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Page 1 Page 2 製造業では、 設備の故障低減を通し、 不良ゼロ、 省力

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Page 1 Page 2 製造業では、 設備の故障低減を通し、 不良ゼロ、 省力
ハ イ ス ピー ド
設備 効 率 向 上 対策
゛
ト
ラフ ル
故障
顧 客満 足
働 き易 さ
生 産 性
時間
信
安 全 生
楽 しさ
不 良・ コス ト
・納 期
頼
信
確
●
明
解
社団法 人 日本能率協 会
産業・ 技術 ・ 生産事業 本部
は じめに
製 造業では、設 備 の故 障低減 を通 し、不 良ゼ ロ、省力化 へ 向 ける
対策 が極 めて重 要 です。現在 、 この対策 に ス ピー ド性 が 求 め られて
います 。 例 え ば 、設 備 生産性 を全 員 参画で進 め る体制 づ く り、 5S
や 日に付 く故障原 因 とな る改 善は、長 くて 半年程 の短 期間で終 らせ
るべ きです。 要 は 、設備効 率向上 と共 に 、 当面 の経営課題 であ る、
.不
原価 、売上 、 良 、納 期対策数 値 を早 く向上 させ 、一 流 の設備 生産
性 向 上 へ 向 けた 活動 に集 中 しな けれ ばな りませ ん。
この 対策 に当 って 、本書 では 、 あ らゆ る手法 を効率 よ く編成 し、
ス ピー デ ー 、 かつ 、 一 人 一 人 の改善努力 を ム ダに させず発 揮 させ る
方式 を示 す こ とに します 。 その具体的 プ ロ グラム は、①経営 目標 を
活動 可能な段階 にまで細か く展 開す る。 ②個 々 、展開 され た 目標 に
最適 な施 策 を施策創 出 ガイ ドや ア イ デ アバ ンクよ り引 き出す。 そ し
て 、③施策 に適 した メ ンバー を編成 し、従業 員 の能 力 を フル に発 揮
して い た ゞき、早期 達成 へ 向 ける。 以上 を 目で見て 、役割 り、貢 献
度 がわか る仕組 み で示す とい う手順 で す。
この取 り組 み は 、 トップ 、仲 間 共 に 、 この 目標 な ら達成 で きる、
とい う確 信 、信頼 を得 、個 々人 の努 力が 明確 に示せ る仕組 も具現化
します。
皆 様 には 、本書 のプ ログラム を活用 され 、成果 を挙 げつつ 、人 づ
く りと、未来 の夢 の達成 へ 向 ける一助 に していた ゞくこ とを、お願
い 申 し上 げます。
平成
H年
(社 )日 本 能率 協会
7月 吉 日
専任講師
中 村 茂 弘
【目 次】
―概念編 一
1.経 営 目標 の設定 と展開法
…
・
…
・ ・・
。
1
2.積 み上げ型 、設備 生 産性 向 上 対策 と
経営直結 型 目標展開法 の違 い
…・・………・・…・・………17
― 手 法編 一
3.5Sと
設 備 生 産 性 向 上 対 策 の 直結 化
4.三 現 主 義 とス ピー
5。
ド故 障 原 因 究 明 法
… … …・・… … …・・… … ∴・39
フ レ キ シ ブル 生 産 設備 づ く り
JITと 段 取 時 間 改 善
8。
… …・・… …・・・・・・… … 926
設 備 の 弱 点 、メ カ ニ ズ ム (原 理 )分 析 ・・・・・・… … … …・・… …・35
6.設 備 KYTと 故 障 の 予 知 、予 防 技 術
7。
…・・… … 00-0。 … …・21
●
…………… ……。
・・・… … ●●… ● … …・49
設 備 生 産 性 向 上 対 策 と状 態 目標 管 理
ベ ンチ マ ー キ ン グ
…・・・・… … … …・・… …・57
1。
経営 目標 の設 定 と展 開法
(1)改 善 の狙 いは ?
今 か ら 2o年 も前 の 頃、 日本 の経営革新 の 中核 は小集 団活動 で し
た。 ボ トムア ップによ る生産性 の 向 上が 中心 とな つていま した。 こ
の活動 は 次 の算 式 に表示 され ます。
01%/日 の改善〕 × 〔25日 /月 〕 × 〔12ケ 月〕
〔
=何 と、年 30%の 生産性 向上 とな る
!
とい うもので した。今 も、ボ トム ア ップは重要な アプ ロー チです。
だが 、更な る レベ ル ア ップに対 しては、
一
理禰
〔
現実〕 =〔 改善す べ きギヤ ップ〕
とい う考 え方 より、 トップダ ウンの展開 が求め られています。 この
狙 い は、一流化づ く りです。
『超一流水準 Jを 求めて
‖
目標の共有化
期 待 1
攻 め
トップ ダウン
(発 展 中心 )
1 貢 献
3融 合 0
守 り
(整 備 中心 か ら
源流 へ)
0(品 質 )C(コ
ス ト)D(納 期 )
れぞれがガンバレlJう まくいくだろうJ方 式から、日標とやり方を
示しその■点に合わせて、ポ トムアップで実現させる
│そ
`
-1-
(2)設 備 生 産 性 向 上 対 策 にお け る理 想 一 現 状 とは ?
多 く の 企 業 が 一 流 化 に 努 力 され て お られ ます 。 JNIAで 、 か ら て
一 流 企 業 の 取 り組 み を調 べ た こ とが あ りま した 。 企 業 の 大 小 に 関係
な く、 夕 益 性 、伸 び の 高 い企 業 は 3つ の 良 い 点 が あ りま した 。
① トップが高 く、わか りやす い夢実現 のための 目標 を示 して日々、
自か ら達成努力に集 中 していた。
②現状を精細に分析 し、何 をや るべ きか、良い 、伸 ばす べ き点 と
弱点 を明確 にう かんでいた。
③② か ら① へ 葦 るステ ップを示 し、達成可能なス トー リー をつ く
り示 していた。
以上です が、設備 生産性 の理想 とは ?と 考 える場合 には 、下図 を
目安 に現状 の取 り組 み を見直す され ることをお奨め します。
〔問題 と して考 え る内容〕
〔改善す べ き要 因〕
実 働 時 間
正 味 実 働 時 間
理想的な時間
まったくムダがない時間
〔
作業 時間 十余裕 時間〕
。製品。
設備設計のまずさ :構 造上の欠陥
:部 品構成、
機構上のまずさ
・信頼性のなさ
の に
・保全、
交換性のまずさ
:使 用、交換性のまずさ
よ新
る技
も
除余
外裕
の に管 工
時時
る改運
間間
も
よ理 場
・非能率な構造
:自 動化のおくれ、古い機構
・段取替えのまずさ :リ ン
チ
段取のおくれ
タ
ッ
・使用性のまずさ :設 置、検討上のまずさ
・レ
ア
イ
ト
ウ
・管理上のまずさ
・保全体制のまずさ
・知識不足
・作業者の怠慢
-2-
:保 全、点検体制のまずさ
:故 障診断、MTBTの 欠如
:日 常点検のまずさ、小改善不足
:誤 操作、5Sの まずさ
(3)日 本 の 設 備 生 産 性 は ?
筆 者 が 一 員 と して 体 験 した 設 備 生 産 性 向 上 の 事 例 を示 す こ とに し
ます 。 対 象 は 、 1000ノ 月 生産 す る 鋳 物 工 場 の ライ ン で す 。 TPM活 動
(全 員 参加 )に よ る保 全 活動 を行 な い 、 そ の 上 で ネ ック エ 程 に設 備
投 資 を行 な い ま した 。 しか し、成 果 の ほ とん どは全 員 参 画 に よ る保
全 ・ 改 善活 動 で 達 成 しま した 。 日々 改 善 です 。 時 間 は か ゝ りま した
が 、 同 じ設 備 で
2倍 も の 達成 が 図 られ ま した 。 当時 、私 達 はそ の 成
果 と努 力 を 驚 異 的 !と 思 い ま した 。 しか し、今 、 この 種 の 改 善 は 多
く の企 業 で 事 例 紹 介 され て い ます :私 を含 め 、 この 種 の 取 り組 み は
「早 くや れ ば 早 く良 くな る !」 とい うこ とです 。 しか も、や るべ き
こ とは 決 ま っ て い ます 。 要 は 、 “改 善 の 取 り組 み を い か に 早 く行 な
うか !"こ れ が 大 切 で す 。 この た め に は 、 日標 を決 め 、 ス ピー ド性
の 高 い 手 法 を選 定 し、 そ の 道 に技 術 とや る気 の 高 い 投 入 し、事 に 当
る べ き と考 え ます 。
色別保全 カー ドの枚数で効果をフ ォロー
突発故障2/3減
‐
へヽ
ヾゝ
ルヽ
__イ
、 ′
S56/10
:!
12 S57/1
2
′ ―´ f鵡
/C「
′
`を
ヽ__ヽ ヽ
・
[、
二111::「
`‐
に
事後保全
` 予防保全
3
4
-3-
5
6
7
8
9
では 、 日本 にお ける設備 生産性 が 当時、 どの程度だ つた ので しょ
うか ?こ の解析 は約 20年 前 、 当時 JMA会 長 で あ つた十時氏が IE
大会で紹介 したデ ー タが あ ります 。 下表 がそれです が、欧米 の一 流
企 業 の生産 性 を独 自に調査 、 当時 、「 日本 の生 産性 が よ うや く欧米
と新開発 表 された時代 に 、警告 とい う形 で
紹介 したわ けで した。 A欄 に示 した 1人 当 り売上 、即 ち、労働 生産
性 は高い数 値 です が 、 1人 当 り設 備 の保有 は ?と 見 る と 2.5倍 ∼ 3
倍 と高い状況です。十時氏 は 「Flカ ー と 500CCの 小型車 が レース場
の それ に追 いついた
!」
で 競争 して どち らが勝 つ か ?」 とお つ しゃ いま した。 さらに 、 A/B
を用 い 、設備 自体 の使 い方 を指標 として示 したわ けで したが 、「何
と欧米 の 1/3∼ 1/2程 度 しか 能力 を使 つてい ない │」 とい うこ とで
した。前頁 の体験 で 、私達 は 「ヤ ッタ !」 と思 つ ていた時 で したが、
この話 をお聞 き し、取 り組 み のス ピー ドア ップの必要性 を強 く感 じ
た 次第です。
設 備生産性 の 日、米、独比較
種
業
労働生産性
国
『 昭和 54年 版
6
7
食
独
日 米 日 米
西
5 9
m ︲
8
日 米
独
総 合 化 学
紙
設備生産性
(%)A/B
35 42
3
2
草
西
製
4
5
7
4
独
日 米
輪
資本装備率
円/人 )B
(千
97.49
鋼
西
四
9
9
通
)A
4
0
日 米
普
(千 円/人
62 44
6,250
130.09
2,272
373.22
1.421
435 26
20,384
46.61
7,861
129.12
41498
153 19
17,681
55.00
8,610
92.55
137.77
172 99
世界 の企業 の経営 分析』 よ り
-4-
(4)設 備 生 産 性 向上 は何 に つ なが るか ?
