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ボランティアさん募集

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ボランティアさん募集
—創刊1998年11月—
27
NO.
2 0 1 2
M AY
S ……………………………………………
埼玉県災害医療体制について〜平成23年度埼玉特別機動援助隊合同訓練〜
C
O
N
T
E
N
T
・・・・・・・・・・・高度救命救急センター
福島 憲治
P-1
当センターの3.0T-MRI装置における高磁場MR検査の現状・・・・・中央放射線部P-2
新しい寄生虫“アジア条虫”にご注意 ・・・・・・・・・・・・・中央検査部
P-3
連載 高齢者のリハビリテーション⑯ 高齢者の運動機能評価⑥ 全力5m歩行テストP-4
・・・・・・・リハビリテーション科 國澤 洋介/高倉 保幸
地域がん診療連携拠点病院とがん診療支援室について
・・・・・・・・がん診療支援室 藤野 優子
P-5
在宅療養指導室の活動について・・・・・・・・在宅療養指導室 田邉 厚子 P-7
患者満足度調査のご報告
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・医務課 P-9
ボランティアさん募集/面会について ・・・・・・・・・・・・・・・・・・ P-11
㈳小江戸川越観光協会
基本理念
安全で質の高い医療を提供し、
地域から信頼される医療機関を目指します。
トピックス
SAITAMA MEDICAL CENTER
埼玉県災害医療体制について
〜平成23年度埼玉特別機動援助隊合同訓練〜
高度救命救急センター 福島憲治
日本の震災に対する災害医療対策/対応は、震災
を経験するたびに進化をしてきた。逆の言い方をす
年2月14日には例年通り埼玉SMART合同訓練が行わ
れた。災害訓練はいくつかの種類に分類されるが、
ればそれまでは表だけの対応をして、突き詰めた対
策を立ててこなかったのが実情である。この分野で
の日本の進化は 1995年の阪神淡路大震災であるが
その内で「市民や政治家にこれだけの能力がありま
すというものを見せるための訓練」というものがあ
り、この訓練はそれに分類される。しかし我々医療
(それ以前は災害医療という言語はあってもまじめ
従事者はそれだけでは満足がいかないため、消防組
織と医療の新たな連携を試す場として例年この訓練
の準備から実施を行なってきている。今年もここ 3
に議論されていたのかは甚だ疑問である)、2011年
東日本大震災とそれに付随する福島原発事故により
やはり地震大国日本がこの分野で本当に力を注いで
いるのかはこの分野に関わる自分にも自信を失わせ
る出来事であった。それでも進めなければならない
年ほどかけて現場での医療と消防との連携体制を構
築してきたが、ほぼそれも形作られた感がある。来
年からはまた東日本大震災以降ということで何が必
要な事項であるかを検討しながら手探りで行なって
いく所存である。
現在、埼玉県の災害医療対策/対応に携わっている
我々は、県内体制の構築のため様々な取り組みを行
なっている。災害急性期対応の医療支援隊である埼
玉 disaster medical assistant team:略称 埼玉
DMATの消防組織との連携は、県内災害時の現場医
療活動の中核を成すものである。埼玉 DMATと消防
の救助隊と防災航空隊が連携する組織としての埼玉
特別機動援助隊Saitama Special Mobile Assistance
Rescue Team:通称 埼玉 SMARTが構築され、そ
れ以降毎年訓練を行なう体制をつくってきた。2011
↑当日の模様↓
1
ご紹介
SAITAMA MEDICAL CENTER
当院の3.0T-MRI装置における高磁場MR検査の現状
中央放射線部 MR検査室
1. はじめに
当院では、3.0T(3.0テスラ)MRI装置SIEMENS社
製MAGNETOM Verio(以下3.0T装置:図1)が2010
年6月に新規導入され約2年が経過しました。3.0T装
置では従来の装置では技術的に難しかった様々な検査
