...

新しい講習会資料 - Fレックス LMS

by user

on
Category: Documents
5

views

Report

Comments

Transcript

新しい講習会資料 - Fレックス LMS
F レックス LMS
Moodle
教員講習会
@福井工業大学
講師:篭谷隆弘(仁愛大学)
http://www.f-leccs.jp
http://lms.f-leccs.jp
1
目次
1.
今回の講習会について ........................................................................................ 5
2.
F レックス LMS とは ......................................................................................... 5
3.
Moodle 概要 ....................................................................................................... 6
4.
5.
3.1.
Moodle とは ................................................................................................. 6
3.2.
Moodle で何ができるか ............................................................................... 6
3.3.
Moodle の主な用語 ...................................................................................... 7
Moodle の利用開始 ............................................................................................. 8
4.1.
ブラウザの起動と URL の入力 .................................................................... 8
4.2.
ログイン .................................................................................................... 10
4.3.
プロファイルの確認・編集 ........................................................................ 11
Moodle の学生として利用 ................................................................................ 12
5.1.
カテゴリとコースの選択............................................................................ 12
5.2.
コースへの登録 .......................................................................................... 13
5.3.
コースのトップページ ............................................................................... 13
5.4.
オンラインヘルプ ...................................................................................... 14
5.5.
資料の閲覧 ................................................................................................. 14
5.6.
課題 ........................................................................................................... 16
5.7.
フォーラム ................................................................................................. 21
5.8.
小テスト .................................................................................................... 24
5.9.
フィードバック .......................................................................................... 27
2
6.
7.
教師としての利用(準備) ............................................................................... 29
6.1.
コースのトップページ ............................................................................... 29
6.2.
コースの設定 ............................................................................................. 30
6.3.
学生の登録方法 .......................................................................................... 31
6.4.
他の教師の追加登録 ................................................................................... 33
教師としての利用(コースの編集) ................................................................. 34
7.1.
編集モード ................................................................................................. 34
7.2.
トピックタイトルの編集............................................................................ 34
7.3.
リソースの追加 .......................................................................................... 35
7.3.1.
ページ ................................................................................................. 36
7.3.2.
URI(ウェブサイトへのリンク) ....................................................... 37
7.3.3.
ファイル.............................................................................................. 38
7.3.4.
ディレクトリの表示、その他のリソースタイプ.................................. 39
7.4.
活動コンテンツの追加 ............................................................................... 40
7.4.1.
課題..................................................................................................... 40
7.4.2.
フォーラム .......................................................................................... 44
7.4.3.
小テスト.............................................................................................. 46
7.4.4.
フィードバック ................................................................................... 59
7.5.
ログ(利用履歴)の閲覧............................................................................ 65
7.6.
ブロック .................................................................................................... 66
7.7.
評価・評定 ................................................................................................. 67
3
7.8.
8.
コースのバックアップ、リストア.............................................................. 70
その他............................................................................................................... 71
4
1. 今回の講習会について
F レックス(Fukui Learning Community Consortium)では、SNS や LMS、
e-Portfolio といった各種 Web サービスを用意し、福井県内の高等教育機関に所属する
学生や地域の学習者に、多様な学びの空間を提供します。
この講習会では Web サービスのひとつである LMS について、教職員の方々が学生
に様々なコンテンツを提供し、授業の支援ツールとなるよう以下の順に実際にサイトを
利用しながら体験してもらいます。
① LMS システムの概要説明
② 学生としての利用
③ 教師としての利用
2. F レックス LMS とは
LMS とは学習管理システム(Learning Management System)の略で、従来の紙媒
体を中心とした学習とは異なり、WWW の利便性を生かした学習スタイルを提供する
ためのものです。F レックスでは、LMS として Moodle(http://moodle.org)というオ
ープンソースのシステムを設置し、参加校の授業支援や公開講座で利用していただいて
います。すでに一部の参加校では、
独自に Moodle を学内に設置し利用していましたが、
この取り組みでは、大学連携によるスケールメリットや連携することのメリットを生か
した共有学習基盤として利用しています。
5
3. Moodle 概要
3.1.
Moodle とは
Moodle とは Modular Object-Oriented Dynamic Learning Environment の頭文
字を取って名付けられた e ラーニングソフトウェアで、社会構築主義(Social Constr
uctivism)の教育原理に基づいて開発されたコースマネージメントシステム(CMS)です。
Moodle はウェブベースの e ラーニングソフトウェアであるため、インターネットに
接続できるパソコンがあれば、時間や場所を選ばず利用することができます。すべての
作業をウェブ上で行うことができ、教師は Moodle 上に教材を配置したり、学生への課
題の出題やアンケートを簡単に実施したりすることができます。 学生は Moodle 上の
コンテンツにアクセスすることによって学習を深め、課題やアンケートに解答すること
で講義を進めることができます。なお Moodle についての詳細な事項については、
http://moodle.org で得ることができます。また、このテキストは講習会時点
での導入済み Moodle のバージョン(2.3.1)および F レックス LMS の画面・
ブラウザとして Firefox(ver.21)を基準として記載していることにご留意く
ださい。(F レックスでは毎年度 1 回システムのバージョンアップをおこなっており今
後 Moodle は現行の 2.5 以降に更新される予定です。)
3.2.