不 況 の時期 、人手 とお金 を
設備 生産 性
向 上 は何 に
つ なが るか ?
か け、 一 生 懸命 に清掃 、点検
・… を行 な い 、 設備 生 産性 を
あげた とします。 これ は何 に
な るの で しょ うか ?あ る企 業
では 、 生産 性 が 3倍 にまで あ
が つ た 、だ が利 益率 は 同 じ、
とい う例 もあ ります。 作戦 と
共 に 、 目的 、 日標 を充 分検討
して か ら設 備 生産性 向 上 に入
るべ き で す 。
【収益 向上 につ なが らなか つた例 】
◆従業員 の意識 改革、仕付 け教 育 とや る気育成
◆美化 、 ポスターや ビラが壁 一杯 の活動
◆生産性 向上の 余力 を活かす道 が な く、単 に体 む時 間 を増 しただ
け の企 業
(上 記 も、ある企 業 である段階では 意識 高揚上で必 要 か も しれ ま
せ ん。 だが 、物理現象 で起 きる設備 問題 の対策 に取 つては間接
的 な内容 です 。)
直接的設備 生産性対策 =① +② 十③
① 余力活用計 画 をもち、省 力→ 新技術 、新製 品の課 題 に既投入 、
【経営効果 が生れ た例 】
む しろ待 つ 形 で活動 した
!
②設備 の精度 、信頼性 をあげ 、品質向上が図 られ る と同時 に、ЛT
(ジ ャ ス ト・イ ン・ タイ ム)納 期対応 で 変種 ・ 変量時 代 に対 応
!
③ 生産 性 向 上努力で得 た力 で購入部品 の 自家製造な ど、原価低減
戦略 に適 合 した 課題 を実 現 させ た
!
-5-
ス テ ツプ で す
(5)経 営 直 結 型 、設 備 生 産性 向 上 を図 る ス テ ッ プ ?
【
設備生産性向上のステ ップ】
①
②
③
④
What、
目標展開
施策 ガイ ドの設定 10W tOス タツフ
の努力
設定
施策 の創出 と
登録 、日標値 との
ポ トムア ップ
(全
整合
⑤
トツプのやる事
Why?の 設定
目標 の設定
活動 と成果・・ ・
員参画 )
トツプ +ポ トム
ー体化 活動 の証
設備生産性 をあげ、経営効果 を狙 い通 りに挙 げ るた めには 、何 の
ために、何 を行 な うか ?と い う戦略 の設定 が必 要 です。 この 内容 は
次 頁 に示 す こ とに します が 、 下記 の よ うな考 え 、顧 客志 向 (CS)
対策 と共 に活動 してゆ く こ とが大切 です 。
11い ど碁 りの成 果
-6-
一人ひとりの努力を
ムダにさせない
明る1ヽ 職場づ くり
ス テ ップ
1
経 営 目標 の設 定
経営戦略 を定 め、一 人一 人に、何 のために、何 をや るべ きか ?を
示す こ とは全員参画活動、即 ち、企 業が一体 とな つて経営 目標 を達
成 して行 くた めに欠かせない内容 です。戦 略 を具体化す るには地図
が要 ります。後で示す地図は前頁 のステ ップ を通 し、つ くられます
が 、下図 の意義 を考えなが ら目標設定 をお願 い します。
戦略の盛り込み
①経営戦略 :収 益向上のための戦略
売上を伸ば し、原価を下げるための諸策
②製造戦略 :技 術革新、管理革新、物流納期、品質上の各種革新戦略
③製品戦略 :マ ーケット、新製品高付加価値、価格、販売上の各種戦略
4つ の革新軸からの施策のチェブク
①工場革新
)=ト ップダウン
(目 標・ 方針の展開
↓
④顧客志向の追求 ←
→ ②収益の向上
③組織の壁をこえた=ボ トムアップ
組織的活動
従 らて “1つ の施策が工場のため (① 、②)、 自分達のため (③ )、 顧客の
ため (④ )"へ つながり貢献 していることを知 りなが ら活動できる。
,7ニ
ス テ シプ 2
日標 の展開
よ く、「上か ら下 まで火 の用 心 、結 局何 に も しな か つた !」 とい
う言 があ ります。 トップが 「火 の用 心 」 と伝 えた こ とを、部長 → 課
長 → 職長 もた ゞ繰 返す だ けで あ り、具体的火 の用 心 の行動 は何 も し
な い状態 を示 します。これ では 目標 達成 は不可能です。「総論賛成 、
各論反対 !」 も困 ります。 この よ うに しないためには 、総 → 中→ 細
とい うよ うに 、活動 が 出来 る とこ ろまで 日標 を分 解 して行 き、 上か
らみて も、下 か ら見て も納得性 の あ る目標展 開構成 をつ くる必要が
あ ります。
下図 に 日標展開 の状況 を示す こ とに します。指数 として 100と い
う日標値 を置 いた場合、 日標値は下図 の例 のよ うに展開 し、上位 目
標 と下位 目標 がス トー リー化す るわけです。
100(1更
)
積 み上 げ
チェック
TOtalは
匝コー
【この段階で行 な うべ きル ール 】
①均 一 に 日標値 をバ ラま くこ とは しな い で 、改善 の 可能性 の 多 い
ところを大 き くす る。
② 日標値 の展開 に対策手法 は入れ な い こ と。
③ 目標 達成 は職 場 の壁 をこえて 検討す る。
-8-
ステ ップ 3
施策創 出ガイ ドの提示
故 障 記 録
設備 生 産 性 向 上 。施 策創 出 ガイ ドの 例
No
1
分 類
弱点対策
アイデ ア
チ ェ ック ポ イ ン ト
。強度、
構造に問題がある 。寸法精度が出ない
。部品寿命が短い、
テナンスがや りにくい 。組
メン
加工精度が悪い 。振動が多い
付。
。過負荷運
転するとこわれる など
2
段 取 ロス
。段取時間がかかる 。段取調整が大変 ・ 精度
が出ない 。段取 の ための 改造、装置 がつ けに く
・ロ・ ム
い ・フ
タラ交換に時間がかかる
など
立ち上げロ
ス ・立ち上げ準備に手間がかかる 。定期補修に長
4
チョコ停 ロス
・が必
ーム
フ
アッ
時間を要す 。ウォ
要 。立ち上げ時不
良が発生する 。立ち上げ時に人手を要するなど
゛
ラフルがあると全体が止まる
複雑な機械なので小ト
・ルが多い 。部品つま
。セ
…など取付機器のト
ン
サ
ラフ
・ フ
・
・ルが多い
りが多い 。振動に伴 う線ハ
イ のト
ラフ
や
。ト
フルのある箇所の発見がしにくい など
ラ
-9-
設備生産性 向上 。施策創 出ガイ ド (つ づ き)
No
4
アイ デア
修 理 の し に ・ 特殊治具、道具や装置が必要 。修理部分に手
くさ
5
チ ェ ック ポイ ン ト
分 類
が入 りにくい 。修理・交換時の環境が悪 い。負
荷 がかかる危 険 ・ 特殊部品であ り、高価・長納
ルを要する 。ト
期を要する 。取 りつ け調整にスキ
ラ
・
フルの解析に時Fn3が かかる 。図面の解説や機構
゛
の把握、
ンと時間を要する。など
理解にへテ
ラ
ー等がつ けにくい 。部品寿命の予測がつか
ン
劣 化 の 発 見 ・セ
サ
と予知
ない 。潤滑が不充分な機械であ りこわれやすい
。劣化予知 の設備が高価 。1部 が劣化すると
波及する構造である。 など
6
ス
修理 ミ
・ 修理 の 良否確認 がむづ か しい 。修理 基準や
手順書がない ・似 た修理部 品が多い 。修理 に
へ゜
テランを要す る な ど
7
ス
操作 ミ
。誤 つて操作 しやす い手順 となってい る 。誤 つ
チな どが体 に当
て操作 した時アラ‐ム́が 出ない 。スイッ
ルが低 い
た りやす い 。運転者 のスキ
8
保全対応
など
・ 必要な部品が在庫ぎれしている 。部品の置き
場管理/在 庫管理が出きていない 。図面から部
品名を探すのに時間がか ゝる 。部品手配∼入手
に時間がかかる 。部品費が高価なため予備が少
ない など
9
゜
オヘ レータースキル 。設備教育が不充分
と点 検
。点検、
整備、
清掃 の方法
。
々
の
日 点検 意識 が低
が決め られて いない
い 。記録をとる管理をさせていない など
10
管 理 者 の 姿 ・ 意識 が低い
勢
ンを とらない
ない
。設備 に弱い とい うこ とでアクショ
。清掃 、点検 、
整備 の時 間 を とら
ーしない
。現場任せでフォロ
-10-
など
ス テ ップ 4
目標 達 成 の 地 図 づ く り
ス テ ッ プ 2 で 展 開 し た 日 標 値 の 展 開 (予 算 の 展 開 )内
容 と 、 ス テ ッ プ 3で 抽 出 し た 内 容 を 接 合 さ せ H標 達 成 の
た め の 可 能 性 研 究 を 行 な う地 図 づ く り は 、 下 図 の よ う に
行 な い ま す ( Oの Noは 手 順 を 示 す )。
① 渭標 を 展 開 し た 日標 展 開 図 を お く
② 対 策 手 段 ガ イ ダ ンス を横 に 並 べ て マ トリ ッ ク ス 化 す
る。
③ 各 々 の 目標 に 対 し 、 ア イ デ ア バ ン ク や 改 善 案 を 創 出
し つ つ 、 日 標 達 成 の 具 体 策 (改 善 テ ー マ )を わ り つ
け る (目 標 達 成 状 況 も チ ェ ッ ク す る )。
④ 個 々 の 改 善 テ ー マ に 地 図 上 登 録 し、 詳 細 実 行 計 画 を
つ く る。
⑤ 各 改 善 テ ― マ を 実 行 す る。
一O 0 〇 一 一 〇 〇
対策 手法 ガ イダ ン ス
③ :ス テ ッ プ 2め
目標 数 値 4を
100と 置 き 換 え
④
⑤
改 善テーマ
実行計画表
―H―
【目標 達成 地図について 】
