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Page 1 Page 2 32 MCAともLゝぅ〟} と呼ぶ 一 に求めることができる
31
〈
論
説〉
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
ア メ リカ ・イ ンデ ィア ン法 研 究(十 五)
藤
目
田
尚
則
次
第 一節
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー の 承 認
1イ
ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー の 定 義
IIイ
ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー の 承 認 又 は 設 立
第 二 節1948年
法 制 定 前 の イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー
1イ
ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー の 不 明 確 性
II判
例 の 展 開(以
第 三節
上 、 第41巻
合 衆 国 法 律 集 第18編
第1・2合
第ll51条
1イ
ンデ ィア ン保 留地
II従
属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー
III割
当地
第 四節
第ll51条
第ll51条
併 号)
とイ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー
第c項(以
第ll51条
第b項
上 、 本 号)
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 管 理 終 結 法 、 余 剰 土 地 法
1問
題 の所 在
II管
理 終結 法 、 余 剰 土地 法
たら んノ 芽}二 即
1イ
第a項
合 衆 国 法 律 集 第18編
ン デ ィ ア ン保 留 地
第1151条
と イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー
第1151条 第a項
合 衆 国法 律 集 第18編 第53章 第1151条 第a項
は、 「
全 ての公有地譲渡証 書の発
出 に も拘 らず 、 及 び保 留 地 を 走 行 す る通 行 権 を含 め て 、 連 邦 政 府 の 管 轄 下 に あ
る イ ン デ ィ ア ン保 留 地 の 境 界 内 に あ る全 て の 土 地 」 と規 定 して い る。
1「
連 邦 政 府 の 管 轄 下 にあ る イ ン デ ィ ア ン保 留 地 」
(1)こ れ ま で見 て き た よ うに 、 合 衆 国 議 会 は、 当該 定 義 をDonnelly事
に依 拠 して い るが 、 規 定 の 言 い 回 しの 初 出 は、1885年3月3日
件判決
、 合 衆 国議 会 第
G,t)
48議 会 で 制 定 さ れ た イ ン デ ィ ア ン 関 連 歳 出 配 分 承 認 法 第9条
指 し て 、 「イ ン デ ィ ア ン 重 大 犯 罪 法 」(theIndianMajorCrimesAct)(以
通例、本条 を
下、
32
MCAと
も い う。)と 呼 ぶ 一
に 求 め る こ と が で き る 。 当 該 規 定 は 、1883年
に合
64)
衆 国 最 高 裁 判 所 がExparteCrowDogで
、 ス ー ・イ ン デ ィ ア ン が 他 の ス ー ・
イ ン デ ィ ア ン を ス ー 族 の保 留 地 で 殺 害 した 事 件 で 、 ダ コ タ 準 州 地 方 裁 判 所 が 、
本 件 被 告 人 に対 す る正 式 起 訴 状 を受 理 し、 及 び審 理 す る管 轄 権 を有 さ ず 、 被 告
人 は、 部 族 法 及 び そ の 他 の慣 習 法 に の み に服 す る とす る判 決 を下 した の に対 し
て 、 当 該 判 決 を 受 けて 、 合 衆 国 議 会 が 、 全 て の 州 の 境 界 の 内 と外 とを 問 わ ず 、
イ ン デ ィ ア ン の テ リ トリー で イ ン デ ィア ンが 他 の イ ン デ ィ ア ン に対 して 実 行 し
た7つ
の 重 大 な犯 罪 を、 連 邦 の 犯 罪 とす る決 議 を した もの で あ る。 同 法 第9条
は、 「
本 法 の 制 定 後 、 即 時 に 、合 衆 国 の 領 土 内で 、 及 び イ ンデ ィ ア ン保 留 地 の 内
と外 と を問 わ ず 、 謀 殺 、 故 殺 、 強 姦 、殺 意 の あ る暴 行 、 放 火 、 住 居 侵 入 及 び 窃
盗 の罪 をイ ン デ ィ ア ン又 は他 の 人 の 身体 若 し くは財 産 に対 して 実 行 した 全 て の
イ ン デ ィ ア ン は 、 当 該 犯 罪 に 関 す る合 衆 国 領 土 の 法 に服 し、 当 該 犯 罪 を 実 行 し
た 全 て の 他 の人 と同 一 の裁 判 所 で 同 一 の 方 法 で 審 理 され 、 同 一 の 刑 罰 に 服 す る
もの と し、 及 び 当 該 裁 判 所 は、 本 法 に よ って か か る全 て の 事 件 に管 轄 権 を付 与
され 、 並 び に合 衆 国 の 全 て の 州 の境 界 内 で あ っ て 、 及 び イ ンデ ィ ア ン保 留 地 内
で 、 当 該 犯 罪 を他 の イ ン デ ィ ア ン又 は他 の 人 の 身体 若 し くは 財 産 に対 して 実 行
した全 て の イ ン デ ィ ア ン は 、 合 衆 国 の 排 他 的 管 轄 権 内で 当 該 犯 罪 を実 行 した 他
の全 て の 人 と同 一一
の 裁 判 所 で 、 及 び 同 一一
の 方 法 で 審 理 さ れ 、 並 び に 同 一一
の刑罰
65)
に 服 す る も の と す る 。」 と規 定 し て い る 。
(2)イ
ン デ ィ ア ン 保 留 地 と い う用 語 は 、 も と も と は 、 土 地 保 有 形 態(tenure)
に 関 係 な く、 イ ン デ ィ ア ン に よ る 連 邦 政 府 へ の 割 譲 か ら保 留 さ れ た 全 て の 土 地
を 意 味 し、 部 族 の 土 地 、 個 人 の 土 地 及 び 無 条 件 土 地(unrestrictedIand)を
含 ん
で い た と考 え ら れ る 。 そ の 証 拠 に 、 例 え ば 、 連 邦 政 府 が 、1830年9月27日
にダ
ン シ ン グ ・ラ ビ ッ ト ・ク リ ー ク(DancingRabbitCreek)で
シ ョ ン(ChoctawNation)と
チ ョ ク トー ・ネ ー
の 間 に 締 結 し た 「チ ョ ク トー と の 条 約 」(theTreaty
66)
ofChoctaw)第14条
西 の 土 地(第2条)へ
は、 「
残留 し 〔
合 衆 国 が ネ ー シ ョン に譲 渡 した ミ シ シ ッ ピ川 の
の移 住 を 希 望 し な い こ と〕、 及 び 諸 州(theStates)の
な る こ と を 希 望 す る 各 々 の 世 帯 主 は 、 本 条 約 の 批 准 か ら6ヶ
(Agent)に
市民 と
月以 内に、担当官
そ の意 思 を表 明 す る こ とに よ っ て 、 残 留 し、及 び 市 民 とな る こ とを
認 め られ 、 及 び 彼 又 は 彼 女 は 、 当 該 行 為 に 基 づ い て 、640エ
ー カ ー の 土 地 の1区
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
画 の保 留 地(reservation)を
33
付 与 され る。 同様 の 方 法 を もっ て 、 世 帯 主 と同 居
す る10歳 以 上 の 未 婚 の 各 々 の子 ど もに 、 そ の2分 の1区 画 及 び10歳 以 下 の 各 々
の 子 ど もに4分
の1区 画 が 、 親 の 土 地 に 付 属 して 付 与 され る 。 本 条 約 の批 准 後
5年 間 、 合 衆 国 の 市 民 に な る意 思 を もっ て 当 該 土 地 に居 住 す る場 合 、 公 有 地 単
純 不 動 産 権 譲 渡 証 書 が 発 出 さ れ 、 当該 保 留 地 は、 世 帯 主 が 行 っ た 土 地 の 改 良 工
67)
事 若 し くは 当 該 土 地 を 含 む も の とす る。 … … 」 と規 定 して い る 。
1850年
代 を通 じて 、 イ ン デ ィ ア ン保 留 地 の 現 代 的 な意 味 合 い が 、 土 地 の 本 来
の 保 有 形 態 に拘 らず 、 「
部 族 に所 属 す るイ ンデ ィ ア ン の居 住 の た め に連 邦 の 保 護
下 に 保 留 さ れ る 土 地 」(landsetasideunderfederalprotectionforthe
residenceoftribalIndians)を
指 す よ う にな る こ とに よ って 、 明 らか とな って
68)
く る 。 例 え ば 、1853年3月3日
制定 の
「1853会 計 年 度 イ ン デ ィ ア ン 問 題 関 連 歳
69)
出 配 分 承 認 法 」 第1条
は、 当 該 箇 条 の末 文 で 、 合 衆 国 大 統 領 は 、 イ ン デ ィ ア ン
の 保 護 の た め に、 本 法 制 定 後 に 企 画 さ れ た 計 画 を承 認 した場 合 、 カ リ フ ォル ニ
ア州 若 し くは 当 該 州 に 近 接 す る ユ タ 準 州 及 び ニ ュ ー ・メ キ シ コ 準 州 の 公 有 地
(publicdomain)に
イ ンデ ィ ア ンの保 護 目的 を も って 、 各 々25,000エ
超 え な い 広 さの5ヵ 所 に わ た る軍 用 保 留 地(militaryreservation)を
ーカー を
設 立す る
権 限 を 付 与 され る。 当 該 保 留 地 は、 カ リ フ ォル ニ ア 州 の 市 民 が 居 住 す る土 地 の
上 に設 立 して は な らず 、 及 び カ リフ ォ ル ニ ア州 の イ ンデ ィ ア ンの 生 活 費 及 び 彼
ら イ ン デ ィ ア ン の保 護 を 目 的 とす る 当該 保 留 地 へ の 移 住 費 に 充 て る た め 、 総 額
で250,000ド
ル が 歳 出 承 認 され る。」 と規 定 して い る。 か か る公 有 地 法 で用 い ら
れ た 保 留 地 とい う用 語 の 語 法 が 、 特 定 の 土 地 保 有 形 態 に依 拠 す る こ とな く、 連
邦 に よ っ て 保 護 さ れ るイ ン デ ィ ア ン部 族 の 土 地 を表 記 す る単 一 の 定 義 を作 り上
げ る た め 、 当 該 用 語 の 条 約 上 の 使 用 と合 併 し、 一 般 に用 い られ る よ うに な って
アの
い っ た の で あ る と考 え られ る。
か か る保 留 地 の 意 味 合 い は、1885年 まで に、 法 律 上 確 立 され 、MCAに
い るが 、 同法 の 制 定 の翌 年 、 合 衆 国最 高 裁 判 所 は 、MCAの
表れて
制 定 は、 合 衆 国 議 会
の 権 限 を 逸 脱 す る もの で あ る と して 、 同 法 の合 憲 性 が 争 わ れ たUnitedStates
71)
v.Kagamaで
、 同法 を有 効 と判 示 して い る。 す な わ ち 、MCAの
効 力 は 、保 留
地 の範 囲 内 で 実 行 され た 犯 罪 的 性 格 を もつ 何 らか の 部 族 に所 属 す る イ ンデ ィ ア
ン に 限定 され る。 当 法 廷 に とっ て 、 そ れ は合 衆 国議 会 の 権 限 内 に あ る もの と考
34
え られ る。 これ らの イ ン デ ィ ア ン部 族 は 、 合 衆 国 の 被 保 護 者 で あ る。 彼 ら部 族
は、 合 衆 国 に従 属 す る コ ミ ュニ テ ィ ー で あ っ て 、 毎 日 の食 物 の た め に大 部 分 が
従 属 し、 政 治 的権 利 の た め に 従 属 して い るの で あ る。 彼 らは 、 州 に対 して 忠 誠
の義 務 を負 っ て は お らず 、 及 び 州 か らい か な る保 護 を も受 けて は い な い 。 地 方
に お け る悪 意 の 故 に、 イ ンデ ィ ア ン が発 見 され た とこ ろ に居 住 す る州 民 は、 し
ば しば イ ン デ ィ ア ンの 最 も憎 悪 に満 ち た 敵 で あ っ た の で あ る。 連 邦 政 府 が 、 部
族 を処 遇 す る過 程 に負 う と こ ろ の彼 らの 弱 体 と無 力 さ及 び 処 遇 が 認 め られ た 条
約 か ら、 そ こに保 護 の 義 務 が 生 じ、 連 邦 政 府 が そ の 権 限 を も った の で あ る。 こ
の こ と は、 常 に連 邦 政 府 行 政 機 関 、 合 衆 国 議 会 及 び 当 裁 判 所 にお い て 認 め られ
て き た と こ ろ で あ る。 これ らの か つ て は 強 力 で は あ っ た が今 や 弱 体 化 し、 そ の
数 が 減 少 しつ つ あ る人 種 の残 存 者 に 対 す る一 般 的 な 統 治 権 力 は、 彼 らの 間 に居
住 して い る人 々 の 安 全 と同様 、 イ ン デ ィ ア ン の保 護 の た め に 必 要 で あ る。 この
権 力 は 、 連 邦 政 府 に存 在 しな けれ ば な らな い。 蓋 し、 この権 力 は、 これ まで 他
の い ず れ に も存 在 せ ず 、 権 力 行 使 の舞 台 は、 合 衆 国 の 地 理 的 境 界 内 に あ り、 当
該権力
〔
の 行 使 〕 は これ まで に決 して 否 定 され て はお らず 、 そ して そ の 権 力 の
み が 、MCAを
全 て の イ ン デ ィ ア ン部 族 に 実 行 し得 るか らで あ る。 従 って 、1885
年3月3日
法 は 、 有 効 で あ る。
(3)合 衆 国 法 律 集 第18編 第ll51条 第a項
とい う成 句 の 原 型 は、1932年6月28日
にい う 「
連 邦 政 府 の管 轄 下 に あ る」
制 定 の 「1910年合 衆 国刑 法 典 第328条 及
び第329条 並 び に1928年 合 衆 国 法 典 第548条 及 び第549条
を 改 正 す るた め の 法
73)
律 」MCAの
改正 法
に見 出 され る。 す な わ ち、 「
保 留地 を走 行 す る通 行
権 を含 む 、 連 邦 政 府 の 管 轄 下 に あ る全 て の イ ンデ ィ ア ン保 留 地 の 上 及 び 保 留 地
内で 、 以 下 に規 定 す る犯 罪 、 即 ち、 謀 殺 、 故 殺 、 強 姦 、 近 親 相 姦 、 凶 器 に よ る
暴 行 、 放 火 、 住 居 侵 入 及 び窃 盗 の罪 を イ ン デ ィ ア ン又 は他 の 人 の 身 体 若 し くは
財 産 に 対 して実 行 した 全 て の イ ン デ ィア ン は、 合 衆 国 の排 他 的 管 轄 権 内 で 上 記
犯 罪 を実 行 した他 の 全 て の 人 と同一一
の 裁 判 所 で 、 及 び 同一 の 方 法 で 審 理 され 、
並 び に 同 一一の刑 罰 に服 す る もの とす る。 女 性 の イ ンデ ィ ア ン に強 姦 の 罪 をイ ン
デ ィ ア ン保 留 地 内 で 犯 した イ ン デ ィ ア ン は、 裁 判 所 の 裁 量 に 基 づ い て 、 自 由刑
に処 せ られ る もの とす る。 本 条 で 用 い られ る強 姦 の 罪 は、 犯 罪 が 実 行 され た 州
法 に従 っ て定 義 され る。」 と規 定 して い る。 か か る規 定 は 、 州 に よっ て 管 理 され
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
35
るイ ン デ ィ ア ン保 留 地 を連 邦 法 の 適 用 範 囲 か ら排 除 す る意 図 を も っ て制 定 され
た と考 え られ る。 また 、 保 留 地 を走 行 す る通 行 権 が 追 加 規 定 され た こ とは 、 イ
ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー の通 行 権 を め ぐ る合 衆 国最 高 裁 判 所 の 判 決 の混 乱 を回
避 す る 目的 が あ っ た と考 え られ る。
2「
全 ての土地」及 び 「
全 て の 公 有 地 譲 渡 証 書 の交 付 に も拘 らず 」
(1)合 衆 国法 律 集 第18編 第ll51条 第a項
にい う 「
全 て の土 地 」 及 び 「
全て の
公 有 地 譲 渡 証 書 の発 出 に も拘 らず 」 とい う成 句 は 、1948年 制 定 の 「イ ンデ ィ ア
74)
ン ・カ ン トリー 犯 罪 法 」(1948年 法)で 、 追 加 規 定 さ れ た もの で あ り、 保 留 地 内
に存在 す る割 当地1914年
のPelican事
件 判 決 で 既 に結 論 を見 て い た
及
び イ ン デ ィ ア ン保 留 地 内 に位 置 す るが 、 他 の 政 府 目的 の た め に イ ン デ ィア ン問
題 局(BureauofIndianAffairs)(以
下、BIAと もい う。)に 保 留 され る連 邦 の土
地 を含 む もの とさ れ る。 当該 用 語 が 追 加 規 定 さ れ た 最 も重 要 な 法 的 効 果 は 、 保
留 地 の境 界 内 に あ る単 純 不 動 産 権 土 地 に 関 す る 以 前 の 法 律 に よ って 提 起 され た
75)
幾 つ か の 問 題 を解 決 す る こ とに あ っ た と考 え られ る。
の
(2)既
に触 れ た1834年
イ ン デ ィ ア ン交 易 及 び 通 商 法 の 定 め るイ ン デ ィ ア ン ・
カ ン トリー の 定 義 は 、 イ ン デ ィア ンの 土 地 権 原(landtitle)に
結 び付 け られ て
い る。 イ ンデ ィ ア ンの 土 地 権 原 に は、 先 住 民 に よ る 占有 、 行 政 命 令 に基 づ く保
留 地 、 連 邦 の 信 託 に 付 され た 、 又 は譲 渡 制 限 さ れ た 地 位 に あ る土 地 、 移 住 部 族
及 び ニ ュー ・メ キ シ コ ・プ エ ブ ロ 族(NewMexicoPueblotribe)の
単純 不動
産 権 に基 づ く所 有 権 が 含 ま れ るが 、 上 記 の 全 て の 土 地 は、 連 邦 の 制 限 に服 す も
の とされ 、1834年 イ ン デ ィ ア ン交 易 及 び 通 商 法 第12条 は、 「イ ン デ ィ ア ン のネ ー
シ ョン 若 し くは部 族 の 土 地 、 当 該 土 地 の権 原 又 は そ の 請 求 の取 得 若 し くは 譲 与
