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第88号 - 日本民放クラブ
2008年 (平成20年)1月 民 放 くらぶ 第 88号 ヽ ヽ ヽ ユ 一 ボ ン ツ ク 己 言 倉Jl世 パ ック ・イン ・ 『 ∼ 妖 精 パ ック は今 も ∼ 武本宏 一 (TBS) ン ぶ ﹃パ ック ・イ ン ・ミ ュージ ツク ﹄ 初 代 出 浪 者 ダ ン パ ツク ・イ ン ・ミ ュージ ツク﹄ ﹃ 、 2年 ︵ 1 9 6 7︶ 7月 に は 昭和 4 、7 7 5 スタ ー ト し 5 年 月終 了ま で 1 年 間続 いた T BS ラジ オ の深夜 の 。 月 ∼金 ︶ であ る ベ ルト番 組 ︵ 2年 と いえ ば 、高 度 成 長 も 昭和 4 、 、 爛 熟 期 にさ し か かり テ レビ 洗 、 濯 機 冷 蔵 庫 の三種 の神 器 も 普 及 、 し 街 には ヒ ッピ ーも 出 現す る 一 、 方 厳 し い受 験 戦争 に勝 ち 抜 く ベ く 、徹夜 で勉 強 に励 む若 者 た ち も 。 激 増 し て いた 当 時 T B S ラジ オ は 深夜 は放 送 、 休 止 時 間だ った が テ レビ にお客 、 、 を 奪 わ れ ど ん底 の ラジ オ が こ う した 〃 深夜 族 ″ に目 を つけ た の も 然 の成 り行 き だ った ろう 。 当 ″ 深夜 と いう ラジオ フロンティ ア 、 に 魅 力 あ る番 組 を 開発 せ よ ︱生 、 ス ンオ局第 二制 作 部 こ の年 の春 ・ 、 に大 号令 が 下り そ れ ぞ れ が 一家 言 を 持 つ選 り抜 き のデ ィ レク タ ー 。 が企 画会 議 に招 集 さ れ た 待 って 、 ま し た と 日頃 あ た た め て いた企 、 画 や出演 者 を 開陳 し て な か な か ま と ま らな い。連 日 の百家 争 鳴 の 、 あ と 何 と こ の私 が企 画 のま と め 。 役 を 仰 せ つか った 、 これ は大 役 これ は大 変 ⋮苦 悶 、 の数 日間 が過 ぎ た真 夜 中 ふと 私 の脳 裏 を か す め て飛 ぶ影 が あ っ 。 〃 う 、 ック 。 こ だ の番 た そ だ パ 、 組 は パ ックだ った のだ !〃私 は 。 思 わず 膝 を 叩 いた 、 パ ックと は シ ェー ク スピ ア の 、 真 夏 の夜 の夢 ﹄ に登 場 す る い ﹃ 。 たず ら好 き の妖 精 であ る 真 夜 中 、 に姿 を 現 し 人 々に媚 薬 を 振 り ま 、 、 いた り 魔 法 を か け た り し て は 、 、 。 朝 姿 を 消 す ま さ に こ の深夜 番 組 にぴ ったり のキ ー ワー ド では 、 な いか ︱小 躍 り し た私 は 鉛 筆 を 、 走 ら せ る のも も ど か しく 一気 に ま と め の企 画書 ﹃ パ ック﹄ を 書 き 。 上げ た あ の キ ン キ ン が パ ック の 声 , 番 組 は何 と こ のご時 世 に 国産自 、 国産 動 車 の 一社 提 供 が決 ま り ﹃ パ ツク ・イ ン ・ミ ュージ ツク﹄ と 。 いう 正 式 名 に決 ま った 、 パ ック ・イ ン ・ 後 述 す るが ﹃ ミ ユージ ツク﹄ は いわ ば曜 日ごと にま ち ま ち の専 門店 が軒 を 並 べる 、 商 店 街 のよう な番 組 で これを ひ と つのイ メージ で統 一す るた め妖 精 パ ック の声 を毎 晩 サ ウ ンド ・ス テ ッカ ー の形 で活 躍 さ せ る こと に し た。 