Moodle で何ができるか
コースを簡単に作成することができます。また学生はそのコースにアクセスする
ことによって教師の作成したコンテンツ(連絡事項や授業のレジュメ、課題、フ
ォーラム、小テストなど)を閲覧するだけでなく、自らがフォーラムに参加した
り、小テストを受けたり、課題を提出したりすることができます。

コースは設定によってインターネット上のすべての人が閲覧できるようにする
ことも、登録した学生のみに公開することもできます。

多言語に対応しており、表示メッセージは利用者に応じて日本語以外になるよう
にすることもできます。(コンテンツの文字も混在ができ、ユーザの使用言語に
応じて自動的に切り替わるように設定することも可能です。)
6

フォーラムやメッセージ、チャットにより、Moodle 上で学生と議論を行ったり、
学生の質問に答えたりすることができ、授業時間外での教師と学生、あるいは学
生間のコミュニケーションを促進させることができます。

教師が出題する課題や小テストの評定結果、アンケート結果を一覧で表示したり
集計したりすることができます。

コースの参加者が、いつ、どのようなコンテンツを見たのか、投稿をおこなった
のかといった学習履歴を教師が確認でき、それに応じたアドバイスを行うことが
できます。
Moodle の主な用語
3.3.
Moodle で使用される主な用語を紹介します。

ブロック
各ページ上の左右列・中央列に配置できる各種ツールの塊をさします。例えば「ナ
ビゲーション」「設定」「最近の活動」「マイコース」といったものがあります。
左右列のブロックは表示・非表示を切り替えることも可能です。

モジュール
Moodle で標準的にインストールされている各種機能です。例えば、「フォーラ
ム」「課題」「小テスト」といったものがあります。標準のもの以外にも世界中
の開発者が作成した拡張モジュールを管理者が追加でインストールすることも
できます。

コース
Moodle 上では、「授業科目」のことを「コース」と呼んでいます。さらにコー
スはコースカテゴリで学部・学科毎に分類されます。

リソース
教師がコースで使用する教材や資料といった情報コンテンツのことです。文章や
画像はもとより、音や動画などのファイル、リンクなどもリソースのひとつです。
それらがアイコンで示されます。(例えばページ
ダ

、PDF
、画像
、フォル
、などがあります。)
活動
コース上に作成することができる、主に学生が閲覧以上の操作を行うもので、代
7
表的なものとして以下のようなものがあります。
活動
内容
いわゆる電子掲示板・電子会議。複数の参加者で記事を投稿す
フォーラム
ることで、質疑応答・議論を行うことができます。投稿された
内容を電子メールへ一斉送信することもできます。
ファイルを回収したり、直接レポートを記入させたりすること
課題
ができます。教師はそれらの採点を行い学生に提示します。
多肢選択問題や記述問題、穴埋め問題など自動的に採点が行わ
小テスト
れるクイズやテストです。
フィードバッ
いわゆるアンケートを実施することができます。匿名で意見を
ク
集めることも可能です。集計は自動的に行われます。
データベース
定型的なフィールドをもつ複数のレコードを参加者で収集し
ていくことができます。またそれらの検索・抽出ができ、レコ
ード毎にコメントをつけることもできる、非常に柔軟性の高い
ツールです。
4. Moodle の利用開始
F レックス LMS は、F レックス参加校の学生および教職員、あるいは F レックスセ
ンターに申し込みを行い許可された学習者が利用できます。利用開始にあたっては別資
料「F レックス LMS 利用登録の手引き」も参考にしてください。(LMS トップペー
ジ左ブロックにあります)
4.1.
ブラウザの起動と URL の入力
WWW ブラウザ(Microsoft Internet Explorer や Mozilla FireFox, Google Chrome,
Apple Safari など)を起動し、以下のアドレス(URL)を入力します。
http://lms.f-leccs.jp
8
F レックスサイト(http://www.f-leccs.jp)からもアクセスできます。なお現時点で
はブラウザの種類・バージョンによっては、正しく表示ができない場合があります。最
新の Firefox の利用をおすすめします。スマートフォンのブラウザからのアクセスにも
対応していますが、専用の画面デザインが既定で用意されています。
9
4.2.
ログイン
LMS トップページのログインと書かれたリンクをクリックすると、ログイン画面が
表示されます。(F レックスでは他のサービスである SNS や e-Portfolio との共通のロ
グイン画面で、サービスサイトを変えるたびにログインをし直さなくてもよいシングル
サインオン(SSO)が実現されています。)
ユーザー名には、所属する参加校から指定されたユーザ名(メールアドレス形式)を
入力してください(例:[email protected])。パスワード(英数文字)も指定
されたものを入力しログインボタンを押します。ログイン後のトップページの上部には
自分の ID や氏名が表示されます。またログインする前のページの内容と違い、ログイ
ンした後のページは、そのユーザ固有の画面となります。後述するコースへの参加が行
われていると、それらのコースの一覧も表示されます。
なお、今後各ページの上部(ヘッダ)に、階層の帯(パンくずリスト)がある場合、
Home を押せば、このトップページに戻ることが可能です。また、ナビゲーションブロ
ックにもこの階層が表示されます。
10
4.3.
プロファイルの確認・編集
トップページ右上の氏名が書かれたリンクをクリックすると、プロファイル(ユーザ
の写真や自己紹介や連絡先など)を表示・編集できる画面が表示されます。(他のユー
ザについても同様に氏名リンクのクリックで表示できます。)
11
5. Moodle の学生として利用
Moodle ではコース内の権限を「教師」や「学生」という役割「ロール」で管理して
います。これらのロールは絶対的なものではなく、コース毎に設定できます。つまり、
実際には大学の学生である者が、コースの教師になる場合もあるし、大学の教師が学生
として扱われる場合もあります。まずは学生になった気分でコースを利用してみましょ
う。
5.1.
カテゴリとコースの選択
F レックス LMS のトップページは、参加校別のカテゴリにて分類されています。そ
の中にコース名が表示されます(検索も可)。自由に参加できるコースもあれば、参加
者が固定されている場合もあります。コースについての概要については、コース一覧や
インフォメーションアイコン
をクリックして表示される画面で読むことができます。
12
なお、このようなコースの作成は、作成権限をもったユーザのみが行えます。各参加
校毎に作成者を決めていますので、そちらにご依頼ください。
5.2.
コースへの登録
ゲストが自由に利用できるコース
以外の場合、学生のコースへの登録が必要ですが、
その方法は、大きく分けて 3 つあります。

