診
9
筋の触診②
肘関節・前腕・手関節周囲筋の触診
10
筋の触診③
股関節周囲筋の触診
11
筋の触診④
膝関節周囲筋・足関節周囲筋の触診
12
筋の触診⑤
体幹筋(頭・頸部の筋含む)の触診
13
軟部組織の触診①
上肢(肩関節・肘関節・手関節)の軟部組織の触診
14
軟部組織の触診②
股関節・膝関節・足関節周囲の軟部組織の触診
15
軟部組織の触診③
体幹周囲・その他の軟部組織の触診
筆記試験
触診機能解剖カラーアトラス 上巻・下巻(文光堂)
教科書・参考文献
授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
61 ―
専門基礎教育科目
授業計画
1年次 前期 必修 授業形態(演習) 1単位
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201005
科 目 名
機能解剖学
科目担当責任者 :
清田 直恵
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 後期 必修 授業形態(講義) 1単位 時間数(30)
授業の概要
機能解剖学では、まずは運動学の誕生からの歴史や身体運動を理解する上で重要な力学の
基礎原理を学修する。さらに生体の組織・機能解剖や生理学的な機構や運動器官が活動する
ためのエネルギー産生の理論について学修する。最終的には関節の運動や体幹、上肢、下肢
の運動を個々の筋肉の運動と捉えるだけではなく、様々な筋肉の相互作用として捉える視点
を養う。そのためには身体運動に関わる生体器官の構造と機能について再学修し、解剖学・
神経筋生理学・バイオメカニクスの理論を駆使、総合して身体運動の解析を行うことを試み
ることとなる。これにより、生体全体としての運動を個々の筋・骨格の運動として分析でき
る基礎能力を養うことができる。
到達目標
1.足部・足関節、膝関節、股関節の構造と機能について説明できる
2.脊柱・胸郭、肩関節の構造と機能を説明できる
3.肘関節・前腕、手指・手関節の構造と機能を説明できる
回数
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
機能解剖とは
2
足関節の機能と構造
足関節の解剖、機能の理解
3
足部の機能と構造
足部の機能の理解
4
膝関節の機能と構造①
膝関節の解剖の理解
5
膝関節の機能と構造②
膝関節周囲の靱帯の理解
6
股関節の機能と構造
股関節の解剖の理解
7
股関節の機能と構造
股関節の運動の理解
8
脊柱の機能と構造
脊柱の解剖と運動の理解
9
胸郭の機能と構造
胸郭の解剖と運動の理解
10
肩関節の機能と構造①
肩関節の解剖の理解
11
肩関節の機能と構造②
肩関節の運動の理解
12
肘関節の機能と構造
肘関節の解剖と運動の理解
13
前腕の機能と構造
前腕の解剖と運動の理解
14
手関節の機能と構造
手関節の解剖と運動の理解
15
手指の機能と構造
手指の解剖と運動の理解
筆記試験(90%)および出欠を兼ねた毎回の小テスト(10%)
教科書 カラー版 筋骨格系のキネシオロジー 原著第 2 版 Donald A.Neumann 著 医歯
薬出版
基礎運動学 第 6 版補訂 中村 隆一 他 医歯薬出版
参考書 PT・OTのための運動学テキスト: 基礎・実習・臨床 小柳 磨毅、西村 敦 金原出版
姿勢制御の神経生理機構 藤原勝夫 杏林書院
機能解剖学は、解剖学・生理学・運動学で学ぶ知識を結びつけ、身体運動、すなわち筋・
骨格の動きを理解する科目となります。運動・動作を治療手段とする PT・OT にとって、自
らの治療が生体に及ぼす影響を理解する基礎となります。しっかりと学んでください。授業
学生へのメッセージ・
時間のみでは理解は深まりません。あらかじめ教科書を読んでから授業に臨む、授業後には
履修上の留意点
講義内容をまとめる等、自分に適した自己学習方法を見つけ、積極的に予習・復習を行う習
慣を身につけてください。また、講義や学習での疑問点は、積極的に質問し、解決するよう
にしてください。
―    
62 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201006
科 目 名
生理学
科目担当責任者 :
一瀬 信敏
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 必修 授業形態(講義) 4 単位 講義2コマ ×15 回
生理学では、細胞・血液・循環・呼吸・消化と吸収・腎臓と排泄・酸 - 塩基平衡、筋の収縮・
神経系・末梢神経系・中枢神経系・感覚・代謝と体温・運動生理等を中心に学ぶ。また、興
奮性細胞の生理、内分泌・生殖についても学修する。これにより将来学生が、様々な環境に
応じた生理的変化や病態の意味合い及びその機構を理解できるようにする。生体が内部環境
を一定に保つ働きについて理解する。またこれらの機能がどのような組織学的構造、あるい
は生化学的反応系と関連しているかについても理解する。
1.リハビリテーションにとって重要な神経系の情報伝達、骨格筋の興奮、収縮、呼吸器系、
循環器系の働きを理解する。
2.消化と吸収、代謝、内分泌、尿の生成と排出の概略を理解し、人体の生理的変化を知る。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
細胞膜の興奮
静止膜電位と活動電位の発生機序と特徴について学ぶ
2
興奮の伝導、伝達
神経系における興奮の伝導と伝達について学ぶ
3
末梢神経系と脊髄
自律神経と脊髄の機能について学ぶ
4
中枢神経系
脳幹の機能について学ぶ
5
骨格筋の収縮
骨格筋の収縮機構について学ぶ
6
筋収縮のエネルギー
筋収縮の様式とエネルギー源について学ぶ
源
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
7
骨格筋の制御
骨格筋における収縮ならびに随意運動の調節について学ぶ
8
感覚概論
感覚器の一般的性質と一般感覚について学ぶ
9
感覚各論
特殊感覚について学ぶ
10
高次脳機能
大脳皮質の機能について学ぶ
11
心臓と循環
心臓の電気現象と収縮、血液と血管系について学ぶ
12
呼吸
呼吸のしくみと呼吸器の働きについて学ぶ
13
消化と吸収、代謝
食物の消化と吸収、代謝について学ぶ
14
尿の生成と排出
腎臓における尿の生成と排出について学ぶ
15
内分泌
内分泌器官とホルモンの働きについて学ぶ
筆記試験(90%)
、出席状況や授業中の態度(10%)により総合的に判断する。
教 科 書 岡田隆夫他著 「標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 生理学」
医学書
院
参考文献 當瀬規嗣著 「Clinical 生体機能学」 南山堂
本間研一他編集 「標準生理学」 医学書院
リハビリテーションの基礎となる重要な科目であるので、必ず出席して集中して講義を聞く
学生へのメッセージ・ こと。また予習と復習を行って知識を定着させること。
履修上の留意点
―    
63 ―
専門基礎教育科目
1
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201007
科 目 名
生理学演習
科目担当責任者 :
清田 直恵
担 当 教 員 名 :
乾 公美
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 必修 授業形態(演習) 1単位
人体の生理機能のうち、循環・呼吸などの植物性生理機能、および筋力の測定などの動物
性生理機能の主要な項目についての実習を通じ、生理学の原理を身をもって体得する。また、
その結果の評価・判断、討議、推論の方法を学び、さらに科学的に人体の生理機能を考える
ことができるようにする。各実習項目の要点事項を理解し、基本的手技を修得する。
実際の人の生理機能を自らの手で計測し、その結果を解析・考察することにより、人体機
能のダイナミクスやホメオスタシスが維持されるメカニズムを理解する。また、この実習を
通して、医療従事者として必要な姿勢や洞察力を養う。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
生理学実習の目的と概要、スケジュールについての説明
2
実習内容とデータ分
実習内容とデータ分析法についての講義(1)
析の理解(1)
3
実習内容とデータ分
実習内容とデータ分析法についての講義(2)
析の理解(2)
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
4
第 1 クール実習(1)
5
第 1 クール実習(2)
少人数グループに分かれて実習を実施する。
6
第 1 クール実習(3)
1つのクールでは、各グループが同一の実習を実施す
7
第 2 クール実習(1)
る。
8
第 2 クール実習(2)
各グループが実習項目をローテーションし、
9
第 2 クール実習(3)
第 12 回までに全実習項目を終える。
10
第 3 クール実習(1)
1つの実習項目に対して、個人ごとに実習レポートを
11
第 3 クール実習(2)
作成する。
12
第 3 クール実習(3)
13
実習のまとめ(1)
レポート課題についての解説(1)
14
実習のまとめ(2)
レポート課題についての解説(2)
15
実習のまとめ(3)
レポート課題についての解説(3)
レポート(50%)
、筆記試験(40%)、実習態度(10%)に出席状況を併せて評価する。
教 科 書 特に定めない。実習書を配布する。
参考文献 ・標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 生理学 第 4 版 岡田隆夫・
長岡正範 医学書院
・運動生理学の基礎と発展 春日規克竹倉宏明 フリースペース・
・改訂 身体活動と体力トレーニング 藤原勝夫・外山寛 日本出版サービス
出席や実習中の態度も成績評価に含みます。レポート提出は期限厳守のこと。期限を過ぎて
学生へのメッセージ・ の提出は認めません。被検者の安全や守秘義務が守られなければならない授業ですので、真
剣に取り組むこと。
履修上の留意点
―    
64 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201008
科 目 名
運動学
科目担当責任者 :
高橋 光彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 4単位
授業の概要
運動学では、機能解剖学で学修した内容を踏まえ、関節の運動や体幹、上肢、下肢の運動
を動作という見地から総合的に解析する。ここでは運動を座位、立位、歩行、走行、階段昇
降、車椅子走行などの動作にわけて考え、これを主に生理学的理論やバイオメカニクスの理
論を用いて分析する。さらには運動負荷方法やそれに対する生体反応について、その評価法
を含めて学修する。さらに姿勢、動作の安定性、効率性などについても学修する。また人の
動作における心身の影響、運動を上達させる上で重要な運動学習の理論や行動における意思、
精神との関係についての基本的理論についても学修する。さらに動作分析の記載方法につい
て学修する。
到達目標
関節運動を関節の構造と筋の役割から理解し、そして、身体運動を運動の法則および運動
制御と運動学習の面から説明できる。
テ ー マ
1
2
8.
9
10−13
運動学とは?
運動の原則Ⅰ①(骨の
機能と構造)
運動の原則Ⅰ②(腱、
靱帯の機能と構造)
運動の原則Ⅰ③(骨格
筋の機能と構造)
筋力について①(筋肥
大について)
筋力について②(筋萎
縮について)
筋力について③(筋力
増強について)
姿勢
歩行分析
14
15
16
17
18−21
運動の法則
剛体に働く力
トルクとは
人体のてこ
運動・動作分析
22.23
運動の中枢神経機構
3
4
5
6
7
授業計画
24
25
26
27
28
29
30
成績評価方法
教科書・参考文献
呼吸器の構造
呼吸の機能
呼吸のリハビリテー
ション
循環系の構造
循環系の機能
循環系のリハビリテー
ション
まとめ
授 業 内 容
運動学の講義について説明する。運動学を学ぶ意義。
骨の機能について理解する。
腱・靱帯の機能について理解する。
骨格筋の機能と構造について理解する。
筋力(筋肥大)についての知識をつける。
筋力(筋萎縮)についての知識をつける。
筋力(筋力増強)についての知識をつける。
姿勢の構成要素を理解する。姿勢の- 評価の方法を理解する。
歩行分析で用いられる用語、歩行周期について理解する。
歩行分析の方法を理解する。簡単な歩行分析を行う。
物理学的な運動の法則を理解する。
剛体に働く力を理解し、ヒトに当てはめる。
人体の関節にかかるトルクを理解する。
人体のてこ(3種類)を理解する。
運動・動作分析に必要な用語、相分けについて理解する。
分析の方法を理解する。簡単な運動・動作分析を行ってみる。
ヒトの運動を制御する神経系の構造について理解を深める。
神経系がどのようにヒトの運動を制御しているかを理解する。
呼吸器についてしくみを理解する。
ヒトにおける呼吸の機能について理解する。
呼吸器のリハビリテーションを紹介する。
循環系のしくみを理解する。
ヒトにおける循環系の機能について理解する。
循環器のリハビリテーションを紹介する。
運動学とリハビリテーションの関係について理解を深める。
筆記試験(85%)
、レポート(15%)により総合的に評価する。
基礎運動学 第 6 版補訂
学生へのメッセージ・ 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
してほしい。
履修上の留意点
―    
65 ―
専門基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
201009
科 目 名
運動学演習
科目担当責任者 :
高橋 光彦
担 当 教 員 名 :
早川 宏子、木原由里子、合田 央志、清本 憲太
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 必修 授業形態(演習) 1単位
基礎理論に基づいた科学的・応用的な技術を修得するため、主に系統解剖学を通して学ん
できた解剖学的知識を、より実践的な局所解剖学的知識に発展させ、これに生理学・運動学
を融合させることで、人体の構造を三次元的かつ機能的に理解することを目指す。具体的に
は、身体組成、重心の位置、最大酸素摂取量の推定、動作筋電図等をグループ演習を通して、
実習機器の取り扱い、記録、またその理解及びリスク管理、被検者への倫理的配慮について
学び、強いては運動機能に関する総合的知識・研究技術を身につける。
身体形態測定、脂肪重量測定及び身体重心位置筋力測定、運動代謝について説明が行え、
身体運動を、動作画像と筋電図と代謝測定装置を用いて解析を行い、動作と筋活動の関係を
説明できる。リハビリテーション対象疾患の動作分析が行える。
回数
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
実習ガイダンスとグループ分け
2
身体形態測定
身体計測方法をグループ演習
3
体脂肪について
体脂肪と身体との関係および測定実施をグループ演習
4
酸素摂取量計測
運動に伴う酸素摂取量と二酸化炭素排泄量をグループ演習
5
重心動揺計測
立位時、タスク時の重心動揺試験をグループ演習
6
筋電図測定
動作時、負荷時の筋電図を測定をグループ演習
7
動作分析
画像による動作分析をグループ演習
レポート(80%)
、授業参加度(20%)により総合的に評価する。
教科書・参考文献
演習中心のため安全に留意しグループで協力し合いながら実習を行って下さい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
66 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202001
科 目 名
病理学
科目担当責任者 :
藤野 準己
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 必修 授業形態(講義) 2単位
病理学は病気が如何に生ずるかそのメカニズムを理解するとともに、肉眼的および組織・
形態学的特徴から病気を診断し、治療方針に寄与する点で臨床医学の強く関連する学問であ
る。病気の原因である病因によって生ずる臓器の変化を病変という。病変は細胞障害性変化、
再生・増殖性変化、循環障害、炎症・免疫・感染症、腫瘍、奇形・先天異常と大きく6群に
分けられているが、これらの変化を組み合わせて疾患の基盤を形成している。病理学では、
これらの病変について、肉眼的、顕微鏡学的、分子遺伝学的レベルで理解してゆく。
1.細胞、組織に起こる病理学的変化を理解、説明できる。
2.病変を示す用語とその内容について代表的なものを理解、説明できる。
3.代表的な疾患の病理学的知識を深める。
回数
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
病理学の概要と病因論
病理学の概要、病気の原因について
2
退行性病変・代謝異常
退行性に起こる人体の変化、影響について
3
進行性病変
進行性に起こる人体の変化、影響について
4
循環障害
循環障害の際に起こる人体の変化、影響について
5
免疫
免疫、アレルギー、自己免疫疾患について
6
炎症・感染症
炎症・感染症の原因、経過、種類について
7
腫瘍
腫瘍の特徴、種類について
8
先天異常・奇形
染色体・遺伝子異常による疾患について
9
放射線障害・老化
放射線や老化による人体の変化、疾患について
10
循環器疾患
循環器系の代表的な疾患について
11
呼吸器疾患
呼吸器系の代表的な疾患について
12
消化器疾患
消化器系の代表的な疾患について
13
内分泌・造血器疾患
内分泌・造血器系の代表的な疾患について
14
神経系・運動器疾患
神経系・運動器系の代表的な疾患について
15
まとめ
まとめ、定期試験に向けて
定期テスト・平常点(小テスト、出席状況等)により総合的に評価します。
標準理学療法学・作業療法学 病理学
(医学書院、梶原博毅 他編)
非常にボリュームのある科目で、講義のスピードも早くなります。
学生へのメッセージ・ 復習を欠かさず行い、不明な点は積極的に質問して下さい。
また、解剖学や生理学がベースとなっていますのでこちらの知識の確認も行って下さい。
履修上の留意点
―    
67 ―
専門基礎教育科目
授業計画
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202002
科 目 名
栄養学
科目担当責任者 :
岡部 晋彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
栄養学の基礎、主要栄養素の役割、日本人の食事摂取基準、栄養欠乏症、栄養過剰症につ
いて解説し、ヘルスケア専門職としての食事と健康・疾病の関係について基礎的理解が出来
るようにする。一般目標として栄養の役割とバランスについて学び、健康と疾病に与える影
響を理解する。その上で主要栄養素の役割と食事摂取基準について基礎的な説明が出来る。
自己や自己と関わる他者の適切な食生活について考えることが出来る。ヘルスケア施設利用
者の適切な食事摂取促進のため、専門職の職能が提供できるサービスについて説明できるこ
とを3つの行動目標とする。
到達目標
1.栄養および栄養素の概念と意義を理解できる。
2.各栄養素の基本的な化学、消化・吸収および代謝経路を把握し生体内で果たしている役
割について理解できる。
3.栄養素の代謝とエネルギーの出入り(エネルギー代謝)の関連について理解し、生体が
必要とするエネルギー量の計算ができる。
4.上記の知識に基づき、栄養が健康と疾病に与える影響を理解し、必要な栄養素の摂取量
(食事摂取基準)について説明ができる。
5.ヘルスケア専門職として専門職が提供するサービスにつて入所者に説明できる。
回数
授 業 内 容
2
ガイダンス 栄養の 授業の概要および授業の進め方についての説明、栄養の概念、
概念
栄養の定義、栄養素の種類と働きについて学ぶ。
摂食行動
「食べること」を支配している空腹感と食欲、それらを生じさ
3
消化・吸収①
1
専門基礎教育科目
授業計画
テ ー マ
4
消化・吸収②
5
炭水化物の栄養①
6
炭水化物の栄養②
7
脂質の栄養①
8
脂質の栄養②
9
たんぱく質の栄養①
せる味覚、栄養感覚とその調節の仕組みについて学ぶ。
消化 ・ 吸収とはどのような現象か、その概念を理解する。そ
して食物に含まれる栄養素を消化・吸収するための器官系で
ある消化管および付属器官である消化腺の構造と機能につい
て学ぶ。
消化液の種類とそれに含まれる消化酵素について学ぶ。さら
に栄養素ごとの消化の過程、そしてその吸収のメカニズムを
理解する。
最も重要なエネルギー源である炭水化物について、その構造
と分類、化学的性質を学ぶ。そして主にエネルギー源として
の観点から、体内での糖質代謝経路について学ぶ。
全身の細胞の基本的エネルギー源である血糖について、その
調節の仕組みを学ぶ。また糖質代謝と他の栄養素との関連を
把握し、全般的な栄養素摂取の中で糖質の持つ意義を理解す
る。
脂質の分類、化学、脂肪酸の分類、性質について理解する。
そして脂質が体内を輸送される際の存在形態であるリポたん
ぱく質についてその分類と機能を学ぶ。
酸化経路と脂肪酸合成経路、さらにケトン体代謝について、
食後、食間期および臓器差などにも着目しながら学ぶ。また
各種生理活性物質の材料として重要なコレステロールについ
て、その代謝系と調節の仕組みを学ぶ。
たんぱく質の基本構造と分類およびその化学、たんぱく質を
構成するアミノ酸の種類と分類およびその化学、体タンパク
質の動的状態について学ぶ。
―    
68 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
授業計画
回数
テ ー マ
授 業 内 容
10
たんぱく質の栄養②
11
ビタミンの栄養
体内でのたんぱく質の合成および分解とその経路、アミノ酸
の代謝経路とその臓器差を学ぶ。さらに窒素出納やアミノ酸
組成を基にしたたんぱく質の栄養評価法について理解する。
脂溶性ビタミンと水溶性ビタミンについて化学、生理作用、
欠乏症と過剰症、一般成人の摂取基準について学ぶ。
12
無機質の栄養
13
水の機能と出納
14
エネルギー
15
食事摂取基準
機質の一般的機能、多量元素や微量元素の体内分布、代謝と
異常を理解する。
栄養素とはされていない場合も多いが、生きていくうえで極
めて重要な成分である水について、その機能、出納、調節機
構について学ぶ。
エネルギー代謝の概念とエネルギー消費量、およびその測定
法について学ぶ。また基礎代謝(基礎代謝の定義と測定、基
礎代謝に影響する因子)
、基礎代謝量を用いる活動時エネル
ギー代謝量の求め方および食品のエネルギー量について学ぶ。
今までの知識に基づき「日本人の食事摂取基準 2015 年版」に
ついて、その算定基準を理解する。
教科書・参考文献
定期試験 60%、毎回の小テスト 40%
教 科 書 教科書 新基礎栄養学 第 8 版 吉田勉 他編著 医歯薬出版株式会社 (2013 年発行)
参考文献 適宜資料プリントを配布する
小テストの配点比率が高いので、毎回の授業には真摯に臨んでほしい。私語は厳禁する。授
学生へのメッセージ・ 業進度に応じて若干内容の変更がありうる。
履修上の留意点
―    
69 ―
専門基礎教育科目
成績評価方法
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202003
科 目 名
臨床心理学
科目担当責任者 :
石田 容士
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
2年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位
人間理解の基礎的な領域としてこころの問題を扱う臨床心理学の基礎について体験的に学
ぶ。臨床心理学では、人が生きていくなかで体験するこころのトラブルや、悩みなどについ
て、どのような問題があるかまたは、どのような援助方法があるかなどについて、カウンセ
リング・心理療法についても学ぶ。対人援助サービスを行う上では、自分自身のこころのあ
り方についても理解を深めておく必要がある。そのため演習方式により各種の心理テストや、
体験学習を通じて経験をしたことを基礎に話し合いを中心に進めていく。
1 カウンセリングの対象となる心の不調について理解する。
2 カウンセリング理論の基礎となる行動理論等について理解する。
3 さまざまなカウンセリングの技法について、概要を理解する。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
授業概要の説明。
2
感覚・知覚
人間の感覚・知覚の特異性について学ぶ。
3
記憶
記憶の仕組みについて学ぶ。
4
発達1
人間の認知発達について学ぶ。
5
発達2
発達障害について学ぶ。
6
動機付け
動機付けに関する様々な知見について学ぶ。
7
行動理論
条件付けについて学ぶ。
8
精神疾患1
精神疾患の分類について学ぶ。
9
精神疾患2
統合失調症・気分障害について学ぶ。
10
精神疾患3
不安障害や神経症について学ぶ。
11
嗜癖
様々な嗜癖とその背景について学ぶ。
12
心理検査1
知能・発達検査について学ぶ。
13
心理検査2
様々な人格検査について学ぶ。
14
心理検査3
東大式エゴグラムについて授業内で実践する。
15
心理療法
様々な心理療法について概要を学ぶ。
授業で指定されたレポート(50%)および期末試験(50%)
メンタルヘルス入門第3版 藤本修・藤井久和編 創元社(2008 年発行)
教科書・参考文献
私語・居眠り・口を開けたあくびをする者は即時退室とし、出席とは認めない。また、学生
学生へのメッセージ・ 諸君には授業内での積極的な発言や質問を期待する。
履修上の留意点
―    
70 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202004
科 目 名
カウンセリング論
科目担当責任者 :
石田 容士
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
成績評価方法
教科書・参考文献
精神分析理論、行動理論などのカウンセリング理論の基礎を学び、カウンセリングが必要
となる心理的な状況や症状について理解するとともにカウンセラーの役割を理解する。ロー
ルプレイングをとおして、カウンセラーの流れや応答の仕方などのカウンセラープロセスを
体験し、カウンセラーとしての基本的態度を学ぶ。対象別カウンセリングの特徴、カウンセ
リングと精神医学について学び、医療現場におけるカウンセリングの実際や心理療法につい
て学ぶ。
1 カウンセリングの対象となる心の不調について理解する。
2 カウンセリング理論の基礎となる行動理論等について理解する。
3 さまざまなカウンセリングの技法について、概要を理解する。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
授業概要の説明。
2
心の不調 1
気分障害と統合について学ぶ。
3
心の不調 2
神経症について学ぶ。
4
心の不調 3
嗜癖について学ぶ。
5
発達障害
発達障害について学ぶ。
6
行動理論
行動理論について学ぶ。
7
行動療法 1
行動療法の技法を学ぶ。
8
行動療法 2
応用行動分析について学び、自らに応用する計画を立てる。
9
行動療法 3
前回計画の実践について、途中経過を各自発表する。
10
認知療法 1
認知療法の技法を学ぶ。
11
認知療法 2
認知療法の実践例について、各自発表する。
12
来談者中心療法
来談者中心療法の技法を学ぶ。
13
精神分析 1
精神分析の理論について学ぶ。
14
精神分析 2
精神分析や分析心理学の技法について学ぶ。
15
行動療法 4
応用行動分析を自ら用いた結果について、各自発表する。
授業内での発表(50%)および期末試験(50%)
教 科 書 カウンセリングへの招待 瀧本孝雄 著 サイエンス社(2011 年発行)
参考文献 メンタルヘルス入門第3版 藤本修・藤井久和 編 創元社(2008 年発行)
メリットの法則─行動分析学・実践編─ 奥田健次 著 集英社(2012 年発行)
私語・居眠り・口を開けたあくびをする者は即時退室とし、出席とは認めない。また、学生
学生へのメッセージ・ 諸君には授業内での積極的な発言や質問を期待する。
履修上の留意点
―    
71 ―
専門基礎教育科目
授業計画
2年次 後期 選択 授業形態(講義) 2単位
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202005
科 目 名
教育心理学
科目担当責任者 :
石田 ゆき
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位
学校、家庭での教育・訓育活動、そのもとでの児童・生徒の学習や活動およびその相互作
用の結果として生じる子供の精神発達、人格形成の諸過程など、一般に教育過程・教育事象
といわれる諸過程・諸事象について、心理学の方法で接近し、それらの諸過程の心理学的合
法則性を明らかにし、そのことを通して、教育実践に貢献することを目標にしている学問で
ある。授業の中では、教育心理学を基礎とした体験学習の組み立て方を学び、実践し、その
仕組みを教育心理学的に整理していく。
1.各時間に行ったワークの教育心理学的意味を説明できる
2.体験学習の組立て方を習得する
3.体験学習に楽しみながら参加できる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス等
体験学習入門
2
「予測─確認」活動の
照合特性の動機づけ効果
心理学的意義
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
3
内面表出技法(1)
内面表出エクササイズと教育心理学的意義
4
内面表出技法(2)
内面表出エクササイズと教育心理学的意義
5
創造性(1)
創造性の開発技法
6
創造性(2)
創造性心理学を活用した文章産出技法
7
コミュニケーション法
コミュニケーションのためのユニバーサルデザイン
8
心を開くワーク(1)
セラピー機能をもたせたアートワーク
9
心を開くワーク(2)
セラピー機能をもたせたアートワーク
10
新しい学力観(1)
ヴィジュアル・リテラシーの育成
11
新しい学力観(2)
ヴィジュアル・リテラシーの育成とユニバーサルデザイン
12
新しい学力観(3)
ヴィジュアル・リテラシーと食育
13
未来を見る力
心理学を基礎としたヴィジョンのつくり方
14
自分を育てる力
キャリア意識の心理学
15
心の実験
視点変更についての心理学実験
授業への参加度および態度(30%)、提出物・レポート(70%)などにより総合的に評価する。
教 科 書 改訂増補 協同学習ツールのつくり方いかし方−看図アプローチで育てる学びの
力−鹿内信善 著 ナカニシヤ出版(2015 年発行)
参考文献 適宜紹介する
①教科書は最終レポートの課題図書としても使用します。 ②履修者の人数や興味関心等に
学生へのメッセージ・ より、一部内容を変更することがあります。 ③授業では多くの教材を活用します。こちら
で用意できる数には限りがあるので、事前に連絡したものについては忘れずに持参するよう
履修上の留意点
にしてください。
―    
72 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202006
科 目 名
内科学
科目担当責任者 :
近藤 文衛
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
内科学では循環器系や呼吸系などリハビリテーションとの関連の深い疾患についてその構
造と機能、さらにはこれらの臓器系が障害を受けたときに、どの様な臨床症候が生ずるのか
を解説する。また、診断においてはどのような検査方法が適用されるかについても解説し、
治療方法、予後についても解説する。
到達目標
内科系基礎を理解するには解剖、生理、病理の知識を基礎にして、各疾患の診断、治療、
予後に至るまで学び、理学、作業療法士に必要な幅広い知識と対応能力を養う。
回数
1
テ ー マ
内科学総論
授 業 内 容
診断技術、臨床検査、画像診断(CT、MRI、超音波検査)などに
ついて学ぶ。
発熱、頭痛、胸痛、腹痛、めまい、意識障害、悪心、浮腫、肥満、息切、
2
症候学
3
循環器疾患①
4
循環器疾患②
5
呼吸器疾患
肺炎、気管支炎、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
、気管支ぜんそく、
6
消化器疾患
胃・十二指腸潰瘍、胃がん、ダンニング症候群、炎症性腸疾患大腸
7
肝・胆・脾疾患
ウイルス性肝炎、肝硬変症、肝不全、肝がん、胆石症、脾炎、脾
ショック
高血圧症、狭心症、心筋梗塞、心筋症、心弁膜症、先天性心疾患、
などについて学ぶ。
心不全、肺性心、大動脈、末梢動脈疾患、不整脈、心電図のよみ
かたについて学ぶ。
がんなどについて学ぶ。
授業計画
臓がんなどについて学ぶ。
8
血液・造血器疾患
血液の組成と機能、貧血、多血症、白血病、血友病、悪性リンパ腫
などについて学ぶ。
9
代謝性疾患
代謝調整機構、糖尿病、高脂血症、肥満、痛風、神経性食欲不振
症などについて学ぶ。
10
内分泌疾患
下垂体機能異常、甲状腺機能異常、副腎機能異常によるそれぞれ
の疾患について学ぶ。
11
腎・泌尿器疾患
腎炎、ネフローゼ症候群、腎不全、尿路結石、尿路感染、前立腺
がんなどについて学ぶ。
成績評価方法
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
12
膠原病・免疫不全
免疫系の基礎知識、
膠原病と類縁疾患、
アレルギー疾患について学ぶ。
13
感染症疾患
細菌、真菌、ウイルス感染、マイコプラズマ感染などについて学ぶ。
14
皮膚疾患
感染性皮膚疾患、アレルギー性疾患、薬疹などについて学ぶ。
15
その他
PT・OTに必要な診断手技と知識について学ぶ。
筆記試験(70%)
、期間中のミニテスト(20%)、出席態度(10%)
教 科 書 標準理学療法学・作業療法学専門基礎分野 内科学 医学書院
参考文献 国家試験を意識してしっかりと学んでほしい
―    
73 ―