早速 パ ック役 のオ ー デ ィ シ ョン 2008年 (平成20年 )1月 民 放 くらぶ 第 88号 、 。 を 行 う 大 勢 の声 優 が参 加 し て 放 送 作 家 島 本 十 郎 さ ん の ﹁ぼく は パ ックだ ⋮﹂ と いう 何種 類 か のセ 、 、 リ フを し ゃべ っても ら い 結 局 一番 キ ュート な声 の喜 多 道 枝 さ ん 。 に ま った 決 、 と こ ろ で こ のオ ー デ ィシ ョン に太 い声 で ﹁ぼく は パ ックだ ⋮ ﹂ と や る男 性 が いた 。 一同大 笑 いだ った が 、 こ のず んぐ り し た青 年 こ 、 そ 後 に T BS の午 後 ワイ ド で活 、 ″ 躍 す る キ ンキ ン″ こと 愛 川欣 。 也 さ ん の若 き 日 の姿 だ った ﹃パ ック ・イ ン ミミ ュー ジ ック ﹄ いよ いよ 開 始 、 ︲日 月 7月 3 ︵ ︶ 深夜 正 確 に は 0分 。 フ アン フ アー レ に 火 曜 0時 3 ″ 続く矢島 正 明 のタイト ル コール 日 産 パ ック ・イ ン ・ミ ュージ ツク〃 。 で いよ いよ番 組 は ス タ ー ト し た 。 午前 3時 ま で の生 放 送 だ 、 スタ ー ト 時 の ライ ン ア ツプ は 、 。 月 曜 が増 田貴 光 戸 川昌 子 火 = 、 。 八城 一夫 やま の べも と こ 水 H 、 。 田中 信 夫 北 浜 晴 子 木 =野 沢 那 放 送 開 始 を P R し た 週 刊 誌 の 一ページ 広 告 、 、 。 智 白 石冬 美 金 Hな べ お さ み 、 、 星 加 ルミ子 土 H矢 島 正 明 今 井 と も 子と いう コンビ だ つた 。 、 一見 し てわ か るよう に 初 め は 、 ど ち ら かと いえ ば 深夜 に大 人 の 雰 囲気 を 漂 わ せ たも のを ⋮と いう 、 感 じ だ った が 各 曜 日そ れ ぞ れ に 。 ユ ニー クな内 容 を競 った 。 たとえ ば火 曜 パ ック スタジ オ に マーサ 三宅 や朱 里 エイ コら 一線 、 級 のジ ャズ シ ンガ ーを 迎え 八城 一夫 と の軽 妙 な お し ゃべり とピ ア 、 ノ で スタジ オを た ち ま ち 大 人 っ 。 ぽ いジ ャズ ク ラブ にし てしまう 。 私 は金 曜 パ ックを 担 当 し た な 、 べお さ み は 当 時 ク レ ー ジ ー キ ヤ ッ ツ の 一員 の若 手 芸 人 だ った が 、 明 大 出身 の知 性 と 社 会 への関心 の 、 高 さ を 兼 ね そ なえ 私 は渋 谷 にた む ろす る ア ング ラ族 や警 視 庁前 に 、 集 結 す る デ モ隊 と 話 を す べく 彼 に デ ン スケを し ょ っても ら つて出 。 か け たも のだ 、 ミ ュージ 星 加 ルミ子 は 当 時 ﹃ ック ライ フ﹄ 誌 編集 長 。 日本 人 で 、 は じ め て そ の前 年 彗 星 のご と く 、 デビ ュー 全 世 界 を 席 巻 し たビ ー ト ルズ に、単 身 渡 英 し てイ ンタビ ュー に成 功 し た女 性 だ った 。最 新 の音 楽 情報 を 紹 介 し ても らう こと ︼ し か し、 パ ックと いえ ば 、 何と 圧 勝 ︱ ナ チ ・チ ャ ヨパ ック 、 。 で 若 者 文 化 の今 を伝 え た ユ ニー クだ った のは映 画 評論 家 増 田貴 光 と作 家 の戸 川昌 子 の月 曜 、 。 パ ックだ 担 当 の岡本安 正 さ んは 起 用 の意 図 を こう 振 り返 ってく れ 、 。 