目標 達成 地 図 づ く りには、TP(総 合 生 産性 向 上 )に 用 い られ て
い る TP展 開図 の 中か ら、最 もシンプル な もの を抽 出 して活用す る
こ とに しす 。 小集 団活動 のテー マ は管理者 の方 々 が展 開 した 目標達
ゞ
成 に対 して 達成可能 な案 を 自由に膚1出 して いた くた めです。 この
図 を用 い る と次 の よ うな良い こ とが起 きる こ とが既 に多 くの企 業 で
実証 され ています。
ゞ
べ
① lつ の改善 テ ーマ を見 る と、 それ が何 のた めにや る きか わ
か る (役 割 り、貢献度 )。
1他 の職場 の協 力や職制 を こえた対策
② あ るテ ー 々 を実行す る と、
が必要で ある こ とがわ か る。 この場合 、協力 し合 つてテ ーマ促
進 が図れ る。
ニ
③ 目標達成 とテ ア 具体化 が経 営 日標 達成 の骨 子 で ある。 このた
めに最 良 の人的資源 配分 を地図 上で行 な うので 、経 営直結 型小
集団 (召 集 団 と名 づ ける企業 が多 い)活 動 体制 が 自然 にでき る。
④ 地図 の ○印 に示 した、改善 テ ーマ 実行計画 表 には 日標 達成 が確
マ )と 、今 はまだ不 正 確 だが成果 が見込
実 な テ ーマ (硬 いテ
まれ るテ ーマ を色 区分 して示す こ とがで きる。 日標 達成 が不安
な らテ ニ マ 追加 が 日で見てわ か る。
⑤ 地図 の○ 印 のテ ーマ 登録場所 の達成状 況 を色 、%表 示す る と、
大 略 だが達成 状況 のフオ ロー と日で見 る実行管理 、ゆ るや かな
競争環境 が出来 あが る。
づ
⑥ マ イナ ス影響 や未達部 分 が発生 して も全員 で予算達成 の案 く
りを、地図 を使 つて 実施 でき る。
-12-
ス テ ップ
5
ス ピー ド改 善 の 実 施 と フ ォ ロー
稼 働率向 上の手順 は決 ま つています 。 以下 の 内容 をい かに早 く進
め るか ゞ大切 です 。 まず 、「再発 ゼ ロ !」 の対策 を してメカ ニズム
を解析 し、故障 をゼ ロ化す ることが大切 です。
設備稼動率向上の手順 (SN式 )
5S
(lヶ 月 )
設備 ピカビカ運動
管理者、作業者、保全員、スタッフ全員で 1台 ずつ
設備をビカビカに
(1∼ 2ヶ
故障 を起こさない対策
月)
MTBF分 析、カバーによるヨゴレ防上、油の清掃対策、点検 しやすい
様式の適用 (メ ーターカラー区分、サーモテープ設置など)
不良、故障 を出さない対策
毎週 2時 間の教育 と改善班 の新設 により設備の改善
3ヶ 月 以 降 )
日夕対策 不具合部 を発生源、現場 で発振、現場で対策
目で見る管理で対策項 目をフォロー
その 日にできないものは 月度の生産会議で スケジュニ ル を公示 し、計画
修理 を実施
(4ヶ 月 以 降 )
信頼性向上 と設備診断技術の適用
専Fl技 術者 へ要議 し、構造、設計画か らの設備 見直 しと改造。夏、正 月
の長期連体時に実施
半年 以 内 に 終 了 )
標準化体制 づ くり
設備点検表を、次の設備改善に活かす標準化体制づ くり
MTBF:Mean Tihe Be博 een Famures(図 表6.1時 照)
-13-
ス ピー ド改善の一例〕
〔
ス ピー ド改善 を進 めるコツは、余計 な書類 を作成 しないことです。
問題 は現場で起 きています ので 、現場 で問題発見∼対策 を進 めて下
さい。このためにカー ドを使 つた り、ビデオ を使 う方法が有効です。
1問 題 → 1原 因→ 1対 策
\
ニ
② イ
を
ぅ
T置1,ウ
③デーゝ―をまとめ討論だ
!
⇒
/声
` 、
_一
一 ∼
目で見 る問題対策表示の例
珈
□ →︱︱︱︱︱ 励
X ド
・
問題カード 原因究明カード
□
何を
蹄9
こ
だ
れ
□
□
だれが いつまで
は
静
↑が
僕訪む中は 蓼ジLる
黄カード
あれま
遅賄め`
赤カード頓瑚りと■)
1`
黄カード
-14-
【目標 達成状況 の把握 (フ ォ ロー ア ップ)に つ いて 】
TP展 開図 を用 いた設備稼働 率向 上 対策 の戦略 0戦 術 展 開は
「日で 見 る管理」方式で 計画、実行 、チ ェ ックを行 うと効果的 です 。
下記 の図はそ のよ うな内容 を示 した例 です 。 この 図た つた 1枚 で
P― D― Cの 管理 がで きるわ けです。全員 の活動成果 を知 り、達成
の喜 び を確認 しあ うこ とにな ります 。
総 合 目翻
聯
ツー′
り
↓
一・
仁
砕
議=
改︱
A
ロ
プ
'3'}
D
A
B
C
0
C
∼
∼
―
一
「
〇
達成魔 フ ォロー
-15-
【改 善 テ ー マ の 遅 れ 防 止 対 策 】
改 善 テ ー マ の 遅 れ 防 止 を図 る こ とは極 め て 重 要 で す 。
こ の 対 策 の た め に は 、 下 の よ うな 表 を 用 い て 、 リス ク 対
策 を 行 な うべ き で す 。 表 の 左 側 に は 小 集 団 が 扱 う改 善
テ ニ マ の ス ケ ジ ュー ル を 付 記 した 後 、 こ の 表 で 対 策 を進
め ま す 。・
リスク対策 と早期 テ ーマ解決のため の管理 図
砕
ω
スヶジュール
テー マ
L
検討 年 /月 /日
:
/ /
(検 討内紳
選
由
蘊度 の拝●lH定
《
立 察)
対 策 宙
酬 重大J
■任者 :
効 果 判 定
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上」
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OL● X■ υ゛き日
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拙 葛 r・ 望 ?轟
″
扇
正
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計軍麗
=:' =[所
`
射
〔ご 参 考 〕
TPを 用 い た 改 善 テ ー マ の フ ォ ロ ニ 方 法 の 例
達 成 度 を 青 で 塗 りつ ぶ し て ゆ く。
遅 れ は 黄 色 の 色 ベ タ カ す ドを 貼 る 。
-16-
3.5s設 備 生産性 向」L対 策 の直結化
(1)あ るべ き 5S
5Sに は “掃 除 の 5S"と “問題 をもとか ら絶つ 5S"の 2つ があ り
ます。詳 しくは筆者 著 「経営直結型 5Sの 進 め方」 (社 )日 本能率協
会発行 をご覧 いた ゞくこと として 、経営に直結 した 5St特 に、設
備 生産性 向上に直結 した 5Sに 当 つては、“清掃 =強 制劣化 の基 と
なる要因 の撲滅 "に 重点を置き対策 し、成果 をあげて行 くことが大
切です。
清掃 か ら、清掃 しな くて良い改善、 トラブルの基を絶つ改善、要
は発生源 対策 を進 めるため、まず 清掃 して、問題 を発生 した時に と
らえ、対策す るアプローチが望まれ るわけです。 このためには、清
掃 (掃 除)5Sの 段階 は 1ケ 月以内に終了、次 の段階へ進むべ きです。
の 中の
や らね ば
つ
そ
´
´
′ ・
考 えず
た だ行 動
して い る
だ 0す で 1ま ?
ヽ
ヽ
′
.
′ 掃 除 5Sの 前 に
` るべ
ノ
きこ
、ま
レ
1生
-21-
5Sを
!
なぜ 掃 除 。整 理 ・
整 頓が 必要 な の ?
5Sの 初 歩 は清掃 し、 美 化 す る こ とで す が、 美 化 した結 果、 汚 れ (問 題 )発 生 が 阜 くゎ
か る !わ けで す。 問 題 発 生 が わ か りやす くな れ ば、 発 生 時点 に 問題 対 策 を図 り “問 題 発生
!"と ぃ う取 り組 み をす る こ とが 清 掃 の 基 本 です。
この よ うな 考 え方 で 清 掃 の 対 象 を見 る と、 ゴ ミ、 ヨ ゴ レ、 ホ コ リに伴 う強 制 劣 化 に よ る
の 基 を絶 つ
機 械、 設 備 の 故障 の 基 ヘ ロを向 け る こ とが 経 営 直結 型
5Sの 主 要 点 とな り ます。
→
清
掃
貢
奪
ζ
昇
:Fさ ゎ
ゃ
か
) 1新
3M:ム
リ、 ム ダ、 ム ラ に 加 え て
な くす べ き
2Mは
15
IM
!
カ
ズ
´ ゴ
﹁
一
無 関 心、 無 視 の
イ ヒ ヒの ヒ
やがて来 る
-22-
原 理 を知 る
故障、不 良は氷 山 の一
強 制 劣化 0本 来 の 寿 命 よ り短 命 、 故障
●ゴ ミ、 ヨゴ レ、 作動 油 の 劣 化、 空 圧
ゴミ
シ ステ ム の 劣 化 によ り誘 発 され る故 障
…ヨ ゴ レ
・ 潤 滑 の 不具 合 ,不 十 分 によ る 焼 きつ き
・ 芯 ズ レ、 作動 の 異常、 ベ ツ ト、 フ レー ム
等 の 日1性 が 弱 く、 信 頼性 が 少 な く
点検 の不備
● や りに く い点 検
● 微 少 な ガ タ.… …
●強 制 劣 化 の 原 因 は な い が 、 材 料 や 部 品
異 常 を放 置 す るな
の寿 命が きて 起 こる もの
●不 良 が 出 た ら故 障 と考 え る
.
!
●設 備 は 仕 様 以 下 の 条 件 で 動 い て い る
状 況 は お か しい
!
