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Veritas Storage Foundation 5.0 for UNIX/Linux

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Veritas Storage Foundation 5.0 for UNIX/Linux
Veritas Storage Foundation™
for UNIX / Linux
ストレージ管理
Veritas Storage Foundationは、ストレージ管理に容易な管理性と高いアベイラビリティを
提供し、ディスク故障などの不測の、または保守などの計画的なダウンタイムを削減します。
さらにハードウェアに依存しない柔軟で一元的な統合管理によりストレージプラットフォーム
構築におけるトータルコストの削減を可能にします。
株式会社シマンテック
ストレージ管理の新次元を拓く
Veritas Storage Foundation™
強固なIT基盤を実現するデータセンター管理ソリューション
今日、データセンターのIT環境は、さまざまなベンダーから提供されるストレージ、サーバー、ネットワーク機器といったハードウェア、またデータ
ベース、アプリケーション、ミドルウェアといったソフトウェアから構成されます。ベストな製品を組み合わせて環境を構築できるというメリットが
ある一方、製品間の稼動確認、製品知識の習得、複雑で頻雑な運用管理といった多くの課題が存在するのも事実です。
シマンテックのデータセンター管理ソリューションは、企業のビジネス業務と生産性に大きな影響を与えるダウンタイムを大幅に削減する為、
数多くの変更や作業をデータをオンラインのまま可能にするストレージ管理機能や重要なアプリケーションとサービスの継続性を提供する、
クラスタリングソリューションを提供します。データセンター管理製品群は、主要なオペレーティングシステムに幅広く対応し、幅広いハードウェア
をサポートし統一されたオペレーションで運用を簡素化します。
オンラインストレージ管理を提供するVeritas Storage Foundationは、定評の高いジャーナルファイルシステムと論理ボリューム管理をコアコン
ポーネントとし、データ保護および継続的なデータアクセスを提供する為のマルチパス管理やスナップショットコピーサービス、遠隔地へのデータ
レプリケーションといった高度な機能を提供します。また、高いアプリケーションの継続稼動を実現する為に必須のクラスタリング機能として、
業界をリードするVeritas Cluster Serverを統合したHA版や広域ディザスタリカバリで必須のサイト間フェールオーバーを実現するHA/DR版を
提供しています。
単一のホストベースから広域ディザスタリカバリまでを幅広くカバーするVeritas Storage Foundationファミリが柔軟で強固なビジネス基盤の
構築を支援します。
ビジネスニーズとストレージに求められる要件
スピードと変革が求められるビジネスを支えるITにおいて、重要な役割を担っているストレージとストレージ管理ソフトウェア。ビジネスニーズを満たす
ために、ストレージプラットフォームには以下のような要件が求められます。
ROI(Return on Investment)すなわち、投資に対して最大限の効果を挙げることがより一層厳しく要求され
ROIの向上とTCOの削減
るようになってきた。さらに、効果に関わらず、コストそのものの削減を求められる場合も多い。ストレージハー
ドウェアのコストの低減すなわちハードウェアのもつ能力を最大限に使い切る、あるいは適材適所で、最適な
ハードウェアの選択が求められるとともに、運用管理コストを最小限に抑えることが求められる。
ビジネスの拡大や変革を
迅速にサポートする、
スケーラブルで柔軟なシステム
ユーザー数の増加、サービスの追加など、ビジネスの成長に伴うITシステムの拡張をストレージプラットフォーム
が阻害することはあってはならない。また、スピードが求められる今日、変革していくビジネスに伴い、ITも柔軟
に対応する必要がある。すなわち、データの増加、システムの追加や移行などに柔軟に対応できるストレージ
プラットフォームの構築が求められる。
ダウンタイムのないITシステム構築には、その重要な構成要素であるストレージプラットフォームにおいても、
24時間365日の
ビジネス継続を支援
高いアベイラビリティが求められる。すなわち、耐故障性が高く、しかも故障発生時には迅速にリカバリできな
ければならない。ビジネスによっては災害時においても即座に稼動再開しなければならない場合もある。故障
だけでなく、保守によるダウンタイムの発生も同様にビジネスに大きな影響を与えるため、併せて削減されなけ
ればならない。
企業において最も重要な経営資産の1つであるデータは、あらゆる状況(大規模災害も含めて)においても、確
重要な経営資産である
データの確実な保護
実に保護されなければならない。しかも、このデータの保護のためにユーザーへ影響を与えたり(たとえばシス
テムの停止など)、管理者の多大な負担となるような方法は回避されるべきである。また万一の場合には、すば
やくデータを復旧するためのリカバリプランも併せて検討されなければならない。
ITの利用者すなわち顧客、取引先、関連会社、社内ユーザー等に対して、高い評価を得ることが求められる。障
顧客満足度の向上
害あるいは保守などの理由を問わず、ダウンタイムを発生させない、レスポンスタイムを維持する等、ユーザー
ニーズへの適切な対応が求められる。
1
ビジネスを支えるVeritas Storage Foundationとファミリ製品
Veritas Storage Foundationは、ビジネスが求める高い要求
Veritas Storage Foundation
水準を満たすストレージプラットフォームを構築するためのデータ
ストレージ管理ソリューションです。
ジャーナルファイルシステム
Veritas File System(VxFS)
常に業界をリードしてきた高い技術により、多くのお客様において
利用されているVeritas Volume ManagerとVeritas File System
を統合し、両コンポーネントの連携によってさまざまな機能を提供す
論理ボリューム管理ツール
Veritas Volume Manager(VxVM)
るスイートです。各種プラットフォームに対応し、ヘテロジニアスな環
境における統合的なデータストレージ管理を実現します。
革新的な機能 :・Dynamic Storage Tiering
・Intelligent Storage Provisioning
・Portable Data Containers
シマンテックでは、Veritas Storage Foundationをベースに、データベースや特定分野向けに機能を強化した
下記の製品ファミリを提供します。
eritas Storage Foundationファミリは
V
下記のようなユーザーニーズに対応します。
管理コストやハードウェア購入費用など、コストをトータル
に削減したい
ハイアベイラビリティへの対応
現在のIT基盤にはより強固なアベイラビリティ対応が求められ
ています。Veritas Storage Foundationファミリには、Veritas
Cluster Server(VCS)を統合したHAバージョン、ディザスタリ
カバリ対応を可能にするHA/DRバージョンを用意することで、
ビジネスの変化を迅速にサポートできる、拡張性と柔軟性
アプリケーションの保護をアベイラビリティのニーズに合わせて
に富むストレージプラットフォームの構築をしたい
シームレスに行えます。
