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平成 28 年 7 月 20 日(水) 1 学期終業式あいさつ おはようございます

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平成 28 年 7 月 20 日(水) 1 学期終業式あいさつ おはようございます
平成 28 年 7 月 20 日(水)
1 学期終業式あいさつ
○おはようございます。いよいよ明日から夏休みです。
この機会に4月以降の生活を一度振り返ってみてください。
6月に実施した体育祭では3年が1、2年生をうまくリードして素敵な体育祭に
なりました。部活動でもそれぞれの部が精一杯活躍してくれました。
○私は皆さんの頑張りを貴重なものに思っています。
なぜなら、成果は偶然に生まれるものではないからです。
目に見える結果は突然のように見えても、一日一日の積み重ねが結果として現出
します。勉強でもクラブでも着実に積み上げることが何よりの近道です。
これからの約 30 日間の夏休みを大切にしてください。
○とりわけ、3年生はこの夏が正念場 まだ、部活動を頑張っている人も居るが、
学校では進学講習補習等、全面的にサポートしますが、入試にしても就職にして
もどんな準備をするかは、自分で考え行動するしかないのです。
また、学習の成果がなかなか表れず、スランプに陥ったり、迷うこともあるが、
「芽が出ない時は根を生やせ」ということばがあります。
結果はすぐに出なくても、地面の下でしっかり根を張っていれば大丈夫というこ
とです。
また、スランプ脱出には基礎基本に戻ることが一番なのを忘れないでください。
○また12年生諸君は、この機会に高校卒業後、自分はどうするかを一度考えてく
ださい。
オープンキャンパスへの参加なども、将来を考える上で大きなきっかけになりま
す。
夏休みは、普段できないことにチャレンジする季節、大きく成長できるきっかけ
でもあります。
○さて、人は誰でも成長することを望みます。また、高校時代が一番成長できる時
期だと思いますが、成長のスピードは人それぞれです。焦ることはありません。
ただ、成長するためには、時にはしたいことを我慢したり、したくないことも頑
張るなど、一定の努力も必要だということを忘れないでください。
そして、この機会にしっかり本を読むこと。十代の瑞々しい感性の時によい本に
触れること。図書室には皆さんの興味を刺激する本が多く用意されています。
○そして、皆さんに伝えたいことがあります。私は朝、校門で皆さんによく「おは
よう」と声をかけています。多くの人は「おはよう」と返してくれます。
中には笑顔付きで。本当に気持ちのよいものです。
何でもないあいさつの言葉ですが、言葉には人の気持ちを爽快にさせる不思議な
チカラがあります。たった一言で、その人の人生に影響を与え続けるような言葉
もこの世には存在します。
○『コトバのチカラ』という本の中にある母親からのエピソードが載っていました。
小学校5年生の息子が自転車に乗っていて車にはねられ、3日間生死の境をさま
よった後、何とか一命をとりとめた。加害者の大学生が病室を訪れ、恐る恐る震
える声で「ごめんね」と謝った時、包帯でぐるぐる巻きになった5年生の息子が
苦しい息の下で、「僕のほうこそ」と言ったのです。
誰にとっても思いがけない言葉だったのですが、それを聞いて大学生は声をあげ
て泣いた。「あの時ほど嬉しかったことはありません」と。
母親にとっても、それまでの加害者を憎む気持ちがふっと、その言葉で救われた。
みんなの心が、その言葉によって救われたというのです。
○よく言葉で人を傷つけてはいけないとマイナスの作用を注意されることが多かっ
たかもしれません。本校でも言葉のやり取りが原因でトラブルになった事例もか
なりありました。
しかし、君たちには言葉がプラスに作用することをぜひ知ってほしいのです。
「人を救う言葉」、「人が救われる言葉」というものがあることを。
○なぜ、このような話をしたかと言うと、本校は今、大きな転換期にあります。
来年度、これまでの普通科総合選択制の高校から、幼児教育コースと看護医療コ
ースを併せ持つ普通科専門コース設置校に改編されることになりました。
また、外国にルーツを持つ生徒を受け入れる「日本語指導が必要な帰国生徒・外
国人生徒入学者選抜」の実施校にもなります。
これまでの強みを生かした教育を展開していくとともに、さまざまな文化背景や
生活習慣の異なる生徒が数多く入学し、互いの違いを認め合うとともに、それを
尊重できる学校に成長していくことが求められています。
○この夏休み、友達や家族、そして先生などからの言葉で心が豊かになったり、慰
められたり、勇気づけられたりした、その場面と言葉を思い出してみてください。
記憶の底に埋もれたそんな言葉を掘り起こしてみてはどうでしょうか。
その言葉を再発見したとき、皆さんの考え方や生き方が少し豊かな方向に向いて
いくような気がします。
そんなことを考える夏休みであってほしいと思います。
そして、自分なりの素敵な言葉を見つけ、休み明けの集会にみんなが元気で集ま
ってくれることを願っています。では、ごきげんよう。
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