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第51期報告書

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第51期報告書
第51期報告書
自 平成23年4月 1 日
至 平成24年3月31日
事
業
報
告
貸
借
対
照
表
損
益
計
算
書
株主資本等変動計算書
注
記
表
会計監査人監査報告書 謄本
監査役会監査報告書 謄本
北海道空港株式会社
事 業 報 告
(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)
1.会社の現況に関する事項
(1)事業の経過および成果
当期における日本経済は、昨年3月に発生した東日本大震災の影響により、依然とし
て厳しい状況で推移致しました。
航空業界におきましては、原子力発電所事故の影響により、訪日外国人旅行者数が減
少しておりましたが、本年3月には、東日本大震災前のレベルまで回復してきており、
明るい兆しが見られております。
航空政策面では、国土交通省は「空港運営のあり方に関する検討会」の報告書を受け、
本年3月に「民間の能力を活用した国管理空港等の運営等に関する法律案」を閣議決定
しております。また、北海道は国土交通省の動きを受けて「空港運営に関する有識者懇
談会」を設置し、第6回懇談会におきまして報告書が取りまとめられており、空港運営
に関する議論が本格化された年となりました。
このような状況の中、当新千歳空港におきましては、国内線・国際線ともに東日本大
震災などの影響により上半期の旅客数が減少したため、総数では16,086千人と前期に対
しまして363千人減少の前期比2.2%減となりました。
国内線につきましては、本年3月に格安航空会社ピーチ・アビエーションが関西線に
就航するなど明るい話題もありましたが、依然として羽田線が前年を下回り、国内線全
体では15,203千人と前期に対しまして300千人減少の前期比1.9%減となりました。国際
線につきましては、ソウル線に韓国の格安航空会社イースター航空、ジンエアーが相次
いで就航したことに加え、大韓航空が7月にダブルデイリー(1日2往復)化したこと
もあり、ソウル線の旅客数は前年を上回りましたが、原子力発電所事故以降の訪日外国
人旅行者数の減少が影響し、国際線全体では883千人と前期に対しまして63千人減少の
前期比6.7%減となりました。
当期の業績につきましては、売上高は商品売上高の増加により、前期に比べ16億4
千万円(4.3%)上回る398億3千万円の計上となりました。
また、売上原価につきましても、商品売上高の増加に伴い商品売上原価が増加すると
ともに、販売費および一般管理費につきましても、減価償却費の増加などにより、前期
に比べ18億4千万円(14.4%)の増加となりました。
従いまして、営業利益は前期に比べ10億円(78.7%)減少の2億7千万円となり、経
常損益は前期に比べ9億5千万円減少し、5億8千万円の経常損失となりました。
また、特別損益としまして固定資産除却損などを計上し、税引前当期純損失は17億
6千万円となり、当期純損失は18億6千万円となりました。
部門別の事業の状況は、次のとおりであります。
<部門別概況>
ア 不動産部門
不動産部門としましては、国内線旅客ターミナルビルの増改修工事により、出発・到
着ロビーの拡張、シートスペースの拡充、エレベーターの増設(3基)、エスカレータ
ーの増設(25基)、フライトインフォメーションシステムの更新、デジタルメディア
1
の新設など、機能性・利便性を大幅に向上させることができました。また増改修工事の
結果、同ターミナルビルにおける賃貸可能面積は、大きく増加することとなりました。
一方で、同ターミナルビルの既存部分について、空スペースの有効活用や旧国際線部分
の跡利用など、今後の施設整備上の課題も残っております。
このような状況の下、賃貸料収入につきましては、入居者の退室や国際線の旅客数の
減少に伴うPSFC(旅客サービス施設使用料)収入の減少などにより、前期に比べ2
億円(2.3%)減少の87億6千万円となりました。
また、水道光熱費などの付加使用料収入につきましては、国有財産一時使用料の減額
精算などにより、前期に比べ9千万円(4.5%)減少の19億3千万円となり、不動産部
門合計では前期に比べ2億9千万円(2.7%)減少の106億9千万円となりました。
当期末における賃貸可能面積は、次のとおりとなっております。
全 面 積
(㎡)
有償賃貸
可能面積
(㎡)
旅 客 タ ー ミ ナ ル ビ ル( 国 内 線 )
178,967.95
125,230.91
94.14
旅 客 タ ー ミ ナ ル ビ ル( 国 際 線 )
48,761.31
35,717.46
98.34
連
絡
施
設
貨 物 ビ ル (代 理 店 棟)
21,128.46
7,752.73
11,685.75
6,741.29
90.59
93.97
貨 物 ビ ル (航 空 会 社 棟)
18,959.62
18,178.55
81.78
ケ
グ
10,159.76
6,667.87
54.72
ターミナルアネックスビル
89.67
車
輌
整
共
同
無
ー
タ
リ
ン
実際貸付率
(%)
7,601.61
4,967.51
格
納
庫
8,257.84
8,207.14
93.45
線
送
(計)
信
所
125.30
301,714.58
125.30
217,521.78
100.00
92.27
千歳オフィス・アルカディア地区レンタカー施設
2,540.25
1,821.66
91.42
ド ー ミ ー イ ン 苫 小 牧
4,670.12
4,670.12
100.00
ペウレ千歳(商業棟およびホテル棟)
17,471.33
13,916.71
85.63
備
学
千
習
歳
タ
ウ
ン
プ
ラ
塾
509.79
509.79
100.00
ザ
15,505.45
8,988.57
57.35
イ 事業部門
事業部門としましては、国内線旅客ターミナルビルと国際線旅客ターミナルビルとを
接続する連絡施設の3階商業施設ならびに国内線旅客ターミナルビルの増築部が7月に
オープン致しました。さらに改修部が12月に、3階エアサイドの「フードコート」が
3月にオープンするなど、物販・飲食店舗の全面的なリニューアルを行うことにより、
総店舗数はリニューアル前の106店舗からリニューアル後には181店舗(当期末)にな
りました。
また、温浴施設やドラえもんキャラクター施設、チョコレートファクトリーなどのエ
ンターテインメント施設を展開し、周辺地域住民の空港利用促進や地域の活性化を図る
など、空港ターミナルビルの充実に取り組んでまいりました。
これら商業施設のリニューアル効果により、連絡施設を含む国内線旅客ターミナルビ
2
ルにおきましては、航空旅客数は減少でありましたが、商品売上高につきましては大き
な増加となりました。
一方、国際線旅客ターミナルビルにおきましては、東日本大震災により、特に上半期