若 し くは リー ス若 し くは そ の他 の 移 転 も、 憲 法 の規 定 に従 っ て 締 結 さ れ た 条 約
若 し くは 合 意 に よっ て 規 定 さ れ な い 限 り、 法 律 上 若 し くは エ クイ テ ィ ー 上 、 効
力 を有 しな い。」 と定 めて い た。 イ ンデ ィア ン保 留 地 の境 界 内 の無 制 限 の 単 純 不
動 産 権 付 きで 所 有 され る土 地 は 、 連 邦 法 上 若 し くは 条 約 上 の例 外 規 定 が な い 限
り、1948年 法 制 定 以 前 は、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン トリー に は含 まれ て い な い 。
3「
(1)保
保留地 を走行す る通行権」
留 地 を 走 行 す る通 行 権 は 、 ど うか 。 合 衆 国 最 高 裁 判 所 は、1912年 、
アア Clairmontv.UnitedStates(以
下 、ClaiYrnont事
件 と い う 。)で 、 保 留 地 を 走 行
36
す る 通 行 権 は 、 イ ン デ ィ ア ン の 権 原 の 放 棄(surrender)に
全 に 取 消 さ れ た(withdrawn)消
使 用 され て い る
て い る。1897年1月30日
よ っ て 保 留 地 か ら完
滅(extinguishment)と
い う用 語 も 多 々
も の と し て 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で は な い と判 示 し
に制 定 され た
「イ ン デ ィ ア ン に 対 す る ア ル コ ー ル 性 飲
料 の 販 売 を 禁 止 し 、 及 び 当 該 行 為 に 刑 罰 を 科 し、 並 び に そ の 他 の 目 的 に 関 す る
ラ
法 律 」 第1条
は 、 アル コー ル性 飲 料 を 、 権 原 が 連 邦 政 府 に よ って 信 託 保 有 され
て い る全 て の イ ン デ ィ ア ン割 当 地 又 は 被 割 当 人 に よ っ て 連 邦 政 府 の 同 意 な く し
てp渡
す る こ と が で き な い 割 当 地 を 含 む 意 味 で 用 い ら れ る イ ン デ ィ ァ ン ・カ ン
ト リ ー へ 持 ち 込 み 、 若 し く は 持 ち 込 み を 試 み た る 者 は 、60日
び 初 犯 の 場 合 は100ド
以 内 の 自由 刑 、 及
ル を 越 え な い 罰 金 、及 び そ の 後 の 各 々 の 違 反 に 対 し て は200
ド ル を 超 え な い 罰 金 が 科 さ れ る 旨 規 定 し て い た と こ ろ 、 本 件 被 告 人 は 、1855年
7月16日
に 合 衆 国 と フ ラ ッ トヘ ッ ド(Flathead)、
ク ー トネ ー(Kootenay)及
ア ツパ ー ・ペ ン ド ・ ド ウ オ レ イ レ ス(UpPerPendd'Oreilles)の
ン の 連 合 部 族 と の 問 で 締 結 さ れ た 条 約(12Stat.975.)に
び
各イ ンディア
よっ て 設 立 され た モ ン
タ ナ 州 の フ ラ ッ トヘ ッ ド ・イ ン デ ィ ア ン保 留 地(FlatheadIndianReservation)
(以 下 、 保 留 地 とい う 。)に 、1パ
イ ン トの ウ ィ ス キ ー を 持 ち 込 も う と し て 、 逮 捕
さ れ 、 合 衆 国 モ ン タ ナ 地 区 地 方 裁 判 所 で 、60日
の 自 由 刑 と100ド
ル の罰 金 を併 科
さ れ た 。 こ れ に 対 し て 、 地 方 裁 判 所 に は 管 轄 権 が な い と して 誤 審 令 状(writof
error)が
申 立 て ら れ た 。 被 告 人 は 、 ノ ー ザ ン ・パ シ フ ィ ッ ク 鉄 道 会 社(Northern
PacificRailwayCompany)の
列 車 の 中 で 、 ア ー リ ー(Arllee)か
き た 内 務 省 の 官 吏 に よ っ て 、 ラ バ リ(Ravalli)で
ら乗 り込 ん で
逮 捕 さ れ た が 、 ラバ リ も ア ー
リー も、 地 理 的 に 鉄 道 会 社 の 通 行 権 が 付 与 され た保 留 地 の境 界 外 の地 点 に あ っ
た。
ヒ ュ ー ズ 判 事(Hughes,J.)が
法 廷 意 見 を書 き 、 以 下 の よ う に 認 定 し、 地 方 裁
判 所 の判 決 を破 棄 し、 事 件 を 差 戻 して い る。 す な わ ち、 モ ン タ ナ州 が形 成 され
る 根 拠 と な っ た1889年2月22日
法(ch.180,25Stat.676.)は
、 「
州 内 に居 住 す
る人 民 は、 州 の境 界 内 に存 在 す る特 定 の 用 途 に 当 て られ な い 公 有 地 、 及 び イ ン
デ ィ ア ン 若 し くは イ ン デ ィ ア ン 部 族 に よ っ て 所 有 又 は 占 有 さ れ て い る 州 の 境 界
内 に 存 在 す る 全 土 地 に 対 す る 全 て の 権 利 及 び 権 原 を 放 棄 す る こ と、 当 該 土 地 に
対 す る権 原 が 、 合 衆 国 に よ っ て 消 滅 させ ら れ る ま で 合 衆 国 の 措 置 に 従 う こ と、
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
37
当 該 イ ン デ ィ ア ンが 、 連 邦 政 府 の 絶 対 的 管 轄 権 及 び 監 督 に服 す る こ とに 同 意 し、
宣 言 す る。」 と定 め て い る(ld.at677.)。
365.)第2条
「1864年7月2日
法 」(ch.217,13Stat.
に よ って 、 合 衆 国 議 会 は、 ノー ザ ン ・パ シ フ ィ ッ ク鉄 道 会 社 に鉄 道
及 び 電 話 敷 設 の た め に 公 有 地 を 走 行 す る 通 行 権 を 、 当 該 鉄 道 の 両 側 に 幅200
フ ィ ー トの 広 さで 付 与 して い る(駅 舎 及 び作業場 に必 要 な土地 を含 む 。)。そ して 、
合 衆 国 は、 「
公 共 政 策 及 び 当該 イ ンデ ィア ンの 福 利 に一一
致 す る限 り、極 力 速 や か
に本 法 の 適 用 を受 け る全 て の 土 地 に対 す るイ ン デ ィ ア ン の権 原 を消 滅 させ 、 法
案 に定 め られ た鉄 道 に寄 贈 す るた め に取 得 す る。」 と規 定 さ れ て い た 。1882年7
月5日
、 鉄 道 会 社 は 、 保 留 地 の 南 西 部 分 を走 行 す る鉄 道 路 線 の 位 置 を示 す 地 図
を提 出 し、 同 年9月2日
に は 、 連 合 部 族 と合 衆 国 との 間 に合 意 が 結 ぼ れ た 。 当
該 合 意 は 、 合 衆 国議 会 に よ る通 行 権 の付 与 、 イ ン デ ィ ア ン との 諸 条 約 及 び 鉄 道
路 線 を示 す地 図 に 言 及 した後 、1855年7月17日
条 約 に基 づ い て イ ンデ ィ ア ンが
保 留 地 に 現 在 有 して い る全 て の 権 利 、 権 原 及 び利 益 をイ ン デ ィ ア ンが 放 棄 し、
合 衆 国 に 譲 渡 す る 旨 を謳 っ て い る。 従 っ て 、 合 衆 国 議 会 の承 認 に よ っ て 、 鉄 道
会 社 は 、 通 行 権 を構 成 す る土 地 に単 純 不 動 産 権 を取 得 し、 合 意 に よ っ て 当 該 土
地 は イ ンデ ィ ア ンの 占有 権 か ら解 放 さ れ 、 鉄 道 が 敷 設 され る 土 地 に対 す るイ ン
デ ィ ア ンの 権 原 は 、 完 全 に 消 滅 した の で あ って 、 本 件 に お け る通 行 権 が認 め ら
79)
れ た 土 地 は 、 イ ン デ ィ ァ ン ・カ ン ト リ ー で は な い 。
(2)一
方 、 合 衆 国 最 高 裁 判 所 は 、1918年
1897年1月30日
、Clairmont事
件 判 決 と同様 、 上 記
法 違 反 事 件 が 争 わ れ たUnitedStatesv.Soldana(以
下、
80)
Soldana事
件 とい う。)で は 、Clairmont事
る 。 ソ ル ダ ナ(Soldana)と
5月1日
件 判 決 と は 異 な る 結 論 を 導 き 出 して い
ヘ レ ラ(Herrera)は
法 」(ch.213,25Stat.ll3.)に
、 ア ル コー ル 飲 料 を
「1888年
よっ て 設 立 され た モ ンタ ナ 州 の ク ロー ・
イ ン デ ィ ア ン保 留 地(CrowIndianReservation)の
境 界 の外 側 に持 ち込 ん だ と
して 、 合 衆 国 モ ン タ ナ 地 区 地 方 裁 判 所 に 正 式 起 訴 さ れ た 。 犯 行 場 所 は 、 ク ロ ー ・
エ ー ジ ェ ン シ ー(CrowAgency)町
に あ る バ ー リ ン ト ン&ク
(Burlington&QuincyRailwayCompany)の
あ り、 「1889年2月12日
法 」(ch.134,25Stat.660.)に
サ ザ ン 鉄 道(BigHornSouthernRailroad)に
の 設 置 が 認 め ら れ た 付 加 的 土 地 を 除 い て 幅150フ
イ ン シ ー鉄 道 会 社
シ カ ゴ(Chicago)駅
の乗 降 場 で
よ り、 ビ ッ グ ・ホ ー ン ・
保 留 地 を走 行 す る通 行権
ィ ー トの そ れ 一
駅
が 付 与 され た
38
場 所 で あ っ た(「1893年3月1日
法 」(ch.192,27Stat.529.)に
よ り、 バ ー リ ン ト
ン に 譲 渡 さ れ て い る。)。被 告 人 は 、 本 件 乗 降 場 は 保 留 地 内 に 位 置 せ ず 、 犯 罪 は 成
立 し な い と主 張 し 、 防 訴 抗 弁 を 申 し 立 て た 。 地 方 裁 判 所 は 、 防 訴 抗 弁 を 支 持 し 、
被 告 人 を 釈 放 し た 。 政 府 は 、1907年3月2日
制 定 の 刑 事 上 訴 手 続 法 に 基 づ き、
誤 審 令 状 を 送 達 した 。 ブ ラ ン ダ イ ス 判 事(Brandeis,J.)が
法 廷 意 見 を執 筆 し、
地 方 裁 判 所 の決 定 を 破 棄 して い る。
乗 降 場 が 設 置 さ れ た 土 地(soil)に
通 行 権 を 認 め た1889年2月12日
対 す るイ ン デ ィ ア ン の権 原 が 、 鉄 道 会 社 の
法 に よ って 消 滅 させ られ て い た な ら ば、 乗 降 場
は 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー と は 言 え な い(Batesv.Clark,95U.S.204.)。
1888年
法 は 、 公 共 の 利 益 が 保 留 地 の 土 地 を 走 行 す る鉄 道 建 設 を 要 求 す る場 合 、
内務 長 官 が 定 め る規 則 、 行 政 規 則 及 び制 限 の 下 で 通 行 権 が承 認 され る 旨 を規 定
し て い る 。1889年
法 第3条
は 、 か か る鉄 道 の 調 査 、 建 設 及 び 操 業 は 、 イ ン デ ィ
ア ン の権 利 を尊 重 し、 及 び 内務 長 官 が 定 め る規 則 及 び 行 政 規 則 に従 っ て 行 わ れ
な け れ ば な ら な い と規 定 し て い る 。 同 法 第5条
は、通行権 の付与 は以下の条件
に 従 わ な け れ ば な ら な い と定 め て い る 。 す な わ ち 、 譲 受 人 及 び そ の 継 承 人 は 、
イ ン デ ィ ア ン の彼 らの 土 地 に 対 す る現 在 の 土 地 保 有 形 態 の 変 更 又 は消 滅 に 向 け
て の 援 助 、 助 言 若 し く は 補 助 を 行 っ て は な らず 、 本 法 で 定 め ら れ た 以 上 の 将 来
の 土 地 の 譲 与 及 び 占 有 を 、 イ ン デ ィ ア ン 部 族 か ら獲 得 す る よ う 試 み て は な ら な
い。 本 条 に定 め られ た 条 件 を 侵 害 した場 合 、 本 法 に基 づ い て 鉄 道 が 有 す る全 て
の権 利 及 び 特 権 は 、 失 効 す る も の とす る。
こ れ ら の 法 律 が 、 単 純 な 地 役 権(mereeasement)か
(limitedfee)か
、限定的単純 不動産権
、 又 は 何 ら か の そ の 他 の 制 限 的 権 利(limitedinterest)を
付与
し た も の と 解 釈 さ れ る べ き か 否 か は 問 題 で あ る が(NewMexicov.United
StatesTrustCo.,239U.S.171;NorthernPacificRailwayv.Townsend,190
U.S.267;RioGrandeWesternRailwayv.Stringham,239U.S.44.)、
本件 に
お いて は、 明 らか に 、合 衆 国議 会 の 目 的が 、 通 行 権 の 中 にあ る土地 へ の イ ンデ ィ
ア ン の 権 原 を 消 滅 さ せ る に あ っ た と は 解 さ れ な い 。 こ の 細 長 い 土 地(strip)を
留 地 か ら 除 外 す る こ と は 、 当 該 保 留 地 を2つ
保
に 分 か つ こ と に な り、 不 可 能 で は
な い に し て も 、 本 法 が 定 め る保 護 を イ ン デ ィ ア ン に 提 供 す る こ と を 、 よ り困 難
に す る で あ ろ う。 下 級 審 が 依 拠 し たClairmont事
件 で は、 イ ン デ ィア ンの 権 原
イ ン デ ィ ァ ン ・カ ン ト リ ー(2)39
H1)
を消 滅 させ た 法 律 が 争 わ れ て い る ので あ っ て 、 本 件 と は異 な る もの で あ る。
(3)ClaiYmont事
件 判 決 とSoldana事
とは言 え な い が 、Soldana事
件 判 決 との相 違 点 は、 い まひ とつ 明 確
件 判 決 の法 理 に従 え ば 、 非 イ ンデ ィ ア ンに 対 して
不 動 産 賃 借 権 が 設 定 され た イ ンデ ィ ア ンの 土 地 は 、 な お イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト
リー の範 疇 に入 る こ とに な るで あ ろ う と解 され る 。
4管
轄 権 的 用 語 と し て用 い られ る イ ンデ ィ ア ン 保 留 地
(1)1850年
代 後 半 か ら、 イ ンデ ィ ア ン保 留 地 とい う用 語 は 、 管 轄 権 的用 語 と
して 用 い られ る よ う に な り、 そ の 結 果 、 保 留 地 内 の 単 純 不 動 産 権 付 き土 地 の 問
題 が 、 異 な っ た コ ン テ キ ス トで 提 示 され る こ とに な る。 上 記1885年3月3日
制
82)
定 のMCAは
、「
合 衆 国 の領 土 内で 及 び イ ンデ ィア ン保 留 地 の 内 と外 とを問 わ ず 、
謀 殺 、 故 殺 、 強 姦 、 殺 意 の あ る暴 行 、 放 火 、 住 居 侵 入 及 び窃 盗 の 罪 を イ ンデ ィ
ア ン又 は他 の 人 の 身 体 若 し くは 財 産 に対 して 実 行 した 全 て の イ ンデ ィ ア ン は、
当 該 犯 罪 に関 す る当 該領 土 の 法 に服 し… …。」 と規 定 して い る。 合 衆 国 最 高 裁 判
83)
所 は 、1894年
、UnitedStatesv.Thomasで
、 ウ ィ ス コ ン シ ン 州 の ラ ・コ ー
ト ・オ レ イ レ ス ・イ ン デ ィ ア ン(LaCourtOreillesIndian)の
す る ソ イ ヤ ー(Sawyer)郡
内 の 合 衆 国 か ら学 校 建 設 の 目的 で 連 邦 加 入 承 認 法 に
基 づ い て 、 同 州 に 譲 渡 さ れ た16平
land)で
保 留 地 内 に位 置
方 マ イル の土地
学 校 用 土 地(school
実 行 さ れ た チ ッ ペ ワ族 の イ ン デ ィ ア ン に よ る 同 族 の 半 血 の イ ン デ ィ
ア ン の 殺 害 に 、MCAの
適 用 が あ る と して い る 一
ウ ィ ス コ ン シ ン西 地 区 巡 回
裁 判 所 は 、 犯 罪 は ウ ィ ス コ ン シ ン 州 内 で 実 行 さ れ た も の と認 定 し、 州 の 連 邦 加
入 承 認 以後 、 合 衆 国 の 管 轄 権 は 及 ば な い と判 示 して い た
。
84)
問 題 は 、既 に触 れ た1932年6月28日
制 定 のMCAの
改 正 法 で 更 に紛 糾 す る こ
とに な る。 改 正 法 は 、 「
保 留 地 を走 行 す る通 行 権 を含 む、 連 邦 政 府 の 管轄 下 に あ
る全 て の イ ン デ ィ ア ン保 留 地 の 上 及 び保 留 地 内 で 、 以 下 に規 定 す る犯 罪 を … …
実 行 した 全 て の イ ンデ ィ ア ンは 、 合 衆 国 の 排 他 的管 轄 権 内 で 上 記 犯 罪 を 実 行 し
た 他 の全 て の 人 と同 一 の 裁 判 所 で 及 び 同 一 の 方 法 で 審 理 さ れ 、 並 び に 同 一 の 刑
罰 に服 す る も の とす る。」 と規 定 して い る。 フ ェ リ ック ス ・コ ー エ ン に よ れ ぼ 、
BIAの 法 案 起 草 者 が 「
上 で 」(on)と
い う用 語 を加 え た の は、MCAの
管轄 権 に
関 す る用 語 とイ ンデ ィア ン ・カ ン トリー を定 義 す るた め に使 用 さ れ る用 語 とを 、
85)
一 致 させ る意 図 が あ った とさ れ る。
40
86)
(2)1948年
制定の 「
イ ンデ ィ ア ン ・カ ン トリー犯 罪 法 」 は 、 「
全ての譲渡証書
の発 出 に も拘 らず 、 及 び保 留 地 を走 行 す る通 行 権 を含 め て 、 連 邦 政 府 の 管 轄 下
に あ るイ ンデ ィ ア ンの保 留地 の境 界 内 に あ る全 て の 土 地 」 と規 定 す る こ とに よっ
て 問 題 を解 決 した の で あ る。 す な わ ち 、 これ に よ って 、 単 純 不 動 産 権 譲 渡 証 書
が 発 出 され た土 地 及 び 保 留 地 を走 行 す る通 行 権 に 関 す る疑 義 が 、 払 拭 され た の
で あ る。
合 衆 国 最 高 裁 判 所 は 、1962年 のSeymourv.SuperintendentofWash.