た ﹁ あ の頃 は ホ モ レズ な ど は 、 差 別 にあ って ど んな に才 能 を 持 った 人 で も 白 い眼 で 見 ら れ て い 。 た そう し た いわ れなき 偏 見 を 打 、 破 し よう と ぼく はあえ てそう し た噂 の絶 え な か った ご両 人 を起 用 し た のです﹂。 星加 ル ミ子 の 著書 2008年 (平成 20年)1月 民 放 く らぶ 第 88号 ュ ー そ つ ︰ 更 ック ・イ ン ミ ヽ もう 一 ジ ック﹄ と は 若 者 た ち の ″ 。 つの心 の広 場 ″ だ った のだ こう し て放 送 開 始 一年 ほ ど で パ ッ 。 クブ ー ムが 到 来 し た 、 ﹁ス タ ッ フが 何 も や ら な く ても コち ゃん の終 わ り の挨 拶 と エ ン デ ィ ン グ 曲 ﹃シ バ の女 王 ﹄ を 聴 き な 、 が ら 若 者 た ち は 明 日 か ら の競 争 、 の前 の し ば し の安 眠 を む さ ぼ る 。 こと が 出 来 た ﹁お げ ん き よ う ⋮ ﹂ と いう チ ャ 5年 間 を いに 、 い っても番 組 終 了 ま で の 1 一週 間 に数 千 通 を 超 え る と 、 、 完 走 し た 野 沢 那智 白 石冬 美 のナ いう 他 曜 日 パ ック を 圧 倒 す る 人 。 チ 。チ ャ ココンビ に止 めを刺 す で 気 と な った 。 ″ あ ろう 知 名 度 の点 ではま だ ま だ 有 名 な コー ナ ー に お 題 拝 借 ″ 。 。 のお 二人 だ った ﹁や あ や あ諸 兄 が あ る た と え ば あ る 週 の テ ー マ 。 け い⋮﹂ と いう ナ ッち ゃん の呼 び に ﹁あ る 恋 の物 語 ﹂ が 出 さ れ る 、 か け で始 ま る木 曜 のパ ックは 受 す る と 自 分 の体 験 に 基 づ いた さ ま 験 生 を 中 心 と し た若 者 から の投 書 ざ ま な 恋 物 語 が 山 のよ う に寄 せ ら を ひ た す ら読 み上げ ると いう 至 っ れ る 。 そ の中 か ら 厳 選 さ れ た ユー 、 0 ほど が て シ ンプ ルな構 成 だ った が そ の モ ア や ウ ィ ット に 富 む 1 通 、 、 投 書 は見 る間 に山積 みと な り つ 次 週 に放 送 さ れ 聴 い て いる若 者 。 み ん な の共 感 を 呼 ぶ 、 ナ チ ・チ ャ コパ ック を 通 じ 受 験 勉 強 の辛 さ や 恋 の悩 み な ど を 互 、 いに訴 え る こと で 孤 独 な 受 験 生 、 、 や 若 者 た ち の間 に 一種 の連 帯 感 同 世 代 意 識 と い った も のが 生 ま れ 。 る のだ 若 者 た ち に語 り か け る ナ チ ・チ ャ コ 〃 私 た ち が パ ック メイ ト ″と名 づ 、 け た聴 取 者 たち が 勝 手 に機 関紙 、 を 発 行 し た り イ ベ ントを 開 いて く れ たり し たも のです ﹂ ⋮。 そう 、 回想 す る のは 番 組 の中 でも 熊 沢 デ イ レ ク タ ー と し て有 名 に な っ 、 た ナ チ ・チ ヤ コパ ック の熊 沢敦 さ ん であ る。 、 局 のほう でも 神 宮 の草 野球 場 、 を 借 り 日産 の大 型 ト レー ラーを 、 屋 台 にし て パ ツク盆 踊 り 大 会 を 公 開生 放 送 。 