● 設 備 を ダ マ して 使 う ?
人 で はな いよ
異 常 の 早 期 発 見 と対 策 シ ステ ム
!
設 備 は メ カ ニ ズ ム、 物 理 現 象 で あ る
●
3悪 追 放
‐
。清 掃 =点 検 な り !の 実 践
。注 油 、 点 検 の 徹 底
。誤 操 作 な しの 標 準 化 プ ロ づ く
●
1問
題→
1原
3現 主 義 に基 づ く対 策
早 期 問 題 の 発 見、 対 策
因 → 1対 策 ア プ ロー チ
発生 時点 問題 対策
● 設 備 に強 い 人 づ く り
「 デ ハ ナ イ カ ?」 「 ハ ズ ダ」 の
管 理 は ダ メ !!
3現 主 義 で 故障 の 原 理 をつ か め
ツ マ ミ喰 い 対 策 をす るな !!
問 題 を大 き い順 に並 べ 想 定 原 因
設 備 信頼 性 の 理 解 と対 策
ブ レー ン ス ト_ミ ン グ対 策 は ダ メで
ある
相 手 は物理 的現 象
原 因 → 結 果 の メカ ニ ズ ムで
・ 問題 発生 メカ ニ ズ ムが 子 供 で も分 か る
図解 法 と論 理 解 析 の 習 得
・ 管 理 ポ イ ン ト (点 検 要 件 )を 減 らす
問題 が 発 生 し、 “有 "か “無 "の
いず れ かで あ る
技術対策
・ 信頼 性 工 学 の 正 しい理 解 と利 用
-23-
故 障対策 に 当た つ ては 、 まず 問題 整理 (頭 の 中 の 5S)を 行 い ま
す。 それ には 、故障 トラブル の 内容 を 「日で見て明 らかにす る」 手
段 を適用 します 。 次に、事実 に も とづ く改善、即 ち 、後述 の 1問 題
→ 1原 因→ 1対 策 を進 め、問題 の 再発 をゼ ロにす るた めの条 件整 備
を して 下 さい (下 図はMTBF(平 均故障 間隔 )の 逆数 を利 用 し、
1ケ 月 何回 とい うデ ー タの表示 法 を利用 した 例 です )。
日で見 る設備管理板
(カ
ンバン)
(後 の 記 録 )
/,
一 ③改良保全
二
(発 生 の と き)
ヽ ― ドの 重 ね 方
②予防保全
―一一―①事後保全 │
赤 、黄、青
ミ 春
チ
「
¬
霙
中
:嚢 i露
日で見 る設備管理板 (カ ンバ ン)に 貼 る
日で見 る設備管理板
設
A―
備
(カ
名
設
/5月
名
備
TD-2
/////M
│
ヵ_ド
ンバ ン)の 例
閻
改
%
'
AG-2
Hw-2
8T-2
CP―
鱚改
・ %□
,VH-1
□
l
CP-2
SM
岬
闊 ☆
Hw-4
[∵ i‖
●■
Hw-6
cw-1,2
│∝
□
B-1
B-2
CE―
l
改_
赳
日
⑮
CW-3
□□ □
リフトカー
ココ
① -2
回
Hw-5
CT
④ -1
回
Hw-3
l
CE-2
%
閻 %回
□日回 鉤
AC-3
□
啄π Z事
後保全
E==]予
防保全
[コ 三 ]改 良保全
(注 )カ ー ドには保全 内容が明記 されている
-24-
レ
下々
現時点 の状況
IJ J 当 辟 勿
HW-1
AC―
「稼 働 率 の 定 義 は 次 頁 に示 す と して 、要 は 、 正 味 以 外 の ム ダ時 間
を い か に減 らす か !」 とい う こ とで 一 応 、 20分 程 説 明 し、「貴 社 の
定義 は既 に これ で 充 分 で す よ !」 と言 つた わ け で した。す る と、トッ
プ の方 が 「稼 働 率 を定 義 し、 正 味 率 を減 ら した い の で す が ,・・」 と
い う ご要 求 に 、私 は 「記 述 対 策 よ り技 術 対 策 をす べ きです 。 い く ら
統 計 デ ー タニ を取 り、傾 向分 析 を して も意 味 が あ りませ ん 。 今 、 ご
担 当 の 濁 点 な しめ 技 術 =キ ジ ュツ =記 述 の 仕 事 を止 め 、 1問 題 → 1
原 因 → 1対 策 で 統 計 の も と を つ く る 問 題 の 要 因 を 対 策 して 下 さ
と進 言 した わ け で した 。 トップ の 方 は うなず き 、「ナ ル ホ ド、
今 日か ら机 を封 印 し、 現 場 へ 行 け、 死 亡診 断 書 づ く りの記 述 部 業 務
停 止 !」 と決 め ま した 。 それ か ら 2ケ 月 、 た つ た 67%だ つた 稼 働 率
″
は 995%に な つて ま した 。 こ め お 会 社 で 、 過 去や っ て い た 統 計 を と
い
!」
り、稼 働 率 を定義 し、 つ か む 行 動 は何 の た めだ つ た の で し ょ うか ?
3現 主 義
み る :観 る =ビ デ オ 、 写 真 で 事 実 を つ か む
″
看 る =測 定 機 器 で
″
監 る =チ ェ ック リス トで
ξ
":H
■ぜ ど=ぜ
f・
"あ
位
哺
-27-
各種稼 動 率 の 定義
管
A
理
目 的
稼
標準時間管理
実稼動率
動
際作業時 ロ
=
の
r21標
実働時間
工作機械 の稼動
(」 U認
管理
率
定
準稼動率
―顔
θ
亀
勇
雰
』
(采
義
準作業時 中
=
実働時間
各月 の生産台数
[)
月平均稼動分教
(
マ シン責任以外 の不稼動 時間 を全 て除 いた時間
(例 段取 ,管 理上 の ロスタイ ム,他 )
設備投資計画の
稼動率
評価
=
機
械
稼
動
機械稼動 +機 械停止手待 中十機械停止段取 中
+機 械停止修理 中十機械停止不在 十その他
機械稼動 十機械停止段取中
分母は上式 と同 じ
°)能
設備の保全 ・設
機
力発揮率 =
設備 の有効活用
可働 率
=
動
正 作十
;)姦2
厚
書 チ
12)
設備稼動率
稼
設備動作時間
設備保全度
備 の有効活用
械
機械稼動 +機 械停止段取中
=
正味作業時間 /月
(最 終 日標稼動時間/月
)X(ェ 数/月
)
サイ クル タイ ム X良 品出来高数
実動時間 (月 平均稼動分数
)
月平均稼動分数 =各 月の必要生 産数 に対応す る設備稼動時間
(時 間単位は分 )
.
管理 ロス時間 =サ イ タル・ タイ ム以外の時 relは 全て ロス時間 として
把握 ,不 良につい て も,そ の加工時間は管理 ロス と
して取扱 う
…28-
(2)故 障対策 と意識 改革
この話 も、あ る企 業 の 故障対策 の話 です。「故障記録 を と り、対
策 をす る
とい う方式 に固執す る設 備 担 当マネ ー ジ ャーの お話 で
す。 設備対 本 はデ ー ター が大 切 とい うこ とで突発 故障 のデ ー ター を
一 生 懸命 とっ て ぃ るわ けで した。 そ こで 討論 です。「デ ニ タ ー を取
!」
るのは 良 いが 、毎 日、 あな たは どの よ うなお仕事 の 内容 と比率です
か ?」 と問 うたわ けで した。 丁度 、中間管理職 の方 々 が下 斉 に仕事
の分 析 を していたか らで した。何 と 85%が 突発故障対 策、 しか も、
休 日、残業に追われていたわけでした。「それでは給与をもらうの
がはずかしいでしょ !保 全マネージャー とは 5o%が 明白の設備づ く
り、25%が Pv教 育、20%が 部下と設備改善をしてまあ 5%程 度が突
発故障、 しかし再発ゼ ロの撃 り組みが必要ですが。
…」と話 したと
「
ころ、 教科書通 りですね !」 との答に 「教科書程度のことが出来
ないで給与をもらっているプロが仕事できるか !私 はやつてきたか
ら言 うんだ…・」とい う論争になったわけでした。
しか し、 この言 で ピタ リ、 と話 は止 ま り、 この方 は ジー ッと黙 つ
てしいました。だが、この方は私が見込んだこともあり、流石、優
秀 な方 だ け に 、「再 発 ゼ ロの 方 針 で 良 い で す か 、 1件 ず つ ゼ ロ に し
ま す …・」 との 応 え に 、 私 は 、 即 座 に 「大 賛 成 、 よ く考 え方 を変 え
て い た ゞき ま した 。 …・」 この 場 は こ れ で 終 了 した わ け で した が 、
そ の 後 数 ケ月 、 月 を追 う毎 に 稼 働 率 は あ が り、 見 事 な成 果 達 成 ヘ
向 け設 備 改 善 活 動 が 進 ん で 行 つた わ け で した (次 頁 の 図 の 通 り)。
この 話 も、今 は 、 この 方 と話 す 、過 去 の 思 い 出話 に な りま した 。
-29-
Y社 に
おけるTPM活 動の成果
岬mm舶
暉 餃
剛
91/上
帥
91/守
帥
Ш
92/¬
93/ユ
m
m
仙
Ξ
∫
∫∫
ゞ∫
∫,15
∫
ゞ∫
∫
-30-
鰤 ”o
,5/■
31hy'1法
ど凛1歯 究1萌 │■ 1進 ガ
“はメモ をもち、下記の要領 で行 ないます
三現 主義による原因分析
の
ニ
(机 上でブレ ンス トー ミングす る方法 ではあ りません)。 下 例
は設備停止に伴な う不 良が結果 として 出た内容 をテーマ とした原 因
究明法です (不 良 も、故障 も物理現象 として起 きる原因究明の進 め
方は全 く同 じです )。
手順
手順 3
OX口 X☆ △
ぜ 7を 5回 線り返し
を探 る
l
問題を記入する
m」 「どぅしuか を記入
数値がある場合は記入
!
X△
甲
OXロ ロ X☆
….OX口
:
OX口 X△ ☆
2回 目の なぜ
!
OXロ メ★
`
1回 日の な ぜ
例 :給 与が出なく
なる
例 :顧 客信用失墜
手順 5
探 し、
5M¢ 法、人、設備t働 、計め
どれかを記入
1問 題 1原 因 1対 策で
手順 2
放置しておくとどうなるか ?