ダウンタイムを削減したい
重要な経営資産であるデータを確実に保護したい
パフォーマンスに優れたストレージプラットフォームを
構築したい
管理ツールの数を減らしたい
Veritas Storage Foundation 製品ファミリ
RAC向け統合スイート
Veritas Storage Foundation
for Oracle RAC
Veritas Storage Foundation
SAN環境におけるデータ共有
Veritas Storage Foundation
Culster File System
2
Veritas Storage Foundationファミリが実現する
ビジネスソリューション
ストレージコストの削減
安価なディスクの活用でハードウェアの選択肢を広げる
データ量の増加に伴うストレージコストの増大に直面している
多くの企業がその削減を大きな課題として掲げています。Veritas
Storage Foundationは、そのような企業に対して有効なソリュー
ションを提供します。
Veritas Storage Foundationは、ディスクアレイ機能を持たない安価
なディスクを利用して、ユーザーにとって望ましいパフォーマンスや可
用性をもつ論理ボリューム(ストライプ、ミラー、RAID5、ストライプド
ミラー等)を構成することができます。さらに安価なディスクにおいて
高性能で高信頼のストレージアレイ内に保存されている
データには、ビジネス上重要なものからそうでないものまで混在
もパスの冗長化やスナップショットなどの機能も利用可能です。
しているため、ストレージ アレイが効率的に活用されていない
すなわち幅広いディスクをサポートするパス冗長化、スナップショット、
レプリケーション等ストレージユーティリティ機能により、最も投資対
既存のストレージアレイを有効活用したい
エンドユーザーに影響を与えることなくストレージ管理者の
効果の高いハードウェアの選択を可能とします。
管理コストを削減したい
SAN環境においてファイル共有を実現
投資対効果に最も優れたストレージをベースにシステムを
構築したい
シマンテックは、複数のサーバーから読み込みと書き込み処理を共
SANを利用したストレージ統合を検討している
有可能にするクラスタファイルシステムを実現するVeritas Storage
Foundation Cluster File Systemを提供しています。Veritas Storage
Foundation Cluster File Systemでは、複数サーバーが同一のファイル
最適なストレージへデータを保存
Dynamic Storage Tiering(DST)
システムを共有することにより、データ重複をなくしストレージのコス
トを削減します。しかもSANを通してデータ共有し、基幹LANへの
Dynamic Storage Tiering(DST)は、データの重要度やアクセス頻度
インパクトを与えません。
に合わせてデータの保存先となるストレージを使い分けることにより
ストレージのトータルコストを下げるのと同時にデータライフサイクル
LAN
管理(ILM)を提供します。
DSTを使用することで、ポリシーに基づいてデータを最適なストレージ
(ボリューム)へ配置することで、ストレージのトータルコストの低減
とデータの使用効率の最適化を実現できます。例えば、重要でないも
しくはほとんど使用されないファイルを高価なストレージアレイから、
安価なストレージデバイスに自動的に移動させることが可能となり
ます。DSTではディレクトリ構造を変えずにファイルを移動させるため、
ファイルの所有者であるユーザーやアプリケーションは、ファイルが
移動されたことを意識する必要がないというのも大きなメリットです。
移動後でも、ファイルはもとの場所にあるかのようにアクセスを続ける
ことができます。
Veritas Storage Foundation Cluster File System HAは、共有クラ
スタファイルシステムにアプリケーションクラスタリング機能を追加し
たソリューションセットで、クラスタ上で稼動するアプリケーションを
クラス 1
Policy
サイズ
アクセス頻度
ファイル名
所有者
よくアクセス
されるファイル
$100/GB
15,000 RPM
RAID 1+0
ストレージをクラスに分類
3
下記のような効果を得ることができます。
●
ストレージのマウント時間削減によるアプリケーションの
高速フェールオーバーを実現
クラス 2
最適なストレージへファイルを移動
高速にフェールオーバーできます。
一定期間アクセス
がないファイル
$20/GB
7,500 RPM
RAID 5
●
ノード追加時のリニアスケールなパフォーマンス
●
SANを利用したデータ共有
●
ストレージコストの削減
●
データ管理コストの削減
●
基幹LANに対する通信負荷の削減
運用コストの削減
Veritas Storage Foundationは、下記のようなユーザー課題を解決
し、ストレージの運用管理コストを低減させるための管理機能を多
数提供します。
容易な管理と操作を提供
Veritas Operations Manager(VOM)
Veritas Operations Manager(VOM)は、データセンターのようなマ
ルチプラットフォーム環境におけるストレージ管理の一元化を実現しま
管理者が不足している
熟練した管理者でないと適切なストレージ管理ができない
す。VOMを使用することで、管理者は、異なるプラットフォームや異なる
バージョンのStorage Foundationから構成されるストレージ基盤の管
プラットフォームごとやストレージハードウェアごとに異なる
理を単一コンソールから行えます。さらに、VOMはボリュームの移行、
ツールを使うので、管理者の負担やトレーニングの増加を
Dynamic Multipathing(DMP)の管理といった複雑な処理も行えます。
招いている
ストレージ設定に時間がかかる
担当者にしかわかならいことが多く、適切な人員配置ができない
データベースに最適なストレージ管理をしたい
幅広いOSとストレージのサポートによる
管理負担の軽減
Veritas Storage Foundationは、Solaris、Linux、AIX、そしてHP-UXに
対応し、異なるOSにおいても、共通の管理ツールを利用することがで
ールベースの仮想ストレージデバイス作成機能
ル
Intelligent Storage Provisioning(ISP)
Intelligent Storage Provisioning(ISP)を使用することで、仮想スト
レージデバイス(アプリケーションボリューム)を作成し、物理的なス
きます。また、あらゆるストレージにおいてスナップショット、パス冗長
化、レプリケーションなどの機能を使用できます。管理者はストレージ
ごとに多くの異なるツールを使用する必要がなくなります。これにより、
管理者の負荷を軽減するともに、トレーニングコストを削減します。
トレージの編成及び管理を行うことができます。ISPの機能を簡単に
説明すると、例えば、データベース向けに最適なストレージレイアウト
の構成を事前に定義した「データベース向けテンプレート」や「ファイ
大規模データベースにRAWデバイスのパフォーマンス
とファイルシステムの管理性を提供
ルサーバー向けテンプレート」等を作成しておき、設定時にこれらの
テンプレートを使用することで、最適なストレージ設定を迅速に行うこ
Veritas Storage Foundationには、データベースパフォーマンスを向
とができます。さらに、テンプレートは他のサーバーでも利用可能で、
上させる拡張 I/O方法と、データベース環境でのストレージ管理の容