に対応することが可能となりました。
今回は3.0T 装置による高磁場の優位性を考慮した
MR検査について紹介していきたいと思います。
4. MRSを用いた代謝物質量測定
MRS(MR Spectroscopy:図 3)では、機能障害や
疾患によって生じた各代謝物量の変化を捉えます。
腫瘍等の病変部と正常組織の代謝物質量の比較が行
え、3.0T装置を用いることで、従来よりも大きな信
号が得られ、各物質の分離能力も向上しています。
図3:MRS解析結果
5. ASL法による脳血流動態評価(図4)
ASL(Arterial Spin Labeling)法は造影剤を使用せ
ずに脳血流動態評価を行える検査方法です。より低
侵襲であり、繰り返しの検査することも可能となっ
ております。 3.0T装置では S/N比の向上等の理由に
より、良好な評価が行えます。
図1:SIEMENS社製MAGNETOM Verio 3.0T
2. 検査の内訳
MR検査の部位と装置別の件数割合を示します。
図4:ASLによる脳血流評価
治療前(左)と比し治療後(右)の血流回復を認めます
3. 3.0T装置と従来装置(1.5T装置)の違い
静磁場強度が上がればそれだけ細かいところがよ
く見えるようになります。 1.5Tから 3.0Tになると、
信号とノイズの比であるS/N比は約2倍になり、S/N
比が大きくなるほど高画質になります。(図2)
従来あまりよく見えなかった細かいところや、脳内
の細かい血管、膝や手の関節軟骨など十分きれいな
画像が得られるようになりました。
6. MR検査の危険性
MR検査ではペースメーカーを装着している方や
磁性金属を有している方の検査が行えないため、検
査前確認を厳重に行なっております。
お手数かとは存しますが、検査に関わる同意書の
記入にご協力お願い致します。手術歴の詳細やその
他のチェック項目は患者様の安全管理上とても重要
です。
7. おわりに
MR検査におきましては特性上、長時間の体位保
持や検査中の騒音により、他の画像診断より不安感
の大きい検査ですが、少しでも患者様が安心でき、
かつ安全で正確な検査情報を提供出来るように努力
しております。
今後とも、皆様のご理解とご協力をお願い致します。
図2:1.5T(左)、3.0T(右)の画質の違い
3.0Tの方が細かい血管までよく見えます(同一人)
2
トピックス
SAITAMA MEDICAL CENTER
新しい寄生虫“アジア条虫”にご注意!!
中央検査部
もあり、国立感染症研究所では国内で生産された豚
の肝臓内にアジア条虫の嚢虫(袋状=嚢状の形をし
ヒトの消化管に寄生する寄生虫のうち、回虫や蟯
虫 (ぎょうちゅう )は一般に知られていますが、条虫
た幼虫)が寄生していた可能性が極めて高いとの見
解を出しています。
(別名サナダムシ)も聞いたことがあると思います。
かつてソプラノ歌手のマリア・カラスさんがサナダ
ムシダイエットをしていた話は有名です。
この条虫は、原則としてヒトからヒトへ感染する
ことはありませんが、まれにネズミやイヌ、ネコな
どに寄生する小型の条虫が幼児に感染することがあ
ります。条虫がヒトに寄生しても多くの場合は無症
状です。下痢や腹痛を起こすこともありますが、一
般に肛門から長い紐状の虫体が出てきたり、便と共
にちぎれた虫体が出てきたりして、初めて感染に気
づきます。
感染は幼虫の寄生した食肉や魚を、生あるいは加
熱不十分な状態で食べることで起りますが、近年海
外渡航が頻繁となり、また食嗜好の多様化から元来、
日本には分布していなかった寄生虫の感染がみられ
ています。 条虫類には14の種類が発見されています
が、特に日常感染症がみられる種類と感染源や食品
を表に示しました。
アジア条虫による重篤な健康被害は報告されてい
ませんが、昼夜を問わず寄生虫の片節 (卵を含む体
節 )が肛門から排出される不快感がかなりあるよう
で、精神的な苦痛が大きいと言われています。
昨年、生牛肉のユッケによる腸管出血性大腸菌O111の集団感染事件があり、生肉を食することの危
険性が話題となりましたが、寄生虫の危険性も忘れ
てはならず、医療機関でも豚の肝臓を非加熱で食べ
ることへの危険性を啓発して行きたいと思います。
