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「ハピネス」特別委員会

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「ハピネス」特別委員会
京都経済同友会
会 報
2011.8
■平成23年通常総会
代表幹事所信発表
代表幹事就任挨拶
代表幹事退任挨拶
副代表幹事選出
事業組織・計画
活動方針発表
懇親パーティー
■平成23年度4月∼5月期の事業活動
交流部会 第1回少人数制会員交流会
「ハピネス」特別委員会 第1回委員会
■主な活動
■オフタイム
193
No.
目 次
平成23年通常総会
新代表幹事に長谷幹雄氏を選出
実行力と機動力を兼ね備えた「田辺・長谷」新体制が誕生 …………… 1
代表幹事所信発表
「実践する同友会」として社会貢献を果たしたい
田辺親男 ……… 3
代表幹事就任挨拶
論壇活発な経済同友会へ
長谷幹雄 ……… 4
代表幹事退任挨拶
多くの会員に支えられた激動の3年間を振り返って 北尾哲郎 ……… 5
副代表幹事選出
副代表幹事に武田一平、大倉治彦、池坊由紀の3氏が再任 ………… 6
平成23∼24年度の事業組織・計画
「ハピネス」特別委員会、サマーセミナープロジェクトを新設
本年度も積極的な活動を展開 …………………………………………… 7
平成23∼24年度の部会・委員会役員一覧 ……………………………… 13
活動方針発表
この2年間の活動方針について
代表幹事と各部会長・委員会委員長らが発表 ………………………… 14
懇親パーティー
和やか、かつ盛り上がった懇親パーティー
各テーブルで話の花咲く ………………………………………………… 20
平成23年度4月∼5月期の事業活動
交流部会 第1回少人数制会員交流会
上七軒の保存活動と花街の今後について ……………………………… 21
「ハピネス」特別委員会 第1回委員会
京都ならではの幸福指標づくりに向けて
「ハピネス」特別委員会が始動!
! ……………………………………… 22
主な活動 ……………………………………………………………………
オフタイム
「マイワイフ」
長谷幹雄 ………
東日本大震災関連
全国経済同友会の義援金、被災地5同友会を通じ地元へ
お礼と報告の手紙届く ……………………………………………………
慶事のお知らせ ……………………………………………………………
会員異動 ……………………………………………………………………
事務局長を拝命して
八木 茂 ………
事務局の動き ………………………………………………………………
会の動き ……………………………………………………………………
24
26
28
29
30
32
32
33
平成23年通常総会
新代表幹事に長谷幹雄氏を選出
実行力と機動力を兼ね備えた「田辺・長谷」新体制が誕生
北尾前代表幹事(中央)からバトンを受け継ぐ田辺(左)・長谷(右)両代表幹事(記者会見場にて)
本会は4月27日(水)午後4時より、リーガロイヤルホテル京都(比叡・貴船の間)に
おいて平成23年通常総会を開催し、任期満了に伴う役員改選で、平成23∼24年度の代表
幹事に田辺親男氏(親友会グループ 会長)と長谷幹雄氏(㈱長谷本社 代表取締役社長)
を正式に選出した。
再任の田辺代表幹事は、京都・大阪・東京に基盤をもつ医療法人グループの経営者で、
医師の視点から、新しい活動の展開が期待されている。この2年間は北尾代表幹事(日
東薬品工業㈱ 代表取締役社長)をバックアップし、同友会活動を推し進めてきた。また、
新任の長谷代表幹事は不動産賃貸、ホテル、レストランを運営するグループの代表とし
て手腕を発揮している経営者で、責任感の強さと安定感が高く評価されている。本会に
おいては総務部会副部会長、例会部会長、交流部会長を歴任し、経済同友会の事情にも
精通している。
副代表幹事には、武田一平氏(ニチコン㈱ 代表取締役会長)
、大倉治彦氏(月桂冠㈱
代表取締役社長)
、池坊由紀氏((財)池坊華道会 理事)の各氏が再任された。
また、常任幹事25名のうち5名が入れ替わり、幹事85名および監事3名の計88名のう
ち再任が66名、新任22名となった。
2期3年間にわたって本会の発展に多大なるご貢献をいただいた前代表幹事の北尾
哲郎氏は特別幹事に選任された。
当日は154名の会員出席のもと、中村暢秀総務部会長(㈱紅中 代表取締役社長)の司
会により定刻に開会。北尾代表幹事の挨拶の後、議長に武田一平副代表幹事を選出し、
以下の議案について審議し、すべて承認された。
1
第1号議案 平成22年度(第32年度)事業報告の件
第2号議案 平成22年度(第32年度)収支決算報告の件
第3号議案 平成23∼24年度(第33∼34年度)役員選任の件
第4号議案 平成23年度(第33年度)事業計画の件
第5号議案 平成23年度(第33年度)収支予算の件
第6号議案 新公益法人制度への対応の件
議案審議後の「代表幹事所信発表」においては、まず先任代表幹事としてこれからの
2年間の重責を担う田辺代表幹事から「経営者集団の自己研鑽の場として、まず談論風
発、自由闊達な議論の場をつくり、提言だけでなく実践する同友会として社会貢献を果
たしていきたい」との決意が述べられた。続いて新任の長谷代表幹事から「諸先輩を範
としつつ、田辺代表幹事とともに論壇活発な同友会にしていきたい」との挨拶がなされ
た。
また退任となる北尾代表幹事からは、この3年間の会員の支援と協力への謝辞が繰り
返し述べられた。そして田辺代表幹事から北尾代表幹事へ改めて謝辞が述べられ、感謝
の花束が長谷代表幹事から贈られた。さらには前年度末をもって退任された藤本前事務
局長に、長年の功績に対して、北尾代表幹事から謝辞が述べられ、池坊副代表幹事から
感謝の花束を贈呈。午後5時過ぎに全次第を終了した。
午後5時30分からは、久保善暉総務部会担当幹
事(久保商事㈱ 代表取締役社長)の司会により、
田辺・長谷両代表幹事と、5部会・4委員会・4
プロジェクトの各部会長・委員長に、平成23∼24
年度の活動方針を発表していただいた。
午後7時からは、太田昇京都府副知事、細見吉郎
京都市副市長をはじめ多数のご来賓の出席のも
と、吉田忠嗣特別幹事(吉忠㈱ 代表取締役社長)
による乾杯のご発声により、和やかに懇親パー
懇親パーティーの席上、太田京都府副知事から同
友会へ期待を込めた挨拶があった
ティーが開宴した。アトラクションとして、音楽
ユニット「ハーモニックメロディー」のメンバー
4名によるクラシックとポピュラー曲が演奏され、出席者を楽しませた。会は盛況のう
ちに午後8時15分閉会した。
細見京都市副市長からも心のこもった挨拶をい
ただいた
2
代表幹事所信発表
「実践する同友会」として
社会貢献を果たしたい
代表幹事 田辺 親男 親友会グループ 会長
引き続き代表幹事を務めさせていただく田辺です。よ
ろしくお願い致します。私の所信表明に先立ち、北尾代
表幹事に心から謝辞を表したいと思います。北尾代表幹
事は3年前、村田泰隆特別幹事が急なご病気でご退任と
いう後を受けて、助走期間なしで代表幹事にご就任いた
だきました。この間、本当に心から同友会活動に打ち込
んでいただきご尽力いただきましたこと、壇上からです
が御礼申し上げます。
北尾代表幹事の1年を振り返りますと、北尾さんには
美学がありまして、かっこよく、美しくということで、
パリの視察団、小谷委員長のもとにおけるテレビ討論会、
民主党選出の京都の国会議員を一堂に集めて我々との懇談会をもつなどの企画をいただ
きました。東日本大震災に際しても、政府への要望書提出、あるいは義援金、被災地へ
の緊急支援についていちはやく取り組んでいただきましたこと、本当に厚く御礼申し上
げます。また例会は、武田例会部会長のもとに一流企業の社長をお呼びいただき、過去
にない平均158名という出席状況でした。これも各委員会、北尾さんの率先垂範という
姿勢が実を結んだものと思われます。
本日から京都経済同友会をどのように進めていくのかということについては、活動方
針発表のなかで詳しく述べさせていただきます。
(14ページ参照)まず基本的な姿勢を
述べさせていただきます。
まず談論風発、自由闊達な議論の場づくりを進めていきたい。2点目は経営者集団と
しての地道な自己研鑽の機会づくりを進めてまいります。第3点目は実践する同友会、
提言だけでなく実践する同友会として社会貢献を果たしていきたいと思っております。
4点目は同友会もスタートし63年経ちます。このへんでもう一度、同友会の本質を時代
に合わせて考えていこうと思っております。
このような姿勢のもとに、特にこの1年間は入会されて5年未満の方々と交流を深め、
議論を戦わせる場をいろんな会で作ってまいりたい。その交流のなかからいろいろなア
イデア、またシナジーを伴う良い活動ができるのではないかと期待しております。
事業組織については先ほど、第3号議案であったように5部会、4委員会、そしてプ
ロジェクトや懇談会、スポット的事業、そして準会員組織による企業幹部研究会を含め
て合計17の事業組織で活動にあたってまいります。この2年間、長谷代表幹事と手を携
えて、京都経済同友会の発展、活性化のために力を尽くす所存です。どうぞ皆様方には
ご支援を賜りますことをお願いし、私の所信表明に代えさせていただきます。
3
代表幹事就任挨拶
論壇活発な経済同友会へ
代表幹事 長谷 幹雄 株式会社 長谷本社 代表取締役社長
ただいまの通常総会により代表幹事に選任されました長谷幹雄です。どうぞよろしく
お願い致します。本日をもって退任されます北尾前代表幹事には、本当に3年間のご努