企業あるいは部門において一貫したストレージ設定を行えるため、
易性を向上させる一連のツールがあります。ファイルシステム(Veritas
社内のストレージ管理をルールに基づいて標準化することができます。
File System)を基盤とするデータベースのスループットを向上させる
ISPを使用することで下記のような効果を得ることができます。
Quick I/Oにより、Veritas File System上で実行されるデータベースにお
いてもRAWデバイスと同等のパフォーマンスが実現され、パフォーマン
スを犠牲にすることなく、ファイルシステムのメリットを活用できます。
●
ストレージ構成設定のスピードアップ
●
設定ミスの排除
●
事業部単位もしくは全社規模での一貫性の確保
●
ベストプラクティスの実施
データベーステンプレート
マーケティングテンプレート
● ディスクアレイ
● JBOD
● ミラードストライプ
● RAID5
● 2つのミラーはオフィス
● オフィス内
● 残り1つのミラーは他のビル
4
柔軟で拡張性に富むストレージプラットフォーム
Veritas Storage Foundationは、柔軟で拡張性に富むストレージ
プラットフォームを構築し、変革を続けるビジネスを支え、最適なシ
ステムの構築を可能にします。
幅広いOSとストレージをサポートし
柔軟性を向上
Veritas Storage Foundationを選択することにより、異なるOSにおい
ビジネスの成長に伴い、柔軟に拡張できるシステムを構築したい
サーバーやアプリケーションの変更に伴い、自在に変更できる
ストレージプラットフォームを選択したい
ても、同様の管理ツールを利用することができます。また、あらゆるス
トレージにおいてスナップショット、パス冗長化、レプリケーションな
どが利用に可能になります。管理者の有無や管理ツールの変更などに
よる特定OSやストレージベンダーへの依存を緩和し、システム拡張や
新しいプラットフォームを積極的に採用したい
変更の際の柔軟性を向上します。
最適なストレージを選択したい
Portable Data Containers(PDC)による
異なるOS間での容易なデータ移行
選択と構成の柔軟性を向上
●
従来よりVeritas Storage Foundationでは、同一OSを搭載したサー
●
バー間におけるデータ移行は非常に容易でした(ディスクグループとい
●
各OSのストレージ管理を統一
幅広いストレージ機器で、スナップショット、
レプリケーション、パス冗長化をサポート
管理の負担を軽減し、幅広い選択をサポート
う管理単位におけるインポート及びデポートにて瞬時に移行可能)。
さらに、Veritas Storage Foundationは、異なるOS間においても、同
様に容易なデータ移行を可能とします。OSごとのボリューム管理の
相違を吸収するCross-platform Data Sharing(CDS)ボリューム機
能により、異なるOS間においても容易なデータ移行を実現します。
Portable Data Containersは、Veritas Storage Foundation間におい
て、利用可能な機能です。
Veritas Storage Foundationは、自在なデータ移行を支援し、下記の
仮想化ストレージ管理、オンライン管理による
柔軟性と拡張性
Veritas Storage Foundationは、物理的なストレージを論理的な
ような効果を提供します。
ボリュームとして管理するストレージの仮想化を提供します。これ
●
同一OSを搭載したサーバー間における容易なデータの移行
により、物理的なストレージの容量やパフォーマンスの制約を受け
ない柔軟なストレージプラットフォームを構築することができます。
柔軟なシステムの拡張をサポート
Portable Data Containersにより異なるOSを搭載したサーバー間における
データ移行を容易に
ディスクアレイを利用している場合も、例えばLUN(Logical Unit
定ベンダーに縛られない最も投資対効果に優れたハードウェアの選択
特
を可能に
ボリュームを作成するなど、より柔軟なストレージ管理が可能です。
●
Number)を超えたボリュームを作成する、LUNを分割して小さな
Veritas Storage Foundationの仮想化ストレージは、常にデータを
オンラインに保つというオンライン管理を実現します。データ量の
Solaris
AIX
Linux
HP-UX
変化に合わせてファイルシステムやボリュームを増減する、ニーズの
変化に対応して構成を変更するなどの管理作業を、データへのアク
セスが可能な状態すなわちオンラインにて実行することができます。
仮想化ストレージ管理とオンライン管理により、ビジネスニーズの
変化に迅速に対応できる柔軟で拡張性に富むストレージプラット
フォームを構築することができます。
CDSボリューム
大規模システムにも十分なスケール
64ビットファイルシステム
Veritas Storage Foundationは、64ビットのファイルシステムを統合
し、あらゆるユーザーニーズを満たす大規模ファイルシステムの構築を
サポートします。
*サポートされるファイルシステムのサイズは、OSによって異なります。
5
ダウンタイムの削減を可能にする
ハイアベイラビリティ ストレージプラットフォームの構築
ダウンタイムの発生は企業に多大な損失(直接的な売上低下は言う
に及ばず顧客満足度や社員の生産性の低下といった間接的なもの
も含む)を与えることになります。Veritas Storage Foundationを
ベースとしたストレージプラットフォームは、高いアベイラビリティを
もたらし、ダウンタイムを最小限に抑えます。
パスエラーに対応
Dynamic Multipathing(DMP)
Veritas Storage Foundationは、Dynamic Multipathing(DMP)機
能によってサーバーからストレージまでのデータアクセスパスを冗長
化できます。HBA、スイッチ、ケーブルなどのデータアクセス経路にお
ダウンタイムを最小限に抑えるストレージプラットフォームを
いてエラーが発生してもデータへのアクセスは中断されません。
構築したい
DMPにより、単一点故障の可能性となるデータアクセスパスを冗長化
することでアベイラビリティが向上します。
故障発生後の復旧をすばやく行いたい
バックアップや保守といった計画的なダウンタイムを
最小限に抑えたい
本稼動データ
システムの単一点故障(Single Point of Failure)を排除したい
安価なストレージや既存ストレージを使用して冗長性を持つ
故障時にもアクセス継続
ストレージプラットフォームを構築したい
保守のためのダウンタイムを発生させない
オンライン管理
ファイルシステムの迅速な復旧に必須の
ジャーナルファイルシステム
Veritas Storage Foundationに統合されているVeritas File System
保守のためのサービス停止であっても、ダウンタイムは故障と同様
は、多くの導入実績と業界内で高い評価を持つジャーナルファイルシス
に企業の収益や社員の生産性、顧客満足度に悪影響を与えます。
テムです。ジャーナルファイルシステムは、ログ(ジャーナル)により故障
Veritas Storage Foundationは、
「データを常にオンラインに保つ」と
発生時にすばやくファイルシステムの整合性を確保します。ミッション
いう基本コンセプトのもと、ファイルシステムやボリュームの増減、構
クリティカルなシステムにはジャーナルファイルシステムは必須の機能で
成変更、断片化解消などストレージ管理タスクをオンラインで実行す