ブ‐ ンストーミング専で
悪影響を順次分析する
アイデア、対策等を促す
何がどうしたと5WIHで 記入
定量的デ ータ
-32-
〔手 順
問 題 の 明 示 → 〔手 順
1〕
影響 度分 析
2〕
「放 つ て お く と ど うな る の ?」 と問 い つ つ 問 題 を 放 置
した 時 の 影 響 を つ か ん で 下 さ い 。 例 を示 し ま す 。
嶽
理墾 ←播
]『
お客様か ら
100%の 不良だ
ーム│く 来 る
::liレ
0
姜に →
3
:
l[i
F:営
0
自信をもって 一→ 余計な
仕事ができない
時間がかかる
歯
十_盤!≧言脚鼻
轟
赤字に
増え、残
①
:
増 す
〔手 順
3〕
5why?の
減 る
解析
なぜ ?と 問 い つ つ 、 現 場 で 、 現 実 、 5M+I、 5WlHを チ
ェ ック しつ つ 文 章 で 原 因 と して つ か ん だ 内 容 を メ モ つ て
下 さい 。
フタを あ けて 中 を 見 ると
油 を こす フ ィ ル タ ー がつ ま ってい る プ
ベアリ
ン
に
が
グ
来1鶴 県
油
星じ
る
過負荷電流がモ1メ ⊆署素1冒
モーターのヒュ1鳳
目
1日 :
ー
ー
に
モ
タ
カ̀
ま
県
よ
る
急
る
趙 業
目
出
止
T CD l回
-33-
目
〔手 順
原 因 の 対 象 と程 度 の 把 握
1問 題 ず つ 、 5回 の な ぜ ?を 問 い つ つ 探
る わ け で す が 、 現 場 で 現 実 を つ か ん だ ら 5M+Iを も と に
対 象 を 設 定 し、 ど の 程 度 で あ れ ば そ の 問 題 が 解 決 す る
か ?を 原 理 と共 に示 しま す 。
4〕
F.5題 の 原 因 は
〔手 順 5〕 対 策 案 の 立 案
真 の 原 因 を つ か ん だ ら最 良 の 対 策 案 を 1つ つ く り、 実
行 へ 移 しま す 。 不 良 原 因 発 生 が ゼ ロ に な る 対 策 案 を抽 出
す る こ とが 大 切 で す 。
一
く
へ油
夕い
一︱
モ
0
鉄
フィルターの
まわり
"が につ■ってぃる
仕切板 を入れ る
☆フィルターをキレイな油の中に少 し
混ざったゴミ取 りが目的なのにコレ
☆鉄粉は重力と永久磁石を入れて取ろう
汚れた油はフィルターヘ近づけない。
はオカシイブ、フィルターは lヶ 月
′1年立っても 10¨
で 8096は つ まってしまう
-34-
1
つまりはOK!
下 の 図 は ロ ボ ッ トが熱 処理 炉 へ 投 入 す るバ ス ケ ッ トを持 ち上 げ る
時 の 状 況 を描 い た も の で す。 Cの 光 セ ンサ ー で バ ス ケ ッ トが 定 位 置
に 来 た の を キ ャ ッチ します 。 す る と ロ ボ ッ トが 下 降 し、 バ ス ケ ッ ト
を つ か む わ け で す が 、 Bの 型 枠 高 さ検 出用 セ ンサ ー で 高 さをつ ん だ
後 、 ロボ ン トのつ かみが始 ま ります。 トラ ブル は Bめ セ ンサ ー の
先端が曲が って しま う問題 です。 この よ うな図 を用 いて各種 ア イデ
ア を集 め 、評価 して行 ったわ けです が 、光 セ ンサ ー で キ ャ ッチすれ
ば一 定距離 までチ ャ ックを降せ ば良い 、高 さは決 ま つてい るか ら ロ
ボ ッ トのプ ロ グラム で決 ま つた高 さまで 降 ろ し、チ ャ ックを しめ る。
Bの セ ンサ ー を取 り外 したわ けです。 故障 はゼ ロ とな りま
従 つて
した。
ロボッ トによる型枠移載装 置 とその改善対策案づ くり
メンテナンスチームにょるアイデア
検討会実施
6名 2H「 ×3回
型枠高さ
検tB用
センサ ー
サ
フイデア
信頼性
│
□―ラー
(ト ラフルの例〕
。センサー Bの 端子検出の
信頼性港も いため ,ロ ポ
ットが暴走する
。型枠のつなみ方ガ悪く
,
センサー,ス トッパーを
崩す ,等
O ¨
¨
E緞 送用
⊥
現場での
トラフルガ
使い勝手
少ないこと
O
E 性
セ
ン
設錫
0光
0
タッチセンサーの
形状変更
2静 電容量
0
セ ンサーヘ
変更
loフ ログラム
変更し
自動停止
-36-
O
0
0
0
下 図 はス トレ ッチ ャー とい う線材 切断機 です。 原理 はセ ンサ ー で
先端 を検 出、 カ ッタニ を降 ろす 、 とい うもので した。電気 制御 回路
をわか りやす くブ ロ ックチヤー トに した結 果 、 リ ミッ トスイ ッチの
寿命 が トラ ブル の原 因 にな るこ とをつ かんだ例 です。
伸線切断機 (ス トレッチ ャー)の 原理
ツ
︸
タ
︲
カ
セ ンサー
刊 ︱子 ス ︲
材料
巻 き線
ロールで伸ば し
―なが ら材料を送 る
ス トレッチ ャーの制御 回路解析結果
②
補助
:ッ トSW作 動 レメ ー
:フ ト
A接
1)り
2)り
SW{LC)の
点 が入 る (極 め て短時 間
,
ー R3の B接 点 (タ イ マ
)を 通 つて R4を 電磁
T2の'レB接 点
JI閉 器 M7を 付勢 {作 動 ,さ せ る
R4は 自分 の A機 点 に よ
(R3,T2,M7■
高速 型補 助 ,レ ーR4を 付勢 しその A接 点
で 自己保持 す る
己保持
,も 一瞬'自
早 く動作 )
→
し
籍
フ
勇
°戸
て
葛
面
面
訂
「
亜
〒
戸
可
環
夏
¬
クラッチ回路のために必要
R3自 己保持 に よ ,電 磁 タラ ッチ回路
リレーを付勢 し. タラ ッチに通 電 し,切 断 用
円筒 カム 1回 転 の途 中 でキ ャ リエ ー ジ を動力 し,カ プ′ ―に よ り切
断す る。 また リ ミッ トSWL5と し4を その順 で一瞬間 たたいて リフ
テ ィングMgの 回路 を元 へ戻 す。 次 い で電磁 タラフチの回路 も切 る。
円筒 カム を駆 動す る
意見 {見 解
l〕
)
テ イツ /Mgの 回路 には,不 要
R3は R4が 正常 で あ る限 ワは
'フ′,7チ 回路 の ためにあ る。
の ものであ り本来 の 目的 は,電 磁
い
し し. R4が 正常 で な 場 合は, R3及 び タイ マ ー T2に よ ワ
M7を 確 実に動 作 させ る手 段に な り, ソフテ ィング Mgが それ
に よって作動 す る。
2)以 前 T2を 追 力0し た時 に故障 が直 つた とい う事 か ら考 えて R4
は,不 良の可能性 あ つo
コンバ イ ン ド・ マ ン ′ :型 の切断 メ カニズ ム電気回路
我 々には電 気 回路 を見 て もその働 きが よ くわか らない
ので上 図 を作成 し・ 歌 善 に活 用 した。
ノ
-37-
故 障 、 トラブル の 撲 滅 の た め に は 、先 の 原 因 究 明 と原 理 図化 法 を
ま とめ て書 け る メモ 、解 析 用 紙 が必 要 に な りま す 。 この 対 処 に 下表
のような様式を活用されると便利です。P.28の 5w法 を②で活用、
これでも問題がつかめない時、③の比較分析でメモをとり、事実を
つかんで行きます。そして、真の原因をつかんだら④の欄に原理図
化 法 に よ る メ カ ニ ズ ム 解 析 を行 な い ま す 。「真 の 原 因 をつ か め ば 答
は 自か ら出ず
!Jの 原 理 に よ り、対 策 は ⑤ の 欄 に 書 き⑥ 実 行 へ 移 し
ます 。
問題の原因究明カー ド
① 問題
):
(テ ーマ
② なぜ ?の 解析 ③ 比較分析 (② の解析で解決しない時)事 実のみ記載
3現 主義で実施
なぜ ?
A:起 こって B:当 然起 こるハズだが
↓
だ ?起 きていない対象
→
・ム
ニ
カ
ス
④問題発生のメ
図などを用 いて書 く
⑤ l問 題― I原 因―
1対策の整理 (結論
原因の対象 ?
六協鷺?
ννC全 体を
L未
解決の
場合は右へ →
⑥決定した
見て考えた
想定原因
:
◎ 想定原因は事実との関連で成 り立つものを抽出する。
-38-
)
設備 故障 対策 は事後 → 発 生時 点 → 予 知 、 予防 対策 へ 向 け るア プ
ロー チ が大 切 で す 。 このた め に は設備 KYT(危 険予 知 )の 対応 が
必要です。 トラブルが起 きてか ら対処 、 この方式 は止 めた い もので
す。
項
目
対
1
応
摘要 手 法
発生時点対策
事後対策
① 3現 主義に基づ く ①完全生産の 日で
対策
検討を進める。
現場 へ 出て 、
②危険予知が主体
③傾向分析を主体 と 現物 :現 象を見て
③理論的な検討 と
して、経験 に基づ
現場 で対策
原理 の理解 による
く対策 を討論
②事実 の発掘が主体
問題 の未然防止
①統計を眺めて討論
②想定原 因による
問題 の対策
①統計的品質管理
7つ 道具
②品質反省会議
③ ク レーム対策書
解析 と変更仕様書
① ス トップひも
4
問
題
良 い点
点
② KYT(危 険予知
・)
レ‐ニンタ
ト
④発生時点ポカヨケ
③事 前ポカヨケ
05711.57hy,、
④原理図化法
⑤デザイン・ イン
5田
①死亡診断書 になる ①問題が 日で見えな
例が多 い
い問題や経験不足
②状 況変化は反映
の場合は分析対策
出来な い
時間がかかる
① 問題 にな い ものに
危 険性 を感 じて、
問 題 にな らな いも
の に手 をかけ る例
③机上 の空論 に薇始
す る例が多 い
② 肉体的 に苦痛が伴
うケー スが 多 い
① い ろ いろ と
①問題 の原因 と対策
が一致する
①問題 の 未然防止が
可能
②事実発見が容 易に
②技術蓄積と技術カ
向上が可能
会話 が はず む ?