オ 毎 年 のよう に開 いた そ の後 ﹃ ー ルナイ ト ニ ッポ ン﹄ の エ ッポ ン 、 放 送 ﹃セ イ ヤ ング﹄ の文 化 放 送 、 と も 交 流 し 亀 淵 昭信 さ ん や落 合 、 恵 子 さ んも 一緒 に 日比 谷 野外 音 、 楽堂 で ﹁ 深夜 放 送 ま つり﹂を 開き 。 エー ル の交 換 を行 った もう 一つの別 の広 こう し た中 ﹃ 場﹄ と いう パ ック フ アン の投 書 を 、 集 大 成 し た本 が 出 版 さ れ 大 ヒ ッ 0冊 ほど 出 版 さ ト なり 、 そ の後 も 1 。 れた 、 あ る夜 ふ と 私 の脳 裏 に 現 れ た 、 妖 精 パ ック は 思 いも か け ず 大 き 。 な 社 会 現 象 に な って し ま つた 、 そ れ は ま だ ケ ー タ イ も イ ンタ ーネ ットも な か った あ の時 代 、 〃 若 者 た ち のも う 一つの広 場 ″ そ のも 。 の であ った パ ック』の本 の数 々 評判 を呼んだ『 2008年 (平成20年 )1月 民 放 くらぶ 第 88号 テ レビ に な った パ 、 む か た わ ら で イ ラ スト レ ー タ ー が ボ デ イ ペイ ン テ イ ング を し た り 、 突 如 、 三 上 寛 が バ イ ク に乗 っ 、 、 て 乱 入 し た り ⋮ 訳 の分 か ら ぬ ま ま 終 了 。 サ ブ タ イ ト ルは 〃 何事 か 始 ま った べ し 〃 ⋮ 云 い得 て妙 だ 。 4年 3月 には、 ザ ・フオー 昭和 4 ク ・ク ルセダ ーズ の 一員 で京 都府 。 立 医 大 生 の北 山修 が登 場 そ の水 〃 曜 日 パ ックは文 字 通 り 戦争 を知 ら な い子供 たち ″ が訴 え かけ る場 と な った。 った こ の曜 日 に は そ の後 も 吉 田 拓 8年 の実績を誇 るテレビ 郎 、小 室等 と い った 大 フォー ク ぃま ゃ3 物 、 マン ユニオ ンも そ の第 一歩 は妖 シ ンガ ー た ち が 次 々と 登 場 し た 。 精 パ ックに後押 しされ てのも のだ 彼 ら は概 し て テレビ に出 た が らな 、 、 った。 か った ので な お さ ら フ アンた ち は ﹁パ ック﹂ にか じり ついた の そ れ ぞ れ の ック パ 。 だ 、 こ の年 の 0 1月 ﹁パ ック﹂ は午 私 が ﹁パ ック﹂ か らも T BSか らも 飛 び出 し た後 も ﹁パ ック﹂ は 前 5時 ま で枠 大 さ れ 、午 前 3時 か 。 賑 やかな話 題 を 提 供 し続 け た 何 ら の第 二部 は若 手 アナ ウ ンサ ー の 、 。 5 0 しろ ま 間 で の で 出 了 1 終 年 延 べ 演 の場 と し た 8 人 に近 い司会 者 た ち が出 演 し た の 彼 ら は 日ご ろ の アナ ウ ンサ ー の 、 。 だ から ⋮ 約 束 事 を 離 れ のび のび と 個 性 を 、 、 発 揮 これ が活 気 を 呼 び やが て 桝 井 論 平 を は じ め若 手 アナが第 一 。 部 に躍 り出 る 一アナ ウ ンサ ー か ら個 性 豊 かな 、 パ ー ソナ リ テ ィ ヘ 彼 ら に成 長 の 場 を 与 え た のも妖 精 パ ック の仕業 。 だ った 。 ほ か にも 話 題 は いろ いろあ る 永 六輔 さ んが 5月 3日 の憲 法 記念 、 日 に 3時 間 ぶ っ通 し で憲 法 全 文 、 を 読 み通 し そ の意 義 に ついて考 水 曜 パ ック の北 山 修 ︸ 。 え たり ⋮ オ ー デ ィ シ ョン で落 ち た愛 川欣 也 も 司会 者 と し て凱旋 し 、 〃 たが 〃 ポ ー ル〃 テト ラ〃 と い った怪 し げ な言 葉 を 運 発 し て笑 わ 。 