において訪日外国人が減少し、また消費自粛ムードなどの影響から、商品売上高の減少
率は航空旅客数の減少率を上回ることとなりました。
このように、東日本大震災によるさまざまな影響を受けながらも、平成4年に現ター
ミナルビルが開業して以来、最大規模のリニューアルを行ったことの効果により、事業
部門における売店・食堂業務委託売上高などの商品売上高は、前期に比べ19億3千万
円(7.1%)増加の291億円となりました。
また、売上原価につきましては、各店舗との新しい業務委託契約締結により原価率は
減少したものの、商品売上高の増加に伴い、前期に比べ7億9千万円(3.3%)増加の
249億1千万円となりました。
(2)対処すべき課題
今後の経済の見通しにつきましては、震災復興関連の需要などを背景に、景気の持ち
直しが期待されるものの、欧州政府債務危機の影響や原油価格の上昇による景気の下振
れなどの影響が懸念されます。
航空業界におきましては、原子力発電所事故以降、減少傾向にあった訪日外国人旅行
者数が回復の兆しを見せ始めております。また、格安航空会社の新規就航が予定されて
おり、新たな需要の喚起が期待されております。
航空政策面では、本年3月に閣議決定された「民間の能力を活用した国管理空港等の
運営等に関する法律案」が通常国会において成立される運びとなれば、本年夏ごろには、
「空港経営改革の基本方針」が策定されることとなっております。
新千歳空港におきましては、国内線におきまして、ジェットスター・ジャパン、エア
アジア・ジャパンなどの格安航空会社の新規就航が予定されており、国内線旅客数の増
加が期待されております。
このような状況の中、当社は、国が検討を進めております空港経営改革に向けまして、
これまで「航空業界の発展ならびに地域振興に寄与する」という創業の精神に基づき事
業を遂行し、本道のさまざまな事情や寒冷地空港としての特殊性なども十分理解しなが
ら長年当空港ターミナルビルの運営を担ってきた経営実績・ノウハウを活かし、国や北
海道と十分連携の下、新たな空港運営に参加することを希望しております。
当社と致しましては、これまで同様、関係ご当局のご指導の下、航空会社をはじめ空
港内各事業者との連携協調を図りながら、旅客ターミナルビルおよび関連諸施設の円滑
な運用、ならびに全社的に推進するCS活動などを通じ、より一層のお客さま満足度向
上に努めるとともに、これまで培ってきたノウハウを結集し、空港経営の大きな変革に
対応するべく最大限の努力を払ってまいります。
当期の業績は大変厳しいものとなりましたが、今後も全社レベルでの徹底したコスト
削減に取り組み、経営全般の効率化を推進するとともに、グループ会社の効率的事業運
営と業績改善に向け、積極的に取り組んでまいる所存でございますので、なにとぞ株主
各位におかれましては、今後とも格段のご指導とご鞭撻を賜わりますようお願い申し上
げます。
3
(3)資金調達の状況
設備投資に充当するため、平成23年6月に23億2千万円、平成23年7月に50億円、
平成24年2月に7億9千万円の借入金を調達しております。
(4)設備投資の状況
当期の設備投資の総額は189億9千万円となり、その主なものとしましては、国内線
増築工事、国内線改修工事、商業店舗内装工事などであります。
(5)財産および損益の状況の推移
平成20年度
平成21年度
平成22年度
平成23年度
(当 期)
売 上 高( 千 円 )
44,771,709
40,449,520
38,197,338
39,839,753
経常利益又は
損失 ( ▲ )(千円)
1,715,522
1,524,333
375,707
▲581,120
当期純利益又は
損失 ( ▲ )(千円)
593,542
327,951
▲742,683
▲1,866,795
79,138円94銭
43,726円88銭
総 資 産( 千 円 )
61,771,213
93,528,499
99,764,096
106,133,766
純 資 産( 千 円 )
11,218,221
11,523,537
10,745,928
8,826,646
一株当たり当期純利益
又は損失 ( ▲ )
▲99,024円47銭 ▲248,906円09銭
(注)1.平成22年度は、国内線旅客ターミナルビルの増改修工事に伴う仮設店舗営業の影響により
売上高が減少し、平成21年度末にオープンした国際線旅客ターミナルビルの通年稼働による
減価償却費の増加などにより、販売費および一般管理費が増加したことで経常利益が減少と なり、減損損失などの特別損失の計上により当期純損失となりました。
2.平成23年度(当期)は、商業施設のリニューアル効果により売上高が増加しましたが、そ
れに伴う減価償却費や広告宣伝費の増加などにより、販売費および一般管理費が増加したこ
とで経常損失となり、固定資産除却損などの特別損失の計上により当期純損失となりました。
(6)主要な事業内容および事業所(平成24年3月31日現在)
ア 主要な事業内容
(ア)ターミナルビル、倉庫等の貸室業
(イ)オフィスビル、商業施設等の不動産賃貸
(ウ)食堂ならびに売店の経営
イ 事 業 所
北海道千歳市美々987番地22(本社所在地)
(7)従業員の状況(平成24年3月31日現在)
従業員数
前期末比増減
平 均 年 齢
平均勤続年数
80名
9名減
34.5歳
10.4年
(注)上記には出向社員および特別嘱託、嘱託は含まれておりません。
(受入出向社員は含まれております。)
4
(8)重要な子会社の状況(平成24年3月31日現在)
会 社 名
本 店
所在地
当社議決権 資 本 金
比 率 (千円)
主要な事業内容
①物品販売業(店舗運営)
100.0% 165,000 ②外販活動(卸売業務)
③通信販売
①ハム・ソーセージおよび弁当
− 280,000 ならびに水産加工品の製造・
販売
株式会社 耕 人 舎
北海道
千歳市
札幌バルナバフーズ
株式会社
北海道
札幌市
北海道百貨
股份有限公司
台 湾
高雄市
−
56,947 ②飲食業
株式会社 蒼 生 社
北海道
千歳市
−
10,000 ①物品販売業(免税店運営)
株式会社 キ ャ ス ト
北海道
千歳市
株式会社
えんれいしゃ
北海道
千歳市
株式会社
丸瀬布観光公社
北海道
紋別郡
遠軽町
−
42,500 ②公衆浴場業
株式会社
コスモメディア
北海道
札幌市
−
60,000 ②広告宣伝および広告代理店業
株式会社エフエム・
ノースウェーブ
北海道
札幌市
− 477,980 および広告放送
株式会社
エフアンドジー・
クリエーション
北海道
勇払郡
安平町
− 100,000 維持管理業務
①物品販売業(店舗運営)
①旅行事業
55.6% 180,000 ②空港案内事業
③グランドハンドリング事業
①広告宣伝および広告代理店業
46.3% 200,000 ②店舗内装企画設計監理業
③映画館および遊戯施設の運営
①ホテル業
①出版物の企画・編集・発行業
①超短波ラジオによる一般放送
①植栽等による環境演出および
②花卉その他農産物の販売
