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北島 明文 - SPARJ

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北島 明文 - SPARJ
福島県ロボットテストフィールドの紹介
福島県商工労働部
ロボット産業推進室
平成28年11月21日
内容に関するお問い合わせは・・・
福島県ロボット産業推進室 北島
[email protected]
1
イノベーション・コースト構想の具体化
 福島県浜通り地域での新産業育成を図る「イノベーション・コースト構想」で復興を加速。
 東日本大震災の経験を踏まえ、災害などに役立つロボット・ドローンを構想の柱に。
 ロボットテストフィールドなどを整備し、拠点を核としてロボット産業の集積を図る。
2
ロボットテストフィールドの整備イメージ
 物流、インフラ点検、災害対応などに使用される陸・海・空の「フィールドロボット」が主対象。
 陸の分野では「クローラーロボット」、海の分野では「水中探査ロボット」、空の分野では「無人
航空機(ドローン)」が代表的なもの。
3
ロボットテストフィールドの整備イメージ
無人航空機エリア
• 滑走路
• 緩衝ネット付飛行場
• 落下試験場
• ヘリポート
インフラ点検・災害対応エリア
• トンネル、橋梁
• 瓦礫・土砂崩落道路
• 市街地、住宅、ビル
• プラント
水中・水上ロボットエリア
• 水没市街地
• 屋外大型水槽
• 屋内水流付大深度水槽
• 屋内濁度調整水槽
開発基盤エリア
• 各種環境試験装置
• 各種測定装置
• 各種加工機
• 滞在用研究室・オフィス
平成30年度開所予定
4
国際産学官共同利用施設(ロボット)の整備イメージ
 ロボットテストフィールドに附属し、国内外の研究者が集い、ロボットの基礎的・基盤的な研究
を行う施設。
 ①試作・基礎性能試験評価に必要な設備、②製品の改良に必要な設備、③研究室・研
修室などを備える。
 滞在者の研究支援機能(オフィス、整備室、格納庫、TV会議室、宿泊施設)を備える。
防爆・耐火試験装置
ロボット性能
標準試験設備
三次元レーザー加工機
レーザー焼結金属3Dプリンタ
マシニングセンター
三次元光学計測装置
恒温試験装置
電波暗室(3m法)
5
ロボットテストフィールドが備える主な機能
施設・設備名
無人航空機エリア
• 滑走路【L500×W20m】
• 緩衝ネット付飛行場
【150×80×H30m】
• 落下試験場【L680×W200m】
• ヘリポート【250×250m】
インフラ点検
・災害対応エリア
• トンネル【50×W6m】
• 橋梁【50×W6m】
• 瓦礫・土砂崩落道路【50×W6m】
• 市街地、住宅、ビル
• プラント【10×10×H30m】
主な機能
•
•
•
•
•
•
• トンネル、橋梁、道路、市街地、住宅・ビル、プラントでの維持点検、
障害物除去・啓開、捜索救助訓練
• 風雨、火災、発煙、ガス漏れ(防爆)、暗所など多様な環境を模擬
• 土砂、泥濘、岩石、コンクリ片、倒木、車両、電柱、亀裂、陥没など
多様な障害を設置
• 電源、LAN回線、計測カメラ、スピーカ、照明車、クレーン車、整備
室などの支援機器を設置
水中水上ロボットエリア •
• 水没市街地【25×25×D1m】
•
• 屋外大型水槽【25×25×D1m】
• 屋内水流付大深度水槽
•
【20×20×D10m】
•
• 屋内濁度調整水槽【5×3×D2m】
開発基盤エリア
緩衝ネット付飛行場や滑走路での基本飛行試験
落下措置、衝突回避、非常時着陸、物件投下など特殊飛行試験
10km以上の長距離飛行区域
携帯電話電波やロボット電波などの通信環境整備
地上~150m上空の風向風量情報提供
地上の第三者との調整支援
屋内外の大型水槽での基本運動性能試験
水中構造物を水没させての維持点検試験
ダム・河川を想定した水流、濁度、明度を調整可能
水没市街地、水没車両の捜索救助訓練
• 基礎的な計測装置、耐環境試験装置、加工機
• 電波暗室、3軸同時振動試験、防爆試験など特殊計測装置
• 滞在者用の研究室、オフィス、TV会議室、宿泊施設、整備格納庫
6
ロボットテストフィールド・国際産学官共同利用施設(ロボット)の予定地
 福島県南相馬市及び浪江町に整備。
 海外の同規模の試験施設に比べて、非常に良好な立地。
 実証向けの広大な非居住エリアと、生活インフラがそろう中心市街地が近接。
常磐自動車道南相馬IC
東京より3時間、仙台より75分
南相馬市中心街より10分
7
見渡す限りの実証空間!
