...

みやこのじょう 健康づくり計画21 (第2次)

by user

on
Category: Documents
12

views

Report

Comments

Transcript

みやこのじょう 健康づくり計画21 (第2次)
みやこのじょう
健康づくり計画21
(第2次)
ゆたかな心が育つまち
都 城 市
はじめに
子どもから高齢者まですべての人々が生きがいを感じ、その人らしい生活を維持しながら、
安心して暮らせるまちづくりを目指すには、市民一人ひとりが健康に対する高い意識を持つこ
とはもちろん、市民と行政が一体となって、健康づくりの環境を整えることが必要です。
本市では、国の「21 世紀における国民健康づくり運動(健康日本 21)」や宮崎県の「健康
みやざき行動計画21」に基づき、平成 13 年度に「みやこのじょう健康づくり計画21(第
1次)」を策定し、健康づくりに取り組んできました。しかし、生活習慣の変化や高齢化の影響
により、生活習慣病や寝たきり高齢者が増加し、医療費や介護給付費の増加は続いている状況
にあり、さらなる健康づくりに向けた取り組みが必要となっております。
昨年度、国や宮崎県において健康寿命の延伸と健康格差の縮小を目標とした「健康日本21
(第2次)」と「健康みやざき行動計画21(第2次)」が策定されました。
本市においても国・宮崎県の計画に基づき、第1次計画の取り組みの評価及び新たな健康課
題をふまえて、今後も継続した取り組みを行うため、10 年後の目標を掲げた「みやこのじょ
う健康づくり計画21(第2次)」を策定しました。
本計画は、具体的な指標や数値目標を設定し、都城市総合計画(後期基本計画)の基本理念
のひとつである「ゆたかな心が育つまち」の実現に向けて、健康づくりを推進していく方向を
示したものです。
今後も、本計画を基に関係機関・団体と連携しながら健康づくりの推進に取り組んでまいり
ますので、市民の皆様のより一層の御理解と御協力をお願いいたします。
最後に本計画の策定にあたり、都城市健康づくり推進協議会委員の皆様をはじめ、貴重な御
意見や御提言をいただきました皆様に心から感謝申し上げます。
平成26年3月
都城市長
池田
宜永
目
次
はじめに
第1章
計画策定にあたって
第1節
計画策定の背景・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 頁
第2節
計画の位置づけ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 頁
第3節
計画の期間と評価・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・1 頁
第4節
都城市の現状・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・2頁
第5節
基本的な方向性・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・8頁
第2章
分野別の健康課題と目標
第1節
栄養・食生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10頁
第2節
身体活動・運動・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・15頁
第3節
休養・こころの健康づくり・・・・・・・・・・・・・・・・19頁
第4節
たばこ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・25頁
第5節
アルコール・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28頁
第6節
歯の健康・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・31頁
第7節
糖尿病・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・35頁
第8節
循環器疾患・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・40頁
第9節
がん(悪性新生物)・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・44頁
第 10 節
食事が育てるすこやかな体とこころ・・・・・・・・・・・・48頁
付属資料
計画策定までの経過・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・54頁
都城市健康づくり推進協議会規則・・・・・・・・・・・・・・・・・55頁
都城市健康づくり会推進協議会委員及び庁内ワーキング名簿・・・・・57頁
都城市健康づくりに関する窓口一覧・・・・・・・・・・・・・・・・58頁
第1章
計画策定にあたって
第 1節
計画策定の背景
本市では、平成 13 年度に「みやこのじょう健康づくり計画21(第1次)」を策定し、健康
づくりの指標や取り組み内容などの見直しを経ながら、すべての市民が自らの力と社会の支援
によって充実した人生を送れるまち(=「健康なまち」)の実現を目指し、これまで取り組んで
きました。
しかし、社会環境の変化等に伴い生活習慣に起因する生活習慣病は増加し、悪性新生物・心
疾患・脳血管疾患が死因の約6割を占めている状況となっています。さらに、急速な高齢化に
より肺炎が脳血管疾患に代わり日本人の死因の第3位となりました。また認知症や衰弱・関節
疾患・骨折・転倒などを原因とする寝たきり高齢者が増加し、医療費や介護給付費の増加をま
ねいています。
このような状況において生活習慣病予防の重要性は増し、合併症や症状の進展等重症化予防
も急務となっています。また国や宮崎県では、健康寿命 *1 の延伸と健康格差 *2 の縮小を目標と
した、「健康日本21(第2次)」と「健康みやざき行動計画21(第2次)」(平成 25 年度か
ら平成 34 年度まで)が策定されました。
そして本市においても国・宮崎県の指針に基づき、これまでの取り組みの評価及び新たな健
康課題をふまえて、今後も継続した取り組みを行うため、10 年後の目標を掲げた「みやこの
じょう健康づくり計画21(第2次)」を策定しました。
本市の都城市総合計画(後期基本計画)の基本理念のひとつである「ゆたかな心が育つまち」
の実現を目指し、本計画に基づき市民の健康づくりを積極的に推進していきます。
第2節
計画の位置づけ
本計画は、国の「健康日本21(第2次)」及び宮崎県の「健康みやざき行動計画21(第2
次)」を指針としています。また、本市の総合計画(後期基本計画)・自殺対策行動計画・高齢者
福祉計画及び介護保険事業計画との整合性を図っています。
第3節
計画の期間と評価
本計画の推進期間は、平成 26 年度から平成 35 年度までの 10 年間とします。また、平成
30 年度を目途に中間評価を行い内容の見直しを図るとともに、平成 35 年度には最終評価を
行いその後の計画に反映させます。
*1
健康寿命とは…健康上の問題で日常生活が制限されることなく生活できる期間
*2
健康格差とは…地域や社会経済状況の違いによる集団における健康状態の差
1
第4節
都城市の現状
■住民基本台帳に基づく人口動態
(単位:人・%)
平成20年
総
人
平成21年
平成22年
平成23年
平成24年
口 173,061 172,434 172,343 172,114 171,434
43,426
43,817
44,176
44,028
44,305
25.1%
25.4%
25.6%
25.6%
25.8%
20,962
20,664
20,379
19,626
19,451
12.1%
12.0%
11.8%
11.4%
11.3%
22,464
23,153
23,797
24,402
24,854
13.0%
13.4%
13.8%
14.2%
14.5%
57,324
57,034
56,915
57,115
56,988
高 齢 者 人 口 ( 65 歳 以 上 )
前期高齢者(65~74歳)
後期高齢者(75歳以上)
4
0
~ 6
4 歳
人 口
生産年齢人口(15~64歳) 104,869 103,991 103,763 103,766 103,029
年少人口(0~14歳)
24,766
24,626
24,404
24,320
24,100
出
生
数
1,678
1,601
1,708
1,622
1,548
出
生
率
9.7%
9.3%
9.9%
9.4%
9.0%
死
亡
数
1,867
1,882
2,009
2,034
2,062
転
出
者
数
6,860
6,261
5,937
6,330
6,249
転
入
者
数
6,391
6,413
6,040
6,055
6,495
(資料:情報政策課)
都城市の高齢化率は年々上昇しており、平成 24 年は 25.8%になっています。中でも後期
高齢者(75 歳以上)の増加が続いています。
また、出生率は低いまま横ばい傾向が続いていましたが、平成24年は9.0%と減少していま
す。今後も増加は望めず少子・高齢化がますます進むと予想されます。
2
■人口推計
(人)
200,000
(%)
30
180,000
29.0
29.2
28.5
29
160,000
28
140,000
老年人口
27.5
120,000
27
生産年齢人口
100,000
26
80,000
60,000
25.6
年少人口
25
25.1
高齢化率
40,000
24
20,000
0
23
H20
H23
H26
H29
H32
H35
(資料:情報政策課)
【推計の方法】
平成26年以降の推計人口については、平成20年・23年の住民基本台帳人口(実測値:各年 1 月
1 日現在)をもとにコーホート変化率法により算出しました。
平均寿命(平成22年)
全
健康寿命(平成22年)
国
男性 79.6年
女性 86.4年
全
国
男性 70.42年
女性 73.62年
宮崎県
男性 79.7年
女性 86.6年
宮崎県
男性 71.06年
女性 74.62年
都城市
男性 79.2年
女性 86.1年
【健康寿命の算定方法】
「日常生活に制限のない期間の平均」の算定方法
「日常生活に制限のない期間の平均」は、国民生活基礎調査と生命表を基礎情報とし
サリバン法(広く用いられている健康寿命の計算法)を用いて算定している。
本市ではこの国民生活基礎調査に準じた調査を実施していないため健康寿命の算定はで
きていない。
3
■死因別の死亡順位
1
(単位:人・%)
平成19年
平成20年
平成21年
平成22年
平成23年
悪性新生物
悪性新生物
悪性新生物
悪性新生物
悪性新生物
総
486 26.4%
506 27.0%
488
547
526
男
273
320
283
306
309
女
195
186
205
241
217
心疾患
2
3
306
男
114
111
135
155
154
女
156
167
171
172
200
脳血管疾患
脳血管疾患
脳血管疾患
脳血管疾患
脳血管疾患
総
264 14.4%
265 14.1%
254
270
250
男
111
97
119
123
117
女
153
168
135
147
133
肺炎
13.5%
肺炎
16.3%
13.4%
肺炎
354
17.5%
12.4%
肺炎
男
101
88
93
114
116
女
110
104
124
133
133
不慮の事故
不慮の事故
総
80
男
53
女
27
4.4%
192 10.2%
327
211 11.5%
217
自殺
66
自殺
3.5%
56
47
19
不慮の事故
3.6%
3.0%
12.3%
70
3.5%
249
45
39
13
25
22
自殺
52
31
30
30
20
女
14
21
26
19
33
腎不全
腎不全
腎不全
総
59
男
29
15
30
25
大動脈瘤及び解離
2.1%
40
2.1%
老衰
36
3.0%
46
2.4%
49
43
2.4%
53
2.1%
44
25
23
31
21
20
13
38
男
19
10
17
25
4
女
19
26
19
11
31
1.9%
36
1.8%
2.2%
老衰
総
36
2.6%
自殺
大動脈瘤及び解離 慢性閉塞性肺疾患
1.9%
3.0%
腎不全
男
56
12.3%
61
43
*不慮の事故
2.8%
247
66
3.2%
52
11.5%
総
女
8
16.3%
総
腎不全
7
心疾患
278 14.8%
自殺
6
心疾患
26.0%
270 14.7%
不慮の事故
5
心疾患
27.2%
総
肺炎
4
心疾患
26.0%
35
1.7%
慢性閉塞性肺疾患 慢性閉塞性肺疾患 慢性閉塞性肺疾患 大動脈瘤及び解離 慢性閉塞性肺疾患
9
総
27
男
16
女
11
1.5%
肝疾患
10
1.2%
34
1.8%
35
1.9%
33
32
26
12
2
9
21
大動脈瘤及び解離
33
老衰
総
22
1.8%
男
12
13
6
女
10
20
24
30
1.6%
28
0
1.7%
26
8
老衰
1.6%
34
肝疾患
1.4%
23
1.1%
15
28
8
注1)表中 * のところは上位と同順位です。
(資料:宮崎県福祉保健部)
都城市の死亡者の死因は悪性新生物がトップで、次に心疾患、脳血管疾患と続き、平成 23
年では三大生活習慣病が全死因の 55.9%を占めています。
4
都城市国民健康保険の現状
■医療費の推移
(百万円)
18,000
17,800
17,600
17,400
17,200
17,000
16,800
16,600
16,400
16,200
16,000
15,800
17,712
17,475
17,180
16,916
16,541
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
総額医療費は、年々増加傾向にありましたが、平成 23 年度以降は前年度よりも減少して
います。
■1人当たりの医療費の推移
(円)
360,000
353,264
347,947
340,000
352,072
327,975
335,418
320,000
319,327
313,977
322,826
都城市
303,633
300,000
宮崎県
293,863
280,000
260,000
H20年度 H21年度 H22年度 H23年度 H24年度
(資料:保険年金課)
1人あたりの医療費は年々増加しており、県の平均を上回っている状況です。
都 城 市 介 護 保 険 の 現 状
■要介護認定者数及び給付費の推移
認定者数:人
9,200
9,000
8,800
8,600
8,400
8,200
8,000
7,800
7,600
平成21年度
給付費: 百万円
13,500
13,000
認定者数
給付額
12,500
12,000
11,500
11,000
平成22年度
平成23年度
(介護保険事業報告平成 23 年年報)
要介護認定者数は年々増加しており、それに伴い給付費も急速に増大しています。
5
都
城
市
民
の
健
康
感
■自分の健康状態をどのように感じていますか?