コースに参加したい者が自由に登録できる(期間制限を設けることも可)

登録キーと呼ばれるパスワードを初回のみ入力して登録できる

教師が学生ロールにあらかじめユーザ ID を登録しておくことで参加できる
今回の講習では登録キーによる登録を試してみます。指定する Moodle 講習会用のコ
ースをみつけ、コース名をクリックしてください。講習会時に伝える登録キーを入力し
「私を受講登録する」をクリックしてください。
5.3.
コースのトップページ
コースのトップページは、様々な機能毎のブロックで区切れられていています。さら
に一番広い列(3列の場合中央の列)は、通常数回分のトピックで区切られていて、そ
こに様々な教師が登録したコンテンツが並びます。画面上部の帯の部分は階層を表す
“パンくずリスト”となっていて、一番左のリンク Home を押すといつでも LMS のト
ップページに、コース名をクリックするとコーストップページに戻る頃ができます。ま
たナビゲーションブロックでも階層の詳細を辿ることができます。
13
5.4.
オンラインヘルプ
Moodle を利用しているときに、ある機能について知りたいと思った場合には、近く
のクエスチョンマーク
をクリックしてください。オンラインヘルプが表示されます。
さらに詳しいヘルプについては、http://docs.moodle.org でも読むことができます。
(一
部のヘルプは英語でのみ提供されています。)
5.5.
資料の閲覧
まずは、サンプルコース内に配置されたリソース(資料)をみてみましょう。
14
① オンライン文書(ウェブページ)の閲覧
「今回の授業について」とかかれたリンクは、簡単な説明ページです。教師が用意し
た、そのトピックで学生に知らせたい内容を読むことができます。
② リンク先の閲覧
「参考にするホームページ」は外部サイトへのリンクとなっています。教師が学生に
紹介したいホームページを提示することができます。
③ ファイルの閲覧とダウンロード
「e-Learning」とかかれたリンクは、Word 文書へのリンクとなっています。このよ
うに、PC のアプリケーションソフトで作成した様々なファイルを学生に提示すること
ができ、ファイルの種類によって自動的にアイコンがつきます。ファイルを開くために
は、PC 側に対応するソフトウェアがインストールされている必要があります。また、
ファイルのダウンロードはブラウザの制限に依存する場合があります。
15
5.6.
課題
課題は文字通り、教師が学生に課す様々な学習活動のひとつです。直接コースにレポ
ートを記述させることも、PC で作成した文書ファイルを提出させることも、あるいは
現物作品の制作を課し、その採点結果・コメントを学生に通知することもできます。
① オンラインテキスト(エディタの利用)
「自己紹介」と書かれたリンクをクリックすると表示される「課題を提出する」とい
うボタンを押します。文章を入力するエリアが表示されるので、自己紹介文を書いてみ
ましょう。最後に、「変更を保存する」を押すことで提出したことになります。
16
このように Moodle の文章を入力するエリアは HTML エディタとなっていて、ワー
プロのように様々なツールボタンを用いて書式を変更することができます。ツールバー
の主なツールの意味は次のようなものです。
17
フォント名、フォントサイズ、段落書式の
設定
直前の作業の元に戻す、やり直す
本文内の文字列の検索や置換
エディタを大きくする。(より詳しい表の
編集も可能)
文字スタイル(太字、斜体、下線、打ち消
し線、文字の下付、上付文字)
段落の左揃え、中央揃え、右揃え
書式のコピー・クリア、貼り付ける際の書
式の選択
フォントの色、背景色
文字の順序(左から右、右らか左)
段落の順序付きリスト、黒丸付きリスト、
インデント(減らす、増やす)
選択した文字列に対するリンクの設定
画像の挿入、メディア、数式の挿入、空白、
特殊文字、表の挿入
HTML ソースに切り替える(HTML タグ
の入力による編集)、スペルチェック
オンラインテキストの編集後、「変更を保存する」ボタンを押しますが、課題の設定
によって、すぐに提出が受け付けられる場合と、一定期間、編集や後述する複数のファ
イルの追加を受け付け、最終的な提出とする場合とがあります。
18
② ファイルのアップロード
「学校教育の情報化」というリンクをクリックすると、各種アプリケーションソフト
で作成したファイルを提出できる画面になります。
追加ボタンを押すことで、ファイルピッカが表示されます。
19
左の「ファイルをアップロードする」を押すと、アップロードするファイルに関する
項目を入力できるようになり、「参照」ボタンを押すことで、PC のローカルディスク
にあるファイルを選択するためのダイアログが表示されますので、ファイルを指定して
ください。するとテキストボックスには、ファイルの場所を表すパスが表示されるので、
「このファイルをアップロードする」を押すことで、サーバにファイルを送ることがで
きます。複数のファイルを提出するよう指示されている場合には追加・アップロードを
繰り返します。なお、PC のローカルディスクにあるファイルをドラッグ&ドロップ(フ
ァイルのアイコンを下矢印の領域へ重ねる)することも可能です。(対応するブラウザ
が必要)
また、別途プライベートファイルというコースに依存しない各個人の領域にファイル
にアップロードしておき、それを指定することも可能です。さらにファイルピッカでは、
今後ローカルファイル以外のファイル(たとえば Dropbox や GoogleDocument 等のク
ラウド上のファイル)も扱う場合には、その項目が現れます。
20
「変更を保存する」ボタンを押すことで(最終提出か確認後)提出したことになりま