8
ロボットテストフィールド・国際産学官共同利用施設(ロボット)の予定地
 2本の滑走路のうち、1本を浪江町に配置し、10km以上の飛行実証を行うことができる。
南相馬市
滑走路
約13km
浪江町
滑走路
9
段階的な飛行試験をワンストップで実現を目指す
地上人口密度
場所
距離
調整先
ゼロ
飛行ゲージ
~100m
不要 ~ 0者
ゼロ
テストフィールド敷地内
~1km
管理事務所 ~ 1者
極少(公有地)
海岸線、海上、河川、
森林
~5km
海上保安庁、漁協、県建設事務所、
県農林事務所 ~ 10者
極少(私有地)
田畑
~5km
土地所有者 ~ 100者
住宅・工場が散在
滑走路間
~10km
地域住民、自治会 ~ 1000者
市街地
臨海部~山間部往復
~50km
特区など規制緩和 ~ 10000者
実験室から市街地まで実証環境を網羅
飛行距離によって指数的に増加する調整作業を支援
検証内容
システム
単機の手動飛行
なし
単機の自律飛行
自律飛行システム
2機間連携
衝突回避システム、簡易な管制システム
単一システムでの複数機の運航管理
電波管理システム、高度な管制システム
複数のシステムでの複数機の運航管理
管制システム間連携
機体性能だけでなくシステム実証も
10
今後整備を検討するドローンの実証環境
 企業・研究機関の御要望に応じて、ハード面(施設・設備)のみならず、ソフト面(関係機
関調整・規制緩和)の実証環境整備を進めていく予定。
南相馬市
運行管理システム実証
滑走路
基準準拠の性能試験設備
長距離電波中継
飛行耐久・落下試験
電波運用調整システム実証
妨害電波・
サイバーセキュリティ対策
緊急時着陸・
監視員スペース
電波環境マッピング
住民・関係機関の理解
衝突防止システム実証
実用化試験局申請
地元企業のサポート
ドローン飛行・電波特区
浪江町
宿泊機能・生活インフラ
滑走路
気象観測
約13km
11
福島浜通りロボット実証区域
 浜通り地域のエリア・施設を実証区域に指定。
 昨年度の開始以降、各種のロボットが15件延べ43日間の実証試験を実施。
相馬市
①相馬市一般廃棄物埋立処分場
②相馬市産業廃棄物埋立処分場
南相馬市
③横川ダム
④南相馬市下太田工業用地
⑤高の倉ダム
⑥南相馬市馬事公苑
楢葉町
⑦仮橋
⑧楢葉町立楢葉南小学校
⑨楢葉町立楢葉北小学校
⑩楢葉町立楢葉中学校
⑪福島第二原子力発電所隣接地
⑫楢葉町岩沢海水浴場
⑦仮橋
⑧楢葉町立
楢葉南小学校
相馬IC
①②
南相馬IC
③④⑥⑦
広野IC
⑧⑨⑩⑪
⑫⑬
⑨楢葉町立
楢葉北小学校
①相馬市一般廃棄物
埋立処分場
②相馬市産業廃棄物
埋立処分場
③横川ダム
④南相馬市
下太田工業団地
⑤高の倉ダム
⑥南相馬市馬事公苑
常
磐
自
動
車
道
⑩楢葉町立
楢葉中学校
※上記のエリア・施設以外での実証を行いたい場合にも相談に応じます。
⑪福島第二原子力
発電所隣接地
⑫楢葉町
岩沢海水浴場
12
福島浜通りロボット実証区域 無人航空機による長距離飛行コース例
約12km
ゴール:北泉海岸
ゴール:北泉海岸
目視2:雫浄化センター
目視1:野馬橋
スタート:村上海岸
スタート:村上海岸
海岸管理者、漁協、海保など
関係者とは関係構築済
13
福島イノベーション・コースト構想推進施設整備等補助金
(地域復興実用化開発等促進事業)【復興】
平成29年度概算要求額 事項要求(69.7億円)
事業の内容
事業イメージ
事業目的・概要
 福島県浜通り地域において、国内外の研究者、技術者、企業等の英
知を結集するためにも、共同で研究を行い、イノベーションを創出する環
境を整備していくことが必要です。
 今後、福島第一原発の廃炉や被災地域の復興を円滑に進めていくため、
その周辺地域において、ロボット技術をはじめエネルギーや農業など多岐
にわたる分野の研究開発が実施されることとなりますが、このような先端
課題の解決に向けて開発された技術や人材が福島県浜通り地域の産
業復興を支える新技術や新産業創出の原動力となることが期待されて
います。
 そのため、福島県浜通り地域において、イノベーション・コースト構想の重
点分野について、地元企業との連携等による地域振興に資する実用化
開発等を促進し、福島県浜通り地域の早期の産業復興を実現すべく、
①福島県浜通り地域において実施される実用化開発等
②国際産学官共同利用施設への入居による実用化開発等
などの費用を支援します。
成果目標
 2020年(平成32年)を当面の目標に、福島県浜通り地域に先端的な
産業の集積を創出します。
条件(対象者、対象行為、補助率等)
補助
国
福島復興推進グループ
福島新産業・雇用創出推進室
03-3501-8574
製造産業局 産業機械課
03-3501-1691
商務情報政策局 医療・福祉機器産業室
03-3501-1562
地域復興実用化開発等促進事業イメージ
福島県