よくない 2.5%
あまり
よくな
い 14.9%
よい 18.2%
「よい」・「まあよい」・「ふつう」
ふつう 42.8%
と回答している人の割合が 80%
まあよい
21.7%
を超えており、
「あまり良くない」
・
「良くない」と回答している人の
割合は 20%を下回っています。
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
■あなたにとって健康とは何ですか?
心身ともに健やかなこと
41.2
病気でないこと
19.1
仕事ができること
13.3
趣味などを楽しめること
14.2
人間関係をうまく保てること
11.3
その他
1.0
0%
10%
20%
30%
40%
50%
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
1948 年に WHO(世界保健機関)が健康の定義を「健康とは単に病気ではない、虚弱で
ないというのみならず、身体的、精神的そして社会的に完全に良好な状態を指す」と提唱し
ています。しかし現在では複雑・多様化した社会のため、個人の健康感・ライフスタイルは
様々なものになっています。
第 1 次計画最終評価アンケート結果では、「健康とは何ですか?」の質問に対し、「心身と
もに健やかなこと」「病気でないこと」の回答率が高く、次いで「趣味などを楽しめること」
が高くなっています。
都城市総合計画の基本理念である「ゆたかな心が育つまち」を目指し、
「自分の健康状態に
満足している人」を増やせるような取り組みをしていくことが必要です。
現
目標項目
自分の健康状態に満足している人の割合の増加
6
状
目標値
(H23年)
(H35年)
39.9%
50%
【アンケート調査】
第1次計画の最終評価にあたって市民の健康状態や生活習慣行動等を把握するため、下記対象者に調
査票を配布しアンケート調査を実施しました。第2次計画においてもこのアンケート調査結果を活用し
て計画に反映いたしました。
回答数及び回答率
調査区分
配布数(人・件)
回答数(人・件)
妊婦
483
209
43.2
乳幼児を持つ親
749
325
43.4
小学 6 年生
546
546
100
中学 3 年生
502
502
100
高校 3 年生
411
411
100
1,500
487
32.5
企業
157
113
72.0
合計
4,348
2,593
59.6
20歳から79歳
7
回答率(%)
第5節
基本的な方向性
生活習慣病の発症予防と重症化予防の取り組み
◆健康の維持・増進のため、食生活や運動習慣、休養等の重要性について正しい知識の普及
や啓発に努め、疾病予防のための施策をすすめます。
健康の維持・増進のため、食生活や運動習慣、休養等の重要性について幼少期からライフス
テージに応じた知識の普及・啓発を進め、生活習慣の改善を実践できる人を増やす必要があり
ます。
また生活習慣の改善に関する目標値を定め、メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)
の減少やがんのリスク低減などを目標とした施策を進めます。
健康づくりを社会全体で支える環境を整える取り組み
◆健康格差の縮小を目指し、健康づくりを社会全体で支える環境を整え、市民主体の健康づく
りを推進します。
保育園(所)・幼稚園・学校・職域・地域・医療など関係機関と連携し、子どもから高齢者ま
ですべての人々が地域活動に参加しやすい環境をつくり、社会全体で支える市民主体の健康づ
くりを推進する体制を整え、健康格差の縮小を目指します。
こころの健康を保つための取り組み
◆心の病の早期発見・早期治療のため、関係機関との連携を図りながら正しい知識の普及や啓
発に引き続き努めます。
こころの病気や自殺予防等について、ライフステージに応じた正しい知識の普及や啓発に引
き続き努め、関係機関と連携しながら支援ネットワークの充実を図ります。
生きがいづくりや介護予防を推進する取り組み
◆健康寿命の延伸及び生活の質の向上を目指し、生きがいづくりや介護予防を推進します。
健康寿命の延伸及び生活の質の向上を目指し、高齢になっても住み慣れた地域で安心してそ
の人らしい生活を維持できるよう、それぞれの健康状態やライフステージにあった健康づくり
や生きがいづくりなど自立度低下を防ぐための対策を進めます。そしてお互いに助け合う気持
ちを育てながら、地域での見守りや社会参加などへのサポート体制づくりを進めていきます。
8
「都城市総合計画」と「みやこのじょう健康づくり計画21(第2次)」の体系
だれもが健康で安心してくらし、
生きがいを感じながらいきいきと生
活できるまちづくり
思いやりのやさしい気持ちが
支える健やかなまちづくり
健康づくりの推進
都 城 市 総 合 計 画
ゆたかな心が育つまち
高齢者福祉の充実
みやこのじょう健康づくり計画
生きがいづくりや介護予防を推進す
る取り組み
こころの健康を保つための取り組み
健康づくりを社会全体で支える環境
を整える取り組み
生活習慣病の発症予防と重症化予防
の取り組み
生 涯
を
通
じ
た
健
康
づ
く
り
の
推
進
(第
21
次)
2
こども
高齢者
成人
9
第2章
分野別の健康課題と目標
第1節
1
栄養・食生活
はじめに
栄養・食生活は、私達が豊かで健やかな生活を営む上で欠くことので きないものです。
また近年の食生活は、エネルギーのとりすぎや丌規則な食生活に伴う栄養の偏りが原因
の肥満・メタボリックシンドローム・高血圧・糖尿病・心臓病等の生活習慣病との関連
が深く、また生活の質(QOL)にも大きく影響しています。
栄養・食生活は一生を通じた健康づくりの基本であり、生活習慣病予防の観点から も、
食行動・食環境の双方の改善を推進することが重要となります。
2
現状と課題
(1)
栄養状態・栄養素(食物)摂取レベル
エネルギー摂取が消費を上回った栄養状態 として「肥満」を指標としています。本
市の肥満者(BMI*1 25 以上)の割合を、平成 23 年度特定健康診査・18歳~39
歳健康診査結果で見ると、20~60 歳代男性が 34.9%、40 歳~60 歳代女性が 26.4%
でした。これは、全国の 20~60 歳代男性の 31.2%、40~60 歳代女性の 22.2%
より若干高い割合となっています。また 20 歳~30 歳代の女性のやせ(BMI 18.5
未満)については 21.8%と国の 29.0%より低い割合でした。
また低栄養傾向(BMI 20 未満)の高齢者の割合は男性 12.0%、女性 17.5%で、
65 歳以降は年齢が上がるにつれて、疾病や老化などの影響を受けて増加しています。
国においても、この割合が今後も増加する傾向と推測しており、高齢者の低栄養の
割合の増加を抑制することが必要になっています。
表1-1
20歳~60歳代の肥満度(BMI)の割合
女性
男性
70%
55.8
60%
80%
62.6
50%
60%
42.6
34.9
40%
50%
40%
30%
30%
20%
10%
67.3 67.5
70%
20%
1.6 2.5
10%
0%
18.5未満
18.5以上~25.0未満
20歳~30歳代
26.4
21.8
10.9
6.0
0%
25.0以上
18.5未満
18.5以上~25.0未満
20歳~30歳代
40歳~60歳代
25.0以上
40歳~60歳代
(H23 年度都城市国保特定健診・18~39 歳健診結果)
*1
BMI とは…「体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)」によって算出される「体重(体格)指数」
10
表1-2
BMI
20.0 未満の高齢者の割合
女性
男性
18.6
20%
23.4
25%
20%
15%
11.5
15.0
11.8
15%
8.8
10%
15.9
14.3
10%
5%
5%
0%
0%
65~69歳 70~74歳 75~79歳
65~69歳 70~74歳 75~79歳 80歳以上
80歳以上
(H23 年度都城市国保 特定・後期高齢者健診結果)
(2)
知識・態度・行動レベル
自分 の適 正体 重 を認 識 し 体 重コ ント ロ ール を 実践 する 人の 割 合は 、 男性 全体 が
42.2%、女性全体が 57.8%でした。特に30歳代男性の割合が 10.7%と低い割
合になっています。また、自分の適正体重を維持することのできる食事量を理解し
ている人の割合は、男性で 47.5%、女性が 50.4%でした。年代別にみると20歳
代女性で 21.1%、30歳代男性で 25.0%と低い傾向がみられました。
表1-3
体重コントロールを実践する人の割合
38.1
42.1
70歳代
60歳代
64.0
32.7
31.4
50歳代
52.0
36.4
40.5
40歳代
男
女
10.7
30歳代
55.3
32.0
20歳代
0%
10%
20%
30%
40%
68.4
50%
60%
70%
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
11
表1-4
自分の適性体重を維持するために食事量を理解している人の割合
52.4
70歳代
63.2
52.0
54.5
60歳代
40.0
50歳代
54.0
63.6
40歳代
男
35.1
25.0
30歳代
女
50.0
40.0
20歳代
21.1
0%
10%
20%
30%
40%
50%
60%
70%
毎日朝食を食べる割合は全体で 82%と1次計画策定時と比べて減少傾向でしたが、年代
別にみると 20 歳代で 61.4%、30歳代で 56.1%でした。特に30歳代の朝食を食べる
割合は県の 75%と比較しても低い状況でした。30歳代の朝食の欠食状況や20歳~30
歳代女性のやせ志向からも、若い世代の栄養素の偏りや丌規則な食習慣が 伺えます。この
ような状況では、将来的に肥満や生活習慣病の増加につながることが危惧されることから、
若い頃から正しい食習慣を身に付けることが重要 です。
表1-5 朝食を毎日食べる人の割合
3.3
3.3
70歳代
2.9
93.4
60歳代
3.9
50歳代
7.1
4.8
11.9
40歳代
93.1
ほとんど食べていない
88.1
13.6
週に3~4回食べている
74.6
19.7
30歳代
15.9
20歳代
0%
20%
24.2
56.1
毎日食べている
22.7
61.4
40%
60%
(表 1-4/1-5
12
80%
100%
H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
自分の食生活で改めたいことがある人の割合は男性で 48.6%、女性で 67.5%と男
性よりも女性の改善意識が高い傾向にあります。また20歳代男性においては、
32.0%と改善意識が低い傾向です。
また、改めたい食生活については、どの年代においても「間食、夜食を減らしたい」
「バランスの良い食事をとりたい」という意識を持っている人の割合が 他の項目より
高いことが分かります。
表1―6
自分の食生活で改めたいことがある人の割合
42.9
40.4
70歳代
40.0
60歳代
58.2
54.3
50歳代
81.1
67.9
30歳代
32.0
20歳代
0%
表1―7
女
59.1
40歳代
20%
男
74.0
81.6
73.7
40%
60%
80%
100%
自分の食生活で改めたいこと
3.7
4.1
5.3
3.3
その他
10.7
脂肪分の摂取量を減らしたい
20.5
17.3
3.3
塩分の摂取量を減らしたい
6.7
9.3
21.4
11.0
22.6
20.5
バランスのよい食事をとりたい
14.3
10.712.3
10.0
食事量を減らしたい
間食・夜食を減らしたい
6.0
5.5 8.0
1日3食規則正しく
0%
10%
(表 1-6/1-7
50代
40代
30.7
30代
26.7
20代
23.8
18.7 26.0
33.3
16.7
20%
30%
40%
H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
13
3
施策の方向
【食生活改善プログラムの提供】
●バランスのとれた食事や自分の食事量を理解できるよう、正しい知識の習得のための
健康教室の企画や普及活動に努めます。
●若い世代へ向けた生活習慣病予防の知識の普及 、広報やホームページを活用した食情
報の提供に努めます。