あり、一般的なファイルシステムでは、ファイルシステムのサイズが大きく
ることができます。すなわち、ストレージに関連する保守作業のための
なればなるほど故障からの復旧に時間を要します。Veritas File System
ダウンタイムを削減します。
は、故障からの復旧に要する時間を可能な限り短縮します。
ディスク故障に対応するソフトウェアRAID機能
スナップショットによるダウンタイムの削減
RAID機能を持たないディスクであっても、ソフトウェアRAID機能によ
止められないシステムにおいては、バックアップや保守作業においても
りディスク故障時のデータアクセスの中断を予防するためのストレージ
多くの課題を抱えています。例えばデータベースシステムといった場合
冗長化構成が可能です。さらに、Veritas Storage Foundationのソフト
リカバリを考えるとフルバックアップが望ましくても、フルバックアップ
ウェアRAID機能とRAIDディスクとの組み合わせでもコントローラや筐
を取るためにシステムを止める時間が許されません。このようなケース
体間ミラーなどによってシステムにおける単一点故障をなくし、トータル
では、運用データのある任意の一時点のコピーであるスナップショット
なストレージのアベイラビリティを高めることができます。
から、バックアップをとることでダウンタイムを大幅に削減することが
できます。
Veritas Storage Foundationが提供するスナップショットはあらゆる
RAID 0 :高速
冗長化されていない
ホスト
仮想ディスク
RAID 1 : 冗長化
ただし高価
ストレージハードウェアにおいて利用可能です。また、スナップショット
ディスク装置
をオンディスクのバックアップイメージとして、故障やエラーからの素早
い復旧を図ることにより、ダウンタイムを削減します。
RAID 1 + 0 : 高速かつ冗長化
ただし高価
要件に応じた容量・
性能・信頼性を提供する
RAID 5 : 安価かつ冗長化
ただし書き込みは遅い
6
確実なデータ保護
重要なデータを格納しているストレージプラットフォームにおいて
データの保護は最も基本的な要件となります。Veritas Storage
Foundationは、あらゆる状況においても確実にデータを保護した
いという下記のようなニーズに対するソリューションを、他のシマン
テック製品と連携して提供します。
重要な経営資産としてのデータを確実に保護したい
ディスク故障時の迅速なデータ復旧を行いたい
サイトのダウンからデータを保護したい
スナップショットを活用したバックアップ
Symantec NetBackupとの連携
本稼動データのコピーであるスナップショットの活用により、ダウンタ
イムを発生させずテープ装置への確実なバックアップを可能にします。
シマンテックでは、エンタープライズバックアップソリューションと
して高い実績をもつSymantec NetBackupと、Veritas Storage
Foundationを連携統合しています。Veritas Storage Foundationが
提供するスナップショットは、Symantec NetBackupのEnterprise
Clientを通じてバックアップリストアすることができます。
大規模な災害においても迅速に業務を再開したい
本稼動システム
本稼動データ
データの確実な保護とリカバリのための
スナップショットを提供
スナップショット
「増え続けるデータを確実にバックアップしたいがそのためのダウンタ
イムが許されない」といった課題の解決に本稼動データのある任意の
一時点のコピーであるスナップショットが利用されます。
バックアップサーバー
Symantec NetBackup
Enterprise Server
本稼動データのコピーであるスナップショットを利用することで、整合
テープまたはディスク
性のあるバックアップをとることができます。また、故障やエラーから
の素早い復旧が求められるミッションクリティカルシステムにおいて
は、スナップショットによる迅速なリカバリが有効なソリューションと
さらに、FlashSnap機能は、本稼動サーバー以外のサーバーでスナップ
なります。
ショット(ボリュームベース)の利用を可能にすることで、本稼動サーバー
Veritas Storage Foundationは、ファイルシステムベースとボリューム
ベースの2種類のスナップショットを提供し、スナップショットを活用す
におけるバックアップの負荷を削減する(Off Host)バックアップを実現
することが可能です。
るためにFlashSnap機能を提供しています。
シマンテックのスナップショット技術には下記の特長があります。
本稼動システム
バックアップサーバー
本稼動データ
●
あらゆるストレージで利用可能
●
各種OSで同様のスナップショットを実現
●
容易な操作
スナップショット
Symantec NetBackup
Enterprise Server
スナップショットによるデータリカバリ
本稼動データのコピーであるスナップショットをオンラインのバック
テープまたはディスク
アップイメージとして利用することにより、故障発生時に迅速にデータ
のリカバリを図ることができます。これは、スナップショットを取得し
た時点の運用データに戻すことができることを意味します。また、ファ
イルシステムベースのスナップショットであるStorage Checkpointから
ファイル単位あるいはファイルシステム単位にデータを復旧できます。
また、FlashSnap機能は、処理終了後の再同期を高速化するFast
Resync機能を提供します。
スナップショットはこのようなバックアップ以外にも、レポーティング、
テスト運用、トレーニングなどさまざまなユーザーニーズに対応するソ
リューションを提供します。
7
遠隔地サイトへのデータ複製
サイトダウンに対応する異なるサイトへのデータの
複製(リモートミラー)
Veritas Storage Foundationは、SAN(Storage Area Network)と
組み合わせて、別の建物にデータの複製(ミラー)を作成するリモート
ミラーをサポートします。リモートミラーによって、建物の火災や電源ト
ラブル時にもデータを保護します。
パフォーマンスに優れた
ストレージプラットフォームの構築
Veritas Storage Foundationは、ハードウェアストレージが持つ性
能を最大化させるストレージ管理と、またパフォーマンスに優れた
ファイルシステムによって、下記のようなユーザーニーズに応えます。
ストレージプラットフォームのパフォーマンスを最大化させたい
パフォーマンスのボトルネックを解消したい
パフォーマンスをできるだけ効率的に向上させたい
ータベース環境おいてパフォーマンスのためにRAWデバイス
デ
を選択しているが、管理性に不満がある
SAN
ストレージのパフォーマンスを最適化
ユーザーの満足度を向上させるためには、パフォーマンスに優れたス
トレージプラットフォームの構築が必須です。そのためには、ハード
ウェア装置のパフォーマンスを最適化するストレージ管理が求められ
ます。Veritas Storage Foundationは、パフォーマンスを改善するため
距離に制限のない災害対応のサイト間
データ複製(レプリケーション)
Veritas Volume Replicator Option(VVR)
大規模な災害に対応するためには、距離的に十分離れたサイト間で
データの複製(レプリケーション)をとることが求められます。Veritas
Storage Foundationには、そのためのVeritas Volume Replicator
Optionが用意され、大規模な災害が発生した場合でも、保護しなけれ