(注)1.札幌バルナバフーズ株式会社、北海道百貨股份有限公司、株式会社蒼生社の株式は、
株式会社耕人舎が100.0%の議決権を有しております。
2.株式会社丸瀬布観光公社の株式は、株式会社えんれいしゃが100.0%の議決権を有し
ております。
また、株式会社コスモメディアの株式につきましても、株式会社えんれいしゃが
91.7%、株式会社エフエム・ノースウェーブの株式につきましても、株式会社えんれ
いしゃが64.0%、株式会社エフアンドジー・クリエーションの株式につきましても、
株式会社えんれいしゃが61.5%、株式会社キャストの株式につきましても、株式会社
えんれいしゃが44.4%の議決権を有しております。
5
(9)主要な借入先(平成24年3月31日現在)
借 入 先
北
海
北
道
洋
み
ず
借 入 残 高 (千円)
銀
銀
ほ
銀
行
15,005,400
行
14,292,600
行
6,625,000
あ
お
ぞ
ら
銀
行
5,240,000
信
金
中
央
金
庫
5,000,000
行
4,217,455
北
陸
銀
三
井
住
友
銀
行
3,483,400
み
ち
の
く
銀
行
2,744,650
行
800,000
り
そ
な
銀
札
幌
信
用
金
庫
632,500
北
海
信
用
金
庫
500,000
稚
内
信
用
金
庫
500,000
日
高
信
用
金
庫
500,000
庫
500,000
庫
500,000
中 央 三 井 信 託 銀 行
436,250
旭
庫
413,750
三 菱 東 京 U F J 銀 行
400,000
小
樽
信
用
金
庫
300,000
空
知
信
用
金
庫
100,000
日 本 政 策 投 資 銀 行
8,149,800
北
道
3,600,000
商 工 組 合 中 央 金 庫
1,812,500
道路開発振興センター
115,000
国 土 交 通 省 道 路 局
115,000
苫
北
小
星
川
牧
信
信
用
用
信
用
海
金
金
金
合 計
75,983,305
6
2.株式に関する事項(平成24年3月31日現在)
(1)発行可能株式総数
30,000株
(2)発行済株式の総数
7,500株
(3)株主数
27名
(4)大株主
当社への出資状況
株 主 名
持 株 数(株)
議決権比率(%)
北
海
道
1,000
13.3
千
歳
市
1,000
13.3
日 本 航 空 株 式 会 社
700
9.3
全 日 本 空 輸 株 式 会 社
500
6.7
株 式 会 社 フジ・メディア・ホールディングス
500
6.7
株 式 会 社 北 洋 銀 行
375
5.0
株 式 会 社 北 海 道 銀 行
375
5.0
札
市
300
4.0
王 子 製 紙 株 式 会 社
300
4.0
北海道空港従業員持株会
300
4.0
幌
7
3.会社の役員に関する事項(平成24年3月31日現在)
取締役および監査役の状況
会社における地位および担当または主な職業
氏 名
*取締役会長
住 吉 哲 治
*取締役社長
山 本 邦 彦
専務取締役(総務部・経理部・営業第一部担当)
本 多 貞 直
常務取締役(企画部・空港部・保安警備部担当、ターミナルビル計画統括) 栁 栄 史
常務取締役(営業第二部担当)
鳥 越 靖 司
取 締 役(総務部長委嘱)
国 本 学
取 締 役(営業第一部長委嘱)
安 達 政 弘
取 締 役(経理部長委嘱)
三 國 一 弥
取 締 役(株式会社フジ・メディア・ホールディングス 代表取締役会長) 日 枝 久
取 締 役(北海道千歳市長)
山 口 幸太郎
取 締 役(東京急行電鉄株式会社 取締役相談役)
上 條 清 文
取 締 役(王子製紙株式会社 代表取締役会長)
鈴 木 正一郎
取 締 役(株式会社北洋銀行 取締役会長)
高 向 巖
取 締 役(日本甜菜製糖株式会社 相談役)
松 久 直 史
取 締 役(株式会社日本製紙グループ本社 顧問)
三 好 孝 彦
取 締 役(北海道電力株式会社 取締役相談役)
近 藤 龍 夫
常勤監査役
外 薗 五 男
監 査 役
広 畑 民 雄
監 査 役(株式会社テツゲン 取締役)
阿 部 哲 也
監 査 役(株式会社北海道銀行 代表取締役頭取)
堰 八 義 博
(注)1.*印は代表取締役であります。
2.当期中に退任した取締役の氏名
常務取締役 佐藤 宗之(平成23年6月28日退任)
3.取締役 日枝 久、同 山口 幸太郎、同 上條 清文、同 鈴木 正一郎、
同 高向 巖、同 松久 直史、同 三好 孝彦、同 近藤 龍夫の8氏は、
会社法第2条第15号に定める社外取締役であります。
4.監査役 広畑 民雄、同 阿部 哲也、同 堰八 義博の3氏は、
会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
8
4.会計監査人に関する事項
会計監査人の氏名
監査法人ハイビスカス
5.業務の適正を確保するための体制に関する事項
(1)取締役及び使用人の職務の執行が法令及び定款に適合することを確保するための体制
①取締役及び使用人が法令・定款を遵守し、企業倫理を尊重した行動をとるための
規範となる基本指針を定め、周知徹底を図る。
②取締役の職務執行については、法令並びに監査役会の定める監査の方針及び分担
に従い、各監査役が監査を行う。
③社外取締役及び社外監査役を任用し、経営の透明性を高める。
(2)取締役の職務の執行に係る情報の保存及び管理に関する体制
取締役の職務の執行に係る情報については、法令及び定款並びに文書管理規程等
の諸規程に基づき適切に保存・管理を行う。
(3)損失の危険の管理に関する規程その他の体制
①自然災害並びに事業活動に関わる様々なリスクについては、各担当部署にて、規
則の制定、マニュアルの作成、研修の実施等を行う。
②不測の事態が発生した場合には、代表取締役社長またはその指名する者を本部長
とする対策本部を設置し、迅速な対応を行い、損害の拡大を防止しこれを最小限
に止める体制を整える。
(4)取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制
①取締役の職務の執行が効率的に行われることを確保するための体制の基礎として、
取締役会を3ヶ月に1回以上定時に開催するほか、常勤の取締役で構成する常務
会を月2回定時に開催し、職務の執行に関わる重要事項について審議する。
②取締役会及び常務会の決定に基づく職務執行については、組織規程、業務分掌規
程、職務権限規程においてそれぞれの責任者及びその責任、執行手続きの詳細に
ついて定める。
(5)当該株式会社並びにその親会社及び子会社から成る企業集団における業務の適正を
確保するための体制
関連会社管理規程に基づき、関連会社の重要事項の決定等に際しては当社への事
前協議・報告を義務付けるなど、関連会社の事業活動の健全性及び効率性を確保す
るための経営管理を行う。また、必要に応じて会計及び業務監査を行う。
9
(6)監査役がその職務を補助すべき使用人を置くことを求めた場合における当該使用人
に関する事項及び使用人の取締役からの独立性に関する事項