【食をとりまく環境の整備の推進】
●「食生活改善推進員 * 2 」や「みやこんじょ健康づくり会 * 3 」等における地域での健康
づくり体制の強化に努めます。
●地域・学校・職域・医療機関との連携を密にして情報提供を推進します。
●「都城市食育・地産地消推進計画」に基づく食育 * 4 を推進します。
【人材育成】
●食生活改善推進員の養成や資質向上のための研修を開催し、質の高いボランティアの
育成に努めます。
4
目標の設定
目標項目
現状
目標値
(H23年度)
(H35年度)
BMIが 25 以上の人の割合の減少
男性
34.9%
32%以下
(男性20~60 歳代、女性40~60 歳代)
女性
26.4%
24%以下
男性
12.0%
女性
17.5%
自分の標準体重を認識し、体重コントロールを実践する人
男性
42.2%
60%以上
の割合の増加
女性
57.8%
85%以上
自分の適正体重を維持することのできる食事量を理解して
男性
47.5%
60%以上
いる人の割合の増加
女性
50.4%
65%以上
20 歳代
61.4%
30 歳代
56.1%
低栄養傾向(BMI20 以下)の高齢者の割合の抑制
朝食を毎日食べる割合の増加
現状維持
85%
食事バランスガイドを知っている人の割合 の増加
26.9%
50%以上
食事バランスガイドを活用する人の割合の増加
29.8%
40%以上
*2
食 生活改 善推進員 とは…市で行う「食生活 改善推進員養成研修」の修了者で、地域において食生活改善
を目的にボランティア活動を行う人。
*3
み やこん じょ健康 づ くり会 とは…地域性を生かした健康づくりを推進し、地域の支えあう力を高めなが
ら、他団体や行政と連携して活動している。
*4
食 育 とは…様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実
践することができる人間を育てること。
14
第2節
1
身体活動・運動
はじめに
「身体活動」とは、安静にしている状態よりも多くのエネルギーを消費する全ての動
きを指し、
「運動」とは、身体活動のうちスポーツやフィットネスなどの健康・体力の維
持・増進を目的として計画的・意図的に行われるものを 指します。
身体活動・運動の量が多い人は、運動丌足の人と比較して循環器疾患やがんなどの 非
感染性疾患 * 1 (NCD)の発症リスクが低いことが実証されています。
また運動丌足は、喫煙や高血圧に次いで非感染性疾患による死亡の 3 番目の危険因子
であることも示唆されています。さらに身体活動・運動は、非感染性疾患の発症予防だ
けでなく高齢者の認知機能や運動機能の低下など、社会生活機能の低下予防とも関係す
ることが明らかになってきています 。
そのため、身体活動・運動の意義と重要性について広く周知し、ライフステージに応
じた取り組みが実践されることは、健康寿命の延伸に有効であると考えられます。
しかし、身体活動・運動の意義や重要性を認識していても 、実際に実行している人の
割合は多くありません。あらゆる人が身体活動・運動量を増加させ、生活の中で運動を
習慣化できる方法の提供や環境 づくりが求められています。
2
現状と課題
健康日本 21(第1次)の最終評価によると、身体活動・運動の分野における最大の懸念
は歩数の減少と指摘されています。そのため、健康日本21(第2次)における身体活動・
運動対策の指標には、意欲や動機付けの指標でなく 「歩数の増加」や「運動習慣者の割
合の増加」などが示されています。
みやこのじょう健康づくり計画 21(第1次)の最終評価のアンケート結果でも、健康の
維持・増進のために意識的に身体活動・運動を心がける人は 55.6%と半数を超えていま
す。男女別にみると、男性は 20 代・60 代・70 代、女性では 60 代・70 代が半数を
超え多くなっています。逆に、 意識的に運動を 心がける人が少ない年代は、男性は 30
代から 50 代の働き盛りの年代、女性は 20 代から 50 代の子育ての年代です。
余暇時間の少ない働き盛り・子育ての世代において、運動する時間を確保することは
非常に難しい状況です。 そのため、 運動だけでなく仕事や家事などの 生活活動も身体活
動と含め、身体活動の増加や活発化を推進していく必要があります。
特に 65 歳以上の高齢者は、なんらかの生活習慣病因子を有している人が多くまた余
暇時間をもてる環境にあることから 、運動や余暇活動に取り組むこと が可能であり運動
習慣による効果が特に期待できます。
15
表2―1
健康のために意識的に体を動かしている人の割合
74.6
80%
70%
68.0 65.5
66.7
60.0
60%
50%
36.8
40%
30%
40.9
21.1 21.4
40.0 40.0
18.9
20%
10%
0%
20代
30代
40代
男
50代
60代
70代
女
( H 23 年 度 第 1 次 計 画 最 終 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果 )
第1次計画において、
「健康の維持・増進のために意識的に身体活動・運動を心がける人
の割合」や「運動習慣者の割合」、「1 日 1 時間以上歩く人の割合」は策定時値よりもわず
かに増えていましたが最終目標は達成できませんでした。
また第1次計画最終評価のアンケート結果を見ると、どの年齢層においても「30 分~1
時間」程度を毎日歩いている人の割合が多くなっていますが、30 代女性においてはすべて
の人が「30 分未満」となっています。
地理的条件や公共交通機関の整備が発達していないなど 、環境的な要因もあり車が市民
の移動手段として重要な足となって います。車社会 では歩く時間が短くな り肥満などにも
影響することから、運動への取り組みの配慮が必要です。
「歩数の増加」は健康寿命を延伸し NCD を予防し社会生活機能の維持・増進に効果的
な手段であることから、男女全年代とも運動習慣者の割合を増 加させる必要があります。
表2-2
1日あたりどのくらい歩いていますか?
女性
男性
100%
100%
10
20.0
80%
33.3
44.4
20%
22.2
28.6
80%
1時間以上
50.0
60%
40%
22.2
33.3
50.0
33.3
20%
33.3
20.0
20代
30代
40代
50代
60代
50.0
42.9
30分未満
35.7
25.6
9.1
0%
70代
30分~1時間
48.8
72.7
13.9
0%
46.4
28.6
40%
30分未満
25.6
1時間以上
100.0
63.9
80.0
17.9
50.0
60%
30分~1時間
70.0
18.2
20代
30代
40代
50代
60代
70代
( H 23 年 度 第 1 次 計 画 最 終 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果 )
16
最終評価のアンケートにおいて 「仕事以外で汗をかくような運動をしている人」の割合
をみると、
「ほぼ毎日行っている」のは男女とも 50 代以降の方で「ほとんど行っていない」
のは男性では 30 代が 78.6%、女性では 40 代が 81.1%となっています。
身体活動や運動習慣は、個人の意識や動機付けだけ でなく社会環境や社会支援も関係し
てきます。住民が運動しやすいまちづくり・環境整備の取り組み強化が望まれます。
本市では、「いつでも・どこでも・だれでも・楽しく・気軽にできる」運動プログラムと
して「ウォーキング」や「ステップ運動」を推進し、個人の健康づくりを支援し地域で支
える健康づくりを進めています。また地域を拠点とした「足腰シャキッと教室」や「かく
しゃく 100 歳教室」を実施し、高齢者の介護予防に努めています。これらの事業を今まで
以上に活用して、若者から高齢者までの全ての世代において 歩数増加ならびに運動習慣者
増加のための支援を強化することが必要となってきます。
表2- 3
仕事以外で汗をかくような運動をしていますか?
男性
女性
100%
80%
100%
31.3
31.7
54.6
ほとんど行っていない
67.6
78.6
60%
20.8
25.0
40%
12.7
週に1日
12.7
週に2~3日
15.9
20%
20.8
3.6
22.7
11.8
27.1
5.9
0%
7.1
13.6
14.7
ほとんど行っていない
73.0
13.5
81.1
25.0
40%
週に4~5日
ほぼ、毎日行っている
21.0
20%
5.3
5.3
5.3
14.0
11.5
10.0
15.4
週に1日
週に2~3日
23.1
27.0
10.7
12.5
28.8
3.9
62.0
63.1
60%
10.4
9.1
38.5
80%
41.7
週に4~5日
ほぼ、毎日行っている
10.8
10.8
28.8
16.2
14.0
11.5
5.4
0%
2.7
20代 30代 40代 50代 60代 70代
10.4
20代 30代 40代 50代 60代 70代
( H 23 年 度 第 1 次 計 画 最 終 評 価 ア ン ケ ー ト 結 果 )
3
施策の方向
●身体活動・運動の重要性について啓発し、ライフステージや個人差に応じた
運動指針を提示します。
●生活習慣病予防だけでなく健康寿命の延伸を図るため、運動習慣者を増やす
取り組みとしてウォーキングやステップ運動、介護予防のための体操等の普
及・啓発をさらに進めていきます。
●地域で「みやこんじょ健康づくり会」や「まちづくり協議会 * 2 」等が実施す
るウォーキング大会等の健康づくり活動を支援し、市民主体の健康づくりを
進めます。
●高齢者の地域活動の場を広 げ参加を促進することで、生きがいづくり・自立
度低下予防のための取り組みを進めます。
●働く世代への情報提供など、職域連携のなかで 健康づくりへの支援を行いま
す。
●運動習慣の定着を図るため、教育委員会等関係機関と連携し て幼児期から運
動に親しむ機会を増やすように取り組みます。
17
4
目標の設定
現
目標項目
状
目標値
(H 23 年度)
健康の維持・増進のために意識的に身体
(H 35 年度)
55.6 %
活動・運動を心がける人の割合の増加
65 %以上
20 ~ 64 歳
男性
16.9%
27.0 %以上
(※運動習慣者とは、1 回 30 分以上の運 女性
9.7 %
20.0 %以上
運動習慣者の割合の増加
動を週 2 回以上実施し、1 年以上持続して
いる人と定義する)
1 日 1 時間以上歩く人の割合の増加
65 歳以上
男性
38.3 %
48.0 %
女性
41.3 %
50 .0 %
男性
22.9 %
33.0 %
女性
19.8 %
30.0 %
48.5%
50 %以上
48.3%
50 %以上
高齢者 が地域 活動 に 参 加し ている 人の 割 合 60 代
70 代
の増加
*1
非 感 染 性 疾 患 (NCD)と は … 共 通 す る 危 険 因 子 (喫 煙 、丌 健 康 な 食 事 、運 動 丌 足 、過 度 の 飲 酒 な ど )を 取 り
除 く こ と で 予 防 で き る 、が ん・循 環 器 疾 患・糖 尿 病・慢 性 閉 塞 性 肺 疾 患 (COPD)
を中心とする疾患。
*2
ま ち づ く り 協 議 会 とは … 地 域 が 抱 え る 公 益 的 課 題 に つ い て 、自 主 的 な 意 思 に よ り 、地 域 住 民・団 体 や 企
業等が連携してその課題解決に取り組む組織。
18
第3節
1
休養・こころの健康づくり
はじめに
こころの健康は、ひとがいきいきと自分らしく生きるための重要な条件であり、
「生活
の質(QOL)」に大きく影響します。こころの健康を保つためには、
「適度な運動」・
「バラ
ンスのとれた栄養・食生活」・「心身の疲労の回復と充実した人生を目指す休養」の3つ
の要素が必要とされています。十分な睡眠をとりストレスと上手に付き合うことが大切
です。
健やかなこころを支える社会づくりのためには、こころの健康を維持するための生活
やこころの病気の理解が必要です。自殺の背景には、こころの病気の代表であるうつ病
が多く存在することも指摘されており、様々なライフステージに応じたこころの健康対
策が必要です。
2
現状と課題
第1次計画最終評価時アンケート調査結果では、
「趣味や楽しみごとを持って生活して