〃 せ たり ⋮ 走 れ コウタ ロー〃 で 、 大 ヒ ット の山本 コー タ ロー は 相 手 役 で気 鋭 の映 画 評 論 家 の吉 田真 由 美 と番 組 が縁 で結 婚 し てしま っ 。 た り ⋮ 大 村 万 理 子 さ ん のパ ック 、 く た ば れ テ レビ コー ナ ー﹂ では ﹁ 、 が人気 だ った が あ る 日 ﹁ひ ょ っ こり ひ ょう た ん島 特 集 ﹂ を 組 んだ 、 と こ ろ 当 の作 者 井 上 ひさ し さ ん か ら資 料 と 共 に フ アンレタ ーが届 、 き 一同感 激 した り ⋮。 そ れ ぞ れ 。 の ﹁パ ック﹂ が特色 を発 揮 し た ! i 一 ! i ! ! 一 ! i ! ≡ ! 一 一 一 一 , 一 一 一 ! ! ! 一 〓 一 ! 一 一 一 一 一 一 一 十 十 一 一 一 一 一 一 一 一 ! i 5時 ま で拡 大 し た ﹁パ ック ﹂の ワ ッ ベン -18- ク そ のナ チ ・チ ャ コ コンビ が テ レ 、 5年 4 ビ にも 登 場 した のは 昭和 4 。 0年 安 保 月 のこと だ った 世 間 が 7 、 で大 揺 れ のこ の年 私自 身 も 大 き 。 な転 換 期 を 迎え て いた 、 T B Sが 報 道 の自 由 を めぐ っ 、 て いわ ゆ る T BS闘争 の余 波 の 、 中 にあ った こ の年 これ か ら はど こ の局 と も自 由 に組 ん で テ レビ番 、 組 を 作 る時 代 だ 番 組 制 作 会 社 を 、 、3 創 ろう と 2月 1人 の社 員 デ ィ レ ク タ ー が集 団退 職 し、 側 テレビ 。 マン ユ ニオ ンを創 設 した のだ 、 記 念 す べき 旗 揚 げ番 組 は フジ テ レビ の ﹃ハ ットピ ンキ ー﹄ と い 、 う 音 楽 番 組 そ し て T BS テレビ 。 の深夜 ベ ルト番 組 と決 ま った テ レビ 局 出身 のメ ンバー の中 で た った 一人 ラジ オ局 か ら参 加 し た 。 私 そ の私 が 少 々気 負 い こ ん で ﹁テ レ ビ に も 深 夜 の解 放 区 を 1 ﹂ 、 な ど と 主 張 し た と こ ろ これ が 通 、 って ﹃T Vジ ョ ッキ ー﹄ と いう 、 番 組 が決 ま った いわ ば ﹁テレビ 。 版 パ ック ・イ ン ・ミ ュージ ツク﹂ 、 、 さ て 第 一回 の収 録 。 企 画 は 私 。 デ イ レ ク タ ーは今 野勉 スタジ オ でナ チ 。チ ャ コ コンビ が投 書 を 読 一 輩 ` ノ 2008年 (平成20年)1月 民 放 くらぶ 第 88号 最後 の放送 ナ チ ・チ ャ コ 、 、 共 感 し て 現在 こ の社 に籍 を 置 、 き 新 し い原 石 の発 見 と P R のお 。 手 伝 いを し て いる これも 妖 精 パ ックが取 り 持 って く れた縁 であ ろう 。 パ ック は 不 減 で す 1 、 さ て パ ック のご本尊 と も いえ 。 る ナ ッち ゃん こと 野沢 那智 さ ん 。 の今 に ついて 0年 ぶり に お 会 いし た 。 先 日数 1 、 彼 は今 人 形 町 にあ る演 劇 スクー ル ︽パ フオー ミ ング ・アー ト ・セ ンタ ー︾ の代表 を 務 め、 演 劇 や声 優 にあ こが れ る若 者 たち の指導 に 。 当 た って いる 、 昔 と 変 わ ら ぬ 前 髪 パ ラリ に セ ー タ ー 姿 の ナ ッち ゃん 。 ﹁いや あ、 。 