87)
StatePen.で
、 コ ー ル ビ ル ・イ ン デ ィ ア ン族(ColvilleIndianTribe)の
構成
員 に よ る犯 罪 が 、 公 有 地 単 純 不 動 産 権 譲 渡 証 書 に基 づ い て 、 非 イ ン デ ィ ア ン に
よ って 所 有 さ れ る保 留 地 内1872年
に 大 統領 命 令 に基 づ い て 設 立 され た ワ シ
ン トン州 内 の コー ル ビ ル ・イ ンデ ィ ア ン保 留地(ColvilleIndianReservation)
の 一 画 で実 行 され た 場 合 で も、 当 該 一 画 は 、 イ ンデ ィ ア ン ・カ ン ト リー 内
で 実 行 され た もの で あ る と認 定 し、 州 の 管 轄 権 を 否 定 して い るが 、 当 該 判 決 の
中で 、 「
全 て の譲 渡 証 書 の交 付 に も拘 らず 」 の文 言 を め ぐっ て 、 以 下 の よ うに判
示 して い る。 す な わ ち、 イ ンデ ィ ア ン保 留 地 か らの 公 有 地 譲 渡 証 書 が 交 付 され
た 土 地 の 排 除 に 対 す る最 も強 力 な論 争 は 、 同一 の効 力 を もっ て 非 イ ン デ ィ ア ン
及 び イ ンデ ィ ア ン に、 同様 に 適 用 さ れ る こ とに あ る と思 わ れ る。 と言 うの は、
か か る論 争 は、 イ ンデ ィ ア ン保 留 地 の 存 在 又 は不 存 在 、 そ して それ 故 に 、 連 邦
の 管 轄 権 の 存 在 又 は不 存 在 が 、 特 定 の土 地 の 一 画 の 所 有 権(ownership)に
依存
して い る場 合 、 当 該 地 域 で 活 動 す る 法 を 執 行 す る官 吏 が 、 各 々 の 特 定 の 犯 罪 に
対 す る管 轄 権 が 州 に あ る の か 連 邦 政 府 に あ る の か を決 定 す るた め、 不 動 産 登 記
簿 を調 査 す る必 要 が あ る こ とを見 出 す で あ ろ う
か か る刑 事 管 轄 権 の 司 法 行
政 上 不 可 能 な分 類 の 可 能 性 に 対 す る 異議 は、 内務 省 の 法 務 職 員 に よ っ て 表 明 さ
れて きた
とい う事 実 に依 存 して い る。 か か る非 実 行 的 な チ ェ ッカ ー 盤 模 様
の管 轄 権(checkerboardjurisdiction)の
パ ター ン は、 第ll51条 の 明確 な 文 言
as>
に よ っ て 回 避 さ れ た の で あ る。
ま た 、 連 邦 に よ っ て 承 認 さ れ た オ ク ラ ホ マ の シ チ ズ ン ・バ ン ド ・ポ タ ワ ト ミ ・
イ ン デ ィ ァ ン族(CitizenBandPotawatomiIndianTribeofOklahoma)が
、
連 邦 政 府 に よ っ て 信 託 保 有 さ れ て い る 土 地 で コ ン ビ ニ エ ン ス ス ト ア を 所 有 ・経
営 し、 煙 草 の 販 売 を 行 っ て い た と こ ろ 、 オ ク ラ ホ マ 課 税 委 員 会(OklahomaTax
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
Commission)が
、1982年
か ら1986年
41
分 と し て 煙 草 販 売 税 と し て2,700,000ド
ル
の 納 税 を要 求 し て き た た め 、 こ れ に 対 し て 、 部 族 が 主 権 免 除 を 訴 え たOkla.Tax
89)
Comm'nv.CitizenBandofPotawatomiIndianTribeで
判 所 は 、1991年
、合 衆 国 最 高 裁
、 部 族 の信 託 土 地 保 留 地 と同 義 で あ る が 故 に、 イ ン デ ィ ア ン ・
カ ン ト リ ー と な る と し て い る 。 レ ン ク ィ ス ト主 席 判 事(Rehnquist,C.J.)が
、
法 廷 意 見 を 執 筆 し 、 い か な る 土 地 が イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で あ る か の 決 定
を行 う際 の 基 準 は 、 当 該 土 地 が
「
信 託 土 地 」 と命 名 さ れ て い る か 、 又 は
「
保 留
地 」 と命 名 さ れ て い る か に よ っ て 決 定 さ れ る の で は な く、 「当 該 領 域 が 連 邦 政 府
の 監 督 下 で イ ン デ ィ ア ン 自体 の 使 用 に設 定 され て きて い る か否 か に因 る」 の で
あ る(UnitedStatesv.John,437U.S.634,648-69(1978);seealsoUnited
Statesv.McGowan,302U.S.535,539(1938).)と
判 示 し、 合 衆 国 第 十 巡 回 区
90)
控 訴 裁 判 所 判 決(888F.2d1303(1989).)を
11従
一一
部 容 認 、 一一
部 破 棄 し て い る。
属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー
第1151条
1従
属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー
(1)合
衆 国 法 律 集 第18編
第1151条
第b項
第b項
は、 「
始 原 的 に 取得 され た テ リ トリー
で あ ろ う と、 そ の 後 に 取 得 さ れ た テ リ ト リ ー で あ ろ う と、 及 び 州 の 領 土 内 で あ
ろ う と、 州 の 領 土 外 で あ ろ う と、 合 衆 国 の 領 土 内 の 全 て の 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・
コ ミュ ニ テ ィ ー」 と定 め て い る。
本 条 項 の 文 言 は 、 合 衆 国 最 高 裁 判 所 の1913年
年 のMcGowan事
のSandoval事
件 判 決 及 び1938
件 判 決 に そ の 根 拠 を 求 め る こ と が で き る 。 イ ン デ ィ ア ン保 留
地 と従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・ コ ミ ュ ニ テ ィ ー は 、2つ
の 異 な っ た 場 所 に 関 す る定
義 で は な く、 む し ろ 多 く の 点 で 重 複 す る そ れ で あ り 、 全 て の イ ン デ ィ ア ン保 留
地 は 、居 住 さ れ て い る 限 り、従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー で も あ る(も っ
と も 、 イ ン デ ィ ア ン保 留 地 が 、 随 意 的 且 つ 永 久 に イ ン デ ィ ア ン に よ っ て 放 棄 さ
れ た な ら ば 、 当 該 保 留 地 は 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で あ る こ と を 終 了 こ と
に な る こ と も 有 り得 る で あ ろ う 。)。実 際 、1934年
に制 定 さ れ た
「イ ン デ ィ ァ ン
91)
再 組 織 法 」(theIndianReorganizationAct,IRA)に
お いて 、 イ ンデ ィ ア ン保
留 地 とい う用 語 は 、 その 分 類 に も拘 らず 、 全 て の部 族 コ ミュ ニ テ ィ ー を含 む 意
味で 一
す な わ ち 第lI51条
第a項
に い う イ ン デ ィ ア ン 保 留 地 と 第1151条
第b
42
項 に い う従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・コ ミュ ニ テ ィー を含 む 意 味 で
用 い られ て い
る と ころで あ る(第16条 乃至 第19条(合 衆 国法律集 第25編 第476条 乃至第479条)参
照)。
(2)第1151条
第a項
と異 な り、 第ll51条 第b項
は 、公 有 地 譲 渡 証 書 が 付 与 さ
れ た土 地 及 び 通 行 権 を 、 そ の 定 義 に含 め て い な い。 第ll51条 第b項
は、連邦 の
保 護 下 に あ る居 住 者 が 存 在 す る イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィー につ い て 規 定 し
て い るの で あ っ て 、 土 地 の所 有 形 態 若 し くは保 留地 の 境 界 に つ い て言 及 して は
い な い 。 こ の こ と は、 土 地 所 有 形 態 と通 行 権 の チ ェ ッ カ ー盤 模 様 の管 轄 権 か ら
生 じた初 期 の 問 題 を減 少 させ る 目 的 が あ っ た と考 え られ る。 第Il51条 第a項
第ll51条 第b項
と
とを 読 み 合 わせ る と、 後 者 は、 連 邦 の 保 護 下 に あ る部 族 に所 属
す る イ ンデ ィ ア ンの 居 住 の た め に、 明確 な 位 置 を承 認 又 は 設 立 す る と うい 連 邦
目的 に焦 点 を 当 て る機 能 的 定 義 を用 い て お り、初 期 の 土 地 権 原
当地 、 保 留 地 の設 立及 び 通 行 権 の故 に非 実 行 的 とな った
今 日で は割
に依 拠 した 定 義 に
取 っ て代 わ っ た もの と言 え よ う。
2司
法審査基 準の展 開
で は 、 裁 判 所 は 、 いか な る判 断 基 準 を も っ て 、 あ る イ ン デ ィ ア ン ・グル ー プ
若 し くは地 域(区)が
従 属 的 イ ン デ ィア ン ・コ ミュニ テ ィ ー を構 成 す る と判 断 ・
認 定 して い る の か 、 既 に述 べ て き た と こ ろ との重 複 を恐 れ ず 、 判 例 を 素 描 して
み よ う。
(1)二
部 分 テ ス トSandoval事
Sandoval事
件 、McGowan事
件 で は、 人 口約8,000人 、 土 地 総 面 積17,000エ
上 の散 在 した イ ンデ ィ ア ン部 落
件
既 に触 れ た
ー カ ーか らな る20以
コ ミュ ニ テ ィ ー 又 は村 で あ っ て 、 土 地 は、
プエ ブ ロ ・イ ンデ ィ ア ン に よ る単 純 不 動 産 権 の原 始 共 同 体 的 所 有 で あ る
が
問 題 と され た が 、 部 落 の イ ンデ ィ ア ンは 、 保 留 地 イ ン デ ィ ア ン と同様 に 合 衆 国
に よ っ て 従 属 的 人 民 と して扱 わ れ 、 連 邦 政 府 は 、彼 ら の利 益 保 護 の た め に係 官
及 び監 督 官 を任 命 し、 部 落 の 中 に イ ンデ ィ ア ン学 校 を設 立 し、 ダ ムや 灌 概 用 水
を建 設 し、 ま た 、 土 地 が 不 足 して い る処 で は、 プエ ブ ロ ・イ ンデ ィ ア ンの 使 用
及 び 占 有 用 に付 属 土 地 を保 留 して い る。 更 に、 合 衆 国 議 会 は 、 ニ ュ ー ・メ キ シ
コ州 に よ る部 落 内 の 土 地 及 び そ の他 の財 産 に対 す る課 税 を 禁 じて い た 。 合 衆 国
最 高 裁 判 所 は、 部 落 は立 法 機 関 及 び行 政 機 関 に よ って 保 護 と連 邦 の後 見 人 と し
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
43
て の任 務 の 必 要 性 に お い て、 従 属 的 コ ミ ュニ テ ィ ー と して扱 わ れ て き た と結 論
92)
して い る 。
ま た 、McGowan事
件 にお い て は、合 衆 国が 、 ネ ヴ ァ ダ州 に居住 す るが、 保 留
地 の な い イ ン デ ィ ア ン(nonreservationIndian)を
の 土 地28.38エ
定 住 させ るた め に、 当 該 州
ー カ ー を 購 入 し、 イ ン デ ィ ア ン の 利 益 の た め に 信 託 保 有 した レ ノ ・
イ ン デ ィア ン ・コ ロニ ー が 問題 とされ た 。 合 衆 国最 高 裁 判 所 は 、 当 該 コ ロニ ー
は 合 衆 国 の 保 護 と後 見 の 下 に 設 立 さ 合 衆 国 議 会 並 び に 内 務 省 が 当 該 コ ロ ニ ー を
建 設 した根 本 的 理 由 は、 従 属 的 人 民 の保 護 に あ っ た と認 定 して い る。 そ して 、
レ ノ ・ コ ロ ニ ー は 、 有 効 に イ ン デ ィ ア ン の 利 用 の た め に 保 留 さ れ(setapart)、
連 邦 政 府 の 監 督(superintendence)下
に あ り、 連 邦 政 府 が 土 地 の 権 原 を 保 有 し 、
当 該 テ リ ト リ ー に 関 す る 保 護 法 及 び 行 政 規 則 を 制 定 す る 権 限 を 有 し て い る と判
93)
示 して い る。
(2)三 部 分 テ ス トUnitedStatesv.Martine下
級 審 判 決 を見 るに 、
あ に は か ら ん や 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー を め ぐ る 訴 訟 は 、 合 衆 国 第 一 巡 回
区 、 第 八 巡 回 区 及 び 第 十 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 を 中 心 に 、 そ の 多 くが 争 わ れ て き て
い る が 、1971年
、 合 衆 国 第 十 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 で 争 わ れ たUnitedStatesv.
94)
Martine(以
年8月21日
下 、Martine事
件 と い う。)の 事 実 の 概 要 は 、 以 下 の 通 りで あ る 。1969
の 夕 方 時 、 ナ ヴ ァ ホ ・イ ン デ ィ ア ン の 構 成 員 で あ る 本 件 被 告 人 マ ー
テ ィ ン(Martine)が
、 無 蓋 小 型 トラ ッ クを飲 酒 運 転 中、 警 察 官 に発 見 され 、 逃
走 劇 を 演 じ て い た と こ ろ 、 横 転 に よ っ て 同 乗 者 の 同 族 の チ ャ ー ル ス(Roy
Charles)が
る
死亡 し
同 じ く飲 酒 運 転 して い た こ とが 、 複 数 人 に 目撃 さ れ て い
、 運 転 し て い た マ ー テ ィ ン が 、 非 故 殺 罪(involuntarymanslaughter)
で 逮 捕 さ れ た 。 事 故 現 場 は 、 ニ ュ ー ・メ キ シ コ 州 内 の ラ ー マ ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー
(Ramahcommunity)と
して 知 られ て い る、 ナ ヴ ァホ 族 が 部 族 の基 金 を 元 手 に
会 社 所 有 者 か ら購 入 し た 土 地 で 、 チ ェ ッ カ ー 盤 模 様 の 入 り組 ん だ 地 区 で あ り、
イ ン デ ィア ン保 留 地 で も、 割 当 地 で もな か っ た。 被 告 人 は、 事 故 現 場 は 、 合 衆
国 法 律 集 第18編
第ll51条
に い う イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で は な い と主 張 し 、
管 轄 権 を 争 った 。 第 十 巡 回 区 合 衆 国 控 訴 裁 判 所 は 、 以 下 の よ う に判 示 し、 犯 行
現 場 を 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー と認 定 し た 事 実 審 裁 判 所 判 決 を 支
持 して い る。
44
合 衆 国最 高 裁 判 所 は、Sandoval事
件 判 決 で 問題 とな っ た 部 落 が 、 合 衆 国 の政
治 部 門 に よっ て処 理 され て き た方 法 を精 査 し、 当 該 部 落 を従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・
コ ミ ュニ テ ィ ー と結 論 づ け て い る が 、他 の いか な る地 域 が そ れ と して 定 義 され
得 るか につ い て の 問題 を審 理 して い な い。Sandoval事
件 判 決 は、 この 問 題 に対
す る適 切 な解 決 方 法 が 本 件 事 実 審 裁 判 所 にお い て 辿 られ た こ とを示 唆 す る も の
で あ る。 事 実 審 裁 判 所 は、 ① 問 題 とな る地 域 の性 質 、 ② 当 該 地 域 の居 住 者 とイ
ン デ ィ ア ン部 族 及 び 連 邦 政 府 との 関係 、 ③ 当該 地 域 に対 す る連 邦 政 府 職 員 の 確
立 され た 活 動 に関 し審 理 して い る(三 部分 テ ス ト)。特 定 の地 域 に イ ンデ ィ ア ン の
95)
グ ル ー プが 単 に存 在 す る こ との み で は 、 不 十 分 で あ る。
Martine事
件 判 決 以 降 、 あ る地 域 が従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・コ ミュ ニ テ ィー に
該 当 す るか 否 か に 関 して争 わ れ た 一 連 の 事 案 は 、合 衆 国第 八 巡 回 区管 轄 権 内 に
96)
お い て で あ る が 、 刑 事 管 轄 権 を め ぐっ て 合 衆 国第 八 巡 回 区控 訴 裁 判 所 で 争 わ れ
97)
た1980年
のWeddellv.Meierhenry(以
下 、Weddell事
う。 本 件 控 訴 人 ウ ェ デ ル(JamesRussellWeddell)は
ナ ー(Wagner)に
store)に
件 とい う。)を 見 て み よ
、 サ ウ ス ・ダ コ タ 州 ワ グ
あ る コ ー ス ト ・ ト ゥ ー ・コ ー ス ト ・ス トア(Coast-to-Coast
押 入 り、 重 窃 盗(grandlarceny)及
ウ ス ・ダ コ タ 州 刑 法(S.D.C.L.§
び 不 法 目 的 侵 入(burglary)で
§22-37-land22-32-9)に
サ
違 反 す る罪 で 有 罪 判
決 を 受 け た 。 ウ ェ デ ル は 、 ヤ ン ク トン ・ス ー 部 族 豚 肉 製 造 工 場(YanktonSioux
TribePorkPlant)内
取 り(takeover)を
で 逮 捕 され 一
行 って い る
他 の6人
の 共 同 被 告 人 と製 造 工 場 の 乗 っ
、 窃 取 され た 武 器 及 び弾 薬 は 、 当 該 製 造 工
場 の 敷 地 内 で 発 見 さ れ た 。 サ ウ ス ・ダ コ タ 州 最 高 裁 判 所 で も 、1977年6月
罪 判 決 が 下 さ れ た(Statev.Winckler,260N.W.2d356(S.D.1977).)。
ウ ェ デ ル は 、 合 衆 国 法 律 集 第28編
第2254条
に有
そ こで 、
に基 づ い て 、 人 身保 護 令 状 の 申立 て
を 合 衆 国 サ ウ ス ・ダ コ タ 地 区 地 方 裁 判 所 に 提 出 し、 犯 罪 は 、 合 衆 国 法 律 集 第18
編 第ll51条
に い う イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で 実 行 さ れ た も の で あ っ て 、 州 に
被 告 人 に 対 す る 管 轄 権 は な い と 主 張 し て 争 っ た(そ
の 余 の 争 点 は 、 除 く。)。地 方
裁 判 所 が 、 申立 て を否 認 、 ウ ェ デ ル が 、 上 訴 した 。 控 訴 裁 判 所 は、 以 下 の よ う
に判 示 し、 一 審 判 決 を支 持 した 。
合 衆 国 最 高 裁 判 所 が 、McGowan事
件 判 決 で 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュニ
テ ィ ー の 概 念 を 定 義 し 、 第 十 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 がMartine事
件 判 決 で この 概 念
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
45
を 拡 大 解 釈 し た が 、 合 衆 国 サ ウ ス ・ダ コ タ 地 区 地 方 裁 判 所 は 、UnitedStates
v.Mound(477F.Supp.156(D.S.D.1979).)で
住 宅 供 給 計 画(housingproject)が
、連 邦 に よっ て財 政 援 助 され た
、 第ll51条
第b項
に い う意 味 で の従 属 的 イ
ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー に 当 た る と 認 定 し た が 、 「決 定 的 な 考 慮 要 因 」 は 、
「当 該 土 地 が 、 従 属 的 な イ ン デ ィ ア ン 人 民 の 使 用 、 占 有 及 び 保 護 の た め に保 留 さ
れ て き た か 否 か に あ る 。」 と判 示 し て い る(ld.atl58,quotingYoungbearv.