ばならない重要なデータを確実に遠隔地に複製します。
に、より細かいレベルでパフォーマンスを追跡する統計機能およびオ
ンラインでチューニングする機能を提供します。
Veritas Storage Foundationは、サービス時間に関する情報を収集、
カウントし、平均値を算出する機能を備えています。特定の期間を対
象として実行することも、サンプリング間隔を指定して不特定の期間
を対象に実行することもできます。これらの統計は、アクセスのピーク
を追跡し、負荷の高いホットスポットを特定するうえで役立ちます。ボ
トルネックや不均衡が特定されたら、可能な限りデータアクセスを中
断させずに問題を解決する必要があります。これは通常システムに接
続されているディスクのうち、データが格納されていないか空きのある
IPネットワーク
ディスクにストレージを再配置する処理を伴います。Veritas Storage
Foundationのオンライン管理によって、データアクセスを妨げることな
く改善を加えることができます。必要に応じて移動前に適宜サブディ
スクを分割することによって、微細なレベルでチューニングや調整を行
うことも可能です。さらに、下記のようなパフォーマンスを向上する各
種機能を提供します。
DMP
距離的な制限なし
(Dynanimc Multipathing)
・サーバーとストレージの間において複数のパスを
サポート。複数パスによってスループットを向上
ストライピング
・データブロックの分散により、帯域幅と
スループットを向上
ミラー時における
読み取りポリシーの
設定
・優先読み取り:高価なハイパフォーマンス メディア上
のコピーを使用し、使用頻度の高いデータへのアク
セスを高速化
・ラウンドロビン:待ち時間や転送能力が同程度のデ
バイスに複数のデータ コピーが格納されているよう
な場合に最適。読取り操作のブロックサイズによっ
て、最適なボリュームから読み込む
8
ダウンタイムの削減を可能にする
ストレージ管理とクラスタの統合
優れたパフォーマンスを実現するファイルシステム
耐故障性を考慮する場合、ジャーナルファイルシステムは必須の機能
ですが、一般的にパフォーマンスへの影響が懸念されます。しかしなが
Veritas Storage Foundation ファミリは、業界をリードする
Veritas Cluster Serverと統合することにより、さらに高いアベイラ
ビリティを求めるニーズを満たすソリューションを提供します。
ら、システムのパフォーマンスを維持しながらアベイラビリティを確保
ラスタを構築し、故障やエラーがあった場合にも
ク
するには、ジャーナルファイルシステムでありながら、最適なパフォーマ
サービスを継続したい
ンスを提供するファイルシステムが必要です。Veritas File Systemは、
データを連続した領域(エクステント)にてアロケーションすることで、
クラスタシステムのフェールオーバー時間を短縮したい
大規模ファイルのアクセスを高速化します。また、I/Oサイズによって最
待機系システムの有効活用を図りたい
適なI/O方式を選択するDiscovered Direct I/Oなど、パフォーマンス
ータベース環境におけるアベイラビリティを統合的に
デ
に優れたエンタープライズファイルシステムです。さらに、パフォーマン
改善したい
スの劣化の原因となる断片化をオンラインで解消することが可能であ
り、常に最適な状態にファイルシステムを保ちます。
Oracle RACの導入をしたい
定ベンダーのストレージにとらわれることなく、最も投資対
特
Veritas Volume ManagerとVeritas File System
の連携によるパフォーマンス向上
Veritas Storage Foundationでは、Veritas Volume Managerと
Veritas File Systemの間において、ファイルシステムのブロックサイズ
とストレージへのブロックサイズを自動的に連携させ、最適なブロック
サイズでI/O処理を実行し、パフォーマンスを向上させます。
効果に優れたハードウェアを利用してクラスタを構築したい
データベースは、ファイルシステム上に構築したい
システム全体のアベイラビリティを向上させる
Veritas Storage Foundation HA
シマンテックでは、ダウンタイムの許されないシステム向けにアベイラ
ビリティを高めるため、故障やエラー発生時にサーバー間で処理を引
き継ぐ(フェールオーバーする)Veritas Cluster Serverを提供していま
す。クラスタ化が必要なミッションクリティカルなシステムにおいては、
アプリケーション
レイヤー
書き込み要求
ストレージプラットフォームの強化も当然図られなくてはなりません。
シマンテックでは、トータルなアベイラビリティ向上のため、Veritas
Veritas File System
ブロックサイズ最適化処理
Veritas
Volume Manager
データ
データ
データ
データ
Storage FoundationにVeritas Cluster Serverを統合したパッケージ
最適なサイズになるまで
スタックしてから書き込み
を提供しています。
Veritas Storage Foundation HAでは、ジャーナルファイルシステムに
よる高速なファイルシステムの整合性回復、フェールオーバー時にクラ
スタ間での容易なデータ移行を支援、耐故障性を高めるパスの冗長
化機能など、クラスタ環境において必須となるストレージ管理機能も
併せて提供し、システム全体のアベイラビリティを高めます。
LAN
フェールオーバー時の
スムーズなデータ移行
9
高速フェールオーバーを実現する先進クラスタ
Veritas Storage Foundation
Cluster File System HA
RACと共にさらにダウンタイムを削減する
Veritas Storage Foundation for Oracle RAC
Veritas Storage Foundation for Oracle RACは、オラクル社のRAC
Veritas Storage Foundation Cluster File SystemにVeritas Cluster
(Real Application Clusters)環境向けのストレージ管理とクラスタ
Serverを統合したVeritas Storage Foundation Cluster File System
の統合ソリューションです。Oracle RACに対し、高いアベイラビリティ
HAは、高速なフェールオーバーを実現する先進のクラスタファイルシ
を持つOracleデータベース環境の構築を支援します。
ステム環境を提供します。
Veritas Storage Foundation for Oracle RACでは、Veritas Cluster
Veritas Storage Foundation Cluster File Systemで提供される
ServerとRAC対応エクステンションが、Oracle RACが必要とするクラ
複数サーバーから読み書き可能なクラスタファイルシステムにより、
スタウェアを提供します。
迅速なフェールオーバーを実現することができます。通常、クラスタ構
Veritas Storage Foundation for Oracle RACは、クラスタファイル
成でフェールオーバーするには、データの引継ぎ処理を必要とします
システムとの組み合わせにより、Oracle RACを運用管理が容易な
が、シマンテックが提供する先進のクラスタファイルシステムは予め複
ファイルシステム上に構築できます。さらに、Oracle Disk Manager
数のサーバー間で同一のファイルシステムを共有しているため、フェー