力やご苦労に対して信認なる敬意を表したいと思っております。特にこれだけ会員数も
増え、和気藹々とした非常にいいムードが同友会でできあがってきたということは、
北尾前代表幹事の功績のなかで最大なものであると思っております。
特に例会部会では過去にない出席状況だったと思います。ちなみに前の例会部会長は
私がやっていたのですが、そのようなこともあり、改めて本当に素晴らしいと申し上げ
たいと思います。
これからは田辺代表幹事とともに、原点に返り論壇活発な京都経済同友会にしていき
たいと思っております。微力ではございますが、全力を尽くしてがんばりたいと思って
おりますので、どうぞよろしくお願い致します。ありがとうございました。
4
代表幹事退任挨拶
多くの会員に支えられた激動の3年間を振り返って
代表幹事 北尾 哲郎 日東薬品工業株式会社 代表取締役社長
この3年間会員の皆様方には大変お世話になり、ありが
とうございました。3年前に村田泰隆さんがご病気になら
れて、急遽副代表幹事でありました私が代表幹事になりま
した。当時、渡部b夫代表幹事が来られて「北尾さんしか
いない、よろしく」と言われ、また堀場雅夫、厚両特別幹
事お二人からも「こういうことは引き受けるべきだ。代表
幹事とは誰でもなれるもんじゃないんだ。あなたがなった
ら大変な広告になる。これを断る手はない」と言われまし
た。広告代でなったわけではありませんが、私は京都経済
同友会に入会し25年になります。この会に入れていただい
たお陰で間違いなく、会社の経営をすることができました。
代表幹事を引き受けて以来、私なりに京都経済同友会に参加した会員一人一人がこの会
に出席し、あるいは部会、委員会に出席して本当によかったと思ってもらえるような会に
したいと思っておりました。そして新入会員になられた会員の皆様に、続けて会員でいて
ほしいという思いを強くもっております。
リーマンショック後、一時510名の会員数まで落ち、500名を切るという状況になりまし
たが、そこから会員増加を渡部b夫代表幹事と行い、この3月末で583名という会員を得る
ことができました。そして今、会員を増やしていただいているのは、入会されて3年、4
年目の新しい会員の皆様です。それは、この会に入会して良かったと思っていただいてい
る証かなと思っております。
私はリーマンショック後の大変な時代から、最後は東日本大震災という大事件の間に代
表幹事をさせていただきました。武田一平例会部会長、他例会部会の皆様のお陰で、大変
立派な講師を例会に呼んでいただくことができました。それによって会員の出席率も大変
上がり、会が活性したことを改めて御礼申し上げます。また委員会活動も大変活発にして
いただきました。少子化問題ではテレビ討論会を催していただき、また「大学のまち・京
都」を考える特別委員会の池坊由紀委員長には昨年7月の代表幹事ミッションの際に、パ
リの国際大学都市を視察していただき、それを機に、この2年間がんばっていただくこと
となっています。そして田辺親男代表幹事の「ハピネス」特別委員会にて少子化問題も発
展的に継続いただくことになりました。
長谷幹雄代表幹事は私とほぼ同じ、25年ほどの同友会活動のキャリアをもっておられま
すし、様々な面で皆様の代表として引っ張っていただけると思っております。代表幹事に
なった時から、代表幹事は代表世話人という思いでずっとこの会を皆様と一緒に同じ目線
で、同じ立場でやってきたつもりです。そういう面では、特別幹事に任命していただきま
したが、これからは一会員として一緒に勉強させていただきたいという思いでいっぱいで
す。代表幹事は退任ですが、これからも皆様の仲間としてぜひ普通に接していただきたい
というのが私の希望です。これからも皆様と一緒に勉強させていただきたいと思っており
ます。
本当にありがとうございました。
5
副代表幹事選出
副代表幹事に武田一平、大倉治彦、
池坊由紀の3氏が再任
副代表幹事は、より一層の同友会体制の強化を図るため、引き続き武田一平、大倉治彦、
池坊由紀の3氏が再任となった。
武 田 一 平 氏
昭和16年1月11日生
現 職 ニチコン㈱ 代表取締役会長
同友会 平成11年6月入会
平成19年度∼20年度 幹事
平成21年度∼22年度 副代表幹事
大 倉 治 彦 氏
昭和33年5月2日生
現 職 月桂冠㈱ 代表取締役社長
同友会 平成元年4月入会
平成7年度∼8年度 幹事
平成9年度∼20年度 常任幹事
平成21年度∼22年度 副代表幹事
池 坊 由 紀 氏
昭和40年9月20日生
現 職 (財)池坊華道会 理事
同友会 平成7年12月入会
平成19年度∼20年度 幹事
平成21年度∼22年度 副代表幹事
6
平成23∼24年度の事業組織・計画
「ハピネス」特別委員会、サマーセミナープロジェクトを新設
本年度も積極的な活動を展開
活動方針
日本は今、国難にさらされている。平成23年3月11日に発生した東日本大地震と大
津波で東日本の広い地域が被害を受け、沿岸部には壊滅的打撃を被った市町村もある。
リーマン・ショック(平成20年9月)から2年を経ても自律回復への展望が開けない日
本経済ではあったが、そこに襲いかかったこの過酷な状況は、まさに非常事態である。
これには国民が一体となり、知恵と汗を注ぎ込む以外、乗り越える術はないと考える。
政策的には、まずは大震災被災者の救援、被災地の生活基盤復旧、そして経済活動など
の復旧である。多大な労力・資金・時間が必要となるが、日本の古くからの思想である
互助・共助をもってこれに応じたい。
また、今回の大震災を機に全国の治山治水対策をもう一度練り直すとともに、新しい
国土政策、すなわち都市・産業機能の分散、東京一極集中の是正、超高齢化時代にも適
応できるまちづくり、原子力発電所の適正配置などに真剣に取り組まなければならない。
しかし、日本がこれほどの災禍を被っていても、世界の潮流は変わるどころか一段と
勢いを増すであろう。そのため、例えば目下の課題である環太平洋経済連携協定(TP
P)参加や地球温暖化対策の国際的な枠組みづくりなどについては、後れをとることが
ないよう、対応を求めていきたい。
この1年余り、我々は政治の混迷と政策混乱に振り回されてきたが、
“非常事態への
対応”という一点で、ぜひとも超党派による機能回復を望みたい。もちろん我々経済人
も知恵を絞り、労使一体となってこの難局に立ち向かわなければならない。
本会としても、こうした時期こそ企業の社会的責任が問われることを肝に銘じ、本年
度の事業を展開していく考えである。
以下は、各部会・委員会とプロジェクトほかの本年度の活動方針である。
部会組織
総務部会
京都そして日本、ひいては世界を活力のある幸せな社会にするため
に、経済人として京都を基盤に、研究、議論、提言、実行するのが本
会の理念であり、社会的使命であると考える。この原点をしっかりと
踏まえ、会員の資質と参加意識と活動動機の向上を図り、会員にとっても意義のある活
動を実現し、本会の活性化に努めたいと考える。
当部会は、政府においては官房長官、政党においては幹事長の役割を担う部会である
という気概をもち、事務局とともに代表幹事を支え、会員の皆様方のために汗を流す。
新入会員の入会の審査と説明会、財務、資産管理、積極的な広報活動、新公益法人制
度への円滑な移行、そして新体制、事務局のさらなる活性化、本会精神の普及啓発、諸
活動を通じての会員相互の交流と親睦。会員の皆様方のご期待に沿えるようしっかりと
活動したいと考える。
7
例会部会
例会は、本会活動のなかで中心的位置を占める基本事業の一つであ
り、本会活動の重要な目標である会員の自己研鑽と会員同士の相互理
解を深める場でもある。通常総会の行われる4月と夏期休暇のある
8月を除き、原則的に毎月1回、定例開催されている。
本年度は、現代日本とその将来を考えるための重要テーマを政治・経済・科学技術な
どの分野から選んでシリーズ化し、1シリーズにつき3回程度連続で開催したい。同一
テーマを複数の講師により、異なった視点から論じてもらうことで、個々の問題に対す
る会員の理解と認識を深めるねらいである。
テーマに応じて、他の部会・研究委員会との共催例会の開催や、研究成果の発表も組
み入れる方針である。12月度の例会は趣向を変え、和やかで楽しい忘年例会となるよう
にしたい。
交流部会
当部会は会員の相互理解、自己研鑽に資するべく、企業訪問・産業
視察・海外視察団派遣、他の同友会との交流などを担当する。
本年度は次のような、他同友会主催の事業への参加を重点的に取り
組む。他同友会主催事業に参加することの意義をより多くの会員に伝え、幅広い参加者
を募るようにしたい。
(本年度の主な事業)
・第24回全国経済同友会セミナーへの参加
(平成23年4月14日(木)/福岡)
・第109回関西地区経済同友会会員合同懇談会への参加
(平成23年7月22日(金)∼23日(土)/島根)
・第69回西日本経済同友会大会への参加
(平成23年10月21日(金)∼22日(土)/和歌山)
産業視察・企業訪問については、研究委員会の取り組みテーマ等とできるだけ連動さ
せるかたちでの実施を検討したい。
なお、本会独自の海外視察団派遣は平成24年度の実施を予定しており、これについて
も研究委員会と連携を図っていきたい。
北部部会
当部会では昨年度、本会特別幹事でもある㈱堀場製作所・代表取締
役社長の堀場厚氏を講師に招いて開催した「経営セミナー」が大きな
成功を収めた。府北部の企業経営者の間では、全国的にも定評のある
京都企業の優れた経営理念などについて理解を深め、自己研鑽の糧としたいというニーズ
が強いため、本年度も年間1∼2回程度、京都企業の経営者を講師とした経営セミナー