監査役が必要とした場合、監査役の職務を補助する使用人を置く。なお、当該使
用人の人事等については、常勤監査役の意見を尊重したうえで行い、取締役からの
独立性を確保する。
(7)取締役及び使用人が監査役に報告をするための体制その他の監査役への報告に関す
る体制並びにその他監査役の監査が実効的に行われることを確保するための体制
①取締役及び使用人は会社の業務または業績に与える重要な事項について監査役に
報告するものとし、また、会社に著しい損害を及ぼすおそれのある事実があるこ
とを発見したときは、直ちに当該事実を報告するものとする。なお、前記に関わ
らず、監査役は必要に応じて、取締役及び使用人に対して報告を求めることがで
きるものとする。
②監査役は代表取締役と定期的に会合をもち、会社が対処すべき課題、監査役監査
の環境整備の状況、監査上の重要課題等について意見交換し、相互認識を深める
よう努める。
(注)本事業報告中の記載金額および旅客数ならびに株式数は、表示単位未満を切り捨て、比率その他につ
いては四捨五入により表示しております。
10
貸 借 対 照 表
(平成24年3月31日現在)
資 産 の 部
流 動 資 産
現 金 ・ 預 金
売 掛 金
原 材 料 及 び 貯 蔵 品
前 払 費 用
繰 延 税 金 資 産
短 期 貸 付 金
未 収 入 金
未 収 還 付 法 人 税 等
未 収 還 付 消 費 税 等
そ の 他 の 流 動 資 産
貸 倒 引 当 金
固 定 資 産 有 形 固 定 資 産
建 物
建 物 付 属 設 備
構 築 物
機 械 及 び 装 置
器 具 備 品
土 地
リ ー ス 資 産
98,098,124
96,194,502
50,960,088
26,513,967
1,604,818
421,097
1,007,843
5,707,733
9,978,953
無 形 固 定 資 産
商 標 権
ソ フ ト ウ ェ ア
温 泉 権
電 話 加 入 権
75,751
476
18,636
53,075
3,563
投資その他の資産
投 資 有 価 証 券
関 係 会 社 株 式
長 期 前 払 費 用
差 入 保 証 金
貸 倒 引 当 金
資 産 の 部 合 計
(単位:千円)
負 債 の 部
8,035,641
3,783,219
1,378,516
16,379
107,370
173,742
1,211,317
246,760
11,374
1,096,508
11,138
▲ 685
流 動 負 債
買 掛 金
短 期 借 入 金
一年内返済長期借入金
一年内返済預り保証金
リ ー ス 債 務
未 払 金
未 払 費 用
前 受 金
預 り 金
賞 与 引 当 金
11,938,732
2,639,839
1,990,000
2,913,450
116,834
1,337,226
1,657,602
241,224
602,516
375,234
64,804
固 定 負 債
長 期 借 入 金
リ ー ス 債 務
繰 延 税 金 負 債
退 職 給 付 引 当 金
役 員 退 職 慰 労 引 当 金
預 り 保 証 金
預 り 敷 金
そ の 他 の 固 定 負 債
85,368,388
71,079,855
9,140,670
49,453
126,003
409,640
3,993,429
564,942
4,394
負 債 の 部 合 計
97,307,120
純 資 産 の 部
株 主 資 本
資 本 金
利 益 剰 余 金
利 益 準 備 金
そ の 他 利 益 剰 余 金
退 職 手 当 積 立 金
1,827,871
固定資産圧縮積立金
377,331 別 途 積 立 金
1,168,183 繰 越 利 益 剰 余 金
89,872
210,944 評価・換算差額等
▲ 18,460 その他有価証券評価差額金
繰 延 ヘ ッ ジ 損 益
106,133,766
(記載金額は千円未満を切り捨てて表示している。)
11
8,833,398
375,000
8,458,398
93,750
8,364,648
167,945
96,241
6,935,000
1,165,462
▲ 6,752
▲ 2,358
▲ 4,394
純 資 産 の 部 合 計
8,826,646
負債・純資産の部合計
106,133,766
損 益 計 算 書
(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)
(単位:千円)
勘 定 科 目
売 上 高
賃
貸
付 加 使
商
品
そ の 他
金 額
入
入
高
高
39,839,753
8,765,695
1,931,964
29,100,682
41,410
売 上 原 価
商
品
売
上
原
価
そ の 他 の 売 上 原 価
24,950,154
24,919,172
30,981
売
益
14,889,599
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費
14,618,355
上
営
料
用
売
の
料
売
総
収
上
収
上
利
業
利
益
271,244
金
益
入
益
229,218
82,882
33,900
28,406
84,030
営 業 外 費 用
支
払
利
息
そ の 他 の 営 業 外 費 用
1,081,583
1,004,995
76,588
営 業 外 収 益
受 取 利 息
固 定 資
シ ス テ ム
そ の 他 の
経
及 び 配 当
産 受 贈
使 用 料 収
営 業 外 収
常
損
失
581,120
金
329,583
329,583
特 別 損 失
減
損
損
失
固 定 資 産 除 却 損
退 職 給 付 制 度 改 定 損
1,508,751
98,725
1,398,038
11,988
税
失
1,760,288
法 人 税、 住 民 税 及 び 事 業 税
610
特 別 利 益
受 取 保
引
前
当
険
期
差
純
益
損
法 人 税 等 調 整 額
当 期 純 損 失
(記載金額は千円未満を切り捨てて表示している。)
12
105,897
1,866,795
株主資本等変動計算書
(自 平成23年4月1日 至 平成24年3月31日)
(単位:千円)
資本金
当 期 首 残 高
375,000
株 主 資 本
利益剰余金
その他利益剰余金
利 益
退職手当
準備金
積 立 金
93,750
167,945
固定資産
圧 縮
積 立 金
別 途
積立金
102,091
6,935,000
利 益
剰余金
合 計
株主資本
合 計
3,063,908
10,362,694
10,737,694
▲ 37,500
▲ 37,500
▲ 37,500
5,849
−
−
繰越利益
剰 余 金
当 期 変 動 額
剰余金の配当
固 定 資 産 圧 縮
積 立 金 の 取 崩
▲5,849
▲1,866,795 ▲1,866,795 ▲1,866,795
当期純損失(▲)
株主資本以外の項目の
当期中の変動額(純額)
−
当期変動額合計
−
−
−
▲5,849