食べて感染
2∼3カ月で成虫になり,
小腸に寄生
豚のレバー刺し
片節
主な条虫類の感染源と食品
主な条虫類
感染源
幼虫
食 品
無鉤条虫
牛肉
たたき,牛刺身,ユッケ
有鉤条虫
豚肉
パテ,腸詰め,カナッペ
日本海裂頭条虫
サケ,マス
鮨,刺身,ルイベ
アジア条虫
豚肉
レバー刺身
大便と共に排泄または
肛門から自力ではい出す
豚(中間宿主)
この中でアジア条虫は、豚を中間宿主としヒトに
寄生する寄生虫で、中国、韓国、タイ、台湾、イン
ドネシア、フィリピン、ベトナムなど豚の内臓を食
べる習慣のあるアジア地域に分布していますが、こ
豚の口から感染,
肝臓で幼虫に成長
アジア条虫のヒトへの感染経路
ヒト
れまでは日本には分布していないと思われていたも
のです。しかし、最近の遺伝子検査によって過去の
保存されていた1968年と1996年の2例が、アジア条
虫と同定されました。
当センターにおきましても一昨年に 2例の条虫症
がありましたが、国立感染症研究所での遺伝子検査
でアジア条虫と同定されました。この 2症例の感染
源は不明ですが、いずれも海外渡航歴がないことや、
生肉、ユッケ、レバ刺しなどを好んで食しているこ
とから、日本国内でアジア条虫に感染したことが推
測されます。国内のアジア条虫の感染源を特定する
ことは非常に困難ですが、既に埼玉県のみならず栃
木、群馬、東京、千葉、神奈川の各都県からの報告
写真: 当センターで検出されたアジア条虫の虫体
長さはおよそ2mあります
3
卵
連載
SAITAMA MEDICAL CENTER
高齢者のリハビリテーション⑯
リハビリテーション科 國澤 洋介/高倉 保幸
— 高齢者の運動機能評価⑥ 全力5m歩行テスト —
までの時間を測定する。
④ 二回測定し速いほうの時間をテスト結果として採
択する。
1.何のために行うの?
歩行テストには様々な種類がありますが、全力5m
歩行テストは簡便で実用的であり、高齢者の体力テ
ストでも非常に良く用いられています。安定して歩
くことができる能力があるか、下肢の筋力は衰えて
いないか、実用的な歩行スピード(例えば安全に横
断歩道を渡りきるスピード)があるかなどを総合的
に測る目安となるテストです。
2.テストはどうやるの?
細かな設定はいろいろな方法がありますが、 1番
大切なことはいつも同じ方法で測定することです。
今回は、その中で代表的なひとつの方法を解説しま
す(図1)。
① 5mの歩行路の前後に各2mの予備路を設定。
② Aの地点から Dの地点に向かってできるだけ速く
歩く。
③ 最初の5mの基準線(B)を超えて足が接地した時
から次の5mの線(C)を越えて足が接地した瞬間
3.どのくらいできれば良いの?
表をみることで自分のレベルを知ることができま
す。レベル 3であれば平均です。レベルを知るだけ
でなく、定期的にテストを行うことで能力の変化が
わかります。経時的にトレーニングを続けている人
は3ヶ月に1度、そうでない人も1年に1度を目安にテ
ストをしてみましょう。
4.遅い人はどうすると良いの?
下肢の筋力を強くするのが最も手っ取り早い方法
です。以前にもこのコーナーで解説しましたが、椅
子からの立ち上がり運動や毎日の歩行運動などが良
いでしょう。運動の効果が早く現れやすいというの
もこのテストの特徴です。是非、日々のトレーニン
グと合わせてこのテストを定期的に行ってみて下さ
い。
図.歩行時間の測定方法
予備路
測定路
2m
A
5m
2m
B
表.全力5mテストの結果
予備路
C
D
(*単位は秒)
レベル1
レベル2
レベル3
レベル4
レベル5
男性
>3.2
3.2∼
2.8∼
2.4∼
2.2∼
女性
>3.8
3.8∼
3.2∼
2.8∼
2.4∼
4
ご案内
SAITAMA MEDICAL CENTER
地域がん診療連携拠点病院とがん診療支援室について
がん診療支援室 藤野 優子
(5)地域の医療機関への診療支援や他の医療機関
今や3人に1人が、がんという病気になり、そのう
ちの2人に1人が、がんでお亡くなりになる時代です。
との連携を図る。
さて、みなさんは、地域がん診療連携拠点病院をご
2.研修体制について
存じでしたか?