専門基礎教育科目
肺がん、胸膜疾患、呼吸機能などについて学ぶ。
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202007
科 目 名
整形外科学
科目担当責任者 :
佐々木 浩一
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 2単位
はじめに骨、関節、筋肉、神経などに障害を生じる整形外科疾患の概要を理解し、骨代謝
性疾患、手の外科的疾患、上下肢の外傷、腰痛・脊椎疾患、股・膝・足関節疾患など PT・
OT として必要な整形外科学の基礎知識を画像診断などを交えながら修得する。このように
各疾患全体を理解することによって、リハビリテーションとの関連を学ぶ。
運動器における外傷障害の病態、治癒機転について、整形外科疾患についての理解をする。
到達目標
回数
専門基礎教育科目
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
整形外科総論①
整形外科学の概念について
2
整形外科総論②
運動器の解剖、運動器外傷の治癒機転
3
整形外科総論③
画像診断に用いる画像の種類、その特徴
4
整形外科外傷
整形外科に特有な四肢体幹の外傷
5
肩関節
肩関節の特殊性とその外傷障害の病態と治療
6
手・手関節・肘関節
上肢の運動器の特徴と外傷障害の治療
7
脊椎①
頚椎、胸椎の機能と外傷障害の治療
8
脊椎②
腰椎の機能と外傷障害の治療
9
股関節
股関節の機能と外傷障害の治療
10
膝関節
膝関節の機能と外傷障害の治療
11
足関節
足関節の機能と外傷障害の治療
12
リウマチ性疾患
関節リウマチとその類縁疾患の病態と治療
13
代謝性骨疾患
骨粗しょう症、代謝性疾患の病態と治療
14
感染・腫瘍
感染症、腫瘍(良性、悪性)の病態と治療
15
末梢神経障害
末梢神経の構造、外傷障害の治療
出席状況、学習態度:30%、試験 70%
教 科 書 「標準理学療法・作業療法学ー整形外科学」医学書院
参考文献 「標準整形外科学 12 版」医学書院
教科書の該当部分を通読し、準備してください。授業後、必ず復習してください。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
74 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202008
科 目 名
神経内科学
科目担当責任者 :
齊藤 正樹
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 2単位
神経内科学では、脳・脊髄などの中枢神経系や末梢神経系・自律神経系の構造と機能を踏
まえて、脳血管障害、外傷性脳損傷、変性疾患、筋疾患、脊髄疾患、中毒性疾患、その他の
疾患の病態と治療について解説する。成因はなにか、遺伝性であるのか、自己免疫性である
のか、また疫学的事項はどうであるかを講義する。
それぞれの疾患が 1)どのような神経症状を呈するか、
2)どのような治療があるか 説明できるようになる
到達目標
テ ー マ
1
2
3
4
5
6
脳血管障害1
脳血管障害2
認知症1
認知症2
パーキンソン病と類
縁疾患
ALS と神経変性疾患
7
8
神経学演習 1
脊髄疾患 / 脱髄疾患
9
末梢神経疾患
10
11
神経学演習 2
筋疾患
12
内因性/外因性神経
障害・神経感染症
機能性疾患
神経治療学
神経学演習3
13
14
15
成績評価方法
授 業 内 容
急性期脳血管障害について学ぶ
脳血管疾患の再発予防 維持期の管理について学ぶ
認知症総論 / アルツハイマー型認知症について学ぶ
レビー小体型認知症など種々の認知症について学ぶ
パーキンソン病と類縁疾患について学ぶ
ALS、 多系統変性症、脊髄小脳変性症など神経変性疾患に
ついて学ぶ
神経診察所見、カルテの読み方について整理する
脊髄疾患 / 多発性硬化症、視神経脊髄炎などの脱髄性疾患
について学ぶ
末 梢 神 経 疾 患( 糖 尿 病 性 ニ ュ ー ロ パ チ ー、GBS、CIDP、
CMT など)について学ぶ 神経疾患に関連深い臨床検査と画像診断について整理する
筋ジストロフィー ミトコンドリア病 皮膚筋炎 ミオパ
チーについて学ぶ
外傷、内科疾患 中毒性疾患 感染症にともなう神経障害
について学ぶ
てんかん、 頭痛について学ぶ 種々の神経疾患を治療薬の観点から整理・理解する 多職種連携・ケアカンファレンスに必要な知識を整理する
試験にて評価します
適時、お知らせいたします
教科書・参考文献
皆さんが将来、
PT,OT になって担当しうる神経疾患について学びます。演習1では神経診察、
学生へのメッセージ・ 演習 2 では画像(CT MRI)、採血項目、生理検査、演習 3 では多職種連携に必要な情報につ
いて学びます。
履修上の留意点
―    
75 ―
専門基礎教育科目
授業計画
回数
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202009
科 目 名
精神医学
科目担当責任者 :
池田 官司
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 必修 授業形態(講義) 2単位
はじめに精神症状、精神障害の分類、診断法、検査法(心理検査、身体検査)について解
説する。次に、精神障害を適正に理解することを目的として、精神医学の歴史、大脳生理の
解説を適宜加えながら認知症、統合失調症、感情障害、神経症性障害、人格障害、発達障害、
てんかんなど個々の疾患について、疫学、臨床症状、診断、治療について解説する。さらに、
講義を通じて、精神障害者への理解、適切な対応の修得、社会復帰支援や精神科リハビリテー
ションの必要性の理解を促す。
1.作業療法士・理学療法士としてリハビリテーションを実践していくときに、精神科疾患
を持つ患者をよく理解し適切に対応できるようになるために、精神医学に関する基本的
な知識を身につける。
2.作業療法士・理学療法士国家試験「精神医学」範囲の出題を確実に得点できるようにな
るために、今後自分の力で学習できるような基礎知識を身につける。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
専門基礎教育科目
1
精神医学総論
ガイダンス・精神医学の成因と疾患分類について学ぶ。
2
精神医学的症状学1
精神医学における症状の記載の方法と分類について学ぶ。
3
精神医学的症状学2
精神障害で出現する主要な精神症状を学ぶ。
4
器質的精神障害
症状性精神障害と脳器質的精神障害の概要を学ぶ。
5
てんかん
てんかんの定義・発作症状・疫学的事項の概要を学ぶ。
6
神経症性障害
神経症性障害とストレス関連障害・心身医学的疾患につい
て学ぶ。
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
7
摂食障害・睡眠障害
摂食障害の概要と睡眠障害の分類・主要な疾患について学ぶ。
8
薬物による精神障害
精神作業物質による中毒・依存症・後遺障害の概要を学ぶ。
9
パーソナリティ障害
パーソナリティ障害の類型とそれぞれの特徴を学ぶ。
10
小児の精神障害
発達障害などの小児期の精神障害を学ぶ。
11
気分(感情)障害1
気分障害の分類、うつ病について学ぶ。
12
気分(感情)障害2
躁病エピソード、気分障害の成因・治療の概要を学ぶ。
13
統合失調症1
統合失調症の概念・経過・症状について学ぶ。
14
統合失調症2
統合失調症の病型・疫学・成因・治療について学ぶ。
15
精神医学治療学
薬物療法などの身体的治療の概要を学ぶ。
定期試験(80%)と講義ごとの小テスト(20%)により評価する。
教 科 書 精神医学 第 3 版 標準理学療法学・作業療法学 専門基礎分野 上野武治編集
医学書院
参考文献 必要に応じて講義中に紹介する。
質問があれば講義終了後などに受け付ける。積極的な態度で学習することが推奨される。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
76 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202010
科 目 名
小児科学
科目担当責任者 :
賀来 亨
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 1単位
小児科学の特徴は、成長・発達する子供を対象とすることである。この過程を障害する種々
の疾患を、早期発見・治療、更には予防することにより、未熟な子どもの健全な成長・発達
を促す事が重要である。本講義では小児神経疾患に重点をおきながら、小児保健、成長と発達、
診断と治療について学び、小児疾患の一般的知識を理解し修得する。
1.小児の生理学的、病理学的特徴を説明でき、発達に伴う変化について説明できる。
2.神経発達と発達障害について説明できる。
3.代表的な疾患について病態・診断・治療の説明ができる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
序説、小児科学概論
小児の成長・発育と発達,小児の栄養および保健など
2
新生児・未熟児疾患
胎児・周産期・新生児期、新生児の評価、未熟児の神経学
的所見、代表的中枢神経障害など
先天異常と遺伝病
先天異常と遺伝、染色体異常、先天奇形、先天代謝異常
4
神経・筋・骨疾患
中枢神経系疾患、てんかん、発達遅滞を伴う疾患など、筋
疾患、骨・関節疾患など
5
授業計画
循環器 ・呼吸器疾患、 先天性心疾患,後天的心疾患など、呼吸器疾患など、各年
感染症
代での感染症
6
内分泌・代謝疾患
視床下部・下垂体などの内分泌疾患、糖代謝異常など
7
血液疾患、悪性腫瘍
赤血球系・白血球系疾患,出血性疾患、網膜芽細胞腫など
の腫瘍性疾患など
8
免疫・アレルギー疾
免疫,アレルギー疾患,自己免疫疾患、膠原病など
患、その他
成績評価方法
教科書・参考文献
筆記試験(90%)
,授業への参加度や授業態度(10%)から総合的に判断する。
教 科 書 標準理学療法・作業療法学、専門基礎分野、小児科学,第4版、編集:富田 豊
参考文献 なし
授業には積極的な態度で出席することは勿論,講義での疑問点などがあれば,遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
77 ―
専門基礎教育科目
3
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
202011
科 目 名
障害学特論
科目担当責任者 :
那須 俊一
担 当 教 員 名 :
宮下 宗治、小寺 秀一
配当年次と単位
2年次 後期 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
臨床医学における障害学の理解を深めるため、各種臨床検査、画像検査の読み方、薬に関
する知識を学ぶ。
臨床検査学では総論(臨床検査の概念、検査データに影響を与える要因、精度管理など)、
生化学検査、免疫学的検査、血液検査、尿検査、遺伝子検査、生理学的検査(循環生理、呼
吸生理、神経生理、超音波検査)などを学ぶ。
画像診断学では X 線検査、CT 検査、MRI 検査、超音波検査の原理・特徴を学ぶ。
薬理学では薬物の生体内動態を中心に、疾患別に用いられる薬の主作用や副作用の発現機序、
薬物の消失機序を理解し、投与方法、他の薬剤と併用したときの相互作用についても理解で
きるようにする。
到達目標
・臨床検査の種類を学び、各種検査を説明できる。
・画像検査の種類を学び、画像の診方を説明できる。
専門基礎教育科目
授業計画
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
コ・メディカルについて
ジュネーブ宣言、医療従事者の資質について
2
臨床検査の種類
生体検査と検体検査の特色
3
検体検査の結果の見方
基準値、偽陰性、偽陽性等の考え方
4
血液検査①
造血、血液成分、凝固、線溶、正常値 etc
5
血液疾患②
貧血、白血病、悪性リンパ腫、MM、多発性骨髄腫 etc
6
生化学・血清検査
臓器別項目、ウィルス、腫瘍マーカー etc
7
生体検査①
不整脈、IHD、超音波(心臓、腹部、表在臓器)etc
8
生体検査②
呼吸機能検査(VC,FVC,FRC,DLco etc)
9
検査と医療費
保険点数、包括医療と保険制度
10
画像診断の概要
画像診断とは? CT、MRI、超音波、核医学それぞれの利
点と欠点について解説。
11
画像診断の役割
整形外科症例におけるモダリティ別画像比較
CT 検査の概要と最新技術
12
13
画像診断と
PowerPoint の各種機能紹介と注意事項
14
MR の撮像原理
どのようのして MR の画像が成り立ち、どのような特徴が
あるかを理解する
15
MR の臨床的有用性
脳卒中の診断や整形外科領域の診断における MR の有用性
について理解する
成績評価方法
教科書・参考文献
筆記試験で評価する
イラスト図解 検査のしくみ検査値の読み方
・プリントと PC で講義をします。また、履修者の関心等により授業内容を変更することが
ある。
学生へのメッセージ・ ・電子化の普及により今後 PT の領域でも身近になるであろう各種画像診断の概要を理解し
履修上の留意点
てほしい。
特に CT と MRI に対する理解をうながし、将来の臨床における備えとしてほしい。
―    
78 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
203001
科 目 名
リハビリテーション論
科目担当責任者 :
佐藤 秀紀
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 必修 授業形態(講義) 2単位 時間数(30)
リハビリテーションの歴史的背景を知り、培われてきた理念を理解し、リハビリテーショ
ンや保健・医療・福祉分野における基本的な概念や定義について講義する。障害の考え方の
変遷や患者および障害者の権利についても学び、障害文化や障害者スポーツについても学修
する。リハビリテーションは全人間的復権であることを理解し、専門職としての倫理やチー
ムアプローチの重要性についても理解する。
1.リハビリテーションについて説明できる
2.チームアプローチの重要性について説明できる
3.国際障害分類について説明できる
4.各種疾患に対するリハビリテーション・アプローチの実際を説明できる
テ ー マ
1
リハビリテーションの
理念
リハビリテーションの
諸段階
リハビリテーションの
過程
障害の種類とその様相
障害と障害分類
高齢者の身体的特徴
高齢者の機能障害
高齢者の心理的特徴
障害と心理
障害の受容とノーマラ
イゼーション
発達と発達障害
地域におけるリハビリ
テーション
リハビリテーションを
支える社会保障
チームアプローチ
2
3
授業計画
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
授 業 内 容
チームアプローチ発表
とまとめ
リハビリテーションの理念、歴史
発症から社会生活へ、リハビリテーションの諸相
リハビリテーションにおける専門職
障害をもたらす主な疾患と外傷、先天異常および精神障害
国際障害分類(ICIDH)と国際生活機能分類(ICF)
閉じこもり:廃用症候群:ロコモティブシンドーロム
高齢者の転倒と骨折を例に
認知症とその対応を中心に
リハビリテーションにおける心理的諸問題
障害の受容とノーマライゼーション、バリアフリー、ユニ
バーサルデザイン、障害者スポーツ
発達障害と各ライフサイクルにおける発達の特色
地域リハビリテーションについて理解する。
リハビリテーションを支える医療・福祉と法律について理
解する。
グループワークを通してチームアプローチの重要性を理解
する。
グループワークの結果を発表してもらい、全員で共有する。
筆記試験(60%)
、小テスト(40%)
特に指定しない。必要な資料はその都度配布する。
質問は大歓迎です。積極的な授業参加を望みます。
―    
79 ―
専門基礎教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
203002
科 目 名
チーム医療論
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
岡田しげひこ、傳野隆一、門間 正子、山下 浩紀
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 必修 授業形態(講義) 1単位
保健医療福祉における専門職は、対象者を中心として、それぞれの専門力を最大限に活用
しながら、相互協力して、良質なサービス、ケアを提供することが求められている。この領
域で働く各専門職の専門性と役割を理解し、チーム医療の概念を学ぶ。各専門職への理解を
深めるとともに、パートナーシップを形成する上での基本的態度を学び、各専門職との協働
について、理学療法士、作業療法士としての自己課題を明確にすることを目的とする。この
ために医師・看護師・社会福祉士・理学療法士・作業療法士の各専門職として考えるチーム
医療についても学修する。
専門基礎教育科目
―    
80 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
203003
科 目 名
保健医療論
科目担当責任者 :
兼担教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(15)
医学の歴史を概観し,医学の発展に伴う医療概念の変遷を学ぶ。生命倫理,患者権利宣言,
医師の倫理宣言を学び,医療者としての倫理的態度を学ぶ。現代の保健・医療・福祉制度に
おける医療提供の場を概観し,プライマリーケア,病診連携,介護・福祉施設との連携,在
宅医療など,それぞれの役割と協働について学ぶ。インフォームドコンセント,セカンドオ
ピニオン,医療事故防止など,良質の医療提供と患者を尊重した医療者―患者関係について
考察する。再生医療などの先端医療技術の発展と少子高齢化に伴う医療の課題と今後の展望
を考える
1.生命倫理について基本的な考え方を身につける。
2.日本の医療・福祉の制度について概略を述べることができる。
3.患者さんに対してインフォーム・ドコンセント,セカンドオピニオン等について説明で
きる。
4.医療事故防止等について実践できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
医学・医療の歴史的概観
医学・医療の変遷について学ぶ。
2
生命倫理の問題
死の定義,脳死・臓器移植,尊厳死の倫理問題について
3
患者の権利と医療倫理
学ぶ。
患者にはどのような権利があり,新しい医療技術の開発
れているか。
4
医療・福祉・介護・保健の連携の現状と課題について学ぶ。
介護・福祉・在宅医療
海外の医療事情について学ぶ(銭元講師)
授業計画
課題レポート 1
安全・安心な医療を提供するために,医療事故をどのよ
5
医療事故防止
6
プライマリーケアと病診
プライマリーケアと病診連携の現状と課題について学
連携
ぶ。
7
再生医療
先端医療技術の現状と課題について学ぶ。
8
インフォームド・コンセ
インフォームド・コンセントやセカンドオピニオンの現
ント
状と課題について学ぶ。
うに理解するか。
課題レポート 2
成績評価方法
教科書・参考文献
毎回ミニレポート提出 40% 課題レポート 2 回 50%,出席状況 10%(学習態度を含む)で
評価する。
・看護学生のための医療倫理 盛永審一郎 著 丸善 2012 2,730 円
・体験ルポ 日本の高齢者福祉 山井和則・斎藤弥生 著 岩波新書 2005 780 円
・医療福祉総合ガイドブック 村上須賀子 編集代表 医学書院 2015 3,300 円
・医療安全ワークブック 川村治子 著 医学書院 2004 2,940 円
・人体再生に挑む 東嶋和子 著 講談社 2010 820 円
・毎回講義時に資料を配布
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
81 ―
専門基礎教育科目
や新薬の研究開発の現場で患者の権利はどのように守ら
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
203004
科 目 名
社会福祉学
科目担当責任者 :
林 恭裕
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
本講義では、医療 ・ 福祉職として不可欠となる社会福祉についての基礎的理解を図る。具
体的には、ニーズや資源といったキーワードから「福祉」の概念及び理念について解説し、
社会福祉の実施体制を検討する。加えて、社会福祉にまつわる今日的課題について、福祉の
各領域において、様々な角度からの検討を行う。本講義を通じて、社会福祉の基礎的な概念・
知識を身につけ、福祉のあり方に対する自分なりの考察を論述できることを目指す。
1.社会福祉の理念を述べることができる。
2.社会福祉の援助につて説明ができる。
3.福祉・介護サービスに関する制度が説明できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
社会福祉の理念
社会福祉の理念について歴史的経過をもとの学ぶ
2
社会福祉の援助
社会福祉の援助についての視点について学ぶ
3
障害とノーマライゼー
障害がある人もない人も共生する理念について学ぶ
専門基礎教育科目
ション
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
4
障害者の地域生活支援
障害がある人の地域生活支援について学ぶ
5
高齢期を生きる
高齢社会の実態と課題について学ぶ
6
貧困と福祉
貧困格差が拡大する我が国の○○と対策について学ぶ
7
子ども・家庭への支援
子どもが抱える課題と支援について学ぶ
8
地域福祉について考える
地域でのささえあいの必要性と事例について学ぶ
筆記試験(80%)と授業態度(20%)により総合的に評価する。
教 科 書 プリントを使用する。
参考文献 コメディカルのための社会福祉概論 講談社 2014 年発行
事前に予習を必ずすること。日頃から福祉に関する新聞の記事について関心をもつこと。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
82 ―
Ⅳ 科目シラバス 専門基礎教育科目
科目コード
203005
科 目 名
健康政策論
科目担当責任者 :
太田 誠
担 当 教 員 名 :
足立 重敬、山口 和之
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
4年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
わが国の保健・医療・福祉制度の歴史的背景を踏まえ、我々を取り巻く環境の変化、すな
わち疾病構造の変化、少子高齢化・経済環境の変化・意識の多様化・国際化等の変化の中で、
リハビリテーション専門職(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)に求められる政策上の
諸問題を確認する。また、健康増進と障害予防の観点からリハビリテーション専門職が国民
に如何に寄与できるかについて考察し、その課題並びに対策について提言できることを目指
す。
1.リハビリテーション専門職に求められる政策上の諸問題を説明できる。
2.健康増進と障害予防の推進が国民に如何に寄与できるかについて説明できる。
3.地域で安心安全に暮らすために医療・福祉と地域社会のあるべき姿について学修し、こ
れを確立するための政策提言の方法について説明できる。
回数
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
政策とは
政策、政策過程について学習する
2
健康政策とは
健康政策をめぐる諸問題を学習する
3
リハ専門職と政策
リハ専門職にとっての政策を学習する
4
現状と課題
保健・医療・福祉の現状と課題について学習する
5
公共政策
公共政策について学習する
6
政策過程への参画
リハ専門職による政策過程を学習する
7
健康課題の現状
我が国の健康政策形成について学習する
8
健康課題の将来像
具体的政策提言について学習する
課題レポート(60%)
、講義への積極的な参加態度(40%)
教 科 書 特にありません。
参考文献 その都度指示します。
国民の保健・医療・福祉を支えていくリハビリテーション専門職として、
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
83 ―
専門基礎教育科目
授業計画
テ ー マ
専 門 教 育 科 目
理 学 療 法 学 専 攻
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
301001
科 目 名
理学療法概論
科目担当責任者 :
太田 誠
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
理学療法の全体像を理解するために理学療法の概念、歴史、対象、方法、理論的背景、世界
の理学療法、WCPT との関わりについて学ぶ。そのなかで、理学療法の対象と手段について
は、関節可動域制限や筋力低下などの症状別の評価についての概要も学修する。さらに、人
間を対象とする職業として重要な医療倫理や理学療法を提供する際の利用者の心理的対応を
学修する。
1.理学療法の業務内容について説明できる。
2.理学療法で扱う領域の概要について説明できる。
3.理学療法で使用する機器・器具について説明できる。
4.理学療法上で発生する倫理的問題とその解決方法について説明できる。
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
授業についてのガイダンス、自分と理学療法の接点を共有
2
3
理学療法の定義
理学療法士法
する
理学療法の定義、概念、歴史、諸外国の動向について学ぶ
理学療法に関する法律、倫理について学ぶ
4
理学療法とリハビリテーションの関連性について学ぶ
5
理学療法とリハビリ
テーション
障害について①
6
7
障害について②
理学療法の対象
8
理学療法の治療手段
障害とは何か、グループワークの中で考える
関節可動域制限や筋力低下など理学療法の対象について理
解する
対象となる疾患・症状に対する治療手段について理解する
9
10
11
12
理学療法の実践①
理学療法の実践②
理学療法の対象疾患①
理学療法の対象疾患②
運動療法の概要について理解する
物理療法の概要について理解する
運動器障害に対する理学療法について学ぶ
内部障害に対する理学療法について学ぶ
13
14
15
理学療法の対象疾患③
理学療法関連職種
地域包括ケアシステム
神経障害に対する理学療法について学ぶ
他のリハビリテーション職種、チーム医療について学ぶ
地域包括ケアシステムにおける理学療法の重要性について
学ぶ
障害とは何かについて学ぶ
筆記試験(80%)
、レポート課題(20%)により評価する。
教 科 書 奈良勲 編著「理学療法概論 第6版」医歯薬出版
参考文献 特になし
理学療法の概要を理解しながら、なぜ理学療法を学ぼうと決めたのか、自ら考えてください。
学生へのメッセージ・ 理学療法学を修得し、理学療法士を目指す学生にとって、基本となる科目なので、積極的に
授業に参加してください。
履修上の留意点
―    
86 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
301002
科 目 名
理学療法概論演習
科目担当責任者 :
太田 誠
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
理学療法士に関する法律、職域、組織、研究、教育体制、世界の中での理学療法士について学び、
リハビリテーション医療における理学療法士の役割や期待されている事柄を総合的に理解す
る。また、障害者の模擬体験を通して障害の特性を理解し、国際生活機能分類に基づいてニー
ズの焦点化や目標設定、プランニングなどを実践的に学び、他職種とのチーム医療について
多角的な見地から議論を深め、医療・保健・福祉における理学療法の位置づけについて理解
を深める。
1.障害者が実際の生活で制約を受けていることを説明することができる。
2.対象者の生活像を国際生活機能分類に従って説明することができる。
3.事例を通して、作業療法の流れを説明することができる
4.他職種との協業について述べることができる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
コースオリエンテー
ション
授業計画
模擬体験
疾患によってもたらせる障害像を調べる。
3
模擬体験
障害像を想定した模擬体験の計画を立案する
4
模擬体験
障害像を想定した模擬体験の計画を立案する
5
模擬体験
模擬体験を実施する
6
模擬体験
報告会
7
事例検討
国際生活機能分類と事例の読み方
8
事例検討
国際生活機能分類にまとめる
9
事例検討
国際生活機能分類にまとめる
10
事例検討
報告会、理学療法の目標設定について
11
理学療法を支える学問
事例のゴール設定の方法を理解する
12
理学療法の流れ
身体障害領域における理学療法の流れ
13
他職種との連携
理学療法のゴール設定における他職種との協業
14
保険・医療・福祉
病院や施設における理学療法の役割について知る
15
まとめ
筆記試験(80%)
、レポート(20%)により総合的に評価する。
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
87 ―
専門教育科目
成績評価方法
2
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
301003
科 目 名
理学療法セミナーⅠ
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
全人間的復権を目指して行われているリハビリテーション医療の中で、理学療法士が担って
いる役割および今後期待されている事柄を理解する。特に理学療法を行う上で重要となる運
動・動作に関する基礎科学について、グループワークを通してお互いに理解出来るように学
びを共有する。また、3年生、4年生の実習報告会を聴講し、理解出来なかった語句、疾患
について図書館などで文献検索し、自ら調べ理解する姿勢(基礎的課題解決能力)を身につ
ける。
・理学療法に関連する倫理観、マナー、知識などをグループワークなどを通して共有できる。
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
本科目の目的と方法の理解
2
資質と適性
理学療法士の資質と適性について
3
職業倫理
倫理的ジレンマ事例についてのディベート
4
知識の整理
解剖学・生理学等の知識の復習と共有
5
知識の整理
解剖学・生理学等の知識の復習と共有
6
知識の整理
解剖学・生理学等の知識の復習と共有
7
模擬体験
専門学校生の実習報告会の聴講と語句調べなど
8
文献検索
情報リテラシーと文献検索
9
接遇
理学療法士に求められるマナーなど
10
臨床見学
病院見学から、臨床現場を感じる
11
臨床見学
病院見学から、臨床現場を感じる
12
臨床見学
病院見学から、臨床現場を感じる
13
臨床見学
病院見学から、臨床現場を感じる
14
環境・制度
理学療法士を取り巻く環境・制度など
15
まとめ
今後の学修にむけてあるべき知識と心構え
提出物や授業態度を総合的に評価
資料配布予定
教科書・参考文献
主体性を身につけるために、グループワークなどに積極的に取り組んでほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
88 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
301004
科 目 名
理学療法セミナーⅡ
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
理学療法とは何か?1年次に学んだ内容をさらに深め、理学療法を理解する上で必要な知識・
技術を学修する。また臨床実習に向けた医療従事者としての知識、態度も学修する。具体的
には、見学に際しての態度、目的意識、患者への接し方について、2人1組あるいは3人1
組になって、それぞれが患者役、学生役、実習指導者役を体験し、実習での動き方を理解し、
実践出来ることを目標とする。
・理学療法学を学ぶ学生として、適正な態度を身につける。
・臨床実習Ⅰに向けて、身につけるべき事柄を説明でき、学生同士が協調してその準備がで
きるようになる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
本科目の意義・目的の理解
2
態度と知識
臨床実習に求められる態度と知識について
3
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
4
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
5
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
6
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
7
記録
臨床実習で求められる記録のあり方
8
考察
臨床実習で求められる考察とは
9
見学模擬演習
診療場面の動画を使用して、見学・記録・考察を体験する
10
見学模擬演習
診療場面の動画を使用して、見学・記録・考察を体験する
11
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
12
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
13
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
14
リスク管理
検査・測定実習にむけてのリスク管理について
15
実習生として
実習生としてあるべき態度と知識の確認
授業態度と提出物などをもとに総合的に評価
資料配布予定
教科書・参考文献