Brewer,415F.Supp.807,809(N.D.lowa1976),aff'd549F.2d74(8thCir.
1977).)。 本 件 犯 行 現 場 とな っ た ワ グ ナ ー は 、 当 初 の ヤ ン ク トン ・ス ー ・イ ン デ ィ
ア ン 保 留 地(YanktonSiouxIndianReservation)の
境 界 の 域 外 に位 置 して い
る が 、 ヤ ン ク ト ン ・ス ー 族 か ら独 立 し た 地 方 自 治 体(municipalcorporation)
で あ る 。 本 件 店 舗 が 位 置 す る 土 地 を 含 む 当 該 町 の 区 域 内 の 全 財 産 の 約95パ
ン トは 、 譲 渡 さ れ 、 ワ グ ナ ー の 人 口 の16.3パ
ーセ
ー セ ン トの み が イ ン デ ィ ア ン で 占
め られ て い る 。 連 邦 基 金 は 、 ワ グ ナ ー 学 区 の 予 算 の25パ
ー セ ン トを 構 成 し て い
るが 、 地 方 裁 判 所 は 、 基 金 は イ ン デ ィ ア ンの 生 徒 の 登 録 者 数 に 比 例 して い る と
認 定 して い る。 ワ グナ ー に 開 設 され て い るイ ン デ ィ ア ン問 題 局 事 務 所 及 び 公 衆
衛 生 総 局(PHS)の
病 院 が 、 保 留 地 の 構 成 員 の た め の 種 々 の 連 邦 計 画 を 管 理 して
い る。 人 口の 少 数 部 分 が 、 種 々 の 形 式 の連 邦 の援 助 を受 け て い るイ ン デ ィ ア ン
か ら構 成 さ れ る と い う一一
事 の み を も っ て し て 、 あ る 場 所(locale)が
第ll51条
に
い う従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・ コ ミ ュ ニ テ ィ ー に 含 ま れ る と解 釈 す る こ と は 、 地 方
裁 判 所 が 判 示 した よ う に、 賢 明 とは言 え な い 。 確 か に、 ワ グ ナ ー とい う コ ミュ
ニ テ ィ ー は 、 そ の 構 成 及 び 社 会 構 造(compositionandsocialstructure)に
お い て 二 人 種 よ りな る(biracial)が
、 上 記 諸 判 例 に お い て 設 定 さ れ た定 義 に従
え ば 、 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー で あ る と は 、 明 確 に 言 え な い の で
98)
あ る。
99)
(3)四
部 分 テ ス トUnitedStatesv.SouthDakotaWeddell事
件
判 決 が 言 い渡 さ れ た 翌 年 、 合 衆 国 第 八 巡 回 区控 訴 裁 判 所 は、 合 衆 国が シ セ トンー
ワ ー ペ ト ン ・ス ー 族(Sisseton-WahpetonSiouxTribe,以
下 、 部 族 とい う。)の
受 託 者 資 格 を 求 め て 訴 訟 提 起 し たUnitedStatesv.SouthDakota(以
下、
SouthDakota事
、従
件 と い う。)に お い て 、 住 宅 建 設 計 画(housingproject)を
属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー と す る 判 決 を 下 し て い る 。 本 件 で 争 わ れ た
46
土 地 は 、 レ イ ク ・ ト ラ バ ー ズ ・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地(LakeTraverseIndian
Reservation)の
当 初 の 境 界 内 に 位 置 し て い る が 、 当 該 保 留 地 は 、1891年
に管 理
終 結 され 、 非 イ ンデ ィ ア ンの 土 地 は 、公 有 地 に復 帰 され た 。 本 件 土 地 は 、 イ ン
デ ィ ア ン 割 当 地 で あ っ た こ と は な く、 合 衆 国 に よ っ て 売 却 さ れ 、 終 局 的 に サ ウ
ス ・ダ コ タ の セ ン ト ・ピ ー タ ー ズ ・チ ャ ー チ ・オ ブ ・シ セ ト ン(SaintPeter's
ChurchofSisseton)の
(warrantydeed)に
所 有 と な り 、1969年7月5日
付 け権 原 担 保 捺 印証 書
基 づ き 、 部 族 の た め に 合 衆 国 に よ る信 託 保 有 に 移 転 さ れ た 。
権 原 担 保 捺 印証 書 の 内 容 は、 「
本 法 人 に よ って 移 転 さ れ た 土地 は 、 専 ら低 所 得 者
住 宅 建 設 計 画 に 使 用 さ れ る も の と し 、 他 の 目 的 に 使 用 す る こ と は で き な い 。」 も
の と し 、 当 該 証 書 の 日 付 の 日 よ り5年
以 内 に 当該 目的 に使 用 され な い全 て の 土
地 及 び 区 画 は、 譲 渡 者 に帰 属 す る とい う もの で あ った 。
合 衆 国 第 八 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 は 、Weddell事
件 判 決 を 踏 襲 し、 従 属 的 イ ン デ ィ
ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー に 該 当 す る か 否 か に つ い て 、 ① 合 衆 国 が 、 イ ン デ ィ ア ン
の 占有 を認 め る 土 地 に対 す る権 原 、 及 び 当 該 テ リ ト リー に 関 す る行 政 規 則 及 び
保 護 法 を 制 定 す る権 限 を 保 有 し て き た か 否 か(McGowan事
件 判 決)、 ② 問 題 と な
る 地 域 の 性 格 、 当 該 地 域 の 居 住 者 の イ ン デ ィ ア ン 部 族 と連 邦 政 府 と の 関 係 、 及
び 当 該 地 域 の 連 邦 職 員 の 確 立 さ れ た 活 動(Weddell事
件 判 決 、Martine事
件 判 決)、
③ 当該 地 域 に お け る経 済 的追 及 、 共 通 の 利 益 若 し くは居 住 者 の ニ ー ズ に よ って
明 らか に さ れ る 結 合 力(cohesiveness)の
F.2dl66,170(8thCir.1980).)、
要 素(UnitedStatesv.Morgan,614
④ 当 該 土 地 が 従 属 的 イ ンデ ィ ア ン人 民 の 使用 、
占 有 及 び 保 護 の た め に 保 留 さ れ て き た か 否 か 、 と い う4つ
の 要 素 を挙 げ て い る
(四 部 分 テ ス ト)。
か か る審 査 基 準 を示 した 上 で 、 控 訴 裁 判 所 は 、 以 下 の認 定 を行 い、 結 論 を導
い て い る 。 す な わ ち 、 第 一一
に
「コ ミ ュ ニ テ ィ ー の 目 的 」 に つ い て 、 住 宅 建 設 計
画 は、 部 族 の権 限 に従 っ て制 定 さ れ た 部 族 条 例 に その 根 拠 を 置 き、 部 族 は、 当
該 条 例 に よ っ て 下 部 組 織 と し て の シ セ ト ン ーワ ー ペ ト ン 住 宅 機 関(SissetonWahpetonHousingAuthority,以
下 住 宅 機 関 と い う。)を 設 立 し た 。 住 宅 機 関 の
目 的 は 、 危 険 で 非衛 生 的 な住 宅 環 境 とい う保 留 地 問 題 を 改 善 し、 低 所 得 者 の た
め の安 全 且 つ 衛 生 的 住 居 の不 足 を解 消 す る に あ っ た 。 本 件 土 地 は、 部 族 に よ っ
て 低 所 得 者 住 宅 建 設 計 画 の設 定 及 び 活 動 の 目 的 を も っ て住 宅 機 関 に リー ス され
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
47
た も の で あ っ て 、 当 該 計 画 は 、 住 宅 ・都 市 開 発 省(HousingandUrban
Development,HUD)を
通 じ て 取 得 さ れ た 連 邦 基 金 で 設 定 され た も の で あ る 。
第 二 に 「コ ミュ ニ テ ィ ー の部 族 に対 す る関 係 」 に つ い て 、 住 宅 機 関 の理 事 会 の
メ ンバ ー は 、 部 族 評 議 会 が 任 命 し、 住 宅 機 関 に よ る将 来 の住 宅 建 設 計 画 は 、 部
族 政 府 に 諮 って 計 画 され な け れ ば な らず 、 部 族 条 例 第8条
は 、 部 族 は 当該 機 関
の 計 画 に 課 税 しな い 旨 を規 定 して い る。 第 三 に 「コ ミ ュニ テ ィー の 連 邦 政 府 と
の 関 係 」 に つ い て 、保 健 、 安 全 、 風 紀 及 び 福 利 とい っ た 多 くの 部 族 計 画 は 、 内
務 省 イ ン デ ィ ア ン 問題 局 及 び 保 健 ・社 会 福 祉 省 イ ン デ ィ ア ン福 祉 局(lndian
HealthService,IHU)を
通 じて 、 連 邦 政 府 と共 同で 実 行 され 、住 宅 建 設 計 画 の
設 定 は、 当初 、 住 宅 ・都 市 開 発 省 を通 じて取 得 され た 連 邦 基 金 で 行 わ れ 、住 宅 ・
都 市 開発 省 イ ンデ ィ ァ ン計 画 局(OfficeofIndianPrograms,OIP)が
住宅機関
に毎 年 寄 付 金 の支 払 い を行 っ て い る。 そ して 、 第 四 に 「
連 邦 政 府 と州 政 府 との
間 の 関係 」 につ い て 、 連 邦 法 は 、 住 宅 ・都 市 開 発 省 の 計 画 が 計 画 を維 持 す るた
め の基 本 的 政 府 業 務 を取 得 す るた め、 地 方 政 府 との 共 同 の合 意 に到 達 す る こ と
を要 求 して お り、 当 該 計 画 の居 住 者 は、 シ セ トン市(CityofSisseton)と
社会
的 及 び経 済 的繋 が りを 持 っ て い る。 最 後 に 「コ ミ ュニ テ ィー の構 成 」 に つ い て 、
本 件 住 宅 計 画 委 員 会(HousingProjectBoard)の
構 成 員 は、 部 族 構 成 員 た る こ
とが条 件 とは され ず、 住 宅 機 関 は、 居 住 者 選 抜 にお い て 人種 に基 づ く差 別 は行 っ
て い な い 。 事 実 審 の段 階 で 、43ユ ニ ッ トの 内 、4ユ ニ ッ トは 、 非 イ ンデ ィ ア ン
100)
が 居 住 して い る。
(4)六
101)
部 分 テ ス トYukonFlatsSchoolDistv.VenetieTribalCovIt
101)
合 衆 国 第 九 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 は 、1996年
に お い て 、MaYtine事
件 判 決 、SouthI)akota事
、本 件(以 下 、VenetieI事
件 とい う。)
件 判 決 等 を踏 まえ な が ら、司 法
審 査 基 準 を、 更 に細 分 化 す る試 み を行 っ て い る。本 件 の 事 実 の概 要 及 び判 旨 は 、
102)
以 下 の とお りで あ る
ア ラ ス カ 先 住 民 請 求 解 決 法(ANCSA)と
を 惹 く事 案 で あ る の で(本
法 の詳 細 に つ い て は 、 第 一 部 第 六 章 第 六 節 参 照)、 同 法 の
運 用 の 実 態 を 知 る た め に 少 し く詳 細 に わ た っ て 述 べ る こ と と す る
ヴ ェ ネ テ ィ ー(Venetie)の
。
居 住 者 の 殆 ど全 て が そ の 血 統 で あ る ニ ー ツ ア イ ・
グ ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン(Neets'aiiGwich'nIndian)は
ダ ラ ー 川(ChandalarRiver)流
の関連で興味
、歴史的 にはシャン
域 に居 住 して きた ア ラス カ先 住 民 の グル ー プで
48
あ る 。1940年
に は 、1934年
制 定 の イ ン デ ィ ア ン再 組 織 法(IRA)に
基 づ い て憲 法
を 採 択 し、 当 該 憲 法 は 、 ニ ー ツ ア イ ・グ ウ ィ チ ン の 統 治 機 関 と し て ヴ ェ ネ テ ィ ー
先 住 民 部 落(NativeVillageofVenetie)を
設 立 し た 。1943年
、 内務 長 官 は ヴ ェ
ネ テ ィ ー を 取 り巻 く土 地 か ら ニ ー ツ ア イ ・グ ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン の た め に
凡 そ1.800,000エ
ー カ ー の ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留 地(VenetieReservation)を
設定
した が 、 ヴ ェ ネ テ ィ ー 先 住 民 部 落 が 、 設 立 当 初 か ら 当 該 保 留 地 を 統 治 し て き た 。
1976年
、 ヴ ェ ネ テ ィ ー 先 住 民 部 落 は 、 ニ ー ツ ア イ ・グ ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン
か ら構 成 さ れ る も う ひ と つ の コ ミ ュ ニ テ ィ ー で あ る 近 隣 の ア ー ク テ ィ ッ ク 部 落
(ArcticVillage)か
らの 正 式 な 代 表 者 を加 え る た め 、 評 議 会 の 再 組 織 化 を は か っ
て い る。
1971年
ANCSAを
、 合 衆 国 議 会 は 、 全 て の ア ラ ス カ先 住 民 の 土 地 請 求 を 解 決 す る た め
制 定 し、ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留 地 を 含 む ア ラ ス カ 先 住 民 の 保 留 地 を 廃 止 し、
州 内 の 土 地 に 対 す る 全 て の 先 住 民 の 請 求 を 消 滅 させ 、 当 該 法 律 に よ っ て 設 立 さ
れ た 先 住 民 部 落 法 人 と地 域 法 人 に962,500,000ド
ル と、 土 地 凡 そ44,000,000エ
ー
カ ー を譲 渡 した 。 これ らの 法 人 は、 法 人 の それ ぞ れ の 地 理 学 的 地 域 に居 住 す る
先 住 民 の 株 主 に よ っ て 所 有 さ れ る こ と と な っ た 。 合 衆 国 議 会 は 、ANCSAで
先住
民 の 権 利 若 し くは 福 祉 を 保 護 、 促 進 す る た め 合 衆 国 又 は ア ラ ス カ 州 の い か な る
義 務 を も軽 減 、 縮 小 す る も の で は な い と 定 め(合
項)、 先 住 民 村 落 法 人 がANCSAか
衆 国 法 律 集 第43編
第1601条
第c
ら抜 け、 以 前 の保 留 地 の 土地 に 対 す る単 純 不
動 産 の 権 原 を 取 得 す る こ と が で き る も の と し、 村 落 法 人 又 は 法 人 は 、ANCSA制
定 後2年
以 内 に そ の 株 主 又 は1971年12月18日
以 前 の 構 成 員 の 使 用 若 し利 益 の た
め に 保 留 さ れ た 保 留 地 に 対 す る 権 原 を 取 得 す る た め 、設 立 し得 る と し た(同 第1618
条 第b項)。
この選 択 権 を行 使 した 村 落 法 人 は、 地 域 法 人 か ら土 地 又 は 金 銭 配 当
を受 取 る こ とが で き な い もの とさ れ た 。
2つ の 先 住 民 部 落 が 、ANCSAに
認 め ら れ 、2つ
のため に