埼玉医科大学総合医療センターは 2007年1月に地
域がん診療拠点病院に認定されました。それに伴い、
地域がん医療水準の向上のため、連携拠点病院や
他の地域の医療機関の医療従事者に対する研修に
がん診療支援室を2007年4月に開設いたしました。
積極的に取り組む。
まず、地域がん診療連携拠点病院について、ご説明
3.診療提供体制について
させていただきます。
(1)がん患者、家族、他の医療機関が相談できる
地域がん診療連携拠点病院とは
相談支援センターを設置する。
『第 3 次対がん 10 ヵ年総合戦略(国家を上げて
(2)がん予防やがん医療に関する情報を提供する。
“がん”を克服しようとする取り組みで、がん罹患
率の激減を目指し定めたもの)』にもとづいて全国
どこでも質の高いがん診療を受けることができるよ
うに、各地域におけるがん診療の連絡支援を推進す
るために厚生労働省より拠点として指定された病院
です。
現在、埼玉県には都道府県がん診療拠点病院が 1
(3)院内がん登録をする。
以上の1から3までが大きな役割です。
(詳しいことは、埼玉医科大学総合医療センター
ホームページhttp://www.saitama-
med.ac.jp/kawagoe/index.htmlをご覧下さい。)
施設(埼玉県立がんセンター)、地域がん診療連携
拠点病院は10施設があり、その中でも当院は、川越
比企医療圏の地域がん診療連携拠点病院となりま
す。埼玉県内のがん診療拠点病院の中では、最大規
模を誇る急性期総合病院です。当院は、がんの患者
さんに対して、地域から信頼される、安全で質の高
い医療を提供するよう心がけております。また、急
性期総合病院の立場から、様々な併存症のあるがん
患者さんにも対応でき、かつ緊急を要するがん患者
さんに対しても早急に受け入れる体制が整っており
ます。
次に、地域がん診療連携拠点病院の役割について
ご説明いたします。
この中で当院のがん診療支援室の役割は
(1)院内のがん診療に関する情報の収集・管理・
統括を行い、地域がん診療連携拠点病院とし
1.診療体制について
(1)わが国に多いがん(肺がん、胃がん、肝がん、
ての機能を充実させる。
(2)院内のがん診療において横断的診療体制の確
大腸がん、乳がん)そのほか専門とするがん
について、手術、放射線治療、化学療法を効
果的に組み合わせた治療(集学的治療)及び、
立をサポートする。
(3)がん診療に携わる各診療部門、事務部門、コ
各学会の診療ガイドラインに準ずる標準的治
療ならびに応用治療を行う。
メディカル部門の連携強化を図り、がん診療
レベルの向上に貢献する。
(2)外来化学療法室、放射線治療に関する機器を
の 3つをあげております。 2007年 4月のがん診療
設置し専門的医療を提供する。
支援室開設当初の室員は10名でしたが、2012年3
(3)緩和ケアの提供をする。
月現在、院内の各部門から選出された医師5名、
(4)セカンドオピニオンの対応。
看護師3名、薬剤師1名、医療福祉相談員1名、管理栄
5
ご案内
SAITAMA MEDICAL CENTER
養士 1名、事務部 6名の合計 17名となりました。こ
のメンバーで毎月1回がん診療支援室会議を行い、
3.音楽療法(緩和ケアチームと共催)
年3回開催(各フロアーロビーで開催)
地域がん診療連携拠点病院としての質的向上を目
指し責務の遂行について話し合いを行っていま
す。
最後に、がん診療支援室のさまざまな活動につい
てご説明致します。
1.がんに関する市民公開講座の開催
年1回開催、場所:かわごえクリニック
(参加費無料、どなたでも参加可能)
4.院内がん登録
院内がん登録ではがん患者さんのがんの部位や
性状(組織型)、治療内容(手術、抗がん剤、放
射線など)などの情報を収集・登録し、その予後
調査(生存確認調査ともいいます)を行なってい
ます。院内がん登録の目的は、病院内の対がん活
動の状況を把握し、がんの早期発見と治療、予後
の向上に役立てること、ひいては地域レベル、国