臨床実習Ⅰに向けて、重要な演習となるので、休むことなく積極的に受講してほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
89 ―
専門教育科目
成績評価方法
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
301005
科 目 名
理学療法セミナーⅢ
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
2年次に学んだ内容をさらに深め、特に臨床実習へ向けた医療従事者としての知識、態度を
学修する。探求型課題解決学修能力を鍛えるため、特にデイ−リーノート、ケースノートの
書き方について理解し実践出来るようにする。具体的には2人1組になって、学生役、実習
指導者役をお互いが体験する。また、2年次に学んだ評価手技が実践できるように、練習を
重ねていく。以上を通して主体的な統合学修と探求型課題解決学修能力の向上を目標とする。
さらに、将来的には実習指導者となることも踏まえ、下級生への指導、アドバイスを行い、リー
ダー的な役割も担えることを目標とする。
・学生として、適正な態度を身につけ、臨床実習にむけて、主体的に準備ができる。
・臨床実習Ⅱ・Ⅲに向けて、身につけるべき事柄を説明でき、学生同士が協調してその準備
ができるようになる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
評価実習にむけて本科目の意義・方法について
2
臨床的推論
検査・測定から評価し統合・解釈することについて
3
検査測定演習
検査測定の手技の復習
4
検査測定演習
検査測定の手技の復習
5
検査測定演習
検査測定の手技の復習
6
実習報告会聴講
他学年の実習報告会の聴講と討論
7
実習報告会聴講
他学年の実習報告会の聴講と討論
8
指導者体験
被験者、指導者を模擬的に体験し、その視点から考える
9
指導者体験
被験者、指導者を模擬的に体験し、その視点から考える
10
記録
デイリーノート、ケースノートの書き方
11
記録
評価レポートの書き方
12
代表的疾患
理学療法の代表的対象疾患の理解と評価のあり方
13
代表的疾患
理学療法の代表的対象疾患の理解と評価のあり方
14
評価実習にむけて
実習生としてあるべき態度の見直しと補完
15
評価実習にむけて
対象者への配慮や病院・施設職員としての心構え
授業態度と提出物等を総合的に評価する
未定
教科書・参考文献
臨床実習Ⅱならび4年次履修の臨床実習Ⅲを意識した演習科目である。欠席せずに主体的に
学生へのメッセージ・ 取り組んでほしい。
履修上の留意点
―    
90 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302001
科 目 名
理学療法評価学(運動器系)
科目担当責任者 :
向井 康詞
担 当 教 員 名 :
渋川 佳彦
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
2年次 通年 選択 授業形態(講義) 1単位
患者の全身状態を正確に把握するため、疾患ごとに収集すべき情報と行うべき検査を理解
する。そして、得られた情報と検査結果を分析し、問題点を抽出する能力を身につける。問
題点の抽出に関連し、国際障害分類(ICIDH)および国際生活機能分類(ICF)の概念を理
解する。また、得られた情報や検査結果、問題点などの記録方法を理解する。この講義では
主に運動器系の検査・測定について理解を深める。
1.形態測定の意義を説明できる
2.関節可動域測定の方法を説明できる
3.関節可動域の制限因子について説明できる
4.さまざまな筋力測定法についての知識を修得する
テ ー マ
1
オリエンテーション
オリエンテーション、評価とは
2
姿勢の評価
姿勢の評価に必要な用語
3・4
形態測定
形態測定の目的と解釈
5・6
関節可動域
関節可動域測定に必要な基礎知識
7
結果の解釈
関節可動域測定結果の解釈
8
疼痛の評価
各種疼痛評価方法
9
カルテ記載方法
カルテについて、記載方法
10
問診
問診について理解を深める
11
筋力測定法
筋力とは、各種筋力測定方法を理解する
MMT について
MMT についての基礎知識を理解する
14
MMT 実施の留意点
臨床的な留意点を理解する
15
統合と解釈
検査測定の結果の統合と解釈を理解する
12・13
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
筆記試験
理学療法評価学テキスト(シンプル理学療法学シリーズ)
基礎運動学 第6版補訂
理学療法を学ぶ上で非常に重要な内容である。欠席すること無いようにしてほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
91 ―
専門教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302002
科 目 名
理学療法評価学演習(運動器系)
科目担当責任者 :
木原由里子
担 当 教 員 名 :
渋川 佳彦
配当年次と単位
2年次 通年 選択 授業形態(演習) 2単位
授業の概要
運動器系の障害を治療対象とする機会の多い理学療法士は、どの関節が制限されているの
かを正確に把握できる能力を必要とする。そこで、本演習では、姿勢の評価と形態測定に加
えて、全身の主要な関節を対象にその可動域を測定する演習を行う。また、関節によって異
なる可動範囲、運動方向、抵抗感の違いを体験する。
また、身体の運動機能を評価するためには、関節運動の動力となる筋力の把握が欠かせな
い。筋力を測定するためには、機械・器具を用いる方法も存在するが、その利便性ゆえに徒
手にて行う徒手筋力検査法が広く行われている。その技術の修得には多くの演習を必要とす
るものである。そこで本演習では、十分な時間をかけて徒手筋力検査法の演習を行う。また、
多くの被験者の筋力を体験することにより、正常筋力の範囲などの理解を促す。
到達目標
1.姿勢評価・形態測定を実施できる。
2.関節可動域を測定できる。
3.徒手筋力検査を実施できる。
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
オリエンテーション
姿勢の評価
形態測定(上肢肢長)
形態測定(上肢周径)
形態測定(下肢肢長)
形態測定(下肢周径)
関節可動域測定(上肢)①
関節可動域測定(上肢)②
関節可動域測定(上肢)③
関節可動域測定(上肢)④
関節可動域測定(手指)
関節可動域測定(下肢)①
関節可動域測定(下肢)②
関節可動域測定(下肢)③
関節可動域測定(体幹)
上肢 MMT ①
上肢 MMT ②
上肢 MMT ③
上肢 MMT ④
上肢 MMT ⑤
上肢 MMT ⑥
上肢 MMT ⑦
下肢 MMT ①
下肢 MMT ②
下肢 MMT ③
下肢 MMT ④
下肢 MMT ⑤
下肢 MMT ⑥
体幹 MMT ①
体幹 MMT ②
演習の進め方について
様々な姿勢を理解し、評価方法を理解し実践する。
上肢の肢長の測定方法を理解し実践する。
上肢の周径の測定方法を理解し実践する。
下肢の肢長の測定方法を理解し実践する。
下肢の周径の測定方法を理解し実践する。
肩関節の可動域測定を実践する。
肩関節の可動域測定を実践する。
肘関節、前腕の可動域測定を実践する。
手関節の可動域測定を実践する。
手指の可動域測定を実践する。
股関節の可動域測定を実践する。
膝関節の可動域測定を実践する。
足関節の可動域測定を実践する。
体幹の可動域測定を実践する。
肩関節の MMT を実践する。
肩関節の MMT を実践する。
肘関節、前腕の MMT を実践する。
肘関節、前腕、手関節の MMT を実践する。
手関節、手指の MMT を実践する。
肩甲帯の MMT を実践する。
肩甲帯の MMT を実践する。
股関節の MMT を実践する。
股関節の MMT を実践する。
膝関節の MMT を実践する。
膝関節の MMT を実践する。
足関節の MMT を実践する。
足関節の MMT を実践する。
体幹の MMT を実践する。
体幹の MMT を実践する。
実技試験
教科書 理学療法評価学テキスト(シンプル理学療法学シリーズ)
新徒手筋力検査法 原著第 9 版
授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質
学生へのメッセージ・
問してほしい。
履修上の留意点
実技を行うに相応しい身だしなみで授業に臨むこと。
―    
92 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302003
科 目 名
理学療法評価学(神経系)
科目担当責任者 :
更科 奈保
担 当 教 員 名 :
坂口 友康
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
教科書・参考文献
患者の全身状態を正確に把握するため、疾患ごとに収集すべき情報と行うべき検査を理解
する。そして、得られた情報と検査結果を分析し、問題点を抽出する能力を身につける。問
題点の抽出に関連し、国際障害分類(ICIDH)および国際生活機能分類(ICF)の概念を理
解する。また、得られた情報や検査結果、問題点などの記録方法を理解する。この講義では
主に神経系、中枢系の検査・測定について理解を深める。
1.身体機能に関する検査・測定について説明できる。
2.生活機能に関する検査・測定について説明できる。
3.高次脳機能に関する検査・測定について説明できる。
4.健常者の姿勢動作分析に関する方法論について説明できる。
5.評価結果から障害像を理解する方法を説明できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
神経系検査とは・PT 評価の意義
2
反射
反射の種類・検査法・解釈
3
筋緊張
筋緊張の種類・検査法・解釈
4
平衡機能
姿勢反射とバランス・検査法・解釈
5
感覚
感覚の種類・検査法・解釈
6
片麻痺機能
脳卒中と障害・検査法・解釈
7
小脳機能
協調性と運動失調・検査法・解釈
8
脳神経
12 脳神経の機能・検査法・解釈
9
高次脳機能
意識障害・注意障害・失語・失行・失認・記憶障害・認知症
10
ADL
ADL と QOL・評価法・意義・解釈
11
姿勢分析
姿勢評価
12
動作分析Ⅰ
質的評価(概要)
13
動作分析Ⅰ
質的評価(解釈)
14
動作分析Ⅱ
動的評価(概要)
15
動作分析Ⅱ
動的評価(解釈)
筆記試験・ミニテストにより総合的に評価する。
教 科 書 理学療法評価学テキスト(南江堂)・ベッドサイドの神経の診かた(南山堂)
参考文献 絵で見る脳と神経(医学書院)
・病気が見える vol7 脳・神経(メディックメディア)
高齢者の機能障害に対する運動療法(文光堂)
授業終了後、次回講義時にミニテストを実施する場合がある。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
93 ―
専門教育科目
成績評価方法
2年次 通年 選択 授業形態(講義) 1単位
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302004
科 目 名
理学療法評価学演習(神経系)
科目担当責任者 :
更科 奈保
担 当 教 員 名 :
坂口 友康
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 通年 選択 授業形態(演習) 2単位
神経系疾患に関する理学療法評価法について理解し、中枢神経疾患全般に見られる筋緊張
の異常や深部腱反射、病的反射、姿勢反応などの評価演習を行う。
また、中枢系疾患に関する理学療法評価法についても理解し、片麻痺患者の代表的な評価方
法である Brunnstrom test や 12 段階片麻痺機能検査などについて演習を行う。
1.身体機能に関する検査・測定を実施できる。
2.生活機能に関する検査・測定を実施できる。
3.高次脳機能に関する検査・測定を実施できる。
4.健常者の姿勢動作観察および分析を実施できる。
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
反射・筋緊張
深部腱反射・表在反射・病的反射・筋緊張検査
2
平衡機能①
姿勢反射・反応検査
3
平衡機能②
バランス検査
4
感覚①
表在感覚検査
5
感覚②
深部感覚検査
6
片麻痺機能①
12 段階片麻痺機能検査
7
片麻痺機能②
SIAS
8
小脳機能
運動失調検査
9
脳神経・高次脳機能
脳神経検査・高次脳機能検査
10
ADL
ADL 検査・QOL 検査
11
姿勢分析
姿勢観察・分析
12
動作分析①
動作観察・分析(椅子からの立ち上がり)
13
動作分析②
動作観察・分析(床からの立ち上がり)
14
動作分析③
動作観察・分析(発表会)
15
動作分析④
動作観察・分析(パフォーマンステスト)
筆記試験・ミニテストにより総合的に評価する。
教 科 書 理学療法評価学テキスト(南江堂)・ベッドサイドの神経の診かた(南山堂)
参考文献 絵で見る脳と神経(医学書院)
・病気が見える vol7 脳・神経(メディックメディア)
高齢者の機能障害に対する運動療法(文光堂)
実技を行うため、動きやすい格好で参加すること。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
94 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302005
科 目 名
臨床判断学(基礎編)
科目担当責任者 :
向井 康詞
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
理学療法評価学で学んだことの理解を深めるために行う。個別に学修した理学療法評価法
のなかから必要な検査法を選択し実践する演習を行う。また、各種の検査法の結果を統合・
解釈し、そこから問題点を抽出する演習を行う。
1.医学的情報を収集できる
2.社会的情報を収集できる
3.検査・測定の目的を説明できる
4.評価の流れを説明できる
5.情報をまとめ、問題点の抽出、ゴール設定ができる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
この講義の進め方
2
疾患の理解
模擬疾患提示、事前準備
事前準備
授業計画
グループワーク1
カルテ、他部門から得られる情報
5・6
グループワーク2
問診、検査測定で得られる情報①
7・8
グループワーク3
検査測定で得られる情報②
9・10
問題点抽出
今までの情報から問題点を抽出する
11・12
問題点発表
グループごとに問題点を発表する
13・14
統合と解釈
各検査の目的と解釈
まとめ
KJ 法、問題点の順位付け
15
成績評価方法
教科書・参考文献
グループワーク参加、提出物により判断する
教 科 書 参考文献 評価学で使用した教科書
楽しい講義になると思う。グループワークではあるが積極的に参加してほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
95 ―
専門教育科目
3・4
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
302006
科 目 名
臨床判断学(応用編)
科目担当責任者 :
向井 康詞
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
理学療法評価をさらに深め、より実践的な思考能力、記録法を学ぶ。PBL を通して、呈示
された症例について疾患の理解、必要な検査測定の選択、検査結果の統合・解釈、問題点の
抽出、ゴール設定、プログラムの立案といった一連の評価の流れを演習する。
1.評価計画を立てることができる
2.評価結果から問題点を抽出することができる
3.ゴール設定ができる
4.プログラム立案ができる
5.各種記録ができる
回数
授業計画
専門教育科目
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
オリエンテーション
講義の進め方
2
サマリーの書き方
サマリーの書き方を理解する
3
デイリーノートの書き方
デイリーノートの書き方を理解する
4
問題点の分類
問題点の階層分けを理解する
5・6
症例検討①
模擬症例から疾患を調べ、検査計画を立てる
7・8
症例検討②
ケースマップの作成
9・10
症例検討③
問題点の抽出、ICF の理解
11・12
動作分析
模擬症例から動作分析を行う
13・14
統合と解釈
検査結果の統合と解釈を行う
まとめ
評価の一連の流れを理解する
15
成績評価方法
テ ー マ
提出物により判断する
教 科 書 参考文献 評価学で使用した教科書
基礎編ではグループワークだったが、この講義では一人で評価の一連の流れを体験してもら
学生へのメッセージ・ う。積極的に参加してほしい。
履修上の留意点
―    
96 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303001
科 目 名
運動療法学
科目担当責任者 :
乾 公美
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
2年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
理学療法の主要な治療技術である運動療法について、運動学を中心とした専門基礎科目で
学修した内容を背景に、対象となる病態の理解を深め、運動学修、姿勢制御、運動連鎖といっ
た主要な理論的枠組みを学修する。同時に、基本的運動療法(関節可動域運動、ストレッチ
ング、筋力トレーニング、筋持久力トレーニング、協調性運動、起居動作や歩行を中心とし
た基本動作練習、神経発達学的アプローチ等)に関する概念、適応と禁忌、具体的実践方法
について理解する。
理学療法士の主要な治療技術である運動療法の基礎的知識を理解し、対象者に必要な運動
療法を選択し施術できる技術を習得する。
到達目標
回数
1
2
総論
史など
運動と身体反応
関節の構造と運動
4
運動制御と運動学習
5
運動と呼吸・循環
運動療法の基礎
関節可動域
7
筋力増強
8
持久力向上
9
協調性改善
10
神経生理学的アプ
神経生理学的アプローチの概念
11
ローチ
PNF 法
12
Roo d法
13
Bobath 法
14
Vojta 法
まとめ
授業感想文・出席・授業態度・提出物・試験の成績
教 科 書 標準理学療法学 運動療法学 総論(医学書院)
参考文献 その都度指示する
理学療法士にとって必須の知識と技術である。欠席は好ましくない。演習を行うこともある
学生へのメッセージ・ ので運動ができる衣服を着用のこと
履修上の留意点
―    
97 ―
専門教育科目
教科書・参考文献
オリエンテーション、 受講上の注意、成績評価のつけ方など。運動療法の定義、歴
骨格筋の収縮
15
成績評価方法
授 業 内 容
3
6
授業計画
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303002
科 目 名
運動療法学演習
科目担当責任者 :
樋室 伸顕
担 当 教 員 名 :
樋室 伸顕
配当年次と単位
授業の概要
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
理学療法の対象疾患は多岐に渡り、それらに対する運動療法も他種多様である。しかし、系
統だった一連の運動療法は、個々の基本的な運動療法手技の延長上にある。そこで、運動療
法学演習では、運動療法学で学修した運動療法の中で特に基本的なものについて演習を行う。
具体的には、人への触れかた、四肢の把持のしかた、体の支えかたに始まり、徐々に人の体
を操作する内容へ進んでいく。その結果として、関節可動域運動やストレッチング、基本動
作練習へと繋げて学修していく。
1. 運動療法の意義を説明できる
2. 基本的な運動療法の理論と実際を説明できる。
到達目標
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
1
運動療法の基礎
2
3
触れる、動かす
4
5
ストレッチング
6
7
関節可動域運動
8
9
筋力低下
10
11
姿勢障害
12
13
移乗・移動
14
15
まとめ
授 業 内 容
参加意欲、授業態度、レポートおよび試験結果から総合的判定を行う。
市橋則明 編 .(2014)
「運動療法学」 文光堂
教科書・参考文献
演習を行うので動きやすい服装で参加すること。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
98 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303003
科 目 名
運動器障害理学療法学
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
主要な運動器系疾患の病態運動学および整形外科的治療方針(観血的治療・保存的治療)
を理解し、運動障害の評価内容を検討、適切な治療プログラムが立案できる能力を養成する。
主要な整形外科疾患に起因する運動障害の病態と主要な治療モデルを理解し、起こり得るリ
スクを考慮しながら、根拠に基づいた理学療法を展開できる基本的能力を身につける。具体
的には、骨折、変形性関節症の理学療法学、肩関節・頚部・腰部の障害、関節リウマチの理
学療法学について学んでいく。
1.整形外科疾患の病態について再学習し、説明できる
2.整形外科疾患の評価について再学習し、説明できる
3.整形外科疾患に対する運動療法について説明できる
回数
1
テ ー マ
授 業 内 容
オリエンテーション・ 講義内容について説明。臨床場面で使われる用語を理解する
整形外科領域で用い
られる用語・略語
2
画像診断
整形疾患の様々な画像を理解する
3
骨・軟部組織の修復
骨折、損傷の治癒過程を理解する
過程
授業計画
肩の解剖と評価
肩関節の構造を理解し、疾患の評価が出来るようにする
5
肩の理学療法の実際
肩関節への理学療法の実際を学ぶ
6
肩・肘・手の理学療法
上肢への理学療法の実際を学ぶ
7〜9
腰痛
腰痛の原因、理学療法の実際を学ぶ
10・11
股関節疾患
股関節への理学療法の実際を学ぶ
12 〜 14 膝関節疾患
膝関節への理学療法の実際を学ぶ
15
成績評価方法
末梢神経損傷
末梢神経損傷について理解する
筆記試験
教科書・参考文献
授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
99 ―
専門教育科目
4
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303004
科 目 名
運動器障害理学療法学演習
科目担当責任者 :
山本 泰雄
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
骨・筋・神経などの傷害などを含む整形外科的疾患やスポーツ障害や、切断などによって
起こる運動障害において、それぞれの疾患における予後を予測し、その治療の流れを理解す
る。また、メディカルチームの一員としての役割と理学療法士の治療の仕方を学修する。さ
らに、疾患別の運動療法において収集すべき情報の選択と、検査・測定項目、問題点の抽出
が行えるようにし、治療プログラムに反映できるようにする。これらの内容を演習にて身に
つける。
疾患別の評価・治療目標の設定・治療プログラムの立案、実行にあたりその原則が理解でき
る
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
外傷(骨折・脱臼)
基礎のまとめと基本的な治療法について
2
外傷(骨折・脱臼)
各骨折の検査・測定項目と理学療法の実際について
3
末梢神経損傷
基礎と治療法及び検査・測定・理学療法について
4
慢性関節疾患
退行性・代謝性疾患別の基礎のまとめ
5
膝関節疾患 1
基礎と変形性ひざ関節症の検査・測定と理学療法について
6
膝関節疾患 2
靭帯損傷の基礎と検査・測定と理学療法について
7
股関節疾患
基礎と検査・測定と理学療法について
8
人工関節
(股・膝・肩) 基礎と検査・測定と理学療法について
9
足部疾患
足関節の基礎と検査・測定と理学療法について
10
頸椎・胸椎疾患
脊柱の基礎と頸椎・胸椎疾患の検査・測定と理学療法について
11
腰部疾患
(退行変性)
腰部の基礎と疾患の検査・測定と理学療法について
12
腰部疾患
(分離、腰痛) 腰部の基礎と疾患の検査・測定と理学療法について
13
肩関節疾患 1
肩関節の基礎と検査・測定の基礎と肩不安定症
14
肩関節疾患 2
腱板断裂・その他の疾患の検査・測定と理学療法について
15
スポーツ傷害
基礎と検査・測定と理学療法について
筆記テスト
教 科 書 スポーツ傷害のリハビリテーション (金原出版)
参考文献 標準整形外科学
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
100 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303005
科 目 名
神経障害理学療法学
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(30)
神経障害学を中心とした専門基礎科目における学修内容に基づいて、脳血管障害、パーキ
ンソン症状、協調運動障害、脊髄損傷等の成因・病態・回復過程および予後について整理し、
治療実践に必要なリスク管理法を理解する。さらに、各神経系障害に対する評価方法の特徴
を把握し、基本的治療プログラムにおける効果の背景と実施方法を学修する。同時に、現在
の臨床状況を概観し、急性期、回復期だけでなく維持期の理学療法についても、その治療体
系の理解を深める。
・各種疾患の病態・治療方法について学修し、説明できる
・各種疾患の評価方法について学修し、説明できる
・各種疾患の理学療法およびリスク管理について学修し、説明できる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
脳・神経系の構造と機能
脳・神経系の構造・機能を理解する。
2
神経系の仕組みと各種検査
脳・神経系の各種検査の意義と関連性を理解する。
3
脳血管障害の原因疾患と評価
脳血管障害の原因、治療法について学ぶ。
4
片麻痺の評価
片麻痺の評価方法を学ぶ。
5
片麻痺の治療①急性〜回復期
急性期〜回復期の理学療法を学ぶ。
6
片麻痺の治療②生活期〜在宅
生活期以降の理学療法、在宅生活や予後について。
生活、片麻痺の予後
7
授業計画
錐体外路系変性疾患の評価
パーキンソニズムの評価を学ぶ。
8
錐体外路系変性疾患の治療
パーキンソニズムの理学療法を学ぶ。
9
運動失調症の評価と治療
運動失調症の評価と理学療法を学ぶ。
10
頭部外傷・脳腫瘍の評価と治療
頭部外傷・脳腫瘍の病態や評価・理学療法を学ぶ。
11
運動ニューロン疾患、脱髄疾
各種神経変性疾患・筋疾患の概要と、評価・理学療法
を学ぶ。
脊髄損傷の評価
脊髄損傷の評価を学ぶ。
13
脊髄損傷の治療
脊髄損傷の理学療法を学ぶ。
14
関連症状(高次脳機能障害・ 神経障害の関連症状とその対処法について学ぶ。
嚥下障害など)
15
成績評価方法
教科書・参考文献
神経障害理学療法全般についてまとめ。
まとめ
筆記試験
理学療法学ゴールドマスターテキスト⑤中枢神経系理学療法学(メジカルビュー社)、脳卒
中最前線(医歯薬出版)
授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
101 ―
専門教育科目
患、筋疾患の評価と治療
12
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303006
科 目 名
神経障害理学療法学演習
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
脳血管障害、パーキンソン病、協調運動障害、脊髄損傷といった主要な神経系障害の成因・
病態・回復過程および予後に関する知識を確認し、神経系障害により生じる異常な運動・動
作の観察・分析能力を高める。さらに、神経障害理学療法学で学修した内容を基に、その回
復促進および残存機能を活性化するために必要な基本的理学療法技術や各種指導方法につい
て演習する。同時に、神経系障害の病期に対応した理学療法の実践手順について理解を深め
る。
・各疾患に対応した評価や治療方法について演習し、その考え方や基本的な手技を実践でき
る。
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
授業の概要説明と、知識の確認
2
神経学的検査
神経学的検査とスクリーニング
3
実技演習①
寝返り・起き上がり
4
実技演習①
寝返り・起き上がり
5
実技演習②
パピー、四つ這い、高這い、立位
6
実技演習②
パピー、四つ這い、高這い、立位
7
実技演習③
長座位、四つ這い、膝立ち、片膝立ち
8
実技演習③
長座位、四つ這い、膝立ち、片膝立ち
9
実技演習④
起立、立位、歩行
10
実技演習④
起立、立位、歩行
11
実技演習⑤
実技のまとめ
12
実技演習⑤
実技のまとめ
13
動画演習
患者の動画より分析
14
動画演習
患者の動画より分析
15
まとめ
神経障害理学療法の評価 ・ 治療手技について
受講態度と試験により総合的に評価する。
教 科 書 未定
参考文献 理学療法テクニック ─発達的アプローチ─
講義科目の「神経障害理学療法学」と連動していますので、両科目にしっかり出席し、理解
学生へのメッセージ・ に努めてほしい。
履修上の留意点
―    
102 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303007
科 目 名
呼吸・循環器障害理学療法学
科目担当責任者 :
高橋 光彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
循環・呼吸に関する知識を整理し、個々の評価・治療に必要な基本的技術について学修する。
具体的には、虚血性心疾患などの循環器系障害について、その基本的治療プログラムと起こ
りうるリスクに関する対処方法を理解する。慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器系障害について
は、リスク管理法と共にコンディショニングや筋力トレーニングについて理解する。
呼吸器疾患の理学療法を行える。
心疾患の運動療法を行える。
糖尿病疾患の運動療法を行える。
回数
授業計画
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
呼吸リハ概略
呼吸リハビリテーションの概要を学ぶ
2
肺の解剖生理
肺の解剖学と生理作用を学ぶ
3
呼吸器評価
呼吸器の理学療法評価について学ぶ
4
呼吸器評価
評価のデモンストレーション
5
呼吸器対象疾患
呼吸器リハの対象疾患について学ぶ
6
機器の取り扱い
肺活量計、呼吸筋力計、酸素飽和度について学ぶ
7
呼吸器内科のリハ
慢性閉塞性肺疾患のリハビリテーションについて学ぶ
8
呼吸器外科のリハ
肺がん、開胸術前後のリハビリテーションについて学ぶ
9
サクション
サクション実技について学ぶ
10
心疾患について
心疾患のリハビリテーション概要について学ぶ
11
心疾患評価
心疾患の評価方法について学ぶ
12
リスク管理
不整脈とその心電波形について学ぶ
13
心電図計測
モニター誘導法による心電図測定実習を学ぶ
14
糖尿病のリハ
糖尿病に対するリハビリテーション概要を学ぶ
15
糖尿病のリハ
糖尿病に対するリハビリテーションプログラムを学ぶ
筆記試験(80%)
、レポート(10%)、参加度(10%)により総合的に評価する。
教 科 書 配付資料
参考文献 心疾患、肺疾患、糖尿病は増加し、患者の多くが合併している場合が多いので知識の統合に
学生へのメッセージ・ 努めて下さい
履修上の留意点
―    
103 ―
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303008
科 目 名
代謝・免疫系障害理学療法学
科目担当責任者 :
清水 薫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
運動を代謝と免疫という視点から捉え、理学療法における運動療法の機能調節メカニズム
から代謝と免疫の関係を理解し、運動効果について学修する。その上で、免疫・代謝系障害
を持つ患者に対して、疾患に対する病態生理の把握と理学療法評価を基に、問題点の考え方
を明らかにし、その問題点に対し生理学的な背景を統合し解釈することで治療プログラムへ
結びつけて考えられるように学修する。また、疾患に合わせたリスク管理とその対処方法を
理解できるように学修する。
1.代謝系疾患の概念について説明できる
2.代謝系疾患に必要な検査と治療方法について説明できる
3.代謝系疾患に対する運動療法の基礎と実施について説明できる
4.がんのリハビリテーションについて説明できる
回数
授業計画
テ ー マ
授 業 内 容
専門教育科目
1
糖尿病について
糖尿病の病態、検査を理解する
2
糖尿病合併症について
糖尿病の急性合併症を理解する
3
糖尿病合併症について
糖尿病の慢性合併症を理解する
4
糖尿病の3大治療について①
食事療法・薬物療法治療を理解する
5
糖尿病の運動療法
糖尿病の運動療法を理解する
6
糖尿病の運動療法
糖尿病の運動療法を理解する
7
関節リウマチの病態について
関節リウマチの病態について学ぶ
8
RAの内科治療と整形外科治療
内科的治療と整形外科的治療の特徴を理解する
9
RAの関節症状について
RA に特徴的な関節症状について理解する
10
RA における理学療法評価に
RA 患者の評価について理解する
ついて①
11
RA における理学療法評価に
RA 患者の評価について理解する
ついて②
成績評価方法
教科書・参考文献
12
RA の運動療法について①
RA の運動療法を理解する
13
RA の運動療法について②
RA の運動療法を理解する
14
RA の ADL・指導について
ADL 指導を理解する
15
がんのリハビリテーション
がんのリハビリテーションについて学ぶ
績評価出席、試験
教 科 書 内部障害理学療法学テキスト、病気がみえる vol.