理解で きる
狙
タリ
スト
活用 DR
①チエリ
② ビデオ・ 写真解析
③現場 タチンポ解析
解析法
3
予防対策
予知。
① 故 障が 多発 す ると
き対 策 が適 合 す る
例がある
② 美 観 を重視 した
① l原 因 -1問 題 ―
1対 策で発生時点
即 ,問 題対策
②再発の防止
資 料 、報告 書 の
作成
-40-
が 生 じる
①問題の 未然予防と
DRの 事前検討
体制の確立
設備 の改 善 と予知、予防対策 は下図の考 え方で進めます。そ して:
危険予知は設備 に強 い人づ くりと共に進 めるこ とが大切です。
② PMと
日常点検
③ ジャットダウンによる大修理
(連 体工事、修理)
③故障記録 (CPU利 用)
・故障履歴→ 。問題箇所の重点改善
ルの設定
ク
・定期修理サイ
ス
のためのチェ
ラ
・ ルテ
ナン
ク
⑥改善(0,C,Dの ための大、小改善、改造)
予 知 、 予 防 の 技 術 を 知 っ て い る、 で き る。
問題 の発生を
対 策 を打 て る (ト ラ ブ ル・ シ ュ ー テ ィ ン グ )
知 る力
原 因、 対 策 は ま だ 知 らな い が、
専 門 家 の 言 う こ とが わ か る よ う に な っ た。
設 備 に詳 し い
正 し い 操 作 が で き る。
人 づ く りの
正 し い メ ン テ ナ ン ス が で き る。
テー マ
正 しい 調 整 が で き る。 簡 単 な 部 品 交 換 が
で き る。
動 ・ 静 的 精 度 、 構 造 が 作 動 との 関 連 で 理 解
設 備 の基 本 構
造 を知 る力
で き る。
弱 点 と理 由 が 理 解 で き る。
寿 命 延 長 の 要 点 を 知 っ て い る。
故 障 ゼ ロで 安 全 運 転
まず、 自分 の設備 を愛 し !詳 しく
-41-
!
(1)設 備
KYTの 進 め方
人 の鍛 え られた勘、予知能力 とい うの は大変な能 力です。異常 を
早 くとらえ、それ を活用す るのが設備 KY「 の進 め方 です。 進 め方
は下図の通 り、各要 素毎 に分 け、教 育 を受 けた方 々が 問題 点追 求 を
行な うわ けです。
五 感 を用 い た問 題 事 前 把 握 法 の例
① 手 で 触 る。
例 :シ ャ フ ト、 定 盤 の フ レ
② 光 で み る。
例 :ノ ギ ス の 隙 間
③ 色 で知 る。
例 :焼 き 付 き 、 変 質 、 薬 品 の 付 着
④ 音 で 知 る。
例 :モ ー タ の 立 ち 上 げ 音 、 キ ー の ガ タ、 芯 ず れ
=精 度 の 低 下
⑤ 温 度 で 知 る。 例 :油 の 汚 れ 、 摩 耗 熱 の 発 生
SN式 設備 KYT訓 練 シー ト
問)次 の絵 を見 て,設 備上 の不具合
箇所 と対策方 法を記述 して下 さい。
1.nX2X31と 右図 の番号 に答えて下 さヽ、
2 0胴 が悪 い と考 え るか。
(2)な
(3)ど
3
ぜ悪 いか。
のよ うに,対 策す べ き力、
点検基準 をどのよ うにつ くり定 めて
い くか,具 体的に記述す ること。
目
点検 のポイン ト
の
油
滑理
の 潤管
項
KYTシ
齢
(手 順
ー ト1
1)
KYTシ
ー トを 用
いグループ討論。
(手 順
2)
解説 とポイ ン トの
説明 10分
20∼ 30分 /枚
(手 順
3)
(手 順
実務用 の設備
診断 シー ト作成
現場で活用
20分
2)雄
КYT:危 険予知 トレー ニ ング
-42-
4)
1)実 務的チ ェ ック
とスケジュー
ル作成
前頁のよ うに して行なった ロボ ジ トライ ンの KY「 結果 は下図 の
よ うにな りま した。皆様 には故障 をなくす以外 に、安全で、確実、
楽で早い点検が進 む よ う、本書で得 た考 えゃ方法 をフル活用 され る
ことを期待 します。
設備 KYT実 践の例
メ ー タ ー は作
業 者 が わか る
位 置 へ変更 だ
③注油が変な位置にあるぞ
入れにくいので場所を変え
!
こち らか ら見
るの な ら鏡 を
つけよう/
②点検 ドアーはノゾキ窓をつける。
ダルマ穴止め
ワンタッチ外 し
①操作スイッチは
もう 1つ つけ
リモー ト式に
テーチングさせる。
キ,ツ プタイヤコードは天丼より
配 管 しよ う/
⑤オイルゲージは
みにくい,配 管をの
し,遠 くか ら レベ ル を
知 ろ うか
?
そ うだ ,ア ラ ー ム式 に
して定 期 点 検 で ア ラ ー
ム を確 か め る方 式 に し
作業者がいつ
も見え,点 検
で きる位置 ヘ
移 そ う/
下か ら上 ヘ
① コンペ アは点
検時移動 のた
めキ ャス ター
をつけよう/
-43-
(2)日 常 の 設 備 点 検 と設 備
KYT
で
注 油 、 点検 ・ 清 掃 、誤 動 作 の 防 止 は設 備 生 産性 維 持 の重 要 項 目
つ
当 にや ら
す 。 しか し、余 り点 検 内容 が 多 い と Vマ ー クは け るが本
。
が 的
な tヽ 、 とい ぅ こ とが 起 き る例 が あ ります 。 台帳 は書 く の 目 、管
と無
理 者 は 印 を押 す だ け、異 常連 絡 も放 置 、 トラブ ル 対策 は 点 検 等
こで 、 次 の 対応
関係 、 これ で は何 のた め の 点 検 か わ か りませ ん 。 そ
が 必 要 にな ります 。
)点 検 項 目を減 らす 改 善 を行 な う。
の は長 寿 命化 し、 適 → 月 → 期 と し
(口 )ど う して も点 検 が 必 要 な も
(イ
て行 く。
(ハ
る工
)そ れ で 項 目が 少 な くな つ た ら、確 実 に行 な う。 楽 に 出 来
にし
夫 をす る (例 えば 、 ア ラ ー ム をつ け う な どの 工 夫 で 書 類
な い 対 策 を図 る)。
し、楽 に
点 検 は 、不 具 合 箇 所 の早 期 発 見 対 策 と改 善 を進 め点 検 な
す る 工夫 が肝 要 で す 。
総点検表 を用 い た不具合個所摘出 リス ト(例
)
不具合個所摘出 リス ト
不具合箇所
1
クラ ンプ シ リン
ダー油 もれ
一
-44-
`ッキ ン
実施部署
場
現
サ ー クル
保
全
期限 と
フ ォロー
3/4
ツカ
油圧 ユニ ッ トの 給油 ,限 界表 示
をつ ける
油が少 ない
ッ
施
一
ヽ
ロ
→設備 の →
点 検
実 施
改善 の方向
(3)故 障 診断 とア ラーム シス テ ムの活用
人 の予知能力 といつて も機器 には及 ばな い ものがあ ります。 そ の
よ うな時 、下記に あ るよ うな道具 を使 い、故障 の予知 を行 な う方法
が あ ります 。 また、品質対策 のポカ ヨケ的使 い方 をす ることも有効
な方法 の 1つ です。
マ シンチ ェッカーの構成 と特徴
圧電型カロ
速度
・変位 0.Ol∼ 30mm
ピックアップ
(3∼
.