レベルのがん対策に寄与することにあり、また全
国登録などの共同研究への参加を容易にして、研
究・研修にも役立てることにあります。院内がん
登録のための情報の収集、保有、公開および情報
提供は、医療センター患者個人情報保護規則(平
成17年3月26日制定)に基づき適正に取り扱って
今年度は、7月にがんと栄養関連の市民公開講座
を予定しております。院内掲示、埼玉医科大学総合
医療センターホームページ http://www.saitama-
med.ac.jp/kawagoe/index.htmlをご覧下さい。
2.がん患者・家族の会
(当院の通院と入院患者さんが対象)
毎月1回第4木曜日開催
おります。
お問い合わせ先はがん相談支援センター(医療福
祉相談室 TEL: 049-228-3825)にお願いいたし
5.がん診療支援室主催講演会
(医療従事者向け)年3回開催
ます。
6.緩和ケア研修会
(医療従事者向け)年1回開催
7.放射線療法および化学療法の研修会
(医療従事者向け)年1回開催
このほかにもありますが、おおまかなことをご
説明させて頂きました。
がん診療支援室は患者さんと、直接関わりのも
てることは少ないのですが、がん患者さん、ご家
族が「この病院で診てもらってよかった。」と
思って頂けるよう、診療体制を整え、職員に対し
てはいろいろな研修会を開催し、質的向上を図っ
ていけるよう室員一同努力してまいります。
6
ご紹介
SAITAMA MEDICAL CENTER
在宅療養指導室の活動について
在宅療養指導室 田邉 厚子
宅療養上必要な指導を30分以上かけて行います。主
在宅療養指導室の概要および活動内容をご紹介致
します。
な内容は、自己管理指導、身体ケア、精神的支援、
訪問看護ステーションや医療・福祉施設との連携な
どです。現在行っている支援内容は、ストーマケア、
糖尿病教育相談、糖尿病合併症予防教育、口腔ケア、
フットケア、インスリン自己注射、慢性関節リウマ
チの治療薬自己注射、腹膜透析療法、在宅酸素療法
(HOT)等の指導やケアです。
下記に糖尿病患者様の例で患者支援の流れを図に
示しました。
在宅療養指導室での支援の流れ
在宅療養指導室は、在宅療養者のQOL(生活の質)
の向上を目指し安全で安心な看護を提供するため、
平成17年11月28日に3階カフェテリアの横に開設致
しました。
各診療科と連携し、在宅療養の必要な患者様やそ
のご家族様を含め、在宅療養に必要な知識や技術、
合併症の予防・進展防止のための生活指導などの専
門知識を持った看護師が継続的に支援を行っており
ます。
足の観察を行い下記の物品を使用し、爪切りや足
浴などのフットケアを行います。
在宅療養指導室スタッフ構成
フットケアの実際
在宅療養指導室をご利用できる方は、医師より在
宅療養の支援が必要と判断された方、医療器具を装
着しておりその管理に配慮を要する方で予約制にな
ります。
プライバシーに配慮された個室で個別にそれぞれ
の専門知識をもった看護師が医師の指示に基づき在
ストーマケアについてご紹介致します。
7
ご紹介
SAITAMA MEDICAL CENTER
人工肛門・人工膀胱 (ストーマ )を造設された患者
様が日常生活をより快適に過ごせることを目指し、
自己注射指導の実際
皮膚・排泄ケア認定看護師が質の高いケアを提供し
ております。また、患者様のお身体に関することや
福祉制度などについての情報提供も行っておりま
す。
ストーマを造設された患者様専用のトイレがある
個室でケアを行います。
ストーマケア支援室
これまでに在宅療養指導室を利用された患者様の
回数を年度別・項目別にまとめました。
在宅療養指導室の利用者患者数の推移
(年度別・ケア項目別)
腹膜透析ケアについてご紹介致します。透析技術
認定士や透析療養指導士が、腹膜透析を行っている
患者様の半年に 1回の腹膜機能検査や腹膜透析に使
用しているテンコフカテーテルチューブの交換を行
います。また、患者様の日常生活の情報収集を行い