よっ て以 前 の ヴ ェネ テ ィー保 留地 の境 界 内 に
の 先 住 民 村 落 法 人 が 、 ニ ー ッ ア イ ・グ ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン
そ れ ぞ れ ヴ ェ ネ テ ィー とア ー クテ ィ ッ ク部 落 に、 前 者 が ヴ ェネ
テ ィ ー ・イ ン デ ィ ア ン 法 人(VenetieIndianCorporation)、
法 人(Neets'aiiCorporation)に
後者がニ ーツアイ
設 立 さ れ た 。1973年 、2っ の 法 人 は 、ANCSA
か ら抜 け 、 以 前 の 彼 ら の 保 留 地 の 土 地 に 対 す る 権 原 を 取 得 す る選 択 肢 を 選 ん だ 。
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
49
合 衆 国 は 、 以 前 の ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留 地 に 対 す る 権 原 を ヴ ェ ネ テ ィ ー ・イ ン デ ィ
ア ン 法 人 と ニ ー ツ ア イ 法 人 に 共 有 保 有 者(tenantincommon)と
1979年
して 譲 渡 した 。
、 部 族 の 全 構i成 員 は 、 両 法 人 を 通 し て 行 動 し、 以 前 の ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留
地 に 対 す る 権 原 を ヴ ェ ネ ッ テ ィ ー 先 住 民 部 落 部 族 政 府(NativeVillageof
VenetieTribalGovernment,以
下 、 部 族 政 府 とい う。)に 譲 渡 し、 そ の 際 、 株 主
は 、 両 法 人 の 解 散 を 投 票 で 決 め て い る 。1981年
、 ア ラ ス カ 州 は、 法 人 を解 散 し
た。
1986年
、 部 族 政 府 は 、 村 落 内 で の 営 業 活 動 か ら の 事 業 収 益 に5パ
税 金 を 課 す 経 営 活 動 税(BusinessActivitiesTax)を
ー セ ン トの
定 め た。 同年 、 ア ラ ス カ州
は 、 ユ コ ン ・ フ ラ ッ ツ 学 区(YukonFlatsSchoolDistrict)を
通 して ヴ ェ ネ ッ
テ ィ ー 先 住 民 部 落 に 学 校 を 建 設 す る た め 、 ニ ー ザ ー 建 設 会 社(Neeser
ConstructionCompany)と
共 同 事 業 契 約 を 結 ん だ 。 同 年12月
府 は 、 部 族 政 府 の 土 地 で の 建 設 事 業 に 約161,000ド
に 入 り、 部 族 政
ル の納 税 をす べ き 旨 を通 知 し
た 。 建 設 会 社 と州 が 納 税 を 拒 ん だ た め 、 部 族 政 府 は 、 部 族 租 税 裁 判 所(tribaltax
court)に
州 、 学 区 及 び 建 設 会 社 か らの 徴 税 を 求 め て 訴 え を提 起 し た が
一般
的 に 言 っ て 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー と さ れ る 土 地 に 対 す る 第 一 次 的 管 轄 権
(primaryjurisdiction)は
、連 邦政 府 及 び 当該 土 地 に住 む イ ン デ ィ ア ン部 族 に帰
属 す る と さ れ 、 州 に は 帰 属 しな い と さ れ る(SouthDakotav.YanktonSioux
Tribe,522U.S.329,343(1998).)、
州 は、 部 族 政 府 に は課 税 権 は な い と し
て 、 合 衆 国 ア ラ ス カ 地 区地 方 裁 判 所 に徴 税 の 禁 止 を 求 め宣 言 的 救 済 及 び差 止 命
令 に よ る救 済 を求 め て 出訴 した 。
地 方 裁 判 所 は 、 暫 定 的 差 止 命 令(preliminaryinjunction)を
発 出 し、 合 衆 国
第 九 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 が 当 該 決 定 を 支 持 し た(StateAlaskav.NativeVillage
ofVenetie,856F.2dl384(9thCir.1988).)。
同 時 に、 控 訴 裁判 所 は、 イ ン デ ィ
ア ン ・カ ン ト リ ー 問 題 の 決 定 に 関 し て 六 部 分 テ ス ト を 示 し、 事 件 を 地 方 裁 判 所
に 差 戻 し た 。 地 方 裁 判 所 は 、 ヴ ェ ネ テ ィ ー は 、 部 族 で あ る と判 断 す る 一 方 、 四
部 分 テ ス ト を 適 用 し、 ヴ ェ ネ ッ テ ィ ー は 、1971年
コ ミ ュ ニ テ ィ ー で あ っ た が 、ANCSAの
合 衆 国 法 律 集 第18編
第ll51条
した(1994WL730893,1995WL462232)。
以 前 に は従 属 的 イ ンデ ィア ン ・
制 定 に よ っ て そ の 地 位 を 失 っ た と判 断 し 、
に い う イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー で は な い と結 論
50
これ に 対 し て 、 合 衆 国 第 九 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 は 、 一一
般 的 問 題 と して 、ANCSA
は ア ラ ス カ に お け る イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー を 消 滅 さ せ た の で は な い と し、
ヴ ェ ネ テ ィ ー が 占 有 す る 土 地 を 、 六 部 分 テ ス トを 適 用 し て イ ン デ ィ ア ン ・カ ン
トリー に当 た る と判 示 して い る。 以 下 、 合 衆 国第 九 巡 回 区控 訴 裁 判 所 の 判 決 要
旨で あ る。
部 族 が 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー を 占 有 し て い る か 否 か を 決 定 す る た め の
法 的基 準 につ い て 判 断 す るに 、 本 件 に お け る根 本 的 な問 題 は 、 ヴ ェ ネ テ ィー が
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー を 占 有 し て い る か 否 か に 帰 す る が 、 ヴ ェ ネ テ ィ ー は 、
保 留 地 の み な らず 、 割 当地 も占 有 して い な い。 従 って 、 部族 が 、従 属 的 イ ンデ ィ
ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー を 構 成 す る か ど う か を 決 定 す る 必 要 が あ る が 、 そ の 際 、
SouthI)akota事
件 判 決 及 び.Martine事
件 判 決 に 基 づ い て 、 以 下 の六 要 件 を考
慮 に 入 れ て 決 定 さ れ る べ き だ と考 え ら れ る 。 す な わ ち 、 ① 地 域 の 性 格 、 ② 地 域
居 住 者 の イ ン デ ィ ア ン 部 族 と 連 邦 政 府 との 関 係 、 ③ 当 該 地 域 に 対 す る連 邦 職 員
の確 立 され た活 動 、 ④ 地 域 に 対 す る連 邦 の 所 有 及 び 管 理 の 程 度 、 ⑤ 地 域 居 住 者
の結 合 力 、 ⑥ 当該 地 域 が 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン人 民 の 使 用 、 占有 及 び保 護 の た め
に 保 留 さ れ た 程 度 が そ れ で あ る(856F.2datl319)。
合 衆 国 第 一 巡 回 区 控 訴 裁 判 所(NarragansettIndianTribeofRhodeIslandv.
NarragansettElec.Co.,89F.3d908,917-22(lstCir.1996).以
事 件 とい う。)、第 八 巡 回 区 控 訴 裁 判 所(SouthL)akota事
控 訴 裁 判 所(Martine事
件 判 決)の
下 、NaYragansett
件 判 決)及
び第十巡回 区
採 用 す る テ ス ト と 、 こ こ に い う テ ス ト との 重
要 な差 異 は、 他 の 巡 回 区控 訴 裁 判 所 が 、 合 衆 国 が 問 題 とな る土 地 に対 す る
「
権
原 」 を 保 有 し て い る か 否 か を 審 理 す る の に 対 し て 、 当 法 廷 の テ ス トで は 、 問 題
と な る地 域 に 対 す る
「
連 邦 の所 有 及 び管 理 の 程 度 」 を審 理 す るに あ る。 そ して 、
合 衆 国最 高 裁 判 所 が 示 した
「
政 府 が イ ンデ ィ ア ンの た め に 土 地 を保 留 して い る
こ と」 と い う要 件 と 「
部 族 政 府 が 、 連 邦 政 府 の 積 極 的 管 理 下 に あ る こ と」 と い
う要 件 は 、 広 く解 釈 さ れ るべ き で あ っ て 、Sandoval事
件 にお い て 示 唆 され た
件 判 決 及 びMcGowan事
「
機 能 的 ア プ ロ ー チ 」(functionalapproach)は
、 よ り織
り込 ま れ た 六 要 件 の 審 査 を 促 す も の で あ る 。
ANCSAは
、 ア ラ ス カ の イ ン デ ィ ァ ン ・カ ン ト リー を 消 滅 させ た か 。 ① 連 邦 に
よ る 保 留 に つ い て 。ANCSAを
制 定 した際 、 合 衆 国 議 会 が 、特 定 の先 住 民 の法 主
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
体(Nativeentities)に
51
土 地 を保 留 し た こ と に 問 題 は な い 。 問 題 は 、 合 衆 国 議 会
が ア ラ ス カ 先 住 民 そ れ 自体 に 土 地 を保 留 した か 否 か に あ る。 地 方 裁 判 所 は 、 合
衆 国 議 会 の 意 図 は ア ラ ス カ 先 住 民 を 通 常 の 企 業 実 体(businessentity)と
して 処
理 す る に あ っ た と結 論 し て い る が 、 当 法 廷 は 、 こ れ に 同 意 す る も の で は な い 。
第 一 に 、ANCSAに
従 っ て 設 立 さ れ た 法 人 は 、 通 常 の 株 式 会 社(business
corporation)と
は 著 し く異 な る 。 先 住 民 が 、 法 人 を 所 有 、 運 営 し 、 当 初 の 法 律
に 下 で 法 人 の 社 員 た る資 格 は 、20年
第43編 第1601条
第h項
第1号)、1987年
間 、 先 住 民 で あ る こ と と さ れ(合
衆 国法律集
改 正 法(Pub.L.No.100-241(1987).)は
各 々 の 法 人 に 当 該 制 限 を 拡 大 す る こ と を 無 制 限 に 認 め て い る(同
、
第1629c条)。
加 え て 、 同 法 は、 各 々 の 村 落 法 人 は、 先 住 民 部 落 の 先 住 民 で構 成 され る 旨 を規
定 し て い る(同
第1607条
第a項)。
実 際 、 同 法 の下 で 各 々 の村 落 法 人 は、 特 定 の
先 住 民 部 落 が 置 か れ た 将 に そ の 土 地 の 地 表 権(surfaceestate)を
あ る 。 従 っ て 、 同 法 に よ る 土 地 の 譲 与(landgrant)は
取 得 した の で
、 金 銭 的価 値 に基 づ いて
企 業 実 体 に 対 し て 為 さ れ る 単 な る 配 当 と は 全 く異 な る も の で あ る 。 第 二 に 、 当
該 土 地 の 法 人 は、 先 住 民 部 落 の 機 関 で あ っ て 、 且 つ 当 該 部 落 に 義 務 を負 っ て い
る(同
第1602条
第j項)。
第 三 に 、 当初 の 法 律 の下 で 、 法 人 は 、 未 開 地 へ の 州 及
び 自 治 体 の 財 産 税(localpropertytax)の
定))、1991年
免 除 と 同 様(同
ま で 連 邦 証 券 法(federalsecuritieslaw)か
を 受 け て い た(同
第1625条(1971年
の 規 定))。1987年
除 を 拡 大 す る こ と を 可 能 な ら し め て い る(同
ANCSAに
第1620条(1971年
の規
らほ ぼ 完全 な適 用 免 除
改 正 は、 法 人 が 、 前 者 の 免
第1625条(1987年
の 規 定))。 最 後 に 、
よ る先 住 民 法 人 の 株 式 に 対 す る 制 限 は 、 こ れ ら 法 人 の 特 性 を 示 唆 して
い る 。 法 人 の 選 挙 に 際 して 、 株 式 は 、 譲 渡 し得 ず(同
第1606条
第h項
第1号(B)
(vi))、 投 票 権 は 先 住 民 の 株 主 に 限 定 さ れ て い る(同
第1606条
第h項
第2号(c)
以 下)。 法 人 が 、 譲 渡 制 限 を 撤 廃 す る こ と を 選 ん だ と し て も 、 そ れ は 、 先 住 民 株
主 の 投 票 権 を 制 限 し得 る に 過 ぎ な い(同
第1606条
第h項
第3号(D)(i))。
先住民
法 人 は 、 また 、 株 主 に よ っ て 売 却 を 申込 まれ た 株 式 を購 入 す る権 利 を法 人 に与
え る た め 、 定 款 を 改 正 す る こ と が で き る(同 第1606条
第h項
第3号(D)(ii))。
以
上 の 点 か ら して 、 合 衆 国 議 会 は 、 本 件 土 地 を 法 律 に よ っ て 先 住 民 に 授 与 し た の
で あって、 「
保 留 の 要 件 」 を 満 た す も の と判 断 す る と こ ろ で あ る 。
② 連 邦 の 管 理 に つ い て 。 従 属 的 イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュ ニ テ ィ ー で あ る こ との
52
「
管 理 の 要 件 」 は 、 連 邦 政 府 と先 住 ア メ リカ 人 と の 問 の 伝 統 的 信 託 関 係 が 、 特 定
の事 案 にお い て 損 な わ れ て い な い か ど うか に よっ て 決 定 さ れ る。 先 住 民 部 族 若
し くは組 織 との連 邦 の 信 託 関 係 を終 結 させ る い か な る法 律 も、 明 確 且 つ 明 白 に
規 定 さ れ な け れ ば な ら な い と こ ろ 、 確 か に 、ANCSAは
、 か か る規 定 を 置 い て い
な い 。 し か し、 以 下 の 理 由 に よ り、 連 邦 政 府 は 、 ア ラ ス カ 先 住 民 の 管 理 を 廃 止
して は お ら ず 、 そ れ 故 に 、 政 府 の 当 該 先 住 民 に 対 す る 信 託 責 任 は 、 継 続 して い
る も の と解 さ れ る 。 第 一 に 、 合 衆 国 議 会 は 、ANCSAは
、 先住 民 の権 利 若 し くは
福 祉 を 保 護 し、 促 進 す る た め 合 衆 国 又 は ア ラ ス カ 州 の い か な る義 務 を も軽 減 し 、
縮 小 す る も の で は な い と宣 言 し(合 衆 国 法 律 集 第43編 第1601条
第c項)、
アラスカ
先 住 民 に 対 す る 責 任 を 州 の 権 限 に 移 行 し よ う と 試 み た 法 案 を 拒 否 して い る(See
AlaskaNativeClaimsSettlementActof1970,S.1830,91stCong.,2dSess.