す。提出した課題について日時やその内容が表示されます。さらに教師が採点を行えば、
その評点やコメントが表示されます。
なお旧いバージョンの Moodle では、オンラインテキスト課題、ファイルアップロー
ド課題、複数のファイルアップロード課題、と教師が課題のタイプを選択していました
が、バージョン 2.3 からはそれらが統合された課題の形式に変更されました。(旧い課
題のタイプも互換性を維持するため残されていますが、今後は統合された課題のタイプ
が使われることになります。)
5.7.
フォーラム
フォーラムはいわゆる電子掲示板・電子会議のようなものです。複数の参加者で記事
を投稿することで、質疑応答・議論を行うことができます。
21
「あなたが望む携帯電話の機能」というリンクをクリックしてください。
「ディスカッショントピックを追加する」を押すと新たな題名・テーマで記事を新規
に投稿できる画面になります。
22
一方、すでに記事が投稿されている場合に、そのタイトルをクリックすると、本文を
読むことができます。
本文右下に表示される返信を押すことで、親記事に対するコメントを投稿できます。
(記事を書き、「フォーラムに投稿する」ボタンを押してください。)
記事の評価を行うこともできます。つまり課題と違い、学生間で情報を共有すること
ができるので、例えば、画像ファイルなどで、相互評価にも用いることも可能です。
また、フォーラムの未読管理機能を用いると、すでに読んだ記事と読んでいない記事
を色分けして区別できるようになります。記事が多い場合に便利です。コーストップで
は未読数も把握できます。
23
さらに、メール購読を設定することで、フォーラムに投稿された記事と同じ内容が、
電子メールで送付されます。これにより、グループや授業参加者でのメーリングリスト
のような利用が可能となります。なお、投稿された記事は一定時間後まで編集可能とな
っています。投稿後すぐに内容の誤りに気づいたら編集できます。ただしその後は、内
容が確定され、メールで同内容が送信されてしまいます。
5.8.
小テスト
小テストは、授業に関連する用語や知識の確認問題を学生に提供するものです。「パ
ソコンクイズ」と書かれたリンクを押すことで、問題を受験することができます。
24
最後に、「次へ」を押すことで、確認画面が表示されます。「すべてを送信して終了
する」で 1 回の受験を行ったことになります。(確認画面が表示される場合もあり)
25
正解・不正解・中間点が色分けされて示されます。問題数が多い場合、教師の設定によ
り問題ごとにページが分かれる場合もあります。「レビューを終了する」で、受験ごと
の結果が表示されます。
26
このように、多肢選択問題や記述問題、穴埋め問題が出題でき、設定によっては何度
も受験したり、決められた制限時間内で解答したりするなど、多彩な受験方法が用意さ
れています。
5.9.
フィードバック
フィードバックは、いわゆるアンケートです。アンケートのタイプには、回答者を記
録するものと匿名のものとがあります。回答結果は自動的に集計され教師はすぐに確認
できます。自由筆記の回答は一覧表示されます。
「携帯電話アンケート」と書かれたリンクをクリックすると、「質問に回答」するた
めのリンクが表示されるので、記入して、「あなたの回答を送信する」ボタンを押して
ください。
27
このように、アンケートフォームは多肢選択の項目、文字列の項目、数値入力の項目
など異なるタイプの項目で構成されます。また、教師の設定によっては、回答期間を設
けたり、匿名の回答として受け付けるように設定できたり、集計結果を学生にも提示し
たりすることが可能です。
28
6. 教師としての利用(準備)
ここまで学生として Moodle の利用を体験しましたが、これらを教師がどのように提
供するかなどについて順に確認してください。
6.1.
コースのトップページ
もしあなたがコース作成者に、コースの教師として割り当ててもらうと、コースのト
ップページが少し変更されます。右上に、「編集モードの開始」というボタンが追加さ
れています。また設定ブロックにもコース管理のための項目が増えていると思います。
(学生)
(教師)
29
逆に、これまでの学生と同じような動作を確認したい場合には、その設定ブロック内
の、「ロールを切り替える」メニューから、「学生」を選んでください。
6.2.
コースの設定
設定ブロックにあるコース管理メニューの「設定を編集する」を押して、コースの設
定状況がどのようになっているか確認してみてください。
この設定内容は、コース作成時にコース作成者に依頼することもできますが、通常、
そのコースを担当する教師がいつでも変更できるので、コース作成者には最小限のコー
ス名とその省略名、および担当教師だけを決めて伝えればよいと思います。
設定項目として、特に初めに確認しておくとよいのは、以下の項目です。
フォーマット
通常、「トピックフォーマット」にするのがおすすめです。ウィ
ークリーフォーマットにすると、開講日からの週毎の期間が表示
されますが、実際の授業では、ずれる場合もあると思います。
30
コースレイアウト
1 ページにコース全体を表示するか分割して表示するかを設定で
きます。
前期のみなら 15・16 程度、通年なら 30 程度にするとよいと思い
週/トピックの数
ます。もちろん、週の数に関係なく、トピック数を決めてもよい
です。後で増減させることも可能です。
ロールのリネーム
参加者のロール名を変更できます。例えば、「編集権限のない教
師」を「TA」としたり、「学生」を「メンバー」としたりできま
す。
6.3.
学生の登録方法
Moodle では、コースへの学生の登録方法が大きく分けて 3 つ(一つはゲスト)あり
ます。設定ブロックのコース管理メニュー―ユーザにある「登録方法」を確認してみま
しょう。
