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FSE-057-JA-3.0 Fuse 1G胃カメラ再処理マニュアル

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FSE-057-JA-3.0 Fuse 1G胃カメラ再処理マニュアル
再処理マニュアル
Fuse™ 1G胃カメラ
品番:FSE-057-JA-3.0
発売:11月
本書には、Fuse™ 1G胃カメラシステムの再処理方法がすべて記載されています。詳細な操作方法については、セットに含ま
れている『FuseBox™プロセッサ内蔵のFuse™ 1G胃カメラユーザーマニュアル(Fuse™ 1G Gastroscope with FuseBox™ Proce
ssor User Manual)』を参照してください。
注意:米国連邦法により、本製品の販売は、医師によるか、あるいはその指示による場合に限られています。
EndoChoice, Inc. – 11810 Wills Road – Alpharetta, GA 30009
電話:(888) 682-3636 – Fax:(866) 567-8218 – [email protected] – www.endochoice.com
重要:Fuse™ 1C胃カメラシステムをご使用になる前に、ユーザーマニュアルと再処理マ
ニュアルを最後までお読みください。
 2013 EndoChoice, Inc.
ALL RIGHTS RESERVED.
EndoChoice, Inc.は、本装置の仕様および本書内での説明を、予告なしに変更する権利を
有しています。本書のいかなる部分も、参照によって契約または保証に具体的に援用され
ない限り、かかる契約または保証の一部とみなされません。
本書に記載されている情報は、その性質上、単なる説明にすぎず、記載されている製品を
販売するための拘束力のある提示とはなりえません。EndoChoice, Inc.もその代理店も、
本書で特に断らない限り、あらゆる目的に対する適合性を表明するものではありません。
免責事項
EndoChoice, Inc.は、本装置の使用に起因する身体の負傷や物的損害に対し、そのような
使用が関連する操作マニュアルとすべての補足事項、あらゆる製品ラベルに記載されてい
る操作方法および安全予防措置を厳守せず、本装置の保証および販売に関する条項をすべ
て満たしていない、またはEndoChoice, Inc.によって認可されていない変更が施されてい
る場合、いかなる方法でも責任を持ちません。

警告
ユーザー提供の補助装置や付属品に対し、EndoChoice, Inc.では認可も保証も行いませ
ん。そのようなユーザー提供の品目は、そのような品目を使用する当事者の責任で行っ
てください。
EC
ii
REP
EndoChoice Innovation Center Ltd.
欧州認定代理店
2 Hatochen Street
Caesarea, 38900, Israel
電話:+972-4-632-7731
Fax:+972-4-632-7734
eメール:[email protected]
MedNet GmbH
Borkstraβe 10
48163 Munster, Germany
電話:+49-251-32266-0
eメール:[email protected]
FSE-057-JA-3.0
目次
目次
目次 ........................................................ iii
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください .............. 1
本書の使用方法 ........................................................... 1
サポート ................................................................. 2
装置記号一覧 ............................................................. 2
使用上の注意 ............................................................. 3
再処理の重要性 ........................................................... 5
最初の使用前後での再処理および保管 ....................................... 5
CHAPTER 1 内視鏡および付属品の再処理.......................... 7
1.1
再処理の制限 ........................................................ 7
1.2
付属品の再処理 ...................................................... 8
1.3
1.4
1.2.1
浸漬キャップ ................................................ 8
1.2.2
エア/ウォータークリーニングアダプタ .......................... 9
1.2.3
作業チャンネルクリーニングアダプタ ........................... 9
1.2.4
補助給水ポート用クリーニングアダプタ ........................ 10
1.2.5
漏れテスタ ................................................. 10
1.2.6
使い捨てのチャンネルクリーニングブラシ ...................... 11
1.2.7
使い捨てのチャンネル開口部用クリーニングブラシ .............. 11
再処理用アダプタの接続 ............................................. 12
1.3.1
エア/ウォータークリーニングアダプタの接続 ................... 12
1.3.2
作業チャンネルクリーニングアダプタの接続 .................... 14
1.3.3
補助給水ポート用クリーニングアダプタの接続 .................. 15
必要な装置及び物質 ................................................. 16
CHAPTER 2 再処理の手順 ...................................... 19
2.1
再処理手順のフローチャート ......................................... 19
2.2
手順1:事前クリーニング ............................................ 20
2.3
2.2.1
内視鏡の挿入部を拭く ....................................... 21
2.2.2
吸引用洗浄剤、水、および空気................................ 21
2.2.3
エアチャンネルおよびウォーターチャンネルの洗い流し .......... 21
2.2.4
補助給水ポート用チャンネルの洗い流し ........................ 22
2.2.5
システムの取り外しと内視鏡の移動 ............................ 22
手順2:漏れテスト .................................................. 23
2.3.1
23
2.3.2
漏れテスタの接続 ........................................... 24
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
iii
目次
2.4
2.3.3
乾燥漏れテスト ............................................. 24
2.3.4
湿潤漏れテスト ............................................. 24
手順3:手作業でのクリーニング ...................................... 25
2.4.1
作業チャンネルを通る吸引用洗浄剤と空気 ...................... 26
2.4.2
内視鏡および付属品を清浄液に置く ............................ 27
2.4.3
外部表面のクリーニング ..................................... 27
2.4.4
エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブへのブラシがけ ......... 28
2.4.5
供給チューブセクションの吸引チャンネルのブラシがけ .......... 28
2.4.6
挿入チューブセクションの吸引チャンネルのブラシがけ .......... 28
2.4.7
チャンネルクリーニングブラシの場所 .......................... 29
2.4.8
エア/ウォーターチャネルの清浄液での洗い流し ................. 29
2.4.9
吸引/作業チャネルの清浄液での洗い流し ....................... 30
2.4.10 補助給水ポート用チャンネルの清浄液での洗い流し .............. 31
2.4.11 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブを清浄液に浸します。 ... 31
2.4.12 内視鏡の挿入部を拭く ....................................... 31
2.4.13 清浄液に浸す ............................................... 31
2.5
手順4:手作業でのクリーニング後のすすぎ ............................ 32
2.5.1
内視鏡と付属品の洗浄剤から清浄水への移動 .................... 33
2.5.2
エア/ウォーターチャネルの水での洗い流し ..................... 33
2.5.3
吸引/作業チャネルの水での洗い流し ........................... 33
2.5.4
補助給水チャネルの水での洗い流し ............................ 34
2.5.5
エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの水での洗い流し ....... 35
2.5.6
内視鏡と付属品の水からの取り出し ............................ 35
2.5.7
すすぎ水の廃棄 ............................................. 35
2.5.8
エア/ウォーターチャネルの空気での洗い流し ................... 35
2.5.9
吸引/作業チャネルの空気での洗い流し ......................... 36
2.5.10 補助給水チャネルの空気での洗い流し .......................... 37
2.5.11 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの空気での洗い流し ..... 37
2.5.12 リンス作業 ................................................. 37
2.6
2.7
iv
手順5:高度消毒 .................................................... 38
2.6.1
内視鏡と付属品のHLD溶液への移動 ............................. 39
2.6.2
エア/ウォーターチャネルのHLD溶液での洗い流し ................ 39
2.6.3
吸引/作業チャネルのHLD溶液での洗い流し ...................... 39
2.6.4
補助給水ポート用チャンネルのHLD溶液での洗い流し ............. 40
2.6.5
エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブのHLD溶液での洗い流し .. 41
2.6.6
HLD溶液に浸す .............................................. 41
手順6:最後のすすぎ ................................................ 42
FSE-057-JA-3.0
目次
2.7.1
内視鏡および付属品のHLD溶液からの取り出し準備 ............... 43
2.7.2
内視鏡と付属品のHLD溶液からの取り出し ....................... 44
2.7.3
エア/ウォーターチャネルの水での洗い流し ..................... 44
2.7.4
吸引/作業チャネルの殺菌水での洗い流し ....................... 45
2.7.5
補助給水チャネルの水での洗い流し ............................ 46
2.7.6
エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの水での洗い流し ....... 46
2.7.7
内視鏡と付属品の殺菌水からの取り出し ........................ 46
2.7.8
外部表面の拭き取り ......................................... 46
2.7.9
エア/ウォーターチャネルの空気での洗い流し ................... 47
2.7.10 吸引/作業チャネルの空気での洗い流し ......................... 47
2.7.11 補助給水チャネルの空気での洗い流し .......................... 48
2.7.12 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの空気での洗い流し ..... 48
2.7.13 エア/ウォーターチャネルのアルコールでの洗い流し ............. 50
2.7.14 吸引/作業チャネルのアルコールでの洗い流し ................... 50
2.7.15 補助給水チャネルのアルコールでの洗い流し .................... 51
2.7.16 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブのアルコールでの洗い流し .
51
2.7.17 アルコールでの外部表面の拭き取り ............................ 51
2.8
2.9
手順7:乾燥 ........................................................ 52
2.8.1
内視鏡、付属品、クリーニング装置の乾燥 ...................... 52
2.8.2
内視鏡の保管 ............................................... 52
再処理手順の概要チャート ........................................... 55
CHAPTER 3 保管と廃棄 ........................................ 59
3.1
使用と使用の間での保管 ............................................. 59
3.2
付属品および再処理供給品の廃棄 ..................................... 60
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
v
目次
意図的空白ページ
vi
FSE-057-JA-3.0
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みく
ださい
本書の使用方法
この再処理マニュアルには、Fuse™ 1G胃カメラを再処理するのに必要な情報が記載されて
います。本装置を使用する前に本書を最後までお読みになり、本装置の適切な使用方法お
よび取り扱い方法を理解してください。本装置の使用方法に関して疑問またはご意見をお
持ちの方は、EndoChoice, Inc.にお問い合わせください。
本内視鏡の操作マニュアルセットには、『FuseBox™プロセッサ内蔵のFuse™ 1G胃カメラ
ユーザーマニュアル(Fuse™ 1G Gastroscope with FuseBox™ Processor User Manual)』
も含まれています。
本書では、全体を通じて、図示する目的で、Fuse™ 1C結腸鏡の画像が使用されています。
この再処理マニュアルは、安全で常に取り出すことが可能な場所に置いてください。
本書では、以下の表記規則を使用しています。
記号
説明
警告
注意:
警告は、本装置の使用または誤用に関連して危険性があ
る状況を警告/示唆するものであり、それを回避しない
と重傷または死にいたる恐れがあります。
注意は、本装置の使用または誤用に関連して危険性があ
る状況を警告/示唆するものであり、それを回避しない
と軽度または中程度の負傷にいたる恐れがあります。こ
れを使用して、安全でない施術や装置に損傷を与える危
険性に対して注意を促すこともできます。
情報に関する注記では、ユーザーにとって関心のあるそ
の他の情報が得られます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
1
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください
サポート
米国以外
米国
EndoChoice GmbH
Otto-Hahn-Str.11
25337 Elmshorn
Germany
EndoChoice, Inc.
11810 Wills Rd.
Alpharetta, GA 30009
米国
電話:+49 (0) 4121-649390
Fax:+49 (0) 4121-649383
電話:888-682-ENDO (3636)
Fax:866-567-8218
装置記号一覧
記号
説明
シリアル番号
使用説明書をお読みください。
注意。使用説明書をお読みください。
製造元
EC
REP
欧州代理店
米国連邦法により、本製品の販売は、医師による
か、あるいはその指示による場合に限られていま
す。
未滅菌
カタログ番号
ユニット数
2
FSE-057-JA-3.0
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください
使用上の注意
警告
すべての警告を最後までお読みください。以下の警告を見落とすと、装置の損傷の原因
となる場合や、患者またはユーザーの二次汚染、感染、負傷につながる場合があります。