当 期 末 残 高
375,000
93,750
167,945
96,241
評価・換算差額等
そ の 他 繰 延
有 価 証 券 ヘッジ
評価差額金 損 益
当 期 首 残 高
11,078
▲2,844
評価・換算
差 額 等
合 計
純資産
合 計
8,233
10,745,928
剰余金の配当
−
▲ 37,500
固 定 資 産 圧 縮
積 立 金 の 取 崩
−
−
当期純損失(▲)
− ▲1,866,795
当 期 変 動 額
株主資本以外の項目の
当期中の変動額(純額)
▲13,436
▲1,549
▲14,986
当期変動額合計
▲13,436
▲1,549
▲14,986 ▲1,919,282
当 期 末 残 高
▲2,358
▲4,394
▲6,752
▲ 14,986
8,826,646
(記載金額は千円未満を切り捨てて表示している。)
13
−
− ▲1,898,446 ▲1,904,295 ▲1,904,295
6,935,000
1,165,462
8,458,398
8,833,398
【注 記 表】
1.重要な会計方針に係る事項に関する注記
(1)有価証券の評価基準及び評価方法
①関 係 会 社 株 式 移動平均法による原価法
②そ の 他 有 価 証 券 時価のあるもの 決算日の市場価格等に基づく時価法(評価差額は全部純
資産直入法により処理し、売却原価は移動平均法により
算定)
時価のないもの 移動平均法による原価法
(2)デリバティブの評価基準及び評価方法
デ リ バ テ ィ ブ 時価法
(3)たな卸資産の評価基準及び評価方法
原材料及び貯蔵品 最終仕入原価法による原価法(貸借対照表価額は収益性
の低下に基づく簿価切下げの方法)
(4)固定資産の減価償却の方法
①有 形 固 定 資 産 定額法
(リース資産を除く)
②無 形 固 定 資 産 定額法
但し、ソフトウェアについては、利用可能期間(5年)
に基づく定額法によっている。
③リ ー ス 資 産 所有権移転外ファイナンス・リース取引に係るリース資
産についてリース期間を耐用年数とし、残存価額を零と
する定額法によっている。
なお、リース取引開始日が、リース取引に関する会計基
準の適用初年度開始前(平成20年4月1日前)である所
有権移転外ファイナンス・リース取引については、引き
続き通常の賃貸借取引に係る方法に準じた会計処理を適
用している。
④長 期 前 払 費 用 均等償却
(5)引当金の計上基準
①貸 倒 引 当 金 債権の貸倒れによる損失に備えるため、一般債権につい
ては貸倒実績率により、貸倒懸念債権等特定の債権につ
いては個別に回収可能性を検討し、回収不能見込額を計
上している。
14
②賞 与 引 当 金 従業員の賞与の支給に備えるため、当期の負担すべき支
給見込額を計上している。
③退 職 給 付 引 当 金 従業員の退職給付に備えるため、当期末における退職給
付債務及び年金資産の見込額に基づき計上している。
④役員退職慰労引当金 役員の退職慰労金の支出に備えるため、内規に基づく当
期末要支給額を計上している。
(6)その他計算書類作成のための基本となる重要な事項
①ヘ ッ ジ 会 計 の 方 法 借入金の金利変動リスクを回避するため、金利スワップ
取引を行っており、ヘッジ会計は繰延ヘッジ処理によっ
ている。なお、特例処理の要件を満たしている金利スワ
ップについては、特例処理によっている。
ヘッジの有効性はリスク減殺効果を定期的に検証するこ
とによって評価している。なお、特例処理の要件を満た
している金利スワップについては、有効性の評価を省略
している。
②消費税等の会計処理 税抜方式によっている。
2.表示方法の変更に関する注記
貸借対照表
従来、「流動資産」の「その他流動資産」に含めていた「原材料及び貯蔵品(前
期6,105千円)」は、重要性が増したため、当期より独立掲記することとしている。
3.貸借対照表に関する注記 (1)担保に供している資産及び担保に係る債務
①担 保 に 供 し て い る 資 産
建 物
2,001,943千円
建 物 付 属 設 備
1,101,058千円
構 築 物
356,960千円
土 地
4,273,097千円
計
7,733,060千円
②担 保 に 係 る 債 務
長 期 借 入 金
6,785,900千円
被 保 証 債 務
230,000千円
計
7,015,900千円 15
(2)有形固定資産の減価償却累計額
建 物
23,834,185千円
建 物 付 属 設 備
21,315,964千円
構 築 物
1,428,553千円
機 械 及 び 装 置
348,699千円
器 具 備 品
852,294千円
リ ー ス 資 産
1,906,975千円
計
49,686,673千円
(3)保 証 債 務
保 証 金 額
2,110,731千円
被 保 証 者
セントラルリーシングシステム㈱
被 保 証 債 務 の 内 容
金融機関等からの借入金 (4)関係会社に対する金銭債権及び金銭債務
短 期 金 銭 債 権
1,369,605千円
長 期 金 銭 債 権
177,684千円
短 期 金 銭 債 務
2,630,381千円
長 期 金 銭 債 務
10,020,440千円
4.損益計算書に関する注記
関係会社との取引高
(1)営業取引高
売 上 高
4,356,360千円
売 上 原 価
3,135,634千円
販 売 費 及 び 一 般 管 理 費
5,960,402千円
(2)営業取引以外の取引高
受 取 利 息 及 び 配 当 金
65,984千円
固 定 資 産 購 入 高
13,594,123千円
そ の 他 取 引 高
45,429千円
5.株主資本等変動計算書に関する注記
(1)当期の末日における発行済株式の種類及び総数 普通株式
7,500株
(2)当期に行った剰余金の配当に関する事項
決 議
株式の種類
平成23年6月28日
定時株主総会
普通株式
配当金の 1株当たり
総額(円) 配当額(円)
37,500,000
16
5,000
基準日
効力発生日
平成23年
平成23年
3月31日
6月29日
(3)当期の末日後に行う剰余金の配当に関する事項
決 議
株式の 配当の
種 類 原 資
配当金の 1株当たり
総額(円) 配当額(円)
平成24年6月26日
普 通 利 益
定時株主総会
37,500,000
株 式 剰余金
(予定)
5,000
基準日
効力発生日
平成24年
平成24年
3月31日
6月27日
6.税効果会計に関する注記
(1)繰延税金資産及び繰延税金負債の発生の主な原因別の内訳
(流動資産)
繰 延 税 金 資 産
繰 越 欠 損 金
136,637千円
賞 与 引 当 金
24,470千円
役 員 賞 与 否 認 額
8,307千円
そ の 他
計
4,327千円
173,742千円
(固定負債)
繰 延 税 金 資 産
繰 越 欠 損 金
435,208千円
減 損 損 失
574,366千円
役 員 退 職 慰 労 引 当 金
144,930千円
退 職 給 付 引 当 金
44,580千円