(ODM)対応データベースアクセラレータにより、ファイルシステム上
ルオーバー時にデータの引継ぎ時間を必要としません。これにより、
にRACシステムを構築した際にも、パフォーマンスへの影響はほとんど
Veritas Storage Foundation Cluster File System HAでは、大幅な
ありません。ODM 対応データベースアクセラレータはシングルインス
フェールオーバー時間の短縮を可能とします。
タンス環境においてもVeritas Storage Foundation for Oracleで利用
また、クラスタファイルシステムの利用により、待機系のサーバーも、
可能です。
運用データに容易にアクセスすることができますので、データのバッ
クアップやレポーティングといった処理を待機系サーバーを有効活用
Oracle
して実行することができ、本稼動サーバの負荷を軽減することができ
ODM
(Oracle Disk Manager)
ます。その際にも、運用データは基幹系LANではなく、SAN(Storage
Area Network)を通じて提供される為、ネットワークに負荷をかけな
●
いデータ共有が実現できます。
●
Veritas Storage Foundation Cluster File System HAで、下記の効果
高速フェールオーバー
●
待機系サーバーの有効活用
●
スケーラブルなデータ共有
ファイルシステム上に実現
ODM対応
データベースアクセラレータ
を得ることができます。
●
racleに最適化された優れた
O
パフォーマンスの実現
Veritas Storage Foundation
for Oracle及びOracle RAC
Veritas Storage Foundation for Oracle RACで、下記の効果を得る
ことができます。
運用サーバー
LAN
●
Oracle RACと共に、高いダウンタイム削減を実現するクラスタシステムを構築
●
オラクル認定クラスタファイルシステムによりファイルシステム上に
RACを構築
DWH
サーバー
バックアップ
サーバー
容易な運用管理を実現
●
幅広いストレージの選択
●
Veritas Cluster Serverを統合
シングルインスタンス環境と同様に使いやすい管理
10
シマンテックのストレージ管理ソフトウェア
Veritas Storage Foundation製品ファミリのまとめ
ビジネスニーズを満足させる高いアベイラビリティ、拡張性そしてパフォーマンスを兼ね備えたストレージプラットフォームの構築には、シマンテッ
クのストレージ管理ソフトウェアが欠かせません。
■ ハードウェアコストの削減と最適なハードウェア選択を支援
ストレージもコスト削減の対象となっており、価格性能比に優れたハードウェア製品の選択が求められている。併せて利用率の向上や適材適所
のデータ配置などのソフトウェアによるコスト削減も可能である。高価で高性能なストレージと、比較的安価でそれなりの性能を提供するスト
レージをデータの性質や用途によって使いわけることによりコストの低減に寄与します。Veritas Storage Foundationの先進的なストレージ管
理機能により、ハードウェアの能力を最大限に生かしながら適材適所のハードウェア選択を可能にする等、ハードウェアコストへの効果的な投資
を支援します。
●
Dynamic Storage Tiering(DST) ● ストレージの仮想化 ● ハードウェアの選択肢を広げる ●
真のデータ共有の実現:クラスタファイルシステム
■ 運用管理コストの削減
データ容量が増大しつづけており、管理コストの増大を招いている。効率的なストレージの管理には、ストレージデバイス毎に異なる管理ツールを
使うのではなく、統一的なアプローチが必要です。また、人手による管理ではなく、自動化されたインテリジェントなストレージ管理機能が求めら
れます。Veritas Storage Foundationは、運用管理コストを低減する優れた管理機能を提供します。
●
Intelligent Storage Provisioning(ISP) ● 優れた操作性と集中管理 ● ヘテロジニアスな環境における統一的な管理 ●
データベース向けストレージ管理機能の提供
■ 拡張性と柔軟性
ビジネスの拡大や変化などに迅速に対応できる拡張性と柔軟性に富むシステムを構築には、データ増加への対応や移行作業等が容易に実行できる
ストレージプラットフォームの構築が必要です。Veritas Storage Foundationは、データの移行が安易で拡張性に富むストレージプラットフォームを構
築することができ、さらに特定ベンダーへ依存せず、幅広いハードウェアの選択を可能とします。
11
●
同一OSを搭載したサーバー間の容易なデータ移行が可能 ● ストレージの仮想化とオンライン管理
●
異なるOSを搭載したサーバー間のデータ移行を実現させるPortable Data Containers(PDC)
●
64ビットファイルシステムのサポート ● 幅広いOSとストレージのサポートによる自由度の向上
■ ダウンタイムの削減
システムの継続的な稼動を確保するために、ディスク故障やパスエラーなどの不測の事態、あるいは、ストレージの増設などの計画的な保守作業
時においても、ダウンタイムを発生させないストレージプラットフォームの構築が求められる。故障対応のためには、信頼性の高いハードウェアを
利用するのみならず、単一点故障(Single Point of Failure)を回避する必要があり、不測の事態からの迅速なリカバリも併せて考慮されなければ
ならない。また、保守といった計画的な作業であっても、ダウンタイムを発生させないストレージ管理が必要です。Veritas Storage Foundationは、
ダウンタイムを発生させないオンライン管理を基本としており、さらに、耐故障性を高めるための各種の機能やユーティリティを備えています。
●
ジャーナルファイルシステム ● ソフトウェアRAID機能 ● パス冗長化機能:Dynamic Multipathing(DMP) ●
保守によるダウンタイムを発生させないオンライン管理
さらにVeritas Storage Foundation製品ファミリは、Veritas Cluster Serverと統合したスイート製品群を提供し、システム全体のアベイラビリティ
を高めるソリューションを提供します。
●
Veritas Cluster Serverを統合したVeritas Storage Foundation HAによるアプリケーションのアップタイムを向上
●
より高速なフェールオーバーを実現する先進クラスタVeritas Storage Foundation Cluster File System HA
●
ファイルシステム上にOracle RACを構築可能なRAC向けクラスタウェアVeritas Storage Foundation for Oracle RAC
■ データの確実な保護
故障発生時においてデータの損失はあってはならない。そのためハードウェアRAIDが利用されることが多いが、それだけでは不十分である。論理
エラーやオペレーションミスなどのあらゆる事態に対応するためには、データのバックアップが求められる。また、バックアップ時におけるシステム
の停止やパフォーマンスへの影響なども同時に考慮されなければならない。さらに、大規模災害や火災などあらゆる局面においてもデータの保護
は確実に実施されなければならない。Veritas Storage Foundationは、ディスク障害時におけるデータ保護、さらにスナップショットなどによるバッ
クアップ支援、さらに、遠隔地へのミラーおよびレプリケーションによる災害対策等を提供している。