3、リハ実践テクニック関節リ
ウマチ
参考文献 糖尿病療養指導ガイドブック、糖尿病運動療法のてびき新版
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
104 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303009
科 目 名
発達障害理学療法学
科目担当責任者 :
樋室 伸顕
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
小児疾患の中でも、脳性麻痺を中心として二分脊椎症、進行性筋ジストロフィー症などの
リハビリテーションについて学ぶ。まず、脳性麻痺や二分脊椎といった障害が運動発達に与
える影響、および各疾患の病態と予後などを理解する。そして、小児疾患によって障害を生
じている患者に対して理学療法を行う際の基本的な治療方針や、評価および理学療法を実施
するために必要な知識と技術の学修を行う。また、実際の臨床例を提示し、障害が運動発達
に与える影響、および各疾患の病態と予後などを理解する。そして、評価から治療プログラ
ム作成、理学療法の実践方法など小児障害理学療法の一連の流れを具体的に学んでいく。
1.正常な運動発達を説明できる
2.神経系障害と運動器系障害の違いを説明できる
3.脳性麻痺を中心とした肢体不自由児に関する評価から治療を説明できる
回数
1
テ ー マ
授 業 内 容
オリエンテーション
発達障害理学療法を学ぶにあたって。小児科学のおさ
らい。
2
肢体不自由児総論
肢体不自由児とは。
3
発達障害と運動障害
発達障害と運動障害の違いについて理解する。
4
脳性麻痺とは…その臨床的
脳性麻痺の特徴を概観する。
特徴
授業計画
教科書・参考文献
正常発達と異常発達①
発達指標とマイルストーンについて学ぶ。
6
正常発達と異常発達②
原始反射及び姿勢反射・反応について学ぶ。
7
正常発達と異常発達③
正常発達と異常発達のまとめ。
8
脳性麻痺の評価と治療①
脳性麻痺評価のいとぐち。従来的治療を理解する。
9
脳性麻痺の評価と治療②
装具療法と観血的治療
10
脳性麻痺の評価と治療③
神経生理学的アプローチ ボバース法
11
脳性麻痺の評価と治療④
神経生理学的アプローチ ボイタ法
12
小児神経・筋疾患
二分脊椎、筋ジストロフィーなどの評価・治療を学ぶ。
13
小児整形外科疾患
ペルテス病など小児整形外科疾患を学ぶ。
14
精神遅滞児と染色体異常
染色体異常による小児疾患を理解する。
15
重症心身障害児・者
重症心身障害児・者の評価と治療を学ぶ。
筆記試験
教 科 書 小児理学療法学テキスト(シンプル理学療法シリーズ) 第2版
参考文献 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
105 ―
専門教育科目
成績評価方法
5
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303010
科 目 名
高齢期障害理学療法学
科目担当責任者 :
佐藤 秀紀
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
高齢者の加齢に伴う心身機能の変化、高齢期に特有の疾患や症状等についての理解をもと
に、高齢期障害の対象者の身体・認知・精神機能における適切な評価方法、及び、疾患に応
じて評価を選択する方法を学修する。高齢者では心身機能面での評価だけでなく、生活の質
(QOL)をさらに重視した評価が大切であるため、対象者の生活史や生活環境に対する評価
の視点とその具体的方法について学ぶ。また、がんに対するリハビリテーションの提供もニー
ズが高まっていることから、がんの疫学的動向および要因、がん医療関連法案、社会的サー
ビスなどがん患者を取り巻く状況を学ぶ。
・加齢に伴う生理機能・運動機能・精神機能の変化について説明できる。
・高齢者の基本的な理学療法評価について説明できる。
・高齢者の運動療法の意義を説明できる。
・がんリハビリテーションについて説明できる。
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
老化とは
老化の定義と機序
2
高齢者の身体機能の特性
加齢に伴う生理機能・運動機能の変化
3
高齢者の精神機能の特性
加齢に伴う精神機能の変化
4
老年症候群とは
老年症候群の定義、予防
5
高齢者の運動機能評価
高齢者の運動機能評価
6
高齢者の評価(精神・ADL・ 高齢者の評価(精神・ADL・QOL・他)
QOL・他)
7
高齢者に対する運動療法
高齢者に対する運動療法の実際
8
がんリハビリテーションとは
がんリハビリテーションの定義と実際
定期試験(70%)
、レポート・出席状況(30%)
教 科 書 特に指定しない。必要な資料はその都度配布する。
参考文献 必要に応じて適宜紹介する。
質問は大歓迎です。積極的な授業参加を望みます。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
106 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303011
科 目 名
物理療法学
科目担当責任者 :
高橋 光彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
理学療法の歴史と現状を把握するとともに、理学療法の中における物理療法の位置づけを
理解する。その上で、頸椎・腰椎牽引療法、持続的他動運動器、水治療法、温熱療法(ホッ
トパック、極超短など)
、寒冷療法、超音波療法、光線療法(紫外線、赤外線など)、レーザー
治療、電気療法(TENS、FES など)といった各種物理療法の理論と実施方法および適応症、
禁忌事項を学ぶ。そして、物理療法機器を安全に正しく使用し、患者様を治療するための知
識を得る。
1.理学療法における物理療法の概要と方法を理解し、適応とリスクについて説明でき、最
新の物理療法についての知見を知ることができる。
到達目標
回数
授業計画
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
物理療法の歴史
物理療法の過去から現在までの変遷について学ぶ
2
温熱療法
温熱療法の生理学効果、適応とリスクについて学ぶ
3
ホットパック
ホットパックの効果、適応とリスクについて学ぶ
4
パラフィン
パラフィンの効果、適応とリスクについて学ぶ
5
赤外線
赤外線の効果、適応とリスクについて学ぶ
6
紫外線
紫外線の効果、適応とリスクについて学ぶ
7
寒冷
寒冷療法の効果、適応とリスクについて学ぶ
8
温泉
温泉の効果、適応とリスクについて学ぶ
9
水治
水治療法の効果、適応とリスクについて学ぶ
10
極超短波
極超短波の効果、適応とリスクについて学ぶ
11
低周波
TENS、FES の原理と適応、リスクについて学ぶ
12
超音波
超音波の効果、適応とリスクについて学ぶ
13
バイオフィードバック
バイオフィードバックの原理と応用について学ぶ
14
牽引
牽引療法の効果、適応とリスクについて学ぶ
15
レーザー
レーザーの原理、効果、適応とリスクについて学ぶ
筆記試験(70%)
、レポート(20%)、授業参加度(10%)により総合的に評価する。
教 科 書 教科書 標準理学療法学 物理療法学 第 5 版
参考文献 授業へは予習をして望んでほしい。また、履修者の関心等により若干、授業内容を変更する
学生へのメッセージ・ ことがある。
履修上の留意点
―    
107 ―
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303012
科 目 名
物理療法学演習
科目担当責任者 :
高橋 光彦
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
物理療法学で学んだ知識を基に、安全かつ効果的、実践的な物理療法機器の使用技能を修
得する。また、物理療法による治療を題材として、中枢神経疾患や整形外科疾患に対するケー
ススタディを実施する。
到達目標
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
1
医療機器の安全性
医療で使用される機器の特徴と安全基準について学ぶ
2
熱力学
熱の伝導性と熱エネルギーについて学ぶ
3
ホットパック
ホットパック療法を実習する
4
パラフィン
パラフィン療法を実習する
5
赤外線
赤外線療法を実習する
6
紫外線
紫外線療法を実習する
7
寒冷
寒冷療法を実習する
8
徒手療法
徒手療法を実習する
9
ワールプール
ワールプールを用いた水治療法を実習する
10
極超短波
極超短波療法を実習する
11
低周波
低周波療法を実習する
12
超音波
超音波療法を実習する
13
バイオフィードバック
バイオフィードバック療法を実習する
14
牽引
牽引療法を実習する
15
ケーススタディ
整形疾患、中枢疾患のケーススタディーを行う
レポート(80%)
、授業参加度(20%)により総合的に評価する。
教科書・参考文献
実習は患者さんをイメージして
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
108 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303013
科 目 名
義肢装具学
科目担当責任者 :
乾 公美
担 当 教 員 名 :
西山 徹
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
義肢のバイオメカニクス的基礎知識を理解し、切断のリハビリテーションに関する基礎知
識として、切断の原因、切断縫合術や後障害および切断者へのリハビリテーション・ケアの
介入法を学修する。
また、装具および補助具の基本的知識を理解し、上肢装具、体幹装具、下肢装具の使用目的、
分類(種類)から適応疾患までを理解できるよう学修する。また、装具以外に移動補助具の
車椅子利用者が多いことから車椅子の知識についても学修する。
義肢や装具の知識と最新の情報を収集し、対象者に適切な義肢や装具を提供し、使用につ
いて説明や指導ができる。
到達目標
回数
1
テ ー マ
授 業 内 容
オリエンテーション、 受講上の注意、装具総論、歴史、靴型装具、靴の補正
装具総論、靴型装具
2
下肢装具
金属装具とプラスチック装具、短下肢装具、膝装具、長下
肢装具
授業計画
体幹装具
脊柱の可動域と体幹装具
4
スプリント
手指の装具、手関節装具
5
歩行補助具
杖・歩行器
6
義肢総論
切断の疫学・切断と関節離断
7
足部の切断と義足
足袋型義足・サイム義足の構造と機能
8
下腿切断の義足
下腿義足の種類、構造と機能、足継ぎ手の種類と機能
9
膝離断の義足
下腿義足のアライメントと異常歩行、膝離断の義足、構造
と機能
成績評価方法
教科書・参考文献
10
大腿切断の義足
大腿義足の種類、構造と機能
11
大腿切断の義足
吸着式四辺形ソケット、アライメント
12
大腿切断の義足
異常歩行とその原因
13
股関節離断と義足
股義足の構造と機能、異常歩行
14
上肢切断と義手
種類 ・ 構造 ・ 機能
15
車椅子
車椅子の種類と機能
授業感想文、出席状況、受講態度、提出物、定期試験結果
教 科 書 装具学(医歯薬出版)、義肢学(医歯薬出版)
参考文献 その都度指示する
装具や義肢は、障害者の ADL や QOL を高める道具である。セラピストがそれぞれの義肢 ・
学生へのメッセージ・ 装具の特徴を知り、最適な道具を選択するために必要な知識を習得しなければならない。
履修上の留意点
―    
109 ―
専門教育科目
3
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303014
科 目 名
義肢装具学演習
科目担当責任者 :
乾 公美
担 当 教 員 名 :
西山 徹
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
義足のアライメント調整から切断者への義肢の適合判定が図れるよう学修する。下肢切断
者への理学療法として、切断端評価から断端ケア、義肢装着療法、下肢切断者の ADL まで
の理学療法技術を修得する。
また、装具および補助具の基本的知識を理解し、片麻痺等の下肢装具を中心として各疾患
別および障害別にその適応選択を図り、装具装着療法としてのチェックアウトやその評価能
力・指導能力を修得する。また、装具以外に移動補助具の車椅子利用者が多いことから、シー
ティングや車椅子適合判定の知識を学修する。
義肢・装具・車椅子・杖・歩行補助具の知識と機能、構造の理解を深め、障害者に最適な
道具を提供できる素養を習得する。
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
履修上の注意、成績評価
2
ギプス
ギプス包帯の扱い、巻き方について演習
3
下肢装具
下肢装具のチェックアウト
4
体幹装具
体幹装具のチェックアウト
5
スプリント
スプリントの製作演習
6
杖・歩行器
杖 ・ 歩行器の長さの決定法と使用方法
7
義足(1)
義足構成部品の種類と特徴
8
義足(2)
下腿義足の異常歩行と解決方法
9
義足(3)
大腿義足の異常歩行と解決方法
10
義手
義手のチェックアウト
11
車椅子(1)
身体計測と車椅子の設計
12
車椅子(2)
シーティング
13
障害と装具(1)
さまざまな障害に対応する装具の処方(1)
14
障害と装具(2)
さまざまな障害に対応する装具の処方(2)
15
総括
臨床における義肢装具の処方
受講感想文・出席・受講態度・提出物・成績
教 科 書 装具学(医歯薬出版)・義肢学(医歯薬出版)
参考文献 適時指示する
問題解決型授業を行う。すなわち、事前の学習、プレゼンテーション、事後学習を求める。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
110 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303015
科 目 名
日常生活活動基礎学
科目担当責任者 :
石橋 晃仁
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
日常生活活動領域について理学療法アプローチの視点を学ぶ。まずはセルフケアを中心とし
た各日常生活活動について、動作分析的な観点から観察し分析できることを目標とする。次
に、日常生活における動作・活動の障害と疾患による障害像との関連性を学修し、疾患が日
常生活活動の遂行に及ぼす影響について考える。これらを通して、日常生活活動への介入に
おける理学療法士の役割と、評価から指導・介入までの一連の流れを理解する。
・日常生活活動の構成概念について説明できる。
・日常生活活動の理学療法評価について説明できる。
・日常生活活動の支援の方法について説明できる。
回数
授業計画
授 業 内 容
1
ADL とは
ICF の概念に基づく、ADL の構成概念について
2
ADL とは
同上
3
ADL 評価
定量的評価について
4
ADL 評価
同上
5
ADL 評価
定性的評価について
6
ADL 評価
同上
7
ADL 介助と練習
動作観察に基づく介助と練習のあり方
8
ADL 介助と練習
同上
9
ADL 介助と練習
疾患・障害に基づく ADL の再獲得・代償
10
ADL 介助と練習
同上
11
社会保障制度
社会保障制度と福祉用具・自助具
12
社会保障制度
同上
13
家屋評価
ADL の向上と家屋改修にむけた評価について
14
住宅改修
家屋改修の基本的知識
15
まとめ
ADL への理学療法士の役割
筆記試験
未定
教科書・参考文献
各種疾患 ・ 障害を持つ方への日常生活活動を考える必要があるため、他の科目について理解
学生へのメッセージ・ 度が低いと、本科目にも影響しますので、頑張ってほしい。
履修上の留意点
―    
111 ―
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303016
科 目 名
神経筋促通治療学
科目担当責任者 :
乾 公美
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
神経筋促通治療手技は PNF(Proprioceptive Neuromuscular Facilitation Techniques)
と呼ばれ、文字通り固有受容器を刺激し、筋の活動を高めようとする治療手技である。こ
の手技は、1950 年代に米国の神経内科医である Herman Kabat や理学療法士の Margaret
Knott 女史らによって当時の神経生理学の理論を基盤に考案され、今日、世界中のセラピス
トが学び治療に用いている。この PNF の理論的背景を理解し、基本的な手技を学修する。
・PNF の理論を説明できる
・基本的な手技を実施できる
・PNF を用いた治療の概念について説明できる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
PNFの定義
PNF の定義。
2.
3
上肢のパターン
上肢の運動を理解する。
4.
5
肩甲骨のパターン、骨盤
肩甲骨の運動を理解する。
帯のパターン
骨盤帯の運動を理解する。
6
下肢のパターン
下肢の運動を理解する。
7
上肢基本パターン
PNF の基本パターンを学ぶ。
8
下肢のパターン、肩甲骨
PNF の基本パターンを学ぶ。
1
のパターン
9
授業計画
上肢と肩甲帯の複合パ
PNF の基本パターンを学ぶ。
ターン
10
下肢の膝伸展を伴った
PNF の基本パターンを学ぶ。
専門教育科目
パターン
11
上肢・肩甲帯の組み合わ
基本パターンを組み合わせた手技を理解する。
せ、下肢骨盤帯の組み合
わせ
12
bilateral パターン(上肢) 上肢の基本パターンを組み合わせた手技を理解する。
13
bilateral パターン(下肢) 下肢の基本パターンを組み合わせた手技を理解する。
14
動作パターン
動作に応用する。
15
舌・口 腔 に 対 す る ア プ
口腔へのアプローチを学ぶ。
ローチ
成績評価方法
教科書・参考文献
定期試験により判断します。
教 科 書 PNF マニュアル DVD 付 改訂第 3 版
参考文献 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・
してほしい。手技を学ぶので理由のない欠席は許されない。
履修上の留意点
―    
112 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303017
科 目 名
高次脳機能障害学
科目担当責任者 :
境 信哉
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
高次脳機能障害について、その概念やとらえ方を身に付ける。脳損傷や脳変性疾患による
失行症、失認症、記憶障害、注意障害、遂行機能障害などの高次脳機能障害について、これ
まで学んできた脳の解剖や機能の知識をもとに、その病態・症状の特徴や具体的臨床像を理
解する。各障害について、評価、治療方法について学修する。
1.高次脳機能障害を学ぶ上で重要な基礎知識として、脳画像から脳の部位を特定できる。
2.高次脳機能障害の診断、分類について説明できる。
3.高次脳機能障害の評価方法、手段、解釈について説明できる。
4.高次脳機能障害のリハビリテーションについて、その方法や期待される効果について説
明できる。
回数
1
2
3
4
5
6
授業計画
7
8
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
高次脳機能障害の概念と 大脳の構造と脳動脈の支配領域、神経心理学的なみかた
について学ぶ
みかた1
高次脳機能障害の概念と (小テスト)、評価、回復メカニズムについて学ぶ
みかた2
主に MRI と CT のみかたについて学ぶ
脳画像のみかた
(小テスト)、全般性注意の分類、評価について学ぶ
注意の障害1
注意の神経心理学的検査、リハビリテーションについて
注意の障害2
学ぶ
半側空間無視の特徴、評価、リハビリテーションについ
視空間性注意の障害
て学ぶ
失語症を中心に言語障害の基本的なみかたについて学ぶ
言語の障害
健忘症など記憶障害の分類、評価、リハビリテーション
記憶の障害
について学ぶ
失行、構成障害、動作の抑制障害等について学ぶ
行為の障害
視覚性失認の分類、評価、リハビリテーションについて
視覚の障害1
学ぶ
その他の視覚障害(同名性視野障害など)について学ぶ
視覚の障害2
遂行機能障害、社会的行動障害について学ぶ
前頭葉機能障害
その他の高次脳機能障害 病態失認、聴覚性・触覚性失認、脳梁離断などについて
学ぶ
疾患と高次脳機能障害1 脳外傷、パーキンソン病によって生じる高次脳機能障害
の特徴について学ぶ
疾患と高次脳機能障害2 発達障害としての高次脳機能障害について学ぶ
筆記試験(70%)と小テスト(30%)により総合的に評価する。
教 科 書 高次脳機能障害学 第 2 版 石合純夫著 医歯薬出版(2012 年発行)
参考文献 学生へのメッセージ・ 授業へは予習して臨んで欲しい。教科書をよく読んでおくこと。
履修上の留意点
―    
113 ―
専門教育科目
9
10
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303018
科 目 名
徒手関節治療学
科目担当責任者 :
宮本 重範
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
徒手関節治療とは、神経筋骨格系領域障害(機能不全)の維持・再獲得・向上を目的とし
た理学療法の一領域である。系統立てた評価を基に、関節可動性低下の原因が関節包による
ものと考えられるときはモビライゼーション・マニピュレーション、筋筋膜が原因なら物理
療法を補助としストレッチ、マッサージを使用、不安定性があるときは Stabilization(安定
性増大)運動をおこなう。この講義では主にモビライゼーションを中心に手技を学ぶ。また、
単なる技術論ではなく評価から得られた問題に適した治療を選択し機能を維持・向上または
障害を予防する技術の修得を目的とする。
専門教育科目
―    
114 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
303019
科 目 名
スポーツ理学療法学
科目担当責任者 :
山本 泰雄
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位 時間数(30)
スポーツ外傷・障害についての病態を理解し、理学療法士が行う評価について学び、応急処
置から保存的治療、リハビリテーションまでを学ぶ。具体的に各種競技に特有な障害につい
ても理解を深める。
スポーツ傷害の応急処置、競技復帰に向けてのアスレティックリハビリテーションが実行で
きる
傷害予防のためのトレーニングができる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
スポーツ傷害の基礎
スポーツ傷害の概略、応急処置
2
テーピング
基礎と実践
3
膝の障害
膝関節周囲に生じる障害に対する治療
4
膝の外傷 1
膝前十字靭帯損傷に対する靭帯再建術後の管理とアスレ
ティックリハビリテーション
5
膝の外傷 2
膝半月板損傷・後十字靭帯損傷後の管理とアスレティック
リハビリテーション
授業計画
6
足の外傷
足の外傷後のアスレティックリハビリテーション
7
腰部の障害
腰部障害後のアスレティックリハビリテーション
8
股関節の障害
股関節の障害後のアスレティックリハビリテーション
肩の障害
肩・肘投球障害のアスレティックリハビリテーション
肩の外傷
脱臼後のアスレティックリハビリテーション
11
軟部組織の障害
肉離れ等のアスレティックリハビリテーション
12
メディカルチェック
基礎と実践
13
予防トレーニング1
下肢の傷害予防トレーニング
14
予防トレーニング2
体幹・上肢の傷害予防トレーニング
15
予防トレーニング3
メディカルチェックをまとめ傷害予防・競技力向上プログ
ラムを組んでみる
成績評価方法
スポーツ傷害のリハビリテーション 金原出版
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
115 ―
専門教育科目
9
10
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
304001
科 目 名
地域理学療法学
科目担当責任者 :
佐藤 秀紀
担 当 教 員 名 :
木原由里子、濱本 龍哉、兒玉 健宏
配当年次と単位
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
地域リハビリテーション学で学修したことを基に、地域在住の障害者・高齢者を取り巻く
制度的環境や支援ネットワークの現状を、生活という視点から概観する。また、地域リハビ
リテーションにおいて理学療法士が果たすべき役割を学修し、関連職種との連携の必要性に
ついても理解を深める。地域で実践される理学療法については施設系サービス、訪問系サー
ビス、および通所系サービスなどに分類し、各領域における現状と課題について体系的に学
修する。
(オムニバス方式 / 全 15 回)
地域理学療法の概説(佐藤 秀紀 /4 回)
地域理学療法の各論(木原由里子 /5 回)
地域理学療法における現状と課題 施設系サービスを中心に(濱本 龍哉 /3 回)
地域理学療法における現状と課題 訪問 ・ 通所系サービスおよび一般高齢者に対する地域
支援事業などについて(兒玉 健宏 /3 回)
到達目標
1.地域リハビリテーションの概念、およびその成立背景を述べることができる
2.対象者と環境や社会資源との関係性を説明できる
3.地域リハビリテーションにおける理学療法士の役割と他職種との連携の重要性を述べる
ことができる
4.地域・在宅における理学療法の方法を述べることができる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション、地域リハビリテーションと地域
理学療法 総論
地域リハビリテーションと地域理学療法 総論
3
4
5
6
7
8
地域リハビリテーションの
背景
地域リハビリテーションの
背景
保険制度と理学療法
保険制度と理学療法
QOL と環境
QOL と環境
医療・保健・福祉の連携
地域理学療法の実際
9
地域理学療法の実際
10
地域理学療法における現状
と課題
施設における地域理学療法
施設における地域理学療法
訪 問・ 通 所 リ ハ ビ リ テ ー
ション
住宅改修と福祉機器
介護予防と健康増進
2
専門教育科目
授業計画
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
介護保険制度をはじめとする制度と理学療法の関わり
介護保険制度をはじめとする制度と理学療法の関わり
地域在住高齢者や障がい者の QOL と社会資源
地域在住高齢者や障がい者の QOL と社会資源
地域リハビリテーションに関わる職種との連携
地域理学療法の実践例(CBR/ 地域在住高齢者 / 災害
支援・国際協力)
地域理学療法の実践例(CBR/ 地域在住高齢者 / 災害
支援・国際協力)
地域理学療法における現状と課題の理解
施設におけるリハビリテーションの意義と方法
施設におけるリハビリテーションの意義と方法
訪問・通所リハビリテーションの意義と方法
地域における住環境整備の意義と実践例
地域における予防理学療法の実際
定期試験、授業参加態度
教 科 書 教科書は後日指定する予定、その他講師作成資料を配布予定。
参考文献 講義を中心に進めますが、演習を行う場合もあります。連絡に沿って準備をすること。
―    
116 ―
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
304002
科 目 名
生活環境学
科目担当責任者 :
佐藤 秀紀
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
地域リハビリテーションの介入手段の1つである生活環境支援について、その背景となる理
念を整理すると共に、バリアフリーデザインやユニバーサルデザインの実際を学修し、生活
環境支援への応用について考察する。同時に、生活環境支援を構成する福祉用具導入と住宅
改修について、その制度的背景と個々の方法論を学修し、具体的な実践方法について学修す
る。また、生活支援ロボットの登場など、近代技術の発展による生活支援のあり方の変化に
ついて考えていく
・生活環境の概略を説明できる
・生活環境の変遷と社会構造の変化との関連を説明できる。
・生活環境整備の前提となる法制度を説明できる。
・障害の特性を理解し、環境支援の方法を説明できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
生活環境の概念
ノーマライゼーション・バリアフリー・ユニバーサルデザイン
2
生活環境の変遷
生活環境の変遷と社会構造の変化
3
生活環境とQOL・
生活環境と障害(生活支援ロボットの登場など)
ICF
4
生活環境に関連する
介護保険制度における住環境整備
法制度
5
広義の生活環境
障害者・高齢者の住みよいまちづくり
(まちづくり)
授業計画
6
狭義の生活環境
生活環境改善計画上の一般的視点
(住宅改修)
疾患別住環境整備
脳血管障害における福祉用具導入と住環境整備