以下の手作業でのクリーニングおよび高度消毒に関する説明は検証済みです。すべての
手順に従わなかった場合、患者やオペレータに感染対策上のリスクが発生する可能性が
あります。

不適切な再処理は、患者の二次汚染や感染の原因となる可能性があります。

出荷前には、内視鏡はクリーニングも高度消毒も行われておりません。最初に使用する
前に、クリーニングし、高度消毒を行う必要があります。

再処理の前には、必ず装置を調べ、異常または不具合が見受けられないことを確認しま
す。異常または不具合が見つかった場合には、再処理は行わないでください。

各手順の前に、内視鏡で適切なクリーニングおよび消毒を行い、これらが行われたかど
うかが疑わしい場合には、本書で説明されている指示に従って再度再処理を行います。

内視鏡の各チャンネルでは、処理手順でそのチャンネルが利用されない場合でも、内視
鏡を使用するたびに、再処理の各手順を実施し、再処理される必要があります。再処理
が適切に行われなかった場合、患者の二次汚染や感染の原因となる可能性があります。

消毒について検証が行われたFuse™ 1Gシステムの自動内視鏡洗浄装置(AER)の最新リス
トを受け取るには、最寄りのEndoChoiceの担当者までお問い合わせください。

Fuse™ 1Gシステムの、超音波洗浄装置との使用は検証されていません。装置の二次汚染
または損傷につながる可能性があるため、本装置は超音波洗浄装置で再処理しないでく
ださい。

内視鏡は蒸気滅菌しないでください。蒸気滅菌は、内視鏡の深刻な損傷につながります。

本製品および補助装置は、変形した部品またはチップがあるかどうかついて、使用する
前に点検する必要があります。内視鏡や補助装置は、異常の疑いがある場合、使用しな
いでください。問題が見受けられるか、疑われる場合は、EndoChoiceの担当者までお問
い合わせください。

患者の残屑および再処理用化学物質は危険です。個人防護具を着用し、危険な化学物質
および感染する恐れがある部材から身を守ってください。クリーニング中および消毒中
は、眼鏡類、顔を覆うマスク、耐湿性の衣類、長袖の耐薬品性の手袋など、適切な個人
防護具を身につけてください。再処理エリアから出る前に、汚染された個人防護具を必
ず取り外してください。再処理室は適切に換気し、適切な照明を使用してください。

消毒剤溶液は十分に洗い流してください。内視鏡の外部表面、すべてのチャンネル、ク
リーニング装置を十分に水で洗い、残存している消毒剤溶液を除去してください。

金属ブラシ、スポンジのタワシ、または、装置を損傷する可能性があるその他のものの
使用は避けてください。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
3
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください

有機酸、アンモニア酸、またはその溶液など、装置を損傷する可能性がある化学物質は、
使用しないでください。

内視鏡の再処理時には、流体への浸水前に、耐水性キャップが内視鏡にしっかりと取り
付けられていることを確認してください。この指示に従わなかった場合、内視鏡の損傷
につながる恐れがあります。

再処理の前に、内視鏡で漏れテストを実施してください。漏れが検出された場合は、内
視鏡を使用しないでください。漏れがある内視鏡を使用すると、製品の故障につながる
可能性があります。

汚染を識別し、再処理に使用された内視鏡および付属品を汚染から分離する、内部的な
方法を確立してください。再処理に使用された内視鏡や付属品が、汚染された手袋や表
面に晒されることを避けるよう、特に注意してください。再処理に使用された機器を汚
染物質から効果的に分離することができなかった場合、患者の二次汚染または感染につ
ながる可能性があります。

CJD(クロイツフェルト・ヤコブ病)またはvCJD(変異型クロイツフェルト・ヤコブ病)
の患者に製品を使用する場合、このような患者には本製品を1回のみ使用し、使用後は適
切な方法で製品を直ちに廃棄してください。CJDの処理方法については、所在国で該当す
るガイドラインに従ってください。

本装置は、プリオンの破壊または不活性化に関する各国でのガイドラインに記載された
方法に対して、十分な耐久性はありません。各方法に対する耐久性については、EndoCho
iceまでお問い合わせください。

内視鏡の補助ボタンは、制御セクションから取り外せません。強い力でボタンを押した
り、引っ張ったり、ひねったりすると、ボタンを破損する可能性があり、水漏れの原因
となる場合があります。

最新の注意を払って内視鏡をクリーニングしなかった場合、効果的な高度消毒が可能で
はない場合があります。高度消毒前に内視鏡および付属品を十分にクリーニングし、消
毒の効果を抑制する可能性がある微生物または有機物質を除去してください。

EndoChoiceでは、本書で説明されている内視鏡再処理手順のみ検証を行っています。他
の再処理手順またはAERの使用は検証されておらず、これらの方法を使用すると、効果的
なクリーニングや高度消毒を行えない場合があります。

アルコールは気密性のある容器に保管してください。ふたが開いた容器に保管されてい
るアルコールには火災の危険性があり、蒸発によってその効果がなくなる可能性があり
ます。

使い捨ての付属品:使い捨ての付属品は、再処理や再使用を行わないでください。使用
後は、製造元の使用説明書に従い、該当するすべての国内および現地の法規・ガイドラ
インに準拠して破棄してください。
注意:

4
各手順の前に、『FuseBox™プロセッサ内蔵のFuse™ 1G胃カメラユーザーマニュアル(Fu
se™ 1G Gastroscope with FuseBox™ Processor User Manual)』で説明している手順に
従って、内視鏡や付属品の損傷を点検してください。
FSE-057-JA-3.0
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください

内視鏡はプラスチック製です。装置が損傷を受けたり漏れが発生したりする可能性があ
るため、内視鏡用工具などの端が鋭い部品で内視鏡を傷つけたり穴を開けたりしないよ
う、特に注意してください。曲がっている部分の損傷を避けるよう、特に注意してくだ
さい。

内視鏡を損傷する可能性があるため、内視鏡の再処理に使用されないいかなる物質も、
内視鏡に入れないでください。

故障の原因となる可能性があるため、エア/ウォーターチャンネルクリーニングアダプ
タに潤滑剤をつけないでください。

エア/ウォーターノズルの破損の可能性を抑制するため、事前クリーニング段階でエア/
ウォーターチャンネルを洗い流してください。
再処理の重要性
不適切な再処理は、汚染につながる可能性があります。装置の再処理に関わるすべての人
は、本書に記載されているすべての説明に従い、次の項目について包括的に理解しておく
ことを、強くお勧めします。