を開催する予定である。他の経済団体とも連携しながら適切な講師選定を行い、福知山
市など府北部の中核都市にて巡回開催したい。
また、本年度は北部部会活動の原点に立ち返って、府北部地域の産業振興とインフラ
整備について今一度、調査・研究、提言活動を深めたい。北部振興の柱の一つである京
都舞鶴港振興では国の拠点港指定が6月に内定、11月に正式決定する予定である。これ
を機会に、タイムリーな提言や中長期的なビジョン策定なども検討する。
また、
「京都は一つ」を実現するための道路網、鉄道網についても現在のミッシング
リンク(非連続性)を克服すべく活動を深化させたい。
8
青年政策
研究部会
当部会の使命は、
「将来の京都経済界を担う人材を育成するための
修練の場」であると考えている。本年度はこの使命を踏まえながら、
特に「切磋琢磨」という基本方針を強くもって活動をしていく。
(行動指針)
1.経営哲学の構築
本年度も、素晴らしい経営者や、各界の第一線でご活躍の方にお越しいただくこ
とを計画している。しかし、講演をお聞きすることに大きな価値があるわけではな
い。大切なことは、それをきっかけとして、我々部会員同士が、侃々諤々の議論を
しながら、互いの価値観をぶつけあい刺激しあうことである。そうして構築された
自身の哲学こそが経営を担うときに本当に必要となってくるものである。各自が切
磋琢磨しながら成長していくことをめざす。
2.京都を知る
我々は有形無形に京都の恩恵にあずかっている。当部会も京都に生まれ、京都に育
ち、京都で商いをさせていただいているものがほとんどである。将来、京都に貢献し
ていくことは義務といえるだろう。そのためにも京都の現状を知り、京都の抱える課
題を知らなくてはならない。また、京都の経営者として、京都ではぐくまれた貴重な
文化を知る活動も必要であると考える。
3.青政研の財産を継承する
平成24年度、当部会は発足20周年を迎える。ジュニア部会を含めると50年という
長い歴史を誇る部会である。そのなかではぐくまれたよき伝統を維持、発展させて
いくことは我々の義務といえる。多くの素晴らしい先輩諸氏とも交流しながら、青
政研のよき文化を積極的に受け継ぎ、そして次代に引き継いでいきたい。
研究委員会組織
国際的な幸福度調査における我が国の順位を見ると、97ヶ国中43
「ハピネス」
位(世界価値観調査)
、148ヶ国中59位(世界幸福データベース)と
特別委員会
新設
低位に甘んじている。しかし、我が国は戦後の貧しい状況を抜け出し、
一人あたりのGDPが5∼6倍という高い成長を遂げ、経済的豊か
さを実現した。近年、GDPは中国に抜かれたものの、依然として世界第3位の経済大
国である。しかしながら、国民の幸福度は昭和33年からほとんど上昇していない。これ
は、内閣府の「国民生活に関する世論調査」の結果が示しているように、
「物の豊かな生
活」よりも「心の豊かさやゆとりのある生活」を望んでいる人が多いからではないだろ
うか。
そして、それらの人々のなかで、
「日常生活に不安や悩みを感じる」という割合が年々
増加しているという。老後の経済的不安、雇用不安、健康の不安、介護・子育ての悩み
などを抱える人が増えているのである。こうした様々な不安の極みとして、自殺する人
も増えている。
当委員会では、我が国の人々が感じる「幸福」について、経済学・社会学・心理学の
観点から研究を深めるとともに、北欧などの幸福度が高い国の政治・経済・社会の現状
を精緻に分析し、人々が幸福感をもつことのできる社会や経済の在り方について検討し
ていきたい。
9
当委員会は、昨年度までの「大学のまち・京都」を考える研究委員
「大学のまち・
会の活動成果を継承し、主に「京都型産学公連携就職支援機構」と
京都」を考える
「留学生に優しいまち・京都」について深めていく方針である。
特別委員会
「大学のまち・京都」を考える研究委員会は平成21年度、
「大学の
まち・京都」
、
「学生のまち・京都」といわれる京都において、大学や学生といった“資
産”をいかに活用していけば都市の活性化に結びつけられるのか、またそのことが大
学・学生のためになるのか―
―を調査・検討する目的で発足した。そして、いくつかの
検討課題を設定し、実態調査と分析を行った結果、学生のキャリア支援、卒業時の求
人・求職におけるミスマッチの解消などをめざし、
「提言」をまとめた経緯がある。
それらを踏まえ、本年度は「京都型産学公連携就職支援機構」具体化の道筋を考えて
みたい。また、グローバル時代において京都がプレゼンスを高めるための方策の一環と
して、留学生が勉学・研究に打ち込める環境の整備推進についても取り上げる。
経営問題
研究委員会
当委員会では、国際問題研究委員会を統合することと、現下の経営
問題のなかでグローバル化が一層大きな位置を占めつつあることを
踏まえ、急成長する中国、インド、ASEAN諸国など東アジアの
新興国経済を日本経済の成長戦略のなかにどう取り込んでいくかを考えてみたい。
日米欧の先進国がリーマン・ショック後の経済危機から十分に立ち直れていないなか
で、世界経済の牽引車は新興国に役割が移りつつある。日本経済の将来も繁栄を続ける
新興国市場抜きには考えることができない。その影響は単に輸出関連業にとどまらず、
国内のサービス業や第一次産業にも波及しつつある。
幸い、日本は歴史的にも地政学的にも東アジアとの経済関係を強化する上で優位な立
場にある。その利点を十分に生かしていかに新興国の経済発展を日本企業の成長に結び
つけていくかを考えたい。
委員会の講師選定にあたっては、新興国で先進的な事業展開を進めている企業経営者
を中心に、これらのテーマに明るい研究者らを招聘する予定である。業態や事業規模が
異なる会員がそれぞれの立場で関心を深めることができ、海外でのマーケット開拓や事
業展開を進める上で学ぶべき点が多い実践的な委員会としたい。
都市問題
研究委員会
当委員会は、昨年度の委員会において「理念かつ行動」
「研究とさ
らに実現」をと、京都の都市機能に関する具体的で身近なテーマを取
り上げ、方策の提言と実現に向けた活動を行った。本年度もこの方針
を引き継ぎ、良好な景観のための「無電柱化」や、当委員会の提言を受けて京都府など
が調査研究を始めた「リニア新幹線問題」について取り組みたい。
無電柱化は、京都の歴史的伝統的街並みを維持する上で特に重要な課題であり、京都
市全域への拡大をめざし、粘り強く続けていく。また、リニア新幹線の京都誘致は京都
創生にとって不可欠であり、その実現に努力していきたい。
さらに、新たな課題として「国際観光都市・京都」を機能面から検証し、観光客がよ
り快適に移動できるような交通システムおよび都市装置の研究を行う。また、ラグジュ
アリー層の誘致を念頭においた都市機能についても論議していく。もって観光インフラ
を強め、京都の活性化、ポテンシャルの一層の底上げに繋げたい。
また今回の東日本大地震を受けて、災害に強いまちづくりの重要性が改めて浮き彫り
10
になった。被害を最小限にとどめ、都市機能の継続、早期復旧を可能にするため、産官
民の連携による「京都版BCP(事業継続計画)
」を検証していきたい。
プロジェクト
新公益法人
制度対策
チーム
平成25年11月末を期限とする新公益法人制度への移行対応につい
て、本会は「一般社団」を選択し、認可申請の準備に入ることとした。
認可申請の決議は平成24年通常総会で承認を受ける計画であり、し
たがって本年度中に準備を終えなければならない。当チームはその対
応にあたる。
まつり創成
プロジェクト
本会が平成15年に産み落とした『京都学生祭典』は、平成22年10
月に第8回祭典を開催し、
“新しい京都のまつり”として定着してき
た。
この京都学生祭典は、本会の呼びかけにより、
(公財)大学コンソーシアム京都、京都
府、京都市、そして数多くの京都企業が協力し、まさに他の地域では真似のできない
産・学・公および地域の支援・連携によって成り立っている。そして、歴代学生実行委
員の努力の積み重ねもあって、今や総勢1,500人を超える登録学生が参加。実社会での
様々な体験活動を通してたくましい“人間力”を身につける場となっている。
当プロジェクトは本年度も、そうした学生たちの日々の活動をしっかりとサポートし
ていくが、一方で開催条件が年々変化してきているので、これについてもよりよい方向
で展開できるよう支援していく方針である。
教育懇話会
本会は平成20年に、日本経済新聞社の呼びかけに応じ、京都市、
京都市教育委員会、学校法人立命館とともに「京都教育懇話会」
(会長:堀場厚氏/本会特別幹事)を設立した。当プロジェクトは、
その活動を側面からバックアップするために設置された。この趣旨に基づき、同懇話会
が主催するフォーラム、勉強会への参加などに尽力する。
サマーセミナー
プロジェクト
新設
本年度から、暑い夏の京都と喧騒から離れて自然豊かな環境のなか、
じっくりと泊りがけで会員同士が議論を重ねる「サマーセミナー」を
実施する。活発な議論を通じて見識を深めるとともに、会員同士の相
互理解を促すことにより、本会の活性化を促進したい。特に入会3年
未満の会員へ積極的に参加を呼びかけ、自由闊達に意見を交わすことができる同友会の
精神や、本会活動に参加する意義を伝えていきたい。
その企画にあたることが当プロジェクトの役割であるが、本年度は「ハピネス」特別
委員会と連携しながらテーマを選定し、識者を招いた講演会やグループ討議を実施する
予定である。
懇談会
京滋奈
代表者懇談会
当懇談会は、これまで、①過去の委員会を引き継ぐかたちでの調
査・研究活動と、②京都・滋賀・奈良3経済同友会の代表幹事によ