i
踏
2言
500Hz)
・ 速度 0.05-300Cn/s
(3-3,000Hz)
や耳 に
〕
・ 力1速 度 眈
鷲
1鶏 Ha
│:i[:iliサ
litlギ
1
rt∼ L∞ OHz… …舗 9案 負な話 爵 蘇
中間周波 2.5∼ 6kHz… ………歯車の異常
高 周 波 40∼ 75kHz・ …………軸受の異常
堀 雷
襲
故障診断や故障予知に使える検知手段
タ イ ミ ング
時 間
数 量
●●
● ●
タ
リ ス
●● ●
0●
一 一 一 一
タ
タ ン レ
ウ マ
-45-
ンレ
●
サー モ ス タ ッ ト
サ ー ミス タ ー
サ ー モ カ ップ ル
″拗 リ
ヽ
ウbィ証
力刑夕遅
▲
圧 一
ゲ
▲ ▲
●
訂チ 一
一
検知手段
エ感 メ ナ 温産計
▲
員荷 ︵
電流 値 一
[1懲
検知 機能
刀
・
“
一
夕
疵
温 度
度
圧 カ
寸
▲● ● 一
︺● ● ●
一● ● ●
● ● ● ● ● ●● ● ●
れ
位
色 差
折
直確 認
在
●● ● ●
無 接 触
返 接 ス イ ン チ
光 電 スイ ッチ (直 線 )
″ (反 射 )
●● ● ●
チ チ チ ス ン
ッ ッ ッ
ノロ
ヽ
接 触
リ マタ 差 ト
検知手 段
存
通 過
¨
¨
¨
¨
一
検知機 能
●
●
(4)異 常 の早期発見 と トラブル シューテ ィ ン グ
現場 にある設備 は 自分 たちで管理す る。 これは IvL場 で仕事 をす る
゜
プ ロであ うオヘ レーターの基 本 的 な考 え方で す。 トラブル が 起 きた時 、
ーターの方 々 の仕事です。 し
異常 を早 く知 り、対処す る。 これ もオヘ゜レ
か し、い ざ専門家 が必要にな つた時、下記に示す標準 と対応 を標 準
化 してお くこ とが大切です。
うま くできているコピーマシンの異常対策手順
〔コ ピー マ シ ンの 異常 対 策 方 式〕
コ ピ ー マ シ ン方 式の 修 理 ・ 調 整 用 セ ッ ト台 車 (鋳 造 設 備 用 )
コン トロー ラ本体 、各設備毎
―
-46-
(5)設 備 の 改 善 と系 統 的 メ ン テ ナ ンス
設 備 に は定 期 診 断 、定 期 的 部 品 の メ ンテ ナ ン ス や 交 換 が必 要 で す 。
この 種 の 対策 は長 期 連 体 を上 手 に 活 用 して行 な うと効 果 的 です 。
下表 の 対応 で 、対 策 後 は 不 良 トラ ブル 激 減 、 生 産 性 を グ ン と伸 ばす
内容 に つ な げ 、設 備 生 産性 向 上 を図 るわ けです 。 果 報 は寝 て待 て で
は な く、練 つ て待 つ べ き対 応 が必 要 で す 。
長期連体修理のスケジュールを標準化 した
'」
時
対
期
策
項
日
6カ 月前
①責任者の設定 ②関係者へ項目洗い出しの準備を連絡する ③ リス
とのフォーマット配布
2
4カ 月前
3
3カ 月前
①連体工事希望項ロリストの作成開始 ②外部業者との機触開始
③従業員で出動する者のリス ト作成開始
①現場管理者 (IE長 )と 連体工事項 目分類
l
(1)連
体工事前に実施するもの
12漣 休工事で実施するもの、外部依頼 /内 部で行 うものを区分する
(3)連 体工事後に実施するもの
②外部工事業者 と折衝、価格ネゴ開始
4
2カ 月前
5
l.8カ 月前
6
15カ 月前
7
l週 間 前
8
連体 工 事
9
①項目の公示、カンバンの作成
②必要部品発注と手配
③外部依頼項目の状況フォロー
(工 具、溶接機、ランマーなど借用の
手配)
①テーマ毎にリーダー設定.詳 細スケジュールの設定
②テーマ毎の打合わせ日程作成
①テーマ間スリ合わせと見直し
②外部依頼テーマの内容、再度チェック
①出勤者確認
② リーダーによるスケジュール、部材の詳細打合わせ、チェック
③各工程、立上げ計画作成 (生 産開始時の詳細スケジュール)
④大カンバンヘフォロー表明示
(項 目:リ ーダー、日程、部品入荷、メンバーの出勤、外部依頼の
ものも同格に表示する)
①安全の徹底
② 日々進捗フォローアップ
③連体工事時に発掘 した問題の ドキュメン ト化
(時 間のかかる仕事、部品の寿命延長、構造の改善、メンテナンス
や点検容易化への工夫案ヽなど)
終了後 2週 間 ①今回の反省と次回への注意点整理と図面への記載
②残った課題のスケジュール化とフォロー体制づくり
以内
③次回連体工事テーマのまとめ
-47-
(6)故 障 記 録 を次 世 代 設備 に活 かす 工 夫
や 題
新 しくつ くる設備 に全てのノウハ ウを結集す る。同 じ失敗 甲
で
をくり返さず、より高い鱗術 を駆使 して行くことは大変に重要 す。
このためにブ レーンス トー ミングをくり返しても、人は忘れ る、と
gL、
管
政
量
曇
11得 F亀 ≧
た
篭
き
亀
i'ン を
勇
蓄
:配 言糞
曇
「』
1ミ
整 理 して お く こ とをお 奨 め します 。
の よ うに使 つて 行 きます 。
具 体 的 には 一 枚 多 く図 面 を焼 き 、 下 図
の 面 を開 きます 。 この
新 しい 設 備 を つ く る時 、設 計 者 は必 ず 過 去 図
わ けで す 。
仕 事 の 手 順 に この 図 を使 用 して も ら う
技術情報蓄積の様式 の例
キ ヽ
自動 機 電 気 系 統
[IEEI}―
点
琴
9
台 の 摩 耗 、 ベ ルコン
-48-
7。
フ レ 鶉 シブル 生 産 設 備 べ
り
― JITと 段 取 改 善 一
今 や 、 企 業 に とつて 、 多種 少 量 は 当 りま え 、変 種 変 量 の 時 代 へ の
対 応 が 望 まれ て い ます 。この た め に、生 産 変 更 に 対 して 、硬 い 設 備 、
即 ち 、変 更 不 可 !で は 困 ります 。人 的 に 多能 工 化 が 望 まれ る よ うに、
設 備 も多 能化 が 必 要 に な ら て き ま した 。下 図 はそ の 対応 の一 例 で す。
コ ンベ ア ライ ン もカ セ ッ ト式 、変 化 対応 の 方 式 が 工 夫 され た 例 で す 。
自動組立ライ ン,カ セ ッ ト方式のイメージ(例 )
前工程より材料投入
後工程 へ ←
つなぎコンペアの例
\
′′
コンベ アA側
一
材料入れ ト ト
ツツ
コンペアB側
│
コ ンペ ア の 切 れ 目
-49-
フ レ キ シ ブル 生 産 対 応 の た め に は シ ン グル 段 取 の 技術 を活 用 す る
こ とが大 切 で す。 手 順 は以 下 の 通 りです。
シ ングル段 取 りの ステ ップ
シ ン グ ル段 取 りへ の
具 体 的 な 進 め 方
日本能率協会
新郷重夫
(映 写時間28分 )
撫卿嗽う
によ
覇
脇?馴 ヒ
標
″滞:篭 書]「
異崚裏
号ぶえEヱ ζそ
ヒ
)
3. 内段取りと外段取り分化
:lilillII[[il。
ll像 霊
量
4.内 段取りの外段取り化
段取 りへ の転化。
内段取 りのタ
ト
)
)
用 もなか
5.機 械 的 標 準 化
r,1[』 :機 :li壕 層量l「
6.平 行作 業 の 実施
[為 │[I行
)
作業 によって 械停止時 を
「
)
具 を活用 し、段 取 り時間 を
僣脂撃 :F付
仲 介 治具 の採 用
9.調
整 の 排 除
10.機 械 的 改 善
)
を利用 して夕
「
漏 liti[1治
量
IT取 )
の
を
製
作
『
≧
η
量:[1曽 奮
い
た
と
っ
、
「穏]i』 'i警る
)
[季
151、
-50-
)
rす
シ ン グル 段 取 に は 多 くの 技 術 が 、既 に 開発 され て い ま す 。 これ ら
の 技 術 を活 用 し、現 有 の 設備 を改 善 して 下 さい 。
│イ )、
位置合わせが容易にできるか?
o― ラー押込み式
金
位置ぎめ ス トンパ
型
(倒
4)
志出 し
´ ー 一
ロ う
軒
lil l
段取り替えの時、人の移動を少なくできないか?
(例
)〔 改 善前 〕
(改
一 ―。
善後 〕
毎回 .治 工具等
を と りに い く
動線 が 多 い
側、 外段取り出来る治I具 i刃 具はないか?
(例 2)カ ッ ターの 刃幅
リル寸法 を決 め る
治具
(例 1)ド
を決 め る治具
-51-
│二
11
定位置でセッティングできるI夫
(例
2)
(阿
3)
高 さの増節
月1る
│ホ
つけ、ネジじめの工夫
)1 ワンタッチ取り
十―ス集約化
》漱
調炉
①
えブ
。
Tス
3ζ
ik‐
型 じめ は
7ズ
1回 でゅ るめ も :回 で oK
〇
小 ナ ット
籍付具
グル マ穴
″
横
①
-52-
O■ で取外し完了
たて
め
■仄
墨日
鳥世
らな
壼雅
π工
‖、
ワンタッチで行う工夫
1,2,3,5,7,… …の素数を用 いるとにとんどの数の寸法が組合わせで
つくれ る。
(改
例 6=1+5,10=2+3+5
:応 用〕
〕
善
嗣
/
‐
□
げ
碑
品→
昌
巨 ヨ
夕に よ る一
発合わせ
り せ示 は
盛わ表 た
日 合 のま 針
毎回 日疇
りを合 せ
る方式
7グ ネッ ト式
II三 │じ
グ
正確な位置ぎめにわか りやすい方式を用いているか ?
2)
位置出 し
部分
↓
ンサー
0利 用
諄
■
ランプ表 示
ニ
″
∩
円
︶
0
=
ハ
︶
”
(例
回転の大きさを知 る
つき ドライ′
日
`―
`り
タータッ トの 目印
-53-
│卜
減
│, 特殊なI夫 lネ ジの
つかみ。段取
ならい加工のような もの は線 をたどることを
の省 略 を行 って
いる0ゝ ?
重i鮒 lf
→
ンレスヘ変更)の 変更に
じめつけ機構やネジの大きさ,強 度(鉄 ステ
より,ネ ジ部の数を減らせないか ?
ネンの数を減らす
/縦
謡躍 議tT齢織 す
鵬鳴」
で
の
`
べ
て
了
終
lilil[]flが ず
」
"も
…
舌
ェ
lli【
:li「 :)
押 え全
凛轟
i
夕
-54-
'ラ
JITの 大切 さ】
【
0販 売 の リー ドタイ
ム短縮 とい う内容以 外 に、実際 め需要 に対応 させ 、売 れ る時 にヽ売
めて重要 な内
れ る ものだ け をつ くる、 とい う時代 の 対応 のた めに極
JIT(ジ ヤ ス ト・ イ ン・ タイ ム )生 産 は生産
ば勇気 をもつて 、 この対処 に当た る必要が あ るわ けです。
車 の良否 を
せる
‐
―…… 「 早 い情 報 の フ ィ ー ドバ ツ ク =早 く報
技 術 向上
上
材料 ―一
J前
仕掛 り
八
工
早 い物 の 流 れ
も との 水 面
仕掛は
改善点 発掘
の道具で す
争
-55-
に
‐
■
!