施設での通常業務およびその他の安全上のガイドライン

個人防護具の適切な使用

再処理に関連する労働衛生および安全上の規定

フレキシブル内視鏡および付属品の再処理手順および内部構造

再処理に使用される化学物質の安全な処理および適切な廃棄
適切なクリーニング方法および消毒方法の選択を、使用している施設で該当する指針、該
当する国内での法規および基準、職能団体でのガイドラインで、考慮に入れる必要があり
ます。
最初の使用前後での再処理および保管
このFuse™ 1G胃カメラは、再処理が実施されていない状態で出荷されます。最初に使用す
る前に、再処理マニュアルに従って装置を再処理してください。使用後は、本書で説明し
ている保管方法に従って再処理し、保管してください。不適切または不完全な再処理また
は保管は、汚染、装置の損傷、性能の低下を招く可能性があります。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
5
安全上の注意事項 – ご使用になる前にお読みください
意図的空白ページ
6
FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
CHAPTER 1
内視鏡および付属品の再処理
ここにある説明は、内視鏡および内視鏡の付属品の再処理について、検証済みの説
明です。
ここにある再処理の説明は、安全かつ効率的に装置を再使用する準備ができるよう、Endo
Choiceが検証しました。
1.1 再処理の制限

AERでの再処理には、検証が必要です。Fuse™ 1Gシステムを再処理するために検証済
みのAERの最新リストについては、EndoChoiceまでお問い合わせください。これ以外
のどのAERでも、Fuse™ 1Gシステムを再処理しないでください。

適切な再処理により、装置の劣化に対する影響が最小限になります。装置の耐用期間
の終わりは、通常、使用による摩耗と損傷によって決まります。

製品の通常の経年劣化を早め、患者の負傷につながる可能性があるため、装置を必要
以上に溶液に浸さないでください。

不適切な再処理による損傷は、保証の対象外です。
清浄液とは、フレキシブル内視鏡での使用が指定された酵素洗浄剤または中性pH洗
浄剤を指します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
7
内視鏡および付属品の再処理
1.2 付属品の再処理
本項では、付属品の再処理、機能的特色、点検について説明します。
Fuse™再処理アダプタキットのカタログ番号とモデル番号を、次の表に示します。
カタログ番号
説明
内視鏡再処理用アダプタキット:
FSR-3300-KT
FSR-2001

エア/ウォーター吸引クリーニングアダプタ

作業チャンネルクリーニングアダプタ

補助給水ポート用クリーニングアダプタ

浸漬用キャップ(単独使用も可。下記参照)
浸漬キャップ
1.2.1 浸漬キャップ
機能
浸漬キャップは、漏れテストおよび再
処理手順の最中に、内視鏡でビデオソ
ケット(ビデオ入力ソケット)をシー
ルするために使用されます。浸漬キャ
ップは、メインコネクタのビデオイン
ターフェイスに取り付けられます。
点検

浸漬キャップが乾いており、残屑がないこと
を目視で確認します。

Oリングのシールに損傷がないことを目視で確
認します。
注意:

8
メインコネクタの外部表面に損傷がある場合、耐水性がなくなり、漏れが発生して、そ
の後の使用で電子機器に損傷を及ぼす可能性があります。コネクタに損傷がある場合は、
内視鏡の使用を中止し、直ちにEndoChoiceまでお問い合わせください(1ページのサポ
ートを参照)。
FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
1.2.2 エア/ウォータークリーニングアダプタ
機能
点検
エア/ウォータークリーニングアダプタ
を使用すると、内視鏡のエア/ウォータ
ーチャンネルを直接洗い流すことがで
きます。
詳細は、1.3.1「エア/ウォータークリ
ーニングアダプタの接続」の項を参照
してください。

エア/ウォータークリーニングアダプタが乾い
ており、残屑がないことを目視で確認しま
す。

2個のOリングのシールに損傷がないことを目
視で確認します。

両方のルアーキャップが置かれていることを
確認します。
1.2.3 作業チャンネルクリーニングアダプタ
機能
作業チャンネルクリーニングアダプタ
は、内視鏡の作業チャンネル(生検ポ
ートとも呼ばれる)への注射器の取り
付けに使用され、作業チャンネルを直
接洗い流すことができます。
詳細は、1.3.2「作業チャンネルクリー
ニングアダプタの接続」の項を参照し
てください。
点検

作業チャンネルクリーニングアダプタが乾い
ており、残屑がないことを目視で確認しま
す。

アダプタに傷や変形がないことを目視で点検
します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
9
内視鏡および付属品の再処理
1.2.4 補助給水ポート用クリーニングアダプタ
機能
点検
補助給水ポート用クリーニングアダプ
タは、内視鏡の補助給水ポートへの注
射器の取り付けに使用され、補助給水
チャンネルを直接洗い流すことができ
ます。
詳細は、1.3.3「作業チャンネルクリー
ニングアダプタの接続」の項を参照し
てください。

補助給水ポート用クリーニングアダプタが乾
いており、残屑がないことを目視で確認しま
す。

アダプタに傷や変形がないことを目視で点検
します。

シリコンチューブの両側が漏れテスタに固く
取り付けられていることを目視で確認しま
す。

すべてのプラスチック部品に損傷がないこと
を目視で確認します。
1.2.5 漏れテスタ
機能
漏れテスタは、内視鏡でシールの完全
性をテストする場合に使用されます。
漏れテスタは、内視鏡のメインコネク
タに接続されます。
詳細は、手順2の「漏れテスト」を参照
してください。
10
点検
FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
1.2.6 使い捨てのチャンネルクリーニングブラシ
機能
点検
使い捨てのチャンネルクリーニングブ
ラシは、装置チャンネルの内側および
内視鏡の吸引チャンネルのブラシがけ
に使用されます。
次に挙げるような、2.8 mmチ
ャンネルに適した非金属の使い捨
てのチャンネルクリーニングブラ
シを使用してください。EndoChoic
eのHedgeHog片口チャンネルブラシ
(SBS-227-50)またはHedgeHog両
口チャンネルブラシ(SBD-228-5
0)。

製造元の説明を参照してください。
1.2.7 使い捨てのチャンネル開口部用クリーニングブラシ
機能
点検
使い捨てのチャンネル開口部用クリー
ニングブラシは、内視鏡の吸引シリン
ダおよび装置チャンネルポートのブラ
シがけに使用されます。
EndoChoiceのHedgeHogバルブ
ブラシ(SBB-119-50)などの、非
金属の使い捨てのチャンネル開口
部用クリーニングブラシを使用し
てください。

製造元の説明を参照してください。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
11
内視鏡および付属品の再処理
1.3 再処理用アダプタの接続
1.3.1 エア/ウォータークリーニングアダプタの接続
エア/ウォータークリーニングアダプタの接続方法および操作方法について、以下に順を
追って説明します。すべてのチャンネルを適切に洗い流すために、正しいアダプタを使用
してください。アダプタの取り付けに失敗すると、再処理が不適切に実施される可能性が
あります。エア/ウォータークリーニングアダプタを使用すると、制御ハンドルのエア/ウ
ォーターポートおよび吸引ポートを利用できます。
1. 制御ハンドルから、エア/ウォーターポートおよび吸引ポートを分解します。
2. エア/ウォータークリーニングアダプタのレバーを開きます。
3. エ
ア/ウォーターポートおよび吸引ポートの上に、エア/ウォータークリーニングアダプ
タを置きます。
12
FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
4. レバーを閉じて、制御ハンドルにエア/ウォータークリーニングアダプタを固定しま
す。
エア/ウォータークリーニングアダプタにはルアーインターフェイスがあり、これによっ
て、再処理手順の最中にルアーロック用注射器に接続できます。ルアーポートを使用する
には、次の手順を実行します。
5. エア/ウォータークリーニングアダプタの上にある2個の押さえネジを取り外します。
6. 注射器をルアーコネクタに接続します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
13
内視鏡および付属品の再処理
7. 注射器の使用後には、エア/ウォータークリーニングアダプタの上に押さえネジを置
き直します。
8. 制御部本体からエア/ウォータークリーニングアダプタを取り外すには、エア/ウォー
タークリーニングアダプタのレバーを開きます。
1.3.2 作業チャンネルクリーニングアダプタの接続
作業チャンネルクリーニングアダプタの接続方法について、以下に順を追って説明します。
作業チャンネルを適切に洗い流すためには、正しい作業チャンネルクリーニングアダプタ
を使用します。作業チャンネルクリーニングアダプタの取り付けに失敗すると、再処理が
不適切に実施される可能性があります。
再処理の説明での作業チャンネルクリーニングアダプタという用語は、シリコンチ
ューブに取り付けられている生検キャップを指します。
再処理の手順ごとに新しい注射器を使用してください。
1. 作業チャンネルクリーニングアダプタのシリコンチューブを作業チャンネルクリーニ
ングアダプタに接続します。
2. ルアーロックのネジ山でひねり、注射器をシリコンチューブに接続します。接続がシ
ールされていることを確認します。
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FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
3. 必要な場合、作業チャンネルクリーニングアダプタを制御ハンドルの作業チャンネル
に接続します。作業チャンネルでアダプタをひねり、適切に接続されていることを確
認します。
1.3.3 補助給水ポート用クリーニングアダプタの接続
1. 固くなるまで時計回りの方向にひねり、補助給水ポート用クリーニングアダプタを補
助給水ポートに接続します。
2. ルアーロックのネジ山でひねり、注射器をシリコンチューブに接続します。接続がシ
ールされていることを確認します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
15
内視鏡および付属品の再処理
1.4 必要な装置及び物質
再処理には、次の装置および物質が必要です。洗浄剤(土壌の洗浄に使用)、殺菌剤(細
菌の抑制に使用)、洗浄水(残留物の除去に使用)を含む以下のリストにある品目は、装
置に適合し、事前定義されている再処理性能基準を満たすことが検証され、論証されてい
ます。
再処理の前に、以下に記載の再使用可能な装置のうち、摩耗の兆候を示しているものをす
べて交換してください。
装置
説明
重要
個人防護具
眼鏡類、顔を覆うマスク、耐湿性の衣類、長袖
の耐薬品性の手袋。
再処理室の換気および
照明が適切であること
を確認してください。
清潔で糸くずの
出ない布
殺菌済みの糸く
ずの出ない布
清浄液
清潔で糸くずの出ない布は、最後の乾燥手順を
除くすべての再処理手順で使用できます。
最後の乾燥手順では、新しい、殺菌済みの糸く
ずの出ない布を使用する必要があります。この
布は、その他のすべての再処理手順でも使用で
きます。
次に挙げているような、フレキシブル内視鏡用
と指定されている、医療グレード、低起泡性
の、中性pH洗浄剤または酵素洗浄剤を使用して
ください。Pure(EndoChoice製)。フレキシブ
ル内視鏡用と指定されています。使用する個人
防護具、希釈、温度、浸水期間、保管、有効期
限、廃棄などについては、製造元の推奨事項に
従ってください。