いる人」の割合は66.7%、「幸福だと思っている人」の割合は68.8%、「質の良
い睡眠がとれる人」の割合は62.1%となっています。
表3―1
毎日の生活の状況
66.7
趣味や楽しみごとを持って生活していますか
10.2
23.1
5.4
68.8
今、幸福だと思いますか
0%
20%
はい
40%
60%
80%
いいえ
どちらともいえない
62.1
37.9
熟睡感がありますか
0%
25.7
20%
はい
40%
60%
80%
100%
100%
いいえ
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
「趣味や楽しみごとを持って生活している人」が幸福だと思う割合は78.9%、
「質
の良い睡眠がとれる人」が幸福だと思う割合は75.3%、
「地域活動に参加している人」
が幸福だと思う割合は74.2%、
「周囲の人から支えられていると思う人」が幸福だと
19
思う割合は84.0%となっています。
このことから、
「趣味や楽しみごとを持つこと」
・
「睡眠による休養を十分にとること」・
「地域活動に参加したり周囲の人々と良好な関係を持ち生活すること」がこころの健康
に役立ち、幸福感を持って過ごすことにつながっていると考えられます。
表3-2
各項目のうち「幸福だと感じている人」の割合
3.1
趣味や楽しみごとを持っている人
17.9
78.9
3.1
質の良い睡眠がとれる人
21.6
75.3
4.4
地域活動に参加している人
21.4
74.2
周囲の人に精神的に支えられていると思う人
2.1
13.9
84.0
0%
はい
20%
40%
いいえ
60%
80%
100%
どちらともいえない
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
逆に、情緒が不安定な様子を示す項目については、
「毎日ストレスを感じている人」の
割合は27.7%で、「仕事や家事に意欲がわかない人」が15.9%、「金銭面で心配
したり悩んだりすることがよくある人」が18.0%、
「周囲の人のことでイライラした
り嫌な気持ちになることがある人」が8.9%、
「普段の生活の中で寂しいと感じること
がある人」が3.8%となっています。
20
表3-3
情緒に関するアンケート結果
27.7
毎日ストレスを感じている
72.3
15.9
仕事や家事に意欲がわかない
0%
84.1
20%
40%
はい
いいえ
18.0
金銭面で心配したり悩んだりすることがよくある
15.5
80%
34.1
8.9 16.2
周囲の人のことで嫌な気持ちになることがある
60%
100%
32.4
48.3
26.6
3.8
9.9
普段の生活の中で寂しいと感じることがある
0%
よくある
28.9
20%
ときどきある
57.4
40%
60%
たまにある
80%
100%
ほとんどない
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
睡眠不足による疲労感やストレスの蓄積は、情緒を不安定にさせ生活の質(QOL)に大
きく影響するほか、こころの病気をまねく可能性を高くします。ストレスと上手に付き
合いながら、心身の疲労回復のために休養を日常生活の中に適切に取り入れた生活習慣
を身に付けることが重要です。
「自殺という行為は仕方のないことだと思うか」については、20 代・40 代・30 代
の順に多くなっており、若い世代において、自殺に対する許容度が高くなっています。
表3-4
40%
35%
「自殺という行為は状況によって仕方のないことだ」と思う人の割合
31.8
27.3
30%
27.1
23.2
25%
18.2
20%
そう思う
15%
12.1
実にそう思う
10%
5%
2.3
1.7
1.2
0%
20代
30代 40代
50代 60代 70代
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
21
自殺率の推移は減少傾向ですが、全国より高い数値で推移しています。
年代別及び性別にみると、男性では 40 代~70 代の年代に多く、女性では 60 代~
80 代が多くなっています。
表3―5
自殺者の状況
(単位:人・人口 10 万対)
H21年度
区分
全国
県
男
22,158
241
女
8,491
合計
率
H22年度
全国
県
43
21,028
223
96
12
8,526
30,649
337
56
2 4 .4
2 9 .8
2 9 .8
表3―6
市
H23年度
市
全国
県
30
19,904
224
84
19
8,992
29,554
307
49
2 3 .4
2 7 .0
2 9 .8
H24年度
市
全国
県
市
31
18,485
194
29
88
13
7,948
83
17
28,896
312
44
26,433
277
46
2 2 .9
2 7 .7
2 6 .0
21.0
24.7
27.4
自殺率(人口10万対)
50
45
40
35
30
25
20
15
10
5
0
H15 H16 H17 H18 H19 H20 H21 H22 H23 H24
県内
31.8 31.7 30.6 31.6 34.6 32.0 29.8 27.1 27.7 24.7
全国
25.5 24.0 24.2 23.7 24.4 24.0 24.4 23.4 22.9 21.0
都城市 47.3 33.3 34.5 31.7 38.9 39.1 36.2 28.9 26.0 27.4
表3-7
都城市年代別男女別自殺者数(H20年から H23年までの総数)
45
42
40
35
自 30
殺 25
者
数 20
人
15
25
16
)
(
10
10
5
27
26
4
3
1
10
8
6
6
14
9
3
2
2
1
0
男性
女性
(表 3-5/3-6/3-7
人口動態統計)
さらに、国・県の自殺率を100としたときの本市の数値をみると、国や県に比較し
22
て 20 歳未満・20 代・30 代では低く、70 歳以上の高齢者では高くなっています。
また、男性では20歳未満が高くなっていて、若い世代の男性の自殺率が高い状況で
あることが分かります。一方で若い女性の自殺率は低い値を示しています。
表3-8
年齢別自殺率対比(総数)
*国・県を 100 とした場合の比
20歳未満
20-29歳
30-39歳
40-49歳
全国対比
50-59歳
宮崎県対比
60-69歳
70-79歳
80歳以上
0
表3-9
50
100
150
200
250
年齢別自殺率対比(男性)
20歳未満
20-29歳
30-39歳
40-49歳
全国対比
50-59歳
宮崎県対比
60-69歳
70-79歳
80歳以上
0
表3-10
50
100
150
200
250
年齢別自殺率対比(女性)
20歳未満
20-29歳
30-39歳
40-49歳
全国対比
50-59歳
宮崎県対比
60-69歳
70-79歳
80歳以上
0
50
100
150
200
(表 3-8/3-9/3-10
23
250
H21-H24 警察庁自殺統計)
また、
「この 6 か月間で死にたいと考えたことがある人」のうち「そのとき誰かに相談
しましたか?」の質問に対して68.3%の人が「相談しなかった」と答えており、な
かなか相談できない状況にあることが考えられます。自らのこころの不調に気づき適切
に対処できるように、正しい知識の普及・啓発に努めることが必要です。同時に早い段
階で適切な支援が受けられるよう、気軽に利用できる相談窓口など相談体制の強化や窓
口に関する周知をしていく必要があります。
3
施策の方向
●こころの健康が保たれるために、睡眠・休養・ストレス対策についての正しい知識の
普及・啓発と周囲のサポート体制の充実に努めます。
●心身の健康に関する相談を引き続き行い、悩みを抱えている方々が気軽に相談できる
体制づくりに努めます。
●関係機関と連携し、自殺の要因となり得る消費生活問題・多重債務問題等に関する啓
発や相談事業を継続して行います。
●都城市自殺対策協議会の組織を基盤に関係機関が連携し、支援ネットワークの充実を
図るとともに、実情に応じたきめ細かな自殺対策に取り組むため自殺対策行動計画を
策定します。
4
目標の設定
目標
現状値
自死者数の減少
(自殺率
人口10万対)
趣味や楽しみごとを持って生活している人の
割合の増加
21.0
(H24年度)
(H24 年度全国値)
66.7%
68.8%
(H23年度)
62.1%
質のよい睡眠がとれる人の割合の増加
(H23年度)
24
(H35年度)
27.4
(H23年度)
幸福だと思う人の割合の増加
目標値
80.0%
80.0%
70.0%
第4節
1
たばこ
はじめに
たばこによる健康被害は因果関係が認められており、具体的には、がん・循環器疾患・
呼吸器疾患(慢性閉塞性肺疾患 * 1 等)・糖尿病・周産期の異常等の危険因子となっています。
また受動喫煙も、虚血性心疾患や肺がんに加え乳幼児の喘息や呼吸器感染症・乳幼児突
然死症候群 * 2 (SIDS)等の危険因子となっており健康被害が生じます。
禁煙することによる健康改善効果についても明らかにされており、禁煙後の年数ととも
に、肺がんをはじめとする喫煙関連疾患のリスクは確実に低下することから、さらなる禁
煙対策の推進が必要です。
2
現状と課題
(1)
成人
第1次計画最終評価時のアンケート調査では、本市の喫煙者の割合は 全体で19.2%
となっています。年齢階級別にみると30歳代が一番多く、喫煙者の23.1%を占めてい
ます。
また、妊婦の喫煙者の割合は6.8%となっており、5年前(第1次計画中間評価時)と
比べると減少傾向にはありますが目標には到達していません。
表4-1
喫煙状況
表4―2
妊婦の喫煙者割合の推移
10%
9.2
8%
6.8
吸っている
19.2%
以前から
吸わない
55.2%
5.7
6%
以前は吸っ
ていたが、
現在は吸わ
ない 25.7%
4%
2%
0%
H13年
H19年
H23年
(H23年度第1次計画最終評価アンケート結果)
そして現在、喫煙している人のうち禁煙しようと思っている人は64.4%ですが、た
ばこに含まれるニコチンには依存性があり、自分 の意志だけではやめたくてもやめられ
ない人が多いのが現状です。そのため禁煙サポート体制を推進していく必要があります。
平成22年2月の厚生労働省健康局長通知により、公共的な空間では原則として全面
禁煙であるべきとされ、受動喫煙防止対策が進みました。市内の事業所でも、分煙コー
ナーを設置する事業所が、第1次計画策定時と比べ大幅に増え、「50人以上の事業所」
では94.7%、「49人以下の事業所」では80.0%となっています。
25
表4―3
分煙コーナーを設置している事業所の割合
94.7
100%
91.7
80.0
80%
60%
66.7
52.9
51.3
40%
20%
0%
H13年
H19年
50人以上の事業所
H23年
49人以下の事業所
(H23年度第1次計画最終評価アンケート結果)
今後は、過去のたばこ消費による長期的な健康への影響と急速な高齢化により、たば
こ関連疾患による死亡数は年々増加していくと予測されています。
本市の死因別死亡順位の第 1 位は悪性新生物ですが、その中でも「肺がん」がトッ
プを占めています。また、平成23年度には 慢性閉塞性肺疾患(COPD)で 34 人
の方が亡くなっており、年々増加傾向にあります。喫煙が及ぼす健康への影響につい
て積極的に知識の普及・啓発をしていくことが必要です。
(2)
未成年者
第1次計画最終評価アンケート調査において、中学3年生及び高校3年生で喫煙の経
験がある生徒の割合は中学3年生で5.2%、高校3年生で7.1%となっています。
たばこに対するイメージは「健康に害がある」と思っている生徒が最も多く、中学3
年生で88.6%、高校3年生で86.6%となっており、10年前と比較すると、健康への
影響を考えている生徒の割合は増加傾向にあります。
一方で、
「かっこいい」と思っている生徒は中学3年生で2.0%、高校3年生で2.4%、
また「大人になった気がする」と思っている生徒は中学3年生で 2.4%、高校3年生で
2.4%となっています。未成年期からの喫煙は健康への影響が大きいため、引き続き積
極的な啓発が必要です。
表4―3
喫煙経験者の割合
30%
24.8
25%
20%
15%
11.9
10.3
10%
5.2
5%
7.1
1.9
0%
H13年