日常生活指導や最新の情報提供も行っております。
下記は実際のケアの様子です。
腹膜透析ケアの実際
利用者は徐々に増してきています。利用された患
者様から、「静かでいい」「落ち着いて話せる」「個
室なのでリラックスできて良い」「丁寧に足や爪な
ど診てもらいよかった」などの感想を頂いておりま
す。ケア担当者からは「個々にあわせた技術・援助
ができた」「時間をかけて話が聴けるので家族問題
など患者の悩みを把握でき、在宅療養生活への具体
的な支援ができた」などの意見を聞いています。看
護者もその方にあった看護ができ看護ケアの充実に
繋がっています。
今後も各診療科と連携を保ち患者サービスの向上
この他に呼吸療法認定士が、在宅酸素療法(HOT)
を受けている患者様とご家族に機器の取り扱い・運
に努めてまいりますので、多くの患者様にご利用頂
きたいと願っております。
動・食事・急性増悪の予防方法などを含めた生活指
導を行います。
また、入院中の患者様で酸素を使用しての一時外
泊などの対応もしております。 インスリン自己注射や慢性関節リウマチ治療薬の
自己注射を指導している様子です。
8
ご報告
SAITAMA MEDICAL CENTER
患者満足度調査のご報告
医務課
平成23年11月14日から19日までの6日間(外来分)、16日(入院分)患者満足度調査を実施しました。前号
の26号総合医療センターニュースでは外来分をご報告させて頂きました。今号では入院分を下記の通りご報告
致します。今回の調査を通じて、患者様から頂きました貴重なご意見は、サービス向上の為に役立てていきた
いと思います。お忙しい中ご協力頂きありがとうございました。
当院に期待する医療
4%
緊急時の救急医療
専門的医療
4% 3%
22%
6%
重篤な患者さんへの高度
医療
地域医療と連携した診察
や検査・入院の体制
充実した緩和ケア
6%
17%
22%
小児に対する充実した医
療
災害時の医療
出産及び産前・産後の医
療
人間ドック、がん等健診
時の健康診断
17%
院内施設面
建物の外観や作り
医療機器等の設備
トイレ、洗面、給湯器等の設備
売店、食堂、自動販売機
47%
10%
39%
8%
整理整頓や清掃状態
28%
0%
16%
55%
6%
6 % 7%
5%
5 % 12%
17%
50%
12%
4 % 13%
4%
18%
33%
16%
病室の温度設定
17%
22%
2%
9%
28%
45%
22%
6%
3%
1%
4%
6%
4 % 6%
非常に満足
満足
どちらとも言えない
やや不満
不満
わからない該当しない
2%
6%
7% 6%
24%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
病室環境面
病室の居心地(清潔さ・広さなど)
3%
7% 4%
26%
44%
16%
3%
ベット、寝具、ベット周り設備
12%
冷暖房や照明
10%
食事の内容
8%
食事時間や起床・消灯時間
7%
25%
51%
31%
44%
18%
32%
23%
32%
37%
5% 5%
2%
9% 4%
11% 8%
13% 5%6%
0% 10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
9
非常に満足
満足
どちらとも言えない
やや不満
不満
わからない該当しない
ご報告
SAITAMA MEDICAL CENTER
接遇面
32%
看護師の言葉使いや態度
34%
薬剤師の言葉使いや態度
19%
臨床検査技師の言葉使いや態度
18%
事務員の言葉使いや態度
18%
0%
2%1%
8% 4%
51%
非常に満足
満足
どちらとも言えない
やや不満
不満
わからない該当しない
10% 10%
54%
26%
診療放射線技師の言葉使いや態度
1%1%
10% 4%
52%
医師の言葉使いや態度
1%1%
19%
14%
46%
24%
14%
44%
1%1%
12%
17%
49%