洗浄水 – 殺菌
済み
すすぎ水 – 飲
料水
注射器
(ルアーロッ
最後のすすぎ手順(手順6)では、殺
菌済みの水を使用する必要がありま
す。

温度:22 ~ 30 ˚C
(71.6 ~ 80.6 F)

必要な最小量:20リットル

他のすべてのクリーニング手順では、
清潔な飲料水を使用できます。

温度:22 ~ 30 ˚C
(71.6 ~ 80.6 F)

必要な最小量:20リットル
清浄液は再使用しない
でください!
1台の内視鏡で再処理
後には、溶液を交換す
る必要があります。
すすぎ水は再利用しな
いでください!
1台の内視鏡で再処理
に使用した後は、水を
交換する必要がありま
す。
洗浄水は再使用しない
でください!
1台の内視鏡で再処理
に使用した後は、水を
交換する必要がありま
す。
使い捨ての30 mlの殺菌済み注射器 – 少なくと
も10個。
ク)
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FSE-057-JA-3.0
内視鏡および付属品の再処理
装置
説明
重要
Cidex® OPA(Advanced Sterilization Products
社製)のような、FDA認可済み・CEマーク付きの
高度消毒剤を使用してください。
使用する個人防護具、希釈、温度、浸水期間、
保管、有効期限、廃棄などについては、製造元
の推奨事項に従ってください。
消毒剤溶液を再利用す
る場合は、製造元の推
奨事項に従って試験紙
の効果を定期的に確認
してください。有効期
限後の溶剤は使用しな
いでください。消毒剤
のMEC(最小有効濃
度)を定期的にテスト
してください。.
70%アルコール
蒸発を避けるため、エタノールはふた付きの容
器に保管する必要があります。
アルコールは滅菌剤で
も高度消毒剤でもあり
ません。
アルコールは再利用し
ないでください!
ボウル
容器、流し台、ボウルなどは、内視鏡がきつく
巻かれることで損傷を受けない程度に十分な大
きさである必要があります。推奨される最小サ
イズ
ボウルの寸法は、40 cm X 40 cm x 15 cm / 16
インチ x 16インチ x 6インチです。.ボウルが
高度消毒にも使用される場合は、ぴったり閉ま
るふたを使用する必要があります。
必要なボウルの数は5です。
(1) リークテスト中に使用(水)
(1) 手作業でのクリーニング中に使用(洗浄
剤)
(1) 手作業でのクリーニング中に使用(水)
(1) 高度消毒中に使用(消毒剤)
(1) 洗浄中に使用(殺菌済みの水)
輸送用容器また
はパッド
輸送中の汚染または装置の損傷を防ぐため、内
視鏡は、ふた付きの容器またはふた付きの輸送
用パッド(EndoChoice CinchPad®など)で輸送
することを推奨します。
40 cm X 40 cm x 15 cm / 16インチ x 16インチ
x 6インチの容器を使用できます。
事前クリーニン
グ用容器
事前クリーニング段階での吸引用洗浄剤および
水のために、2個の500mlの容器が必要です。
吸引ポンプ
手作業でのクリーニング手順中の洗浄剤の吸引
には、Medela社製のBasic 30吸引ポンプまたは
同等の吸引ポンプが必要です。適切なチューブ
セットを使用してください。
消毒剤溶液
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
17
内視鏡および付属品の再処理
意図的空白ページ
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FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
CHAPTER 2
再処理の手順
2.1 再処理手順のフローチャート
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
19
再処理の手順
2.2 手順1:事前クリーニング
クリーニング処理の最初の手順は、使用時に、患者への処置直後に開始されます。この手
順は、顕微鏡がFuseBox™プロセッサに接続され、システムが水の容器と吸引元に接続され
ている間に、行われる必要があります。
警告

これは、使い捨ての付属品のため、使用後は、直ちに、現地の規定に従って生検バルブ
を廃棄してください。再利用可能な生検バルブについては、現地の規定か、または、製
造元の使用に関する指示に従って、バルブを廃棄または再利用します。この説明に従わ
なかった場合、患者間での二次汚染につながる可能性があります。
チャンネルを直ちに洗い流すと、内腔の表面にある有機残屑および無機残屑の乾燥
が阻害され、大量の微生物が除去される可能性があります。
Fuse™ 1Gの部品および事前クリーニングに必要な装置・物質を次の表に示します。
再処理手順1
事前クリーニング
場所
再処理手順1用のFuse™ 1G部品
処置室

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(組み立て済み)

吸引バルブ(組み立て済み)
この手順に必要な装置
装置
指定ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
30 mlの注射器(3個)
清潔で糸くずの出ない布
Koala®(EndoChoice製)などの布またはスポンジを
使用してください。
500 ml容器(2個)
輸送用容器または輸送用パッド
容器:40 cm X 40 cm x 15 cm / 16インチ x 16イン
チ x 6インチ
パッド:CinchPad®(EndoChoice製)
500 mlの清浄水
清潔な飲料水22 ~ 30 ˚C
500 mlの清浄液
フレキシブル内視鏡用と指定されている、Pure™(En
doChoice製)のような酵素洗浄剤を使用してくださ
い。
ビデオプロセッサ
FuseBox™
浸漬キャップ
EndoChoice
使用時の、処置の直後に、次の手順を行います。
20
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.2.1 内視鏡の挿入部を拭く
1. 洗浄剤に浸した柔らかい糸くずの出ない布で、挿入チューブ、曲がっている部分、遠
位端部を十分に拭きます。
2.2.2 吸引用洗浄剤、水、および空気
2. 遠位端部を清浄液入りの容器に浸し、少なくとも30秒間吸引バルブを押し下げて吸引
を開始します。
3. 遠位端部を清浄水入りの容器に浸し、少なくとも30秒間吸引バルブを押し下げて吸引
を開始します。
4. 水から遠位端部を取り出します。
5. 少なくとも30秒間吸引バルブを押し下げて吸引を開始します。
2.2.3 エアチャンネルおよびウォーターチャンネルの洗い流し
1. 遠位端部を清浄水に浸します。
2. 最高位の設定でポンプを回します。
3. 30秒間エア/ウォーターバルブの穴をふさぎ、気流を起こします。
3つのすべてのエアノズルおよびウォーターノズルから空気が排出されていること
を目視で確認します。いずれかのノズルがふさがれているように見えたら、EndoCh
oiceまでお問い合わせください。
4. 30秒間エア/ウォーターバルブを押し下げ、水流を起こします。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
21
再処理の手順
2.2.4 補助給水ポート用チャンネルの洗い流し
1. 補助水ポートキャップを開きます。
2. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
3. 清浄液で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助
給水チャンネルから30 mlの清浄液をゆっくりと流し入れます。
4. 水で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助給水
チャンネルから水をゆっくりと流し入れます。この処理を最低3回繰り返します。
5. 空気で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助給
水チャンネルから空気をゆっくりと流し入れます。安定した気流が(水なしで)チャ
ンネルから出るようになるまで、この手順を繰り返します。
2.2.5 システムの取り外しと内視鏡の移動
1. FuseBox™プロセッサを回して外します。
2. 次のような、内視鏡のインターフェイスに接続されているすべての取り外し可能な部
品を取り外します。吸引バルブ、エア/ウォーターバルブ、生検バルブ
3. エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブを清浄液に浸します。
4. 製造元の使用に関する指示に従い、生検バルブを廃棄するか再利用します。
5. 浸漬キャップが乾いていることを確認します。ビデオソケット(ビデオ入力ソケット)
の切り込みを浸漬キャップの穴に置き、浸漬キャップをひねって赤色の点に合わせて、
浸漬キャップをビデオソケット(ビデオ入力ソケット)に取り付けます。
6. ふた付きの容器入りの内視鏡とバルブを直ちに再処理エリアへ移します。
22
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.3 手順2:漏れテスト
漏れテストでは、内視鏡の外側または内側の物理的な破損が検出されます。内視鏡の内部
部品は流体に晒されることが想定されていないため、物理的な破損によって、内視鏡の完
全性が危険に晒され、内視鏡の内部構造(電子装置、操作ケーブルなど)が晒されて、再
処理中に損傷を受けます。
警告