●
スナップショットを利用したバックアップ : Symantec NetBackupとの連携 ● スナップショットによるデータリカバリ
●
リモートミラー ● レプリケーションオプションの提供
■ パフォーマンスを最大化
ストレージのパフォーマンス向上には、もちろん高性能なストレージを利用するということによる効果が大きいが、ストレージ管理ソフトウェアをうま
く利用することで、ストレージのパフォーマンスを最適化することができる。例えば、ボトルネックを特定しホットスポットなっている箇所を再配置す
ることにより最大限のパフォーマンスを提供することができる。Veritas Storage Foundationは、ストレージのI/Oの最適化とチューニング可能なボ
リューム管理機能とともに、パフォーマンスを最適化したファイルシステムにより、ハードウェアストレージのもつ機能を最大限に引き出す。
●
I/Oパフォーマンスの監視とオンラインのデータ移動 ● パスの冗長化(DMP)によるスループット向上
●
ストライピングや選択的、部分的ミラーなどによるストレージアクセスのパフォーマンス向上 ● 豊富なパフォーマンスチューニング機能
●
優れたパフォーマンスを実現するファイルシステム ● データベース環境向けに最適化したI/O方式の提供ファイルシステム
12
Veritas Storage Foundation製品選択ガイド
Veritas Storage Foundation Standard版とEnterprise版の選択の目安
Veritas Storage Foundationでは、基本のStandard版と、機能を
強化したEnterprise版の2種類を提供しています。
スナップショット活用のためのFlashSnap機能
運用データのポイントインタイムコピーであるスナップショットを利用
Dynamic Storage Tiering(DST)とFlashSnap機能をご利用の
することにより、システムの可用性やダウンタイムを削減することがで
場合は、Enterprise版をご選択下さい。
きます。シマンテックでは、スナップショット活用のためにFlashSnap
* Veritas Storage Foundation Cluster File SystemとVeritas
機能を提供しています。FlashSnapは、下記のようなVeritas Storage
Storage Foundation for Oracle RACについては、Enterprise版の
Foundation にて提供されるVolume Managerスナップショットおよ
みが提供されています。
びFile Systemスナップショットの拡張機能を提供します。
●
Dynamic Storage Tiering(DST)
Volume Managerスナップショットの高速再同期(FastResync)
スナップショットを運用データに戻し再同期を行う際の負荷を軽減します。
Dynamic Storage Tiering機能は、データの重要性に併せて安価なス
トレージと高価なストレージを使い分けることで、ストレージのトータ
ルコストを削減します。
FastResyncはスナップショットを運用データから切り離している間の変更
データをトラックし、再同期の際には変更ブロックのみを高速に同期します。
●
DSTは、定義されたポリシーに基づいて、データファイルを適切なス
olume Managerスナップショットを他のサーバーにて利用可能
V
(Disk Group Split & Rejoin)
トレージハードウェアに最適配置させることで、ストレージの総コスト
スナップショットを他のサーバーにて利用可能することにより、運用サーバー
を低減することを可能とします。例えば、重要でないもしくはほとんど
の負荷を軽減するOff Host(オフホスト)処理が可能になります。
使用されていないファイルを高価なストレージアレイから、安価なスト
Volume Managerスナップショットにおけるインスタントスナップショット
レージデバイスに自動的に移動させることが可能で、ディレクトリ構造
●
を変えずにファイルを透過的に移動させることで、ファイルの所有者で
スナップショットの作成を高速化するインスタントスナップショットを提供し
あるユーザーやアプリケーションは、ファイルが移動されたことを意識
ます。また、ボリュームベースで変更ブロックのみ保存することによりストレー
する必要がないというのも大きなメリットです。移動後でも、ファイル
ジ容量を節約する領域最適化スナップショットも提供します。
はもとの場所にあるかのようにアクセスを続けることができます。
●
永続的なファイルシステムベースのスナップショットStorage Checkpoint
Storage Checkpointは、変更ブロックのみを保存するストレージ効率の高
いファイルシステムベースのスナップショットです。File System標準のスナッ
プショットと異なり、リブート後も消えない永続的なスナップショットです。ス
ナップショットから、ファイルシステムあるいはファイル単位でデータの復元を
行うことができます。
FlashSnapにより、下記のような利点を得ることができます。
Veritas
Storage
Foundation
Standard
13
+
DST
+
●
ダウンタイムのないバックアップ
●
スナップショトを利用した迅速なリカバリ
●
レポーティングやテストなどの実施
●
運用ホストに負荷をかけないオフホスト処理
FlashSnap
=
Veritas
Storage
Foundation
Enterprise
クラスタ環境構築にはなぜVeritas
Storage Foundation HAが最適なのか
クラスタ環境構築における選択ポイント
Veritas Cluster Server(VCS)は、高い信頼性と実績をもつクラ
シマンテックでは、下記のVeritas Storage FoundationとVeritas
スタ製品です。VCSには、一般のオペレーティングシステムとの組
Cluster Serverを統合したハイアベイラビリティ製品を提供してい
み合わせにおいて、クラスタ環境を構築することができます。シマン
ます。
テックでは、下記のような点からストレージ管理とクラスタを統合し
ご利用のシステムに併せてご選択ください。
たソリューションを推奨しています。
シマンテックの先進HAソリューション
Veritas
Storage Foundation
+
Oracle RACの場合
Veritas Storage Foundation for Oracle RAC
Veritas
Cluster Server
Oracle RAC構築に欠かせないクラスタウェアの機能と、Oracle RAC
をサポートするクラスタファイルシステムの機能を併せて提供するスト
レージ管理とクラスタの統合スイートです。運用管理の容易なファイ
ルシステム上にRACを構築し、さらにODM対応データベースアクセラ
クラスタ環境には、ダウンタイムのない
ストレージプラットフォームの構築が必要不可欠
クラスタ環境には、Veritas Storage Foundationの下記機能などを利
レータがパフォーマンスも最適化します。
その他の場合(メールやWebサーバー等)
用して、高い信頼性をもつストレージプラットフォームを構築すること
Veritas Storage Foundation HA
が有効です。
様々な環境においてストレージ管理を提供するVeritas Storage
FoundationにVeritas Cluster Serverを統合しています。メールや
●