投資有価証券時価評価減
16,597千円
ゴルフ会員権時価評価減
8,010千円
そ の 他
計
5,509千円
1,229,203千円
評 価 性 引 当 額
▲1,221,600千円
合 計
7,603千円
繰 延 税 金 負 債
その他有価証券評価差額金
2,131千円
固 定 資 産 圧 縮 積 立 金
54,924千円
計
57,056千円
繰 延 税 金 負 債 の 純 額
49,453千円
17
(2)法人税率の変更等による影響
「経済社会の構造の変化に対応した税制の構築を図るための所得税法等の一部を
改正する法律」(平成23年法律第114号)及び「東日本大震災からの復興のための施
策を実施するために必要な財源の確保に関する特別措置法」
(平成23年法律第117
号)が平成23年12月2日に公布され、当社では、平成24年4月1日以降に開始する
事業年度より法人税率等が変更されることとなった。これに伴い繰延税金資産及び
繰延税金負債の計算に使用する法定実効税率は、従来の40.44%から、平成25年3月
期から平成27年3月期までに解消が見込まれる一時差異については37.76%に、これ
以降に解消が見込まれる一時差異については35.38%に、それぞれ変更される。
なお、この変更により、繰延税金資産の金額(繰延税金負債の金額を控除した金
額)が6,358千円減少し、当期費用計上された法人税等の金額が6,663千円増加して
いる。
7.リースにより使用する固定資産に関する注記
貸借対照表に計上した固定資産のほか、什器備品、POSシステム等の一部について
は、所有権移転外ファイナンス・リース契約により使用している。
(1)リース物件の取得価額相当額、減価償却累計額相当額及び期末残高相当額
(単位:千円)
機械及び装置
器具備品
ソフトウェア
合 計
取得価額相当額
56,370
445,470
171,762
673,604
減価償却累計額相当額
36,238
422,387
163,870
622,496
期末残高相当額
20,132
23,083
7,892
51,108
(2)未経過リース料期末残高相当額
1 年 内
37,546千円
1 年 超
合 計
13,561千円
51,108千円
(3)当期の支払リース料、減価償却費相当額
支 払 リ ー ス 料
減 価 償 却 費 相 当 額
103,277千円
103,277千円
(4)減価償却費相当額の算定方法
減価償却費相当額は、リース期間を耐用年数とし、残存価額を零とする定額法に
よって算定している。
(注)未経過リース料期末残高の重要性が低いため、取得価額相当額及び未経過リース料期末残高相当
額は、利息相当額を控除しない方法によって算定している。
18
8.金融商品に関する注記
(1)金融商品の状況に関する事項
当社は、資金運用については短期的な預金、関係会社に対するキャッシュ・マネ
ジメント・システム等に限定し、銀行等金融機関からの借入により資金を調達して
いる。
売掛金に係る相手方の信用リスクは、事前の与信調査に基づき、リスク低減を図
っている。また、投資有価証券は主として株式であり、上場株式については半期末
と期末に時価の把握を行っている。
借入金の使途は運転資金(短期)及び設備投資資金(長期)であり、一部の長期
借入金の変動リスクに対して金利スワップ取引を実施して支払利息の固定化を実施
している。なお、デリバティブ取引は「金融取引リスク管理規程」に従い、金利変
動のリスク回避の目的に限定し行っている。
(2)金融商品の時価等に関する事項
平成24年3月31日(当期の決算日)における貸借対照表計上額、時価及びこれ
らの差額については、次のとおりである。なお、投資有価証券及びデリバティブ取
引を除き、重要性が乏しいと判断したものについては記載を省略している。
また、時価の把握が極めて困難と認められるものについては次表に含めていない。
(単位:千円) 項 目
①現金・預金
②投資有価証券
③短期借入金
④長期借入金
⑤リース債務
⑥デリバティブ取引
貸借対照表計上額
時 価
3,783,219 3,783,219
183,606 183,606
(1,990,000)
(1,990,000)
(73,993,305)
(73,731,631)
(10,477,897)
(10,125,036)
(4,394)
(4,394)
差 額
▲261,674
▲352,861
-
※負債に計上されているものについては、( )で示している。
また、長期借入金とリース債務については、一年内返済分を含んでいる。
(注1)金融商品の時価の算定方法に関する事項
①現金・預金、並びに③短期借入金
これらは短期間で決済されるため、時価は帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額に
よっている。
②投資有価証券
上場株式の時価は、取引所の価格によっている。
非上場株式(貸借対照表計上額143,725千円)は、市場価格がなく、かつ将来キャッシュ・
フローを見積ることなどができず、時価を把握することが極めて困難と認められるため、投資
有価証券には含めていない。なお、非上場の優先株式(貸借対照表計上額50,000千円)につい
ても、投資有価証券には含めていない。
関係会社株式(貸借対照表計上額1,168,183千円)についても同様に、開示対象から除外し
ている。
貸借対照表計上額と取得原価との差額は以下のとおりである。 (単位:千円)
種類
貸借対照表計上額が取得原価を超えるもの
取得原価
貸借対照表計上額
差 額
株式
131,474
137,500
6,026
貸借対照表計上額が取得原価を超えないもの 株 式
52,358
46,106
▲ 6,252
合 計
183,832
183,606
▲ 226
④長期借入金、並びに⑤リース債務
これらの時価については、元利金の合計額を同様の新規借入を行った場合に想定される利率
で割り引いて算定する方法によっている。変動金利及び、金利見直し期間が3年間以下のもの
19
の時価は、帳簿価額にほぼ等しいことから、当該帳簿価額によっている。金利見直し期間が3
年を超えるものの時価については、直近の金利見直し期日までの元利金の割引合計額によって
いる。また、変動金利による長期借入金の一部は、金利スワップの特例処理の対象とされてお
り、当該金利スワップと一体として処理された元利金の割引合計額によっている。
⑥デリバティブ取引
金利スワップの時価については、金融機関から入手した時価情報によっている。ただし、金
利スワップの特例処理によるものは、ヘッジ対象とされている長期借入金と一体として処理さ
れているため、その時価は、当該長期借入金の時価に含めて記載している。
9.賃貸等不動産に関する注記
(1)賃貸等不動産の状況に関する事項
当社は、千歳市その他の地域において、賃貸用の商業施設を所有している。当期
における賃貸収入は8,765,695千円である。
(2)賃貸等不動産の時価等に関する事項 (単位:千円)
施 設 名
国内線旅客ターミナルビル
国際線旅客ターミナルビル
連絡施設
その他施設