Fuse™ 1Gで漏れが検知された場合は、その装置を使用しないでください!使用場所から内
視鏡を取り外し、EndoChoiceまで直ちにお問い合わせください。
注意::

内視鏡の損傷につながる可能性があるため、装置が水に沈められている間は、浸漬キャ
ップを取り外さないでください。

漏れテスタのゲージポンプおよび手押しポンプは、液体に入れないでください。

漏れテスタのコネクタを、漏れテスタポート側へ完全に回してください。コネクタが完
全に取り付けられていない場合、漏れテストは行えません。
漏れテスト中には、1回の、わずかな圧力低下が見受けられる可能性がありますが、
これは漏れではありません。圧力が時間とともに低下した場合、漏れがあります。
Fuse™ 1Gの部品および漏れテストに必要な装置・物質を次の表に示します。
再処理手順2
漏れテスト
場所
再処理室
再処理手順2用のFuse™ 1G部品

Fuse™ 1G

浸漬キャップ
この手順に必要な装置
装置
指定ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
漏れテスタ
EndoChoice
ボウル
40
x 40 x
15 cm/16インチ x 16インチ x 6
インチ
清浄水
清潔な飲料水22 ~ 30 ˚C
2.3.1
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
23
再処理の手順
2.3.2 漏れテスタの接続
1. 浸漬キャップがビデオソケット(ビデオ入力ソケット)に固く取り付けられているこ
とを確認します。
2. 漏れテスタと漏れテスタポートの両方が乾いていることを目視で確認します。
3. 補助給水ポートの切れ込みを、漏れテスタポートの開口部に滑り込ませて、漏れテス
タを内視鏡に接続します。コネクタを時計回りの方向にひねり、接続を安全に閉じま
す。
2.3.3 乾燥漏れテスト
1. 漏れテスタを240 mmHgまで膨らませます。
2. 曲がっている部分が角張っている間に、少なくとも30秒間、漏れテスタダイヤルを注
意深く観察します。圧力が低下していないことを確認します。これは、漏れがないこ
とを示していますので、次に、湿潤(水)漏れテストを実行できます。
2.3.4 湿潤漏れテスト
1. ボウルに清浄水を入れて準備します。
2. 内視鏡に圧力がかけられている間に、内視鏡を水中に完全に沈めます。
3. 曲がっている部分が角張っている間に、少なくとも30秒間、漏れテスタダイヤルを注
意深く観察します。圧力が低下していないことを確認します。
4. 挿入チューブ、末端の曲がった部分、供給チューブを確認し、継続的な気泡の流れが
排出していないことを確認します。継続的な気泡の流れが排出していた場合、内視鏡
に漏れがあることを示します。
5. ボウルから内視鏡を取り出します。
24
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.4 手順3:手作業でのクリーニング
手作業でのクリーニングとは、有機物質および有機質土壌の物理的な除去を意味します。
警告

すべての警告を最後までお読みください。以下の警告を見落とすと、装置の損傷や、患
者またはユーザーの二次汚染、感染、負傷の原因となることがあります。

特にブラシが引っ張り出されているときなどに、汚染流体が噴出することを防ぐため、
クリーニング処理中は顕微鏡を浸したままにしてください。

チャンネルに十分にブラシをかけます。チャンネルのブラシが不十分な場合、後続の患
者やオペレータに感染対策上のリスクがもたらされる可能性があります。

クリーニング中に力を入れすぎると、使い捨てブラシが損傷または変形する場合があり
ます。使用中および使用後は、ブラシの完全性が損なわれていないことを確認してくだ
さい。顕微鏡内にブラシの一部が落ちていた場合は、直ちに取り除いて、除去されたこ
とを確認します。ブラシの一部は、患者の感染または負傷の原因となる可能性があるた
め、疑わしい場合は、EndoChoiceまで直ちに問い合わせて点検を依頼し、装置を使用し
ないでください。

使い捨てブラシは再利用しないでください。使用後は、現地の規定および製造元の指示
に従って、直ちに廃棄してください。

クリーニングのための適切な時間および温度の設定が重要です。したがって、製造元の
推奨に従って、温度を監視し、接触時間を測定する必要があります。時間および温度計
の利用を検討する必要があります。

エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブなどの補助装置のクリーニングも、ブラシの使
用に含まれます。補助装置にブラシをかけなかった場合、二次汚染が引き起こされるか、
感染対策にリスクが生じる可能性があります。

複数の内視鏡をクリーニングすると、洗浄剤の効果が低下し、感染対策にリスクが生じ
る可能性があるため、一度に1台の内視鏡をクリーニングしてください。
注意::

制御ハンドルから遠位端部に向かってのみクリーニングブラシを挿入してください。ブ
ラシを遠位末端まで挿入しないでください。これによって、ブラシが損傷し、内視鏡の
内部で破損する原因となる可能性があります。

チャンネル開口部用クリーニングブラシを吸引ポートに挿入するときは、ブラシを無理
矢理挿入しないでください。

ブラシをかけるときは、エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブのシールに傷がつか
ないようにしてください。
「補助装置」および「内視鏡の付属品」とは、エア/ウォーターバルブおよび吸引
バルブを意味します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
25
再処理の手順
再処理される部品、対応する装置、手作業でのクリーニング中に使用される物質を、次の
表に示します。
再処理手順3
手作業でのクリーニング
場所
再処理室
再処理手順3用のFuse™ 1G部品

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(分解済み)

吸引バルブ(分解済み)

浸漬キャップ

エア/ウォータークリーニングアダプタ

作業チャンネルクリーニングアダプタ
この手順に必要な装置
装置
指定ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
30 mlの注射器
清潔で糸くずの出ない布(新しいもの)
Koala®(EndoChoice製)などの布またはスポンジ
を使用してください。
清浄液
フレキシブル内視鏡用と指定されている、Pure™
(EndoChoice製)のような酵素洗浄剤を使用して
ください。
ブラシ - 非金属で使い捨ての3.8 mmチャンネル
用クリーニングブラシ
HedgeHog片口チャンネルブラシ(SBS-227-50、End
oChoice製)、またはHedgeHog両口チャンネルブラ
シ(SBD-228-50、EndoChoice製)
ブラシ - 非金属で使い捨ての3.8 mmチャンネル
開口部用クリーニングブラシ
HedgeHogバルブ用ブラシ(SBB-119-50、EndoChoic
e製)
吸引ポンプ
30 L/minの割合で吸引する、チューブセット付き
の吸引ポンプを使用
ボウル(2個)
40 x 40 x 15 cm
エア/ウォータークリーニングアダプタ
EndoChoice
作業チャンネルクリーニングアダプタ
EndoChoice
浸漬キャップ
EndoChoice
漏れテストを正常に実施後、直ちに、次の手順を行います。
2.4.1 作業チャンネルを通る吸引用洗浄剤と空気
1. 操作のため、吸引ポンプを準備します。
2. 洗浄剤の製造元が推奨する温度および濃度で、ボウルに清浄液を入れます。
3. エア/ウォータークリーニングアダプタに接続します。ルアーキャップがネジ止めさ
れていることを確認します。
4. 吸引ポンプをメインコネクタ上の吸引ポートに接続します。
5. 吸引ポンプを操作します。
6. 洗浄剤に遠位端部を挿入します。
26
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
7. 指で少なくとも30秒間作業チャンネルをふさぎ、吸引できるようにします。
3
4
7
6
8. 洗浄剤から遠位端部を取り出します。
9. 指で少なくとも30秒間作業チャンネルをふさぎ、吸引できるようにします。
2.4.2 内視鏡および付属品を清浄液に置く
1. 内視鏡を清浄液に完全に浸します。
2. 内視鏡からすべてのクリーニング用アダプタを取り外します。
2.4.3 外部表面のクリーニング