パ ック と は 縁 が 切 れ な く て ね こ 、 、 の学 校 の略 称 も ほ ら P 。A ・ 、 C ⋮ パ ック ー そ う 読 め る よ う ぼ く が 命 じ た ん です よ ﹂ 嬉 し い話 だ 。 なあ 、 妖 精 パ ックは ま だ ま だ あ ち こ 、 ち で 様 々な人 たち に思 いも 寄 ら 。 ぬ魔 法 を かけ続 け る に違 いな い 資 料 提供 ・東 京 放 送 ・中 村 全 紀 夫 ・筆 者 -19- ︶ 一回 が清 水 谷 公 園を 出 発 し 日比谷 は ﹁パ ック ・イ ン ・ミ ュー ジ ツク パ ック 終 了 反 対 デ モ 、 公 園 め が け て デ モ行 進 を し て い P R E S E N T S ﹃あ の ラ ジ オ 、 。 。 〃 数 々 の エピ ソードを 残 し た ﹁パ た それは パ ック終了反対 デモ〃 あ の歌 あ の青 春 と を 放 送 ま 、 。 8年 月 には フ アン の熱 い ツク﹂ にも終焉 の時 が来 た。 だ った 反対 デ モ行 進 と いう より た 成1 平 正 5年 間 、 若 も のた ち に さ れ 、 私 には ︲ 愛 番 組 終 了 を 弔う 葬 列 のよう 声 に応え て ﹃ 甦 る伝 説 ナ チ チ ャ コ 。 も う 一つの に見 え た。 感 動 と 共 感 を呼 んだ ﹁ パ ック﹄ が放 送 さ れ た 、 、 っく り 、 と回 また ゆ にわ た って だ が 3年 時 別 の 広 場 ﹂ そ の ﹃パ ッ ク ・イ が 一 つ 私 代 事 縮 恐 、 ッセイ を自 し し っ 。 ン ・ミ ュー ツ ど を ク 自 ジ た ほ に は い て た が 姿 ﹄ 消 エ 転 前 私 伝 。 7年 7月 ︲日だ った。 のは 昭和 5 パ ック ・ 費 出 版 し た そ の中 で ﹃ 3 パ ック と 私 イ ン ・ミ ュージ ツク﹄ 誕生 の いき ﹁来 週 を も つて終 了 ﹂ ⋮ の予 告 、 、 アナ ウ ン スを 聞 き聴 取 者 た ち の反 妖 精 パ ックは これ で死 に絶 え さ つにも触 れ てお いた のだ が あ 。 。 た のだ ろう か いや いや パ ックは る 日 そ の出 版 社 ・新 風舎 社 長 松 崎 響 は凄 ま じか った 、 、 7 し も も とこ を目 し ろ に わ は 昭和 5 そ れ 出 て 年 夏 私 撃 ぬ 思 義 今 現 妖 行 氏 にお会 いした 際 氏 は私 に 、 。 。 こう いう のだ った 。 ﹁武 本 さ ん た こと を は っき り と 憶 え て いる 術 を 振 るう 、 3年 、 T B S 立 0 プ ラカ ードを いだ奇 妙 に静 か な に ぼく は高 校 生 の頃 小 島 一慶 さ ん 成1 担 平 周 年 5 創 。 のパ ック の大 フ アンでし てね よ く ヘタな詩 を 投 稿 し ては、番 組 で 。 読 み上げ ても ら いま し た﹂ ⋮ 、 そ し てあ る日 こ の少年 詩 人 の 。 頭 に ひら め いたも のが あ った ラ ジ オ番 組 でも 無 名 の投 稿 だ け であ 、 れ だ け 面 白 い番 組 が 出 来 る な ら 、 出 版 の世 界 でも 一般 の人 たち の 本 を 積 極 的 に作 り 出 版 す る こ と 、 で 今 ま で にな い出 版 文 化 を 生 み 。 出 こと 出 る の では ⋮ こう が 来 す 5年 前 に、 こ の自 費 出 版会 し て2 社 を 興 した のだと いう 。 、 今 こ の出 版 社 は時 に問 題を 指 、 摘 さ れ て いるが 私 は こ の理念 に │