at§4(b)(1)(1970).)。
第 二 に 、ANCSAは
、 ア ラ ス カ先 住 民 へ の連 邦 業 務 の 提
供 を 禁 止 し て い な い の み な ら ず 、 停 止 も して は い な い 。 同 法 に 従 っ て 為 さ れ る
支 払 は 、 「ア ラ ス カ 先 住 民 に 別 の 方 法 で 有 効 な い か な る政 府 計 画 に も 取 っ て 代 わ
る 」 も の で は な い(同
第1626条
後、連邦 の利益提供計画 一
衆 国 法 律 集 第25編 第450b条
c項 乃 至 第d項)、
第a項)。
実 際 に 、 ア ラ ス カ先 住 民 は、 同 法 制 定
例 え ば 、 「イ ン デ ィ ア ン 自 決 及 び 教 育 援 助 法 」(合
第e項)、
「イ ン デ ィ ア ン 医 療 改 善 法 」(同 第1603条
「
部 族 管 理 コ ミ ュ ニ テ ィ ー ・カ レ ッ ジ 援 助 法 」(同 第1801条
号)、 「
イ ン デ ィ ア ン 児 童 福 祉 法 」(同 第1903条
第3号
、 第8号)に
第
第2
対 す る資 格
を 有 し て い る 。 第 三 に 、 先 住 民 法 人 は 、 一一
般 会 社 組 織 に課 され て き た連 邦 の 管
理 に 服 して い る 。 定 款 及 び 持 株 制 度 は 、 連 邦 政 府 に よ っ て 規 制 さ れ て い る(例
第1606条
第h項
更 に 言 え ば 、先 住 民法 人 は、 そ の土 地 を法 人 が さ ま ざ ま
第3号(D)(i))。
な課 税 利 益 の 資 格 を 有 す る
第e項
、 第h項
第1号(B)、
「
不 動 産 銀 行 」(landbank)に
第h項
え
ば 、 合 衆 国 法 律 集 第43編
第2号(C)、
投 資 し得 る の で あ る
(同 第1636条)。
③ ヴ ェ ネ テ ィ ー は 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー を 占 有 し て い る か 。 地 域 の 性
格 に つ い て 。 ヴ ェ ネ テ ィ ー は 、 ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留 地 、 す な わ ち ニ ー ツ ア イ ・グ
ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン に よ っ て 伝 統 的 に 使 用 さ れ て き た 土 地 の 中 心 部 で あ る
1.800,000エ
ー カ ー の 土 地 を 所 有 し て い る 。 こ の 土 地 は 、 孤 立 して お り、 未 開 地
で あ っ て 、 地 上 道 路 又 は 鉄 道 に よ っ て 近 づ く こ と が で き な い 。 ニ ー ッ ア イ ・グ
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
53
ウ ィ チ ン ・イ ン デ ィ ア ン は、 先 史 以 来 、 他 の 人 民 を 排 除 して 明確 に定 義 され る
テ リ トリー に居 住 して き て お り、 今 日、 保 留 地 の か た ち を とっ て 同一 の テ リ ト
リー の 多 くを 占有 して い る。 ヴ ェネ テ ィー は、 本 件 土 地 との特 別 な 「
使用 及 び
占有 」 関係 を有 して い る。
④ 地 域 居 住 者 の イ ン デ ィ ア ン部 族 及 び 連 邦 政 府 と の 関 係 に つ い て 。 ヴ ェネ
テ ィ ー は 、 ニ ー ツ アイ ・グ ウ ィチ ン ・イ ン デ ィ ア ンの 故 郷 で あ り、 そ の居 住 者
の 大 多 数 は 、 当該 部 族 の 構 成 員 で あ る。 地 域 居 住 者 と部 族 の構 成 員 た る資 格 の
問 の ほ とん ど完 全 な 相 関 関 係 は 、 土 地 、 そ の 人 民 及 び 部 族 との 問 に強 力 な 紐 帯
が 存 在 す る こ とを示 唆 す る もの で あ る。 ヴ ェネ テ ィー は、 連 邦 職 員 との 交 渉 の
長 い 歴 史 を経 験 して きて い る。 今 世 紀 初 めか ら、BIAヴ
及 び 保 健 業 務 の管 理 を行 っ て きた 。BIAは
ェネ テ ィ ー に お いて 教 育
、1970年 まで ア ー ク テ ィ ック部 落 で 、
1984年 まで ヴ ェ ネ テ ィー で 学 校 を経 営 して い た 。 ヴ ェ ネ テ ィー は、IRAに
基づ
いて 憲 法 を 制 定 して い る。
⑤ 地 域 に 対 す る連 邦 職 員 の確 立 され た 活 動 に つ い て 。 連 邦 政 府 は、 ニ ー ツ ア
イ ・グ ウ ィチ ンの諸 事 項 との係 り合 い(involvement)を
継 続 的 に保 って い る
イ ン デ ィア ンの 生 活 の 一 定 の側 面 に州 が管 理 す る よ う に な っ た こ とを もっ て 、
イ ンデ ィ ァ ン ・カ ン トリー た る地 位 が 失 わ れ る こ とに な る とは解 さ れ な い
。
例 え ば、 連 邦 の 承 認 が 、 ア ー ク テ ィ ック部 落 の 空 港 、 ヴ ェネ テ ィ ー の29ユ ニ ッ
トの 住 宅 建 設 計 画 、 両 村 の水 質 保 全 シ ス テ ム、 ヴ ェネ テ ィ ー の 住 宅 修 繕 計 画 に
与 え られ て い る。
⑥ 地 域 に対 す る連 邦 の所 有 及 び管 理 の 程 度 に つ い て。ANCSAは
、ヴ ェ ネ テ ィ ー
保 留 地 の 連 邦 所 有 を 終 結 させ 、 今 日、 ヴ ェネ テ ィ ー が 単 純 不 動 産 権 に基 づ い て
当 該 土 地 を 所 有 して お り、 連 邦 政 府 は、 ヴ ェネ テ ィー ・テ リ トリー に対 す る管
理 を(あ る として も)ほ とん ど行 使 して は い な い 。 しか し、 部 族 に よ る単 純 不 動
産 権 に基 づ く土 地 所 有 は、 イ ンデ ィ ア ン ・カ ン トリー の 認 定 を 覆 す もの で は な
い(Sandoval事
件 判 決(231U.S.at48.)、NaYyagansett事
件 判 決(89F.3d.at
918.))。 部 族 は、 テ リ ト リー にお け る先 住 民 問 題 に対 す る連 邦 の管 理 に関 す る代
替 的 証 拠 を示 さ な け れ ば な ら な いが 、 上 で 述 べ て きた とこ ろか ら して、 部 族 は 、
証 拠 提 出 責 任 を果 た して い る。
⑦ 地 域 居 住 者 の結 合 力 の程 度 につ い て 。 ニ ー ッ ア イ ・グ ウ ィチ ン は、 結 合 力
54
あ る コ ミ ュニ テ ィー で あ る。 少 数 の そ れ(特
に教 師)を
除 く当 該 地 域 の 全 て の
居 住 者 が 、 ア ラ ス カ 先 住 民 で あ っ て 、 部 族 の 構 成 員 で あ り、 本 件 に 関 わ って い
る。
⑧ 当 該 地 域 が従 属 的 イ ンデ ィ ア ン 人 民 の 使 用 、 占有 及 び保 護 の た め に 保 留 さ
れ た 程 度 にっ い て 。ANCSAに
基 づ い て設 立 され た 村 落 会社 は、確 か に企 業 実 体
で は あ るが 、明 らか に先 住 民 と して の 同 一一
性(Nativeidentity)を
維 持 して い る。
従 っ て 、 か か る会 社 に保 留 され た 土 地 は 、 ア ラス カ 先 住 民 そ れ 自体 の使 用 、 占
有 及 び保 護 の た め に保 留 さ れ た もの と結 論 し得 る。 合 衆 国 法 律 集 第43編 第1618
条 第b項
は、 村 落 法 人 が 「その 株 主 又 は1971年12月18日
以 前 の構 成 員 の使 用 若
し くは 利 益 の た め に保 留 さ れ た 保 留 地 」 に対 す る権 原 の取 得 を認 め て い る。 引
き替 え に、 村 落 法 人 は 、ANCSAに
基 づ いて 、 地 域 法 人 に よっ て配 分 され る土 地
若 し くは基 金 に 対 す るい か な る請 求 を も喪 失 す る。 両 村 の法 人 の構 成 員 が 第1618
条 第b項
に基 づ く彼 らの権 利 を行 使 した 時 、 彼 ら はニ ー ツ ア イ ・グ ウ ィチ ン ・
イ ン デ ィ ア ン の 以 前 の 保 留 地 に位 置 した 土 地 を取 得 した。 この 以 前 の保 留 地 に
対 す る権 原 は、 そ の 後 、 ヴ ェネ テ ィ ー に 譲 渡 さ れ 、 部 族 とそ の 保 留 さ れ た 土 地
の 再 統 合 が 図 られ た の で あ る。 第1618条 第b項
の基 礎 に あ る 目的 は 、 ア ラ ス カ
先 住 民 に部 族 とそ の 土 地 に 対 す る歴 史 的 繋 が りを保 持 す る こ とを許 す に あ る。
以 上 の こ とか ら、 ヴ ェ ネ テ ィ ー は 、従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・コ ミュ ニ テ ィー で
あ り、 従 っ て、 そ の テ リ トリー は、 イ ンデ ィ ア ン ・カ ン トリー と して の 資 格 を
103)
有 す る もの で あ る。
(6)近
年 の 合 衆 国 最 高 裁 の 司 法 判 断 基 準Alaskav.NativeVillageof
]04)
Venetie上
で 述 べ て きた よ う に、 下 級 審 裁 判 所 に お い て 司 法 審 査 基 準 が 精
密 化 され て きた か に思 わ れ た が
合 衆 国 最 高 裁 判 所 は 、1998年
それ も イ ン デ ィ ア ンの 利益 の た め に
、VenetieI事
v.NativeVillageofVenetie(以
件 判 決 及 びMcGowan事
、
件 判 決 の 上 告 審 判 決 で あ るAlaska
下 、Venetiell事
件 とい う。)で 、Sandoval事
件 判 決 の 法 理 を 形 式 的 に 取 り入 れ 、 極 め て 単 純 化 した
審 査 基 準 を 打 ち 立 て る こ と に な る 。 トー マ ス 判 事(Thomas,J.)が
法廷 意見 を
書 き、 控 訴 審 判 決 を破 棄 して い る。
合 衆 国 法 律 集 第18編
第ll51条
の 規 定 の 定 義 は 、 唯 一一
連 邦 の 刑 事 管 轄 権 に関 す
る そ れ で あ る が 、 本 件 に お け る よ うな 民 事 管 轄 権 の 問 題 に も また 一 般 的 に適 用
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
55
され 得 る(SeeDeCoteauv.DistrictCountyCourtforTenthJudicialDist.,
420U.S.425,427n.2(1975).)。1948年
に本 条 項 が 制 定 され て以 来 、 当 法廷 は 、
「
従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・コ ミュ ニ テ ィー 」 とい う用 語 の解 釈 を行 う機 会 を持 た な
か っ た 。 そ こで 、 当 法 廷 は 、 こ こ に お い て か 、 当該 用 語 は保 留 地 に も割 当 地 に
も属 さ な い 以 下 に述 べ る2っ の 要 求 を満 た す イ ン デ ィ ア ン の 土 地 に 限定 され た
範 疇 に属 す る もの を い う と判 断 す る。 す な わ ち 、第 一一にイ ン デ ィ ア ン の 土地 は 、
イ ン デ ィア ンの 土 地 と して 、 イ ン デ ィ ア ンの 使 用 の た め に連 邦 政 府 に よっ て 保
留 さ れ た もの で な けれ ば な らな い 。 第 二 にイ ン デ ィ ア ン の土 地 は、 連 邦 の 管 理
下 に置 か れ て い な けれ ば な ら な い。 か か る判 断 は、 第1151条 の 制定 に あ た っ て 、
合 衆 国議 会 が 、 これ まで に 当 法 廷 が 「イ ンデ ィ ア ン ・カ ン トリー 」 一般 の 認 定
の た め に 必 要 で あ る と判 断 した これ ら2つ の 要 求 を 法 典 化 した もの で あ る とい
う 当法 廷 の結 論 に その 根 拠 を もつ の で あ る(Sandoval事
決、McGowan事
件 判決 、Pelican事 件 判
件判決 を見 よ。)。
連 邦 に よ る保 留 の 要件 は、問題 とな る土 地 が 「
イ
ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュニ テ ィ ー 」 に よ っ て 占有 さ れ て い る こ とを確 認 す る こ とに
あり
合 衆 国議 会 が イ ンデ ィ ア ン問題 に対 す る無 条 件 の権 限 を有 す るが 故 に 、
合 衆 国議 会 又 は連 邦 政 府 行 政 機 関 に よ る明確 な行 為 は、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト
リー を創 出 し、 若 し くは承 認 す るた め に行 わ れ な け れ ば な らな い とい う事 実 を
も反 映 す る
、 連 邦 に よ る管 理 の 要 件 は、 州 とい う よ り も連 邦 政 府 及 び 関 係
す る イ ンデ ィ ア ンが 問 題 とな る土 地 に対 す る第 一 次 的 管 轄 権 を 行 使 す べ きで あ
る とす る連 邦 政 府 に イ ン デ ィ ア ン ・コ ミ ュニ テ ィ ー が 充 分 に 「
依 存 す る」 こ と
を保 証 す る もの で あ る。
第 一 の 要 件 に とって 、ANCSAが
既 存 の ヴ ェネ テ ィー保 留地 を取 消 し、 また 実
際 に全 て の ア ラス カ に存 在 す る保 留 地 を取 消 した こ とが 、重 要 事 に な る。ANCSA
は、 保 留 地 の 土 地 を 私 的 な、 譲 渡 制 限若 し くは重 要 な 使 用 制 限 を課 す こ と な く
州 の特 許 を 得 た 先 住 民 法 人 に譲 渡 した(第1601条
第b項)。 同 法 に よ っ て 、 先 住
民 法 人 は 、 即 座 に 以 前 の 保 留 地 の 土 地 を 非 先 住 民 に 譲 渡 し、 そ して 当該 法 人 は
これ らの 土 地 を イ ンデ ィ ア ンの 目的 の た め に使 用 す る よ う制 限 を課 さ れ て は い
な い の で あ る。 合 衆 国 議 会 が 、 非 イ ン デ ィ ア ン が これ まで の ヴ ェネ テ ィー保 留
地 を保 有 す べ き とは企 図 して お らず 、 また 部 族 が 、 当 該 土 地 を 非 イ ン デ ィ ア ン
の 目 的 の た め に使 用 す る こ とは 自 由で あ る こ とか ら して 、 第 一 の 要 件 は 満 た さ
56
れ て い な い と判 断 さ れ る 。
第 二 の 要 件 に つ い て 、ANCSAは
、1つ
を 除 い て 、 ア ラ ス カ に あ る他 の 全 て の
保 留 地 と共 に ヴ ェ ネ テ ィ ー 保 留 地 を 取 消 し(第1061条
第a項)、
合衆 国議 会 は、同
法 の請求解 決 に関す る規定 の意図 が、 「
長 い 間 に 亘 っ た 被 後 見 人 若 し く は受 託 者 た る地
位 」 を無 効 に す る に あ っ た と明確 に述 べ て い る(第1601条
第b項)。ANCSAの
制定
後 、 部 族 の 土 地 へ の 連 邦 に よ る保 護 は 、 制 定 法 上 の 宣 言 に 止 め られ て い る。 例
え ば 、 反 対 主 張(adverseclaim)及
1636条 第d項
び 不 動 産 税 か らの 免 除 が 挙 げ られ る が(第
参 照)、 こ れ ら の 保 護 は 、 当 法 廷 の 先 例 に従 え ば 、 管 理 の 域 に 達 して
は い な い 。 す な わ ち 、 当 法 廷 のMcGowan事
件 判決 では、連邦政府 が、居住 イ
ン デ ィ ア ン を保 護 す る た め に、 土 地 に 対 す る権 原 を保 持 して きた 点 が 強 調 され
(302U.S.535,537-59.)、Pelican事
件 判 決 で は、 割 当 地 が 、 イ ン デ ィ ア ン の保
護 及 び保 障 に 関連 す る連 邦 目的 の た め に 合 衆 国議 会 の 管 轄 と管 理 下 に あ った と
判 示 し て い る(232U.S.442,447.)。
ま た 、Sandoval事
件 判 決 に お い て は、 プ
エ ブ ロ の 土 地 を合 衆 国 議 会 の 絶 対 的管 轄 及 び管 理 の 下 に置 く旨 を規 定 した 連 邦
105)
法 律 が 、 引 用 さ れ て い る の で あ る(231U.S.28,37n.1.)。
(7)解 説
合 衆 国最 高 裁 判 所 は、Venetie∬
及 びMcGowan事
事 件 判 決 で 、Sandoval事
件判決
件 判 決 を単 純 化 す る審 査 基 準 を採 用 して い る。 す な わ ち 、 下
級 審 判 決 が 、 論 争 とな っ た特 定 の土 地 の コ ン テ キ ス トに基 づ い て 、 従 属 的 デ ィ
ア ン ・コ ミュニ テ ィ ー を構 成 す るか 否 か を判 断 した の に対 して、VenetieII事
件
判 決 は 、 従 属 的 デ ィ ア ン ・コ ミュ ニ テ ィー と認 定 され る た め に は、 ① 連 邦 に よ
る保 留及 び ② 連 邦 の 管 理 とい う二 要 件 を 充 足 しな けれ ば な らな い と判 示 す る こ
とに よっ て 、 形 式 的 範 疇 化 に 基 づ い て判 断 す る手 法 を採 っ て い る点 で 、 批 判 さ
れ 得 るで あ ろ う。ANCSAの
場 合 の よ うに、 合 衆 国 議 会 が 、信 託 に つ い て の否 認
106)
を明 言 して い な い 場 合 、 よ り柔 軟 な ア プ ロ ー チ が 、 可 能 で あ る と考 え られ る。
か か るVenetie∬
事 件 判 決 で 採 られ た 合 衆 国 最 高 裁 判 所 の審 査 基 準 に も拘 ら
ず 、 イ ン デ ィ ア ン の 使 用 の た め に保 留 さ れ た 、 「
正 式 に宣言 され た保 留 地 」
(formallydeclaredreservation)の
課 され た 土 地 は、 第Il51条 第b項
範 疇 に属 さ な い信 託 土 地 或 い は譲 渡 制 限が
に い う意 味 で の イ ンデ ィ ア ン ・カ ン ト リー と
解 釈 され るべ き で あ る。 か か る点 に つ い て 、 連 邦 行 政 命 令 集 第25編 第1.4条 第
a項 は、 「
合 衆 国 に よ っ て信 託保 有 され 、 又 は合 衆 国 に よっ て課 され た 譲 渡 制 限
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
57
に 服 す る全 て の イ ン デ ィ ア ン 又 は イ ン デ ィ ア ン の 部 族 若 し くは バ ン ド若 し く は
コ ミュニ テ ィ ー に所 属 す る」 財 産 に対 して、 州 又 は 自治 体 の 法 律 、 条 例 、規 程 、
規 則 若 し くは行 政 規 則 は、 原 則 と して適 用 され な い と規 定 して い る。 また 、 合
衆 国 最 高 裁 判 所 は 、OklahomaTaxComm'nv.CitizenBand
107)
PotawatomiIndianTribeで
、 州 に よ る課 税 か らの部 族 の 主 権 免 除 は、 部 族 の
信 託 土 地 で の 煙 草 の 販 売 に、 た とえ 当該 土 地 が 、 正 式 に指 定 され た 保 留 地 で な
か った と して も、適 用 され る と判 示 して い る。判 決 の 中 で 、 「
州 は、ポ タ ワ トミー
の た ば この 販 売 は 、 事 実 上 『
保 留 地 』 で行 わ れ て い な い と主 張 す る。 … … 当 法
廷 の 先 例 は 、 オ ク ラ ホ マ州 が 主 張 す る よ う に、 信 託 土 地 と保 留 地 の 間 に線 引 き
を して きて は い な い 。 … … 当 法 廷 は、 土 地 が イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リー か 否 か
を決 定 す る基 準 は 、 当 該 土 地 が 、 信 託 土 地 と呼 ば れ るか 、 保 留 地 と呼 ば れ るか