(脳血管障害)
8
疾患別住環境整備
脊髄損傷における福祉用具導入と住環境整備
(脊髄損傷)
成績評価方法
教科書・参考文献
定期試験(70%)
、レポート・出席状況(30%)
教 科 書 特に指定しない。必要な資料はその都度配布する。
参考文献 必要に応じて適宜紹介する。
質問は大歓迎です。積極的な授業参加を望みます。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
117 ―
専門教育科目
7
Ⅳ 科目シラバス 理学療法学専攻 専門教育科目
科目コード
305001
科 目 名
臨床実習Ⅰ(理学療法)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
科目コード
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
「理学療法評価学」
「理学療法評価学演習」を履修し、検査測定技術の修得後に行う。
医療機関において実際の患者と接することによる障害の理解と、検査測定を体験する。実習
指導者をはじめ関係スタッフとの関わりの中で、医療機関の組織・機能及び理学療法士の役
割・業務・活動分野についても理解を深める。さらに、その検査結果の記録・報告の方法な
どを実際に体験し、表現能力を養う機会とする。
305002
科 目 名
臨床実習Ⅱ(理学療法)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 後期 選択 授業形態(演習) 3単位
「理学療法セミナーⅢ」
「臨床判断学」を履修後に行う。
理学療法を実施するうえで対象者の障害像、全体像を捉える能力(障害評価)を修得するこ
とを目的とする。これまでに修得した知識・技能を活用し、実習指導者の指導の下で、実際
の症例を通して、個人情報の入手・把握から、検査・測定項目の抽出と実施、得られた評価
結果から統合・解釈した問題点の抽出までの一連の障害評価のアセスメント能力およびその
技能を身につけることとする。さらに、その評価結果の記録・報告の方法などを実際に体験し、
表現能力を養う機会とする。
専門教育科目
科目コード
305003
科 目 名
臨床実習Ⅲ(理学療法)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
4年次 前期 選択 授業形態(演習) 16 単位
臨床実習Ⅲ(理学療法)では、臨床実習Ⅰ(理学療法)
・臨床実習Ⅱ(理学療法)の学修
成果を前提に、患者の障害評価から、その問題点を正確に抽出し、理学療法治療目標を設定
でき、治療プログラムの正当性を検討し、クリニカル・パスに基づいた予後予測が設定でき
るよう臨床能力を養う。また、実習指導者の指導のもと、理学療法治療対象者との人間関係
を通して医療に携わる専門職種としての自覚を養い、アセスメント能力およびマネジメント
能力の向上を図る機会とする。さらに、実習での体験を発表し、表現能力を養う機会とする。
―    
118 ―
専 門 教 育 科 目
作 業 療 法 学 専 攻
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306001
科 目 名
作業療法概論
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
1年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
作業療法の定義や歴史、実践課程など、作業療法士に必要な知識や技術、医療従事者として
求められる医療倫理や態度について学修する。具体的には作業療法の歴史と現代のパラダイ
ム、作業の定義、作業療法の介入過程、作業療法のリーズニング、作業療法の概念的実践モデル、
人間-作業-環境と健康の関係、作業分析、身体・精神・発達・高齢期の各障害領域の作業
療法の概略、作業療法の専門職同一性、作業療法に関連する法規および関連する職能団体の
役割と性格、日本の健康施策・医療施策への参入などについても概観する。さらに、国際的
視野に立ち、世界の作業療法の動向や WFOT の機能と役割等についても理解を深める。
到達目標
1)作業療法の定義を説明出来る。
2)作業療法の歴史を説明出来る。
3)作業療法士教育について説明出来る。
4)
作業療法士の資格制度と医療、保健、福祉分野に於ける作業療法士の役割について説明
出来る。
5)障害体験を通じて対象者の経験を模擬的に体験し私見を述べる事が出来る。
6)世界各国の作業療法士の現状と日本の現状について比較検討し、説明出来る。
7)作業療法の未来について私見を述べる事が出来る。
回数
1
10
11
12
13
14
15
専門職としての OT ②
専門職としての OT ③
専門職としての OT ④
専門職としての OT ⑤
学習のまとめ
6
7
8
9
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
作業療法の概念
作業療法の対象
日本の OT の歴史と教育
世界の OT の歴史と教育
作業療法の実施過程
(身体障害領域)
作業療法の実施過程
(精神障害領域)
作業療法の実施過程
(発達障害領域)
作業療法の実施過程
(高齢期障害領域)
作業療法の実施過程
(地域作業療法)
専門職としての OT ①
2
3
4
5
授業計画
テ ー マ
授 業 内 容
作業療法の基本的な理念、考え方(概念モデル)・リーズ
ニング)
障害の理解と ICF の活用
日本の作業療法の歴史と養成の歴史
世界の作業療法の歴史と養成の歴史
身体障害領域における作業療法の目的と対象並びに治療の
流れについて
精神障害領域における作業療法の目的と対象並びに治療の
流れについて
発達障害領域における作業療法の目的と対象並びに治療の
流れについて
高齢期障害領域における作業療法の目的と対象並びに治療
の流れについて
地域作業療法の目的と対象並びに治療の流れについて
グループ学習前準備(グループ分け、メンバーの役割、課
題の提示)
グループ毎に課題に沿って調査する。
グループ毎に課題に沿って調査する。
グループ毎に課題に沿って調査した結果をプレゼンする。
グループ毎に課題に沿って調査した結果をプレゼンする。
学習を終えて私の考える作業療法(レポート提出)
定期試験(50%)
、グループ学習への意欲、協調性等参加態度(20%)、プレゼンテーション
(20%)レポート(10%)
教 科 書 標準作業療法 作業療法概論(第2版)岩崎テル子編集 医学書院
参考文献 1)ロバートマーフィー『ボヂィーサイレント』新宿書房
2)鎌倉のり子『作業療法の世界』三輪書店
3)作業療法実践のための6つの理論
作業療法士という専門職をめざす学生にとって、作業療法を考える最初の学習です。ここ
では、作業療法士としての仕事の成り立ち、考え方、歴史等を学び、現状を理解し、今後の
学生へのメッセージ・
作業療法士の未来について考える学習です。また、これら一連の学習を通じて、グループで
履修上の留意点
議論し、発表し、それをレポートとして記述するグループ学習と個人学習までが学習です。
今後、様々な場面で必要なスキルでもあり、学ぶための基本的技術です。Lets enjyoy!
―    
120 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306002
科 目 名
作業療法概論演習
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
合田 央志
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
人の日常生活を、作業療法の諸理論や心理学、教育学、運動学など様々な学問領域から分析
し、生活の中で作業療法の対象者が自律した活動が出来るようになるための援助方法を修得
する。具体的には、障害者の模擬体験を通して障害の特性を理解し、国際生活機能分類に基
づいてニーズの焦点化や目標設定、プランニングなどを実践的に学び、他職種とのチーム医
療について多角的な見地から議論を深め、医療・保健・福祉における作業療法の位置づけに
ついて理解を深める。
1.障害者の生活の制限を疾病との関係から説明することができる
2.国際生活機能分類の概略を理解し、模擬患者に適応することができる
3.作業療法の介入視点を理解し、模擬患者にゴールやプログラムの立て方を説明すること
ができる
4.他職種との協業について説明することができる
テ ー マ
1
6
7
コースオリエンテー
ション疾病と国際障害
分類
障害体験の計画
障害体験の実施
障害体験の総括
国際障害分類と国際生
活機能分類
事例検討の概略
事例の情報の抽出
8
事例の健康状態の図示
9
チーム医療と作業療法
の目標
医療・福祉施設の概要
作業遂行に関する理論
(身体機能)
作業遂行に関する理論
(精神機能)
作業遂行の包括的理解
作業遂行のための環境
整備
事例に対するゴールの
設定と治療計画の立案
2
3
4
5
授業計画
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
国際障害分類に基づく疾病・障害について理解する .
障害体験行うための、事前計画を立案する。
障害体験を実施する。
障害体験の報告書を作成し、説明する。
国際機能分類に基づく疾病・障害について理解する .
事例を分析する重要性と国際生活機能分類を理解する。
該当患者の一般情報や検査結果を国際生活機能分類の概念
に従って分類することができる。
国際生活機能分類の図になぞらえて、患者の健康状態を図
示することができる。
患者の状況とニーズに沿った治療目標の立て方について学
ぶ。作業療法の治療的介入と代償的介入について学ぶ。
患者が利用する病院や施設の役割について学ぶ。
随意運動、テコ、モーメントについて学ぶ。
感覚、記憶、動機付けについて学ぶ
代償機能学について学ぶ。
作業遂行は、人間の環境との関係の中で行われていること
を学ぶ。
ゴール設定基づく治療の立案と検証
筆記試験(75%)
、
期間内に数回行う小試験(15%)および授業への参加度や授業態度(10%)
から総合的に判断する。
教 科 書 標準作業療法 作業療法概論(第2版)岩崎テル子編集 医学書院
参考文献 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・ してほしい。
履修上の留意点
―    
121 ―
専門教育科目
回数
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306003
科 目 名
基礎作業学演習(基礎作業分析)
科目担当責任者 :
早川 宏子 担 当 教 員 名 :
小形 和浩 伊藤 香織 金井 正治
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
具体的な作業演習を通じて作業の持つ特性、治療的効果を考察する。身体運動や認知技能、
心理・社会的技能などの観点からの基礎作業分析を体験する。具体的な作業演習種目は、革
細工・木工・手工芸・レクリエーション等、主に趣味的、余暇的要素を持つものである。こ
れらの基礎作業分析を通じて作業療法に関連する専門用語の持つ意味や使用法も学修する。
体験した作業に対して、標準的な作業分析表を用いた基礎的分析を行い、臨床への応用の可
能性を考える。
1
2
3
4
作業種目の特徴を説明できる
作業種目の工程を説明できる
用具を適切に使用できる
作業種目の治療的応用を説明できる
回数
1
テ ー マ
陶芸・織物①
授 業 内 容
オリエンテーション、 基礎作業学概論陶芸および機織の治
療的価値
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
2
陶芸・織物②
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
3
陶芸・織物③
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
4
陶芸・織物④
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
5
陶芸・織物⑤
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
6
陶芸・織物⑥
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
7
陶芸・織物⑦
A班:陶芸の実施 B班:織物の実施
8
陶芸・織物⑧
作業分析概説
9
陶芸・織物⑨
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 10
陶芸・織物⑩
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 11
陶芸・織物⑪
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 12
陶芸・織物⑫
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 13
陶芸・織物⑬
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 14
陶芸・織物⑭
A班:織物の実施 B班:陶芸の実施 15
陶芸・織物⑮
作業分析概説
出席、提出物、受講態度
基礎作業学:日本作業療法協会監修、作業療法学全書第2巻、2009 年
作業その治療的応用:日本作業療法士協会編集、協同医書出版社、2003 年 基礎作業学実習ガイド:岩瀬義昭編著、協同医書出版社、2008 年 各工芸の持つ作業療法の手段としての価値を考え、自らの心とからだの動きを確認しながら
学生へのメッセージ・ 作業体験を積んでほしい。
履修上の留意点
―    
122 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306004
科 目 名
基礎作業学演習(応用作業分析)
科目担当責任者 :
早川 宏子
担 当 教 員 名 :
早川 宏子 小形 和浩 杉本 典子
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
具体的な作業演習を通じて作業の持つ特性、治療的効果を考察する。具体的な作業種目は、手
工芸や絵画、机上ゲーム、軽スポーツ、散歩、音楽を含む表現活動などである。作業療法概論
で学んだ作業療法の基礎理論を踏まえ、身体運動、認知技能、心理・社会的技能を包括的に含む、
より日常生活に接近した、
これらの作業の応用分析を行う。小集団を中心に、
作業観察も実施し、
得られたデータをまとめて報告する機会を設ける。応用作業分析を通じて、作業療法で用いる
専門用語の持つ意味や使用法もより深く学修する。体験した作業に対して、標準的な作業分析
表を用いた応用的分析を行い、臨床における実践も視野に入れた指導を行う。
1 作業種目の工程・特徴・道具の使用法を説明できる
2 種目の治療的応用を説明できる
3 作業の教示法を体験する
4 グループワークを通して他とのかかわり方を考える 回数
授業計画
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
作業分析
オリエンテーション
2
手工芸①
学生による作業の紹介
3
手工芸①
手工芸の実習
4
手工芸①
手工芸の実習
5
手工芸②
学生による作業の紹介
6
手工芸②
手工芸の実習
7
手工芸②
手工芸の実習
8
手工芸③
学生による作業の紹介
9
手工芸③
手工芸の実習
10
手工芸③
手工芸の実習
11
手工芸④
学生による作業の紹介
12
手工芸④
手工芸の実習
13
手工芸④
手工芸の実習
14
教示法
学生による教示の振り返り、評価
15
作業分析
身体的側面及び精神的側面からの分析
出席・提出物、グループワーク参加情況、教示情況、受講態度等の総合評価
資料配布する。
基礎作業学:日本作業療法協会監修、作業療法学全書第2巻、2009 年
作業その治療的応用:日本作業療法士協会編集、協同医書出版社、2003 年 基礎作業学実習ガイド:岩瀬義昭編著、協同医書出版社、2008 年 各種工芸の持つ作業療法の手段としての価値を考え、自らの心とからだの動きを確認しなが
学生へのメッセージ・ ら作業体験を積んでほしい。また、グループワークには積極的に参加してほしい。
履修上の留意点
―    
123 ―
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306005
科 目 名
作業療法セミナーⅠ
科目担当責任者 :
早川 宏子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
1年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
健康な生活を営む上での人間と作業の関係を理解し、作業を治療的に活用する視点を涵養す
る。作業療法の歴史的背景を踏まえて作業療法士に求められる役割や期待に応えるための基
礎的準備として、作業療法に関する基礎理論を学び、作業学へと発展的に学修する。セミナー
Ⅰでは、グループワークなどを多用し作業療法に必要な専門用語や文献検索など基礎的課題
を通して、専門職としての心構えや作業療法士としての必要な思考の基礎を主体的に学修で
きるようになることを目標とする。
1 作業療法の実際を知る。
2 スタッフや患者さんとの接し方を学ぶ。
3 作業療法士の役割、作業療法の専門的知識について学ぶ . 回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
科目の概要と学習目標及び授業計画について
2
3
4
5
6
作業療法の理解
関連知識の整理
対象者の理解
対象者の理解
対象者の理解
事例から作業療法について考える
事例に見る医学・専門用語について学ぶ
障害体験、車椅子介助体験演習
対象者の理解に向けて:コミュニケーションのとり方
対象者の理解に向けて:適応について考える
7
8
対象者の理解
見学実習準備
9
10
11
12
13
見学実習
見学実習
見学実習
見学実習
実習後セミナー
対象者の理解に向けて:適応について考える
実習オリエンテーション
実習の目的と実施方法・課題・心得等について
臨床現場の見学から、対象者の状況と作業療法の実際を知る
臨床現場の見学から、対象者の状況と作業療法の実際を知る
14
実習後セミナー
15
実習後セミナー
臨床現場の見学から、対象者の状況と作業療法の実際を知る
臨床現場の見学から、対象者の状況と作業療法の実際を知る
各学生の実習報告を通して、対象者と作業療法の実際につ
いて考え、学ぶ
各学生の実習報告を通して、対象者と作業療法の実際につ
いて考え、学ぶ
各学生の実習報告を通して、対象者と作業療法の実際につ
いて考え、学ぶ
学内及び実習地での受講態度・出席状況、実習指導者のコメント提出物・実習サマリーの発
表等を総合的に評価
資料配布予定
教科書・参考文献
見学実習及び実習前のオリエンテーションや演習には欠席しないよう、心がけること
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
124 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306006
科 目 名
作業療法セミナーⅡ
科目担当責任者 :
八田 達夫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
教科書・参考文献
セミナーⅡでは、1年次で学んだ基礎知識を用いて、臨床実習を意識した知識・技術・態度
を学び、対象者を検査・測定する目的を併せ持つ「臨床実習Ⅰ」に向けた準備を行う。具体
的には学生による模擬患者に対し、検査・測定に必要な実践的課題に対して主体的に取り組
み、医療従事者としての知識・技術・態度を修得することを目標とする。また、将来的に臨
床実習指導を行うことも視野に含め、1年生へのアドバイスの方法も学ぶ。
・作業療法学を学ぶ学生として、適正な態度を身につける。
・臨床実習Ⅰに向けて、身につけるべき事柄を説明でき、学生同士が協調してその準備がで
きるようになる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
本科目の意義・目的の理解
2
態度と知識
臨床実習に求められる態度と知識について
3
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
4
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
5
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
6
検査模擬演習
学生同士あるいは他学年を対象に検査測定を練習する
7
記録
臨床実習で求められる記録のあり方
8
考察
臨床実習で求められる考察とは
9
見学模擬演習
診療場面の動画を使用して、見学・記録・考察を体験する
10
見学模擬演習
診療場面の動画を使用して、見学・記録・考察を体験する
11
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
12
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
13
検査結果の判断
複数の検査・測定から関連性を考察する
14
リスク管理
検査・測定実習にむけてのリスク管理について
15
実習生として
実習生としてあるべき態度と知識の確認
授業態度と提出物などをもとに総合的に評価
教 科 書 未定
参考文献 臨床実習Ⅰに向けて、重要な演習となるので、休むことなく積極的に受講してほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
125 ―
専門教育科目
成績評価方法
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 1単位
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
306007
科 目 名
作業療法セミナーⅢ
科目担当責任者 :
大堀 具視
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
3年次では探求型課題解決学修能力を鍛えるため、特に臨床実習へ向けた医療従事者として
評価技術・治療方針策定に必要な知識、技術を学修する。具体的には、対象者を想定したグ
ループワークや個人演習などを繰り返し、主体的な統合学修と探求型課題解決学修能力の向
上を目指す。また、2年次に学んだ評価手技が実践できるように、練習を重ねていく。将来
的には実習指導者となることも踏まえ、下級生への指導、アドバイスを行い、リーダー的な
役割も担えるようになることを目標とする。
・学生として、適正な態度を身につけ、臨床実習にむけて、主体的に準備ができる。
・臨床実習Ⅱ・Ⅲに向けて、身につけるべき事柄を説明でき、学生同士が協調してその準備
ができるようになる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
評価実習にむけて本科目の意義・方法について
2
臨床的推論
検査・測定から評価し統合・解釈することについて
3
検査測定演習
検査測定の手技の復習
4
検査測定演習
検査測定の手技の復習
5
検査測定演習
検査測定の手技の復習
6
実習報告会聴講
他学年の実習報告会の聴講と討論
7
実習報告会聴講
他学年の実習報告会の聴講と討論
8
指導者体験
被験者、指導者を模擬的に体験し、その視点から考える
9
指導者体験
被験者、指導者を模擬的に体験し、その視点から考える
10
記録
デイリーノート、ケースノートの書き方
11
記録
評価レポートの書き方
12
代表的疾患
作業療法の代表的対象疾患の理解と評価のあり方
13
代表的疾患
作業療法の代表的対象疾患の理解と評価のあり方
14
評価実習にむけて
実習生としてあるべき態度の見直しと補完
15
評価実習にむけて
対象者への配慮や病院・施設職員としての心構え
授業態度と提出物等を総合的に評価する
教 科 書 未定
参考文献 臨床実習Ⅱならび4年次履修の臨床実習Ⅲを意識した演習科目である。欠席せずに主体的に
学生へのメッセージ・ 取り組んでほしい。
履修上の留意点
―    
126 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
307001
科 目 名
作業療法評価学
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
2年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
作業療法評価学では、作業療法の中で特に身体障害分野での評価を中心に疾患別に評価項
目を学ぶ。特に中枢神経疾患(脳血管障害、頭部外傷)
、整形外科疾患(脊髄損傷、末梢神
経損傷、上肢と手の外傷、熱傷、関節リウマチ)
、神経内科疾患(パーキンソン病、脊髄小
脳変性症、ギランバレー症候群、筋強直性ジストロフィー、多発性硬化症、筋萎縮性側索硬
化症)
、内科疾患(心臓病、呼吸器疾患、腎疾患、糖尿病、癌)などの疾患による特徴を把
握し、中心となる評価方法について学修する。
到達目標
1.作業療法評価に必要な各疾患の原因や特徴について説明できる。
2.各疾患の作業療法評価の目的、意義を説明できる。
3.各疾患の作業療法評価に必要な評価項目を列挙できる。
回数
1
2
3
4
5
6
7
授業計画
8
9
10
11
13
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
授 業 内 容
評価学の基礎知識
身体障害分野の作業療法過程における評価の目的、意義に
ついて学ぶ。
脳血管障害の評価
脳血管障害、頭部外傷の原因や特徴および病期別の評価の
意義と目的について学ぶ。
頸髄損傷の評価
頸髄損傷、頸髄疾患の原因や特徴および評価の意義と目的
について学ぶ。
末梢神経損傷の評価
末梢神経損傷の原因や特徴および評価の意義と目的につい
て学ぶ。
上肢の骨折の評価
上肢骨折の原因や特徴および評価の意義と目的について学ぶ。
熱傷の評価
熱傷の原因や特徴および評価の意義と目的について学ぶ
関節リウマチの評価
関節リウマチの原因や特徴および評価の意義と目的につい
て学ぶ。
神経内科疾患の評価
パーキンソン病、脊髄小脳変性症、多発性硬化症、筋萎縮
(変性疾患・脱随疾患) 性側索硬化症の原因や特徴および評価の意義と目的につい
て学ぶ。
神経内科疾患の評価
ギランバレー症候群、筋強直性ジストロフィーの原因や特
(神経・筋疾患)
徴および評価の意義と目的について学ぶ。
循環器疾患の評価
心不全、心筋梗塞などの心疾患の原因や特徴および評価の
意義と目的について学ぶ。
呼吸器疾患の評価
慢性閉塞性肺疾患などの呼吸器疾患の原因や特徴および評
価の意義と目的について学ぶ。
代謝性疾患、癌の評価 腎疾患、糖尿病などの代謝性疾患および癌の原因や特徴と
評価の意義、目的について学ぶ。
事例検討
グループによる事例検討
事例発表1
グループによる事例発表
事例発表2
グループによる事例発表
筆記試験
教 科 書 標準作業療法学作業療法評価学第 2 版 岩崎テル子、他(編)、医学書院(2011)
参考文献 身体障害作業療法クイックリファレンス 坪田貞子(編)
、文光堂(2008)
、臨床
ハンドセラピィ 坪田貞子(編)、文光堂(2011)
積極的な態度で出席することは勿論、疑問点を遠慮せず質問して欲しい。
学生へのメッセージ・ 身体障害の作業療法の評価を学修する上での基礎的な学修なので理解しておくこと。必要な
履修上の留意点
資料を適宜配付する。
―    
127 ―
専門教育科目
12
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
307002
科 目 名
作業療法評価学演習(基礎評価)
科目担当責任者 :
合田 央志
担 当 教 員 名 :
合田 央志 山田 里見
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
作業療法の実施の前段階として対象者を適切に評価することが必要である。この演習では、
作業療法で行われている種々の評価法の意味と目的を理解し、実技実習を通して評価技術を
修得していく。具体的には、面接・観察による全体像の把握から、基礎となる評価法(血圧
測定、脈拍測定、呼吸数測定、意識、腱反射、病的反射、知覚検査、筋緊張、形態測定、協
調性検査、姿勢反射検査など)を修得して行く。
1.作業療法で行う基本的な検査を列挙することができる。
2.作業療法で行う検査の目的や手順を説明することができる。
3.作業療法における検査を実施することができる。
4.検査結果を適切に記録することができる。
回数
1
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
ガイダンス
授 業 内 容
作業療法評価の基本的考え方、解釈
2
血圧測定・脈拍測定・呼吸・意識障害
3
血圧測定・脈拍測定・呼吸・意識障害
4
腱反射・病的反射
5
腱反射・病的反射
6
筋緊張検査
7
筋緊張検査
8
知覚検査
9
知覚検査
10
協調性検査
11
協調性検査
12
姿勢反射
13
姿勢反射
14
面接と観察
15
まとめ
成績評価は試験(50%)
、小テスト(50%)を総合的に判断して行い判断する.