ゲストアクセスの欄の目のアイコン が閉じているのが確認できます。これは、コー
スに登録されていないユーザはこのコースにアクセスできないことを示しています。一
方ゲストを許可するとコースに誰もがアクセスしリソース等を表示できますが、フォー
ラムや小テスト・課題等での投稿はできません。
手動登録の「ユーザを登録する」アイコン
をクリックすると、F レックスに登録さ
れているユーザリストから登録したいユーザを検索し追加することができます。(完全
なユーザ名を入力しなくても一部に一致するリストから Shift キーや Ctrl キーを押しな
がら複数のユーザを選択することもできます。)
31
ユーザの登録方法として自己登録(学生)の編集ボタン
面が表示されます。
32
をクリックすると、設定画
誰もが登録できるようにすることもできますが、授業時等に「登録キー」という教師
が決めるパスワードを伝え、初回に学生が入力することで、登録されるようにすること
もできます。学生がすぐにアクセスできない場合でも期間を設け後ほど登録させること
もできます。
コースに登録されているユーザはナビゲーションブロックの参加者メニューで確認
できます。最終アクセスなども確認できるので、長期アクセスがされていない学生に対
応することが可能です。
6.4.
他の教師の追加登録
手動登録により学生を追加したのと同様の方法(ロールは「教師」を選択)により、
コースに教師が他の教師や TA などを追加することができます。これにより複数の教師
が担当する授業などに対応できます。
33
7. 教師としての利用(コースの編集)
7.1.
編集モード
コーストップページ右上の「編集モードの開始」(設定ブロックのコース管理メニュ
ーにもあります)を押して、コンテンツ(リソースや活動)の追加などを体験しましょ
う。編集モードでは、各コンテンツに、以下のようなアイコンが追加されます。
タイトルを編集する:登録されているコンテンツのタイトルを編集できます。
右へ:追加したコンテンツ名をインデントします。
移動:コンテンツを上下に移動したり、別のトピックに移動したりします。
更新:コンテンツの詳細設定画面を表示し、再編集できます。
複製:コンテンツを複製し、部分的に設定を変更することできます。
削除:そのコンテンツを削除します。
表示/非表示:そのコンテンツを一時的に学生ユーザに表示させないようにしま
す。
グループ設定:そのコンテンツをグループ処理するかどうか。
ロールを割り当てる:コンテンツ毎に利用できる権限を設定します。
トピックの強調表示:学生に現在特に強調して、見せたいトピックを選びます。
例えば、今週のトピックを選ぶことができます。
7.2.
トピックタイトルの編集
コースの設定がトピックフォーマットの場合、トピック番号の横の編集ボタンにより、
トピックのタイトルを編集できます。各週の授業内容のテーマなどを通常は学生に示す
34
ものです。(今回は、講習会参加者名を記入し、指定されたトピックでトピック1と同
じようなコンテンツの追加を体験してもらいます。)
7.3.
リソースの追加
35
「活動またはリソースを追加する」を押すと、追加するリソース・活動を選択するた
めの画面が表示されます。なお、設定ブロックのコース管理メニューから活動チューザ
を OFF にすると、(旧いバージョンと同様の)リソースと活動毎にプルダウンリスト
から追加することもできます。(ここでは ON にして解説します。)
サンプルに示した 3 つのリソース(資料)を追加してみましょう。
7.3.1. ページ
リソースの、「ページ」を選択し追加すると、名称や(概要)説明、コンテンツ(学
生に提示する本文)を記入するテキストエディタが表示されます。概要部分は全リソー
スを一覧表示したりする場合に表示される説明文となります。Web ページ内には文章
はもちろん画像やリンク、音声・動画、HTML ソースによる埋め込みも可能です。
内容を記入後、「保存してコースに戻る」か「保存して表示する」のいずれかを押し
てください。
36
7.3.2. URI(ウェブサイトへのリンク)
「活動またはリソースを追加する」ダイアログから「URI」を選択すると、名称と(概
要)説明および外部 URI というテキストボックスが表示されます。学生に紹介したい
ウェブサイトの、URI/URL を記入します。
学生がそのリンクをクリックした場合に、ブラウザの現在のページを置き換えるのか、
新たなウィンドウを表示するかもオプションで設定できます。
またパラメータを利用すると、他のサイトに様々な情報を渡して、連携することがで
きます。
37
7.3.3. ファイル
ファイルピッカを用いてアップロードしたファイルを学生に提示することができま
す。また、ファイルの登録には、ドラッグ&ドロップ(ファイルを領域に重ねること)
でも可能です。
38
7.3.4. ディレクトリの表示、その他のリソースタイプ
今回の講習では行いませんが、リソースには、「フォルダ」(複数のファイルをまと
めて)を表示したり、複数ページの文章を「ブック」として提示したりすることができ
ます。
「ラベル」はコーストップに、様々な見出し・説明などを載せることができます。
39
7.4.
活動コンテンツの追加
Moodle では、学生が学習活動を進めるために、教師が提供するコンテンツを「活動」
(Activity)と呼んでいます。様々なタイプがあり(参照:3.3Moodle の主な用語 活動)
全てを講習で行うことはできませんが、よく利用される活動を追加してみていただきま
す。編集モードにし、「活動またはリソースを追加する」を選ぶことでリソースを追加
した時と同様のダイアログが表示されます。
7.4.1. 課題
学生への課題の回収を行うことが授業でよく行われます。ワープロで作成した文書フ
ァイルを印刷して紙で回収、赤ペンで採点して返却等、これを、ウェブ上で行うことで、