る意見交換会―
―という二つの柱をもとに活動を行ってきた。
11
このうち、①の調査・研究活動については、京都・滋賀・奈良の3経済同友会と5府
県市(京都府・滋賀県・奈良県・三重県・京都市)ならびに関連の商工会議所実務担当
けい じ な み
者で構成する「京滋奈三・広域交流圏研究会」が同広域交流圏に関するビジョンや行動
指針を策定するなど、一定の成果を収めたことから一旦活動を小休止。本年度について
は昨年同様、実務担当者による情報交換のための「連絡会議」
(年2回程度)とそれぞ
れの地域特性を知る上での「現地視察会」
(年1回)を行うにとどめる所存である。
一方、本来の②「京滋奈代表者懇談会」に関しては、昨年度の滋賀に引き続いて本年
度は本会の担当により京都にて開催することになる。開催時期などについては、今後滋
賀・奈良の各経済同友会と調整の上、今年秋以降、年度内のいずれかの時期に開催した
い。
都市問題
懇談会
当懇談会は、本会活動の発展とこれからの“活力ある京都づくり”
をめざす上から京都府、京都市の各トップや幹部、あるいは議会関係
者との意見交換や情報交換を行うことを目的に設置するものである。
本年度は、昨年度末において都市問題研究委員会や少子化問題研究委員会、さらには
「大学のまち・京都」を考える研究委員会等が京都市や京都府向けに各種の提言を策定し
たことから、その提言の具体化をめざして府・市それぞれの関係者とさらに密なる意見
交換、交流懇談の場をもつよう注力していく所存である。
スポット的事業
全国経済同友会
地方行財政改革
推進会議
「全国経済同友会地方行財政改革推進会議」第3期活動は、①第
1期三位一体改革の成果・課題と第2期三位一体改革の推進、②基
礎自治体の在り方、道州制、地域活性化の検討―
―をテーマに掲げ、
平成19年3月にスタートした。本来であれば平成21年度中に報告書
を発表する予定であったが、平成21年8月の政権交代によりこれを延期。平成23年3
月の東日本大地震により、さらに延期した。
準会員組織
企業幹部
研究会
当研究会は正会員企業の中堅幹部を対象とする「準会員」によって
組織されており、全国の経済同友会のなかでもユニークな存在である。
本年度もメンバーの自主運営により、タイムリーなテーマを取り上げ、
有意義な研究活動を実施したい。
年間5回程度の例会では、本会の代表幹事、常任幹事クラスの役員を講師に招いた講
演会やメンバー自身による事例研究発表、企業訪問や合宿による研究討論会など多彩な
取り組みを進める計画である。12月の忘年例会は、楽しく和やかな交流の場となるよう
趣向を凝らした企画を準備したい。
また、各研究活動への積極参加を進めるとともに、会員数を50人規模にまで増員した
い。さらには準会員組織の特典を十分に生かすため、本会主催の各種事業にも意欲的に
参加する方針である。
12
平成23∼24年度の
部会・委員会役員一覧
部会組織
(敬称略)
部会長
副部会長
総務部会
細尾 真生
橋本 和良
西村 猛
市橋 尚
平林 幸子
井上 雅文
本間 満
久保 善暉
例会部会
増田 寿幸
瀧井 傳一
畑 正高
渋谷 康一郎
内田 b
岩井 一路
三大寺 栄次郎 納屋 嘉人
古橋 秀敏
里中 勝司
西村 永良
交流部会
黒竹 節人
國松 照朗
勝見 昭
佐伯 希彦
岩島 伸二
藤原 敏治
h橋 英明
八木 正利
野田 勝広
g田 和子
北部部会
今井 一雄
奥田 省三
中川 幸紀
若山 貴義
赤畠 貞宏
牧草 弘師
大槻 浩平
美馬 芳彦
長谷川 一彦
森瀬 正博
青年政策研究部会
荒川 慶一
下世古 晋作
古川 貴士
研究委員会組織
委員長
担当幹事
副委員長
担当幹事
「ハピネス」特別委員会
田辺 親男
小谷 眞由美
松永 幸廣
岡村 充泰
赤澤 治
辻 弘嗣
西村 勝
岡田 登史彦 小山 政吾
戸島 耕二
中野 博美
野村 正樹
「大学のまち・京都」
を考える特別委員会
池坊 由紀
田 隆之
立木 貞昭
前野 芳子
岩崎 一也
土山 雅之
吉田 光一
大垣 守弘
藤田 安彦
金井 萬造
森村 義明
経営問題研究委員会
武田 一平
齋藤 茂
片岡 宏二
森瀬 正博
村田 大介
小原 勉
藤井 一郎
石田 b英
佐藤 文俊
渡部 秀敏
小國 勇
土井 茂
都市問題研究委員会
上村 多恵子
鳥居 興彦
岸 律子
平岩 孝一郎
津田 純一
田中 誠二
山仲 修矢
奥田 直幸
辻井 重
左納 徹郎
中村 憲夫
委員長
副委員長
新公益法人制度対策チーム
中村 暢秀
細尾 真生
西村 猛
まつり創成プロジェクト
木村 光博
東 宗謙
教育懇話会
辻理
福永 晃三
佐藤 浩輔
玉置 辰次
山田 高士
サマーセミナープロジェクト
幸元 攻
森本 均
石田 敬輔
川分 陽二
中西 英貴
プロジェクト
担当幹事
中村 憲夫
若林 卯兵衛
小宮山 俊朗 佐藤 文俊
林 研志
懇談会
京滋奈代表者懇談会
田辺 親男(担当) 長谷 幹雄(担当)
都市問題懇談会
田辺 親男(座長) 長谷 幹雄(副座長)
スポット的事業
全国経済同友会地方行財政改革推進会議
長谷 幹雄(京都代表)
*上記は平成23年通常総会で選任された役員である。
13
活動方針発表
この2年間の活動方針について
代表幹事と各部会長・委員会委員長らが発表
これまで通常総会では第2部に記念講演を併催することが多かったが、平成21年から、
代表幹事交替時には新体制の所信を聞く機会としている。今回も先任の田辺親男、新任
の長谷幹雄の両代表幹事と、5部会・4委員会・4プロジェクトの各部会長・委員長に、
向こう2年間の活動方針を発表していただいた。以下、それぞれの発言要旨を紹介する。
(発言順)
代表幹事 田辺親男氏
安心・安全の社会は経済が発展してこそ
国民があれほど期待した民主党政権は、政治の混乱と政策ミスにより、
この1年、ほとんど機能不全となっています。政治に今求められている
のは国家の構造改革です。我が国が将来どのような方向に進もうとする
のか長期ビジョンを示し、その方向へ動かしていくのが政治の大きな役
割です。
特に今回の大震災を機に、新しい国土軸や都市機能をどう形成してい
くのか、また、これまで全国から指摘されながらまったく動かなかった東京への一極集
中にどう対応するのかをもう一度考えて、国民も選挙などを通じて民意を明らかにすべ
きではないかと思います。
ところで、今回の東日本大震災の被災者へのインタビューを聞いていて思うのは、普
通の生活を送れることがいかに幸せかということです。つまり、安心して子どもを産み
育て、老後を送れる社会の実現が、国民にどれほど幸福感をもたらすか、ということで
す。そのためには、我々経済人も、それぞれの企業で智恵を出し、雇用を守り、利益を
出し、それを社会に還元していかなければならないと思います。
原発事故に端を発した電力不足問題にからみ、昔はあまり電灯は点いていなかったの
だから、少々暗くてもいいのではないかという声があります。その際、経済が多少縮小
してもいいのではないかという意見も聞きますが、私は反対です。経済は発展させなけ
ればならない。なぜかと言うと、北欧や先進国では障害者らの社会的弱者には行き届い
た配慮がなされているのに、日本はそこまでいっていない。日本でハンディをもってい
る人も生を楽しめる社会にしていくには、経済活動を高め、豊かな社会をつくらないと
実現しないからです。ですから、我々京都経済同友会の会員も、がんばって雇用を守り、
利益を出して、豊かな社会をつくることに邁進しなければならないのです。このことを
目標に今後の事業活動に取り組んでまいります。
具体的には今年、談論風発、自由闊達な意見交換、議論の場をつくります。経営者集
団として自己研鑽の機会をつくります。また行動する同友会として、経済だけでなく政
治にもコミットしていきたいと考えております。
14
代表幹事 長谷幹雄氏
京都の町をどのように残すかを話し合いたい
私は仕事柄、建物やまちづくりに興味があります。有名な建
築家が「ある場所を観光地にしたいなら、100年間何も変えず
に放置しておけば必ずそうなる」と言ったそうですが、これは
ヨーロッパならあてはまるかもしれませんが日本ではなかなか
難しい。それなら皆さんは、100年後に京都をどういうかたち
で残したいと思われますか。
京都をどういうかたちで残すかについては、建物などの保存と芸術文化、ハードとソ
フトの両面から考えなくてはなりません。ハードについては京都市も、古くて優れた仕
舞屋(しもたや)を残す一方、指定地域では町並みに合わないものは建てさせないよう
にするなど、いろんな施策を講じています。
“規制”は所有者の権利を制限することにな
りかねませんが、それでも100年後、孫の時代に“価値”を残すことの方が大切ではな
いかと私は思います。そういう啓蒙をやっていく必要があるのではないでしょうか。
また、
“大学のまち”と言われる京都ですが、大学をもっとオープンにして一般市民に
開放する、さらに修学旅行生などにも見せるといった働きかけも必要でしょう。
私が申し上げたいことは、そういったことを含めて京都の町をどのように残していく
か、皆さんで考えていきましょう、ということです。これを主題に、京都経済同友会で
いろいろな施策を話し合い、何か一つでも実現できればいいなと思っております。
総務部会 部会長 細尾真生氏
より多くの会員に活動への参画を求めたい
京都、日本、そして世界を活力ある幸せな社会にする、そのため経済人
として京都を基盤にしっかりと調査研究を行い建設的な提言をし、意義あ
る行動をしていく――。これが京都経済同友会の理念であり社会的使命だ
と考えています。この点をしっかりと踏まえ、総務部会としても、より多