H19年
中学3年生
H23年
高校3年生
(H23年度第1次計画最終評価アンケート結果)
26
表4-4
たばこへのイメージ
平成13年度
平成23年度
82.0%
88.6%
かっこいいと思う
5.7%
2.0%
大人になった気がする
1.7%
2.4%
その他
4.3%
5.4%
無回答
6.3%
1.6%
82.9%
86.6%
かっこいいと思う
2.2%
2.4%
大人になった気がする
1.6%
2.4%
その他
6.0%
5.6%
無回答
7.3%
2.9%
健康に害がある
中学3年生
健康に害がある
高校3年生
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
3
施策の方向
●肺がんや高血圧など、喫煙が及ぼす健康への影響について知識の普及や啓発に取り組
みます。
●禁煙を考えている人へ禁煙外来等に関する情報提供を行い、禁煙サポートを推進します。
●受動喫煙が健康に及ぼす影響について啓発し、教育機関・医療機関等の公共の場や職場
等における禁煙又は分煙を推進します。
●慢性閉塞性肺疾患(COPD)の周知に努め、予防に関する知識の普及を図ります。
●教育委員会と連携し、未成年者への効果的な喫煙防止教育を推進します。
●妊娠中の喫煙のリスクについて、早期から教育機関 ・医療機関等と連携し啓発を推進
します。
4
目標の設定
現
目標項目
状
(H23 年度)
喫煙率を減らす
未成年者の喫煙をなくす
(H35 年度)
19.2%
12%
中学3年生
5.2%
0%
高校3年生
7.1%
0%
6.8%
0%
妊娠中の喫煙をなくす
*1
目標値
分煙コーナーを設置する事業
50 人以上の事業所
94.7%
100%
所を増やす
49 人以下の事業所
80.0%
90%
慢 性閉塞 性肺疾患 とは…主として長期喫煙によってもたらされる肺の炎症性疾患で、咳・痰・息切れが
主な自覚症状。緩やかに呼吸障害が進行する疾患で、かつて肺気腫・慢性気管支
炎と称されていた疾患が含まれる。
*2
乳幼児突然死症候群とは…何の予兆もないまま主に1歳未満の健康にみえた乳児が突然呼吸停止し死
亡する病気。
27
第5節
1
アルコール
はじめに
アルコールが健康に及ぼす影響は幅広く、ストレス解消やコミュニケーションの潤滑剤
として働き体に良い面もありますが、その反面、生活習慣 病を始めとする様々な身体疾患
や依存症等の健康障害のリスク要因にもなります。飲酒は、疾病の発症や進行の原因とな
る生活習慣要因の中でも非常に大きな影響を及ぼす因子となります。そして、妊娠中の飲
酒は胎児性アルコール症候群や発育障害を引き起こし、未成年者 ではアルコールの影響を
受けやすく、健全な成長を妨げるなどの悪影響を及ぼします。さらに、 飲酒運転事故等の
社会的問題の要因にもなり得ます。適正飲酒の実践を推進する取り組みが必要です 。
2
現状と課題
(1)
成人
H24 年度都城市特定健診の問診結果からみると、「毎日または時々飲む」人の割合
は男性 64.7%、女性 21.3%となっています。
また、妊娠中に飲酒している人の割合は 2.7%(第 1 次計画最終評価時)となって
おり、10 年前と比べると減少していますが目標には到達していません。
「毎日または時々飲む」人のうち、生活習慣病のリスクを高める量を飲酒している
人(純アルコール摂取量:男性で1日平均 40g 以上、女性で 20g 以上)の割合は、
男性で 10.3%、女性で 3.7%となっています。
表5-1
飲酒の状況
男性
女性
99.8
ほとんど飲まない
0.2
100.0
ほとんど飲まない
1.0
62.4
時々飲む
30.0
27.4
毎日飲む
0%
20%
1合未満
53.3
40%
1~2合未満
60%
6.5 1.2
17.2
80%
2~3合未満
2.1
100%
90.2
時々飲む
62.8
毎日飲む
0%
20%
1合未満
3合以上
8.5 0.4
40%
1~2合未満
5.7 1.5
29.9
60%
80%
2~3合未満
100%
3合以上
(H24 年度特定・後期高齢者健診問診結果 )
第1次最終評価アンケート調査では、「飲酒の適量について知識がある」と回答し
た人の割合は 30.8%となっており、飲酒によって健康を害さないために、知識の普及
や啓発活動をする必要があります。
アルコール依存症は本人の自覚がないため早期発見に至りにくく、受診につながり
にくいことがあります。一層の知識の普及・啓発に努めることや気軽に相談できる体
制づくりが必要です。
28
表5-2
適度な飲酒量の認知状況
「飲酒の適量について知っていますか?」
30.8%
0%
69.2%
20%
40%
60%
知っている
80%
100%
知らない
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
表5-3
アルコールの適正摂取量の目安
お酒の種類
ビール
適正な節酒量
中瓶 1 本
(純アルコール量 20g)
500ml
(2)
清酒
ウイスキー・ブランデー
焼酎(20 度)
ワイン
6:4 のとき
1 合 180ml
ダブル 60ml
コップ約 1 杯
2 杯 200ml
200ml
未成年者
中学3年生及び高校3年生で飲酒の経験がある生徒の割合は、それぞれ 19.1%、
23.4%となっています。精神的・身体的に発育途上にある未成年 者の飲酒は、現在の
健康問題だけでなく将来にわたって影響するため 家庭・学校・地域での取り組みが必
要です。
表5-4
飲酒経験者の割合
80%
67.6
70%
60%
50%
40%
38.3
34.7
23.4
30%
19.1
15.6
20%
10%
0%
H13年
H19年
中学3年生
H23年
高校3年生
(H23 年度第1次計画最終評価アンケート結果)
29
3
施策の方向
●飲酒の健康影響や「節度ある適度な量の飲酒」について 正確で有益な情報の提供に努
めます。
●学校や家庭、地域が一体となり、より包括的な教育を推進して 未成年者や妊婦の飲酒
をなくします。
●アルコール依存症等、アルコール問題に関するサポート体制の強化に努めます。
4
目標の設定
現
目標項目
状
目標値
(H23年度)
生活習慣病のリスクを高める量を飲酒して
いる人の割合の減少
( 1日あたりの純アルコール摂取量が男性 40g 以上、
女性 20g 以上の者)
(H35年度)
男性
10.3%
9%
女性
3.7%
3%
中学 3 年生
19.1%
0%
高校 3 年生
23.4%
0%
男性
40.3%
50%
女性
66.7%
75%
2.7%
0%
未成年者の飲酒をなくす
休肝日を設ける人の割合の増加
妊娠中の飲酒をなくす
30
第6節
1
歯の健康
はじめに
歯・口腔の健康は、口から食べる喜びや話す楽しみを保つ上で非常に重要であり、身
体的な健康のみならず精神的・社会的な健康にも大きな影響を与えるものです。なかで
も、歯の喪失による咀嚼機能や構音機能の低下は生活の質(QOL)に大きく関与します。
従来から、すべての国民が生涯にわたって 20 本以上の歯を残すことをスローガンと
した「8020 運動」が展開されています。さらに超高齢社会の進展に伴い、生涯を通じた
歯科疾患の予防と歯の喪失抑制がより一層重要になっています。
歯の喪失の主要な原因疾患はむし歯と歯周病であり、歯・口腔の健康のためにはむし
歯と歯周病の予防は必須の項目で、そのためには若い世代(乳幼児期)からライフステージ
に応じた適切なむし歯・歯周病予防等の歯の健康づくりの推進が必要です。
2
現状と課題
(1)
成人
60 歳以上で 24 本以上の自分の歯を有する人の割合は 35.2%と 10 年前(21.3%)よ
り増加していますが、年代別にみると、50 代以降年代があがるにつれ、自分の歯を有し
ている人の割合は次第に減っていることがわかります。
表6-1
年代別の自分の歯を有する人の割合
100%
97.7
92.4
81.0
80%
50.4
41.7
35.2
40%
29.3
20.3
17.2
20%
0%
57.1
56.0
60%
7.6
0.0
2.3 0.0
2.4
1.7
7.6
20代
30代
40代
50代
60代
70代
24本以上
97.7%
92.4%
81.0%
56.0%
35.2%
20.3%
23本以下
2.3%
7.6%
17.2%
41.7%
57.1%
50.4%
総入れ歯
0.0%
0.0%
1.7%
2.4%
7.6%
29.3%
24本以上
23本以下
総入れ歯
(平成23年度第1次計画最終評価アンケート結果)
31
成人期・高齢期の歯の喪失を防ぐためには生涯を通じて歯科疾患を予防する必要があ
り、そのためには適切なセルフケアと定期的な歯科検診が重要な役割を果たします。し
かしながら、定期的に歯科検診を受けている人の割合はほとんど増加していません。
表6-2
定期的に歯科検診を受けている人の割合
表6-3
定期的に歯石除去や歯面清
掃をしてもらっている人の割合
25%
23.0
20%
22.1
15%
している
27%
12.7
10%
してい
ない
73%
5%
0%
H13年度
H19年度
H23年度
(表 6-2/6-3
(2)
平成23年度第1次計画最終評価アンケート結果)
乳幼児
幼児歯科健診での一人あたりのむし歯数は徐々に減少しています。しかし、全国平均・
宮崎県平均には及びません。
表6-4
1歳6か月児健診一人平均むし歯数
(本数)
表6-5
3歳児健診一人平均むし歯 本数
(本数)
0.13
0.11
0.07
0.12
0.1
0.07
1.67
0.09
0.06
1.61
1.49
都城市
1.5
都城市
1.36
1.26
宮崎県
0.87
全国
宮崎県
全国
0.8
0.74
H21年度
H22年度
H23年度
H21年度
H22年度
(表 6-4/6-5
H23年度
宮崎県母子保健事業実績)
そのなかで、市独自で取り組んでいる2歳6か月児歯科健診の受診歴のある子どもは、
3歳児健診時においてむし歯を有する割合が低いという結果がみられます。2歳6か月児
歯科健診を受診することで、
「歯磨き指導を受ける機会を得る」
・
「定期的なフッ化物塗布を
継続する」など保護者の子どもの歯の健康に対する意識が高まったことが、むし歯予防に
つながったと考えられます。
32
このように、乳幼児期の歯の健康については保護者に委ねられることが多く、保護者が
子どもの歯や口腔の健康に関する意識を持つ必要があります。そのためには、妊娠中から
妊婦自身も、妊娠中に罹患しやすくなる歯周疾患を予防するなど、歯と口腔の健康に取り
組む必要があります。
表6-6
3歳児健診時むし歯のないこどもの割合
表6-7
2 歳 6 か 月 児 健 診 後 歯 科 医院
でフッ化物塗布を行ったこどもの割合
100%
80%
53%
79.2
80.6
60%
54.9
40%
51%
67.5
66.6
2.6歯科健診
受診児
20%
2.6歯科健診
未受診児
0%
52.4
51.5
52%
64.3
50.9
50%
50.1
49%
48%
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H21年度 H22年度 H23年度
(都城市3歳児健診実績)
(3)
(H23 年度3歳児健診受診児アンケート)
児童生徒
12 歳児の一人平均むし歯本数はわずかな減少しかみられないうえに、むし歯を有するこ
どもの割合は H13 年度の第1次計画策定時から改善されていない状況です。
3 歳児においては改善がみられていることから、その後の幼児期・学齢期の歯や口腔の
健康管理が十分になされていない状況があると考えられます。
一方で、県内でフッ化物塗布・洗口を積極的に実施している市町においては大きな改善
が図られているという現状があります。
表6-8
12歳児一人平均むし歯本数
表6-9
12歳児でむし歯を有するこ
どもの割合
H13 年度
(本数)
H23年度
美郷町
H23年度
1.2
1.1
45.9
42.8
1.7
1.57
県平均
宮崎市
(%)
66.6
64.1
2.61
2.58
都城市
全国平均
66.0%
H24年度
H24年度
58.5
51.8 47.6
31
1.22
0.99
0.9
0.87
都城市
全国平均
県平均
宮崎市
美郷町
(表 6-8/6-9 歯科疾患等実態調査)
※宮崎市と美郷町は、保育所(園)、幼稚園、小中学校においてフッ化物洗口を実施しています。