紙の利用を軽減でき、提出期限の制御、採点結果の集計が行えます。代表的な二つの課
題のタイプを追加してみまよう。
40
なお、先にも述べましたが、課題は、バージョン 2.3 になった際、ひとつのモジュール
として統合されました。逆に過去のバージョンと同様に、課題のタイプに応じてモジュ
ールを分けたい場合には、課題(2.2)の中から選ぶことができます。しかしこれは互換性
を維持するためにあるものなので、原則としては新しいモジュールを利用してください。
7.4.1.1.
オンラインテキスト
課題を追加すると、課題名およびその各種設定のための画面となります。特に提出期
間の設定は重要です。
また、課題毎の評点を設定することができます。複数の課題の評点は自動的に集計され
ます。また評点として「○△×」や「合格・再提出」のような独自の評価尺度を用意す
41
ることも可能です。評定方法もルーブリックなどのより高度な方法も選択できますが、
解説は省略します。
7.4.1.2.
ファイルのアップロード
「ファイル提出」を Yes にすると、ワープロソフトで作成した文書ファイルなどを
提出させることができます。アップロードさせるファイルの容量を制限することもでき
ます。複数のファイル提出を課したり、学生が提出時にコメントを同時に記入するよう
にしたりできます。
42
7.4.1.3.
課題の採点
教師が各課題のページを表示すると、課題の提出状況を確認することができます。
「す
べての提出を表示/評定する」を選択すると、提出された課題を一覧表示し、評定する
ことができます。一覧のまま、提出された個々の課題の評点やコメントを記入する(ク
イック評定)こともできますし、一つずつ詳細画面を表示して行うこともできます。提
出済みの行のみ、評定の必要がある行のみ、に絞って表示することもできます。
43
7.4.2. フォーラム
「フォーラム」を追加すると、いわゆる電子掲示板的なページをつくることができま
す。フォーラムのタイプや、メール購読・未読管理をするのかどうかなどの設定があり
ます。
44
フォーラムに投稿された記事の管理(削除・編集)は、学生は本人の投稿記事のみ行
えますが、教師は、学生の投稿記事に対しても行えます。これにより不適切な投稿を修
正することができます。
45
また評価を設定することで、学生の議論を相互評価的に利用できます。単に点数で評
価する方法以外に、評価尺度として「★★★」などを用意して選択してもらったり、
「い
いいね!」を選択してもらったりする方法も考えられます。
7.4.3. 小テスト
小テストでは、コンピュータならではの自動採点、ランダム出題、複数解答などの機
能を活用できます。まず、小テストの各種設定を行った後、多くの問題(問題バンク)
を作成していきます。次に、それらを集め配点を決めた一回分の小テストを学生に提供
します。
46
「小テスト」を追加すると、小テストを行うタイミングに関する設定や、表示の仕方
や受験回数に関連する設定、結果の表示方法などに関する設定が表示されます。
47
48
レイアウトは、複数の問題をどのようにページングするかの設定です。レビューオプ
ションは、自動採点された後、学生がどのようにそれらの結果を確認するかを設定する
ものです。
他に多くのフィードバックが用意されており、学生が答えた内容や点数に応じて教師
側のメッセージを提示することができます。
最後に「保存して表示する」を選ぶと、問題を格納するための場所ができたことにな
ります。まだ問題が登録されてはいませんので、順に問題のタイプ・問題の内容・配点
などを設定していく必要があります。新規の小テストを作成した際には「小テストを編
49
集する」ボタンを押します。すでに作成してある小テストに問題を追加・修正する場合
は、設定ブロックから小テスト管理メニューを選択します。(小テストが受験されてい
ない場合のみ編集できます。)
問題には様々なタイプがあります。ここでは代表的なタイプである「多肢選択」
「記述」
「数値」「穴埋め」の問題を実際に作成し追加してみましょう。
新たに問題を作成するには、「問題を追加する」ボタンをおし、以下に述べるような問
題のタイプを選びます。(タイプの詳細については、メニュー横のヘルプボタンを押し
て確認してください)
小テスト内の問題の一覧と実際に学生に提示される問題表示は次のように対応します。
50
51
7.4.3.1.
多肢選択問題
問題に対して、
解答者が複数の答えを選択します。2 種類の多肢選択問題 (単一解答、
複数解答) があります。
52
選択肢を作成してきます。
単一解答の場合、正解解答の選択肢の評点を 100%に設定します。中間点を与えたいよ
うな解答については、そのパーセンテージ(問題毎の配点に対する割合)を設定します。
最後にページ末尾の「変更を保存する」ボタンを押して、問題が 1 件小テストに追加さ
れたことになります。
作成した問題はプレビューボタン を押すことで、学生に対しどのように表示されるか
を確認することができます。
53
7.4.3.2.
記述問題
問題に対して、解答者が言葉またはフレーズを入力します。これも正解である解答す
べてを用意し、評点(通常 100%)を設定していきます。間違えが予測できるような回
答については、それも追加して、フィードバックで詳細を解説することもできます。
54
7.4.3.3.
数値問題
数値問題は、記述問題と同様に正解の数値を指定しますが、誤差の範囲を決めることが
できます。
55
7.4.3.4.
穴埋め問題
穴埋め問題は、テキスト内に多肢選択問題、記述問題、数値問題を埋め込むことがで
きる非常に柔軟な問題です。Cloze という書式により記述しますが、それぞれの解答部
分がどのような記法かは、ヘルプボタンより「穴埋め問題の詳細情報」を確認して下さ