標準作業療法学 作業療法評価学 ( 標準作業療法学 専門分野 )
ベッドサイドの神経の診かた
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
128 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
307003
科 目 名
作業療法評価学演習(骨・関節系)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
清本 憲太、池田 保
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
作業療法の実施の前段階として対象者を適切に評価することが必要である。この演習では、
作業療法で行われている関節可動域測定について、実技演習を通して評価技術を修得してい
く。具体的には、頸部、体幹、肩甲帯、肩関節、肘関節、前腕、手関節、手指、股関節、膝関節、
足関節の測定技術を修得して行く。
1。実施前の準備、被験者への説明が行える。
2。関節可動域測定を行える。
3。測定結果の記録ができる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
2
3
関節可動域測定の概要
関節可動域制限
関節可動域測定の基礎
知識、測定方法
4
5
記録方法
関節可動域測定の実際
(肩関節)
関節可動域測定の実際
(肘関節)
関節可動域測定の実際
(手関節、前腕)
関節可動域測定の実際
(母指)
関節可動域測定の実際
(手指)
関節可動域測定の実際
(肩甲帯)
関節可動域測定の実際
(股関節)
関節可動域測定の実際
(股関節)
関節可動域測定の実際
(足関節)
関節可動域測定の実際
(頸部)
関節可動域測定の実際
(体幹)
関節可動域測定の意義と目的、関節可動域制限について学ぶ。
関節可動域制限の原因と病態について学ぶ
関節可動域測定のために必要な基礎知識、測定機器の使用方
法、測定方法を学ぶ。また、被験者への説明等注意点につい
て学ぶ。
測定結果の記録、
信頼性、
再現性に影響する因子について学ぶ。
肩関節の基本軸、
移動軸、
参考可動域と測定方法について学ぶ。
6
7
授業計画
8
9
10
11
12
13
15
成績評価方法
教科書・参考文献
手関節、前腕の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法につ
いて学ぶ。
母指の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法について学ぶ。
手指の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法について学ぶ。
また、総自動運動(Total active motion)について学ぶ。
肩甲帯の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法について学ぶ。
股関節の基本軸、
移動軸、
参考可動域と測定方法について学ぶ。
股関節の基本軸、
移動軸、
参考可動域と測定方法について学ぶ。
足関節の基本軸、
移動軸、
参考可動域と測定方法について学ぶ。
頸部の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法について学ぶ。
体幹の基本軸、移動軸、参考可動域と測定方法について学ぶ。
実技試験から判断する。
教 科 書 標準作業療法学 作業療法評価学第 2 版(岩崎テル子、他 編集)、医学書院(2011)
参考文献 参考書として ROM 測定第 2 版(福田修 監修)、三輪書店(2010)
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
129 ―
専門教育科目
14
肘関節の基本軸、
移動軸、
参考可動域と測定方法について学ぶ。
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
307004
科 目 名
作業療法評価学演習(神経・筋力系)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
合田 央志、清本 憲太、池田 保
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年 後期 選択 授業形態(演習) 2単位
作業療法の実施の前段階として対象者を適切に評価することが必要である。この演習では、
作業療法で用いる評価法として筋力評価について修得することを目的とする。作業療法の臨
床場面でも広く使用されている徒手筋力検査(Manual Muscle Test)を中心に、筋力検査
の理論的背景から具体的な段階付け方法等を演習を通して学んでいく。また、検査時の代償
運動を抑制するための方法を学ぶと同時に、筋力検査における検者間の信頼性や妥当性に関
して検証するプロセスを体験し、より正確に筋力を測定できる評価技術を修得して行く。
1。実施前オリエンテーションが行える。
2。徒手筋力検査を行える。
3。各運動の代償動作を説明し抑制するための方法を説明できる。
4。検査結果の記録ができる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
筋力検査の概要
筋力検査の意義と目的について学ぶ
2
筋力低下
筋力低下の原因と病態について学ぶ
3
筋力検査の基礎知識、 筋力検査のために必要な基礎知識、測定方法の概要、機能
測定方法
的検査法の概要を学ぶ
4
徒手筋力検査の原理
徒手筋力検査の段階付け、方法の原理を学ぶ
5
徒手筋力検査の注意
測定前の準備や被験者へのオリエンテーションを含む注意
事項
事項について学ぶ。
6
記録方法
測定結果の記録、信頼性、再現性に影響する因子について
7
徒手筋力検査の実際
学ぶ。
肩関節の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(肩関節)
授業計画
8
肩関節筋の代償動作
肩関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
9
徒手筋力検査の実際
肩甲帯周囲の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(肩甲帯周囲)
10
肩甲帯周囲の代償動
肩甲帯周囲の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
作
専門教育科目
11
徒手筋力検査の実際
肘関節の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(肘関節)
12
13
肘関節の代償動作
肘関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
徒手筋力検査の実際
前腕の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(前腕)
14
前腕の代償動作
前腕の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
15
徒手筋力検査の実際
手関節筋の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(手関節筋)
16
手関節の代償動作
手関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
徒手筋力検査の実際
手外在筋の徒手筋力検査の測定方法および代償動作につい
17
(手外在筋)
18
(手内在筋)
徒手筋力検査の実際
て学ぶ。
手内在筋の徒手筋力検査の測定方法および代償動作につい
て学ぶ。
―    
130 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
回数
テ ー マ
19
母指、手指の代償動
授 業 内 容
母指、手指の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
作
20
徒手筋力検査の実際
股関節の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(股関節)
21
22
股関節の代償動作
股関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
徒手筋力検査の実際
膝関節の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(膝関節)
授業計画
23
膝関節の代償動作
膝関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
24
徒手筋力検査の実際
足関節の徒手筋力検査の測定方法について学ぶ。
(足関節)
25
足関節の代償動作
足関節の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
26
徒手筋力検査の実際
頸部の徒手筋力検査について学ぶ。
(頸部)
27
頸部の代償動作
頸部の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
28
徒手筋力検査の実際
体幹の徒手筋力検査について学ぶ。
(体幹)
成績評価方法
教科書・参考文献
29
体幹の代償動作
体幹の代償動作と代償動作の抑制について学ぶ。
30
握力、ピンチ力の測
握力、ピンチ力の測定方法、測定肢位、測定器具について
定
学ぶ。
実技試験から判断する。
教 科 書 新・徒手筋力検査法第 9 版(Hislop JH. 他:著、津山直一、中村耕三:訳)
、協同
医書出版(2014)、標準作業療法学 作業療法評価学第 2 版(岩崎テル子、他 編集)
、医学書院(2011)
参考文献 MMT 測定第 2 版(福田修 監修)、三輪書店(2010)
演習を含む科目であり、積極的な態度で出席し、疑問点を遠慮せず質問して欲しい。
専門教育科目
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
131 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
307005
科 目 名
作業療法評価学演習(中枢神経系)
科目担当責任者 :
合田 央志
担 当 教 員 名 :
合田 央志、山田 里見
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 2単位
作業療法の実施の前段階として対象者を適切に評価することが必要である。この演習では、
作業療法で行われている種々の評価法の意味と目的を理解し、実技実習を通して評価技術を
体得していく。具体的には、中枢神経疾患の麻痺の検査(Brunnstrom stage、片麻痺機能
テスト、Modified Ashworth scale、Stroke Impairment Assessment、NIH Stroke scale、
Fugi-Myer Assessment、脳卒中重症度スケール、カナダ作業遂行測定 COPM)や協調性
検査などの技術を修得して行く。
1.実施前の準備,被験者への説明が行える。
2.検査を実施することができる。
3.測定結果の記録ができる。
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
1.2
3.4
ガイダンス
麻痺と筋力
5.6
片麻痺機能検査
7.8
9.10
11.12
13.14
片麻痺機能検査
片麻痺機能検査
上肢機能
上肢機能
15.16
上肢機能
17.18
19.20
脳神経検査
知的機能検査
21.22
筋緊張の評価
23.24
身体機能評価
25.26
27.28
29.30
まとめ
実技確認テスト
実技確認テスト
授 業 内 容
授業の概要の説明、神経伝導路の復習
脳血管障害で生じる神経症状、機能障害および評価
項目について
Brummstrom stage 、手回内試験、バレー徴候、第
5 手指徴候
12 段階片麻痺回復グレード法:上肢
12 段階片麻痺回復グレード法:手指・下肢
上肢機能の着眼あ点・STEF
脳卒中上肢機能検査(MFT)、アクションリサーチ
アームテスト(ART)
Frenchay arm test(FAT)、手指機能指数テスト(FQ
テスト)、知覚と上肢機能(母指さがし検査等)
脳神経検査
改訂長谷川式簡易知能評価スケール(HDS-R)、minimental state examination(MMSE)、Kohs 立 方 体
組み合わせテスト
視 診、 触 診 法、 他 動 運 動 に よ る 検 査、modified
Ashworth scale(MAS)
Fugl-Meyer assessment(FMA)、Stroke
Impairment Assessment set(SIAS)
成績評価は試験(80%)
、小テスト(20%)を総合的に判断して行い判断する.
標準作業療法学 作業療法評価学 ( 標準作業療法学 専門分野 )
ベッドサイドの神経の診かた
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
132 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308001
科 目 名
身体障害作業治療学(中枢神経障害系)
科目担当責任者 :
大堀 具視
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 通年 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
身体障害領域の作業療法の対象著なる疾患と臨床像を理解し、身体障害に対する作業療法の
治療理論、介入方法の基本的知識を学修する。身体障害作業療法では、中枢神経疾患の身体障
害に対する作業療法の代表的疾患について医学的知識と機能障害を理解し、治療に必要な基礎
知識を修得する。さらに障害像、作業療法の評価の流れ、各疾患・障害に必要な評価法と評価
のまとめ方を学修する。ここでは、適宜、症例を通してグループワークなども取り入れながら、
臨床的推論の能力を高め、診療録の記録方法なども修得できるように講義を進める。
到達目標
1.脳血管障害者及び頭部外傷に対する急性期、回復期の作業療法を理解し、障害に応じた
評価項目を列挙できる。
2.症例を通して、治療目標の設定、治療計画の立案ができる。
回数
授業ガイダンス
2
3
脳血管障害の分類と特徴
脳血管障害による片麻痺
の特徴
頭部外傷による障害の特
徴
作業療法の実践過程
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
教科書・参考文献
業のねらいや到達目標を確認し、対象となる疾患につい
て学ぶ。
脳血管障害の病態による分類と特徴について学修する。
脳血管障害の障害像と予後について学修する。
頭部外傷の病態と障害像について学修する。
評価、目標設定、治療・訓練・指導・援助、再評価、記
録と報告について学修する。
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
関節可動域制限の改善
筋力・筋持久力の維持・ 障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
増強
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
感覚障害への再教育
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
筋緊張異常の改善
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
失調症の改善
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
不随運動の改善
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
廃用症候群への対応
高次脳機能障害に対する 障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
アプローチ
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
合併症への対応
障害の要因と評価方法、治療手段について学修する。
障害者の心理
身体障害における作業療 前期の復習と後期授業のコースオリエンテーション(グ
ループ学修の進め方)
法の流れ
国際生活機能分類(ICF)に基づいた評価のまとめ方に
事例検討(1)
ついて学ぶ
評価のまとめの修正
事例検討(2)
対応すべき課題の焦点化について学ぶ。
事例検討(3)
優先順位の考え方について学ぶ。
事例検討(4)
目標立案について学ぶ。
事例検討(5)
目標設定の修正
事例検討(6)
治療計画立案について学ぶ。
事例検討(7)
治療計画の修正
事例検討(8)
考察の書き方について学ぶ。
事例検討(9)
評価のまとめから考察までの一貫性について検討する。
事例検討(10)
各グループ毎に1事例ずつ発表する。
事例発表(1)
各グループ毎に2事例ずつ発表する。
事例発表(2)
各グループ毎に3事例ずつ発表する。
事例発表(3)
各グループ毎に1事例ずつ発表する。総括
事例発表(4)
筆記試験
教 科 書 作業療法学全書第 4 巻 作業治療学1 身体障害 共同医書出版社(2011年改訂第 3 版)
参考文献 学生へのメッセージ・ 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
してほしい。
履修上の留意点
―    
133 ―
専門教育科目
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
成績評価方法
授 業 内 容
1
4
授業計画
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308002
科 目 名
身体障害作業治療学(運動器・内部障害系)
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
三宮 孝太
配当年次と単位
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
本講義では、主に整形外科系疾患、神経・筋疾患、内科系疾患の身体障害に対する作業療法
の代表的疾患について、対象となる疾患の臨床像を理解し、身体障害に対する作業療法の治
療理論、介入方法の基本的知識を学修する。さらに障害像、作業療法の評価の流れ、各疾患・
障害に必要な評価法と評価のまとめ方を学修する。症例を通して臨床的推論の能力を高め、
診療録の記録方法なども修得できるように講義を進める。
(オムニバス方式 / 全 15 回)
(④ 坪田貞子 /11 回)
脊髄損傷、関節リウマチ、筋疾患、末梢神経損傷、切断、骨折、腱損傷、熱傷等
(53 三宮孝太 /4回)
循環器障害、代謝生疾患、呼吸器疾患、その他
到達目標
1.身体障害領域における対象疾患の作業療法の特徴と作業療法の役割を説明できる
2.身体障害作業療法の対象となる主要な疾患の障害構造について説明できる
3.身体障害作業療法に用いられる主要な介入方法について説明できる
4.身体障害作業療法で対象となる疾患・障害の作業療法評価計画と介入方法の立案ができ
る
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
身体作業療法学総論
基本的な考え方、とらえ方、治療学分類
2
骨折の作業療法①
上肢の骨折についての治療
3
骨折の作業療法②
𣓤骨遠位端骨折を含む手指骨折
4
腱損傷の作業療法
頸髄損傷の分類、治療法および ADL
5
リュウマチの作業療法
リュウマチ分類、病態、治療法
6
上肢切断の作業療法
上肢切断の分類、評価、チェックアウト
7
パーキンソンの作業療法
肩板断裂簿分類 術後
8
ALS の作業療法
筋萎縮性側索硬化症の評価と治療、ADL
9
熱傷の作業療法
分類、治療法 装具療法
10
慢性疼痛の OT
分類、評価法、治療法
11
末梢神経損傷の OT
分類、評価法、治療法、装具療法
12
循環器の作業療法
障害分類、評価、治療、ADL
13
呼吸器の作業療法
呼吸器障害の分類、評価と治療法
14
人工関節置換術後
股関節、膝関節、肩関節の評価と治療法
15
変形性関節症
膝、股関節、母指 CMC 関節症の評価と治療法
期末試験(60%)、ミニテスト × 5回(25%)、授業態度(15%)
教 科 書 身体作業療法クイックリハレンス 坪田貞子編 文光堂
参考文献 臨床ハンドセラピィ 坪田貞子編 文光堂
臨床実習を目前に臨床的な治療法を中心にした学習。また、国家試験の学習としても必須。
学生へのメッセージ・ 解剖、生理学、病理学など基礎医学系の復習をしながら暗記ではなく理解して、臨床実習に
応用出来るよう準備する事。予習、復習は必修である。
履修上の留意点
―    
134 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308003
科 目 名
精神障害作業治療学
科目担当責任者 :
小形 和浩
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 通年 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
精神障害による身体・心理・社会的な諸問題とそれらにおける作業療法の対象領域、および
それらへの治療機序について学ぶ。この分野における作業療法の目的・対象・治療構成・倫理・
法規・社会資源等の事項の知識や、評価・治療計画・治療実施・記録・報告における諸技法、
および治療理論として諸々の治療パラダイムの基本的な考え方を学ぶ。評価の各論では観察、
面接、検査における諸技法とその使い分け方を学び、治療理論では症例を通して諸パラダイ
ムの治療における典型的な展開過程を学ぶ。
到達目標
1.精神障害者について理解する
2.精神科作業療法の治療の流れについて説明できる
3.評価・治療の基本技法を説明できる
4.基本的な評価・治療を実施できる 授業計画
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
精神障害
病と生活
健康と障害1
健康と障害2
わが国における処遇の歴史
作業療法の成り立ち
精神障害に対する作業療法の視点1
精神障害に対する作業療法の視点2
作業療法の治療・援助構造1
作業療法の治療・援助構造2
作業療法の治療・援助構造3
作業療法の治療・援助構造4
作業療法の治療・援助構造5
作業療法の治療機序
前期まとめ
作業療法の手順1
作業療法の手順2
作業療法の手順3
作業療法の手順4
作業療法の実践
疾患・障害特性に応じた作業療法1
疾患・障害特性に応じた作業療法2
疾患・障害特性に応じた作業療法3
疾患・障害特性に応じた作業療法4
疾患・障害特性に応じた作業療法5
疾患・障害特性に応じた作業療法6
精神科作業療法の理論・モデル1
精神科作業療法の理論・モデル2
関連する療法
後期まとめ
本科目の教育内容・方法および履修上の留意点
精神障害者や精神科施設について学ぶ
リカバリーについて学ぶ
障害のとらえ方と分類について学ぶ
精神障害と身体障害の違いについて学ぶ
精神障害者の処遇の歴史について学ぶ
作業療法が確立されるまでの過程を学ぶ
ひとと作業・作業活動について学ぶ
回復状態に応じたかかわりを学ぶ
主体としての対象者について学ぶ
作業・作業活動の基本要素について学ぶ
作業分析を実践する
作業・作業活動のもちい方について学ぶ
自己の治療的利用、集団について学ぶ
ひとの認知・対処行動について学ぶ
前期授業のまとめ
作業療法の基本の流れにつて学ぶ
作業療法の評価項目・評価手段について学ぶ
模擬面接を実施する1
模擬面接を実施する2
作業療法が行われる場について学ぶ
統合失調症と作業療法について学ぶ1
統合失調症と作業療法について学ぶ2
気分障害と作業療法について学ぶ1
気分障害と作業療法について学ぶ2
神経症圏の障害と作業療法について学ぶ
摂食障害・物質関連障害と作業療法について学ぶ
精神障害に対する理論やモデルについて学ぶ
共通理論や治療理論について学ぶ
作業療法以外の関連療法について学ぶ
後期授業のまとめ
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
定期試験
教 科 書 精神障害と作業療法 第 3 版
参考文献 授業進行状況により若干授業内容を変更することがある。
―    
135 ―
専門教育科目
成績評価方法
回数
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308004
科 目 名
発達障害作業治療学
科目担当責任者 :
八田 達夫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 通年 選択 授業形態(講義) 2単位
授業の概要
疾患・障害別発達障害の作業療法の実際について学び、各疾患・障害の特性、介入方法に
ついて説明することができるようになることを目標とする。発達障害に対する作業療法の概
念的実践モデルの方法論とプログラム立案、脳性麻痺の分類・各タイプ別特性・介入方法、
重症心身障害の障害像・介入方法、神経筋障害、骨疾患、注意欠陥 / 多動障害、広汎性発達障害、
学習障害、知的障害、感覚障害、内部障害、その他の発達障害を取り巻く制度、関連職種と
の連携、以上の項目について学ぶ。
到達目標
1.正常発達について理解し、代表的な疾患の主な障害について説明できる。
2.作業療法評価・治療計画立案・治療方法について説明できる。
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
回数
テ ー マ
1
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
発達障害と作業療法士の
役割
発達障害と治療の理念
発達過程の基礎知識(1)
発達過程の基礎知識(2)
発達過程の基礎知識(3)
発達過程の基礎知識(4)
発達過程の基礎知識(5)
発達過程の基礎知識(6)
評価の目的
評価の過程
作業療法の目標
作業療法プログラム
治療・援助方法Ⅰ
治療・援助方法Ⅱ
15
前期のまとめ
16
17
18
19
20
21
22
23
重症心身障害の作業療法Ⅰ
重症心身障害の作業療法Ⅱ
神経筋疾患の作業療法Ⅰ
神経筋疾患の作業療法Ⅱ
骨疾患の作業療法Ⅰ
骨疾患の作業療法Ⅱ
学習障害・注意欠陥多動
性障害の作業療法
広汎性発達障害の作業療法
24
25
26
27
知的障害の作業療法Ⅰ
知的障害の作業療法Ⅱ
その他の疾患の作業療法Ⅰ
その他の疾患の作業療法Ⅱ
28
29
30
発達障害に関わる支援制度Ⅰ
発達障害に関わる支援制度Ⅱ
後期まとめ
授 業 内 容
発達障害対する作業療法の理念と役割を理解する。
発達障害に対する治療の基本理念を学ぶ。
正常発達における運動機能(筋緊張、
姿勢反射)について学ぶ。
正常発達における運動機能(粗大運動、
微細運動)について学ぶ。
正常発達における感覚統合機能(行為機能)について学ぶ。
正常発達における感覚統合機能(認知機能)について学ぶ。
正常発達における心理・社会的機能(探索活動)について学ぶ。
正常発達における心理・社会的機能(手段活動)について学ぶ。
脳性麻痺の障害の特性、作業療法評価の目的について学ぶ。
情報収集・面接・観察・検査測定、評価結果の統合と解釈を学ぶ。
脳性麻痺の作業療法目標の立て方について学ぶ。
作業療法プログラムの立案にについて学ぶ。
脳性麻痺の治療の原則、機能改善、機能代償について学ぶ。
脳性麻痺の環境調整、記録、効果判定、フォローアップについ
て学ぶ。
発達過程の基礎知識及び作業療法における援助の実践過程に
ついて確認する。
重症心身障害の特性、治療原則について学ぶ。
重症心身障害の作業療法の実際を事例を通して学ぶ。
神経筋疾患の障害の特性、治療原則について学ぶ。
神経筋疾患の作業療法の実際を事例を通して学ぶ。
骨疾患の障害の特性、治療原則について学ぶ。
骨疾患の作業療法の実際を事例を通して学ぶ。
学習障害・注意欠陥多動性障害の特性、治療原則、作業療法
の実際を事例を通して学ぶ。
広汎性発達障害の特性、治療原則、作業療法の実際を事例を
通して学ぶ。
知的障害の障害の特性、治療原則について学ぶ。
知的障害の作業療法の実際を事例を通して学ぶ。
感覚障害、内部障害、情緒障害の特性、治療原則について学ぶ。
感覚障害、内部障害、情緒障害の作業療法の実際を事例を通
して学ぶ。
児童福祉に関連する法律と諸制度について学ぶ。
特別支援教育制度、発達障害者支援法等について学ぶ。
各疾患の特性、治療原則及び作業療法における援助の実践過
程について確認する。
筆記試験
教 科 書 発達障害と作業療法「基礎編」
、
「実践編」
岩崎清隆 著 三輪書店(2009 年第1版)
参考文献 学生へのメッセージ・ 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
してほしい。
履修上の留意点
―    
136 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308005
科 目 名
高齢期障害作業治療学
科目担当責任者 :
坂上 真理
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 通年 選択 授業形態(講義) 2単位
臨床実習で経験した症例や報告事例をもとに、高齢期障害領域の作業療法アプローチにつ
いて学ぶ。対象者の心身機能面だけでなく、生活の質(QOL)を重視する視点から援助・介
入方法を検討する。
対象疾患としては、認知症について特に重点的に取り上げる。また、障害を持った高齢者
に対してだけでなく、予防的視点も重視し、身体・認知機能低下を予防するための作業療法
介入についても考察する。また、がんに対するリハビリテーションの提供もニーズが高まっ
ていることから、がんの疫学的動向および要因、がん医療関連法案、社会的サービスなどが
ん患者を取り巻く状況を学ぶ。
1.高齢期作業療法の特徴と作業療法の役割を説明できる
2.高齢期における生理的変化並びに発達特性、社会特性、生活課題について説明できる
3.高齢期作業療法の対象となる主要な疾患の障害構造について説明できる
4.高齢期作業療法に用いられる主要な介入方法について説明できる
5.高齢期作業療法で対象となる疾患・障害の作業療法評価計画と介入方法の立案ができる
回数
3
4
高齢期の特徴2
高齢期の特徴3
5
高齢期 OT の過程1
6
7
高齢期 OT の過程2
高齢期のリスク管理
8
高齢期の評価1
9
高齢期の評価2
10
高齢期の評価3
11
高齢期の評価4
12
13
疾患・障害別 OT 1
高齢期の評価5
14
高齢期の評価6
15
16
17
疾患・障害別 OT2−1
疾患・障害別 OT2−2
疾患・障害別 OT3−1
18
疾患・障害別 OT3−2
19
疾患・障害別 OT3−3
授 業 内 容
科目概要と履修方法の説明。高齢期作業療法の実践領域、
対象、目的を学ぶ
高齢期の生活課題(参加、QOL、ライフステージほか)の
特徴について学ぶ
高齢期の心身機能と身体構造の特徴について学ぶ
高齢者を取り巻く環境的な特徴(家族、ソーシャルサポート、
社会制度ほか)について学ぶ
高齢期作業療法の流れ(目標、評価、介入ほか)と特徴並
びに留意点について学ぶ
事例に基づき高齢期作業療法の流れと特徴について学ぶ
高齢期作業療法に必要なリスク管理の概要とその方法につ
いて学ぶ