【不 良対 策 と ЛT】
筆者が か つ て米 国 に勤務 していた 頃、 工程 管理 のマ ネ ー ジ ャー を
担 当 して い ま した。鋳造 品 をつ くる工場 で加 工設備 の トラブル で仕
掛 が増加 した わ け ですが、鋳造 工程 の方 々 は 「調 子が良 いので 造 り
とい う要 求 を、 つ い認 めて しま い大失敗 !仕 掛 が増 える一
方 とな りま した。 そ の うち、後 工程 であ る加 工設備 は復 旧 した の で
す が 、今 度 は鋳造 工程不 良 に悩 ま され ま した。 仕掛 が多 いので 、な
かなか 状 況が 明 らか に な らな い 、 このた め 「鋳造 ス トップ !」 とし
たい
!」
ま した。反対 を押 し切 つ て仕掛 をゼ ロ近 くに して再開、そ の効果 は
絶大 な もので した。 品質情報 の フ ィー ドバ ックが 早 くな り、不 良 の
原 因追求 は実 に早 く進んだか らで した。 ま,た 、 シ ングル 段取化 を進
め 、多種 少 量切替 が 出来た ゝめ 、それが 、新製 品 の 早 期 立 ち上 げに
も役立 ったわ けで した。仕掛 =死 掛 (ど ん なに努力 して製 造 して も、
売れ な い もの は減却す るので死 を意 味す る)と 教 わ つた こ とが あ り
ます 。 正 に 、 この危険域 に陥 りか けた体験談です。
スポ ー ツが 楽 しい の は
フ ィー ドバ ツク が
早 いか らで あ る
-56-
8.設 備 生産性 向上 対簾 と状 態 目標管理 、ベ ンチ マーキン グ
2章 で、全員参画で早 い設備 生産性 向 上 を具体化す る方式 を示 し
ま した。そ の内容が 一 流で しよ うか ?こ の よ うな こ とを知 るた めに
数値 目標 と状態 目標 の設 定 が必 要 です。 ここで PM(生 産保全 )の
ス テ ッ.プ を歴 史 と共 に追 うと、下表 の よ うにな ります。
PM導 入以前
(事 後帥
管 理 項 目
1.組
第 1ス テ ツプ
PM自 主管理
PM導 入初期
PM発 展時代
(予 防保全時ω
(生 産保全時 代 )
第 2ス テ ップ
第
3ス テ ッ プ
(ト
ータルPM時 代 )
第
保 全技術部門設置
4ス テ ッ プ
ォ ペ レータ ーの 自主
保全課設置
オペ レーターの
経験的チェック
日常点 検制 度
確立
事 管 理
余力管理 な し
修理整備部門の
余 力管理 実施
年間整備計画 に も
とづ く余 力管理
PERT/CPM導
IE手 法活用
4
保全技 術管理
保 全記録 な し
保 全記 録方 式
設定
保全記 録活用
改 艮保全
信頼性保全性設計
5
予備品 管理
在庫回転部低 セ 注文点管理採用
常備品 削減
計画購 入品増加
VA活 動
預 り品方式
管理 目標 に対す る
意義
PMの
2
点検検査制度
3.工
報 告制 度 設 定
6.PM効
7.定
員 管 理
8.PM要
報告制度 なし 結果 による処置
不十分
修理要員 のみ
員教育
し
イ ンス ペ タタ
督 雰 ニ ック増 員
少 数精鋭化
計画 だおれ
教育計画制度化
大
漸減
-57-
保全
オ ペ レー タ ーの 保全
基準 に電気 計装 まで
編入
入
自主管理徹底
修理部門 の独算性
多能化教 育
大 小
馨理工曇
な
の
イ ンス ペ クタ
大 大
9・
果 測定
を部
類造
準製
基 と離
全門 分
保部 に
常 全用
日保 門
修 理部 Flの み
織
(1)数 値 日標 とベ ンチ マー キング
設備生産性 一 流化 に 当た つては 、下表 の よ うな定 義 を各社 でつ く
り、数値 。レベ ル 向 上 を進 めて下 さい。現状 よ り良 くな つた 、 とい
うチ ェ ックも大切 です が 、不 良ゼ ロ、故障 ゼ ロ、 メンテ ナ ンス最少
時 間 で 、かつ 、ス ピー ド最 高、24Hr稼 働 とい う将来像 に対 し、今 、
どの レベ ル にあるか ?と い う"未 来 よ り現在 を引 つ ぱ る方式 "が 、
ハイ ス ピー ド設備 効率向 上の信条 です。 ここに設 けた数値 目標 を業
界 ではベ ンチマー キ ン グ と言 います。
各種 設備稼 動率 の定義
算
l
正味 稼動率
式
〔正味時間 〕
=
〔稼動時間 〕十 〔付帯時間 〕
対正味段取率
〔直接段取時間 〕
=
〔正味時間 〕
対正味 付帯率 ■
評
価
高 い 程 よい
↓
付加価 値増
低 い 程 よい
↓
多種 少量
生産体質体 制
〔付帯時間 〕
両
〔不稼動時間 〕
低 い程 よい
↓
ムダ排除
対策
〔正味時間 〕
対正味除外時間率
=
〔除外時間 〕
(正 味時間 〕
-58-
低 い 程 よい
↓
必要な量の牛産
の他 設備多能
化 を検討対策ヘ
も活用
(2)状 態 目標
数 値 目標 の 向 上 の た め には現 状 の 設 備 レベ ル が どの よ うな 状 態 に
あ るか
?を 診 断 す る こ とが大 切 で す 。 診 断 に は 下表 の よ うな表 を使
い ます 。 要 は ヾ 理 想 状 態 を考 え 、 理 想 一 現 状 =改 善 ギ ャ ッ プ と定 め
るわ けです 。 そ して 、状 態 1/9向 上 +数 値 の 向 上 へ 向 け ます 。
自己診 断 の 例
目
項
1.設 備稼動率
(ネ
ノク設備)
2.不 稼動対策
(ネ
ック設備を
中心 に)
診 断 の 目 的
評
価
方
診断結果
法
稼動すべ き時t発 生する不稼動 ⑥稼動率定義による。
時間の低減。
ネ ックエ程の設備 1ま フル稼動さ
せるため。
5.TPM改 良保全を推進 し、稼JJJ率 は極限と考
える。
4.TPMを 推進、管理は円滑。
3.PM体 制があり、日々管理 も安定。
2.PMは 設備部門が中心。
1.稼 動率管理 、対策が十分でない。
3.段 取切替時間
(ネ
ック設備を
亡,こ )
中′
作業切替の不稼動時間の対策、
小 ロッ ト化、多種少量生産 に対
処す るため。
作業切替時間
全工程数
を評価の基準 として型交換 、製品取 付、取外
し、刃物交換等、要対策事項を評価。
4.つ な ぎ (こ 搬、手 特 に手扱 を中心 に単 なる取付
扱)関 係の自動化
(全 般)
け、取外 し作業 1∼
5.各 工程はロボット化簡単な自動機で無人化。
2m以 内の 4各 工程の手扱機器は半 自動化。
運搬、手扱は省人化 したい。
3.手 扱機器は半自動化。
2.手 扱機器はあるが人手がかかる。
1.こ
5.自 動化工程数
(全
般)
の種の もの何 もな し。
製品製造、搬送、手扱他省力で 設備台数でチェックする。 (例 )
きるものは省力 し無人化したい 1.検 測
2.つ なぎ 3.入 出庫
(除 半 自動、多台持)
5.仕 分け
8.そ の他
4.保 管場所記録
7.注 湯
-59-
6.搬 送
【も う一つ の状態 日標 管 理 】
生産保 全活動 に対す る努力、時間や 活用技術 レベ ル も状 態 目標 の
対象 にな ります。 下表 を参考 に、中間 に段 階 を設 け、 5段 階評価 と
ギ
し、活用 され るこ とを望み ます。
、
ξ
(例
設備 生産性 の取 り組み レベ ル 評価表
)3段 階
(回 は チ エ ッ ク マ ー ク欄 を 示 す )
No
区
2
1 点 (低 い)
分
方針 、 目標 と活 コ方 針 、 日標 値 が 定 め ら コ毎期 予 算 で 定 め られ 、
1
動
3 点 (高 い)
点 (中 間)
]理 想 目標
と共 に 具 体的
れ てい な い 。 現 場任 せ
毎 月 フォ ロー す る (一
対処 内容 が示 され 、トッ
の 稼働率対 策
応 、正 味 対 比 で 内 容 は
プ 自か ら熱 心 に活動
解 析)
組織 と運営
2
□ 自主 管理 のた め の教 育 □ 自主保 全 、 ア ラ ー ム シ
□現場任 せ
□保 全 は事 後 処理 に追 わ
れ悩 む状況
ロモ グ ラタ タ キ式 故 障 対
ゝらない メンテ を工夫
□ 予 防 、 予 知 と共 に設 備
動 も組織 的に運営
□突発再発 ゼ ロで 対応 中
策
設備 の状態管理 □
3
ステ ムな ど、手 間 が か
は実施済
□設 備 毎 に 責任 者 設 定活
5Sも 決めたがや られ
改善 が進行 中
□清 掃 、 点 検 が進 み故 障 ロ ゴ ミ・ ヨ ゴ レゼ ロの 発
生源 対策完 了
の要 因 を攻 め る対 策 が
ていない
□強制劣化やポル トの外
れが日立つ
□保 全 有 資 格者 が 多 く、
進行中
実務 的 に活動 中
□注 油く点検 が定着化
ロガムテープ、モンキーハ □ 目で 見 る管 理 で 故 障 低 □ 一 流化 のた め努力 中
リガネによる保全対策
4
生産性 、品質
減中
□設 備 を ダ マ ン、 グ マ シ □
使 い 、何 とか生産 中
不 備 、 不 良 と設 備 の関
連 づ けがな い
即 対 応 、不 良 、故 障 ゼ
`
ロ化対応 中
口
難[11蒜 雄J
でい る
│
□ 点検 シ ニ トの 見直 しが □ Jrrを 含 め、 Q、 C、
D
□慢 性 不 良 の名 の も と、
進 み 、項 目の 減 と手 間
の レベ ル 向上 に対 し設
か け声 だ けの設 備 改 善
の か ゝ らな い 工夫 が進
備 レベ ル の改 善活 動進
行中
行中
対 策 、予 算 も人 手 もか
日経 営 の 重点 と して時間、
けていな い
金 を投 入 中
5
設備総 合効率
□不稼 働 率 の管理 程度
□ 労働 災 害 の危 険 性 も高
□設備 総 合効 率 が
回安 全対策 を設備
へ 広 げ つつ あ る
-60-
m%以
□ 不 良・ 故 障 ゼ ロ 対応 ∼
予知 ・ 予防 へ 進 行 中
上
KYr
国 ケ ガ ゼ ロは 数 年 間続 行
中
一
繁
□保 全 チ ェ ック リス トも
Ssは 定着 、発 生 時 点
また は 不具 合 が あれ ば
者 集 行
著 編 発
中 村
茂 弘
:
社 団法人 日本 能率協 会
TPマ ネ ジ メン ト推 進部
〒 105-8522東 京都港 区
芝公 園 3-1■ 22
行 価
発 頒
TEL(03)3434・ 1404
平成
11年 7月 14日
600円
(消 費税別 )
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