ロボット技術等イノベーション・コースト構想の重
点分野(*)について、地元企業との連携等
による地域振興に資する実用化開発等の費用
を補助します。
*廃炉、ロボット、エネルギー、環境・リサイクル、
農林水産業等の分野を言います。
【支援対象となる実用化開発等】
①福島県浜通り地域において実施され
る実用化開発等
飯舘村
■地元企業等
補助率
葛尾村
大企業1/2、中小企業2/3
■地元企業等と連携して実施する企業
浪江町
双葉町
大熊町
富岡町
楢葉町
福島第一
原子力
発電所
福島第二
原子力
発電所
補助率
大企業1/2、中小企業2/3
②国際産学官共同利用施設への入居
による実用化開発等
補助率 大企業1/2、中小企業2/3
補助
民間企業等
福島県
2/3、1/2
共同利用施設イメージ図
14
採択実績(平成28年度第一次公募分)
事業計画名
企業・団体名
概要
災害救援物資輸送ダク
テッド・ファンUAVの実
用化開発
(株)IHI【相馬市】
震災時に孤立した被災者へ救援物資が届けられなかっ
た事例を踏まえ、物資保持機構を搭載した無人航空機
の開発を目指す。
自動運転車(ロボットカー)
向けシステム開発
アルパイン(株)
【いわき市】
自動運転の実用化に向けた開発が各社で行われている
背景を踏まえ、自動運転車両の制御システム開発を目
指す。
マルチコプター型UAV自
動航行システムの開発
アルパイン(株)
【いわき市】
マルチコプター型UAV市場の発展を見込み、自動航行
システムの開発を進めてインフラ整備等実用的な場面
での活用を目指す。
デマンド交通を実現する
モビリティ技術開発
アルパイン(株)
【いわき市】
少子高齢化社会の拡大により、電動車いす等のパーソ
ナルモビリティの普及が不可欠になったという背景を
踏まえ、最新のICT技術を駆使したモビリティ開発を進
める。
マッスルスーツの高機能
化・高性能化のための実
用化技術開発
(株)イノフィス
【南相馬市】
工場や医療福祉現場での労働環境悪化により離職率増
加が進んでいるという背景を踏まえ、マッスルスーツ
の高機能化・高性能化に向けた開発を進める。
海洋調査を目的とした無
人観測船の開発
(株)ウインディ-ネッ
トワーク【静岡県】、
日本原子力研究開発機
構【南相馬市】
福島浜通り地域において水産業等の再開のため、基礎
データを収集し、海洋調査のための無人観測船の開発
を目指す。
災害対応ロボット電波を
使用した遠隔操縦ロボッ
ト用災害対策車両システ
ムの開発
コーワテック(株)
【南相馬市】
土砂災害現場における初動対応としてドローンが活用
されている背景を踏まえ、遠隔操縦ロボット用災害対
策車両システムの開発を目指す。
15
採択実績(平成28年度第一次公募分)
事業計画名
企業・団体名
概要
自動バッテリー交換シス
テムの開発
(株)自律制御システム
研究所【千葉県】、
(株)アイザック【いわ
き市】
現在、ドローンには航続距離、バッテリー、及び、そ
の交換に課題があるという背景を踏まえ、自動バッテ
リー交換システムの開発を目指す。
無人飛行体をプラット
フォームとする放射線分
布の3D可視化技術の開発
(株)千代田テクノル
【東京都】、日本原子
力研究開発機構【南相
馬市】
福島県では迅速かつ簡便に放射線をイメージングする
技術が求められているという現状を踏まえ、無人飛行
体による放射線分布の3D可視化技術の開発を目指す。
ロボットを活用した半凝
固鋳鍛成型の生産システ
ム実用化開発
日本オートマチックマ
シン(株)
【南相馬市】
強度・軽量化・コストの面で質の高い商品を開発して
欲しいという市場の要求を踏まえ、ロボットを活用し
た半凝固鋳鍛成型の生産システムの実用化開発を目指
す。
ドローン開発拠点の実現
に向けた実証実験~ロ
ボット制御ソフトウェア
基盤のRTMーROS2相互
連携開発~
(株)東日本計算セン
ター
【いわき市】
今後ドローンを活用する社会の到来が予想されること
を踏まえ、ロボット制御の代表的な2つの基盤ソフト
ウェアを相互で実行できる連携ソフトウェアの開発を
行う。
ドローンおよび無人地上
車両による害獣対策と物
資輸送サポート技術の開
発
(有)ワインデング福島
【南相馬市】、(株)エ
ンルートM's【福島
市】
野生鳥獣による農作物被害が拡大している現状を踏ま
え、ドローン及び無人車両による害獣対策と物資輸送
サポート技術の開発を目指す。
16
ロボットの実証に理解のあるまちづくり
 ロボットを街中で実証・開発していくためには、地域住民の理解が必要。
 特にドローンについては、体験の機会をつくり、面白さと有効性を広めていく。
ドローンレース
×
相馬野馬追
ドローンレース神旗争奪戦
11月6日(日)
南相馬市雲雀ヶ原祭場地
17
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