くの会員に活動に参画いただき、活気ある京都経済同友会活動をやってい
けるようにしたい。これが一番の活動方針です。
本日現在、京都経済同友会の会員は、正会員・準会員合わせて610名です。ところが
データによると、6割の方は委員会活動や例会参加などで活動していただいていますが、
4割は名前だけのようです。参画会員をもっと増やすにはどうすればいいのか、活性化
できるのか、それを総務部会の課題として取り組んでいきたいと考えています。これに
ついては、特に事務局とスクラムを組んで活性化を図りたいと思っております。
総務部会は政府でいうと官房長官、政党でいえば幹事長にあたります。そういう気概
をもって、610名のために汗をかいていきたいと考えます。
例会部会 部会長 増田寿幸氏
例会参加から活動が始まる
例会部会の方針は、総会の議案となった平成23年度事業計
画に書かせていただいた通りです。例会は今後2年間、ほぼ3
か月ずつ統一テーマに沿って講師を選定したいと思っていま
す。ちなみに5、6、7の3か月は「東日本大震災」がテーマ
15
です。
私は、活発な京都経済同友会にするための基本的な活動は、例会だと考えています。
できるだけ例会に参加してください。今年度から例会に関するアンケートをお願いしま
すので、それを通して皆様のご意見を集約していきたいと思います。
もう一つ。代表幹事からもご指摘がありましたが、議論だけで終わる同友会ではだめ
です。行動する同友会であらねばなりません。例会においても、講師の先生からお話を
聞くだけでなく、自分たちも行動しようという提起に繋がることを念願しています。
交流部会 部会長 黒竹節人氏
会員同士の交流会を増やし、密にしていきたい
交流部会では、本会主催の海外視察や産業視察、そして他の同友会と
の共催行事といった従来の交流事業のほか、京都経済同友会の会員同士
の交流をもう少し図っていきたいと考えています。
まず海外視察は、平成24年にドイツ方面への代表幹事ミッションを考
えています。他の同友会との共催事業としては、平成23年7月22日
(金)
∼
23日(土)に島根で第109回関西地区経済同友会会員合同懇談会、平成23
年10月21日(金)∼22日(土)には和歌山で第69回西日本経済同友会大会、平成24年4月
19日(木)∼20日(金)には富山で第25回全国経済同友会セミナーも開かれます。また、京
都・神戸両経済同友会の合同懇談会が隔年で定期的に行われており、次回は平成24年度、
神戸で開催されます。
さて、京都経済同友会の会員同士の交流ですが、例会や委員会で顔を合わせるだけで
は十分なお話しができません。初めての方も記憶にとどまりません。そこで交流部会で
は2か月に1度、年間6回程度、少人数による交流会を行います。ホスト企業に出向い
てご講演をいただき、見学、そして交流会(懇親会)へと繋いでいきます。20∼30名ぐ
らいなら、懇親会で全員が自己紹介や事業紹介ができます。意欲ある方はご参加くだ
さい。
北部部会 部会長 今井一雄氏
基本に戻り、地域経済活性化策を練りたい
北部部会は平成9年の『北近畿ルネッサンス』提言以来今日
まで、京都北部地域の経済振興をテーマにインフラの問題、観
光の問題、産業の問題など切り口を変えながら話し合ってきま
した。ここ2年程は、北部に陸海空3自衛隊基地がそろってい
ることに着目し、防衛関連産業を誘致、創出できないかを論議
してきました。しかしここに来て、経済人として基本に戻るべ
きではないかと考え、もう一度、地域の位置づけと経済活性化の可能性を考えていきた
いと思っております。
東日本大震災後の被災地への交通アクセス状況を見ていると、太平洋側とともに日本
海側にも高速道路網が不可欠であることが明らかになりました。しかし、京都縦貫自動
車道はいまだ繋がっていません。北陸道とも連携できていない。そういうことをしっか
りと見ながら、インフラはどうあるべきかを考えていきます。また、政府が日本海側に
おける拠点的重要港湾の指定を検討していますので、京都府の活性化のためにも、なん
16
としても舞鶴港の指定を勝ち取らなければならないと思っています。
もう一つ。京都には素晴らしい経営者がおられますが、なかなか北部に来てお話しをし
ていただく機会がありません。昨年、北部部会として初めて、堀場厚特別幹事にお越しいた
だき経営セミナーを開催しました。大変好評でした。今年も実行できるよう願っています。
青年政策研究部会 部会長 荒川慶一氏
次代を担うべく勉強に励む
青年政策研究部会の目的は、次代の京都を担う世代の成長です。よって
活動の基本は勉強することにあります。ですが、一言で勉強といっても幅
広く、何を勉強するのかが毎年の課題です。本年は、会員それぞれが経営
者として考える力を鍛え、経営に対する哲学をもつことを追求します。
考える力を鍛え、哲学をもつためには、会員同士が考えをぶつけ合い、
刺激しあうのが最も有効ではないかと思います。そこで本年度の活動
テーマを「切磋琢磨」としました。第1回勉強会は経営学の先生をお招きし、原発問題
とリーダーシップを題材に議論します。
「ハピネス」特別委員会 委員長 田辺親男氏
「幸福度指標」づくりを目標に
今年度、特別プロジェクトとして「ハピネス」特別委員会を
スタートします。これは、先進国がある程度の生活レベルに達
すると次の目標がなかなか定まらず、幸福感が希薄になるとい
う現象に対応しようというものです。日本の幸福度はどれぐら
いかというと、ある調査では97か国中43位とか、148か国中59
位と極めて低い。内閣府の調査でも幸福度が昭和33年から全
然上がっていない。この間のGDPは6倍になったのに、幸福度はむしろ下がる傾向が
見られる。それはなぜかということを解明するとともに、例えば京都における幸福度指
標などがつくれたらいいなと思っています。具体的取り組みは随時、
「ハピネス」特別委
員会で発表してまいります。
「大学のまち・京都」を考える特別委員会 委員長 池坊由紀氏
先の提言の実現に全力投入
平成21∼22年度の「大学のまち・京都」を考える研究委員会は二つの
提言を致しました。
「京都型 産学公連携就職支援機構」の設立と、留学
生に対して生活から就職までのトータルサポートするシステムができな
いかということです。詳細は提言書をご覧ください。
このたび代表幹事から、この委員会を進化させるようにとのご指示が
ありました。進化とは、進めると同時に深めるという意味もあると思っ
ております。今年度は産学公連携就職支援機構についてどのようなかたちで実現できる
のか、ほかの経済団体や企業、大学にも協力を求め実践も考えながら具体化していきた
いと思っております。
“留学生”に関しても、留学生の環境を整備することで京都のプレ
ゼンスが高まるようにしていきたいと思っています。
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経営問題研究委員会 委員長 武田一平氏
東アジアの成長からヒントを得たい
日本経済は、去年の夏頃には、平成20年9月のリーマン・
ショック以来の閉塞状態を抜け出して少しずつ良くなるだろう
と思ったのですが、今回の大震災で再び混迷状態となっていま
す。そんななかでも企業が成長するにはどうしたらいいの
か―
―。いろいろな解決策があると思いますが、やはり、5%
から10%の経済成長を続けている新興国のダイナミズムを取
り入れることが答えではないかと考えます。
特に地理的関係からも東アジア、ことに中国、そしてインドの経済成長をうまく取り
込むことが大きな手がかりになるように思います。そこで、できればそういった地域で
活躍されている、あるいは成功されている会社の方々に来ていただき、ヒントを得たい
と考えています。
都市問題研究委員会 委員長 上村多恵子氏
国際観光都市京都における快適な移動システムを
新たなテーマに
当委員会は、京都の優れた景観を維持しつつ都市機能をさらに向上さ
せるために、研究と実現に取り組んでまいります。理念だけでなく行動
を旗印に致します。東日本大震災を受け、災害に強いまちづくりの重要
性が改めて浮き彫りになってまいりましたので、企業や京都府・京都市
がつくっておられるBCP事業継続計画を一元化し、いざというときに
は京都がちゃんと動けるように、検証していきたいと思っています。
昨年度に課題とした“無電柱化”も、災害に強いまちづくりに必要な要素ですので、
京都の町中に取り組みが広がるよう引き続き活動を続けます。
“リニア新幹線”は、今の
計画では京都を通らないことになっています。しかし、まだ可能性がありますので、な
んとか京都誘致を実現するべく活動をしていきたいと思っています。
新たな課題として今年度、国際観光都市京都において観光客がより快適に移動できる
ような交通システムを考えていきます。これが京都のポテンシャルの底上げに繋がるよ
うにと思っています。
新公益法人制度対策チーム 委員長 中村暢秀氏
「一般社団法人」移行準備に全力
先程の総会で、
「一般社団法人」への移行選択を承認してい
ただきましたので、新公益法人制度対策チームはその認可申請
のための準備を行います。皆様も、こういうところに気をつけ
るようにという点がございましたらお教えいただきますようお
願い致します。
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まつり創成プロジェクト 委員長 木村光博氏
「学生祭典」継続にむけ課題に取り組む
まつり創成プロジェクトは現在、京都学生祭典の支援を主担当してい
ます。京都学生祭典は京都経済同友会が提言し、実際に産み出した祭典
です。昨年の第8回では学生実行委員会のメンバーは1,500人、祭典集客