33
歯・口腔の健康のためには適切なむし歯・歯周病の予防が必要であり、そのためには、
定期的な歯科検診・歯や口腔の健康管理・予防啓発活動のほか、フッ化物塗布・洗口を受
けることができる機会を増やすことも必要と考えます。そのためには、関係機関(歯科医
師会・薬剤師会・保育所(園)・幼稚園・学校等)との連携が不可欠です。
3
施策の方向
●ライフステージに応じた正しい歯科保健知識の普及・啓発に努めます。
● 適切なセルフケアと定期的な歯科健診(検診)の必要性を啓発し、むし歯・歯周病予防を
支援します。
●関係機関と連携して、保育所(園)・幼稚園・小中学校が、フッ化物洗口に取り組める
体制作りを支援します。
4
目標の設定
現状
目標値
(H23年度)
(H35年度)
60 歳で 24 歯以上の自分の歯を有する人の割合の増加
35.2%
50%
80歳で20歯以上の自分の歯を有する人の割合の増加
―
20%
23%
30%
むし歯を持たない 3 歳児の割合の増加
68.9%
80%
12 歳児の一人平均むし歯数の減少
2.61本
1本
目標項目
定期的に歯科検(健)診に行っている人の割合の増加
保育所
9.0%
40%
小学校
0%
40%
中学校
0%
40%
(園)
フッ化物洗口を実施している保育所(園)・小学校・中学校
の割合の増加
34
第7節
1
糖尿病
はじめに
糖尿病有病者数は生活習慣と社会変化に伴い急速に増加し、平成 19 年度国民健康・栄
養調査では、
「糖尿病が強く疑われる人」は全国で 890 万人、
「糖尿病の可能性が否定でき
ない人」まで含めると 2,210 万人と推計され、40 歳以上の3人に1人が糖尿病であると
いわれています。
糖尿病は脳卒中・心疾患などのリスクを高め、網膜症・腎症・神経障害などの合併症を
引き起こします。糖尿病による人工透析患者は高い割合を占めており、生活の質(QOL)
を著しく低下させるだけではなく医療経済的にも大きな負担を強いることになります。
そのため、健診により自分の健康状態を知り早くから生活習慣の改善に取り組む事が大
切です。そして、適切な時期に適切な治療を行う事が重症化予防の カギとなります。
2
現状と課題
本市では 40 歳~74 歳の方を対象に、糖尿病等の生活習慣病の起因となるメタボリック
シンドロームに着目した「特定健康診査及び特定保健指導」を実施しています。
平成 23 年度の特定健康診査受診率は 46.6%で、国や県の受診率と比べると高い状況で
すが 40 歳から 50 歳代の受診率が低く、特に男性の受診率が低くなっています。 今後は
「40 歳から 50 歳代」と「男性」の受診率を向上させていくことが課題です。
平成 23 年度の特定保健指導実施率は 30.3%で、目標値の 60%に達してはいないもの
の毎年伸びています。しかし男女とも 40 歳から 64 歳までの指導率が低く、特に男性の
指導率が低い現状です。今後は「比較的若い対象者」及び「男性」への保健指導率を向上
させていくことが課題です。
35
表7-1
特定健康診査実施率・特定保健指導実施率(法定報告値)
(単位:%・人)
H21 年度 H22 年度 H23 年度 H 2 4 年 度
H20 年度
受診率目標
45%
50%
55%
60%
65%
特定
受 診 率
38.2%
48.0%
43.2%
46.6%
44.9%
健康診査
対象者数
33,735
33,040
32,888
31,636
31,137
受診者数
12,893
15,850
14,223
14,739
13,983
指導率目標
25%
30%
35%
40%
45%
特定
実 施 率
18.0%
21.4%
29.2%
30.3%
26.5%
保健指導
対象者数
2,280
2,666
2,208
2,205
1,922
実施者数
410
571
645
668
509
26.5
H24年度
44.9
30.3
H23年度
46.6
29.2
H22年度
43.2
21.4
H21年度
48.0
18.0
H20年度
38.2
0%
10%
20%
30%
特定保健指導実施率
40%
50%
60%
特定健康診査受診率
特定健康診査においてメタボリックシンドローム該当者及び予備群者の割合を見ると、
平成 20 年度から変動はみられません。しかし、該当者の県平均値 16.7%と比べると該当
者の割合が 21.4%と高いので、今後は該当者の割合を増やさないことが 重要です。
表7-2
内臓脂肪症候群該当者及び予備群者数の割合
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H23年度
(県平均)
該当者
20.7%
21.0%
20.9%
21.4%
16.7%
予備群者
12.7%
11.3%
11.1%
10.8%
12.7%
該当なし
66.6%
67.7%
68.0%
67.8%
70.6%
平成23年度
21.4
10.8
67.8
平成22年度
20.9
11.1
68.0
平成21年度
21.0
11.3
67.7
平成20年度
20.7
12.7
66.6
0%
20%
該当者
40%
60%
予備群者
80%
該当なし
(表 7-1/7-2
36
100%
都城市国保特定健診資料 )
特定健康診査及び後期高齢者健康診査結果によると、服薬あり又はHbA1c* 1 が6.5%
以上の者の割合は増えており、診療分についても糖尿病有病者と人工透析患者の 占める割
合は増加傾向にあります。糖尿病の予防には、適切な食事・運動習慣・適正飲酒等の定着
による生活習慣の改善を主とした取組みが必要で す。早期発見・重症化予防対策のために
も特定健診・特定保健指導受診率の向上に努め、糖尿病の発症と進行を抑えることが大切
です。
(※生活習慣病…脳血管疾患・虚血性心疾患・糖尿病・高血圧・高尿酸血症・脂質異
常症)
表7-3
特定健康診査及び後期高齢者健康診査結果
(単位:%・人)
H20年度
H21年度
H22年度
H23年度
H24年度
20,425
24,237
24,529
26,023
26,520
数
330
459
405
498
390
割合
1.6%
1.9%
1.7%
1.9%
1.5%
数
12,175
13,124
13,874
15,473
14,788
割合
59.6%
54.1%
56.6%
59.5%
55.8%
受診者数
HbA1c8.4%以上
(NGSP 値 * 2 )
HbA1c5.6%以上 6.5%未満
(NGSP 値)かつ服薬なし
1.5
H24年度
55.8
1.9
H23年度
59.5
HbA1c8.4%以上
1.7
H22年度
56.6
HbA1c5.6%以上6.5%未満
かつ服薬なし
1.9
H21年度
54.1
1.6
H20年度
59.6
0%
20%
40%
60%
80%
(都城市国保特定健診資料)
*1
H bA1c とは…赤 血球の中にある酸素 を運ぶ ヘモグロビンに血液 中の糖 が結合 したもの。過 去1~ 2カ
月間の平均血糖値を表します。
*2
NGSP 値とは…HbA1cの標記方法のひとつ。国際標準化により特定健診・保健指導においても H25
年 4 月 1 日よりHbA1c(NGSP 値)が用いられている。
37
表7-4
生活習慣病全体の分析
(単位:%・人)
H20 年 5 月診療分
総数
H23 年 5 月診療分
男性
女性
総数
H24年5月診療分
男性
女性
総数
男性
女性
生活
数
13,432
6,290
7,142
13,952
6,560
7,392
12,197
5,845
6,352
習慣 病
割合
25.45%
24.61%
26.24%
27.40%
26.57%
28.18%
24.17%
23.44%
24.88%
4,316
2,440
1,876
4,856
2,724
2,132
4,400
2,494
1,906
32.13%
38.79%
26.27%
34.81%
41.52%
28.84%
36.07%
42.67%
30.01%
81
56
25
92
66
26
84
61
23
0.60%
0.89%
0.35%
0.66%
1.01%
0.35%
0.69%
数
糖尿 病
割合
人工 透 析
(再 掲)
数
割合
1.04%
0.36%
0.69
H24年度
36.07
0.66
H23年度
34.81
0.60
H20年度
32.13
0%
10%
20%
人工透析
30%
40%
糖尿病
(資料:宮崎県国民健康保険団体連合会 )
3
施策の方向
●早期発見・重症化予防対策のためにも、糖尿病等の生活習慣病の起因となるメタボリ
ックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した特定健診・保健指導の受診率向上を
図り、糖尿病の発症予防と合併症予防に努めます。
●糖尿病等の生活習慣病を予防するため、 保育所(園)・幼稚園・学校・職域・地域と連携
して、すべてのライフステージへの段階的な啓発活動や正しい知識の情報提供を行い、
健康づくりに対する意識の向上に努めます。
●地域が主体となった健康づくりを推進するため、 地区組織の活動を支援しながら地域全
体で協働して取り組む環境を整えていきます。
●糖尿病に関する健康教育を実施し、食事や運動と飲酒等の生活習慣が正しく行われる
よう支援し、各関係機関と連携して糖尿病者のサポートを行い重症化予防に努めます。
38
4
目標の設定
現状
目標値
(H23 年度)
(H35 年度)
特定健康診査の受診率向上
46.6%
60%
特定保健指導の実施率向上
30.3%
60%
メタボリックシンドロームの該当者及び予備群者の減少
32.2%
24.2%以下
1.5%
1.25%
55.8%
現状維持
目標項目
血糖コントロール指標によるコントロール丌良者の割合の減少
⇒HbA1cが 8.4%(NGSP 値)以上の者の割合の減少
HbA1cが 5.6%以上 6.5%未満(NGSP 値)かつ服薬なしの者の
割合の増加抑制
39
第8節
1
循環器疾患
はじめに
脳血管疾患と心疾患を含む「循環器疾患」は、「がん」と並び日本人の主要死因の約4
分の1を占めています。(平成23年衛生統計年報より)
また循環器疾患は、その後遺症により生活の質(QOL)の低下を招く大きな要因 となっ
ています。循環器疾患の危険因子 の主なものとしては、高血圧・脂質異常症・喫煙・糖
尿病の 4 つがあり、基本的に危険因子の管理が予防の観点からも重要です。
2
現状と課題
心疾患及び脳血管疾患は県の死亡原因の第 2 位と第 4 位です。本市においてもがんに
続き第 2 位と第 3 位を占めています。この心疾患及び脳血管疾患を含む循環器疾患は市
全体の死亡原因の約3割を占めています。
表8-1
平成 23 年都城市死因別死亡割合順位
その他, 28.8%
悪性新生物,
26.0 %
心疾患, 17.5%
不慮の事故,
3.0 %
肺炎,
12.3%
脳血管疾患,
12.4%
(宮崎県衛生統計年報)
表8-2
脳血管疾患年齢調整死亡率 * (人口 10 万対)
男性
女性
70.0
50.0
60.0
40.0
50.0
40.0
30.0
30.0
20.0
20.0
10.0
10.0
0.0
0.0
都城市
H18
61.7
H19
62.5
H20
53.1
H21
63.3
H22
64.1
都城市
H18
33.6
H19
39.9
H20
46.0
H21
33.5
H22
38.7
宮崎県
59.1
54.2
57.3
52.8
51.5
宮崎県
32.4
33.0
31.6
30.3
28.8
国
57.8
55.4
53.6
50.4
49.5
国
33.4
31.6
30.3
28.1
26.9
40
表8-3
心疾患年齢調整死亡率 * (人口 10 万対)
男性
女性
100.0
60.0
80.0
50.0
40.0
60.0
30.0
40.0
20.0
20.0
10.0
0.0
0.0
都城市
H18
50.0
H19
41.5
H20
43.5
H21
40.9
H22
41.2
75.9
宮崎県
44.4
39.5
43.6
44.2
40.0
74.2
国
43.6
42.3
41.7
39.6
39.7
都城市
H18
86.5
H19
69.0
H20
66.2
H21
77.9
H22
90.2
宮崎県
73.0
73.4
73.8
74.2
国
79.7
77.1
77.1
74.2
(表 8-2/8-3
宮崎県衛生統計年報)