清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡の外部表面全体をていねいに拭きます。顕
微鏡を円を描くように拭き、外側からすべての残屑を取り除きます。エア/ウォータ
ーノズルの開口部および該当レンズに特に注意を払い、傷がついていないかなど、遠
位末端の表面全体が清潔であることを確認します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
27
再処理の手順
2.4.4 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブへのブラシがけ
1. エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブを清浄液に浸します。
2. 使い捨てのチャンネル開口部用クリーニングブラシを使用して、バルブの内外を十分
にクリーニングします。
3. チャンネル開口部用クリーニングブラシと清浄液を使用して、エア/ウォーターバル
ブの開口部にブラシをかけます。
4. 手順3を最低5回繰り返します。
5. 清浄液の製造元が推奨している時間、バルブを清浄液に浸します。
2.4.5 供給チューブセクションの吸引チャンネルのブラシがけ
1. 内視鏡のメインコネクタから出てくるまで、2.8 mmのクリーニングブラシを吸引開口
部にまっすぐ挿入し、供給チューブからブラシを入れます。チャンネルからブラシを
注意深く引っ張って戻します。
2. チャンネル開口部用クリーニングブラシと清浄液を使用して、吸引の開口部にブラシ
をかけます。
3. 遠位端部に達するまで、2.8 mmのクリーニングブラシを吸引チャンネル開口部に挿入
し、作業チャンネルからブラシを入れます。チャンネルからブラシを注意深く引っ張
って戻します。ブラシに残屑が見えなくなるまで続けます。
4. チャンネル開口部用クリーニングブラシと清浄液を使用して、吸引の開口部にブラシ
をかけます。
5. 手順1から4を最低5回繰り返します。
2.4.6 挿入チューブセクションの吸引チャンネルのブラシがけ
1. 内視鏡の遠位端部から出てくるまで、3.8 mmのクリーニングブラシを作業チャンネル
に挿入し、吸引チャンネルからブラシを入れます。チャンネルからブラシを注意深く
引っ張って戻します。ブラシに残屑が見えなくなるまで続けます。
2. チャンネル開口部用クリーニングブラシと清浄液を使用して、作業チャンネルにブラ
シをかけます。
3. 手順1と2を最低5回繰り返します。
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FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.4.7 チャンネルクリーニングブラシの場所
2.4.8 エア/ウォーターチャネルの清浄液での洗い流し
1. クリーニングアダプタをエア/ウォーターおよび吸引の開口部に取り付けます。詳細
については、1.3.1「エア/ウォータークリーニングアダプタの接続」の項を参照して
ください。.
2. 注射器に清浄液を注入し、注射器をクリーニングアダプタのエア/ウォーター開口部
に接続します。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れます。
4. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
29
再処理の手順
2.4.9 吸引/作業チャネルの清浄液での洗い流し
1. 注射器に清浄液を注入し、注射器をエア/ウォーターアダプタの吸引の開口部に接続
します。
2. メインコネクタ側の吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作業チャンネルをふさ
ぎます。注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流
し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れま
す。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口をふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れま
す。
1 & 2
30
3 & 4
5, 6 & 7
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.4.10 補助給水ポート用チャンネルの清浄液での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. 清浄液で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助
給水チャンネルから90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れます。
2.4.11 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブを清浄液に浸します。
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの清浄液をゆっくりと流し
入れます。
2.4.12 内視鏡の挿入部を拭く

清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡の外部表面全体をていねいに拭きます。
2.4.13 清浄液に浸す
1. 内視鏡のインターフェイスから、すべてのクリーニング用取り付け具を取り外します。
2. 清浄液の製造元が推奨している時間と温度で、内視鏡を清浄液に浸します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
31
再処理の手順
2.5 手順4:手作業でのクリーニング後のすすぎ
手作業後のすすぎは、手作業でのクリーニング手順後に、内視鏡に残留洗浄剤がないよう
にするために行われます。
警告

「手順3 – 手作業でのクリーニング」からの残留洗浄剤は、すすぎによって十分に取り
除かれる必要があります。手作業でのクリーニングに使用される酵素洗浄剤はタンパク
溶液です。したがって、すすぎが適切ではなかった場合、残留タンパク質が内視鏡およ
び付属品に残ったままになります。残留洗浄剤を十分にすすがなかった場合、高度消毒
中に装置の表面に残留タンパク質が固着することになります。固着したタンパク質によ
って、下にあるバクテリアが消毒剤に晒されることから阻害され、二次汚染または感染
のリスクにつながる可能性があります。

残留洗浄剤があった場合、すすぎが効果的ではない場合がありますので、個々のすすぎ
後にすすぎ用の水を交換してください。洗浄剤の適切な除去は、新鮮で清潔な十分な量
の水ですすぎが行われたときにのみ、達成されます。

水管が使用されていない場合も、補助水管は再加工しなければなりません。この手順を
怠ると、感染管理上のリスクが発生する恐れがあります。
再処理される部品、対応する装置、手作業でのクリーニング後のすすぎ手順中に使用され
る物質を、次の表に示します。
再処理手順4 手作業でのクリーニング後の洗い流し
場所
再処理手順4用のFuse™ 1G部品
再処理室

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(分解済み)

吸引バルブ(分解済み)

浸漬キャップ

エア/ウォータークリーニングアダプタ

作業チャンネルクリーニングアダプタ
この手順に必要な装置
装置
推奨ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
30 mlの注射器(2個)
清潔で糸くずの出ない布(新しいも
の)
32
水
清潔な飲料水22 ~ 30 ˚C
ボウル
40 x 40 x 15 cm
エア/ウォータークリーニングアダプタ
EndoChoice
作業チャンネルクリーニングアダプタ
EndoChoice
浸漬キャップ
EndoChoice
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.5.1 内視鏡と付属品の洗浄剤から清浄水への移動
1. 洗浄剤のボウルから内視鏡と付属品を取り出します。
2. 清潔なボウルに、清潔な飲料水を準備します。
3. 清浄水が入ったボウルに内視鏡と付属品を完全に浸します。
4. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
5. クリーニングアダプタをエア/ウォーターおよび吸引の開口部に取り付けます。詳細
については、1.3.1「エア/ウォータークリーニングアダプタの接続」の項を参照して
ください。.
2.5.2 エア/ウォーターチャネルの水での洗い流し
1. 注射器に清浄水を注入し、注射器をクリーニングアダプタのエア/ウォーター開口部
に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの清浄水をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの清浄水をゆっくりと流し入れます。
2.5.3 吸引/作業チャネルの水での洗い流し
1. 注射器に水を注入し、注射器をクリーニングアダプタの吸引開口部に接続します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
33
再処理の手順
2. メインコネクタ側の吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作業チャンネルをふさ
ぎます。注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの水をゆっくりと流し入
れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの水をゆっくりと流し入れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの水をゆっくりと流し入れます。
1 & 2
3 & 4
5, 6 & 7
2.5.4 補助給水チャネルの水での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. 水で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助給水
チャンネルから90 mlの新鮮な清浄水をゆっくりと流し入れます。
34
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.5.5 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの水での洗い流し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの水をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの水をゆっくりと流し入れ
ます。
2.5.6 内視鏡と付属品の水からの取り出し
2.5.7 すすぎ水の廃棄
2.5.8 エア/ウォーターチャネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をクリーニングアダプタのエア/ウォーター開口部に
接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
35
再処理の手順
2.5.9 吸引/作業チャネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をクリーニングアダプタの吸引開口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作
業チャンネルをふさいで、注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気
をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
1 & 2
36
3 & 4
5, 6 & 7
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.5.10 補助給水チャネルの空気での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. 空気で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助給
水チャンネルから90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2.5.11 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの空気での洗い流し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入
れます。
2.5.12 リンス作業
1. すべてのクリーニング用アダプタを取り外します。
2. 清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡および付属品の外部表面全体をていねいに
拭きます。
3. 残留残屑があるかどうか、内視鏡を目視で検査します。挿入チューブ、曲がっている
部分、遠位端部に特に注意してください。内視鏡に残屑が残っている場合、2.4「 手
順3:手作業でのクリーニング」の項にあるすべての指示を繰り返します。.
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
37
再処理の手順
2.6 手順5:高度消毒
単体でのクリーニングは適切ではないため、各手順の前に、Fuse™ 1G胃カメラも高度消毒
を行う必要があります。
警告

高度消毒剤(HLD)溶剤での作業中は、適切な個人防護具を着用してください。これを着
用しなかった場合、再処理作業者の負傷または感染症への暴露につながる場合がありま
す。個人防護装置の選択時には、HLDの製造元の推奨事項を参照してください。

すべてのチャンネルから気泡を完全に取り除きます。内視鏡チャンネルに気泡がある場
合は、高度消毒は完了できません。高度消毒を怠ると、感染対策上のリスクが発生する
恐れがあります。

高度消毒のすべての手順は、HLD溶剤に完全に浸された内視鏡および付属品で、行う必要
があります。完全に浸されなかった場合、HLD溶剤が装置の表面全体に適切に接触しない
場合があり、これによって、高度消毒が不完全になる可能性があります。高度消毒を怠
ると、感染対策上のリスクが発生する恐れがあります。
注意:

内視鏡は、製造元が推奨する時間、濃度、および温度でのみ、浸してください。より高
い温度、濃度や、より長い時間での使用は、内視鏡の摩耗を増大させる可能性がありま
す。
再処理される部品、対応する装置、高度消毒中に使用される物質を、次の表に示します。
再処理手順5
高度消毒
場所
再処理手順5用のFuse™ 1G部品
再処理室

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(分解済み)

吸引バルブ(分解済み)