10% 20% 30% 40% 50% 60% 70% 80% 90% 100%
診察面
29%
医師への質問や相談のしやすさ
46%
32%
医師の診療や処置への信頼感
46%
27%
医師の病状や検査結果の説明
16%
46%
26%
53%
看護師の採血や介助の手際のよさ
25%
54%
19%
入院生活に関する説明
0%
14%
46%
17%
23%
42%
10%
20%
30%
2% 11%
1%
6%
2%
6%
13%
2%
3%
7%
2%
5%
8%
19%
看護師の説明の分かりやすさ
プライバシーへの配慮
25%
40%
50%
60%
70%
80%
総合的に当院を評価すると何点になりますか
30%
25%
20%
15%
10%
5%
答
_
1
回
0
∼
4
0
点
無
0
1
2
∼
1
4
∼
点
点
2
4
4
点
3
4
4
0
0
3
0
∼
4
0
∼
5
0
点
点
5
4
∼
4
6
点
∼
6
7
0
4
7
点
4
8
点
∼
8
0
∼
9
)
点
∼
0
4
0
9
(1
点
点
満
0
0%
10
3% 5%
1%
5% 5%
15%
46%
23%
診療技術について
1%
3% 5%
15%
90%
100%
非常に満足
満足
どちらとも言えない
やや不満
不満
わからない該当しない
SAITAMA MEDICAL CENTER
面会について
◆ボランティアさん募集◆
月曜日~土曜日(平日)
日曜、祝日
13:00~19:00
病院ボランティアを募集しています!!
11:00~19:00
※一部異なる場合があります。
資格や経験のない方でも思いやりのある方
であればどなたでも参加できます。
※必ず病棟の看護師に面会の許可を得て下さい。
具体的な内容は?
・ 玄関やホールでの案内や誘導
・ 車椅子利用者の乗降時の援助
・ 各科の外来や検査室等への案内
・ 自動再来受付機操作のお手伝い など
活動の時期・時間・頻度は原則として
月曜日から土曜日(祝日を除く)
午前8時30分~午後12時30分頃まで
1回2時間以上可能である方
(月1回でも可能です)
表紙写真:川越菓子屋横丁 ㈳小江戸川越観光協会提供
お問い合わせ先
埼玉医科大学総合医療センター 看護部
電話 049-228-3427(ボランティア係)
編
集
後
記
初夏を思わせる陽気となりました。さわやかな風
が木々の緑とたわむれとても過ごしやすい季節です
がこれからの時期は日毎に気温が上がり暑くなりま
す。脱水症状や熱中症にはくれぐれもお気をつけ下
さい。
さて今回の表紙は菓子屋横丁の写真を掲載させて
外来受診について
頂きました。川越の菓子屋横丁は明治初期から営業
が始まり昭和初期には関東大震災で被害を受けた東
初めての方
* 診療日 月曜~土曜
(日曜・祝日・年末年始を除く)
* 診療受付時間
* 診療時間
京に代わり、駄菓子を製造供給する場となり70店
舗近くが店を構えて営業していました。現在でも昔
懐かしい駄菓子を販売する店舗が10数店舗残り営
8:30 ~ 11:00
9:00 ~ 17:00
業を続けています。蔵の街、時の鐘などを散策しな
がら訪れるのも良いですね。
次号の発行は8月を予定しております。
再来の方
* 診療日 月曜~土曜
編集員
(日曜・祝日・年末年始を除く)
* 診療受付時間 8:30 ~ 11:00
(予約の方を除く)
予約以外の11時以降の受付はありません。
埼玉医科大学総合医療センターニュース 第27号
発 行
発行責任者
連 絡 先
平成24年5月25日
埼玉医科大学総合医療センター
病院長 吉本 信雄
医療センターニュース編集局(医務課内)
印 刷
ヨーコー印刷(株)
発行年月日
初めての方、再来の方も 午後まで診療を行って
おりますが 11時以降の受付はできません。(再来で
予約のある方を除く)また、診療科や曜日によって
受付できない場合もあります。
11
院
内
配
布
用
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