また、宮崎県国民健康保険団体連合会平成 24 年 5 月診療分から生活習慣病有病者で、
疾病別の受診件数の割合を見ると、高血圧症・脂質異常症・糖尿病・虚血性心疾患・脳
血管疾患の順になっています。県と比較すると、高血圧症 ・糖尿病・虚血性心疾患の割
合が若干多いのが現状です。
表8-4
生活習慣病有病者に占める割合(H24 年度 5 月診療分)
90%
76.67
80%
75.71
70%
60%
48.09
50%
52.67
36.07
40%
33.80
30%
20%
10%
12.62
11.20
6.30 6.36
0.37
0.33
0%
虚血性心疾患
脳血管疾患
脂質異常症
都城市
糖尿病
高血圧症
人工透析
宮崎県
(資料:宮崎県国民健康保険団体連合会)
*年 齢 調 整 死 亡 率 と は… 年 齢構 成 の異 な る集 団 (地 域 間等 ) で、 死 亡状 況 の比 較 がで き るよ う に年 齢 構成 を
調整した死亡率のこと
41
特定健康診査がはじまった平成 20 年以降の結果を見ると、高血圧有病者は年々増加
傾向にあります。しかし、国や宮崎県の収縮期血圧の平均値と比較すると 本市はわずか
に平均値を下回っています。脂質異常者の割合も微増しているものの、総コレステロー
ル値 240mg/dl以上の者の割合・LDL コレステロール値 160mg/dl以上の者の
割合は、国や宮崎県の結果より低くなっています。
循環器疾患の予防において重要なのは危険因子の管理であり、危険因子が適切に管理
されれば脳血管疾患・虚血性心疾患の発症リスクを低減することができると 言われてい
ます。第7節糖尿病で前述のとおり本市の特定健診の受診状況をみると、男女ともに 40
歳から 50 歳代の受診率が低くなっています。今後「40 歳から 50 歳代」の受診率向上
を図り、生活習慣の改善に取り組み循環器疾患の予防と重症化を防ぐことが大切です。
3
施策の方向
●循環器疾患等の生活習慣病を予防するため、保育所(園)・幼稚園・学校・職域・地域
と連携を図り、すべてのライフステージへの段階的な啓発活動や正しい知識の情報提
供を行い、健康づくりに対する意識を向上させるよう努めます。
●地域が主体となった健康づくりを推進するため、 地区組織の活動を支援しながら協働
して取り組み、地域全体で取り組む環境をととのえていきます。
●循環器疾患に関する健康教育を実施し、食生活・運動・飲酒などの生活習慣を適切に
改善できるよう支援します。また、各関係機関と連携して循環器疾患患者のサポート
を行い重症化予防に努めます。
●メタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)に着目した健診・保健指導の更なる徹
底を図ります。さらに、ハイリスク者への保健指導等の強化をはかり、合併症の発症
予防に努めます。
42
4
目標の設定
現
目標項目
状
(H23 年度)
目標値
(H35 年度)
脳血管疾患の年齢調整死亡率の減少
男性
60.2
54.2
(人口 10 万人当たり)
女性
32.7
29.4
心疾患の年齢調整死亡率の減少
男性
84.1
75.7
(人口 10 万人当たり)
女性
46.0
41.4
高血圧を改善する(40~89 歳)
男性
131.1mmHg
127.1mmHg
(収縮期血圧の平均値を低下させる)
女性
130.3mmHg
126.3mmHg
総コ レ ステ ロ ー ル 240mg/dl 以上 の 者の 割 合
男性
11.9%
8.9%
女性
5.1%
3.8%
(H24年度)
脂質異常症の減少(40~79 歳)
LD L コレ ス テロ ー ル 160 ㎎ /dl 以 上 の者 の 割合
男性
0.7%
0.5%
女性
0.8%
0.6%
(H24年度)
メタボリックシンドロームの該当者及び予備群 者の
32.2%
24.2%以下
特定健康診査の受診率向上(再掲)
46.6%
60%
特定保健指導の実施率向上(再掲)
30.3%
60%
減少(再掲)
43
第9節
1
がん(悪性新生物)
はじめに
がんは日本での死因の第 1 位を占める疾患です。人口動態統計に基づく分析によると、
H22年にがんで死亡した日本人は 35 万人と全死亡数の約 30%を占めており、日本人
の 3 人に 1 人はがんで亡くなっていることになります。がんは細胞の遺伝子の変異によ
って起きる病気で、近年、食物や嗜好など生活習慣と密接な関係があることが分かって
きており、様々ながんに対しての治療法も確立されつつあります。
2
現状と課題
本市でも近年、がんによる死亡は全死亡数の約 30%を占め、市民の約 3 人に 1 人は
がんで亡くなっています。75歳未満の年齢調整死亡率を見ると増減はあるものの、全体
的に減少傾向に推移しています。男性は女性より高い死亡率で宮崎県や国よりやや高い
傾向にありますが、女性は国や県よりやや低い傾向で推移しています。
表9-1
がん年齢調整死亡率(市・県・全国との比較)(人口 10 万対)
男女計
100.0
80.0
60.0
40.0
20.0
0.0
都城市
H18
H19
H20
H21
H22
H23
92.7
78.6
87.9
77.0
72.9
85.7
宮崎県
83.6
80.5
88.7
83.5
82.0
79.4
全国
90.0
88.5
87.2
84.4
84.3
83.1
女性
男性
140.0
70.0
120.0
60.0
100.0
50.0
80.0
40.0
60.0
30.0
40.0
20.0
20.0
10.0
0.0
都城市
H18
H19
H20
H21
H22
H23
0.0
129.3
102.6
118.0
130.4
97.0
114.4
都城市
H18
H19
H20
H21
H22
H23
62.2
59.0
62.0
53.9
51.2
60.4
宮崎県
110.4
106.1
115.6
108.8
105.5
107.8
宮崎県
60.7
58.3
64.8
61.5
61.5
54.6
国
118.3
116.4
114.0
109.8
109.1
107.1
国
64.3
63.2
62.9
61.3
61.8
61.2
(宮崎県衛生統計年報)
44
また、H23 年のがんによる死亡者を部位別割合でみると、男性では気管・気管支及び
肺、胃、肝及び肝内胆管、大腸、胆のう・胆管、膵臓、前立腺の順に多く、女性では大
腸、気管・気管支及び肺、胆のう・胆管、胃、膵臓、肝及び肝内胆管、子宮、乳房の順
に多くなっています。
表9-2
がん死亡部位別割合(H23 年)
その他, 9.4%
口腔・咽頭, 2.3%
気管・気管支及
び肺, 24.3%
悪性リンパ腫,
2.3%
食道, 3.6%
男性
膀胱, 3.6%
309 人
胃, 11.3%
白血病, 5.2%
前立腺, 5.5%
膵臓, 6.8%
肝及び肝内胆管,
10.4%
胆のう・胆管,
7.1%
大腸, 8.4%
その他, 11.1%
卵巣, 1.8%
大腸, 15.7%
悪性リンパ腫,
2.3%
白血病, 5.1%
乳房, 6.5%
気管・気管支
及び肺, 11.1%
女性
217 人
子宮, 8.3%
胆のう・胆管,
10.1%
肝及び肝内胆管,
8.8%
胃, 9.7%
膵臓, 9.7%
(宮崎県衛生統計年報)
45
本市のがん検診受診率の推移は表9-3のとおりです。H19 年に国が「がん対策推進
基本計画」を策定したのを受け、本市も H22 年度に「都城市がん検診受診及び啓発等実
施計画」を策定し様々な取り組みを実施してきました。その結果、乳がん検診と大腸が
ん検診の受診率は第1次計画の目標を達成しましたが、他のがん検診受診率は横ばい状
態が続いています。
表9-3
がん検診受診率の推移
35%
30%
25%
20%
15%
H21 乳がん・子宮
がん検診
クーポン券開始
10%
H23 大腸がん検診
5%
0%
クーポン券開始
H18
H19
H20
H21
H22
H23
H24
胃
3.8%
2.8%
2.8%
3.0%
2.4%
3.5%
4.6%
大腸
6.8%
5.5%
8.5%
8.0%
7.5%
11.6%
12.7%
肺
30.3%
30.3%
25.8%
24.9%
24.1%
26.2%
24.4%
乳
5.9%
5.5%
6.4%
10.5%
14.5%
16.0%
15.6%
子宮
8.0%
7.5%
8.0%
11.1%
14.0%
14.9%
12.3%
(都城市がん検診事業実績)
がんは種類が多く、様々な部位に発症しそれぞれに対処法が違うことから、がんの種
類に応じた知識の普及・啓発が必要です。
そして、がんは食生活や運動・休養・飲酒・喫煙などの生活習慣を改善することであ
る程度予防できると考えられています。そのため、適切な生活習慣を身に付けられるよ
う関係機関と連携を取りながら、様々な機会をとらえ健康情報を発信していく必要があ
ります。特に肺がんは男女とも上位を占めることから、禁煙や分煙に対する取り組みも
強化する必要があります。
また、がんは早期発見・早期治療すれば治癒することが可能な時代になっています。
早期発見のため、自覚症状がなくても定期的にがん検診を受診し、自覚症状がある場合
は早期に受診するようさらなる普及・啓発が必要です。
46
3
施策の方向
「がん患者も含めたすべての市民ががんを知り、がんと向き合い、がんに負けることの
ないようにがん予防に取り組む」
(都城市がん検診受診及び啓発等実施計画
基本方針より)
●がん予防についての知識(食生活や運動・休養・飲酒・喫煙などの生活習慣が健康に
及ぼす影響・自覚症状やウイルス・細菌についてなど)の普及に努めます。
●がん検診を受診しやすい環境の整備を行い受診率向上を図ります。
●がん治療に関する相談支援及び緩和ケアの推進を図ります。
4
目標の設定
目標項目
現
75歳未満 のがんの 年齢調整 死亡率を 低下させ る
(人口10万人当たり)
85.7
(H23 年度)
乳がん
大腸がん
がん検診の受診率の向上
状
肺がん
胃がん
子宮がん
47
15.6%
(H24年度)
12.7%
(H24年度)
24.4%
(H24年度)
4.6%
(H24年度)
12.3%
(H24年度)
目標値
(H35 年度)
77
26%以上
23%以上
35%以上
15%以上
23%以上
第 10 節
食事が育てる健やかな体とこころ
1
はじめに
時代の流れとともに、私たちを取り巻く食の環境は大きく様変わりしました。豊
富な食材・いつでもどこでも手軽に食べられる環境 ・あふれる食情報等、現代の食
生活は一見満ち足りているかのように思えます。 しかし一方で栄養の偏り・不規則
な食事・肥満や生活習慣病の増加・過度の痩身志向など、子ども達の健康をとりま
く問題が深刻化しています。
子どもたちが豊かな人間性をはぐくみ生きる力を身につけて いくために“食”は
かかせないものです。生涯を通じて健やかで心豊かに 過ごせるよう、子供の頃から
の適切な生活習慣の定着が必要です。
2
現状と課題
(1) 生活のリズムを整える
幼児期につくられた食習慣は将 来にわたって大きく影響します。なかでも、
食事時間を決めることは生活にリズムをつけるための大きな柱となります。
① 朝食をしっかりと食べる
平成17年 7月に 「食 育基本法」 が制定 され 、 健診の場 や保育 所 (園)、小・
中学校等での健康教育で「朝食の大切さ」について の取り組みが重点的に行わ
れ て きま し た 。 第 1 次 計 画 最終 評 価 ア ン ケ ー ト 調 査 に よ る と、「 朝 食 を 毎日 食
べている」子どもの割合は 1 歳~5 歳児で 94.8%、小学 6 年生で 93.6%、
中学 3 年生で 86.1%、高校 3 年生で 83.5%と、朝食を食べる子どもの割合
は1次計画策定時より全体的に 増加しました 。今後も継続した取組が必要です。
さらに、朝食の大切さに加えその内容に対する 正しい知識の普及が大切です。
また朝食をほとんど食べていない子どもが 1 歳~5 歳児で 0.9%、小学 6 年
生で 1.6%、中学 3 年生で 6.4%、高校 3 年生で 6.1%と中学生以降から増加
しています。夜 9 時以降に食事をする子どもの割合も 10年前に比べて増えて
おり、こどもの生活の夜型化が懸念されま す。
今後も生活リズムと連動した望ましい生活習慣の 定着が必要です。
表10-1
「朝ごはんを食べていますか」
朝食摂取状況
高校3年生
83.5
中学3年生