数も20万人規模に達しています。地域にも根付き、産業界からもいろい
ろな支援をいただき、奧が深くなってまいりました。
その一方で、この祭典を今後、どのように継続していくかということ
が検討課題に挙がっております。平成24年には、大きな節目となる第10回を迎えますの
で、この時期をにらんで、組織形態を含めて論議を進めることになりました。しかし、
どのようになろうと、皆さんのご支援が頼りです。引き続き、よろしくお願いします。
教育懇話会 委員長 辻 理氏
人材育成へ建設的議論を起こしたい
東日本大震災直後、私は台湾と北京に行きましたが、現地の
方から異口同音に日本人は我慢強いなと皮肉られました。そし
て、日本の政治家は方針を決められないのですか、とも聞かれ
ました。残念ながらその通りです。いかに人材が不足している
かということです。
平成20年に、京都経済同友会は日本経済新聞と学校法人立命
館および京都市と一緒になって、
「次世代のために大人は何ができるか」というテーマを
掲げ、京都教育懇話会を発足させました。私たちのプロジェクトは、この京都教育懇話
会を支える役割を担っています。この活動を通じて、私たち自身、人材育成について建
設的な議論を行ってまいりたいと思います。ご興味をお持ちいただきましたら、ぜひ委
員会にご参加いただきたいと思います。
サマーセミナープロジェクト 委員長 幸元 攻氏
自己啓発と談論風発の場に誘う
京都経済同友会の初の試みとして今年度、サマーセミナーが行われま
す。日程は9月23日(金)∼24日(土)で、1泊2日です。堀場製作所様の
ご協力をいただき、滋賀県・朽木の同社研修センターで行います。
私はこの2年間、例会部会の副部会長としてお世話役をさせていただ
きました。そこで思ったことは、大賑わいだった例会でさえ参加者は260
人で、全会員の半数に届きません。通常は3割程度です。しかも同じ顔
ぶれで、特に若手経営者の参加が少ないことが印象的でした。そこで今回、入会3年未
満の若手を一番の狙いとしてサマーセミナーを企画します。セミナーテーマは後日決め
ますが、講師をお招きし、お話を伺い、その後少人数でブレーンストーミングを行いま
す。ぜひともたくさんのご参加をお願いします。
19
懇親パーティー
和やか、かつ盛り上がった懇親パーティー
各テーブルで話の花咲く
京都府知事から感謝状をいただき、出席者に報告する北尾特別幹事
通常総会、活動方針発表に続き、午後7時からは会場を「松・紅葉の間」に移し、懇
親パーティーを開催した。本年度もテーブル・着席方式とし、後方に緋毛氈掛けの床机
や野点用の大傘を配して会場を彩った。東日本大震災の被災者・被災地に思いを致しつ
つも、せっかくの会員交歓の機会なので、和やかな雰囲気にしつらえた。
パーティーは新代表幹事に選出された長谷代表幹事の挨拶で幕を開け、来賓である
太田昇京都府副知事、細見吉郎京都市副市長から挨拶をいただいた。その際、本会が
東日本大震災被災者・被災地救援活動支援金として京都府と京都市に各500万円を寄贈
したことに対して感謝状が伝達され、府からは北尾哲郎特別幹事、市からは田辺親男代
表幹事が受領した。
この後、本会特別幹事の吉田忠嗣氏のご発声で乾杯、パーティーは一気に盛り上がった。
会場両サイドの料理テーブルには「たん熊」などの天ぷら、すきやき、鰻切りまむし、
稚鮎塩焼き、さらにはたこ焼きなども並び食欲を誘った。
テーブルではあちこちで話に花が咲いたが、特に両代表幹事や特別幹事、ご来賓の周
りは人の輪が重なった。パーティー半ばから、音楽ユニット「ハーモニックメロディー」
の演奏が加わり、一段と賑やかになった。
盛り上がった懇親パーティーも、午後8時15分、
細尾真生総務副部会長(㈱細尾 代表取締役社長)
の閉会挨拶をもってお開きとした。懇親パーティー
出席者は、来賓も含めて190名であった。
音楽ユニット「ハーモニックメロディー」の演奏で
懇親パーティーはうきうき気分
20
平成23年度4月∼5月期の事業活動
交流部会 第1回少人数制会員交流会
上七軒の保存活動と花街の今後について
交流部会(部会長:黒竹節人氏)は、本会主催の海外視察や産業視察、他の同友会と
の共催行事といった従来の交流事業のほか、会員間の交流をさらに深めるため、少人数
制の会員交流会を行うことにした。これは年間6回程度、隔月にて30名程度の参加者で
開催し、会員企業同士の最新の情報や幅広い知識を吸収し、相互啓発、会員交流の活発
化を目的としている。
その記念すべき第1回少人数制会員交流会が、平成23年5月21日
(土)
に、都市問題研
究委員会において無電柱化事業に取り組む上七軒エリアの上七軒歌舞練場をメイン会場
に開催された。テーマは「上七軒の保存活動と花街の今後について」で、長谷代表幹事
をはじめ23名が参加した。
第1部では、桂南光氏、桂米團治氏ら米朝一門の方々による落語と、上七軒の舞妓さん
による踊りという優美で笑いあるひとときを堪能した。第2部では、交流部会部会長で、
上七軒匠会理事・催事委員長でもある黒竹節人氏から上七軒の保存活動と花街の今後に
ついてご講演いただき、その後、実際に上七軒界隈を歩き、町家の再生事例として現在
宿泊施設に活用されている施設を見学した。その後、上七軒くろすけに場所を移し、懇
親会が開催された。終始リラックスした雰囲気のなか、会員相互の交流を深めることと
なった。
桂南光氏、桂米團治氏からご挨拶をいただき、リラックスしたムードに
21
「ハピネス」特別委員会 第1回委員会
京都ならではの幸福指標づくりに向けて
「ハピネス」特別委員会が始動!
!
「ハピネス」特別委員会は、田辺代表幹事
が自ら委員長を務めて推進される新設の委員
会。当委員会は、京都に住む人々が幸せと感
じる価値観を探索して、京都の地域性が活か
された幸福の指標をつくり、その指標を基に
して幸福のバランスシートを策定することを
目標としている。
その「ハピネス」特別委員会の第1回委員
会が平成23年5月25日(水)に京都ブライト
ンホテルで開催された。第1回委員会では、
講師に国の幸福度を研究する委員を務めたこ
ともある袖川芳之氏(慶應義塾大学大学院健
調査データを基に「幸福」について様々な角度から話があった
康マネジメント研究科 非常勤講師)を迎え
て、
「幸福ブームの舞台裏―
―社会のネクストテーマとしての幸福論」と題した講演と意
見交換を行った。袖川氏は、
「現在は自らの幸福がわからない状態、個で形成された集団
を考えた場合にも幸福に繋がるものがつかめずに合意形成ができない。そのため、政府
が国民に合意が取れずに足踏み状態になる」と現在の政治が遅々として進まない事由を
幸福の多様性の観点から指摘。
2002年のダニエル・カーネマンのノーベル経済学賞受賞をきっかけとして、幸福と経
済との関係に関心が集まった。その後、人間は経済合理的な行動をとるばかりではなく、
合理的ではない利他的な行動をとるという「行動経済学」が研究されて発展し、現在の
幸福学ブームに繋がっていると幸福学のトレンドについて触れられた。
幸福の指標づくりとしては、ブータンのGNH(Gross National Happiness)
という概
念を基にしたブータンの研究所における指標づくり、日本でも東京の荒川区がGAH
(Gross Arakawa Happiness)という指標で行政施策の評価に繋げようという試みが進
行しているが、決定的な「幸福指標」はまだつくられていないという。
また、幸福の指標づくりと密接にかかわる幸福の測り方については、見た目で幸せが
どうかを判断する客観的な方法、アンケートなどによる主観的な方法、脳波の測定の三
つの方法があるが、いずれも問題があるので決定的な測定方法はないのが現状だと説明
があり、幸福の測定について困難な一面が浮き彫りとなった。
袖川氏は消費に対する幸福感の時代変化について、モノを買って幸せな生活を手に入
れる時代から余暇やレジャーへの消費によって心の豊かさを求める時代になり、今は労
働や社会貢献によって自己実現し幸福を手に入れる時代になってきたとした。今はモノ
を買っても幸福感に繋がらずモノが売れなくなっているという。モノが売れない日本の
経済の問題を幸福感の変化から解説。21世紀に求められている幸福は、
「裁量の自由」
「承認」
「自尊心」
「手ごたえ実感」
「時間密度」という五つの要素から構成する「幸福の
22
ペンタゴンモデル」であるとした。さらに幸福を実感するには、自らをきわめる物語、
社会を良くする物語、人間関係を育てる物語という三つのストーリーがあり、そのなか
で状況に応じた消費を促すことが必要であるとした。
幸福に繋がるものとして人間関係の構築、環境保護、平和維持、仕事の喜び、家族の絆
などがあり金銭では測れない、これらを測ることができる補完通貨があれば、包括的に幸
福を説明できると補完通貨の必要性を説かれた。既存通貨と補完通貨を用いて幸福の収支
計算をする幸福会計の策定を検討してはどうか、京都の地域性・文化性・精神性を考慮し
た「京都型の幸福モデル」をつくってはどうかと当委員会に対する提案があった。
幸福論・幸福の指標化の現状、幸福感の変化など幸福にまつわる様々な状況を整理す
ることができた実の多い第1回委員会となった。
講演後の意見交換では活発な意見や質問が相次いだ
23
主な活動
● 4 月●
第24回全国経済同友会セミナー
第24回全国経済同友会セミナーは、平成23年
4月14日(木)に福岡県博多区のグランド・ハイ
アット・福岡を会場として開催された。今回は東
日本大震災の直後ということもあり、会期が1日
に短縮され、テーマも「緊急日本復興会議」となっ
て開催された。当初は開催を危ぶむ声もあったが、