否 か で定 ま る もの で は な い と判 示 して きた 。 む しろ 、 それ は 、 当 該 地 域 が 、 政
府 の管 理 の 下 に、 イ ン デ ィ ア ン それ 自体 の 使 用 の た め に有 効 に保 留 さ れ て きた
108)
か に よ る。」 と述 べ て い る。
と ころ で 、 東 部 の 州 裁 判 所 は 、 これ まで 述 べ て きた 審 査 基 準 に取 っ て代 わ る
テ ス トを採 用 して い る。 そ れ は 、 合 衆 国 の 歴 史 の 中 で 、 東 部 と西 部 で は連 邦 政
府 及 び 州政 府 とイ ンデ ィ ア ンの 問 に歴 史 的 相 違 が あ る こ とに起 因 す る と考 え ら
109)
れ る。例 え ば、 メ イ ン州 最 高 裁 判 所 は、Statev.Danaで
、競 合 的 テ ス トを展 開
し、従 属 的 イ ンデ ィ ア ン ・コ ミュニ テ ィー た る要 件 と して 、① 真正 の(bonafide)
イ ン デ ィア ン の部 族 が 存 在 す る こ と、 及 び② 当該 土 地 に居 住 して き た部 族 が 、
1790年 以 降 、 そ の土 地 に イ ン デ ィ ア ン の権 原 を保 有 して きて お り、1790年 か ら
訴 訟 が 提 起 され る まで の 間 に お い て 同様 の 地 位 並 び に 同要 の 占有 形 態 を維 持 し
110)
て き た こ と を 挙 げ て い る 。 か か る テ ス ト は 、 コ ネ テ ィ カ ッ ト州 及 び ヴ ァ ー モ ン
111)
ト州 の裁 判 所 に お い て も採 用 さ れ て い る。 この テ ス トは、1790年
とい う年 に焦
点 を 当 て て い るが 、 それ は 、 合 衆 国 議 会 が 、 新 国 家 及 び 新 国 家 を構 成 す る州 の
イ ン デ ィア ン との 関 係 を規 定 した 包 括 的連 邦 法 律 で あ る 「イ ンデ ィ ア ン交 易 及
112)
び 通 商 法 」 を制 定 した 年 だ か らで あ る。 こ こ に い う 「
イ ン デ ィ ア ン の権 原 」 と
113)
は 、1823年 のJohnsonv.M'Intoshで
マー シ ャル 主席 判 事 が 述 べ て い る よ うに 、
イ ン デ ィ ア ン 部 族 に よ っ て 保 持 さ れ る主 権 と い う よ り、 占 有 す る 権 利 に 関 連 す
る も ので あ る。 また 、 この 基 準 は、 合 衆 国最 高 裁 判 所 が 、 従 属 的 イ ン デ ィア ン ・
58
コ ミ ュニ テ ィ ー を 決 定 す るた め の 自 身 の 基 準 を採 用 して こな か っ た こ と、 そ し
て 、 競 合 的 ヴ ァー ジ ョン を適 用 した 事件 につ い て 、 サ ー シ オ レイ ラ イ を 認 め な
か っ た か らで あ る とも言 え るで あ ろ う。
皿
割当地
第1151条
第c項
合 衆 国 法 律 集 第18編 第ll51条 第c項
は 、 「イ ンデ ィ ア ン が 通 行 権 を含 め て 、
時 効 に 因 り消 滅 に 至 って い な い 諸 権 原 を 有 す る全 て の イ ン デ ィ ア ン割 当 地 」 と
規 定 して い る。
1定
義
第1151条 第c項
は 、 同条 第a項
、 第b項
とは 異 な り、 イ ン デ ィア ン ・カ ン ト
リー た る地 位 は 、 通 行 権 を除 い て、 特 に 土地 権 原 と結 び 付 け られ て い るが 、 「イ
ン デ ィ ア ン割 当地 」 は、 個 々 の イ ン デ ィ ア ン に よ って 所 有 され る土 地 及 び 合 衆
国 に よっ て 信 託 保 有 され るか 、 又 は譲 渡 制 限 が 法 律 に よ っ て 課 され て い る土 地
を意 味 す る(-Pelican事 件 判決参 照)。 本 条 項 は、1854年 か ら1934年 にか け て功 を
奏 した
合 衆 国 に とっ て
イ ンデ ィ ア ン を して 、 個 人 単 位 の農 場 経 営 者
及 び牧 畜 業 者 にせ しめ る こ と に よ っ て 同 化 を企 図 し、 且 つ イ ンデ ィ ア ン問 題 に
]]4)
対 す る連 邦 の 管 理 を 引 き 続 き 継 続 し よ う との 連 邦 の 政 策 に 基 づ く も の で あ る 。
も っ と も 、 初 期 の 法 律 乃 至 条 約 を 見 る 限 り 、 「割 当 地 」、 「割 当 て ら れ た 」
(allotted)と
い う用 語 の 使 用 は 、 極 め て 不 正 確 に 用 い ら れ た も の で あ っ た と考 え
られ 、 当 初 、 ほ と ん ど の 割 当 地 は 、 イ ン デ ィ ア ン 部 族 が 共 有(incommon)し
n5)
て きた 土 地 を切 り取 っ た もの で あ っ て、 そ の多 くは、 現 在 の保 留地 の域 内 に残 っ
116)
て い る とさ れ る。 「
消 滅 させ られ て こな か った イ ン デ ィ ア ンの権 原 」 とい う用 語
は、 部 族 の 始 原 的 権 原 が 、 消 滅 させ られ て き た か 否 か とい う よ り、 個 々 の イ ン
デ ィ ア ン に よ る所 有権 の消 滅(terminationofownership)に
関 連 して い る。 土
地 が 、 信 託 若 し くは単 純 不 動 産 権 で割 当 て られ た場 合 、 割 当 て られ た 区 画 に対
す る部 族 の 財 産 的 利 益 は 、 排 除 され る こ と に な る。 そ れ 故 に、 第ll51条 第c項
が 、 保 留 地 内 の割 当 地 を意 味 す る な らば 、 同条 第a項
重 の そ れ とな り、 第c項
及 び 第b項
の規 定 は、 二
が規 定 さ れ た 意 味 は、 保 留 地 の又 は 従 属 的 イ ンデ ィ ア
ン ・コ ミ ュニ テ ィー の 域 外 に あ る割 当地 に あ る。
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
2割
59
当地
(1)1875年
以 降 、 合 衆 国 議 会 は、 さ ま ざ まの 方 法 を用 い て 、 個 々 の イ ンデ ィ
ア ン に 、公 有 地 か らの 及 び保 留 地 の域 外 か ら の信 託 土 地 若 し くは譲 渡 制 限 付 き
土 地 の取 得 を認 め て い る。
ロの
1875年3月3日
制定 の
「1874会 計 年 度 歳 出 配 分 承 認 追 加 法 」 第15条
衆 国 に 出 生 し、 世 帯 主 で あ り、21歳
は、 「
合
に 達 し、 及 び 自 ら の 部 族 と の 関 係 を 放 棄 し 、
若 し くは 放 棄 せ ん と す る 全 て の イ ン デ ィ ア ン は 、 当 該 放 棄 に 関 す る 充 分 な る 証
明 を 行 う こ と に よ っ て 、 内 務 長 官 の 定 め る 規 則 に 従 っ て 、1862年5月20日
の
『公 有 地 の 定 住 者 に 自 営 農 地(homestead)を
c.75,v.12,p.392.〕
制定
保 証 す る た め の 法 律 』 〔1862,
並 び に 同 法 改 正 法 に 定 め ら れ た 利 益 を … … 受 け る権 利 を 付
与 さ れ る 。 但 し、 本 条 に よ っ て イ ン デ ィ ア ン が 取 得 し た 土 地 に 対 す る 権 原 は 、
譲 渡 若 し くは 土 地 に 対 す る 負 担(incumbrance)の
対 象 とは さ れ な い … … 」 と定
め 、 イ ン デ ィ ア ン に 対 す る 公 有 地 か ら の 土 地 割 当 を 認 め て い る(公
有 地割 当 地
(publicdomainallotment))o
更 に 、 公 有 地 の 割 当 政 策 を 推 し進 め た の が 、1884年7月4日
、 合 衆 国議 会 第
118)
48議 会 で 制 定 され た 「1884会計 年 度 イ ンデ ィ ア ン関連 歳 出配 分 承 認 法 」 で あ る。
す な わ ち 、 同 法 第1条
は、 当 該 条 文 の末 尾 で 、 公 有 地 に居 住 し得 る イ ンデ ィ ア
ン に 内務 長 官 の指 図 の 下 で 、 当 該 公 有 地 で ア メ リカ 合 衆 国 国 民 と同一一
の条 件 で
土 地 を割 当 て る こ と を認 め 、全 て の 譲 渡 証 書 に は 、 法 的 効 力 が あ る と し、 合 衆
国 が 、 当 該 土 地 を割 当 て を受 けた イ ン デ ィ ア ン の 、 又 は死 亡 時 に は そ の寡 婦 及
び 相 続 人 の 専 用 と利 益 に限 る土 地 と して 、25年 間 、 信 託 保 有 す る 旨 を宣 言 す る
と定 め て い る
「ドー ズ 単独 土 地 所 有 法 」 の先 駆 けか
(2)1887年2月8日
。
、第49議 会 で 、所 謂 「
イ ンデ ィア ンー 般 土 地 割 当法 」(ド ー
119)
ズ単独 土地所 有法)が 制 定 され るが 、 同法 第4条
は、 「
保 留 地 に居 住 しな い全 て の
イ ン デ ィア ン、 又 は 自 らが 所 属 す る部 族 が 、 条 約 若 し くは合 衆 国 議 会 法 律 若 し
くは行 政 命 令 に よっ て 、保 留 地 を提 供 され て こな か った 全 て の イ ン デ ィ ア ンが 、
用 途 未 定 の 合 衆 国 の 既 に測 量 され た 、 又 は未 だ 測 量 され て い な い 土 地 に定 住 す
る場 合 、彼 又 は彼 女 は、当該 土 地 の所 在 す る地 区 の地 方 公 有 地 管 理 局(localland
office)へ の 申請 に基 づ い て 、本 法 が保 留 地 に居 住 す る イ ンデ ィア ンの 定 めた も
の と同一 の 面 積 及 び 方 法 で 、彼 又 は彼 女 、 及 び彼 又 は彼 女 の子 ど も に割 当 て ら
60
れ た土 地 を受 け取 る資 格 を 有 す る もの とす る。 … … 譲 渡 証 書 は、 本 法 で 定 め ら
れ た 方 法 で 、及 び本 法 で 定 め られ た制 限 に基 づ い て 交 付 され る もの とす る。」 と
規 定 し(合 衆 国法律 集 第25編 第334条 に編 纂 され て い る。)、上 記 の 制 限 に つ い て 、
同法 第5条
は、 「内務 長 官 は、 合 衆 国 が 割 当 地 を割 当 を 受 け た イ ンデ ィ ア ンの 、
又 は そ の イ ン デ ィ ア ンが 死 亡 した場 合 は 、 当 該 土 地 の 位 置 す る州 又 は 準 州 の 法
律 に従 っ て 、 そ の相 続 人 の専 用 及 び 利 益 の た め 、25年 間 信 託 保 有 す る 旨 を宣 言
す る。」 と定 め て い る。 ま た 、1891年2月28日
に 合 衆 国議 会 第51議 会 にお い て
]20)
可 決 され た 「
イ ンデ ィァ ンー般 土 地 割 当 法 改 正 」第4条
は、 「
現 行 の 諸 法律 に従 っ
て 割 当地 の 権 利 を 付 与 さ れ た 全 て の イ ンデ ィ ア ン は、 用 途 未 定 の 合 衆 国 の 既 に
測 量 され た 、 又 は 未 だ 測 量 され て い な い 土 地 に定 住 し得 る もの と し、 彼 又 は彼
女 は、 当 該 土 地 の 所 在 す る地 区 の地 方公 有 地 管 理 局 へ の 申請 に基 づ い て 、 本 改
正 法 の 前 条 が 保 留 地 に居 住 す る イ ン デ ィ ア ン の定 め た もの と同 一 の面 積 及 び方
法 で 、 彼 又 は彼 女 、 及 び彼 又 は彼 女 の 子 ど もに割 当 て られ た 土 地 を、 受 け取 る
資 格 を 有 す る もの とす る。」 と規 定 して い る。
(3)ア ラス カ先 住 民 に関 して 言 え ば、 合 衆 国議 会 第59議i会 は、1906年5月17
日、 「
内務 長 官 に ア ラ ス カ先 住 民 に 対 して 自営 農 地 を割 当 て る権 限 を付 与 す る法
12])
律 」(「ア ラス カ 先 住 民 割 当 地 法 」(theAlaskaNativeAllotmentAct))を
て い る。 同 法 は 、1箇
制定 し
条 か ら な る が 、 「内 務 長 官 は 、 そ の 裁 量 に お い て 、 及 び そ
の 定 め る規 則 に従 っ て 、 ア ラ ス カ 地 域 内 の 鉱 物 資 源 が 埋 蔵 され て い な い 土 地
(nonmineralland)を
、160エ
ー カ ー を 超 え な い 範 囲 で 、 当 該 地 域 に 居 住 す る者
で あ っ て 、 及 び 先 住 民 で あ り、 世 帯 主 若 し く は21歳
で あ る全 血 又 は混 血 の 全 て
の イ ン デ ィ ア ン 若 し く は エ ス キ モ ー に 、 割 当 て る権 限 を 付 与 さ れ る 。 割 当 て ら
れ た 土 地 は 、 永 久 に被 割 当 人 及 び そ の 相 続 人 の 自 営 農 地 と見 傲 さ れ る も の と し 、
合 衆 国 議 会 が 、 他 に 定 め を す る ま で は 、 譲 渡 さ れ ず 、 及 び 非 課 税 と さ れ る 。」 と
規 定 して い る。
更 に、 「
国 有 林 内 の 割 当 地 」 に っ い て 、1910年6月25日
に制 定 され た
「
死亡 し
た イ ンデ ィ ア ン の 相 続 人 の 決 定 、 死 亡 した イ ン デ ィ ア ン の 割 当 地 の譲 渡 及 び 売
122)
却 、 割 当 地 の リ ー ス 、 並 び に そ の 他 の 目 的 の た め の 法 律 」 第31条
は 、 そ の 裁 量 に お い て 、 … … 一 般 割 当 地 法(generalallotmentacts)に
は 、 「内 務 長 官
従 って 、
既 存 の保 留 地 内 に 割 当 地 の権 利 を与 え られ て い な い 者 で 、 国 有 林 内 の 土 地 を 占
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
61
有 し、 居 住 し、 又 は 改 良 工 事 を 行 っ て きた 全 て の イ ンデ ィ ア ン、 又 は 自 らが 所
属 す る部 族 が 保 留 地 を提 供 さ れ ず 、 若 し くは 当該 保 留 地 が 個 々 の 構 成 員 に 割 当
地 を与 え るの に充 分 で は な い全 て の イ ンデ ィ ア ン に 、 国 有 林 内 に割 当地 を 与 え
る権 限 を付 与 さ れ る。」 と定 め、 具 体 的 な 割 当 地 の 決 定 は、 農 務 長 官 が 実施 す る
も の と して い る。
(4)1900年
代 に 入 る と、 個 々 の イ ン デ ィ ア ンの た め に 、 通 例 、 割 当地 の信 託
の 売 却 を も って 充 当 され る基 金 で 、 土 地 が 購 入 さ れ る 旨 を定 め る合 衆 国議 会 法
律 が 制 定 され る よ う に な り、 これ らの土 地 は、 同 一一
の 連 邦 に よ る制 限 に服 す も
の とさ れ て きた 。 連 邦 政 府 は 、 時 と して イ ン デ ィ ア ンの 単 純 不 動 産 権 付 き保 有
地 を信 託 保 有 地 に変 え、 反 対 に 、 信 託 保 有 地 を個 人 の た め に購 入 して い る。
合 衆 国議 会 第58議i会 は 、1907年3月1日
制 定 の 「1907会計 年 度 イ ン デ ィ ア ン
]23)
問 題 関 連 歳 出配 分 承 認 法 」 で 、 「
譲 渡 制 限 が 課 され た 公 有 地 譲 渡 証 書 が 、 単 独 所
有 に よ る土 地 割 当 に 発 出 さ れ 、 又 は相 続 に よ っ て 当 該 割 当地 に 利 益 を有 し得 る
法 定 資 格 の な い(noncompetent)い
か な るイ ンデ ィア ン も、 内務 長 官 が 定 め る
期 間 及 び条 件 で 、 並 び に 内務 長 官 が 定 め る規 則 及 び 行 政 規 則 に 従 っ て、 当 該 割
当 地 又 は相 続 利 益 を 、 売 却 若 し くは譲 渡 し得 る。 これ に よ っ て 生 じ た収 益 は、
イ ン デ ィア ン問 題 局 長 の 監 督 の 下 で 、 土 地 若 し くは 利 益 を処 分 した 被 割 当 人 又
は相 続 人 へ の 給 付 金 と して 、 利用 さ れ な け れ ば な らな い。」 と定 め て い る(現 行
合衆 国法 律集第25編 第405条 に編纂 され てい る。)。1908年5月29日
に制 定 され た 「内
務 長 官 に 現 行 法 又 は 以 後 制 定 され る法 律 に従 っ て 、 イ ン デ ィ ア ンの 土 地 の 購 入
者 に単 純 不 動 産 権 で公 有 地 譲 渡 証 書 を発 出 す る た め の 、 及 び そ の 他 の 目的 の た
]24)
めの 法 律 」 第1条
は、 「
現 行 法 の 下 で 、 内務 長 官 の 権 限 に よっ て売 却 し得 るイ ン
デ ィ ア ン に割 当 て られ た 土 地 若 し くは そ の一 部 又 は相 続 利 益 は、 オ ク ラホ マ 州 、
ミネ ソ タ 州 及 びサ ウス ・ダ コ タ州 の土 地 を除 い て 、被 割 当人 又 は そ の相 続 人 の
申立 て に よ って 、 内務 長 官 が 定 め る期 間及 び 条 件 で 、 並 び に 内務 長 官 が定 め る
規 則及 び行 政 規 則 に従 っ て、 売 却 し得 る。 … … これ まで に 土地 の割 当地 を受 取 っ
て き た、 又 は 以後 受取 り得 るイ ン デ ィ ア ンが 、 信 託 期 間 満 了 前 に死 亡 した場 合 、
内務 長 官 は 、 当該 イ ン デ ィ ア ンの 法 定 相 続 人 を確 認 す る も の と し、 当該 相 続 人
が 、 管 理 能 力 が あ る と認 め られ た 場 合 、 当 該 土 地 に 対 す る公 有 地 単 純 不 動 産 権
譲 渡 証 書 の 発 出 を受 け得 る もの とす る。 管 理 能 力 が な い と認 定 され た場 合 、 上
62
に定 め た 条 件 に従 っ て 、 売 却 し得 る 。全 て の 売 却 利 益 は、 信 託 期 間 の 問 、 イ ン
デ ィ ア ン問 題 局 長 の 監 督 の 下 … … 被 割 当 人 又 は相 続 人 の利 益 の 使 用 さ れ な けれ
ば な らな い。 売 却 の 承 認 を した 上 で 、 内 務 長 官 は 、 売 却 土 地 の 購 入 者 名 で 公 有
地 単 純 不 動 産 権 譲 渡 証 書 を発 出 す る もの とす る。 本 条 の い か な る規 定 も、 ミネ
ソ タ州 及 び サ ウス ・ダ コ タ州 に は適 用 され な い 。」 と定 めて い る(現 行 合衆 国法律
集第25編 第404条 に編 纂 され てい る。)。これ ら2っ の 法律 は、売 却利 益 は、イ ンデ ィ
ア ン 問題 局 長 の監 督 の 下 で 、被 割 当 人 の 利 益 の た め に利 用 され な け れ ば な らな
い とされ て い るが 、 イ ンデ ィア ン問題 局 が 、 これ らの 法律 に基 づ い て、 イ ンデ ィ
iz5)
ア ン のた め に付 加 的信 託 土 地 を購 入 す るた め に使 用 して き て い る。1908年 法 は、
信 託 利 益 を売 却 土 地 に課 さ れ る と同 一一
の 制 限 で 保 有 され る他 の 土 地 へ の 再 投 資
に使 用 し得 る 旨 を 規 定 して い る。
1931年3月2日
に第71議 会 で 制 定 され た 「自 ら の非 課 税 の土 地 が 、 州 若 し く
は郡 若 し くは地 方 自治 体 の 改 良 工 事 に供 され 、 又 は他 者 に 売 却 され る開 化 五 部
族 の譲 渡 制 限 さ れ た イ ン デ ィ ア ン を 救 済 す る た め の 、 又 は そ の 他 の 目的 の た め
126)
の法 律 」 は 、 「
開 化 五 部 族 の譲 渡 制 限 され た イ ン デ ィ ア ンの 非 課 税 の 土 地 が 、 公
的 な改 良 工 事 目 的 で オ ク ラホ マ 州 又 は 同 州 の 郡 若 し くは地 方 自治 体 に 売 却 され
場 合 、 又 は現 行 法 に従 っ て 、 当 該 公 共 目的 の 公 用 収 用(condemnation)又
はそ
の他 の 手 続 に よ っ て 当 該 州 若 し くは郡 若 し くは地 方 自治 体 に よ っ て取 得 され た