建設仮勘定
合 計
前期末残高
19,681,983
19,233,239
7,410,474
14,163,903
13,728,829
74,218,428
貸借対照表計上額
当期増減額
21,153,183
▲789,486
916,856
1,709,418
▲13,728,829
9,261,142
当期末残高
40,835,166
18,443,753
8,327,330
15,873,321
0
83,479,570
時 価
36,145,328
9,339,661
3,372,851
12,681,466
0
61,539,306
(注1)貸借対照表計上額は、取得原価から減価償却累計額を控除した金額である。
(注2)当期増減額のうち、主な増加額は増改修工事に伴う国内線旅客ターミナルビルの増加
25,372,508千円である。
(注3)当期末の時価は、「不動産鑑定評価基準」を考慮した当社の合理的基準により算定している。
(公的な不動産評価制度を参考に算定しているものを含む)
10.関連当事者との取引に関する注記
子会社等
属性
名 称
住所
子会社
㈱えんれい 札幌市
しゃ
中央区
関
連
会
社
セントラル 札幌市
リーシング 中央区
システム㈱
資本金
事業の内容
(千円)
又は職業
200,000 ①広告宣伝業
②店舗の内装
及び外装施
工、請負
1,924,050 ①不動産賃貸
業
②ビルメンテ
ナンス業
③金融サービ
ス業
議決権等 関連当事者
の所有
割合
(%) との関係
取引の内容
工事の発注
取引金額
(千円)
5,157,503
役員の兼任
直 接 ビルメンテ
(31.21) ナンス業務
の委託
土地の購入
工事の発注
2,328,000
2,034,717
リース料
1,200,734
債務保証
2,110,731
直 接 広告宣伝業
(46.25) 務の委託
工事等の委
託
設備・備品等
のリース
役員の兼任
科 目
未払金
建物
建物付属設備
構築物
器具備品
土地
未払金
建物
建物付属設備
構築物
機械装置
器具備品
リース資産
リース債務
−
期末残高
(千円)
152,970
970,880
5,191,152
1,964
238,121
2,328,000
68,250
725,881
3,429,619
524,122
8,788
523,613
9,978,953
10,477,897
−
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注1)上記取引は、その都度価格交渉の上、一般的取引条件と同様に決定している。
(注2)債務保証については、セントラルリーシングシステム㈱の金融機関等からの借入につき債務保証を行ったものである。
20
主要株主
属性
主要株主
名 称
住所
北海道
札幌市
中央区
資本金
(千円)
事業の内容
又は職業
−
−
議決権等 関連当事者
の被所有
割合
(%) との関係
直 接
(13.33)
−
取引の内容
資金の借入
取引金額
(千円)
(返済)
−
科 目
長期借入金
期末残高
(千円)
3,600,000
(借入)
−
取引条件及び取引条件の決定方針等
(注1)資金の借入については無利子である。
役 員
属性
氏 名
−
高向 巖
住所
資本金
事業の内容
(千円)
又は職業
−
当社取締役
議決権等 関連当事者
の被所有
割合
(%) との関係
−
−
( ㈱北洋
銀行代表
取締役
会長)
取引の内容
資金の借入
支払利息
支払保証料
堰八 義博
−
役
員
債務被保証
−
当社監査役
−
−
( ㈱北海道
銀行代表
取締役
頭取)
資金の借入
支払利息
債務被保証
支払保証料
取引金額
(千円)
科 目
(返済) 長期借入金
134,300
(借入) 短期借入金
−
32,671
1,850,000
期末残高
(千円)
5,647,450
6,730,000
未払利息
−
3,359 未払保証料
555
−
1,061
前払保証料
394
(返済) 長期借入金
10,094,350
(借入) 短期借入金
13,330,000
14,405,400
135,394
2,000,000
未払利息
−
12,032 前払保証料
取引条件及び取引条件の決定方針等
600,000
31,706
−
3,550
(注1)上記取引は、当社取締役 高向巖が㈱北洋銀行の代表者として行った取引である。
(注2)上記取引は、当社監査役 堰八義博が㈱北海道銀行の代表者として行った取引である。
(注3)当社取締役 高向巖は、平成23年6月23日で関連当事者に該当しなくなったため、関連当事者で
あった期間の取引金額および関連当事者に該当しなくなった時点での期末残高を記載している。
(注4)資金の借入については、借入利率は銀行が合理的に決定している。なお、借入の一部について担
保提供している。
(注5)当社は、制度融資等に対して㈱北洋銀行並びに㈱北海道銀行より債務保証を受けている。
(注6)長期借入金には、一年内返済長期借入金を含んでいる。
11.1株当たり情報に関する注記
(1)1株当たり純資産額 1,176,886円16銭
(2)1株当たり当期純損失 1,248,906円09銭
12.重要な後発事象に関する注記
該当事項はない。
21
13.その他の注記
(1)減損損失に関する注記
当社は当期において以下の資産について減損損失を計上している。
場 所
用 途
種 類
減損損失
北海道苫小牧市
商業施設
建物
51,376千円
北海道苫小牧市
商業施設
土地
47,348千円
上記資産について、市場価額が著しく下落し、かつ収益力が著しく低下したため、
帳簿価額を回収可能価額まで減額し、当該減少額98,725千円を減損損失として特別
損失に計上している。グルーピングについては、継続的に収支の把握がなされてい
る単位で行っている。
なお、当該減損損失の測定に使用した回収可能価額は正味売却価額である。正味
売却価額は不動産鑑定士による鑑定評価額を使用している。
(2)資産除去債務に関する注記
当社は、国有財産使用許可に基づき使用する土地等について、返還時における原
状回復に係る債務を有しているが、当該債務に関連する土地等の使用期間が明確で
なく、当該債務を合理的に見積ることができない。また当社は、不動産賃借契約に
基づき入居する千歳市内商業施設について、退去時における原状回復に係る債務を
有しているが、当該債務に関連する賃借資産の使用期間が明確でなく、当該債務を
合理的に見積ることができない。そのため、当該債務に見合う資産除去債務を計上
していない。
(3)その他追加情報の注記
①退職給付引当金
当社は、平成23年12月1日に退職給付制度の改定を行い、適格退職年金制度に
ついて、確定給付企業年金制度及び確定拠出年金制度へ移行し、「退職給付制度間
の移行等に関する会計処理」(企業会計基準適用指針第1号)を適用している。
なお、本移行に伴う影響額は、特別損失(退職給付制度改定損)として11,988千
円計上している。
②会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準の適用