浸漬キャップ

エア/ウォータークリーニングアダプタ

作業チャンネルクリーニングアダプタ
この手順に必要な装置
装置
推奨ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
30 mlの注射器
清潔で糸くずの出ない布
38
ボウル
40 x 40 x 15 cm
消毒剤溶液
Cidex OPAのような、FDA認定の高度消毒剤を使用して
ください。
エア/ウォータークリーニングアダプタ
EndoChoice
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
作業チャンネルクリーニングアダプタ
EndoChoice
浸漬キャップ
EndoChoice
2.6.1 内視鏡と付属品のHLD溶液への移動
1. 消毒剤の製造元が推奨する温度および濃度で、清潔なボウルに消毒液溶液を入れます。
2. 内視鏡を消毒液溶液に完全に浸します。
3. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。
4. クリーニングアダプタをエア/ウォーターおよび吸引の開口部に取り付けます。詳細
については、1.3.1「エア/ウォータークリーニングアダプタの接続」の項を参照して
ください。.
2.6.2 エア/ウォーターチャネルのHLD溶液での洗い流し
1. 注射器に消毒剤溶液を注入し、注射器をクリーニングアダプタのエア/ウォーター開
口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくりと流し入れます。
2.6.3 吸引/作業チャネルのHLD溶液での洗い流し
1. 注射器に消毒剤溶液を注入し、注射器をクリーニングアダプタの吸引開口部に接続し
ます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
39
再処理の手順
2. メインコネクタ側の吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作業チャンネルをふさ
ぎます。注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくり
と流し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくりと流し入
れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.1「エア/ウォータークリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくりと流し入
れます。
1 & 2
3 & 4
5, 6 & 7
2.6.4 補助給水ポート用チャンネルのHLD溶液での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. HLD溶液で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補
助給水チャンネルから90 mlのHLD溶液をゆっくりと流し入れます。
40
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.6.5 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブのHLD溶液での洗い流し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの消毒剤溶液をゆっくりと流し入れま
す。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの消毒剤溶剤をゆっくりと
流し入れます。
2.6.6 HLD溶液に浸す
1. すべてのクリーニング用アダプタを取り外します。
2. 糸くずの出ない布を使用して、内視鏡の外部表面に付着している気泡を拭き取ります。
3. 固く合わさるふたでボウルを覆います。
4. 溶剤の製造元が推奨する温度および濃度で、HLD溶液入りのボウルに内視鏡および付
属品を浸します。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
41
再処理の手順
2.7 手順6:最後のすすぎ
高度消毒後のすすぎは、内視鏡に消毒剤が残らないようにするために行われます。内視鏡
の汚染を避けるため、細心の注意を払う必要があります。
警告

残留消毒剤は、後続の患者に組織障害を生じる可能性があるため、残留消毒剤を除去す
るための高度消毒後の適切なすすぎは、非常に重要です。

内視鏡チャンネル内での細菌異常増殖は、湿気のあるチャンネルでの水道水の微生物に
よる汚染が原因となる場合があります。これは、患者の汚染につながる場合があります
ので、最終的な水でのすすぎは、殺菌済みの水で行う必要があります。

すすぎのサイクルは、消毒薬の残留を除去するために、行われます。その後の使用後に
は、ボウルを毎回空にします。この指示に従わなかった場合、患者の炎症や負傷につな
がる可能性があります。

高レベル消毒済みの内視鏡および付属品とのすべての接触は、殺菌済みの装置、表面、
物質を介して行ってください。これを行わなかった場合、装置を汚染し、感染のリスク
が発生する恐れがあります。
再処理される部品、対応する装置、最後のすすぎ中に使用される物質を、次の表に示しま
す。
再処理手順6
最後のすすぎ
場所
再処理手順6用のFuse™ 1G部品
再処理室

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(分解済
み)

吸引バルブ(分解済み)

浸漬キャップ

エア/ウォータークリーニングアダ
プタ

作業チャンネルクリーニングアダプ
タ
この手順に必要な装置
装置
推奨ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
殺菌済みの手袋
30 mlの注射器(3個)
42
殺菌済みの、清潔で糸くずの出ない布
殺菌済み、使い捨て
ボウル
40 x 40 x 15 cm
水
殺菌水、少なくとも20リットル
エア/ウォータークリーニングアダプタ
EndoChoice
作業チャンネルクリーニングアダプタ
EndoChoice
浸漬キャップ
EndoChoice
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
アルコール70%
エタノール
2.7.1 内視鏡および付属品のHLD溶液からの取り出し準備
1. HLD溶剤の製造元が推奨する時間の経過後、高度消毒用ボウルの覆いをとります。
HLD溶液から内視鏡を取り出す前に、次の手順を実行します。
2. エア/ウォータークリーニングアダプタを、エア/ウォーターおよび吸引の開口部に取
り付けます。詳細については、1.3.1「エア/ウォータークリーニングアダプタの接続」
の項を参照してください。.
3. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。
2.7.1.1
(内視鏡をHLD溶液から取り出す前の)エア/ウォーターチャンネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をエア/ウォータークリーニングアダプタのエア/ウォ
ーター開口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2.7.1.2
(内視鏡をHLD溶液から取り出す前の)吸引/作業チャンネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をエア/ウォータークリーニングアダプタの吸引の開
口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作
業チャンネルをふさいで、注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気
をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2.7.1.3
(内視鏡をHLD溶液から取り出す前の)補助用ウォーターチャンネルの空気での洗い流し

注射器を使用して、補助給水チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れ
ます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
43
再処理の手順
2.7.1.4
(内視鏡をHLD溶液から取り出す前の)エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの空気での洗い
流し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入
れます。
2.7.2 内視鏡と付属品のHLD溶液からの取り出し
1. 清潔なボウルに、新鮮な殺菌水を準備します。
注意:

内視鏡が汚染されないようにするため、最後のすすぎには清潔なボウルが必要です。可
能な場合、このすすぎには専用のボウルの使用を推奨します。
1. すべてのクリーニング用アダプタを取り外します。
2. 内視鏡と付属品をHLD溶液から取り出します。
3. 内視鏡と付属品を殺菌水に浸します。
4. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
5. クリーニングアダプタをエア/ウォーターおよび吸引の開口部に取り付けます。詳細
については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタの接続」の項を参照して
ください。.
外部表面の拭き取り

清潔な殺菌済みの糸くずの出ない布を使用し、ボウルの水の中で、内視鏡の外部表面
全体をていねいに拭きます。
2.7.3 エア/ウォーターチャネルの水での洗い流し
1. 注射器に殺菌水を注入し、注射器をエア/ウォータークリーニングアダプタのエア/ウ
ォーター開口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れます。
44
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れます。
2.7.4 吸引/作業チャネルの殺菌水での洗い流し
1. 注射器に殺菌水を注入し、注射器をエア/ウォータークリーニングアダプタの吸引の
開口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作
業チャンネルをふさいで、注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの殺菌
水をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れま
す。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れま
す。
1 & 2
3 & 4
5, 6 & 7
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
45
再処理の手順
2.7.5 補助給水チャネルの水での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. 殺菌水で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助
給水チャンネルから90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れます。
2.7.6 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの水での洗い流し
1. 注射器を使用して、生検バルブから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの殺菌水をゆっくりと流し
入れます。
2.7.7 内視鏡と付属品の殺菌水からの取り出し
1. すべてのクリーニング用アダプタを取り外します。
2. 殺菌水のボウルから内視鏡と付属品を取り出します。
2.7.8 外部表面の拭き取り
1. 殺菌済みの清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡の外部表面全体をていねいに拭
きます。
2. エア/ウォーター、吸引、および作業チャンネルのクリーニングアダプタに接続しま
す。
46
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
2.7.9 エア/ウォーターチャネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をエア/ウォータークリーニングアダプタのエア/ウォ
ーター開口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2.7.10 吸引/作業チャネルの空気での洗い流し
1. 注射器に空気を注入し、注射器をクリーニングアダプタの吸引開口部に接続します。
2. メインコネクタ側の吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作業チャンネルをふさ
ぎます。注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し
入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
47
再処理の手順
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
1 & 2
3 & 4
5, 6 & 7
2.7.11 補助給水チャネルの空気での洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. 空気で満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、補助給
水チャンネルから90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2.7.12 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブの空気での洗い流し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入れます。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlの空気をゆっくりと流し入
れます。
48
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
49
再処理の手順
2.7.13 エア/ウォーターチャネルのアルコールでの洗い流し
1. 注射器にアルコールを注入し、注射器をクリーニングアダプタのエア/ウォーター開
口部に接続します。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口を、手袋をつけた指でふさぎ、エア/ウォ
ーターチャンネルから最低90 mlのアルコールをゆっくりと流し入れます。 末端ヘッ
ドにある両方のノズルから流体が流れ出ていることを、目視で確認してください。
3. メインコネクタ側のエア/ウォーターの入口から指を放し、エア/ウォーターチャンネ
ルから最低90 mlのアルコールをゆっくりと流し入れます。
2.7.14 吸引/作業チャネルのアルコールでの洗い流し
1. 注射器にアルコールを注入し、注射器をクリーニングアダプタの吸引開口部に接続し
ます。
2. メインコネクタ側のエア/ウォーターの吸引の入口を、手袋をつけた指でふさぎ、作
業チャンネルをふさいで、注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlのアル
コールをゆっくりと流し入れます。
3. メインコネクタ側の吸引の入口から指を放し、遠位端部の作業チャンネルの出口をふ
さぎます。
4. 注射器を使用して、吸引チャンネルから最低90 mlのアルコールをゆっくりと流し入
れます。
5. 作業チャンネル上でひねって、作業チャンネルクリーニングアダプタを作業チャンネ
ルに取り付けます。詳細については、1.3.2「作業チャンネルクリーニングアダプタ
の接続」の項を参照してください。.
6. エア/ウォータークリーニングアダプタに付属のネジキャップを使用して、メインコ
ネクタの吸引の入口と、クリーニングアダプタの吸引の開口部を、ふさぎます。
50
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
7. 注射器を使用して、作業チャンネルから最低90 mlのアルコールをゆっくりと流し入
れます。
1 & 2
3 & 4
5, 6 & 7
2.7.15 補助給水チャネルのアルコールでの洗い流し
1. 補助給水ポート用クリーニングアダプタを補助給水ポートに接続します。
2. アルコールで満たされた注射器を補助給水ポート用クリーニングアダプタに接続し、
補助給水チャンネルから90 mlのアルコールをゆっくりと流し入れます。
2.7.16 エア/ウォーターバルブおよび吸引バルブのアルコールでの洗い流
し
1. 注射器を使用して、吸引バルブから最低90 mlのアルコールをゆっくりと流し入れま
す。
2. 注射器を使用して、エア/ウォーターバルブから最低90 mlのアルコールをゆっくりと
流し入れます。
2.7.17 アルコールでの外部表面の拭き取り

