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2014年7月25日 「ルーエしもつまの恒例流しソーメン大会」

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2014年7月25日 「ルーエしもつまの恒例流しソーメン大会」
ルーエしもつま の
恒例
流しソーメン大会
2014年7月13日 日曜日
竹取物語(7月11日)
この「ソーメン流し」の舞台設定には時間がかか
ります。なにしろ、百人近い入所者の皆さんが、
限られた時間内で「すくい」ます。交代制でしま
すが、やはり、それなりの「規模」の「流し舞
台」が必要です。
それで、二日前から職員4人で準備します。
とにかく「竹」の確保です。今年も、近くの「神
明両社」の竹林で竹を切り出す「竹取物語」から
始めます。
最高気温36度の炎天下、ルーエの職員4名が協
力して、太くて真っ直ぐな孟宗竹を切り出しまし
た。
竹運び取物語(7月11日)
真っ直ぐで太い孟宗竹を切り出しては、竹林の
外に運び出し、竹の穂先を切り落としてから、
適当な寸法に切断します。3mくらいの孟宗竹
を約20本確保しました。
蚊取り線香で「やぶ蚊」対策、時折、水分補
給をして日射病対策。こうして、舞台となる
「ルーエしもつま」東側まで運びました。
軽トラに積み上げての「ロープかけ」も、年に
一回の作業なので、「崩れないロープの結び
方」を思い出すのに苦労しました。
でも、本当の準備は、これからなのです。
竹割り物語(7月11日)
「竹割り面」に沿って鉈で切れ目を入れ、細い竹を
差し込んで、少しずつ竹割を進めます。
竹割の「面出し」や「割り方」などは、これまで
に何度も経験のある先輩から指導を受けて、後輩に
引き継がれてゆきます。
神明両社から戻って「竹割り」です。「そうめん
を流す樋」を作るために、太い孟宗竹を真っ二つ
にします。「桶」を支える細い竹を、体育館脇の
竹林から伐採し終えて、これから「現場」のルー
エ南側に向かいます。既に「職人」の雰囲気をか
もし出す「ルーエしもつま」職員です。
「ただ真っ二つにすれば良い」わけではありません。
二つに割って凸にそったり、凹にそった「樋」がで
きると、水もソーメンもながれませんので、ちゃん
と竹のソリと地面の「水平」を考えて、「真っ向竹
割り」の面を見つけます。
お天気が心配
7月13日(当日)
当日は、まだ梅雨の天候不順で、晴れたり雨が降っ
たりの繰り返しでした。開始の午後二時半頃も雨が
降ったり止んだり。入所者の皆さんは、1階フロア
に集合して、その時を待ちますが、空模様を心配し
ながら、外の準備作業を見ていました。
準備体操
7月13日(当日)
空模様が落ち着いてきて、いよいよ「流しソーメン
大会」の始まりです。
最初は、いつも「準備体操」です。
「発声」で咽喉と口を、「グー・チョキ・パー」で
上半身の運動をして、「ソーメンすくい」のために
体の準備をします。看護師さんの指揮の下、みんな
で大きな声で元気にできました。
7月13日(当日)
「流しソーメン大会の始まり」
車椅子に乗って、芝生の上を入居者さんが登場しま
した。職員が上手に間隔を取りながら、ソーメンを
流して行きます。それを上手にお箸で掬い取っては
食べて行く入所者さんたち。
普通のソーメンを普通の出汁でいただいているの
ですが、いつもの食堂とは違う外の空の下で、竹の
樋を流れてくるソーメンを掬い取って食べるという
「非日常」が新鮮なのでしょう。入所者さんはみな
さん、いつもとは違った明るい表情で楽しんで下さ
いました。
7月13日(当日)
「めくばり・きくばり」
入所者の皆さんは、車椅子の方が多いので、職員が
1人ずつ「流し樋」のところまで誘導します。
入所者さんが、流れてきたソーメンをすくって食べ
るのですが、咽喉につかえたり、むせたりしないよ
うに注意します。
実は、使用するソーメンは、普通の長さのものを
半分にしています。また、職員は、全入所者さんの
心身の状態を把握しておりますので、必要な位置に
いて目配りをします。
声をかけたり、手伝ってあげたりして、「流しそ
うめん」楽しんでいただきます。
「みなさんに参加していただくために」
7月13日(当日)
入所者の皆さんは、車椅子ばかりではなく、押し車
だったり、自分で歩けたり。
また、職員は、普段の食事の仕方もわかっていま
すから、ソーメンを食べる時も、その入所者さんに
合った対応をします。
流しソーメンの「お客さま入れ替え」も何度か行
います。車椅子を押したり、軽く手を添えてあげた
りして、入所者さん全員が、入れ替わり立ち代り、
「流しソーメン」を楽しめるように働きます。
できるだけたくさんの入所者さんに、こうした行事
に参加していただいて、心身のリフレッシュができ
れば、と考えています。
7月13日(当日)
「流しソーメン大会の裏方さん」
「ソーメン」は、厨房職員が20把ほど茹でました
が、ソーメンの長さは半分にしてあります。
「掬い取れない」入所者さんのためにも、ちゃんと
お椀に入ったソーメンが用意されました。「ソーメ
ンすくい」用の汁椀もたくさん必要です。介護職員
がソーメンを流す傍らでは、厨房職員が、せっせと
下準備をして、「ルーエしもつま」の職員がみんな
して「流しソーメン大会」をバックアップしました。
7月13日(当日)
「おひらき」
お天気も、そこそこに回復してきて雨
にはならず、かといって酷暑にもなら
なかった「流しソーメン大会」は、二
列作った「流し樋」に入居者さんが、
かわるがわる四巡して「おひらき」に
なりました。
ご自分の順番を室内で待つ入所者さ
んも、食べ終わって室内に戻ってくる
入所者さんも、みなさん、いつもとは
違う嬉々とした表情でした。
本当に楽しそうにしていただいた入
所者さんの「流しソーメンすくい」で
した。
ご覧いただきましたように、「竹取
物語」から始まる、なかなか大変な本
行事なのですが、これまでと同じよう
に、これからもずっと続けて行きたい
と考えております。
最後までお読みいただきありがとう
ございました。次回は、「花火大
会」を予定しております。
「ルーエしもつま」職員一同
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