結果的には全国の44経済同友会から1,000名を超
える多くの参加者が集まった。また、震災後に初
めて経済団体が東日本大震災をテーマとして議論
をするということから、これまでになく注目を集
被災地域の同友会代表者を交えた日本復興パネルディスカッション
が行われた
める全国経済同友会セミナーとなった。
開会に先立ち参加者全員によって東日本大震災で被災された方々に黙祷が捧げられた。
その後、全国経済同友会セミナー企画委員会の有富慶二委員長から、今後の日本の復興
に向けて経営者の知見を結集させて行動すべきだとの力強い挨拶があった。
基調講演では、大前研一氏(㈱ビジネス・ブレークスルー 代表取締役社長)が「震災
復興とこれからの日本」と題し震災後の復興の在り方について持論を展開された。持論
のなかでは、日本は第2次大戦後の復興で大きな成功を収めたが、その成功体験をゼロ
ベースにし、つくり直そうという決意が必要だと過去との決別を強調された。さらに、
東アジア経済圏にどう取り組み、どこがリーダーシップを発揮するのか、中国が覇権を
握るかどうかの時期にあり日本・韓国が試されている、と日本が立たされている厳しい
状況を説明。新しい発想で東北地方をつくる、テクノロジーの限界を認識して対策を考
える、日本経済がメルトダウンしている認識をもたないといけないことが指摘された。
続く日本復興パネルディスカッションでは、東日本大震災の被災地区である岩手、仙台、
福島の同友会の代表者がパネリストとして登壇。福岡経済同友会の石原進代表幹事(九州
旅客鉄道㈱ 代表取締役会長)が議長となり被災地域の復興と日本経済の復興について活
発な意見が交わされた。被災地の同友会から被災地の深刻な被害の状況と仮設住宅の確保、
瓦礫の撤去、原発事故の風評被害といった喫緊の課題が述べられた。そのほか、復興に向
けて東北復興院の設置や復興財源のための復興支援税の創設といった意見が出た。
その後、震災に対する危機への迅速な対応、新たな国づくりとしての復興、経済同友
会としての取り組み事項を盛り込んだ「第24回全国経済同友会セミナー 緊急復興アピー
ル 将来を切り拓く“新たな国づくり”としての復興を」が採択された。また、経済同
友会(東京)代表幹事の桜井正光氏(㈱リコー 取締役会長執行役員)が被災地復興の義
援金として現時点で全国の経済同友会から3,500万円、集まったことが報告された。
最後に、次の開催地である富山経済同友会の中尾哲雄代表幹事が富山県の紹介と参加
の呼びかけを行って閉会となった。
24
● 5 月●
5月度例会
例会部会(部会長:増田寿幸氏)の新しい講師例会シリー
ズが、平成23年5月18日
(水)
に開かれた5月度例会でスター
トした。
「東日本大震災」をテーマにした3回シリーズの第
1弾は、日本地震学会会長を務める平原和朗氏(京都大学
大学院理学研究科 教授)の講演「東北地方太平洋沖地震は
なぜ起きたか―
―M9のなぞ解明が急務 地震学の現状」で
平原教授は、超巨大地震発生のメカニズムや南海トラフ巨
「M9規模の地震はなぜ起きたのか」について語る平原氏
大地震発生の可能性などについて語った。
世界最大規模だった東北地方太平洋沖地震について平原
教授は、
「宮城県沖で想定していた地震をはるかに超え、まさに想定外の出来事だった」
と率直に述べた。その上で、経験則を基準に考える地震学の現状には限界があることな
どを示唆した。また、南海トラフ巨大地震発生の可能性にも触れ、
「予測に繋がる発生モ
デルの見直しが必要かもしれない」とも話した。
戦後最大の地震災害となった東日本大震災に対する本会会員の関心は高く、約170名
の出席者が熱心に聴講。講演後の質疑応答でも「東海・東南海・南海地震は本当に起き
るのか」
「その時、京都などにはどんな影響が出るか」などの質問が相次いだ。
青年政策研究部会 平成23年度総員会および5月度例会
青年政策研究部会(部会長:荒川慶一氏)は、平
成23年5月26日(木)京都東急ホテルにおいて午後
6時から平成23年度総員会、午後7時から5月度例
会を開催した。
総員会は、司会の高橋和宏委員長の開会宣言に
よって始まった。まずは、中西英貴前部会長が2年
間を振り返るかたちで挨拶。その後、古川貴士副部
会長が議長を務めて、6つの議案を審議した。
そして、審議が終わったところで荒川慶一部会長、
下世古晋作・古川貴士副部会長による所信表明、続
ざっくばらんに語る長谷代表幹事の講演は、
わかりやすく、たいへん参考になった
いて高橋和宏・武田知也・杉本卓也委員長による今年度の活動方針および計画が発表さ
れた。総員会は滞りなく午後6時45分に終了した。
引き続いて、午後7時より荒川部会長の挨拶によって5月度例会を開催。講師に、本
会の長谷幹雄代表幹事(㈱長谷本社 代表取締役社長)をお招きし、
「黒壁とわたし」と
題してご講演をいただいた。これまでの事業の歴史を振り返りながら、現地の人々の信
頼を得るため、当事者だけでなく、世間のためにもなるものでなければならない「三方
良し」の心得、様々な事象に対して受け身でなく、能動的な思考・マインドの大切さ、
京都のことを心底憂い、京都のために何が必要かを常に考えられた活動の重要性など今
後の経営に活かせる、示唆に富んだ貴重なお話を伺うことができた。
25
オ フ
タイム
「マイワイフ」
長谷 幹雄
株式会社 長谷本社 代表取締役社長 結婚は、33年前である。きっ
かけは平凡なお見合いだったが
妻は小柄なので、結婚相手は大
きい人が良いと思っていたよう
だ。私は逆に小柄も可愛いと、
身長差30センチのカップルが出
来あがった。他に条件は無くす
んなり決まったので気が合った
ということだろう。
NHK教育テレビ「趣味悠々」に出演
妻は以来25年ほどは、嫁としてのウェイトが大きかった様に思う。その間に3人の子
供の母としての生活も加わり、人生の中では大変な時期であったにもかかわらず、いわ
ば私にとっての盾であったと本人は主張する。私も大変な時期だった事もあり、家では
大きな体を縮めて妻を前面に出す様子は、逆に感心してしまう程で腹も立たなかったよ
うだ。
余り世間との接触の無い生活だったようで、水面下で趣味を増やすだけ増やした。長
女が生まれてすぐに始めたパッチワークでは、家中が継ぎはぎの布で飾られた。その後
は洋服作りにはまり家族全員が手作りの服を着せられた。子供のころに習ったピアノと
モダンバレエも再開、発表会に出るようになっていた。和風のお稽古事にも興味を示し、
茶道は私の提案で始める事となった。これは奥が深く私よりも家内の方がより熱心なの
だが、同じ方を向いて楽しめる一生ものだと思っている。体を動かす事が好きで、50歳
の記念にとゴルフとお仕舞いも加わった。これは基本の姿勢が似ていて同時に始めたの
は正解だとは本人の弁だ。しかしゴルフは十分な時間が取れず鳴かずとばずのようだ。
26
ゴルフでは一緒に
行くと喧嘩が絶え
ないが、これもお
互い折り合いをつ
観世会館にて能の発表会
ける事を学びなが
ら楽しんでいる。最近ではボランティア活動の女性グループにも所属して企画や広報など
の役に付いて活動している。これだけ動いているがまだ時間がある時は読書をしている
様だ。無論家事も一人でこなしている。静と動のバランスが見事に取れているのである。
ほんとに飽きない人だ。夫婦はいつの間にかその存在に慣れてしまいがちだが、妻は
年々存在感が増してきて最近は私の方が小柄になったのではないかと感じる事さえある。
その内、懐の中に入ってしまうのではと怖れている。
スペイン三ツ星レストラン「エル・ブジ」の門前にて
27
東日本大震災関連
全国経済同友会の義援金、被災地5同友会を通じ地元へ
お礼と報告の手紙届く
全国経済同友会の呼びかけに応じ
て本会が寄贈した東日本大震災義援
金500万円について、東京の(公社)
経済同友会から処理報告があった。
それによると、全国から集まった
義援金総額は4,000万円で、それらを
青森・岩手・仙台・福島・千葉県の
5同友会を通じ、5月中旬までに各
地元自治体に1,250万∼125万円を寄
寄贈地の各同友会からの報告ならびにお礼の手紙が届いた
贈した。配分額は被害の規模・実態
を勘案して決定された。国民から集めた巨額の義援金がいまだ配分されていないのに対
し、全国経済同友会は早期に、しかも地元に直接贈ったわけである。
これを受けて、寄贈地の各同友会から早速「県の被災者に対する義援金として知事に
目録を渡し寄贈した」
(岩手)
、
「県に復興寄附金として寄贈した」
(仙台)
、
「県内で被災
した方々の生活支援のため、全額を県災害対策本部様あて寄付した」
(福島)
、
「県の被災
者に対する義援金として副知事に目録を渡し贈呈した」
(青森)といった報告ならびにお
礼状が本会あてに届いた。
そのなかから、特に大きな被害を被った宮城県の仙台経済同友会からの手紙を紹介する。
*
ご承知のとおり、宮城県は今回の大地震で沿岸部15市町を中心に未曾有の被害を被り
ました。幸いにも当会会員の人的被害はなく皆無事でしたが、各会員企業では従業員・
工場設備等に甚大な被害を受け、今後の対応を迫られております。
一方、沿岸部の津波被災者に目を転じますと、死者は約9,000名を数え、発災から約2ヶ
月半を経ました現在でも行方不明者が5,300名にのぼっております。また約30,000名の市
民が未だに避難所生活を余儀なくされており、県民挙げて生活の確保・復旧へ向け懸命
な努力をしているところです。
つきましては、かかる現状から貴同友会からお寄せいただきました浄財は、5月25日、
宮城県に復興寄附金として寄贈させていただきましたのでご報告させていただきます。