アルコールに浸された殺菌済みの清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡の外部表
面全体をていねいに拭きます。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
51
再処理の手順
2.8 手順7:乾燥
警告

装置を乾燥するこの段階では、汚染を最小限にするため、殺菌済みの糸屑の出ない布を
使用する必要があります。この指示に従わなかった場合、ユーザーの汚染につながる恐
れがあります。
再処理される部品、対応する装置、高度消毒中に使用される物質を、次の表に示します。
再処理手順7
乾燥
場所
再処理室
再処理手順7用のFuse™ 1G部品

Fuse™ 1G

エア/ウォーターバルブ(分解済み)

吸引バルブ(分解済み)

浸漬キャップ

エア/ウォータークリーニングアダプタ

作業チャンネルクリーニングアダプタ
この手順に必要な装置
装置
指定ブランド/モデル/タイプ
個人防護具
殺菌済みの手袋
殺菌済みの、清潔で糸くずの出
ない布
殺菌済み、使い捨て
2.8.1 内視鏡、付属品、クリーニング装置の乾燥

殺菌済みの清潔な糸くずの出ない布を使用し、内視鏡、付属品、クリーニング装置の
外部表面全体をていねいに拭いて乾かします。
2.8.2 内視鏡の保管

内視鏡は、乾燥した、清潔な、換気のいいキャビネットで垂直に保管する必要があり
ます。挿入チューブは垂直にまっすぐな位置にあり、内視鏡の末端は、自由にぶらさ
がっている状態です。詳細については、CHAPTER 3「保管と廃棄」の項を参照してく
ださい。.
52
FSE-057-JA-3.0
再処理の手順
意図的空白ページ
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
53
再処理の手順
2.9 再処理手順の概要チャート
再処理手順の概要を次のチャートに示します。この表は、参照目的でのみ使用してください。
手順1:事前クリーニング
*システムが接続されている間の手順直後に、処置室でこの手順を行います。
内視鏡の挿入部を拭く
吸引用洗浄剤、水、お
よび空気
洗い流し- エアーチャ
ンネルおよびウォータ
ーチャンネル
補助給水ポート用チャ
ンネルの洗い流し
システムの取り外しと
内視鏡の移動
手順2:漏れテスト
漏れテスタの接続
乾燥漏れテスト
湿潤漏れテスト
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
55
再処理の手順
手順3:手作業でのクリーニング
作業チャンネルの
吸引用洗浄剤と空
気
エア/ウォーターチャ
ネルの清浄液での洗い
流し
内視鏡と付属品の清浄
液への移動
吸引/作業チャネルの
清浄液での洗い流し
外部表面のクリー
ニング
エア/ウォーター
バルブおよび吸
引バルブを清浄
液に浸します。
補助給水ポート用チ
ャンネルの清浄液で
の洗い流し
供給チューブセクショ
ンの吸引チャンネルの
ブラシがけ
エア/ウォーターバ
ルブおよび吸引バル
ブの清浄液での洗い
流し
挿入チューブセクショ
ンの吸引チャンネルの
ブラシがけ
内視鏡の外部表面を
拭く
清浄液に浸す
手順4:手作業のクリーニング後のすすぎ
内視鏡と付属品の洗浄
剤から清浄水への移動
水からの取り出し
56
エア/ウォーターチャネ
ルの水での洗い流し
エア/ウォーターチャネ
ルの空気での洗い流し
吸引/作業チャネルの水
での洗い流し
吸引/作業チャネルの空
気での洗い流し
補助給水チャネルの
水での洗い流し
補助給水チャネルの
空気での洗い流し
FSE-057-JA-3.0
エア/ウォーターバ
ルブおよび吸引バル
ブの水での洗い流し
エア/ウォーターバ
ルブおよび吸引バ
ルブの空気での洗
い流し
外部表面の拭き取
り
再処理の手順
手順5:高度消毒
内視鏡と付属品の消毒
剤溶剤への移動
エア/ウォーターチャネ
ルの消毒剤溶剤での洗
い流し
吸引/作業チャネルの
消毒剤溶剤での洗い
流し
補助給水ポート用チャ
ンネルの消毒剤溶剤で
の洗い流し
エア/ウォーターバ
ルブおよび吸引バ
ルブの消毒剤溶剤
での洗い流し
消毒剤溶剤に浸す
手順6:最後のすすぎ
(内視鏡を消毒剤溶剤から取り出す前の)すべて
のチャンネルおよび付属品の空気での洗い流し
(空気/水/吸引/作業/補助給水/バルブ)
殺菌水からの取り
出し
外部表面の拭き取
り
生成された消毒剤の殺
菌水への除去
空気でのすべてのチャンネルと付属
品の洗い流し(空気/水/吸引/作業/
補助給水/バルブ)
外部表面の拭き取り
殺菌水でのすべてのチャンネルと
付属品の洗い流し(空気/水/吸引/
作業/補助給水/バルブ)
アルコールでのすべてのチャンネ
ルと付属品の洗い流し(空気/水/
吸引/作業/補助給水/バルブ)
アルコールでの外
部表面の拭き取り
手順7:乾燥
外部表面全体の殺菌済
みの糸くずの出ない布
での拭き取り
垂直での保管
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
57
再処理の手順
意図的空白ページ
58
FSE-057-JA-3.0
保管と廃棄
CHAPTER 3
保管と廃棄
3.1 使用と使用の間での保管
警告

本内視鏡およびその部品は、保管する前に再処理する必要があります。

内視鏡は、直射日光が当たる場所や、高温多湿の場所に保管しないでください。

保管中は、X線または紫外線に晒さないでください。

ユーザーまたはオペレータの汚染や、装置の損傷につながる可能性があるため、保管中は、
小さい半径に巻きすぎないでください。

保管前に外部表面および内部表面(内腔)を十分に乾燥させないなど、不適切な保管は、
感染対策上のリスクを生じさせます。

汚染された手袋で再処理される内視鏡に触れないでください。これは、感染対策上のリス
クを生じさせます。

環境汚染および偶発的な接触から装置を保護するため、キャビネットのドアは閉じたまま
にしてください。

保管されている装置には、権限を与えられた担当者のみが取り出せるように制限してくだ
さい。

適切な保管状態ではなく、感染対策上のリスクを生じさせる可能性があるため、内視鏡は、
持ち運び用のケースに保管しないでください。

感染対策上のリスクを生じさせる可能性があるため、持ち運び用のケースで汚染された内
視鏡を保管しないでください。

保管前には、乾燥させるため、補助給水ポートのキャップを取り外してください。
一部の国および職能団体のガイドラインでは、毎日最初に使用する前に、内視鏡の再
処理を推奨しています。
内視鏡および付属品は、最後の使用後に適切な再処理が行われ、適切に保管されたこ
とを、確認してください。
ユーザーまたはオペレータのいずれの汚染も防ぐため、使用と使用の間では、内視鏡
とその再利用可能な付属品の再処理後、再処理された装置を、他の汚染された装置か
ら離しておく必要があります。
内視鏡は、乾燥した、清潔な、換気のいいキャビネットで垂直に保管する必要があります。

内視鏡からすべてのバルブとキャップを取り外してください。

内視鏡の表面(特にチャンネルの入口と遠位端部の周囲および内側と、曲がっている部
分)は、完全に乾燥していることを確認してください。
Fuse™ 1G胃カメラ再処理マニュアル
59
保管と廃棄

損傷を防ぎ、装置とその他の機器との間での接触を最小限に防ぐため、内視鏡は、保管
キャビネットに末端が自由につるされた状態でつるし、挿入チューブが可能な限り垂直
につるされているようにしてください。
3.2 付属品および再処理供給品の廃棄

再処理物質および使い捨て部品の廃棄については、すべての該当する国および現地での
法規とガイドライン(および製造元の指示と製品ラベル)に従ってください。

60
汚染の拡散を防ぐため、汚染された物品の処理には注意を払ってください。
FSE-057-JA-3.0
EC
REP
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