当期の期首以後に行われる会計上の変更及び過去の誤謬の訂正より、
「会計上の
変更及び誤謬の訂正に関する会計基準」(企業会計基準第24号 平成21年12月4日)
及び「会計上の変更及び誤謬の訂正に関する会計基準の適用指針」(企業会計基準
適用指針第24号 平成21年12月4日)を適用している。
(注)本注記表中の記載金額は、表示単位未満を切り捨て、比率については四捨五入によ
り表示している。
22
会計監査人監査報告書 謄本
独立監査人の監査報告書
平成24年5月21日
北海道空港株式会社
取 締 役 会 御中
監査法人 ハイビスカス
指 定 社 員 公認会計士 藤 原 一 範 ㊞
業務執行社員
指 定 社 員 公認会計士 北 澤 元 宏 ㊞
業務執行社員
当監査法人は、会社法第436条第2項第1号の規定に基づき、北海道空港株式会社の平
成23年4月1日から平成24年3月31日までの第51期事業年度の計算書類、すなわち、貸
借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び個別注記表並びにその附属明細書につ
いて監査を行った。
計算書類等に対する経営者の責任
経営者の責任は、我が国において一般に公正妥当と認められる企業会計の基準に準拠し
て計算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示することにある。これには、不正又は
誤謬による重要な虚偽表示のない計算書類及びその附属明細書を作成し適正に表示するた
めに経営者が必要と判断した内部統制を整備及び運用することが含まれる。
監査人の責任
当監査法人の責任は、当監査法人が実施した監査に基づいて、独立の立場から計算書類
及びその附属明細書に対する意見を表明することにある。当監査法人は、我が国において
一般に公正妥当と認められる監査の基準に準拠して監査を行った。監査の基準は、当監査
法人に計算書類及びその附属明細書に重要な虚偽表示がないかどうかについて合理的な保
証を得るために、監査計画を策定し、これに基づき監査を実施することを求めている。
監査においては、計算書類及びその附属明細書の金額及び開示について監査証拠を入手
するための手続が実施される。監査手続は、当監査法人の判断により、不正又は誤謬によ
る計算書類及びその附属明細書の重要な虚偽表示のリスクの評価に基づいて選択及び適用
される。監査の目的は、内部統制の有効性について意見表明するためのものではないが、
当監査法人は、リスク評価の実施に際して、状況に応じた適切な監査手続を立案するため
に、計算書類及びその附属明細書の作成と適正な表示に関連する内部統制を検討する。ま
た、監査には、経営者が採用した会計方針及びその適用方法並びに経営者によって行われ
た見積りの評価も含め全体としての計算書類及びその附属明細書の表示を検討することが
含まれる。
当監査法人は、意見表明の基礎となる十分かつ適切な監査証拠を入手したと判断してい
る。
監査意見
当監査法人は、上記の計算書類及びその附属明細書が、我が国において一般に公正妥当
と認められる企業会計の基準に準拠して、当該計算書類及びその附属明細書に係る期間の
財産及び損益の状況をすべての重要な点において適正に表示しているものと認める。
利害関係
会社と当監査法人又は業務執行社員との間には、公認会計士法の規定により記載すべき
利害関係はない。
以 上 23
監査役会監査報告書 謄本
監 査 報 告 書
当監査役会は、平成23年4月1日から平成24年3月31日までの第51期事業年度の取締
役の職務の執行に関して、各監査役が作成した監査報告書に基づき、審議の上、本監査報
告書を作成し、以下のとおり報告いたします。
1.監査役及び監査役会の監査の方法及びその内容
監査役会は、監査の方針、職務の分担等を定め、各監査役から監査の実施状況及び
結果について報告を受けるほか、取締役等及び会計監査人からその職務の執行状況に
ついて報告を受け、必要に応じて説明を求めました。
各監査役は、監査役会が定めた監査役監査の基準に準拠し、監査の方針、職務の分
担等に従い、取締役、その他の使用人等と意思疎通を図り、情報の収集及び監査の環
境の整備に努めるとともに、取締役会その他重要な会議に出席し、取締役及び使用人
等からその職務の執行状況について報告を受け、必要に応じて説明を求め、重要な決
裁書類等を閲覧し、本社及び主要な事業所において業務及び財産の状況を調査いたし
ました。また、事業報告に記載されている取締役の職務の執行が法令及び定款に適合
することを確保するための体制その他株式会社の業務の適正を確保するために必要な
ものとして会社法施行規則第100条第1項及び第3項に定める体制の整備に関する取
締役会決議の内容及び当該決議に基づき整備されている体制(内部統制システム)に
ついて、取締役及び使用人等からその構築及び運用の状況について定期的に報告を受
け、必要に応じて説明を求め、意見を表明いたしました。子会社については、子会社
の取締役及び監査役等と意思疎通及び情報の交換を図り、必要に応じて子会社から事
業の報告を受けました。以上の方法に基づき、当該事業年度に係る事業報告及びその
附属明細書について検討いたしました。
さらに、会計監査人が独立の立場を保持し、かつ、適正な監査を実施しているかを
監視及び検証するとともに、会計監査人からその職務の執行状況について報告を受け、
必要に応じて説明を求めました。また、会計監査人から「職務の遂行が適正に行われ
ることを確保するための体制」(会社計算規則第131条各号に掲げる事項)を「監査に
関する品質管理基準」(平成17年10月28日企業会計審議会)等に従って整備している
旨の通知を受け、必要に応じて説明を求めました。以上の方法に基づき、当該事業年
度に係る計算書類(貸借対照表、損益計算書、株主資本等変動計算書及び注記表)及
びその附属明細書について検討いたしました。
2.監査の結果
(1)事業報告等の監査結果
一 事業報告及びその附属明細書は、法令及び定款に従い、会社の状況を正しく示
しているものと認めます。
二 取締役の職務の執行に関する不正の行為又は法令もしくは定款に違反する重大
な事実は認められません。
三 内部統制システムに関する取締役会決議の内容は相当であると認めます。また、
当該内部統制システムに関する事業報告の記載内容及び取締役の職務の執行につ
いても、指摘すべき事項は認められません。
(2)計算書類及びその附属明細書の監査結果
会計監査人監査法人ハイビスカスの監査の方法及び結果は相当であると認めます。
平成24年5月25日
北海道空港株式会社 監査役会
監査役(常勤) 外 薗 五 男 ㊞
監 査 役 広 畑 民 雄 ㊞
監 査 役 阿 部 哲 也 ㊞
監 査 役 堰 八 義 博 ㊞
(注)監査役 広畑民雄、 同 阿部哲也、 同 堰八義博の3氏は、会社法第2条第16号に定める社外監査役であります。
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