場 合 、 又 は現 行 法 に従 っ て 、 そ の他 の他 の 目 的 の た め に他 者 若 し くは 法 人 に売
却 さ れ た 場 合 は 、 い か な る場 合 で も、 当 該 イ ン デ ィ ア ン に よ って 受 取 られ る金
銭 は、 内務 長 官 の 指 図 及 び承 認 に従 っ て 、 当該 イ ンデ ィ ア ンが 選 択 した 他 の 土
地 に再 投 資 さ れ 、 及 び 選 択 され 、 購 入 され た 土 地 は、 譲 渡 若 し くは リー ス 若 し
くは土 地 に対 す る負 担 に 関 して 制 限 され 、 再 投 資 の 基 金 の 元 手 とな っ た 非 課 税
の土 地 と同一 の額 で 、 及 び 同一 の期 間並 び条 件 で 非 課 税 とされ る。」 と規 定 して
い る(1932年6月30日
25編 第409a条
改 正 を経 て(ch.333,47Stat.474.)、
に編 纂 され てい る。)。ま た、1936年6月20日
現行合衆 国法律 集第
に第74議 会 で 制 定 さ
れ た 「自 ら の土 地 が 課 税 さ れ 、 又 は税 金 滞 納 に よ って 喪 失 され た 譲 渡 制 限 の あ
127)
る イ ンデ ィ ア ン を救 済 す るた めの 、 及 び そ の 他 の 目 的 の た め の 法 律 」 第2条 は、
「
内務 長 官 の 同意 又 は承 認 が あ る場 合 を除 い て 、 譲 渡 若 し くは 土 地 に対 す る負 担
の 制 限 に服 し、 これ まで 自 らの 信 託 基 金 又 は譲 渡 制 限 基 金 か ら購 入 さ れ た 、 イ
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
63
ン デ ィ ア ン に よ っ て 現 在 保 有 され て い る全 て の土 地 の 権 原 は 、 合 衆 国 の機瀾 で
あ る と宣 言 され 、 合 衆 国 議 会 に よ っ て他 に定 め が為 され る ま で 、 非 課 税 と され
128)
る。」 と規 定 して い る。 同法 は、 翌1937年5月19日
に改 正 され 、 「これ まで 個 々
の イ ン デ ィ ア ン の信 託基 金 又 は譲 渡 制 限 基 金 か ら購 入 され た 全 て の 自営 農 地 は 、
以 後 、 連 邦 政 府 の機 関 で あ る と宣 言 さ れ 、 合 衆 国議 会 が 、 他 に 定 め る まで は、
非 課 税 と され る。 当 該 自営 農 地 に対 す る権 原 は、 内務 長 官 の承 認 が あ る場 合 を
除 い て 、譲 渡 若 し くは土 地 に 対 す る負 担 の 制 限 に服 す も の と し、 イ ン デ ィ ア ン
の 個 人 所 有 者 若 し くは共 同所 有 者 は、 内務 長 官 の 承 認 を も って 、 総 面 積160エ ー
カ ー を超 え な い範 囲 で 、 農 地 及 び 放 牧 地 を、 又 は 自営 農 地 と して 指 定 され た 経
費5,000ド ル を超 え な い範 囲 で 部 落 若 し くは町 若 し くは市 の 財 産 を選 択 す る も の
とす る 。」 と定 め、1936年 法 の 意 味 内 容 を明 確 化 して い る(現 行合 衆 国法律 集 第
25編 第412a条
に編纂 されて い る。)。この法 律 は、 譲 渡 制 限基 金 で 購 入 され た イ ン
デ ィ ア ンの 自営 農 地 を、 割 当 地 と同一 の制 限 に置 くもの で あ る。
(5)と こ ろで 、 合 衆 国 議 会 第65議 会 が 、1918年5月25日
に 制 定 した 「1918会
129)
計 年 度 イ ン デ ィ ア ン関 連 歳 出 配 分 承 認 法 」 第2条
末 文 は、 「以後 、 イ ンデ ィ ア ン
保 留 地 は 、 合 衆 国議 会 法 律 に よ る場 合 を 除 い て、 ニ ュー ・メ キ シ コ州 及 び ア リ
ゾ ナ州 内 に 設 立 さ れ ず 、 以 前 に 設 立 さ れ た保 留 地 へ の 土 地 追 加 は、 行 わ れ な い
もの とす る。」と規 定 して い る(現行合衆 国法律集 第25編 第211条 に編纂 されて い る。)。
また 、 合衆 国議 会 第66議 会 で1919年6月30日
に制 定 され た 「1919会計 年 度 イ ン
130)
デ ィ ァ ン関 連 歳 出 配 分 承 認 法 」 第27条 は、 「
以後 、 合 衆 国 の 公 有 地 は、 合 衆 国 議
会 法 律 に よ る場 合 を 除 い て 、 行 政 命 令 、 布 告 又 は そ の 他 の方 法 で 撤 回 され 得 な
い。」 と規 定 して い る(現 行 合衆 国法律集 第43編 第150条 に編纂 され て いる。)。合 衆
国 議 会 第69議 会 が1927年3月3日
に 制 定 した 「
行 政 命 令 に基 づ くイ ンデ ィ ア ン
保 留 地 内 の非 割 当地 の 石 油 及 び ガ ス採 掘 の不 動 産 リー ス を承 認 す る た め の 法律 」
131)
第4条
は、 「
行 政 命 令 、 布 告 又 は そ の他 の 方 法 で 、 イ ン デ ィア ンの使 用 及 び 占有
が 設 定 され た保 留地 の 境 界 変 更 は、 合 衆 国議 会 法 律 に よ る場 合 を 除 い て 、 以後 、
行 わ れ得 な い もの とす る。 但 し、 内務 長 官 に よ る 暫 定 的 撤 回 は 、 こ の 限 りで は
132)
な い 。」 と規 定 し て い る 。 こ の 規 定 は 、1976年10月21日
但 書 が 削 除 さ れ て い る(現 行 合 衆 国 法 律 集 第25編
第398d条
、 第94議
会 で 改 正 され 、
に 編 纂 さ れ て い る 。)。
64
一
ゴ一
口
主
63)ActofMar.3,1885,ch.341,23Stat.362.
64)109U.S.556(1883).
65)ActofMar.3,1885,ch.341,§9,23Stat.362,385.今
正 を 経 た 後 、 第18編
第ll53条
さ れ て い る 。(a)他
日、 第9条
の イ ン デ ィ ア ン 又 は 他 人 の 身 体 若 し く は 財 産 に 対 して 以 下 の 犯 罪 、
す な わ ち 、 イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 内 で 謀 殺(murder)、
取(kidnapping)、
損 傷(maiming)、
の 下 で の 重 罪(felony)、
第109A章
近 親 相 姦(incest)、
の 暴 行 、 著 し い 身 体 の 損 傷 に 至 る 暴 行(本
に 達 し な い 個 人 に 対 す る 暴 行 、放 火(arson)、
及 び 本 編 第661条
は、数 多 の 改
〈イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー 内 で 実 行 さ れ た 犯 罪 〉 に 編 纂
故 殺(manslaughter)、
〔児 童 虐 待(第18編
殺 意 の あ る暴 行(assault)、
編 第1365条
第2241条
拐
以 下)〕
凶器 を もって
に 定 義 さ れ て い る と こ ろ の)、16歳
不 法 目 的侵 入(burglary)、
強 盗(robbery)
〔
合 衆 国の 特 別 の海 事及 び領 土 の管 轄権 内〕 の下 で の 重罪 を犯 した全 て
の イ ン デ ィ ア ン は 、 合 衆 国 の 排 他 的 管 轄 権 の 下 で 当 該 犯 罪 を実 行 した 全 て の 他 の 人 と同 一
の 法 及 び 刑 罰 に 服 す る も の と す る 。(b)合
衆 国 の排 他 的管 轄 権 の範 囲 内で 効 力 を有 す る
連 邦 法 に よ っ て 規 定 さ れ ず 、 及 び 刑 罰 を 科 せ ら れ な い 本 条 第a項
で規 定 され た犯 罪 は、 当
該 犯 罪 が 実 行 さ れ 、 当 該 犯 罪 が 実 行 され た 時 点 で 効 力 を 有 す る 州 の 法 律 に従 っ て 規 定 さ れ 、
及 び 刑 罰 が 科 さ れ る も の とす る 。
66)7Stat.333.
67)Seealso,TreatywiththeCherokees,July8,1817,art8,7Stat.159;Treaty
withtheChaktaws,Nov.16,1805,art.1,7Stat.98.
68)CoHEN「sHANDBooKl982ED.,supranote21,at34.
69)Actof.Mar.3,1853,ch.104,ァ1,10Stat.226,238.
70)CoHEN「sHANDBooKl982ED.,supYanote21,at34n.66.
71)118U.S.375(1886).
72)Id.at384-35.
73)ActofJune28,1932,ch.284,47Stat.336
74)ActofJun.25,1948,ch.645,62Stat.757.
75)CoHEN「sHANDBooK,1982ED.,supranote21,at35.
76)ActofJune30,1834,ch.161,4Stat.729(codifiedascarriedforwardat25
U.S.C.ァ177).
77)225U.S.551(1912).
78)ActofJan.30,1897,ch.109,29Stat.506.
79)225U.S.at553-60.
80)246U.S.530(1918).
81)Id.at531-33.
82)ActofMar.3,1885,ch.341,ァ9,23Stat.362,385(codifiedasamendedat
18U.S.C.ァァ1153,3242).
83)151U.S.577(1894).
84)ActofJune28,1932,ch.284,47Stat.336
85)CoHEN「sHANDBooK,1982ED.,supranote21,at37.
イ ン デ ィ ア ン ・カ ン ト リ ー(2)
65
86)ActofJun.25,1948,ch.645,62Stat.757.
87)368U.S.351(1962).
88)Id.at358.
89)498U.S.505(1991).
90)Id.at511.Seealso,OklahomaTaxComm'nv.Sac&FoxNation,508U.S.
114,123,128(1993).
91)ActofJune18,1934,ch.576,48Stat.984(codifiedasamended25U.S.C.
ァァ461-479).
92)231U.S.28,40,46-48(1913).
93)302U.S.535,538-39(1938).
94)442F.2d1022(10thCir.1971).
95)Id.at1023-24.
96)Youngbearv.Brewer,415F.Supp.807(N.D.Iowa1976),aff'd,549F.2d74
(8thCir.1977);UnitedStatesv.Mound,477F.Supp.156(D.S.D.1979);Weddell
v.Meierhenry,636F.2d211(8thCir.1980);UnitedStatesv.SouthDakota,
665F.2d837(8thCir.1981);UnitedStatesv.Azure,801F.2d336(8thCir.
1986).
97)636F.2d211(8thCir.1980).
98)636F.2dat212-23.
99)665F.2d837(8thCir.1981),ceytdenied,459U.S.823(1982).
100)Id.at838-41.本
判 決 の 手 法 に 従 っ て 判 決 を 下 した 事 例
と し て 、see,e.g.,Pittsburg&
MidwayCoalMiningCo.v.Watchman,52F.3d1531(10thCir.1998);United
Statesv.Cook,922F.2d1026(2dCir.),cert.denied,500U.S.941(1991);
Alaskav.NativeVillageofVenetie,856F.2d1384(9thCir.1988);United
Statesv.Levesque,681F2d75(lstCir.),ceytdenied,459U.S.1089(1982).
101)101F.3d1286(9thCir.1996).
102)ActofDec.18,1971,Pub.L.No.92-203,85Stat.688(codifiedasamended
43U.S.C.ァァ1601-1628)0
103)101F.3dat1290-1302.SeeNarragansettIndianTribeofRhodeIslandv.
NarragansettElec.Co.,89F.3d908,917-22(1stCir.1996);Pittsburg&Midway
CoalMiningCo.v.Watchman,52F.3d1531,1545(10thCir.1995).
104)522U.S.520(1988).
105)Id.at526-34.
106)VenetieII事
件 判 決 に 対 す る批 判
と し て 、seeJudithV.Royster,Decontextualizing
FedeYalIndianLaw:TheSupreyneCourt's1997-98Teryn,34TuLSaL.J.329,
340-44(1999).尚
、y伽6加
∬ 事 件 判 決 が 下 さ れ た 後 の 事 案 で 、 コ ミュ ニ テ ィ ー の 判 断 基
準 を示 し た 合 衆 国 第 十 巡 回 区 控 訴 裁 判 所 の 判 決
ProtectionAgency,198F.3dl224(10thCir.2000).判
と し て 、seeHRI,Inc.v.Environmental
決 は 、Venetie∬
事 件 判 決 が 下
さ れ る よ り 以 前 の 合 衆 国 第 十 巡 回 区 控 訴 審 判 決 で あ るPittsburgh&MidwayCoalCo.
v.Watchman(52F.3dl531(10thCir.1995)で
展 開 さ れ た 基 準 を 再 確 認 し 、Venetie
66
∬ 事 件 判 決 に 依 っ て い な い 。
107)498U.S.505(1991).
108)Id.at511.SeealsoOklahomaTaxComm'nv.ChickasawNation,515U.S.
450,453n.2(1995);OklahomaTaxComm'nv.SacandFoxNation,508,
U.S.114,123(1993);UnitedStatesv.John,437U.S.634,650(1978);United
Statesv.Roberts,185F.3d1125,1129-37(10thCir.1999);UnitedStatesv.
Azure,801F.2d336,339(8thCir.1986);Cheyenne-ArapahoTribesv.State
ofOklahoma,618F.2d665,668(10thCir.1980).
109)404A.2d551(Me.1979),cert.denied,444U.S.1098(1980).
110)Id.at562.
111)SchaghticokeIndiansofKent,Conn.Inc.v.Potter,587A.2d139(1991);
Statev.St.France,563A.2d249(1989).
ll2)ActofJuly22,1790,ch.33,§3,lStat.137.
113)21U.S.(Wheat.)543(1823).
114)SeeNorthernCheyenneTribev.Hollowbreast,425U.S.649,651n.1(1976).
115)See,e.g.,TreatywiththeDwamish,Sugamish,etc.,Jan.22,1855,12Stat.
927;TreatywiththeOmahas,Mar.16,1854,10Stat.1043.1854年3月16日
シ ン ト ン市 で 締 結 さ れ た 上 記 の
マ ハ
に ワ
「オ マ ハ と の 条 約 」 第6条
は 、 同 条 約 第1条
に 基 づ い て オ
・イ ン デ ィ ア ン に 保 留 さ れ た 土 地 に 永 住 し よ う と す る イ ン デ ィ ア ン に 対 し て 、21歳
上 の 独 身 者 に8分
の 家 族 に2分
族 に は5人
の1セ
の1セ
ご と に4分
ク シ ョ ン 、 各2人
ク シ ョ ン 、6人
の1セ
家 族 に4分
以 上10人
の1セ
ク シ ョ ン 、3人
以 内 の 家 族 に1セ
以 上5人
ク シ ョ ン 、10人
ク シ ョ ン を 追 加 し て 割 当 て ら れ る と規 定
以
以 内
以 上 の 家
して い る。 そ し て 、
割 当 て られ る土 地 に 対 す る個 人 又 は 家 族 へ の 公 有 地 譲 渡 証 書 の 交 付 は 、 当 該 土 地 が 譲 渡 さ
れ な い こ と 、 土 地 の 賃 貸 は2年
を超 え な い こ と が 条 件 と さ れ て い る。 更 に、 個 人 又 は 家 族
が 土 地 の 占 有 又 は 耕 作 を 怠 り若 し く は 拒 否
した 場 合 、 公 有 地 譲 渡 証 書 は 、 無 効
とさ れ る 旨
を 定 め て い る。
ll6)UnitedStatesv.Celestine(215U.S.278(1909).)に
ト ゥ ラ リ プ
よ れ ば 、 例 え ば ワ シ ン トン の
・イ ン デ ィ ア ン 保 留 地(TulalipIndianReservation)に
当 時 、 保 留 地 の 土 地 の う ち3,550エ
割 当 て ら れ 、8,930エ
ー カ ー の 土 地 が 、
お い て は 、1908年
ト ゥ ラ リ プ
・イ ン デ ィ ア ン の94人
ー カ ー が 、 割 当 て ら れ ず に 残 っ て い た と さ れ る(Rep.Com.Ind.
Affairs,1908,p.162)0
117)ActofMar.3.1875,ch.131,18Stat402(repealed1976)(formerlycodified
at43U.S.C.ァ189(1976)).
118)ActofJuly4,1884,ch.180,23Stat.76((repealed1976)(formerlycodified
at43U.S.C.ァ190(1976)).
119)ActofFeb.8,1887,ch.119,24Stat.388.
120)ActofFeb.28,1891,ch.383,§4,26Stat.795(codifiedasamendedat25
U.S.C.§336).
121)ActofMay17,1906,ch.2469,34Stat.197.
122)ActofJune25,1910,ch.383,ァ31,36Stat.863(codifiedasamendedat25
に
4 ^ =T-f 7 ^ •
^ >`9 -
(2)67
U.S.C. § 337).
123) Act of Mar. 1907, ch. 2285, §31, 34 Stat. 1015, 1018 (codified at 25 U.S.C. §
405).
124) Act of May 1908, ch. 216, § 1, 35 Stat. 444 (codified at 25 U.S.C. §404).
125) COHEN'S HANDBOOK,1982 ED., supra note 21, at 41 n.117.
126)Act of Mar. 2, 1931, ch. 374, 46Stat. 1471 (codified as amended
§409a).
127) Act of
128) Act of
129) Act of
211).
130) Act of
131) Act of
132) Act of
(codified
at 25 U.S.C.
June 20, 1936, ch. 622, 49 Stat. 622.
May 19, 1937, ch. 227, 50 Stat. 188 (codified at 25 U.S.C. § 412 a) .
May 25, 1918, ch. 86, § 2, 40 Stat. 561, 570 (codified at 25 U.S.C. §
June 30, 1919, ch. 4. § 4, 41 Stat. 3 (codified at 43 U.S.C. § 150).
Mar. 3, 1927, ch. 299, 44 Stat. 1347.
Oct. 21, 1976, Pub.L. No. 94-579, Title V11,§ 704 (a) , 90 Stat. 2792
at 25 U.S. §398d).
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