い。
7.4.3.5.
問題の組み合わせ
他にも様々なタイプの問題が作成できますが、そのような問題を問題バンクに追加し
た後、使いたい問題を今回の小テスト(左側)に追加していくこともできます。カテゴ
リを作成しそれらの中からランダムに出題されるようにもできます。さらに、それらの
順番と配点割合、全体の点数などを決めます。
56
7.4.3.6.
受験結果の確認・プレビュー
学生が受験した後、小テストの画面には、受験結果を表示するためのリンクが現れま
す。どの学生が何回受験したのか、何点とれたのかなど、詳しい結果を見ることができ
ます。Excel 形式で保存するなどして、より詳しい統計的分析に活用することもできま
す。また、アイテム分析では、個々の問題の正解率などを確認することができます。こ
れにより、確認テストで学生の不得意な分野なども統計的に確認できます。
57
「受験をレビューする」を選択して、学生毎の正解・不正解が確認できます。また、詳
細な統計分析は、ナビゲーションブロックの小テストについての受験結果から確認する
ことができます。
58
問題毎に、どのように間違えた解答が多かったのかも確認することができます。これに
より今後の授業における学生指導へ対応することにも役立ちます。
7.4.4. フィードバック
フィードバックは、アンケートフォームを提供します。学生らの回答は自動的に集計
され、棒グラフによってどのような回答が多いかも確認できます。
59
「フィードバック」を追加すると、アンケートの設問をいれるための場所がつくられ
ます。小テストと同様に、まずアンケート全体の設定(匿名かどうか、回答できる期間
など)をし、フィードバックをトピックに追加します。その後、質問項目を編集してい
きます。
60
次に、多肢選択の回答や単文回答などの質問項目を追加していきます。多肢選択の回
答リストでは、1 行に 1 つの選択肢を入力していきます。短文回答では、最大文字数な
どを設定します。
61
62
63
アンケートの回答結果は、「回答を表示する」で確認できます。また、よく利用するア
ンケート内容は、テンプレートとして保存しておき、再利用することもできます。
64
7.5.
ログ(利用履歴)の閲覧
Moodle では、学生のログインはもとより、様々な活動に対して、いつアクセスした
のか、どのようなアクションを行ったのかなど、詳しい利用履歴(ログ)を記録してい
ます。教師は、自分の担当コースについて、それらを閲覧できます。
ナビゲーションブロックの「レポート」の「ログ」を選択し、抽出条件を指定後「こ
れらのログを取得する」を押すことで一覧表示されます。
65
また、特定の参加者についての学習活動の状況を確認したい場合は、参加者リストに
て、その学生を選択し、プロファイル画面を表示させ、「活動レポート」を選択するこ
とで、コンテンツの閲覧状況やフォーラムへの投稿状況などを確認できます。
7.6.
ブロック
ブロックは、主にコースのトップページなどに置かれるツールのようなものです。た
とえば、カレンダーブロックは、ユーザに月単位のカレンダーを提供し、課題の締切り
日などを確認させることができます。また、セクションリンクブロックでは、トピック
の番号一覧を表示し、特定のトピックにジャンプできるようにすることができます。ま
た、リモート RSS フィードブロックでは、他のサイトの RSS フィードを指定すること
で、定期的に、記事の更新状況などを表示することができます。HTML ブロックでは
柔軟に HTML で記載できるものの多くをページに載せることができるので、他のサイ
トと連携することも可能です。(例えば、twitter や Facebook のタイムラインなど)
66
これらは、編集モードを開始した後、ブロックの追加メニューから選択して追加でき
ます。ドラッグや移動ボタンで、左の列や右の列、あるいは列内の上下などに移動する
ことができます。
7.7.
評価・評定
「評価」とは、学生の学習活動(課題やフォーラム)個々における、採点結果のこと
です。点数の場合もあれば、A,B,C や優良可など文字で表される場合もあります。「評
定」はそれらを集計した結果のことです。
67
設定ブロックのコース管理メニューから、評定をクリックすると、コース参加学生の
評定が一覧表示されます。また、左上にある処理メニューを選択することで、それらの
結果をファイルとして保存したり、逆に別のファイルとして用意した評価結果を取り込
んだりすることもできます。
また、メニューにある、「評価尺度」を選択すると、独自に文字による評価(A,B,C
や優良可)を作成することができます。ここで作成した評価尺度は、課題やフォーラム
で評価の設定をする際に点数に代えて用いることができます。
68
69
7.8.
コースのバックアップ、リストア
コースで追加した様々なコンテンツはその全部あるいは一部を、ZIP ファイルとして
保存することができます。これを管理ブロックのバックアップから行います。逆に、バ
ックアップした内容から元にもどして、別のコースや新しいコースで用いることもでき、
これをリストアと呼びます。いずれもチェックボックスや、メニューでどのコンテンツ
を対象にするか選択するようになっています。
これにより、次年度の授業を開始するにあたり、前年度の各種コンテンツを再利用す
ることや、別の Moodle サーバにコースの内容をコピーしたりすることができます。
70
8. その他
Moodle には、様々な機能があり、その全てを講習会で説明することはできません。
以下の内容は、少し技術的に高度な話題となるので、参考程度にご覧下さい。
興味がある方は別途研究されたり、Moodle の専門フォーラム(http://moodle.org)
などに参加されるのもよいと思います。
71