弊会としましても、地域社会に基盤を置く経済団体として、
「復興への貢献」を活動の
柱に据え、被災された皆様が一日も早く震災のショックから立ち直り、通常の生活を取
り戻すことができるよう支援して参る所存です。
(抜粋、原文どおり)
*
本会としても、被災地域の一日も早い復興、福島原発事故の収束を願うばかりである。
なお、本会会員に寄せていただいた東日本大震災義援金は4月末までに1,500万円となっ
たので、1,000万円を京都府と京都市に被災者救援活動に要する費用の一部として寄贈し、
500万円を(公社)経済同友会に送った。
28
慶 事の お 知 ら せ
恒例の春の褒章が発表され、本会から次の方が晴れの栄誉を受けられました。
心よりお慶び申し上げます。
平成23年春の褒章
藍綬褒章
株式会社 ナベル
代表取締役
南部 邦男 氏
29
会員異動
平成2
3年4月1日∼平成2
3年5月3
1日
●正会員入会者●
あかまつ
てっしん
赤松 徹眞(平成23年4月入会)
龍谷大学
学長
いけだ
としゆき
ひでゆき
上 英之(平成23年5月入会)
(学)龍谷大学
理事・学長室長
おがた
やすひろ
池田 敏之(平成23年4月入会)
緒方 保博(平成23年5月入会)
野村證券㈱
京都支店長
みずほインベスターズ証券㈱
京都支店長
おくたに
ごきゅう
ひろとし
ひろふみ
奥谷 博俊(平成23年4月入会)
五弓 博文(平成23年5月入会)
㈱サツマヤ奥谷
取締役営業本部長
㈱ロイヤルホテル
リーガロイヤルホテル京都
執行役員総支配人
にしの
しの
としや
のぶはる
西野 敏哉(平成23年4月入会)
篠 信治(平成23年5月入会)
住友信託銀行㈱
執行役員京都支店長
㈱ホテルプリンセス京都
代表取締役社長
ふじい
しもさか いずみ
けんじ
藤井 健志(平成23年4月入会)
㈱藤井大丸
経営企画室室長
ふじた
まさき
下坂 泉(平成23年5月入会)
SMBC日興証券㈱
京都支店長
たかや
けんじ
藤田 正樹(平成23年4月入会)
F谷 謙次(平成23年5月入会)
大阪ガス㈱
常務執行役員京滋地区総支配人
㈱e布
代表取締役社長
むくだ
ふじおか
としお
いちろう
椋田 稔夫(平成23年4月入会)
藤岡 一郎(平成23年5月入会)
ワールドビジネスセンター㈱
代表取締役社長
京都産業大学
学長
や
ち
としふみ
谷内 俊文(平成23年4月入会)
㈱みずほ銀行
京都中央支店長
わ
だ
たかし
和田 孝(平成23年4月入会)
㈱藤堂製作所
代表取締役社長
30
うえ
よしむら りょういち
吉村 良一(平成23年5月入会)
吉村建設工業㈱
代表取締役
●準会員入会者●
せのお
し
ほ
わかつ
かずきよ
妹尾 志歩(平成23年4月入会)
若津 和清(平成23年4月入会)
㈱長谷本社
グループ統括室室長
住友生命保険(相)
本社総合法人本部次長
ほ し の りゅうへい
よしむら
星野
吉村 信二(平成23年5月入会)
平(平成23年4月入会)
㈱イシダ
企画管理部部長
しんじ
㈱フラットエージェンシー
営業推進部長
やまぐち ゆたか
よ
だ
まさふみ
山口 豊(平成23年4月入会)
依田 正文(平成23年5月入会)
㈱京都東急ホテル
副総支配人
SMBC日興証券㈱
京都支店京都法人部長
●正会員退会者●
平成23年4月 淺井 國勝
池田 達夫
今井 孝至
加地 保裕
木下 博史
高見 亨
藤堂 稔之
中島 昭彦
中島 賢
野村 直史
福西 康人
藤井 久嗣
山内 信輝
山本 忠彦
吉村 公一
尾花 栄一郎
鈴木 基一
田中 健二
廣間 準一
和田 孝
e畑 元喜
若原 道昭
平成23年5月 奥村 功
●準会員退会者●
平成23年4月 金井 俊樹
平成23年5月 下坂 泉
●平成23年5月31日現在会員数●
正会員 579名
準会員 35名
※会社名・役職につきましては、入会時現在のものを掲載しております。
31
事務局長を拝命して
八 木 茂
まさか私自身が、事務局長を仰せつかることになろうとは思って
もいませんでした。
田辺代表幹事からお話を伺ったとき、はなはだ微力非才の身であ
り、お受けすることを躊躇致しましたが、永年関わっていますボー
イスカウトの初代総長、後藤新平先生の「人のお世話にならぬよう、
人のお世話をするよう、そして報いを求めぬよう。
」というお言葉
が思い浮かび、私でもお役に立てるのであればと承知することに致しました。
私は松下電器産業(現パナソニック)株式会社で、製販一体の第一線事業場の人事責
任者および子会社の人材ビジネス会社の経営責任者等として、トータル約40年間パナソ
ニックグループに勤務しておりました。京都経済同友会との出会いは、会員として平成
15年1月に入会させていただいたことに始まります。
私が目指す事務局運営の基本は、
「会員一人ひとりの方が、京都経済同友会に入会して
いてよかった!」と実感できるよう、常に会員の皆様方の目線での価値判断・運営を心
がけることです。
また他の経済団体は会員資格が法人であるのに対し、本会は経営者の方などが個人の
資格で参加されています。会員間で一企業や特定業種の利害を超えた視点から自由で闊
達な議論をつくし、実現可能な政策提言を行えるよう、自由度のある組織運営をバック
アップしたいと思います。
最後に、輝かしい歴史と伝統を誇る京都経済同友会が地域社会におけるプレゼンスを
高め、さらに発展するには、田辺代表幹事、長谷代表幹事のビジョンを達成することだ
と思います。
その達成にできる限りの努力を尽くす所存でございますので、何卒、会員の皆様方の
ご指導、ご鞭撻とご支援をよろしくお願い申し上げます。
簡単ではございますが、私の事務局長就任のご挨拶に代えさせていただきます。
事務局の動き
たかはた も と き
4月27日付 入局
32
F畑 元喜(課長)
昭和44年6月9日生
株式会社 長谷本社より出向
平成4年3月 同志社大学経済学部卒業
平成13年12月 株式会社 長谷本社 入社
会の動き
平成2
3年4月1日∼平成2
3年5月3
1日
総会
青年政策研究部会
4 ・27
(水) 平成23年通常総会ならびに活動方針発表
「平成23∼24年度各部会・委員会の活動方
針」登壇者 代表幹事・田辺親男氏(親友
会グループ・会長)
、代表幹事・長谷幹雄氏
(㈱長谷本社・代表取締役社長)
、平成23∼
24年度各部会長・委員長 総会426名出席
(委任状出席含) 活動方針発表205名出席
リーガロイヤルホテル京都
幹事会
4 ・18
(月) 運営委員会 13名出席 同友会事務局
5 ・17
(火) 運営委員会 11名出席 同友会事務局
5 ・26
(木) 平成23年度総員会および5月度例会 「黒
壁とわたし」㈱長谷本社代表取締役社長・
長谷幹雄氏 総員会29名出席(委任状出席
含) 例会28名出席 京都東急ホテル
研究委員会組織
「ハピネス」特別委員会
4 ・27
(水) 4月度幹事会 102名出席(委任状出席含)
リーガロイヤルホテル京都
5 ・18
(水) 5月度幹事会 108名出席(委任状出席含)
リーガロイヤルホテル京都
部会組織
総務部会
5 ・25
(水) 第1回委員会
(オープン委員会) 1.講演
「幸福ブームの舞台裏 ―― 社会のネクスト
テーマとしての幸福論」慶應義塾大学大学
院健康マネジメント研究科非常勤講師・袖川
芳之氏 2.委員との意見交換 47名出席
京都ブライトンホテル
5 ・25
(水) スタッフ懇談会 17名出席 柊家
「大学のまち・京都」を考える特別委員会
4 ・ 8(金) 会計監査 3名出席 同友会事務局
4 ・18
(月) 11名出席 同友会事務局
5 ・11
(水) 10名出席 同友会事務局
5 ・16
(月) 第1回スタッフ会議 9名出席 同友会事
務局
例会部会
経営問題研究委員会
5 ・18
(水) 5月度例会 「東北地方太平洋沖地震はなぜ
起きたか―
― M9のなぞ解明が急務 地震学
の現状」京都大学大学院理学研究科教授・
平原和朗氏 171名出席 リーガロイヤル
ホテル京都
5 ・18
(水) 第1回例会部会 9名出席 リーガロイヤ
ルホテル京都
5 ・11
(水) 第1回スタッフ会議 12名出席 ニチコン
㈱本社
都市問題研究委員会
5 ・12
(木) 第1回スタッフ会議 9名出席 同友会事
務局
プロジェクト
交流部会
4 ・14
(木) 第24回全国経済同友会セミナー 「緊急日
本復興会議」 16名出席 グランド・ハイ
アット・福岡
5 ・11
(水) 第1回スタッフ会議 6名出席 くろちく
百千足館
5 ・21
(土) 第1回少人数制会員交流会 23名出席 上
七軒歌舞練場、兆(KIZASHI)上七軒別邸、
上七軒くろすけ
北部部会
新公益法人制度対策チーム
5 ・30
(月) 第1回会議 10名出席 同友会事務局
サマーセミナープロジェクト
5 ・12
(木) 第1回スタッフ会議 8名出席 京都ブラ
イトンホテル
準会員組織
企業幹部研究会
5 ・ 9(月) 第1回北部幹事会
務局
10名出席 同友会事
4 ・ 7(木) 新旧世話人会 10名出席 厚凛
5 ・16
(月) 世話人会 7名出席 同友会事務局
※会社名・役職等につきましては、開催時のものを掲載しております。
33
社団
法人
京都経済同友会
京都経済同友会 会報
第193号 平成23年8月1日
発行 社団法人京都経済同友会事務局
京都市中京区烏丸通夷川上ル
京都商工会議所ビル 5階
電話 075-222-0881
http://www.kyodoyukai.or.jp/
E-mail:[email protected]
印刷 土山印刷株式会社
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