ニーズとデマンドの関係、高齢期のニーズの特徴について
学ぶ
高齢期に必要な情報収集と面接の概要とその方法について
学ぶ
高齢期に必要な観察評価の概要とその方法について学ぶ
(全般的観察.基本動作の観察評価)
高齢期に必要な観察評価の概要とその方法について学ぶ
(日常生活活動の観察評価)
脳血管障害(維持期、廃用症候群)について学ぶ
高齢期作業療法の評価計画立案の演習
(慢性期脳血管障害、廃用症候群の事例から)
高齢期作業療法の評価計画立案の演習
(慢性期脳血管障害、廃用症候群の事例から)
運動器系疾患の高齢期作業療法について学ぶ
運動器系疾患の高齢期作業療法について学ぶ
認知高齢者の作業療法について学ぶ
(疾患の特徴と作業療法の目的)
認知高齢者の作業療法について学ぶ
(認知症の評価)
認知高齢者の作業療法について学ぶ
(介入方法 、 非薬物療法)
―    
137 ―
専門教育科目
2
ガイダンス
高齢期 OT の特徴
高齢期の特徴1
1
授業計画
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
回数
20
21
22
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
23
24
25
26
27
28
29
30
テ ー マ
授 業 内 容
認知高齢者の作業療法について学ぶ
(作業療法の実際)
疾患・障害別 OT 4
老年症候群(低栄養、失禁、じょくそう)の援助について
学ぶ
場面別 OT
高齢者施設、在宅系サービスにおける高齢期作業療法の特
徴について学ぶ
事例検討 1−1
事例に基づいた高齢期作業療法の介入計画立案の演習
事例検討 1−2
事例に基づいた高齢期作業療法の介入計画立案の演習
疾患・障害別 OT 5
老年期うつ病の作業療法について学ぶ
病期別作業療法1
虚弱高齢者、健常高齢者への予防的介入(転倒予防ほか)
病期別作業療法2
虚弱高齢者、健常高齢者への予防的介入(認知症予防ほか)
疾患・障害別 OT6−1 終末期の作業療法(がんの作業療法)について学ぶ
疾患・障害別 OT6−2 終末期の作業療法の実際について学ぶ
まとめ
学習内容のまとめと重要事項を確認する
疾患・障害別 OT3−4
定期試験(80%)
、提出物(10%)、学習態度(10%)により評価する 。
なお 、 提出物はワークシートの記載内容と提出状況にて、
学習態度は全体討議並びにグループワークへの参加状況により総合的に評価する 。
教 科 書 作業療法全書改訂第3版 第7巻作業療法治療学4:老年期
日本作業療法士協会 協同医書出版社(2008 年発行)
参考文献 授業内にて適宜アナウンスをする。
関連する既習得科目の復習を必ず行うこと。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
専門教育科目
―    
138 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308006
科 目 名
高次脳機能障害作業治療学
科目担当責任者 :
浅野友佳子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
①作業療法における主要な治療対象である高次脳機能障害について、その概念や症状、とら
え方を身に付け、脳の解剖や機能の知識をもとに、その病態・症状の特徴や具体的臨床像
を理解する。
②各障害について、作業療法における評価の方法、治療・介入方法、社会資源について学習
する。
③近年の高次脳機能障害に関連したトピックスを紹介し、作業療法士の今後の関わりについ
て考察を深める。
到達目標
①高次脳機能障害の概要と症状を脳機能をもとに説明することが出来る。
②高次脳機能障害の評価・治療を理解し、目標の設定が出来、介入方法を選択できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション・
高次脳機能障害の概
要
脳画像の読み方
①高次脳機能障害の事例を紹介し、今までの知識の確認する
②高次脳機能障害を考えるうえでの3つの水準、作業療法の
4つの視点を理解する
①脳画像の種類と特徴が説明できる②脳画像から脳溝、脳回、
脳葉が同定でき、脳機能を理解する
①原因疾患と主な症状を理解する②作業療法の介入概要を3
つの視点から理解する
①注意の概要を理解する②注意障害の原因、病巣、症状を理
解する③注意障害の評価及び治療・介入を体験し、理解する
①記憶の定義、分類、回路を理解する②記憶障害を引き起こ
す原因、病巣と症状と理解する
記憶障害の評価及び治療・介入を体験し、理解する
2
3
4
高次脳機能障害
作業療法総論
注意障害
5
記憶障害の概要
6
記憶障害の評価と治
療
失認の概要
7
授業計画
8
9
10
教科書・参考文献
11
遂行機能障害・社会
的行動障害
12
失語症・構音障害
13
社会資源の利用
14
15
事例検討
事例検討
定期試験の成績および授業態度によって評価する
教 科 書 日本作業療法士協会 監修:作業療法学全書第3版第8巻
作業治療学5 高次脳機能障害(協同医書出版)
参考文献 鎌倉矩子・本多留美著:高次脳機能障害の作業療法(三輪書店)
鈴木幸治・早川裕子・種村留美ら:高次脳機能障害マエストロシリーズ②〜④(医
歯薬出版)鎌倉矩子・山崎せつ子訳:事例でみる神経心理学的リハビリテーショ
ン(三輪書店)など
学生へのメッセージ・ 事前に教科書を読むこと。また、授業後は教科書と資料を照らし合わせながら、必ず復習を
行うこと。
履修上の留意点
―    
139 ―
専門教育科目
成績評価方法
失認の評価と治療
半側空間無視の評価
と治療
行為障害
視空間認知障害、Balint 症候群、身体失認、病態失認、視覚失認、
聴覚失認、触覚失認、街並み失認などの原因、病巣、症状を
理解する
各種失認の評価および治療・介入を体験し、理解する
①半側空間無視の定義、分類、病巣と症状を理解する②半側
空間無視の評価及び治療・介入を体験し、理解する
①行為障害・構成障害・前頭葉性行為障害の原因・病巣・症
状を理解する②行為障害の評価及び治療・介入を体験し、理
解する
①遂行機能障害・社会的行動障害の原因・病巣・症状を理解
する②遂行機能障害・社会的行動障害の評価及び治療・介入
を体験し、理解する
①失語症・構音障害の定義・原因・病巣・症状を理解する②
失語症・構音障害の評価を紹介し、治療・介入を理解する
①高次脳機能障害に関する社会資源の活用を理解する②現在、
日本や世界で行われている高次脳機能障害の支援を紹介する
グループ討議
グループ発表
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308007
科 目 名
義肢装具作業療法学
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
鬼塚 久志
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
手の外科を中心とする整形外科疾患、および中枢性疾患に対するスプリント療法及び義肢学
について学修する。
(オムニバス方式 / 全 15 回)
(坪田貞子 1〜 11 回)
スプリント療法の適応、実施手順、必要な機器操作およびリスク管理を学び臨床場面での活
用方法について理解する。
(鬼塚久志 12 ~ 15 回)
義手、義足を中心とした義肢の構造やチェッ クポイントについて学修する。義肢の適応と
なる障害および疾患を理解し、対象者の機能向上および QOL 向上も視野に入れた指導方法
を学修する。
1. スプリント療法の目的、適応、実施手順を説明できる。
2. スプリント療法に必要な上肢バイオメカニクスを説明できる。
3. 義手・義足の構造、目的、適応を説明できる。
4. 義手・義足の適合判定について説明できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
2
3
4
5
6
7
8
義肢・装具の歴史
上肢装具総論
上肢装具各論Ⅰ
上肢装具各論Ⅱ
上肢装具の適応Ⅰ
上肢装具の適応Ⅱ
上肢装具の適応Ⅲ
上肢バイオメカニクスⅠ
9
上肢バイオメカニクスⅡ
10
11
スプリント療法の適応
スプリントの制作手順と
適合判定
下肢・体幹装具の適応
義肢総論
義肢の歴史・装具の歴史について学ぶ。
上肢および下肢装具の目的について学ぶ。
上肢装具の分類について学ぶ。
上肢装具の構造と材料について学ぶ。
手指・手部装具の適応について学ぶ。
手関節・肘装具の適応について学ぶ。
肩装具・その他の装具の適応について学ぶ。
スプリント制作に必要な上肢バイオメカニクスについて
学ぶ。
スプリント療法に必要な上肢バイオメカニクスについて
学ぶ。
スプリント療法の適応疾患とリスク管理について学ぶ。
型紙法の作製手順について学び、安全に装着するために
必要な適合判定を学ぶ。
下肢・体幹装具の分類及び適応疾患について学ぶ。
切断部位の機能的特徴を理解した上で、義肢の目的、分
類および作業療法の役割と流れについて学ぶ。
義肢の種類、構造について学ぶ。また、安全な義肢の使
用に必要な適合判定を学ぶ。
義肢の適応疾患と日常生活練習、指導方法について学ぶ。
12
13
14
専門教育科目
15
成績評価方法
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
義肢の種類と構造・適合
判定
義肢の適応疾患と対応
筆記試験(90%)および授業への参加度や授業態度(10%)から総合的に判断する。
教 科 書 教科書として、義肢装具学第 3 版 日本作業療法士協会(監修)
、協同医書出版
(2009)
、義肢装具のチェックポイント第 8 版 日本整形外科学会、日本リハビリ
テーション医学会(監修)、医学書院(2014)を使用する。
参考文献 参考書として、熱可塑性スプリント作製マニュアル 坪田貞子(編)、三輪書店
(2012)を推薦する。
必要な資料を適宜配付する。
―    
140 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308008
科 目 名
義肢装具作業療法学演習
科目担当責任者 :
坪田 貞子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
手の外科を中心とする整形外科疾患、および中枢疾患に対するスプリントの制作技術を学ぶ
ため、各種スプリント制作を体験し、装具の基本的作成技法を修得する。また、上肢切断者
に対する義手の適合判定を修得するためのチェックポイントを模擬義手を使用して学修す
る。
1.スプリント療法の目的、適応、実施手順を説明できる。
2.スプリント療法に必要な上肢バイオメカニクスを説明できる。
3.臨床場面で必要なスプリントを作製し適合判定ができる。
4.義手の適合判定について説明できる。
回数
授業計画
教科書・参考文献
授 業 内 容
1
オリエンテーション
履修上の注意、成績評価
2
ギプス採型Ⅰ
ギプス包帯の扱い、巻き方について演習
3
ギプス採型Ⅱ
陰性モデルの作成
4
Rest Sprlintの作成(1)
①型紙の制作 ②陽性モデルの作成
5
Rest Sprlintの作成(2)
材料の加工とモールディング
6
Rest Sprlintの作成(3)
モールディングと修正
7
Rest Sprlintの作成(4)
装具の適合判定(チェックアウト)
8
Cock up Sprlintの作成(1) ①型紙の制作
9
Cock up Sprlintの作成(2) 材料の加工とモールディング
10
Cock up Sprlintの作成(3) モールディングと修正
11
Cock up Sprlintの作成(4) モールディングと修正
12
Cock up Sprlintの作成(5) モールディングと修正
13
Cock up Sprlintの作成(6) 装具のチェックアウト
14
義手の適合判定Ⅰ
義手のチェックアウトの手順について
15
義手の適合判定Ⅱ
チェックアウトの実施
装具の評価(90%)および授業への参加度や授業態度(10%)から総合的に判断する。
教 科 書 教科書として、義肢装具学第 3 版 日本作業療法士協会(監修)
、協同医書出版
(2009)
、義肢装具のチェックポイント第 8 版 日本整形外科学会、日本リハビリ
テーション医学会(監修)、医学書院(2014)を使用する。
参考文献 参考書として、作業療法士のためのハンドセラピー入門第 2 版 中田眞由美、大
山峰生、三輪書店(2006)、熱可塑性スプリント作製マニュアル 坪田貞子(編)
、
三輪書店を推薦する。
演習を含む科目であり、積極的な態度で出席することは勿論、疑問点を遠慮せず質問して欲
学生へのメッセージ・ しい。必要な資料を適宜配付する。
履修上の留意点
―    
141 ―
専門教育科目
成績評価方法
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308009
科 目 名
日常生活適応学(ADL)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 2単位 時間数(60)
授業の概要
作業療法における主要な介入・援助方法の一つである日常生活活動領域について作業療法
アプローチの視点を学ぶ。まずはセルフケアを中心とした各日常生活活動について、動作分
析的な観点から観察し分析できることを目標とする。次に、日常生活における動作・活動の
障害と疾患による障害像との関連性を学修し、疾患が日常生活活動の遂行に及ぼす影響につ
いて考える。これらを通して、日常生活活動への介入における作業療法士の役割と、評価か
ら指導・介入までの一連の流れを理解する。
到達目標
1.日常生活活動の概念と範囲について説明することができる
2.身辺処理、日常生活関連活動、社会活動について、動作分析の視点から説明することが
できる
3.日常生活における評価法の種類・方法を説明することができる
4.作業療法対象疾患の日常生活の特徴を説明することができる
5.作業療法対象疾患の日常生活における障害に対する、作業療法の介入方法を説明するこ
とができる
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
授業のガイダンス
2
3
日常生活活動の概念と範囲
日常生活活動と作業療法
身辺処理活動の特徴(起居・
移動)
4
5
身辺処理活動の特徴(入浴・
排泄)
6
身辺処理活動の特徴(食事、
更衣)
7
身辺処理活動の特徴(整容・
健康管理)
8
日常生活関連活動の特徴
(炊事・洗濯)
9
日常生活関連活動の特徴
(掃除・買い物ほか)
授業計画
専門教育科目
10
社会活動の特徴
11
日常生活活動の評価(種類)
12
13
日常生活活動の評価(種類)
日常生活活動の評価(結果
の解釈)
授業のねらいや到達目標を確認し、日常生活につい
て考える。
日常生活活動の概念と範囲について学びます。
日常生活活動の成り立ちと作業療法について学びます。
起居・移動について、各活動の過程、必要とされる
主たる心身機能、活動に影響を与える環境要因につ
いて学びます。
入浴、排泄について、各活動の過程、必要とされる
主たる心身機能、活動に影響を与える環境要因につ
いて学びます。
食事、更衣について、各活動の過程、必要とされる
主たる心身機能、活動に影響を与える環境要因につ
いて学びます。
整容、健康管理について、各活動の過程、必要とさ
れる主たる心身機能、活動に影響を与える環境要因
について学びます。
炊事、洗濯などについて活動の過程、必要とされる
主たる心身機能、活動に影響を与える環境要因につ
いて学びます。
掃除、買い物、金銭管理、危機管理などについて活
動の過程、必要とされる主たる心身機能、活動に影
響を与える環境要因について学びます。
社会的活動(自立生活支援、趣味余暇活動も含む)
について活動の過程、必要とされる主たる心身機能、
活動に影響を与える環境要因について学びます。
日常生活活動における作業療法評価項目について学
びます。
日常生活活動における評価方法について学びます。
日常生活活動における作業療法評価の結果解釈につ
いて学びます。
―    
142 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
回数
テ ー マ
授 業 内 容
14
日常生活活動の評価(まと
め方)
日常生活活動制限に対する
作業療法目標設定
日常生活活動制限に対する
作業療法援助法(基礎)
日常生活活動制限に対する
作業療法援助法(準備的援
助法)
日常生活活動制限に対する
作業療法援助法(直接的援
助法)
観察と記録
日常生活活動における作業療法評価結果のまとめ方
について学びます。
日常生活活動制限に対する作業療法の目標設定につ
いて学びます。
日常生活活動制限に対する作業療法援助法の基本的
考え方について学びます。
日常生活活動制限に対する準備的援助の方法につい
て学びます。
15
16
17
18
19
20
28
事例研究(内部障害)
29
事例研究(その他)
30
まとめ
21
授業計画
22
23
24
25
26
成績評価方法
教科書・参考文献
日常生活活動制限に対する評価・介入記録の方法に
ついて学びます。
脳血管障害に対する日常生活活動の援助方法につい
て学びます。
循環器・呼吸器疾患に対する日常生活活動の援助方
法について学びます。
脊髄損傷に対する日常生活活動の援助方法について
学びます。
関節リウマチに対する日常生活活動の援助方法につ
いて学びます。
神経・筋疾患に対する日常生活活動の援助方法につ
いて学びます。
運動器疾患に対する日常生活活動の援助方法につい
て学びます。
身体障害者の生活支援に活用される法制度について
学びます。
脳血管障害における事例を通して、日常生活活動制
限に対する作業療法評価・介入過程を学びます。
内部障害における事例を通して、日常生活活動制限
に対する作業療法評価・介入過程を学びます。
その他疾患における事例を通して、日常生活活動制
限に対する作業療法評価・介入過程を学びます
日常生活活動制限に対する、作業療法士の役割、作
業療法過程、介入方法についてのまとめ
筆記試験
教科書として日常生活活動 改訂第 3 版(OT 全書 第 11 巻 作業療法技術学 3)を指定する。
参考書としは、考える作業療法 ─活動能力障害に対して─文光堂(平成 20 年 6 月)を推薦
する。
授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
学生へのメッセージ・
してほしい。
履修上の留意点
―    
143 ―
専門教育科目
27
脳血管障害に対する日常生
活活動援助法
循環・呼吸器疾患に対する
日常生活活動援助法
脊髄損傷に対する日常生活
活動援助法
関節リウマチに対する日常
生活活動援助法
神経・筋疾患に対する日常
生活活動援助法
運動器疾患に対する日常生
活援助法
生活支援に活用される法制
度
事例研究(脳血管障害)
日常生活活動制限に対する直接的援助の過程・方法
について学びます。
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308010
科 目 名
日常生活適応学(動作分析)
科目担当責任者 :
大堀 具視
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 2単位
日常生活活動学で学んだ基礎知識をもとに、実際の動作の観察・分析を通して作業療法に
おいて介入することが多いセルフケア活動への評価や援助を中心に学修する。疾患ごとの日
常生活活動の模擬評価を行い、症状や障害像と日常生活活動上の問題点との関連性を考察す
る。また、日常生活活動障害の事例検討を通して、疾患・障害別の適切な指導・介入方法に
ついての理解を深める。対象者の日常生活活動遂行上の障害の状態を適切に評価し、作業療
法アプローチを具体的に実践する方法を学ぶ。
到達目標
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
生活習慣・生活リズム
2
3
4
5
6
7
8
9
10
11
12
13
14
15
16
17
18
19
20
21
22
23
24
25
26
27
28
29
30
病院・施設での生活
起居動作分析1
起居動作分析2
姿勢動作分析1
姿勢動作分析2
姿勢動作分析3
起居動作分析3
姿勢動作分析4
姿勢動作分析5
移動動作分析1
移動動作分析2
移動動作分析3
排泄動作分析
更衣動作分析
食事動作分析
整容動作分析
入浴動作分析
事例検討1
事例検討2
事例検討3
事例検討4
事例検討5
ICF で生活障害を捉える1
ICF で生活障害を捉える2
ICF で生活障害を捉える3
ICF で生活障害を捉える4
模擬評価と治療1
模擬評価と治療2
模擬評価と治療3
私たちの一日の生活がどのように成り立っているのか振
り返ってみる
病院や施設における生活の特徴について考えてみる
寝返り〜起き上がりについての動作分析1
寝返り〜起き上がりについての動作分析2
臥位姿勢と座位での活動についての分析
座位姿勢と座位での活動についての分析1
座位姿勢と座位での活動についての分析2
立ち上がりの動作分析
立位姿勢と座位での活動についての分析1
立位姿勢と座位での活動についての分析2
臥位、座位での移動・車椅子による移動動作分析
歩行の動作分析
自動車運転の評価と分析
更衣動作の評価と関わり方
排泄動作の評価と関わり方
食事動作の評価と関わり方
整容動作の評価と関わり方
入浴動作の評価と関わり方
疾患別 ADL 動作分析1
疾患別 ADL 動作分析2
疾患別 ADL 動作分析3
疾患別 ADL 動作分析4
疾患別 ADL 動作分析5
活動・参加と心身機能障害の相互依存性を理解する
活動・参加・心身機能の相対的独立性を理解する
環境因子、個人因子が生活活動に与える影響について知る1
環境因子、個人因子が生活活動に与える影響について知る2
ロールプレイによる生活動作んp評価と加入について実践1
ロールプレイによる生活動作んp評価と加入について実践2
ロールプレイによる生活動作ん p 評価と加入について実践3
実技試験、および筆記試験による
教 科 書 配布資料
参考文献 ADL を問う:作業療法ジャーナル増大号 2003 年
学生へのメッセージ・ 演習を多く取り入れ、他者(患者さん)の生活動作に共感する能力を養います。
履修上の留意点
―    
144 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308011
科 目 名
福祉用具学
科目担当責任者 :
八田 達夫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
福祉用具活用法や疾患・障害に対する適合方法などの基礎と実際を学ぶことを目標とする。
高齢者や障害者に対し必要な福祉用具の具体的な選択方法、適切な使用計画、利用評価、フォ
ローアップまで学ぶ。福祉用具の歴史的背景、福祉用具の現状や問題点を学ぶ。
1)福祉用具活用法や疾患・障害に対する適合方法などの基礎と実際を説明できる。
2)高齢者や障害者に対し必要な具体的な福祉用具の選択方法、適切な使用計画、利用評価、
フォローアップを説明できる。
3)福祉用具の歴史的背景、福祉用具の現状や問題点を説明できる。
回数
授業計画
テ ー マ
授 業 内 容
福祉用具の概念
1
福祉用具の役割
2
ベッド・床上動作関連(1) 定義・基礎知識
3
ベッド・床上動作関連(2) 障害別の導入
4
移乗・移動関連(1)
定義・基礎知識
5
移乗・移動関連(2)
障害別の導入
6
食事関連(1)
定義・基礎知識
7
食事関連(2)
障害別の導入
8
静養・更衣関連
定義・基礎知識・障害別の導入
9
入浴関連
定義・基礎知識・障害別の導入
10
排泄関連
定義・基礎知識・障害別の導入
11
コミュニケーション・環境
定義・基礎知識
制御装置関連(1)
12
コミュニケーション・環境
障害別の導入
制御装置関連(2)
教科書・参考文献
住環境整備・住宅改修(1) 定義・基礎知識
14
住環境整備・住宅改修(2) 障害別の導入
15
試験
試験(80%)とレポート(20%)
教 科 書 クリニカル作業療法シリーズ「福祉用具・住環境整備の作業療法(2013 年)
参考文献 身体機能と物理的環境との適合性を図ることは作業療法の基本として重要です。このこと
学生へのメッセージ・ ICF においても強調されています。役立つ福祉機器とは何かを考えていきます。グループワー
クなどの演習を行うので、積極的に参加してください。履修者の関心等により若干、授業内
履修上の留意点
容を変更することがあります。
―    
145 ―
専門教育科目
成績評価方法
13
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308012
科 目 名
就労支援作業療法学
科目担当責任者 :
八田 達夫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
障害を持つ人々にとって、「仕事を持つ」ことは自己の社会的存在を確認するために有用と
される。就労支援に必要な知識・技術の基礎と実際を学ぶことを目標とする。社会情勢や法
制度の理解などを踏まえ、作業療法士の就労支援に果たす社会的な役割を学ぶ。職業リハビ
リテーションおよび就労支援で用いられてきた評価、支援手法、事例研究などを学ぶ。ILO
が提案するディーセントワークを学ぶ。
1)障害や疾患を持つ人々が「仕事を持つ」ことの意味を説明できる。
2)就労支援に必要な知識・技術の基礎と実際を説明できる。
3)作業療法士の就労支援に果たす社会的な役割を説明できる。
4)職業リハビリテーションおよび就労支援で用いられてきた評価、支援手法、事例研究な
どを説明できる。
5)ILOが提案するディーセントワークを説明できる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
職業リハビリテーションの視点
職業リハビリテーションの概念、多様な働き方
2
キャリア発達の理論
キャリア発達の概念、障害者のキャリア発達
3
就労支援の現状
各領域における就労支援の現状
4
就労支援の歴史と展開
職業リハビリテーションの制度、国際動向
5
就労支援の過程と手法(1)
就労支援の過程、計画作成
6
就労支援の過程と手法(2)
就労支援の過程、計画作成の演習
7
職場の環境整備と調整(1)
障害者の受け入れ、職場定着
8
職場の環境整備と調整(2)
障害者の受け入れ、職場定着:演習
9
ジョブコーチ(1)
ジョブコーチの方法と技術
10
ジョブコーチ(2)
ジョブコーチの方法と技術:演習
11
ケースマネジメント(1)
ケースマネジメントの方法
12
ケースマネジメント(2)
ケースマネジメントの方法:演習
13
支援ネットワーク(1)
ネットワークの機能、構造、形成と維持
14
支援ネットワーク(2)
ネットワークの機能、構造、形成と維持:演習
15
試験
試験(80%)とレポート(20%)
教 科 書 職業リハビリテーション学(2006)
参考文献 職業リハビリテーションは多様な職種がネットワークを作って支援しています。そのため、
学生へのメッセージ・ 作業療法士においては、ネットワークに関するコミュニケーションのスキルを身に着けるこ
とも重要です。グループワークなどの演習も行います。積極的に参加してください。履修者
履修上の留意点
の関心等により若干、授業内容を変更することがあります。
―    
146 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308013
科 目 名
作業療法治療学特論(治療理論)
科目担当責任者 :
坂上 真理
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
理論とは、ある現象についての組織だった思考方法である。故に理論はその現象について
の相互に関連した前提、概念、定義がセットになっており、これらは相互関係や因果関係に
よって結びつけられる。今日、作業療法を取り巻く様々な理論に接し、その歴史的変遷を踏
まえた理解と実践について学ぶ。また、新たなる治療理論の可能性を探る一助として作業療
法治療理論を体系的に学ぶ。
1.作業療法のクリニカル・リーズニングの概要を説明することができる 2.カナダ作業療法モデルとカナダ作業遂行測定の概要を説明することができる 3.人間作業モデルの概要と関連する評価について説明できる 4.AMPS について説明することができる 5.作業科学の概要ならびに作業療法との関係を説明することができる
回数
1
2
テ ー マ
授 業 内 容
ガイダンス
本科目の教育内容・方法および履修上の留意点
作業療法と理論
作業療法における理論の役割と歴史的変遷について学ぶ
クリニカル・リーズニ
クリニカル・リーズニングの概要と作業療法との関係を学ぶ
ング
3
カナダ作業療法モデル
カナダ作業療法モデルの概要と評価(カナダ作業遂行測定)
の方法を学ぶ
授業計画
4
人間作業モデル
人間作業モデルの概要と変遷を学ぶ
5
人間作業モデル
人間作業モデルにおける評価(OSA Ⅱ、興味チェックリ
ストほか)の概要とその方法を学ぶ
6
作業遂行評価
7
作業遂行評価
Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)の概
要を学ぶ
Assessment of Motor and Process Skills(AMPS)の方
法を学ぶ
8
作業科学
作業科学の概要と作業療法への適用とその可能性について
学ぶ
教科書・参考文献
定期試験(60%)
、学習態度(40%)で評価する。
なお、学習態度は、授業内討議への参加状況と課題の提出状況にて総合的に評価する。
教 科 書 作業療法がわかる COPM・AMPS スターティングガイド 吉川ひろみ 医学書
院(2008 年発行)
参考文献 人間作業モデル(改定第4版)
Gary Kielhofner 編著 協同医書出版社(2012
年発行)
作業療法の理論(原書第4版) Gary Kielhofner 編著 医学書院
授業内討議や演習への積極的な参加を期待いたします。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
147 ―
専門教育科目
成績評価方法
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308014
科 目 名
作業療法治療学特論(シーティング)
科目担当責任者 :
八田 達夫
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
シーティングとは、人と車いす・いすの科学であり、座位姿勢を維持することが困難な障害
者に対して、安定した座位姿勢を導くための方法である。その方法は健常者にも応用できる。
身体機能に対応したシーティングの役割、機能、対象疾患、評価方法及び車いす・いすシー
ティングの製作適合に必要な基本的知識と実際について学ぶ。
到達目標
1)シーティングとは、シーティングとは、人と車いす・いすの科学であり、座位姿勢維持
が困難な障害者に対して、安定した座位姿勢を導くための方法であること、健常者にも
応用できることを説明できる。
2)シーティングの役割、機能、対象疾患、評価方法を説明できる。
3)車いす・いすシーティングの製作適合に必要な基本的な知識と実際を説明できる。
回数
1
2
3
4
5
6
7
8
授業計画
9
10
11
12
専門教育科目
13
14
15
成績評価方法
テ ー マ
授 業 内 容
車いすシーティングの現実(1) 車いす座位姿勢の定義と高齢者や重度障害者の
実際
車いすシーティングの現実(2) 従来の直立座位姿勢と3点支持は高齢者・障害者
に妥当なものか?