Moodle のバージョン
Moodle は、日々開発コミュニティで、改良が加えられていて、新しい機能や不
具合の修正が行われています。この講習会実施時にはバージョン 2.5 が安定最新
版となっていますが、F レックスでも近い将来、バージョンアップの予定です。
Moodle は長く 1.9 系が使われてきました。その後 2.x 系にバージョンアップす
る際に大幅な変更が行われました。したがって一部の書籍等も古いバージョンに
基づいているものがあります。なお、これまでのバージョン等を参考にされたい
方は http://docs.moodle.org/dev/Releases を参考にしてください。

日本語ファイル名の取り扱い
Moodle は、多言語の表記に対応していますが、完璧ではありません。その一つ
として、ファイル名の文字コードや、ウェブページとしてアップロードされたフ
ァイル内の文字コードの問題があります。通常 Moodle 内部では UTF-8 として
72
扱われますが、多くの PC の従来の文字コード SJIS あるいは、Latin 文字の影
響を受ける場合があります。F レックスの Moodle では、基本的に日本語ファイ
ル名をもつファイルのアップロードでも問題なく動作するよう設定がされてい
ますが、場合によって正しく日本語に対応していない部分があるかもしれません。
すぐに対応ができる場合と対応できない場合もあると思われますが、様々なフィ
ードバックを開発コミュニティに返すことで、他の Moodle 利用者にも有益な情
報となりますので、ぜひご報告いただけたらと思います。また、そのような日本
語ファイル名でのトラブルを避けたい場合には、ファイル名に日本語を用いない
…というルールを設けることも一つの策かもしれません。

その他のモジュール
Moodle には、様々なモジュールがありますが、そのすべてをこの講習で解説す
ることはできません。リソースや活動にどのようなものがあるか、それらが自身
の授業に生かせるかを考えてみるとよいでしょう。

携帯電話での利用
Moodle は従来の日本の携帯電話(フューチャーフォン)での利用には画面構成
が複雑すぎて対応していません。iPhone やフルブラウザを搭載するスマートフ
ォンでは多くの機能が利用できます。小テストやフィードバックは、多くの学生
が利用するスマートフォンで利用すると非常に便利です。スマートフォン用には
モバイル専用の画面テーマが用意されていて、PC 向けの画面と切り替えて利用
できます。
以上、Moodle の基本的な機能を中心に解説を行いました。
最後にこのような高機能な LMS をオープンソースで提供している開発コミュニティ、
日本語翻訳などに携われている方々、利用を通じて様々なフィードバックを提供されて
いる方々、そして F レックスの活動にご協力いただいている皆様に感謝の意を表しま
す。
73
Fly UP