ソフトウェアRAIDやパスの冗長化(DMP:Dynamic Multipathing)など
耐故障性を高めることにより、ストレージ関連のダウンタイムを削減
●
オンライン管理によってメンテナンスのためのダウンタイムを削減
●
ジャーナルファイルシステム
Web サーバーといった様々なシステムのクラスタ構築に幅広く利用で
きます。
大規模データを処理するクラスタシステムの場合
Veritas Storage Foundation Cluster File System HA
迅速でスムーズなフェールオーバー
サーバーに故障が発生し、処理を他のサーバーで継続する場合には、
データを引き継ぐ必要があります。その際に、Ver i t a s Stor a g e
Foundationの提供するジャーナルファイルシステムとディスクグループ
単位の容易なデータ移行機能が非常に有効です。
大規模なデータを処 理するシステムのクラスタ化には、Ve r i t a s
Storage Foundation Cluster File System HAが最適です。複数ノー
ドから同時にファイルを読み書き可能にするクラスタファイルシステム
により、データ引継ぎを必要としない迅速なフェールオーバーを実現し
ます。データベース、メール、Webなど、各種システムにおいて利用いた
だけます。また、データ共有環境を活かし、バックアップやデータウェ
アハウスなどの処理も簡素化することができます。
クラスタとストレージ管理の統合によって先進的な
クラスタシステムを実現
シマンテックでは、クラスタとストレージ管理技術を連携し、クラスタ
ファイルシステムとVCSを統合しより迅速なフェールオーバーを実現
するVeritas Storage Foundation Cluster File System HAや、クラス
タファイルシステムとVCSを統合しOracle RAC に対応するVeritas
Storage Foundation for Oracle RAC等より進化したクラスタ製品を
提供しています。
14
エディションとオプション
Standard版とEnterprise版
クラスタとの統合(HA版)
Veritas Storage Foundation製品ファミリには、各種ユーザーニーズ
を満たすためのStandard版、Enterprise版という製品ラインナップを
提供しています。
シマンテックでは、システム全体のアベイラビリティを向上するため
に、高信頼なストレージプラットフォームを構築するVeritas Storage
FoundationとVeritas Cluster Server(VCS)を統合したHA版を提供
しています。Veritas Storage Foundation for Oracle RACにおいても
Standard版
VCSを統合し、Oracle RAC向けにデータ共有と併せてクラスタウェア
Veritas Storage Foundation の基本機能が利用いただけます。
の機能を提供します。
Enterprise版
Veritas Volume Replicator Option(VVR)
Standard版の機能に加えて、ストレージコストの低減を図るインテリ
ジェントなデータ配置を実現するDynamic Storage Tiering(DST)及
Veritas Volume Replicator Optionにより、大規模な災害時にも確実
びスナップショットを活用するためにVeritas FlashSnap 機能を提供
に保護されるべきデータをワイドエリアネットワークを通じて遠隔地に
します。
複製(レプリケーション)することができます。これにより、十分に距離
的な余裕をもった遠隔サイトにデータ複製を作成し、大規模な災害に
対処することができます。
製品
機能 / オプション
Storage Foundation
Cluster File System
Storage Foundation
Standard
Storage Foundation
for Oracle RAC
Standard Enterprise Enterprise Enterprise Enterprise Enterprise Enterprise Enterprise Enterprise
HA
HA
HA/DR
HA
HA/DR
HA/DR
Veritas File System、
Volume Manager
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Intelligent Storage Provisioning
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Portable Data Containers
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Dynamic Storage Tiering
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FlashSnap
●
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●
●
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●
●
●
データベースアクセラレータ
●
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Storage Mapping /
Storage Rollback
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Cluster File System/
Cluster Volume Manager
●
Veritas Cluster Server
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●
●
●
●
RAC 対応エクステンション
VCS データベースエージェント
●
●
VCS VVR エージェント
Veritas Volume Replicator
Option(VVR)
●
●
●
△
△
△
△
△
●
△
△
△
● : 提供機能
サポートプラットフォーム
Solaris 9 and 10(SPARC)、Solaris 10(x64/Opteron)
Linux:Red Hat Enterprise Linux 5(64-bit)
●
AIX 5.3、6.1 ●
△
△
△ : オプションによる提供
HP-UX 11iv2、11iv3(PA-RISC、Itanium)
Linux:Novell SUSE Linux Enterprise Server 10、11
(64-bit)
Linux:Oracle Enterprise Linux
Copyright © 2010 Symantec Corporation. All rights reserved.
SymantecとSymantecロゴは、Symantec Corporationまたは関連会社の米国およびその他の国における登録商標です。その他の会社名、製品名は各社の登録商標または商標です。
製品の仕様/価格は、都合により予告なしに変更することがあります。本カタログの記載内容は、2010年6月現在のものです。
株式会社 シマンテック
〒107- 0052 東京都港区赤坂1-11-44 赤坂インターシティ
www.symantec.com / jp /sf
E1006SG3-nk-SFUL50
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