9.2
86.1
小学6年生
7.2
93.6
1歳~5歳
毎日
6.4
1.2
0.4
4.4 1.6 0.4
94.8
70%
6.1
4.3
80%
週3~4回
90%
ほとんど食べない
48
0.9
100%
無回答
表10ー2
夕食の時間
1.9
0.6
0.5
1.5
無回答
12.4
午後9時以降
7.6
3.7
0.9
高校3年生
40.6
30.9
午後8時
中学3年生
33.2
16.0
小学6年生
38.9
午後7時
50.0
6.1
午後6時
55.7
8.4
12.6
0%
10%
25.8
20%
(表 10-1/10-2
②
1歳~5歳
52.6
30%
40%
50%
60%
平成23年度第1次計画最終 評価アンケート結果)
家族そろって食事をする
家族が食卓を囲むこと は、食欲の増進に加え 食べる楽しさ・みんなで分かち
合う安らかな時間・季節感など食を通したコミュニケーションの 場となり、子
どもの成長には大切な役割を持っています。
第 1 次 計 画 最 終 評 価 ア ン ケ ー ト 調 査 に よ る と 、「 1 日 1 回 以 上 、 家 族 そ ろ っ
て食事を食べる」が 1 歳~5 歳児では 68.9%、小学 6 年生では 52.4%、中
学3年生で 44.4%、高校3年生で 40.9%となっており、年齢が上がるととも
に 低 くな る 傾 向 が あ り ま す 。ま た 、 中 学 3 年 生 と 高校 3 年 生 で は、「 1 日1 回
以 上 家族 そ ろ っ て 食 事 を す る」 が 「 毎 日 」 と 答 え た人 は、「 毎 日 3 食 き ちん と
食べる」事を気をつけている人が多い傾向です。
今後も、家庭での共食 * を通じた子どもへの食育の推進が大切です。
*共 食 と は… 複 数 の人 が 一 緒 に食 事 を す るこ と
家族 と 食事 を 共 に する こ と
49
表10-3
1日1回以上家族そろってごはんを食べていますか」
高校3年生
40.9
中学3年生
34.3
44.4
小学6年生
31.9
52.4
1歳~5歳
23.4
23.3
28
68.9
0%
毎日食べる
19
20.9
20%
40%
週3~4回食べる
60%
1.5
0.4
0.5
10.2
80%
100%
ほとんど食べない
0
無回答
百
表10-4 「1日1回家族そろってごはんを食べているか」の頻度と「毎日、3食
きちんと食べる事」を気をつけている割合
100%
80%
60%
49.6
50.0
43.0 41.8
37.3
40%
19.5
20%
0%
毎日食べる
週3~4回食べる
中学生
(表 10-3/10-4
ほとんど食べない
高校生
平成23年度第1次計画最終 評価アンケート結果)
③
時間を決めておやつを食べる
第1次計画最終評価アンケート調査 によると、1~5歳児で 94.5%の人が
「家でおやつをあげている」と答えています。その中でおやつの時間を「決め
ている」人は 54.8%、「決めていない」人は 39.7%となっています。おやつ
の時間を決めていない事は、虫歯への誘発や小食・むらぐい・遊び食べ など食
事の摂り方に影響します。幼児期のおやつは食事の一部として必要ですが、お
やつのとり方や内容によっては成長発達に影響を及ぼすこともあります。
小学6年生の「夜ごはんの時間」は 午後7時が 50.0%、午後8時が 33.2%
となっています。また「夜ごはんまでにおやつを食べたりする」の割合は
82.6% で 、 ス ナ ッ ク 菓 子 や ジ ュ ー ス ・ ス ポ ー ツ 飲 料 が 多 く な っ て い ま す 。 ま
た、夕食の時間が遅いほど夕食前におやつを食べる傾向がみられます。
食習慣の基礎が作られる幼児期から学童期に、おやつ の時間や量またその内
容について正しい知識の普及が大切です。
50
表10 -5
「 家で おや つをあ げて いま すか 」
表10- 6
「お や つの時 間を 決め てい ま
すか」
無回答
5.5%
無回答
0.9%
あげていない
4.6%
決めてい
ない
39.7%
あげている
94.5%
表10 -7
夜 ごは んの 時間
小学 6年 生
表1 0- 8
決めてい
る54.8%
「夜 ごは んまで にお やつ を食 べ
ますか 」
午後9時
0.5%
無回答
0.5%
午後6時
12.6%
食べない
16.8%
午後8時
33.2%
食べる
82.6%
午後7時
50%
表10 -9
小学 6年 生
「 学校 から 帰って 、お やつ はど んな ものを 食べ ます か」
小 学6年 生
ご飯・パン
8.9%
無回答
26.4%
スナック
菓子
22.6%
その他6.2%
ジュース・
スポーツ
飲料
20.5%
果物4.2%
牛乳4.9%
めん類
0.7%
(表 10-5/10-6/10-7/10-8/10-9
チョコレート類
5.6%
H23年度第1次計画最終評価アン ケート結果)
51
表10 -1 0
「夜 ごは んの時 間」 と「 夜ご はん ま でに 、お やつ を食 べま す か」 小学 6 年 生
午後9時以降 14
6
午後8時
163
午後7時
18
226
午後6時
48
0
47
21
50
100
150
飲んだり食べたりする
200
250
300
(人)
飲んだり食べたりしない
(H23年度第1次計画 最終評価アンケート結果 )
3
施策の方向
食を通したコミュニケーションの場を通して、子どもが健やかに心豊かに過ごせ
るように取り組みます。
●乳幼児期
乳幼児期からの 正しい食生活習慣 を身につけ 、バランスのとれた食事を自分で選
んで食べる力をつけられるよう、子どもとともに子育て中の親への食育 を推進し
ます。
●学童期
健やかな生活習慣を身につけ生涯にわたって健康な生活を継続できるよう、家
庭・学校・関係機関と連携して食育推進に取り組みます。
●思春期
生活習慣病予防のための正しい食生活の知識の普及と共食を推進し、生徒一人ひ
とりが自覚して規則正しい食生活リズムが確立できるよう、栄養教育を強化しま
す。
●保育所(園)・幼稚園・学校・地域と連携を図り「食育」を推進します。
●地域が主体となった食育を推進するため、食生活改善推進員等の地区組織活動を
支援しながら協働して取り組み、地域全体で推進する環境をととのえていきます。
● 「 都城 市 食育 ・ 地 産地 消 計画 」「 次世 代 育成 計 画」 に 基づ く 食 育と の 連携 を はか
ります。
52
4
目標の設定
現状
目標値
(H23 年度)
(H35 年度)
1~5歳児
94.8%
100%
小学6年生
93.6%
100%
中学3年生
86.1%
100%
高校3年生
83.5%
100%
1~5歳児
―
今後設定
小学6年生
―
今後設定
中学3年生
―
今後設定
高校3年生
―
今後設定
1~5歳児
54.8%
70%
目標項目
朝食を毎日食べる子どもの割合の増加
※食事を一人で食べる子どもの割合の減少
「時間を決めておやつを与える」 人の割合
の増加
※現在、この項目についての調査は未実施のため、今後調査を行い、現状を把握した上
で、目標値を設定します。
53
付属資料
■計画策定までの経過
年 月
会議等
内 容
策定スケジュールの確認
平成25年5月
第1回ワーキンググループ検討会議(9日)
策定方針の検討
第1回都城市健康づくり推進協議会(3日)
平成25年7月
平成25年8月
1次計画最終評価説明
策定方針の検討
第2回ワーキンググループ検討会議(19日)
担当分野について検討
第3回ワーキンググループ検討会議(26日)
各分野ごとの検討
第4回ワーキンググループ検討会議(9日)
平成25年9月
全体の検討
第5回ワーキンググループ検討会議(12日)
素案の作成、整理
第2回都城市健康づくり推進協議会(28日)
素案の検討
平成25年10月
宮崎公立大学宮元章次教授が
アドバイザーとして参加
第6回ワーキンググループ検討会議(1日)
素案の修正
健康づくり推進協議会委員へ修正後の素案を送付
素案の内容確認と意見聴取
計画素案策定
素案の修正
庁議(7日)
パブリックコメント実施の協議
パブリックコメントの実施(1月20日~2月18日)
市民の意見聴取
平成25年11月
平成25年12月
平成26年1月
平成26年2月
意見に対する内容の検討
第3回都城市健康づくり推進協議会(19日)
原案の最終審議
平成26年3月
計画原案策定完了
平成26年4月
庁議(2日)
原案策定報告
54
○都城市健康づくり推進協議会規則
平成18年1月1日
規則第135号
(設置)
第1条 市民の健康づくり対策を審議し、その推進を図るため、都城市健康づくり推進協議会
(以下「協議会」という。)を設置する。
(所掌事項)
第2条 協議会は、次の事項を審議し推進する。
(1) 健康づくり推進に関すること。
(2) 前号に掲げるもののほか、健康づくり推進の目的達成に関すること。
(組織)
第3条 協議会は、会長及び委員をもって組織する。
2 会長は、副市長(事業担当)をもって充てる。
3 委員は、20人以内とし、次に掲げる者のうちから市長が委嘱し、又は任命する。
(1) 市議会の議員
(2) 関係行政機関の職員
(3) 関係諸団体の代表者
(4) 知識経験を有する者
(5) 市の職員
(任期)
第4条 委員の任期は、2年とし、再任を妨げない。
2 委員が欠けた場合の補欠委員の任期は、前任者の残任期間とする。
(会長)
第5条 会長は、協議会を代表し、会務を総理する。
2 会長に事故があるとき、又は欠けたときは、あらかじめ会長の指名する委員がその職務
を代理する。
(会議)
第6条 協議会は、会長が招集する。
2 会長は、会議の議長となる。
(庶務)
第7条 協議会の庶務は、健康部健康課において処理する。
55
附 則
この規則は、平成18年1月1日から施行する。
附 則(平成18年3月20日規則第282号)
この規則は、公布の日から施行する。
附 則(平成19年4月1日規則第33号)
この規則は、平成19年4月1日から施行する。
附 則(平成21年3月31日規則第34号)
この規則は、平成21年4月1日から施行する。
56
■都城市健康づくり推進協議会委員名簿
氏名
選出団体名
役職名等
児玉 宏紀
都城市役所
副市長
本野 福一
都城市役所
健康部長
相馬 宏敏
都城保健所
所長
瓦田 節子
都城市教育委員会
教育委員長職務代理者
別所 ツギ子
都城市食生活改善推進員連絡協議会
会長
飯田 正幸
都城市北諸県郡医師会
会長
常盤 健一郎
都城歯科医師会
地域保健担当理事
稲用 久美子
都城市北諸県郡薬剤師会
副会長
村吉 昭一
都城市自治公民館連絡協議会
副会長
島津 久友
都城市社会福祉協議会
会長
根井 勝泰
都城市民生委員児童委員協議会
会長
海老原 スミ
都城市高齢者クラブ連合会
婦人部長
加覧 健三
みやこんじょ健康づくり会連絡会
会長
■庁内ワーキンググループ名簿
氏名
所属
氏名
所属
黒木 千晶
福祉課
片平 由美子
山之口市民生活課
中村 悦子
こども課
新地 多恵子
高城市民生活課
福重 ひとみ
介護保険課
多田 美代子
山田市民生活課
菅付 悦子
健康課
平川 望美
高崎市民生活課
高橋 里香
健康課
57
■都城市健康づくりに関する窓口一覧
●都城市役所 健康課
〒885-8555 都城市姫城町6街区21号
TEL:23-2765 FAX:23-4846
●都城市役所 福祉課
〒885-8555 都城市姫城町6街区21号
TEL:23-2980 FAX:24-1188
●都城市役所 介護保険課
〒885-8555 都城市姫城町6街区21号
TEL:23-2114 FAX:23-2143
●都城市役所 こども課
〒885-8555 都城市姫城町6街区21号
TEL:23-2684 FAX:23-2788
●都城市東部保健センター(高城保健センター)
〒885-1203 都城市高城町大井手748番地2
TEL:58-6800 FAX:58-6800
●都城市西部保健センター(高崎福祉保健センター)
〒889-4505 都城市高崎町大牟田1340番地3
TEL:62-4411 FAX:62-4455
58
みやこのじょう健康づくり計画21(第 2 次)
平成26年3月
都城市役所健康課
〒885-8555
TEL:0986-23-2765
都城市姫城町6街区21号
FAX:0986-23-4846
E-Mail:[email protected]
Fly UP