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要請書 - イラク平和テレビ局 in Japan

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要請書 - イラク平和テレビ局 in Japan
株式会社国際協力銀行
2012 年 10 月 4 日
代表取締役総裁 奥田 碩様
人権弾圧国家イラク向け事業への融資の中止を求める
要請書
イラク平和テレビ局 inJapan
代表 森文洋
2003 年のイラク戦争から 9 年半が経ちました。米軍撤退後も、イラク国民の 40%が 1 日 1 ドル以下の生
活を強いられ、未だに水も電気もほとんど通らない過酷な状況となっています。この原因は 8 兆円もの国
家予算があり、その 9 割を占める石油の産出も増えているイラクにおいて世界ワースト3の腐敗政権とい
われるマリキ政権が国民に予算を使わず、声を上げる市民を軍事弾圧しているからです。そしてこの腐敗国
家を生み出したのはアメリカ、イギリス、日本などのイラク戦争参戦国家であり、さらにマリキ政権の腐敗
と市民弾圧を支え続ける日米欧中露などの世界のグローバル資本です。
日本政府はイラク戦争に自衛隊を出した後、現マリキ政権に ODA を拠出して腐敗と市民弾圧を支えています。日本
のイラク ODA は一時、“円借款では約6割を日本企業が受注(坂本威午・JICA事務所長国際協力機構事務局長)”
というひも付き援助を異常な割合で行っています。貴 JBIC は、イラク ODA に続いて“民間企業が主体の事業を支え
るため国際協力銀の融資を再開する。9月にも日本とイラクの両政府が合意するのはイラクの原油収入を返済の担
保にする仕組みだ。事業停止などで返済が行き詰まれば、原油収入を優先的に返済に充てる。不安定なイラク情
勢を踏まえ貸出金利を高めに設定するだけではリスクを負いきれないと判断している。緊急時の資金源を明確にし
て、国際協力銀が長期の貸し付けをしやすくする。(日経新聞 2012/7/17 付)”と報道されています。日本政府
100%出資金融機関の社会的責任として人権弾圧に手を貸す事業から撤退するよう強く求めます。
<質問>
①マリキ政権は市民への軍事弾圧を強め、米軍の拷問で名の知れたアブグレイブ刑務所でも占領中から無実
の罪で逮捕されている多数の市民を未だに釈放していない。また無実の市民を大量に逮捕し、1000 人以上
を死刑にするなどアムネスティーからも批判されている人権弾圧国家についてどういう立場をとっている
のか?
②2011/6/13 ボーウェン米特別監査官がイラク復興資金を再調査し、200億ドルの復興資金とし
てイラク中央銀行に保管されたうち67億ドル(約5400億円)の現金が行方不明となり「米史上最大の
現金盗難となるかもしれない」という事実をどう認識しているのか?
<要請項目>
1
2
腐敗と汚職、そして人権弾圧に手を貸す、イラク政府と契約するためのイラク向け融資事
業の合意を取らないよう日本政府に要請すること。
社会的責任ある銀行としてイラク・日本国民に対して上記質問への見解を真摯に答えるこ
と。
〒540-0004 大阪市中央区玉造 2 丁目 26-70 ニエモンビル 1 階
TEL/FAX 06-7493 -0230
イラク平和テレビ局 inJapan
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