車いすシーティングの現実(3) 車いす座位姿勢の問題を実際に経験する
車いすシーティングの現実(4) 身体各部の支えられかたを感じるか、時間経過も
検討する
車いすシーティングに必要な解 車いすシーティングの理解に必要な骨格と筋の
剖学と運動学(1)
知識
車いすシーティングに必要な解 骨格(頭部体幹)、筋(深層筋と浅層筋)、筋の走
剖学と運動学(2)
行(起始と停止)
車いすシーティングに必要な解 重心と支持基底面、モーメントの知識
剖学と運動学(3)
車いすシーティングに必要な解 頭部の傾きによるトルクや椎間板への反力
剖学と運動学(4)
高 齢 者・ 重 度 障 害 者 向 け ア ク ABS の定義するゴールと良い姿勢
ティブバランスシーティング
(ABS)車いすの実際(1)
高 齢 者・ 重 度 障 害 者 向 け ア ク 高齢者と重度障害者へのアプローチ例
ティブバランスシーティング
(ABS)車いすの実際(2)
高 齢 者・ 重 度 障 害 者 向 け ア ク ABS 車いすの各パーツの調整方法の実習
ティブバランスシーティング
(ABS)車いすの実際(3)
高 齢 者・ 重 度 障 害 者 向 け ア ク 調整法の実際
ティブバランスシーティング
(ABS)車いすの実際(4)
座面圧計測装置と動作解析装置 研究成果の紹介
による計測実習(1)
座面圧計測装置と動作解析装置 FSA とダートフィッシュの計測
による計測実習(2)
試験
試験(80%)とレポート(20%)
教科書・参考文献
適切に体を支えられることは ADL 遂行や治療訓練の基礎です。シーティングは総合的にと
学生へのメッセージ・ らえるもので、使用者、支援者、車いす・いすそれぞれの協働とエンパワーメントが必要と
考えています。実際の機器を用いてグループワークなどの演習も行います。積極的に参加し
履修上の留意点
てください。履修者の関心等により若干、授業内容を変更することがあります。
―    
148 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
308015
科 目 名
作業療法治療学特論(行動分析)
科目担当責任者 :
藤田 修靖
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
行動分析学は、人間を中心とした生物全般の諸活動を主として環境と個体との相互作用と
いう側面から探求し、行動に関する因果法則を明らかにしていこうとする学問である。本講
義では、精神発達障害領域における実践的理論を中心に講義を進め、臨床における技術的支
援の一助となるよう理解を深める。
①人間と環境との相互性を理解する。
②好子と嫌子を理解する。
③行動分析学における行動の変容のメカニズムを理解する。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
2
3
好子出現による強化
嫌子消失による強化
嫌子出現による弱化
好子消失による弱化
消去と復帰
分化強化と分化弱化
シェイピング
強化スケジュール
生得的好子と嫌子
特殊な確立操作
習得性好子と嫌子
行動の概念、好子の概念と好子による行動変容ついて学ぶ
嫌子の概念と嫌子消失による行動変容について学ぶ
嫌子出現、好子消失による行動変容と強化・弱化の比較につ
いて学ぶ
消去、復帰の概念と分化強化、弱化の概念を学ぶ
4
5
6
授業計画
7
8
9
10
11
12
14
15
成績評価方法
教科書・参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
道徳と法による行動の変容について学ぶ
行動内在的随伴性について学ぶ
行動の転移の概念について学ぶ
筆記試験(100%)
教 科 書 行動分析学入門 杉山尚子他編著 産業図書 1998 発行
参考文献 履修者の理解度、授業の進行度により授業内容を変更することがある。
―    
149 ―
専門教育科目
13
刺激弁別
刺激般化と概念形成
模倣
阻止による強化と弱化
並立随伴性
レスポンデント条件
言語行動
強化モドキ
ルール支配行動
ペイフォーパフォー
マンス
道徳と法による
行動制御
行動の維持
行動の転移
シェイピング(行動の形成)の概念について学ぶ
強化スケジューでの行動変容との関わりを学ぶ
生得的好子、嫌子の概念を学ぶ
確立操作、スケジュール誘導性好子、攻撃性好子、依存性好
子を学ぶ
習得性好子と嫌子の概念について学ぶ
刺激弁別の概念と刺激弁別の行動変容について学ぶ
刺激般化と概念形成の概念について学ぶ
模倣と模倣による行動変容について学ぶ
嫌子出現の阻止と好子消失の阻止による強化について学ぶ
並立随伴性による行動修正について学ぶ
レスポンデント条件づけとオペラント条件づけの違いを学ぶ
言語行動とオペラント条件づけの関連性について学ぶ
強化と強化モドキを比較する
ルール支配行動の理論を学ぶ
ペイパフォーマンスと行動変容について学ぶ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
309001
科 目 名
地域作業療法学
科目担当責任者 :
杉本 典子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
地域における作業療法の実践モデルを医療・保健・福祉・教育・就労など幅広い領域から提
示し、障害者とその家族の生活再建のための支援方法を学修する。治療目的としての「作
業」だけではなく、生活を有意義にするための「作業」や健康維持および増進のための「作
業」
について議論し、
障害者が地域社会にどのように参加していくか事例を通して学ぶ。また、
地域作業療法の新たな展開として、包括支援システムにおける作業療法士の役割や実践にお
ける法的根拠を明確にし、地域におけるマネージメントの手法についても学修する。
・地域の捉え方について説明できる
・地域の活動について説明できる
・地域の展開について立案することができる
回数
授業計画
専門教育科目
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
「地域」について①
地域における対象、圏域等について
2
「地域」について②
地域の情報収集と地域診断
3
「地域」について③
社会資源について
4
「地域」について④
地域に関連する制度等について
5
活動の実際①
多職種連携、チームマネジメント
6
活動の実際②
個人レベルの実践例
7
活動の実際③
集団レベルの実践例
8
活動の実際④
組織レベルの実践例
9
活動の実際⑤
地域レベルの実践例
10
活動の実際⑥
政策レベルの実践例
11
活動の実際⑦
保健活動の実践例
12
地域包括ケア①
地域包括ケアについて
13
地域包括ケア②
地域包括ケアの実践例について
14
事例検討
実際の事例を用いてGW
15
まとめ
レポート
教 科 書 作業療法学全書 改訂第3版 第13巻 地域作業療法学
参考文献
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
150 ―
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
309002
科 目 名
福祉住環境論
科目担当責任者 :
早川 宏子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
在宅の身体障害者・高齢者または患者の退院指導の場面における在宅生活の維持継続を支
援するために必要な住環境の考え方と、住環境の問題点に関する整備過程を理解することを
目的とする。対象者の個別性に配慮し住環境における問題点の発見と整備を検討する医療専
門職としての知識および思考力修得に重点を置く。実際の活動場面で行う訪問指導において
必要とされる実務技術として、住環境の調査手法、記録法としての見取り図作成手法、改造
案作成手法等の知識も学修する。
到達目標
1.住環境整備に関する関連法規・制度について説明ができる。
2.住環境整備の目的及び手順、配慮事項について説明できる。
3.住環境整備プランを立案できる。
回数
1
2
3
4
5
6
7
授業計画
8
9
10
11
12
14
15
授 業 内 容
授業のガイダンス
授業のねらいや到達目標を確認し、住環境整備の目的につ
いて考えます。
住環境整備に必要な 身体障害者や高齢者を取り巻く住宅事情について知ると共
基礎知識
に、そこから発生する課題について学びます。
住宅の機能
日本の住宅の特徴や機能について学ぶと共に、積雪寒冷地
における住宅課題についても考える機会を与えます。
建築の基礎知識
建築計画における基礎知識と建築モジュールや福祉機器設
置の際の課題について学びます。
住環境整備の概念と 住環境整備と作業療法士の関わり方を通して、住環境整備
必要性
の概念やその必要性を学びます。
住環境整備の留意点
住環境整備の考え方や基本的な検討事項、進め方や相談内
容等について整理し、住環境整備の方針の決定方法につい
て学びます。
住環境整備の場所別 垂直移動に関わる玄関アプローチ、階段等の改造案の作成
配慮事項Ⅰ
について学びます。
住環境整備の場所別 水平移動に関わる廊下、居室、台所、食堂等の改造案の作
配慮事項Ⅱ
成について学びます。
住環境整備の場所別 複合動作に関わるトイレ、浴室等の改造案の作成について
配慮事項Ⅲ
学びます。
建築図面の見方と描 建築図面の見方、実際の図面の見方、図面の描き方につい
き方
て学びます。
住環境整備プランの 模擬事例を通して住環境整備プランの作成方法について学
作成方法
びます。
事例検討Ⅰ(検討)
各グループ毎に異なる事例を通して改修計画のプランニン
グを実施します。
事例検討Ⅱ(修正)
プランニングに関する関連法規、福祉機器の適応等を調査
し、図面の修正等を実施します。
事例検討Ⅲ(まとめ) 事例報告会に向けたプレゼンテーション用の資料の作成及
びレポート作成を実施します。
事例報告会
各グループ毎に作成した住環境整備プランを発表し、臨床
に繋がるディスカッションを実施します。
成績評価方法
筆記試験(80%)
、授業時間内に作成する資料(10%)および授業態度(10%)から総合的
に判断する。
教科書・参考文献
教 科 書 教科書は特に指定しない。
参考文献 参考書として、①作業療法全書 10、共同医書、2009 年、② OT、PT のための住
環境整備論、三輪書店、2010 年を推薦する。
学生へのメッセージ・ 授業には積極的な態度で出席することは勿論、講義での疑問点などがあれば、遠慮せず質問
してほしい。
履修上の留意点
―    
151 ―
専門教育科目
13
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 作業療法学専攻 専門教育科目
科目コード
310001
科 目 名
臨床実習Ⅰ(作業療法)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
科目コード
2年次 後期 選択 授業形態(演習) 2単位
「作業療法評価学」
「作業療法評価学演習」を履修し、検査測定技術の修得後に行う。臨床
実習Ⅰ(作業療法)の到達目標は、1)作業療法士が臨床の場でどのような活動をし、どの
ような取り組みをしているのか体験する、2)作業療法における検査測定技術の修得や観察
技術の修得を目指すものである。実習前には客観的臨床能力試験(検査測定技術能力)を測
定する。施設実習は、実習期間を1週間とし2カ所経験する。実際に作業療法を受けている
患者にできるだけ付き添いながら、身体機能の検査測定技術や生活場面の観察技術を体験す
る。
310002
科 目 名
臨床実習Ⅱ(作業療法)
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
科目コード
3年次 後期 選択 授業形態(演習) 3単位
「作業療法セミナーⅢ」を履修後に行う。臨床実習Ⅱ(作業療法)の到達目標は、1)作
業療法を実施するうえで対象者の障害像、全体像を捉え、短期目標、長期目標の立案、及び
治療プログラムの立案ができる技能を修得するである。実習前には客観的臨床能力試験(治
療プログラムの立案能力)を測定する。施設実習は、実習期間を3週間とし、学生1名が一
施設にて対象者と関わる事で評価技術の向上を目指す。臨床実習指導者の指導の下で、実際
の患者に対して必要な評価、検査及び測定項目の抽出と実施を行い、問題点の抽出、考察、
短期目標、長期目標の立案、治療プログラムの立案を行う。そして、正確かつ迅速な評価の
実施と記録を行う能力を養う。学内での事後指導として、実習報告発表会を行い、ケースス
タディを行い事例の紹介や、疾患による評価の違いなどを学ばせる。
310003
科 目 名
臨床実習Ⅲ(作業療法)
専門教育科目
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
4年次 前期 選択 授業形態(演習) 16 単位
臨床実習Ⅲ(作業療法)は、臨床実習Ⅰ(作業療法)
・臨床実習Ⅱ(作業療法)の学修成
果を前提としてその到達目標を、1)対象者の障害像にあった治療目標を定め、治療プログ
ラムの立案、治療体験ができることとしている。施設実習は、実習期間を2ヶ月とし2カ所
経験する。学生1名が一施設にて対象者と関わる。臨床実習指導者の指導の下で、疾患にあっ
た必要な評価を実施し、問題点を抽出し、治療目標を定め、治療プログラムの立案、プログ
ラムに基づいた治療体験をする。また学生が立てたプログラムの妥当性について指導を受け
る。学内での事後指導として、実習報告発表会を行い、ケーススタディを行い事例の紹介や、
疾患によるアプローチの違いなどを学ばせる。
―    
152 ―
共 通・ 連 携 科 目
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311001
科 目 名
リハビリテーション管理学
科目担当責任者 :
大堀 具視
担 当 教 員 名 :
石橋 晃仁
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
4年次 後期 必修 授業形態(講義) 1単位
リハビリテーション専門職としての基礎となる生命倫理および職業倫理を学ぶと共に、職
場の管理業務に必要な管理学としての基礎知識と実践について学修する。具体的にはリハビ
リテーション部門のマネージメント、診療管理並びに診療・介護報酬について学ぶ。また、
必要に応じて厚労省通達に伴う業務内容の変更についても逐次指導して行く。
・リハビリテーション部門の管理・運営のあり方について説明できる。
・診療報酬・介護報酬の仕組みの概要を説明できる。
・リスクマネジメントのあり方について説明できる。
・理学療法士・作業療法士としての基本的なマネジメントを説明できる。
回数
授業計画
成績評価方法
共通・連携科目
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
1
オリエンテーション
管理・運営、職業倫理について
2
収益構造
組織体と診療報酬・介護報酬
3
部門管理①
組織と人事、教育・指導、リーダーシップ
4
部門管理②
多職種連携、コミュニケーション
5
リスクマネジメント①
医療事故とヒューマンエラー
6
リスクマネジメント②
具体的事例と対処・予防
7
記録
記録のあり方、監査・指導
8
まとめ
リハビリテーション業務のマネジメント
出席状況、受講態度、提出物等を総合的に評価する。
教 科 書 資料配布予定
参考文献 本科目は、臨床実習終了後に開講なので、実習施設でのさまざまな体験を、本科目の学修に
学生へのメッセージ・ 活かせるように、臨床実習を頑張ってほしい。
履修上の留意点
―    
154 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311002
科 目 名
呼吸リハビリテーション特論
科目担当責任者 :
尾山 陽平
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 後期 選択 授業形態(講義) 1単位
高齢化社会に伴って呼吸器系障害に対するリハビリテーションの需要は高まってきている。
かつての対象であった肺結核などの感染症は減少し、最近では慢性閉塞性肺疾患、間質性肺
炎などのアレルギー性、炎症性の疾患へと変化してきている。これら各種の呼吸器系障害の
主因となる諸疾患について、その成因・病態・回復過程または予後を学修する。
共通・連携科目
―    
155 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311003
科 目 名
応急処置法
科目担当責任者 :
芹田 馨
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
急病や事故などの救急状況は思いもよらぬ時に起き、誰もが遭遇する可能性がある。この
ような救急状況に遭遇した場合に、冷静に状況を判断し、応急処置を行うことが医療現場で
働く者として重要である。この科目では、基本的な応急処置の方法を学び、実技を通じて身
につけることを目標とする。
応急処置施行者の役割、安全の確保、傷病者の効果的観察と処置法
到達目標
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
応急処置法概論
ガイダンス;ほぼ5年ごとにガイドラインの指針の改訂がある
最近の大きな変化はCPR(心肺蘇生法)のABCの法則が
CABに代わるなど循環が重視、手法にも変化がある
AEDなど世界の文献情報をもとにしながら実習する
事故に遭遇したときの処置の優先度
3T(triagi, treatment, transportion)
(2)応急処置施行者の安全のための結索法(巻き結び)
(3)包帯法;三角巾による包帯の作り方
2
3
バイタルサインとは
国際的には脈拍、呼吸と意識障害加えて、日本は血圧もある
AEDなど最新の世界の文献情報をもとにしながら実習する
(2)応急処置施行者の安全のための結索法2(巻き結び)
(3)包帯法;三角巾の使用法2(こま結び、本結び)
4
バイタルサイン
血圧・脈拍
血圧の変化と体液性の補完など脈拍への生化学的物質
影響など心内興奮の起り方と自律神経よる調節(2)
応急処置施行者の安全のための結索法3、4
(3)包帯法;三角巾の使用法 3、4
5
6
バイタルサイン呼吸
呼吸はallosteric proteinのHbと酸素との結合にはヘム&ヘム
サブユニットの相互作用、TCA サイクル等の代謝系やATPの
フイードバック、胎児 Hbと2.
3DPG の酸素結合能への影響に
ふれる。
(2)応急処置施行者の安全のための結索法5、6
(3)包帯法;三角巾の使用法5、6
7
AED
8
9
バイタル 意識障害
授業計画
共通・連携科目
AED 操作を伴うCPR 実技演習
呼びかけ刺激・痛み刺激と瞳孔
原因物質アンモニアの無毒化の尿素サイクル
(2)応急処置施行者の安全のための結索法7、8
(3)包帯法;三角巾の使用法7、8
―    
156 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
回数
授業計画
成績評価方法
教科書・参考文献
テ ー マ
授 業 内 容
10
11
止血
血小板止血と血液凝固
出血に伴う血液の再配分
線維素溶解
(3)包帯法:止血法9、10
12
ショック1
循環血液量減少性ショック
心原性ショック
(2)応急処置施行者の安全のための結索法9、10
(3)固定法(副子)
:骨折の手当11、12、13
13
ショック2
血管拡張性ショック
細動脈平滑筋の収縮調整カルシュームチャネルの動態
カリューム電荷 ATP 依存性
14
突発性の事故
COの結合能、腰が抜ける等
15
結索法テスト
応急処置テスト
筆記試験
筆記試験 60%、結索法 20%、救急処置実技 20%で総合的に評価する。
教 科 書 アトラス応急処置マニュアル
参考文献 バイタルサイン(医学書院)
日本赤十字救急法講習教本
この授業と補講で日本赤十字社救急法救急員資格取得可能である。
学生へのメッセージ・ 授業の理論部分は国試を念頭に編集した。
履修上の留意点
共通・連携科目
―    
157 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311004
科 目 名
軟部組織治療学
科目担当責任者 :
宮本 重範
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(演習) 1単位
関節可動域制限の原因の一つに筋・筋膜という軟部組織の損傷があげられる。この障害はリ
ハビリテーションを行ううえでも大きな弊害となることが多い。ここにアプローチするには
軟部組織の構成と治癒過程を理解する必要がある。この機能不全に対する治療として、各種
マッサージ手技を学び、症状にあったマッサージやストレッチングを正しく施行できるよう
に学修する。
共通・連携科目
―    
158 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311005
科 目 名
ウィメンズヘルスケア論
科目担当責任者 :
畑原 理恵
担 当 教 員 名 :
杉本 寿司
配当年次と単位
授業の概要
到達目標
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
女性のライフサイクルにおける生理的変化を身体的、心理・社会的側面から理解し、女性
特有の健康障害の病態と治療に関する基本的知識を学ぶ。特に妊娠・出産に伴っておこる、
腰痛や尿失禁に対する評価・アプローチを学修する。
(オムニバス方式 / 全 8 回)
(28 畑原理恵 /6 回)
女性のライフサイクルにおける生理的変化について身体的、心理・社会的側面から理解し、
女性特有の健康障害の病態と治療に関する基本的知識を学ぶ。
(30 杉本寿司 /2 回)
妊娠、出産に伴って出現する諸症状、特に尿失禁予防体操等のアプローチについて理解し、
実践できるよう学修する。
1.女性のライフサイクルにおける変化を総合的に理解する。
2.女性の健康障害の病態とケアの重要性を説明できる。
3.産前産後の腰痛や尿失禁について評価・ケアが実践できる。
回数
授業計画
成績評価方法
授 業 内 容
1
ウィメンズヘルス概論
ウィメンズヘルスとは女性を取り巻く社会的状況
2
ウィメンズヘルス基礎知識
解剖生理学 等
3
年代別の特徴と疾患①
思春期のケア:社会・健康問題 他
4
年代別の特徴と疾患②
成熟期のケア:産前・産後 他
5
年代別の特徴と疾患③
更年期のケア:メタボリックシンドローム他
6
年代別の特徴と疾患④
老年期のケア:骨粗鬆症・骨盤底機能 他
7
産前産後の腰痛に対して
産前産後の腰痛の評価とアプローチの実践
8
尿失禁予防について
尿失禁予防の評価とアプローチの実際
授業に対する取り組み(20%)、レポート(80%)より総合的に評価する。
教 科 書 ウィメンズヘルス リハビリテーション(メジカルビュー社・2014 年x発行)
参考文献 ウィメンズヘルスナーシング概論(ヌーベルヒロカワ)
女性のライフサイクルとナーシング(ヌーベルヒロカワ)
日頃から女性の健康について関心を持ちメディア、社会的背景から情報収集をしながら講義
学生へのメッセージ・ に臨んでほしい。
履修上の留意点
―    
159 ―
共通・連携科目
教科書・参考文献
テ ー マ
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311006
科 目 名
災害リハビリテーション
科目担当責任者 :
鈴木 聡子
担 当 教 員 名 :
畑原 理恵
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 選択 授業形態(講義) 1単位
大規模災害時における支援活動では、救命救急のみならず、発災早期から復興期まで途切
れないリハビリテーションを提供する必要がある。この場合、単独に行動するのではなく、
チームとして如何に連携を取れるかが重要となる。この講義では、発災後のリハビリテーショ
ンの提供に関する基本的な知識を学び、グループワークを通じて身につけることを目標とす
る。
・大規模災害時における支援活動について、その流れについて学修し、発災早期からのリハ
ビリテーション提供体制の重要性について理解する。
・発災早期からのリハビリテーションの提供について、チームとして如何に連携を取れるか
を学修する。
発災直後から復興維持期までの災害リハビリテーション支援の流れを理解できる。
多職種及び行政との連携の重要性を理解する。
到達目標
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
ガイダンス
災害とは・災害リハビリテーションとは
2
災害のフェーズ
災害のフェーズ・各フェーズにおける各種活動
3
災害リハビリテーションの
チームの在り方、具体的アプローチ
具体的取組
授業計画
成績評価方法
共通・連携科目
教科書・参考文献
4
平時における備え
個人の備え・地域の備え
5
チームビルディング
災害時におけるメディカルスタッフの役割
6
コーディネータの役割
現地支援と後方支援について
7
グループワーク
HUG 等を用いた机上訓練演習
8
グループワークとまとめ
関連団体・行政との連携について
授業に対する取り組み(20%)、レポート(80%)
教 科 書 大規模災害リハビリテーション対応マニュアル 医歯薬出版株式会社(2012 年発
行)
参考文献 書籍、HP など講義で紹介する。
災害が発生した時に、あなたに何ができるのか。考えながら講義に臨んでほしい。
学生へのメッセージ・
履修上の留意点
―    
160 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311007
科 目 名
地域リハビリテーション学
科目担当責任者 :
早川 宏子
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
2年次 前期 必修 授業形態(講義) 1単位
授業の概要
障害者や高齢者が住み慣れた場所で安心して生活できるように支援することが地域リハビリ
テーションの目的である。本講義では地域リハビリテーションの理念とその背景を歴史的変
遷から学び、現代の日本における医療・福祉施策とそのサービスの枠組みについて学修する。
また、現場で働く他職種(介護支援専門員、訪問介護員、ケアワーカー、看護師、保健師、
医師など)の理解とともに、それらの機能を統合するための関連法規や制度と具体的サービ
スについても学ぶ。 到達目標
1 地域における障害者・高齢者の生活について考え、理解する。
2 関連職種の各役割と連携の実際について知る。
3 地域リハビリテーションサービスと作業療法と理学療法について考える。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
地域リハビリテーション
とは
高齢者への支援の実際
身体障害者への支援の
実際
精神障害者への支援の
実際 発達障害者への支援の
実際
支援の実際 まとめ
オリエンテーション、WHOが示すCBRと日本の地域リハ
ビリテーションの概念と文献に見る枠組みについて
作業療法と理学療法
作業療法と理学療法
2
3
4
5
6
7
授業計画
8
9
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
作業療法と理学療法
医学・専門用語の整理、関連職員とその役割(OT・PT・
ST・看護師、介護福祉士、SW等)
対象者の地域生活の課題をICFと生活行為マネジメント
で考える
対象者の地域生活の課題をICFと生活行為マネジメント
で考える
支援内容とOT・PTの役割、障害適応について考える
障害適応について考える
生活技能への支援
生活技能への支援
症例紹介とグループワークについての説明、支援計画演習
症例支援計画演習
症例支援計画について検討
筆記試験および授業・グループワークへの参加度や受講態度等の総合評価
教科書は特に指定しない。
①地域リハビリテーション論Ver5,太田仁史(編)
,三輪書店,2012年
②地域リハビリテーション白書3,澤村誠志(監)
,三輪書店,2013年
③生活行為マネジメント,作業療法マニュアル57,日本作業療法士協会(編)
,日本作業療法士協会,2015年
④事例で学ぶ生活行為向上マネジメント,日本作業療法士協会(編)
,医歯薬出版株式会社,2015年
学生へのメッセージ・ 「地域リハビリテーション」について、枠組み・考え方を理解した上で、改めて作業療法士・
理学療法士の役割を考える機会にしてほしい。
履修上の留意点
―    
161 ―
共通・連携科目
教科書・参考文献
障害者・高齢者の地域生
活の課題とについて分析
する(GW)
障害者・高齢者の地域生
活の課題について分 析
する(GW)
障害者・高齢者の地域生
活の支援
障害者・高齢者の地域生
活の支援
障害者・高齢者の地域生
活の支援
障害者・高齢者の地域生
活の支援
グループワーク:症例支
援計画
グループワーク:症例支
援計画
まとめ
作業療法の実際
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311008
科 目 名
地域リハビリテーション学演習
科目担当責任者 :
木原由里子
担 当 教 員 名 :
岡田しげひこ、久野 研二
配当年次と単位
2年次 前期 必修 授業形態(演習) 1単位
授業の概要
地域リハビリテーション学の講義で学んだことをより深く理解することを目的に、少人数
のグループワークを通して、地域リハビリテーションのあり方を学ぶ。具体的な到達目標は、
地域医療における1)医療人としてふさわしいモラルを身につける、2)対象者とのコミュ
ニケーション能力を身につけることである。また、学生がイメージしやすい自分の地元で行
えるサービスについても考え、お互いに共有する。3)地域リハビリテーションと国際協力
の関係について理解する。(オムニバス方式 / 全 15 回)
地域における医療活動、マナーについて(岡田しげひこ /10 回)
世界の地域リハビリテーション概観・JICA における国際協力(久野研二 /4 回)
コミュニケーションの取り方(木原由里子 /1 回)
到達目標
1)医療人として相応しいモラルについて説明することができる。
2)対象者との相応しいコミュニケーションを身につけ、実践できる。
3)地域リハビリテーションと国際協力の関係について説明することができる。
回数
テ ー マ
授 業 内 容
1
地域リハビリテー
ションの理解
地域リハビリテー
ションの歴史と背景
介護保険とケアプラ
ン
他職種との連携
ケアプランの作成
ケアプランの検討
地域リハビリテーションの理解とリハビリテーションセラピ
ストの役割を考える
地域リハビリテーションの歴史と背景を知る
2
3
4
5
6
7
8
授業計画
9
10
11
12
13
14
15
成績評価方法
共通・連携科目
教科書・参考文献
訪問リハ・通所リハ
の実践
訪問リハの実践(評
価・プラン)
介護予防の理解
終末期のリハ・地域
包括ケア
「障害と開発」
:
世界の状況
共生社会を作る
「分析の視点」
共生社会を作る
「アプローチ」
国際協力とリハビリ
テーション
地域活動の実際
介護保険とケアプランを事例を通して理解する
他職種との連携とその重要性を理解する
事例を通して、グーループワークでケアプランを作成する
事例を通して、グーループワークで作成したケアプランを発
表する
事例を通して、訪問リハ・通所リハを知る
事例を通して、グループワークで利用者に受け入れられるマ
ナーについてしながら、検討訪問リハの評価とプランニング
を行う
地域における介護予防が必要な背景の理解と介護予防の重要
性を理解する
終末期のリハの必要性と地域包括ケアについて知る
障害という課題の世界的状況を考える
国際協力の視点から、障害、地域、社会開発、リハの意味や
役割を再考する
国際協力の実践から共生社会を形成するための様々なアプ
ローチを学ぶ
様々な国際協力の取り組みにおけるリハビリテーション専門
職の可能性を考える
活動事例を通して、他者の理解、自己の表現方法について考
える
授業参加態度、提出物
教 科 書 講師作成資料を配布予定
参考文献 アラナ・オフィサー編(2013)世界障害報告書、明石書店(英語版は WHO の
HP より無料ダウンロード可)
森 壮也 編(2008)障害と開発:途上国の障害当事者と社会、アジア経済研究所(PDF
版はアジ研 HP よりダウンロード可)
学生へのメッセージ・ 授業では小グループでのグループワークが多くなります。積極的な態度で参加することを期
待します。
履修上の留意点
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162 ―
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311009
科 目 名
研究法
科目担当責任者 :
乾 公美
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
3年次 前期 必修 授業形態(講義) 1単位
理学療法・作業療法を学ぶ学生に研究の意義や目的を理解させたうえで、研究の手順、文
献を検索する方法、統計学を用いた解析方法、人や動物を対象とした実験を行う際に必要な
倫理的配慮、論文の構成や執筆上の注意点、プレゼンテーションの方法等について学修させ
る。
研究を行うために必要な基礎的素養を教授する。
到達目標
回数
テ ー マ
1
研究とは何か?
オリエンテーション、ヘルシンキ宣言
2
課題の見つけ方
疑問に対する回答の見つけ方。
3
文献レビュー
文献検索、書籍の探し方
4
研究疑問と仮説
研究の背景、目的、意義、仮説
5
研究法
量的研究と質的研究
6
量的研究
研究デザイン、妥当性と信頼性
データの収集と分析。研究の範囲と限界
7
8
授業計画
成績評価方法
質的研究
研究デザイン、妥当性と信頼性
データの収集と分析。研究の範囲と限界
9
10
結果と考察
結果から結論を洞察する
11
論文の作成
科学論文のイロハ
12
研究費
研究費の獲得方法
13
演習
研究計画書の作成
14
研究計画のプレゼンテーションと討論
15
文献の収集と抄読
授業感想文、出席状況、提出物、受講態度、定期試験結果
教 科 書 標準理学療法学 理学療法研究法(医学書院)
参考文献 適時指示
大学は、知識を創出するためにある。学生といえども常に新しい知識技術を考案する姿勢が
学生へのメッセージ・ 必要である。本科目は、そのための基礎的情報を教授する。
履修上の留意点
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163 ―
共通・連携科目
教科書・参考文献
授 業 内 容
Ⅳ 科目シラバス 共通・連携科目
科目コード
311010
科 目 名
卒業研究Ⅰ
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
科目コード
3年次 後期 必修 授業形態(演習) 1単位
理学療法士・作業療法士は自らの専門分野をさらに発展させるべく探究心を常にもち続け、
科学的根拠に基づいてリハビリテーションの有用性を証明していく必要がある。その方法の
一つとして研究を行い、論文を完成させることを学修する。本科目と「卒業研究Ⅱ」を合わ
せて一つの論文を完成させる。具体的には、卒業研究Ⅰ・Ⅱを通して教員の指導のもと、学
生は個別に研究テーマの立案、研究計画の構築、研究の実践、論文執筆、研究発表といった
一連の研究活動に取り組む。本科目では、研究テーマの立案、研究計画の立案までを行い、
それぞれの研究計画を報告することとする。
311011
科 目 名
卒業研究Ⅱ
科目担当責任者 :
専任教員
担 当 教 員 名 :
配当年次と単位
授業の概要
4年次 通年 必修 授業形態(演習) 2単位
本科目では、
「卒業研究Ⅰ」で報告した研究計画に基づき、研究の実践、論文執筆、口頭
発表などの一連の研究活動に取り組む。この学修を通して、学生に研究手法を身につけさせ、
リハビリテーションに関わる種々の問題を解決する能力、また論理的思考に基づいたリハビ
リテーションを展開する能力を養うことを目標とする。
共通・連携科目
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164 ―
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